Apple、iOS 10.3と共にmacOS、watchOS、tvOSもアップデートを公開

今日はAppleのアップデートデーだ。同社の全製品にわたる4つのオペレーティングシステムの4つの新バージョンを公開した。iOS 10.3、macOS 10.12.4、watchOS 3.2、およびtvOS 10.2。アップデートの中には特に重要なものもある。

まずiOS 10.3から。新OSには「AirPodsを探す」が加わった。この新機能については本誌が既に報じている。iOSデバイスに接続されていればイヤホンの位置を地図上で見ることができる。雑誌の山の下に隠れている時にはアラームを鳴らせる。近くにないときには、AirPodsが最後のiOSデバイスとつながっていた場所が示される。

iOS 10.3で、AppleはApp Storeの評価方法を見直し、ユーザーのレビューを促すと共にデベロッパーへの返信ができるようになった。メールのスレッド表示、動的アプリアイコンなどの新機能も加わった。

そしてAppleは、密かに全iOSデバイスを新ファイルシステムのAPFSに移行する。ユーザーからは見えないはずだが、新しいファイルシステムはモバイル機器のフラッシュストレージ向けに一から設計されており、これは大きな変更だ。

watchOS 3.2でAppleは、ついにSiriをサードパーティーアプリに開放した。iOSではすでに実施されている。例えばApple WatchからLyftで車を手配したり、WhatsAppで誰かを呼ぶことができる。新たに追加されたシアターモードボタンを使うと、映画館のなかで画面を暗くしたままにできる。

macOSにはナイトシフトが導入された。f.luxと同じように夜になると暖色が優先的に使われる。睡眠の改善に役立つと言われている。macOSおよびiOSのiWorkでリアルタイム・コラボレーションがベータから正式機能になった。

tvOS 10.2の変更はわずかだが、一つのAppleデバイスでレンタルしたビデオをApple TVなど別のデバイスで見られるようになった。これは長年要望されていた機能だ。

いつもと同じく、アップデートの前には必ずiCloudまたはパソコンにバックアップをとっておくこと。ファイルシステムが大きく変わるiOSデバイスでは特に重要だ。

iPhoneとiPadでは設定アプリから、macOSはMac App Storeで、Apple WatchはiPhoneのWatchアプリからそれぞれアップデートできる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、中国の特許裁判で逆転勝利

Appleには、知的財産権に関してやらなくてはならないことが山ほどある。しかし、中国の知財権裁判で下された判決には胸をなでおろしたことだろう。金曜日(米国時間3/24)、同法廷は、既に倒産した中国の小企業Shenzhen Bailiのデザイン特許をAppleが侵害したとした2016年5月の裁定を覆した。

裁判はiPhone 6および6 Plusの外観デザインが、Shenzhen Bailiのスマートフォン100Cのコピーだという同社の主張を巡って争われた。この会社は訴訟を起こした時点で「ほぼ存在していなかった」。また、100Cなるスマートフォンを見つけることも困難だった。

当初Appleは、iPhone 6製品ラインの中国での販売を差し止める命令を受けたが、直ちに行政不服審査を請求し、裁判所による追加検討がなされるまで製品の販売を続けることが許可された。被害は最小限だったとみられる。TechCrunchのSarah Perezが当時報じたように、このドラマが始まったときAppleは主力製品をiPhone 7に切り替えた後だった。

今回の裁定を受け、Shenzhen Bailiの弁護団は控訴を予定していると語った。Apple広報はコメントを発表していない。

最近Appleは中国市場で、XiaomiやBBK ElectronicsのOppoおよびVivoブランドなどの出現によってシェアを失っている。それでも依然としてAppleは市場でもっとも利益を上げている会社だ。具体的にはMotley Foolが書いているように、「2016年にAppleは、世界スマートフォン市場全体の利益の79%を占めながら、市場シェアはわずか14.5%だった」。

このたびの知財権裁判の裁定は、中国の法廷が常に地元企業に有利な判決をするわけではないことを少なくとも示した。保護主義的な判決への懸念を引き起こした例はほかにもあった。

昨年の春、革製品メーカーのXintong Tiandiが中国で “iphone” および “IPHONE” の商標を使ったバッグの製作を続けることを裁判所が許可した。Xintong Tiandiはこのブランド名を2007年に登録しており、Appleが中国でiPhoneを販売開始したのは2009年だった。Appleは商標登録の範囲に革製品を含めていなかった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone 7がHIV/AIDSとの戦いを支援するために真っ赤な色になった

これまでの10年間、製品を赤く染めてHIV/AIDSと戦うための資金を集めてきたAppleがついに、その色を同社の最大の製品に採用した。金曜日(米国時間3/24)に同社は、iPhoneの鮮やかな赤いバージョンを発売する。それは慈善団体(RED)との、共同事業だ。

これまでと同じく赤いデバイスの売上の一部は、サブサハラアフリカでその疾病と戦っているグループへ支援される。これまでの寄付総額は、1億3000万ドルに達する。それはこの慈善団体が得た援助総額4億6500万ドルの1/4以上にあたる。(RED)のCEOによると、企業の寄付としてはAppleが最大である。

