Apple iPad、2018年中にホームボタンを外してFace ID採用か

AppleはiPadのホームボタンを取りやめベゼルをスリム化しFace IDによる顔認証技術を導入するデザイン変更を進めているらしい。新デザインのiPadは来年には登場するとBloombergは言っている。

アップグレードされたタブレットはiPadのハイエンド機としておそらくiPad Proの一機種になるだろう。OLED画面をはじめiPhone Xに搭載された機能の一部は継承しない。サイズは10.5インチのiPad Proと同じくらいとみられ(12.9インチバージョンの情報はない)発売は来年後半の見込み。
iPadのホームボタンを取り除くことで同じ物理的サイズで画面を大きくできる。すでにAppleは、9.7インチモデルに代わる10.5インチ版でベゼルを細くして画面を大きくしているが、端末前面の「あご」部分を減らすことでさらに画面拡大を進められる。

新iPad用にOLED画面を量産することは技術的にも価格的にも大きなハードルとなるため、iPhone XからiPadへは受け継がれないと記事は書いている。しかしBloombergの情報源によると、顔認証によるロック解除はiPadデビューを飾りそうで、ほかにも内部スペックの改善や新しいApple Pencilなどが予想されている。

上部ベゼルを大部分除去する「ノッチ」デザインについて記事は言及していない。iPadがビデオ鑑賞など横位置で使われることが多いという事情を考えるとあまり意味はないかもしれない。

もちろんAppleがiPhone Xで培った技術を他の製品に拡大することはわかっていたが、もし本当に次期iPadで採用されるとすれば、Appleはずいぶん早くiPhone Xのイノベーションを活用することになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

残念!Astropadの「カメラボタン」はAppleにはクールすぎた

Astropadsから近々発売されるLuna Displayはアダプターと専用ソフトウェアを使ってiPadをMacのワイヤレスモニターに変える。しかもこの会社はiPadのほとんど使いみちのない前面カメラをソフトウェアボタンに変えるという気の利いたハックでこのツールをいっそうクールにしようとした。しかし、当然、Appleはこの機能を拒絶し新機能を備えたアップデートをApp Storeに載せなかった。

カメラボタンが却下された根拠は、App Storeのレビューガイドライン2.5.9項によるもので、ハードウェアまたはソフトウェアの本来の振る舞いを変更するアプリは認めないとしている。これはAppleがその気になればいつでも適用できる曖昧な基準で、このケースも例外ではない。

しかし残念でならない。デベロッパーがAppleから提供されたAPIと開発ツールの限界を押し広げることは、アプリやiOS全体にとって喜ぶべきことであるはずだからだ。しかもこれは厄介なUI問題を革新的ソリューションに変える優れた方法に思える。

AstropadのLuna Displayはカメラボタンが出来る前から素晴らしい製品であり、なくなったあとも素晴らしい -- それでもやはり、このあわれな弱者には同情を禁じ得ない。

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iPadをMacのセカンドスクリーンにするAstroのLuna Displayではカメラがメニューを呼び出すボタンになる

AstroのハードウェアドングルLuna Displayは、iPadをワイヤレスでMacのセカンドスクリーンにしたい、と思っていた人にとって夢のデバイスだ。今回同社はこれをアップデートして、iPadの前面カメラをいろんな状況で使える便利なボタンに変えた。これにより、画面上のユーザーインタフェイスを混雑させることなく、いろんな機能にアクセスできるようになる。

Luna Displayは小さなUSBドングルで、Macに挿入して使う。するとそれがiPad上のアプリと対話して、コンピューターのセカンドスクリーンに変える。遅延はないし、グラフィクスの醜い劣化もない。プロトタイプを試してみたが、彼らの宣伝どおりに動作し、そしてタッチ入力やApple Pencilも使える。

そして今度実装されたCamera Buttonは、AstroがLunaに新たに加えようとしたUI機能を画面から隠し、クリエイティブのプロやパワーユーザーとって、機能が増えても使いやすさを維持する。たとえば画面の明るさや表示の並べ方を素早く調節するためのメニューは、iPadの前面カメラの上に指を置くと、Lunaのアプリがサイドバーメニューをさっと出して、また指をカメラに置くとさっと隠す(上図)。

それはiPadのハードウェアのとってもクールな使い方で、面倒なアドオン・ハードウェアやBluetoothのアクセサリなどなくても、ボタンでないものがボタンになる。指を置くとき画像はぼかされるので、指紋などからプライバシーが漏れるおそれはない。カメラをその目的に使いたくない人は、iPadのボリュームボタンを代わりに使える。

