2017年に人びとは何をググったか…アメリカでは「ハリケーンIrma」がトップ

Googleが毎年発表する“Year in Search”ほど、今の社会の状況をよく分らせてくれるデータは、ほかにあまりない。年末特集を提供するサイトはいろいろあるが、Googleのがいちばん、激動の一年に私たちの想像力を捉えたり、戸惑わせたりしたものを、明確に示してくれる。

以下はアメリカの場合だが、頻度の高かった検索語はかなり幅広い人間の体験をカバーしている。自然現象があり、スポーツがあり、悲劇があり、性的不行跡の訴えもある…しかもこいつはこのところ、相当多様な業界でわき起こっている。

ハリケーンIrmaとHarveyは、検索語のトップ10の1位と8位だ。8月に大騒ぎされた日食が7位。59人が亡くなった10月のラスベガスの銃撃事件は5位。ミュージシャンのTom Petty は故人セレブではトップ、検索全体では3位だった。対して、元PatriotsのタイトエンドAaron Hernandez(アーロン・ヘルナンデス)は4月に刑務所で死亡、検索順位は9位だった。

スーパーボウルとMayweather/McGregor戦はそれぞれ4位と5位、一時的な人気だったfidget spinners(スピナー)は、10位だ。元NBCのアンカーMatt Lauerは全体で2位、人の検索ではトップだった。人の検索では、性的不行跡で訴えられたHarvey Weinstein, Kevin Spacey, Bill O’Reillyなどがトップ10入りした。

Consumer Tech(消費者向けテクノロジー製品)では、AppleがiPhone 8, iPhone X, iPhone 8 Plus, Apple Watch 3でそれぞれ、1, 2, 6, 9位だった。このカテゴリーではNintendo(任天堂)とSamsungも強く、Nintendo Switch, Samsung Galaxy S8, Super NES Classic, Samsung Galaxy Note 8がいずれもトップ10に入った。

ハウツーのカテゴリーでは、日食メガネの作り方、スピナーの作り方、そしてスライムの作り方が多かった。新語のカテゴリーでは、DACA (Deferred Action for Childhood Arrivals)がダントツ、2位はBitcoinだった。

日本の結果グローバルの結果。〕

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Google Trendsが調べる検索ソースを多様化、検索頻度のソース別分類が可能に

今、世界でもっとも多くググられている語は何か。そのトレンドを現時点と時系列に関して知ることのできるGoogle Trendsサービスが、拡張される。これからは、Googleの本来の検索だけでなく、Google News(ニュース), Shopping(ショッピング), Images(画像検索)、そしてYouTube上でユーザーが行う検索も拾い上げる。

今、人びとがGoogle検索でキーワードをタイプする以外にも、さまざまなところで、さまざまな形で検索が行われているので、今度の拡張はとても有意義だ。今では、Google検索の結果ページの上にも、そのほかの検索結果がいろいろ載っている。Webリンクのほかに、ビデオや画像やニュース記事なども結果に含まれている。Universal Searchの導入以降、検索はこのように多様化してきた。

Googleのブログ記事に、Google Trendsの変様が説明されている。それによりユーザーは、従来よりも多面的に検索結果を調べることができる、という。

たとえば人気スター“Taylor Swift”の検索についてGoogle Trendsで調べると、本来のWeb検索だけでなく、画像やニュース、ショッピング、YouTubeなどでの検索頻度を知ることができる。〔下図のドロップダウンメニュー〕

使い方は、キーワードをGoogle Trendsの検索ボックスにタイプするのは前と同じだが、そのあと、自動補完機能からの提案により、何らかのトピックを指定できる。たとえばTaylor Swiftの検索動向について知りたい場合は、“singer-songwriter”というトピックを指定するとよいだろう。

Google Trendsで分かる検索の動向は、地域別や時期別に絞り込むことができる。また逆に、検索のソースを、画像検索、ニュース、YouTubeなどと限定することもできる。

関連トピックの検索動向についても、知ることができる。上図では、Taylor Swiftの関連トピックとして、特定のテレビ番組などの検索頻度がアップしたことが分かる。同じく、YouTubeや画像検索でも、検索が増えている。

そして通常のWeb検索以外の検索ソース(YouTube、画像など)でも、地域別の動向を知ることができる。

Google Trendsは研究者やジャーナリストが、世界各地で今何が問題/話題になっているかを知るためにも、よく利用されている。またAdWordsのアドバタイザーズに提供されるInsideなどよりも、深くて粒度の細かい話題やキーワード情報を得られる。

以上のような新しいフィルタリング機能は、Google TrendsのWebサイトで今日から利用できる。

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Googleマップがデザイン変更。カラースキームを採用

Googleマップがアップグレードする。

同社の公式ブログによると、ドライブ情報、経路案内、公共交通、マップ探索を改訂し、Googleが最も重要と考える情報をハイライトするようにした。つまり、車を運転しているときにはガソリンスタンドを、交通機関を利用している時には駅やバス停を目立つように表示する。

さらに、マップのカラースキームを変更し新しいアイコンも追加したことで、教会、カフェ、美術館、病院などがアイコンの形状だけでなく色で識別できるようになった、とGoogleは言っている。

たとえば、初めての場所でレストランやカフェを探すときは、Googleマップを開いて近くのオレンジ色のアイコンを見ればよい(Googleは飲食のスポットにオレンジ色を使用している)。

以下のスライドショウで、Googleのカラースキームと新しいアイコンデザインを見ることができる。

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マップ機能の変更は、Googleマップの情報を取り入れているアシスタント、検索、Google Earth、Android Autoなどのアプリにも反映される。GoogleマップAPIを使っている他社のアプリやウェブサイトも同様だ。

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GoogleのAVAデータセットはビデオの中の人間のアクションを見つける精度を上げる

今日(米国時間10/19)Googleが、ビデオの中で行われている人間のアクションを集めてそれぞれにラベルをつけたデータセットを発表した。何のことだかよく分からないかもしれないが、実はこれは、コンピュータービジョンの問題解決に今後大きく貢献するデータ集合なのだ。

最近では、人間の第二の目になってくれる製品やサービスが大きく成長している。ビデオの中の特定の映像を見つけるMatroidや、Lighthouseのようなセキュリティシステム、それに自動運転車でさえ、ビデオの中で起きていることが理解できると大いに助かる。そしてその理解は、良質なラベル付きデータによる訓練やテストに負っている。

GoogleのAVAはatomic visual actions(最小単位…不可分…の視覚的アクション集)の頭字語だ。そのほかのデータセットと違ってそれは、アクションデータとして使えるシーンの中に複数の区切りを設けて、それぞれにラベルを付ける。つまりひとつのシーンがマルチラベルだ。これにより複雑なシーンの細部を捕捉でき、機械学習のモデルの精度を上げる。

Googleのブログ記事は、人間のアクションの分類(〜把握理解)が困難である理由を詳細に述べている。アクションは静的オブジェクトではないので、時間の上に繰り広げられる。したがって、不確実性が多くなる。誰かが走っている映像は、さらにその後のフレームを見るとランニングではなくて実はジャンプだったりする。一つのシーンの中に二人の人間のからみがあると、その理解はさらに複雑だ。

AVAには、ビデオの断片が57000あり、人間に付けられたラベルが96000、ラベルの総数は21万になる。ビデオの断片はYouTube上の公開ビデオから取られ、一片の長さが3秒だ。歩く、蹴る、ハグするなどアクションのタイプを80種用意し、手作業でラベルをつけていく。

試してみたい人は、完全なデータセットがここにある。AVAに関するペーパーは最初、5月にarXivに発表され、7月にアップデートされた。そこに紹介されている実験では、Googleのデータセットが既存の分類テクニックにとって極めて難しいことが示されている。下表は、前からあるJHMDBデータセットと、新しいAVAデータセットのパフォーマンスを比較している。

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Googleが途上国のひ弱なデータ通信で効率的経済的に使える検索アプリをテスト中

Googleは近く、同社の検索モバイルアプリの‘携帯のデータ通信にやさしい’バージョンを出すようだ。

そんなアプリを今同社は、インドネシアでテスト展開しているらしい。Android Policeの、鷹のような目をした連中が、そのことに最初に感づいた。。

その“Search Lite”(軽量級検索)という名前は、本誌の理解ではアプリの名前ではなくて、むしろそれの正確な説明だ。要するにそれは、Googleの検索アプリを改造して、接続が貧弱なところとか、データ通信をたくさん使えない契約、メモリの小さいスマートフォン、など向けに最適化したのだ。

その意味でそれは、Googleが昨年インドで立ち上げたYouTube Liteアプリに似ている。FacebookやLinkedIn、Twitterなどにも‘lite’バージョンのアプリがある。そういう、データにやさしいアプリにとって、インドは重要な市場だから、検索アプリも本番展開はまずインドからだろう。

このアプリはWebの検索が楽になるだけでなく、ニュースや天気予報やGoogleの翻訳サービスにも直行できる。つまりアプリの中から外部のWebサイトに行ける専用のブラウザーがあるので、これもデータの節約に寄与する。

画像提供: Android Police

Googleはこのアプリについて具体的なコメントをくれなかった。

“私たちはユーザーの体験をもっとも便利かつ最適にすべく、つねにプロダクトに関し実験を行っている。これは、インドネシアのユーザーのために検索体験を良くするための新たな実験的アプリである”、とGoogleのスポークスパーソンは申された。

Googleは個々のアプリだけでなく、サービス本体を途上国市場向けに最適化することにも腐心している。インターネットユーザーの次の10億人が、この市場にいるからだ。同社はAndroidも軽量バージョンAndroid Goを開発してスマートフォンをより強力にし、またさまざまな戦略的買収を東南アジアや最近ではインドで繰り返し、途上国市場専任の技術者チームを作ろうとしている。

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ネット広告の効果としての物理店来店者数予測にGoogleはディープラーニングを利用

Googleは、今日行われたMarketing Nextカンファレンスで、来店計測ツールのアップデートを発表した。Googleは2014年以来、ユーザー名を取り去った位置データと状況的データを利用して、ネット広告に刺激されて物理店に来る人の数を推計してきた。今回同社は、そのツールを機械学習で強化して、考慮する要素を増やし、推計の精度を上げた。

オムニチャネルマーケティングは、今大流行のバズワードだ〔IBMにはOmni-channelという製品まである〕。これは、目立ちすぎて目ざわりな言葉であるだけでなく、マーケターにとっての重要な問題も示唆している。物理的な小売店という古い世界と、オンラインショッピングという新しい世界、この二つの世界のデータをうまく組み合わせて、今後の経営意思決定のために利用したいのだが、具体的にはどうやるのか? それがまさに、オムニチャネル(omnichannel, 全方向的な)マーケティングの課題なのだ。

Googleはこれまで、Wi-Fiの信号や位置データ、地図、計測データなどを利用して来店数を巧みに推計してきたが、でも過密都市や中高層のモールなどでは顧客の動きを掴みかねていた。そういうところのロングテールは、従来の推計テクニックになじまないのだ。

この不確実性を解決するために、Googleはディープラーニングに着目した。大量かつ多様な訓練データをディープラーニングに注ぎ込めば、もっと多様なユースケースを扱えるようになり、データの精度は上がるのではないか。

AdWrodsのプロマネVP Jerry Dsichlerはこう言う: “今は、コアの部分で機械学習を利用している。機械学習がなければ、来店数を計算できなかっただろう”。

Googleによると、わずか3年で、計算した来店者数は50億に達した。この数をもっと大きくしたい同社は、同様のキャンペーンにYouTubeやTrueViewを含めようとしている。今、ますますビデオ広告の効果が大きいから、その動きも当然だ。

YouTubeの利用を告知するにあたってGoogleはマーケターたちに、店舗売上の管理機能をデバイスとキャンペーンの両方に含める、と発表した。店頭データをAdWordsに統合すると、コンバージョンからの来客がさらに目立つようになるだろう。

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Googleの事実チェック機能がグローバルになりGoogle検索にも導入、フェイク・ニュースの包囲網狭まるか

私たちは、フェイク・ニュース(fake news, 偽ニュース)の時代に生きている。単純に嘘のニュースもあれば、一部の人たちが厳しい事実を認めたくないから“フェイク”と呼ぶニュースもある。フェイク・ニュースがお金になったり、政治的な目的に奉仕するかぎり、問題は解決しない。事実チェック(fact-check)をやっている団体はたくさんあるが、意識的に彼らのデータを探さないかぎり、一般消費者は偽ニュースを区別できない。

ここ数か月、Googleはこれらの事実チェックグループと協働して、彼らの記事のリンクをGoogle News(Googleニュース、ただし米国版と英国版)に載せるようにした。でもそれは微々たる努力で、アメリカとイギリスのGoogleニュースだけだった。しかし今日(米国時間4/7)からは、事実チェックがグローバルに提供され、GoogleニュースだけでなくGoogle検索の結果ページにも載るようになった。

Google Newsでは、事実チェックのある記事には“fact check”ラベルが付く。

またGoogle検索(Google Search)で事実を探すなら、PolitiFactやSnopesなどのサイトの情報がページの目立つところに出るので、それらを見ることになるだろう。検索結果のページには、これらのサイトの事実チェックへのリンクと、若干の注記情報、そしてその団体の評価ランク(真・偽・中間)がある。

ときどき、同じ記事でも、グループによって真偽判断が異なる場合がある。この種の判断にはどうしても、あやふやな部分がある。Googleによると、そういう異なる意見はそのままユーザーに提示するそうだ。“異なる結論があっても、そのニュースに関するコンセンサスの程度が分かるという意味で有意義であり、どこがどんな意見かはっきり分かるのも良い”、と同社は今日の発表声明で述べている。“検索結果の中で事実チェックをよく目立つようにすれば、人びとは事実チェックそのものも評価でき、情報に基づいた自分なりの意見を持つようになる、と考えられる”。

そのヘルプページでGoogleは、自分では事実チェックをやらない、と言っている(“事実チェックに非同意なら、それを公開したWebサイトのオーナーにコンタクトしてください”)。自分たちの事実チェックをGoogle検索に載せてもらいたい団体は、Googleのかなり厳しいガイドラインに従わなければならない。Googleとしては、事実チェックのふりをしたフェイク・ニュースを絶対に載せたくないのだ。しかし事実チェックの出元の信頼度はアルゴリズムが決めるから、それを出し抜く方法をいずれ誰かが見つけるだろう。

〔参考記事: Facebookのフェイク・ニュース判断基準(未訳)〕

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Google、「混雑する時間帯」をリアルタイム表示に

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Googleが昨年導入したPopular Times[訪問数の多い時間帯]というちょっと気の利いた機能は、レストランやカフェ、バー等がその曜日に混雑する時間帯をグラフで教えてくれる。今日(米国時間11/21)同社はこのコンセプトを一歩進め、グラフをリアルタイム表示にした。つまりこれからは、日曜午前にお気に入りのブランチの店へ行く時、出かける前から待ち時間がわかる。

以前と同じくPopular Timesウィジェットは、Google検索やGoogleマップでレストランやバーを探した時に表示される。システムはその場所の匿名情報に基づいて現在どのくらい混雑しているかを決定する。

私の経験によると、非リアルタイム版はいつもかなり正確だが、 当然のことながら、ある日曜日にブラディーメアリーを欲しくなる人が増える特別イベント等は考慮に入っていない。万が一Googleが間違っていたときは、時間を返してはくれないが修正情報を送ることができる。

すでにGoogleは、ある場所に人がどれだけ長く居座るかを知っているので、それに新たなリアルタイムデータを組み合わせることによって、次の打ち合わせまでに一杯コーヒーを飲む時間があるか心配な人も、遅刻せずに済むことだろう。

私が調べた限りでは、リアルタイム版Poluar Times機能はまだ公開されていないが、数時間のうちには見られるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、最速で選挙結果発表へ―アメリカ大統領選、いよいよ本日投票

FILE - This Oct. 20, 2015, file photo, shows a sign outside Google headquarters in Mountain View, Calif. Google unveils its vision for phones, cars, virtual reality and more during its annual conference for software developers, beginning Wednesday, May 18, 2016. (AP Photo/Marcio Jose Sanchez, File)

今回のアメリカの大統領選〔日本時間11/8夜から投票開始、11/9朝に締切り〕に関して、Googleはオンラインでできるだけ速く正しい情報を伝えるためためにあらゆる努力を払っている。これには有権者登録を助けることから検索で簡単に投票場所の案内が表示されるようにすることまでさまざまな情報の提供が含まれる。

今日(米国時間11/7)Googleは、投票締め切り後直後に30言語で大統領選の結果を検索ページに表示する計画だと発表した。ウェブ検索で“election results”と入力すれば、詳しい情報が表示される 大統領選、上院選、下院選、知事選および州レベルの住民投票の結果が表示されるという。

表示内容は連続的にアップデートされ、常に最新の情報が得られる。Googleの公式ブログ記事に掲載されたスクリーンショットによれば30秒サイクルで情報のアップデートが行われるようだ。 トップに表示されるタブの切り替えで大統領選、上院選などさまざまな選挙戦の結果が表示される。結果表示には、たとえば、大統領選で勝利が決まるまでにあとどれほどの票数が必要か、上院、下院で選挙対象になっているのはどの議席か、州知事が改選されるのはどの州かなどが含まれる。

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データは民主党は青、共和党は赤という伝統色を用いており、主要な結果が見やすいフォーマットで表示される。

Googleはこれまでも有権者の投票を助けるためのさまざまなツールを提供してきたが、今回の選挙戦ではその努力をもう一段階アップさせた。たとえば、モバイル版、ウェブ版ともに、有権者は投票の登録投票方法(事前投票を含む)、 候補者リストを簡単に検索で知ることができる。またこうした投票ガイドラインはスペイン語でも提供される

Googleは有権者に投票を呼びかけるため、普段は真っ白な検索ホームページを大胆に使っている。加えてアメリカ国内ではGmailのトップにも投票できる場所も表示される。これは今回が初めての試みだ。有権者に投票を呼びかけるためにGoogle Doodleも活用される

Googleが努力をステップアップさせたのは、選挙に関してオンライン情報に頼る人々がますます増えているからだ。同社によれば、 “how to vote”(投票の方法)というフレーズで行われるGoogle検索のトラフィックは2012年の選挙に比べて233%もアップしているという。

選挙結果は投票締め切り後できるかぎり迅速に表示されるという。Googleによれば、YouTubで選挙結果を伝えるライブ・ストリーミングが行われる。これはNBC,、PBSMTVBloombergTelemundoThe Young Turksその他のメディアが参加している。視聴者は候補者討論会のストリーミング中継(および再生)をすでに2000万時間分も視聴しているということだ。

画像: Marcio Jose Sanchez/AP

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、ニュース記事に “fact-check” タグを導入

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今日(米国時間10/13)Googleは、同社の人気ニュースサービスに“fact-check” タグを導入した。これまで同サービスは複数のニュースソースから注目のニュースを集め、「オピニオン」「ローカル」「引用多数」等のタグを付けてグループ分けしてきた。今後読者は、話題の記事のすぐ横にハイライトされた “fact-check”[事実確認]ラベルを見ることになる。

同社は、ファクトチェックサイトの急速な普及がこのタグを導入した理由だと説明する。コンテンツ作者は、用意されているニュース提供元ラベルに加えて、新たにfact-checkタグを記事に付加できるようになる。

背景となる事実情報の構成には、Schema.orgのClaimReviewが使用される。Schemaコミュニティーはインターネット上の構造化データのためのマークアップを作成している。同グループはGoogleが出資している他、Microsoft、Yahoo、およびYandexも支援している。factcheck_articles-width-800

米国や英国の一般読者は、ウェブおよびモバイル版のニュース記事で、貴重な事実を見つけられるようになる。これで、地球は本当は平面であると主張する記事がフィードのトップに表示されなくなることを祈るばかりだ。

Googleはサポートページで、もし不当にfact-checkタグが付加された場合には介入する権限を持つと説明している。

「サイトがClaimReviewマークアップの基準に沿わないと認められたときは、当社の判断により、当該サイトのマークアップを削除する、あるいはGoogle Newsからサイトを削除する場合があることを留意されたい」