CEOのDeborah Duganは、プレスリリースの中でこう述べている: “世界でもっとも愛されているスマートフォンのグローバルなリーチと、私たちのサブサハラアフリカで抗レトロウイルス薬による救命医療へのアクセスを増やそうとする努力が結びつくことにより、顧客には、この新しくて美しい赤いiPhoneを買うことにより、Global Fundに寄与貢献して世界を変えていく、すばらしい機会が得られる”。

それはiPhone 7と7 Plusの、とても目立つデザインだ。鮮やかな赤のバックと、白いフロントベゼル、その組み合わせは、Appleの清廉潔白な企業姿勢に似合っている。背面のAppleのロゴだけは、反射性のあるシルバーだ。

この赤いiPhoneのほかには、Beatsのヘッドフォンなどのアクセサリが(RED)のバナーつきで売られる。赤いiPhoneは779ドルだ。今週シアトルで発売され、その後、今月中に世界の40か国に展開される。4月には、さらに5つの国が加わる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、iPhone SEの16GBをようやく廃止、4万4800円で32GBが手に入る

新しい4インチ画面iPhoneは、ストレージが32 GBまたは128 GBとこれまでの16 GBと64 GBからそれぞれ2倍になった。大容量モデルは50ドルアップの499ドルになるが、入門機は399ドルに据え置き。

あらゆるiOSデバイスの例に漏れず、ユーザーが交換可能なメモリーカードで容量を増やすことは一切できない。ストレージは与えられたものを使うしかない ― よって容量の増加は大歓迎だ。

クパチーノはiPhone SEを1年前に発売し、去る2012年にiPhone 5でデビューした4インチディスプレイを復活させた ― そして小さなスマホの愛好者を誘惑した。ただし、大容量ストレージはついてこなかった。

実際Appleは、スマートフォンでリッチメディアをシェアするこの時代にわずか16 GBの端末を売り続けていることを批判されてきた。そして、ようやく耳を傾けた ― 最低価格のiPhone SEを価格はそのままにストレージを倍増した。

【日本語版注:日本では32GBが4万4800円、128 GBが5万5800円】

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleの新9.7インチiPad、予約開始は3/25から―能力向上、価格は大幅引き下げ

今朝(米国時間3/21)、Appleは新型iPadを発表した〔日本サイト〕。実質的には2014年後半に発表されたAir 2の後継機種だが、モデル名が煩雑になるのを避けるため、単にiPadと呼ばれる。これはMacBookのネーミングが単純化された前例を思い出させる。

新iPadは9.7インチの輝度が強化されたRetinaディスプレイと能力が向上したプロセッサを備えている。独自開発のA8Xプロセッサは新モデルではさらに高速なA9に置き換えられた。

重要な点は 32GBの入門モデルの価格を下げて320ドル〔日本版は税別37,800円〕からとしたことだ。128GBモデルは459ドル〔同税別48,800円〕からとなる。このサイズではApple史上もっとも低価格のタブレットだ。

なおこの発表に先立って、先月のMWCではSamsungがTab S3を発表している。このタブレットの価格は現在600ドルで、もっと手頃な価格を期待していたユーザーを失望させている。Appleは大胆にも 9.7インチ機種の価格を半額近くに引き下げた。

Appleのフィル・シラーは新モデルについてのプレスリリースを「さらに手頃な価格に」というきわめてシンプルなタイトとしている。手頃な価格のエントリーレベルのタブレットを探していたユーザーがまさにAppleのターゲットなのだろう。

Appleはタブレット全体で長年マーケットのリーダーの地位を占めてきたが、最近このジャンルはやや冷え込んでいる。しかしAppleのトップの座は揺らがないだろう。Strategy Analyticsによれば、Appleの昨年の第4四半期の世界市場でのタブレットの出荷台数ベースのシェアは13.1%だった。

能力のアップと同時に価格を引き下げるという戦略は当然ユーザーに歓迎されるだろう。タブレット分野でのAppleの大きなリードは今後も維持されるものと思われる。

〔日本版〕Appleサイトには「注文は3月25日午前0時01分(日本時間)から。」と記載されている。Appleのプレスリリースには「翌週からAppleストア(およびその他のチャンネル)に届きはじめる」とある。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleが中国に新しい研究センターを設立、投資額は5億ドル

Appleは世界中に研究センターを設立することで、ローカルな才能を活用しようとしている。MacRumorsで伝えられたように、Appleは中国のウェブサイト上で、上海と蘇州に2つの新しいR&Dセンターを設立することを発表した。

35億元(5億ドルを少々上回る)の投資はAppleにとって重要な投資になるだろう。同社はすでに、北京と深圳の研究センターについての発表も行っている。このため、中国には合計4つのセンターができることになる。Appleはまた、フランス、イスラエル、英国、日本、そしてスウェーデンにチームを持っている。

Appleによれば、そうしたエンジニアたちの一部は、サプライチェーンの改善に取り組むと述べている。ほとんどのAppleの製品は、中国で製造されている。そして1年に何千万台ものデバイスを出荷することを可能にする、世界最高のエレクトロニクスエンジニアの一部もまた中国に住んでいる。

中国のローカルチームを通して、中国の独特のプロトコルと仕事を進めた方がやりやすいということもあるだろう。Appleは、そのデバイスが、中国のすべてのネットワーク上で動作することを確実にする必要がある。

