グーグル検索で映画やテレビ番組を調べると個人化されたお勧めが出る

これからはGoogle(グーグル)の検索が、次のお楽しみを見つける手助けをしてくれる。同社の米国時間9月5日朝の発表によると、お勧め作品を個人化するその新しい機能は、テレビ番組とムービーの両方を対象とし、そのコンテンツを見られる場所を教える。

今でもGoogleのウェブ検索には、テレビ番組や映画に関する情報のありかを教える機能があるが、今回はその拡張だ。

すでにGoogle検索でテレビ番組や映画のタイトルを検索すると、検索結果の上部に「Knowledge Panel」(知識パネル)というボックスが出てその概要や格付け、レビュー、キャストなどを見られた。そして2017年の春には、それらの作品がストリーミングされているところや、購入できるところを教えてくれるようになった。

でも今度のお勧め機能は、特に見たいものが決まってないユーザーが、検索欄に「面白いテレビ番組」などとタイプするユーザーが対象だ。それから「Top picks for you」(お勧め作品集)のカルーセルでスタートボタンを押し、お気に入りのテレビ番組や映画を格付けすると、Googleはあなたの好みを理解する。

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また、今自分が会員になっているサブスクリプションを指定すると、お勧めをさらにカスタマイズできる。それらは、Netflix、Hulu、HBO GO、HBO NOW、Prime Video、Showtime、Showtime Anytime、CBS All Access、Starzなどなどのサブスクリプションサービスだ。

米国の場合は、ケーブルテレビや衛星放送のサブスクリプションも指定できる。また番組や映画をiTunesやPrime Video、Google Play Movies & TV、そしてVuduなどのマーケットプレースや、ABC、Freeform、Lifetime、CBS、Comedy Central、A&E、Historyなどのネットワークアプリでレンタル、購入、または無料ストリーミングできることもわかる。

各作品の格付け評価は、デートアプリのTinderみたいにスワイプで行う。左スワイプは「好き」、右なら「嫌い」だ。どちらも指定しなかったら、知らないとか、意見があるなどの意味になる。

そうやってGoogleにあなたの好みに関するデータを与えたら、次の検索からは自分の好みに合ったお勧めが提供される。

Googleは「この情報はお勧め機能だけが利用し、広告主に渡されることはない。あくまでも人びとが求める情報を提供することが、Googleの究極の目標である」とコメントしている。

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さらにまた、「80年代のホラー映画」とか「登山に関する冒険アドベンチャー」といった具体的なリクエストもできる。内容はわかっているけど題名を思い出せない映画を、ばっちり見られるだろう。

検索の結果は最初は提案作品のリストだが、どれかを指定すると、それをどこで見られるか買えるかなどが分かる。

映画やテレビ番組を見つけるためにGoogle検索を利用する人がとても多いことを、同社は検索の上位項目のデータからよく理解している。今度から同社は、各個人の好みまで知ることになる。

この新しいお勧め機能は、米国のモバイルユーザーを皮切りに本日から提供される。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Apple TVがピクチャー・イン・ピクチャーを搭載、2番組を同時視聴可能に

Apple TVがピクチャー・イン・ピクチャーモードをサポートすることになり、2つの番組を同時に視聴できることになる。TechCrunchもそのことを確認したが、今朝最初に報じたのはアップル関連のニュースサイト9to5Macだ。本日は、tvOSも含むアップルのすべてのオペレーティングシステムの新しいベータバージョンがリリースされた日だ。

TwitterのユーザーNikolaj Hansen-Turton氏によると、tvOS beta 2をインストールすると。画面の右下の小さなウィンドウで別のコンテンツをプレイする新しいオプションが用意されていることがわかった。その小ウィンドウは、Apple TVのメインの画面にオーバレイされる。つまりそれは、ピクチャー・イン・ピクチャーモードだ。

やがて、いくつかのサイトがこのニュースを報じた。

でも、よくわからないのは、それが最小化されたビデオプレーヤーにすぎないのか、それとも本当のピクチャー・イン・ピクチャーか、という点だ。ツイートの写真やビデオを見ると、メイン画面は静的なバックグラウンドのようだ。2つの番組が同時に映ってる感じではない。でもこれまでの私たちの理解によれば、Apple TVは二つの番組をストリーミングする機能をサポートするはずなのだ。

ただし、いくつかの「ただし」がある。

まず、ピクチャー・イン・ピクチャーがサポートされるのは、アップルが提供するコンテンツのみだ。それに含まれるのは、iTunesで買ったコンテンツ、最近ローンチしたApple TV+のサブスクリプションサービスでストリーミングされるテレビ番組や映画、そしてApple TV Channelsでストリーミングされるビデオだ。

Apple TV Channelsは、5月のTVアプリのアップデートで導入され、HBO、Starz、Showtime、EPIX、Tastemade、Smithsonian Channelなどなどの有料アドオンにサブスクライブできる。AmazonのPrime Video Channelsの有料サブスクリプションや、もっと最近のRokuのChannelにも似ている。

たとえばアップルのTV ChannelsでHBOに加入していれば、tvOSのニューバージョンが今秋後半に公開されればHBOをピクチャー・イン・ピクチャーモードでウォッチできる。HBOにウェブサイトのHBONOW.comやサードパーティのHBO NOWアプリで加入しているなら、それはピクチャー・イン・ピクチャーで見ることができない。

アップルはTV Channelsの有料サブスクリプションを今後増やすつもりだから、そうなるとピクチャー・イン・ピクチャーで見られるコンテンツも増える。

サードパーティが自分のコンテンツやアプリをピクチャー・イン・ピクチャーにするためのデベロッパーツールを、アップルはまだ提供していない。そうなるまでの間は、Apple TV Channels経由で有料番組を見るしかない。ピクチャー・イン・ピクチャーがサードパーティのウェブサイトやアプリもサポートすれば、Apple TVの収益も増えて好都合ではないだろうか。

今月初めのアップルのWorldwide Developer Conferenceでは、新しいソフトウェアが紹介される場であるにもかかわらず、ピクチャー・イン・ピクチャーモードは発表されなかった。今日それが発表されるなんて、Apple TVのファンにとってはうれしいサプライズだろう。

ピクチャー・イン・ピクチャーモードはApple TV 4KとApple TV HDの両方でサポートされるはずだ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

NetflixのCEO、リード・ヘイスティングス、「アカウントの共有はOK」

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しばらく前になるが、HBOのCEOが、当面、ユーザーがHBO GOパスワードを共有してもかまわないと語ったことがある。称賛すべきことに、Netflixもこの前例にならうようだ。先週のCESのセッションで―Netflixが海外130ヵ国に進出という大ニュースに紛れたらしく、まだ報道されていないが―同社の共同ファウンダー、 CEOのリード・ヘイスティングスは「消費者がNetflixのアカウント情報を共有するのは良いこと」だと語った。

オンライン・ストリーミングの分野では、アカウントの共有というのは一般的にいえばグレーゾーンだ。 他人のアカウントを使ってコンテンツを視聴すると、消費者はそれと知らずに契約、さらには法律に違反することになる可能性がある。しかしストリーミング・サービスの運営者側からみると、 HBOの社長、Richard Pleplerがはっきりそう語ったように、アカウントの共有は一概に悪いこととばかりはいえない。Pleplerはユーザーがアカウントを共有するのは「次世代のユーザーを開拓する上で素晴らしいマーケティング手法だ」と述べた。これによって視聴が増えブランド名が浸透し、「新たなHBO中毒」を生み出すからというわけだ。

NetflixのヘイスティングスがCESで説明したのも同じようなメカニズムだ。他のユーザーのアカウントを借りてNetflixを視聴するユーザーは、やがて自身が契約者になる可能性がきわめて高い。

「Netflixのアカウントが共有されるのは歓迎だ。われわれは居間でNetflixを見ているのが2人なのか10人なのか気にしない。〔パスワードの共有は〕良いことであって悪いことではない」とヘイスティングスは語った。

ヘイスティングスは「ユーザーである両親が子供にアカウント情報を教えると、子供が大きくなったとき自分自身もNetflixのユーザーになる」と説明した。

もちろんNetflixには以前から家族のメンバーがそれぞれパスワードを作れるファミリー契約がある。しかしCEOが将来のユーザー獲得のためになるからアカウント情報の共有はOKだと考えていることが分かったのは歓迎だ。

〔家族や親しい友だち同士でない間でのパスワード共有には問題がある〕とはいえ、ヘイスティングスはそうした共有を今すぐ取り締まるつもりはないようだ。いずれにせよNetflixにはまだ大いに成長の余地がある。特に新規参入を果たした地域ではそうだ。Netflixがインドやロシアを含む130ヵ国に進出するというのがCESでのビッグニュースだった。これによって現在ユーザー7000万のサービスが世界190ヵ国で視聴可能となるわけだ。

〔日本版:Netfllixは日本でも昨年から月額650円からサービスを提供中

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ディズニー、新しいストリーミングサービスDisneyLifeをスタート。映画、テレビだけでなく音楽や書籍も

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Disneyは、新しい定期購読型サービス、DisneyLifeの提供を開始した。これはNetflixに似たサービスで、Disneyの映画、テレビ番組に加えて音楽、オーディオブック、電子書籍等を、モバイル端末またはAppleのAirPlay、Google Chromecastを通じてテレビにストリーム配信する。6人までの家族で利用できる。ただしディズニーファンが喜ぶ前に言っておくと、このサービスは現在英国でのみ利用可能であり、今後ヨーロッパの他の地域に展開していく。

Disneyがこのストリーミングサービスの公開を最初に発表 したのは10月のことで、当時Disneyはこの独自のデジタルサービスについて、仲介者を経ることなくDisneyコンテンツを消費者に直接配信することで、管理を強化することが目標だと語った。

これはDisneyが、今やディズニーブランドだけでなく、Pixar、Marvel、Star Wars等を含む広大なライブラリーに関わる、デジタル著作権の管理方法を再検討していることを意味している。

米国では、Disney映画やテレビ番組の殆どが、既に他社とひも付いている ― 例えば、Netflixは来年から、Diseneyの劇場公開版の権利を獲得する他、中南米で『スターウォーズ』をストリーム配信する権利等も交渉中であると報じらている。それでもDisneyは、将来米国で同じようなストリーミングサービスを提供する可能性も排除していない。

実際、MarvelまたはStar Warsをテーマにしたサービスを開発中という情報もあった。DisneyLifeの基盤をなすプラットフォームは社内で開発されたものであり、再利用が可能なためだ。

一方、英国のユーザーは新しいストリーミングサービスを最初に試せることになった。DisneyLifeは、月額£9.99の利用料が発生する前に1ヵ月の無料試用期間を提供している。

新サービスは様々な意味でNetflixのDisney版と言えるが、コンテンツの品揃えは映画とテレビ以外にも拡張されており、今の多くのコンテンツ配信サービスと一線を画している。

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開始時点で提供されるのは、DisneyおよびPixarを含む映画が数百タイトル、アナと雪の女王、リトルマーメイド、トイストーリー等の人気映画の楽曲を含む5000曲以上の歌、大量のDisney書籍(オーディオおよび電子本)等だ。

さらにユーザーは、無料のDisneyアプリを毎月1本ダウンロードできる。今月のアプリは「カーズ2ワールドグランプリ読書&レース」。

また今日の多くのストリーミングサービスと異なり、DisneyLifeの定期購読ユーザーは、ビデオをモバイル端末にダウンロードしてオフラインで見ることができる。ファイルは一定期間保存された後、自動的に削除される。

Disneyは新サービスで利用できる端末数についてもかなり朗かであり、一家族で最大10台まで端末を登録可能で、10台全部にコンテンツをダウンロードできる。同時にコンテンツをストリーミングできる端末数は4台まで。

親はペアレンタルコントロールを設定して、日付や時刻に基づいて利用を制限することもできる。

Disneyは英国以外に、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ等の欧州諸国へもいずれ展開する計画だ。サービスは現在でも、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、およびスペイン語で提供されていることから、英国以外の市場にもすぐに届けられることが伺われる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterは、このテンポの速いCMで若者層にアピールしたがっている

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TwitterのQ3決算会見で、CEO Jack Dorseyは、同社がワールドシリーズでテレビCMを流す計画を明らかにした。

The Vergeが指摘するように、このコマーシャルは、Appleの1984キャンペーンを作ったのと同じグループによって制作された。これはTwitterにとって初めてのCMではないが、本格的な「キャンペーン」の始まりのようだ。Twitterは、若年層を引き込もうとしている、ともThe Vergeは書いている。