結果は万々歳で、ハードウェアのおかしな使い方を毛嫌いするAppleさんも、これだけはぜひ許していただきたい。LunaはまだKickstarter上にあって、発売はしていない。支援者へのディスカウント提供は、あと1週間ぐらい続くだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Face ID用のカメラが次のiPad Proには載るらしい、Touch IDと併用か

iPhone XのFace ID機能が、2018年発売のiPad Proにも載る、とKGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuoが報じている。

MacRumors9to5macが報じた、投資家宛のメモによると、TrueDepth Cameraシステムはその年の内にすべての“ハイエンドの”iOSデバイスで可利用になる、という。

しかしそれは、むしろ当然だろう。iPadのエッジツーエッジディスプレイは差し迫った要望ではないし、技術的難題でもない。Kuoは何も言っていないが、ディスプレイ前面はノッチアップトップ(notch up top)ではなく、もっとふつうの丈夫な配列になるだろう。

そしてそんなデバイスは、Face IDとTouch IDの両方のハードウェアを載せられるだろう。iPhone Xは、Face IDによるセキュリティのみだ。しかしタブレットは、スマートフォンのように顔に直面する使い方でなく、平面上に置く使い方もするから、そんなときFace IDは体をかがめて顔を接近させなければならない。だからTouch ID併用が、正解だと思う。

なお、AppleはTrueDepth Cameraの全容をまだ明らかにしていない。モバイルデバイスは、そのごく一部のユースケースにすぎないだろう。でもFace IDでApple Payをアンロックするようになれば、iPad Proのセキュリティは向上する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ご注意:32ビットアプリはiOS11で動かなくなる――アップデートすると多くのゲームが忘却の彼方へ

AppleのiOSが一般公開された。iOS 11はiPadのユーザーには非常に大きなアップデートとなる。お気に入りのアプリを登録したドックがシステム全体で使えるようになり、全体に使い勝手がmacOSに近づく。ただしiPhoneユーザーの場合、改良はARKitによるAR〔拡張現実〕フレームワークのサポートなど主として目に見えない部分が中心になる。

一部のアプリはすでにこのAR機能を利用している。ロンドン生まれの乗換案内アプリ、Citymapperがそうだ。ただしユーザーはこの機能が「フラットな面がない地下鉄の中では表示できない。ギミックだ」と批判的だが…

すでに繰り返し紹介されているように新しい絵文字が追加され、コントロール・センターにはお気に入りのショートカットが追加できるようになった。

しかしiOS 11にアップデートするとデジタル歴史の忘却の彼方に消えてしまうアプリがある。すべての古い32ビット・アプリはiOS 11では動作しない。つまり多くのデータが袋小路に入りこんで出てこられないことになる。

お気に入りのiOSゲームが動かなくなった。Dungeon Raid、Flappy Bird、15 Coins、Puzzle Restorer、ASYNC Corp… 

Flappy Birdといえばあまりの中毒性にゲーム開発者が公開を停止したので知られるゲームだ。しかし本当にデジタル世界から消えるときが来たらしい。

そこで新しいOSにアップデートする前に既存のアプリがiOS 11と互換性があるかどうかをチェックしておこう。Settings > General > About > Applications に互換性のないアプリが表示される〔日本版注〕。開発者が将来改修すれば別だが、そうでなければアウトだ。iOS 11は互換性のないアプリを削除するようなことはないが、起動しない。

iPadユーザーが多くのゲームが動かなくなったと報じている。

しかし、EufloriaのようにiOS 11で作動するようにアップデートされたアプリもある。

「卵を割らずにオムレツは作れない」ということわざもある。新しいものを手に入れるには多少の不便をしのぶ必要があるようだ。

〔日本版〕この部分は日本語版では「設定->一般->about->App」のようになるはずだが、訳者のiPadではabout->appが表示されない。ネットをチェックすると「32ビット・アプリをインストールしていない場合、この階層が表示されない。問題となるアプリをインストールしていないので作動には問題ない」という意味の情報があった。手元にiPhoneがないためiPadとの作動の差異は未確認。iPadのiOS 11へのアップデートは問題なく完了し、1つを除いてすべてのアプリが作動した。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iPadの販売台数を大きく伸ばす

Appleは第3四半期決算を発表し、iPhoneの好調な販売とサービス部門の急成長を大きく取り上げた。しかし、大きなサプライズはiPadが対前年比15%の伸びを記録したことだった。これは、長いアップグレードサイクルのために同社のiPad部門が勢いを失っているとする、大方の評価をくつがえすものだ。

15%増の結果、Q3の販売台数は1140万台、売り上げは49.6億ドルだった。iPhoneの販売台数が前四半期から19%減だった中、iPadは新製品が発売されたことで28%伸ばしたことは注目に値する。

Appleは、ハイエンドのiPad Proシリーズに益々力を注いでいる。今年のWWDCで発表された10.5インチモデルを加えてサイズは3種類になった。販売台数が15%増えたのに対して売上げが2%増に留まったという事実は、消費者がいまだに低価格製品を好んでいることをものがたっている。3月にAppleは、高価なiPad Air 2に代えて329ドルの廉価版iPadを発売した。

決算電話会見でCEO Tim Cookは、教育市場での売り上げが対前年比32%増の100万台だったと話した。

Apple株は時間外市場で5%上がった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPadのiOS 11にドラッグアンドドロップ、ウィンドウ、ファイルシステムが登場

今日(米国時間6/5)のWWDC 2017キーノートの後半でAppleはiOS 11に立ち戻り、iPad用iOS独自の新機能を紹介した。これは疑いもなくiPadの生産性を高めるものだが、同時にiOSとmacOSの差をいっそう縮めることにもなった。

今回iPad用iOSに追加されたのは、通常ノートパソコンで作業する場合に頻繁に用いられるような機能だ。これまでだとモバイルOSでの作業は無理で、ノートパソコンを取り出すことになっただろう。

最初の変更はドックに選択可能なアプリが多数並ぶようになったことだ。これはiMacのスクリーン下部に表示されるドックにそっくりだ。しかもドックはユーザーがどのアプリを使っていてもアクセス可能だ。つまりドックを表示させるためにいちいちホームスクリーンに戻る必要がない。

次は新しいアプリ切り替え機能で、簡単にいえばウィンドウ・システムがiPadにやって来た。 複数のアプリがそれぞれのウィンドウに表示され、ウィンドウ間を移動して作業することができる。スプリット・ビューを利用している場合はそれぞれのウィンドウでそれが維持される。

AppleはまたiOS 11全体にドラッグアンドドロップを導入した。たとえば、ユーザーはiPadにSafariとメール・アプリを半分ずつ表示させ、URLや写真をSafariからドラグしてメールに挿入することができるようになった。

  1. apple-liveblog0928.jpg

  2. apple-liveblog0935.jpg

さらにFilesという新しいアプリが発表された。これは iPad版のファイル管理システムでデスクトップ・スタイルだ。このアプリはデバイスのすべてのファイルを表示可能で、フォルダをネストさせることができる。タグ付け、検索などファイル管理アプリに必要な機能が揃っている。FilesはまたiCloudだけでなく、サードパーティーのクラウドサービス、DropboxやGoogle Driveもサポートする。

Filesアプリの導入は一般ユーザーにとってiPadをあまりに複雑化することなくパワーユーザーのニーズに応えようとした努力の結果だろう。フル機能のファイルシステムをiOSに導入するのは平均的ユーザーにとって負担が大きく、iPadのメリットであるインターフェイスの単純さを損なうことになりかねない。もちろん一方でAppleは、モバイルデバイスは単純であるべきだとはいえ、複雑な仕事をするためにはやはりテスクトップ級のファイル・システムやウィンドウ・システムが必要だということをはっきり認めたことでもある。

iOS 11のデベロッパー向けベータ版は即日公開された。 一般公開は9月になる予定。



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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

このコンセプトビデオは、iOS 11の大きな改善点を提案する

2017年になっても変わらない ―― 私はコンセプトビデオが大嫌いだ。しかしFederico ViticciとSam Beckettは再びチームを組んで、彼らの望むiOS 11をデザインした。これは普通のコンセプトビデオより説得力がある。

このビデオは特にiPadのiOSに焦点を絞っている。Shelfは興味深い新機能だ。画面の上端から引っぱり下ろしてデータの断片を保存しておける。ビジュアル化されたクリップボードマネージャーともいえる。複数アプリを横断して長期間作業する時に便利そうだ。

Viticciは、iPadをメイン・コンピューターとして長年使っている。これ以上熱烈なiPadユーザーを見つけるのは難しい。ビデオを見れば感じることができるだろう。

Appleがすでに次のレベルに進んでいることを私は願っている。あれだけ多くの社員がいれば、iPad機能に特化したiOS開発チームを構成することは難しくないはずだ。

AppleはiPadをコンピューターの未来だと考えている。必ずしもMacを完全に置き換えることはないだろうが、多くの場面でiPadの方が優れた選択肢になることは間違いない。もしAppleが未来のコンピューターに関するこのビジョンを追究していくなら、iOSを今の限界以上に拡張する必要がある。

Appleは6月5日の WWDC基調講演でiOSの新機能を発表するはずだ。iPadの新型が出てくる可能性もある。だから今はiPadをもっと強力にする良い機会だ。

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Apple、iPad miniの改訂は終了か?

近々Appleが新しいiPadを出すと噂されている。しかしiPad miniはどうなのか? BGRの最新記事によると、iPad miniの改訂はなさそうだ。そしてiPad miniは終末を迎えるかもしれない。

AppleはWWDCで、10.5インチ画面で外枠の細い新型iPadを発表するらしい。このiPadは現在の9.7インチiPad Proとほぼ同じ大きさなので、iPad Proラインアップでこの小型機を置き換えることになるだろう。

ローエンドでは、最近低価格の9.7インチiPadを発売した。価格はわずか320で399ドルのiPad mini 4よりも安い。

この入門レベルのiPadやiPhone 7 Plus(およびファブレット全般)がiPad miniより人気なのは明らかだ。だからAppleはiPad miniをやめようとしている。iPad miniを店頭からなくすことはAppleにとって苦渋の決断かもしれない。しかし私はAppleがまだ少しの間iPad miniを残すと思っている ―― ゆっくりとフェードアウトしていくのだろう。

2012年に登場したとき、iPad miniはホットな新製品だった。フルサイズのiPadは重量級のモンスターで、だれもがNexus 7やKindle Fireといったタブレットに興奮した。携帯電話には小さな3.5インチディスプレイしか付いていなかった。

みんなが軽くて持ち歩けるデバイスを求めていた。iPad miniはウェブを見てメールを読むなどに最適な端末だった。映画を見るには少々小さかった。私はiPad miniが大好きだった。

しかし、iPadが軽くなり、スマートフォンが大きくなるにつれ、iPad miniは以前ほど便利ではなくなった。そしてタブレット市場全体は成長していない。AppleがiPad miniをどうするつもりか、WWDCを待つことにしたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

間近に迫るWWDC。目玉は新iPadおよびSiriスピーカー

信頼できるアナリストであるKGIのMing-Chi Kuoや9to5macの情報によれば、Appleは間もなく開催されるWWDCカンファレンスにて、複数のハードウェアデバイスを新たに発表する予定であるそうだ。ひとつはベゼルを薄くして画面を広くしたiPadとなりそうだ。こちらのデバイスについては、既にさまざまな噂も流れている。また、Amazon Echoの競合プロダクトの登場も噂されている。

ちなみにWWDCはWorldwide Developers Conferenceの略称であり、その名の通り開発者のためのイベントという位置づけだ。これまでのカンファレンスでは、新しいソフトウェアに関する開発者向け情報を発表してきたが、もちろん今年も例外ではないはずだ。iOS 11、macOS 10.13、tvOS 11、およびwatchOS 4などについての情報が発表されるものと思われる。

元来、Appleは新しいハードウェアプロダクト(および新しいオフィスについての発表)については、春のイベントで発表を行なってきた。Ming-Chi Kuoによれば、どうやら春のイベントには間に合わなかったものもあり、今回のWWDCが発表の場となりそうだとのことだ。

Appleは春の段階でiPadのエントリーモデルのパフォーマンスを改善し、価格を下げている。今回新しくなるのはiPad Proだろうか。ただし、しばらく変更されていない外観について、大きな変更はなさそうだとのこと。

従来モデルから大きく変わるのはディスプレイの大きさだ。ベゼルを狭めることで、これまでのモデルとほぼ同じサイズを保ちながら、画面サイズを10.5インチにしたものが発表されるようだ。iPadの解像度バリエーションが増えることになるが、開発者に対してどのような手段を提供していくつもりなのかは、まだわからない。ベゼルが狭まれば、手に持って利用する際には指が画面の一部を覆ってしまうことになりそうだが、それについての対処があるのかどうかについても、今のところは不明だ。

さまざまな噂が流れているスピーカーについてはどうか。AppleはSiriの機能を新しくしてきているが、この面での進化はまだまだ留まるものではないようだ。Appleは高音質かつ高価格のAmazon Echo競合デバイスを発表する予定となっているからだ。ディスプレイも搭載しているとも噂されている。

伝えられるところでは、このEcho競合デバイスは「ハイエンド」デバイスの位置づけであるようだ。音声入力に対応していることは言うまでもない。詳細については不明なことが多いのだが、もし対応する音楽ストリーミングがApple Musicだけだということになれば、こちらの利用者も大幅に増やすことが期待されているのだろう。Siriが使えるということもうりのひとつなのだろうが、Apple Music専用デバイスとしての展開も狙っているのかもしれない。

WWDCは6月5日だ。さまざまな情報がが発表されることになるはずだ。カレンダーに印をつけて当日を待ちたい。

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(翻訳:Maeda, H

Apple、予測をわずかに下回るQ2決算に株価は微減

Appleは第2四半期に小さな壁にぶつかり、ウォール街の期待をわずかに下回った ―― その結果、昨年大きく上昇した株価をわずかに下げた。

同社は売上529億ドル、1株あたり利益2.10ドルを記録した。ウォール街の予測は、それぞれ530億ドルと2.02ドルだった。iPhoneの販売台数は5080万台で、アナリスト予測は5140万台だった。いくつかの指標で目標に達していないが、全体構想にとっては大きなことではない。ただし予想外のつまづきは、果たしてAppleが成長を続けられるのかという議論に波紋を投げかけたと言えるかもしれない。