なので、Appleが自分自身で研究センターを構築し、中国の地元企業との単なる提携関係から先に踏み出そうという動きは、ロジカルなものに見える。こうすれば、Appleは大地にしっかりと立ち、両方の良い部分を手に入れることになる。

また副作用として、Appleは中国経済に投資する意思があることを示すことになる。それは自身が好意を寄せるに足るものであることを、中国政府に納得させるための有力な方法だ。

Appleは既に、中国国内で多数の店舗を展開している。Appleはまた、Oppo、Huawei、そしてVivoに続く、中国第4のスマートフォンメーカーである。中国はAppleにとって重要な市場であり、今日(北京時間17日)の新しい研究センターに関する発表は、再びそれを証明するものだ。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

Macなどのバックドアを指摘した善意のハッカーJonathan ZdziarskiをAppleがセキュリティ部門に雇用

長年AppleとiOSのセキュリティとその調査検証技術では最高の能力を持っていたエキスパートJonathan Zdziarskiが、これからはその専門的能力をAppleの社内で発揮することになった。

iOSに関する本もいくつか書いているZdziarskiはAppleの熱心なサポーターで、昨年のFBIとの抗争でも強力にAppleを支持した。その彼が今日のブログで、AppleのSecurity Engineering and Architectureのチームに加わり、ユーザーのセキュリティとプライバシーを守る仕事をする、と発表した。

すこし、引用してみよう: “これまでは自分が個人的に正しいと思うことをやってきただけだが、これからは違う。プライバシーは神聖だが、デジタルの生活は多くの個人情報や個人の関心事、誰を好きかといことすら、露呈しがちだ。それを保護する情熱を、最高に優秀なチームと共有して仕事をしていけることは、本当にすばらしい”。

初期のころのZdziarskiはiPhoneのジェイルブレイクに取り組んでいたが、2014年にはApple製品のバックドアという問題を提起した。Appleは当時、Zdziarskiが見つけたファンクションは“診断機能だ”、と言った。最近のZdziarskiは、MacOS用のセキュリティアプリケーションLittle Flockerを開発した。

Appleはこの雇用についてコメントを拒否したが、なにしろ同社製品に関する世界最高のエキスパートを社内の人にしたことは、とても有意義だ。Zdziarskiもコメントを拒否したが、ブログでは“同じ志を持つ人たちと一緒に仕事をすることはすごくエキサイティングだ”、と言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、リアル世界でiMessageの「ステッカー」を貼るCMビデオを公開


Appleが新しいCMビデオをYouTubeチャンネルで公開した。私は最近のAppleのCMを何度か記事で取り上げてきたが、それは平均的家電メーカーより彼らが少しクリエイティブだからだ。今回も例外ではなく、Appleは街ぐるみのスタンプファイトを敢行する。

AppleはiOS 10でiMessageにステッカーを導入した。メッセージアプリに直接ステッカーアプリをインストールしてメッセージにステッカーを貼り付けられるようになった。ステッカーをメッセージエリアにドラッグアンドドロップするだけで送れる。

私のお気に入りのステッカーアプリはSticker Palsだが、今回の広告にはたくさんのステッカーパッケージが出てくる。きっと誰でも自分にあうものが見つかるだろう。

しかし、複数のステッカーを組み合わせられることを知る人はほとんどいないだろう。Appleの広告は単なるマーケティング手段ではない。何億人というユーザーに向けて、みんなが知らないかもしれない機能を教えるためにも使われている。

Tim Cookは顧客満足度について言及する時、必ず同社のコミュニケーション戦略について語ってきた。iPhoneをAndroid機と差別化するちょっとしたものを発見させることによって、AppleはiPhoneを選んだのは正しい選択だったことを顧客に再確認させる。

というわけで今日のCMについて。画面いっぱいにティーンエージャーが走り回って人や食べ物などにスタンプを貼り付けまくる。退屈なメッセージ・アプリをポップカルチャーのシンボルに変えようとしている ― キミはブルーバブル・チーム?それともグリーンバブル・チーム?

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleとSamsung、次機種を巡ってファンボーイ戦争再燃か

apple-samsung-bling2

最新の噂が本当ならAppleとSamsungは直接対決に突入する。両者の計画通り行けば次のiPhoneとGalaxyは曲面ディスプレイと細いベゼルのそっくりな外見になる。しかし、価格の問題がある。一つの選択肢は高級市場を目指すことだが、もうひとつはおそらくメインストリームを維持することだろう。

昔々SamsungがあからさまにAppleの真似をして、法廷がSamsungに賠償金3.99億ドルの支払いを命じた時には、両者の戦いはまだ続くと思ったものだ。

しかし今回は、Appleが先行するSamsungを追いかける番のようだ。今利用可能な技術を集約すると行き着く結果は明白だ。

さあファンボーイたち、代理戦争の準備はいいかな。

iPhoneのここ数週間のは曲面OLED画面の採用と物理的ホームボタンの廃止だ。この仕様で端末をデザインする方法はいくらもない。ほとんどの道が行き着く先はこのGalaxy S8の流出画像になる。

