MicrosoftのAzureがDockerコンテナを管理するGoogleのツールKubernetesをサポート

6月にMicrosoftは、GoogleのオープンソースツールKubernetesによるDockerコンテナの管理機能をAzure導入すると発表したが、今日(米国時間8/28)ついにその約束が果たされる。この統合化の作業をやったのは主に、同社の子会社Microsoft Open Technologiesで、ここはいわばMicrosoftのオープンソース技術部門、そしてオープンソースコミュニティへのインタフェイスだ。

MicrosoftのKubernetesサポートでクールなのは、Kubernetesのセットアップを視覚化できるダッシュボードをAzureのチームが作ってくれたことだ。そのAzure Kubernetes Visualizerというすばらしい名前のダッシュボードは、Microsoftによると、“これによってAzure上のKubernetesを実験したり学んだりするのがすごく容易になる”、という。実はこのVisualizerは元々、Microsoftが先月初めて全社的に行ったハッカソン成果の一つなのだ。

AzureにDockerとKubernetesがあれば、デベロッパは自分のコンテナを作ってそれらをAzureのストレージデバイスにパブリッシュしたり、Azureに保存している、あるいはメインのDocker Hub上でホストされているコンテナイメージを使ってAzureのクラスタを展開したり、さらにクラスタの構成、アップデート、それに削除もできるようになる。

ということはつまり、これからはAzure上でGoogle Compute Engineなんかと同じツールを使ってDockerコンテナの管理ができるのだ。Microsoftのプレスリリースもそう書いているから、ちょっとへんな気分になる。でもDocker、あるいはそれに代表される新しいコンテナ技術は急速に人気を増し、今や誰もが先を争ってその技術身につけようとがんばっている。その“誰もが”に、ついにVMwareまで仲間入りしたのは、Dockerが今では真の脅威になってきたからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Microsoft、Windows 9プレビュー版を9月30日に公開のもよう

Windows 9についてはかなりの情報がリークされてきた。それによるとWindows 8の過激なタッチ志向は修正され、スタートメニューが復活し、チャームバーは廃止されるという。しかしこうした推測も9月30日で終わりを告げるようだ。Vergeによれば、Microsoftはこの日にWindows 9のテクノロジー・プレビュー版を発表し、直後にダウンロードが可能になるという。

現在Thresholdというコードネームで開発が進んでいる次世代Windows OSの安定版が出荷されるのは来年初めと予想されている。われわれはWindows 9ではデスクトップでのユーザー体験が重視され、Windows 8にWindows 7の使い勝手が戻ってくると期待している。またModern Windows(いわゆる Metro)は存続するものの、デスクトップと緊密に融合され、非フルスクリーンの在来のウィンドウ内でも作動するようになり、ユーザーが2つの環境をいちいち往復しないでもすむようになるはずだ。

私自身はけっこうよくWindowsを使う。特にWindowsのデスクトップ・パソコンをゲームで愛用しているので、このMicrosoftの新しい(というか古い)デスクトップ重視の方針は大歓迎だ。9月末に公開されるバージョンがこれまでに伝えられてきた方針に沿ったものであることを祈る。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


スティーブ・バルマー、Microsoftの取締役からも退く―NBAチームのオーナーとして熱狂的歓迎

スティーブ・バルマーがMicrosoftの取締役会から去った。

Microsoftの前CEOは公開状でMicrosoftの取締役の辞任したことを発表した。サティヤ・ナデラ現CEOはバルマーのMicrosoftへの貢献を称えると同時に、新CEOへの移行期におけるバルマーの支援に感謝した。

これでバルマー時代は名実ともに終わった。

バルマーの公開状は一読に値する。

私は34年間、Microsoftに心血を注いできた。これからも注ぐ。私はこれからもMicrosoftの将来について論じるし、新しいプロダクトをいち早く試してフィードバックを伝えるだろう。私はMicrosoft社内で何が起きているか知りたいし、新しいアイディアも提案していく。今やMicrosoftは新たな高みに上った。私は大いに誇りに思っている。私はMicrosoftの株主として当然の努力を続ける。私は経営陣に対して株主としてなし得るかぎりの支援を与え続けることを約束する。

CEOとしてのバルマーの評価は賛否の議論を巻き起こしてきた。しかしことの当否は別として、バルマーの確信の強さと果断な決断力を疑うものはいなかった。

Microsoftの株価はこのニュースにまったく反応しなかった。

バルマーは取締役を辞任した理由について、最近NBAチーム、LAクリッパーズを買収し、その経営に時間を割く必要ができたことなどを挙げている。

「デベロッパー、デベロッパー、デベロッパー」の絶叫を聞くことはもうない。しかしバルマーはこれからも大いにニュースを作りそうだ。

〔日本版〕NBAのプロバスケット・チーム、LAクリッパーズは大富豪オーナーが人種差別的発言をしたことが発覚してNBAから永久追放などの制裁を受けた。バルマーは信託財産の処分権を持つ離婚裁判中の妻から20億ドルでチームを買い取った。オーナーは依然抵抗を続けているものの訴訟ですべて敗北しており、売却が覆される見込みはまずなさそうだ。スキャンダルで沈滞していたファンはバルマーを熱狂的に歓迎したという。

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Windowsの権威、メアリー・ジョー・フォーリー、9月か10月に9のプレビュー版公開と予測

Microsoft情報の権威、Mary Jo Foleyによれば、Windows 9のプレビュー版は9月か10月にも公開されるという。このスケジュールなら、Thresholdというコードネームで開発が進んでいるWindows 9は、2015年早々にも製品版が出荷されることになりそうだ。

先週末、私はWindows 9の登場が迫っていると考えて、グッド・バイ、Windows 8という記事を書いた。Windowsの開発の内情に詳しいFoleyがWindows 9の主要部分が来月にも公開されると断言する以上、Windows 8の時代は終わったも同然だ。 デベロッパーはもちろん、多くの先進的ユーザーも(あまり致命的なバグがないようであれば)Win 9プレビュー版に飛びつくだろう。

もっとも単に「Windows 8は終わりだ」と言ってしまっては不公平かもしれない。製品としてのWindows 8はもうじきWindows 9に置き換えられるだろうが、MicrosoftがWindows 8でコンピューティングに導入した多くの要素はそのまま残る。私は以前、こう書いた

Windows 8はOffice 2007に似ている。このバージョンでMicrosoftはパラダイムを大きく変えた。個々の変化の中には見当外れなものもあったが、新機能の大部分はOffice 2010に受け継がれ、大成功を収めた。Microsoftは今回もWindows 8の良い部分を残しつつ、デスクトップについてはもう一度その特性を生かしてさらに使いやすくする形でWindows 9に統合していくのではないか。そうであればWindows 9も使い勝手のよいOSになるだろう。

もちろんこれは多分に希望的観測だ。

しかしFoleyの情報を吟味すると、Windows 9はいわゆる未来的な実験ではなく、もっと地に足のついた実用的な製品であるらしい。プレビューがお目見えすのは8ないし10週間後とみてよさそうだ。

Windows 8は結局どのくらい普及したのだろう? Windows 8とWindows 8.1は合計すると12%以上の市場シェアを獲得した。言い換えれば、世界のパソコンの8台に1台はWin 8が搭載されていることになる。 Windows 8.1はWindows 8より評判が良いが、8は依然として6%のシェアを握っている。

Windows 9がどれくらいWindows 8のシェアを代替できるか、またそのスピードはどれほどか、大いに注目される。Windows 7の代替速度に関してはWindows 8は概ね失敗だったといってよいだろう。

Windows 7、Windows8、Windows 8.1のTechCrunch読者のユーザーは、それぞれどのくらいの割合でWindows 9への乗り換えを考えているのか知りたいものだ。

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マイクロソフトは、IEの名称変更を検討していた!

RedditのAMA(何でも聞いてください)セッションで、Internet Explorerチームが、ブラウザーの再ブランド化を検討していたことを暴露した。Internet Explorerが世間から悪いイメージで見られているのでは、という質問に答えたコメントの中で語られた。

公正を期して言うなら、ここ数年Internet Explorerは急速に改善されている。しかし、そのブランドは後れを取っている。Microsoftは、Internet Explorerのイメージ問題と戦う広告まで作った。

Redditのコメントスレッドのスクリーンショットを貼っておく。

いくつか注目すべき点がある。まず、Microsoftが議論したというアイデア自体が興味深い。おそらくこれは、レドモンドがかつて思われていたほど世界から疎外されていないことを暗示するものだ。さらに興味深いのは、そのアイデアが成功しなかったこと。

実現しなかったことに驚きはない ー あまりにも多くの非テク系の人々にとって、Internte Explorerはブラウザーではない。それは「ザ」インターネットだ。つまり、大多数の人たちにとって、ブラウザーとは交換できるようなものではない。それが “the Google” という名前でないことに気づかないのと同じくらい。そして、デジタル弱者たちからその敷物を剥ぎ取ると、物事は厄介になる。

議論されたのが、ついこの夏のことだったというのも注目に値する。Microsoftは ー 少なくともある程度 ー Internet Explorerの現在のブランドポジションに満足していなかったことを示している。それも驚きではない。Chromeは、最近市場シェアでInternet Explorerを抜いた。これは ー たとえ以前から予想されていたとしても ー 社内に大きな衝撃を与えたはずだ。

もしInternet Explorerでなければ、Microsoftはなんと呼んだのだろうか? Redditスレッドのある社員がかなりいい線を行く提案をしていた:
“Windows Internet Ubber Browser 2014 SP1 Ex+”。

お願いしますよ、Microsoftさん。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


マイクロソフト、米政府による監視手続きの改定を要請

Microsoftは、米国電気通信情報局(NTIA)の意見公募に答えた「ビッグデータ」に関する一連のコメントの中で、米国政府による監視およびデジタルプライバシーの扱いについて、同社が「クラウドの信頼性」構築に役立つと考える変更案を列挙した。

リストは内容の点では驚くべきものではないが、IT業界におけるMicrosoftの地位を高めるという意味で注目に値する。業界各社は、政府の侵略的監視行動に関する全面暴露に対する意見の公表には、どちらかというと消極的だ。

これは、Microsoftが「最小限」と呼ぶ、政府がとるべき施策のリストだ。

  • 電子通信プライバシー法、テクノロジーの変化に追従するよう改定する。
  • 外国情報監視裁判所を改革し、その手順がわが司法制度の象徴である対審裁判制度に則っていることを保証する。
  • データセンターやケーブルに侵入しないことを確約する。
  • 情報監視活動を通じて収集した情報の、量および種類に関する透明性を高める。
  • データおよび通話記録の一括収集を中止する。
  • 国際同盟国と協力して、刑事共助条約手続きを改善し、海外に保存されたデジタル証拠の入手には、一方的な方法ではなくその手続を使用する。

要約すれば、電子通信プライバシー法(ECPA)改定によって、メールの保護が強化される。外国情報監視裁判所の対審制度によって裁判が二面的になる。データセンターやケーブルをハックしないことによって、NSAのMUSCULARプログラムは無力になる。通話記録の一括収集を中止することによって、米国民の通信プライバシーが高まる。そして、刑事共助条約の改善によって、おそらく、現在米国政府が行っている、国内捜査令状によって海外に保存されたデータのアクセスを要求する方法は終了する。

これは実に優れたリストだ。

Microsoftは、プライバシー法案の迅速な対応も要求しており、これは一連のコメントの主題でもある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


マイクロソフト、Windows 8.1とSurfaceのアップデートを公開

今日はWindowsワールドにとって重要な1日だ。Microsoftは、 Surfaceタブレットのセキュリティーパッチ一式とアップデート、およびWindows 8.1の機能追加を、8月アップデートの一環として公開した。

パッケージには、9件のセキュリティーアップデートが含まれ、Microsoftが「37種類のCommon Vulnerabilities and Exposures」と呼ぶ脆弱性リストに対応している。Surfaceのアップデート方が少し興味深い内容で、Surface Pro 3、Surface Pro、およびSurface RTが対象。安定性の改善やハードウェアの微調整が予想される。
Windowsについては、新バージョンはアップデート2とは呼ばれていないが、Microsoftが毎月配布しているWindowsアップデートよりも重要な新機能が織り込まれており、これは新しい試みだ。Windows 8.1 アップデート1では、Microsoftは機能を集約して一括して提供した。今回は新しいコードをいち早く公開する方向のようだ。

TechCrunchは先日こう報じた

ではこの「アップデート2ではない8月アップデート」には何が含まれるのか? トラックパッドの改良、 SharePoint Onlineの連携改良、デベロッパー向けのWi-FiAPIのアップデートなどだそうだ。いずれも必要なアップデートだろうが、なるほど4月に発表されたアップデート1ほど大規模なものではない。

ともあれ、Windowsユーザーにとっては新しいコードの日になった。Windowsアップデートを手に入れて、そう、Windowsをアップデートしよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


長くて退屈で見づらい一人称冒険ビデオを、うそのようにスムーズな早送りビデオに変換するMicrosoftのプロジェクト

ヘルメットにGoProのカメラを着けずにマウンテンバイクに乗る人や登山する人、スカイダイビングする人、スキーをする人などは、今どきあまりいない。しかし同時にまた、あなたの頭が上を向いたり下を向いたりを一時間ものあいだランダムに繰り返すビデオを、じっと座って見てくれる人も、あまりいない。そんなビデオは早送りすべきかもしれないが、そうするとそれは一層、見るに耐えない体験となる。

ところがMicrosoft Researchの最新のプロジェクトのおかげで、長くて退屈な一人称ビデオを10倍の速さで早送りしても、それはとってもスムーズなハイパーラプス(hyperlapse)になり、カメラの揺れのせいで、見ていて吐き気がしたりすることはなくなるだろう。

Johannes KopfとMichael CohenとRichard Szeliskiによるこの新しいプロジェクトは、もうすぐWindowsのアプリケーションとして提供されるそうだが、長い一人称ビデオを彼らが作った特殊なアルゴリズムで加工することにより、新しい、よりスムーズな(揺れや振動のない)カメラの動きを仮想的に作り出す。

しかしそれは、ビデオ編集ツールによくあるワープスタビライザーの高級バージョンではない。Microsoftのプロジェクトは、元のビデオの奥行き(z軸方向)マップを作り、それに基づいて各シーンを作りなおすのだ。そういう、元のビデオとは違うビューポイントから見た人工的な映像をつなぎ合わせることによって、できるかぎりスムーズなビデオをキープする。

このソフトウェアは、前後の複数のコマの画像から得た情報に基づいて、新しい、カメラがあまり揺れなかった場合の画像を人工的に作り出す。その感じはMicrosoftがPhotosynthでやってることとやや似ており、だからKopfとSzeliskiがPhotosynthも担当していたと聞けば、なるほどな、と思ってしまう。

でも、新たに人工的に作り変えられたビデオをよーく見てみると、まだアルゴリズムが完璧でないことに気づく(形状や物が昔の3Dビデオゲームのように、かなり突然現れることがある)。でもやっぱり、オリジナルと見比べれば、改造ビデオの方がずっと見るに耐えるけどね。

チームは今週カナダのバンクーバーで行われるSIGGRAPHのカンファレンスで、もうちょっと進歩したやつをプレゼンする。

下のビデオは、ビデオのシーンを作り変えるアルゴリズムの動作を解説している。もちろん、彼らの研究論文を読めば、さらに詳しく理解できるだろう。

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グッドバイ、Windows 8―Windows 9は8の悪名をそそぐ

Windowsの次世代版がどうなるのか方向性が見えてきたようだ。最近リークされたチャームバーの削除や新しいデスクトップUIなどから察するに、鳴り物入りでWindows 8に導入された新機軸の一部は次のWindowsでは後ろに退くことになりそうだ。

現在コードナームでThresholdと呼ばれているWindows 9のリリースは遠くない。今年末、あるいは来年3月までにも公開されるという情報もある(個人的にはそれはいささか楽観的すぎるスケジュールだろうと考えているが)。

Windows 8はモバイル・コンピューティング、とくにタブレットとの統合を過激に推し進めたとこに特徴があったが、Windows 9はデスクトップの使いやすさとモバイルのユーザビリティーのバランスの取れたミックスとなりそうだ。これはパソコンの販売減少に歯止めがかかる一方でタブレットの急成長は一段落するという業界の大きなトレンドにも合致している。

Microsoftとしては、デスクトップ・パソコンの需要が依然として巨大である以上、快適なデスクトップのユーザー体験を提供する必要がある。しかしこれはMicrosoftがタブレットを含む統一的な操作環境の構築、いわゆるOne Windows戦略を放棄したことを意味するわけではない。しかしWindows 8が性急にタブレットに傾斜しすぎたのをもっとバランスよい方向に修正することなるだろう。

Windows 8.1もデスクトップのユーザー体験を改良する方向でのバージョンアップだった。しかし8.xというマイナー・リビジョンによる改良には限度がある。Windows 9ではもっと基本的なレベルからの改良を行う余地がある。

チャームバーの廃止、スタートメニューの復活、マルチ・デスクトップのサポートなどの改良はユーザーから好感をもって迎えられている。

とはいえ、Windows 9は単に古いデスクトップに復帰するわけではない。MicrosoftはますますWindows Storeに力を入れている。 スタートメニューを復活してもスタートスクリーンを捨てたわけではない。 ライブ・タイルUIもWindows/Windows Phoneの主要なインタフェース要素でありつづける。ただMicrosoftはモバイル・インタフェースと平行してWindows 7で完成の域に達したデスクトップUIも提供することにした。

そこで、Windows 9では複数窓を開いた中でMetroアプリが作動するようになることが期待されている。MicrosoftはWindows StoreをWndows環境の中心的な要素とするべく務めているに違いない(Windows 8.1でWindow Storeへのショートカットが追加されたのはその一つの証拠だろう)。[アップデート:私は間抜けだった。Microsoftはすでのこのことを公式に予告していた]

Windows 7はVistaの悪名をそそぐことに成功した。Windows 9も同じことができるかもしれない。

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Microsoft、8月12日にWindows 8.1のアップデートを公開へ―「アップデート2」ではない

Microsoftは8月12日にWindows 8.1のアップデートを公開するが、公式ブログによればこのアップデートは噂されていた「アップデート2」ではないそうだ。

ではこの「アップデート2ではない8月アップデート」には何が含まれるのか?

 トラックパッドの改良、 SharePoint Onlineの連携改良、デベロッパー向けのWi-FiAPIのアップデートなどだそうだ。いずれも必要なアップデートだろうが、なるほど4月に発表されたアップデート1ほど大規模なものではない。

アップデートはWindows Updateで自動的にインストールされるのでユーザーは特に何もする必要はない。電源が入っていればいいだけだ。

Windows 8.1アップデート1は非常に大規模なリリースだった。OSのブートオプションが改良され、新たなデバイスがサポートされた。ユーザー・インタフェースも抜本的に改良されてずっと使いやすくなった。たしかに“$Update_X”タグを付与される資格があった。

今回8月に予定されているアップデートはそれほどの規模ではない。Microsoftはブログ記事で、今後はアップデートのサイクルを速めていくとして次のように述べている。

改良点を大量にまとめ、何ヶ月も待って一括して大規模なアップデートとして発表するのではなく、月例アップデートを利用してもっと頻繁に改良を行っていくことにした

そういうわけで今回の8月アップデートは、番号付きの大型アップデートから小規模な連続的アップデートへとMicrosoftがアップデート・サイクルを速める戦略に転じたその第一号ということになる。今後Windowsユーザーは毎月、小規模だが実質的なアップデートを受けることになる。

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Visual Studio 2013の三度目のアップデートではGitベースの開発をより優遇、Azureの統合も充実

MicrosoftVisual Studioは、だいたい二年ごとにニューバージョン、あいだにサービスパック、というパターンを守ってきたが、しかしVisual Studio 2013以降は、アップデートのペースが早くなった。そして今日Microsoftは、Visual StudioとTeam Foundation Server 2013の三度目のアップデートリリースした。前回のアップデートはVisual Studioのクロスプラットホームな開発機能の強化が中心だったが、今日のローンチはIDE本体の機能に力が向けられたようだ。

このリリースでデベロッパに喜ばれそうな機能は、CodeLensがGitのリポジトリをサポートしたことだろう(Visual Studio Ultimateのユーザの場合)。MicrosoftはこのところGitとVisual Studioの統合に邁進してきたが、これもまたその一つだ。CodeLensはIDEの中で、目の前のコードに関する情報(この関数はほかにどこで使われたか?最後にそれをエディットしたのは誰か?などなど)を見せてくれる。これまでそれは、MicrosoftのTeam Foundation Serverと一緒でないと使えなかったが、今度からはGitベースのシステムを使っているときでも、そんな情報が得られる。


Visual Studioのこの三度目のアップデートでは、診断ツールの充実も図られた。たとえば、アプリケーションのCPUとメモリ利用を追跡するツールがアップデートされた。また、すでに展開されているアプリケーションをモニタリングするための新しいツールApplication InsightsがVisual Studio本体に組み込まれ、ユーザが今何をやっているかを見ながらコードの問題を診断できるようになった。

Azureの機能…Push Notifications(プッシュ通知)やAzure Mobile Serviceなどを使うためのツールも提供される。たとえばプッシュ通知のアップデートにより、Visual Studioの中からデバイスの登録を管理できるようになった。これはとくに、開発フェーズにおいて重宝するだろう。

プロジェクトでAzure Mobile Serviceを利用することも、容易になった。そのほかのAzure関連のアップデートとしては、32ビットの仮想マシンをリモートでデバッグする、ストレージのアクティビティログをチェックする、Azure上のストレージをリードオンリーに設定するなどを、アップデートされたAzure SDKによりVisual Studioからできるようになった。

例によって、今回のアップデートも機能山盛りで、新たなdevopsツール、ASP.NETのアップデート、ハイブリッドアプリケーションを書くデベロッパのための新機能、などなどもある。機能の完全なリストは、ここにある。

おっと、それから、Visual Studio 2013ではすべてのメニューが大文字なのが嫌だった人、あなたの苦悩もやっと終わりだ。この三度目のアップデートでは、メニューにタイトル書体を使えるようになった。人によっては、これだけでもアップデートする十分な動機になるだろう。

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NFL、試合中のリアルタイム分析にMicrosoft Surfaceを公式採用

NFLの試合中、初めてサイドラインでタブレットやモバイルコンピューティング機器が使用されることになった。来シーズン、コーチや選手は試合中にMicrosoft Surfaceタブレットを使う。これは、4億ドルと言われる、NFLとMicrosoftの間で結ばれた複数年契約の一環だ。

Sideline Viewing Systemは、サイドラインにいるコーチや選手が、相手チームの情報をリアルタイムで得るためのしくみだ。かつては古き良きモノクロ写真が使われていた場面だ。

各チームは、Surfaceタブレットがサイドライン用に13台、コーチズボックスに12台配布される、とSFGateは報じている。

これらのタブレットは、NFL機構が所有し、クローズドなWiFiネットワーク環境で動作する。試合と試合の間には温度調整された鍵付きロッカーに保管され、タブレットのデータが破壊あるいは書き換えられることを防止する。

また、これらのタブレットはインターネットとの接続がなく、ビデオの再生もできない。

このSurface Sideline Viewing Systemによって、選手やコーチは迅速に写真を見られるようになるだけでなく、拡大したり、プレーを説明するための書き込みすることも可能だ。

選手やコーチは、新技術を使うことが必須ではないので、伝統的ポラロイド写真の使用は今後も可能だ ― 超迷信家や機械音痴のために。

Microsoft Surfaceタブレットがフットボールシーズン中に顔を出すのはこれが初めてではない — Fox Sportsのキャスターたちは、以前からハーフタイムレポートやゲーム前のショウ等でSurfaceを使っていた。

しかし、ゲームそのものにとって意味のある技術的進歩にかかわる契約は、これが初めてだ。

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MicrosoftがまたテレビCMでAppleたたき

Microsoftの最新のテレビコマーシャルは、同社の音声アシスタントをAppleのそれと比較している。ネタバレ: 今回はMicrosoftの勝ち。

そのコマーシャルには、iPhone 5SのSiriと、ローエンド機Lumia 635の上のCortanaが登場する。そして後者すなわちMicrosoftの音声アシスタントは、人や場所(位置)に関連したリクエストに対応する。それは、Siriにはまだできない仕事だ。

Microsoftのこの感動的な音声アシスタントは、Windows Phone 8デバイスを8.1にアップデートすると使える。Cortanaはいわば、SiriとGoogle Nowの良いとこ取りだ。Siriのように自然言語によるテキスト入力に対応できるだけでなく、下のビデオで見られるように、今後のことに関する予告的な通知もしてくれる。

MicrosoftとAppleはずいぶん昔から、相手をけなすことをコマーシャルのネタにしてきた。このぶんだと、まだまだそれは続きそうだ。でもMicrosoftは今回で、すべての弾(たま)を撃ち尽くしてしまったかもしれない。そしてSiriは、iOS 8でCortanaを抜くつもりだろう。

 

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MicrosoftのLumia端末販売580万台は、四半期全体の数字ではない

今日(米国時間7/22)の会計第4四半期決算で、MicrosoftはWindows Phoneベース端末、Lumiaを580万台販売したことを報告した。昨年の暦年第2四半期 ― Microsoftにとっては前年第4四半期。会計年度の世界へようこそ ― Nokiaは740万台のLumia端末を販売した。

しかし、Lumiaの販売台数は、この数字の通り22%ダウンしたわけではない。Microsoftの会計第4四半期販売台数は、期内の売上の一部しか反映されていない。同社がLumiaを売り始めたのは4月25日、Nokiaとの契約が成立した後のことであり、四半期始めの24日間は含まれていない。

90日中の24日は、26%に当たる。つまり22%の売上減は、26%短い期間に対しての比較だ。580万台という数字から外挿して換算すると、四半期フルであれは790万台になる。

これは、50万台というごくごく控え目な増加だ。しかし、少なくとも正しい傾向は示している。

昨年夏の(Nokiaの)740万という数字は、第3四半期には880万台、第4四半期には820万台へと伸じた。したがって、Microsoftの端末売上も、市場の循環によって今後2期にわたって伸びると予測することは理にかなっている。ただし、楽観的予測ではある。

Microsoftの同四半期における携帯電話売上は、19.9億ドルだった。この売上には、経常損益6.92億ドルが付随する。Microsoftがハードウェア部門からあれほど多くの人員を削減する理由を知りたかった人には、わかりやすい構図だろう。

携帯電話事業は、Microsoftの売上を予測以上に伸ばすと同時に、利益で予測を下回わらせた。もし、コストを削減し、かつ売上を維持することができれば、Nokia買収が、ソフトウェア巨人にとって好い判断だったことが証明されるかもしれない。

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MicrosoftがデスクトップからモバイルまですべてのWindowsのインタフェイスを統一の動き

LinkedInの今朝(米国時間7/21)の求人ページが、 Microsoftウォッチャーたちの会話で賑わっている。

その求人メッセージが求めているのは、“‘One Microsoft OS’の核となるUIフレームワークを作るXAMLチームのメンバー”、とある。そのチームの目標は、“スマートフォン、タブレット、PC、XboxなどすべてのMicrosoftデバイスに共通するUIの開発”、だそうだ。

Microsoftのオペレーティングシステム部門はWindowsのことを前から’One Microsoft OS’と呼んでいる。それが何を意味するのかはともかくとして、それ自体は、それほどの新語ではない。

デベロッパが複数のデバイスにまたがる開発をもっと円滑にできるためにUIとそのツールを統一しようという動きは、Microsoftがこのところ一貫して取り組んでいる、アーキテクチャとユーザインタフェイスの両面における各種オペレーティングシステムの調和の達成、という取り組みの一部だ。

この努力は、将来のWindows 9でも続けられるだろう。このWindows 9は、新時代の入り口(‘Threshold’)とも呼ばれるが、皮肉なことにこの新時代においては、Windowsのデスクトップ領域に、再び同社の力と光が当てられるのだ。

また最近の@h0x0dのツイートが紹介しているMicrosoftのインターンのLinkedInページには、“Windows OneCoreと呼ばれるプロジェクトにより、Windows Phoneの特徴的な機能をWindowsのオペレーティングシステム環境全体にポートする作業をやらされている”、とある。その内容はよく分からないが、それはユーザインタフェイスのレベルの話かもしれないし、あるいは、Windowsのデバイス別の違いをなくして唯一の統一的なWindowsを作ろうとする努力の一環かもしれない。

この件で、Microsoftからのコメントはまだない。

Windows 9は、まだ密室の中にあって、よく見えないけど、これからますます目が離せない存在になってきそうだ。

画像: FLICKR/TODD BISHOP; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)

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Microsoft Surface Pro 3用のドッキングステーション、予約受付中

Microsoftは、先月発売したSurface Pro 3最新モデル用に、新しいアクセサリーを発売する。新たなガジェットは、ドッキングステーションと呼ばれ、Surface Pro 3に様々な外部入出力ポートを追加する。USB 3.0ポート、10/100/1000ギガビットイーサーネットポート、セキュリティーロックポート、等々だ。

この新しいドックは、既存のSurface Proドックに代わるもので、新しいSurface Pro 3がぴったり収まるようにデザイン変更され、タブレット型ポータブルPCを、見やすい角度で支える。他に、USB 2.0ポートが2基、Mini DisplayPort(Surface Pro 3本体の1基に加えて)等が追加された。新ドックを使うと、Surpface Pro 3ユーザーはUSB 3.0ポートを計6基を利用できるようになり、ビデオも本体画面以外に外部モニターを2台接続できる。

Surface Pro 3 ドッキングステーションは、現在予約受付中で、出荷予定は2014年8月15日。価格は199ドルと安くはないが、オフィスでもPro 3を活用したいモバイルワーカーにはアピールするかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Microsoft、既存の5つのカンファレンスを「単一の商用テクノロジー・イベントに統合」

今朝(米国時間7/21)、Microsoftは既存のSharePoint、Lync、Project、Exchange、TechEdの5つのイベントを中止すると発表した これらのイベントは「統合された単一のMicrosoftコマーシャル・テクノロジー・イベントに生まれ変わる」のだという。

要するに、Microsoftはエンタープライズ向けイベントを統合するということのようだ。新イベントは2015年5月にシカゴで第一回が開催される。

Microsoftはこの変更を説明するブログ記事を公開し、「これまでのカンファレンスの枠組みは時代遅れになった」と認めた。プロダクト間の連携が密接になり、カテゴリーの垣根が消失しつつある現在、プロダクトごとに多数の独立のイベントを開催するのは適切でなくなったという。

ZDNetのMary Jo FoleyはMicrosoft Management Summitと同様、TechEdが廃止されるという情報を得ていた。

私はMicrosoftに問い合わせて、もう一つのデベロッパー・イベント、Buildには影響がないことを確認した。

画像: FLICKR USER ROBERT SCOBLE UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


6月のPlayStation 4 vs. Xbox Oneは後者の値下げ〜売上倍増にもかかわらずPS4の首位の座揺るがず

MicrosoftXbox Oneの標準構成からKinectをなくし、価格を100ドルも下げてがむばっているが、それでもまだ、PlayStation 4の後塵を拝している。NPDの最新の数字によると、6月の合衆国の次世代型ゲーム機のトップSonyでで、しかも6か月連続でトップだ。

またゲーム機全体でもSonyが売上トップかもしれない。NPDによると、PS4とXbox Oneを合わせた総売上台数はXbox 360 + PS3より多い。Nintendoも今月(6月)は頑張って、Wii Uの売上台数は前年同期比で48%も伸びた。ゲームの売上のトップはMario Kart 8で、6月に47万本売れた。

Microsoftは昨日(米国時間7/17)、ゲーム機の売上台数が前月(5月)比で倍増したと誇らしげに報告した。Sonyもやはり具体的な台数を明らかにしないが、その様子では両社とも6月の売上は10万台に迫ったのではないかと思われる。どちらもローンチしてから間もない人気機種なのだ。

でも今月のSonyの勝利は、Xbox Oneのやや変則的なローンチがまだ影響していることの表れかもしれない。MicrosoftはPlayStation 4がE3で見せたような、ゲーム中心の枠組みへと、途中から方針を変えた。今ではどちらも、ゲームとソフトウェアが核であり、値下げとバンドルの内容で、売上を競うことになる。

Engadgetより

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大規模レイオフと工場閉鎖のニュースのあとMicrosoftの株価が急上昇

今朝早く(米国時間7/17)Microsoftは、Nokiaのハードウェア資産の買収に伴い、人員削減を行う、と発表した。このニュースのあとの時間外取引で同社は一時、3%以上上がった。その後同社は45+ドルから始まり…14年ぶりの高値だ…、それからやや下げ、また少し回復した(上図)。

Nokiaの買収でMicrosoftはおよそ25000名の社員を抱え込むことになるが、今日発表されたレイオフの規模は、投資家の不安を一掃したようだ。人員削減に伴い税込みで11億から16億ドルの費用が発生するが、投資家はそれをあまり気にしていないようでもある。

GeekWireによると、このレイオフはMicrosoftがたくさん抱えている“影の労働者”たちも対象になる。

Microsoftの今日の発表にはさらに、Nokiaが最近手を付けたばかりのAndroidスマートフォン事業を終了することと、いくつかの工場と設計施設の閉鎖も含まれていた。

これらは、予想されていた動きだ。削られる人数まではわからなかったが、Microsoftのこれまでの履歴を見るかぎり、人減らしが最大のイベントになることは、多くの人が正しく知っていた。

変化の規模に対してMicrosoftの株価の2%上げは、ささやかなようだが、時価総額3700億ドルの企業が、大規模なレイオフや生産施設閉鎖のニュースの直後に、正味2.5%の上げでこの業界部門の予想を上回ることは、並々ではない。しかも今日の始値の下げは、4%近く上がった強気の日の翌日なのだ。

Microsoftの時価総額は新CEO Satya Nadellaの着任以来、23%上がった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Microsoft、1万8000人の人員削減を発表―うち1万3000人は今年中にレイオフ

今日(米国時間7/17)、Microsoftはかねてから予期されていた大規模な人員削減を実施することを発表した。先週のサティヤ・ナデラCEOの全社員向けメールがはっきりとこの方向を示していた。

今日のnaderaのメールは、人員削減の具体策を述べている。これによると、来年末までにトータルで1万8000人がレイオフされる。このうち1万2500人はMicrosoftが買収したNokiaの携帯電話事業の従業員となる。

ナデラは、うち1万3000人についてはすでにダウンサイジングを進めており、「そのほとんどは向こう6ヶ月のうちに通知を受けることになる。詳細は今日中に上級幹部から各職場に伝達される」としている。

今回の人員カットの主要なターゲットはNokiaのようだ。MicrosoftがNokiaが買収した際、このフィンランド企業の携帯電話事業の従業員は2万5000人程度だった。「Nokiaデバイス及びサービス事業部とMicrosoftの相乗効果を高め、戦略的人員配置を行うために1万2500の職が影響を受ける」とナデラは述べた。つまり買収されたNokia社員の半分がレイオフされるわけだ。これと同時に、Microsoft社内のNokiaと重複する職の一部も削減されるだろう。 ちなみにGoogleも買収したMotorolaのハードウェア事業をLenovoに売却する前に6000人のレイオフを行っている。

今回のレイオフには「マネジメント階層の削減による組織のフラット化」という狙いも含まれている。また低価格のLuma Windows Phoneシリーズに注力するためにAndroidベースのNokia Xシリーズは廃止されるもようだ。

対象となる社員には退職手当が支給される他、他地域に就職する場合は移転費用も支払われる場合がある。ナデラは明日、社内でQ&Aセッションを実施するという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+