今日の取引終了時、Appleの株価は過去52週の最高値を記録し、この一年間非常に安定した上昇をみせた。これは、主力のiPhoneがもはやAppleの株価を押し上げる推進力ではなくなる、という大きな懸念がある中での出来事だ。代わりに、ほかの製品群(特にサービス部門)が安定成長の兆候を見せ始めている。つまりAppleの天井は、四半期毎のiPhone売上新記録達成だけに頼っていた時よりも高くなっている可能性がある。

驚くに当たらないが、Appleのサービス売上は再び成長した。Appleはサービス事業で70億ドルを稼ぎ、昨年同期の60億ドルから上昇した。これはiPhoneほどの推進力ではないものの、順調な伸びだ。売上の減少を食い止めているこうした傾向は、結果よりも重要かもしれない。

実際、下に貼った昨年のグラフを見ると、Appleの株価は50%以上上がっている。

前の四半期に、Appleは予想以上のサービス売上を記録してウォール街を驚かせた。同社幹部はこれだけで今年のFortune 100企業並みの規模だと再三口にした。そしてこれが成長エンジンiPhoneの停滞を補完した。この一見健全な収入源の多様化のおかげで、Appleは下降に向かう(少なくとも上限に達した)と見られていた収益を再び成長させることができた。

大きなホリデーシーズンが終わったあとで、製品への欲求は低い時期だ。しかし、第2四半期のAppleのハードウェア売上がiPhone、iPadともに下がっている今、売り上げの多様性は益々重要になってくる。Macはある程度強さを見せているが、新しい何かが成長するのを見せることは重要だ。

すべてがAppleの株価は上がり続けることを意味し、それはいくつの理由により決定的に重要だ。例えば今後も人材を集め続けなくてはならず、株価が値上がりする期待は雇用のインセンティブになる。アクティビスト投資家を排除するためでもある。Appleの会社規模では可能性は低いものの、Carl Icahnのようなアクティビストが会社を追求した前例はある。

もちろんAppleの株価が1%下がるだけで(決算報告後に実際起きた)、会社の時価総額(現在7500億ドル)数十億ドルが数分間で消滅する。しかし、改めて上のグラフを見ると、Appleが収益源を多様化しただけでなく、ストーリーをウォール街に売り込む術も会得し始めたことがよくわかる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

マルチカメラの撮影/編集/ライブ放送/録画が容易にできるビデオプロダクションハブSlingStudioはお値段999ドル

【抄訳】
SlingboxSling TVなどの、消費者向けビデオ/テレビ製品で知られるSling Mediaが今度は、Facebook LiveやYouTubeの上でライブのビデオストリームを‘放送したい’プロシューマーやクリエイターのための999ドルのハードウェアSlingStudioを今日(米国時間4/24)発売した。

プロフェッショナルな放送編集機器は値段が高くて、NewTekのTriCasterなどは5000ドル以上もする。しかもそれらは、学習曲線が急峻である。それに対しSlingStudioは、iPadのアプリで簡単にコントロールできる。

つまりビデオの制作者は、そのアプリを使って容易に、最大4つまでのHDビデオ入力からのフィードを、録画し、編集し、モニタできる。なおカメラやスマートフォンは最大10台まで接続できるけど、ライブで編集できるのは同時に4台までだ。でも、通常はそれで十分だろう。フィードを途中で適当に切り替えれば、結果的に10台全部のエディットが可能だ。あるいは、すでに録画されていたビデオをストリームに挿入してもよい。

ハブとしてのSlingStudioと、アプリと、HDMI接続のカメラが数台あればとりあえず十分だが、スマホ(iOS、Android)をカメラとして使うときはCaptureというアプリが必要だ。同社はこのほか、屋外撮影用に149ドルの電池や、撮影ストリーム(生およびスイッチ後)をUSBハードディスクに記録するためのUSB-Cエキスパンダーも売っている。それらの編集には、Adobe Premiereなどを使用する。

HDMI出力のあるカメラをワイヤレスカメラにしてしまうアクセサリ、CameraLinkもある。これ自身が2時間容量の電池を内蔵していて、SlingStudio本体から最大300フィートの距離に置ける。

またSlingStudioはライブの‘放送’(ブロードキャスティング)だけでなく、すべての入力ストリームを、あとからの制作のために記録録画するだけ、という使い方もできる。

【中略】

なお、Facebook LiveとYouTube以外のコンテンツ共有サイトも、‘もうすぐ’サポートするそうだ。

【後略】

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Appleの新9.7インチiPad、予約開始は3/25から―能力向上、価格は大幅引き下げ

今朝(米国時間3/21)、Appleは新型iPadを発表した〔日本サイト〕。実質的には2014年後半に発表されたAir 2の後継機種だが、モデル名が煩雑になるのを避けるため、単にiPadと呼ばれる。これはMacBookのネーミングが単純化された前例を思い出させる。

新iPadは9.7インチの輝度が強化されたRetinaディスプレイと能力が向上したプロセッサを備えている。独自開発のA8Xプロセッサは新モデルではさらに高速なA9に置き換えられた。

重要な点は 32GBの入門モデルの価格を下げて320ドル〔日本版は税別37,800円〕からとしたことだ。128GBモデルは459ドル〔同税別48,800円〕からとなる。このサイズではApple史上もっとも低価格のタブレットだ。

なおこの発表に先立って、先月のMWCではSamsungがTab S3を発表している。このタブレットの価格は現在600ドルで、もっと手頃な価格を期待していたユーザーを失望させている。Appleは大胆にも 9.7インチ機種の価格を半額近くに引き下げた。

Appleのフィル・シラーは新モデルについてのプレスリリースを「さらに手頃な価格に」というきわめてシンプルなタイトとしている。手頃な価格のエントリーレベルのタブレットを探していたユーザーがまさにAppleのターゲットなのだろう。

Appleはタブレット全体で長年マーケットのリーダーの地位を占めてきたが、最近このジャンルはやや冷え込んでいる。しかしAppleのトップの座は揺らがないだろう。Strategy Analyticsによれば、Appleの昨年の第4四半期の世界市場でのタブレットの出荷台数ベースのシェアは13.1%だった。

能力のアップと同時に価格を引き下げるという戦略は当然ユーザーに歓迎されるだろう。タブレット分野でのAppleの大きなリードは今後も維持されるものと思われる。

〔日本版〕Appleサイトには「注文は3月25日午前0時01分(日本時間)から。」と記載されている。Appleのプレスリリースには「翌週からAppleストア(およびその他のチャンネル)に届きはじめる」とある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

マイクロソフトのSurfaceビジネスが急成長、iPadは減速

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MicrosoftのSurfaceビジネスは前年比38%成長した。最新の決算報告による。今日(米国時間10/20)発表された決算報告書によると、今四半期のSurfaceの売上は9.26億ドルで、前年同期の6.72億ドルを上回った。それでもAppleのiPadの方が売上はずっと大きいが、成長は遅い。

AppleのiPadビジネスは未だにSurfaceを圧倒的に上回っている。前四半期のiPad売上は49億ドルで、前年同期は44億ドルだった。これは対前年比売上11%だが、AppleのiPadビジネスが伸びたのは10期ぶりだった。

Surface売上の著しい伸びを支えているのはわずか2つの製品、Surface Pro 4およびSurface Bookだ。Microsoftは両機種を大規模な広告キャンペーンやNFLとの重要な提携関係によって強く押している(コーチのベリチックらは大のSurfaceファンではないかもしれないが)。Microsoftは来週のイベントで新しいSurface製品を発表すると言われており、ホリデーシーズンには新しい製品ラインが出揃うことになりそうだ。

iPad対Surfaceの争いの様子がはっきりするのは、来週Appleが四半期決算を発表してからだが、現状を見る限りAppleは警戒が必要だ。Surfaceは迫っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、旧iPadのストレージも倍増。iPad Proの上位機種を値下げ

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Appleは今日のプレスイベントでiPadに言及しなかったが、それはニュースがないという意味ではない。iPhoneのストレージが32 GBからになったのに合わせ、iPadもストレージが強化された。

iPad Proは、9.7インチ、12.9インチ共すでに32GBからなので、旧モデルのみ容量が増える。399ドルのiPad Air 2は現在の16GBから32GBになり、同じく399ドルのiPad mini 4も32GBになる。

iPad Proは、一部のオプションかかなり高額だったため、Appleは最も高価なProモデルを少し求めやすくした。9.7、12.9インチモデル共に32GBの価格は変わらないが、128GB、256GBおよびLTE対応機は安くなる。

旧ラインアップの価格はこちら(The Vergeより):

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こちらが新ラインアップ:

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Via: MacRumors

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

今年のAppleのハードウェアのアップデートはパワーユーザーが主なターゲット

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Appleの今年後半以降のロードマップは、高額機とパワーユーザーがターゲットらしい。BloombergのMark Gurmanが記事にした‘内部情報’はそう言ってるようだ。Gurmanの記事はいつもまともだが、とにかくiPad, MacBook AirとPro, そしてThunderboltディスプレイのアップデートを楽しみに待とう。

iPhone SEと超簡素なMacBookという昨年のシンプル指向から、今度はその逆に振り子は揺れるようだ。高機能なSurface Bookに誘惑されたかもしれない‘プロ的ユーザー’の、心を掴みたいのだ。

確かに、MacBook Proは新装してもよい時期だし、Airは(ぼくの場合のように)4年以上前の機種は確実に古めかしい。Gurmanの記事でも強調されているすこし前の報道では、複数のポートのある薄型ボディーと、その上に、便利だけれどちょっと古くも感じるFキーに代わってOLED上の“dynamic function row”(動的可変的ファンクション列)が載る、となっている。AirにはUSB-Cが載り、仕様も強化されるが、レティナディスプレイはまだだろう。

以上は、早くも今年の10月には発売されると思われるが、9月7日の発表では触れられないだろう。Gurmanの予想では、9月7日の主役はあくまでもiPhoneのニューモデル、そしてGPSや健康診断機能が内蔵されたニューバージョンのApple Watchだ。すでにベータに入っているiOS 10も、もちろん強調されるだろう。

数か月前から5KのThunderboltディスプレイをめぐる噂が飛び交っている。大量の細かいピクセルを際立たせるために、特製のGPUを使う、となっているが、その後の詳報はどこにもない。しかし新しいMacに合わせるとなると、意外と早いかもしれない。このLGとのコラボレーション製品は、写真やビデオのエディターが主なねらいで、iMacで我慢したくない連中がターゲットだ。

愛されたりがっかりされたりしているiPad Proは、スタイラス入力がサポートされるが、それがハードウェアのレベルでのサポートか、それともソフトウェアによるのか、両方か、などは不明だ。いずれにしても、この新ジャンルのデバイスを心から歓迎したアーチストなどは、今回のアップデートも歓迎するだろう。

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インディーのデベロッパーたちはコントローラーの要らないゲームを志向する…今年のE3より

今年のE3で、ありすぎるほどあったものは、コントローラーだ。大量にあった! Xboxのコントローラー、Dual Shockコントローラー、サードパーティのコントローラー、モーションコントローラー。しかしインディーゲームのコーナーIndiecadeでは、デベロッパーたちが、コントローラーまったくなしでゲームをプレイするさまざまな方法を工夫していた。それらにより、デジタルのゲームに、独特のアナログな楽しさがある。

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ClapperというiPadゲームは、プレーヤーが曲に合わせてパティケーキ的に手をたたくと、iPadのカメラがそれを捉える。画面の上をいろんなアイコンが流れていくとき、正しいタイミングで手をたたかなければならない。一種の、リズムゲームだ。Clapperは子ども向けのゲームだが、E3の会場は子ども不在で、大人たちがけっこう楽しんでいた。単純なゲームだから、ぼくのおふくろが幼いいとこと遊ぶこともできるだろう。でもレベルが上がると難しくなるから、大人のための愉快なパーティーゲームとしても最適だ。

octobo

OctoboはYuting Suの修士論文から生まれたゲームだが、評判が良いので作者自身が商品化することにした。Octoboはぬいぐるみの蛸(上図)で、子どもたちは蛸の足のあいだに物を置くことによって、蛸と対話する。蛸の円い大きな目とその下の口はiPad miniの画面で、アニメーションによって表情を変える。絵本がついていて、その中でOctoboは、魚を捕まえたいからシマシマ(縞々)をちょうだい、などと言う。子どもは、言われたとおりの物をOctoboに与える。絵本の物語とテクノロジーをうまく結びつけているし、なにしろ、とってもかわいい。

playtable

Prizm LabsのPlayTableは、まだプロトタイプだ。それは、古くからある卓上ゲームを大きなタッチディスプレイに移植したようなゲームで、いろんなゲームピースを使える。それらのフィギュアやカードにはRFIDのタグがついていて、それをタブレットが見分ける。また、手のジェスチャーによって魔法などのアクションを表現する。今年の終わりごろ一般公開するときには、もっと詳しい情報を提供できる、と言っている。

ここでは三つだけ取り上げたが、従来的なコントローラーを使わないゲームは、もっともっとあった。たとえば、Leap Motionを利用するゾンビー退治ゲームがあったし、大きな鏡の前でプレーヤーがダンスを踊るのもある。また、ふつうにコントローラーやキーボードやマウスを使うゲームにも、新しい工夫がたくさん見られる。詳しくは、IndiecadeのWebサイトへ行ってみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple TVを持っていない? iPadもHomeKitデバイスのハブになれる

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昨日(米国時間6/13)のWWDCで、Appleは次世代HomeKitのベールをめくった。スマートロック、サーモスタット、インターネット家電といったデバイスのためのモノのインターネット・プラットフォームだ。発表の中心となった新機能の中でも注目されたのは、Apple TVがHomeKitハブとして機能し、家主が外出先から、つながったデバイスをリモートで安全にアクセスできるようになることだった。