デザインは完全なコピーにはならないだろう。AppleはiPhoneをiPhoneらしく作るから。私の予想では次期iPhoneは四隅がもう少し角ばっている。Galaxy S8にあると思われる3.5 mmジャックは期待しないこと。Appleはワイヤレスヘッドホンにコミットしていてもう後へは引けない。

次期iPhoneのカメラ配置も新しい曲面ディスプレイに影響されるかもしれない。初代iPhone以来、背面カメラはつねにバックパネルの左上に位置している。これはホームボタンのある下部ベゼルに対応した大きめのベゼルの裏にカメラを収納することで可能になっている面がある。Appleがホームボタンを捨てるなら広いベゼルは不要になり上部のベゼルも小さくできる。そうなるとカメラ部品を収納する場所がなくなり、Appleはカメラの大きなでっぱりを付けるか、背面中央にカメラを移動せざるを得ない。これはほとんどのAndroid機と同じで、AppleがAndroidフォンの後追いだという説に説得力を与えることになる。

噂されている仕様が正しければ、Appleが次期iPhoneを次期Galaxyと大きく違えるために出来ることはほとんどない。

ただし次機種の物理的サイズは異なる可能性がある。各モバイル機器メーカーは画面アスペクト比をいじって、大型スマートフォンを少しでも手の中で使いやすくしようとしている。最近LGはMobile World CongressでG6を披露した。同機の画面の縦横比は18:9(=2:1)だ。高さが幅の2倍になる。これまでと少し違う感覚で、第一印象としてはたしかに持ちやすく感じた。Galaxy S8の流出画素をを見ると似たような形状だ。

曲面ディスプレイを使うことによってSamsungはもちろん、Appleでさえ、従来より画面は大きく、しかし手の中では比較的小さい端末をつくることができる。両社がほんの僅かでも縦横比を変えれば、たとえデザイン特性が似ていてもGalaxy S8とiPhone Xは大きく違って感じられるだろう。

あとは価格だ。昨日のWSJによると、Appleは発売10周年を記念して次期iPhoneのスペシャルエディションを準備している。これが曲面ディスプレイになると噂されているモデルだ。そしてWSJは価格は1000ドルになると予想している。これはiPhone 7より350ドル、Sansung S7 Edgeより200ドル高い。つまりもしSamsungがS8 edgeをS7 edgeと同じ価格体系にすれば、iPhoneはデザインや仕様は似ているが価格は違うということになる。

どちらの会社も正式発表でサプライズを繰り出してくる可能性はある。ストレージ容量とカメラ機能が次のiPhoneとGalaxyを切り分けることになるのかもしれない。画期的なバッテリーか充電機能が出てくることもありうる。あるいは筐体の材料でも。Appleは金属の外観をガラスかセラミックの特徴的なものに変えるかもしれない。SamsungはS8でガラス以外の何かを使う可能性がある。しかしオプション部分はさておき、ファンボーイたちはスペックを無視してデザイン面と雰囲気だけに注目するのが常であり、2つの端末は同じ見た目になるだろう。

Samsungは次期Galaxy機を3月29日にニュヨークのスペシャルイベントで発表する予定だ。Appleは伝統的に新しいiPhoneを9月に発表する。ずっと早く発表されることで、SamsungファンはSamsungのリードを追いかけるAppleを攻撃する材料を山ほど仕込む時間があることは間違いない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleの新本社は4月にグランドオープン―名称はApple Park

2017-02-23-apple-park-photo-1-building-trees

長らく建設中だったAppleの新本社の名称とオープニングの予定が決まった。新本社はApple Parkと呼ばれる。引っ越しは今年の4月だという。

1万2000人のApple社員が新本社で働くことになる。これほどの規模となると引っ越しも簡単ではない。すべてが完了するには半年程度かかるもようだ。4月にはグランド・オープニングのセレモニーが用意されているが、内装その他の作業はその後も夏過ぎまで続くという。

新本社にはオフィス区画に加えて1000席の規模の劇場も併設される。スティーブ・ジョブズの功績(特に新製品を紹介するときの天才的な巧みさ)を讃えて、この施設は『スティーブ・ジョブズ・シアター』と呼ばれる。

apple-park-photo-2-theater

Foster + Partnersがリーダーとなって建設されている新本社の外観はジョブズの当初のアイディアとほぼ同様だ。ジョブズは新本社のアイディアをクパチーノ市議会に2011年に説明した。ジョブズはその数ヶ月後に亡くなったので、Apple Parkの説明がジョブズ最後のプレゼンとなった。

Appleはビルの内部デザインについてはきわめて秘密主義だ。そのためFacebook本社のように広いオープンスペースがあるのか、もっと伝統的な多数の小さいオフィスに区画されているのかなどは一切不明だ。

26万平方メートルといわれる屋根はソーラーパネルで覆われており、これによりApple Parkでは100%再生可能エネルギーが用いられる。

ビルはAppleのデザインの審美性に沿ったもので、巨大なガラスパネル、ミニマリスト的で幾何学的な外観を備える。大量の木々が植え込まれ、フィットネス・センター、ビジター・センター、Appleストア、カフェなども併設されるはずだ。

私が注目しているのはベンチレーション・システムだ。ビルの環境は自然吸排気によって維持され、1年のうち9ヶ月はエアコンを作動させる必要がないという。

apple-park-photo-4-building-closeup

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

次期iPhoneは大画面と大容量バッテリー搭載か

apple_001

iPhone 8は9月まで発表されることはないが、先週は来たるべきこのデバイスの噂でもちきりだった。そしてショウの主役はおそらくディスプレイだ。

噂によるとAppleは新しい端末を3種類発表する。iPhone 7とiPhone 7 Plusそれぞれの新バージョンと新しいハイエンド機で、これは1000ドルを超えるかもしれない。ディスプレイにまつわる噂は謎に包まれたこの”iPhone Pro” モデルについてらしい。

KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo(いつもかなり信頼できる人物)によると、次期iPhoneには5.8インチ OLEDディスプレイが搭載されるが本体は今のiPhone 7とほぼ同じサイズになるだろうという。Appleはそのために画面周辺のベゼルをなくし表面を巨大なスクリーンだけにする。MacRumorsによるとこんな感じになる。

kuoiphone8size-800x470

この図でわかるようにAppleは下部にバーチャルボタンを置くスペースを残している。iPhone版Touch Barのようなものかもしれない。バーチャル〈ホームボタン〉のほかに、その時使っているアプリに関連するボタンが出てくるかもしれない。ミュージックアプリなら再生ボタン、メッセージアプリなら写真を選ぶボタンを想像してほしい。

TouchIDはどうなるのか? AppleInsiderは、Appleが指紋センサーをスクリーンに埋め込む特許を取得したことを確認した。Appleは多くのAndroid機のように端末の背面に指紋センサーを置くことはないと私は思っている。

もう一つ注目すべきは、画面が従来よりタテに長くなることだ。そうすることでAppleは幅の狭い端末を作り他の大型スマートフォンよりも持ちやすくすることができる。

画面は16:9ではなくなる。つまりYouTubeのビデオをフルスクリーンで見ると、左右に黒い帯が見えることになる。21:9のビデオなら黒い帯は左右わずか49ピクセルずつになる。

もうひとつ、5.15インチのメイン表示部分が5.8インチのOLEDそのものより少し幅が狭いのがおわかりだろうか。これが何を意味するのか私にはよくわからない。おそらくOLEDディスプレイの両サイドがSamsung Galaxy S7 Edgeのようにカーブしているのだろう(曲面部分にテキストは表示したくない)。

このディプレイには大量のピクセルが詰め込まれることになる。ピクセル密度528 PPIは現在のiPhone 7やiPhone 7 Plus(それぞれ326 ppiと401 ppi)よりも高画質だ。

iPhone 7 Plusと同じく、Appleは様々なレベルの「ズーム」と3x レンダリングを標準設定として採用するかもしれない。iPhone 7 Plusはどの画像もまず2208 x 1242ピクセルでレンダリングしてから、1920 x 1080にスケールダウンしている。メイン画面エリアの幅が1242ピクセルなら、大いに理にかなっている。

要するにこの噂のiPhoneはiPhone Plusと同じだけのコンテンツを表示して、かつ画面の高さがある分だけ何行か多くテキストを表示できる。ただしすべてが少し小さくなるので、Appleは2倍表示機能を用意してリアルタイムでスケールダウンすると思われる。

しかし小さい本体に大きい画面を載せるとバッテリーの持ちが悪くなるのが普通だ。KGIのMing-Chi KuoによるとAppleは同じケースにもっと大きなバッテリー を積む方法を見つけたらしい。Appleはメイン基板をスタック式にしてトランジスタを積み重ねる方式を採用するかもしれない。9to5macの画像がこれだ。

screen-shot-2017-02-13-at-15-35-51

メイン基板が小さくなればバッテリーのスペースが増える。そして、次期iPhoneはワイヤレス充電を採用するかもしれない。そうなれば一日中もっと簡単に充電できるようになるはずだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleのオリジナル番組は「マネーの虎」プラス「エスカレーターピッチ」―ジェシカ・アルバも審査員

2017-02-15-planet-of-the-apps

AppleはついにオリジナルTV番組のベールを外した。公開されたのはAppleとして初めてのリアリティー・ショー形式の帯番組の予告編だ。Planet of the Apps〔Appの惑星〕と名付けられたこの番組は、RecodeのCode Mediaカンファレンスで予告編が公開された。予告編から判断すると番組は起業家がベンチャーキャピタリスに事業計画を売り込むShark Tank〔アメリカ版「マネーの虎」〕のフォーマットのようだ。

ジェシカ・アルバ、グィネス・パルトロー、Will.i.am、ゲイリー・ヴェイナーチャックという4人のセレブが審査員を務める。売り込みの勝者に投資する大役を担うベンチャーキャピタルはLightspeed Ventureだ。

また予告編ではYelpやUberが起業家チームにアドバイスしていた。勝者が作成したアプリはApp Storeのホームページで大きく取り上げられる。

番組はApple Musicで公開される。Appleは全番組を一度に公開するのではなく、毎週1エピソードずつ公開する予定だ。

しかし予告編でいちばん面白かったのはエスカレーターピッチ(ママ)というセクションだ。起業家チームは開発しようとするアプリの内容を審査員に売り込むために60秒が与えられる。ご存知のように現実の世界ではこうした売り込みはエレベーターピッチと呼ばれる。エレベーターに乗り合わせたくらいの短時間で事業を売り込むからだ。

製作のPropagateというプロダクションはセットに文字通りエレベーターを作り込もうとしたのだろうが、テレビ番組のセットとするにはエレベーターには無理があった。そこで起業家はエレベーターの代りにエスカレーターに乗せられることになったようだ。エスカレーターピッチというのが現実にも流行るかもしれない。

エスカレーターはともかくとして、予告編を見るかぎりたいへん面白そうな番組だ。放映されるのが待ちきれない!

〔日本版〕「マネーの虎」のフォーマットは番組終了後もDrogon’s Denとして各国に輸出された。アメリカ版のShark Tankは好評でリアリティー番組部門でエミー賞を受賞した。ジェシカ・アルバはHonest CompanyのファウンダーとしてTechCrunchにも度々登場している。ビデオの45秒付近で起業家がエスカレータを模した通路を下りながら事業内容を説明するところが映る。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

次世代iPhoneはワイヤレス充電の可能性―AppleはWPCに加入

2017-02-14-lightning-port

Appleはすでに WPC〔ワイヤレスパワーコンソーシアム〕のメンバーだ。このことは9to5macが発見した。 コンソーシアムのウェブサイトは最近アップデートされ、213社のメンバーにAppleが加わっていた。そのため次世代iPhoneはワイヤレス充電機能を備えるのではないかという推測が加熱している。

ワイヤレス充電そのものは新しいテクノロジーではないが、Appleは採用にきわめて慎重だった。Apple Watchにはすでに採用されているが、iPhoneにはこれまでワイヤレス充電機能は装備されていなかった。

実用化当初、ワイヤレス充電は充電速度が遅かったりバッテリーが過熱したりする問題があった。場合によっては長期の使用でバッテリー自体を損傷する可能性もあった。こうした技術上の困難に加えて規格の標準化という問題もあった。しかしワイヤレス充電のテクノロジーと規格策定は十分に進歩したため、Appleも対応する運びとなるようだ。

台湾のKGI Securitiesの信頼性の高いAppleアナリスト、Ming-Chi Kuo〔郭明錤〕はこれに先立って「次世代iPhoneはLightningポートに加えてワイヤレス充電システムを備える」と予言していた。

昨年9月の段階でもAppleは iPhoneに3種類ものモデルを発表することができた。今年の秋には、(実際のモデル名がどうなるかまだ分からないが) iPhone 8とiPhone 8 Plusに加えてハイエンドのいわば「プロ」モデルが加わるはずだ。

ワイヤレス充電機能を備えるのが3モデル全てになるのか最上位モデルだけになるかは今のところ不明だ。同様に、ワイヤレス充電器が付属するのか、Lightningポートがどうなるのかについても確かな情報はない。

WPCにはSamsung、LG、Huawei、HTC、Qualcommを始め多数の会社が参加している。そのためAppleが加盟したというニュース自体は次世代iPhoneの仕様を明らかにする上でそれほど大きな意味を持たない。とはいえ、現在渦巻いている噂にいわば油を注ぐ効果はある。火のないところに煙は立たないというが、大量の煙が渦巻いていることは確かだ。

さてAppleはLightningポートをどうするだろう? もしAppleが「ユーザーはLightning接続なしでも困らない」と判断するなら、ワイヤレス充電を実装するのをチャンスにiPhoneに残された最後のポートを廃止するかもしれない。

アップデート: AppleはWPCに参加したことを確認する声明を発表した。〔声明全文は原文に掲載〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

次期iPhone最上位機種は1000ドル以上か―OLED採用、メモリも改良との情報

2017-02-10-apple-fall16-screamer1

次期iPhoneに関する情報が飛び交う季節になった。最新の情報によると、次のiPhoneは1000ドル以上になるだろうという(少なくとも最上位モデルの場合)。

もちろんこれはさほど大きな変化ではない。現在でもiPhoneの最上位機種は900ドルを超えている。しかしFast Companyのレポートによれば、AppleはディスプレイをLCDからOLEDに変更するという。

これはiPhoneの製造コストがアップすることを意味する。またこのレポートは情報源の話として次世代iPhoneのメモリもアップグレードされると伝えている。これもコストの上昇要因だ。

次のアップデートでiPhoneは10年目を迎える。そこでAppleはこれをiPhone X〔テン〕と呼ぶだろいうという観測が根強い。

噂によれば、次期フラグシップモデルは 5.8インチで、現在のiPhone 7 Plusよりわずかに大きい。

これまでの戦略は多少変更され、次期iPhoneは現在のiPhone 7(4.7インチ)、iPhone 7 Plus(5.5インチ)と同サイズの2機種も同時に発売されるという。これらはそれぞれiPhone 7S、iPhone 7S Plusと呼ばれるという観測だ。

台湾のKGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Quo〔郭明錤〕は昨年11月に  「iPhone 8(あるいはiPhone X)だけにOLEDディスプレイが採用される」と書いている

筐体がやや大きくなり新ディスプレイが採用されるという点から、新iPhoneは背面もガラス製になり、側面はアルミからステンレスに変更されるという噂だ。

情報によると、いちばん大きな変更はAppleがついにホームボタンを廃止し、ディスプレイの下にタッチ式インターフェースを装備するという。情報源によれば、次期iPhoneは物理的なボタンを一切持たないという。ボリューム/ロックについても側面の金属ベルトに接触感応式の部分が設けられるようだ。

