Clubhouseがユーザー同士が深くつながれるDMテキストチャット機能を構築中

一部のClubhouse(クラブハウス)のユーザーはお気に入りのアプリであるClubhouse内で驚きの機能が与えられてきたが、それは間もなく全世界で提供される。「backchannel(バックチャンネル)」と呼ばれる新しいUI要素が先週後半に消えるまでのわずかな間登場した。これはClubhouseがアプリの新しいエリア開拓に従事しており、よりつながる方法を受け入れる用意ができているユーザーの間で話題になった。

バックチャンネルのスクリーンはテキスト入力ボックスがなく完全に空白だったが、ClubhouseのCEOであるPaul Davison(ポール・デイヴィソン)氏が以前同社のタウンホールで語っていたテキストチャット機能の構築に取り組んでいるようだ。

「……常にDMバックチャンネルを利用する人は多く、また人々と友情や関係を深めたり、その他にもあらゆる種のことをしたいと考えている人は多いと思います。これは我々が持つべきものだと考えます」とデイヴィソン氏は話した。

Clubhouseの共同創業者である同氏は、アプリのユースケースに合う機能の構築は些細なことではなく、すぐには実現しないと続けた。同氏はまた、アプリが従来の1対1のDM、あるいはよりオープンなテキストチャット機能を追加するかどうかについて詳細を語るのは却下した。

Clubhouseにコメントを求めると、同社はメッセージ機能がもうすぐ導入されるというTechCrunchの憶測を止めはしなかったが、控えめな声明文を出した。

「プロダクト構築プロセスの一環として、Clubhouseは定期的に可能性のある機能を模索し、テストします」とClubhouseの広報担当はTechCrunchに語った。「これらの機能がアプリの一部になることもあれば、そうならないこともあります」。

Clubhouseを真似たSpotify(スポティファイ)のアプリGreenroomは、ユーザーがアプリ内で右にスワイプしてアクセスできるライブのテキストチャットルームを提供しており、Clubhouseがまだ提供していないちょっとしたフレキシビリティを持たせている。Clubhouseのバックチャンネル機能は外観からしてスワイプでアクセスできるようだが、もちろん変更される可能性はある。

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi

Spotifyがライブオーディオアプリ「Greenroom」を提供開始、Clubhouseのライバル誕生

Spotify(スポティファイ)は2021年3月、ライブオーディオマーケットへの参入を加速させるために、スポーツ専門のオーディオアプリLocker Roomを運営する会社を買収する発表した。そしてSpotifyは6月16日のSpotify Greenroomの立ち上げでその目的を遂行する。Spotify Greenroomは、世界中のSpotifyユーザーがライブオーディオルームに参加したりルームをホストしたり、ときにそうした会話をポッドキャストに変えることができる新しいモバイルアプリだ。同社はまた、新しいアプリに将来多くのコンテンツが加わるようにするためのCreator Fundも発表した。

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Spotify GreenroomアプリそのものはLocker Roomの既存のコードをベースにしている。実際、現在のLocker Roomユーザーは6月16日からブランドとデザインが改変されたGreenroomエクスペリエンスになるのを目にするとSpotifyはTechCrunchに語った。

Locker Roomは白と赤みがかったオレンジ色のスキームを使っていたが、新しいGreenroomアプリはかなりSpotify派生物のような外観で、Spotifyと同じカラーパレット、フォント、イコノグラフィーを使っている。

新アプリを利用するには、Spotifyユーザーは現在のSpotifyアカウント情報を使ってサインインする。そして関心のあるものを結びつけるためのオンボーディングがある。

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当面、聴くオーディオプログラムを見つけるプロセスは主にアプリ内でのユーザーのグループ参加に頼る。これはLocker Roomが展開してきたものに似ている。Locker Roomではユーザーはお気に入りのチームを見つけてフォローしていた。しかしGreenroomのグループはもはやスポーツにだけ結びついているのではなく、より大衆的だ。

聴きたいと思われるコンテンツにユーザーをつなげるためにSpotifyのパーソナライゼーションテクノロジーを活用するというのがGreenroomの計画だ、とSpotifyは語った。例えばすでにSpotifyでフォローしているポッドキャスターがSpotify Greenroomでライブを行う場合、ユーザーにノーティフィケーションを送ることができる。あるいは、ターゲットを絞ったレコメンデーションをするために、あなたがどのような種類のポッドキャストや音楽を聴いているのかを活用することもできる。

Spotify Greenroomの機能セットは、ClubhouseやTwitterのSpaces、FacebookのLive Audio Roomsなど、他のライブオーディオサービスのものとほぼ同じだ。ルームのスピーカーは丸いプロフィールアイコンでスクリーン上部に表示され、リスナーはスピーカーのものより小さなアイコンで下部に表示される。ミュートオプションやモデレーションコントロールがあり、ライブオーディオセッション中にリスナーをステージに登場させることもできる。ルームは最大1000人をホストでき、Spotifyは今後この数をさらに増やす見込みだ。

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画像クレジット:Spotify

リスナーはアプリで「ジェム」をあげることでスピーカーにバーチャルの拍手を送ることができる。この機能はLocker Roomから来ている。スピーカーが稼いだジェムの数はセッション中、プロフィール写真の横に表示される。差し当たってはこうしたジェムに金銭価値はないが、Greenroomがまだ収益をあげる方法を提供しておらず、これは明らかに次のステップのようだ。

Spotify Greenroomと同種のライブオーディオアプリの間にはいくつかの主な差別化要因があることは記すに値する。まず第一に、Spotify Greenroomはホストが好きな時にオンにしたりオフにしたりできるライブテキストチャット機能を提供している。ホストはライブオーディセッションが終わった後にそのオーディオファイルをリクエストし、ポッドキャストのエピソード用に編集することもできる。

おそらく最も重要なことは、ライブオーディオセッションがSpotifyによって録音されることだ。これはモデレーション目的のためだと同社は話す。ユーザーがGreenroomオーディオルームに関して何か問題を報告すると、Spotifyはどのようなアクションが必要かを判断するために録音を調べることができる。これはClubhouseが対応に苦慮してきた部分だ。Clubhouseのユーザーはときに、アプリ内でリアルタイムに有害性や乱用に直面してきた。ここには人種差別や女性差別のような問題の多い分野も含まれる。直近では、反ユダヤ主義やヘイトスピーチのために数多くのルームを閉鎖しなければならなかったとClubhouseは述べた。

SpotifyはSpotify Greenroomのモデレーションは既存のコンテンツモデレーションチームによって管理されると話す。もちろん、Spotifyがいかに早く不適切なユーザーに対応したり、行動規範に違反したライブオーディオルームを閉鎖したりできるかは今後明らかになる。

6月16日のアプリの立ち上げはユーザーがつくるライブオーディオコンテンツにフォーカスしている一方で、SpotifyはGreenroomでさらに大きな計画を持っている。今夏、同社はプログラムが組まれたコンテンツに関する発表を行う計画だ。これは他の新機能の立ち上げとともに最優先事項だとしている。Locker Roomで知られていたスポーツコンテンツに加え、音楽、カルチャー、そしてエンターテインメントに関連するプログラミングが含まれる。

画像クレジット:Spotify

同社はまた、Spotify Greenroomに音楽にフォーカスしたコンテンツを根づかせることを期待して、Spotify for Artistsチャンネルを通じてアーティストにSpotify Greenroomを売り込むとも話す。そしてクリエイター向けの収益化オプションも今後視野に入ってくることも認めたが、それらがどのようなものになるか具体的な詳細は示していない。

加えて、Spotifyは米国のオーディオクリエイターが収入を得られるようにするのをサポートするSpotify Creator Fundを発表した。しかしこのファンドの規模や、クリエイターが受け取れる額、基金分配のタイムフレーム、選考基準、その他の要因など詳細は明らかにしなかった。将来この機会について話を聞きたい人向けのサインアップフォームを提供しているだけだ。これはクリエイターにとって、オプションがたくさんある中で比較検討を難しいものにしそうだ。

Spotify Greenroomは世界135マーケットのiOSとAndroidで6月16日から利用できるようになった。Spotifyそのものが展開されている178マーケットと同じ規模ではない。差し当たっては英語のみだが、今後成長とともに拡大する計画だ。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

日本で唯一Clubhouseアクセラレータファイナリストに選ばれた三木アリッサ氏が予期するP2Cの世界

2019年11月にロサンゼルスで開業した和菓子のD2Cを行うMISAKY.TOKYO(ミサキ・トウキョウ)。代表の三木アリッサ氏は、先日、Clubhouseのクリエイター向けアクセラレータープログラムに出場している。

日本の伝統技術を世界へ

三木氏の母親は、アーティストとして活動している。そのため三木氏は、アーティストがマーケティングや財政管理といった創作活動以外のこともしなければ成功が難しい現状に対して懸念を抱いていた。どうやったらクリエイターの広報活動を支援できるのだろうかと考え、三木氏は新卒でネスレへ入社し、同社初の新卒マーケターとしてCM制作などを学んだ。日本酒の会社やフローリストのマーケティング支援も経て、自らも日本発のラグジュアリーブランドを手がけるクリエイターになろうと思ったという。注目したのは日本の伝統技術。当時、グローバルで活躍している日本の伝統技術はほぼ見当たらなかった。起業の前に三木氏はイスラエルでグローバルローカライゼーションを学び、2019年の8月にロスへやってきたという。

三木氏は「事業を維持するには高額商品か高所得者層の顧客が必要。高額商品から手がけるのはハードルが高いため、まずは単価の低い食品を介して富裕層にリーチし、クロスセルしていく事業計画を立てました」という。宝石のような見た目の和菓子は、1粒8ドル(約880円)、送料込みだと約10ドル(約1100円)。ヴィーガン向けの和菓子は、病気が原因でグルテンを摂取できないという友人の悩みから着想を得て、グルテンフリーでもある。

三木アリッサ氏が創業したMISAKY.TOKYOの和菓子

彼女は、見た目にも華やかで健康にも良い和菓子に、グローバル市場での競争優位性を感じているという。Kim Kardashian(キム・カーダシアン)氏などセレブとのコラボレーションも実現。TikToの公式キャンペーンにも選ばれ、30社のみ参加可能なClubhouseアクセラレータに日本代表としてオーディションを勝ち抜き支援されることとなった。

「スター誕生」を目指すClubhouse

日本ではブームがひと段落したと見る人もいるClubhouseだが、英語圏ではTikTokをはじめ、個人による情報発信、マネタイズ可能なプラットフォームのユーザ数は伸びているという。

クリエイターファーストを掲げているClubhouse。「スター誕生」やNizi Projectのように、Clubhouseからスターを輩出するためのオーディションが2021年3月に実施された。全世界から応募があり、53組から20組に絞られる中で、彼女は日本人唯一の公式クリエイターに選ばれた。

MISAKY.TOKYOでの活動と平行して三木氏は、日英でスタートアップニュースを解説するというトークルームを運営している。このスペシャル版である「最新版デジタルアートの未来」では、日本から落合陽一氏、海外からは5分で3億円デジタルスニーカーを売り上げたRTFKTを招いた。5月16日に1時間の番組を実施し、海外のClubhouse評論家からも高い評価も得ている。

Clubhouseで番組を持つクリエーターのうち、1次選考に残った人々(画像クレジット:Clubhouse)

Clubhouseはオワコンなのだろうか。彼女は音声コミュニティの可能性を感じている。「今、Clubhouseのアクティブユーザー数が低下している理由は、クリエイター側がマネタイズできないからと考えています。多くのSNSの黎明期はこのような状態にあるものです」と三木氏はいう。今回のオーディションもクリエイター誕生の場としてClubhouseが育つ一助と考える。

「事業を開始する頃からも感じていましたが、Clubhouseのオーディションを通して、日本人であること、女性であることが、いかに世界でプレゼンスが弱いかを痛感しています。オスカーの前夜祭で選ばれるのも、その多くが白人男性。日本の伝統文化は質としてすばらしいものが多いので、世界でのプレゼンスを上げるために活動を続けたい。その一歩として、ファンを作るには、Clubhouseは有益なプラットフォームであると感じている」という。

P2Cの世界がやってくる

英語圏においては、D2Cはすでに過去のものとして認識されている。「今、期待されているP2C(Person to Customer)という概念です。米国ではTikTokなどを介して、個人が自身のプロデュースしたプロダクトを売っていくのが主流。D2Cも流行し、2020年には寝具のCasperがIPOしましたが、この先は続かないと考えられています」という。企業広告に疲れた消費者たちは、どうせなら好きなものにお金を落としたいという気持ちが強まっており、ファン心理をついたマーケティングが効果的になっていくという。

MISAKY.TOKYOのようなスタートアップにとっても、ファンをつないでくれるClubhouseのようなサービスは、これまで以上にとても重要なものになる。

「新型コロナウイルスの影響もあり、商品とのファーストコンタクトがデジタルシフトしつつある。現物の品質を確認できないため、中長期的ファン獲得に繋がるかはさておき、購入フックはオンライン上での訴求力となってきている」と語る。一個人への共感でものが広まる時代がやってきている。

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Clubhouseのアイコンにもなった芸術家ドゥルー・カタオカ氏が初のNFTをオークション、収益すべてをアジア系米国人のために寄付

Drue Kataoka(ドゥルー・カタオカ)氏の作品は、世界30カ国のみならず、国際宇宙ステーションでも展示された経歴がある。最近ではClubhouseアプリの新しい顔に選ばれたアーティスト兼活動家の同氏は、アジア系米国人の活動を支援するため、同氏にとって初となるNFT作品をリリースすることとなった。このオークションはデジタルアートマーケットプレイスNifty Gatewayにて米国東部時間5月13日午後1時30分に開始され、Clubhouseでのローンチパーティとともに24時間にわたって開催された。Nifty Gatewayはオークション手数料を免除し、すべての収益はAsian Pacific Fundと提携しているビジネスリーダーや活動家の連合体Stand with Asian Americansの助成部門であるCatalyst Fund for Justice(CFJ)に寄付される予定だ。

鏡面仕上げの鋼製の彫刻や、バーチャルリアリティ、脳波、モバイル技術を用いたアートなどの依頼作品で知られているカタオカ氏。同氏の作品の1つでわら紙に墨で描かれた「Up!」は、国際宇宙ステーションで行われた初の無重力アート展示の一部にもなっている。また、活動家やオーガナイザーとしても活躍している同氏は、1968年にCoretta Scott King(コレッタ・スコット・キング)氏が始めた非営利団体The Martin Luther King Jr. Center for Nonviolent Social Changeのため、Clubhouseを通じて#StopAsianHate#Clubhouse4India#24HoursofLoveなどで合計で約30万ドル(約3300万円)の寄付を行っている。

「In the Club:#StopAsianHate」と名づけられたカタオカ氏のNFT作品は、Clubhouse内の活動家コミュニティにインスピレーションを得たものである。同氏は10万2000人のフォロワーを持つClubhouse最大のアートグループ「Art Club」を率いている。

「Clubhouseを社会変革のための媒体として活用することに情熱を注いできました」とカタオカ氏は話す。今回のプロジェクトでは「慈善活動かアートかのどちらかだけでなく、両方に総力を挙げ、目標を達成してアジア系米国人コミュニティにできる限りのインパクトを与えたいと思っています」。

同氏はDrue Kataoka Studiosの創設者兼最高経営責任者を務めており、禅宗、墨絵の修行、そしてシリコンバレーからの影響を結集した作品を制作している。バーチャルリアリティやARなどの技術、コードの書き方、ビジネスの基礎などを学びたかった同氏は、美術大学ではなくスタンフォード大学を卒業している。

「ここ20年間の私の信条は、アートはテクノロジーであり、テクノロジーはアートであるということです」と同氏はTechCrunchに話してくれた。

カタオカ氏にとって初となるNFT作品のリリースについて、同氏は「最初のプロジェクトについてはとても慎重に考えていたので、この作品となってうれしく思っています。私はこれまでもこの分野を注意深く見てきましたし、暗号資産やNFTに対してとても強気です。変動性が高く、衰退するものや時の試練に耐えられないものも多くあることは承知していますが、最終的には創造性や多くの重要なことのためのメカニズムとして未来をかたち作っていくことでしょう」と話している。

Stand with Asian AmericansのCatalyst Fund for Justiceの共同議長を務めるEric Kim(エリック・キム)氏は「彼女が今回の収益の100%をAAPI(アジア・太平洋諸国系米国人)コミュニティに向けて寄付してくれるということに、非常に大きな意味があります。また、ブロックチェーン技術の美しい表現でもあると感じています」と述べている。

キム氏はベンチャー企業Goodwater Capitalの共同創設者兼マネージングパートナーでもある。「私はブロックチェーンの最適なプロダクトマーケットフィットをずっと探してきました。デジタルアートがコード化されて非代替性トークンで証券化され、さらにコミュニティのために活用されてClubhouseなどでもローンチされ、Nifty Gatewayのようなプラットフォームを通じてオークションにまでかけられるというこのプロジェクトは、私がこれまでに見たブロックチェーンの中でも最高の方法の1つであり、複数のコンシューマーテックのプラットフォームが見事に連携した結果の賜物です」。

約1分間の「In the Club:#StopAsianHate」では、Clubhouseの部屋のイメージが金色の背景に重ねられている。ユーザーの写真は取り除かれ、残された空間にはカタオカ氏がバーチャルリアリティで造形した一連のモチーフが流れ動いている。同時に、最近行われた街頭デモの声がカタオカ氏自身の心臓の鼓動の録音に重ねて流されている。最終的にその声が風の音に変わり消えていくのだが、これは多くのアジア文化において生命力の源とされている空気、すなわち「気」「氣」「プラーナ」を象徴している。

「この作品はこの活動に信念と信頼を寄せ、当初からこの問題について声を上げ続けてきた活動家やコミュニティメンバーへの敬意を表したものです。主要メディアが、アジア系米国人コミュニティに起きている多くのヘイトクライムや大きな問題を見て見ぬふりをしたり、包み隠したりしていることがとても気になっていました。Clubhouseでは編集もセンサーシップもなく、2020年の早い段階から私はこのような会話をホストして聞いていました。私たちは真剣にこの会話に取り組み、Twitterとの相乗効果によって広がりが勢いを増していきましたが、当時主要メディアはまったく気にもしていませんでした」とカタオカ氏は振り返る。

キム氏によると、Catalyst Fund for Justiceはデータに基づいたアプローチで助成先を決定するという。初めはヘイトクライムの減少や被害者の支援、職場での差別、政治におけるアジア系米国人の欠如、資金不足の非営利団体の支援などに重点を置く予定だ。また、教育カリキュラムにアジア系米国人の歴史をもっと取り入れることや、職場での偏見によってアジア系米国人が昇進を妨げられているという状況を理解すること、また市民団体にアジア系米国人を増やすことなどを目標としている。

アトランタの銃乱射事件の後、キム氏はGoodwaterの共同設立者であるChi-Hua Chien(チ・ファ・チェン)氏、GGVのマネージングパートナーであるHans Tung(ハンス・タン)氏、Lightspeed VentureのパートナーであるJeremy Liew(ジェレミー・リュー)氏などのベンチャーキャピタリストと協力して有力なベンチャーキャピタルから500万ドル(約5億5000万円)を調達し、AAPIの組織に寄付をしている。

「このような意識の高まりと活性化から、ビジネスリーダー、起業家、投資家はどうすればもっと体系的にこの活動を行うことができるか、自分たちの専門的なスキルセットをこの活動にどう適用することができるかを考え始めました」とキム氏。

こういった議論の結果、Stand with Asian Americansが誕生。2021年3月末にはZoomの創業者兼CEOのEric Yuan(エリック・ユアン)氏、YouTubeの共同創業者であるSteve Chen(スティーブ・チェン)氏、Yahooの共同創業者であるJerry Wang(ジェリー・ワン)氏、Stitch Fixの共同創業者兼CEOのKatrina Lake(カトリーナ・レイク)氏、元ワシントン州知事で米国商務長官のGary Locke(ゲイリー・ロック)氏など、ビジネス界や政治界のリーダーたちが共同で署名したWall Street Journalの全面広告でそのミッションを紹介している。Stand with Asian Americansは、ベイエリアで最も長く活動しているAAPI 非営利団体であるAsian Pacific Fundと提携し、助成金を提供する部門としてCatalyst Fund for Justiceを立ち上げた。同部門には現在8000人近くの署名者と100人以上の献身的なボランティアの力が存在する。

Asian Pacific Fundの会長兼エグゼクティブディレクターのAudrey Yamamoto(オードリー・ヤマモト)氏は声明中で次のように述べている。「家の外に出る度に暴力への恐怖に怯えなければならい今、カタオカ氏によるGenesis NFTドロップの惜しげもない寄付はAAPIコミュニティにとってかけがえのないものです。Catalyst Fund for Justiceは新たな資金源を開拓し、データに基づいたアプローチを用いてAAPIコミュニティが直面する最大の不正に立ち向かうための助成を今後も行っていきます」。

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画像クレジット:Drue Kataoka

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(文:Catherine Shu、翻訳:Dragonfly)

Twitter Spacesがウェブでも利用可能に、アクセシビリティ機能も搭載

米国時間5月26日夜、Twitter(ツイッター)はClubhouseのライバルである同社のSpacesをウェブでも利用できるようになると発表した。5月はじめにフォロワー600人以上のユーザーなら誰でもiOSかAndroidのアプリ上でSpacesを利用できるようになった。ほぼ同時に、Clubhouseはついに待望のAndroidアプリを公開した。ただ、Clubhouseはまだウェブでは利用できない。ライブソーシャルオーディオ市場でTwitterが一歩先行するかたちだ。

