Appleから招待状―今月27日(日本時間28日)のイベントで新しいMacが発表される

2016-10-20-mac-invitaiton

Appleからついに招待状が来た。

われわれはAppleが10月27日に大きな発表をするという情報はつかんでいた。Appleはついに、とうとう、やっと、Macをバージョンアップするようだ。MacBookを別にすれば、Appleはここ1年以上Macのバージョンアップをしていなかった。

ただし確実に判明しているのはAppleがプレスイベントの招待状を発送したこと、その日時は10月27日だということぐらいだ。

日時場所の他には、例によって、Appleの招待状には具体的な事実がない。というかほとんどない。

ほとんど、というのは招待状には“hello again”とあるからだ。そこで1984年のMacintoshの広告を見直してみると―

お急ぎの読者は0:18までスキップすると(サムネール画像をよく見るだけでもいい)、 “hello”という文字がMacintoshコンピューターのデビューを飾っているのがわかる。ご覧のように、今回の招待状と同じくhelloはすべて小文字で綴られている。

また1998年にiMacを発表したとき、ジョブズは再度、“hello”を使っている。

hello

こういう観察と、街に流れている噂を総合すると、イェス、27日のイベントでは新しいMacが登場するはずだ。

AppleではイベントをApple.comからライブでストリーミングすると発表している。日時は太平洋時間で27日午前10時からだ〔日本時間28日午前2時〕。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleがSierra正式公開―macOSは安定したプラットフォームになった

2016-09-21-macos-sierra2

今日(米国時間9/21)、macOS Sierraが正式に公開され、ダウンロードできるようになった。AppleがOSをメジャー・アップデートするたびにわれわれはレビューを書くことになっている。今年のアップデートでOS XはmacOSと呼び名が変わった。これ自体はコスメティックな変更にすぎないが、一歩下がってMacコンピュータのOSの全体像を観察するのにいい機会かもしれない。

デビューから15年以上、13回のメジャー・アップデートを経てMacは成熟したコンピューティング・プラットフォームとなった。これはすばらしいことだ。

アップデートが発表されるたびに大勢の優秀なライターがMacのOSの新機能や改良点を詳しく解説したレビュー公開する。そこでmacOS Sierraの技術的詳細はそういうレポートに任せておく。いずにせよ3ヶ月の公開ベータ・テストを経た後なのでSierraそのものについてはここで紹介しなけれならないような新しいニュースは特にない。

そんなわけでこの記事はmacOSのレビューとしてたいへん短いものになりそうだ。iOS 10は非常に大掛かりなアップデートだったが、macOS Sierraは、少なくともOS X El Capitanのユーザーにとっては、さほど大きな変更ではない。

Screen Shot 2016-06-22 at 4.24.41 PM

まず新機能を簡単に見ておこう。Siriが初めてMacにやってきた。実現するのが遅すぎたともいえるが、目新しい機能も含まれている。Macに話しかけることによって天気予報やNBAの試合結果、単語の翻訳、テキストの送信などができる。Wi-Fiを切ったり、HDDのファイルを検索したりもできる。ただしサードパーティーのアプリはMacのSiriを利用できない(この機能はiOS 10デバイスに限られる)。私はiPhoneでSiriを長いこと使ってきたのだが、Sirの機能を利用するためにMacに話しかける機会はあまり多くなさそうだ。私が慣れていないせいもあるだろうが、Macの大型スクリーンを前にしていれば音声入力はそれほど必須の機能ではないように思える。

写真アプリはiOS 10とほぼ同様の機能を得た。 撮影場所、日時を基準にした自動アルバム作成や従来よりはるかに強力な検索機能などだ。そのためMacで写真を眺めるのはすばらしい体験になった。メッセージではリンク先をプレビューしたり、Facebookの「いいね!」に似たtapbackと呼ばれる絵文字のリアクションを送ったりできる。残念ながら、メッセージではiOS 10で導入された便利な機能の多くはMacに移植されず、メッセージ用アプリをインストールしたりはできない。

他の新機能にはデスクトップと「書類」のフォルダのコンテンツがiCloudと自動的に同期し、ユーザーのあらゆるデバイスからアクセスできるようになること、これに関連してiCloudがストレージの最適化を助けることなどが含まれる。 その他ウェブ版Apple Pay、Safari内での子ウィンドウ(ピクチャー・イン・ピクチャー)の表示、iWorkでのリアルタイムの共同作業などの機能も追加された。

Apple WatchのユーザーはWatchとApple IDを用いて非常に便利な2段階認証を設定できる。Apple Watchを身に着けてMacに近づくと、自動的にアンロックが行われる。私は長年パスワードを入力してきたが、Apple Watchを使った認証は魔法のような体験だ。

Screen Shot 2016-06-22 at 4.22.30 PM

念のために断っておくが、 macOS SierraはすばらしいOSだ。これまでのMacになかった数多くの新機能を追加してくれる。しかしMac体験を根本的に一新するようなOSではない。AppleはMountain LionMaveriksのリリースでは「新機能が200件も!」と宣伝したが、今回はそのようなアップデートではない。MacのOSはもはやそういう時代ではない。

Appleは手を広げすぎたという批判がある。だからAppleにはmacOS、iOS、tvOS、watchOSのすべてを同時にメジャー・アップデートするような能力はないというわけだ。しかしAppleがこの10年で大きく成長したことを考えておく必要がある。開発者も圧倒的に増えている。つまり優先順位の問題ではない。

ある意味でMacは開発の観点からは「退屈な」プラットフォームになった。しかしユーザーからすれば悪いことではない。AppleはiOSに惜しみなく先進的、実験的テクノロジーを注ぎ込んでいる。iPadではノートパソコンに変わる次世代のコンピューティング・プラットフォームを築こうと試みている。残念ながらこの目標はまだ実現していない。すくなくとも一般ユーザーに関する限りはまだだ。

その一方で、MacのOSはもっとも安定したプラットフォームとなっている。私はこの夏いっぱい公開ベータ版のSierraをテストしてきた。私に関する限り、Sierraにはまったく何の問題もなかった。たしかに目を奪うような新機能には欠けているかもしれない。しかしSierraはMacを従来よりはるかに効率化した。私としてはそれで十分だ。

Screen Shot 2016-06-22 at 4.21.49 PM

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

この秋、MacBook Proが一新される―Touch ID装備 、ファンクションキーはミニOLEDスクリーンに

macbook-name

近くMacBook Proが大幅にアップデートされる。Appleが準備しているノート・パソコンはretinaディスプレイを装備したMacBook Proの13インチ、15インチモデルだ。BloombergのMark Gurmanによれば、Macbook ProはTouch IDセンサー、ファンクションキーを代替する OLEDミニ・スクリーンを始めとしてすべての面で新しくなるという。

MacBook Proに関する噂に関心がある読者には必ずしも驚くような内容ではないかもしれないが、KGI Securitiesの情報通のアナリストのMing-Chi Kuoと9to5macが報じていた内容をBloombergのGurmanが確認した。一言でいえば、MacBook Proのアップデートは非常に大幅なものになる。

まず外観から検討してみよう。新MacBook Proは現行モデルより薄く、軽くなる。しかしMacBook Airや12インチのretinaモニターのMacBookと違ってくさび形ではない。モニター周辺のベゼルは細くなり、デバイスの筐体も小型化される。

MacBook Proの筐体デザインがMacBook Airのようなくさび形ではないというのはグッド・ニュースだ。現行MacBook Proに装備されているポートに多様な機器を接続しているユーザーは多い。新モデルにも1つ以上のポートが装備されるはずだ。現行のUSB、MagSafeはType-C USBに置き換えられる。USB-CはThunderboltプロトコルをサポートするのでThunderboltポートも廃止されるかもしれない。Appleは内部のスペースを稼ぐためにHDMIポートとSDカード・スロットを廃止するかもしれないが、今のところはっきりしたことは言えない。

チップに関しては AppleがIntel Skylakeプロセッサーを採用しているのはほぼ確実だ。これによりパフォーマンスと省エネが一段と進む。Wi-FiとBluetoothのチップも新型に置き換えられるだろう。

しかし新MacBook Proで最大の改良点は本体のキーボードの上部に設けられた細長いOLED画面だ。これは現行のファンクション・キーや物理的なボタンを置き換えるタッチスクリーンだ。この新機能は誰も予想しておらず、Appleがこのタッチスクリーンにどんなタスクを割り振っているのか正確なところはまだ不明だ。いずれにせAppleはこのタッチスクリーンにアプリ別のショートカットや各種情報を表示させることができる。

またAppleはTouch IDセンサーを組み込み、MacBook Proを起動するためにキーボードからパスワード打ち込む必要をなくす。さらに重要な点だが、Touch IDセンセーには指紋データをデバイス内に安全に保管するsecure enclaveという仕組みが組み込まれている。セキュリティーが非常に高いため、デベロッパーはTouch IDによる認証を他の目的、たとえばパスワード管理ソフトの起動などに使うことができる。またmacOS SierraでApple Payを安全に利用することできるようになった。

最近各方面からMacBook Proはどうしようもなく時代遅れだという批判が聞かれるようにあった。実際、前回のメジャー・アップデートは2012年の7月で、retinaと新しいデザインの筐体が導入されている。

もう忘れているユーザーも多いが、MacBook Proに1枚のアルミ板から成形されたユニボディー筐体が採用されたのは、retinaアップデートからさらに4年をさかのぼる2008年だった。つまりAppleはノートパソコンのメジャー・アップデートを頻繁には行わないということだ。もちろんその間にも内部の各種コンポネントのアップグレードは何度も行われている。

もっとも、そうであるならSkylakeプロセッサーの採用はもっと早くてもよかったはずだ。Gurmanの観測によれば、9月7日になる可能性が高いiPhoneのアップデート・イベンドで新しいMacBook Proが同時に発表されることはないだろうという。AppleがMacBook Proの新モデルを発表するのは10月になるらしい。このスケジュールは納得できる。

〔日本版〕 iOS 9以降を導入したデバイスでTouch IDをサードパーティー製に交換するとデバイスは無効化され、復活させる方法はない。これはユーザーの指紋データがApple純正センサー内にのみ保管されるため。secure enclaveの記事内リンク先に詳しい情報あり。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleのWWDC 基調講演の内容予想

apple-wwdc-20150411

サンフランシスコで現地時間13日10時(日本時間14日午前2時)にApple毎年恒例の開発者会議が始まる。例年通り、昔ながらの基調講演では、同社が秘密にしてきたことも、それほど秘密でもないことも取り混ぜて発表される。以下に私が予想する内容をまとめた。

カンファレンスの大部分は、iOSとOS Xのアップデートに関するものになるだろう。通常、Appleは特に重要な機能をWWDCで紹介する。その後、開発者たちはベータ版にアクセスできるようになり、9月には最終版が出荷されるのである。

まずiOS 10を取り上げてみよう。噂によれば、Appleはデフォルトアプリ用の新しいダークモードと内蔵アプリを非表示にする方法を発表するらしい。また、HomeKit対応アプリのすべてを制御する新しいホームアプリ(HealthKit対応アプリ用のHealthアプリのようなもの)も十分に考えられる。

iPhoneの暗号システムに関するFBIとの攻防を受けて、Appleは同様のケースの再発を回避したいと考えている。そのために、 AppleはiOSのセキュリティを高めて、iPhoneのアンロックに関して自社がFBIに協力する能力自体を持てなくする可能性もある。

他にありえそうな変更の1つが、もう何年も手つかずになっている電話アプリの改善だ。連絡先が「取り込み中」ではなく、電話をできる状態か確認する方法が発表されるかもしれない。あるいは、ボイスメールをほかのiOS機器やOS X機器と同期する方法を模索しているかもしれない。

通信機能といえば、最近噂になったのが、AppleがiMessageをAndroidで利用できるようにするという話題だ。もしそうなれば、iMessageのグループを作成したいのに1人か2人のAndroidユーザーが混じっている家族にとって朗報だ。AppleがFacebookのメッセージアプリやMessenger、Whatsappに対抗しようとするなら、とっくに着手しておくべきだったとさえ言える。ついでに、この場を借りてAppleに要望を伝えさせていただくと、メッセージアプリでリンクや、ツイートや、YouTube URLのプレビューができるようにしてもらいたい。

さて、手の届きやすい部分の話題が一通り終わったので、大きな変更の話をしよう。まずは、新しいSiriだ。

家にAmazon Alexaがある人や、Google Nowを触っている人なら、Appleがこの分野で後れを取っていることを知っているだろう。Appleは、スマートフォンにパーソナルアシスタントを初めて導入した企業だが、それ以来さしたる変更もない。

まず、iOS 10になればSiriはこれまでよりも音声識別能力が向上し、素早く応答し、文脈を最大限に利用できるようになるはずだ。Appleは、次世代のSiriのために前途ある技術企業VocalIQを買収した。Siriは、ユーザーが5分前に見ていたものを記憶して、それによって回答の精度を上げることができるようになっているはずだ。

次に、サードパーティの開発者は、ついにSDKを使用したSiriの統合が可能になるだろう。音声を使ってCitymapperで行き方を尋ねたり、Venmoで友達にお金を返してコンサートチケットを購入したりできたら、と想像してみてほしい。

ほかの大きな変更として、AppleはApple Musicの大規模リニューアル取り組んでいるとされている。Appleは、昨年のWWDCでApple Musicを発表した。有料会員数は数百万人に上るが、インターフェイスは相当わかりにくい。

何をするにもやたらとタップさせられるため、Connectを使う人はいない。楽曲をお気に入りにするか、ライブラリに追加するかも迷いどころだ。他にもいくらでも不満点は出てくる。Appleが、今後さらに数千万人のApple Musicユーザーを引き寄せたいと願うなら、再設計は避けて通れない道だ。

少しギアを変えてOS X 10.12ことmacOS 12の話をしよう。そう、これは誤植ではない。iOS 10のリリースと、OS Xの新しいバージョンの話が紛らわしくなってきたため、AppleはXの文字を取り、命名規則を統一しようとしている。

それ以外の情報は、あまりわかっていない。Appleは、Siriバージョン2をmacOSに追加しようとしているはずだ。たとえば、メニューバーなどに常駐させられるかもしれない。また、ウェブショッピングでもApple Payが利用できるようになるかもしれない。

Appleが、ついに大規模なiTunesアップデートに取り組もうとしているという噂もある。iTunesが古くなってきて、バグだらけになっているので新しいiTunesが今秋発表される予定で、WWDCでお披露目されるというのである。

最後に、AppleはiPhoneのTouchIDを使ってMacをアンロックできるようにするという。なぜ今なのか。Appleは、MacBook ProにTouchIDセンサーを搭載しようとしているのかもしれない……。

MacBook Proといえば、Appleは興味深い取り組みを進めている。新しいノート型Macには、最新のIntelプロセッサが内蔵されるが、それだけではない。Appleは、この機会にMacBook Proをより薄く軽量にする可能性がある。従来のUSB、HDMI、MagSafeといったポートは厚みがありすぎるので、代わりにUSB-Cポートが採用されると思われる。また、Appleはキーボードの上部にカスタマイズ可能なショートカットバーとして、小さなタッチスクリーンの追加を目論んでいる。

ただし、このMacBook ProがWWDCでの発表に間に合うとは期待しない方がいいだろう。同様に、Mac ProとMac Miniも早急なアップデートが待たれるが、今年のWWDCはソフトウェアの話題に終始しそうである。

したがって、Retinaの解像度と統合グラフィックカードを備えた新作外付けディスプレイを待っている人は、次回以降のお楽しみとなりそうだ。

少しだけtvOS 10とwatchOS 3にも触れておこう。Apple Watch 2はまだ発表されないだろうが、Appleはインターフェイスを洗練し、より強力なネイティブアプリを搭載した新しいバージョンのwatchOSを発表するかもしれない。watchOS 2で、Apple Watchはアプリプラットフォームになるはずだったが、率直に言ってwatchOSにはまだまだ手を入れる必要がある。友達画面を呼び出すのに、いまだにサイドボタンを使用しているという人も多いだろう。

tvOS 10については、論理的に考えてApple TVにも新しいバージョンのSiriが追加されるだろうという点を除けば特に情報がない。しかし、Appleのことだ。いくつかサプライズを用意している可能性はある。AppleはすでにWWDCに先駆けてApp Storeについての大量の変更を明らかにしているが、これは基調講演の内容が盛りだくさんであることを意味している。どうやら今日の基調講演は面白いものになりそうだ。TechCrunchでは、現地からの速報をお届け予定だ。

[原文へ]

(翻訳:Nakabayashi)

Mac用のブラウザーFluidは画面の透明化などでマルチタスク体験を改良

fluid0278

iOS 9で嬉しい機能のひとつが、iPadのピクチャ・イン・ピクチャ(picture-in-picture)モードだ。でもMacの上でNetflixを見ながらWebを閲覧しようとすると、画面上で二つのウィンドウをあちこち動かしたり、重なっている二つのウィンドウを頻繁に切り替えたりしなければならない。

そこで登場したMacのための新しい浮遊性の(floating)ブラウザーFluidは、仕事のためのウィンドウを見ながらYouTubeやNetflix, Vimeo, Huluなどのメディアコンテンツを見られるようにした。

ブラウザーとしてのFluidの機能は、そのほかのふつうのブラウザーと同じだが、ほかのウィンドウの上を“浮遊し”、必要なら透明にもできる点が違う。

ブラウザーを透明にすると、背後にある仕事用のウィンドウを操作できる。そしてFluidに戻りたくなったら、画面上部のメニューバーのアイコンや、ドック内のアイコンを使えばよい。

Screen Shot 2016-02-21 at 11.37.16 AM

Fluidの透明度の調整や、お気に入りや履歴の管理、ファイルのアップロードはFluidがアクティブの状態でできる。Fluidはビデオを見るためのユーティリティではなくて、ふつうの本物のブラウザーだ、と感じる。

このブラウザーはPDFや画像のほかに、もうすぐムービーファイルも表示できる(Appleによると、このバージョンでの.MP4のサポートは今App Storeの承認を待っている)。またYouTube, Netflix, Hulu, VimeoそしてYoukuなどを訪れると、サイトは埋め込みビデオのリンクに自動的に切り替えて全画面表示にする。

これらに加え、Fluidの中でChromeのURLを開けるChromeエクステンションがある。

FluidのデベロッパーGrant Wilkinsonによると、今彼はデンバー大学の専門課程の学生だが、Fluidのアイデアは、彼自身がつねに欲しいと思う機能そのものだった。

彼曰く、“今の若い学生は、コンピュータを使いながら同じ画面でTVを見たい人が増えている”。つまり今の子どものようにインターネット上でTVを見たい、ということだろう。しかも、単純に娯楽のためのビデオを見ているときでも、マルチタスクでほかのこともしたい、という欲求がある、と彼は言う。

“ぼくもそんな学生の一人だから、勉強したり小論文をタイプしているときでも、ビデオなどを見たい”、とWilkinsonは述べる。娯楽ビデオだけでなく、論文をタイプしながらチュートリアルやレクチャーを見たいときもある、と彼は言う。

Macの上のマルチタスク対応ブラウザーはFluidのほかにHeliumが人気で、機能も似ているが、ユーザー体験はやや違う。Heliumにも透明で浮遊するウィンドウはあるが、上部のメニューバーが出てお気に入りや履歴にアクセスできるFluidの方が便利だろう。もちろん、前に戻ったり、ページを再読み込みするなど、ブラウザーの通常のコントロールは、どちらにもある。またビデオなどを最前面へ切り替えると、Fluidのツールバーは消えて、ビデオ視聴の邪魔をしない。

Wilkinsonは前に、FacebookとTwitterとInstagramをひとつのアプリケーションにまとめたHashtackを作ったことがある。でも、今回友だちの Alec Tremaineと一緒に作ったFluidは、初めての大型アプリケーションだ。

彼らのチームはまだ、自己資本のみだ。FluidはMac Appストアで2ドル99セントでダウンロードできる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、Q1のiPhoneは前年比わずか0.4%増の7500万台

A customer tries out the new Apple iPhone 6S at an Apple store on Chicago's Magnificent Mile, Friday, Sept. 25, 2015, in Chicago. (AP Photo/Kiichiro Sato)

Appleは今日(米国時間1/26)のQ1決算発表で、iPhone 7480万台、iPad 1610万台、Mac 530万台を販売したことを報告した。

Appleの第1四半期は2015年12月末締めで、ホリデーシーズンを含んでいる。これは同社にとって年間最高の四半期になるはずであることを意味している。加えて、iPhone 6sとiPhone 6s Plus9月25日に発売されたことから、Appleの次世代旗艦端末が同四半期フルに販売されたことになる。

昨年の同時期、Appleは7500万台近くのiPhoneを売り、対前年比57%の売上成長を示した。今期のiPhone販売7480万台は、年間売上成長でわずか1%、販売台数ではわずか0.4%の成長だった。

対前四半期比でみると、Appleは前期の4800万台より56%多くのiPhoneを販売した。

Appleは第1四半期に7500万台以上のiPhoneを売ると予測されていた。これは四半期中アナリストらが特に注目してきた数字だった。多くの人々は、8年近い連続成長を続けてきた iPhoneがついに下り始めることを恐れていた。

一方、AppleはiPad製品ラインの育成ではさらに苦労している。同社は第1四半期に1610万台のiPadを販売し、対前年比25%減だったが、前四半期からは63%増だった。

ちなみにAppleは新製品のiPad Proを11月11日に発売しており、四半期の約半分の期間販売された。

Appleのタブレット端末の販売は下降が続いている ― 昨年同期、AppleはiPadを2100万台販売しており、対前年比18%の減少だった。

今はPC業界全体が下降を続けているが、Appleも例外ではない。

Macの販売台数は530万台で、前年から4%減少した。

今期のiPhoneは絶好調とは言えなかったが、Appleの財務状況は依然として卓越しており、単一四半期で760億ドルの売上を記録した

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Macを完全なガラクタにしてしまうゼロデイエクスプロイトが発見された

macbook-pro-2013

またまたBlack Hatが喜びそうな話題。新しいゼロデイエクスプロイトが見つかり、われわれが日常的に使っているコンピュータ製品の弱点を、あらためて思い知らされている。今度のはXeno KovahとTrammell HudsonがOS Xに見つけた深刻なゼロデイ脆弱性で、マルウェアの作者はこれを悪用して、Macを完全にフリーズさせることができる。その際、Macを工場出荷時の状態に初期化することもできない。AppleはThe Guardian紙に、今YosemiteとEl Capitanの両方で対策中だ、と語っている。

このゼロデイエクスプロイトはThunderstrike 2と呼ばれ、接続されているThunderboltアクセサリ…Ethernetアダプタや外付けハードディスクなどを利用してMacのファームウェアを攻撃する。そのマルウェアはフィッシングメールや悪質なWebサイトからコードを受け取り、Thunderboltアクセサリを見つけるとそのオプションROMをフラッシュする。

感染したThunderboltアクセサリが接続された状態でMacをリブートすると、OS Xをブートする前にEFIがオプションROMを実行する。このオプションROMは感染しているから悪質なコードを実行してEFIも感染させ、MacのファームウェアがOS Xのブートを拒絶し、Macを何もできない金属片にしてしまう。ファームウェアがやられてしまったら、OS Xの立ち上げも、ファームウェアのアップデートも、悪質なコードの除去も、すべてできない。

このゼロデイ脆弱性の強みは、Thunderboltアクセサリがずっと感染状態であることだ。だからたとえばEthernetアダプタを新しいMacに接続したら、そのMacもリブート時に感染する。インターネット上で拡散するマルウェアほど有害ではないが、会社などでMacを使ってる場合は深刻な被害になることもある。

Stefan Esserが先月見つけたもうひとつのエクスプロイトは、DYLDと呼ばれる。こちらは犯人がroot特権を持ってしまうから、ハードディスクをフォーマットされてしまったり、あるいはお金にかかわる被害が生じたりすることも、ありえる。

Malwarebytesが見つけたDYLDの悪用例は、あるアドウェア作者によるもので、rootパーミッションを取得したらスクリプトを実行して大量のアプリケーションをインストールする…それらは、アドウェアのVSearchやGenieo、ジャンクウェアのMacKeeperなどだ。また、Download Shuttleをインストールせよ、というプロンプトが無限回出るので、Mac App Storeを利用できなくなる。

AppleはEl CapitanのベータではDYLDをフィクスしたが、今のYosemiteはまだだ。このエクスプロイトを悪用するアプリケーションをマルウェアのブラックリストに加えたが、それは一時的な安心材料でしかない。OS X YosemiteもOS X El Capitanベータも、いずれはセキュリティパッチが発表されるだろう。でも当面は、何かをダウンロードするとき用心すること、そしてMacをリブートする前には必ず、すべてのThunderboltデバイスを外すことが重要だ。万一に備えて。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

もうすぐChromeが、Macのバッテリーに優しくなる

chrome1

様々なブラウザーオプションのメリットが何であれ、Appleの自家製ブラウザー、Safariにはライバルに対して一つ大きな利点がある ― ポータブルMacのバッテリー消費が著しく少ないことだ。今Googleは、そのギャップを次期Chromeで埋めようとしている。

既にChromeは、くだらないFlash広告を無効化する新機能を入れ、ある程度バッテリーの節約を実現しているが、まだ続きがある。Chromeの上級エンジニア、Peter KatingがGoogle+に書いた将来計画によると、Chromeはバックグラウンドタブ(たった今見ていないタブ)のレンダリング方法を変更する他、Googleで検索する際のCPU効率にわずかだが重要な改善を加える。

他にも数多くの取り組みが進められており、その大部分がChromeのCPU効率をSafariに追い付くあるいは近づかせるものだ。Kastingは「われわれのユーザーが苦しんでいるのを黙って見ているつもりはない」とまで言う。実際Chromeの性能問題に対する不平不満は、Macパワーユーザーの間でかなりよく耳にするが、Googleがこの問題にそこまで力を入れているのは興味深い。

新バージョンはChromeベータチャンネルにあと1ヵ月と少しでやってくるので、一般公開は数ヵ月後になるだろう。現在私は、ほぼフルタイムSafariを使っているが、バッテリーに優しいChromeがどんなものになるのかを見るのは興味深い。

Via TechSpot

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

元AppleのエンジニアがiPadをMacのサブモニターに変えるすぐれものアプリ、Duetをリリース

iPadをMacのサブモニターに使おうという試みはiPadの登場とほとんど同時に始まった。しかしそうしたアプリのほとんどは一度使ったら二度とは使われないようなものだった。Wi-Fi接続を利用しているのでビデオのパフォーマンスは耐えがたいほど悪く、アニメーションはガクガクし、長いタイムラグがあった。新しいiPadアプリ、Duetは元Appleのディスプレイ担当エンジニアが開発したもので、これまでとはまったく別物だ。iPadをMacのサブモニタとすることに初めて成功している。

「リフレッシュ・レートは毎秒60フレーム、ゲームでさえタイムラグを感じさせないパフォーマンス」だというDuetのファウンダー、Rahul Dewanの主張に当初私は懐疑的だった。「おいおい、酔っ払ってるんじゃないのか?」と思ったものだ。しかしDuetのパフォーマンスはまさに主張のとおりだった。またインストールも簡単だ。

ブレークスルーのカギはLightning 30ピン・ドックコネクターによる接続と、iPadをディスプレイとして認識させるMac用ドライバーの開発だ。 このDuet専用ドライバーのインストール後、1回だけMacの再起動が必要になるので、その点だけはやや煩わしく感じられるかもしれない。しかし再起動後はDuetはメニューバーのアプリケーションとして登録される。また最初の起動時には詳しいツールチップが表示されるので使い方で迷うことはないだろう。

iPad側についていえば、App Storeでアプリを購入してインストールするだけだ。LightningケーブルでMacと接続し、アプリをスタートさせればMacの専用ドライバーがiPadを見つけ出し、サブモニタとして認識する。これは他のMac互換モニタをThunderbolt、DisplayPort、HDMIで接続した場合と同様だ。ユーザーはMacのCPUの能力、バッテリーの状態に合せてフレーム・レートと解像度を調整できる。

ただし、現在のバージョンにはDuetを接続すると他の外部ディスプレイにはある種のノイズが出るなど若干のバグが残っている。またMacのCPUの利用率はかなり高い。しかしFinal CutをiMacで使った程度では、Macのパフォーマンスに目立った悪影響は出なかった。ただしノートタイプのMacの場合、バッテリーの消費は激しい。どちらの問題も毎日使うのを妨げるほどの障害ではない。

Dewanは「iPadをMacのモニタに使いたい」という彼の父親の希望でこのアプリを作った。Dewanは集中的な努力でDuetをわずか30日で完成させた。これはAppleでのMacとiPadのディスプレイ・エンジニアとしての経験が大いに役立ったという。

DuetはiPhoneでも利用できる。ただしMacに一度に接続できるデバイスはひとつだけだ。将来は複数デバイスの接続、CPU利用率の低減、Windowsコンピュータとの接続などがサポートされる計画だ。このアプリはApp Storeで9.99ドルで販売されている。Mac用ドラバーは無料だ。過去にMacにiPadを接続するアプリでがっかりしたユーザーも、Duetは試してみる価値があるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Macが合衆国のPC市場で過去最高のマーケットシェアを達成

調査会社IDCによると、AppleのMacの合衆国におけるマーケットシェアは2014暦年の第三四半期でこれまでの最高を記録した。IDCが各四半期に発表するPCの市場動向調査によると、合衆国におけるApple MacのQ3の売上台数は234万台、マーケットシェアは13.4%となり、HP、Dellに次ぐ3位だった。これはAppleがPC市場でこれまでに達成した最大のマーケットシェアで、調査にはiPadなどのタブレットは含まれていない。

Macのマーケットシェアは前年同期2013Q3では12.9%、台数は207万台だった。合衆国の上位5位までのベンダは全員アップし、AcerとDellは成長率も上がったが、そのほかのベンダの計では売上は22.6%の減となった。全体では合衆国の市場は4.5%の増となり、マーケットリーダーたちがその他大勢の減少をカバーした形になっている。

グローバルベースではAppleの2014Q3のシェアは前年同期比で20.5%の成長、販売台数は551万台だった。それは全台数の6.9%で、全PCメーカー中、5位である。2013Q3のシェアは5.7%だった。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、2014年最終四半期の販売成績は3930万台のiPhone、1230万台のiPad、そして550万台のMac

Appleは2014会計年度の第4四半期についての業績報告を行った。まず目立つのは、ともかく膨大な数のiPhoneが売られたことだ。なんと3930万台ものiPhoneが売れたのだそうだ。iPadは1230万、Macが550万台で、縮小しつつあるらしいiPodラインは260万台となっている。

iPhoneは販売台数だけでなく、年次成長率についても素晴らしい成績となっている。この四半期よりiPhone 6および6 Plusが販売開始となり、そしてApple自らも認めるように、売り出し直後の販売成績は過去最高となっていることからも、当然のこととは言えるだろう。

アナリストはiPhoneの販売台数は3800万台、iPadが1300万台程度、Macが500万台弱で、iPodが230万台程度だと見込んでいた。ちなみに昨年同期はiPhoneが3380万台、iPadが1408万台、Macが457万台でiPodが350万台となっていた。

今年の成績を見ても、Appleの販売成績は大きくiPhoneによっている。iPadは、Macのように安定した販売台数を維持しつつも、伸び率的にはiPhoneに遠く及ばないという状況になっているようだ。iPad Air 2やiPad mini 3といった新しいデバイスも登場してきているが、来期の販売動向によって、Appleとしてのタブレット戦略が再考されることにもなるのだろう。

売上額についてみれば、昨年同期のiPhone売上額は1950万ドルだったが、今年はこれが2370万ドルに跳ね上がっている。iPadの方は620万ドルから540万ドルに減っている。但し、その分はMacの560万ドルから660万ドルとなった売上増できちんと埋めている形となった。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


今週のAppleイベントを予想する

Appleはこの秋第二の大型イベントを、10月16日木曜日にクパチーノの同社Town Hall Theaterで行う。イベントでは様々な新製品が発表されることが予想される。

iPad

新しいiPadは、主としてiPad Airの新機種になると見られており、噂やリーク画像によると、すでに十分薄い現行機が、さらに薄い7 mmになるらしい。これはiPhone 6とiPhone 6 Plusのちょうど中間の厚さだ。

他には、指紋認証でログインできるTouch IDがiPadにも導入される。Touch IDが最初に登場したのは昨年のiPhone 5sで、現在は5s、6、6 Plusの3機種で利用されている。iPadにTouch IDが加わることによって、セキュリティーが向上するだけでなく、Appleが推進するApple Payに利用できるようになる。

また、iPadの製品ラインにゴールドカラーが加わるとの情報もある。

iPad miniの改訂についてはあまり情報が入って来ないが、Touch IDが追加されたケースのリーク写真があることから、AppleがここでもApple Payを使える機種を増やそうとしている可能性は十分ある。iPad Airと共にプロセッサーがA8にアップグレードされるかもしれない。薄くなることも考えられるが、私が考えるに、iPhone 6 PlusがiPad miniの売上を食い始めている今、焦点はiPad Airだろう。

12.9インチのiPadという噂もあるが、殆どの情報源は来年まで出ないという意見で一致している。

Macハードウェア

新しいMacがこのイベントに向けて準備されていることは間違いない。Appleはいくつかの新しいMacを開発中と言われ、12インチのRetina MacBookという声もあるが、最もありそうなのが新しいiMacだ。

Appleのオールイン機はそろそろアップデートの時期に来ており、今年はスペックやプロセッサーの改訂だけではなさそうだ。iMacは長い間、AppleがデスクトップにRetinaディスプレーを持ち込む場所だと言われてきたが、ついに今年はそれを見られそうだ。Retinaについてはまだ疑問も残るが、いずれにせよiMacの新モデルが出てくることは間違いないだろう。本体のデザイン変更もあり得るが、テーパーのついた細いエッジのデザインは今も十分にモダンだ。

新しい12インチのRetina MacBookは来年になりそうだと多くの情報筋が言っている。AppleはしばらくアップデートされていないMac miniの新機種を発表するかもしれない。このラインアップはAppleがあまり力を入れていないカテゴリーであり、今後の成り行きが注目される。

OS X Yosemite

Appleは、間違いなくこのイベントでYosemiteの一般公開バージョンを発表する。プレビュー版は6月のWWDCで発表され、まずデベロッパーに、続いて特別プレビューベータが一部ユーザーに提供された。Yosemiteは、iPhone 6/6 Plusと共に9月に公開されたiOS 8と協働する機能を数多く含んでいるため、そろそろ公開されないとおかしい。

Yosemiteへのアップデートは無料であることを、既にAppleが発表しており、Mac App Store経由で入手できる。OS X Marvericksが動作するMac全機種で動作するので、古い機種のユーザーには郎報だ。Yosemiteが公開される正確な日時はまだ不明だが、ユーザーはハードウェアをアップデートに備えておくとよいだろう。

その他

Appleはこの機会を利用してApple Watchの最新情報を提供するかもしれない。発売予定は来年たが、9月のiPhoneイベントおよびパリのファンションウィークで披露された。デベロッパーがどうかかわれるのか、あるいは発売時期の詳細を聞けるかもしれない。

他に考えられるのが、Apple TVのハードウェアだ ― Appleはこのメディアストリーム機を長い間改訂しておらず、ソフトウェアだけがアップデートを続けているが、Siriの音声コマンドを使用できるマイク内蔵バージョンが出るという噂もある。ホリデーシーズン前にApple TVが発売され、HomeKit等のiOS 8機能と統合されればその意味は大きい。

イベントまであと数日に迫っており、本誌は現地からライブで状況を伝える予定なので、木曜日の西海岸時刻10 amにはチェックをお忘れなく。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、10月16日iPad/Macイベントの招待状を発送

Appleは多くの人々が期待していた10月のイベントを正式に発表した。そこでは新しいiPadやMac、さらにはデスクトップOSの最新アップデート、OS X Yosemiteの公開バージョンがデビューすると思われる。日付は10月16日、本誌は現地からあらゆるニュースを入り次第レポートする。

イベントは、クパチーノにあるApple本社内のTown Hallシアターで行われる。これは、昨年iPhone 5sと5cが発表された場所と同じで、先月iPhone 6と6 PlusがデビューしたFlint Centerよりはるかに狭い。Appleは前回Town Hallで行ったイベントをストリーム中継しておらず、今回も全体的に非公開の出来事になるかもしれない。

このイベントに登場する新しいデバイスやソフトウェアも、iPhone 6、6 PlusやApple Watchの発表ほどの強裂なインパクトには欠ける可能性が高いが、それでも山ほどの新製品が出てきそうだ。例えば現行モデルよりさらに薄いiPad Air。iPadで他にありそうなのがスペックの向上で、ストレージの選択肢はiPhone 6に倣うだろうし、Apple PayのためのTouch IDも入るかもしれない。

Macに関しては、Apple初のデスクトップ用Retinaディスプレーが新しいiMacに塔載されるかもしれない。これらと共に発表されるはずのYosemiteは、直ちに一般公開されるか、イベント後間もない時期の公開がアナウンスされることは確実だ。

何が出てくるにせよ、すばらしいショウになるに違いないので、本誌のレポートに注目されたい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AppleのOS X Yosemiteが公開間近に。イベントはいつ?

AppleのOS X Yosemiteは近々公開予定だが、デベロッパープレビューが、4th ベータプレビューアップデートと共にGolden Master(GM)ステータスに到達したことから、もう長い間待つ必要はなさそうだ。昨年、AppleはMarvericksのGMを、Mac App Storeで一般公開する約3週間前にリリースしているので、Yosemiteは多くの人たちが予想している10月中旬から下旬にかけての公開に向かって、計画通り走っているようだ。

AppleはYosemiteをスペシャルイベントで公開すると予想され、そこでは新しいiPadも披露されるだろうと噂されている。イベントは10月の1、2週目のどこか、あるいは同月最終週に行われるだろうと、常に正確なJim Dalrympleは予想しており、以前少なくとも一つの情報源が報じた10月21日には起こらないと言っている。GMのリリース時期から見て、10月14日あるいは28日が、最もありそうな日程だ。

GMビルドは一般に、Appleが消費者向けに公開する最終リリースと同じ(あるいは非常に近い)内容だ。昨年は、10月22日のスペシャルイベントでMavericksの最終版がリリースされるわずか2日前に、改訂版GMが配布された。イベントではiPad Air、およひiPad miniのRetinaディスプレイモデルが発表され。両機の後続モデルは、Appleが今年も計画している10月の製品リフレッシュの一環として登場する可能性が高い。

新しいMacも発売される可能性はあるが、それが何であるかは未だ霧の中だ。一部の報道は、Retina iMacが2012年のMacBook Pro以来初のMacハードウェア用Retinaディスプレイとして登場する、と予想している。さらに、12インチのRetina MacBook Airの噂も絶えないが、発売が今年か来年になるかは意見が入り混じっている状態だ。

もうひとつの興味は、Appleが開発中で来年早くに発売されるとBloombergが言っている、12.9インチiPadだ。Appleが「2015早期」にApple Watchを発売する計画であることを踏まえると、公式発売日の発表と合わせて、上記いずれかの製品発表を行うイベントが行われる可能性がある。

いずれにせよ、一般公開前のYosemiteプレビューは今回が最後になるだろうから、コンピュータと心の準備をお忘れなく。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple曰く、OS Xのユーザのほとんどはbashの悪用に対して安全

AppleがいわゆるShellshock脆弱性に対応する公開声明を発表し、OS Xのユーザはほとんどの場合、いかなる攻撃の可能性に対しても安全である、と確証した。Appleのスポークスパーソンは本誌TechCrunchに、この脆弱性に関する次のような一文を提供した。それは、AppleのデスクトップOSにも含まれているUNIXのシェル、bashに見つかった脆弱性だ。

大半のOS Xユーザは、最近報道されたbashの脆弱性のリスクにさらされていない。OS Xに含まれているUNIXのコマンドシェルでコマンド言語でもあるbashには、不正なアクセスをしたユーザがリモートで脆弱なシステムを操作できる弱点がある。OS Xでは、システムはデフォルトで安全であり、ユーザが高度なUNIXサービスを構成していなければbashがリモートで悪用されることはない。われわれは高度なUNIXユーザのためのソフトウェアアップデートを迅速に提供すべく、目下作業中である。

本誌もさきほど、読者のためのShellshock対策をポストした。しかしAppleがここで言っているように、OS Xでは高度なアクセスを構成していなければ安全だ(だから読者のほとんど全員が安全)。Appleは、このセキュリティホールを塞ぐためのOS Xのアップデートをもうすぐ提供するはずだから、それまではUNIXの高度なオプションを有効にしないように。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、1099ドルのエントリーモデルiMacを発売開始

Appleが新型iMacをリリースした。エントリーマシンの位置付けで、一体型フルセットで価格は1099ドルからとなっている。これまでのものに比べて200ドル安い価格となっている。Intelの1.4GHz Core i5プロセッサーを搭載し、メモリは8GB、ハードディスク容量は500GBで、Intel HD Graphics 5000を積んでいる。

カスタマイズも受け付けており、1TBのHDDを搭載したり、あるいはFusionドライブ、ないし256GBのSSDフラッシュストレージに変更することができる。但し、最初から200ドル余計に支払えばquad-coreのIntelプロセッサーが搭載され、1TBのハードディスクにIntel Iris Proを積んだモデルが手に入る。またそちらのモデルならRAMを16GBにすることも可能だ。

すなわち今回発表されたモデルは、パフォーマンス面などで強化しようとするものではない。家庭内でちょっとした用途に使うためのモデルとして必要十分な機能を備えたモデルという位置付けなのだろう。新学期を迎えるシーズンに増加するであろうニーズに応じるためのモデルと言うことができるかもしれない。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


【写真集】Appleの新型Mac Proは美女と野獣が合体

Appleの最新のMac Proは、何もかも新しくてしかも大胆なデザイン、そしてテキサス州の工場で組み立てられた純国産だ。Macのここまで斬新なデザインというと、最近では例がなく、G4 Cubeや‘植木鉢’iMacまで遡らなければならない。それにこいつは、いかにもダース・ヴェーダー(Darth Vader)的で、取り外せる外殻ケースなんか、いかにもだ。

〔ここにスライドを見れない場合は、原文を見てください。〕

本誌としてのリビュー記事を書くためにはもっと試用期間が必要だが、第一印象としては、アプリケーションの立ち上がりスピード、画面の描画スピード、そして全般的な処理スピード、どの点でも、今あるすべてのMacを粗大ゴミにしてしまう。また、ものすごく静かで、上部の排気口から少量の上昇気流が出ている。それは、本機のクーラー部位‘unified thermal core’からの熱排気だ。

この未来的なルックスの未来的なマシンを、こんな場所で撮影して申し訳ないと思うが、でもトロントの真冬の冷気は、この魔物のバックとして似合っている。Mac Proのデスクトップコンピュータは相当久しぶりだから、気合を入れて本格的なリビューを書きたいと思う。しばらく、お待ちくだされ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、OS X 10.9.2ベータでFacetimeオーディオをサポート。MacとiOSの音声通話が身近に

Appleは、OS Xの最新デベロッパー向けプレビュー、version 10.9.2を公開し、そににはいくつか興味深い新機能が入っていた。9to5Macが報じた。おそらく最も気になるのはFacetimeオーディオだろう。Appleは、VoIP通話(ビデオは不要)をiOS 7版Facetimeでモバイルに導入したが、デスクトップでは初登場だ。

9to5Macの記事によると、新たな音声通話機能は、OS XのメッセージおよびFacetimeアプリに「深く統合」されている。おそらくこれは、互いに音声通話の発呼、さらには着呼もできることを意味していると推測される。これは重要な進展だ。なぜなら、これでAppleは、テキストメッセージ、音声、およびビデオというコミュニケーションツールのフルセットを、同社の両プラットフォームに提供し、ネットワークに加え端末種別の制約も完全に回避できるようになったからだ。

私がiOS 7にアップデートし、多くの友達や家族もそうして以来、かかってくる電話の多くがFacetimeオーディオ経由になり、私がかける電話もそうであることに気付いた。Macでも使えるようになれば、デスクの前にいる時はiPhoneを探し回らなくても、シームレスに電話をかけられるようになる。

私は、これがSkypeにとって重大な脅威であると考えている。Skypeを使う層は必ずしもFacetime Audioを使う人たちと同じではない ― Skypeアカウントを設定したことのない一般ユーザーでも、Facetimeなら簡単に友達にかけられる。iOSに深く統合されているからこそだ。そうなれば、FacetimeオーディオがSkypeの成長をある程度阻害する可能性がある。iOSとMacのエコシステムの中に生きている人たちは別の選択肢を探そうとは思わないだろう。

ベータリリースの常として、10.9.2は正式公開までに変更される可能性があるので、最終リリースに入る可能性は100%ではないことを留意されたい。ともあれ、これは論理的な進展であり、個人的にも期待していたことだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Mac Pro、いよいよ発売。最大構成+4Kモニターなら1万3000ドル

Appleが、最新の米国で組み立てらてたMac Proをオンラインストアで販売開始した。昨日(米国時間12/17)のプレスリリースで発表した。このプロ向きコンピューターは、最低価格2999ドルからだが、カスタムオプションをフル装備し、これも今日発売されたシャープの4Kディスプレイを加えれば、最大1万3194ドルの出費が可能だ。さらに本音を言えば、4Kディスプレイは最低2台は欲しくなるだろうから、その場合の価格は1万6879ドルにはね上がる。

このスーパーカスタム構成の出荷予定日は「1月」とだけ表記されているが、標準構成であれば、現時点の見込みでは12月30日までには配送される。店頭持ち帰りも可能だが、これまで聞いた限り「店へ配送」とのことなので、いきなり店に入って購入することは現段階ではできないようだ。

Mac Proは、Macのモデルの中でも稀少な選択肢になることは間違いなく、深い懐と高度な技術的ニーズを持つ人だけのものだが、正当な購入の理由の見当たらないわれわれにとっても、すこぶるよだれの出るマシンだ。しかし次回私に1万5000ドルの余裕が出来た時の使い道は決まった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Appleイベント速報:OS X Mavericksは無料、即日公開

Appleは新しいデスクトップOS、 OS X Mavericksの価格とリリース期日を発表した。驚いたことに、価格は無料だった。今日からさっそくダウンロードできるようになる。

Lion、Mountain Lion、Snow Leopardの各OSのユーザーは(無料で) OS X Mavericksに直接アップグレードできる。2007年のMacまでが対象だ。

この新世代OSは、ネコ科の猛獣の名前をつけるというこれまでの慣例を破ってサンフランシスコの南、ハーフムーンベイのサーフィンの名所にちなんで命名された。改良点は多数あるが、主要なものはFinderの強化、マルチモニターのサポートの改善、スタンドアローンのiBooksアプリ、OS X搭載Macの省電力の改良などだ。.

Appleは今日のプレスイベントでMavericksのバッテリー効率の改善、メモリー、グラフィックス機能yの強化について説明し、つづいてアプリとマップについても話した。

Appleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長のCraig Federighiは「われわれはMavericksで3つの点に集中した。ハードウェアのパフォーマンスの改善、新機能の追加、そして新しいアプリだ」と語った。

AppleはこれまでMavericksは秋に発表されると予告していた。

「今日、われわれはMacの新しい時代の幕開けを迎えた」とFederighiは付け加えた。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+