もちろんAppleは次期iPhoneについて今年の秋と想定されている製品発表まで何も語らないはずだ。以上の情報は公式なものではない。しかしOLEDが採用されるという情報が事実なら、購入予定者は銀行の通帳をもう一度チェックした方がいいかもしれない―価格は少々アップするはずだ。

〔日本版〕「郭明錤」の繁体字表記は台湾の科技新報のページから。

[原文へ] 

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

遅れに遅れたAppleのBeats Xワイヤレス・イヤフォンは2月10日に出荷

2017-02-08-beatsx-apple

クリスマス商戦に入る直前、AppleはBeats Xワイヤレス・イヤフォンの出荷再延期を発表した。ユーザーには「2月に発売予定」という漠然としたスケジュールが知らされた。一方で、Appleは(多少遅れたものの)AirPodsを出荷することには成功した。AirPodsはレビューで高い評価を得ている。

この遅れでW1チップを使ったワイヤレス・イヤフォンはやや気が抜けたものになったかもしれない。しかしともかく今度こそ本当に出荷される。われわれの取材に対し、Appleは今日(米国時間2/7)、「Beats Xはいよいよ発売が決まった。店頭には2月10日に並ぶ」と答えた。ちなみにカラーバリエーションはすでに発表された白と黒に加えて青とグレーもあるという。

このイヤフォンはLightningポートを通じて充電され、1回の充電で8時間作動する。左右のイヤフォンをつなぐFlex-Formケーブルはユーザーの首に確実に装着される。Siriを起動するボタンが装備される。イヤフォンに磁石が内蔵され、首から下げたときにぴったり密着するため邪魔にならないという。

PowerBeats3やAirPodsと同様、W1チップはAppleのデバイスとのペアリングが非常に簡単で確実だ。もちろんこのイヤフォンは他のスマートフォンともペアリングできるが、簡単さではApple製品の場合がやはり群を抜いている。

Appleストアでの価格は150ドルだ。

〔日本版〕日本のAppleサイトのBeats Xイヤフォン。現在(2/8朝)はまだ「注文できません。2月に発売」のままとなっている。価格は1万4800円 (税別)。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleの学生・教育者向けアプリケーション・バンドルはFinal CutとLogic込みで199ドル

macbook-final-cut-pro

Macのユーザーなら誰でもGarageBandやiMovieを無料で使えるが、プロ用のアプリケーションはちょっとお高い。とくに学生には。そこでAppleは、プロ用アプリケーション5本をまとめたアプリケーション・バンドルを199ドルでリリースした。対象は、学生と教育関係者のみだ。

その5つの中には、Appleのいちばん重要なプロ用アプリケーションFinal Cut Pro XとLogic Pro Xが含まれている。この2つがあれば、ムービーとオーディオの編集なら何でもできる。そしてMotion 5とCompressor 4とMainStage 3も、このバンドルに含まれる。

Final CutとLogicはそれぞれ299ドルと199ドルだから、どちらか一つだけ買いたい人も、学生や教師ならこのバンドルを買うべきだ。App Storeのコードをもらうと、買う資格が得られる。大学の学生・教師職だけでなく、小中高専修校などでもよい。

もちろん若い人がそうやってAppleのソフトウェアを使い慣れて、Macを買ってくれることはAppleにとって良いことだ。Adobeは今やほとんどのアプリケーションを会費制で売っているが、これも、いきなり何百ドルも払わなくて済む良い方法だ。そしてAppleの対抗策が、このバンドル方式だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

LGのMacBook Pro用5Kモニターに、Wi-Fiルーターの近くで使えない問題が発覚

s-aolcdn

モニターに1000ドル払ったからには、最低限の期待には答えてほしい。例えば、ルーターのすぐ近くでも使えるなど。LGのUltraFine 5Kディスプレーは、Appleの新しいMacBook Proに合わせて設計された製品だが、その部分で大きな問題が起きているようだ。

9to5MacがLGのサポート担当者に確認したところによると、これは27インチ版モニターに既知の問題であり、ルーターから2メートル以内の距離で使うと「不安定」になったり「使用不能」になったりする。

9to5Macサイトには次のように書かれている。

買ったばかりのUltraFine 5Kディスプレーはほとんど使い物にならなかった。頻繁に切断され、さらには私のMacBook Proをフリーズさせて木曜と金曜の仕事に使えなくした。MacBook Proにつないで使い続けるには、定期的にマシンをリブートする必要があった。

LGの説明によると、この問題は他のモニターでは起こらず、解決策としてWi-Fiルーターから2メートル以上離して置くようユーザーに推奨している ― これは場所の限られた人にとっては解決策になっていない。ちなみに私は、ニューヨーク市のアパートに住んでいる。たぶん、キッチンにルーターを置けばいいのだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、ホリデー四半期のiPhone売上は7830万台の新記録

img_8950

またも好調だったホリデー四半期を終え、Appleは主力製品であるiPhoneの売上を544億ドルに伸ばした。前年同期は516億ドルたった。この売上成長は、Appleが会計2017年第1四半期に、iPhoneを5%アップの7830万販売したことによる。