Instagramも自身をClubhouseのライバルと位置づけ、ユーザーがオーディオとビデオをミュートする機能を活用してライブができるようにしている。それぞれのアプリはどう差別化していくのだろうか?TwitterのNed Segal(ネッド・シーガル)CEOは、毎年恒例で2021年が49回目となる5月25日のJPモルガンのグローバルテクノロジー/メディア/コミュニケーションカンファレンスでこの点を明らかにしようと試みた。

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シーガル氏は次のように述べている。「Twitterは世界で何が起きているか、人々が何について話しているかを知る場です。Twitterを開いてホーム画面のタイムラインを見たときにSpaceがあれば、おそらくあなたの知らない人であってもそこで話されている話題はあなたに大いに関連のあることです。ビットコインのこと、あるいはグラミー賞の余韻やNFLのドラフトについて話されているかもしれません」。

Spacesのウェブ版に関してTwitterが重視している部分には、ユーザーの画面サイズに対応するUIとSpacesの予定をリマインドする機能などがある。Spaceに参加する前に、誰がそこにいるか、何が話されているかのプレビューが表示される。ユーザーはSpaceを画面の右側に開きつつ、同時にタイムラインをスクロールすることもできる。

画像クレジット:Twitter

特筆すべきは、このアップデートではアクセシビリティと文字起こしが重点項目に挙げられていることだ。オーディオのみのプラットフォームでは聴覚に障がいのある人が会話に参加するためにライブの文字起こしが欠かせない。新機能に関してTwitterが共有したスクリーンショットで、Spacesにライブキャプションが表示される様子を見ることができる。文字起こしの精度がどうなるかは、まだわからない。

2020年にTwitterは音声ツイートにキャプション機能をつけなかったことで当然の批判を受けた。Twitterのサポートは謝罪のツイートで「アクセシビリティは決して後回しにしてはいけないことです」と記した。2020年9月までに同社は2つのアクセシビリティチームを発足させた。

ライブオーディオが台頭する中、今でもアクセシビリティは後回しにされてしまうことがある。Clubhouseはまだライブキャプションに対応していない。

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Kaori Koyama)

「あつ森」とClubhouseのハイブリッド仮想空間「Skittish」にZoomに疲れた人が訪れている

Instagram(インスタグラム)の広告が迫ってくるような気がして、近頃、Zoom(ズーム)カメラのスイッチを入れる気になれないのは、あなただけではないだろう。2021年になっても、パンデミックの間に人々をつないでいるソーシャルアプリやバーチャルチャットツールの多くは、実社会の交流をシミュレートする以上に使い尽くされている感がある。

しかし、オンラインで過ごすことが、煩わしいものでないとしたらどうだろうか。

それが、Skittish(スキティシュ)のアイデアだ。このブラウザーベースのオンラインイベントプラットフォームは、XOXO(エックス・オー・エックス・オー)の共同設立者であるAndy Baio(アンディ・ベイオ)氏によって開発されたものだ。スキティシュは、Discord(ディスコード)やClubhouse(クラブハウス)のようなソーシャルオーディオチャットアプリとキュートなビデオゲームをかけ合わせたような遊び心あふれるプラットフォームで、丸っこいカラフルな動物のアバターが数多く用意されている。Zoomミーティングとは異なり、スキティシュには「場所」があり、そこで暮らす動物たちがお互いに出会い、一緒に活動し、セレンディピティ(偶然の幸運)が訪れるのを待つという設定だ。

スキティシュは、ベイオ氏の探究心の延長線上にある。クリエイティブな人々が自分の作品を発表したり、集まったりできる、インディーゲームのような気楽で魅力的な空間だ。「人々が自分らしくいられる場所に惹かれる」と、ベイオ氏はTechCrunchに語る。そして「スキティシュでは、みんなが自分に合ったレベルで参加できることがとても重要だ」と続ける。

ベイオ氏は、独特なソーシャルスペースを企画することで定評があるが、スキティシュまではほとんどがIRL(In Real Life、現実世界)でのものだった。2012年には、ポートランドを拠点とした、個性的なクリエイターのための一風変ったフェスティバルXOXOを共同で立ち上げている。フェスティバルは、新型コロナウイルス感染症の影響でこの1、2年休止しているが、インディーゲーム開発者、型破りなポッドキャスター、デジタルアーティストなどでにぎわうオンラインコミュニティの中で、そのイベントは活動を続けている。XOXOの前には、クラウドファンディングサイトであるKickstarter(キックスターター)の立ち上げに携わり、その後、キックスターターの初代最高技術責任者(CTO)を務めた(実をいうと、筆者はコミュニティの一員である元XOXOの参加者だ)。

スキティシュ(「臆病な」という意味)という名前の通り、人を追い詰めないオンラインのソーシャルスペースを作ることを目的としている。ベイオ氏が思い描くバーチャル世界では、現実の世界と同じように、内向的な人は周辺部を歩き回り、外向的な人は中心部に飛び込んで人目を引くことができる。明確に仕事のために作られた、あるいは仕事を模して作られたバーチャル環境にはない、こういった社会的スタイルの自由さは、逆に多くの人に不安を抱かせる。

ベイオ氏にとって、音声チャットは最適な場所だ。定番のカメラを使わないことで、人々は社会的な不安定さを感じることになるが、それでもなお音声は、テキストにはない社会的な存在感をもたらす。

「多くのバーチャルイベントでは、参加者が見知らぬ人に向けて常にカメラで映しだされていることを前提としているが、それは自分にはなじまない」とベイオ氏はいう。「スキティシュは、音声を使うことを基本とし、空間オーディオを使用しているため周囲の人の声が聞こえ、会話に参加する前に少し様子をうかがってから、参加するかどうかを決めることができる。知らない人との交流は、たとえオンラインであっても、いつも本当に不安になるものだ」。

クラブハウスはソーシャルオーディオの代名詞のようになっているが、そのスタイルはまだ万人受けするものとは言えない。「音声でのカジュアルな会話というアプローチは好きだが、(クラブハウスは)一種のパネル会議のように感じられ、多くの視聴者を惹きつけるには、強力なモデレーターが必要だ」とベイオ氏はいう。

スキティシュの仕組み

スキティシュのユーザーは、75種類以上のとてもキュートな動物の中から自分のアバターを選び、人々(動物だが)が集まるグループに近づくと、実際の生活と同じように会話を聞くことができる。離れていくと、会話の声は徐々に小さくなり、やがて聞こえなくなる。よりプライベートな話をしたい場合は、友人(ワニだったりする)と一緒に、他の人たちのグループからは離れて、バーチャルな散歩をしながら会話を楽しむことができる。

スキティシュの各部屋の中では、イベント参加者は部屋の中を歩き回り、マイクを使って他の人と会話をしたり、バーチャルなオブジェクトを置いたり、ポータルを通って別の部屋に移動したりすることができる。スキティシュにスペースを持っているユーザーは、YouTube(ユーチューブ)やSoundcloud(サウンドクラウド)の動画や音楽を仮想スクリーンに流すことができる。また、イベントの主催者は、近隣の音だけを聞くという通常のルールに優先して、自分や他のユーザーの音声をすべての部屋に放送することもできる。

ベイオ氏は、スキティシュを恒常的なソーシャルスペースとは考えておらず、ポッドキャストのライブリーディングから卓上ゲーム、大規模な企業イベントに至るまで、あらゆるタイプのイベントに対応する柔軟で遊び心に満ちたプラットフォームとして提供したいと考えている。同氏によると、スキティシュの主なターゲットは「Patreon(パトレオン)アカウントを持っている人なら誰でも」とのことで、スキティシュを使って大規模な企業イベントに参加すれば、クリエイターが企業のコミュニティに登録する費用は相殺できるという。スキティシュでイベントを主催する人は、あらかじめ用意されたバーチャルオブジェクト(海賊船や巨大なドーナツなど)をバーチャルスペースに置いたり、自分で環境を一から作り上げたりすることができる。

また同氏は、人々が必要とするときにだけサービスが提供されるように作り上げることで、巨大なソーシャルネットワークにあふれるハラスメントや有害性を排除したいと考えている。スキティシュにも、スペースの作成者がユーザーをミュートしたり、追い出したり、さらには入室禁止にしたりすることができる一連のツールが用意されているが、そういったものを使う必要がないことが理想だ。

「自分自身はダークソーシャルの大ファンだ。みんなが自分らしく居られて、より人間的にモデレートされ管理しやすいからだ」とベイオ氏はいう。

スキティシュの構築と次のステップ

パンデミックは、人々がオンラインのソーシャルスペースに求めるものに対して、新たな視点をもたらした。ズームの目新しさはすぐに薄れていき、2020年後半には、グループビデオチャットは、バーチャルな遊び場ではなく、バーチャルな仕事のツールに定着したようだ。2020年のゲームとして、気軽なマルチプレイヤー機能を持つ穏やかなソーシャルシミュレーターが登場したことは、ある意味当然と言えるだろう。

「月並みだが、『Animal Crossing:New Horizons(あつまれ どうぶつの森)』はパンデミックの間、外に出られない日々の頼れる逃げ場であり、心の拠り所でもあった」とベイオ氏は語る。同氏は、どうぶつの森の有名な癒しのリズムとの最初の出会いで魅了され、このゲームによって、スキティシュのイメージを膨らませた。

「操作や視点の動きのシンプルさ、ゲーム全体のトーン、そして限られたものではあるが、ソーシャル機能からは特にインスピレーションを得た」とベイオ氏は語る。そして「来場者の上限は7人で、人がやってくるのにかなり時間がかかるが、それでもやはり、大勢の人が自分の島に来てくれるのはとても楽しいことだ」と付け加える。

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)がどこでも売り切れ「どうぶつの森」がゲーム機の歴代販売ランキングで上位にランクインしていることから、何かが共鳴していることは早くから明らかだった。普段は自分のことをゲーマーとは思っていない人でもスイッチを購入し、バーチャルの木を揺らしたり、リスとおしゃべりしたり、インテリアのヒントを求めて友人の島を巡ったりして、何時間も過ごしていた。ベイオ氏は、スキティシュでも同じような魔法を少しでも取り入れたいと考えている。

ソーシャルネットワーク機能を備えたゲームが今ブームとなっているが、それには理由がある。多くの人にとって、「Fortnite(フォートナイト)」でデュオを組んだり、「Valheim(ヴェルヘイム)」でバイキングのロングハウスを造ったり、「Roblox(ロブロックス)」でユーザーが作ったゲームを試してみたりと、何か他のことをしているときに、交流が生まれるのが自然な流れだ。

アバターを使ったオンラインでの交流は、自分自身を表現するのに十分に意味のある方法であり、Epic(エピック)は、スキン(仮想の衣装)とエモート(ダンスの動きやジェスチャー)の販売をビジネスの中心に据え、フォートナイトの収益の大半を占めるまでにした。

スキティシュは、Coil(コイル)、Mozilla(モジラ)、Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)が共同で設立した基金「Grant For The Web(グラント・フォー・ザ・ウェブ)」から与えられた10万ドル(約1090万円)の助成金を受けて開発された。この基金は、マイクロペイメントを導入するオンラインクリエーターのプロジェクトを支援するために設立されたものだ。ベイオ氏は、スキティシュを恒常的なバーチャル世界ではなく、イベント用のポップアップスペースと想定し、2020年7月に試作を開始した。

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スキティシュのスペースは、当初、1つの部屋で最大120人の音声を同時に許容できるようにしていたが、現在はさらに高い音声対応能力を備えている。新しい限界はまだテスト中だが、ベイオ氏の目標であるスキティシュでの1000人規模のイベント開催は近づきつつある。スキティシュの部屋はパスワードで保護され、招待制や公開制にすることができる。ベイオ氏は将来的に3~5人用の特別な「居心地の良い」空間を作ることを思い描いている。

スキティシュでは、高品質な空間オーディオによる音声チャットのために、Second Life(セカンドライフ)のクリエーターであるPhilip Rosedale(フィリップ・ローズデール)氏の最新プロジェクトであるHigh Fidelity(ハイ・フィデリティ)のAPIを使用している。驚くべきことに、セカンドライフがそのオンラインワールドに空間オーディオを採用したのは、今から14年前の2007年のことだ。

スキティシュは、テストとして今月中に最初の有料イベントを開催し、その後、招待制にするという。ベイオ氏は、収益を有料イベントに頼る予定だ。モデレーションの問題や、バーチャルなゾウ、シマウマ、アライグマの間で繰り広げられる何百もの会話を同時にホストするコストのため、無料枠の提供は様子を見ることにしている。

スキティシュでの散歩

筆者は、このプロジェクトについて話を聞くため、スキティシュを介してベイオ氏と会ったのだが、ZoomミーティングやGoogle Hangout(グーグル・ハングアウト)よりもすぐに堅苦しい雰囲気はなくなった気がした。筆者は気高いアライグマとなり、ベイオ氏のフクロウを追って、カラフルなポリゴンで構成されたバーチャルセットの中を、まるで公園でコーヒーでも飲みながら散歩しているかのように回った。

スキティシュはビデオゲームのようで、WASDキーを使って動き回ることもでき、誰でもすぐにコツをつかめるような、わかりやすい作りになっている。シンプルなグラフィックによる世界観は、クールでクリエイティブな雰囲気を醸し出している。アバターはアイドルアニメーションにより絶えず弾んでいて、ゾウ、アライグマ、シマウマたちは生気を放っている。

他の革新的なアバターベースのバーチャル世界(AltspaceVR[オルトスペース・ヴィアールなど)での体験と同じように、本当にその場にいて、ただぶらぶらしているような気分は、新鮮な感覚だった。こういった感覚については、マルチプレイヤーゲームが従来のソーシャルネットワークのはるか先を行く。「フォートナイト」や「Minecraft(マインクラフト)」が、多くの若者たちにとって事実上のソーシャルネットワークとなっているのも当然のことだ。スキティシュでは、高品質の空間オーディオと遊び心に満ちた臨場感も、同様に何かをもたらしてくれる。

バーチャルなフクロウはさておき、スキティシュが成功するのは、人々がバーチャル世界を超えてつながりを築き始めた時だとし、ベイオ氏は次のように語る。「現実の世界で行ってきたイベントと同じように、遊び心のある環境で人々が出会い、新しい友人を作ったという話を聞いた時、スキティシュは成功したと言えるだろう」。

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タグ:Skittish仮想空間音声ソーシャルネットワークClubhouseどうぶつの森シリーズ

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Dragonfly)

ツイッターが音声会議「スペース」をフォロワー600人以上のユーザーに公開、チケット、リマインダーなども追加

Twitter Spaces(ツイッター・スペース)は、Twitterの新しいライブオーディオルーム機能だ。同社は米国時間5月3日、Twitter Spacesがフォロワーが600人以上いる全アカウントでiOS、Androidともに利用できるようになると発表した。また他にも、現在準備中の新機能として、Ticketed Spaces、スケジューリング機能、リマインダー、共同ホスト、アクセシビリティの改善などを合わせて発表している。

この機能拡張で、TwitterはSpacesを以前より目立つようにする。現在、ホームタイムラインで誰かのプロフィール写真の周りにある紫色のバブルから直接スペースに参加できる機能をテストしているという。

画像クレジット:Twitter

Twitterは、初期のテストに基づいてTwitter Spacesを利用できる最低要件を600フォロワーに決めたという。600人以上フォロワーのいるアカウントは、ライブ会話を主催するための「十分な体験」を持っている傾向がある、なぜなら、参加できる既存の読者がたくさんいるからだとのこと。ただし、将来はSpacesを全ユーザーに公開することを今も考えているとTwitterは述べた。

Twitterは新機能の開発も加速している。Twitterは公開の場でSpacesを開発しており、機能やアップデートの優先順位づけの際にユーザーのフィードバックを考慮に入れている。すでに、参加者管理機能をユーザーの要望に沿って拡張しており、ホストが全参加者を同時にミュートする機能や、リアクションに笑いの絵文字を追加したのもユーザーの声によるものだ。

関連記事:ClubhouseがいよいよAndroidアプリの外部テストを開始

そして今回クリエイターにも焦点を当てる。近くTwitter Spacesは複数共同ホストに対応し、クリエイターは販売しやすくなり、Twitter Spaces上での自分たちのライブイベントを有料公開することもできるようになる。今後数週間のうちに公開される新機能では、ユーザーが見逃したくないSpacesをスケジュールしてリマインダーを設定できる。これは、イベントを事前販売するクリエイターにとっても有用で、RSVP(出欠確認)プロセスの一環として、次期イベントの「リマインダーを設定する」ようユーザーに勧めることもできる。

Twitter Spacesのライバル、Clubhouse(クラブハウス)も、米国時間5月2日のタウンホールイベントでリマインダー機能とAndroidアプリの外部テストを開始したことを発表したばかりだ。2つのプラットフォームは、今後熾烈な機能争いを演じそうだ。

画像クレジット:Twitte

しかし、Clubhouseが最近、お気に入りのクリエイターを支援する方法としてアプリ内寄付機能を公開したのに対し、Twitterは近く、ライブイベントのより伝統的な収益化方法を導入する。チケットの販売だ。Twitterは、現在ホストがイベントのチケット価格と入場可能人数を設定できる機能を開発中で、彼らが各自のTwitter Spacesで売上を立てる方法を提供するという。

近日公開予定のTicketed Spacesは、限られた人数のテスターが利用できる、と同社は述べている。Clubhouseがクリエイターの収益にまだ手を付けていないのに対して、Twitterはチケット売上から少額の手数料をとるという。ただし、売上の「大部分」はクリエイター本人に渡ると指摘している。

画像クレジット:Twitter

Twitterはアクセシビリティ機能であるライブ字幕を改善し、一時停止やカスタマイズを可能にするとともに、もっと正確にする努力をしていることも話した。

同社は、自身のTwitter Spaceを太平洋時刻5月3日午後1時から開催し、一連の発表について詳しく説明する。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterTwitter Space音声ソーシャルネットワークClubhouse

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ClubhouseがいよいよAndroidアプリの外部テストを開始

音声ベースのネットワーキングアプリClubhouse(クラブハウス)は、現在すべての主要テックプラットフォームに押され気味だが、ようやくそのサービスをAndroid(アンドロイド)に展開しようとしている。同社は、毎週恒例のタウンホールイベント中に、Android版アプリがベータテストに入ったことを発表した。外部の少数の人間がテストに参加し、公開に先立つ初期フィードバックを会社に提供する予定だ。

Clubhouseはリリースノートの中でこのテストを「フレンドリーなテスター」グループへ展開中の「ほぼベータ版」を含んだものだと説明している。つまり、より広範囲のユーザーが、Android版アプリにサインアップする手段はまだないということだ。

Androidクライアントの欠如は、招待システムと組み合わせられて、当初はClubhouseに排他性のオーラをまとわせた。参加するには誰か招待してくれる人を知っていなければならなかったし、iOSデバイスも必要だった。しかし、Androidユーザーへのアクセス提供が遅れたため、強力な競合相手たちがClubhouseに追いつく時間を与え、同時に取り残されていたユーザーたちに訴求することを許してしまった。実際、最大のライバルの1つであるFacebook(フェイスブック)は、最近そのすべてのプラットフォームとサービスでClubhouseに挑戦状を叩きつけた。

Facebookは、短いオーディオスニペットからFacebookとMessenger(メッセンジャー)全体で動作するClubhouseクローンなどのさまざまな新製品を含んだ、フルオーディオ戦略を発表した。また、Instagram Live(インスタグラム・ライブ)ユーザーが、自分のビデオをオフにしてマイクもミュートする方法も発表した。これはClubhouseに似通った機能だ。Facebookの研究開発部門でさえ、Clubhouseの代替品であるHotline(ホットライン)をテストしている 。HotlineはQ&A用途に焦点を当てていて、ClubhouseとInstagram Liveの一種のマッシュアップ機能を提供している。

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一方Twitter(ツイッター)は、音声ルーム機能であるTwitter Spaces(ツイッター・スペース)を拡張し続けている。他にもReddit(レディット)、LinkedIn(リンクトイン)、Spotify(スポティファイ)、Discord (ディスコード)、Telegram(テレグラム)、その他の企業が、Clubhouse相当品の提供を目指して開発を進めている。

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Clubhouseにとっては、特に初期の過剰な期待がすでにしぼみつつある兆候の見えるいま、成長をプッシュすべきときがやってきたことを意味している。アプリストア情報会社のApptopia(アプトピア)によれば、ClubhouseはこれまでにiOS上で推定1350万回ダウンロードされているが、日次ダウンロード数は減少しており、これは日次アクティブユーザー数の減少を反映している。

画像クレジット:Apptopia

Apptopiaのデータによると、Clubhouseの日次アクティブユーザーは、2021年2月の頂点から68%減少している、とはいえこれは必ずしもClubhouseが終わったことを意味するわけではない。単に毎日の習慣としての頻度が少なくなっているだけだ。それでももし同社が、同社のアクセラレータープログラムを使って狙う、クリエイターコミュニティの構築や、多くの人気ショーの確立に成功できたなら、引き続き週次もしくは月次の単位でユーザーを引き戻すことができるだろう。そしてそうしたセッションは他のソーシャルアプリに比べて長くなる可能性がある(たとえ他のタスクをしながらアプリを開きっぱなしにしているのだとしても、Clubhouseのユーザーはしばしば1時間以上行われているショーに参加している)。

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さらにClubhouseは、最近使用量が減少しているかもしれない人の、再エンゲージメントに関する課題に取り組んでいる。また、タウンホールイベント中に、Clubhouseは、ユーザーが招待されたイベントについて気が付けるようにするために、イベントのベルアイコンを導入すると発表した。これは、イベントを宣伝するクリエイターにとっても重要な機能だ。

Clubhouseは、そのAndroidアプリがより多くのテスターやより広い範囲の一般ユーザーの手に渡る時期については、はっきりしたことを語っていない。ただ「今後数週間」でより多くのAndroidユーザーを招待したいと述べただけにとどまっている。Clubhouseは2021年3月に、Androidのリリースには2、3カ月かかると語っていた