このテンポの速い、ネット俗語満載のTwitter Moments機能を見せるCMは、一般大衆には興味深く見られるだろうが、CNNやESPNのツイートを見たり見なかったり、という人々の心を把むのは難しいかもしれない。Momentsに関して私も指摘したように、鍵となるのは、ハードコアなリアルタイムユーザー以外の人々でも消費できるように、サービスをスローダウンさせることにある。サービスそのものは、かなりよくそれを実現して、様々なタイプのニュースを各自のペースで追うことができる。

実際のTwitterサービスを完全に忘れてしまい、長いこと見たことのなかった人々は、このCMを見てもう一度使おうとするだろうか?かもしれない。もし、スポーツが好きなら ― ワールドシリーズを見ているなら恐らくそうだろう ― 試してみるチャンスはさらに高い。私はわかる。子供は派手で速いものが好きだ ― しかし人はそれぞれだ。

同意してもらえると思うが、同じ会社が作ったかどうかはともかく、これは決して1984ではない、と私は言いたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

わてらも投資やりまっせ―、関西の朝日放送が12億円のファンドを設立

abcdreamANN系列で関西有力放送局の朝日放送(ABC)が100%子会社となる「ABCドリームベンチャーズ」を7月10日に設立し、総額12億円のファンドの運用を開始する。大阪では先日、大阪市や阪急電鉄、みずほ銀行などが出資する48億円規模のファンドとして「ハックベンチャーズ」が立ち上がったばかりだが、地方有力企業によるCVCはまだ珍しい。同業としては、すでにフジテレビが2013年3月に15億円規模でFUJI STARTUP VENTURESを、TBSが2013年9月に18億円規模でCVCを開始させている。日本テレビもCVCこそ立ち上げていないものの、スタートアップコミュニティ運営のcrewwなどのスタートアップへ出資をしている。

CVC設立に動いたのは、もともと「探偵ナイトスクープ」や「新婚さんいらっしゃい」といったヒット番組を手がけ、現場で番組作りをやってきたプロデューサーの栗田正和氏(朝日放送株式会社ビジネス戦略局ビジネス戦略部長)らで、すでに昨年6月には新規事業創出を目的に、ビジネス戦略部を社内で立ち上げていた。投資領域は放送やコンテンツといったメディア事業でシナジーのあるスタートアップを第一に考えているという。

「朝日放送は全国にコンテンツを配信しているとはいえ、関西ベース。地元での信頼はあります。地元で視聴者とともに育ててもらってきた。だから関西に対して貢献ができればいいなと考えています。企業も頭脳も東京に流出するという流れがあるなかで、関西の中でもエコシステムができないかなと。そういう旗振り役になれないか、という気持ちもあります」(栗田氏)

開局64年、関西ローカルで2190万人、970万世帯にリーチする朝日放送は、番組自社制作比率が34%と、5大在京キー局をのぞくと比較的高く、コンテンツ制作能力が高い。財務面でも近年増収増益を続けていて2013年の連結売上高は814億円、経常利益が60億円と優良企業だ。ただ、モデルハウスやショールームといった一部の住宅関連事業をのぞくと売上のほとんどがCM収入で、若者のテレビ離れや広告出稿先としてテレビの地盤沈下(といっても直近5年は微増)に危機感を持っていることも背景にあるという。

「スマホやタブレット普及で視聴形態が変わってきています。動画配信や見逃し視聴と、定時放送だけに頼れなくなってきています。ファンドを通じて革新的な新規事業を生み出したい。シナジー分野であるメディアやコンテンツ、エンタメなどだけでなく、関西で強い、医療や教育、IoT、ロボティクスなどでも出資を考えています」

6月17日にフジテレビが初めて自社制作コンテンツの最初の出し先をNetflixとすると発表して関係者を驚かせた。これまでテレビ番組はキー局や、朝日放送のような準キー局がコンテンツを作って地方局に配信してきた。地方局は番組を買い、地元でCMスポンサーを募る営業をすることで成り立っていた。そうした日本の放送ネットワークの秩序が外圧で変わったことを示す象徴的な発表だったからだ。財力もコンテンツ制作力もある関西の準キー局がCVCを設立するというのは、こうした環境変化を捉えての面もある。

せやけど投資やれる人なんて、いますのん?

ところで、CVCや大学発ベンチャーなどでつきまとうのは目利き力や経営での支援能力が投資する側にあるのかという疑問だ。可能性を見つけ出し、ハンズオンでスタートアップ企業をエグジットさせるだけの腕が一般の事業会社の社員にあるのだろうか? 外部から経験のある人材を引っ張ってくるのかという問いに栗田氏はノーと答えた。

「いえ、最初は自分たちでやっていきます。先日ハッカソンをやりましたが、ピッチやイベントを通じて人脈ネットワークを広げつつ、目利き力を上げていきたいと考えています。いずれは専門知識をもったコンサルタントやVCとも協力していきます」

当面はABCドリームベンチャーズがリードインベスターとなるようなことは難しく、ほかのVCと協力していく考えという。今日が外部への初めての発表日で、現時点で投資検討の俎上(そじょう)に載っているスタートアップ企業などもないという。

「CVCなので事業シナジー最優先。その先に金銭的リターンを考えていきます。それは後から付いてくるものと考えています」

栗田氏は探偵ナイトスクープのプロデューサーを5年ほど務めた経験があり、テレビ局には企画力、構成力、人間を見る力があると話す。関西ローカル局制作で人気の番組は、視聴者参加型のモノが多く、これはネットのUGC型コンテンツとも似た面があるし、その制作プロセスは、起業家の人間性を見るのと似た面があるという。

「投資先を探すのは視聴者参加番組の制作と似てる面があるなと思っています。ナイトスクープだと、調査の依頼者を応募者から選ぶわけですが、「それホンマに調査できるんか?」とか、実現可能なのかとか、まずそういう目でみます。ひとりよがりだとアカンのですね。それからテレビなので、最終的にむっちゃええ顔して泣いてくれるかとか、泣きながら頑張ってくれそうかとか、そういうのも見るんです。アタック25なんかでも、そうです。ただ単にクイズが得意かどうかだけじゃなくて、どういう表情をするのかを見ています。関西の放送局なので、おもろい素人を見つけて出すというのがアイデンティティとして流れてるんですね。すごく人を見てるんです。起業家を見る時も、実現可能性や市場性、人的魅力といいますが、根っこは一緒かなと思うんです。邪道やとは思うんですけど、せっかく放送局がやるんやから、そういうことをやっていきたいです」

SonyがインターネットTVサービスPlayStation Vueを来年早々に立ち上げ

SonyはこのほどPlayStation Vueと呼ばれる企画を発表して、コンテンツストリーミングのレースに参加する最新の選手になった。このクラウドサービスは75のチャネルから番組を送出し、それをPlayStation 3や4で楽しめる。

Sonyによると、このインターネットTVサービスは今月ニューヨークで、招待制のベータで立ち上がる。番組にはCBSやFox、NBCUniversalなどのものが含まれる。コマーシャルの挿入は2015年の第一四半期から始まるそうだが、視聴料はまだ不明だ。

今聞いている説明では、それは月払いの会員制で提供され、お値段は“公正かつ他社と十分競争できる額”である、と。合衆国以外でのサービス開始についても、現段階では不明だ。

画像提供: USA Today

PlayStation Vueは最新ホヤホヤの番組やムービーをオンデマンドで提供する。各チャネルの過去3日のコンテンツは録画しなくても見られるが、ユーザは放送前の番組の予約録画ができ、それを28日間視聴できる。

Sonyはこのサービスについて、“テレビの見方が完全に変わる”、と勝ち誇ったように宣言しており、たしかに提供コンテンツの編成に相当力を入れていることは分かるが、来年合衆国のストリーミング市場に参入してくる大企業はほかにもいる。

先月はHBOが、2015年に単独でオンラインの会員制サービスを開始し、 NetflixやHuluなどの既存勢力と戦う、と発表した。SonyのオーディエンスはPlayStationのオーナーに限定されるが、ゲームファンはブランドロイヤリティが高いし、Netflixからお客を奪うというよりも、Sonyのお客さんを新たなサービスでさらに囲い込むことが、ねらいだろう。もちろんそれは、合衆国のケーブル企業にとって嬉しくないニュースだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTubeがテレビ用インタフェイスを刷新、いかにもテレビ的に

YouTubeがHTML5をベースとしてデザインを一新したテレビ用インタフェイス今日(米国時間8/14)立ち上げる。そこでは、ユーザのプレイリストや、会員となっているチャネルが今まで以上に強調される。このニューバージョンはまずXbox One用が展開され、その後、そのほかのインターネット接続型デバイスにも展開されていく(PS3、Roku、スマートテレビ、ストリーミングプレーヤ、ブルーレイプレーヤなどなど)。

前のバージョンではログインせずに単純に閲覧する使い方がメイン、と想定されていたようだが、この新しいインタフェイスでは、チャネルや、個人化されたリコメンデーション、アップロード、視聴履歴などが重視される。いずれも前のバージョンでも可利用だったが、でも旧デザインではかなり不格好なリストの一部でしかなかった。新デザインはそれらを、整然とグループ分けしている。

またそのフラットなルックスは、Googleの新デザイン方針であるMaterial Designに沿うものだ。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

チャネルやプレイリストのページも、やや手が加えられた。画面横にスクローリングリストがあるだけでなく、複数の分類ジャンルが表示されるので、リストをわざわざスクロールすることに比べると、コンテンツを見つけやすいし、それらの魅力が際立つ。そもそもわざわざテレビでYouTubeを見る人は、単純に楽しいコンテンツを見たいのだから、それを見つけるための苦労は少ない方が良いのだ。

PlayStation 4用のYouTubeアプリは、まだ公式には展開されていない。でもそれは、そんなに遠い先ではないだろうし、しかもそれは最初から、この新しいインタフェイスになっているだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleがオールガラス製のケースに収めたiPhoneやiPad、モニタなどで特許を出願

AppleInsiderによると、Appleは、外殻ケースがすべてガラス製のデバイスを作る方法で特許を出願した。それは、すべての部分を溶融して完全にシームレスな(継ぎ目のない)外見を作り出している。オールガラス製のケースには、iOSデバイスやテレビのモニタなどが収容されるのだろう。

ガラスだけの構造体が設計された目的は、耐久性の最大化と重量の節約だ。一体成型でなく溶融方式なのは、単一のガラスブロックだと重くなるからだ。溶融構造の内部のリブや部分的な強化成形もガラス製で、それらは、構造的にとくに弱いと思われる要所に配置されている。

iPhone 4では前面と背面にガラスのパネルが使われたが、この特許では完全にガラス製のケースに入れられたガジェットを作るから、ほかのメーカーのガラスを使った製品とはまったく違う美観になる。たとえばテレビのモニタの売り場にオールガラス製のRetina Cinema Displayがあったら、それだけが目立ってしまうだろう。またオールガラスケース入りのiPhoneが出たら、いつも以上にマスコミが騒ぎ立てるだろう。

ガラスには衝撃に弱いという性質があるし、そのほかの問題もあるだろう。Appleの特許によくあるように、Appleはただその技術を実験してみただけで、今はほかのことをやってるのかもしれない(サファイヤガラスもその例の一つだ)。しかし出願書類の中の発明者のところには、AppleのSVPで名人デザイナーJony Iveの名もある。ガラスの一体成型はSF映画やSFテレビドラマによく出てくる。だからAppleは、そういうSF的な未来を先取りしたいのかもしれない。

画像: all-glass iPhone 6 concept video(オールガラスのiPhone 6のコンセプトビデオ)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Philips、今年第2四半期にAndroid搭載4Kテレビを市場投入予定

Google TVというものはいらなくなるのかもしれない。テレビが「Android TV」に進化しそうな様子もあるからだ。先陣を切ったのはPhilipsで、Ultra HD(4Kとも呼ぶ)のテレビを発表した(via 9to5Google)。OSにAndroidを搭載しており、本年度第2四半期に市場に登場してくる予定だとのことだ。まずはヨーロッパおよびロシアにて登場することとなっている。ネット接続型テレビはみなこの方向に進んでいくのではないかとも思うのだがどうだろうか。

Philipsの新ラインとなる8000シリーズは48インチおよび55インチの1080Pフルハイビジョンおよび44インチの4Kモデルとなる。Google Playに接続して、Netflix、YouTube、ないし他のアプリケーションを簡単にインストールすることができる。またウィジェットを表示していろいろな最新情報を取得することもできる。さらに、ゲームコントローラーなどによる操作もできるようになり、Androidゲームを大画面でコントローラーを使ってプレイすることができるようになる。

もちろん、Google TVが公式に停止になったわけでもない。Android TVへの名称変更を考えているという話もあった。しかし今回紹介しているPhilipsのプロダクトはそのままAndroidであり、確かに使い勝手が良いものであるように思われる。テレビへのAndroid採用が広がっていくのかどうかはまだわからない。GoogleとしてはTVプロダクトについて、別の方向性を模索しているのかもしれない。いずれにせよ、どういうモデルが世に広まっていくことになるのか、いろいろなメーカーが活発に動き出すものと思われる。

原文へ]

(翻訳:Maeda, H


Amazonは全メディアコンテンツ、アプリ、ゲーム等をテレビやホームシアターに流し込むSTBを3月に発売?

Re/Codeの記事によると、Amazonは3月にテレビ用のセットトップボックスをローンチするらしい。つまり、この、eコマースとデジタルメディアの巨人が今実際に、ストリーミングTV製品の開発に勤しんでいるというのだ。しかもそれは、昨年のホリデイシーズンに出ると噂された製品の発売時期が延ばされたもの、ということらしい。

そのAmazonのストリーミングボックスは、同社のデジタルメディアのコンテンツをテレビで視るための製品だ。まずAmazon Instant Videoのタイトルがあるし、合衆国のAmazon Primeの会員に無料で提供されるコンテンツもある。音楽のカタログも膨大だから、ひまだった(かもしれない)ホームシアターの稼働率を上げるには恰好だ。

Re/Codeの記事は、AmazonのそのガジェットがAndroidデバイスだ、と言っている。ただしKindle Fireのときと同じく、独自にフォークしたAndroidが搭載される。そのセットトップボックスがゲーム機にもなるのか、その辺ははっきりしないが、でも本誌の情報筋が前に漏らしたところによると、確かにそいつはゲームもサポートする。また、最近、別の業界筋から聞いたところによると、昨年暮のショッピングシーズンを逃したにもかかわらず、ゲーム機能はある、ということだ。

Amazonがストリーミングのためのメディア製品を消費者に提供するのは、至極当然だ。しかもそれがAndroidでAmazon Appstoreから何でもインストールできるとなれば、アプリのオープンなライブラリの整備が遅れていた一部の競合他社は一気に追い抜かれてしまうだろう。問題は料金だが、Amazon Primeの会費が20~40ドル値上げされるという噂が本当なら、このハードウェアとコンテンツの完全無料化が、すでに織り込み済みなのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Twitter、テレビ視聴中のセカンドスクリーン行動を調査

Twitterは昨日(米国時間11/26)、一部のユーザーを対象にテレビの視聴者行動調査を行った。調査ではまず年齢、性別を尋ねられ、次に月曜夜にテレビを見たかどうかを聞かれる。

Twitter上のやりとりから判断するに、何かの番組を見たと答えなければ調査はそこで終了する。しかし見たと答えると、NFLフットボールやWWEプロレス、Love & Hip Hop、The Voice、Sleepy Hollowなど、どの番組を見ていたかの質問に移る。この中の1つを選ぶと、今度は番組を見ながら何をしていたかを聞かれる。

番組を見ながら使っていたアプリやウェブサイトに関する質問もあった。この調査は、Twitterウェブサイト、およびAndoid、iOSのアプリから配信され、Tolunaアンケートプラットフォームによる少数の質問リストからなる。デベロッパーのRyan Jonesがアンケートのスクリーンショットを送ってくれた。

Twitterは、ユーザーが視聴中にPinterest、Facebook、Twitter、メール、Instagram、Vine、またはその他のアプリ(ユーザーが記入)を使っていたかどうかに興味が持っている。他に、G-Chat、Snapchat、WhatsApp、テキストメッセージ等の「チャット」アプリという選択肢もある。視聴者が「セカンドスクリーン」で何をしているかに対する興味は、Twitterのように「テレビの友」アプリの座を狙う会社にとっては当然強い関心事だ。つまりテレビを見ながら他にやることがない時にすることだ。

当然ながらTwitterでは、この調査で集めた情報を利用するプロジェクトがいくつも立ち上がっている。最近同社は、‘SEEiT’ボタンでComcastと提携した。ユーザーがTwitterでテレビを制御できるボタンだ。またTwitterは、Nielsenと組んで’Twitter TV Rating’を米国市場向けに作っている。先月最初のレポートが発表され、TVツイートの数が前年から38%増えたこと等、様々なテレビ番組に関する多くのデータが報告された。

本誌は昨晩Twitterに、この調査がNielsenとの契約の一環なのか、内部によるものかを尋ねたが、未だに返答はない。

明らかにTwitterは、人々がテレビを見ながら何をしているかに強い関心を持っている。本誌は同サービスが、テレビをプラットフォームの重要な部分にしようと努力していることを、以前から追跡している。最近アプリがアップデートされテレビのトレンドに関する機能がいくつか加わったが、発見セクションの下に埋もれている。噂では、当初もっと目立せる予定だったが変更されたという。将来このセクションが専用タブになったりタイムラインに表れるようになっても何ら不思議ではない。

調査内容は以下の通り。

画像提供:CCHarmon

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(翻訳:Nob Takahashi)


Amazonが秋に独自のTVセットトップボックスをリリースか

BloombergのBusinessweekの記事によれば、この秋Amazonは配信するコンテンツをリビングの大画面で楽しめるようにするセットトップボックスをリリースする計画だといいう。AmazonはすでにKindleプラットフォームを消費者に強力に売り込んでいる。Appleのファンシーさ、XBoxのゲーム機という本質、Google TVの中途半端さが好きでない消費者がターゲットだ。

もちろんセットトップボックスはすでに競争が非常に激しい市場になっている。 しかしAmazonはこうしたライバルにない強みを持っている。つまり消費者がテレビを見ている間に売り込める膨大な商品群を倉庫にストックしているという点だ。おそらくAmazonのサービスはテレビを見ながら直接、あるいはモバイルデバイスを通じてオンライン・ショッピングができるようになっているはずだ。たとえば古いテレビに飽き始めているときに、新しいテレビがクリックひとつで買えるとなったら、その誘惑に屈する消費者は多いはずだ。

Amazon TVでは興味ある独自番組も企画されているようだが、むしろホームショッピング2.0という側面が重要だと思う。

すでにサービスを開始しているスタートアップを買収するというよくある方法を使わず、AmazonはクパチーノのLab126で社内開発することを決断した。

AmazonはKindleシリーズをAmazon Primeの送料無料サービスのユーザーをターゲットして売り込みに成功している。Amazonにすでに定期的に金を払っているユーザーなら新しいプロダクトにさらに金を払う可能性が高いわけだ。もっとも映画やテレビ番組の配信に「送料無料」がどう関係があるのかは不明だが、消費者は満足しているようだ。

Kindleプラットフォームで一番人気が出ているのがオリジナル・コンテンツであるからにはセットトップボックスの開発は必然だったといえる。Amazonが人気のある独自番組をより多く製作することができれば、それだけAmazonの独自デバイスをテレビにつなぐ理由が増えるわけだ。これはAppleが既存のデバイスをテコにして新しいデバイスを売り込んできたのと同じ手法だ。Amazonはそのノウハウをよく研究したものとみえる。

Amazonの参入は遅すぎたという声も上がるだろうが、 Jeff Bezosは今回も他者の失敗を観察して学ぶという賢明かつ計算し抜いた戦略を取っていると思う。Kindleの成功もシンプルなペーパーバック的読書体験に機能を集中させたことが大きい。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


日本は4K TVの本放送を早くも2014年に提供

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今年のCESでみんなを圧倒した4K TV、その3840 x 2160画素のテクノロジは、まだ世界の多くの人にとっては予兆にすぎない。しかし日本は、早くも2014年に衛星から4Kを放送し、テレビ業界にかつてなかったほどの速いペースで最先端技術の一般供用を開始するようだ。

Asahi Times誌によると、日本の総務省は、ブラジルで2014年に行われるサッカーのワールドカップの4K放送を送信する。使用するのは放送衛星ではなく日本の通信衛星だ。

Sonyなどが4Kの受像器を発表しており、価格は約25000ドルだ。リビングルームの壁に800万画素をぶら下げるだけのお金のない人は、しらけるだけかもね。

出典: BroadbandTVNews

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))