GmailアプリでGoogle Meetへ直接参加可能に、近くMeet専用タブも登場

米国時間6月16日、Googleはモバイル版Gmailと同社のビデオ会議サービスであるGoogle Meetとの連携を深めたと発表した。Android版、iOS版のGmailにMeetのリンクが送られてきた場合、受信トレイ内からすぐに参加することができるようになる。

機能そのものからすれば根本的なアップデートというわけではない。現在でもGmailからMeetアプリを開くことは可能だ。しかし大きな違いはGmailで招待されたユーザーがビデオ会議に参加するためにMeetアプリをインストールする必要がなくなった点だ。

もうひとつは、こちらのほうが大きなアップデートだが、モバイル版のGmailアプリの画面下部にMeetタブが新設されるというものだ。こちらは公開まで数週間待つ必要がある。新しいタブには、Googleカレンダーに登録されたMeetを使ったビデオ会議の予定が表示される。ここからビデオ会議を開始し、会議のリンクを取得することができる。このリンクは他のユーザーを会議に招待したりGoogleカレンダーにスケジュールを書き込むために使える。

もしMeetを使う予定がないならこのタブを設定でオフにすることもできる。モバイル版Gmailの表示は小さいのでMeetタブで占領されることを嫌ってそうするユーザーも多いだろう。

とはいえGoogleがGmailとMeetをここまで密接に統合してきたことは興味深い。 メールやビデオ会議アプリの往復はそれほど大きな負担ではないが、GoogleはMeetの存在をさらに多くのユーザーに認識させたいようだ。無料プランを用意してMeetの普及を図っている現在、Googleは利用にあたってのフリクションをできる限り取り除こうとしているようだ。

ウェブブラウザのGmailからMeetを開けるということは、Gmailが昔からHangouts(あれは作り主の元へ旅立ったのか?)をサポートしていたことを考えれば不思議ではない。ただしモバイル版でもできるようになったのはかなりの努力が必要だったかもしれない。Hangoutsはモバイル版Gmailに組み込まれたことは一度もなかった。

関連記事:ビデオ会議システム「Google Meet」が近日中に一般無料開放、カレンダー連携の会議招待が便利

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Gmailに「クイック設定」導入へ、受信トレイのカスタマイズが簡単に

Google(グーグル)は、Gmailに「クイック設定」(Quick Settings)メニューを導入することを発表した。新機能はGmailの使用体験をアップさせるために、ユーザーがメールの分類、発見、テーマや設定をカスタマイズするのを助ける。

新設されたオプションには、テキストの表示間隔を変更したり、受信トレイのタイプを選択したり、受信トレイにテーマを設定したり、閲覧ペインやオプションを追加したりする機能が含まれる。大部分は新機能ではないが、現在は「設定」メニューの奥深くに埋まっており、広く知られておらず利用者が少なかった。

Gmailの新しい「クイック設定」でメニューを開くと受信トレイの右側にオプションをポップアップ表示させることができる。またオプションを選択すると受信トレイが即座に更新され、どのように変更されるのかをすぐに確認可能だ。変更を保存する前に各種の設定やテーマを試せる。

当初、表示されるテキストなどの表示間隔をカスタマイズする機能、受信トレイのサンプルから好みのレイアウトのタイプを選択する機能が提供される。例えば、パワーユーザーに好まれている優先トレイでは、Gmailのデフォルト設定であるタブ表示、あるいは「未読」「重要」など好みのタイプのメールを優先表示することを選択できる。

つまりユーザーは直接「クイック設定」から閲覧ペインを有効にしたり、受信トレイに伝統的なメールクライアントのスタイルを与えたり、カラフルなテーマを適用してメールの雰囲気を明るくするなどが可能だ。

「クイック設定」の新設は従来の設定メニューには影響を与えない。ユーザーは従来どおり「設定」から詳細なオプションを選べる。「クイック設定」メニューのトップの「すべての設定を表示」ボタンをクリックすると、従来の設定画面にアクセスできる。

同社はG Suiteのアップデート発表の中で「こうしたオプションが見つけやすくなり、リアルタイムで探索できるようになった。更新がすぐに受信トレイに反映され、設定の内容を正確に知ることができる。ユーザーが自分にとて最適なGmailの設定を簡単にできるようになるものと考えている」と書いている

「クイック設定」はすべてのG Suiteユーザーと、個人のGmailユーザーにデフォルトで提供される予定だ。「即時リリース」ドメインのG Suiteユーザーの場合、グーグルは2020年5月26日から順次リリースを開始しており、ロールアウトは15日以内に完了する。「計画的リリース」ドメインのユーザーに対しては2020年6月22日からロールアウトされる。個人ユーザーにこのアップデートが公開される時期は明らかでないが、さほど待つ必要はないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

スパムブロックに優れるメールクライアントOnMailが今夏登場

何年もの間、多くのスタートアップが電子メールを再発明すると約束しては物足りない結果に終わった。Google(グーグル)が根本から作り直したInboxアプリでさえ、ついに2019年提供を終えた。ある会社が米国時間4月7日、より優れた受信ボックスの開発計画を発表した。Edison Software(エジソン・ソフトウェア)がOnMail(オンメール)のサービス開始に向け準備している。OnMailは、受信ボックスに誰のメールを入れるか管理できる新しいメールサービスだ。Permission Control(アクセス権コントロール)という新しいブロッキング機能によって処理する。このサービスには、自動開封確認、トラッカーのブロック、サイズの大きな添付ファイルのサポート、高速配信など多くの機能強化が導入されている。

同社にはすでに、人気の高いメールアプリEdison Mailがある。Edison MailはGmail、Yahoo、Microsoft、iCloudといった既存のメールと連携するよう設計されているが、OnMailは新しいメールサービスであり、この夏のプロダクトデビューではユーザーに@onmail.comのメールアカウントが割り当てられる。