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:ClubhouseAndroid音声ソーシャルネットワーク

画像クレジット:SOPA Images / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:sako)

Instagram Liveに音声ミュートやビデオをオフにする新機能追加、Clubhouseに対抗

Facebook(フェイスブック)はこれまで、Messenger Rooms(メッセンジャー・ルームズ)内にClubhouse(クラブハウス)の競合となる機能を導入したり、ウェブ上でClubhouseのようなQ&Aプラットフォームのテストを行ってきたが、新たにもう1つの同社最大の製品であるInstagram(インスタグラム)の「Live(ライブ)」機能を活用して、Clubhouseの脅威に立ち向かおうとしている。米国時間4月29日、InstagramはユーザーがInstagram Liveの使用中にマイクをミュートしたり、カメラをオフにしたりできる新機能を追加すると発表した。

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この新機能を使えば、ホストはライブストリームをより柔軟に行うことができると、Instagramは説明する。つまり、ライブ配信中に自分の声や姿を晒さなければならないというプレッシャーを軽減できるというわけだ。確かにそうかも知れない。だが、その本当の目的は、Clubhouseのやり方を参考に、ビデオをオフにすることで、思いがけず発見された幸運な会話を楽しむことを促しているのだ。

これなら人々は外見を気にしなくて済むので、ボイスチャットに参加しやすくなる。さらに、音声のみのチャットであれば、クリエイターはカメラを見つめていることができない家事や移動中など、他のことをしながらでもコミュニティに参加することができる。今までこれは、Clubhouseがライブビデオチャットと比べて使いやすい利点の1つだった。Clubhouseの音声チャットでは、常に会話に全神経を集中させる必要がなく、また、周囲の雑音も気にすることなく参加できる。

現時点で、Instagram Liveのホストは、ライブストリーム中に他の参加者のビデオをオン/オフしたり、音声をミュートしたりすることはできないが、Instagramはこのような機能をライブ配信者に提供することにも取り組んでおり、近日中に導入する予定だという。

Instagramによれば、今週初めに行われたFacebookのCEOであるMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏と、Instagramの責任者を務めるAdam Mosseri(アダム・モセリ)氏によるInstagram Liveで、これらの新機能を公開テストしたとのことだ。

クリエイターのコミュニティを、Clubhouseや他の競合他社ではなく自社のプラットフォームに呼び込むために、Instagramがこの数週間で初めて機能を追加したわけではない。3月には、最大4人が同時に配信できる「Live Rooms(ライブルーム)」という新機能を導入。このLiveルームは、トークショーやQ&Aなど、Clubhouseでよく見られるようなライブを開催したいクリエイターにアピールするためのものだった。また、ファンがバッジを購入してホストをサポートする機能も追加され、収益化を目指すプロのクリエイターのニーズにも応えている。

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Instagramの親会社であるFacebookは、すでにLive Audio Rooms(ライブオーディオルーム)というより直接的なClubhouse類似機能をFacebookとMessenger(メッセンジャー)用に開発中だが、そのテストは2021年の夏にならないと始まらない。また、最初は一般ユーザーではなく、グループや公人にのみ提供される。

一方、Instagram Liveの新機能は、発表同日よりiOSとAndroidの両方で、世界中のユーザーが利用できるようになっている。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Instagram音声ソーシャルネットワークClubhouseライブ配信ソーシャルメディア

画像クレジット:Instagram

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

RedditがClubhouseによく似たReddit Talkを発表

Clubhouse(クラブハウス)の資金調達が伝えられたばかりのこのタイミングで、Reddit(レディット)はClubhouseのライバルとなるReddit Talkを正式に発表した。最近Mashableは、Redditが音声を利用するソーシャルネットワーク機能を開発中であると報じていた。多数登場しているClubhouseのクローンと同様に、Redditの音声チャットも全体のデザインはClubhouseとさほど変わらない。スピーカーが画面上部のステージに位置し、リスナーはその下に表示される。参加者のプロフィールアイコンは丸く、反応したり挙手して発言したいと伝えたりするツールがある。

関連記事:テック大手のクローンが続々登場しようとする中、Clubhouseが4326億円の評価額で調達額非公開のシリーズCラウンド実施

ただしRedditでは、このClubhouseスタイルの形式がサブレディットと呼ばれるRedditのコミュニティに合うように転用されている。Reddit Talkはまず、特定のトピックやテーマに特化した個々のフォーラムであるサブレディット内で使えるようになる。オーディオ機能はテスト中であるため、当面、会話を始められるのはコミュニティのモデレーターのみであるとRedditは述べている。

モデレーターはライブセッション中にユーザーの招待、参加者のミュート、スピーカーの削除をするツールを利用できる。モデレーターは望ましくないユーザーを会話から完全に退場させ、再参加させないようにすることもできる。

会話を開始するのはサブレディットのモデレーターだけで、開始後にモデレーターは話す人を任意に招待できる。他のユーザーはiOSとAndroidのどちらでもReddit Talkのセッションを聴ける。

画像クレジット:Reddit

全体としてはClubhouseに極めてよく似ているが、Reddit独自の部分もある。例えばユーザーは他のサービスよりも豊富にそろった絵文字でスピーカーに対して反応できる。今回発表されたRedditのプロダクト画像では、宇宙船、Redditのエイリアン、ダイヤモンドの絵文字などRedditで人気のデザインが含まれている。Redditによれば、モデレーターがReddit Talkを始める際に背景色やコミュニティで使われる絵文字をカスタマイズできるようにするテストを実施しているという。モデレーターは自身のアバターの外観も会話に合わせて変更できる。

Redditは、新しいオーディオ機能はQ&A、AMA(Ask Me Anything、○○だけど質問ある?)、講義、スポーツのラジオ中継スタイルのディスカション、コミュニティのフィードバックセッション、あるいは単なるおしゃべりに向いているだろうとしている。

同社は現在、AMAやその他のタイプの会話に特化した機能を開発中であるとも述べている。

Reddit Talkの発表に関するコメントの中で、Redditはなぜこれを始めるのかというユーザーからの質問に答え、Clubhouseとの類似を認めている。

画像クレジット:Reddit

Redditのクリエイター向けプロダクト責任者は次のように書いている。「コミュニティ内でリアルタイムにライブで他の人と音声のディスカッションができるようにすることで、テレビでスポーツイベントを見ながら話をしたり、カジュアルなチャットを聴いたり、その道の専門家とAMAの会話をするなど、もっと多くのものを提供できると考えています。確かに現在、ライブオーディオに参入するプラットフォームはいくつかあります。我々はコミュニティファーストのデザインで早期に発表することにより、魅力のある会話がホストされることを望んでいます。会話はまずモデレーターが開始し、モデレーターと我々が緊密に連携して協力的でポジティブな他にはないユーザーエクスペリエンスをつくっていきます」。

もちろん、現時点でClubhouseのクローンを作っているプラットフォームは「いくつか」ではなくもっとたくさんある。Facebook(フェイスブック)が数種類のツールを開発中だし、Twitter(ツイッター)にはSpacesがある。他にもDiscord(ディスコード)、Telegram(テレグラム)、Spotify(スポティファイ)、さらにはLinkedIn(リンクトイン)も、段階はさまざまだがオーディオプラットフォームを開発中だ。

Reddit Talkはテスト期間であるため一般には公開されていない。しかしコミュニティのモデレーターは順番待ちリストに登録して、この機能を試せるようになった時点で通知を受け取ることができる。テスト期間終了後はモデレーターの協力のもとで信頼できるユーザーもこの新機能を使って会話をホストできるようになるとRedditは述べている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:RedditClubhouse音声ソーシャルネットワークボイスチャット

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

テック大手のクローンが続々登場しようとする中、Clubhouseが4326億円の評価額で調達額非公開のシリーズCラウンド実施

話題のソーシャルオーディオアプリClubhouse(クラブハウス)が、評価額40億ドル(約4326億円)と伝えられるシリーズCの資金調達を行った。Clubhouseによれば、今回の新ラウンドは、Andreessen HorowitzのAndrew Chen(アンドリュー・チェン)氏が主導しDST Global、Tiger Global、Elad Gilが参加したという。今回のラウンドが意味するのは、Andreessen HorowitzがシリーズBの資金調達を主導した2021年1月の時点と比較して、Clubhouseの評価額が3倍になったということだ。

今回の資金調達はTwitter(ツイッター)、Spotify(スポティファイ)、Facebook(フェイスブック)、Telegram(テレグラム)、Discord(ディスコード)、そしてLinkedInなどがみなClubhouse同様のライブオーディオストリーミングルーム機能を準備している中で行われた。こうした機能は、Elon Musk(イーロン・マスク)氏やMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏などのライブチャットを開催して注目を集めてきた。実際、Vox(ボックス)は、Facebookが一連の「ソーシャルオーディオ」製品を発表する予定だと報じたばかりだ

しかし、今回のような後期資金調達としては珍しく、Clubhouseは調達額を明らかにしていない。業界関係者によると、このシリーズCの資金調達ラウンドは「マルチステージ」であるため、公式には終了していないからではないかといわれている。あるいは「ホット」なスタートアップ企業によく見られるように、売り込みに向けて会社を「誇大宣伝」しているのかもしれない。Bloombergによると、Twitter社、40億ドル(約4326億円)の評価額でClubhouseを買収する交渉を打ち切ったと報じられている。

今回の資金調達ラウンドは、今週発表されるFacebookのClubhouseクローンに合わせて行われたように見えるものの、ある有力な情報筋によれば「今回の資金調達ラウンドは、この1カ月月半にわたって行われていた」そうで、40億ドルの評価額の「2倍以上」のオファーもあったという。言い換えれば、クラブハウスに80億ドル(約8653億6000万円)以上の価値があると考える投資家が存在するということだ。

これまでのところ、Clubhouseはこのような話題について肯定しておらず、メディアへの直接のコメントも拒んでいる。同社は、米国時間4月18日日曜日の夜に行われた毎週恒例の「タウンホール」チャットの中で、今回の資金調達に関するニュースを公開し、ブログ記事の中では、今回の資金調達がアプリの新たな成長を支えるものであると述べている。

ブログ記事には「2021年、チームの規模を4倍にし、インフラを安定させ、クリエイターの収益化を支援するPayment(ペイメント)のベータ版を開始し、Androidのローンチに向けて準備を進めてきましたが、世界中のより多くの人々にClubhouseを届けるためには、まだまだやるべきことがたくさんあります。この数カ月間、私たちのサーバーが少々苦戦していたことや、当社の小さなチームが最初に構築した初期の発見アルゴリズムを当社の成長が上回っていたことは秘密ではありません」と書かれている。

また「コミュニティに投資し、多様な背景と声を代表する人々と一緒に、こうしたことすべてを構築することが重要なのです」とも述べているが、ここ数日の間に反ユダヤ主義的なオーディオルームがプラットフォーム上で急増した、という問題に悩まされている。これまでClubhouseは、そのアプリ上で過激行動を抑制することができないように見えることを批判されてきた。

週間のアクティブユーザー数が1000万人に達している、誕生1年を迎えたこのプラットフォームは、人々が隔離され、直接会って会話することが難しいパンデミックの中で成長してきた。

米国時間4月16日金曜日に、Clubhouseの調達の詳細を初めて報じたのはテック系ニュースサイトのThe Informationだった。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Clubhouse資金調達Andreessen HorowitzTiger Global音声ソーシャルネットワーク

画像クレジット:NurPhoto / Contributor / Getty Images

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(文:Mike Butcher、翻訳:sako)

ソーシャルラジオサービスStationheadが毎月65%成長し月間アクティブユーザーが10万人超え

以前、Stationhead(ステーションヘッド)について書いたとき、筆者はStationheadがどのようにラジオ生放送のパーソナリティと相互性をストリーミング音楽に持ってこようとしているかにフォーカスした。しかしCEOのRyan Star(ライアン・スター)氏は、野心はさらに大きくなっていると述べた。「当社は世界で最大のソーシャルオーディオプラットフォームになります」。

Stationheadは急成長しており、月間アクティブユーザーは10万人だと話す。この数字は毎月65%成長しており、総ユーザーは50万人だ。プラットフォームには6300のホストがいて、2021年最初の3カ月間に200万近くのライブスストリームと録音ストリームを制作した。

COOのMurray Levison(ムライ・レヴィソン)氏は、パンデミックのためにより多くのアーティストがファンと交流する新しい方法を求めてプラットフォームにやってきた、と筆者に語った。例えばCardi Bは2021年3月、ファンの番組Bardigangradioに参加し、放送の間にApple MusicとSpotifyにある自身の新しいシングルが13万2000回有料でストリームされることにつながった。

と同時に、スター氏(自身ミュージシャンとして不満を抱えていたために会社を共同創業した)とレヴィソン氏は、音楽を流すことはかつてほどにビジョンの中心にはないとの考えを示した。その代わり、音楽があろうとなかろうとオーディオ生放送がStationheadのすべてだと述べた。

プロダクトの観点から、Stationheadは「クリエイター、そして使いたいという人のための最高の放送ツール」を構築しようとしているとレヴィソン氏は話した。そして「音楽はまだ我々が構築したものの中心にあります。Twitchにとってゲームがそうであるように、音楽は我々のソーシャルグルーです」と付け加えた。

画像クレジット:Shervin Lainez / Stationhead

ライブの体験(レヴィソン氏は「中核となる提案価値」と表現した)を強調する一方で、Stationheadは後に視聴するための番組録音もサポートしている。どうやらユーザーの50%がライブと録音番組の両方を聴いているようだ。同社はまたブロードキャスターが番組で収益をあげることができるチップ機能も試験展開してきた。

もちろん、Clubhouseに触れずしてソーシャルオーディオを語ることはできない。CEOのPaul Davison(ポール・デヴィソン)氏によると、Clubhouseは2021年1月に毎週200万人のアクティブユーザーを引きつけた。レヴィソン氏は、Clubhouseをめぐる騒ぎによって潜在的な買収者と投資家がソーシャルオーディオに関心を持つようになり、Stationheadにも恩恵をもたらしたと示唆した。そしてスター氏はこの業界の企業がかなり異なるアプローチを取っていると主張した。

「Clubhouseは排他的です」とスター氏は述べた。「成り上がりのためのもので、ステージに近づいています。StationheadはCardi Bがファンと交流するのに興奮する世界に存在しています、我々は99%の人のためのものです」。

【更新】筆者がアプリストア調査会社SensorTowerに最新のダウンロードデータについて尋ねたところ、同社はStationheadが世界で34万9000回ダウンロードされ、一方のClubhouseは1630万回だと話した。

関連記事:ソーシャルオーディオアプリClubhouseが800万ダウンロード超え、2021年2月前半に急増

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Stationhead音楽ストリーミング音声ソーシャルネットワークClubhouse

画像クレジット:Stationhead

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(文:Anthony Ha、翻訳:Nariko Mizoguchi

Clubhouseがクリエイター6万人以上に投げ銭機能「Payments」を提供開始

Clubhouse(クラブハウス)は、2021年4月初旬にテストを開始して以来、クリエイター向けの初の収益源となる機能「Payments」へのアクセスを急速に拡大している。さらにClubhouseは、「小規模なテストグループ」のクリエイターに、同社のソーシャルオーディオアプリを通じてファンやサポーターからの支払いを受け付ける機能を提供すると発表した。この機能を通して送金された金額は100%クリエイターが受け取ると、Clubhouseは当時述べていた。テストはわずか1千人のユーザーから始まったが、Clubhouseは、米国内の6万人以上のユーザーにPaymentsをロールアウトしたと、毎週行われる「Town Hall」イベントで述べた。また、今後数週間のうちに、すべてのユーザーにPayments機能をリリースする予定だという。

関連記事:Clubhouseが同社初となるクリエイター用収益化機能をテスト開始

現在、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Spotify(スポティファイ)、Reddit(レディット)、Discord(ディスコード)、さらにはLinkedIn(リンクトイン)などの企業からあらゆる面で挑戦を受けているアプリの開発ペースとしては、非常に速いものだ。Clubhouseは送金機能をより迅速にロールアウトすることにより、より幅広いオーディエンスにリーチできるライバルアプリに移ってしまう可能性のあるトップクリエイターを、なんとか引き留められるかもしれない。

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Clubhouseのスクリーンショット

Clubhouseの「Town Hall」イベントで、共同設立者のPaul Davison(ポール・デイヴィソン)氏は、当初のテストを経て、今週末にはさらに6万6千人のクリエイターが支払いを受けられるようになったと述べた。送金するには、ユーザーは支援したいクリエイターのプロフィールにアクセスし、画面下部にある「Send Money」ボタンをタップする。すると、5ドル、10ドル、20ドル(約545円、1090円、2180円)などの金額を提示する画面が表示されるが、自分で金額を入力することもできる。この機能はStripe(ストライプ)を利用しており、現在のところ、デビットカードまたはクレジットカードが必要だ。

デイヴィソン氏は、クリエイターはユーザーが送金した金額を全額受け取るものの、取引に応じて支払われる手数料はパートナーであるStripeに支払われ、決済処理の手数料に充てられると改めて指摘した(つまり、Clubhouseは手数料をとらない)。またデイヴィソン氏は、自分のようなClubhouseのチームメンバーのプロフィールにはPayments機能が表示されているが、ユーザーは彼らにお金を送らないで欲しいと付け加えた。そのような寄付金はすべて慈善団体に寄付される、という以外は同氏はその理由を語らなかったが、App Storeでのアプリ内課金の仕組みに関係しているとのこと。

Apple(アップル)は数年前、アプリ内課金の手数料に関するルールに例外を設け、アプリを使ってクリエイターに寄付や投げ銭を送ることで事業者が利益を得ていない場合を対象としていた。そのためClubhouseは、現時点ではクリエイターからの(投げ銭の手数料による)収入は一切ないことを強調しており、送られた寄付金も保管しないことを強調している。

同社はまた、誰が最初にPaymentsにアクセスできるようになるかについての噂を払拭し、ユーザーがClubhouseで「クラブ」を始めていなくても検討されると述べた。その代わりに、最近アプリを利用しており、違反をしていないユーザーを優先していたとデイヴィソン氏は語った。それ以外は、初期テスターはほぼ無作為に選ばれたという。

アプリ内送金は、クリエイターとClubhouseの両方に収益をもたらす手段の1つに過ぎない。Clubhouseは、クリエイターやクラブのためのサブスクリプション、チケット制イベント、ブランド契約などの機能も検討している。

Clubhouseは「Creator First」プログラムの計画についても最新情報を提供した。2021年3月に同社が発表したこのプログラムは、クリエイターが最初の番組を始める際に、Clubhouseの支援を受けることができるというもの。選ばれたクリエイターには、機材の提供、プロモーションやマーケティングのサポート、ゲストのブッキングの支援、さらには収入も提供される。

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これまでにClubhouseには、興味を持ったユーザーから5千件以上の応募があったという。そこでリストを絞り込むため、4月23日から「パイロットシーズン」を開催し、まだ発表されていない60名のクリエイターが、3週間に1話のペースで番組を公開することになった。その後、審査員やClubhouseコミュニティからのフィードバックをもとに「Creator First」プログラムの参加者が選ばれる。最終選考に残った60名は、4月23日に発表されるとのことだ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Clubhouse音声ソーシャルネットワーク

画像クレジット:NurPhoto / Contributor / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Aya Nakazato)

フェイスブックがマルウェアが仕込まれた偽「PC版Clubhouse」アプリの広告を掲載

TechCrunchが入手した情報によると、サイバー犯罪者らは、PCユーザー向けのClubhouseアプリを装ったFacebookの広告多数掲載し、無防備な被害者を狙ってマルウェアを仕込んでいるという。

TechCrunchが米国時間4月7日に得た警告によると、いくつかのFacebookページに結びついている複数の広告がClubhouseになりすましているという。ClubhouseはiPhoneでしか利用できないオーディオチャットアプリだ。広告をクリックすると偽Clubhouseのウェブサイトが開き、そこには存在しないPCアプリがどのように表示されるかという偽のスクリーンショットと、悪意あるアプリのダウンロードリンクが表示される。

悪意のあるアプリを開くと、コマンド&コントロールサーバーと通信して、次に何をすべきかの指示を得ようとする。このマルウェアをサンドボックス解析したところ、隔離されたマシンにランサムウェアに感染させようとしていたことがわかった。

しかしひと晩経つと、ロシアでホストされていたClubhouseの偽サイトはオフラインになっており、それにともないマルウェアも動作を停止していた。4月8日にサンドボックスでこのマルウェアをテストしたGuardicoreのAmit Serper(アミット・サーパー)氏によると、このマルウェアはサーバーからエラーを受け取り、それ以上は何もしなかったという。

偽ウェブサイトはClubhouseの本物のウェブサイトのように見せるよう設定されていたが、悪意あるPCアプリを搭載していた(画像クレジット:TechCrunch)

サイバー犯罪者たちが人気の高いアプリの成功に便乗して、自分たちのマルウェアで犯行を行うことは珍しくない。Clubhouseは招待制であるも関わらず、世界で800万回以上ダウンロードされたと報じられている。その需要の高まりを受けて、アプリをリバースエンジニアリングして海賊版を開発し、Clubhouseのゲートウォールだけでなく、アプリがブロックされている政府の検閲も逃れようとする動きが活発になっている。

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Clubhouseのリバースエンジニアリング競争で高まるセキュリティ上の懸念

Clubhouseを装ったFacebookの各ページは、わずかに「いいね!」されているだけだが、本稿執筆時にはまだアクティブだった。Facebookは、Clubhouseの偽ウェブサイトを示す広告をクリックしたアカウント数は発表していない。

米国時間4月6日から6日にかけて、少なくも9つの広告が設置された。一部の広告は「これからはClubhouseをPCで使えます」と述べている。また、共同創業者のPaul Davidson(ポール・デヴィッドソン)氏とRohan Seth(ローハン・セス)氏の写真を載せているページもある。Clubhouseは、コメントの求めに応じなかった。

広告はFacebook’s Ad Libraryから削除されたが、コピーがこれだ。そもそも広告がFacebookのプロセスをどのように通過したのかも不明だ。

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Hiroshi Iwatani)

フェイスブックがClubhouseとInstagram Liveを合わせたようなQ&A製品Hotlineのテストを開始

Facebookの国際的研究開発グループであるNPEチームは、米国時間4月7日、Hotline(ホットライン)の最新テスト版をローンチし、公開ベータテストを開始した。これは、Instagram Live(インスタグラム・ライブ)とClubhouse(クラブハウス)を足して二で割ったようなウェブアプリだ。クリエイターがオーディエンスに話しかけることができ、オーディエンスはテキストか音声でクリエイターに質問できる。しかし、Clubhouseと違い音声のみに限定されることはなく、クリエイターが望めばカメラをオンにできる。

不動産投資家Nick Huber(ニック・フューバー)氏が、4月7日、米国東部標準時間午前10時から初めて公にこれを使ったライブ配信を行った。Facebookは、プロのスキルを広めたいクリエイターを後押してくれる人をHotlineの協力者として求めており、ヒューバー氏はその代表だ。同氏は、そのプロのスキル、副収入源としての工業不動産投資の話をした。

Facebookでは、HotlineはEric Hazzard(エリック・ハザード)氏が率いている。ハザード氏は、自ら開発したアプリtbhがFacebookに買収されると同時に同社に加わった。tbhは、わかりやすさを重視したQ&Aアプリで、エグジット前の9週間でアクティブユーザー数を250万人に伸ばし、質問への回答の投稿は10億件を上回った。Hotlineで、ハザード氏は再びQ&Aスペースで製品開発を行うこととなった。

だが今回の新開発アプリは、新進気鋭のソーシャルネットワークClubhouseの影響を受ている。実際、Hotlineのユーザーインターフェイスは、ClubhouseやTwitterのSpaces(スペース)といった音声のみのソーシャルネットワークを使ったことのある人なら、モバイル機器で開いたときに、どこかで見た感じがするはずだ。モバイルの画面のトップ(デスクトップ版は左側)には、イベントのホストが丸いプロフィールのアイコンやライブ配信映像が表示されるスピーカーセクションがある。画面下部(デスクトップ版は脇)には、イベントのリスナーが現れる。

しかしHotlineには、Clubhouseなどの既存アプリとの相違点がいくつもある。

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たとえばリスナーのセクションでは、見ているだけの人(プロフィールアイコンで表示される)と、質問をする人とが分けられている。このセクションの上部には、ユーザーからの質問の一覧が示され、見ている人はそれぞれに支持票、不支持票を投じることができる。クリエイターはそれを見て、次に対応すべき質問を選べる。また、質問者をステージに引っ張り上げて会話することもできる。

現段階では、ユーザーは質問を打ち込んで、自分の番になったら「ステージ」でホストと合流できるようになっている。今のところ、ゲストはプロフィールアイコンで表示され、ステージでは音声のみ。設定にはリスナーが映像を有効にできるオプションがあるが、今回のテストでは機能していない。

質問が入ると、ユーザーは拍手、炎、ハート、笑い、驚き、親指サインの絵文字でリアクションできる。

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ホストは、イベントの全管理権を握る。質問の順番待ちリストから不適切なものを削除したり、イベントから人を追放したりが許される。初回のテストにあたっては、Facebookの従業員がモデレーターを務め、Facebookのコミュニティ規定利用規約データに関するポリシーNPEチームの補足条項に違反する人間を排除することになっている。

もう1つ、HotlineとClubhouseの注目すべき違いに、Hotlineではイベントが記録されるという点がある。

現在、Clubhouseでは、ユーザーは会話の記録や録音はされないとた知っているため、気楽なおしゃべりが楽しめている(ホストがルームのタイトルに記録の旨を示していない場合に限る)。こうすることで、参加者は安心して自由な会話ができるというのが、Clubhouseの方針だ。しかしHotlineでは、自動的に録音録画が行われる。イベント修了時、ホストにはMP3とMP4の2つの形式で記録ファイルが送られる。クリエイターは、これをYouTubeやFacebookなど他のネットワークで公開したり、編集で短く詰めてTikTokなどのアプリに使ったりできる。音声はポッドキャストなどに利用することも可能だ。

ローンチ時点では、Hotlineには誰でも無料で参加できる。オーディエンスの人数に制限はないが、実験が進むにつれて変更される可能性もある。

Clubhouseとの類似性はあるものの、Hotlineには、映像、テキストベースの質問、投票方式を導入したことで、また記録がされることで、雰囲気は異なる。気楽な溜まり場というよりは、専門家が進行し、オーディエンスの質問を受けるというプロフェッショナルなイベントの雰囲気だ。

Hotlineは、NPEチームがクリエイターの世界に向けて、音声と映像を使ったさまざまなアイデアの実験としてローンチしたアプリの1つに過ぎない。同チームでは、Cameo(カメオ)に似たSuper(スーパー)のテストを続行する。これはクリエイター向けの完全な映像ウェブアプリだ。音声のみのアプリCatchUp(キャッチアップ)のテストも以前に行っていたが、2020年中止した。Venue(ベニュー)とい名で知られていた別のQ&A製品もあった。これは、ライブイベント用のTwitterによく似たコンパニオンアプリだ。最近では、TikTok風の動画アプリCollab(コラブ)とBARS(バーズ)もローンチしている。前者は音楽、後者はラップのコラボを行うものだ。

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NPEチームのプロジェクトは、時間とともに、必ずしも独自の独立したアプリを作り出すことではなくなってきたが、十分な人気を獲得できたなら、その可能性は残る。だが、これらのテストと実験から学んだことには、Facebookの今後の製品開発に活かされ、Messenger RoomsやFacebook Liveといった既存の製品の新機能の構築に役立てられるという、もっと大きな意味がある。

Facebookは、Hotlineのローンチに関して公式な発表は行っていないが、今回のテストに関する声明を出している。

「Hotlineでは、専門家が自分で事業を構築してきたときと同様に、人々が専門家からプロのスキルなどの知識を学べるよう、インタラクティブなライブのマルチメディアQ&Aをどう役立てたらよいかを見極めたいと思っています」と広報担当者はいう。「New Product Experimentation(NPE、新製品実験)では、CatchUp、Venue、Collab、BARSといったマルチメディア製品をテストしてきましたが、これらのフォーマットが今後も人と人をつなぎ、コミュニティを構築する一助になれることを知り、勇気づけられました」。

Hotlineは、Clubhouseに対抗するFacebookの唯一の策ではない。Messenger Room内で使えるClubhouseのライバルも開発中だと、Facebookは認めている。

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(文:Sarah Perez、翻訳:金井哲夫)

ツイッターがClubhouseに4400億円規模の買収を持ちかけていたとの報道

Bloombergの報道によると、Twitter(ツイッター)はClubhouseとの間で、このライブドロップインオーディオネットワーキングプラットフォームの買収に向けた話し合いを行ったという。買収額は40億ドル(約4400億円)程度になるとのこと。TechCrunchは、この話し合いに詳しい関係者からの情報も確認した。

買収交渉は過去数カ月わたって行われていたが、終了した理由はわかっていない。つい数日前、BloombergはClubhouseが40億ドル前後の評価額で新たな資金調達を目指していると報じたが、買収交渉の詳細を報じた記事によると、まずTwitterとの話し合いが決裂し、株式投資と引き換えに追加資金を確保する戦略に変更されたという。

TwitterにはClubhouseとよく似た独自サービスである「Spaces(スペース)」がある。Spacesは、ドロップイン式のオーディオチャットルーム機能で、数カ月にわたってユーザーベースに徐々に展開されてきた。一方、Clubhouseは、同社初となる収益化の取り組みである「Clubhouse Payments」をローンチしたばかりだ。この機能は、ユーザーがプラットフォーム上の他のクリエーターに直接支払いが行えるようを送れるようになるものだ。

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興味深いことに、Clubhouseのマネタイズは自ら収益を得るものではない。クリエイターはユーザーからの支払いを100%受けとることができる。ただし、わずかな手数料としてClubhouseがバーチャルチップを実現するために利用している決済プロバイダーStripeに直接送られる。

TwitterとClubhouseの交渉の詳細については明らかにされていないが、特にSpacesの進捗状況を考えると、40億ドルはTwitterがこのオーディオアプリに支払う額としては非常に高いように思える。Clubhouse初期の牽引力は否定できないが、その持続性についてはまだ多くの疑問が残っている。他のプラットフォームからもクローンが誕生しており、それが機能なのかプロダクトなのかという古くからあるスタートアップの疑問を投げかけている。

何が起きたにせよ、このタイミングで明らかになったことで、Clubhouseが調達しようとしているラウンドの目標評価額について、潜在的な投資家たちとの話に弾みがつきそうだ。いずれにしても、コンシューマー向けソフトウェアの分野が比較的低迷していた数年間を経て、このような活動、話題、注目が集まっていることは非常に喜ばしいことだ。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Katsuyuki Yasui)

Clubhouseが同社初となるクリエイター用収益化機能をテスト開始

Clubhouse(クラブハウス)、企業価値10億ドル(約1100億円)と報じられている設立1年のソーシャルオーディオアプリだ。同社はユーザーから好きなクリエイター(スピーカー)にプラットフォーム内で送金できる機能を提供する。新しい収益化機能、Clubhouse Paymentをブログで発表し「クリエイターがClubhouse上で直接支払いを受けられるようになる数多い機能の第1弾」と説明した。

Clubhouseはコメントを拒んだ。共同ファウンダーのPaul Davison(ポール・デイヴィソン)氏は、同社の直近のタウンホールミーティングで、会社は広告ではなく、クリエイターの直接収益化に焦点を絞りたいと述べた。

仕組みはこうだ。ユーザーは、お金を払いたいクリエイターのプロフィールページへ行って送金する。クリエイターが機能を有効にしていれば、「Send Money」ボタンをタップして金額を入力する。これはバーチャル投げ銭箱、というかClubhouseブランドのVenmoのようなものだ(ただし送金の際にメッセージを加えることは現在はできない)。

「支払った金額は100%、クリエイターに届きます。送金する人は少額のカード処理手数料も課金され、当社の支払処理パートナーであるStripeに直接支払われます」と投稿では述べられている。「Clubhouseは何も取りません」。

StripeのCEOであるPatrick Collison(パトリック・コリソン)氏はブログ投稿のすぐ後にツイートで「内部の収益化や広告ではなく『参加者』の収益を第一に考える、というソーシャルプラットフォームは見ていて頼もしい」と語った。

 

Clubhouseが2021年1月にAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)のリードでシリーズBラウンドを実施した時、1億ドル(約110億円)と報じられた資金の一部はクリエイター報酬プログラムに使われると言われていた。そのプログラムは「新興のClubhouseクリエイターを支援する」ために使われる、と当時のブログに書かれていた。「新興」の定義が何かは不明だが、インフルエンサーを発掘する(かつ金銭で報いる)ことは同社がプラットフォーム上で高品質のコンテンツを奨励する方法の1つだ。

シナジー効果は明白だ。Clubhouseクリエイターは、すばらしいショーでチップを手にしたり、大義のために募金を集めたりできるようになり、プラットフォーム自身からも出演を繰り返すホストとして優遇される。

Clubhouse初の収益化の試みが、自身の取り分を要求していないという事実は確かに注目に値する。収益化、あるいはClubhouseにそれがないことは、話題のスタートアップがパンデミック初期に上昇を始めて以来の話題だ。現在はベンチャーキャピタルを切り崩しながら車輪を回し続けているが、最終的に自立したビジネスになるためには稼ぐ必要がある。

クリエイターの収益化とプラットフォームの取り分、という組み合わせはいくつもの大型ビジネスの成長を支えてきた。クリエイターや有名人にパーソナルメッセージを送るスタートアップのCameo(カメオ)は、同社プラットフォーム上で販売されたビデオの約25%を受け取っている。同社は先週1億ドルを調達してユニコーンになった。ファンがお金を払ってクリエイターとやりとりするOnlyFansというプラットフォームは2021に10億ドルの売上を見込んでいる

Clubhouseの送金機能は、4月5日から「少数のテストグループ」でテストされるが、このグループに誰が入るのかはわからない。最終的にこの送金機能は、他のユーザーにも段階的に公開される。

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タグ:Clubhouse音声ソーシャルネットワーク

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Clubhouseがクリエイター支援のための投げ銭機能「Payments」をテスト開始

Clubhouseがクリエイター支援のための投げ銭機能「Payments」をテスト開始

音声チャットサービスのClubhouse(クラブハウス)は4月5日、クリエイター向けの初のマネタイズ機能「Payments」(ペイメント)の提供開始について、同社ブログで明らかにした。クリエイターが直接支払いを受けられる機能の第1弾としている。

Paymentsの送金機能については全ユーザーが利用できるようになっているという。一方、受け取り機能は小規模なテストグループを対象に提供開始し、段階的に展開する予定。フィードバックを得て機能の微調整を行った後、近日中に全ユーザーに提供する。

送金を行う側は、VISAまたはMasterCardのクレジットカードが必要。クリエイター側はPayments機能を有効にしていることが条件になる。

送金額は全額クリエイターに届き、送金側にはカード決済手数料がかかる。この手数料は、決済処理パートナーであるStripeに直接支払われ、クラブハウスは何も受け取らないとしている。

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タグ:音声ソーシャルネットワーク / オーディオソーシャルネットワーク(用語)Clubhouse(製品・サービス)

注目している2021年の「意外な買収」

2020年の終わりに私は、パンデミック後も価値を失わないために、EdTech(教育テクノロジー)はもっと野心的になるべきだと書いた。ファウンダーたちには講演体験を積むことを考えるよりも、時代遅れなシステムや方法を、新しいITベースのソリューションで置き換えることに力を入れるよう促した。言い換えれば、魅力あるコンテンツを画面に出すだけでなく、画面がどう映り、何を追跡し、何を提供するか革新を起こす必要がある。

2021年に入って数カ月が過ぎ、EdTechスタートアップのイグジット環境では、まさしくそれが起きているように思える。パンデミック下で数十億、数百億ドル(数千億、数兆円)の評価額をつけられていたスタートアップたちが、新たな人材を集め、提供サービスの拡大に努めている。

コーディングのプロになろうとする人たちをブートキャンプ(トレーニングの場)と繋げるプラットフォーム、Career KarmaのファウンダーであるRuben Harris(ルーベン・ハリス)氏は、彼が同僚たちとパンデミックがブートキャンプ市場に与えた影響について話したことをまとめた長大なレポートを公開した

レポートの著者であるJames Gallagher(ジェームズ・ギャラガー)氏は、次のように私に言った。

まず指摘しておくべきなのは、ブートキャンプの可能性はまだフルに発揮されていないということです。たとえば訓練を受ける機会を得られない人々がテック分野で新たなキャリアを積むためのゲートウェイとして、テクノロジーセールスなどのニッチなサービスの試みが登場しています。こういうモデルを大きくするために、新しい会社はベンチャーキャピタルを必要としています。

同氏はさらに、2020年の注目すべき買収として、EdTechのK12がコーディングブートキャンプのGalvanizeを獲得したことを挙げた。「これによってK12は、企業教育やコーディング・ブートキャンプというこれまでと異なる市場に露出される機会を得ました」。

私はこのレポートから2つの兆候を読み取った。ブートキャンプにとっての利害関係者は他のブートキャンプだけではなく(まだそれもあるが)、驚くような提携関係によること。もう1つ、ゲーミングブラットフォームのRoboloxがEdTechのために言語学習ツールを買ったり、フラッシュカードで知られるスタートアップがITチューター・サービスを買うなど、クリエイティブな買収が見られたことだ。

ここまでで読者は、私が「意外な買収」(nonobvious acquisition)を気に入っていることに気づいただろう(なかなかま止まらないこともあるが)。というわけで、EdTechの買収情報を知っている人は、私にSignalまたはTwitterのDMで知らせて欲しい。

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まとめればこういうことだ。成功するスタートアップのファウンダーは、生来の野心家であり、困難なチャンスを見つけ、自分たちに勝算があると他人を説得する。しかし、野心とはなにかを決める天井はほぼ毎日高くなる。かつて勝利だったものが今や無価値になり、功績が功績であるのはライバルが同じ節目に到達するまでの間だけだ。

買収は、ライバルを手に入れ相乗効果のある人材を引き入れる1つの方法だが、最も重要なのはその次に何が起きるかだ。

本稿はこの後、Clubhouseの競合について、 社内の実験がどうやってフィットネステックの最速成長企業になったのか、および公開市場の冷え込みについて書く。

Clubhouseは数十億ドルの企業価値を生んでも、そこから何も得られないかもしれない

誰もがこぞって「ストーリーズ」について噂していたことを覚えているだろうか?パンデミックのずっと前だ。話題のアプリが消費者はオーディオが大好きだということを発見した後、いくつもの会社が独自のClubhouseを作る計画を発表した。

ここが大切:現時点でClubhouseクローンを作っていないのは誰かの予想を始めるのは簡単だ。我々の予言はすでに始まっているが、冗談はさておき、このクローンブームの高まりは、Clubhouseが収益化以前に資金調達しなくてはならないことを意味するかもしれない(Twitter Spacesが……)。重要な明察の鍵を最初に開けたのがどこのスタートアップなのかは問題ではない。問題はその重要な明察を一番うまく実行したのが誰か、である。

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フィットネスの高いユニコーン

フィットネステックのスタートアップ、Tonalが先に新たな資金調達を完了してユニコーンになった。

ここが大切:この新たなステータスは、自宅フィットネスソリューション市場の成長ぶりを如実に表している。そしてTonalのS-1(上場申請書類)はまだないが、我々はTonalのEC-1は持っている。EC-1とはTechCrunchバージョンのS-1であり、企業の奥深い分析である。

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I P … O no

みなさんは、CompassとDeliverooとKalturaよりはよい1週間を過ごしたと思う。3社は公開市場で起こりうるそれぞれの問題を経験した。

何が起きたのか:CompassはIPO株数を減らし価格を下げた。デリバリー会社Deliverooの公開市場デビューは厳しいものとなった。そして期待どおりの評価を得られなかったKalturaはIPOを延期した

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Nob Takahashi / facebook

DiscordがClubhouseのような音声イベント用チャンネルの提供を開始

今や誰もがClubhouse(クラブハウス)のクローン作ろうと躍起になっているが、Discord(ディスコード)にとってそれはまったく理に適っている。

2020年、家に閉じこもっていた人々が社会生活を再開するための安全な方法を探していたことで、Discordの人気は爆発的に高まった。同社によると、Discordの新機能であるStage Channels(ステージチャンネル)は、新型コロナウイルス感染拡大時に見られた人々の新たな行動から着想を得たという。これは指定された話し手と聞き手による構造的なボイスチャットを円滑に行うための機能だ。

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ボイスチャットは、すでにDiscordの中心的な機能となってる。数年前からこの機能は、特にゲーマーたちに、ゲーム内のチャット機能を上回るクリアでシームレスなボイスチャットサービスとして支持されてきた。しかし、根本的にはDiscordが多くの点で先んじていたとしても、現在のClubhouseからインスパイアされたボイスイベントの時流を否定することはできない。

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Discordによると、この新しいタイプのチャンネルは、音声ベースのAMA(Ask Me Anything、質問会)やインタビュー、ブッククラブ、さらにはカラオケのようなものをDiscordで行う際に役立つという。ステージチャンネルは、Discord上ですでに行われている活動を取り込むことができ、サーバーの運営者は、細かいユーザー権限の設定をする必要がなく、形式化された会話を簡単にホストすることができる。各チャンネルには、内容を示すラベルが付けられる。

この新しいチャンネルタイプは、これまで培われたDiscordの雰囲気に適していると言えるだろう。Discordユーザーであれば誰でも企画することができ、モデレーターツールを使って誰がいつマイクを握るかをコントロールできる。参加者はClubhouse(またはZoom)のように、手を挙げて発言する。また、静かに退出することもできる。

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ステージチャンネルは、Discord上の大きなグループを対象としたコミュニティサーバーに特化したものになる。新しいチャンネルを有効にするには、サーバーのオーナーがチャンネルをコミュニティサーバーに変更しておく必要がある。

そんな新しいステージチャンネルをどうやって発見するかについてだが、DiscordはDiscordなので、Clubhouseのようなアプリを開いた人にユーザーが作成したライブイベントを前面に押し出して提供する機能はない。Discordのコミュニティサーバーは、サーバー発見メニューに掲載されるように申請することもできるものの、このアプリは依然として、プライベートで親密なグループや、すでに参加している大きな関心事ベースのコミュニティに焦点を当てたものになってる。

Discordは、その健全なユーザー基盤と、カジュアルでシームレスなボイスチャットのためのアプリとして、これまで培われた有用性を考えると、ボイスベースのイベントというまったく異なる市場を獲得するのに適した位置にあると言えるだろう。Discordの主力はゲームコミュニティであり、一般的に若い世代が多い。Clubhouse初期の喧騒に押し寄せた起業家、VC、ブランドとは対照的だ。

DiscordはゲームのDNAを持っているが、それだけに留まらない。近年、Discordはゲームのルーツを裏切ることなく、それを超えて成長を続けており、今では大学の勉強会からインフルエンサーのファンハブまで、あらゆる方面にシームレスなチャット体験を拡大している。Discordは2020年、6カ月評価額を倍増させた。それからわずか3カ月後には、Microsoft(マイクロソフト)が100億ドル(約1兆1100億円)規模の買収に向けて同社と交渉中と報じられている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:DiscordClubhouse音声ソーシャルネットワークチャットツール

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Hirokazu Kusakabe)