この数字は販売台数の新記録であると共に、アナリストの予測を200万台上回った。ウォール街のホリデー四半期のiPhone販売台数予測は7630万台だった。

iPhoneは今もAppleの稼ぎ頭だが、同四半期はパーソナルコンピューティング部門の売上もわずかながら上昇した。長年の待望だったMacBook Proシリーズの改訂のおかげだ。

決算リリースでApple CEO Tim Cookは、同社が「iPhoneをこれまでに最も多く販売し、iPhone、サービス、MacおよびApple Watchの売上も史上最高だった」ことを報告した。

2017年第1四半期のAppleの実績:

  • iPhoneの販売台数は7830万台、前年同期比5%増。売上も5%増の544億ドル。
  • iPadは下落を続けており、販売台数は19%減の1310万台、売上は22%減の55億ドルだった。
  • Macの販売台数は1%増の540万台。ただし売上は前年同期比7%増の72億ドルだった。
  • 「その他」製品のApple TV、Apple Watch、Beats製品、iPod、およびAppleブランドのサードパーティー製品の売上は、前年比8%ダウンの40億ドルだった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、1Q決算は売上予測を上回って株価は3%高

apple-green-leaves

Appleは直近の四半期で売上予測を上回り、株価は時間外取引で3%上昇した。

2017年会計第1四半期の利益は1株当たり3.36ドルの新記録となり、ウォール街予測の3.21ドルを大きく上回った。売上も773億ドルの予測を上回る784億ドルだった。

iPhoneも予想の7630万台に対して7830万台を売り、投資家を喜ばせた。

ただし次期に向けてのガイダンスは投資家の予測をわずかに下回った。Appleは515~535億ドルとしているが、Thomson Reutersの行ったアナリスト調査結果は537.9億ドルだった。

Apple株は昨年25%近く値上がりしたが、それでも期待に沿うことはなかった。昨年CEO Tim Cookの給与は、iPhone販売目標未達を受け15%削減された

時価総額6360億ドルのAppleは、現在株式市場で最も価値の高い会社だ。Dow Jones株価指数を決める30社にも入っており、市場の健康状態を測る上で特別なウェイトを与えられている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、明日の四半期決算は成長再加速との予測―iPhone 7は7800万台以上の見込み

shutterstock_152974484-apple-aapl

Appleは明日(米国時間1/31)、クリスマス商戦を含む四半期の決算を発表する。再びiPhoneに注目が集まっている。今やAppleの売上の大半はiPhoneから来ている。iPhoneの売上の変動は巨大な意味を持つことになる。

Appleのこれまで四半期決算を観察すれば、過去1年は波乱の年度だったことがわかる。簡単にまとめると、売上は3四半期連続でダウンした。アナリストはAppleの快進撃もついに終わったかと懸念を抱いた。Appleはすでに下り坂なのか?

どうやら、今期はAppleにとって久々の成長再開となるようだ。アナリストの予測では、売上は774億ドルで、昨年同期の758億ドルから2.1%のアップとなりそうだ。 この数字はAppleの前回のガイドラインの予測と一致する。Appleは今期の売上を760億ドルから780億ドル程度と予測していた。

この四半期のiPhoneの売上は7800万台をやや上回るだろう(前年同期は7500万台)。これほど大きな数字となると直感的にとらえるのが難しい。アナリストによれば、Appleは1分ごとに590台のiPhoneを販売した計算だという。私としてはAppleがそんなスピードでiPhoneを製造できたことに驚いている。

まずこういったところが現在判明している全体像だ。細かい数字は実際の発表に待つとして、興味ある点がいくつかある。MacBook Proは大幅にアップデートされた。出荷が始まったのは四半期の半ばだったが、今期のMacのセールスに大きな影響を与えたことは確かだ。Appleはかなり長いあいだノートパソコンの分野を放置してきたため、今回の新モデルはは大きな反響があった。

Apple Watchもアップデートされた。AppleはこれまでApple Watchの販売台数を発表していない。12月にティム・クックは「Apple Watchのセールスは順調だ」と述べた。IDC調べのウェアラブル全般の売れ行きに関する数字はそれほど楽観を許さないものとなっている。これまでのところApple WatchはiPhoneをメインとする企業というAppleの性格を根本的に変えるような成功を収めていない。

最後に、Appleは自社をハードウェア製造者であると同時にサービスの提供者と位置づけている。そこで今期Appleのサービスはどうであったか知りたい。任天堂のSuper Mario Run始め数多くのiPhone向けの新しいアプリが発表されているので売上は増加したはずだ。問題はこの増加がApple全体にとって意味があるほどの大きさだったかどうかだ。これについてはまだ情報がない。

私としてはAppleの電話記者会見が待ちきれない。質問したい事項が山のようにある。ティム・クックはその全部に答えることはないだろうが、Appleについてかなりのヒントが得られるはずだ。特に私が知りたい情報はAppleの自動車に関する取り組みと中国での売れ行きだ。また Qualcommに対する10億ドルの訴訟や、(もちろん)トランプ大統領についても尋ねたい。

画像:Kris Yeager/Shutterstock (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+