組み立てロボットキットのZiroはAlexaからもコマンドできる子ども向けロボティクス入門機

Ziro(ザイロ)は、子ども向けの、なかなか良くできてるプログラマブルなロボットで、昨年Indiegogoでクラウドファンディングに成功した。メーカーのZeroUIは、今でも新しい機能を加えつつある。

Ziroは、同梱のスマートグラブ(smart glove, 電脳手袋)でコントロールする。手のどんな動きでZiroに何をさせるかを、モバイルアプリで設定できる。たとえば手のひらを前に傾けたら前に進む、とか。

Ziroに、AmazonのAlexa*で命令できる。何を言ったら何をする、という音声コマンドも、ユーザーが設定できる。たとえば、手を振って、と言ったら、Ziroがユーザーの方を向いて腕を振ったりする、など。

Ziroがたくさん売れてユーザーのコミュニティができたら、いろんなロボットのデザインなどを共有できる。ネット上のフォーラムでみんなと話し合って、ボール紙製の恐竜やダンスを踊るロボットなどを作れるようになったら、楽しいだろうな。



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このスタイルの良くないARヘッドセットは世界中を魚だらけにする、抜群の視野角だ

香港のRealMaxはCESに、同社がすべての人の顔に取り付けたいと願っている拡張現実ヘッドセットを展示した。ちょっと粗い仕上げのプロトタイプだが、これまでに見たどんなARデバイスよりも広い範囲を、デジタル画像で満たす。

そのプロトタイプは、どんなARヘッドセットよりも視界が広い。MicrosoftのHoloLensは視野角40度足らずだが、RealMaxは100度以上の視界を満たす。

光学系はそれほど高度な技術を使っていないし、解像度もあまりシャープでない。でも、オールインワンタイプで広い視界が欲しければ、RealMaxで決まりだろう。海中シーンのデモを数分見てみたが、そこには人魚がいるだけでなく、ぼくのまわりじゅう全体に、すごい数の魚が泳いでいるのだ。

家庭用のデバイスなら、すっきりコンパクトは優先課題にならない。あの高度な光学技術を持つMagic Leapも、まだかなりでかいから、外ではあまり使われないだろう。しかし視界の広さは、ユーザー体験にとってきわめて重要だ。その視野はOculus RiftやHTC Viveを装着しているときのそれに近い。位置追跡機能があり、Leap Motionセンサーもあるから、ユーザーの手の動きとの対話がユーザー体験に加わる。

しかし名もなき小さな企業が、今同社が考えているように、デバイスとコンテンツを作って売るまでのすべてを自社だけでやるのはきついだろう。開発キットは今年後半に1500ドルで出すというが、しかし消費者向けには、ヘッドセットの価格をハイエンドのスマートフォンより安くしたい、と言っている。



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これはキーボードを弾きながらピッチベンドをかけられる指輪だ

今週のCESでは面白いガジェットを山ほど見てきたが、今も心に残っているはこれだ。

これはMIDIキーボードを演奏するときにはめる指輪で、手を振ったり鍵盤の上で指を滑らせてビブラートや音の強さを変えることができる。こういうものはビデオで見るのが一番だろう。

手のジェスチャーがサウンドを変化させているのをご覧あれ。ROLIのSeaboardというMIDIコントローラーを思い出させるが、これは標準MIDIキーボードで使える。

作ったのはフランスのEnhanciaという小さな会社。リングには9つのセンサーが組み込まれ、ジェスチャーを検出してキーボードに接続したハブに送信する。展示されていたプロトタイプは優先だったが、出荷時には完全ワイヤレスになるとEnhanciaのチームは言っていた。

3月にKickstarterに登場する予定だとEnhanciaは言っているが…残念ながら価格はまだ決まっていない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Dell、リサイクル基板から集めた金でジュエリーを作る

今週新しいジュエリー製品ラインが発表されたのは、ふつうの人間が地球上で最新ファッションを求めて行く最後の場所だろう。それでも、Dell Computersのファッションリーダーたちは構わず進み、リサイクルされたコンピューター基板から収集した金で作った限定エディション・ジュエリーコレクションをCESで発表する。

Dellは女優のニッキー・リードと提携し、14、18カラットの金の指輪、イヤリング、およびカフリンクスを販売する。これは主として同社のリサイクルへの取組みに注目を呼ぶためのささやかな策略だが、少なくともかなり面白いやり方だと正直思った。

EPAによると、電子機器廃棄物でリサイクルされているのはわずか12.5%程度であり、毎年古い携帯電話から6000万ドル相当の金と銀が捨てられている。

Dellによると、新しい効率的なリサイクルプロセスによって余剰に金が得られたので、ただ蓄積するよりもっと面白いことをしようと思ったという。リードがデザインしたリング状のアクセサリーは、来年中に新しいマザーボードを100万枚作るために同社が推進する「クローズド・ループ・システム」に因んでいる。