新機能の発表の中で、AppleのSVP、Craig Federighiは、Apple TVが「常時電源オン、常時接続、かつ常時家庭内ネットワークにつながっている」のでこのハブの役目を果たせる、と語った。遠くからデバイスを使えることに加えて、このハブは家主がジオフェンスを設定して、誰かのiPhoneが事前に設定したラインを越えると自動的に一連のイベントを実行させることもできる。

例えば、車で帰宅中に家の近くまで来ると、ジオフェンスルールの定義によって、照明が点灯し、ガレージのドアが開き、ラジオのスイッチが入る。

しかし、Apple TVを持っていない人はどうするか? どうやらiPadもHomeKitハブの役目を果たせるらしい。

このちょっとしたニュースは、iOS 10ベータのHomeアプリで見つかった。なぜAppleがHomeKitの発表でこのことに触れなかったのかは不明だが、この機能の存在がわかったのはよいことだ。Homeアプリの説明によると、この機能は全くあるいは殆ど家を離れないiPadのためにある。

HomeアプリはHomeKitデバイスへの大きな一歩だ。今年iOS 10と共にアプリが公開されると、個人の家にあるHomeKit対応デバイスをすべて、一つのインターフェースで制御できるようになる ― そして、現在HomeKitデバイスは既に数多くあり、この秋の機能が公開されれば、さらに増えるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

朗報―iOS 10ベータ版でついにビルトイン・アプリをすべて削除できるようになった

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iPhoneないしiPadに一度も使いそうもないアプリが最初からインストールされていて、しかも削除できないので仕方なく「無用アプリ」のフォルダーを作ってまとめてそこに押し込んでいるユーザーは手を上げて欲しい。たくさんいるだろうと思う…全員だったかも。そういうユーザーにこのニュースは朗報だ。

iOS 10では邪魔なアプリをすべて削除できるようになった。長年のユーザーの訴えがついに実を結んだ。ベータ版を入手したらすぐにでも実行できるのだ。

特別な手続きは必要ない。通常どおりアプリのアイコンを長押しし、揺れるアイコンの☓印をタップすればよい。それだけで他のアプリ同様に消えてくれる。

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デバイスの正常な動作に必須のファイルと違い、削除にあたって特別の手順は必要ない。当然ながら、Watchアプリを削除してしまうと、Apple Watchとの同期はできなくなる。またNews、Stocks、Weatherアプリを削除すると、これらのアプリからニュースや天気その他の情報を取得していたアプリは正常に動作しなくなる。それとベータ版ではNewsアプリは削除できない。削除可能なアプリのリストには載っているのだが、実現するのはもっと後のバージョンになるようだ。

削除可能なアプリをなにやかや全部削除すると150MB近いスペースが節約できる。再インストールも簡単で、App Storeを開き、目的のアプリを探してダウンロードするだけでよい。

〔日本版〕Watchアプリのように他から利用されていて削除すると正常な動作が行われなくなる可能性があるアプリには、上のリストで1から4までの数字が振られている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iPadで子供たちにコードを教えるSwift Playgroundsをローンチ

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Appleは本日、iPad用Swift Playgroundsを発表した。この新プロジェクトの目的は子供たちにSwiftでコードを教えることだ。

最初にSwift Playgroundsを開くと、基本的なコーディングのレッスンと課題をいくつか表示する。インターフェイスはどことなくCodeacademyに似ているが、より画像重視で遊び心のある印象だ。子供を対象としているので、理にかなっている。子供のモチベーションを保つために、ほとんどのプロジェクトはゲームやちょっとした楽しいアニメーションを使っているようだ。

iPadでのコーディングをより簡単にするため、Appleは特別なキーボードを用意している。ショートカットや他の機能を搭載し、コードの入力を助けるためだ。

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Swiftで、Appleは新たなプログラミング言語を提案した(現在はオープンソースで利用できる)。そして、多くの人にSwiftを学んでほしいと考えている。早い年齢からSwiftに慣れ親しんでもらうことは、Appleにとっても嬉しいことだ。Swift Playgroundsは、プログラミング経験者がSwiftを学習するためのものではない。コーディングの基本を学びたい子供たち向けのものだ。このようなレッスンベースのサービスは、新たな言語を学び始める時には便利かもしれないが、結局のところレッスンを受けるよりプロジェクトベースの学習方法の方が一般的にもうまく学習が進むだろう。

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ちなみに同じ名前のSwift Playgroundも、子供にコードを教えるプロジェクトとして始まった。2014年にAppleが初めてSwiftを紹介した時、Stefan Mischookが始めたプロジェクトだ。見たところ2つは関連していないようだが、Appleがほぼ同じプロジェクト名を使用したのは興味深い。

Swift Playgroundsの開発者向けプレビューは今日からローンチし、最終バージョンはiOS 10と共に秋頃展開予定だ。アプリは無料で利用できる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website