Webに接続するiOSアプリは2017年1月からHTTPSの使用が絶対条件になる、デベロッパーはご注意を

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Worldwide Developers’ Conference(WWDC)のセキュリティプレゼンテーションでAppleは、App Storeのすべてのアプリが、App Transport Securityと呼ばれる重要なセキュリティ機能へ切り替えるべき締切日を、明らかにした。それは、2017年の1月からだ。

App Transport Security(ATS)は、AppleがiOSに導入した機能だ。ATSが有効になっていると、Webサービスに接続するアプリはHTTPでなくHTTPSを使わなければならない。HTTPSは通信を暗号化するので、ユーザーのデータが盗聴などに対し安全になる。

HTTPSの”S”はsecure(安全)の頭文字で、銀行やメールのアカウントにログインするときブラウザー上で目にするだろう。しかしモバイルアプリが行うWeb接続は、セキュリティ関連の情報をユーザーに開示しない場合が多い。その接続がHTTPなのかHTTPSなのか、ユーザーが判別するのも難しい。

ATSは、iOS 9からデフォルトでは有効になっているが、デベロッパーが自分のアプリの中でそれを無効にできる。するとそのアプリは、HTTPでWebに接続する。でも、それができるのも今年の終わりまでだ。技術用語的に言うとATSはTLS v 1.2を必要とし、メディアストリーミングのようなすでに暗号化されているバルクデータを例外とする。

2016年の終わりには、App Storeに提出されるすべてのアプリで、ATSの有効化が必須になる。これまで不安だったデベロッパーも、締め切りが明示されたのでやりやすいだろう。またユーザーは、iPhoneとiPadのすべてのアプリが安全な接続になると知って、安心できるだろう。

デベロッパーにHTTPSを要求することになったAppleは、オンラインのデータを安全にしようとする大きな運動に加わることになる。セキュアなプロトコルはログインページでは一般化しているが、そのほかの接続ではまだHTTPのところが多い。しかしそれも今は、徐々に変わりつつある。Wired誌に、その過程をドキュメントした良い記事がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、App Storeのレビュー・ガイドラインを改訂。定期購読のルールは明確化されず

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Apple毎年恒例のデベロッパーカンファレンス、WWDCの数あるニュースリリースの一環として、AppleはApp Storeレビュー・ガイドラインを改訂した ― App Storeに申請するアプリが受理されるか却下されるかを事前に判断するために、デベロッパーが利用する文書。Appleの説明によると、ガイドライン内容そのものに変更はなく、「よりわかりやすく」書き、「状況に応じた説明」が加えられたという。残念ながら、定期購読でアプリを収益化する機能の拡大等、新しいApp Storeのルールに関する追加説明は入っていない。

もう一つ注目すべきは、AppleがiOSとMacのApp Storeガイドラインを一本化したことだ。

後者の変更は、Appleがプラットフォームを扱う全体戦略を象徴している。iOS、macOS、tvOS、およびwatchOSが同じ傘の下に統合され、個別の規約文書が必要になるような特異性をなくそうとしている。また、従来のMac AppガイドラインとApp Storeカイドラインを統合することも、規則に多くこ重複があることを考えれば理にかなっている。

改訂された文書で、AppleはMac App Storeアプリ(2.4.5)の専用セクションを設け、アプリがMacとどのように協調して動くか、何をしてよいか、更新、保守が必要なのは何かを説明している。

Screen Shot 2016-06-14 at 11.22.09 AM奇妙なことに、Appleはこの新しいガイドラインの別バージョンを、コミック本形式でも公開しており、その反響は様々だ。

しかし、全体的に見て2つの文書に大きな違いはないというAppleの説明は正しい。規則そのもの ― プライバシー、スパム、ポルノ、その他の有害コンテンツ、暴力、誘拐、メタデータ、支払い、等々に焦点を合わせている ― は同じだ。

定期購読はまだ改訂が必要

ガイドラインには、定期購読を利用するアプリのための、長い専用セクションがあり、注目に値する。

これはAppleがデベロッパーの定期購読で利用できる機能を拡張するという最近のニュースを受けたもので、単なるアプリ内購入や有料ダウンロード以外に、アプリを収益化する一手段として定期購読を使えるようになる。しかしAppleは定期購読の利用方法に関する新ルールを明確に説明する改訂を行っていないため、現在多くのデベロッパーが混乱している。

Appleは、「今秋から適用予定の定期購読の規約変更に合わせて、数週間のうちにこのガイドラインを改訂する予定」とだけ言っている。

言い換えれば、自分たちの定期購読ベースのアプリが受理されるかどうかを判断するためにガイドラインを見ているデベロッパーたちは、まだ待たなくてはならないということだ。

定期購読がApp Storeで使えるようになってからしばらくたつが、利用できる分野は、雑誌、ビジネスアプリ、メディアプル等限られていた。今や人気の高いこのビジネスモデルをより多くのデベロッパーに開放することは、App Storeの売上を促進し、デベロッパーの利益拡大も後押しするかもしれない。

しかしこのニュースは、喜びより、混乱をもって受け止められている。

Appleは、定期購読があらゆるアプリで利用できるようになると言っているが、同社の “What’s News in Subscriptions” ページを見ると、何が許可されるかについて大きな落とし穴が待っている。「全カテゴリーのアプリが対象になるが、このビジネスモデルはどのアプリにでも適しているわけではない」。

例えばデベロッパーは、アプリ保守の資金を集める方法として定期購読を利用できるのかどうか確証がない ― Appleが定期購読に適した事例として提供した、「クラウドストレージや多人数オンラインゲーム(MMOG)のような継続的サービス」では必ずしもないため。もしこれが許されれば、放棄アプリの問題解決に期待がもてる。Appleは、App Storeのアプリが200万本に達したと言ったが、その多くはデベロッパーに時間と金がないために、更新されていない。

