おサイフ腕時計、Swatch Belamyがオリンピックに合わせてリオでデビュー

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夏のリオ・オリンピック開催に向けてのハードルは山ほど残っているが、買い物の支払いに関してそれは当たらない。Visaは3つ目の支払いウェアラブルを、オリンピックに合わせて発表し、先日発表した指輪や、ブラジルの銀行、Bradescoと共同ブランドのバンドに続いた。

Swatch Bellamyは、Visaがスイスの時計メーカーと提携した製品で、今月リオに登場する。昨年末に発表されたこのデバイスは、通常のアナログ腕時計にNFCが内蔵されていて、非接触支払いが可能でインターネット接続は必要ない。

Bellamyのオリンピックでのデビューは、中国およびSwatch地元のスイスでの販売に続くものだ。ブラジルでの価格や米国での正式な発売日は決まっていない。この時計はSwatchストアで買うことができる。ユーザーはオリンピック会場に広がる4000箇所のVisaブランド支払い場所で、このウェアラブルにチャージできる。

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生徒たちが設計した3Dプリント「きのこ培養器」と「火星用ミニ農場」が、NASAの「スタートレックリプリケーター」コンテストの勝者に

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NASAは、子供たちがわれわれの未来だと信じている。そうでなければ、2050年の宇宙飛行士に食べさせる方法を彼らに聞くだろうか? 全米を対象にした“Star Trek Replicator”コンテストは2月に始まり、何百もの3Dプリントのアイデアが生まれた。そして勝者が発表された。放射線の好きなキノコの家と、火星開拓者のための小さな農園だ。

課題は「2050年に3Dプリントする、宇宙飛行士のための、非食用、食品関連器具を設計」することで、一辺15 cmの立方体に収まり、単一原料で、おかしなSF風なものを含まないこと。子供たちは、プリント時の微小重力による制約も考慮しなくてはならない ― NASAはここには関与しない。

30の州から405件の応募があり、NASA、Made in Space、および米国機械学会の審査員が評価した。

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アリゾナ州フェニックス、Desert Vista High SchoolのKyle Corretteが設計した、fungarium(うまい名前をつけたものだ)は、「メラニン化」された菌類(キノコ)を培養するもので、この菌類は、植物が太陽光を使うのと同じように、電離放射線(悪玉)を利用してエネルギーを得る。容器は菌類を保護し、水をやって3本の棒上で成長させながら、栄養豊富な宇宙線を浴びさせる。左側の3面構造は、取り外して成長エリアの上に被せることができる。

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Eagle Ridge Middle SchoolのSreyesh Solaは、火星で使う小型の “Astro mini farm”[ミニ農場]を作った。上部にプリントされたレンズが、火星表面を照らす微小な太陽光を集めて濃縮する。ポンプが大気圧を常に地球上の約1/10に保ち、植物の成長に最低限必要な空気を与える(圧力が高くなりすぎないようにバルブがついている)。プリントに必要なシリカ(二酸化ケイ素)さえ火星の土壌から採取できるかもしれない、とSolaは説明している。

他に6つのプロジェクトがファイナリストとなり、賢いマグ、小さなゼロG水耕装置、およびスピルリナ藻培養器2種等があった。ファイナリスト全員(勝者らを含む)が、Makerbot Replicator Miniを学校に、PancakeBotを個人に贈られた。そして、勝者の2名は、ニューヨークで、元宇宙飛行士のMike Massiminoと共にスペースシャトルエンタープライズ・ツアーに参加する。

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スマートな銃ロック、Zore XがIndiegogoで2.5万ドルを集める

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鍵のかかっていない銃はいくつもの命を奪いかねない。事実、The Traceによると、2015年には幼児が週に平均1人を射ち、その多くが自分を傷つけあるいは死に至らしめている。彼らが銃を手にすることができたからだ。

Zoreは、他の多くの製品と同じくこの問題に挑もうとしている。

Zoreはイスラエルのエルサレムに拠点を置くスタートアップで、スマートな「ガンロック」を作った。スマートフォンアプリとつなぐことによって、Zore Xは銃を離れたところからアンロックできる他、Bluetoothの範囲内で銃の移動も監視できる。

しかし、多くの人は緊急時に銃をアンロックするためにスマホをいじりたいとは思わない。ロックされたままの銃は、攻撃者を前にして役に立たない。

だからZoreは、Zoreロックそのものに暗証ダイアルをつけた。ロッカーの鍵に似たもので、ダイアルを左右に何回か回して暗証番号を入力する。比較的長い番号であっても数秒のうちにロックを解除できる。

Zoreは、少し練習すれば、後ろ手や暗闇の中でもZoreのロックを解除できるとさえ言っている。

銃のロックは、Zore自身の物理的ロックボタンを使ってのみ可能だ。

上記のアンロック手順を学習するために、ZoreはZoreトレーナーというアプリを提供しており、テストしたユーザーはすばやく銃をアンロックできることに驚いている。

同社は、自宅に置いた銃をもっと遠くからスマホアプリで監視できる、Zore Bridgeも販売している。Bluetoothを利用して、メインアプリと同様に銃の動きを監視して、誰かが移動しようとすると通知する。

さらに保護機能を高めたいユーザーのために、Wi-FiベースのZore WatchDogもあり、こちらは銃とロックを世界中から監視できる。

銃をより安全にしようとするテクノロジーベースの製品は、これまでに数多く見てきており、最近のCES ハードウェアバトルに登場したIdentilockもその一つだ。

Zoreは同製品を6月にIndiegogoで公開し、支援者から25万ドル近くを集め、会社の目標額10万ドルをすでに大きく上回っている。

7月4日の独立記念日にはディスカウント特典がある。Zore X 2台とZore Bridge 1台に、WatchDogがついて209ドルだ。

ZoreのIndiegogoプロジェクトはこちら

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JabraのHalo Smartは、ビジネスカジュアルなBluetoothヘッドホン

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80ドルという価格は、Jabra Halo Smartをややグレイな領域に置いている。殆どの人にとって「安い」とは言えないが、Jaybird等の会社が出しているワイヤレス製品よりはかなり低価格だ。これはフィットネス用でもないし、音質や着け心地を追求したものでもない。

Jabraは、全く別の道を選び、殆どのBluetoothヘッドホンメーカーが注力している部分を避け、同社の得意分野に合わせて製品をあつらえた。電話の送受信だ。このヘッドホンはビジネスユーザーを対象にデザインされている ― あるいは、もっと正確には、ビジネスカジュアルを目指す人向けに。

Jabra Smart Halo

Halo Smartの最も特徴的な機能は、使用者の首の後ろに来るカラー(首輪)だ。牛の〈くびき〉に似てなくもない。これは今のBluetoothイヤホンが抱えるいくつかの問題を解決しようとする試みだ。つまるところ、完全なワイヤレスにすることはバッテリー寿命と重量の両方を犠牲にすることを意味している。両耳に多くの電子装置が必要だからだ。さらには、使っていない時どうするかという問題もある。

Jabraの解決策は、一日中首のまわりに着けておくというものだ。17時間のバッテリー寿命なら、充電を待って時間をつぶす必要もない。カラーの側部には磁石が組み込まれているので、イヤーバッドが豚のしっぽのようにぶらぶらすることもない。

ボタンが3つついている。左のボタンは通話をミュートしスマートフォンのボイスアシスタントを起動する。右には電源とボリューム/トラックボタンがある。

Jabra Smart Halo

このカラーが合うユーザーもいるのかもしれない。意外なことに、オフィス環境でもさほど悪くない。Halo Smartは、世の多くのワイヤレスヘッドセットと比べて、欠点も少なくよく出来ていると思う。それでも、このBluetoothカラーを首に巻いて町なかを歩くと、少々間抜けに見えるし、(あまり強くない)マグネットでイヤホンを留めても事態が良くなるのか悪くなるのか私にはわからない。

宣伝にたがわず通話品質は確かだ。これまでに体験したヘッドセットで最高というわけではないが、間違いなく明瞭でマンハッタンを歩きながら「買い!」「売り!」と狂ったように叫んだ時にも、風の雑音をよく消してくれた。そして、いくつかのサイズのイヤーチップが付いているにもかかわらず、Halo Smartのフィット感は最高とはならなかった。

ヘッドホン自身に関して言うと、Halo Smartが音額第一に作られていないことは明らかだ。もっといい音のBluetoothイヤホンは市場に溢れている― もしろんJabraに興味のある人にとって音楽が第一優先でない確率はかなり高い。優先度が低ければ、音は十分実用的だ。

80ドルにしては、悪いヘッドセットではない ― 首かせを巻いてロックするのが平気で、音楽が第一優先でなければ。

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シャンプーを最後の一滴まで絞り出す方法が発明された

もし一度でも、シャンプーの最後の大切な一滴を絞り出すのに苦労したことがある人なら、オハイオ州立大学の研究者らが発明した、「石けん液の滴を小さな空気ポケットの上に載せる」構造を持つプラスチックに感銘を受けることだろう。別の言い方をすれば、液体はボトルに触れないので、くっつくことはない。

その「物質は二酸化ケイ素 ― ガラスの成分 ― の非常に小さなナノ粒子から成り、さらに処理を施すことによって石けん液がくっつかなくなる」と研究者らは書いている。

この材質は、石けんやシャンプーを強くはじき、ボトルを振ったり絞ったりすることで、最後の一滴まで使うことができる。それは簡単に解決できる問題ではなかった。石けんは界面活性剤なので、研究者たちは界面活性剤をはじく表面を作り出さなくてはならなかった。

「『ボトルの中からシャンプーを全部取り出せない』というのは、いわゆるfirst-world problem[ぜいたくな悩み]というものだろう。しかし、メーカーは非常に興味を示している。なぜなら、まだ製品の入ったボトルが何十億個も捨てられているのだから」と、同大学のBharat Bhutan教授は言った。

ボトルは環境に優しく通常の方法でリサイクルできる。その物質は「ハート型のけば立った枕」のような見た目で、ガラスのように固い。この製品は、リサイクルにも貢献する、なぜなら、ボトルを洗う必要がなくなるからだ。大切なシャンプーを最後の一滴まで絞り出すだけでよい。このテクノロジーは他のプラスチック製品にも応用できる ― 例えば、車のヘッドライト。高級なフェイスクリームや高価なふけ取りコンディショナーを最後まで使い切るのに役立つことだろう。

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AmazonのKindle、薄く軽くなってRAMが2倍に

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父の日には少し遅いが、少なくとも夏休みには、リフレッシュされたAmazonの新しいKindleをフル活用する時間が十分あるだろう。この、スリムになって少し減量した入門レベルのEリーダーは、水着の季節にぴったりだ ― 重さは16%減って5.7オンス(162g)。

新機種の内蔵RAMは2倍に増えて512MBになり、新機能のExport Notesを使うとメールでノートを送ることができ、Bluetoothオーディオは、アダプターなしでコンテンツリーダーのVoiceViewを利用できる。ホーム画面のパーソナル化が可能になり、簡体字中国語が改訂された。

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新しいKindleにはブラックとホワイトの2色があり、丸みを帯びた背面は手によくフィットする。価格は前機種と同じくWiFiのSpecial Offers(広告)付きが79ドル、通常版が99ドル。現在予約受付中で、数週間以内に出荷される予定。上位機種のフロントライト付きPaperWhiteにも、その名にふさわしくホワイトが加わった。

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Perfect Memoryは、あなたの一生を記録するカメラ

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過去を完璧に記録して、自分の生涯がワクワクする楽しい画像集に自動編集されるところを想像してほしい(実際にはワクワクでも楽しくもないとしても)。それがPerfect Memoryワイヤレスカメラのゴールだ。

General Streaming Systems, LLCのチームが作ったこのカメラは、従来のボディーカムの進化版だ。カメラはチェーンで首から下げるか、クリップで服に着けることができる。常にビデオを撮り続け、特別なイベントはカメラをタップして記録できる。iOSまたはAndroid端末に写真とビデオをストリーミングできるほか、何よりも重要なのはペットとも繋がることだ。「そう、このカメラは犬や猫に持たせることもできる」と開発者らは書いている。「レンズは安定しているので、愛するペットが何をしているのかをすばらしい画質で見ることができる」。アクションカメラ用マウントにも装着できる。

タイムラプスビデオの撮影も可能で、バッテリー持続時間は約1日。

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これを自分やペットが着ける理由? 開発チームが期待しているのは、InstagramやSnapchatに遊び心を加えること ― 一日の特に面白かった部分を共有する ― あるいは、見た物すべての消せない記憶を作ることだ。薄気味悪いと感じる人もいるだろうが、目的は高潔だ。この手のカメラはここ数年でいくつも見てきたが、これは最も軽量でコンパクトだ。

早期支援者は119ドルでカメラを入手できる。出荷予定は10月で、色はシルバーまたはゴールド。これであなた(あるいはあなたの犬)の一生を記録できることを考えると、一見の価値があるだろう。エゴを満足させるためだとしても。

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イーロン・マスク曰く、Telsa Model Sはボートになるくらいよく浮かぶ

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聞くところによると、先週カザフスタンで、1台のTesla Model Sが浸水したトンネルを走り抜けたらしい。下のビデオでは実際に車が浮いているのかどうか定かではないが、それでもElon Muskは、TwitterでこのビデオをちょっとしたTelslaマーケティングに使った。

[〈絶対に〉お薦めはしないが、Model Sは短い時間ボートになれるくらいよく浮かぶ。車輪の回転で進んでいる]

Muskは、どうやってModel Sが水に浮かぶのかを具体的に説明していない。しかし、電気自動車であるModel Sは、内燃機関のように空気に依存していないため、車のシステムは水中(あるいは水上)でも、水圧に耐えられるよう防水されていれば動作するはずだ。

ただし、あなたのModel Sで試してはいけない。Electrekが指摘するように、Teslaの保証は水による損害をカバーしていない。

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Contact CIのExotendonシステムは、VRに触覚をもたらす

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時として、大会で一番クールなデモは、業界大手の明るい照明や大きなブースから離れた、会場の隅に追いやられていることがある。今年のE3の隠れた宝石は、Contact CIから出てきた。オハイオ州シンシナティー拠点の小さなスタートアップは、現実そっくりのVR操作を可能にする高度なグローブのデベロッパーキットを、初めて公開した。

「私たちが作ったのは、Exotendonというモーションキャプチャーのシステムで、これまでのモーションキャプチャー用グローブとは全く異なる」と共同ファウンダーのCraig Douglassは言った。「使用者のあらゆる動きをリアルタイムで捕え、それを模倣した動きを、ヘッドセットで使っているゲームエンジンに送り込む。さらに、触覚フィードバック機能を持ち、指先の5つのアクチュエーターを通じて振動を与えることによって、何かを持ち上げるときには把む感覚を、放すときには物が離れる感覚を得られる」

まだ開発のごく初期段階にあり、残念ながら、展示のプロトタイプを私が少し試した限りでは、約束された触覚フィードバックを感じることはできなかった。また、較正の問題もあり、5~10分間のやや複雑な手順が必要だ。このため、デモでは使用者毎に較正が行われなかった。

手の大きさも、システムの効果に大きく影響するため、私自身のデモは少々いら立たしいものだった。元々バスケットボールのシュートが苦手な私は、バランスの悪さと較正不足があいまって、少々悲惨な状態に陥った ― ボールを手に取ることさえままならない。それでも彼らの言いたいことは伝わった。

Contact Ciは、今秋デベロッパーキットの出荷を開始する。価格は1対が470ドル、片方だけが250ドル(当然、1対の方がよりよい体験を得られる)。一般販売までには、1対299ドルまで価格を下げたい、と同社は言っている。

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レビュー:ExoLensのiPhone用ツァイスレンズは、スマホを本格カメラに変える

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少しでもカメラに興味のある人なら、Zeissのレンズが世界水準にあることを知っているだろう。しかし創業170年を誇る同社のレンズは非常に高価で、アマチュア写真家にはなかなか手が届かない。

しかしそれが変わろうとしている。ZeissはExoLensと組んで、iPhone 6/6sおよびPlus用のZeissレンズを発売する。3種類のレンズは、広角、望遠、およびマクロ。広角は199.95ドルで現在発売中。あとの2つはこの夏にレンズ単体で発売される予定だ。現在は、Appleからのみ購入可能で、オンラインと店舗のどちらでも扱っている。

キットには、ExoLens iPhoneケースが付属し、これを使ってレンズをiPhoneに取り付ける。ケースは非常によく出来ている ― アルミニウム削り出しで、ソフトな内張が端末を保護している。ケースには標の三脚マウント、およびライトやマイクを付けるための「コールドシュー」も付いている。

われわれは、iPhone 6sで3つのレンズを試す機会を得たので、結果を以下に紹介する。

2枚の写真を切り替えて、ビフォー・アフターを比較されたい。

広角

現在発売中のレンズは広角のみ。フレームの内容がほぼ倍に増えるのが、すぐにわかるメリットだ。ベッドルームの一部しか見えなかった写真も、広角レンズを使えば全体が写るだろう。

狭い場所でも有効だ ― 下の写真はドッグクレートの中で、全く同じ位置からレンズを着脱して撮った。広角レンズによってクレート内全体が写しだされ、自分がクレートの中にいるように感じる。場所に制約のないところでは、あまり違いはないが、より多くの物を写せることは、やはり有難い。

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マクロ

まだ発売されていないが、このマクロレンズにはかなり驚かされた。iPhoneで被写体に近づくとピントが合わなくなる問題を知っているだろうか? そう、このレンズを使うとそれが起きない。レンズをどんどん近づけて、被写体に触れそうになるまで、常に画像はクリアだ。下のレンズ有(左)と無し(右)のばかばかしい比較写真をご覧あれ

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  2. not-macro.jpg


望遠

最後は、デジタルズームで画質を損うことなく、iPhoneで望遠写真が撮れるレンズだ。レンズの倍率は2.0倍で、他の2つのレンズほど驚きはないが、もう少し現場に近づけたら、という場面には役立つかもしれない。

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  2. not-telephoto1.jpg

撮れる写真はすばらしいが、もちろんこうしたレンズを使うことのマイナス面はある ― 何といってもこれを持ち歩かなくてはならないこと。それでも、一眼レフや望遠カメラでしか撮れなかった写真のためには、小さな代償だろう。

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この皮財布には、iPhoneを充電するバッテリーが入っている

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6 Plusまたは6s Plus以外のiPhoneを使っている人は、始終バッテリー切れを起こしているに違いない。バックグラウンド更新や位置情報追跡や24時間Bluetoothの世界では、定常的に電力が消費され、数時間でなくなることも珍しくない。

多くの人たちがバッテリーパックや自動車用充電器やバッテリーケースを使って、Appleが大容量電池のiPhoneを出すまでの間、一時的に問題を解決している。しかしこうした解決策は、余分に大きな道具を持ち歩かなくてはならないことを意味している。だから別の選択肢を紹介する。このバッテリー内蔵の財布を買おう。

この皮財布を作ったNomadは、Apple WatchやiOSデバイス用にユニークなアクセサリーを作っている会社だ。サイズはスリムと二つ折りの2種類で、いずれも2400 mAhのバッテリーを塔載している。これはiPhone 6をフル充電できる容量だ。バッテリーは文字通り財布に内蔵されており(取り外すことはできない)、Lighteningケーブルと、バッテリー充電用のmicro USBポートが付いている。

財布自身もすばらしい。Nomadは、シカゴのHorween Leather Companyという、NFLやNBAのボールやMLBのグロープ用に皮を提供している会社から仕入れている。

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スリムは119.95ドル、二つ折りは149.95ドルで販売されており、これはバッテリーパックとしては法外だが、払うのは高品質の皮に対してだ。実際30ドルの違いは、二つ折りに必要な余分の皮だけのためであり、皮はこの製造原価の大部分を占めていると会社は言っている。

