2021年MWCは新型コロナ影響で6月に延期、現地開催にはこだわりを見せる

過去数カ月、新型コロナウイルスによって物事を2021年に先送りすることは問題ではないということが驚くほどクリアになった。やや言いにくそうにしていたが、全米民生技術協会(CTA)は最終的に1月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)をオンラインでのみ開催するという決断を下した。他のテックショーも同様で、良くてもまだ決まっていないだけのことだ。また、このほどベルリンで開催されたIFAのような例もあるが、それでもかなり収容人数を減らしての実施だった。

例年2月下旬から3月上旬にかけて開催されるMobile World Congress(MWC、モバイル見本市)はパンデミックのためにキャンセルされた最初の主要テックショーだ。それは当然のことながら土壇場での苦渋の決断だった。しかし今となっては主催者のGSMAが正しい判断を下したことは明らかだ。

今週、MWCの主催団体はフラッグシップイブニングはバルセロナで開催されるが、催しは数カ月後に延期されることを発表した。現在のところ、6月28日〜7月1日を予定している。もちろんそれまでに多くのことが起こり得る。新規患者の数は少なくなるかもしれないし、ワクチンの接種が始まるかもしれない。しかし現状では、MWCのような規模のショーを開催するというのはあまりにも楽観的のように思える。

スケジュール調整した結果、GSMAはMWC上海イベントを2月にもってくる。こちらは比較的小さいイベントだ。どちらのイベントもしっかりとしたオンライン開催の計画を準備することになる。たとえ物事がまったく計画どおりにいったとしても、参加する可能性のある人の多くが移動や人混みを敬遠するのはもっともなことだ。MWCのようなイベントはその後に開催される計画中のイベントをどのように扱うかにも影響を及ぼす。

ハードウェアのショーの扱いは確かに難しい。というのも、ハードウェアショーは直接デバイスを手にしていじれるというのが魅力だからだ。それは2020年にオンラインでのみの開催となったハードウェアのイベントに共通する欠点だった。そうしたショーはコンピュータースクリーンを通じて開催されるとなると存在感をかなり失ってしまう。

画像クレジット: Josep Lago / AFP / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

TCLのスライド式ディスプレイ採用スマホの画像がリーク

米国時間2月17日朝、2020年のモバイル・ワールド・コングレス(MWC)で発表されるはずだったと思われる製品の写真が明らかになった。MWCはコロナウイルスの懸念でキャンセルになったが、ニュースは続いている。

中国のTCLがいくつかの「新しい」タイプのスマートフォンを披露する計画だったことは我々も把握していたが、その1つがCNETに掲載された。デバイスはスライド式のようなディスプレイを備えており、それによりスクリーンを拡大し、普通のスマホをタブレットのようにすることができる。

TCLは2019年のMWCでフォルダブル端末を発表したが、そのデバイスは厚いガラスケースに入っていた。フォルダブル端末が不安なスタートを切ったことを考えると、マーケット投入を急がないというTCLの決定は正しいものだった。

リーク画像の情報元は、このデバイスがMWCでデビューする予定だったと語っているが、実際のところ画像がレンダリングされているものであることから、その技術の完成度を判断するのは難しい。あえて推測するとしたら、ガラスケース内に展示されるいるというのがベストシナリオだろう。自動車メーカーは実際に製品化するかどうかわからない初期コンセプトを発表するが、このところスマホメーカーはそうした動きをまねる傾向にあるようだ。この場合、「プロトタイプ」という言葉がぴったりとくるだろう。

いずれにしろ、TCLはこの画像についてTechCrunchに対しコメントは出さず、キャンセルされたMWCに代わってきちんとした写真を発表するのかどうかについても答えなかった。

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(翻訳:Mizoguchi

MWCをコロナウイルスでキャンセルする企業一覧

世界最大のモバイル展示会ことMobile World CongressMWC)が、バルセロナでほぼ2週間後となる224日から27日の日程で開催される。

毎年恒例の国際電話業界のイベントには、4日間で200カ国から10万人以上の参加者が集まり、大手携帯キャリアや大手テクノロジー企業(ただし、Apple:アップルは独自イベントを好む)が出展する。

しかし世界保健機関(WHO)が先月末、世界的な緊急事態を宣言したコロナウイルスの発生に国際的な関心が集まっていることから、参加の取りやめを発表する企業が増えている。TelenorTCLZTEなどの企業はプレスイベントを中止したり、あるいは規模を縮小すると述べたりしているが、それでも参加する予定だ。また米国時間211日、中国スマートフォンメーカーのXiaomi(シャオミ)もTwitterにて参加を認めた。

MWCの主催者であるGSMAは、同イベントでコロナウイルスの感染リスクを減らすことを目的とした一連の規制を発表し、その中にはウイルスが最初に確認された地域からの旅行者の参加禁止も含まれている。また、参加者の温度スクリーニング、感染者と接触していないことの自己証明、そして物理的な接触を制限するための 「握手禁止」の提案などを伝えている。

GSMAによると、今年のMWCには2400社以上が出展する。

カンファレンスへの参加をキャンセルした企業のリストは以下のとおりだ。

  • Accedian
  • Amazon(アマゾン)
  • Amdocs AppsFlyer(メールにて確認)
  • Ciena
  • CommScope
  • Dali Wireless
  • Ericsson
  • F5 Networks(メールにて確認)
  • iconectiv
  • Intel(インテル)
  • InterDigital
  • LG
  • MediaTek(メディアテック)
  • NTTドコモ
  • Nvidia(エヌビディア)
  • 楽天(メールにて確認)
  • ソニー
  • Ulefone
  • Umidigi
  • Viber(メールにて確認)
  • Vivo

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Amazon、コロナウイルス関連懸念でMWCから撤退

Amazon(アマゾン)はコロナウイルス関連の懸念を理由に、今月バルセロナで開催されるMobile World Congress(MWC、モバイル・ワールド・コングレス)での計画をキャンセルした。

Amazonの広報担当者はTechCrunchに送った声明の中で、「コロナウイルスの拡散と継続的な懸念を理由に、Amazonはスペインのバルセロナで2月24日〜27日まで開催される、Mobile World Congress 2020への出展と参加を取りやめる」と述べた。

コロナウイルスの流行の影響でMWCでの計画を中止、または縮小した企業には、LGやNvidia(エヌビディア)、Ericsson(エリクソン)などがある。イベントの主催者であるGSMAは最近、ウイルスの流行が始まったと考えられている湖北省からの訪問者の禁止を含む、予防策についての新しい声明を発表した。

この記事の掲載時点では、コロナウイルスの感染者の大多数は中国国内で、同国では908人が死亡し、4万171人の感染が確認されている。この流行は同時に、世界中でアジア人種差別と外国人嫌悪の影響を引き起こした。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

新型コロナウイルスの懸念からLGとZTEがMWC出展をキャンセル

LGとZTEは、新型コロナウィルス関連の懸念から今月末にスペインバルセロナで開催予定のMWCへの出展計画のキャンセルすると発表した。 LG社のサイトに掲載された声明によれば、同社は世界最大のモバイルトレードショーであるMWCをスキップし、その代替となる別箇のイベントを「近日中」に開催するという。

韓国ソウルに本社を置くLG社は、その声明の中で「従業員、パートナー、そして顧客の皆様の安全を第一に考え、LGは今月末にスペインバルセロナで開催予定のMWC2020への出展ならびに参加を中止します」と述べている。 「この決定によって、国境を超えて感染拡大の続くウィルスの影響ですでに制約の増大している国際移動による危険に、多くのLG従業員を晒す事態を避けることができます」。

中国四川省に本社を置くZTEもまた、MWCへの参加中止を米国時間2月4日に発表した。Vergeに対しプレスカンファレンスを中止したことを告げたが、同社はその理由として移動とビザ発行の遅れはもちろん、「私たちはどちらかと言えば過剰な気遣いをする企業ですし、単純に関係者に不快な思いをしてないのです」と述べている。

今回のコロナウィルスの流行は、全世界の人間の移動とサプライチェーンを破壊している。 中国国内で多数の感染者が報告されている一方で、今回の流行はまた、世界に広がるアジア系の人々を対象とした、人種差別と外国人嫌悪の動きへとつながっている。

MWCを主催するGSMAが本日サイトに投稿した声明は以下のものだ。「バルセロナ、上海、そしてロサンゼルスで毎年開催されるMWCイベントだけではなく、各地で開催されるMobile 360カンファレンスへのコロナウィルスによる影響の可能性の評価を継続しています。 GSMAは現段階ではイベントに対する影響は些少なものだと結論付けています」。

2月24日から27日にかけて予定されているバルセロナでの全てのイベントは、予定通り開催される。 GSMAは既にウィルス拡散を防ぐための対策を発表している。例えば、清掃の徹底、混雑する場所(ケータリング、手すり、トイレ、入出場口、タッチスクリーンなど)の滅菌消毒などや、会場での様々な医療サポートなどだ。 また同社は、話者ごとの「マイク交換プロトコル」適用することを発表し、参加者に「握手はしないポリシー」を採用することを呼びかけている。

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(翻訳:sako)

MWC 2019に見るモバイル技術の多様化でスマホ以外にもハイライト

長年、話だけが先行した5Gが、やっとMWC 2019に到着した、かのようだ、あくまでも。バルセロナは、今年後半に発売される数種の5Gハンドセットの打ち上げ台になった。と、これもあくまでもぼくの個人的感想だけど。

もうひとつ、話題が先行していたスマートフォンの技術、フォルダブルディスプレイも、ついに日の目を見た。数社がフォールダブル機を発表し、中にはハンドセットとして価格が決まってるものもあったが、コンセプトだけというところも多かった。そしてその多くは、ガラスケースの中に鎮座していた。

そのほかの注目すべきトレンドは、カメラ、AR/VR、そしてありとあらゆるセキュリティだ。以下に、この世界最大のモバイルショーの傑作と駄作の両方をご紹介しよう。そして今年はその両方が、これから先の変化に賭けていたのだ。

5Gの成熟

MWCの話題としては長年主役級だったが、今年は実物の5Gハンドセットがついに登場した

Huawei Mate X
LG V50 ThinQ 5G
Samsung Galaxy Fold
Samsung Galaxy S10
Xiaomi Mi Mix 3
ZTE Axon 10 Pro 5G

昨年、5G列車に最初に飛び乗ると約束していたOnePlusはハンドセットを発表しなかったが、プロトタイプをデモし、クアルコム(Qualcomm)や英国のEEと共催する5Gアプリのコンテストを発表した。

未来は折りたたまれていたか

折りたたまれていたのは、顧客のお財布だろう。最初のフォルダブルが、平均2000ドル弱という価格で登場した。それはまるでスマートフォンを2台買うようなお値段だが、確かにスマートフォンが2つあると考えてもよい。でも実際に2000ドルの価値があるのか? それはまた、別の問題だ

Huawei Mate X
Samsung Galaxy Fold

TCLはプロトタイプを出品して、来年中にはもっとスペース効率の良い製品を出す、と約束した。オッポ(Oppo)も、まだまだプロトタイプの段階だ

AR/VR/MR

世界最大のスマートフォンショーの最大のヒットは、スマートフォンではなかった。マイクロソフト(Microsoft)はこのイベントを利用して、同社HoloLensの第2世代機をローンチした。それは、ビジネスにしっかりフォーカスしたヘッドセットだ。

Microsoft HoloLens 2
Microsoft Azure Kinect
Vive Focus Plus
Qualcomm XR chips

セキュリティ

同社の5G機器をめぐってセキュリティの脅威が喧伝されているHuaweiには、言いたいことが山のようにあった。その点では欧州委員会(EC)のデジタルコミッショナーも同じだ。一方、Androidは今後ますます、パスワード不要のログインを目指すようだ。

その他

Energizer18000mAhスマートフォン
Lightはスマートフォンのカメラから自動運転車に事業拡張
HTCのブロックチェーンフォーンを法定通貨で買える
Sprint5月に4都市で5Gサービス開始
Facebookがインターネットインフラプロジェクトを拡張
microSD Expressフォーマットは超高速な転送と長いバッテリー寿命を約束
スマートフォン全体がウェアラブルになるNubia

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

MWC 2019は折りたたみと5Gがキーワード

これまで私はそう言ってきたし、繰り返しになるが、2019年はスマホが再び面白くなる年になりそうだ。似たような形状やわずかなアップグレードがここ何年も続き、モバイル業界は悪戦している。

経済要因やアップグレードサイクルの長期化で、スマホ販売は初めて鈍化している。いいスマホが欲しいという人の多くは、すでにそうしたスマホをここしばらく使っていて、スマホメーカーは消費者に新しいものに買い換えようかと思わせるような魅力を打ち出せていない。

悪戦する中で、スマホメーカーはクリエイティブになりつつある。我々は昨年後半、そして先月のCESで、まだ初期段階ではあるもののそうした努力の成果の一部を目にした。しかし今度のモバイル・ワールド・コングレス(MWC)は努力が輝く場になるだろう。MWCはかなり大型のモバイル展示会であり、参加企業全てが目玉となるようなプロダクトを披露する。

2月24〜28日、バルセロナで発表が見込まれているものを紹介しよう。

Huawei:発表するものがたくさんあるようだ。これは、北米で開かれるCESが同社にとっては望めるものではないことが理由の一つだろう。CEOのRichard Yuは折りたたみ、そして5Gの電話についてほのめかしてきた。これは折りたたみで、かつ5Gである電話の可能性がある。これよりも主流製品なのがP30とP30 Proだ。Huaweiはこれまで巧妙に秘密裏にしてきたが、3つないし4つのリアカメラを搭載しているとの噂だ。

LG:すでにG8 ThinQを発表した。新しいフラッグシップモデルは、ARアプリと共に使うことで顔認証ロックを可能にするToFセンサーを搭載したフロントカメラを備える。またV50も発表されると言われていて、これは5Gとなる可能性がある。

Microsoft:今度のMWCの注目の一つとなるのが、Microsoftがすでに2月24日に開くことを発表しているイベントだ。そこでHoloLens 2が披露されると見込まれている。この次世代バージョンのスマホは、ハードウェアとソフトウェア共にようやく本格的にARを取り入れられる状態となったことを受け、満を持しての登場となる。

Motorola: 最近発表したG7は、MWCに先だった動きだ。しかし、折りたたみとしてのRazr復活の噂もある。

OnePlus:5GスマホとOnePlus 7が発表される。これは5GのOnePlus 7かもしれない。MWCで秘密イベントを開催するとの話があるものの、そこでは大きな発表はないとの見方が大勢だ。

Samsung:今年はSamsungからの多くの発表は望めない。Samsungは(不便な方法で)MWCの数日前に大きなイベントを開催する。サンフランシスコで開かれるそのイベントで発表されるS10と、繰り返しの内容の発表、そして近づいている折りたたみデバイスのプレビューとなる。MWCで大した発表はなさそうだが、おそらくウェアラブルやPC製品を若干目にすることはできるだろう。

写真

Sony:長い間Xperiaが看板商品的な存在だった一方で、家電大手のSonyはこれまで毎回フラッグシップデバイスを大々的に発表してきた。ただし、それらはエキサイティングなカメラ機能に集中していた。しかし今年は、Xperia XZ4の発表が見込まれている。この端末は、噂によるとアスペクト比21:9のディスプレイと4400mAhものバッテリーを搭載しているという興味深いものになるようだ。

原文へ 翻訳:Mizoguchi)

フォールダブル(折りたたみスマホ)は次期トレンドかHuaweiも今月発表へ

Huaweiのモバイル部門のトップRichard Yuはすでに、スマートフォンの世界制覇の話の中で、同社の次の新製品である折りたたみ式(フォールダブル, foldable)フォーンに言及していた。しかし今朝(米国時間2/1)は、そのハンドセットの横顔をちら見することができ、バルセロナで行われるMobile World Congressでそのほかの新機種とともに発表する、と約束された。

フォールダブルは今からすでに過熱していて、2019年のスマートフォンレースの目玉になりそうだ。Royoleはすでにデベロッパー向けにハンドセットを出荷しているし、SamsungはWWCの数日前のUnpackedイベントで情報を開示するらしい。

Xiaomiはまだコンセプトの段階だが、今発表されているものの中ではいちばんクールかもしれない。そしてまた、Motorola Razrが帰ってくる。ノスタルジーで人気が出るかもしれない。Googleは、フォールダブルのサイズと形状の多様化で攻めるらしい。各社とも、今はまだ、フォールダブルの最良デザインというものを、確実に掴んでいないのだから。

さらに注目すべき前触れは、Connecting the Futureのテキストだ。こちらはスマートフォンの5G化を強調、そうなるとそのハンドセットは新時代のモバイルの主役だ。そして、今すでに高価なハイエンド機の価格を、さらに押し上げる機種になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SonyはMWCで新機種発表とともに近未来機の超低照度撮影技術を紹介、Samsungを意識

今朝(米国時間2/26)のSonyの記者会見は、慌ただしかった。同社は新しいスマートフォン2機種と、Xperia Ear Duoの紹介を、わずか1時間にまとめてしまったのだ。とはいえ、これだけ早いと、すっきり爽快でもある。でも一つだけ、“まだもうひとつあります”(“one more thing”)があり、将来のカメラ技術として、非常に暗いところでも撮れるカメラが紹介された。

そのニュースは何よりも、前の晩のSamsung Galaxy S9の発表を意識しているようだった。発表のステージでは、昨年の旗艦機の960FPSの動画撮影機能が、超スローモーションではSamsungに勝(まさ)る、と勝ち誇ったように紹介された。もちろん、業界通の人なら誰もが知ってるように、Xperiaスマートフォンはあまり売れていない。だから性能でトップであることは、単純に同社の技術の誇示なのだ。

しかしそうではあっても、テクノロジー系ジャーナリストたちのオーディエンスを前に、今同社が取り組んでいる低照度撮影の技術を紹介し、二つのデモを見せることには十分意義がある。もちろん新製品のXperia XZ2にも独自のカメラ機能がある…いちばん目立つのは4K HDRのビデオ撮影だろう。でも、暗いところで撮るためにSonyの機種に期待している人は、しばらく待たなければならない。

一方Samsungは、S9のデュアル口径レンズで、低照度問題に有効に対応しようとしている。それは何よりも、同社が最近リリースした折りたたみ式スマートフォンからの応用だ。そしてSonyのその新製品も、デュアルレンズ方式だ。それは、長年カメラメーカーでもあったSonyが、初めて取り組む技術だ。

Sonyからの今回の情報は、あまり多くない(主役は二つのスマートフォン新機種だから)。でもとにかく、その低照度撮影の能力は、すごいらしい。暗いところでの撮影、それは長年、スマートフォンのカメラの大きな弱点だった。同社によると、新しい技術による撮影能力は、写真で最大ISO 52100まで、ビデオで最大12800まで可能、ということだ。

しかしSamsungとZTEも、低照度撮影を新機種の主要なセールスポイントにしている。そもそもソーシャルメディアに投稿される写真は、バーやレストランなど、暗い場所が多い。そんな場所でくっきりシャープな写真が撮れるなら、すばらしいことだからね。

その低照度技術が実装されたSonyの、あるいはサードパーティ製の、新しいスマートフォン機種の発売スケジュールなどは、何も話がなかった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AppleとSamsung、次機種を巡ってファンボーイ戦争再燃か

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最新の噂が本当ならAppleとSamsungは直接対決に突入する。両者の計画通り行けば次のiPhoneとGalaxyは曲面ディスプレイと細いベゼルのそっくりな外見になる。しかし、価格の問題がある。一つの選択肢は高級市場を目指すことだが、もうひとつはおそらくメインストリームを維持することだろう。

昔々SamsungがあからさまにAppleの真似をして、法廷がSamsungに賠償金3.99億ドルの支払いを命じた時には、両者の戦いはまだ続くと思ったものだ。

しかし今回は、Appleが先行するSamsungを追いかける番のようだ。今利用可能な技術を集約すると行き着く結果は明白だ。

さあファンボーイたち、代理戦争の準備はいいかな。

iPhoneのここ数週間のは曲面OLED画面の採用と物理的ホームボタンの廃止だ。この仕様で端末をデザインする方法はいくらもない。ほとんどの道が行き着く先はこのGalaxy S8の流出画像になる。

デザインは完全なコピーにはならないだろう。AppleはiPhoneをiPhoneらしく作るから。私の予想では次期iPhoneは四隅がもう少し角ばっている。Galaxy S8にあると思われる3.5 mmジャックは期待しないこと。Appleはワイヤレスヘッドホンにコミットしていてもう後へは引けない。

次期iPhoneのカメラ配置も新しい曲面ディスプレイに影響されるかもしれない。初代iPhone以来、背面カメラはつねにバックパネルの左上に位置している。これはホームボタンのある下部ベゼルに対応した大きめのベゼルの裏にカメラを収納することで可能になっている面がある。Appleがホームボタンを捨てるなら広いベゼルは不要になり上部のベゼルも小さくできる。そうなるとカメラ部品を収納する場所がなくなり、Appleはカメラの大きなでっぱりを付けるか、背面中央にカメラを移動せざるを得ない。これはほとんどのAndroid機と同じで、AppleがAndroidフォンの後追いだという説に説得力を与えることになる。

噂されている仕様が正しければ、Appleが次期iPhoneを次期Galaxyと大きく違えるために出来ることはほとんどない。

ただし次機種の物理的サイズは異なる可能性がある。各モバイル機器メーカーは画面アスペクト比をいじって、大型スマートフォンを少しでも手の中で使いやすくしようとしている。最近LGはMobile World CongressでG6を披露した。同機の画面の縦横比は18:9(=2:1)だ。高さが幅の2倍になる。これまでと少し違う感覚で、第一印象としてはたしかに持ちやすく感じた。Galaxy S8の流出画素をを見ると似たような形状だ。

曲面ディスプレイを使うことによってSamsungはもちろん、Appleでさえ、従来より画面は大きく、しかし手の中では比較的小さい端末をつくることができる。両社がほんの僅かでも縦横比を変えれば、たとえデザイン特性が似ていてもGalaxy S8とiPhone Xは大きく違って感じられるだろう。

あとは価格だ。昨日のWSJによると、Appleは発売10周年を記念して次期iPhoneのスペシャルエディションを準備している。これが曲面ディスプレイになると噂されているモデルだ。そしてWSJは価格は1000ドルになると予想している。これはiPhone 7より350ドル、Sansung S7 Edgeより200ドル高い。つまりもしSamsungがS8 edgeをS7 edgeと同じ価格体系にすれば、iPhoneはデザインや仕様は似ているが価格は違うということになる。

どちらの会社も正式発表でサプライズを繰り出してくる可能性はある。ストレージ容量とカメラ機能が次のiPhoneとGalaxyを切り分けることになるのかもしれない。画期的なバッテリーか充電機能が出てくることもありうる。あるいは筐体の材料でも。Appleは金属の外観をガラスかセラミックの特徴的なものに変えるかもしれない。SamsungはS8でガラス以外の何かを使う可能性がある。しかしオプション部分はさておき、ファンボーイたちはスペックを無視してデザイン面と雰囲気だけに注目するのが常であり、2つの端末は同じ見た目になるだろう。

Samsungは次期Galaxy機を3月29日にニュヨークのスペシャルイベントで発表する予定だ。Appleは伝統的に新しいiPhoneを9月に発表する。ずっと早く発表されることで、SamsungファンはSamsungのリードを追いかけるAppleを攻撃する材料を山ほど仕込む時間があることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

これがSamsung Galaxy S8の最終デザインだ

samsung-galaxy-s8

さあ、ご覧ください。これぞ、予定より1か月も早く見ることのできる、 Samsung Galaxy S8であります。この画像の提供者はプロの情報漏らし屋Evan Blassであるが、彼はとくにモバイルのリークに関して多くの実績がある。

この画像に写っているのは、新しくデザインされたGalaxyだ。前のデザインにあった物理ボタンはなく、Galaxy S7のエッジと同じくスクリーンはラップアラウンドだ。ベゼルは前の機種よりも小さくて、上と下にわずかにある程度だ。

ソフトウェアやケーシングに関する情報は、今回のリークに含まれていない。でもまだ発表まで1か月あるから、それまでに、リークはもっとたくさん出てくるだろう。だから、ご心配ご無用。

Samsungは今、難しい状況を抱えているから、このリークのタイミングがおもしろい。今日(米国時間2/28)はMobile World Congressの最終日だ。Samsungはこの、モバイル製品の世界最大のトレードショウで過去三回、Galaxyを発表してきた。しかし今年のSamsungはタブレットを二つリリースしただけで、S8は3月にニューヨークで行われるイベントに回された。

MWC 2017も悪くはなかったが、毎回Samsungが巻き起こす興奮はなかった。

今回のリークでSamsungは再び、ニュースのトップに躍り出た。そしてMWCで派手な発表を行ったNokiaやBlackBerry、LGなどを黙らせた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iPhoneプレミアムモデルは曲面OLEDを採用(全モデルでポートはUSB-Cに)

CUPERTINO, CA - SEPTEMBER 09:  Apple CEO Tim Cook models the new iPhone 6 and the Apple Watch during an Apple special event at the Flint Center for the Performing Arts on September 9, 2014 in Cupertino, California. Apple unveiled the Apple Watch wearable tech and two new iPhones, the iPhone 6 and iPhone 6 Plus.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

iPhoneが登場して10周年を迎えた今年、iPhoneには特別モデルが用意されるだろうという話が広がっている。それにともないさまざまが流れている。そうした中、WSJに詳細な記事が掲載されている。記事のもととなった匿名の情報源によれば、プレミアムモデルは他のモデルとハードウェア的にずいぶん違ったものになるとのこと。

記事によれば、iPhoneのプレミアムモデルでは、SamsungのGalaxy S7 edge同様の曲面OLEDスクリーンを搭載するそうだ。曲面ディスプレイはSamsungが製造するものとなるらしい。

このハイエンドモデルの価格は、1000ドルが見込まれている。iPhone 8ないしiPhone 8 Plusとは別の特別モデルとして販売されることになる。

尚、すべてのモデルではライトニングポートを廃してUSB-Cを搭載することになるようだ。もしこれが本当なら、iPhoneとして初めて独自規格を捨ててAndroidなどのライバル機種と同じ標準規格を採用することになる。これは最新のMacBook Proなどをみれば、たしかにありそうな話だ。

USB-Cは電力、データ、音楽、ビデオなどを、LightningないしUSB 3規格よりもはるかに高速に転送することができる。MacBook Proでも、この規格の優位性を認めたからこそ、MacBook Proにおける唯一のI/OインタフェースとしてUSB-Cを採用したわけだ。しかしこのせいでiPhoneをMacBook Proと直接つなぐことができなくなったのは問題ではあった。USB-CとLightningを変換するケーブルが必要だたのだ。iPhone側にもUSB-Cを搭載することで、こうした状況が変化することとなる。

話を戻して、WSJのレポートが実現するのなら、iPhoneには従来と異なる新たなエコシステムが生まれることとなる。iPhone 8およびiPhone 8 Plusとは別に用意されるという噂のiPhone Xだが、ハードウェア的な仕様も異なるものとなるわけだ。このプレミアムモデルの登場で混乱する消費者も生じることだろう。しかしプレミアムモデルの販売は、たしかにAppleを潤すこととなるのだろう。
USB-C化)
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(翻訳:Maeda, H

Alcatelの一風変わった新スマホは背面にLED満載

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人間か何が好きかわかるだろうか?光だ。色鮮やかに点滅する光。何かを知らせるための光や楽しむための光。たくさんのたくさんの輝く光。AlcatelのA5 LEDの裏側で光るライトのように。それは、他にこれといった特徴のないスマートフォンに付けられた楽しい機能だ。

同じTCLのBlackBerry KeyOneがデビューしたモバイルショウで発表されたA5は、TCLが発売した2番目に興味を引いたスマートフォンというわかりにくい特徴をもつ。しかし、そもそもこれは本格的な端末ではない。90年代前半に裕福な家のクールな子供たちが履いていた靴底がライトアップされたスニーカーのモバイル版だと思ってもらえればいい。

LEDアレイには様々な通知と関連付けられていて、メールの他Twitter、Facebook、Snapchat等のSNSと連動してLEDが点滅し、サービス名の頭文字がスクロールする。

alcatel

端末は何もない状態で出荷され、LEDにはユーザーが様々な機能を割り当てられる。スピーカーから流れる音楽に合わせて点滅させてもいい。付属のカラーキャプチャーアプリを使えば、スマホのカメラで撮った写真に背面をマッチさせることもできる。

実はこのシステムはモジュール化されている(Moto Zほど完全にではない)。LEDアレイは、端末の電源に直接接続されるいくつかの背面パネルの1つで拡張バッテリーと同じ扱いだ。

alcatel

商品のターゲットは、初めて携帯電話を使うユーザーだ ― あるいは関連報道が大げさに言うところの「若くてエネルギッシュなエンターテイメント好き」。本機はヨーロッパで199ユーロで販売されている。面白電話機としては妥当な価格だが、もちろん高級な素材は使われていない。

Alacatelの広報担当者によると、いずれ米国にやってくる「可能性」はあり、その場合は類似の別モデルになるだろうとのこと。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Open GardenがオフラインチャットFireChatの基盤技術であるメッシュネットワーキングをSDKで公開

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オフライン(インターネットや携帯電話不要)のメッセージングソフトFireChatを作っているOpen Gardenが、FireChatを支えているメッシュネットワーキング技術をすべてのデベロッパーのために公開する。今日バルセロナのMobile World Congressで同社が発表したMeshKit SDKによりデベロッパーは、自分のアプリにピアツーピアの通信機能を容易に実装できる。すぐに思いつくユースケースはチャットだが、音声やビデオにも使えるし、スポーツの実況なども可能だ。

数か月前に同社のWebサイトで秘かに発表されたこのSDKは、当面Androidのみだが、iOSバージョンのローンチも遠くない、という。SDKを利用したい人は、同社に登録する。

MeshKitは、人びとがメッシュネットワーキングに期待する標準的な通信機能をすべて備えている。たとえばひとつの接続ノードから全員がインターネットにアクセスできる機能や、完全なオフライン機能などだ。なお、すべてのメッセージがエンドツーエンドで暗号化されている。

このSDKに関して同社とパートナーしているブラジルの音楽アプリStudio Solは、このメッシュネットワーキングを使ってユーザーが友だちと音楽を共有できる機能を提供している(インターネットの接続がなくても)。同社は、アプリの配布にもこのSDKを使うことを考えている。OpenGardenの試算では、インターネットのWiFi接続や4Gの携帯接続を使う場合の最大15倍高速な、アプリのダウンロードが可能だ。

このSDKに利用は有料だが、まだ料金は発表されていない。“まだ料金は決めてないが、デベロッパーからの相談には応じる”、ということだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Galaxy S8の(おそらく本物の)リークビデオ

s8

サムスンはGalaxy S8を3月末に発表する予定であるらしい。しかしそれに先立って、2本のビデオがリークされた。問題のビデオは記事末に掲載している。

ビデオからは、新モデルのデザインをはっきりとみてとることができる。S7に採用された曲面ディスプレイや、3.5mmヘッドフォンジャックはそのままになる様子。前のモデルには存在した物理的なボタンがなくなったことをのぞけば、外観はそっくりといっても良いかもしれない。物理ボタンの代わっては、ソフトウェア的なボタンを配置することとしたようだ。

ビデオは非常に短く、細かい部分は映っていない。しかしリリースが近づくにつれて、他にもリーク映像ないしビデオが出てくるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H

昨年スマホの中国市場でトップだったOppoは今年のMWCで高精細画像を売りにするようだ

oppo

今年のMWC(Mobile World Congress, 世界最大のスマートフォントレードショウ)がもうすぐ始めるので、各社はチラリズム(teasers)に忙しい。ビッグニュースをバルセロナの本番会場まで待たせる“じらし作戦”のところもあれば、LGのように、すでに何もかも見せてしまったところもある。

スターの多い中国で昨年大躍進を遂げたOppoは、典型的なじらしのチラリズムだ。中国のスマートフォンの中では昨年のトップだった同社は、売上の前年同期比122%(2倍強)を達成したが、今回スマホ本体についてはまだ何も語らない。

むしろ同社は、昨年に続いて、画像技術に焦点を当てている。昨年は16メガピクセルのフロントカメラを載せたSelfie Expertシリーズなどの機種で、セルフィー(自撮り)機能を強調した。

そして今年のOppoが中心的に訴求したい画像技術が、同社の言う“5x Project”(5倍プロジェクト)だ。それは、同社の記者発表によると、“これまでになかったほど、きわめて高精細な画像撮影能力をユーザーに提供する”、というものだ。それ以上詳しいことは書かれていないが、たぶんセルフィーに限らず全般的に、解像度の高い画像機能を提供する、ということだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Samsung、Galaxy S7/S7 Edgeを発表―microSDスロット復活、バッテリーは大型化

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スペインのバルセロナで開催されているMWC 2016でSamsungは先ほどGalaxyの新モデル、S7とS7 edgeを披露した。基本的には「初心に返った」製品だ。

新しいGalaxyスマートフォンはS6に比べてわずかに厚いが、これは大型のバッテリーを搭載したためだ。SamsungはS7でそのルーツに戻り、防水性とmicroSDカードのスロットを復活させた。この2つの機能がなくなったことはS6シリーズへの大きな不満となっていた。

価格はまだ発表されていない。Samsungの発表を見た限りでは製造にはかなりのコストがかかっている印象だ。

S7 edgeはスクリーンが拡大

S7とS7 edgeのスペックはほとんど同一だ。ただS7 edgeの解像度はS7と同じQuad HDだが、丸みを帯びてカーブした側面に合わせてスクリーンは5.1インチから5.5インチに拡大されている。カーブしたスクリーンの端をスワイプすることでアプリを起動したりニュースを読んだりすることが素早くできるようになった。

バッテリーは巨大化

新モデルは胴回りに少々肉がついたように見える。Samsungがバッテリーの巨大化を実行したためだろう。これによって両モデルともバッテリー容量は大きくアップされた。S7のバッテリーは2550mAhから3000mAhへ、 より大きなスクリーンを搭載するS7 edgeでは2600mAhから3600mAhへ、それぞれ拡大された。

これにともなって新シリーズは以前より少しかさばる。S7は7.9mm、152グラムと発表されたが、これはS6より1.1mm厚く、14グラム重い。5.5インチ・スクリーンのせいもあって違いはS7 edgeではもっとはっきり感じられる。S7 edgeの157グラムという重さはS6 edgeに比べてほとんど20%も重い。

防水と拡張メモリー復活

昨年のS6シリーズの発表は多くのGalaxyファンを失望させた。防水機能、交換可能バッテリー、microSDカード・スロットがすべて失われたからだ。SamsungはiPhoneの真似をすることに満足を感じていたらしい。

新モデルでは交換可能なバッテリーは登場しなかったが、防水機能とmicroSDスロットは復活した。S7/S7 edgeは本体に32GBのメモリーを搭載するが、デュアルSIMカードスロットを備え、microSDが利用できる。これにより最大200GBのメモリーがサポートされる。両モデルとも防水性能はIP68認証だ。つまりある程度の水圧なら長時間水中に置かれても耐えられるということだ。

スクリーンは常時オン

新GalaxyはLG Gシリーズと同様の常時オンのディスプレイを搭載している。使用していないときでもスクリーンには時刻と最新の通知が低電力モードで表示される。

ユーザーは単に時刻を見たり通知を確認するために日に50回もデバイスのスイッチを入れる。それならそのたびにオフの状態から起動するより低電力モードで常時起動しておいたほうが便利だし、バッテリーへの影響もほとんどないという考えだ。会場でSamsungの社員に取材したところでは、常時オンによって消費される電力は全消費電力の1%にもみたないということだった。

常時オンのスクリーンは昨年LGが G4で採用し、今回発表されたG5でも継承されている。

カメラのAFは速くなった

カメラには新しいレンズと撮像素子が採用された。新しい撮像素子は12メガピクセルで、S6シリーズの16メガピクセルの素子ではない。

新シリーズのセールスポイントは明るいF1.7レンズで、前世代のカメラより95%も多い光を集められるという。もうひとつ、利用してはっきり気づく改良点はAF機能だ。「史上初のデュアル・ピクセル・センサー」の採用によるものだろうか、AFの作動速度がはっきり感じられるくらい速くなっている。バーやレストランの暗い照明でシャッターを切ってもけっこう見られる写真が撮れるようになったはずだ。

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S7とS7 edgeの共通スペック

  • スクリーン:Quad HD Super AMOLED 2560×1440
  • CPU:Quad-core 2.15GHz + 1.6GHz
  • 4GB RAM (LPDDR4)
  • カードスロット:microSD装着可能
  • 常時オン・スクリーン
  • IP68防水・防塵
  • リアカメラ:Dual Pixel 12MP / フロントカメラ: 5MP
  • OS:Android 6.0 Marshmallow

SamsungはiPhoneクローンを作ろうとするのを止めて、S7ではAndroidの長所を利用する方向に戻った。バッテリー大型化、拡張可能なメリー、防水防塵、スクリーンの拡大はいずれもはっきりした改善であり、歓迎できる。すべてのユーザーが期待していた方向でもある。

S7/S7 edgeの予約は2月23日(火)の午前8時(太平洋時間)から受付が開始される。店頭に並ぶのは3月11日が予定されている。

〔日本版〕Samsungのサイトはこちら。トップにS7 edgeの紹介が表示されるが、価格等の詳細はまだ掲載されていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

次世代Samsung Galaxy Sの概要明らかに―発表は来週火曜のスペインのイベント

Samsungのスマートフォンの新しいフラグシップモデルは来週月曜〔日本時間火曜〕からスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congressで発表されるものとみられる。

新モデルの詳細もだいぶ明らかになってきた。 Bloombergその他によれば、鮮明度の向上した5.2インチ・ディスプレイ、容量が拡大したバッテリー、改良型のカメラを備えるという。それに網膜あるいは指紋スキャナーが加わるかもしれない。

指紋スキャナーはSamsung専門サイトのSammobileによるもので、このサイトはかなり信頼性が高い。Sammobileによれば、Samsung Galaxy S5は8種類まで登録可能な指紋スキャナーを備えるという。デバイスのアンロック、特定のアプリの起動、個人情報を記録したフォルダのオープン、新しいプライベート・モードの起動などに指紋認証が利用できる。プライベート・モードでは通常隠させているファイルやフォルダが表示されるようになる。指紋スキャナーはホームボタンに内蔵され、ユーザーはその上に指を滑らせて(iPhone 5の場合はセンサーに指をあてるだけ)指紋を読み取らせる。

Bloombergが伝える改良点は新世代へのアップデートの際に通常予想されるようなものだ。ディスプレイは対角線長5.2インチのサイズで、現行GalaxyS4の5インチよりやや大きく、「鮮明度が高い」という。おそらく現行の1080 x 1920(441 ppi)よりも解像度が高いという意味なのだろう。

今回のBloombergの記事にはバッテリーとカメラの改良に関する詳しい情報は含まれていなかった。以前の記事ではリアカメラは16MP、リチウムイオン・バッテリーの容量は現行の2,900mAhから3200mAhに拡大されるとあった。

いずれにせよ正確なところはすぐに判明する。Samsungは中央ヨーロッパ時間2月24日午後8時にバルセロナでUnpacked5というイベントを開催する。TechCrunchではライブ・ブログで内容を報じる予定だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+