これで虚偽の記事がGoogle Newsの上位に表れるのが阻止されるわけではないが、ずっと難しくなるだろう。今のところGoogle Newsに多くのfact-check付き記事が出回っている様子はない。私がざっと見た限りでは1件も見つからなかったが、米国大統領選挙の時期でもあり、数週間のうちに浸透していくだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、消すのが困難なポップアップ広告を表示するサイトを制裁へ

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今日(米国時間8/23)Googleは、モバイル検索結果に関連する大きな変更を2件実施したことを発表した。おそらくすぐに気付くのは、モバイル検索結果ページで〈モバイルで読みやすいページ〉を目立たせていた “Mobile-Friendly” ラベルがなくなったことだろう。

しかし長期的には、もう一つの変更の方が影響は大きいだろう。2017年1月10日以降Googleは、ユーザーがページを開いた時に煩わしいインタースティシャル(全画面ポップアップ)広告を表示するモバイルページに制裁を課し、検索結果の順位を下げる。

なぜGoogleはMobile-Friendlyラベルを外すのか? Google自身のデータによると、今やモバイル検索結果に表示されるページの85%がMobile-Friendlyだ。このため、検索結果画面が乱雑になるのを避けるために表示をやめるが、今後もランキングの指標としては使用する。

煩しいインタースティシャル広告 ― 全画面を占有する煩しい広告や告知のことで、消去するためのボタンは限りなく小さく、新車を買うつもりなどなくともうっかり広告をクリックしてしまうよう仕組まれている ― に対するペナルティーは、悪徳マーケターを嘆かせるだろうが、ユーザーにとっては遅すぎるくらいだ。

なお、Googleはインタースティシャルを使う全サイトに罰を与えるのではない ― コンテンツをアクセスしにくくしている物だけだ。つまり、ページを訪れた時や見ている途中にメインのコンテンツを隠すポップアップや、メインコンテンツを見るために消去しなくてはならない単独のインタースティシャル広告、あるいは見出しのように見えるインタースティシャルを表示するページが対象だ。中でも最後のは特に煩わしく、広告がメインコンテンツを押し下げ、ほとんどがうっかりクリックしてしまうように仕向けられている。

ログイン画面で法的義務に従って表示されるインタースティシャルは対象外であり、Googleのランキングを下げることはない。

Googleがインタースティシャルをランキング指標に使うのはこれが初めてではない。アプリのインストール広告に使っているサイトには、既に制裁を加えている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、アメリカ地質調査所と連携して最新地震情報の提供を開始

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地震頻発地域にお住まいの方には、ある意味で朗報と言えるかもしれない。身体に感じた「揺れ」が果たして地震なのか、それとも大型トラックが近くを通っただけなのかどうか、あるいは近くで小さな地震が発生したのか、そうではなくて離れた地域で大きな地震が発生したのかを、簡単に調べることができるようになったのだ。方法は簡単で、Google(モバイル版およびデスクトップ版の双方に対応)で「earthquake」ないし「earthquake near me」を検索すればよいのだ。果たして気にすべき地震が発生したのかどうかをただちに知ることができる。

今回の機能を実装するにあたり、Googleはアメリカ地質調査所(U.S. Geological Survey:USGS)と協力した。これにより、検索結果に詳細な地震情報を表示できるようになったのだ。「earthquake」を検索すれば、地震データ(震度や震源地情報など)付きで発生場所の地図が表示されるようになった。また、地震用ウィジェットも用意され、地震発生後のTipsなども表示されるようになった(大地震発生時に「earthquake」などとGoogle検索をするような人は少なかったかもしれない。しかし「まずは検索」により、有益な情報がもたらされるようになったのかもしれない)。

「地震情報を必要な人に届けるために、USGSとGoogleが協同するのはとても有益なことだと考えています。地震に見舞われた方々に必要な情報をお届けできると思います」とUSGSのEarthquake Hazards Program Coordinatorの職にあるWilliam Leith博士は述べている。

Googleのスポークスパーソンによると、USGSの情報を1秒以内にGoogleの検索結果に反映することができるのだそうだ。USGSの方は、たとえばカリフォルニアで地震が発生すれば、その情報を1分以内に公開することができるようになっているとのこと。ただし、地震発生の場所(カリフォルニアからみて地球の果てのエリアなど)によっては、データを利用できるまでに30分ほどかかるケースもあるそうだ。

今回の地震情報はUSGSの情報同様に、全世界を対象としたものだ。ただし現在のところは英語モードで検索している場合にのみ情報が表示されるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H

GoogleのプレゼンテーションツールGoogle SlidesにQ&A機能が加わる…オーディエンスとのコミュニケーションを円滑に

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GoogleのPowerPoint対抗馬Google Slidesに、今日(米国時間5/4)からQ&A機能が加わる。これによってプレゼンターとオーディエンスのあいだに対話性が生まれ、前者は後者から質問やフィードバックをもらうことができる。オーディエンスが自分のお気に入りの質問に票を投じる機能もある。

SlidesのQ&A機能は、今日から全世界一斉に展開される。

プレゼンターがSlidesのプレゼンタービューでボタンを押すと、Q&Aセッションが始まる。モバイルではそれは、“オーディエンスツール”ボタンからのメニューにある。セッションが始まると、画面上部にQ&Aへのリンクが表示される。

Slides Q_A - Presenter

Googleによると同社は、この新しい機能をGoogle Science Fairで優勝したShree Boseが同社のニューヨーク支社で行ったプレゼンテーションでテストした。200名の中学生を前に彼女が行ったプレゼンに、170の質問が寄せられた(下のビデオ)。

それはプレゼンのオーディエンスの典型的な例ではなかったかもしれないが、でも明らかに、オーディエンスの全員がラップトップやスマホを持っている場合には、プレゼンの終了後などに口頭で行うQ&Aよりもずっと効率的だ。マイクのあるところまでのこのこ歩いていって、多くの聴衆を前に質問を言うことを、尻込みする人もいる。逆に、人前で話すことが大好きで、話が長すぎる人もいるしね!。

どんなプレゼンテーションでも使えるSocial Q&Aや、テキストメッセージによる投票サービスPoll Everywhereなどもあるが、それらは有料の場合もあるし、Google Slidesなど特定のプレゼンツールとの相性は、必ずしも良くない。

思い出した方もおられるかと思うが、Googleには前に、Moderatorというツールがあった。2015年の7月に閉鎖されるまで、Moderatorはよく似たクラウドソースのQ&Aサービスを提供していたが、でもそれは、大きなイベントが始まる前に質問を集める、というものだった。

今日Googleは、Q&A以外にも、プレゼンテーションをより容易にするための二つの新しい機能をSlidesに加えた。ひとつは、iPhoneやiPadからGoogle Hangoutへスライドをプレゼンできる機能。もうひとつは、コンピューターからプレゼンをする人のための、Web上の仮想レーザーポインターだ。

iOSAndroidのSlidesアプリにも、アップデートは今日からグローバルに適用される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、近くモバイル検索をアップデート―サイトのモバイル対応がますます重要に

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サイトの表示がモバイル・デバイスでは見づらいとGoogleはモバイル検索における表示順位を下げてしまう。サイトがモバイル対応を進めることを促進しようとするインセンティブだ。今日(米国時間3/17)、Googleはこの方針を5月以降さらに強化し、モバイル・ページを持たないサイトのランキングを一層低くすると発表した。

モバイル対応をサイトのランキングのシグナルに含めることが発表されたのは昨年だった。目的はモバイル・ユーザーの検索体験を改善することにあった。幸い、大半のパブリッシャーはこれに従ったのでスマートフォンなどからコンテンツを見るのは以前よりずっと楽になった。

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Googleがサイトをモバイル化に対応させる努力を始めたのは2014年に遡る。このときにはモバイル・フレンドリーと認定されたサイトにそのことを示すバッジを付与するだけだった。その後数ヶ月して、前述のようにモバイル対応がランキングにも影響するようになった。

表示速度の改善は以前からGoogleの執念だった。数ヶ月前からGoogleはモバイルでサイトのロードを高速化するAMP(Accelerated Mobile Page)を導入している。

現在のところAMPの使用は検索ランキングのシグナルには含まれていないが、GoogleはAMPを強くプッシュしている。将来、AMPが検索順位に影響することになる可能性は高い。

Googleは自サイトがモバイル・フレンドリーであるかどうかチェックするためのツールを数多く提供している。これらのウェブマスター向けツールには「モバイル利用時のエラー」をすべてチェックできる機能が含まれている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

2015年のGoogle検索のトップ検索ワードはLamar Odom、Paris、そしてAgar.io、もちろんStar Warsが急伸

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検索エンジンとして世界最大のマーケットシェアを誇るGoogleだから、その年末恒例の“Year In Search”リストを時代精神のものさし、と呼んでもいいだろう。2015年には、バスケットボールの選手Lamar Odomと、パリのテロ事件、そしてアクションゲームAgar.ioが、もっとも頻繁に検索された語のトップスリーだったこのページ〕。

なお、これらの語の検索頻度はGoogleの上のみだから、中国やロシア、日本、韓国など、Googleのシェアがそれほど圧倒的ではない国では、全体の動向を表していないかもしれない。〔日本。〕

2015年のGoogleでは、パリ(Paris)の検索頻度が8億9700万に達した。この都市は、1月に風刺紙Charlie Hebdoのオフィスが襲われ、11月にはコンサート会場Bataclanなど複数の場所が同時にやられた

11月の犯行の直後には、Google上のパリに関する検索がこれまでで最高を記録した。フランスと全世界からのもっとも多い質問は“What happened in Paris?”(パリで何が起きたのか?)だった。フランス国内の人びとは安全と追悼行事に関心を示し、“Who were the terrorists?”(テロリストたちは何者か?)と問うとともに、“Pray for Paris”(パリのために祈る)で情報を求めた。パリの夜間外出禁止令についても、質問が殺到した。全世界でもっとも多かった質問は、1)なぜISISがパリをねらったのか、2)今パリへ旅行しても安全か、3)死者は何人か、だった。

そのほかの上位ニュースイベントは、10月にアメリカ中部を襲ったHurricane Patricia(ハリケーン・パトリシア)、テロ集団ISIS、地震後のNepal(ネパール)だ(4月に9000人が死亡)。

ポップカルチャーでは、”Star Wars”が12月14日の封切り前に1億5500万回以上検索された。しかし映画の題名でいちばん多かったのは”Jurassic World”だ。こちらに関して、Googleは質問の内容を分類〜公表していないが、ハイヒールを履いて逃げまくるヒロインがどうやって恐竜に食べられずに助かったか?という質問が、たぶんいちばん多かったのではないか。この“ハイヒール問題”は、いろんなところで議論になっている

Google上でいちばん質問が殺到した“時の人”トップスリーは、上記Odomと、レスラーのRonda Rousey、そして4月にABC Newsの“20/20”で性転換を発表したCaitlyn Jennerだ。

共和党からの大統領候補として目下トップを走っているDonald Trumpは、マイノリティに関する一連の煽動的な発言で話題になっている(とくに、イスラム教徒を合衆国入国禁止にせよ、説)が、Googleの人物検索頻度では7位だ。彼の上にCharlie SheenやRuby Roseらがいる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

朗報―Googleドライブ内のファイルがずっと見つけやすくなった

2015-12-10-drive_search_update

実はこのアップデートは私自身が長年待ち望んでいたものだった。Googleドライブ内にあるファイルがずっと見つけやすくなった。ユーザーはファイルの種類、作成者、作成ソフト、開くことができるソフトなどをあらかじめ指定して検索ができる。

ウェブ、Android、 iOSその他どんなデバイスからでもこのファイルタイプによる絞込み検索は可能だ。また検索窓から「高度な検索」が可能になった。「最近使ったファイル」へのアクセスも簡単だし、
3D TouchのあるiOSのホームスクリーンからドライブ内を検索することもできる。Googleアプリをいちいち開くことなく、iOSの検索窓からドライブを検索することができる。

すべて朗報だ。

Screen Shot 2015-12-09 at 1.23.31 PM

今回のアップデートについてGoogleのチームはこう書いている

ユーザーの目に見えにくいところで努力したおかげで、検索結果が以前よりずっと改良されました。…だれでも以下のような検索ができます。:
– メールアドレスまたは所有者名を使って共有ファイルを探す.
– 「ファイルが最後に編集された時期」、「ファイルの含む単語数」、「共有者」など「高度な検索」機能を利用してファイルを探す

われわれは引き続きGoogleドライブでファイルを見つけやすくするための改良を続けます。アップデートは今後数週間にわたって世界各地で続けられる予定です。

Dropbox、Box、UpThereのような人気のクラウド・ストレージにもこうした高度検索機能が切実に必要とされているが、実装したのはGoogleドライブが初めてということになる。Googleは膨大なデータを持っている上に検索機能は得意中の得意だ、ということが(残念ながら)関係しているのだろう。それにしても時間がかかったことではある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google画像検索の結果のアニメGIFが実際にアニメするChromeエクステンションgoogle-gifs-chrome

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Giphy は大好きだけど、日常的にはGoogleの画像検索で楽しい画像、とくにアニメGIFを探すことが多い。問題はGoogleの場合、検索結果の画像がアニメしていないことだ。

どんだけ見つめても、動きません。

Screen Shot 2015-10-02 at 2.07.48 PM

典型的な第一世界問題*だろうけど、結果の画像をクリックしてみないと、アニメであるか・ないかが分からないのだ。ときには、アニメGIFから取り出した静止画像のこともある。困るよね。〔*: First world problem, 第三世界の問題と違って、‘贅沢な悩み’。〕

しかしこのChromeエクステンションを使うと、世界が変わる。検索をすると、じゃーん、アニメの花盛りだ:

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これだけたくさんのアニメGIFがあれば、週末も悪いことをせずにすむ。そうだよね、諸君。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、医療関連情報の検索結果を充実

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Googleによると、今年2月以来のGoogle検索で20件に1件が医療・健康に関連するものであり、よくある健康状態に関する検索クエリに対して、同社の知識グラフを活用して正しい医療情報をすばやく表示している。これまでは約400種類の健康状態について、そのように改善された検索結果を表示していたが、今日公開されたアップデートでは、その数を900近くに増やし、その中には多数の顧みられない熱帯病も含まれている。

frostbiteGoogleは、同機能のデザインにも変更を加え、表示方法や表示される場面も変わる。例えば、“Frostbite symptoms”[凍傷の症状]を検索すると、凍症の「症状タブ」に直接飛ぶ。

同社は医者グループの協力を得て、表示される情報を「収集・検証」していると言っている。

医師側からもGoogleに対して、患者が検索した情報をプリントしやすくして診察時に持ってこられるよう要望しているようだ。このアップデートで、Googleは知識グラフの情報を載せたPDFをダウンロードできるようにした。

現在この機能は米国で英語のみで提供されているが、Googleは他の言語や地域にも拡張していく計画だと話している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google検索でショップや施設の混雑具合がわかるようになった!

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Googleが(大進化、というわけではないものの)非常に便利な機能を公開した。商業施設(店舗など)を訪問するのに、何時頃にしたらよいかの判断基準を与えてくれるものだ。

Googleを使って近くのショップ情報などを検索したとしよう。検索結果のタイトル部分をクリックすれば、これまで同様に住所や電話番号、開店時間などがわかるようになっている。そして新たに「繁忙時刻」などが表示されるようになったのだ。混在している時間帯がかんたんにわかるようになった。棒グラフ形式で表示されていて、日々の営業時間なども確認することができる。

Google曰く、コーヒーショップや買い物、フィットネスクラブなどで待つことが嫌いな人にとって、とても便利な機能になるかもしれないとGoogleは説明している。商業施設毎の「ラッシュアワー」を避けて、より効率的な時間管理ができるようになるわけだ。

現在のところ、世界中で100万単位の施設についてこの機能を提供しているそうだ。閲覧するのに特別に必要なものはなく、最新のモバイルブラウザを搭載しているスマートフォンを使ってGoogle検索を行ったり、あるいはAndroidのGoogle Searchアプリケーションを使って確認することができる。ただし、まずは多くの人が混み具合を気にしているような施設について導入を進めているところであるそうだ。

たとえば、上の図はブルックリンのブルーボトルコーヒーを検索したところだ。他の日に比べて金曜日と土曜日の混雑具合が激しいことが一目瞭然となっている。また、午後遅くから昼過ぎの時間帯に混雑していることがよくわかる。

まだ見られない人もいるようだが、順次公開していっているところなのだとのこと。

Google Nowと連携はしていないようだが、自分の行き先を検索して移動するような人にとって、Google Nowと連動してくれればさらに便利になりそうだ。

もちろん、これまでにも待ち時間を教えてくれるようなアプリケーションはあった。たとえばレストラン向けにはNoWaitがあるし、あるいはディズニーランドユニバーサルスタジオでの待ち時間をおしえてくれるものもいろいろとある。しかしGoogleは膨大な数のスマートフォンから情報を収集することで、待ち時間の情報などをより広範かつ高い精度で集めることができるわけだ。そしてその情報を「検索」というごく一般的な処理にあわせて提供することができる。

Googleは以前、Google Mapのユーザーから匿名で交通状況などの情報を収集する仕組みについて説明していた。その頃とくらべてGPSがさらに一般的に使われるようになり、商業施設の混雑具合などについても正確な情報が収集できるようになってきたということなのだろう。

「路上の移動状態を匿名で収集して交通状況を提示したのと同様な方法で、混雑している場所の情報などを提供できるようになったのです」とGoogleは言っている。

商業施設のオーナーにとっても、混雑のパターンや繁忙時間を予測するのに利用することができるだろう。もちろん大混雑が問題になるような商業施設にあっては、独自に訪問者を正確にカウントするような仕組みを導入していることだろう。しかし、このGoogleによるデータも、いろいろと参考になるのではないかと思われる。

ちなみに現在のところは、商業施設のオーナーに別途詳細なデータを提供するというようなことは行なっていない。一般の利用者と同様、Google検索を利用してデータを確認するという使い方となっている。

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(翻訳:Maeda, H

Google、検索結果ページの新デザインをテスト中―リンクの下線が消え、広告にラベルが付き、フォントも変更

Googleの検索結果ページがいつもと違うことに気づいた読者がいることと思う。

あの見慣れたリンクの青い下線が消えてしまったのなら、読者はGoogleが実施中の大規模なテストの対象に選ばれたことになる。フォントは大きくなり、広告表示の淡黄色の背景はなくなった。その代わりに広告の先頭には黄色地に「広告」と白抜きにしたラベルがついた〔日本版でもテスト実施中〕。

Googleは大きな変更を行う場合、それがビジネス上の利益になるか、ユーザーの利便性を向上させるかを試験するために大規模な実地テストを行うのが常だ。こうした実地テストは気づかれないことが多いが、検索結果表示のメイン画面に関する大規模な実験ではさすがに気づかれないというわけにはいかない。

一部のユーザーでは新デザインが表示されるブラウザと旧デザインが表示されるブラウザがあるという。私の場合はSafari、Google Chromeのいずれでも新デザインが表示されている(Mac)。

Search Engine Landブログによれば、 Googleの検索のボス、Amit Singhalは今週開かれたMarketing Expo Westカンファレンスで「単なる実験にすぎない」と語ったという。

しかしこの新デザインは昨年秋にモバイルとタブレット向けに発表されたものと同じだとSinghalは付け加えた。 そうするとこれは最近Googleが進めているモバイルとデスクトップのユーザー体験統一の試みの一環なのかもしれない。

黄色の広告ラベルもタブレットとスマートフォンには導入ずみだ。デスクトップでも数ヶ月前からテスト中だったという。

なるほどこの変更はテストかもしれないが、最近になって対象ユーザーの範囲が大きく拡大されたようだ。Googleは近くこの変更を正式な新バージョンとするつもりかもしれない。

Image credit, top: Search Engine Land

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+