Appleは明らかに、ユーザーの利益にならない形で定期購読を使用するアプリがApp Storeに溢れることを望んでおらず、同社の考える正しい方法で定期購読を使わないアプリを受理または拒否する手段を持とうとしている。しかし、デベロッパーの今の混乱は、そもそも定期購読ベースのアプリを作ろうとしないことを意味している。なぜなら、拒否されるかどうかわからないからだ。

願わくば、Appleがこの後「定期購読」セクションの文言をまとめる際に、こうした懸念について考慮してくれることを期待したい。

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AppleのApp Store、アプリ数200万本、総ダウンロード数1300億回、デベロッパーへの支払い総額は500億ドルに

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今日(米国時間6/13)午前に行われたAppleのWWDCイベントで、CEO Tim Cookは同社のApp Storeとデベロッパーコミュニティー全般の著しい成長について聴衆に語った。今日、App Storeは新たなマイルストーンに達した。アプリ数が200万本を超えた ― 昨年この時期に発表した時は150万本だった。そしてこれらのアプリは計1300億回ダウンロードされた。

昨年のWWDCでAppleは、アプリが1000億回ダウンロードされ、デベロッパーには300億ドル支払ったと言っていた。後者の数字も伸びていて、500億ドル近くになったとCookは言った。

8歳になったApp Storeは年々大きく伸び続けているが、多くのデベロッパーがアプリ開発を利益の出るビジネスにすることに苦闘している。アプリ発見の難しさは一つの課題だ ― そしてそれはAppleがWWDCの直前に発表したApp Storeの改訂で対処しようとしていることだ。改訂にはいくつかの変更が含まれ、検索広告もその一つだ。

Appleは、今回の変更は消費者が新しいアプリを探してインストールする刺激になると信じている。しかし、うまくいくかどうかはわからない ― 人々が定常的に使うアプリの数は限られていて、新しいものを探し続けさせるのは難しい。

それでもAppleは、デベロッパーコミュニティに大きく賭けている。それがAppleの未来の鍵を握っているからだ。Cookによるとこのコミュニティーは今でも伸びている ― 1300万の登録デベロッパーがいて、昨年だけで200万人増えた。

満員札止めのWWDCでは、参加者の70%が初めての参加だったとCookは言った。そして100人が18歳以下。「最年少はなんと9歳。ワォ」とCookは言い、彼女は「すごいデベロッパーになる」と付け加えた。

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Apple、iPhoneに顔認識と物体認識を導入

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何年か前にレストランで撮ったあの写真を覚えているだろうか?バーで友達に見せたい、あのすてきなデザートは? これまでは何千枚もの写真をスクロールして探さなくてはならなかった。iOS 10の新しい写真アプリで、Appleは高度なコンピュータビジョン技術を駆使して、写真の発見やグループ分けを容易にした。

Appleが使用するコンピュータビジョン技術は、iPhoneまたはiPadの上で動作する。つまり、画像を全部クラウドにアップロードする必要がない。写真の顔を認識して人ごとにグループ分けできるほか、高度な物体認識も行うので、はるか昔の様々な物の写真を見つけることができる。言い換えれば、iPhoneはあなたが撮ったのが食べ物か馬か山かを知っているので、見つけ出すのはずっと簡単になる。

Appleによると、システムは画像にどんな人や物が写っているかを認識するために、1枚当たり110億回計算する。

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ここからコンピュータビジョンと位置情報ベースの画像タグを合わせるのは簡単で、Appleは写真アプリの新しい “Memories” 機能で、友達ごとや位置ごとに写真をグループ分けできるようにした。

AppleはiOS 10を、過去最大の変更だと言い、新OSでは写真に興味のある人にとって数多くの改善が施されている。ロック画面からカメラを呼びだすのは、右から左にスワイプするだけだ。よくできている。

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Apple iOS 10の “Memories” は、古い写真をミニムービーに変える

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Appleは新しいiOS 10の写真アプリに加わったMemories機能で、TimeHop、Facebookの過去のこの日、Googleフォトのアシスタントにまとめて対抗しようとしている。ローカルに端末上で顔認識とAIを使用して画像に何があるかを検知することによって、写真とビデオからテーマ別のミニムービーを作り、画面遷移やサウンドトラックも加えられる。

Appleは今日のWWDCで、iOS 10そのその他の数々の発表と共にこの新機能を披露した。

Memories Gif

TimeHopと「過去のこの日」は特定の日に起きたことに絞って古いメディアを並べるだけだが、Appleはもっと新鮮でシェアできるものを作ろうとしている。特定の人物や、ハイキング、ビーチ等のシーンの写真を認識してまとめてくれる。

しかし、プライバシーにも配慮しており、処理は端末上で行われるため、写真や顔認識データがAppleサーバーに送られないことを強調している。

Memoriesムービーのデモは印象的だった。いくつかの写真とビデオを自動的につなぎ合わせて、のんきな家族スキービデオが出来あがる。しかし、テーマはクール、穏やか、元気がでるもの、長さも短いものから長いものまで、いろいろ変えられる。「壮大な」テーマに変えれば、ビデオクリップがマイケル・ベイ風アクションムービーの予告編にもなる。

Apple Memories Tab

AppleはiOSの写真アプリを単なるメディア管理アプリ以上のものにしたがっている。もしiOSで自分の古い写真やビデオの価値が高くなれば、Androidに乗り換える可能性は低くなるかもしれない。

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Macのオートアンロックは、次期MacBook ProにTouch IDが塔載される前兆

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Appleは次期バージョンのオペレーティングシステム、macOS 12をつい先ほどWWDCで披露した。そこで同社は、Macをアンロックする全く新しい方法を発表した。長くて面倒なパスワードを一日に何度もタイプする代わりに、Macは自動的にアンロックされる ― Apple Watchを着けていれば。

Appleは、iPhoneでも使えるようになると言ったが、方法には言及しなかった。その答はTouch IDだ。Apple Watchは今でもiPhoneのTouch IDでアンロックできる。一度アンロックされると、Apple Watchが手首にある限りアンロック状態が続く。しかし、腕から外すとApple Watchがそれを検知し,再びアンロックしなければならない。

今日Appleは、オートアンロックのしくみをあえて語らなかったように思える。なぜなら、iPhoneをMacの近くに持ってきたのが他人でないことを確認する唯一の手段はTouch IDだからだ。iPhoneがアンロックされていれば、Macをオートアンロックできる。

これは、MacにTouch IDセンサーが付く可能性を示唆していて興味深い。噂によると、Appleは新しいMacBook Proを近々発表するという。WWDCはソフトウェア中心の場だが、MacBook Proの発表は差し迫っているはずだ。

このMacBook Proはスリムなボディーになると言われている。そのためには、新しいUSB-C標準を全面的に採用することになる。現在Retina MacBook Proの厚さは、USBポートやThunderboltポート、HDMIポート ― この3つは大体同じ厚さ ― とほぼ同じだ。USB-Cポートはこの全ポートを置き換えることができる。

スリムなデザインと最新型Intelプロセッサーに加えて、MacBook ProにはTouch IDセンサーが装備されるかもしれない。パスワードを何度もタイプしなくてよいのは嬉しい。しかし、さらに別の可能性への道も開かれる。例えば、MacでApple Payをネット購入に使える。

最後の新機能はさらに驚きだろう。Appleは小さなOLEDタッチスクリーンをキードードの上部に付加するかもしれない。新しい金属射出成形で小さくなったヒンジのおかげだ。Appleはノートパソコンにタッチスクリーンを載せたことはないが、この小さなタッチスクリーンはショートカット用で、アプリによって変わるものと思われる。

今日この新しいノートを見られそうにないのは残念だが、今日のソフトウェアの発表は、MacBook Proユーザーにとって期待できる兆候だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのWWDC 基調講演の内容予想

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サンフランシスコで現地時間13日10時(日本時間14日午前2時)にApple毎年恒例の開発者会議が始まる。例年通り、昔ながらの基調講演では、同社が秘密にしてきたことも、それほど秘密でもないことも取り混ぜて発表される。以下に私が予想する内容をまとめた。

カンファレンスの大部分は、iOSとOS Xのアップデートに関するものになるだろう。通常、Appleは特に重要な機能をWWDCで紹介する。その後、開発者たちはベータ版にアクセスできるようになり、9月には最終版が出荷されるのである。

まずiOS 10を取り上げてみよう。噂によれば、Appleはデフォルトアプリ用の新しいダークモードと内蔵アプリを非表示にする方法を発表するらしい。また、HomeKit対応アプリのすべてを制御する新しいホームアプリ(HealthKit対応アプリ用のHealthアプリのようなもの)も十分に考えられる。

iPhoneの暗号システムに関するFBIとの攻防を受けて、Appleは同様のケースの再発を回避したいと考えている。そのために、 AppleはiOSのセキュリティを高めて、iPhoneのアンロックに関して自社がFBIに協力する能力自体を持てなくする可能性もある。

他にありえそうな変更の1つが、もう何年も手つかずになっている電話アプリの改善だ。連絡先が「取り込み中」ではなく、電話をできる状態か確認する方法が発表されるかもしれない。あるいは、ボイスメールをほかのiOS機器やOS X機器と同期する方法を模索しているかもしれない。

通信機能といえば、最近噂になったのが、AppleがiMessageをAndroidで利用できるようにするという話題だ。もしそうなれば、iMessageのグループを作成したいのに1人か2人のAndroidユーザーが混じっている家族にとって朗報だ。AppleがFacebookのメッセージアプリやMessenger、Whatsappに対抗しようとするなら、とっくに着手しておくべきだったとさえ言える。ついでに、この場を借りてAppleに要望を伝えさせていただくと、メッセージアプリでリンクや、ツイートや、YouTube URLのプレビューができるようにしてもらいたい。

さて、手の届きやすい部分の話題が一通り終わったので、大きな変更の話をしよう。まずは、新しいSiriだ。

家にAmazon Alexaがある人や、Google Nowを触っている人なら、Appleがこの分野で後れを取っていることを知っているだろう。Appleは、スマートフォンにパーソナルアシスタントを初めて導入した企業だが、それ以来さしたる変更もない。

まず、iOS 10になればSiriはこれまでよりも音声識別能力が向上し、素早く応答し、文脈を最大限に利用できるようになるはずだ。Appleは、次世代のSiriのために前途ある技術企業VocalIQを買収した。Siriは、ユーザーが5分前に見ていたものを記憶して、それによって回答の精度を上げることができるようになっているはずだ。

次に、サードパーティの開発者は、ついにSDKを使用したSiriの統合が可能になるだろう。音声を使ってCitymapperで行き方を尋ねたり、Venmoで友達にお金を返してコンサートチケットを購入したりできたら、と想像してみてほしい。

ほかの大きな変更として、AppleはApple Musicの大規模リニューアル取り組んでいるとされている。Appleは、昨年のWWDCでApple Musicを発表した。有料会員数は数百万人に上るが、インターフェイスは相当わかりにくい。

何をするにもやたらとタップさせられるため、Connectを使う人はいない。楽曲をお気に入りにするか、ライブラリに追加するかも迷いどころだ。他にもいくらでも不満点は出てくる。Appleが、今後さらに数千万人のApple Musicユーザーを引き寄せたいと願うなら、再設計は避けて通れない道だ。

少しギアを変えてOS X 10.12ことmacOS 12の話をしよう。そう、これは誤植ではない。iOS 10のリリースと、OS Xの新しいバージョンの話が紛らわしくなってきたため、AppleはXの文字を取り、命名規則を統一しようとしている。

それ以外の情報は、あまりわかっていない。Appleは、Siriバージョン2をmacOSに追加しようとしているはずだ。たとえば、メニューバーなどに常駐させられるかもしれない。また、ウェブショッピングでもApple Payが利用できるようになるかもしれない。

Appleが、ついに大規模なiTunesアップデートに取り組もうとしているという噂もある。iTunesが古くなってきて、バグだらけになっているので新しいiTunesが今秋発表される予定で、WWDCでお披露目されるというのである。

最後に、AppleはiPhoneのTouchIDを使ってMacをアンロックできるようにするという。なぜ今なのか。Appleは、MacBook ProにTouchIDセンサーを搭載しようとしているのかもしれない……。

MacBook Proといえば、Appleは興味深い取り組みを進めている。新しいノート型Macには、最新のIntelプロセッサが内蔵されるが、それだけではない。Appleは、この機会にMacBook Proをより薄く軽量にする可能性がある。従来のUSB、HDMI、MagSafeといったポートは厚みがありすぎるので、代わりにUSB-Cポートが採用されると思われる。また、Appleはキーボードの上部にカスタマイズ可能なショートカットバーとして、小さなタッチスクリーンの追加を目論んでいる。

ただし、このMacBook ProがWWDCでの発表に間に合うとは期待しない方がいいだろう。同様に、Mac ProとMac Miniも早急なアップデートが待たれるが、今年のWWDCはソフトウェアの話題に終始しそうである。

したがって、Retinaの解像度と統合グラフィックカードを備えた新作外付けディスプレイを待っている人は、次回以降のお楽しみとなりそうだ。

少しだけtvOS 10とwatchOS 3にも触れておこう。Apple Watch 2はまだ発表されないだろうが、Appleはインターフェイスを洗練し、より強力なネイティブアプリを搭載した新しいバージョンのwatchOSを発表するかもしれない。watchOS 2で、Apple Watchはアプリプラットフォームになるはずだったが、率直に言ってwatchOSにはまだまだ手を入れる必要がある。友達画面を呼び出すのに、いまだにサイドボタンを使用しているという人も多いだろう。

tvOS 10については、論理的に考えてApple TVにも新しいバージョンのSiriが追加されるだろうという点を除けば特に情報がない。しかし、Appleのことだ。いくつかサプライズを用意している可能性はある。AppleはすでにWWDCに先駆けてApp Storeについての大量の変更を明らかにしているが、これは基調講演の内容が盛りだくさんであることを意味している。どうやら今日の基調講演は面白いものになりそうだ。TechCrunchでは、現地からの速報をお届け予定だ。

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(翻訳:Nakabayashi)

Apple、6月13日午前10時のプレスイベントの招待状を発送

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つい先ほどAppleは、Bill Graham Civic Auditoriumで行われる次期プレスイベントの招待状を発送した。これまでと同じく、イベントは6月13日の午前10時(PT)、WWDCの初日に行われる。例によって彼らが何を発表するのかはわからない。しかし、いくつか可能性の高いものはある。

まず、AppleはiOS 10を発表するに違いない。おそらくOS X 10.12も。WWDCはデベロッパーカンファレンスなので、満場のデベロッパーの前で最新ソフトウェアのイノベーションを披露するのは理にかなっている。

iOS 10の目玉機能のひとつは大きく改善されたSiriかもしれない。このバージョン2のSiriは、コンテキストや補足質問を理解できるものと思われる。SDKも提供されるので、Amazon Echoのような複雑なアクションを起こさせることも可能になる。

しかしAppleは、この機会をその他の発表のためにも利用してきた。今回噂されているのは新MacBook Proだ。新しいノートパソコンには、TouchIDセンサーとキーボードの上にOLEDミニ画面が付き、新しいIntel Skylakeプロセッサーを塔載すると言われている。

Appleの外部ディスプレイはもう何年も更新されていない。WWDCで新しいレティナディスプレイを発表する意味は十分にある。デベロッパーは巨大なディスプレイが大好きだから。だったらMac Proも改訂されていい。

AppleがApp Storeを刷新し、発見しやすくデベロッパーにもっと多くのオプションを与えるという噂もある。改善の余地があるApple Musicについても何か話をするかもしれない。

一つ、確実なことがある。Appleが新しいiPhoneを見せる可能性はない。通常彼らは新しいiPhoneを9月の個別イベントで発表する。本誌は現地にチームを送り込んでイベントのライブログをお送りし、最新ニュースをカバーする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのThunderboltディスプレイが在庫僅少。新型の発売間近か

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AppleのThunderboltディスプレイが発売されたのは2011年夏であり、今度のWWDCで新しくなる可能性がある。もし、今の品薄が何かの兆候なら。

地元のAppleストアを探してみてほしい ― 私の近所の十数店舗では「取り寄せ」で、(新製品発売前によくあるように)在庫が足りないか、MacRumorsの情報筋が言うように、倉庫に戻されているのかもしれない。

2560 x 1536 のディスプレイは、値段は高くても、当時はすばらしい選択肢だったが、5年が過ぎ…今は高いだけになってしまった。もちろん、もはや推奨商品ではない ― しかし代わりが出てきそうなのは良いニュースだ。

もちろん、液晶パネルは、高くても、すばらしい5K iMacと同じだろう。Appleが2014年後半に発売した製品だ。より薄く、高解像度で、カラーが改善され、ポートも一新された ― いずれもモニターにとって重要な要素だ。問題は、5K解像度を処理できるデバイスが限られていることだ ― それはMacBook Proの4倍のピクセル数であり、Thunderboltインターフェースを通じて送られる。2本のケーブルを必要とする可能性もあるが、Appleが標準の接続方法としてそれを許すとはとても想像できない。

DiplayPortプロトコルの改訂で可能になるかもしれないが、WWDCには間に合いそうになく、何らかのハードウェアがそこで発表されることも考えにくい。私には有効な方法が思いつかない ― ワイヤレスとケーブル接続でディスプレイを駆動することはあり得るが、可能性は小さい。Appleは、標準を置き去りにすることを恐れないので、新しくて奇抜な何かがやってくるのかもしれない。

WWDCで詳細が語られるものと私は見ている。大きな新型ディスプレーと、場合によって新たな駆動方式は、デベロッパーが早く知りたがるものだからだ。しかし、それまでにAppleが必要なハードウェアを揃えられるかにもかかっている。

いずれにせよ、6月13日には何かがわかる。2週間後に本誌のライブ記事をご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleはこうやって、まだ存在しないデバイスの体験をデザインする

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Appleは、新製品に関する情報を必要最少限しか公開しないことで有名だが、それはハードウェアが完全な形になるまでそこで動くソフトウェアを作らないという意味ではない。また、ハードウェアやソフトウェアが孤立して別々に作られているわけでもない。ではどうやって、物理的デバイスの情報や触れる機会が限られる中で、製品アイデアを考えたりプロトタイピングを行うのだろうか?大まかな流れはこんな感じだ。

原則として、Appleは初期段階のプロトタイピングについて、最少限の時間とリソースで実行すべきであり、物理的あるいはソフトウェアのプロトタイプが極めて限られた環境でも可能であると考えている。そのアプローチでは、デバイスやアプリのできるだけ多くの側面を模倣することによって、プロジェクトに実際のリソースを割当てる前に、どうすれば最良のものを作れるかを学びとる。

例えば、まだ存在すらしていないApple Watchのためにアプリを作るなら、まず一連の静止画と、Keynote等のアプリで基本的アニメーションを使って作った仮の対話システムからスタートし、プログラミングはまだ一切関わらない。次に、ターゲットとなるハードウェアのラフなモデルと組み合わる。存在しないウォッチの場合、それはiPhone上でシミュレートされた時計サイズの四角形かもしれない。

この初期段階で鍵となるのは、たとえアプリの構造やプログラミング、およびそれが動くハードウェアの大部分が偽物であっても、それを使った体験はできる限りリアルにすることだ ― そのために、デバイスが使われるであろう環境でそれを使い、実際にそれを使うことになる人たちの助けを借りる。現実世界の環境にできるだけ近づけることで、製品デザインに影響を与えるハードウェアとソフトウェアに必要な変更について、一切の物理的プロトタイプも1行のコードも作ることなく、学習することができる。

ここでプロセスに入ってくるのが再帰性だ。今行っていることは、既にソフトウェアとハードウェア両方のデザインに影響を与えているが、いずれも実際にはまだ存在していない。この方法でアプローチすることによってプロセスの費用は抑えられ、さらに重要なことに、柔軟性が著しく増すためにプロセスのどの段階でも、打ち切ったり劇的な変更を加えたりすることが容易になる。念入りにかつ専門的に模倣された対話システムを使うことによって、本物のプログラミングや制作よりも敏速に動くことができる。

社内でも、社外のサードパーティーデベロッパーにとっても、新製品が発売される時点で、Appleが高品質なソフトウェア体験を準備万端整えておくことは決定的に重要であるが、こうしたプラットフォームのために開発している人たち全員に、最終製品を使うぜいたくが許されているわけではない。

サイクルは3つの要素からなり、一巡しては新たに繰り返される。まず偽のアプリまたは製品を作り、それを本物のユーザーでテストしてフィードバックを集め、そのフィードバックを次のバージョンに反映させる。しかし決め手となるのは、大がかりなコーディングや機能的ハードウェアやネットワーク機器の製作は、プロセスを進める上で実際に必要になるまで行わないことだ。ハードウェアはソフトウェアによるシミュレーションが可能であり、手動プロセスを隠して自動化されたふりをするなどの創造的回避策によって、正式なプログラミングレイヤーの開発を置き換えることができる。

Appleの強味であり、ライバルと一線を画しているのは、ソフトウェアとハードウェアの体験を密に組み合わせる能力だ。特に印象的なのが、目かくし状態を含むプロセスの中でどうそれを実現しているかであり、それはiOS、Mac、そして今やwatchOSを含めたプラットフォームで動作し、それを補完するアプリやガジェットからなる成長するエコシステムを支えるデベロッパーたちにとって、特に重要な意味を持つだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WWDC:iOS 9でiPadが2画面分割マルチタスクが可能に―Surfaceに追いつく

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Appleはビジネス・ユーザー向けにiPadの生産性ツールとしての能力をアップさせた。新しい画面分割モードでは、2つのアプリを同時に表示、作動させることができる。これまでMicrosoftは自社のSurfaceタブレットがiPadより優秀であり「仕事に使える」根拠として、この種のマルチタスク機能を広告でアピールしてきた。

iPadでスプリット・スクリーン・モードが準備されていることは以前からとなっていた。またSurfaceに加えてSamsungのGalaxy Tabシリーズもマルチウィンドウをサポートした。

今朝(米国時間6/8)、WWDCのキーノートでAppleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長、Craig FederighiはiPadの新しいスプリット・スクリーン表示をデモした。Safariブラウザを使っている最中、画面右端からスワイプするとメッセージ・アプリが開かれた。メッセージ・アプリを上からスワイプするとアプリ・スイッチャーが表示され、望みのアプリに切り替えることができる。

スプリットビュー・モードでは右側のアプリと左側のアプリは完全に独立にマルチタスクで作動する。

デモ中でFederighiはマップ・アプリへのリンクをタップした。するとAppleマップが左画面に表示された。

またESPNアプリでビデオを見ているときに、メールが届いた。その通知をタップすると、メールアプリが開き、ESPNアプリはピクチャー・イン・ピクチャーに縮小されて動画再生が続いた。

このピクチャー・イン・ピクチャー窓はスクリーン内で自由に動かすことができ、ピンチで拡大縮小ができる。

iPadのマルチタスク・モードでAppleはスプリットビューとスライドオーバーという用語を使っている。スプリットビューというのは2つのアプリが画面分割で表示され、同時に作動することをいう。スライドオーバーは現在使っているアプリを開いたまま第2のアプリをサイドからスワイプして開くことをいう。

スプリットビューはiPad Air 2のみでサポートされる。スライドオーバーはiPad Air、Air 2、Mini 2、 Mini 3でサポートされる。

この新機能にはユーザーが上からのスワイプによって新しく表示させるアプリを選択するスイッチャー機能が含まれる。

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Federighiはキーノートのこれより以前の部分で、似たようなスプリット・スクリーン・モードを新しいOS X、El Capitanでもデモした

「多くのユーザーにとってiPadはメイン・コンピュータだ」とFederighiは言う。iOS 9でiPadのソフトウェア・キーボードも大きく改良され、トラックパッド機能が追加されたことで、これまでiPadの難点だったカーソル移動が自由になった。画面分割マルチタスク機能と合わせて、iPadの生産性ツールとしての能力は大きくアップしたといえるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WWDC:Appleの音楽ストリーミング、6/30開始、個人は月9.99ドル、家族は月14.99ドル

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今年のWWDCの最大のニュースの一つは新しい音楽ストリーミング・サービス、Apple Musicの発表だった。Appleが音楽ストリーミングを準備している情報はかなり前から頻繁に流れていたが、今朝の公式発表でデジタル音楽の最大の販売者であるAppleがオンラインストリーミングの分野でもトップを狙うことが明らかになった。Apple MusicはやがてAndroid版も発表されるという。

Apple MusicはSpotifyやRdioなど既存のサービスの直接のライバルとなる。月額料金は9.99ドルで膨大な楽曲がオンデマンドで聞き放題となる。最初の3ヶ月、無料のトライアルができる。

Appleの新サービスにはライバルにないいくつかの優位性がある。ひとつはもちろんiOSミュージック・アプリ自体にネーティブに組み込まれることだ。またこのサービスでは専門家の選曲によるプレイリストが提供される。この中には著名アーティスト自身によるスペシャル・コレクションも含まれる。

Apple Musicにはニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルスから放送されるBeats 1というDJサービスも含まれる。

Appleが新しい音楽サービスをiOS 9のミュージック・アプリ内に組み込んだことは、他のストリーミング・サービスに対して大きな優位性だ。なにしろすべてのiPhoneにデフォールトで組み込まれることになるのだ。

Apple Musicにはリスナーとアーティストを結ぶConnectというサービスが含まれる。これはFacebook、Twitter、Instagramなどアーティストのソーシャル・メディアのコンテンツを一つにまとめたポータルとなる。

Apple Musicは6月30にスタートする。個人ユーザーは月額9.99ドル、ファミリー・パスは最大6人までのユーザーが利用でき、月額14.99ドルだ。当初、Apple MusicがサポートするプラットフォームはiOS、 OS X、Windowsだが、今年秋にはApple TVとAndroidが追加されるという。

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来週のWWDC、新Apple TVの発表は期待薄との報道

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事前の状況は、来週のWorldwide Developer Conferenceで新しいApple TVが出ることを示していたが、新たな信頼できる情報によると、見るべきものは期待できないようだ。Apple製品の正確な予想で定評のあるNew York TimesのBrian X. Chenは、最近Appleが新たなセットトップ・ストリーミングボックスの発表を中止する決定を下したと報じた。

NYT記事は、「同製品の概要を話した人々」を情報源に挙げ、「まだデモできる状態にない」だけだと書いている。さらに、Apple TVコンテンツが主な障璧の一つであり、それはAppleの各種デバイス横断で使うライブプログラム用チャンネルが、まだ完全ではないためだと説明している。

そのコンテンツパッケージについては去る3月にWSJが、来週のイベントで発表された後、9月にスタートする可能性を示唆していた。仮にサービスそのものがなくても、新たなハードウェアにはオープンなApple TV SDKが提供され、どのサードパーティーデベロッパーでもこのプラットフォームをターゲットにできるようになると考えられていた。
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WWDCに登場すると思われるのは、AppleのJeff Williamsが以前紹介したネイティブWatchデベロッパープラットフォームで、年内の一般公開に先立ちこのデベロッパー向けカンファレンスで発表されるだろう。Watchそのもので動くApple Watchアプリは、9月に発売されるであろう新型iPhoneハードウェアと共にデビューする可能性が高い。

新TVがなくとも、Appleにはイベントで話すべき内容が山ほどある。ネイティブ開発ツールの発表が確実である他、iOS 9とOS Xの新バージョンやWatch OSの次期主要アップデートのプレビューも見られるかもしれない。

AppleはTechCrunchの質問に対してコメントを拒んだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iTunes App Store、登録アプリケーション数は120万を超え、ダウンロード総数は750億回に

サンフランシスコで開催されているAppleのWWDC(Worldwide Developer’s Conference)にて、iOS App Storeの登録アプリケーション数が120万に達しているとのアナウンスがあった。Googleの方も約120万だとのことなので、両者は拮抗した状況にあるといえる。

比較のためみておくと、やはり6月に開催された昨年のWWDCでは、登録アプリケーション数は90万本であるとしていた。そのときまでのダウンロード総数は500億ということだった。また開発者が得た金額も100億ドルに達すると話していた。尚、10月の段階では、アプリケーション数が100万を超え、iPad専用のアプリケーションが47万5000本となり、開発者が得た金額も130億ドルとなっていた。

本日のアナウンスによると、アプリケーションのダウンロード総数は750億となり、1週間あたりのApp Storeの訪問者数は3億に達するのだそうだ。

また開発コミュニティの成長具合も注目に値する。CEOのTim Cookによれば、登録開発者数が900万に達しているそうなのだ。これは昨年比で47%増ということになる。また今年のWWDCを訪れている開発者の3分の2は、今回が初めての参加となるそうだ。

但し、App Storeの成長を続ける規模自体が、新しいアプリケーションに注目を集めることを難しくしているという側面もある。中には、App Storeのアルゴリズムを悪用して、自分のアプリケーションに注目を集めてランクアップを狙うというダークサイドに堕ちてしまう人もいる。また、Flappy BirdやThreesその他のヒットしたアプリケーションに相乗りしようとして、数多くのコピーゲームが登場するのも昨今の風潮だ。

こうした状況の中、制作物を世に広めたいと考えたとき、プロモーションの手段としてAppleのエコシステムの「外」に注目するパブリッシャーが増えてきてもいる。たとえばFacebookを利用するパブリッシャーは多く、これがFacebookに大きな利益をもたらすことにも繋がっている。ソーシャルネットワークにおけるモバイル広告ビジネスなど、数年前には存在しなかったのだが、既に広告ビジネスの59%を占めるまでになっている。

Appleとしてはみすみす利益を外部に渡してしまっている形になるわけだが、App Storeもまた何らかの対応策を練ってくるに違いない。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、iMessageに自己消滅メッセージを追加

今日(米国時間6/2)のWWDCで、 AppleはiOS 8といくつかの新機能を発表した。メッセージングアプリにも新機能が追加され、音声およびビデオメッセージの送信、位置情報の共有などが可能になる。

まず、AppleのiPad、iPhoneおよびiPodマーケティング担当VP、Greg Joswiakは、新しいグループメッセージング機能を紹介した。会話に名前を付けたり、メンバーの追加・削除、通知をオフにすることや、会話から完全に脱退することが可能になる。これでiMessageのグループメッセージングは、Facebook Messenger、Telegram、Whatsapp、Line等と肩を並べることになる。

Appleは、自分の位置情報を友達と共有する「友達を探す」アプリをApp Storeで提供しているが、この機能を直接iMessageに組み込んだようだ。友達と自分居場所を、1時間、1日、あるい永久に共有できる。これで、友達がこちらに向かっているかどうかがわかる。

そして、Joswiakは予想外の機能を2つ披露した。写真、ビデオ、または音声メッセージを、カメラアイコンに指を置いて離すだけで送れるようになった。早くて簡単で、Snapchatと変わらない。もっと驚かされたは、メッセージが数分後に消えるよう設定する機能だ。友達のiPhoneから自分のメッセージが削除される。

Joswiakは、実際の動作を正確には見せることなく、自撮り写真をCraig Federighiに送り、数分後に消滅するとだけ言った。いずれの機能も、iMessageをより魅力的なメッセージングプラットフォームにするものだ。

しかし、iMessageにはまだ大きな欠陥が残っている。iPhoneユーザーしか使えないことだ。Android友達とグループ会話を始めたい時は? iMessageを使っていない人に自己消滅自撮り写真を送りたい時は? iPhoneユーザーがiPhone友達とのシームレスな体験を享受している間にも、マルチプラットフォームのメッセージングプラットフォームは進化を続けている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、ついにキーボードをサードパーティーに開放。iOS 8でタイピングを全面改訂

Appleがついに、不遇のiOSキーボードに少々〈本気〉の愛を注ぎはじめた。

今日(米国時間6/2)午前のWWDC 2014イベント壇上で発表された、次期iOS 8アップデートには、次の単語を予測するQuickTypeという機能が追加される。そして ― もっと大きなニュース ― iOS 8は、システムレベルでサードパーティー製キーボードをサポートする。即ち、Swypeをはじめとする代替キーボードが、iPhoneとiPadにやってくる。

QuickType

まず、Appleは独自の機械学習技術であるQuickTypeを導入する。これはiOSユーザーの言語利用状況に応じて、次に入力する単語を予測する機能だ。

予測される単語3つが、iOSキーボードのすぐ上に表示されるので、ユーザーは正しい単語を選ぶだけで、残りの文字をタイプしなくてよい。

候補単語はアプリ単位にもカスタマイズされる。「アプリ毎にユーザーの入力傾向を学習する」とAppelのCraig Federighiは説明した。

予測は、ユーザーが話す相手、使う言語によっても変化する。さらに、「どちらがよいか」という質問に対する回答候補も提示する。例えば、’dinner or a movie’ という質問には、’dinner’、’movie’ および ‘not sure’が候補に出てくる。

単語予測はデバイス内でローカルに処理されている、とFederighiは話した。

次単語予測は、Android端末ではSwiftKey等のサードパーティーキーボードアプリによって、数年前から提供されている必須機能の一つだ。BlackBerryの最新OS、BlackBerry 10にさえ、次単語予測が組み込まれており、ここではAppleが完全に遅れを取っている。

ともあれこれは、iOS端末のタイピングスピードを多少でも早くする、大いに必要とされていた追加だ。AppleがQuickTypeの機械学習技術を他社からライセンスしているのか、自社開発したのかは不明だ。

サードパーティーキーボードがやってくる

そして、Appleはさらに大きなキーボードサプライズを披露した。ユーザーのiOSタイピング体験を全面的にくつがえす可能性を持つ変更だ。iOS 8ではシステムレベルでサードパーティー製キーボードがサポートされる。

これは非常に大きい。

これはiOSユーザーが、入力メカニズムを変更できることを意味している。例えば、Swypeスタイルの入力メソッドを、タイプライター由来のApple標準QWERTYキーボードの代わりに使うことができる。

実際、Appleはステージ上でSwypeを例にデモをしてみせた。

SwiftKeyの共同ファウンダーらも、同社のキーボードをiOS用に開発することを、TechCrunch宛のメールで表明した。「iOS 8にSwiftKeyキーボードを開発するかって?もちろん。もうスタートしている」と彼らは答え、この瞬間を4年以上待ち/望み続けていたことを打ち明けた。

「Appleがサードパーティーキーボードにプラットフォームを開放することの重要性を認め、決断を下したことを喜んでいる … 当社の技術はすでに2億台以上の端末で利用されており、これを増やせることを大いに喜んでいる」と付け加えた。

これは、iOSを所有するキーボードオタクが、長年にわたって切望してきたものでもある。iOSキーボードは、事実上2007年の初代iPhone以降停滞している。そして、Androidエコシステムで進行中のあらゆる魅力的キーボード開発から、置いてきぼりを食ってきた。もうそれも終りだ。やったぁ!

