Dell、2画面のSmart DeskコンセプトでSurface Studioに対抗 ― ダイヤルもある

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アップデート:なんと、このコンセプトは2014年のものだった。しかしDellは、今はこれが実在していて1月のCESでは見られるだろうと私に言った。乞うご期待。

先週Microsoftは、Surface Studioの発表で多くの人々を魅了した。デスクトップとタブレットのハイブリッドで、賢くてスマートなダイヤルインターフェースを備えている。Dellも同じ路線を考えているようだ。なぜなら非常によく似た製品コンセプトを紹介したからだ ― ダイヤルまでも。

Adobe Maxカンファレンスのキーノートに先立って上映されたビデオは、DellのSmart Deskが、Surface Studioと同じような状況で使用されている様子を映し出していた。イラスト、写真、ビデオ編集、両手を使ったメディア操作等だ。

「人の考えは自然なかたちで紙に移せる。しかし、自然に浮かんでくることと、デジタルに作ることの間にはギャップがある」とビデオは説明する。

これを言うのは少々時期尚早だ。Dellのデバイスがまだコンセプトなのに対して、Microsoftは既に早期テスターに触らせているのだから。恐らくナレーションをやり直す時間がなかったのだろうから、言い分は認めておこう。

もちろん全く同じではない。Microsoftのソリューションが、高解像度タッチ&ペン入力タブレットに変形させているのに対して、Dellは2つを分離した。ビデオには2画面構成の配置しか出てこないことから、このタッチスクリーンはアクセサリーであって、スタンドアロンのパソコンではないと思われる。

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上のビデオでSmart Deskが使っているモニターと、別のビデオでに出てくるモニターは違うので、一体化したシステムではなくアクセサリーとして作られていることは明らかだ。Adobeがパートナーであることは間違いなく、このマシンの特徴を生かしたワークフローやレイアウトを両社で協力して考えたのだろう。

来年公開予定のWindows 10 Creators Updateの新機能を利用していることは明らかで、Dellならリリースのずっと前から情報を知っていただろうが、Microsoft Surface Studioとダイヤルインターフェースについて、Dellがどこまで知っていたのかは不明だ。

Dellのプレスリリースによると、Smart Deskは「未来の作業場所のコンセプト」だと説明しているので、仕様、価格等の詳細は残念ながらわからない。おそらくMicrosoftの撒いた餌に誰かが食いつくのを待っているのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Windows 3Dの責任者が語る、これからの3Dが果す役割

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Microsoftの未来は3次元だ。これまでに私たちは、同社がHoloLensならびにMinecraftとの仕事を通じて、少しずつその概念を受け容れて行く様子を見てきた。だが今週の初め、ニューヨークシティーでのイベントで、同社は3Dコンテンツ作成をコア原則として掲げ、Windows 10クリエイターアップデートならびにSurface Studioのようなハードウェアの両方に、全力で取り組むことを発表した。

どのくらいの期間、同社がこの領域に注目してきたのかと問われて、Megan Saundersはしばしの沈黙の後、用心深く「ある時点から」と答えた。彼女はWindows 3D Initiativeのジェネラルマネージャーである。彼女はすぐに、以前はHoloLensチームにいて、3Dコンテンツ作成の入門障壁を低くするための仕掛けのインスピレーションを、彼女自身の子供から得たのだと付け加えた。その子は空間に興味があったのだが、複雑なCADプログラムを操作するために必要なスキルを持っていなかったのだ。

「今日の3Dマーケットを見てみると、ほとんどのツールセットがプロ向けのものなのです」と彼女は説明する。「もし人びとに、もっと直接的に3Dの世界へアクセスして貰えるようにできたら、人びとにはよりリッチで、魅力的で、そしてより包括的なことを行う多くの機会が開かれることでしょう。私たちは、それをより親しみやすくするために、皆のために何ができるかを知りたいのです」。

この答の一部はPaint 3Dの形で現れた ‐ とうの昔に、悪いコンピューターアートの代名詞になってしまっていた、同社の古いグラフィック作成アプリケーションの改訂版である。プログラムの新バージョンは確かに、それを使ったユーザーが、自らを「3Dコンテンツ作成者」と呼べるくらい閾値を下げてくれる。とはいえこれまでのPaintで予想できるように、結果のほとんどはとても簡単なものだ。

しかし、Paint – そしてクリエイターアップデート – は、人びとをMicrosoftの大いなる3D戦略に絡め取るための最初の1歩に過ぎないのだ。「エコシステムの構築を目指しています」とSaundersは説明した。「私たちがロールアウトしていくものには様々なものがありますが、Paintはその最初のステップです。誰でもそれをダウンロードすることができますし、Paintと私たちの3Dコミュニティを統合していますので、既存の3Dオブジェクトをリミックスすることも簡単になりました」。

また、計画リストには携帯電話をモバイル3Dスキャナーにする機能も含まれていて、ステージ上でSaunders自身によってデモが行われた。そのときキャプチャされたのはイベント会場に設置された砂の城だ。「私たちはWindows Phone上でのローンチから始めます。まだまた沢山のことを学ぶ必要があります。経験を可能にすることは、挑戦の一種なのです。私たちは、人々がそれを簡単にするにはどうすればよいかを考えるために、多くの時間を投資してきました。それが成長し離陸していく過程で、私たちは人びとのいる場所に行きたいと思っています。皆が自分自身のデバイスの上で経験を楽しめるようにしたいのです」。

今のところそれは、PowerPointのような同社の大きなソフトウェアに付随する断片的な展開である。将来的には、しかし、Saundersとそのチームは、コンピューター利用法と情報共有の中で、3Dコンテンツがより大きくより統合された役割を果すと予測している。3Dは、写真や動画と並んで、私たちが記憶を保存し共有するための新しいカテゴリの1つになるだろう ‐ この先それらを後世のためにデジタルまたは3Dプリントのどちらで残そうかという選択肢は、消費者3Dプリントが広く普及したこれまでの成果を踏まえると、これまでになく現実味のあるもののように思える。

「思い出に新しいカテゴリが生まれるかも知れませんね」とSaunders。「人びとは、心を揺さぶられる瞬間や友人や家族の、写真やビデオを撮影するために、沢山の時間を費やしています。そして私たちはまた、モノにも同じような思い出を宿らせています、でも私たちにはそちらに関しては同じような保存ツールがまだ無いのですよね」。

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(翻訳:Sako)

3Dツールが主役、Windows 10 Creators Updateは2017年春ローンチ予定

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告知の通り、今朝の発表はWindows 10が主役だった。Microsoftは、本日のカンファレンスをアートに焦点を当てたOSのアップデート内容の発表から始めた。来年の春、無料でアップグレードを提供する予定の「Windows Creators Update」は、3Dのためのツールを一式用意している。Microsoftの拡張現実、仮想現実分野への積極的な取り組みを表しているアップグレード内容だ。

「みんなの3D」や「人類の発展は人々のクリエイティビティが支えている」といったMicrosoftの大胆な宣言と共に発表が始まった。今回のアップデートは、Microsoft Paintの新バージョンを軸に構築しているようだ。数週間前、Microsoft Paintについてのリークがあったが、今回往年のシンプルなPaintの基本ツールに、Microsoftが提供するHoloLensやMinecraftとの親和性を考えた、作品に奥行きを持たせる新機能が加わった。

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その名も「Paint 3D」といたってシンプルだ。ユーザーは、ボタン1つでお絵描きを3Dにすることができる。Paintの期待を裏切らず、誰でもシンプルに使うことができる。しかし、同時に驚異的だ(少なくともデモは)。2Dで落書きした雲が3Dの落書きした雲になる。スタンプツールでは、3D作品に2Dの模様をスタンプしていくことができる。また、Microsoftが3Dモデリングのソフトウェア企業SketchUpとパートナーシップを締結したおかげで、ユーザーはSketchUpにある3D素材を使って作品を作ることができる。作り終わったらコミュニティーと共有したり、ソーシャルに投稿したりすることができる。

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また、イベントではWindows Capture 3Dの発表があった。これはモバイル端末で3Dスキャンするためのアプリで、ユーザーはスキャンしたい物の周りを歩いて、3D撮影をする。ステージでは砂のお城の模型で実演していた。デモでは、Windowsのモバイル端末(HP Elite X3)を使っていたが、Microsoftは将来的に「どのモバイル端末」でも使用できるように展開すると素早く付け加えた。Microsoftのモバイル端末は、残念ながら十分にユビキトスではないからだろう。

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Microsoftは、これは3D分野における取り組みの始まりに過ぎないという。Paintの他にも広く利用されているプログラムに3D機能を加える予定だ。追加するプログラムで最も上にあるのは、パワーポイントだ。ユーザーはMicrosoftのスライド作成アプリに3D画像を取り込んでスライドを制作したり、2Dだとうまく配置して見せることができない物でもきれいに提示できるようになるという。

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もちろん、MicrosoftにとってHoloLensの役割も重要だ。Microsoftは、Paintで制作した作品をEdgeブラウザにインポートして、HoloLens端末で観れる様子を実演した。ヘッドセットは他にも日々の生活の中でも機能的に利用できるようになるという。例えば、インテリアのデコレーションであれば、椅子を部屋に配置して、その様子を見ることができる。OclusやViveといったVRヘッドセットで見たサードパーティーのデモにあるものと似ていた。

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Microsoftはジェネリックな無名のVRヘッドセットでも、旅行ツアーのデモを行った。MicrosoftはWindows 10のアップデートの展開とともに、HP、Dell、Lenovo、Asus、Acerといった複数のハードウェアメーカーとパートナーシップを組んだことを発表した。OculusやHTCといったヘッドセットよりお手ごろ価格のヘッドセットを提供したい考えだ。価格は299ドルからを想定している。

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ゲームもMicrosoftにとって重要分野だ。Creators Updateにはゲームプレイのライブ配信機能が直接組み込まれている。コメントしたり、プレイヤー間でインタラクションしたりすることが可能で、数ヶ月前にBeamを買収した大きな理由はこの機能の実装のためだろう。ユーザーは他にも独自のトーナメントを作成することができる。イベント、ゲームモード、時間などを設定し、XBox Live経由で友人を招待することが可能だ。

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Windows 10 Creators Updateにとってコンテンツが共有できることの価値も大きい。新しい「My People」機能では、親しい人の連絡先をツールバーに表示し、ドラッグ&ドロップするだけでコンテンツをとシェアすることができる。まずはSkype、メール、Xbox経由でシェアができるという。

初期段階の「世界最大のコラボレーティブ・ソフトウェア・プロジェクト」は、今週からWindows Insiderでローンチする予定だ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Microsoft、誰でも簡単に3D作品が作れるツール「Paint 3D」を発表

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Microsoftは自社イベントでPaint 3Dを発表した。Windowsに昔からあるアート作品を作るプログラムがアップデートした。Paint 3Dでは誰でも3Dアートが簡単に制作できるとMicrosoftは言う。アップデートには、作成した作品を共有できる場となるRemix 3Dの追加も含まれている。また、3D作品を直接Minecraftにエクスポートしたり、3Dプリンターがあるなら作品を出力したりすることが可能だ。

このアップデートにはSketchUpとの連携も含まれている。SketchUpはすでに何十万人ものユーザーが登録している3D作品コミュニティーだ。Paint 3Dのユーザーは、SketchUpのコミュニティーが制作した3Dの立体を使うことができる。デスクトップアプリでの作品作りの助けになるだろう。

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イベントではMicrosoftでGMを務めるMegan Saundersが登壇してアプリの使い方を実演した。Microsoft Surface ペンでのお絵描きツールの使い方、プリセット素材や2D画像の取り込み方を含めオリジナル作品の作り方などを見せた。また、Saundersは作品をFacebookにエクスポートする様子を見せ、既存のソーシャルネットワークでも簡単にシェアできることを示した。

Remix 3Dコミュニティーのプレビュー版には今日から登録することができる。Paint 3Dを含め完全なCreators Updateは2017年初旬を予定しているという。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

MicrosoftのEdgeにブラウザーに強力な企業向けセキュリティ機能を導入、Office 365にも

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MicrosoftのIgniteカンファレンスで今日(米国時間9/26)、同社のEdgeブラウザーが企業環境でもっと安全になる、と発表された。

Microsoftは今日のイベントに先立つ記者会見で、いわゆるWindows Defender Application GuardがWindows 10を不審なブラウザーセッションから隔離する、ブラウザーはハードウェアと直接結びついたコンテナの中で動く、と説明した。Microsoftによると、ほかのブラウザーが利用しているコンテナはハードウェアベースの保護ではないので、よくあるタイプの攻撃の90%に対して弱い、という。

Microsoftのこの新しいツールでは、マルウェアがマシンやネットワークのそのほかの部分にタッチできない。コードはコンテナの中だけで動くので、いわばそれは“最高に警備の厳しい刑務所”のようなものだ、という。

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このサービスはWindows 10とEdgeだけだから、企業にとってもわかりやすく扱いやすいだろう。まだ一般的にダウンロードはできないが、企業ユーザーは2017年の前半には試用できる。2017年の後半に、一般展開だそうだ。

このApplication Guardに加えてMicrosoftは今日、Office 365のセキュリティ機能をいろいろ発表した。たとえばOffice 365のAdvanced Threat Protectionは、ユーザーが悪質なURLをクリックするのを防ぐ。そしてそれは、SharePoint, OneDrive for Business, Word, Excel, PowerPointに対応している。

また、近くセキュリティ担当アドミンに提供されるツールでは、Microsoftが何百万ものマシンから集めたWindowsやAzureのデータを利用して、先取り的にユーザーのマシンを保護する。この新しいサービスは金融業界のアドミンなどを対象とし、類似のネットワークからMicrosoftが集めたデータに基づいて、ユーザー企業のネットワークを保護する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Windows 10、4億台突破するも無料アップグレード終了で減速

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去る7月、MicrosoftはWindows 10の将来展望を少し和らげ、2018年中頃までにアクティブデバイス10億台という当初予測は少々野心的すぎたと語った。この表明は、同OSが3.5億台を突破(5月には3億台)した直後に行われた ― そして無料アップグレードが終了するおよそ2週間前だった。

最後の発表から3ヵ月後、Microsoftはアトランタで行われたイベント、Microosoft Igniteの冒頭で新たな節目の数字を発表した。Windows 10のアクティブ端末数は4億台を超えた。

この数字には、一般的PCの他、スマートフォン、タブレット、Xbox One、Surface Hub、HoloLens等様々なデバイスが含まれる。「アクティブ」の意味について同社は、直近28日間のいずれかの時点で使用された機器としている。

数値の伸びは最近目立って遅くなっており、理由の一つは上にも挙げた無料アップグレードの終結で、7月29日に完了した。今でもMicrosoftは、最終的には10億台に達すると予想しているが、その巨大な数値に向けた具体的な期日は、少なくとも現時点では決められていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Windows 10、ついに冷蔵庫のドアになって登場

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何千、いや、何百万という「Windows 10にアップグレードせずに粘っている」皆さま、長らくお待たせしました!アップグレードするかどうかはWindows 10搭載の冷蔵庫を見てから決める、とのことでしたので、本日はIFAショーの会場から、かなりイケてるニュースをお届けします。こちらはまだはっきりとした発売日も決まっていないただの試作品ではありますが、ひとまずご覧あれ。LG製の高級感ただよう冷蔵庫のドアに、フル機能のWindows 10タブレットがあしらわれています。

しかもこのタブレット、巨大です。サイズは27インチ、Intel Atomプロセッサー搭載(タブレット上部に内蔵)、デモの際には性能もかなり良さそうな感触でした。驚くほどほどレスポンシブで反応が良く、「スマート」と銘打って似た感じのディスプレイを搭載した他の家電よりもはるかに優れものです。

この冷蔵庫の最も「クール」なところは(←冷蔵庫だけあって、なかなかよく冷えたダジャレでしょう?)大きなタッチスクリーン画面が半透明になって、庫内の様子を見通せる点にあります。つまり、スクリーンの表面には向こう側に透けて見えている食品の賞味期限などをバーチャルにタグしておけるという訳です。腐りやすい食べ物の管理などに便利ですね。もちろんデモ機の庫内には4つくらいしか物は入っていませんでしたが、前述のとおりスクリーンは27インチあるとはいえ、実世界では庫内もスクリーンもすぐにぎゅう詰めになることでしょう。

もちろんその他にも、レシピの検索・表示やYouTube動画の再生など、スマートな冷蔵庫ドアにできそうな標準機能にも、Samsung のTizen式にすべて対応しています。(ちなみにこの日のデモではニュース映像が流れていて、プーチン大統領の額が大写しになっていたのが印象的でした。)

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(翻訳: Ayako Teranishi / website

来年からWindows 10パソコン全機種でWindows Holographicを使えるようになる

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Windows 10ユーザーは、来年から「ミックスト・リアリティー」(MR:複合現実)の世界に浸れるようになる。Microsoftは、2015年1月に発表したWindows Holographicシェルが、「主要」Windows 10パソコン全機種で動くようようになるアップデートを計画している。

このアップデートによってユーザーは、従来の2D Windows 10アプリを没入型3Dグラフィック環境と組み合わせられるようになる。それを可能にするのが、従来のクリックやポインティング等の入力に位置追跡機能を追加する、様々な “6 degrees of freedom”(6DoF)入力デバイスだ。

Windowsチームはこれをもっと広く普及させることも考えており、フルスケールのVRを実行するのに必要なスペックを備えていないWindows 10パソコンにも対応する。例えば、Intel NUCという超高価ではないIntelグラフィクス内蔵デスクトップ機で、Windows 10 Holographicが動作しているビデオを披露した。

近い将来、日常のデスクワークでスプレッドシートやプレゼンテーションをMR世界で使うことはありそうにない。しかし発表時には出荷されそうにないベーパーウェアに思えた機能を、こうしてMicrosoftが一般公開しようとしているの見るのは良いものだ。

IntelとMicrosoftは、MRパソコンやユーザーがMR操作環境を体験できるヘッドマウントディスプレイの仕様も検討している。仕様は今年12月に深センで行われるWindowsハードウェアデベロッパーカンファレンスで一般公開される予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

MicrosoftのWindows 10が1周年―アニバーサリー・アップデートは8月2日にやってくる

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今日(米国時間)MicrosoftはWindows 10のAnniversary Updateが8月2日に公開されると発表した。Windows 10の発表から1周年を記念する大型アップデートに含まれる多数の新機能は、一般ユーザー、エンタープライズ・ユーザーともに大きな大きなメリットがある。

Microsoftはまた同時に、Windows 10は現在3億5000万台のデバイスで作動しており、ユーザーの延べ使用時間は1350億時間に上っていることも明らかにした。この5月の発表では、Windows 10搭載デバイスの数は3億台だったから大幅に増加していることがわかる。

もっともアップデートの公開日として8月2日が選ばれたのはやや奇妙な印象を受ける。Windows 10への無償アップグレードが終了するのが7月29日で、アニバーサリー・アップデートの公開より数日前になっている。Microsoftは無償アップグレードの期間を延長する意思はないようだが、実はWindows 10が発表されてから正確に1周年となるのは7月29日だ。

私はWindowsの上級ディレクター、Lisa Gurryにこの点を尋ねてみた。Gurryによると、Microsoftが29日にメジャー・アップデートを発表しない理由は、「金曜日でもあり、Windowsチームは細部の仕上げのためにできるだけ時間が欲しいからだ」ということだ。Gurryはまた「無償アップグレード終了の日付は1年前から公表されているので動かすことはできない」と述べた。日付の選択の理由としてはやや弱いような気もしたが、ともあれ、アニバーサリー・アップデートは8月2日にやってくる。

エンタープライズ・ユーザーにとっては新バージョンで多数のセキュリティー機能が追加されていることが重要だろう。これには脅威からの保護機能が強化されたWindows DefenderやWindows Information Protection Serviceが含まれており、企業データの安全な運用に貢献するはずだ。

ただし新機能の大部分は一般ユーザーをターゲットとしている。たとえば新しいCortanaはユーザーがいちいちコンピューターにログインしなくても質問に答えてくれる。たとえば頻繁に利用する飛行機の便があれば、Cortanaはそれも覚えていてすぐに教えてくれる。またユーザーはWindows Inkで素早くメモを取ったりスケッチを描いたりできるようになった。またデジタル付箋を文書やサイトに貼ることもできる(これは新しいEdgeブラウザの機能強化のおかげだ。Edgeの省エネ性能は一層向上し、比較的少数だがサードパーティー製の拡張機能もサポートするようになった)。

Gurryはまたアニバーサリー・アップデートには学校、教育機関向けの新機能も多数含まれることを強調した。 ChromebookやiPadが教育機関に浸透する中、MicrosoftはWindows 10ノートの教育現場での普及に力を注いでいるようだ。 新しいWindows 10では学級向けのセットアップが容易になる他、専用のWindowsストアが用意され、大量の図書やテストの素材の利用、共有ががこれまでより簡単になる。またノートパソコンをテスト用に用いるための設定(コピー&ペーストを無効にするなど)も用意された。

Xbox Oneのユーザーもいくつかアップデートを期待できる。いちばん目立つのはCortanaがゲーム機に追加されることだろう。さらにXbox Anywhereプログラムでは一度ゲームを購入するだけでXbox Oneと同時にユーザーのパソコンでもプレイができるようになる。Xbox とPCどちらもプレイできる新しいゲームはWindows Storeからダウンロードできる。

〔日本版〕Windows 10の1周年アップデートで追加されるInk、セキュリティーなどの新機能に関してはTechCrunch Japanでもこちらで報じている。Microsoft Edgeブラウザに関する記事はこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Windows 10の新プレビュー版公開―Inkでアクティブ・ペンをサポート、スタート、Cortanaなどに多数の改良

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Windows 10のベータテスターには良い週末になりそうだ。今日(米国時間4/22)、MicrosoftはパソコンとモバイルのOSの最新デベロッパー・ビルドをリリースしたこのバージョンはWindows Inkが最初に実装された製品となる。 先月のBuild 2016デベロッパー・カンファレンスで発表されたWindows InkはInkはアクティブ・ペン(スマート・スタイラス)を自由に使えるようにする機能だ。

ユーザーはWindows 10を搭載したパソコンでスケッチブックやホワイトボードに図を書いたり、付箋にメモを書いたりできるようになる。またMicrosoftのEdgeブラウザを使えばページに自由に注釈を書き込めるという。地図その他でスタイラスが使えればたいへん便利だ。もちろんOfficeとも連動する。

このアップデートで、従来Surface Pro 4、Surface Bookでスタイラスを使っていたユーザーはスタイラスの新しいデフォールトであるWindows Ink Workspacにアクセスできる。 Microsoftによれば、これはタスクバーの通知エリアに表示されるという。ただしデバイスでアクティブをペアリングし、現に利用しているユーザーのみに通知される(タスクバー右クリックでマニュアルで追加も可能)。

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スタイラス用のWorkspaceは真っ白なキャンバスで、ユーザーは絵や図を描いたり、アイディアをメモしたりできる。直線を引くのに便利なデジタル定規も用意されている〔トップの写真参照〕。作成物は保存、共有ができる。

文書や画像などの共同作業で特に便利なのがスクリーン・スケッチ( Screen Sketch)機能だ。ユーザーはパソコン画面のスクリーンショットの上にスタイラスで自由に書き込みができる。ユーザーはスクリーンショットの必要な部分をトリミングし、注釈を書き込み、仕事の相手と共有できる。

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今日発表されたビルドにはSticky Notes〔スティッキー・ノート〕というスタイラスで簡単に書き込みができるデジタル付箋紙機能も追加されている。カラーやサイズを自由にカスタマイズできるだけでなく、Microsoftによると、近くCortanaやBingと連動するようになるなど、さらに賢くなるという。

ユーザーがスティッキーに電話番号をメモするとそのままワンクリックで発信できるようになる。また書き込んだ内容がチェックリストやカレンダーの日程にもなる。出張の際に登場する飛行機のフライトナンバーをメモしておくと、Bingをチェックして変更があれば自動的にアップデートされるという。

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スタイラスをサポートするWorkspaceにはGet Pen Apps〔ペン・アプリへ〕というリンクがあり、どのアプリがペンをサポートしているかが簡単にわかる。ちなみにBuildカンファレンスでのビッグニュースは、Microsoftが用意した2行をアプリのソースコードに追加するだけでどんなアプリでもペン対応になるという発表だった。

Windows Inkは新しいビルドの最大の目玉だが、唯一の新機能というわけではない。そのいくつかを次に紹介する。

他の新機能

スタートメニュー、Cortana、検索が改良された。 aアクション・センターや通知エリアにも変更がある。タスクバー、設定アプリ、ロックスクリーン、その他さまざまな部分がアップデートされている。目に見えない部分ではConnected Standby〔インターネット接続でのスタンバイ〕モードでのバッテリー駆動時間の延長がある。

スタート

いちばん目立つのはスタートメニューだろう。レイアウトを含めた外観が変更された。「よく使うアプリ(Most Used)」と「 すべてのアプリ」が統合され、単一のビューで見ることができるようになり、メニューのトップに移動して見やすくなった。Microsoftは「これによりスクロールやクリックの手数が減らせる」としている。

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「最近追加されたもの」は現在の1行から3行に増やされ、さらに拡張する手段も追加された。 電源、設定も変更を受けている。新しく設定したフォルダーはハンバーガーアイコンをクリックしなくてもスタートから直接アクセスできるようになった。【略】

Cortana

このビルドではMicrosoftのバーチャル・アシスタントのCortanaがロックスクリーンに移った。ユーザーはWindowsが起動されていればいつでもCortanaに(マイクがあれば音声で)、今日のスケジュールや天気などについて質問ができる。いちいちロックを解除する必要がない(ロックスクリーンの機能も改良されている。)。

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【略】

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さらに…

この他にもCortanaの通知やアクション・センターなどで外観やメニュー項目などに無数の改良が行われている 。詳細はMicrosoftのWindowsブログ参照。

これまでのプレビュー版同様、OSの新機能をできるだけ早くテストするためWindows Insiderプログラムに参加している数百万人のユーザーが今回のInsider Preview Build (14328)をダウンロードできる。ただし Microsoftは「開発中のOSにはさまざまなバグや荒削りな部分が多数残っている」と警告している。あくまでベータ版を使いこなせるユーザー向けだということを忘れてはならないだろう。バグのないバージョンをお望みなら、この夏発表される予定の安定版を待つほうがよい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoft、Windows 10の「侵入後」セキュリティーツールを発表

Microsoftは今日(米国時間3/1)、新製品、Windows Defender Advaced Threat Protectionを発表した。ネットワーク攻撃による侵入が起きた後、IT担当者がWindows 10マシンへの脅威を検出するためのツールだ。

これまでのセキュリティー戦略の殆どは、悪役をネットワークの中に入れないことに集中しているが、どんなに会社が注意していても、いつかは防御が破られハッカーが侵入経路を見つける、という割り切った考えもある。攻撃が高度になればなおさらだ。

「サイバー攻撃は益々厚かましくなっている。サイバー犯罪者はよく組織化され、国家が支援する攻撃、サイバースパイ、およびサイバーテロ行為の増加は憂慮すべき状況だ。最高の防御をもってしても、高度なアタッカーはソーシャルエンジニアリングやゼロデー脆弱性を利用して、企業ネットワークに侵入する」とMicrosoftのWindowsおよびデバイスグループ執行副社長、Terry Myersonが新製品を紹介するブログ記事に書いた

Windows Defender Advanced Threat Protectionでは、どのWindows 10端末を監視するかをIT専門家が決められる。新しいツールは、Microsoftが長年蓄積し今も集め続けているセキュリティー情報データベースであるSecurity Graphに基づく機械学習を使って、問題を探し出す。ネットワーク上のWindows 10マシンを、膨大なセキュリティーデータと比較する。もしシステムが異常を発見したら、IT担当者に通知を送り、管理者がさらに調査を進める。

Myersonによると、機械学習が扱うのは問題の確率であり、必ずしも何かが起きたという確実な兆候ではないため、システムは管理者に問題の可能性を伝え、管理者が対処方法を考える。例えば、悪質なボットネットに指示を与えることが知られているIPアドレスが、データベースに登録されていれば、システムはネットワーク上のWindows 10端末がこのIPアドレスをアクセスした時、IT担当者に連絡して会社が攻撃を受けたかどうかを管理者が判断できるようにする。

もし実際に攻撃があったと管理者が判定すれば、影響を受けたマシンを隔離するための行動を起こせる。Microsoftは、将来のバージョンでより高度な修復ツールを提供することを約束している。

この製品が、現時点でWindows 10端末のみのセキュリティーに特化していることは注目に値する。旧バージョンのWindowsには対応しておらず、広範囲なネットワークでこの種の侵入を検出することはできない。これは、Windows 10端末に、高度な脅威検出機能をもたらすものであり、包活的なセキュリティーツールではない。

同社は製品の開発に当たり、50万台の端末で早期限定テストを行ってきた。近々大規摸なテストが行われる見込みだが、Myersonは正確な日付を明らかにしなかった。

IBMが昨日、侵入後の活動を支援する一連の動きを発表したことも指摘しておくべきだろう。攻撃を防ぐことだけでなく、侵入後の計画と対処方法についても市場があることを、各企業は気付きはじめている。

今日の発表は、Microsoftが市場のその部分に進出する最初の試みだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Microsoftのパーソナルアシスタント「Cortana」が、メール内容からリマインダーを作れるようになった

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Microsoftのパーソナルアシスタント、Cortanaに新機能が加わった。同社はメールの内容に応じてユーザーにリマインダーをプッシュ通知する機能を公開した。Windows Insiderのユーザーは同機能を最初に利用できる。将来はWindows 10の全ユーザーに公開されると、Microsoftが今日話した

これで、もしあなたが仕事に忙しすぎて妻と見に行く映画のチケットを買い忘れるような人なら、Cortanaが世の中には仕事のメールに返信するより大切なことがあることをデジタルにリマインドして、あなたの結婚生活を救ってくれるだろう。

特定の仕事の約束についても、メール内容に応じてリマインダーを作成できる ― だからもしあなたが、「何々をいついつまでに提出する」というメッセージをしょっちゅうボスに送っているが、カレンダーに書き込むのを忘れしまう人なら、Microsoftのデジタルアシスタントがメールの中のキーワードを拾って、あなたがやると約束したことのリマインダーを作ってくれる。

Microsoftはこの新機能を ‘Commitments’ と呼んでいて、研究部門のMicrosoft Researchと協力して開発した。ここで強調されているのは、他のデジタルアシスタントと同じく、プロアクティブ性である ― 有用でタイムリーなリマインダーを、手軽で簡単に作るためには、常に微妙なバランスが必要だ(薄気味悪さも避けなくてはならない)。

Cortanaにメールを見られるのが嫌 ― あるいはロボットアシスタントが飛び出してきて「これについてリマインダーを作りましょうか?」と言われるのが嫌 ― な人は、少なくともオフにすることはできる。

また、メールの検査はローカルで行われているようで、MicrosoftのMarcus AshがVergeに語ったところによると、リマインドの作成にユーザーが同意した時のみ、Mirosoftのサーバーにリマインダーの詳細が送られる。

このアップデートでCortanaは、ユーザーのカレンダーに対する感度が良くなった ― 具体的には、ユーザーが打ち合わせをしたい時間を知っていて、通常の時間帯以外のリクエストには警告を発することもある。

Cortanaは、MicrosoftのスマートフォンOS、Windows Phoneに音声アシスタントとして生まれ、AppleのSiri、Google Nowといったライバルに対抗した。しかし、Microsoftのモバイルプロジェクト自身が不調なことから、Cortinaの名前は昨年デスクトップへも拡張された。

同社は昨年1月にこれをデモし、一年をかけて様々な地域へと広げていった。昨年は、GoogleのAndroid OSおよびAppleのiOSへも拡大し、膨大なスマートフォンユーザーを追いかけている。

Microsoftは今日、今後もこの技術を進化させ続け、「Cortinaの知能に磨きをかけ、新機能を追加していく」意志を表明した。たとえモバイルプラットフォームを支配できなくても、不可欠なアプリとしてとしての位置は維持したいということだ(そして未だに大きいWindowsのシェアのおかげで、他のモバイルプラットフォームのユーザーにも、Cortanaに何が出来るかを知る機会を与えられる)。

しかし、そこには同じ目標を追いかけるIT巨人が山ほどいる。その一つ ― Facebook ― は、この問題を解くべくAIと人間のハイブリッドまで投入した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

MicrosoftはWindows 10のアップグレードを強制してくる?

2015-05-12-windows10

決算発表の季節に突入してしまい、Microsoftが誇る新OS、Windows 10の影がいささか薄くなってしまったのが残念だ。そこで週末の時間を利用してWindow 10に関する新しいニュースをご紹介しておきたい。

まず第一に、MicrosoftはWindows 7とWindow 8のユーザーにアップグレードを奨励する(アップグレードに追い込む?)方法について詳しく述べている。Windos 10の責任者を務めるテリー・マイヤーソン上級副社長のブログによれば、具体的にはこうだ[強調はTechCrunch]。

Microsoftは近くWindows 7と8のすべてのユーザーに対し、Windows 10への「アップグレード・オプション」を公開する。 このWindowsアップグレードはこれまでのアップグレードの中でもっとも重要なものであり、論理的に見つけやすく絶対的に信頼性も高い場所で公開される。これにより対象となるユーザーは誰でも容易にWindows 10アップグレードにアクセスできるようになる。

来年初めに、Windows 10は「推奨されるアップグレード」に位置づけられる。 ユーザーのWindowsアップグレード設定によるが、 一部のユーザーの場合、これによってアップグレードのプロセスが自動的に開始される。ただしOSの更新に先立ってユーザーはプロセスを継続するか中止するかはっきりした可否の入力を求められる。もし継続した場合(これがMicrosoftの推奨だが)、Windows 10が気に入らないユーザーは、以後30日間にわたって以前のOSにロールバックすることが可能だ。

記憶力のいいユーザーはMicrosoftがHotmailを Outlook.comに「アップグレード」したときの経緯を覚えているかもしれない。当初アップグレードは「任意の自発的な行為」のはずだったが、時間ととともに「推奨」は次第に厳しくなっていった。Microsoftはユーザーにアップグレードを文字通りの意味で強制はしないだろう。しかしMicrosoftにはユーザーをアップグレードの方向に追い立てるためのありとあらゆる兵器がある。

ぜがひでも新しいOSを使わせようというMicrosoftの試みは残念ながらすべてのユーザーに支持されているわけではないようだ。

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〔来年MSFTはWindows 10のアップグレードを自動化して強制してくるに違いない。Vista以来最悪の発明だ。〕

なおWinBetaによると、Windows 10はすでに1億2000万台のパソコンをアップグレードしているという。この数字は少し前まで1億1000万台だった。このサイトの調査はやや手軽だが、Windows 10の導入グラフが手軽に引用できるので(私も含めて)メディアに重宝されている。

この数字が口からでまかせないなら、正式リリース後3ヶ月で1億2000万台というWindows 10の成績は、事前に私が予想した数字をやや上回っている。いずれにせよまだ初期段階ではある。数字についてはMicrosoftの公式発表を待ちたい。

それからご承知でもあろうが、Microsoftは先週、Surface BookとSurface Pro 4という大いに興味ある製品を発表した。時間があれば私の記事(Surface BookSurface Pro 4)をご覧いただきたい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Windows 10のグローバルマーケットシェア急伸、とくにゲーマーに人気

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Windows 10の正式リリースからちょうど1か月だから、市場でのパフォーマンスをある程度評価できる時期だろう。

目につく数字がいくつかある: ゲーマーたちによる採用、パワーユーザグループ、用途分類、そしてマーケットシェアだ。最後のマーケットシェアみNetMarketShareから、あとはStatCounterからの提供だ。

ゲーマー

ゲームサービスのSteamは、ユーザがゲームをプレイするために使っているシステムを調べている。その中でWindowsのシェアは圧倒的で、8月には95.76%だった。そして8月にはWindows 10の二つのバージョンが17%あまりのシェアへと成長した。7月には3%程度だったが。

8月のデータは、こうだ:

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この表から分かるのは、Windows 10のシェアがWindows 8.1とWindows 7から来ていることだ。しかも前者(8.1)の方がやや大きい。7と8.1のシェアはまだとても大きいから、ゲーム界におけるWindows 10のシェアは今後数か月間、まだまだ急速に伸びるだろう。

まとめ: ゲーマーは自分のマシンの調子が最高であることを要求する。Windows 10への移行が急速で、しかも定着性が良ければ、それがゲーマーたちの毎日の酷使に十分耐えうる完成度の高いオペレーティングシステムであることを、意味する。

実利用

StatCounterのデータによると、8月の市場におけるWindows 10のパフォーマンスは、こんな感じだ:

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ご覧のように、Windows 10はすでにWindows 8を大きく抜いている。8はローンチ直後の性能が悪かったから、この数字は当然かもしれないが、それに対してWindows 10は、良いスタートを切ったと言えるだろう。

Windows 10はWindows 7も抜いているのだが、これも意外ではない。前の表でも見たように、Windows 10は二つのオペレーティングシステムのユーザを食っているのだ。そしてWindows 8の不人気がWindows 10を加速している。

まとめ: 8月の経過を見るかぎり、Windows 10は好調だ。しかもすでに実際に使われ始めているのだ。

マーケットシェア

NetMarketShareのデータによると、PC上のWindows 10のグローバルシェアは7月が0.39%、8月が5.21%。予想以上の大ジャンプだ。Microsoftによると、Windows 10が動いているデバイスは現在、7500万台だそうだ。

Windows 10のシェアが増えているのは、Windowsのほかのバージョンからシェアを取っているからで、VentureBeatのEmil Protalinskiはこんなことを書いている:

別に意外でもないが、Windowsの10よりも前のバージョンは不調だ。Windows 8は0.21%減って2.56%になり、Windowsは8.1は1.71%落ちて11.39%になった。両者を足した8月末のシェア13.95%は、7月末の15.86%からダウンしている。この双子はこれまでついに、シェア20%を超えたことがない(ピークは5月の16.45%)。Windows 10が出たからには、今後ますます、20%はありえない。

まとめ: Windows 10は良いスタートだったが、その潜在需要は、あまり強力ではなかった。来月のデータで、状況がもっとよく分かるだろう。

以上が、Windows 10の最新の脈拍データだ。Microsoft Storeのデータも、ぜひ見てみたいが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Windows 10、現在7500万台のデバイスで動作中

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Microsoftは、数年以内にWindows 10を10億台のデバイスで走らせるというゴールの7.5%を達成した。今日(米国時間8/26)ソフトウェアの巨人は、最新オペレーティングシステムのWindows 10が、7500万台のマシンで動いていると発表した

同社はさらに、番号が振られた一連のツイートの中で、興味深い宣言をした。

[Windows 10用のWindows Storeでは、デバイスあたりのアプリのダウンロード数が、Windows 8より6倍多い]

2つの数字はMicrosoftのデベロッパーへの売り口上だ:Windows 10のシェアは拡大中で、ユーザーはアプリをこれまで以上にダウンロードしている。あるいはもっと簡単に言えば、Windows 10のアプリを早く作れば作るほど、定着したユーザーベースを早く利用できる、という論理だ。

私が思うに、Windows 10の早期導入ユーザーは、一般パソコンユーザーよりもテクノロジー志向が強いので、この早い時期にユーザーあたりのアプリダウンロード数が多いのは当然だ。それでも、6倍という数字は、ささやかな楽観が許される程度には大きいかもしれない。判断は人それぞれだ。

ただ私は、先へ進む前にかつての自分を笑いものにしておきたい。
今月私は、 Windows 10に関する記事を同僚のRon Millerと共に書いた。その一部を引用する:

Brad Samsは最初のスクープから4日後に再び内部情報の入手に成功した。それによるとWindows 10のインストール数は2500万台に跳ね上がった。Samsによれば「あるいは2700万台に達しているかもしれない」ということだ。

先週の金曜に2500万(あるいは2700万)に達したということは週明けには3000万に届いているだろう。今月中に5000万に達する可能性は十分にある。

私は控えめすぎだった。十分な罰を与えられなくてはならない。

Windows 10が公開される前、われわれはMicrosoftがWindows 10のダウンロード数やユーザーの定着度に関する数字を公表〈できない〉だろうと思っていた。今日のニュースを基に、各自が予想することができる。一月以内で7500万台という数字は、十分すぎるスタートと言えるだろうが、1日あたりの起動回数のデータがほとんどわからないので、1年後のWindows 10エコシステムがどうなっているかはわからない。

原文へ
 
(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Microsoft、Windows 10に早くも3回目の累積的アップデート

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Microsoftは7月29日にあらゆるデスクトップからモバイルまでデバイスで作動し、あらゆる入力手法をサポートするOSとしてWindows 10を一般公開した。その後Microsoftは矢継ぎ早にアップデートをリリースしている。8月11日の2回目のアップデートにつづいて今週初めに3度目となるWindows 10の累積的アップデートがリリース された。

前回同様、今回のアップデートのリリースノートも以下のように詳細を極めている。

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というのは冗談で、これら一連のアップデートは新たな機能を追加するものではなく、バグ修正やパフォーマンス改善など目に見えない部分の変更なのでリリース・ノートが簡潔になるのは驚くにあたらない。

Windows 10のこれまでのアップデート同様、累積的なので、前のアップデートをインストールずみのユーザーの場合、新たな差分だけがダウンロードされ、インストールされる。Microsoft自身の表現によればこうだ。

Windows 10のアップデートは累積的だ。つまり今回のパッケージには発表ずみのすべての修正ファイルが含まれている。ユーザーがすでにアップデートをインストールずみの場合、新しい修正ファイルだけがダウンロードされ、コンピュータにインストールされる。

Microsoftは今後とも累積的アップデートをリリースし続けるようだ。やがてメーカーにプリインストール用に提供されるパッケージも含めてアップデート済みのパッケージを標準とするようになるのではないかと思う。2015年7月29日版を未来永劫提供し続ける必要はないはずだ。しかし現在のところ新旧両方のパッケージが利用可能だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Macの上でWindows 10を動かせます

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AppleがBoot Campをアップデートしたので、Microsoftの最新のオペレーティングシステムを試してみたかった人は、それができる。それは、ぼくからもぜひ、おすすめしたい。

Appleのドキュメンテーションはここにあるが、簡単に言うと、2012年半ば以降のMacの上でOS Xの最新のビルドを動かしている人なら、それほど苦労せずにWindows 10を動かせる。

Windows 7やWindows 8.1が動いている人は、Windows 10へのアップグレードもできる。Windowsをインストールしていない人は、コードをMicrosoftから買わなければならないだろう。アップグレードは1年間無料でも、新規の導入は無料ではない。

Windows 10の“最終”ビルドの第一印象を本誌に書いたが、それはMacの上でも同じだ。・将来に関する大量の約束、・8や8.1よりは洗練されている、・デスクトップ重視への回帰。そして、・まだややバグがある。

以下の表はAppleが掲げるWindows 10(64ビット)互換機だ:

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Microsoftは早く10億台という閾値に達したいから、マシンはMacでも何でも大歓迎だろう。ソフトウェア企業も、コードが動きさえすれば、マシンは何でもいいはずだ。

今日(米国時間8/14)は金曜日だけど、デスクに座ってWindowsと戯れていたら、まじめに仕事をしてるように見える。かもね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Windows 10の立ち上がりを探る

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まずWindows 10について簡単におさらいしておこう。

  • Windows 10は7月末に一般公開され、かなりの高評価を得ている。
  • Microsoftはユーザーベースの早急な拡大に全力を挙げている。
  • Windows 10のユーザーベースが大きくなれば、アプリのダウンロードが伸びる。これはより多くのデベロッパーを惹きつける。
  • 良質のアプリが豊富に供給されればWindows 10のユーザー体験は改善され、さらに多くのユーザーがWindows 10を採用するようになる。

Windows 10への乗り換えが進まないと上と逆の悪循環が生じることになる。では現在までのWindows 10のインストール状況はどうなのだろう?

一般ユーザー市場

MicrosoftはWindows 10について「2、3年のうちに10億台のデバイスにインストールされる」ことを目標として掲げている。Microsoftは意識的にこのような曖昧な表現にしているのだろう。つまり10億のライセンスを販売するとは言っていない。Windows 10へのアップグレードは今後1年無料だという点を考えれば、ライセンスの販売目標について明確は数字を出すのは難しいだろう。

現在、Windows 10のインストール数についていくつかの数字が出ている。どれも不完全なもので、ソースも公式発表から噂程度のものまでいろいろだ。

Microsoftの数字

Microsoftは「Windows 10は、一般公開されてから24時間後に1400万台のデバイスで稼働している」と 発表した

この数字の正確な内容は不明だ。たとえば、500万人といわれるWindows 10のベータテスト参加者のデバイスはこの数に含まれているのか? たとえば私自身、Windows 10のベータ版を数台のコンピュータにインストールしている。一般公開後にどれだけの新たなインストールが行われたのかは不明だ。

Brad Samsのスクープ、その1

Windows情報専門サイトNeowinの Brad Samsは 、「私が入手した内部情報によれば、現在Windows 10がインストールされているコンピュータは1850万台だ」と書いた。 ネットでは一時6700万台という数字が飛び交っていたが、SamsによればこれはWindows 10へのアップグレードを予約したマシンの数かもしれないという。

1850万台という数字は8月3日のもので、1400万台という数字が出てから1週間経っていない時点だった。

Brad Samsのスクープ、その2

Brad Samsは最初のスクープから4日後に再び内部情報の入手に成功した。それによるとWindows 10のインストール数は2500万台に跳ね上がった。Samsによれば「あるいは2700万台に達しているかもしれない」ということだ。

先週の金曜に2500万(あるいは2700万)に達したということは週明けには3000万に届いているだろう。今月中に5000万に達する可能性は十分にある。

その他の兆候

Windows 10の採用状況を占うのに使える情報がさらにいくつかある。ひとつは検索トラフィックだ。GoogleトレンドでWindows 10とWindows 8、Windows 8.1、Windows 7を比較してみた。

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これは興味深いグラフだ。Windows 10への関心がWindows 8(赤と黄色の線)より大きいのは当然だが、これまでで最良のWindows と評されるWindows 7をも上回っている。しかもWindowsに対する検索ボリュームでも過去最高を記録している。これはWindows 10にとって前向きの情報だ。

次はゲーマーの動向だ。Steam’s excellent operating systemの統計は以下のとおり。

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この統計ではWindows 10は1.2%を占めている。ただしこのデータは7月分の集計だ。Windows 10の一般公開は7月29日だったことを考えると、悪くない出だしだろう。8月文の集計が発表されると状況はかなりはっきりするはずだ。

要約

これらの情報を総合すると、Windows 10のローンチはそう悪いようには見えない。いかにも及び腰なコメントに聞こえるかもしれないが、今のところそれ以上のことは言えない。今後さらに勢いがついてくるかどうかが勝負だ。

エンタープライズ市場

エンタープライズについて何か予測するのは早過ぎる。Microsoftによればエンタープライズ向けにWindows 10が供給され始めるのは今年後半になるという。【中略】

デベロッパーの動向

長期的にみてMicrosoftのWindows戦略の要になるのはやはりデベロッパーの動向だ。デベロッパーをWindows 10に引き寄せることができなければWindowsに将来はない。

IDCのアナリスト、Al Hilwaによれば、カギになるのはもはや開発ツールではないという。Microsoftの開発ツールは極めて優れている。問題はMicrosoftの閉鎖的なエコシステムから離れてしまったデベロッパーを呼び戻せるかどうかだ。Hilwaは、その手段として開発環境をオープンソース化するのが有効だという。

「デベロッパーを引き寄せるには、オープンソース化が必須だ。Visual Studioチームはこのことをよく理解しており、Microsoftのエコシステムをオープンソースにするという大事業をリードしている」とHilwaは語った。

ライバルが開発環境を無料ないし安い価格で提供している以上、Microsoftも開発ツールで金を取ることは不可能になった。Microsoftにとってデベロッパーを惹きつけることはWindows Phone戦略の上からも極めて重要だ。Windows PhoneもWindows 10で作動する。デベロッパーがWindows 10でコードを書けるようになればWindows Phoneのアプリを開発するのも容易だ。MicrosoftのOS共通化戦略が期待どおりに働くかどうか、今後に注目だ。【中略】

当面の結論としてこういうことが言えそうだ。一般ユーザーのWindows 10への関心は高い。エンタープライズ市場について判断を下すには早過ぎるが、クラウド化によってWindows 10への移行が加速される可能性がある。今後、正確なダウンロード数、デベロッパー数がMicrosoftから発表されることを期待したい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoftはお客様のために真新しい〈中指〉を用意しました

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Windows 10は世界中で華々しいデビューを飾った。そこには数え切れないほどの新しい機能、アプリそして解説記事がある。

Appleのヘビーユーザーである私は、Windows 10に何が入っているかを殆ど語れないが、少なくともそこには私が使いまくるであろう相当すごい機能がある:中指の絵文字だ(他にも新しいのがいくつかある)。私に言わせれば、これは実に革命的だ。

これが出てくるかもしれないという噂は1年前にあった。Microsoftは勇敢だ。実際かなり驚いた。去年の4月に「不快感を与える」絵文字をSkypeから削除したことを思うと。

今や絵文字は巨大な存在だ。Slackでも、Twitterでも使われ、アジアでは大量に使われている。

ところで、Microsoftも全くの無防備ではないようだ。画面上のソフトウェアキーボードには入れていない。ただし、コピー&ペーストすれば、(一部の)アプリで使うことが〈できる〉。おそらく近いうちに、中指のサポートを良くしたアップデートを入手できるだろう。

どうするの、Appleさん? Googleさん?

(Headline via Alex Wilhelm.)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitter、いち早くWindows 10向けの新アプリを公開

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Windows 10の公開と同時に、Twitterがこのプラットフォーム専用のまったく新しいアプリをリリースした。

こちらからダウンロードできる

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Windows 10のローンチに向けて準備された新アプリは、ログインしないでも人気トップのツイートや写真、ビデオを見ることができる。

ライブタイル機能はWindows 10専用だが、他の新機能は今後他のOSのアプリにも順次導入されるという。

– ツイートに複数の写真―1回のツイートに最大4枚の写真アップロードできる
– GIFアニメ
– Vineビデオの再生
– ツイートの写真、Vineビデオ、その他のコンテンツがホーム・タイムラインでプレビューできる
– ダイレクト・メッセージで非公開で写真を共有

TwitterのデスクトップアプリはOSごとにリリース時期、内容がばらばらだ。これはサードパーティーに開発をアウトソースしているかららしい。

それはともあれWindows 10ユーザーは新アプリを試してみる価値がありそうだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+