OnMailのウェブバージョンは多くのブラウザで動作する。macOS、iOS、Android向けの既存のEdison Mailアプリでも動作する。

OnMailの最大の特徴は、優れたスパムブロックシステムを作成できることだ。

現在、GmailやOutlook.comなどにある、明らかにスパムやフィッシングとわかるメールを自動でフィルターにかける仕組みはかなり良い働きをする。しかし、受信トレイは依然としてニュースレター、プロモーション、ショッピングカタログなどの侵略的なメッセージでいっぱいだ。いつかサインアップしたものもあるのかもしれない。登録解除を試みたものもある。だがメッセージを止めることができない。

受信者側でもう関係を断ち切りたいと思う人たちが、まだ受信者のメールアドレスを持っていることもある。Gmailがこの「詰まってしまった受信トレイ」の問題に最後に取り組んだのは2013年だ。再設計した受信トレイが、プロモーションやソーシャルメディアサイトからのメールを別のタブに移動すると発表したときだ。OnMailはそうしたメールを単に移動するだけでなく、受信トレイから完全にシャットアウトできることを前提としている。

ユーザーはOnMailのPermission Control機能により、特定のメールアドレスからのメールを受信トレイに置いたままにするのではなく、受け取るか拒否するかを選択できる。Edison Mailの「Block Sender」や「Unsubscribe」よりも強力な機能だ。拒否した送信者からのメールが今後受信トレイに届くことはない。少なくともユーザーからは見えなくなる。

技術的には、拒否した送信者からのメールは「Blocked」フォルダに移される。ただし、このフォルダはユーザーインターフェイスのどこにも表示されれない。ブロックされたメールを検索しても表示されない。迷惑メールがなくなったような気になる。これらがすべて送信者へ通知されずに行われる。送信者が人間であろうと自動メーリングリストであろうと。

ブロックした送信者からのメールを再度受信したい場合は、拒否した送信者のリストを連絡先セクションで確認して変更することが唯一の方法だ。スパムフォルダから探し出すようなことはできない。

OnMailは、送信者のニーズよりも受信者のニーズを優先している。この結果、見えないトラッキングピクセルから送信されるすべての情報が削除される。

昨今、知識のあるメールユーザーのほとんどは、メールの開封が追跡(トラック)されるのを防ぐためにはGmailや他のメールアプリで画像を無効にすればいいことを知っている。だがOnMailは、画像を無効にしなくてもトラッキングを回避できると主張している。

「当社はトラッキングピクセルを恐るべきプライバシー侵害とだと考えている。それがすべての開封確認をブロックする理由だ」とEdisonの共同創業者兼CEOであるMikael Berner(ミカエル・バーナー)氏は語る。「送信者はユーザーが電子メールを開いたことを決して知ることはない」。

その他の機能として、簡単なフィルタリングツールによる検索エクスペリエンスの向上、サイズの大きな添付ファイルのサポート、配信速度の向上などがある。

Edisonはメールというツールが崩壊した現状を理解した後、2年以上にわたってOnMailの開発に取り組んできたという。

現在、米国の成人は1日に5時間以上を受信トレイで過ごし、コントロールを失ったように感じている。トラッキングピクセルとターゲット広告が、メールエクスペリエンスで一般的になった。また、特定のアイテムを検索するには複雑な構文が必要だ。Googleは最近、Gmail検索にフィルターを追加することで対応したが、今のところG Suiteユーザー限定だ。

同じ受信トレイを10年、20年と使っている人にとっては切り替えが難しいかもしれない。だが、Gmailがかつてそうであったように、ターゲットとする新世代のメールユーザーは常に存在する。

Gmailが15億人を超えるアクティブユーザーを獲得し市場で勝利を収めた今、Gmailの革新は鈍化している。2018年のSmart ComposeのデビューのようにGmailは時々ユーザーに餌を撒いたりするが、メールの問題はすでに解決されたと考えている。Gmailが必要としているのは新鮮な競争だ。

「当社は、受信トレイに幸せを取り戻すために尽力する会社として何年も投資してきた」とバーナー氏は声明で述べた。「OnMailは、メールを刷新するためにゼロから構築された。自分の住所情報の流出を恐れたり、混雑したメールボックスから脱出するために複数アカウントを作成しなければならないというのは間違ったことだ」。

OnMailがやろうとしていることは興味深い。ただし、同社のソフトウェアはまだ動いていないため、現時点でその主張を検証することはできない。だが、Edison Mailアプリを開発したEdisonの実績を見る限り、同社は電子メールユーザーが必要とする機能の設計と理解に優れている。

OnMailを早く使ってみたい人はこちらからサインアップできる。かつてのGmailと同様、OnMailはサービスが利用可能になると招待状を送る。Gmailと違いOnMailは広告モデルではないが、最終的には無料と有料両方のバージョンが提供される予定だ。

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(翻訳:Mizoguchi

Gmailのメール検索が使いやすくなった

Gmailの検索機能がアップデートされ、特定のメールを検索したときの結果をもっと容易に狭めることができる。これまでユーザーは、

label:work, has:attachment, from:marketing@company.com

のように検索のフィルターを手書きで指定したり、ドロップダウンボックスを使って検索の細かい指定をしていた。でもこれらのやり方はわかりにくいし面倒なので、利用しないユーザーが多かった。今度のGmailのアップグレードでは、Googleが「search chips」と呼ぶ新しいフィルターが検索ボックスのすぐ下に出てワンクリックで簡単にアクセスできる。

フィルターは最初から、いろんな種類がある。それらにより、メールを差出人や添付の有無、時間などで絞り込むことができる。特定のタイプのメール、たとえばカレンダーのアップデートやチャットなどを排除することもできる。さらに添付ファイルのタイプを、テキスト、スプレッドシート、PDFなどと指定できる。

複数のフィルターを組み合わせて、検索をさらに絞り込むこともできる。例えば、同僚の名前、PDFの添付がある、先月の着信などを数クリックで指定できる。

Gmailの受信トレイからメールを探した人は誰もが感じたと思うが、その検索システムは改良が必要だった。Google自身もそのことを認め、Gmailの検索に関するユーザーからの苦情やリクエストを自らの発表に引用している。

検索フィルターは長年、Gmailのパワーユーザーだけが使っているハックだと思われていた。技術者しか使わないものだと。Gmailの今回のアップデートは、米国時間2月19日からG Suiteのユーザーに展開される。Googleによるとアップデートの完了に最大15日かかるそうだ。

新しい機能はまずG Suiteに導入にされることが多いが、Gmailの新しいフィルターはG Suiteへの展開が完了したら一般消費者向けのGmailにも導入する、とGoogleは言っている。その正確な日程は不明だが、そんなに遠い未来ではなさそうだ。

アップデート前

アップデート後

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

休んでいる人にメールしようとしたらGmailは送信の前にそれを教えてくれる

休んでいることを知らずに同僚にメールしてダルい思いをすることは誰にもある。「不在」の自動応答が来たときに、同僚がハワイに行くと言ってたことを思い出し、自分の馬鹿さ加減にあきれる。それから「これちょっと手伝ってくれない?」「いいよ、旅を楽しんでね」のスレッドが大量に発生するのだ。

Google(グーグル)は今度の新しい機能で、G Suiteのユーザーにはこれが頻繁に起きないようにしようとしている。G Suiteとは、有料の企業ユーザーとしてGmail、Docs、Hangouts、Calendarなどなどを使うことだ。その中のCalendar(カレンダー)に、しばらくいないことをマークしておくと、同僚たちのところには、彼らがメールをする前に通知が行く。

その注意書きは、黄色のバナーで「送信」ボタンの右上に出る。そこには、その人が今いないことと、いつ帰るかが書かれている。

Hangouts(ハングアウト)でも、メッセージを送ろうとすると注意書きが出る。

この機能は、Googleがカレンダーに昨年導入した不在通知を利用している。これまでは、カレンダーに不在通知をマークしておくと、自動的に会議への出席を断ることができた。

ほとんどの人が、赤の他人に自分の休暇プランを教えたくないだろうから、メールとハングアウトのこの注意書き機能は、あなたのカレンダーへのアクセスを認められているG Suiteのユーザーに限定される。つまりそれは、各人がすでに持ってる情報だけど、何もしなければ知らないままというタイプの情報だ。

黄色いバナーが仕事の邪魔だ、という人は、カレンダーの「アクセス許可」のところで「他人のカレンダー情報を見る」を無効にすればいい。

この機能がG Suiteの全ユーザーに行き渡るのは9月16日だそうだ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アップルのLightningと一般的なUSB-Cの両方で使えるセキュリティキーをYubicoが発売

発表から2カ月近くも経った米国時間8月20日、YubicoがYubiKey 5Ciを発売した。これは、iPhoneやMacと、そのほかのUSB-C対応デバイスの両方をサポートするセキュリティキーだ。

最新のYubiKeyは、対応機種を広げようとしている同社の努力の一環でもある。その最初の成果は、1つのデバイスでApple(アップル)のiPhoneとiPad、そしてMacBookをサポートした。そして6月に同社は、特にApple以外の製品も使っているAppleユーザーのために、複数のプラットホームに対応するセキュリティキーを発表した。

そのセキュリティキーはキーリングに収まるほど小さくて、ネット上のアカウントにログインするときにはキーをデバイスに挿入すると、ユーザー本人が認証される。GmailもTwitterもFacebookも、この小さなデバイスをユーザー名とパスワードの後で使うニ段階認証用にサポートしている。ふつうのニ段階認証では、ユーザーの携帯に送られてくる短いコードを入力するが、セキュリティキーはそれよりもずっと強力な認証の仕組みだ。

だからセキュリティキーはほとんど全勝不敗のセキュリティとも呼ばれ、どこかの国家がやってるのも含めて、いろんな攻撃からユーザーを護る。

YubicoのチーフソリューションオフィサーJerrod Chong(ジェロッド・チョン)氏によると、今回の新しいセキュリティキーは「モバイルの認証システムが抱えている重要なギャップを埋める」という。特にユーザーが複数のモバイルデバイスを使ってる場合は、有効なセキュリティキーはそれ1つしかないから安全度が高い。

この新しいキーは、1PasswordやLastPassのようなパスワードマネージャーと一緒に使えるし、またセキュリティキーによる認証をサポートしているBraveのようなブラウザーでも使える。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Googleの旅行支援アプリ「Trips」のサポートが終了

Googleは、旅の予定や計画を立てることをサポートするモバイルのTripsアプリを閉鎖するが、その機能の多くはマップ(Maps)や検索に組み入れられると発表した。Tripsアプリのサポートは8月5日で終わるが、そこにユーザーが書き込んだ情報や保存した場所などは、そのユーザーが自分のGoogleアカウントでサインインしていれば検索で得られる。

その地域の人気スポットやアトラクション、イベントなどは「my trips」で検索するか、Googleの新たに改良されたTravelページで見つかる。

GoogleはTravelサイトの変更を2018年9月に発表したが、その機能の多くはTripsアプリに分類されて入っていた。なのでこれからは、ユーザーはTravelに戻されることになり、またもっと多くの機能が、Googleが強い地図やナビゲーションのアプリに含まれることになる。

関連記事:Google、新しい旅行プランツールを公開

ユーザーはGoogle Tripsに書いたノートをブラウザーのTravelセクションに加えて編集したり、今後のまたは過去の旅行の保存したアトラクションや、フライト、ホテルなどを見つけられる。

マップ(Maps)で目的地や名所旧跡、ガイドリスト、イベント、レストランなどを検索するには、アプリの「Explore」タブをスワイプすればいい。

メニューのアイコンをタップすると、ユーザーが「Your Places」に保存した場所に行ける。そして、近く地図アプリでは予約情報が個々の旅ごとに整理されて提供される。予約情報はオフラインで見られるから、ダウンロードしなくてもいい。

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画像クレジット: Google Tripsのライセンスによる

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleの旅行プランニング機能がGmailと統合されて便利になった

Googleは米国時間5月14日、ウェブ上の旅行プランツールの重要な改良を発表した。昨年モバイルで同様のツール集をローンチした同社は本日、ウェブ上のgoogle.com/travelで、過去のすべての旅の情報を見られるほか、検索をフライト、ホテル、パッケージの3つのどれかに容易に切り替えられるようになったことを発表した。

これでやっと、Googleの各種旅行サービスがひとつの傘の下に収まることになる。GoogleがITAを買収したのは9年前だから、もっと早くてもよかったという気はするけどね。

Google Tripsが、新しいサイトのランディングページになり、ユーザーの現在の予約情報や目的地に関する情報がまとめて表示される。その情報をGoogleの検索やマップに持ち込むこともできる。そのためにGoogle.com/travel(略してGoogle Travelと呼ぼう!)は、ユーザーのGmailの受信トレイから確認のメールや受領通知などをもらって、ユーザーの旅のタイムラインを作る。

これでウェブとモバイルの両方で機能がそろったから、どんなデバイスからでも自分の旅のプランにアクセスできる。ただし前と同じく、Googleのサービスの上で予約はできないので、ここからさらにエアラインやホテルの予約システムへ行って予約を完了することになる。

フライトやホテルの検索エンジンは前と同じだが、前はフライトとホテルのパッケージを買うこともできた。ただしそれは、うまく隠されていた。今度からは最初に料金表が出て、ホテルやフライトの検索へ行く。

発表声明では「目標は旅行のプランニングを単純化することで、そのために必要な情報を早く見つけられるようにし、別のデバイスの上で何をどこまでやったかも、正確に分かるようにした。今後はGoogleマップとGoogle検索とgoogle.com/travelを全部合わせて、旅行の計画や実行を支援していきたい」と言っている。

残念なことにGoogleは、今はなきInboxの便利な機能であるTrip Bundlesを、Inboxの閉鎖時に約束していたのにまだGmailに移植していない。それが実現するまでは、今回大改造されたGoogle Travelで十分間に合うと思うけどね。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

満15歳になったGmailに送信日時設定機能などが加わる

Googleは15年前の4 1にGmailを一般公開したため多くの人々がエープリルフールだと思った。しかしGmailの公開はジョークではなかった。当時のウェブベースの無料メールは保存容量が制限されているのが普通で、誰もが容量無制限の信頼できるメールシステムを待ち望んでいた。そのためGmailは驚くべきスピードで成長し、Google最大のヒットの1つになっていく。

というわけで4月1日にGmailは満15歳の誕生日を迎えた(ついでにいえば、4月1日はInboxの最終日であり、4月2日にはGoogle+が閉鎖される)。Gmailブログは誕生日だと告げるメッセージとともに便利な機能をいくつか追加したことを発表した。これにはメールを設定日時に発信できるスケジューリングやメール作成を助けるSmart Composeの強化が含まれる。

今日のアップデートで間違いなく一番役立つ機能はメール送信日時を設定できるようになったことだろう。機能としては比較的単純で、送信ボタンからドロップダウンメニューを開けるようになった。ここで発信する日時を設定できる。これまでは送信ボタンには即座に送信する機能しかなかったため、後で送信したい場合はサードパーティーのサービスを利用する必要があった。この機能がGmailに統合されたわけだ。

面白いことに、Googleはメールのスケジュール機能を「デジタルウェルネス」の強化の一環と位置づけている。G Suiteのプロダクトマネジメントの責任者であるJacob Bank氏はブログで、 「我々は通常の就業時間以外の時間に仕事をすることがよくある。しかし他の人々のビジネスアワーは尊重しなければならない。就業時間ではない時間にメールを送りつけるのはデジタルウェルネスに反する。そこでGoogleではメールが発信される時間をユーザーが設定できるようにした」と書いている。

Smart Composeのベータ版が公開されたのはほぼ1年前になるが、簡単にいえば人工知能を利用したオートコンプリートだ。なにか単語を入力し始めるとGoogleは後続しそうな文を提案する。今回はこの機能がユーザーの過去の文例に応じて自動作成してくれるようになった。たとえば書き出しを「Hi,」ではなく「Hey」で始めるユーザーの場合、Smart Composeはこれを記憶してくれる。またユーザーが特定の話題について頻繁にメールを作成している場合、Smart Composeはそれを記憶して関連のありそうな提案をする。これまで書こうとしている話題とまったく無関係な提案が延々と表示されるのに苛立っていたユーザーには朗報だ。

また今回のアップデートでSmart ComposeがAndroidデバイスで標準的に利用できるようになった。 従来Smart ComposeGoogleはPixel 3でしか利用できなかったが、これがすべてのAndoroidスマートフォンに拡大された。iOS版も近く提供される。

また従来英語だけが対象だったが、今日からSmart Composeはスペイン語、フランス語、ポルトガル語でも利用できるようになった。

画像: S3studio/Getty Images / Getty Images

【日本版注】上記機能はG Suiteにまず導入される。訳者の一般向けGmailではまだサポートされていない。送信日時設定機能が導入された場合、送信ボタンの右側に矢印アイコンが表示され、クリックすると日時設定メニューがポップアップするはず。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Gmail、Googleドライブで全世界的な障害が発生中(2019年3月13日午後12時現在)

eng-logo-2015日本時間3月13日お昼前ごろより、メールサービスGmailや、クラウドストレージGoogle DriveといったGoogleのサービスに障害が発生している模様です。主な症状はGmailの「送受信がまったくできない」といったお手上げなものから、「テキストや画像を添付したメールの送受信はできるもののその他の添付ファイルがあると送信できない」、「メールを書いている途中にエラーになる」などさまざまです。

GoogleがG Stuiteサービスのパフォーマンス状況として提供している「G Suite ステータス ダッシュボード」によれば、障害が発生しているのはGmailとGoogle ドライブの2つだけの模様。添付ファイルの取り扱いでエラーが多いのはこのあたりが関係しているのかもしれません。

なお、障害は日本だけでなく、米国の東西海岸部、東南アジア、オーストラリア/ニュージーランドをはじめ世界中で影響が出ている模様です。リアルタイムな状況はダウンディテクターOutege.Reportなどで確認できるものの、障害発生マップはそれぞれのページで異なる傾向を示しているようなのであくまでもご参考程度に。

Engadget 日本版からの転載。

Gmaiに便利な右クリックがやって来る

GoogleはGmailにやっと右クリック・メニューを追加する。これまでも各種のメールトレイ上で右クリックは可能だった。しかしこれには「アーカイブする、既読にする/未読にする、削除する」というオプションしかなかった。しかし今日(米国時間2/11)のGmailの公式ブログによれば、トップのメニューバーから実行できる操作のほとんどが右クリックから可能になる。さらにいくつか右クリックのボーナスメニューも追加される。

このアップデートが実施されると、インボックスのメールで右クリックすると大きなポップアップメニューが開き、返信、転送を始め、「この送信者からのメールを検索」など多数のオプションが利用できるようになる。また右クリックからラベルを適用したり、いったんスヌーズさせて後日再表示させたりすることもできる。

大変便利人なるが、ポップアップメニューの追加は画期的な新テクノロジーというわけではない。それだけになぜGoogleがこの機能を実装するまでこれほど長く待つ必要があったのか不思議に思える。

例によって新機能はまずG Suiteのユーザー向けにまず公開される( 即時リリース設定の場合は今日から、計画的リリース設定の場合は2月22日から)。一般ユーザーの場合もだいたいこうしたスケジュールで順次公開される。

(日本版)現在、メール本体を開いた状態で右クリックするとブラウザの右クリック・メニューが表示されるが、これはGmailの右クリックとは別。

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滑川海彦@Facebook Google+

モバイル版Gmail、マテリアルデザインをまとって外観一新

モバイル版Gmailがもうすぐ改装される。Googleは今日(米国時間1/29)iOSおよびAndroidのGmailアプリをデザイン変更し、最近同社がGmail、ドライブ、カレンダー、ドキュメント、およびメインサイトに施したマテリアルデザイン・アップデートに合わせると発表した。実際新しいUIは、ウェブでGmailを使ったことのある人なら親しみのあるもので、ウェブ版にある3種類のDensity[表示間隔]も選べる。新しいフォントなどビジュアルにも手が入れられている。機能面でも、モバイル版にいくつか新機能が加わりとウェブ版と同等になっている。

ウェブ版と同じく、モバイルでも表示間隔を「デフォルト」「標準(comfortable)」「最小(compact)」の中から選べるようになる。デフォルトビューではゆったりとした間隔がとられメールプレビューの下に添付ファイルのチップ(アイコン)が表示される。標準ビューではチップがなくなり、最小ビューではメッセージ間の余白が狭くなってたくさんのメールが一覧できる。

私は新バージョンを少し使ってみて、すぐ標準ビューに落ち着いた。日々の利用に添付ファイルのチップはあまり役に立たないと感じたからだ。

Googleのマテリアルデザイン・ガイドラインに沿って、スタイルは比較的控えめだが、開始アニメーションはあまり時間を費やすことなく、Inbox Zero[未読ゼロ]を目指すなかで、今起きていることをビジュアルなヒントで教えてくれる。

Googleは、新しいデザインではアカウント切り替えが少し楽になるとも言っている。私にはよくわからないが(もっと使いやすいInboxにこれが実装されていることはもちろん知っているが、悲しいかな近々消えるアプリだ)、しょっちゅう切り替える人にとっては十分使いやすいだろう。切り替えは検索バーの一部となったが、少々紛らわしくて私は見つけるのにしばらくかかった。

ひとつ嬉しいのは、フィッシングや詐欺を知らせるウェブ版の大きな赤い警告ボックスが、今回モバイル版にも追加されたことだ。

Gmailが取り消し線、Undo/Redoをサポート

別に驚天動地の大ニュースというわけではないが、今日(米国時間1/22)、GoogleはGmailの書式に取り消し線を追加したと発表した。 書式バーの右端にボタンが表示される。またこのアップデートで操作の取り消し、取り消しの取り消し(Undo/Redo)、メールを .EMLファイルとしてダウンロードする機能もサポートされた。

特に付け加えることもないが、メールで「ここはこのように訂正する」というなことを言おうとする場合に便利だろう。またUndo/Redoのショートカット(ctrl+z/ctrl+y)をいつも忘れてしまうユーザーにも朗報だ。

G Suiteユーザーはすでにアップデートずみ。一般ユーザーにも3日以内に公開されるという。無料ユーザーもすぐに新機能が使えるようになる。

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滑川海彦@Facebook Google+

Googleの作成アクションによりGmailの中でいろんなSaaSアプリケーションを利用できる

最近Googleは、メールを送るときの省エネ省時間化に励んでいる。たとえばスマートレスポンス機能は、定型的な返事なら既製品で間に合わせようとする。先行入力(type ahead)機能は人間が文字をタイプする前にコンピューターが先回りしてその文字を入力する(意外と正確だ)。そして今日から一般公開で立ち上げたのが、作成アクション(compose actions)*と呼ばれる省時間機能だ。〔*: ‘作成’は、メールの‘作成’(compose)の意味。〕

それはG Suiteに導入される一種のコネクターで、メールの作成をしながらその中でほかのSaaS(Box, Dropbox, Egnyte, Atlassian Jiraなどなど)にリンクできる。ソフトウェア企業はよく、ほかのアプリケーションに切り替えなくても、自分のアプリケーションで仕事を続けながら、その中でほかのアプリケーションも使えることを強調するが、それと同じことを作成アクションはねらっている。

GmailとChatのプロダクトマネージャーAakash Sahneyが、ブログにこう書いている: “作成アクションにより、Gmailの中でメールを作成しながら、添付ファイルや参考データをどこかのクラウド上から加えたり、お気に入りのサードパーティアプリでこれから作るコンテンツで、メールを楽しくすることなどが容易にできるようになる”。

サービスへの接続はG Suiteの中でGmail Add-onツールを使って行なう。Gmailのワークフローの中にサードパーティ製のツールを簡単に統合できるために、GoogleはGmail Add-onを作った。目的のツールをアドオンとして認可したら、それがメールの作成ウィンドウにオプションとして現れる。それをクリックすればGmailから出ずにそのツールを使える。G Suiteのアドミンが、それらのアプリ/アプリケーションを、限定することもできる。

たとえば、BoxやDropbox、Egnyteなどのファイルやフォルダーを取り入れたいときは、そのアプリを認可してから、メールの作成ウィンドウに表示される作成アクションをクリックしてサービスにアクセスし、ファイルを利用する(下図)。

Gif画像提供: Google

Atlassianを統合すると、プロジェクトのファイルを直接、メールに挿入できる(下図)。

Gif画像提供: Google

それほどすごい機能ではないかもしれないが、これによって節約されるキータイプの量や操作の回数は、一日の作業量としては相当なものだ。目的のサービスとコンテンツを別ウィンドウで開くのではなく、メールの中で目的のコンテンツそのものをメールにコピペできたりするのだ。作成アクションをクリックしてGmailから直接、そのサービスにアクセスして。

作成アクションは、7月にGoogle CloudのNextカンファレンスで発表された。G Suiteのユーザーは、それを今日(米国時間10/18)から利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Gmail関連とAndroidアプリの審査を抜本的に変更――Project StrobeはGoogle+の再編も発表

輝かしい未来を約束していたにもかかわらずユーザー・データの漏洩が長年続いていたことが明らかになって、Google+は企業向けに再編される運びとなった。一連の不祥事からサービスを救い出すべく、GoogleはAndroidアプリの審査プロセスも大きく変えることを決めた。新しい承認プロセスは従来より時間がかかり、詳しいものになる。Googleはこれによってセキュリティーが向上すると期待している。

こうした決定はGogleのProject Strobeの一環だ。このプロジェクトは 「サードパーティーのデベロッパーがGoogleアカウントやAndroidデバイスのデータにアクセスする方法に加え、アプリのデータアクセスに関するこれまでのGoogleの考え方を抜本的に見直すもの」」だという。簡単にいえば、これまで複雑な上に統一性がなかったサードパーティーのデベロッパーや各種APIがユーザーデータにアクセスする規則、方法をアップデートをしなければならない時期だとGoogleは決めたということだ。

この発表に至った大きな原因は(われわれもこの記事で詳しく解説している)が、Google+で発見されたセキュリティー上のバグだ。この欠陥は本来アカウント内の公開データにのみアクセスできるはずのアプリがユーザーが非公開にしているデータにもアクセスできたという問題だ。Googleによればこのバグが実際に悪用された形跡は見つかっていないという。これに加えて、そもそもGoogle+が大規模なサービスとしての運営を正当化できるほどのエンゲージメントを集めるのに失敗しているという事実があった。Project Strobeは、現行のGoogle+の利用度合いを調査し、「一般ユーザーの90%のGoogle+セッションは5秒を超えていなかった」と認めた。

しかし見直しプロジェクトは現行Googl+を解体するという以外にもユーザーデータの利用プロセスに関して多数の結論を導いている。これはデータ利用にあたってこれまで以上にインフォームドコンセントを重視するというものだ。

プロジェクトが発表した最初のアップデートはユーザー重視を強く意識したものだ。アプリがGoogleアカウントのデータにアクセスしたい場合、包括的な承認を得ることはできなくなる。各種の生産性アプリを提供するサードパーティーのデベロッパーはGmail、カレンダー、ドライブなど対象となるサービスごとに個別にユーザーの承認を必要とする。ユーザーはアプリの利用にあたってこうしたリクエストの一部を自由に拒否できる。たとえばGoogleドライブでアプリを利用するつもりがない、あるいはGoogleドライブを利用する予定がない場合、ドライブへのアクセスを無効にできる。この場合Googleはどんな方法であれドライブへのアクセスを許可しない。

新しい仕組ではアクセス承認は、事前ではなく、実際にその機能が使われるときに要求される。たとえば、あるアプリに写真を撮ってGmailで送信する機能があるとしよう。この場合、アプリのダウンロード時にアクセス許可を求める必要はないが、実際に写真を撮るオプションをタップすると、「カメラにアクセスしてよいですか?」と承認を求められることになる。この点についてはGoogleのデベロッパー向けブログ記事にさらに詳しく解説されている。

ただしスクリーンショットにあるとおり、「拒否する」と「承認する」しかオプションがない。「今回は拒否する」、「今回は承認する」というオプションは、そのアプリに十分に慣れていない場合は便利だと思う。もちろん「承認」と「拒否」は手動で随時切り替えることができるが、「よくわからないが今回だけはOKしてみよう」というオプションがあったほうが便利だろう。

この仕組は今月中に適用されるので、アプリをアップデートしたり新たにダウンロードしたときに、予期しているのと多少動作が異なることがあるかもしれない。

2番目と3番目のアップデートはGmailやメッセージに関するプリのアクセスを制限するものだ。まずアプリがどのサービスにアクセスできるかが制限される。

特に GoogleはGmailやデフォールトのSMSサービス、またそのログやコンテンツに直接アクセスして生産性を向上させるアプリに対して制限を強化する。

これは一部のパワーユーザーにとって苛立たしい体験となる場合があるかもしれない。たとえばSMSの代わりに、あるいはバックアップとして複数のメッセージ・サービスを利用しているような場合だ。あるいはSMSなどのメッセージを別のアプリにフィードして利用している場合もあるかもしれない。こういった場合にアプリはアップデートを必要とする。またアプリの審査にあたってアクセスの必要性とセキュリティーをGoogleに納得させるのが難しい場合も出てくるだろう。

アプリのデベロッパーはGmailデータの利用にあたって新しい規則をよく理解し、遵守しなければならない。デベロッパーは審査を受けるにあたってデータの利用法やセキュリティーの保護手段をはっきり示す必要がある。Googleによれば、「(アプリは)ターゲティング広告、マーケット調査、メール・キャンペーン、ユーザー行動のトラッキング、その他アプリの目的と無関係な目的のためにデータを移動ないし販売することは許されない」という。おそらく一部のアプリのビジネスモデルはこれによって無効となるだろう。

またGmailのデータにアクセスすることを望むアプリは「アプリや外部ネットワークへの侵入テスト、アカウント削除に関する確認方法、ハッキング等のインシデントが発生した場合の対応計画、脆弱性の発表や情報セキュリティーに関するポリシー」等についてに関してGoogleにレポートを送る必要がある。闇にまぎれてうまくやるようなことは今後は許されないということだ。

また新しいプロセスではデベロッパーがユーザーに承認を求める項目がアプリが機能する上で必須のものであるかどうかも審査される。たとえばアプリが連絡相手のリストへのアクセス承認を求めているのにもかかわらず、実際にはそれを使って何もしていないなら無意味にリスクを増大させていると判断されるだろう。この場合、連絡相手情報へのアクセス承認を求める部分を削除するよう要求される。

こうした新しいプロセスは来年から適用される。アプリの新しい審査方式は1月9日からスタートする。このプロセスは数週間かかる見込みだ。新しい約款に適合しないと認められたアプリは3月末日で停止される。

アップデートの内容が厳格であり適用に関する猶予期間も比較的短いことを考えれば、アプリの中には短時間(あるいは永久に)停止を余儀なくされるものが出るかもしれない。来年に入ると普段使っていたサービスが動かなくなる場合があることを覚悟しておいたほうがよい。

こうした結論はProject Strobeの勧告の最初の1弾であり、向こう数ヶ月の間にさらに数多くの結論が公表されると期待してよいだろう。GmailとAndroidアプリが「広く使われている」というのでは控え目過ぎる言い方だ。見直しプロジェクトがわれわれの日常生活に深く入り込んでいるこの2つの分野をまず選んだのは理解できる。おそらく今回の勧告がもっとも大きな衝撃を与えるものだろう。しかしGoogleが提供するサービスとその利用約款は他にも多数ある。これらの中にも抜本的なアップデートが必要だと判明するものが出ることは疑いない。

画像:pressureUA / Getty Images

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滑川海彦@Facebook Google+

Inbox by Gmailがその先進機能を新しいGmailに渡して来春閉鎖へ

新しいGmailのローンチが暗黙裡に予告していたように、今日(米国時間9/13)Googleは、Gmailのための実験的なメールクライアントInbox by Gmailを2019年3月末をもって閉鎖する、と発表した。

GoogleはInbox閉鎖の理由を、“Gmailに集中するため”としている。それは分かるけれども、Inboxが消えていくのは残念だ。それが開拓した新しい機能の多くは、新しいGmailの一部になっているのだから。

Googleは、Inboxによる実験を、今後も続けた方が良かったのではないか。同社がInboxを始めた動機も、そこにあったはずだ。すでに10億のユーザーがいる現用サービスの上でラジカルな実験をするのは難しい。でも今日の発表を見ると、これからは新しいものの試行もGmailでやっていくようだ。たとえばSmart Composeは、新しいGmailでデビューした(そのとき多くの評論家がInboxの消えゆく運命を予感した)。

新しいGmailにInboxの機能の多くがあるが、trip bundleがないのは残念だ。この便利な機能は、フライトやホテル、イベント、車の予約などの旅行日程情報をひとまとめにしてくれる。それは、Inboxの最良の機能のひとつだった。Gmailに来年早々に導入されるという説もあるが、どうかInboxの閉鎖の前にやっていただきたい。

というわけでInbox for Gmailは6か月後に閉鎖されるが、Googleは数年後にまた、メールの実験サービスを復活するかもしれない。それまでは、InboxからGmailへの移行ガイドでも読んでいよう。

[Smart Composeのメール作成機能がG Suiteに](未訳)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleのG SuiteアプリケーションやCalendarにGmailのようなサイドパネルがつく

新しいGmailでとても便利なのは、サイドパネルでCalendarやTasks, Keep, Gmailのエクステンションなどに簡単にアクセスできることだ。そして今日(米国時間8/22)からは、Google CalendarやDocs, Sheets, Slide, Drawingsなどでも、同じサイドパネル機能を利用できることになった。

そこでたとえばGoogle Calendarでは、KeepやTasksにアクセスできるようになり、またそのほかのG Suiteアプリケーションでは、Calendar, Keep, Tasksなどに容易にアクセスできる。

Gmailのサイドパネルでは、ユーザーがインストールしたG Suiteの各種エクステンションを使える。DocsとCalendarではまだそれができないようだが、これらのプロダクトと互換性のあるエクステンションが登場するのも、時間の問題だろう。でも今でも、G Suiteのマーケットプレースには、“Google Calendarで使える”など、ほかのG Suiteアプリケーションをサポートするエクステンションを探すことはできる。

ぼくの場合、ぼく自身のGoogle Calendarにはすでにこのサイドパネル機能があるが、Google Docsはまだだ。展開がゆっくりのようだ。Googleの公式声明では、G Suiteの有料ユーザーは今すでに利用できるが、そのほかは最大二週間待ちだそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Gmailの送信メール取り消し機能がAndroidにもやってきた

デスクトップに登場してから4か月後の今日(米国時間8/21)、Gmailで仕事や人間関係や自尊心を損なわずにすむ機能、送信メールの自己破壊機能がAndroidにもやってきた。それを見つけたのはAndroid Policeだが、Androidバージョン8.2のアップデートの一環として実装されたようだ。

仕組みは、デスクトップ版と同じだ。メッセージを送ると、小さなプログレスバーが画面の下に出て、右側に“UNDO”という言葉がある。

それ以降、あなたが人生の選択を考え直せる時間は約7秒だ。それを過ぎると、あなたは映画のモンタージュシーンのような、日に日に恐ろしさを増すバタフライ効果に何週間も何か月も苦しめられ、最後には道ばたで泥酔して死ぬことになる。

すべては、あの、愚かなメールのせいだ。あなたは、そうならずにすむかな、はたして。

UNDOをクリックしてB案を選ぼう。そうすると、そのメールの本文は下書きとして残る。あなたの未来は明るく、そして広い。そんなに難しくなかったでしょう? メールを絶対送るな、とは言ってない。それは単なるアホだ。次からは、言葉をもっと慎重に選ぼう、ということだ。ぼくの霊も、今後、あなたのことをずっと見張ってるだろう。それを、気にした方がよい。

この機能は今すでに有効だが、Gmailアプリの中からGmailの本人アドレスで出したメールに限るようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Gmailの内容がサードパーティ開発者に読まれている可能性あり?Googleは「ユーザーの同意を得ている」と説明

eng-logo-2015Googleがサードパーティ製アプリの開発者に対して、ユーザーのGmailの内容を読むことができる権限を与えているとの報道が伝えられています。タイムスタンプや受信者、送信者およびテキスト内容まで、すべてAIや人間の従業員が閲覧できる可能性があるとのこと。

こうした「ユーザーのGmailを読む」権限は、一応はユーザーが同意を与えた場合のみ与えられるもの。ただしユーザーがどのようなアクセス許可を与えているのか十分に理解しているかどうかは疑わしいと、同報道を伝える米WSJは指摘しています。

さらにWSJの取材に対して、Googleは同社の従業員がGmailの内容を読むこともあると回答。ただし「かなり特殊な場合」とした上で「セキュリティ上の理由、バグや不具合の調査」に必要なときのみに限られるとしています。
サードパーティ製アプリとして例示されているのは2つ。1つは「Return Path」で、マーケティング担当者向けに1日1億件以上の電子メールを分析するもの。事情通によれば、開発元の従業員は2年前に約8000件のメールを閲覧したとされています。

もう1つのアプリは、ユーザーのメール運用を支援する「Edison Software」。こちらはスマートリプライ(返事の自動作成)機能開発のために、人間の従業員が何百人ものユーザーのメールを読んだと伝えられています。

両社の担当者は、こうした慣行はユーザー契約に基づいて行われており、従業員は閲覧したメールに関して「できること」と「できないこと」の厳格な規約に従っていると回答したとのこと。

とはいえ、WSJがGmai統合サードパーティ製アプリに関わった現従業員および元従業員、20人以上にインタビューした結果、このようなルールは厳密には守られていないとか。

Googleのデベロッパー契約では、ユーザーの個人情報を「本人からの明示的な同意なしに」他の誰かに公開することを禁じているものの、サードパーティ開発者たちは「Googleがこれらのポリシーを実施することはほとんどない」と述べたとも伝えられています。

こうした一連の報道に対して、Googleは公式ブログで「Gmailのセキュリティとプライバシーの確保」というエントリを公開。同社がGmailと統合されたアプリおよびアプリ開発者を徹底的に調査していると述べた上で、「データの透明性と(ユーザーによる)制御」がプライバシー保護の重要な原則であると強調。

本エントリでは、サードパーティ製アプリがGmailのデータにアクセスする前に、アクセスできるデータの種類とデータの使用方法を明確に示す許可画面が表示される基本ポリシーを再確認。その上で、ユーザーに対して確認画面を確認することを強く推奨しています。

一応、サードパーティがユーザーのGmailを閲覧する上で、形式的には相手の許可を得ているものの、実際は「プライベートなメールの内容まで読んでいいと同意した」とは流れ作業の中では認識しにくいもの。

さらにいうと、これまでGoogleが全てのアプリについて「権限付与への同意」を徹底してきたかは、厳密には検証できません。今後はサードパーティ製アプリの登録画面で「メールを閲覧していい」と許可を求める文言がないかどうか、十分に注意を払いたいところです。

Engadget 日本版からの転載。

新しいGmailのスマート機能は嫌いな人も少なくない、お節介で的外れでうるさい

Gmailは最近、デザインが一新された。新しい機能の多くはユーザーが無効にしたり無視できるが、返事を出さないままになっている古いメールを取り出して、返事をしなさいと勧める機能はどうだろう。それは、こんなやつだ:

[2日前に受信してるけど返事しないの?]

オレンジのテキストは、すぐに注意を惹く。しかも受信トレイの最上部に出るから、メールの並びの時系列が壊れる。

Gmailはしかも、そのメールはリプライすべきだったんだけど、あなたがぐずぐず延ばしてしまったんだ、という判断をしている。ソーシャルネットワークには、こんなうるさいコンテンツが山のようにあって、われわれを悲しませたり怒らせたりする。メールの受信トレイが、あなたに罪悪感を抱かせたり、ストレスを与えたりすべきではない。

仮にその提案が正しかったとしても、ちょっと気持ち悪いし、実装も雑だし、なんか自分がもう、自分の受信トレイをコントロールできなくなったのか、と思ってしまう。

今度のGmailのスマート機能は、どれもユーザーが無効にできる。スマートなカテゴリー分類なんて要らない、という人もいる。Gmailが重要メールと判断したメールを、上の方へ持ってこなくてもよい。ここで話題にしている、スマートな返信機能も、ぼくは要らない。誰もが必要とする唯一のスマート機能は、スパムフィルターだ。

メールのメッセージの並び方は、単純な時系列がいちばん便利だ。Instagramのユーザーも、時系列フィードを求める人が圧倒的に多い。しかしアルゴリズムで選択加工したフィードは、エンゲージメントや生産性を高めることもある。Googleはたぶんテストをして、Gmailがお知らせをしたら返信が増える、と判断したのだ。

でもぼくは、メールの価値はGmailのアルゴリズムではなく、自分で判断したい。ランク付けは、余計なおせっかいだ。

ぼくがVCなら、ぼくがジャーナリストなら、ぼくが大学の奨学金担当者なら、それぞれの仕事のために、重要なメールは自分で見分ける。Googleのおせっかいなアルゴリズムは要らない。サンフランシスコの電気スクーターも、Googleのスマート機能が仕掛けた/見つけたブームじゃない。自分にとって重要なことは、自分で分かるよ。

Gmailの新デザインがリークし始めたとき、ある同僚は、“まず、これらをoffにする設定の仕方を見つけたいね”、と言った。

このおせっかいな「返事は?」リマインダーをoffにするには、GmailのWebバージョンでは“Suggest emails to reply to”と“Suggest emails to follow up on”のボックスのチェックを消す。これで、あのいまいましいオレンジ色のテキストにおさらばできる。でも、そもそも最初からこれらのスマート機能は、デフォルトでoffになっているべきだ。

〔訳注: これは、rantと呼ばれるタイプのブログ記事です。個人的な不平や文句をたらたら述べるのが、rantです。〕

[Twitter上にも苦情殺到]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa