Appleは画面録画コードの使用を明らかにするか、さもなくば止めるよう、デベロッパーに指示

Appleは、アプリのデベロッパーに対して、ユーザーがどのようにiPhoneアプリを使っているかを記録することを可能にする分析コードを削除するか、ユーザーに適切に開示するように指示している。もし従わない場合には、App Storeからの削除も辞さないという。TechCrunchも確認を取った。

Appleの広報担当者は、電子メールで次のように述べた。「ユーザーのプライバシーを守ることは、Appleのエコシステムにおける最重要課題です。当社のApp Store Review Guidelinesは、もしアプリがユーザーの操作を録画、ログ化、あるいはその他の方法で記録する場合には、明示的にユーザーの同意を求め、それを明確かつ視覚的に表示することを要求しています」。

「これらの厳格なプライバシー規約とガイドラインに違反しているデベロッパーには、すでに通知しました。必要なら直ちに行動に移します」と、広報担当者は付け加えた。

この動きは、Expedia、Hollister、Hotels.comといった大企業が、サードパーティの分析ツールを使用して、アプリ内のすべてのタップとスワイプを記録していたことが、TechCrunchによる調査によって明らかになったことを受けたものだ。我々は、テストしたすべてのアプリが、ユーザーに許可を求めておらず、どの会社も、プライバシーポリシーの中で、ユーザーの操作を記録していることに触れていないことを見出した。

機密性の高いデータはマスクされることになっているはずなのに、パスポート番号やクレジットカード番号など、一部のデータは漏洩してしまっていた。

Glassboxは、セッションリプレイ技術に特化した、クロスプラットフォームの分析ツールだ。これにより、企業は自社のアプリに画面録画技術を組み込み、ユーザーがどのようにアプリを操作するかを再生して見ることができるようになる。Glassboxは、その技術にはさまざまな利点があるが、中でもアプリのエラー率を下げるのに役立つ、と主張している。しかし同社は、「Glassboxの画面録画ツールを使用していることをプライバシーポリシーで述べるように強制はしていない」とのことだ。

しかしAppleは、ユーザーの許可なしに、こっそりとデータを収集するようなアプリを、明確に禁止している。

TechCrunchは、アプリデベロッパーに対する聞き取りを木曜日から開始し、Appleから規則に抵触していると通告を受けたかどうかを尋ねた。あるデベロッパーは、AppleがApp Storeのガイドラインを引き合いに出して、アプリのアクティビティを記録するコードを削除するよう告げてきたと明かした。

「あなたのアプリは、分析ソフトウェアを使用して、ユーザーまたはデバイスのデータを収集し、ユーザーの同意なしに第三者に送信しています。ユーザーの操作を録画、ログ化、あるいはその他の方法で記録する場合には、明示的にユーザーの同意を求め、それを明確かつ視覚的に表示しなければなりません」と、Appleは電子メールで指摘している。

Appleは、同じ電子メールで、1日以内にそのコードを削除して、アプリを再提出するようにデベロッパーに求め、さもなければ、そのアプリはApp Storeから削除されるであろう、としている。

Glassboxに、App Storeの削除騒動を認識しているかどうか尋ねたところ、Glassboxの広報担当者は「Appleとのコミュニケーションは、私たちの顧客を通してのものです」とだけ述べた。

Glassboxは、Androidアプリのデベロッパーも利用できる。Googleは、画面録画コードを禁止するつもりがあるかどうか、即座にはコメントしなかった。Google Playも、アプリが密かにデバイスの使用状況を収集することを、明示的に禁止している。「アプリは追跡行為を隠したり、外から見えなくしたり、そのような機能についてユーザーを欺くようなことをしてはならない」と、デベロッパー規則には記されている。もし返答があれば、記事を更新するつもりだ。

これは、アプリの好ましくない動作が指摘された後で、Appleが顧客を保護するために干渉することを迫られた、プライバシーに関する最新の失態となった。

先週、TechCrunchは、AppleがFacebookの「調査用」アプリを禁止したことをお伝えした。それは、ソーシャルメディアの巨人が10代の若者たちに、彼らのすべてのデータと引き換えに、報酬を支払うというものだった。

その前には、Facebookが、Appleが発行したエンタープライズデベロッパー向けの証明書を悪用し、一般ユーザー向けのアプリをビルドしてAppleのApp Storeの外で配布していたことを、TechCrunchが暴いていた。Appleは、Facebookのエンタープライズデベロッパーの証明書を一時的に無効にして、同社の社内用iOSアプリのすべてを、ほぼ丸1日近くオフラインにしたばかりだ。

(関連記事:密かに画面を録画する有名なiPhoneアプリ

画像クレジット:David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

AppleはFaceTimeの盗聴バグを修復している間グループ通話機能を無効化

Appleは、盗聴を許す悪質なバグを修復するためのパッチを当てる工事の間、FaceTimeのグループ通話機能を無効にしている。

Appleのステータスページを見ると、“Group FaceTime is temporarily unavailable”となっている。これは今週中に恒久的な修復をするまでの、間に合せの対応だ。グループ通話はちょっと前までは有効にできて問題を再現できたが、今はできない。

すべてうまくいけば、このやり方ではバグのせいでFaceTimeを完全に無効にする必要はないが、気の短い人は焦るだろう。

この脆弱性が露呈したのは月曜日(米国時間1/28)で、誰かがグループ通話を開始してほかの人たちがそれに参加しているときに起きる。詳しくは前の記事で説明しているとおりだ:。

どうやら、FaceTimeのグループコールのシステムのロジックに、バグの原因があるようだ。ここでやり方を書くことは控えるが、このバグによって受信者のスマートフォンはグループコールがすでに進行中である、と思ってしまうらしい。何かタップするとFaceTimeはたちまちトリップ状態になり、まだその起呼を受け取っていないのに受信機のマイクロフォンをonにしてしまう。

さらに奇怪なのは、受信者がその起呼を無視しようとしてボリューム下げボタンや電源ボタンを押すと、こんどはカメラもonになることだ。受信機の画面はその入信を表示しているままだが、マイクロフォンとカメラはストリーミングを開始している。

Appleは、恒久的な対策を数日以内に講じる、と本誌などのメディア上で言っている。

同社のスポークスパーソンは、“この問題はすでに承知しており、すでに対策は分かっているので、今週後半のソフトウェアアップデートでそれをリリースする”、と言っている。

ちょっと気になるのは、iOSのある問題のため、グループ通話機能の提供が計画より遅れたことだ。それは一度加えられたが、iOS 12の8月のベータバージョンでは姿を消し、全ユーザーに行き渡るのにかなり手間取った。iOS 12が9月に全ユーザーに届いたときにはこの機能がなくて、10月のiOS 12.1で提供された。Appleは、遅れの理由を述べていない。

Appleは長年、企業や製品のポリシーとしてプライバシー重視を強調してきただけに、今回のバグは恥ずかしい事件だ。この前のCESでは、誇らしく、“あなたのiPhoneの上で起きることはあなたのiPhoneの上にとどまる”、と宣言していたのだから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhoneがOLED化するのは2020年、ジャパンディスプレイは台湾・中国ファンドと交渉中

日本の有力電子部品メーカー、ジャパンディスプレイは台湾と中国のファンドからの出資受け入れの交渉中だと Wall Street Journalが報じて注目を集めている。日本の部品サプライヤーが苦境に陥った原因の一つはiPhone XRの販売不振にあるという。この記事でわれわれが注目したのは、AppleがiPhoneをOLED化するのは来年になるという部分だ。これは(驚きとまではいえなくても)興味深い。

WSJの記事は情報源として「事情に詳しい人々」としか述べていないが、大筋で納得できるものだ。OLEDディスプレイの製造テクノロジーが進歩するにつれて価格は低下し、多くの人々が手にしやすくなる。Appleが部品のコストカットを止めてOLEDを採用することになるかどうかはともかく、LCDディスプレイのXRの売れ行きがAppleが望むようなものでなかったのは確かだ。

Appleは失望が大げさに伝えられるのを警戒し、廉価版モデル(XSより250ドル安い)が iPhoneの中でいちば人気があると述べている。しかし廉価版であろうとなからろうと、スマートフォン市場は全体として縮小傾向にある。これはAppleに限った現象ではない。

また常に最新のテクノロジーを採用し続けねばならないというのもこの業界の必然だ。たただし、Appleの場合採用は今年ではないようだ。この秋に発表されるXRの後継機はこれまでどおり通常LCDディスプレイとなる。ライバルの多くはすでにOLEDに移行しており、さらに「折り畳める」ディスプレイの採用に取り組んでいる。ただし実機が市場に登場するまでにはまだ時間がかかるようだ」。

2020年にAppleは5G iPhoneを発表するという。

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滑川海彦@Facebook Google+

Appleには悪いけど、まだiPhoneを買い換える気になれない

先週、Appleの売上高見通し下方修正の報告を聞いて、TechCrunchの同僚Ron Millerは、古いiPhoneの買い替えに時間がかかったことを皮肉まじりに謝罪した。

彼はついに、3年以上も使っていた(でもまだ使える)iPhone 6を、ピカピカのiPhone XR(750ドル以上)に大枚を投じて買い換える腹を決めたと書いている。最後の最後まで考えて、虎の子の1000ドルを叩きつけ、最上級のiPhone XSを購入したのだ。

ゆえに、かの有名なAppleの高級品としての魅力も、その程度だということだ。

Appleにとって、もっと悪いニュースがある。私は、今でも自分の(まだ使えるが、バッテリーとメモリーはヒーヒー言っている)iPhone 6sを買い換えられずにいる。なぜなら、これがぜひ言いたいのだが、Appleがヘッドホンジャックを廃止してしまったからだ。それが、利便性を貶め、選択の幅を狭めている。

私の小さい耳には、iPhone付属の全共用サイズの純正ヘッドホンが上手く入らない。音質は悪くないのだが、今でも使えずにいる。ヘッドホンは、歩き回っても耳にしっかり収まっていてくれないと困る。首を捻るごとに耳から飛び出して、そのたびに入れ直さなければならないようでは、汚い言葉を使わずに言うなら、あまり便利じゃない。

そしてそう、それがワイヤレスのAirPodsにも採用されている。私は、本当に使えるヘッドホンが完成するまで、ずっと熱心に開発を続けてもらうべくAppleに金銭的な貢献をしたいつもりでいるのだけど、正直言って、私にすれば、あれは悪手だった。

ヘッドホンに関して、Appleは小柄な人間のことは考えてないと言い切れる。仕方なく私は、何種類かのサイズのイヤーチップ(いつもいちばん小さいのを選んでいる)が付属しているカナル型ヘッドホンを使うはめになっている。つまり、適切なサイズのヘッドホンを使うためには3.5ミリのヘッドホンジャックが必要となる。これは好みの問題ではない。それでなければ困るのだ。

3.5ミリのヘッドホンジャックがあれば、もっと高音質なヘッドホンに投資することも可能になるのに。

だが、Appleの考えは違うようだ。ヘッドホンジャックを捨てたときのAppleのメッセージから判斷すると、私の小さい耳に、あれをとにかく無理にでも突っ込まないといけないらしい。冗談じゃない!

もちろん、iPhoneを買い替えて、付属の変換ケーブルを挿入すれば、ライトニングポートを3.5ミリのヘッドホンジャックに(再)変換すれば私の要求は満たされるが、この変換アダプターは単独に買えば9ドルの代物で、本来払わなくてもいい「アダプター税」だ。

なんだかんだ言ってもiPhoneは高級品だ。過去に戻るために欠かせない余分なアクセサリーを買わなければならないのは、進歩とは思えない(この苛立たしい金食い虫に、もっとふさわしい言葉は「余計な物」だ)。

それに加えて、ヘッドホンを使いたいときは、毎回あの馬鹿らしいやつが必要であることを思い出さなければいけない。そのイライラと面倒臭さは半端ではない。

おまけに、Appleの美学を愛する者として、あの変換ケーブルは100パーセント、まったくもって目障りだ。

さらに言わせてもらえば、Appleライトニングと3.5ミリ・ヘッドホンジャックの変換アダプターは、サードパーティー製のリモートコントローラーとは相性が悪い。ヘッドホンに付いている音量調整ボタンは誤動作しがちだ(星1つのレビューをすべて読めばわかる)。

AppleがMacBook AirからSDカードポートを廃止したことについては、触れずにおこう。しかし、新しい仕事用パソコンに買い換えた後のあの「いつもながらのメチャクチャな状況」に対処するための出費と苛立ちのことを思うと、本当に使いたいポートのことはすっぱり忘れようという「勇敢」な意思は砕かれてしまう。

TechCrunchには、ヘッドホンジャックがないと困るという人間が私の他にもいる。同僚のGreg Kumparakも12月に書いているが、彼は2年経ってもまだ3.5ミリ・ヘッドホンジャックが恋しいという。「あれは幸せな時間を与えてくれて、決して邪魔になることはなかった」とヘッドホンジャックの喪失を嘆いている。

あんな変換ケーブルが消えてなくなっても、誰も文句は言わないはずだ。

TechCrunchのMillerは、バッテリーがダメになってしまったのと、充電ケーブルがボロボロになってしまったために、愛用の古いiPhoneを買い換えざるを得なくなった。

私のiPhone 6sも、バッテリーがダメになりかけている。オリジナルのバッテリーは2017年に交換した(欠陥品だったためAppleが無償交換してくれた)。しかしある日、そのiPhoneが初めての「予期せぬシャットダウン」を起こし、「ピークパフォーマンス性能」がオンになったとの通知が表示された。

いわゆるパフォーマンス管理機能と呼ばれるそのオプションは、意味がよくわからないと消費者グループから責められAppleを窮地に立たせたため、現在のiOSではデフォルトで無効になっている。

もちろん、有料でバッテリーを交換することはできる。新しいiPhoneを買うよりは、ずっと安上がりだ。または、もっと安上がりな方法として、モバイルバッテリーを持ち歩くという手もある。

家に忘れて出かけたときに、どっちが困るだろう。バッテリーか変換ケーブルか?

少くとも、モバイルバッテリーがあれば、1日にiPhoneが使える時間は長くなる。そうなれば、利便性は高くなるだろう(頼まれれば友だちのスマートホンに充電してやる社会的貢献というボーナスもある)。

私なら、あのいまいましい変換ケーブルをどこにしまったかを常に憶えておかなければならないよりも、断然、カバンの中にモバイルバッテリーを入れておくほうを選ぶ。

いつだってすぐに皮が剥けてしまうAppleの充電ケーブルの問題を脇に置けば(これは交換すれば済む話)、もうひとつの問題は、今のiPhoneのストレージだ。もうほぼ満杯になっている。

Appleは、空き容量が少なくなると、有料のクラウドストレージを勧めてくる。しかしそれも、いらないデータを消去して、外付けのハードドライブを買って、ストレージの大半を占領している写真データを移せば済む。

それで、iPhone 6sはスッキリと出直すことが可能だ。

率直に言って、生まれ変わったiPhone 6sが正常に動くなら(バッテリーの不具合は横に置いて)、現行のものとそれほど変わらず、一部の重要な機能は私にとって迷惑で不便な高級機種を大枚はたいて買うよりは、そっちのほうがずっと魅力的だ。

しかもこれは、環境に優しい選択でもある。変換ケーブルが増えれば、不要な電子製品のゴミも増えるということを忘れてはいけない。つまり、この押しつけ変換ケーブル地獄は、地球に害をもたらすということだ。

ひとつの規格ですべてを満足させることなどあり得ないのだが、高級志向へとどんどん膨らんでゆくApplの方向性を合わせて考えると、「買い替えより再利用を」という今や常識になりつつある現状から、Appleの哲学がずれていっているように思えてくる。

Appleのだんだん怪しくなる国際取り引き


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(翻訳:金井哲夫)

Mophineの新しい充電ケースはLightningポートを使わずにiPhoneを充電する

新しいiPhoneで有線ヘッドホンを使っている人は、Lightningポート経由でiPhoneを充電しながら音楽を聞こうとしたときのイライラをよく知っているだろう。Mophieは今日(米国時間1/7)この問題の解決策をCESで披露した。

Qi規格のワイヤレス充電を利用することで、Mophieの新しいバッテリーケース(iPhone X, Xs/Max, XR用)は、iPhoneのLightningポートをフルに使用できる。これはiPhoneを充電しながら有線ヘッドホンで音楽を聞けることを意味している。

バッテリーケース自身の充電は、USB-CまたはQiのワイヤレスパッドで行う。このケースを使うとiPhone Xs/Xで最大25時間、iPhone Xs MaxおよびXRでは最大31時間の通話が可能になる。この充電ケースは119.95ドルで今四半期中に発売予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleよ、これほどまでに機種変を遅らせたことをお詫びしたい

Apple今夜(米国時間1月2日夜)悪いニュースを発表した 。実際のところ、Appleは、11月に出した四半期決算報告書の予想を下回るだろうという悪いニュースを発表しながら、しばらくのあいだ株式の時間外取引を停止しなければならなかった。その発表で、Appleはアジア、特に中国の売り上げの不調を原因だとしたが、その不調の原因の一部は私に向けることもできるのではないかと思う。

ご存知の通り、私もその問題の一部だったのだ。良い方向に考えれば、今週私は遂に私のiPhoneをアップグレードした。私は3年以上前の古いiPhone 6を使っていた。それはバッテリ寿命のせいで不機嫌になり、充電ケーブルは色々注意深く扱わないと上手く動作してくれなかった。携帯電話はテーブルの上に平らに置かれていなければならず、コードに軽く触れたり、よそ見をしたりするとしばしば接続されていない状態になった。

私は数ヶ月の間アップグレードを考えてはいたが、率直に言えば新しい電話に1000ドルを払うという考えが私の気持ちをげんなりさせていたし、なにより私の忠実な6は、ずいぶん昔に一括払い済みだったのだ。その活力の最後の1ビットまで絞り尽くすつもりだったのに、ああ全く!

結局、古い電話に対する大いなる欲求不満を抱えていたところを、200ドル分のクレジットを提供するという手で絡み取られ、電話を替えることになった。元日である昨日、私は最も近いApple Storeに向かい、ついにAppleの期待に応えた。

私は古い6を買い替えたが、だがそのやりかたは、おそらく無数に重ねられる傷の1つとして、Appleを死に近付けるようなものだったかもしれない。告白すると、私はもっと高価なXSを買おうと思って店に入ったのだが、結局もっと安価なXRを手にして店を出たのだ。私は2台の電話機を見比べたが、256GBの記憶容量を持つ電話に1000ドルを超える支出をすることは正当化できなかった。私は6よりも長いバッテリ寿命、優れたディスプレイとカメラを求めていたのだが、XRがそれを与えてくれたからだ。もちろん、さらに優れた電話機を手に入れることはできたが、結局のところ、私にとってはXRで十分で、これまで使っていたものに比べれば大幅なアップグレードだったのだ。

明らかに、世界中の多くの人びとが同様の考えを持っていて、そのことが他のことにつながり、あっという間に株式取引の一時停止と悪いニュースがやってきたのだ。この記事を書いている時点で株価が7パーセント以上下がっている(日本版翻訳時点では一時9%以上下げている)。

なので、大変申し訳ないがAppleよ、新しい携帯電話のコストという点を考えたときには、ある転換点があるように思える。これらの機器が私たちの生活に欠かせないものになっていることと同時に、世界中の多くの消費者たちにとって、新しい携帯電話に1000ドル以上を支払うことを正当化することは本当に困難なことなのだ。Appleはそれを認める必要がある。

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(翻訳:sako)

Apple株価引き続き下落、90日で38%――主因は米中貿易戦争

Appleの株価は一晩で9%以上ダウンした。実際、同社の株価は昨年の10月以来、トータルで38%も下落している。昨日(米国時間1/2)、Appleが収入の低下を警告する異例のガイダンス修正を発表する際、.株式売買は一時中断された。iPhoneをアップグレードする需要が失速したことが同社の収入、ひいては株価に大きな影響を与えたものとみられる。

10月3日の株価は232.07ドルだった。その後市場は乱調で全体として下落傾向だ。Appple株もここ数ヶ月ダウンを続け10月の高値と比べて87ドルも値下がりしている。

 

昨日の午後、Appleはガイダンスの下方修正による混乱を避けるため株式売買を一時停止したが、このときの株価は157.92ドルだった。今朝、この記事の執筆時点の株価は8.19%ダウンの144.981ドルだ。.

D.A. Davidsonのシニア・アナリスト、Tom Forteは昨日のガイダンス修正について、「Appleの経営は盤石と思われていた。なるほどiPhoneの売上台数は軟化していたが、これほど深刻だったことには驚かされた」と述べた。

Forteは昨日の発表でいちばん重要だったのはAppleが売上の20%を得ていた中国市場の問題だと考えている。長期化が予想される米中貿易戦争は売上に大きな影響を与えるだろう。貿易戦争は中国経済を全体として減速させるし、愛国心の高まりからiPhoneに代えて中国製スマートフォンを買う動きも起きるはずだ。

しかもすでにApple自身がインド、ロシア、ブラジル、トルコなど中国を除く市場でもiPhone売上が低下することを予想していた。しかしForteはやはり中国市場の問題がいちばん大きいと考えている。

Forteは「iPhoneのパフォーマンスが低下している一方、他のプロダクトは19%も成長していることは将来に向けて明るいニュースだ」という。しかもAppleの資金は潤沢であり、株式買い戻しのために1000億ドルを用意している。「株式買い戻しプログラムもあるし、決算は好調でキャッシュフローも巨額だ。つまり市場で投資家が株を買わないのならApple自身が買えばよい」とForteは説明した。

Canaccord Genuityの今朝発表してレポートでアナリストは、「昨日のガイダンス修正にもかかわらず、Appleのファンダメンタルズは良好であり、引き続きわれわれはApple株式についてBUY格付けを維持する」としている。

Forteは「ただし米中貿易戦争の将来は大きな疑問符だ。他のプロダクトの販売は好調であるものの、貿易戦争の状況が流動的である間は収入予想を上方修正することはないだろう」とみている。

〔日本版〕日本時間1月4日7:40AMにおけるApple株式は上の記事からさらに2ドルダウンして142.50ドル(時間外取引)。前日からほぼ10%のダウンとなっている。

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滑川海彦@Facebook Google+

アメリカの金融大手は今年のiPhoneの落ち込みを予想、中でも最悪はXS Max

スマートフォン全体の需要が落ち込んでいる中で、AppleのiPhoneの減産を予想するアナリストが日に日に増えている。今日(米国時間12/28)は、米金融大手Citi Groupの調査部門Citi Researchがその仲間に加わった。

ロイターによると、Citi ResearchのアナリストWilliam Yangは、今四半期のiPhoneの出荷台数を以前の予想より500万台下げて4500万台としている。もっと人気者のAppleアナリスト、TF International SecuritiesのMing-Chi Kuoも、先月初めに、iPhoneに関しこれと同様の鈍い予想を発表していた。

Yangの予想の中でとくに暗いのが、6.5インチのiPhone XS Maxだ。クライアントに宛てたリサーチノートの中でYangは、2019Q1のiPhone XS Maxを最初の予想より48%減らしている。

Yangは一連の暗い予想の根拠として、Citi自身の次のような見方を挙げている: “2018年にiPhoneは在庫縮小段階に入ったが、それはサプライチェーンにとって凶兆である”。

2週間前にKuoが発表した2019年のiPhone出荷台数では、前年比5-10%下げ、となっていた。そして第一四半期の出荷台数予想は、彼の最初の予想より20%少なかった。

画像クレジット: Apple

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iPhoneの将来を勝手に心配した記事がダントツ(2018年10月ランキング)

2018年にアクセス数の多かった記事を月別に紹介していく年末企画。10月は、iPhoneの今後がどうなるかを書いたコラムがダントツのアクセスを集めた。

具体的には、アップルの共同創業者で前CEOの故・スティーブ・ジョブズ氏の命日に合わせて公開した記事だ。あくまでも個人の見解として、iPhoneをはじめとするスマートフォンのイノベーションはそろそろ限界で、新しいプロダクトが必要だという内容。その可能性を秘めるデバイスはAirPodsの進化形かもしれないと紹介している。AirPodsの進化形には、長らくウワサされているアップル製アイウェア「Apple Glass」などがあるとし、今後はARやVRを進化させたデバイスの登場が期待される。それにはARやVRに最適化したOS、UI/UXの開発も急務だとも述べている。

アップルに限って言えば、スマートフォンの次のイノベーションになるかも(なっているかも)しれないスマートスピーカーで、グーグルやアマゾンに大幅に出遅れているという事実もある。Siriは便利な音声アシスタントだが、同機能を搭載したアップル製スマートスピーカーの「HomePod」は一部地域での販売に留まるのみで売上も伸び悩んでいる。スマートフォン市場はあと数年iPhoneが牽引していくと思われるが、そろそろ次のワクワク、ドキドキを体験したいところだ。

2位に入ったカオスマップ記事もTechCrunchでは鉄板。スタートアップ業界を中心に、さまざまな分野に参入している企業の関係性や立ち位置などがよくわかる内容だ。2018年はこの副業系のほかに、RPA、ライブコマース、インバウンド、AIなどのカオスマップを紹介した。

1位 iPhoneはもうすぐ日本で売れなくなる、アップルはどうするのか?
2位 副業系サービスをまとめたカオスマップの2018年度版が公開
3位 任天堂Switchのベストゲームはスーパー マリオパーティだ!
4位 カシオのオールメタルG-SHOCKが設定やアラームをBluetooth化
5位 ポケモンGOにシンオウ地方のモンスターが登場する

iPhoneがランキングを席巻、売れているのはiPhone 8(2018年9月ランキング)

2018年にアクセス数の多かった記事を月別に紹介していく年末企画。9月はiPhone関連記事がトップ5を席巻した。

2018年の新モデルはiPhone XS、XS Max、XRだったが、スマートフォンの売上ランキングで上位を占めたのは2017年に登場したiPhone 8。XSシリーズよりも安価なiPhone XR、1世代前のiPhone Xもランキング上位に入ったがiPhone 8には及ばなかった。XSシリーズはトップ10の下位にときどき顔を出すものの、ファーウェイの低価格機の後塵を拝すなど売上台数はイマイチの模様。とはいえ全体を見ると2018年もiPhone人気は揺るぎなかった。

日本国内でも躍進が続いているファーウェイ。米中の貿易摩擦で中国メーカーである同社の印象が今後どうなるか気になるところだが、アップルと戦えるのは同社しかいないのが現状だ。スマートフォンは機能やデザインの陳腐化が始まっており、そろそろほかのデバイスや分野に主戦場を移さないと各社とも立場が苦しくなるかもしれない。

1位 iPhone SEは後にも先にもアップルの最高傑作だった
2位 iPhone XS、XR、XS Maxを比較
3位 iPhone XRは「買い」
4位 AppleはiPhone XRで3D Touchが失敗であることを認めた
5位 iPhone XS、XS Max、XRの価格

イノベーションのためには携帯を捨てろ

われわれは今、過渡期を生きている。1980年代のはじめ頃には、デスクトップコンピュータの時代に入り、ドットコムの崩壊でクライマックスを迎えた。それは2000年問題に対応するためのコンサルティング料と、ハードウェアへの支出、さらにはPets.comなどの理不尽な繁栄に支えられた財政バブルだったのだ。その直近の過渡期は、コンピュータがより小さくより奇抜に、より薄く、そしてずっと強力になった時期だった。それは、長い退屈な時期を経て、われわれをモバイル時代へと導いた。それが今も続いている。次の10年間で革新を起こしたいのなら、以前のデスクトップPCがそうだったように、もはや携帯電話は行き止まりだということを認めるべき時が来ている。

われわれは、10年ごとに何かを創造しては、その後それを磨き続けることを繰り返している。その進歩の速度は増加しているものの、それは革新ではない。たとえば2007年のiPhoneと、現在のPixel 3との違いは信じられないほどだ。しかし、Pixelにできて、オリジナルのiPhoneやAndroid携帯にできないことが何かあるだろうか? あったとしても多くはない。

われわれは、現在の技術が可能にするユースケースに縛られている。1903年には、自転車は自転車であり、飛ぶことはできなかった。しかし、ライト兄弟や、その他の人々が、前進する機械的な動きから揚力を得ることに成功すると、われわれは離陸することができるようになった。2019年には、携帯は携帯であり、われわれと真にやりとりすることはできない。人間の体とは独立した部品に過ぎないからだ。そうした制限の先を見据える人が出てくれば、われわれは飛べるようになるかもしれない。

モバイル技術の未来を断定するつもりはないが、携帯電話を捨てて、この世界を見つめ直さない限り、注目に値するようなことは何もできないだろう、ということだけは言っておく。確かにきれいな写真が撮れるようになり、FaceTimeでやりとりできるようにはなった。しかし、そうした技術の限界に気付かなければ、それらの外の世界は見えてこないのだ。

もうすぐ新しい年(そして新しいCES)がやってくる。そしてまた、より多くの同じようなものがやってくる。画面−手−目の連携にとどまって、実質的に携帯電話を顔に押し当てるだけようなVRデバイスや、ほとんどテレビのようにしか見えない大画面のパソコンを作るのは、安全であり安心だ。しかし、その次に何があるのだろうか? そうしたデバイスはどこに行こうとしているのか? どのように変わるのか? ユーザーインターフェイスは、どのように凝縮され、形を変えるのか? そろそろ真剣に考えなければ、やがて身動きが取れなくなってしまうだろう。

たぶん、あなたはもう考えている。でも、急がなければならない。これまでもそうだったように、この時代も急激にガラッと変わるかもしれない。そうなれば、よく見積もっても得られるチャンスは限られる。なぜVRは軌道に乗らないのか? なぜなら、それはまだ辺境のものであり、モバイル思考に囚われた人たちによって探索されている段階だからだ。機械学習やAIの普及も、なぜこんなに遅いのか? それは、そのユースケースが、チャットボットと、より良い顧客応対に狙いを定めているからだ。われわれが、携帯電話の黒い鏡(この意味は分かるだろう)の向こう側に注目し始めなければ、イノベーションは失敗する。

起動するすべてのアプリ、スクロールするすべての写真、すべてのタップ、ダサいFacebookのちょっとした改良に期待して祈ることは、みんな予想を上回るより良い未来の到来に抵抗する砦を築くためのレンガなのだ。だから、来年こそは携帯から手を離して、何かを創ろうではないか。手遅れになる前に。

画像クレジット:Fuse/Getty Images

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

私は今でもヘッドホンジャックが欲しい

2年前、Appleはヘッドホンジャックを葬った。私はこのことでまだ彼らを許していない。

AppleがiPhone 7にはヘッドホンジャックがつかないと発表したとき、私はすぐにいら立った。それでも数カ月で慣れるだろうと思った。そうではなかった。状況はもっと悪くなると悟った私は、プラットフォームを切り替えた。すると他のメーカーが揃って先例に倣った。

これはもちろん、私にとった新たないら立ちではない。私は携帯電話のヘッドホンアダプターを、ここ、このサイトで「二〇〇九年」から嫌い続けている。それでもなんとか我慢してきた。

今や世界はドングルやヘンテコな独自オーディオジャックでいっぱいだ。Sony EricssonはFastPortを作った。NokiaはPop-Portを作った。Samsungは10種類だかのジャックを作り誰も見向きもしなかった。どこの端末メーカーも支配したと宣言していないので、どのジャックも標準になっていないが、あらゆるメーカーが「自分たちの」ジャックが「ザ・ジャック」になることを望んでいる。標準化されたオーディオジャックを備えていた端末でさえ、ほとんどが小さな2.5 mmジャックを採用していたため、結局アダプターが必要だった。

そして、オリジナルiPhoneが3.5 mmヘッドホンジャックと共に登場した。それはいやらしく埋め込まれた3.5 mmジャックで、ほとんどのヘッドホンは使えなかったが、それでも3.5 mmジャックだった。AppleはiPodの成功に便乗し、この噂のデバイスは発表される前からiPod Phoneと呼ばれていた。そんな製品にヘッドホンジャックが「ない」ことなど考えられなかった。

iPhoneは急激に売れた。2007年に数百万台。2008年に約1200万台。2009年は2000万台だった。潮流は動き始めた。Appleの小さなガラス片がスマートフォンの世界を支配するにつれ、他のメーカーはAppleがなぜそんなにうまくいっているのかを探ろうとした。かつてちゃちなボタンで覆われたプラスチックの獣たち(これはスライドする! こっちは回転する!)でいっぱいだったスマートフォン市場が統一された。新製品がでるたびに、あらゆる端末がiPhoneに似てきた。小さなガラス板。高級な材質。最小限の物理的ボタン。そして、もちろん、ヘッドホンジャック。

数年のうちに、標準ヘッドホンジャックはセールスポイントではなくなった——必須だった。私たちは、自分のヘッドホンを使いたいときはいつでも使える素晴らしい世界に突入した。

そして2016年9月7日、Appleは「勇気」をもって3.5 mmジャックの廃止を発表した(ああ、そうそう、あの新しい150ドルのワイヤレスヘッドホンもお忘れなく!)

ヘッドホンジャックをやめたのはAppleが最初ではない——しかし、それを採用する決断と同じく、削除する決断もまた潮流を変えた。ジャックのないiPhone 7が発表された数カ月後、XiaomiがMi 6のジャックをなくした。そしてGoogleはフラグシップAndroid端末Pixel 3からジャックを消した。Appleの判断を風刺していたSamsungさえもジャックの廃止を検討しているらしい。リーク情報によると、次期Galaxy S10にはヘッドホンジャックが付くらしいが、ミッドレンジのA8ラインからは今年すでになくなっている。2016年をAppleがヘッドホンジャックに剣を突きつけた年とするなら、2018年はとどめを刺した年だった。

そして私は今も怒っている。

テクノロジーは移り変わるものであり、Appleでも常に起きている。ノートパソコンからCDドライブをなくす? それは問題ない——CDは廃れていたしそもそもひどかった。Flashを排除? Flashは終わっていた。USBポートを別のタイプに切り替えた? 「いいだろう」と私は思う。新しいUSBはあらゆる面で良くなっている。最低でも、上下を間違えてひっくり返したら最初が正しかったと気づくことはない。

しかしヘッドホンジャック? あれは「よかった」。100年の長きにわたってテストに耐えてきた。それには理由があった。とにかく、使える。

私は、なぜヘッドホンジャックの廃止が、他のあっさりと捨てられたポート以上に私を悩ませるのかを考えてみた。それはヘッドホンジャックがほぼいつでも〈私を喜ばせることしかなかった〉からだと思う。ヘッドホンジャックを使うことは、大好きなアルバムを聞くことを意味していた。あるいは、空き時間を使って見逃した番組を見ること、あるいは友だちにイヤホンを貸して新曲を一緒に聞くことだった。幸せな時間を作り、決して邪魔をしなかった。

いまはヘッドホンを使いたいときはいつも、いらいらする自分がいる。

Bluetooth? おっと、充電し忘れた。あるいは、おっと、リュックの中のノートパソコンとペアリングしようとしている!

アダプター? おっと、職場のヘッドホンに刺したままだった。あるいは、どこかに落として、またひとつ買わなくては。

私は山ほどアダプターを買い込み、全部のヘッドホンに差し込んだ! 誰かに借りるときのために余分のアダプターをバッグに入れてある。現時点でアダプターが5つということになる。問題解決だ! おっとちょっと待て:寝ながら音楽を聞きたいけど、明日のためにiPhoneを充電しなくてはいけない。それは別のもっと高価な分岐アダプターだ(その多くができの悪いゴミだ)。

どれをとっても大した話ではない。ヘッドホンくらい充電しろよ、Greg。アダプターをなくすのをやめよう。問題は、かつて〈ただ〉使えていて〈ただ〉私を幸せにしていたものが取り上げられて、代わりに〈ただ〉わたしを苦しめ続けていることだ。友だちからYouTubeのリンクが送られてきてまわりの人に迷惑をかけずに見たいと思ったら、たまたまカバンの中にあったどんな安物の使い古したヘッドホンでも使うことができた。今は、山ほどの障壁のあるプロセスを経なくてはならない。

「でも、防水になったじゃないか!」 防水携帯電話はずっと前から存在していて、その多くにヘッドホンジャックがついていた。最近の例では、SamsungのGalaxy S9はIP68規格の防水だ(iPhone Xsと同等)。

「でももっと薄くできる!」 だれもそんなこと頼んでない。

「でも内蔵バッテリーを大きくできる!」 バッテリー容量は6sから8の間にほとんど増えいていない——1715 mAhから1821 mAh。バッテリー容量が大きく増えたのはiPhone Xで本体が幅広く縦に長くなってからだ。

この記事で何かが変わるかって? もちろん違う。Appleは、ヘッドホンジャックはなくてもよい、と高らかに宣言しだれもがそれに従った。翌年——そしてその翌年も——Appleは2億台以上の端末を売った。その時点でAppleは、ヘッドホンジャックアダプターを同梱することさえやめた。Appleの決心は固まったのだ。

しかし、もしあなたが悩んでいて、”なぜAppleはヘッドホンジャックをなくしたのか”をググってこの記事にたどり着いたのなら、これだけは知ってほしい。あなたはひとりじゃない。2年が過ぎ、今も私はこれを決めた誰かに腹を立てている——それに倣った人たち全員にも。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterの新機能が「iPhone vs Android」戦争を再燃させている

Twitterの最新機能がiOSとAndroidオーナー間のネット論争を再燃させている。

米国ソーシャルメディア会社の最新追加機能は、ツイートがどのアプリから送られてきたかをちょっとした情報だ。同社はユーザーがツイートしたのがウェブからかモバイルからか、モバイルならTwitterのiOSアプリかAndroidアプリか、あるいはサードパーティーのサービスなのかを表示する

この機能は——今月Twitterのモバイルアプリで静かに公開されたが、TweetDeckアプリにはずっと前からある——CEO Jack Dorseyが発表して以来賛否両論を呼んでいた。

あるユーザーがモバイルにいるのかサードパーティーアプリを使っているのかがわかることで詳しい状況がわかると歓迎する人たちがいる一方、iOSファンとAndroidファンのライバル意識を高めるだけの不必要な情報だと信じる人たちもいる。

実はこの機能は新しいものではない。去る2012年——6年前になる——Twitterはこの情報を削除した。異なるデバイス間のユーザーを統一し、サービスの閲覧体験に集中させるための変更で、公式アプリの利用を促進して広告対象者を増やす目的もあった。

あれは遠い昔のことで——TechCrunch編集長のMatthew Panzarinoこのことについて記事を書いた当時、彼と私はまだ別の出版社で一緒に仕事をしていた——Twitterはその後大きく変わりユーザー数は3.3億人へと大きく成長した。

2012年当時、上場を控えたTwitterはユーザーの間で人気のあったサードパーティーアプリをコントロールして自社の広告力を強化しようとしていた。 TwitterのIPOは2013年に実施され、実際多くのユーザーを自社アプリに呼び込んだが、デベロッパーの扱いはひどく、現在はごくわずかなサードパーティーアプリしか残っていない。独立アプリは伝統的に公式アプリよりもデザインに優れ機能も多いためユーザーは数多く、Twitterの弱点の一つだった。今や多くのアプリが終了し、Twitterの公式アプリが支配している。

多くのTwitterユーザーがこうした内情を知らないであろうことを考えると、端末の詳細を表示することに懸念を示すユーザーがいることは興味深い。実際、多くのAndroidユーザーは、新機能によって自分たちのデバイスが「露出する」ことを悲しんでいる。

以下にツイートの例を挙げておく:

まだまだある——ここでもっと見られる。しかしどうやら多くの人たちにとって、iPhoneは未だにAndroidに対する究極のステータスシンボルらしい——Samsung、Huawei、さらにはXiaomi、OppoといったAndroidの新規参入者たちの努力にも関わらず。

これでモバイルの2つの部族間の論争が激化する可能性がある一方、新機能によって、ブランドやアンバサダーが「間違った」端末を使っていることが暴露されている。著名なところでは、LGがスポンサーの韓国男子バンドがiPhoneを使っていたApple MusicチームがAndroid端末からツイートしたケースが見つかっている。こうしたミスマッチが突然ずっと簡単に見つかるようになった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

3Dプリントされた顔でスマートフォンをアンロックできる——警察も

3Dプリンターは実にさまざまなものを作れる。義肢角膜から拳銃——さらにはオリンピック規格のリュージュまで。

人間の頭の実寸模型だって3Dプリントできる——そしてそれはハリウッドのためだけではない。ForebsのThomas Brewster記者は、自分自身の頭の3Dプリントモデルを発注し、いくつかのスマートフォンの顔認証システムのテストを行った——Android 4台とiPhone 1台。

Androidユーザーには悪い知らせだ。iPhone Xだけが自らをアタックから守った。

信頼できるパスコードの時代は終わったようだ。1日に何十回もスマホをアンロックするたびに暗証番号を入力するのは面倒で不便だからだ。メーカーはもっと便利なアンロック方法を次々と考えだす。Googleの最近機種Pixel 3は顔認識を回避したが、多くのAndroid機が——人気のSamsung機も——人間の顔による生体認証を採用している。Appleは最新シリーズで事実上指紋認証のTouch IDを廃止して顔認証のFace IDに置き換えた。

しかし、たかが3Dプリント模型で携帯電話が騙され秘密を明け渡してしまうのは問題だ。ハッカーたちにとっても仕事が楽になるが、そもそも彼らに守るべきルールはない。しかし、ルールのある警察やFBIはどうだろう?

生体認証——指紋や顔——が憲法修正第5条(黙秘権)で守られていないことは周知の事実だ。つまり、警察はパスワードを教えるよう強要することはできないが、端末に指を押し付けさせたり、顔を向けさせたりすることはできる。そして警察はそのことを知っている——実際あなたが想像している以上にそれは起きている

警察が3Dプリントで体を複製して端末をこじ開けることも防ぐ方法はほとんどない。

「法的には指紋を使って端末をアンロックすることと変わりはない」とUSCグールドロースクールのOrin Kerr教授がメールで言った。「政府はなんとかして生体認証のアンロック情報を手に入れる必要がある。指紋であれ、顔の形であれ」

生体データを得るために「令状は必ずしも必要ない」が、そのデータを使って端末をアンロックするためには必要だ、と彼は言う。

Project On Government Oversight[政府監視プロジェクト]の上級弁護士Jake Laperruqueは、それは実施可能ではあるが警察が携帯電話データをアクセスする実用的あるいは経済的な方法ではない。

「実際の人間は連れてこられないが、3Dプリントモデルなら使えるという状況はあるのかもしれない」と彼は言う。「誰でも——警察であれ犯罪者であれ——人の顔を向けさせて端末に侵入できるシステムはセキュリティー上深刻な問題があると私は考える」

FBIだけでも数千台の端末を保管している——暗号化端末の数を水増し報告していたことを認めた後でもこれだけある。監視社会が進み、強力な高解像度カメラ顔認識ソフトウェアが作られるにつれ、日常生活のなかで警察がわれわれの生体認証データを入手することは益々容易になっていく。

「パスワードの死」を喜んでいる人たちは、考え直した方がいいかもしれない。あなたのデータの安全を法律上守ってくれる唯一の存在なのだから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

影響力の強いAppleアナリストMing-Chi Kuoが来年のiPhoneの販売台数を低めに予想

TF International Securitiesの著名なAppleアナリストMing-Chi Kuoが今週、iPhoneに関するあまり芳しくない予測を発表した。タイトルもずばり、“2019 iPhone shipments likely to be under 190 million units”(2019年のiPhoneの販売台数は1億9000万台に達しない)、この書簡によると来年のAppleのハンドセットの売上は、先にアナリストたちが予測していた2億2100万台をかなり下回る。

KuoのApple予測は株価などへの影響力が大きいことで知られていて、とくに売上の台数や今後の新製品に関してはよく当たる。それには、彼とAppleのサプライヤーたちとの特別な関係も原因している、といわれる。前四半期も、彼の予測で株価が動いた。〔今回もAppleの株価下げを起因…12/15現在〕。

“iPhoneの旧機種の受注増は季節要因が弱いためXRとXSシリーズの減少をオフセットしない”、とKuoは書いている。低価格製品だから伸びる、と一般的に期待されたXRに対しても否定的なのが、彼独特の見方だ。

でもそれは、Appleだけの話ではない。今年はスマートフォン全体が落ち込んでいる。数年間爆発的な成長を続けたあと、多くの企業でペースは鈍っている。2月にGartnerは、スマートフォンに関しては初めて、前年比の減少を指摘した。強力な魅力を持つアップグレード要因がないことも、低迷に貢献している。

でも5Gは、また新たな起爆剤になるかもしれない。来年は少数の企業が5Gのハンドセットを出すが、Appleの5Gハンドセットは2020年と予想されている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、関税率次第では中国外でiPhoneを製造するかも

Bloombergの新たな報道によると、Appleは関税とiPhone製造について、いくつかのシナリオを描いている。現段階では、iPhoneは米国と中国の間で展開されている貿易戦争の直接的な影響は受けていない。

しかし米国大統領ドナルド・トランプがスマホへの関税を引き上げると決断すれば、Appleにとっては大問題となりえる。Appleは現在、iPhoneの大半を中国で製造していて、最終組み立てはFoxconnとともに行なっている。

関税の高いいくつかの国では、Appleは中国外のサプライヤーと協働している。たとえば、台湾の製造業者Wistronはインドのバンガロールに組立施設を建設した。当初、計画ではiPhone SEはインドで製造するはずだった。

似たような例として、Foxconnは2011年にブラジルに施設を開所した。しかしその結果は期待外れで、ブラジルでのデバイスの価格は米国よりもかなり高いものになってしまった。

しかし米国はAppleにとって鍵を握るマーケットであり、米国の輸入にかかる関税は重大な結果をもたらすことになりかねない。Bloombergによると、もし米国がスマホに10%の関税をかけることを決めたとしても、Appleは同じサプライチェーンを維持するだろう。関税が25%であれば、製造を中国外へ移すかもしれない。

全ての製造を中国外に移すのか、あるいは米国向けの製造のみを移すのかは定かではない。しかし、今のところ何も変わっていない。ただ幹部が“もし”を想定するゲームで遊んでいるだけだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

総務省認定iPhone修理業者がGoogle Pixelに熱視線を送るワケ

Google Pixel 3シリーズの日本国内の販売が始まって1カ月が経過した。SIMフリーモデルだけでなく、NTTドコモやソフトバンクがキャリアスマホとして取り扱うなど注目されたが、BCNランキングなどを見るといまのところ販売台数は芳しくないようだ。

一方でiPhoneは、XRの値下げなどもあり販売台数は予想を下回るという見方が強まっているものの、ランキング上では依然絶好調。2018年11月26日~12月02日のBCNランキングではトップ10に6機種がランクインしている。問題は、トップ3を占めているのが新機種ではなく、2017年にリリースされたiPhone 8シリーズだということ。

おなじく2017年に登場した旧モデルのiPhone Xも強い。新機種でトップ10入りを果たしているのは価格が抑えられたiPhone XRのみで、多くのメディアが大絶賛していたiPhone XSシリーズはトップ10圏外だ。XSシリーズの機能は確かに素晴らしいのだが「プライスパフォーマンスとは何か」を我々メディアはもっと深く考えて読者に伝えるべきだったのではないか。

iCracked JapanがGoogle Pixel 3の正規修理業者に

iCracked Store 渋谷。iCracked Japanでは北海道から九州まで25店舗を展開している

そんな中、総務省認定のiPhone登録修理業者であるiCracked Japanが、Google Pixel 3シリーズの修理サービスを開始した。総務省認定の登録修理業者とは、修理可能な端末と修理を行う箇所、修理方法などを詳細に記した申請書を総務省に提出して、国のお墨付きを受けている事業者のことだ。

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スマホには、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信を行うチップが組み込まれており、資格のない人間が修理すると電波法に抵触するおそれもある。iCrackedは全国で20社に満たない数少ない登録修理業者の1社。これまではiPhoneの修理を専門としていた同社がなぜPixel 3に手を出したのだろうか。

この疑問をiCracked Japanで顧問を務める福島知彦氏に投げかけてみたところ、「iPhoneの修理事業が先細りになる前に、新たなメーカーの端末の修理スキルを高めておきたかった」とのこと。「Google Pixel 3シリーズは大手キャリアが扱う初めてのPixelなので、爆発的に売れるとは思っていない。しかし、今後Googleが本気で日本市場に挑むなら我々としても一緒に戦っていきたい」とのこと。

なお、iPhone登録修理業者は総務省が認定しているものの、アップル認定サービスプロバイダーとは異なり、修理後の端末はアップルの保証がなくなってしまうことがある。一方、Google Pixel 3シリーズの修理については、iCracked JapanがGoogleの米国本社と直接契約を結んでおり、正規の修理業者として認定されている。もちろん修理パーツもGoogle指定のもので、修理後もGoogleによるメーカー保証が失効しない。

iPhone XRが売れないと修理業者は窮地に?

さて、Google Pixelの正規修理業者の認定を受けたiCracked Japanだが、現在最も多く修理で持ち込まれる機種はiPhone 7シリーズだそうだ。「すぐに直してほしいという駆け込みは何件があるが、AppleCareの充実やアップル認定プロバイダーの修理代金の低価格化もあり、最新機種をiPhone登録修理業者に持ち込むユーザーは少ない」そうだ。そのため、発売から2年が経過し、アップルのメーカー保証やAppleCareによる延長保証が切れたiPhone 7シリーズの修理が多い。

ちなみに内部を分解してみると、Google Pixel 3シリーズに比べてiPhone 7シリーズは内部に張り巡らされている防水シールの幅が狭いことがわかる。iCracked Japanのサービス企画・技術研修担当の橋詰隆史氏によると、Pixel 3はフレーム部分と液晶パネルが一体化しているため、画面割れの場合はフレームを含むフロントパネルをすべて取り替える必要があるとのこと。しかも、防水シールがかなり厳重に張り巡らされているおり、しっかりと防水対策されているそうだ。

黒いテープが残っている部分がGoogle Pixel 3の防止シール。かなりの幅でびっしりと張り巡らされている

一方のiPhoneは、液晶パネルとケースが別パーツになっている。そのうえケース全体が金属なので、落下などで画面が割れた際にボディーが少し歪んでしまうことが多く、ここにコンマ数ミリの隙間が生じるだけで防水性能はほぼゼロになるとのこと。

iPhone 7用のケースに貼り付ける防水シール。実際に使われるのは、両端の1mmにも満たない部分だ。iCracked Japanでは画面割れの修理時に防水シールも貼り替えてくれる

冒頭で紹介したように、いま日本で最も売れている端末はiPhone 8シリーズ。来年や再来年にはメーカー保証やAppleCareによる延長保証が切れるiPhone 8シリーズが大量に出てくるため、iPhone登録修理業者の事業がいますぐ先細ることはないと思えるが、福島氏によると事業の分岐点となるのはiPhone Xなのだという。

写真左から、iCracked Japanで顧問を務める福島知彦氏、サービス企画・技術研修担当の橋詰隆史氏、関東第一エリア店舗統括SVの村岡雄哉氏

「iPhone 8シリーズまでは液晶パネルを採用しているので、さまざなメーカーから、さまざまなクオリティーの修理パーツを取り寄せられます。一方、有機ELパネルを採用しているiPhone X以降では調達できる修理パーツのバリエーションが少なく、そもそも単価が高い」とのこと。有機ELパネルの量産に成功しているのは一部のメーカーのみなので、修理パーツの価格が高止まりしているのが現状だ。

現在、最も修理台数が多いのiPhone 7の画面割れについて、iCracked Japanでは1万2800円から複数の価格設定がある。これは、アップルの純正品相当の液晶パネルだけでなく、さまざまなクオリティーの液晶パネルをユーザーが自由に選べるためだ。

このような理由もあり、iPhone登録修理業者にとって有機ELパネルを搭載したiPhone XSシリーズの失速より、液晶パネルを搭載したiPhone XRの販売不振は数年後の業績にダイレクトに響いてきそうだ。これまではiPhoneの圧倒的な人気によって、メーカーやユーザー、そしてメディアまでを巻き込んだ強固なエコシステムが構築されてきたが、中長期を見据えると周辺機器メーカーや修理業者はそろそろ経営判断が必要な時期に差し掛かっているかもしれない。

iOSの最新アップデートでFaceTime通話時のカメラ切り替えが前のようにワンタップで可能に

iOS 12になってからAppleは、FaceTimeしてるとき前カメと裏カメを切り替えるボタンを隠してしまった。前はワンクリックで済んだことが、突然メニューの中へ押し込まれて、ユーザーが通話時に5,6回は使うもの、ではないものにされてしまった。

この変更が嫌いな人に、良いニュース。Appleはそれをアンドゥーしたのだ。

今日(米国時間12/5)リリースされたiOS 12.1.1では、切り替えボタンがメインの通話画面に戻ってきた。なにしろ、あの変更によって、誰かが必ず、“ちょっと待って。どうやって画面を変えるの? どうなってんだい? あのボタンはどこへ行ったの?”、と言うようになった。だから元に戻ったことによって、おかしな通話はなくなるね。

さらにこのバージョンでは、1対1のFaceTime通話をしてるとき、Live Photoを撮れるようになった。ただし両者がこの機能をonにしてるとき。チャットしてる途中にLive Photoなんか撮りたくないって? そんな人は、FaceTimeの設定でそれを無効にできるんだ。

この二つ以外でも、今度のバージョンでは既存の機能が磨かれている。パッチノートから引用すると: Wi-Fiで通話しているときでもリアルタイムテキストができる; デュアルSIMが新たに追加したキャリアでもサポートされる; iPadのNewsアプリでサイドバーを隠せる; その他のバグフィクスとパフォーマンスアップ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、iPhone XRの純正クリアケース発売開始――これできれいなカラバリを自慢できる

iPhone XRはカラフルな製品だ。ホワイトとブラック以外にブルー、イェロー、レッド、コーラルと6色から選べる。せっかくのカラーバリエーションなのに、平凡な不透明なケースを買ってしまったらバカというものだろう。保護機能は果たすものの、フレッシュなボデイーカラーが見えなくなってしまう。

というわけでAppleは純正のクリアケースの販売を開始している。さすがAppleで要するにスマートフォン用ケースに過ぎないのだが、キャッチコピーはなにかスペシャルなプロダクトだと思わせる。「(XRの)魅力的なデザインを楽しみたいなら、薄くて、軽くて、持ちやすいこのケースがおすすめ」だそうだ。

ボタンやカメラの位置にぴったりフィットするだけでなく、ケースの内外に傷に強いコーティングがされているという。iPhoneをケースに入れたままi充電器の上に置くだけでワイヤレス充電をするのも便利そうだ。

Appleの位置付けではiPhone XRはiPhone XS Maxの下位モデルだが、ケースの価格は39ドル〔日本では税別で4500円〕だ。下位モデルといってもiPhone XRの市販価格は749ドルからと絶対的にはそう安くはない。ちなみに、iPhone XSは999ドルから、iPhone XS Max,は1099ドルからとなっている。.

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滑川海彦@Facebook Google+

5G対応iPhoneは2020年までは見送り?アップルとクアルコムの不仲も一因とのうわさ

eng-logo-2015アップルは少なくとも2020年までは、次世代移動通信「5G」対応iPhoneの発売を延期するとの噂が報じられています。

米メディアBloombergの匿名情報筋によると、アップルはこれ以前のモバイル通信3Gや4Gと同じく、5Gネットワークへの参入も遅らせるとのこと。すでに米国の通信大手ベライゾンが5G対応のサムスン製スマートフォンを2019年前半に発売すると発表していますが、今回の報道が正しければアップルは1年遅れとなります。

アップルが新世代の通信規格への対応を遅らせるのは「いつものこと」と言えます。たとえばアメリカでLTEがサービス開始されたのは2010年後半でしたが、LTEに対応したiPhone 5が登場したのは2012年9月のこと。Bloombergは「導入初期には電波がカバーされる範囲に問題があると正確に予測していたからだ」といった分析をしています。

しかし、5Gは以前の世代よりもはるかに高速化しているため「4Gから5Gへの飛躍」は新型スマートフォンの主要なセールスポイントになるほど重要との見方もあります。さらにはIoTに対応する超多接続性など、モバイルコンピューティングの新境地が開かれる可能性も指摘されています。

その一方でアップルの競合他社は、2019年内に5G対応スマホを投入すると噂されています。冒頭で紹介したサムスンのほか、中国のOppoファーウェイもそろそろ具体的な動きを起こす気配があります。

遅れをとるリスクがありながら、なぜアップルは5G対応を1年遅らせるのでしょうか。Bloombergはひとつの要因として、2020年に5G版iPhoneをリリースすれば、スーパーサイクル(iPhoneの買い替え特需)を引き起こせるという予測を示しています。iPhoneが高価になり、アップグレード周期が全体的に遅くなっていることを考えれば、今から2年後の5G採用はiPhone XやiPhone XSユーザーに買い替えの動機を与えるうえでちょうどいいというわけです。

別の見方としては、5G対応チップのリーダーと言えるクアルコムとアップルの不仲が関係するかもしれないと指摘しています。iPhoneのための莫大な量の5Gモデムチップを確保するために、和解を拒否して法廷で争うライバルから調達するわけにはいかないということでしょう。ただ、片方の手で握手をしながらもう片方で殴り合うのはある意味アップルの伝統芸かもしれません

IT分野の調査・助言を行う企業ガートナーのアナリストMark Hung氏は「アップルはいつも携帯電話の技術で遅れを取っている」「過去には影響はなかったが、5Gははるかに市場に普及しやすいだろう。2020年を過ぎると、その影響が出てくると思う」と語っています。

さらにIT調査会社のIDCによると、世界的なスマートフォン市場は4四半期連続で減少しているなか、iPhoneはアップルの収益の約60%を占めているとのこと。「今後のアップルはハードよりサービス」との声もありますが、音楽、動画ストリーミング、クラウドストレージの基礎となるiPhoneは依然として重要なはず。他社の5G攻勢に対して、アップルがどのような対策を取るか見守りたいところです。

Engadget 日本版からの転載。