商品は現在予約受け付け中で、金の指輪が78ドル、派手なカフリンクス1組が348ドル。というわけで、今度誰かにどこでそのキラキラを気に入れたのか聞かれたら、“Dude, I got a Dell” と言って、このビデオを見せればいい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Dellの新型PCでは画面上でスマートフォンの通知と対話できる

正直に言って、今年のCESを取材するにあたって、Dellのことはほとんど考えたことがなかった。でも、今だにPC一筋の同社は、この大会で、おもしろいものをいくつか紹介していた。まずソフトウェア方面では、モバイルとの接続がこれからのDellのコンピューターには無料でバンドルされる。

そのアプリケーションは、モバイルの通知をBluetoothでデスクトップに届ける。機能としてはWindowsのCortanaやmacOSのNotification Centerに似ているが、デスクトップ上で個々のアカウントにサインインしていなくてもよい。また、アプリはDellの承認を必要としない。要するに自分のスマートフォンに来る通知を、PCの画面でも見られるのだ。

要件は、PCがDellの新しいコンピューターであることと、Bluetoothが届く距離にスマートフォンがあることだ。本誌TechCrunchのブースでデモを見せてもらったが、たしかに、画面の右上隅に小さな通知ボックスが表示される。ただしCESの会場は電波状態がおそろしく悪いので、Bluetoothが使えず、ケーブルを使った。

通知に応えてスマートフォンと対話するには、画面のダイアログボックスやスマートフォンの画面のイメージをクリックする。ささやかな機能だが、なかなか楽しい。PCにタッチスクリーンがあれば、その大きな画面上でモバイルのゲームを遊べる。

Dellの社員は、かかってきた電話を受ける、Instagramの通知に対応する、Uberを呼ぶ、などいろんな使い方を見せてくれた。とくに印象的なのは、スマートフォンがAndroidでもiOSでもどっちでもよいことだ(両方のモバイルアプリが提供されている)。

この機能が使えるようになるのは、1月27日からだ。

参考記事



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今年のCESの目玉は大停電だった

今年のCESの大きなテーマはスマート・アシスタントでも自動運転車でも大画面テレビでもなかった。われわれが皆、白髪になり孫にテクノロジー記事を書いていた時代の思い出を語るようになって一つ話に繰り返されるエピソードは、いやはや、2018年のCESの大停電だろう。

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#CES2018 セントラルホールで停電。全員外に出るよう誘導されている。続報予定。 #TallBoyExperience 

CES開幕日のトップニュースはGoPro CEOがドローン事業を閉鎖すること、Huaweiの新スマートフォンがアメリカのキャリヤから取り扱いを拒絶されたこと、ある有力検索エンジン企業に雨に対する備えがゼロだったことだろうか。しかしこれに加えて、今朝(米国時間1/10)ラスベガス・コンベンション・センターのセントラルホール全体を襲った停電を挙げる必要がある。CES 2018はあたかもディストピア系SF映画に登場する陰鬱な未来よろしく、来場者はスマートアシスタントとBluetoothヘッドフォン以外に友を持たぬまま廃墟に取り残された人類のような具合だ。

主催者のCTA(Consumer Tech Association)はソーシャルメディアに「ラスベガス・コンベンション・センターの一部に偶発的な停電が生じました。われわれは全力で問題解決にあたっています。ご理解に感謝します」と投稿した。なにぶんにもCESのことで、セントラルホールからの避難のもようを記録する人材にはこと欠かなかった。

またCTAは「セントラルホールの状況が回復するまで、参加者はサウスホール、ノースポールをご観覧ください。また屋外に出てラスベガスの陽光の中でセントラルプラザ、サウスプラザをお楽しみください」と愚にもつかない提案をしている。

この停電で被った被害の程度は出展者によって異なる。バッテリー駆動のTeslaのブースは停電によっていっそう目立つことになったようだ。Intelブースでアトラクションに登場した女性ミュージシャンは停電にもかかわらずバイオリンを演奏して大受けだった。

この記事を書いている時点で停電はかれこれ1時間続いている。われわれはCTAにさらにコメントを求めてる。

アップデート:状況は悪化中。停電はコンベンション・センターのノースホールに拡大した。平常どおりなのはサウスホールだけだ。CTAは来場者を屋外の出展者に誘導している。雨にたたられたGoogleだが、こうなってみると屋外にブースを設置したのは賢明だったかもしれない。

(12:45PM PT) NV Energyが復旧作業中。問題は解決され、25分程度でセントラルホールに電力が戻るとのこと。

(1:00PM PT) 電力は徐々に戻りつつあるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Assistantで何ができるか…そのアクションを検索できるディレクトリページができた

Google Assistantを使えば、100万以上のアクションを実行できる、とGoogleは言っている。Google Photosで写真を見たり、Headspaceで瞑想にふけったり、なんでもできる、というわけだ。でも音声アシスタントで難しいのは、どんなアクションがあるかを知ることだ。だからGoogle HomeやAmazon Alexa/Echoのユーザーの多くが、何かのタイマーの設定をして、あとは音楽を聴くだけ、ほかに何ができるのかわからない、という状態になる。

そんなユーザーを助けるためにGoogleは今日(米国時間1/8)、Google Assistantのディレクトリページ(目録ページ)を立ち上げる。今日同社はCESで、Assistant関連の発表をたくさんするが、アクションのディレクトリもその一つだ。そのお利口な画面はきれいだけど、まあそれほど重要な発表でもない。しかし、とくにGoogle Assistantの新しいユーザーは、助かるだろう。

サードパーティがGoogle Assistantのアクションを作れるようになってから、ちょうど1年になるが、まだその数ではAmazon Alexaのサードパーティ製スキルにはかなわない。しかしデベロッパーの関心というか制作意欲は高い。そして最近ではGoogle製のアクションも単純にアクションと呼ばれるようになったから、全体の理解も、そしてそれについて書いたり語ったりすることも容易になった。

画像提供: Bloomberg/Getty Images



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子ども用プログラミングロボットRootはホワイトボードの上を這いまわるお絵かきロボット

教育用ロボットは、今年のCESを短時間見ただけでも、すでに目立つトレンドのひとつだ。ぼくがこれまで見た教育ロボットのブースの数は数ダースにもなるが、しかもそれはまだ、開場からわずか2時間ぐらいのあいだだ。そしてその中でいちばんおもしろいと思ったもののひとつが、ハーバード大学のスピンアウトWyss Labが作ったRootだ。

彼らのブースでは、発売可能な最終製品に触(さわ)れる。その消費者向けに完成したロボットは、これまでの同社のプロトタイプにやや手を加えたもので、たとえば、小さなホワイトボードイレーサー(白板消し)がロボットの底についている(下図)。

この、Roombaを小さくしたようなロボットの上部にはUSB-Cのポートがあって、さまざまなアクセサリを挿入できる。ただしアクセサリ類は、今年の第二四半期にRootが発売されてからほぼ1か月後に出る。最初の二つのアクセサリは、ブルドーザーと“ビルディングブロックトレイ”。そのあたりは、ややLEGOふうだ。このポートがあるおかげで、さまざまなデコレーションも可能だ。カメラのような実用アクセサリも、いずれ出るだろう。

現在は、199ドルの予約販売のみ。マーカーを中央に差し込むと、ロボットがお絵かきをする。折りたたみ式のホワイトボードもついているが、でもこのロボットには磁石があるので、本物のホワイトボードなら、上下方向にも動いて絵や文字などを描ける。

今や、子どもがプログラミングをおぼえるためのロボット製品がとても多いから、このRootについても疑念は残る。楽しいおもちゃと、本当に役に立つ教育ツールとのあいだに横たわる溝を、どうやって飛び越えるのか。Rootは独自のプログラミング言語を使うだけに、疑念は簡単には晴れない。

でもCEOのZee Dubrovskyによると、いずれSwiftやPython, そしてJavaScriptを統合するから、そうしたら、Rootから本格的なプログラミングへの移行も、スムースにできるようになる、というのだ。



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LenovoからGoogle WorldSenseベースのVRヘッドセット――Mirage SoloはQ2出荷で400ドル以下

今日(米国時間1/9)、CES 2018でGoogleのWorldSense VRテクノロジーをベースにポジション・トラッキング機能をサポートするDaydreameヘッドセットの現物を初めて見る機会があった。Lenovoが公開したMirage Soloヘッドセットは今年第2四半期に出荷が計画されている。これはスタンドアローン・デバイスでQualcomm 835チップセット、4GBのRAM 、 64GBのメモリをオンボードで搭載している。

またデュアル・マイク、ヘッドフォンジャック(ちゃんと付属する!)、2560×1440の液晶スクリーンを備える。Lenovoによれば、バッテリー駆動時間は7時間だというが、これが正確ならすばらしい。

ビッグニュースはこのデバイスがGoogle WorldSenseをベースとしていることだ。Microsoftの混合現実系VRヘッドセットにも似たシステムが採用されているが、WorldSenseは同様のインサイドアウト方式のポジション・トラッキング・システムを用いている。