私は製品の第一号を使う機会を得たが、皮の品質(と匂い)が実に印象的だった。私はスリムバージョンの方が好きだが、それは大きな財布を持ち歩くのが嫌いだというだけだ。スリムに正式な札入れ部分はないが、それでも現金とカード何枚かを持ち歩くには十分な大きさだ。

どちらのモデルも財布の中心部にバッテリーが隠されていて、普通の財布より少し大きいかもしれないが、これでもうバッテリーパックを持ち歩かなくてすむ。

総合的に見て、もしあなたがポータブルバッテリーをポケットやバッグに入れているような人なら、迷う必要はない。

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Apple TVがようやくゲーム用プラットフォームになれるチャンスを得た

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没頭型ゲームには本格的コントローラーが必要だが、Apple TVのSiriリモコンは本格的コントローラーではない。しかし、最近までAppleはゲームデベロッパーに対して、あらゆるゲームでSiriリモコンへの対応を必須にしていたので、それがこのプラットフォームにデベロッパーを引き寄せられない理由の一つだったに違いない。

ゲームは最新世代Apple TVにとって重要な売り文句だった。しかし、第4世代のApple TVは殆どのモバイルゲームを家庭で最大の画面でプレイできる馬力を持ちながら、まだゲーミングプラットフォームになっていない。

どうやらAppleは、Apple TVのSiriリモコン対応を必須にする方針を変えたようだ。代わりにデベロッパーはMFiコントローラー必須のゲームを作れるようになる。そう、本物のゲーム用コントローラーだ。

ニュースはAppleのデベロッパー・カンファレンスで発表され、Appleは「可能であればデベロッパーはSiriリモコンにも対応すべき」とも言っている。

これは、Appleがタッチ&モーションのSiriリモコンだけで使えるようにゲームを作ることを、デベロッパーに要求していたのとは大きな違いだ。この当初の要件は、一見消費者の勝利かと思われた。どのゲームも追加オプションを買わずにApple TVでプレイできるからだ。しかし、ボタンが数個だけのSiriリモコンは、良いゲームコントローラーではない。

MFiコントローラーを必須にすることで、デベロッパーは伝統的ボタン配置を持つSteelSeries NimbusやHoripad Ultimateを完全にサポートできる。モーション&タッチ方式のコントローラーは一部のゲームにとってはすばらしいが、ファイナルファンタジーやストリートファイターやスカイランダーズ等、今のクールな連中がプレイするゲームには向いていない。

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Apple TVを持っていない? iPadもHomeKitデバイスのハブになれる

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昨日(米国時間6/13)のWWDCで、Appleは次世代HomeKitのベールをめくった。スマートロック、サーモスタット、インターネット家電といったデバイスのためのモノのインターネット・プラットフォームだ。発表の中心となった新機能の中でも注目されたのは、Apple TVがHomeKitハブとして機能し、家主が外出先から、つながったデバイスをリモートで安全にアクセスできるようになることだった。

新機能の発表の中で、AppleのSVP、Craig Federighiは、Apple TVが「常時電源オン、常時接続、かつ常時家庭内ネットワークにつながっている」のでこのハブの役目を果たせる、と語った。遠くからデバイスを使えることに加えて、このハブは家主がジオフェンスを設定して、誰かのiPhoneが事前に設定したラインを越えると自動的に一連のイベントを実行させることもできる。

例えば、車で帰宅中に家の近くまで来ると、ジオフェンスルールの定義によって、照明が点灯し、ガレージのドアが開き、ラジオのスイッチが入る。

しかし、Apple TVを持っていない人はどうするか? どうやらiPadもHomeKitハブの役目を果たせるらしい。

このちょっとしたニュースは、iOS 10ベータのHomeアプリで見つかった。なぜAppleがHomeKitの発表でこのことに触れなかったのかは不明だが、この機能の存在がわかったのはよいことだ。Homeアプリの説明によると、この機能は全くあるいは殆ど家を離れないiPadのためにある。

HomeアプリはHomeKitデバイスへの大きな一歩だ。今年iOS 10と共にアプリが公開されると、個人の家にあるHomeKit対応デバイスをすべて、一つのインターフェースで制御できるようになる ― そして、現在HomeKitデバイスは既に数多くあり、この秋の機能が公開されれば、さらに増えるはずだ。

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Macのオートアンロックは、次期MacBook ProにTouch IDが塔載される前兆

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Appleは次期バージョンのオペレーティングシステム、macOS 12をつい先ほどWWDCで披露した。そこで同社は、Macをアンロックする全く新しい方法を発表した。長くて面倒なパスワードを一日に何度もタイプする代わりに、Macは自動的にアンロックされる ― Apple Watchを着けていれば。

Appleは、iPhoneでも使えるようになると言ったが、方法には言及しなかった。その答はTouch IDだ。Apple Watchは今でもiPhoneのTouch IDでアンロックできる。一度アンロックされると、Apple Watchが手首にある限りアンロック状態が続く。しかし、腕から外すとApple Watchがそれを検知し,再びアンロックしなければならない。

今日Appleは、オートアンロックのしくみをあえて語らなかったように思える。なぜなら、iPhoneをMacの近くに持ってきたのが他人でないことを確認する唯一の手段はTouch IDだからだ。iPhoneがアンロックされていれば、Macをオートアンロックできる。

これは、MacにTouch IDセンサーが付く可能性を示唆していて興味深い。噂によると、Appleは新しいMacBook Proを近々発表するという。WWDCはソフトウェア中心の場だが、MacBook Proの発表は差し迫っているはずだ。

このMacBook Proはスリムなボディーになると言われている。そのためには、新しいUSB-C標準を全面的に採用することになる。現在Retina MacBook Proの厚さは、USBポートやThunderboltポート、HDMIポート ― この3つは大体同じ厚さ ― とほぼ同じだ。USB-Cポートはこの全ポートを置き換えることができる。

スリムなデザインと最新型Intelプロセッサーに加えて、MacBook ProにはTouch IDセンサーが装備されるかもしれない。パスワードを何度もタイプしなくてよいのは嬉しい。しかし、さらに別の可能性への道も開かれる。例えば、MacでApple Payをネット購入に使える。

最後の新機能はさらに驚きだろう。Appleは小さなOLEDタッチスクリーンをキードードの上部に付加するかもしれない。新しい金属射出成形で小さくなったヒンジのおかげだ。Appleはノートパソコンにタッチスクリーンを載せたことはないが、この小さなタッチスクリーンはショートカット用で、アプリによって変わるものと思われる。

今日この新しいノートを見られそうにないのは残念だが、今日のソフトウェアの発表は、MacBook Proユーザーにとって期待できる兆候だ。

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Philipsの新しい〈つながった〉歯ブラシは、歯科医を想定して作られている

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先月、歯科技術のスタートアップ、ONVIがカメラ内蔵の歯ブラシを発売した。ユーザーは自分の歯がゆっくりと朽ちていく様子をアップで見ることができる。これは、幸いなことにそれとは違う。

多くの点で、Philipsの新しいスマート歯ブラシはOral-Bの製品に似ている。Sonicare FlexCare Platinum Connectedという長ったらしい名前のBluetooth対応電動歯ブラシは、使用者の歯磨き習慣を追跡し改善するために作られた。

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発売前に同社と話した時、広報担当者は「真に意味のあるイノベーション」の必要性を強調し、それは「つながった歯ブラシは誰でも作れる」からだと言い、つまるところ、今200ドルの高級な電動歯ブラシを買うような人には、一日に2回歯を磨くよう念を押す必要などないのだから、と付け加えた。

つまり、スマート歯ブラシを作るなら、スマートに作らなくてはいけない、ということだ。言い換えれば、歯ブラシを〈つなぐ〉だけのために、つながった歯ブラシを作ってはいけない。

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ここでPhilipsが強く推しているのが3Dマウスマップで、歯科医はこれを使って、ユーザーの磨き過ぎあるいは磨き足りないことによる問題を個別に指摘することができる。アプリはその情報を利用して、歯を磨く間どこに時間を費やすべきかを決める。また、決められた2分間の歯磨きが終った後、どこが抜けていたかを知らせて、時間を延長するタッチアップ機能もある。

ユーザーの動作は内蔵センサーが検知し、リアルタイムでブラッシング状況を表示する。この情報は時間と共に記録され、歯科医は次の定期検診までに対処の必要な箇所を特定できる。歯磨きの宿題のようなものだ。

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歯ブラシ自身には、3段階の強度設定、圧力センサー(強く押しつけすぎると警告する触感ブザー付き)、タイマー等が備えられている。ブラシの先端はゴム素材を使って歯と歯ぐきを保護している。そして会社の説明によると、バッテリーは最大2週間持続するとのことなので、旅行のお供にもなりそうだ。

Sonicare FlexCare Platinum Connectedは、7月から200ドルで発売される。ブラシ部分のバクテリアを消毒するUVサニタライザーとのセットも提供される。

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警告:恐怖のハサミロボットを塔載したドローンに散髪させてはいけない

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お気楽ハッカー、Simone GiertzとSamy Kamkarのふたりがヒマな午後を共にすると何が生まれるか?ドローンと自動式ハサミで散髪するばかげた計画だ。

それがスタートから失敗する運命にある計画であることは、SimoneとSamyをたじろがせなかった。当然だ。ビデオを見ての通り、この計画はスタイリストの仕事を奪うのではなく、奇抜で新しい何かをやって楽もうというものだ。

ドローンの下降気流だけでも、まともなヘアカットはおそらく不可能であり、そしてもちろんそこには、ハサミロボットに耳を切られる深刻なリスクがある ― ほぼ間違いなくひとつの、しかし疑わしいメリットだ。

dronecutGiertzは、鋭利なものを自動化して恐怖を呼ぶことで知られているが、Kamkarのハックはしばしば(控え目に言って) 犯罪すれすれだ。例えば、番号錠を瞬時に開けるロボットや、他人のドローンを乗っ取るシステムを作ったのは彼だ。

YouTubeで、SimoneSamyをフォローすることを強くお薦めする。

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レビュー:ライカX-Uは値の張るアドベンチャーカメラ

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何ごとにもはじめがある ― ドイツの名門カメラメーカー、Leicaにとってさえ。それは同社初の、水中撮影可能な防水カメラだ。これを可能にするために、いくつかの妥協はあったが、最終的に ― 殆どすべてにおいて ― ライカならではの仕上がりだ。

レビュー機の価格:Leicaの正規販売店で3295ドル

基本仕様

  • 16.2 メガピクセル CMOS APS-Cセンサー
  • Leica Summilux 23mm f/1.7 ASPHレンズ(35mmカメラの35mm相当)
  • 3″ TFT LCDモニター、解像度約92万ピクセル
  • 11点コントラストベース・オートフォーカス
  • 5枚/秒の連続撮影
  • シャッター速度、30秒~1/2000秒
  • ISO 100~12,500
  • 1080p HD ビデオ、30fps
  • 水中で利用可能
  • 1600 mAh バッテリー
  • 質量 22.4oz/635g

使用記

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私の個人的なライカカメラの体験は、Qに遡る。次がSLで、私はこのドイツ製カメラの品質に何か抵抗できない魅力を感じた。画像にも美的にも。実は、私のライカカメラ体験は10年にも満たない3年だが ― そもそも私は19歳 ― 他のフルフレームあるいはクロップセンサーカメラを経験したことのある人なら、誰でも違いが〈わかる〉だろう。

しかし実際のところ、X-Uはライカコミュニティーに対するサービスである。このブランドのファンにとってこの種のカメラは存在していなかった。

とはいえ、Leica X-Uはあなたの一眼レフやミラーレスの代わりにはならない。事実、他のどのカメラの座を奪うものでもない ― これは、防水、防塵機能を備えた一種のアクションカメラである。

オートフォーカスとシャッターも最速ではなく、実際それは私を悩ませるX-U唯一の欠点だ。また、ビューファインダーがないためフォトグラファーの目は3インチのスクリーンに限られる(光学アクセサリーをお薦めする)。さらにはこの価格で4Kに対応しておらずフルフレームカメラでもないので、まさしく特殊なアイテムと言えるだろう。この種のカメラを必要とするためには、よほどプール撮影が好きでなくてはならない。

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さて、X-U本来の使い方 ― アドベンチャー/アクションカメラ ― となると、私はライカカメラとしての短所にずっと寛容になる。しかし実際のところ、X-Uはライカコミュニティーに対するサービスである。なぜならこのブランドのファンにとってこの種のカメラは存在しなかったからだ。しかし裏を返せば、それ以外の人たちにとってX-Uは「単なる高価なカメラ」であり、おそらくそれは間違っていない。

ともあれ、下の作品はすべてX-Uで撮った(サイズ以外)未加工の写真だ。

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画質は、X-Uが実はLeica X Typ 113を防水ケースに入れたものと考えるとすばらしい。焦点位置の正確な調整はできないが、オートフォーカスが働くとすばらしい画像を作る。X-Uのオートホワイトバランスも殆どの状況で有効だ。

35 mmは常にちょうどいい焦点距離であり、液晶の撮影グリッドを使うとフレーミングも楽だ。

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ビデオは別の話だ。このカメラは静止画の方がずっと向いているので、次のジャック・イヴ・クストーになろうとする必要はない。私はたまにしかビデオ機能を使わない。1080p、30フレームでとりたてて良いところもないからだ。

総評

20160606_115100X-Uに最終判決を下すのは難しい。スペックから見て高すぎるカメラだが、品質、耐久性、およびブランドが、様々な場面でX-Uを救っている。

開けるのが困難なバッテリー、私の好みよりも遅く感じるオートフォーカスシステム(マニュアルフォーカスはない)、そして小さなバッテリーは、必要以上に売るのを難しくしている。OlympusやPentaxの同等製品は何分の一かの値段で買える。

もちろん、アドベンチャーカメラのライバルたちに、あの「ライカ感」はない。しかし改めて言うが、そもそもX-Uからフル装備のライカは感じられない。それでも、これは重宝するカメラだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Pavlokの「リストショック」ウェアラブル目覚しで起きてみた

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この明るいオレンジ色のシリコン製品を手首に巻いた時、私は電気ショック首輪のことを思い出さずにいられなかった。あれはかなり残酷だといつも思っていた。そして今、私はこうして自分で着用している ― 吠えるからでも庭の外に出るからでもなく、午前6時にベッドから出られない罪のために。

私の方がこの件に関して主体性があるとはいえ、この比較は必ずしも不適切ではない。そもそも、その名称“Pavlok”[バブロフ]からして、エサを期待して涎をたらす犬たちを思い起こさせる。この名前が想起させようとしているのは一種の条件づけだ。このハードウェアのフルバージョンは、あらゆる悪癖を抑制するために作られたもので、悪い考えが頭に浮かんだ時に押す「マニュアルショック」ボタンまで付いている。

今春Indiegogoで公開されたShock Clockバージョンは、主として人が朝ベッドから出るのを助けることに焦点を絞っている。会社はこれを「生涯唯一必要なアラーム」と呼んでいる。もちろん、話はそう単純ではない。まず言っておくと、このリストバンドはスマート端末と接続しておく必要がある。つまり、スマートフォンかタブレットをベッドの近くに置いておかなければならない ― そしてもう一つの理由については次に説明する。

対応するPavlokAlarmアプリは単機能だ。デバイスとペアリングするためのボタンと時刻の設定、およびどれほど乱暴に起こすかを切り替える機能がある ― 触覚ブザー、サウンド、またはショック。設定して手首に巻いたら、そう、あとは寝るだけだ。

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電気ショックを与えている時以外、Shock Clockはそこそこ快適に着用していられる。フィットネストラッカーを着けて寝たことのある人なら、おおよそ想像できるだろう。シリコン製バンドに挿入するモジュールは、フィットネスバンドのものよりやや大きいが、睡眠の邪魔になるほどではない。

アラーム機能については、ほぼ宣伝通りに働く。アラームをセットして、起床方法を選ぶ ― 止めるためにはスマートフォンを探さなくてはならない(あるいは、時々私がやったように、リストバンドを外す)。

バイブレーションが、中では最も快適だ。スマートフォンの通知を手首で受けているような感じだ。特別寝起きが悪い人でない限り、これで十分だろう。一方、サウンドオプションは、スマホのアラーム以上に優れたことは殆ど提供しないが、予備として他の方法とセットで使うにはよいかもしれない。。

そして「ショック」。これは…強烈だ。正確には、痛みはないが、予想していたものより少々激しかった。正直なところ、朝ベッドから出る方法とし私の好みではないが、それでも、スマートアラームを組み込んだ小犬が、私を起きるまで舐め続けるよりはましだ。ちなみに、これがいわゆるパブロフの条件づけだ。

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Shock Clockには「エビデンス」書類が添付されていて、「Pavlokは医療機器ではなくその効果について医学的試験は実施されていない」と書かれているが、電気ショックによる行動変化への効果については、科学的に研究されている。冊子にはいくつかの研究結果が紹介されており、1970年代にある被験者のヘロイン使用を抑止したと思われる事例もある。それを考えると、時間通りに起きることは、実に控え目な要求だ。

私は適切に条件づけされるほどには、まだ十分な時間Pavlokを使っていない。今でも目覚しが必要で、実を言うと、着けて寝るのをやめている。眠い時のウェアラブルとしては、今使っているフィットネストラッカーだけで十分だ ― おそらく多くの人にとっても。しかし、このしくみをもっと多機能なウェアラブルに組み込む可能性はあるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Boseのヘッドホン、QuietComfortがついにワイヤレスになった

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Boseの名前は、「ノイズキャンセリング」と同義と言ってもよい。だがワイヤレス、となるとそうでもなかった。このヘッドホンメーカーは、ことコードを切ることについては、ライバルたちが挙ってBluetoothで市場を溢れさせているにもかかわらず、歩みが遅かった。

嬉しいことにその会社が、ついに羽ばたく準備を整え、主力ヘッドホン、QuietComfortブランドにワイヤレス接続を導入した。新しいヘッドホン、QuietComfort 35は、もちろん同社の主要機種と美的な相違はない。このアラウンドイヤーヘッドホンは、複数のマイクロホンを備えアクティブノイズキャンセリング機能を提供する。

音楽の操作や通話受信のためのボタンを備え、充電式バッテリーは音楽再生20時間を約束し、Boseの言葉を借りれば「ニューヨークから香港までのフライトより長い」という。大変結構。ヘッドホンは今日から349.95ドルで発売される。

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QuietComfortシリーズには新たなイヤホン2機種も加わる。上位機種のQuietControl 30は、同社の最高級製品ラインのイヤホン版として明確に位置づけられている。299.95ドル(発売は9月)のBluetoothイヤホンは、ノイズキャンセリング用マイクロホン(計6基)を備え、ケーブルには音楽再生と通話制御機能ボタンが装備されている。バッテリーは1回の充電で10時間持続する。

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一方SportSoundヘッドホンは、人気のJaybirdのフィットネスイヤホンに対抗すべく、耐汗性がありワークアウト中でも使用できる。価格は149.95ドルで、心拍モニター内蔵バージョンのPulseは、50ドル高い。

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Atari、スマートホーム機器でモノのインターネット市場に参入

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正直なところ、Atariはかつてのようなエンターテイメント大手ではない。2013年に破産宣言して以来、ここ数年自らの改革を試み、モバイルゲームおよびカジノとの契約に力を入れている。そして一時のゲーム界の巨人は今、その伝説的な名前を〈つながった〉ホーム機器製品に活用しようとしている。

残念ながらそれは厳密には新しい端末ではないが、あの象徴的ブランドはフランスの無線通信会社Sigfoxが作った「幅広いAtari製品群」に与えられる。

主としてライセンス契約と見られるこの製品の詳細について、さほど語るべきことはないが、最初の製品は低価格のホーム、ペット、ライフスタイルおよび安全のためのデバイスで、Sigfoxの低エネルギー技術を使用している。

製品のターゲットは、大衆消費者市場および慈善団体だと同社は言っている。

via Engadget

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook