ツイッターが有料の「チケット制スペース」展開をiOSで開始

Twitter(ツイッター)は米国時間8月26日、同社のライブオーディオ機能「スペース」の一部のホストが「チケット制スペース」へのアクセスを販売できるようになったことを発表した。チケット制スペースは、18歳以上で、過去30日間に3つのスペースをホストし、1000人以上のフォロワーを持つユーザーを対象に、6月に募集を開始している。

Twitterの担当者はTechCrunchに対し「すでにチケット制スペースのためにスペースをホストしている人たちと緊密に連携していきます」と述べている。Twitterは、これまでに何人のユーザーに本機能を提供したか、またいつユーザーが一般的に利用できるようになるかについては明らかにしなかった。現在のところ、iOSユーザーは誰でも、本機能にアクセスできるユーザーが主催するスペースのチケットを購入できる。

Twitterは以前、チケット制スペースから得られるクリエイターの収益の3%を受け取ると発表していた。しかし、この機能は現在iOSでしか利用できないため、Twitterは30%のAppleのアプリ内課金の対象となるため、クリエイターにはチケット販売の67%しか還元されないことになる。ただし、チケット制スペースとSuper Followsを含むクリエイターのTwitterでの生涯収益の合計が5万ドル(約550万円)を超えた場合、同社は3%の手数料を20%に引き上げる。

チケット制スペースにより、Twitterはライブオーディオの競合他社と一線を画すことになる。ClubhouseやInstagramでは、リスナーがスピーカーにチップを渡したり、ライブオーディオスペースでバッジを授与したりすることができるが、これらのアプリはチケットの事前販売はできない。

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画像クレジット:Twitter

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Katsuyuki Yasui)

ウェブデザイン変更後のツイッターはアクセシビリティが不十分と専門家は指摘

米国時間8月12日、Twitterはウェブサイトとアプリのデザインを大幅に変更した。この変更は1月の新しいフォントの導入に続くもので、同社は今回の更新を「プラットフォームのアクセシビリティを向上させる」ためのものとしているが、アクセシビリティの専門家によると、これらの変更は的外れだという。

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最もわかりやすい変更点は、ツイートがTwitter独自の書体である「Chirp」で表示されるようになったことと、背景と文字のコントラストがより強調されたことだ。不要な仕切り線がなくなり、インターフェースもすっきりとした。弱視のユーザーにとって、コントラストの高いデザインではウェブサイトがより見やすくなるが、現在のコントラストレベルは高すぎて、負担になるユーザーもいる。プラットフォームのコントラストレベルは、障害者が利用しやすいウェブサイトの推奨事項を定めたウェブコンテンツアクセシビリティガイドライン(Web Content Accessibility Guidelines、WCAG)の最低基準をはるかに超えている。しかし、ウェブアクセシビリティは一律ではない。高コントラストのディスプレイを必要とするユーザーもいる一方で、慢性的な偏頭痛に悩むユーザーにはもっとマイルドな表示が必要かもしれない。失読症の人は、コントラストの低いテキストの方が速く読めるという研究結果もある。

デザインリサーチャーであり、The Disabled Listの創設メンバーでもあるAlex Haagaard(アレックス・ハーガード)氏は次のように話す。「アップデート後のTwitterで、すぐに目が痛くなり、30分後には緊張性の頭痛に襲われました」「慢性的な苦痛がいくつもあるので、苦痛を悪化させるようなものを使うことはできません。痛みがますますひどくなるからです」。

2020年まで、Twitterのアクセシビリティチームはボランティアベースで、同社の社員が既存の仕事に加えてアクセシビリティのプロジェクトを担当していた(TechCrunchの記事を参照のこと)。アクセシビリティを考慮しない音声ツイート機能のリリースから数カ月後の9月、Twitterは社内に2つのアクセシビリティ専門チームを導入した。しかし、専門家は、新機能を検討する際には、最初から障害者をデザインの決定に関与させることが必要だと強調する。

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「Twitterは、この状況を変えるために、アクセシビリティや障害者の視点を設計プロセスにもっと取り入れると言っていましたが、今回の結果を見ると十分な仕事をしていないようです」とハーガード氏。「研究や構想の段階で障害者コミュニティのメンバーをコンサルタントとして関与させ、全体を把握できるようにすれば、テストの際にもはや手遅れであるような根本的な問題が生じるのを防ぐことができます」。

TwitterはTechCrunchの取材に対し「プロセスの最初から全体を通じて、障害のある人のフィードバックを取り入れてきました。人によって好みやニーズが異なるため、今後もフィードバックを集めてプラットフォームがより使いやすいものになるように改善していきます。集まったフィードバックを参考に、私たちは取り組みを続けます」と述べる。

Twitterのアクセシビリティチームは、アップデート後にユーザーから報告された眼精疲労や偏頭痛などの問題を認識している。現地時間8月13日午後、同社は、ユーザーからのフィードバックを受けて、すべてのボタンのコントラストを変更し、「目に優しい」デザインに変更したとツイートした。

Adobeのインクルーシブデザイン担当であるMatt May(マット・メイ)氏は次のように話す。「デザインの作成者の発表と同時にアクセシビリティ団体がそれについて発言するのは良いことです。両者が協力していることを意味するからです。重要なのは、常に目を凝らし、枠組みから外れてしまっているグループを見つけ、システムの別の部分で彼らを取り込むことです」。

メイ氏は、このような派手な(目に優しくない)アップデートは必ず反発を招くと指摘するが、その一方で「Twitterは通常は目立たない重要なアクセシビリティの向上を行っている」と話す。例えばTwitterは最近、ユーザーが動画にSRTファイルをアップロードして字幕を追加できるようにした。また、Twitter Spacesはライブキャプションをサポートしたが、Clubhouseのような競合他社はまだこの基本的なアクセシビリティ機能を備えていない。

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これまでユーザーが利用しやすいようにカスタマイズ機能を提供してきたTwitterが、なぜ(今回のコントラストの高いディスプレイや新しいデフォルト書体の導入に)カスタマイズ機能を追加しなかったのかは疑問だ。現在、ユーザーはデフォルトのライトモード、ダークモード、ブラックモードを切り替えたり、デフォルトのフォントサイズを変えたり、ボタンやハイパーリンクの色をパープル、オレンジ、ピンクなどに変更したりすることができる。現地時間8月12日のアップデート以前にも、ユーザーはTwitterのアクセシビリティパネルでより高いコントラストのモードを有効にすることができた。しかし、コントラストを下げたり、フォントを変更したりすることはできず、専門家はこれをデザイン上の欠陥であると指摘する。初の独自書体「Chirp」では、「感情を伝えやすくする」ことを目指していたが、ユーザーは「Chirp」以前に使用されていた「Helvetica」よりも読みにくいと報告している。

マサチューセッツ工科大学の研究者であり、WCAG基準の編集者、World Wide Web Consortium(ワールドワイド・ウェブコンソーシアム)のアクセシビリティ教育およびアウトリーチリーダーでもあるShawn Lawton Henry(ショーン・ロートン・ヘンリー)氏は「ウェブサイトは、ユーザーがフォントやコントラストレベルなどを切り替えられるカスタマイズオプションを備える必要がある」という。現在のWCAGの推奨事項にはこの件は含まれていないが、同氏は「今後のガイドラインの更新では、このようなオプションの設定が推奨されるようになる」と話す。

「主な問題は、デフォルトのコントラストがWCAG基準を満たし、ユーザーがそれを変更できるようにすることです。難しいことではありませんよね?」「デフォルトのフォントがあったとしても、それをカスタマイズできるようにする必要があります。(デフォルトのフォントが)一般的に最も読みやすいフォントであったとしても、個人差があります。変更できるようにすることが重要です」とヘンリー氏。

Twitterの広報担当者は、書体やコントラストレベルを変更するオプションに関する質問に対し「今すぐ共有できる具体的な計画はありませんが、私たちは常に使いやすさを向上させる方法を検討し、フィードバックに耳を傾けています」と回答する。

ハーガード氏は「Twitterがこの件をアクセシビリティの問題として捉えていることは残念ですが、これがブランドアイデンティティの確立につながることは明らかです」と話す。

CSS(スタイルシート)を使ってウェブサイトの設定を変更するユーザーもいるが、ヘンリー氏がWorld Wide Web Consortiumのために行った調査では、ウェブブラウザや電子書籍リーダーでは、ユーザーが設定をもっと簡単にカスタマイズできる機能を提供すべきと報告されている。CSSを書けるほどテクノロジーに精通しているユーザーは限られるし、アプリごとのアクセシビリティ設定を切り替える方が簡単なのだ。前例もある。Discordは6月、アクセシビリティの設定に彩度のスライダーを追加した。

「ウェブのメリットは、紙ではないこと、そしてそれを変えることができる、ということです」(ヘンリ画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Dragonfly)

ソーシャルプラットホームはタリバンの扱いで歩調揃わず

20年間駐留したアフガニスタンから米軍が性急に撤退して、ソーシャルメディアのプラットホームには、そのポリシーをめぐる複雑な意思決定課題が残された。

タリバンは長年、ソーシャルメディアと親しかったが、ソーシャルメディア企業は、粗暴と抑圧で悪名高い集団が自分をアフガニスタンの合法的な統治主体として世界に示そうとしているとき、新たな疑問に直面するだろう。ソーシャルメディアは今やあらゆる政治的指導者や政府に知られ利用されているが、タリバンが権力を固めて統治に乗り出そうとするときにはなお一層、中心的な役割を演ずることになるだろう。

Facebookは、タリバンが権力を握ったときにありうる報復からユーザーを守るための予防措置を、早くから講じてきた。FacebookのNathaniel Gleicher氏はTwitterで、先週同社が講じた一連の対策を発表した。同社はアフガニスタンの人びとが「ワンクリックで」自分のアカウントをロックしてタイムライン上のポストを隠し、友だち(フレンド)でない人が自分のプロフィールの画像をダウンロードや共有できないようにした。

[Nathaniel Gleicher: 3/これらの多くは活動家やジャーナリストや市民社会団体が報告している。さらに私はここに、市民社会活動のエキスパートが提供しているジャーナリストや活動家のための有益なオンラインセキュリティガイドのリンクも入れている。4/アフガニスタンにいる人びとが自分のアカウントを素早くロックできる、ワンクリックツールをローンチした。プロフィールがロックされると、その人のフレンドでない人はプロフィールの写真のダウンロードや共有ができないし、またその人のタイムラインのポストを見ることもできない。]

Facebookはまた、アフガニスタンにいる人の友だちのリストを見たり検索したりできないようにした。Instagramではポップアップが出て、アフガニスタンにいるユーザーに、アカウントを素早くロックダウンする方法を教える。

Talibanは前から、同社の危険な団体のルールに反するとしてFacebookの利用を禁じられている。Facebookの広報担当がBBCの取材に対してこう述べている: 「タリバンは米国の法律ではテロリスト団体として制裁対象になっている。私たちは、タリバンによって、あるいはタリバンに代わって維持されているアカウントを削除し、彼らを称賛し支持し代表することも禁じている」。

実際にはアフガンのタリバンは合衆国国務省によって外国のテロリスト組織と指定されていないが、パキスタンを拠点とするタリバンは2010年以来、そう指定されている。また、外国のテロリスト組織のリストに載っていなくても、アフガニスタンを拠点とするタリバンは、合衆国が9/11以降行っている経済制裁によると、テロ集団と定義されている。

タリバンはFacebookが保有するWhatsAppからも禁じられているが、このプラットホームはエンドツーエンドの暗号化を行っているのでユーザーの特定が困難だ。WhatsAppはアフガニスタンでも広く普及していて、近年ではアフガン軍とタリバンの両方がこのチャットアプリを使ってコミュニケーションしている。Facebookは自社のプラットホーム上でタリバンを許容していないが、しかしタリバンは、その意外なほど急速で摩擦のない権力奪回のあと、WhatsAppを使って支配の計画をアフガンの人びとにコミュニケートし、抵抗を諦めさせている。さらにアフガニスタンの人びとは、タリバンがWhatsApp上に作ったヘルプラインの番号に、暴力や犯罪を報告できる。しかしFacebookは直ちに、そのアカウントを閉鎖した

今週初めにFacebookのコンテンツポリシー担当副社長Monika Bickert氏が、国がタリバンを制裁対象のテロリスト集団のリストから外したとしても、Facebookは独自の評価と決定を行なう、と述べた。Bickert氏はこう言った: 「実際に彼らが弊社の危険な団体のポリシーに違反しているか否かに関しては、あらためてポリシーの分析を行なう必要がある」。

Facebookと同じくYouTubeもタリバンを禁じている。YouTubeのその決定は経済制裁の決定に沿っているようなので、タリバンへの合衆国のアプローチが変われば、並行して変わるかもしれない。

YouTubeの広報は本誌にこう語った: 「YouTubeの方針は適用可能なすべての制裁と通商準拠法に準拠している。したがってアフガンのタリバンが保有し運用していると信じられるアカウントを見つけた場合には、そのアカウントを終結する。さらにまた、弊社のポリシーは暴力をそそのかすコンテンツを禁じている」。

Twitterの上では、タリバンの広報担当であるZabihullah Mujahid氏が、カブールにおける同団体の活動について頻繁にアップデートを続けている。もう一人のタリバンの代表者であるQari Yousaf Ahmadi氏も、気の向くままにTwitterにポストしている。FacebookやYouTubeと違ってTwitterは、同団体を一律に禁ずるのでなく、個々のポストごとにポリシーを適用するつもりだ。

ソーシャルメディア上でタリバンの足跡が今後も増えるようなら、他のプラットホームも同様の決定を迫られるだろう。TikTokは本誌のコメント要請に応じなかったが、以前NBCに対して、タリバンはテロリスト集団だと思うから、同団体の宣伝になるようなコンテンツは許可しない、と言っている。

今のところタリバンの足跡が目立つのは、いわゆるメジャーなソーシャルネットワークだけだが、しかし無理のない予想としては、現状の反乱が常態に転ずるときには、全世界の注視の下で、FBなどに代わる独自のプラットホームを利用して新しいイメージ作りに努めるだろう。

Twitchは、タリバンが利用したらどうするか、という問いには答えなかったが、同社には関連するポリシーとして「サービス切断行為」というものがあり、それで特定ユーザーを禁じている。それは、Twitchのストリーマーたちの間に虐待やセクハラの報告があったときの対応だ。

その新ルールは、暴力的な過激主義やテロなどの深刻な脅威にリンクしているアカウントにも適用される。そういう行為がTwitchの外で行われていても、対象になる。この独特の定義により、タリバンを最初から排除することも可能だろう。米国が将来、制裁を外してテロリストの指定を変えても、Twitchでは許されないかもしれない。

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット: Photo by WAKIL KOHSAR/AFP via Getty Images)/Getty Images

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ツイッターがプロフィール欄にRevueのニュースレターを掲載するテストを開始

Twitter(ツイッター)は2021年1月、ニュースレターのプラットフォームであるRevue(レヴュー)を買収したが、これまでTwitterへの統合は最小限に留まっていた。例えば、Twitterのスレッドを書こうとしたときに、ニュースレターのツールについて伝える「Hello, wordsmiths」というメッセージが表示されるのを目にしたことがあるだろう。

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米国時間8月19日より、TwitterはRevueのニュースレターをTwitter体験の中でより目立たせる機能のテストを開始する。ウェブやAndroidを使用している一部のTwitterユーザーは、ライターのプロフィール上で、Revueニュースレターがフォロワー数の下に表示されるようになる。「subscribe(保存する)」をクリックすると、サンプルを読むか、Twitterアカウントに登録されているメールアドレスで購読するかを尋ねるメッセージが表示される。Revueによると、この機能は近日中にiOSでも導入される予定だという。

今日、私たちはあなたのTwitterプロフィールから直接Revueのニュースレターを購読できる機能のテストを開始します。

この機能は、すべてのRevueクリエイターがすぐに利用できます。ただし、最初はTwitter上のテストグループにのみニュースレターは表示されます。

ニュースレターの市場は活気づいている。Medium(ミディアム)とQuora(クォーラ)は最近、新たな収益化の仕組みを発表した。Substack(サブスタック)は現在6億5000万ドル(約713億円)の評価を受けており、Facebook(フェイスブック)はBulletin(ブレティン)を起ち上げ、派手なニュースレターを配信している。Tumblr(タンブラー)さえも有料購読の文章で収益を上げようとしているものの、そのユーザー層はあまり歓迎していない。Twitterのプロフィールに目立つように組み込まれたことで、Revueも勢いを増すかもしれない。

RevueのライターであるJewel Wicker(ジェウェル・ウィッカー)氏は「私がRevueのプラットフォームに乗り換えた理由の1つは、私のニュースレターとTwitterのフィードをリンクさせることで、フォロワーが簡単に購読できるようになる可能性があったからです」とツイートしている。「今回、その展開が始まったことをうれしく思います」。

Revueはクリエイターの収益の5%を受け取る。さらに処理手数料として標準2.9%プラス0.30ドル(約33円)が請求される。つまり、誰かがあなたのRevueニュースレターを5ドル(約550円)で購読した場合、あなたは4.30ドル(約470円)を受け取ることになるというわけだ。これに対し、Substackでは作者の収益の10%プラス処理手数料を取っている。

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画像クレジット:Fernando Trabanco Fotografía / Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ツイッターがダイレクトメッセージのシステムにいくつかの改善を実施

おもしろいツイートをTwitter(ツイッター)のDMで数人の友人と共有しようとしたとき、誤ってグループチャットを始めてしまったことはないだろうか?それはあなただけではない。

Twitterは米国時間8月19日、そのダイレクトメッセージのシステムに、Quality of Life(生活の質)を向上させるいくつかの改善を、今後数週間にわたって導入していくと発表した。それらの中には、一度に複数の人に向けて、個別の会話の中でDMを送る機能などが含まれる。研究者のJane Manchun Wong(ジェーン・マンチュン・ウォン)氏は2021年7月、Twitterがこの機能に取り組んでいることに気づいた。

今後数週間に、いくつかDMの改善が行われます。

ツイートの共有がより簡単になったり、会話中のナビゲーションが改善されたり、他にもいろいろと……

複数の人にツイートをDMで送ろうとしたときに、誤って(気まずい)グループチャットを始めてしまうことはもうありません。同じツイートを最大20件のDMで個別に送れるようになりました。

iOSとウェブでは導入されています。Androidでも間もなく導入予定です。

Twitterサポート

このアップデートの潜在的なマイナス面は、より多くのスパムを招いてしまう可能性があることだ。一度にメッセージを送れる相手は20人までだが、それでもかなりの人数になる。そしてメッセージを受け取った人は、それがグループ送信されたスパムかどうか、判断できない。個々のDMは、1対1のプライベートなメッセージのように見えるからだ。

Twitterによると、Androidユーザーがこの機能を利用できるようになるまでには、iOSやウェブ版よりも少し長く待たなければならないとのこと。現時点ではそれがいつになるかはわからない。過去にはiOS向けアプリに採用されたDMのアップデートが、Android版に導入されるまで何年もかかった例があるからだ。しかし、これは気休めかもしれないが、DMの会話中に上へスクロールしていった際に、下矢印ボタンを押すことでクイックスクロールし、最新のメッセージに戻ることができる機能は、AndroidとiOSの両方に導入されている。

TwitterのDMに関する他の2つの改善は、今のところiOSのみで展開されている。1つはメッセージが日ごとにグループ化されるようになるというもの。個々のDMには依然としてタイムスタンプが付与されるが、Twitterはこの変更により「タイムスタンプの乱雑さが軽減される」と述べている。

そしてもう1つの改善は、iOSユーザーはDMの中で、メッセージをダブルタップするほか、長押しするだけで「リアクションの追加」メニューにアクセスできるようになった。また、友人のメッセージを長押しすると、自分のアカウントでのみメッセージを削除したり、メッセージを報告したり、テキストをコピーしたりするオプションが表示される。

画像クレジット:Twitter(screenshot by TechCrunch)

また、Twitterは同日、Revue(レヴュー)が配信するニュースレターをユーザーのプロフィールに表示する機能のテストを開始することも発表した(Twitterは2021年初めにこのニュースレターのプラットフォームを買収している)。

Twitterは先週、より顕著なUIのアップデートを公開したが、アクセシビリティの専門家は、これによってかえって見づらくなったと指摘。このアップデートから2日経たないうちに、Twitterはボタンのコントラストを変更し、Windows上で独自フォントのChirp(チャープ)に問題があることを確認した。

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画像クレジット:Nina Riggio / Bloomberg / Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)a

ツイッターが改定されたAPIにTwitterスペースのサポートを追加

Twitter(ツイッター)は、新たに改定されたAPIに変更を加え、サードパーティーデベロッパーがオーディオチャットルームサービスのTwitterスペース専用のツールやソリューションを開発できるようにする。米国時間8月18日、同社はTwitter API v2にTwitterスペースをサポートする新しいエンドポイントを追加する。初期の目的はライブまたはスケジュールされたスペースを発見できるようにすることだ。後のAP改定によって、スペースのホスト向けツールをさらに開発できるようになるかもしれない。

2020年同社は、全面改訂されたAPIを公開し、その目標は自社のデベロッパープラットフォームを刷新するとともに、Twitterの新機能をすぐにサポートしやすくなることだった。今回のTwitterスペースをサポートする新APIはその計画の一環だ。

このAPI改定によってTwitterは、ユーザーが(Twitterの中でも外でも)スペースを見つけやすくなる新製品をデベロッパーが開発できるようになることを期待している、と同社はいう。こうしてTwitterスペースを利用しやすく、オーディオチャットを多くの人に普及させることは、ますます競争の激しくなるオーディオベースSNSの世界でTwitterが地位を築く一助になるかもしれない。現在Clubhouse(クラブハウス)と戦っているのはTwitterスペースだけではない。オーディオチャット体験は、Facebook(フェイスブック)、Discord(ディスコード)、Reddit(レディット)、Public.com(パブリック・ドット・コム)、Spotify(スポティファイ)他いくつかの小規模ソーシャルアプリも提供している。

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Twitterによると、デベロッパーは新たにSpaces lookupとSpaces searchという2つのエンドポイントを使えるようになり、ライブあるいはスケジュールされたスペースをSpaces ID、user IDあるいはキーワードなどの条件を用いて検索できる。Spaces lookupは、スペースに関連付けられた公開のメタデータと属性データを探すこともできる。参加者数、スピーカー数、ホストのプロフィール情報、使用されている言語、開始時刻、予定開始時刻、作成時刻、ステータス、およびスペースにチケットがあるかどうかなどだ、とTwitterがTechCrunchに話した。

どのTwitterスペース機能を最初にAPIに組み込むかを決めるにあたり、Twitterがデベロッパーと話したところ、ユーザーが興味のあるスペースを見つけ、参加するためのリマインダーを設定する手助けができる機能が欲しいと言われたという。自分のオーディオチャットがどのくらいうまくいっているかをスペースのホストがわかる仕組みも欲しいともデベロッパーはいう。しかし、そのようなオプションのほとんどは今回のAPI改定ではまだ利用できない。Twitterは他の機能を「検討している」とだけ語った。デベロッパーが自社製品にリマインダーを組み込む機能やAPIで利用できる属性値を見る機能、分析ダッシュボードを作れる機能などだ。

こうしたその他のエンドポイントのアイデアは、Twitterのデベロッパープラットフォームロードマップにもまだ載っていない。

Twitterは、デベロッパーがTwitterスペースのスタンドアロンクライアントアプリを作れるAPIエンドポイントを作る計画はなく、デベロッパーコミュニティも興味を示していないからだとTechCrunchに語った。

何人かのデベロッパーが、TwitterのスペースチームのDaniele Bernardi(ダニエル・バーナーディ)氏が毎週ホストしているスペースに参加しており、すでに今後のアップデートのヒントを得ていた。現在v2 APIを利用できるデベロッパーは、今日から新しいエンドポイントを使った開発を始められるが、今すぐ新しい体験を公開できるデベロッパーはいない。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterSNSTwitter Spaces音声ソーシャルネットワーク

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ツイッターはユーザーに新型コロナと選挙の誤情報報告を依頼

Twitter(ツイッター)は米国時間8月17日、ユーザーが同サービス上で遭遇した誤情報を報告し「誤解を招きやすい」ことを会社に警告できる新しいテスト機能を導入した。テストは米国、オーストラリア、韓国の大部分のユーザーに同日公開される。

この新しいテストでTwitterは、ツイートの右上隅にある3ドット「…」のコンテキストメニューに 「report tweet」(ツイートを報告)を追加し、ユーザーは誤解を招くツイートを報告するオプションを選べるようになる。次のメニューでは、ツイートが「政治」「健康」「その他」のいずれに関して誤解を招きやすいかを指定する。「政治」を選んだ場合は誤解を招く政治的ツイートが選挙に関するものかどうか、健康を選んだ場合は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するものかどうかを指定できる。

Twitterは以前、ユーザーが選挙関連誤情報を報告する方法を追加したが、その時のオプションは各国の選挙にリンクされた一時的な機能だった。2019年、同社は投票に関する誤解を招くツイートを報告して選挙の安全を守る機能をヨーロッパとインドで公開している。

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その意図は、選挙とパンデミック関連の誤情報という同社が力を入れている2つの話題に関する既存ポリシーに違反するツイートを、ユーザーが報告できるようにすることだ。このユーザー報告システムはTwitterの人力と自動を組み合わせた潜在的危険情報事前検出システムと連動する。現時点でユーザーは自分が報告した誤解を招くツイートがどうなったかについて会社からフィードバックを得ることはないが、将来機能が追加されるかもしれない。

新たな報告機能はかなり広範囲で利用可能だが、同社はこれを「実験」であると説明しており完成した機能ではない。Twitterは、ユーザーが誤情報報告ツールをどう使うかを観察してその効果を見極めようとしているが、いつ機能を全面公開するのかあるいはテスト機能を削除するのか、具体的時期は示されていない。

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今のところTwitterはユーザーが新機能を乱用する心配はあまりしていないようで、これは新しい報告オプションが実績のある管理システムと直接つながっているからだ。それでも、ユーザーが会社に「誤解を招く」ツイートを知らせるというアイデアは、すでに誤情報を拡散しがちなプラットフォームのさまざまな場所から検閲を求める新たな声を誘発することは間違いない。

誤解を招くツイート警告するオプションは新しいものだが、報告されたツイートはTwitterの既存の実行フローに合流し、そこには健康と政治の誤情報に関する確立されたルールがあり、人力とアルゴリズム混合による方法で実施されている。

そのプロセスでは報告されたツイートを優先度に応じて分類してからレビューする。フォロワーの多いユーザーのツイートや、非常に高いレベルのエンゲージメントを生み出しているツイートはレビュー行列の前の方にくる。選挙と新型コロナに関するツイートというTwitterが誤情報監視に関して力を入れている2分野についても同様だ。

新しいテストは、Twitterが自身のコミュニティに頼って誤情報を検出しようとする最新の取り組みだ。この路線におけるTwitterの最も野心的な実験がBirdwatch(バードウォッチ)で、これはクラウドソーシングを使ってユーザーがツイートにコメントと事実確認を追加し、他のユーザーがアップ / ダウン投票できる仕組みだ。今のところBirdwatchはパイロットプログラムにすぎないが、同社が監視機能の分散化に興味を持っていることは明らかであり、これはツイートを報告する方法を追加するだけよりもはるかに論点の多い実験だ。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Twitter誤情報SNS

画像クレジット:Bloomberg / Getty Images

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(文:Taylor Hatmake、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ジャック・ドーシー氏が「最初のツイート」をNFTとして売るために使った「Cent」が約3.3億円調達

Centは、ユーザーが良い投稿やコメントに対し報酬を暗号資産で提供し合うことができる広告なしのクリエイターネットワークとして2017年に設立された。これはRedditの表彰に似ているが、イーサリアムを使ったものだ。しかし2020年後半、Centのサンフランシスコを拠点とする小規模なチームは、ツイートのNFT市場であるValuablesを作成し、3月には、この小さなブロックチェーンスタートアップ企業に思いがけずツキが回ってきた。

CEOのCameron Hejazi(キャメロン・ヘジャジ)氏は「ちょうどその日の仕事を終えて、夕食を食べようとしていたら、たくさんの人がメールを送ってきたんです」と振り返る。それから彼は、TwitterのCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏が、CentのValuablesアプリを使ったTwitter史上初のツイートをしたことに気づいた。「私はその夜、ずっと震えていました。チームのみんなで、『よし、戦いに向かおう、やってやるぞ!』と話していました」。

ドーシー氏は結局、290万ドル(約3億1960万円)でNFTを売却し、その収益をGive Directlyによるアフリカの新型コロナウイルス感染症救援対策基金に寄付した。しかしCentにとっては、小さな会社が無料のマーケティングキャンペーンを受け取ったようなものだった。それから約5カ月経った現在、CentはGalaxy Interactive(ギャラクシー・インタラクティブ)、元ディズニー会長のJeffrey Katzenberg(ジェフリー・カッツェンバーグ)、will.i.am(ウィル・アイ・アム)、Zynga(ジンガ)創業者のMark Pincus(マーク・ピンクス)などの投資家から300万ドル(約3億3000万円)のシード資金を調達することを発表している。

関連記事:TwitterのCEOが約3億円でサービス初ツイートを売ったツイートNFTマーケットプレイス「Valuables」とは

Valuablesでは、インターネット上の誰もがすべてのツイートにオファーを出すことができ、それに対し他の人が対抗オファーを出すことが可能だ。ツイートをした人がオファーを受け入れると(Valuablesにログインするには、Twitterアカウントの認証が必要だ)、Centはそのツイートをブロックチェーン上に鋳造し、1対1のNFTを作成する。

NFT自体には、ツイートの文章、作成者のユーザー名、鋳造された時間、作成者のデジタル署名が含まれている。またNFTには、ツイートへのリンクも含まれているが、リンク先のコンテンツはブロックチェーンの範囲外だ。

画像クレジット:Cent

ツイートをNFTとして鋳造することに独自性はなく、Centと同じことを他社が行うことも可能だ。Twitterでも、最近、NFTアートの無料配布を始めたが、Centのように実際のツイートをNFTとして販売しようとはしていない。ヘジャジ氏は、ドーシー氏がセントを起用したことを賛同ととらえている — ドーシー氏自身がTwitterで290万ドル(約3億1960万円)を稼いでいることから、Twitterがセントを締め出すことは難しいと考えている。何と言っても、ドーシー氏はCentを選んだのだ(最初のツイートのスクリーンショットを撮って、その.JPGをNFTとして鋳造し、OpenSeaのようなより大きなNFTプラットフォームに投稿するのではなく)。

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「Twitterの人々と話をしました。私たちは健全な関係を築いていると確信しています」とヘジャジ氏は述べている(Twitter社は、それが事実かどうかについてのコメントや確認を拒否した)。「このアプローチをInstagramやTikTokなどの他のSNSプラットフォームに適用することも考えましたが、特にTwitterに適しているという仮説を立てました。なぜなら、Twitterは会話のプラットフォームであり、暗号資産を扱う人々が実際に生活している場所だからです」。

ヘジャジ氏はCentのシード資金を使い、プラットフォームの構築を続けていきたいと考えている。同社の目標は、クリエイティブな人なら誰でもNFTを使って収入を得られるようにすることだ。そのためには、ユーザーがNFTを簡単に作成できるツールを開発するだけでなく、クリエイターに特化した既存のSNSを充実させることも必要だ。Centに投稿されるコンテンツは、短い投稿ではなく、アートや文章などのクリエイティブな作品が多く、RedditというよりもDeviantArtに近いものがある。これらは、300万ドルのシードラウンドでは高い目標だが、Centのベータ版プラットフォームには、将来性を感じさせる側面がある。

「私たちがSNSに投稿するものには、すでに価値があります。それが広告費に取って代わっているだけで、単一の団体に多くの富が集中しなければならないというようなことはありません。その富を分散させるシステムを目指すことができるのです」とヘジャジ氏はいう。「これらのネットワークは、その存在によって配信を独占しているのです。TwitterのユーザーをCSV形式でダウンロードして、全員にメールを送信するというようなことはできません」。

CentのSNSプラットフォームのスクリーンショット

ヘジャジ氏は、独立した配信リストに加えて、広告付きのインターネットからの脱却を目指している。彼はSubstackの例に言及している。Substackでは、クリエイターが自分のリストを管理することができ、同時にプラットフォームの運営資金は、ニュースレターを購読するためにお金を払ってくれるユーザーから得ているため、広告なしの状態を維持することができる(また、ベンチャーキャピタルのサポートもある)。

しかしCentは、ユーザーが、原則自分の使っているプラットフォームで飛躍する可能性があると思うクリエイターに投資できるという点で、他とは異なる。

ユーザーは投稿を「シード」することができる。シードとは、Centのプラットフォームでクリエイターとして参加しているクリエイターを購読する方法のことだ。シードする側は、月々1ドル(110円)以上の定額料金を支払う。新進気鋭のクリエイターの支援には報酬があり、シードする人は、クリエイターの将来の利益の一部を得ることができる。これは、クリエイターが将来もすばらしいコンテンツを作り続けることに賭けるようなものだ。利益の5%はCentに寄付されるが、残りの95%はクリエイターと過去のシーダー全員で50対50で分配される。このプラットフォームに参加することで、クリエイター同士のネットワークやサポートが可能になるが、Patreonのような他のクリエイター向けプラットフォームでより直接的な収益を得ることもできる。

ユーザーは、投稿をシードするだけでなく、他の人の投稿を「スポット」することもできる。Cent版「いいね!」ボタンだ。「スポット」1つにつき、ユーザーの暗号資産から1セント(約1.1円)に相当する金額が支払われる。Centによれば、他のプラットフォームでは、投稿が1000の「いいね!」を獲得しても、名声獲得の漠然とした感覚しか得られない。しかし、Centでは、ユーザーが1000の「スポット」を獲得すれば、それだけで10ドル(約1100円)になる。しかし、このようなプロジェクトは、十分な数の人々がこのプラットフォームを利用しなければ機能しない。

「Centを立ち上げたときに暗号資産を選んだのは、創造力と暗号資産のアドレスだけでお金を稼げるというアイデアが気に入ったからです」とヘジャジ氏はいう。「時間が経つにつれ、暗号資産を実際に所有し、すぐに使えるようにしている人はほとんどおらず、決済手段としては限りがあることがわかりました。私たちは、Centを使ったクリエイターへの支払いをより簡単にする方法に取り組んでおり、暗号資産を使ったものとそうでないものの両方を検討しています」。

この考え方は、Yatのような他のNFTスタートアップにも通じるものがある。Yatでは「革新的な分散化」モデルの一環として、クレジットカードによる支払いが可能だ。これらの企業が成功するかどうかは、最終的に分散化されたブロックチェーンベースのインターネットに対する一般の人々の支持にかかっている。しかしそれまでは、Centのような企業が、クリエーターがオンラインで報酬を得る方法を再構築するための実験を続けていくことになるだろう。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:ジャック・ドーシーTwitterNFTCentValuables資金調達暗号資産SNS

画像クレジット:Cent

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Dragonfly)

Twitterが分散型ソーシャルネットワーク研究グループ「bluesky」のリーダーに暗号資産開発者を起用

Twitter(ツイッター)が野心的に発足させた分散型ソーシャルメディアに取り組む研究グループ「bluesky(ブルースカイ)」は、米国時間8月16日、重要な一歩を踏み出した。このプロトコル開発の今後の方向性を指揮する正式なプロジェクトリーダーを、Twitterが任命したのだ。

このプロジェクトの舵取りは、暗号資産開発者のJay Graber(ジェイ・グラバー)氏が、Twitterから任されることになった。Twitterはblueskyが、最終的にTwitterを含む多くのソーシャルネットワークが採用することになる分散型ソーシャルメディアプロトコルを策定することを期待している。blueskyは独立した組織として運営されるが、現在まで主にTwitterの従業員が資金提供と管理を行ってきた。

グラバー氏は、すでにblueskyチームの中で仕事をしているものの、正式な役職に就いていたわけではなく、Twitterから報酬を受けて、分散型ソーシャルエコシステムの技術的なレビューを、開発者たちの研究グループのために作成していた。以前は匿名性の高さに注力した暗号資産「Zcash(ジーキャッシュ)」の開発チームに所属していた他「Facebook Events(フェイスブック・イベント)」に競合することを狙った「Happening(ハプニング)」と呼ばれる独自の分散型ソーシャルネットワークを構築したこともある。しかし、グラバー氏は、分散化の利点に興味を持つユーザーを独力で増やすことができないという問題に行き当たり、結局、この取り組みから手を引いてしまった。この分野における新興ネットワークの多くにとって、これはほとんど克服不可能な問題になっている。

うれしいお知らせがあります。ソーシャルメディアを分散化するために@Twitterが始めたイニシアチブ、@blueskyを私が率いることになりました。最新情報はツイッターとhttp://blueskyweb.orgでフォローしてください。

ジェイ・グラバー

グラバー氏は、TechCrunchによる1月のインタビューで、莫大なユーザーベースを擁するTwitterが分散型ソーシャルスペースに参入することには、大きなチャンスを感じていると語っていた。Twitter自身も最終的にはこのプロトコルに移行すると述べている。

「Twitterが分散型プロトコルに移行することによる本当の凄さは、理想的な方法で機能するプロトコルを設計することができれば、Twitterが非常に多くのユーザーを連れてくるため、最初にニッチな場所を見つけてそこから自力で起ち上げていく努力が必要ないということです」と、グラバー氏は語っていた。

TechCrunchでは1月に、TwitterがDonald Trump(ドナルド・トランプ)元大統領を永久追放したことを受けて、さらに注目を集めていたこの取り組みについて紹介した。トランプ氏の追放後、TwitterのJack Dorsey(ジャック・ドーシー)CEOは、将来に向けたソーシャルメディアのモデレーションに関する問題に対処する継続的な取り組みの1つとして、このblueskyを強調した。ソーシャルメディアのプロトコルが分散化されれば、1つの企業や組織がネット上における会話の領域を支配的に統制することがなく、個々のネットワークが自らを律することができる。

「1つのソースに寄らず、より良いモデレーションを可能にするにはどうしたらよいか、ということはソーシャルメディアに関わる全員の大きな関心事になっていると思います」と、グラバー氏はTechCrunchに語った。

blueskyの組織はまだ初期段階にある。グラバー氏の次の仕事は、プロトコル開発者やウェブ開発者を含む最初に雇用する人材でチームを強化することだ。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterSNS暗号資産分散型ソーシャルネットワークbluesky

画像クレジット:Amal KS/Hindustan Times / Getty Images

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ツイッターの新UIに「目が疲れる・頭が痛くなる」などの苦情多数、ボタンの表示コントラストを再調整する事態に

ツイッターの新UIに「目が疲れる」「頭が痛くなる」など苦情が殺到し、ボタンの表示コントラストを再調整と発表

Twitter

数日前、Twitterはウェブ版やスマホアプリのUIを「Chirp」(チャープ)と称する新フォントと高コントラストなバージョンにアップデートし「利用しやすく、ユニークで、会話に集中できるようになる」とその効能を自慢げに述べていました。ところが、このアップデートを誰もが歓迎したわけではなかったようで、新しいUIになった直後からユーザーからは目が疲れる、頭が痛くなったなどの苦情が多数寄せられる事態になったため、再び調整して目に優しいものにすることを発表しました。

UIの主な変更点は、白背景の場合ならボタンの色を黒基調とすることで高コントラスト化、視認性を高めたと主張されるものでした。しかし、比較的目の敏感な人にとっては、これがかえって仇になってしまったようです。たとえばフォローするボタンは、従来ならまだフォローしていないアカウントが白色で表示され、すでにフォローしているアカウントなら黒く表示されていたのが、突然反対の表示になったことでユーザーに混乱を引き起こしました。

また、新しく採用したフォントChirpについても、あるユーザーは新しいフォントに代わってから「文字が波打って見える」と述べ、またあるユーザーは「頭が痛くなるためしばらく見るとイライラして目を閉じてしまう」と報告しました。そのため「Windowsユーザー向けのChirpフォントの問題を特定し、積極的に修正に取り組んでいる」とチームは返答しています。

Twitterはこのフォントの導入について「Chirpフォントをテストした際、慣れるまでに少し時間がかかるものの、全体的にはこの変更が気に入られることがわかった」と述べていました。しかし、慣れれば最終的には気に入るはずだと言われても、眺めるだけで(慣れるまで)苦痛なSNSなど誰も望んだりはしないはず。Twitterがどれぐらいの人数を対象にテストをしたのか、本当にそれほど良い評価があったのかも気になるところです。

Twitterは今回の変更に対するネガティブな意見が多かったことや不評だったことに関してTechCrunchに「最初からずっと、障害のある方々からのフィードバックを求めていた」と説明しています。しかし、障害のある人たちのために健常な人のことを忘れてしまっては改善とはなり得ません。そこはTwitterもわかったのか、「人々にはさまざまな好みやニーズがあり、今後もこのフォントに関するフィードバックに耳を傾け、改善を続けていく」としています。

(Source:Twitter。Via CNETEngadget日本版より転載)

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タグ:アクセシビリティ(用語)アプリ / モバイルアプリ(用語)SNS / ソーシャル・ネットワーキング・サービス(用語)Twitter / ツイッター(企業)

Twitterがインド最大与党のアカウントを停止

Image Credits: Waseem Andrabi / Hindustan Times / Getty Images

Twitterは、インドの最大野党であるIndian National Congressが同社が定めたルールに違反したとして同政党のアカウントを停止した。

Indian National CongressはFacebookのポストでこの件についてコメントした。

「リーダーが投獄されても、我々は臆することがなかった。Twitterのアカウントが停止されたところで、なぜ恐れる必要があるだろうか。我々はIndian National Congressである。これこそが国民に対するメッセージであり、我々は戦い続ける。レイプの被害にあった少女を擁護する声を上げることが犯罪なのであれば、我々はその罪を何百回と犯すことだろう。Jai Hind… Satyamev Jayate(翻訳者注:それぞれインドへの敬礼、真実のみが勝つの意)」。

Congressのソーシャルメディア部門長であるRohan Gupta氏は、今回の件によってTwitterはインド人民党(現在の与党)による統治の容認に傾いたと話した。また、Congressのリーダーたちの中にもTwitterのアカウントが停止された者がいるとも付け加えた。

Twitterは声明を発表し、同社のルールは賢明な判断に基づき、すべてのユーザーに対して平等に適用されているとしている。

Twitterのスポークスパーソンは、「我々が定めたルールに抵触する画像を含んだ数百のツイートに対して、積極的な行動を起こしました。今後もルールに則り同様の対応を行っていきます。プライベートな情報の中には、他者のリスクにつながりかねないものもあります。私たちの目標は、個人のプライバシーや安全を保障することです。私たちはすべてのユーザーに対して、Twitterのルールに精通していただき、それに抵触するものを報告していただくことを強く推奨しています」と話している。

Indian National Congressのアカウント停止によって、米国企業に対する批判が高まった。インドの政党の1つ、全インド草の根会議派のDrerek O’Brien氏は「我々はIndian National Congressやそのリーダーたちのアカウント停止について、強く非難する」とコメントした。

2021年8月にも、TwitterはIndian National Congressの前党首であるRahul Gandhi氏のアカウントを停止した。レイプされ殺害されたとされる9歳の女の子が家族と写した写真をツイートしたためだ。同社はインド法定機関であるNational Commission for Protection of Child Rightsから、同ツイートは被害者のプライバシー侵害にあたるとの指摘を受け、上記の対応を行ったとされる。

多くの米国企業がビジネスを行うインドでのこの一件はTwitterにとって頭痛の種となっている。

インド政府との数か月間に及ぶ協議の末、Twitterは2021年5月から施行されたインドの新しいIT関連法に準拠するとされる

Twitterは新しい法律を遵守するための準備期間として数か月間の猶予を持たせることをインド政府に要求している。この問題に対処するための人員を確保するためだ。インド政府は、500万人以上のユーザーを抱えるすべてのWebサービスに同法律の遵守を求めている。

これにより、これまであったインド政府とTwitter間の緊張は和らぐと考えられている。Twitterは2021年5月、インド与党に所属するSambit Patra氏のツイートを「操作されたメディア」とラベル付けを行った。それに対し、インド警察の対テロ部隊がTwitterがインドに構える2つの拠点を調査し、Patra氏のツイートが「操作された」ものであると結論づけた同社の情報を調査した。当時Twitterは、「インドにいる従業員の安全を危惧するとともに、これが表現の自由を侵害する事象になりうると危惧している」と話していた。

[原文へ]

ツイッターがウェブサイトとアプリのデザインを見やすく変更、新フォントも採用

Twitter(ツイッター)は米国時間8月11日、ウェブサイトのリニューアル版を発表した。同社によると、これによってサイトが見やすく、混乱することが減り、より使いやすくなるとのことだ。

iOSおよびAndroid向けアプリにも展開される今回の変更点の中には、Twitterの新しいフォント「Chirp(チャープ)」が採用された他、さまざまな要素のコントラストを強める変更などが含まれる。間もなく、Twitterは新しいカラーパレットも導入する予定だという。

Chirpは、Twitter初の独自書体として2021年1月に登場した。これまでTwitterは「SF Pro(サンフランシスコ・プロ)」「Roboto(ロボット)」「Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)」などのフォントを自社ブランドに使用してきた。Chirpの目標は、Twitterに独自の視覚的表現を与えることに加えて、日常的な使用に向いたくっきりとした判読しやすい書体を提供すること、そして、動画やブランド広告に使用される際も含め、より個性的な書体を提供することだ。

私たちの新しい書体であるChirpにについて、もう少し掘り下げたいと思います。

280文字からなる書体は、Twitterの基盤となるものです。これまで当社では、我々のブランドを、SF ProやRoboto、Helvetica Neueなど、他の誰かの書体に頼ってきました。

デリット・デルーエン

しかし、そのデビュー当時、TwitterはまだChirpをより広く製品の書体として採用すると確約していたわけではなかったが、Twitterでグローバルブランドのクリエイティブディレクターを務めるDerrit DeRouen(デリット・デルーエン)氏は、そうなることが「個人的な願望」であると述べていた。

今回よりTwitterは、ChirpをTwitterのウェブサイトや、iOSやAndroidのデバイス向けアプリとモバイルウェブの中核的な部分に使用している。

また、すべての欧米言語のテキストを左寄せにしたことで、スクロールしたときに読みやすくなると同社では述べている(欧米言語以外のテキストは変更されていない)。

ウェブサイトのTwitter.comで使われる色やボタンも、よりコントラストが強いものに刷新された。顕著な変化は、Twitterの青がかなり少なくなったことだ。例えば、表示をデフォルトのテーマにして背景を白くした場合、ツイートやナビゲーションが黒に変わった。また、ボタン(例えば「フォロー」などのボタン)の変更は、最も重要なアクションを目立たせることが目的であると、Twitterは述べている。

これらの変更は、今はまだ些細なことに思えるかもしれないが、これからSuper Follow(スーパーフォロー)などの拡張された機能セットが導入されると、より重要性が高まる可能性もある。Twitterがユーザーに取ってもらいたい行動を強調するための手段となるからだ。

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今回のデザイン変更では、Twitterが「不要な仕切り線」と呼ぶような、画面上の視覚的な混乱も解消された。グレーの背景が減り、文字を読みやすくするために字間も広げられている。

これらの変更は、Twitterにとって、テキストベースの投稿に写真やその他のメディアを時々添付して共有するだけにとどまらない、これまでとは異なるオンライン体験を導入するための準備にもつながっている。

Twitterはスーパーフォローの導入によって、より多くのクリエイターをそのプラットフォームに呼び込むことを狙っている。さらに、eコマースショッピング機能やパワーユーザー向けの有料定額サービスSpaces(スペース)によるライブオーディオなどの機能も取り入れ、ブックマーク機能の改善なども行っている。

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しかし、いくつも機能を追加していくと、新たな選択肢が画面を埋め尽くしてしまい、特に初めての人にとっては、より混乱を招くことになりかねない。だからこそ、Twitterが今、ウェブサイトのデザインを一新することは理に適っているといえるだろう。しかし、Twitterユーザーがこのアップデートを評価するかどうかは、まだわからない。

今回の変更は、今後のビジュアルアップデートの始まりに過ぎないと、Twitterは述べているが、今後のアップデートにどんなものが含まれるかについては示唆していない。今のところ、より多くのカラーパレットを「間もなく」提供するとしているだけだ。このアップデートは、カラーパレットをTwitterの最新のブランドルックに近づけるためだと言われている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterSNSアプリ

画像クレジット:Twitter

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

新型コロナワクチン誤情報の投稿でツイッターが米共和党員のアカウントを一時停止

Twitter(ツイッター)は米国時間8月10日、ジョージア州の共和党員Marjorie Taylor Greene(マージョリー・テイラー・グリーン)氏がワクチンは新型コロナウイルス(COVID-19)の拡大を抑制しないと主張するツイートを投稿したことを受け、同氏のアカウントを一時停止した。

グリーン氏は「これらのワクチンは失敗であり、ウイルスの拡散を抑制しない。マスク着用もそうだ」と、科学者らに反論し、FDA(米食品医薬品局)にワクチン承認を拒否するよう求める内容をツイートした。グリーン氏のツイートは同氏のフィードに残ったままだが、Twitterの誤情報警告も一緒に掲載されており、警告の中でユーザーにCDC(米疾病対策予防センター)の情報を案内している。

TwitterはTechCrunchに、グリーン氏のツイートは「(社の)新型コロナに関するミスリーディング情報規則に則ってラベルが貼られ」、プラットフォーム規則を「繰り返し破った」ために同氏のアカウントは7日間閲覧のみのモードとなる、と話した。グリーン氏は2021年7月、ウイルスは65歳以下の健康な人にはほぼ害を及ぼさないと誤った主張を展開したために12時間の一時停止処分となった

Twitterの現在の新型コロナ関連誤情報に関する違反回数に基づくシステムにおいて、今回の新たな一時停止は同氏に対する4回目の措置となる。グリーン氏はTwitterで繰り返し規則を破っていて、同氏のアカウントが復活後に5回目の違反を犯した場合は永久追放となる危機に瀕している。

新型コロナ感染の症状悪化を大幅にそして効果的に抑制したり、感染を予防することがわかっている3種のワクチンが接種できるにもかかわらず、米国の新型コロナ新規感染の件数は増えている。フロリダ州は1日あたりの新規感染者数の最多を更新し続けていて、ワクチン接種が始まる前の2020年の新規感染者数を上回っている。

極めて感染力の強いデルタ変異種のケースが増えているにもかかわらず、オンライン上の誤情報が引き続きワクチン接種に対して米国人を消極的にさせる主要因となっている。ワクチン接種率が最下位の州の1つであるアラバマでは、住民が新たな変異種に対していかに脆弱であるかを認識するにつれて誤情報の件数は増加傾向にあり、ワクチンを接種していない人に痛ましい被害を及ぼしている。

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Twitter新型コロナウイルスワクチンアメリカ誤情報陰謀論

画像クレジット:Bloomberg / Contributor / Getty Images

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi

今のツイッターはインドの新しいIT規則に従っていると印政府が発言

Twitter(ツイッター)は現在インドの新しいIT規則に準拠している、米国時間8月10日にインド政府が裁判所に伝えた。米国のソーシャルメディアとその重要海外市場との間に続いていた数カ月にわたる緊張の緩和が期待されている動きだ。

インド政府の代理人を務める弁護士が、Twitterの最近の行動(最高コンプライアンス責任者、ノード担当対応者、および常勤苦情対応責任者の任命)は、同社が新しい規則に準拠していることを「明確に」示すものだと現地の最高裁判所に伝えた。

インドのTwitter広報担当者はテキストメッセージにすぐには返信しなかった。

インドの新IT規則は、2021年2月に発表され、有力ソーシャルメディア企業がこの国における根拠ある懸念に対応する責任者を任命することを義務化した。

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FacebookとGoogle(グーグル)は、この規則が南アジア市場で施行された5月に要件を満たしている

一方Twitterは、インド政府が好ましくないと判断したいくつかのツイートをブロックしなかったことでインド政府から非難されていた。新しい規則に準拠するためにはさらに数カ月が必要であると要求し、その間は必要とされた役割に一時的スタッフを充てた。

数カ月の間に両社間の緊張は高まった。Twitterは2021年5月、与党BJP(インド人民党)の広報官Sambit Patra(サンビット・パトラ)氏のツイートを「操作されたメディア」とラベル付けした。数日後、テロその他の犯罪を捜査していたインド警察は、パトラ氏のツイートが操作されている判定したTwitterの論拠に関する情報を調べるために、同国の2カ所のTwitter事務所を不意に訪れた

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当時Twitterは「インドの当社従業員におきた最近の事象および当社がサービスを提供している人々の表現の自由に対する脅威の可能性を懸念している」と語った。

同社の新IT規則に対する遅々とした動きは、同国における免責措置の喪失という結果を招いたインド政府は語った。また政府はTwitterに対し、同社が新法を「完全に無視」していると警告した。

インターネットサービス会社は、テック・プラットフォームはユーザーが投稿したりオンラインでシェアした内容に責任を問われない、とするいわゆる「セーフハーバー」ルールの恩恵に預かっている。

Twitterはインドの何人かの閣僚からも公に批判を受けた。

「どんなメディアプラットフォームもインドでビジネスを行うことを歓迎します。相手がRavi Shankar Prasad(ラヴィ・シャンカール・プラサッド)であれ、私たちの首相であれ、他の誰であれ非難することは可能です。問題はソーシャルメディアの誤った使い方です。中には私たちが米国法に縛られているという人もいます。インドで事業を行い、結構な稼ぎを得ながら、米国法に支配された立場をとる。これはどう考えても受け入れられません」と、2021年7月に辞任するまでインドのIT大臣だったプラサッド氏が7月のバーチャル会議で語った。

新しい規則では、暗号化されたメッセージングサービスを運用する大手ソーシャルメディアは、特別な場合にはメッセージの発信元を追跡できる方法を考案することも要求されている。Facebook傘下のWhatsApp(ワッツアップ)やSignal(シグナル)をはじめとする何社からはこの要求を満たしていない。WhatsAppはこの要求を巡ってインド政府を訴訟した

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterインドSNSソーシャルメディア

画像クレジット:Nina Riggio / Bloomberg / Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterの音声ルームSpacesに共同ホストの新機能、モデレーションがしやすく

Fleet(フリート)は長く続かなかったが、Twitter(ツイッター)のプロダクトチームは同社の音声ルームであるSpaces(スペース)に新たな要素の追加という点で減速したりはしていない。同社は2020年に限定テストでClubhouseのコピーであるSpacesを導入し、5月に少なくとも600人のフォロワーを抱える人へと同サービスの提供を拡大した

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そしていま、TwitterはSpaceのホストが共同ホスト2人を加えることができるようにする。共同ホストは招待システムを通じて参加できる。Spacesではメーンのホスト1人、共同ホスト2人、そして最大10人のスピーカーが利用できるようになる。共同ホストはスピーカーのリクエストを調べたり、スピーカーに声をかけたり、Space 内にいる人を追い出したりできるため、モデレーション業務がより管理しやすいものになる。

Fleetがなくなり、SpacesはTwitterアプリのメーンフィード上で現在使用できる唯一のライブ機能だ。InstagramのStoriesをそっくり真似ているそのバーチャルのルームは、Twitterがユーザーに最初にチェックして欲しいものへと目を移している。Twitterはまた、Spacesを見つけやすくす専用タブの展開も開始し、リアルタイムにライブ音声ルームが中央部分に表示されるようになっている。

Clubhouseの爆発的な勢いを目の当たりにし、数多くの大手アプリがライブ音声チャットルームを自社プラットフォームに取り込んだ。6月にSpotifyは最大1000人が参加可能な音声イベントを開催できる独立アプリGreenroomの提供を開始した。もちろん、Facebookも6月にLive Audio Roomsという独自のライブ音声ルームを立ち上げた。音声ベースのチャットではすでにリーダーであるDiscordは3月にClubhouseのような独自イベントチャンネルを追加した。TwitterはSpacesでトレンドを踏襲したが、Fleetsと違って同社は比較的新しい機能であるSpacesのサポートを継続する計画のようだ。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterTwitter Spaces音声ソーシャルネットワーク

画像クレジット:Twitter

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi

最後のフリートを急げ!ツイッターの消滅型ストーリー機能がもうすぐ終了

なくなってみて初めて存在を知るものがある。

その性格にふさわしく、Twitter(ツイッター)は刹那的ストーリー機能のFleets(フリート)を早々と終了する。登場したのは2020年11月だった。

2020年3月、TwitterはFleetsのテストを開始した。自分の思いを半永久的フォーマットのプラットフォームに投稿することに躊躇する人たちを「低プレッシャー」タイプのツイートで引きつけられるだろうと会社は考えた。多くの主要プラットフォームが何らかの消滅型コンテンツを提供している今、Twitterも試してみることは理にかなっていた。しかし、公開から8カ月後、Twitterは同機能を消滅させた。

Instagram(インスタグラム)Stories(ストーリー)と同様、Fleetsはタイムラインのトップで専用の位置を占めていた。Fleetsの退場とともに、TwitterのClubhouse(クラブハウス)ライクなオーディオルーム、Spaces(スペース)が同じ位置に入る。

会社はFleetsが新しいユーザーを呼び寄せてくれることを願っていたが、新機能を本格的に採用したのはヘビーユーザーだけだったようだ。同社は、Twitterの参加者を増やす方法を一から出直して考えると語った。Fleetsはその現実の不運な犠牲者だった。Fleetsを開発したプロダクトチームの何人かが、同機能の消えゆく日々をTwitterに綴った。

「もしアプローチを進化させることなく機能を終わらせることを繰り返していたなら、それは十分大きな賭けに出ていなかったということです」とTwitterのコンシューマープロダクト担当副社長Ilya Brown(イリヤ・ブラウン)氏がブログで言った。

Fleetsという名称はたまたまゲイ・セックス商品と一致してしまった。

会社にとって悔やまれるのは、早い撤退が、これまで以上に同機能のへの注目を集めていることだ。Fleetsの死を発表したTwitterのツイートは、「We’re sorry or you’re welcome」と書かれたパーカーが作られるほど象徴的だった。Fleetsは必然的にその存在を忘れるまで私たちの心に生き続けるだろう。それが何よりの賛辞だ。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterSNS

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ツイッターがAP通信、ロイターと提携して誤情報の拡散防止を強化

米国時間8月2日、Twitter(ツイッター)はニュース配信機構のThe Assosicated Press(AP通信)およびReuters(ロイター)と提携し、同プラットフォーム上のニュースや情報の信頼性を強調する取り組みに力を入れることを発表した。新たな契約を通じてTwitterのCuration(キュレーション)チームは、提携企業の専門知識を活用してTwitterで流通するニュースやトレンドにこれまで以上に多くの背景情報を付加したり、注目の集まるイベントにおける公共広告の利用、誤情報へのラベル付けなどに役立てることができる。

現在Curationチームは、トップトレンドに載ったコンテンツやExplore(「もっと探す」)タブにあるその他のニュースに追加情報を付加する作業を進めている。また同チームは、検索結果がどうランキングされるかを調べ、Twitterで特定のキーワードやハッシュタグが検索されたときに検索結果のトップに高品質のコンテンツが現れるよう対策する。

また同チームは、ホーム画面のExploreタブに表示される公衆衛生の緊急事態(たとえばパンデミック)や選挙などの大きなイベントに関連したプロンプトにも取り組んでいる。そのプロンプトは、問題はあるがTwitter上での表示は許されるコンテンツに、信頼できる情報源から得た情報をともなう誤情報ラベルを付加するために使用される。たとえば操作されたメディア選挙の公正性あるいは新型コロナウイルス(COVID-19)などに関するTwitterのルールに違反するツイートがそこに含まれる。

しかし同チームは、ツイートがTwitterのガイドラインに違反しているかどうか、あるいは削除、停止などの罰則を決定するTrust and Safety(信頼と安全)チームとは別に活動している。Twitterは、APとロイターは両社ともこの種の強制行動には関わっていないことを確認した。

画像クレジット:Twitter

AP、ReutersというFacebook(フェイスブック)ともファクトチェックで提携しているニュース会社と直接業務を行うことで、ツイートやその他のコンテンツに追加情報を付加するスピードとスケールを高められる、とTwitterはいう。具体的には、ニュースが速報され、報道が進むにつれて事実が議論の的になっているそのときに、Twitterの社内チームが信頼のおける情報源と迅速に接触できることで、Twitter上の会話によりよいコンテキスト情報を付加できるようになる。

これは、誤解を招くツイートを修正するための事実を待つことなく、誤情報がバイラルに流布されるのを防ぐのにも役立つ。

クラウドソーシングを用いたTwitterの新しいファクト・チェッキング・システムであるBirdwatch(バードウォッチ)も、Birdwatch参加者が共有した情報の質を決定するためにAP通信とReutersからのフィードバックを利用する予定だ。

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この取り組みは、Curationチームと報道機関による共同作業が、記事や会話に情報を付加するだけでなく、どの記事に情報を付加する必要があるかの見極めにも役立つだろう、とTwitterはTechCrunchに語った。追加情報はTwitter内のさまざまな場所に付加される。「ツイート」「検索」「もっと探す」および「モーメント」と呼ばれるまとめも対象だ。

Twitterは誤情報の扱いにしばしば苦慮してきた。リアルタイムという性質に加えて、著名人が自らの利益のために真実を操作するという利用方法もある。これまでにも、誤情報の拡散を緩和あるいは阻止するためにさまざまな機能を実験してきた。ワンクリックによるリツイートの禁止からファクトチェックの追加、 アカウントの禁止 などだ。Birdwatchはツイートにメモを付加する最新の取り組みだが、このシステムは誤情報の扱いを分散化しようとい試みであり、信頼できるパートナーに頼るものではない。

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ツイッターがユーザーの手を借りた新ファクトチェック機能「バードウォッチ」の試験運用開始

「APにはTwitterやその他のプラットフォームと緊密に仕事をしてきた長い歴史があります。事実報道を広めることが目的です」とAPのグローバル事業開発担当副社長、Tom Januszewski(トム・ジャヌスゼウスキ)氏が提携を伝える声明で語った。「この業務は当社のミッションの中核をなすものです。オンライン会話にコンテキストを付加するためにAPのスケールとスピードが活用されることは特に楽しみです。事実を容易にアクセスできることによる恩恵を受けることができます」。

「信頼と正確と公正は、日々数十億の人たちが賢明な決断を下すのに必要な情報を提供しているReutersの核心です」とReutersのUGCニュース収集の責任者、Hazel Baker(ヘイゼル・ベイカー)氏が付け加えた。「これらの価値は、誤情報の拡散を阻止する当社の取り組みを後押しするものでもあります。Twitterと提携することによって、公共の会話に信頼できる情報を提供するために、世界や地域における当社の専門知識を活かせることを楽しみにしています」とベイカー氏は言った。

共同作業では当初Twitterの英語コンテンツのみに焦点を合わせるが、今後他の言語や地域にも対応するつもりだと同社は言っている。Twitterは今回の初期フェーズで、多言語に対応できる協力者を評価するつもりだとTechCrunchに話した。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterが「業界初」機械学習アルゴリズムの「バイアス」を対象とする報奨金コンテスト実施

Twitterが「業界初」機械学習アルゴリズムの「バイアス」を対象とする報奨金コンテスト実施、ハッカーと企業をつなぐHackerOne協力

Andrew Kelly / Reuters

Twitterが、システムが自動的に画像をクロップする際の”偏り”を発見した人に謝礼を支払う報奨金コンテストをHackerOneを通じ開始しました。報奨金と言えば、セキュリティ上の問題や処理上の不具合を発見した人に対して賞金を支払うバグバウンティ・プログラムが一般的におこなわれていますが、今回Twitterが始めたのは、ユーザーが投稿した写真をサムネイル化するため、ちょうど良い具合にクロップ(切り抜き)するアルゴリズムにどこか偏りがないかを探そうというコンテスト形式のプログラムです。

Twiiterの自動画像クロップは2018年から使われ始めましたが、一部ユーザーからはこのアルゴリズムが肌の白い人を中心にするようなバイアスがかった処理を行う傾向があると批判の声が上がっていました。

「われわれは5月に画像切り出しアルゴリズムの提供をいったん止め、認識の偏りを識別するアプローチを共有し、人々がわれわれの作業を再現できるようにするためコードを公開しました」とTwitterはブログで述べ「この作業をさらに進めて、潜在的な問題を特定するため、コミュニティに協力を仰ぎ、奨励したいと考えています」としました。

Twitterいわく、この報奨金コンテストは「業界初」のアルゴリズムのバイアスを対象とした報奨金プログラムとのこと。賞金額は最高3500ドル(約38万円)と控えめではあるものの、Twitterで機械学習倫理および透明性・説明責任チームのディレクターを務めるRumman Chowdhury氏は「機械学習モデルの偏りを見つけるのは難しく、意図しない倫理的な問題が一般に発見されて初めて企業が気づくこともあります。われわれは、それを変えたいと考えています」としています。

そしてこのプログラムを行うのは「これらの問題を特定した人々が報われるべきだと信じているからであり、我々だけではこれらの課題を解決することはできないからだ」と述べています。このコンテストは、2021年7月30日から2021年8月6日までエントリーを受け付けるとのこと。受賞者は、8月8日に開催されるTwitter主催のDEF CON AI Villageのワークショップで発表されます。

(Source:TwitterEngadget日本版より転載)

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マスク氏はアップルのApp Store手数料を「インターネットにおける税」と呼ぶ

Elon Musk(イーロン・マスク)氏は、App Storeの独占訴訟においてEpic Gamesを支持している。TeslaのCEOは米国時間7月30日の朝、Apple(アップル)のApp Storeの料金を「インターネットに対する事実上の税。Epicは正しい」とツイートした。

Epic GamesとAppleの法廷闘争は何年も続くことは間違いなく「Fortnite」のメーカーは世論を味方につけることも目的としていることを隠していない。マスク氏のこの信任投票は、本テーマについてまだ明確な意見を持っていない消費者に影響を与える可能性がある。

Appleは、不満のある開発者は、自社製品をAndroidやiOSのモバイルウェブに移すことができると公に主張してきたが、Epic Gamesなどは、Appleがアプリに対する取り組みは、独占状態に他ならないと主張している。

なぜマスク氏がこの問題を取り上げたのかは、あまり明確ではない。マスク氏は、自分と関係のない争点について外野から意見を述べることはほとんどない。現在、マスク氏の会社はいずれもApp Storeからの課金に強く影響を受けていないようだが、水面下で何かしらのアクションが起きている可能性はある。

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タグ:イーロン・マスクAppleApp StoreTwitterEpic Games裁判

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(文:Lucas Matney、翻訳:Katsuyuki Yasui)

ツイッターが新型コロナ感染再拡大を受け再開したばかりのNYとSFのオフィスを閉鎖

ニューヨークとサンフランシスコのオフィスを再開してわずか2週間、ソーシャルメディア大企業Twitter(ツイッター)は米国時間7月28日、それらのオフィスを「すぐに」閉めると明らかにした。

この決定は「CDC(米疾病予防管理センター)のアップデートされたガイドラインを熟慮し、現状を踏まえてのもの」と広報担当は話している。

「Twitterはニューヨークとサンフランシスコのオフィスを閉鎖し、予定していた他のオフィスの再開も一時停止することを決めました。この措置はすぐに取られます。当社は引き続き各地域の状況を注視し、Tweeps(ツイッターユーザー)の健康と安全を優先する必要な措置を取ります」と広報担当は付け加えた。

同社は7月12日に2つのオフィスを再開したばかりだった。各オフィスで働く人数は明らかにしなかった。

CDCは今週、伝染力の強いデルタ株についての懸念が強まる中で、ワクチン接種完了者に新型コロナウイルス感染率が高い地域の屋内でのマスク着用を推奨した

この記事の前に、GoogleのCEOであるSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏がオフィスに戻る従業員にワクチン接種を義務付けることを発表した、とTechCrunchのBrian Heater記者が報じた。ワクチン接種の義務付けはGoogleとAlphabetの従業員に宛てたレターの内容の一部であり、新型コロナ変異種が引き続き世界中で拡大している中で、同社が在宅勤務措置を10月18日まで延長することもレターには記されていた。

TechCrunchへのメッセージの中で、Facebook(フェイスブック)の人事担当VPのLori Goler(ロリ・ゴーラー)氏は同社も似たような措置を取ることを認めた

Amazon(アマゾン)もこの件に関するTechCrunchからの問い合わせに対し「当社はAmazon従業員と契約業者に新型コロナワクチンが利用できるようになり次第すぐさま接種するよう、強く奨励しています」と述べた。

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タグ:TwitterニューヨークサンフランシスコCDC / 米疾病予防管理センターオフィス新型コロナウイルスワクチン

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Mary Ann Azevedo、翻訳:Nariko Mizoguchi