Mirage Soloはポジション・トラッキングを内蔵しているが、Wiimoteに似たコントローラーが操作性をある程度制限することにになるだろう。このコントローラーはGoogleのスマートフォン・ベースのモバイルVRヘッドセット、Daydream Viewのものと同一のレイアウトだ。Oculusはやはりポジション・トラッキング能力を備えたコードネーム、Santa Cruzというヘッドセットを開発中だ。これは現在のハイエンドのヘッドセットなみのユーザーを体験を与えるという。

GoogleのVRストアにはDaydream上のコンテンツは多数出ている。 問題はデベロッパーにコンテンツをポジション・トラッキングに対応させるアップデートを促すだけの売れ行きをLenovoのヘッドセットが得られるかどうかだ。 3軸の回転運動と平行移動に対応する6DoF(〔6自由度〕対応トラッキング・テクノロジーはきわめて高度なユーザー体験をもたらす。また今日GoogleはSoloでプレイできる『ブレードランナー』ベースのゲームを発表した。

LenovoはSoloヘッドセットの価格をアグレッシブに設定してきた。まだ最終的な価格は決定されていないものの、同社によれば400ドル以下になるという。現在Soloは
WorldSenseベースで唯一の市販ヘッドセットとなる。新たな提携関係についての発表は特になかった。WorldSense唯一のデバイスという状態はこの先もう少し続きそうだ。HTCは以前、Googleプラットフォームでヘッドセットを開発する計画を進めていたが、後にキャンセルしてQualcommと提携し、中国市場向けにVive Focusヘッドセットを独自に提供している。価格は600ドル程度だ。

LenovoのVRヘッドセットはFacebookのOculus Goの主要なライバルとなるかもしれない。Mirage Soloは199ドルのGoヘッドセットが欠いているポジション・トラッキング機能を備える他、ハードとしての能力も優れている。またVRには興味があるがデスクトップ・パソコンや専用ゲーム機に接続する高価で取り扱いも面倒なハイエンド・モデルに手を出すのをためらっている消費者にとっても魅力的な価格帯だろう。

〔日本語版〕SoloはGoogleの日本語サイトで予告されている。アウトサイドイン/インサイドアウトのポジション・トラッキング・システムについてAcerのサイトがわかりやすいイラストで比較している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、雨のためCESの屋外ブースを一時閉鎖。防水ではなかった!

われわれは今日(米国時間1/9)のCES開幕に先立ち、Googleのブースを内覧できるはずだった。しかし今ラスベガスは雨で、Googleの2階建て屋外CESブースは明らかに雨を想定していなかった。私の見立てではその防水IP等級は50前後だ。

現在ブースは閉鎖され、屋根とあらゆる電子機器部分にシートがかけられている。

通常であれば、さほどの大事ではないだろうが、これはGoogleにとって初めてのCES参加であり、この展示に向けて大きな思いと努力が注ぎ込まれていたことは間違いない。

ブースはラスベガス・コンベンションセンターの屋外駐車場に設置されており、滑り台のほかGoogleとパートナー各社が昨日発表した数多くのガジェットを披露するための広い展示スペースが用意されている。外壁の1面は巨大なビデオ画面になっている。どう見てもこれは安価な仕事ではなく、一日これを閉鎖することはGoogleの計画になかった事態であることは明らかだ。

この雨は午後まで止みそうにないので、ブースの中を見学できるのは明日になりそうだ。

念のために言っておくと、Googleはブースの閉鎖理由を「駐車場周辺の安全への配慮」のためと言っている。もっともわれわれは駐車場を問題なく横切ることができ誰に止められることもなかった。

明日またここへ戻って来てブース内のツアーをするとともに、本誌のTito HamzeがGoogleの特設スライドを滑り降りるところを見る予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

トヨタ、今年後半にAlexaのサポート開始へ――車載スキルはハード増設の必要なし

ラスベガス開催中のCES 2018でトヨタは今年アメリカ向けの一部の車種でAmazon Alexaのサポートを開始すると発表した。新たなハードウェアの必要はないという。市場にはAlexaを車内で利用できるようにする多数のサードパーティによるアフターマーケット製品が出回っている。しかしトヨタ自身がAmazonの音声スマートアシスタントをフルにサポートするというのは、自動車メーカーのAlexa対応としてもっとも早い試みの一つだ。

トヨタが火曜日に発表したところによれば、同社は一部車種の2018年モデルについて車載情報アプリをアップデートし、Alexaに対応させる。これはEntune 3.0 App Suite(Camry、Sienna向け)とLexus Enform App Suite 2.0(Lexus向け)が対象となる。 2018年モデルはアメリカでは今年後半に出荷され、ユーザーはAlexaを車内で利用できるようになる。Alexaは他のトヨタ車にも2019年から導入される。

トヨタが提供する新しいAlexaスキル・セットは車載システムとして必要な機能をほぼすべて備えているようだ。ドライバーは最新ニュースを聞いたり、インフォテインメントシステムを操作したり、予定やショッピングリストを音声入力したりできる。また自宅にスマートホーム・デバイスを備えている場合、そのコントロールも可能だ。つまり車内からエアコンを操作して帰宅したときには適温になっているようにしたり、音声コマンドでガレージのドアを開けることもできる。

昨年のCESではFordもAlexaを車載するテストを始めると発表していた。昨年9月にはBMWがAlexaをサポートすることを発表している。

〔日本版〕Siennaはカムリ・ベースの北米市場向けミニバン。トヨタの日本におけるAlexa対応についてはまだ情報がない。

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CES:トヨタはモビリティー企業を目指す――e-Palletは都市交通の新たなプラットフォームに

トヨタはCES 2018を利用してビジネス戦略の方向転換を鮮明に打ち出した。 豊田章男社長はキーノートに登壇し、「モビリティー・サービス企業を目指す」と言明した。トヨタはモビリティー・サービスを副次的、周辺的なビジネスの一つというよりむしろ事業の核心に据えることに決めたようだ。豊田社長のコメントとe-Paletteのモビリティー車両業種横断的なパートナーの選定に見られるトヨタの将来ビジョンを総合するとそのように推測できる。

新しいモジュラー式コンセプトカーを中心としたトヨタのe-Paletteのビジョンには強い説得力がある。 e-Palleteはいわば何でも書き込める白紙のような移動のためのプラットフォームだ。電気モーターで駆動される全自動車両で、インテリアは要素を組み替えることでさまざなモビリティー用途に柔軟に対応できる。オープニングではユースケースをシミュレーションしたアニメが映された。この車両が都市内での荷物配送やライドシェアリングからモバイルオフィス、ホテル、さらには料理の宅配、イベントでのピザの販売まで自動運転でこなすところが示された。

e-Pallete車両は都市と近郊を効率よく走りまわり、ユーザーのニーズに応じてごく短時間で役割を変更することができる。もちろんアニメはそうしたビジョンを理想化して表現したものだろう。現実は非常に複雑であり、さまざまなハードルが待ち構えているはずだ。そうであってもこの理想は追求するに値する。かつ自動運転と電気化が交通の未来を一変させようとしているときに、将来ビジョンにe-Palleteを採用したのは自動車メーカーとして非常にスマートな戦略だ。

他の自動車メーカーのモビリティービジネスへの対応は、私の見たところ、副次的であり万一の保険に近い。たとえばVolkswagenだが、自身はモビリティー・サービスをサブ・ブランドのMoiaで実施しているものの、昨日、Nvidia CEOのJensen Huangと共にステージに立ったVolkswagenのトップはモビリティー・サービスの適用範囲に関して疑念を示していた。

過去に一部のアナリストはトヨタは電気自動車やモビリティー・ビジネスの分野で遅れを取っていると批判していた。しかし同社はモビリティー・サービスのプラットフォームを昨年から本格的にスタートさせているし、今回の発表では、この戦略をさらに推し進め、モビリティーを事業の中心として商業的に成功させていく構えを見せた。

豊田社長の今回のプレゼン、そしてUber、滴滴、Pizza Hut、Amazonを始めとする多数のパートナーの発表に至るトヨタの動きを観察すればモビリティー・サービスに対する取り組みがきわめて真剣なものであることが分かる。トヨタの事業戦略の大きなシフトはやがてモビリティー分野における強力なリーダーシップとして結実する可能性が高いことに業界他社は十分に留意すべきだろう。もちろんそのためにはトヨタは大きなリターンを得るまでに長時間かかることを十分認識した上で、この分野への投資を継続する必要がある。


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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、CESに拠点を構える

Googleがやってきた。そして何か大きなことを計画しているようだ。ラスベガスコンベンションセンターに向かうParadaise Roadを走っていて、この会社の存在を見落とすことはない。駐車場に作られたGoogleのブースは、多くの他社と同じくまだ建設中だが、白と黒の巨大な “Hey Google” の看板はすでに高く掲げられ、数ブロック先からでも目に入る。

これはイベントに前に同社から送られた風変わりな招待状 のデザインをわずかに変えたもので、仮設ブースの側面のネオンブルーのループ状スライダーにいたるまで再現されている。

そしてGoogleがこれ以上このイベントに何を注ぎ込めるのかと思った矢先、ラスベガスを走るモノレールの線路を行き交う車両に見逃しようのない大きな文字で “Hey Google” と描かれているのが目に入った。

Googleの動きは急だった。これまで同社のソフトウェアソリューションの肩に乗ったサードパーティー以外、このショウでGoogleの存在感はほとんどなかった。それが突然、どこへ行ってもGoogleだ。もちろん前兆はあった。昨年のMobile World Congressでは大きな展示を出し、スムージーや砂で作ったAndroidの彫像まであった

もちろんモバイル専門のイベントにAndroidメーカーが出展するのは理にかなっているが、CESははるかに巨大で広範囲にわたる化け物イベントだ。しかし、筋書きは一貫している。MWCでのGoogleは、端末上のAssistantがすべてだった。過去1年、Googleはスマートホームの主導権をめぐってAlexaと激しい戦いを展開してきた。2017年に同社は様々なHomeファミリー製品や新しいスマートイヤホンを発売するとともに、サードパーティー製スマートスピーカーへのAssistant搭載を進め始めた。

そのサードパーティーとの提携が、このイベントの鍵になりそうだ。同社自身のI/Oイベントのように新製品の発表があるかどうかはわからない。しかしCESは、様々なパートナーとの関係を次のステップへと進める理想的な舞台だ。Sony、HTC、Lenovo、LG等々、主要なハードウェアメーカーが勢ぞろいしている。
独自のアシスタントBixbyを開発しているSamsungは、Googleと手を組む動機付けが必ずしも強くないが、それ以外のメーカーにとってGoogleエコシステムの構築に手を貸すことで得られるものは大きい。Alexaと同じく、スマートスピーカーから他の家電製品へと展開を進めていくことはこの手のイベントでは当然の流れだ。

そしてGoogleにとって、これはAlexaの影から抜け出しスマートホーム分野での地位を確実なものにする絶好のチャンスだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

「Google Homeは昨年10/19以来毎秒1台以上売れた」――CESを控えてGoogleが発表

今日(米国時間1/5)、Googleは 「昨年は何千万台ものGoogleデバイスが家庭に入っていった。10月にGoogle Home Miniが出荷されて以降、毎秒1台以上の割合で複数のGoogle Homeデバイスが売れている」と発表した

Home Miniが正式に販売開始されたのが昨年10月19日だから、それ以来ざっと675万秒経過している。情報を総合すると各種のGoogle Homeは750万台程度売れたようだ。

2017年に入ってGoogleはGoogle AssistantとGoogle Homeデバイスの普及に本格的に力を入れるようになった。新しく登場したGoogle Home Miniは 29ドル(場合によってはわずか19ドル)で買える。Home MiniでGoogleは低価格デバイスでAmazonのEcho Dotと正面から競争できるようになった。もちろんハードウェア・ビジネスでGoogleが得られる利益自体は大きくないだろうが、全体としてみればこの戦略は功を奏したといえる。

残念ながら, GoogleはGoogle Homeの販売台数の内訳を教えてくれなかったので、レギュラーサイズ機とMiniがそれぞれ何台売れたかは不明だ。常識的に考えれば低価格のMiniのほうがかなり多く売れたはずだ。

また今日GoogleはAssistantが4億台のデバイス上で作動していることを発表した。この台数には各種のAndroid版スマートフォン、スマートウォッチの他にiPhoneで作動するアプリも入っている。作動可能なGoogle AssistantとAmazon Alexaの数を比較してみたら興味深いだろうが、Amazonは知ってのとおり秘密主義で数字については固く口を閉ざしている。公式発表には逸話的情報は多いものの具体性には乏しい。

当然ながら、Google Assistantの拡大とともに、これをめぐるエコシステムもデバイス・メーカーにとって魅力を増しており、自社製品にAssistantを組み込む動きが目立ってきた。当面、ホームオートメーション部門が中心で、Nest、Belkin、Samsung、Philipsその他がすでに製品を投入している。現在Google Assistantをサポートするスマートホームデバイスは225のブランドから1500種類程度が市場に出ている。

Googleが今日この情報を発表したのは偶然ではないだろう。世界最大級のエレクトロニクス製品のトレードショー、CESはこの週末からスタートする。実はGoogleは会社の歴史始まって以来初めてCESに本格的に登場する。(フロアプラン)。目玉となるのはAssistantデバイスとエコシステムだ。この数日中に多数のGoogle Assistantをサポートするスマートデバイスが発表されるに違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

CES 2018の内容を予想する――出展者リスト、噂、トレンドを総合

実はテクノロジー業界はクリスマスが終わると同時に、新年にならないうちからCESモードに突入する。ここではわれわれが得ている情報を紹介しよう。

世界最大のテクノロジー・トレードショー、CES 2018がいよいよ今月9日から幕を開ける。例年、CES開幕の数日前から大きな発表が相次ぐことになる。

CESが一見愚かしいほど新年早々に開催されるのは偶然ではない(今年の期日は2017より少し遅い)。クリスマスから新年にかけてのホリデー・シーズンで消費者がギフトや欲しいものを買ってしまった直後の時期がメーカーにとって次世代製品をアナウンスするのに絶好なのだ。また多くのメーカーにとってCESは来る1年のプロダクト・サイクルの方向を明らかにする機会でもある。

もちろん、この数年、CESが「盛り上がりに欠ける」という批判はあった。独自のプロダクト・サイクルを守ろうとする大手メーカー、たとえばSamsungなどはCESで本当に重要な発表をしない。一方で他の重要なトレードショーがCESを重視しなくなってきた傾向も目立つ。たとえばモバイル分野を代表するMWCは1月半後の開催だ。

テクノロジー業界は(にかぎらず世界も)激しく変化する状況にあるものの、 CESにとって2018年はややスローな年になるかもしれない。現在目立つトレンドはすべて過去から持ち越されてきたものだ。コネクテッド・ホーム関連製品は今年も大量に出展されるだろう。大人気のAlexaとGoogleを活用した製品が多いはずだ。一部のトレンドはシフトするだろう。ここ数年VRにシフトしていた関心は今年はARに向くはずだ。

以下、今年のCESに登場する(だろうとわれわれが予想する)プロダクトとトレンドを紹介してみる。ソースは出展者のリスト、噂、知られている業界トレンドなどだ。

スマートホーム(Smart home)

ネバダ州ラスベガスで開催されたCES 2014の最終日、1月10日にLGがHomeChatを搭載したLGスマートフォンでLGスマート冷蔵庫を操作するデモを披露している。LG Smart HomeシステムはHomeChatプラットフォームをベースにしておいり、ユーザーは冷蔵庫その他のLGの家電製品をLGのスマートフォンからテキスト・メッセージを送信することでコントロールできる。Photo: ROBYN BECK/AFP/Getty Images

スマートホーム関連が今年も大量に出展されることを予想するのに深い洞察は必要ない。スマートホームの勢いが衰えるきざしはまったくない。むしろスマートハブとなるAmazon EchoやGoogle Homeが昨年離陸したことで、ホーム・オートメーションはますます注目を集める分野となっている。ということはレギュラー出展者からますます多数のこの分野のデバイスが登場すると考えていい。August、Canary、Ring、Kwiksetなどは出展者のリストに載っている。

また長年ホームプロダクトを作ってきた老舗メーカーが21世紀のテクノロジーを採用するにあたってまずスマートホーム・デバイスに注力するということも予想できる。昨年はAppleのHomeKitプラットフォームを利用する互換デバイスが大量に登場した。Appleが直接CESで大きな役割を果たしたことはないが、Appleのスマートホーム・テクノロジーはSiriとiOSをCESの陰の主役にしている。ことにApple自身のHomePodの出荷が遅れる状況ではSiriベースのスマートスピーカー・デバイス分野は特に重要性を増すようだ。

スマートホーム製品はドアの鍵からサーモスタット、電気掃除機まであらゆる分野に進出するだろう。CESはLGやSamsungなどの大手家電メーカーにとって新製品を登場させる絶好の舞台だった。昨年はBixby搭載の冷蔵庫が紹介されたものの、昨年はSamsungのスマートアシスタントにとってやや不本意な年となった。それでも今年も電気洗濯機から電気掃除機まで各種のスマートデバイスが出展されるはずだ。

スマートスピーカー花盛り

2017年はAmazonとGoogleがそれぞれのスマートアシスタントを本格的にサードパーティーに公開した年となった。デバイスが実際に登場したのは年の半ばで、ベルリンで開催された国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー、IFAでソニー、JBLが独自のEchoやHomeデバイスを公開した。こうした互換デバイスはAmazonやGoogleのオリジナル製品に比べて桁違いに音質が良かった。今年のCESではサードパーティーからのスマートスピーカーの洪水が予想される。本家の製品に欠けている携帯性をセールスポイントにする製品もありそうだ。あまり確信はないが、Microsoftも新しいCortanaスピーカーを出すかもしれない。

一方、LGはいち早くGoogle Assistantベースのスピーカーを出すことを約束している。スマート・アシスタントは単独製品だけでなく、サードパーティーの各種製品に組み込まれて地歩を拡大するはずだ。たとえばGarminは最近、車載プラグインのSpeakを発表した。CES 2018ではGoogleとAmazonがそれぞれのスマートアシスタントの能力とデバイスへの組み込みの容易さを誇示して火花を散らすだろう。

特にGoogleは今年のCESに力を入れているという噂だ。これはGoogleにしては異例の動きだ。例年はCESにはせいぜい出展者のAndroidスマートフォンやChromebookのパートナーとして姿を見せる程度だった。.しかし今年Googleは開催場所のラスベガス・コンベンション・センターに何箇所かスペースを確保している。あらゆる兆候からして主役はホームアシスタントとなるに違いない。もちろんDaydream VRのデモもあるかもしれない。

AR/VR/MR

VR(仮想現実)はここ数年のCESの主役を務めてきたし、今年も重要性はさほど減少しないだろう。しかしテクノロジー業界の昨年のトレンドは、VRからAR/MR(拡張現実/混合現実)へシフトしていた。今年のCESのセンターステージはこの動向を反映したものとなるはずだ。

スマートスピーカーの場合と同様、これはサードパーティーの企業にとって既存プラットフォームの上で優秀性を見せる絶好のチャンスになる。今年はスタンドアロンないしワイヤレスのヘッドセットが主役に返り咲くのではないか?

Qualcommが多数のパートナーを支援してこの動きをプッシュするのは間違いない。Qualcommのフラグシップ、Snapdragon 835のデベロッパー・キットはすでにOculus’s Goを始め、スタンドアロンVRヘッドセットの分野で著名なパートナーを得ている。

GoogleのDaydreamも派手に紹介されるだろう。Lenovoは FCC〔連邦通信委員会〕からDaydreamベースのヘッドセットについて承認を得たところだ。つまりこのデバイスがCESに登場する可能性は高い。製品名がMirage〔ミラージュ〕になるならラスベガスでデビューするのにぴったりだ。

AR〔拡張現実〕は、今年のCESのプラットフォーム・テクノロジーとなるだろう。コンベンション・センターの大小のホールにパネルやマーケットプレイスがARをテーマとして多数準備されている。これは家電協会がARテクノロジーに注目している何よりのサインだ。今年の市場はまだ小さいかもしれないが、ソニー、Zeiss、Kodakといったメジャー企業の参入が予想される。

ウェラブル/ヘルス

ここ数年CESのお気に入りのテーマの一つだったウェアラブルだが、ビジネスは2017年には波乱を潜ることとなった。人気がアップしたかと思うと下落し、ローエンドの製品が売れたかと思うと、高価格のスマートウォッチが売れるという具合だった。CES 2018も「どれが売れるかわからないからともかく多数のバリエーションを出しておこう」という年になりそうだ。

有力プレイヤーのFitbitはもちろんこの分野の主役の一つになるだろうが、スマートフォンの場合と同様、ウェアラブル・メーカーもフラグシップの発表には独自のイベントを好むこともあり、CESは比較的静かなものになりそうだ。

スマートアシスタントの場合と同じくCESはテクノロジー企業以外の一般企業が実験的に参入するのにも好適だ。これまでもスマート・シューズ、スマート・TシャツなどがCESに登場している。衣服にセンサーを仕込むテクノロジーを活用した製品が紹介されるかもしれない。

しかし過去にはMotorolaとLGからAndroid Wearデバイスが登場したことがあったものの、GoogleのウェアラブルOSは事実上死に体だ。CES 2018もこの状態を大きく変えることはできないだろう。

モバイル

CESは携帯電話を専門とするトレードショーではない―とくにMWC(Mobile World Congress)が直後に続くことを考えればなおさらだ。それでも主要メーカーはほぼ全社が顔を揃える(Appleだけは例外)。しかしCESでは新たなフラグシップが発表されることはないだろう。QualcommがSnapdragon 845についてなにか発表するかもしれない。

ソニーはこれまでもXperiaスマートフォンの紹介にCESを積極的に利用してきたメーカーだ。今年はSnapdragon 845ベースのモデルが発表されるのではないかという観測が出ている。ただし製品のアメリカ市場への投入はソニーの弱点となっていた。

一方、Huaweiはすでに発表ずみのMate 10、MediaPad M5などの製品をCESで紹介し、アメリカ市場に投入するとみられている。

モバイル分野での最大のニュースはしかし5Gだろう。今週、CESのスケジュールには5Gに関するキーノートが追加された。講演者はVerizon、Qualcomm、Baiduの代表が予定されている。IntelとSamsungはドローンから自動運転車、スマートホームまであらゆるデバイスの背後に存在することになるだろう。

その他

  • 自動車も最近CESで注目を集めている分野だ。今年もトヨタ、フォードを始め多数の自動車メーカーが参加するだろう。当然ながら、自動運転のデモビデオを多数見ることになるに違いない。
  • ロボティクス関連はCESではあまり見かけない。自動掃除機のRoombaを別にして、ロボティクスはまだ消費者向け家電のメインストリームには入っていない。とはいうものの、スマートホームやホームアシスタントに関連して「親しみやすいロボット」がいくつかお目見えすることになるだろう。
  • TV受像機は大型化、高精細度化、スマート化している。CESでも4K、5K、8KとK尽くしの製品が並ぶだろう。
  • パソコンはフォームファクターが多種多様になる。iMac方式のオールインワン製品、Surface風のノートにもタブレットにもできるコンバーティブルなどが多数登場するだろう。Qualcomm、AMDのチップを採用していることをセールスポイントにする製品も多いはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+