この変更によって、Androidの彼方で働き続けてきたキーボードソフトウェア開発者たちが、ソフトをiOSへと移植する堰が切られる。SwypeやSwiftKeyというAndroidに膨大なユーザーベースを持つビッグネームだけでなく、新しいアイデアを持つ小さなデベロッパーたちも、Appleの塀の外に閉め出されることはない。そしてiOSは、もはやキーボードイノベーションの不毛地帯ではなくなった。それが圧縮Qwertyであれ透明Qwertyであれ。あるいは全く違う何かであれ。どんなものでも、iOSは受け入れることができる。

最後に。これらのキーボード変更は、iOSユーザーにとって最高のニュースだが、カルト的タイポサイト、Damn You Autocorrect!にとっては、おそらくあまり嬉しいニュースではなさそうだ。

iOS 8は、今秋公開予定。それに続くキーボード破壊をお楽しみに ― ようやく。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iOS 8発表―通知、写真、クラウド同期、キーボード、ヘルス・アプリなど重要な新機能が多数

昨年、AppleはiOS史上最大のアップデートを実施した。今年、進化はさらに新たな段階を迎えた。ジョニー・アイブのチームはユーザーからのフィードバックに耳を傾け、機能を深めていく時間が十分にあったはずだ。ついにiOS 8が登場した。

WWDCでの発表は続いており、われわれは現在も取材中だ。この後もWWDC関連記事をアップするのでお読みいただきたい。

AppleはまずiOS 8の概要を説明した。以下、その要点を報告する。

通知センター: 大きな変更があった。通知が対話的になり、下にスワイプするとメッセージにすぐに返事ができるようになった。この機能はロックスクリーンでも有効だ。OS X Mavericksの対話的通知によく似ている。

ダブルタップで「お気に入り」の相手を表示できる。日頃よく連絡を取り合っている相手がすぐに探せる。

iPadのSafariの場合、右上隅のタブ・ボタンをクリックするとタブ表示に切り替わる。 これは今回同時に発表されたOS X Yosemite搭載版と同じだ。

メールを書いているときに、下スワイプする受信トレイにジャンプできる機能が加わった。メールを書きながら関連のメールをチェックできる。終わったら画面下をタップすると編集中のメールに戻れる。

クイック・タイプ:iOS 8では新しいキーボードが搭載された。このキーボードでは初めてキーワード候補が表示されるようになった。これはコンテキスト感知タイプで、ユーザーが以前に入力した単語を自動的に候補として表示する。

しかもこのキーボードは会話の相手が誰であるかをコンテキストとして考慮に入れる。これによって入力される単語の候補を予測する精度がアップしているという(チャットの相手が上司か恋人かで会話の内容も大きく変わる)。

連続性(Continuity): これはiOS 8からOS X YosemiteまでAppleの全ソフトウェア・エコシステムの新たな核ともなるべき機能だ。iPHone、iPad、Macは常にお互いの存在を意識するようになる。ユーザーはどんな作業をしている場合でも、一つのデバイスから別のデバイスにごく簡単に移動できる。

たとえばMacでメールを書いているとしよう。iPhoneの左下隅に小さなアイコンが現れる。ユーザーが上スワイプすると、さきほどまでコンピュータで書いていたメールの下書きが表示され、編集を継続できる。逆にiPhoneからMacにも同様に移動できる。

iMessage: iPhoneで一番よく使われるアプリの一つだろう。これにも改良が加えられた。

グループ・メッセージの場合、Facebookメッセージのようにスレッドに名前を付けられるようになった。またスレッドに新たな相手を追加したり、既存の相手を削除したり、また個別に相手を指定して一時的にメッセージを受け取らないようにすることもできるようになった。

また音声メッセージ機能が追加された。入力窓の右側にある小さなビーコンを左にスワイプすればよい。また通知センターに表示されたメッセージに音声で返信したい場合はiPhoneを耳に当てるだけでよい。

もうひとつ重要な点は、音声、ビデオのメッセージの場合、一定時間後に自動的に削除されるように設定できることだ。

ヘルス(Health): われわれはAppleがヘルス関連の発表をすることを予期していたが、アプリの名前がシンプルに「ヘルス」となるとは思わなかった。このアプリは、iOSを利用したヘルス・アプリをひとまとめに登録し、バックグラウンドで動作させるためのプラットフォームだ。ユーザーはヘルス関連のアプリの操作やデータの閲覧をすべてここから行える。

ヘルス・アプリにはHealthKitと呼ばれるSDKが用意されており、デベロッパーだけでなく、医療機関などもアプリを開発できる。

ファミリー共有:これもiOS 8の重要な新機能だ。ユーザーは家族が所有するすべてのデバイスを同期できる(ただし単一のクレジットカードに関連付けられている必要がある)。ファミリー共有を設定すると、コンテンツ、カレンダー、リマインダー、連絡相手などが全デバイスで自動的に同期するようになる。また家族所有のデバイスの位置を追跡できる。これはよく忘れ物をする子供を持つ親にはありがたい機能だ。

しかしファミリー共有機能でいちばん重要なのは子供がお金を使うのをチェックできることだ。子供の買い物のせいでとんでもない額の料金支払に青くなる心配はもうない。子供がiTunesとAppStoreでなにかを買おうとすると、両親のデバイスに承認を求める通知が行く。

写真:

これまでAppleの写真ギャラリーには最大1000枚までした保存できず、それ以上の写真を保管したければ、Macに移動するしかなかった。今回AppleはiTunesがユーザーの音楽と映画を保管するように、ユーザーの写真とビデオをクラウドに保管し、どのデバイスからでもアクセスできる機能を提供した。

また写真にアクセスできるだけでなく、ビデオと写真に対して驚くほど高度な編集ができるようになった。もちろん編集結果もすべてのデバイスで同期する。

また写真アプリの検索機能を大幅に強化した。また最近撮った写真、最近見た写真が候補として優先的に表示されるようになった。

また写真アプリの全体的なデザインもかなり変化した。写真の余白スペースが広くなったところなども含めてYosemiteに似た印象だ。.

Siri: こちらも大きなバージョンアップがあった。「ヘイ、Siri」と呼びかけるだけで、デバイスに触れることなく起動できる。私はSiriが登場したときからこの機能がサポートされるのを切望していた。またSiriはShazamと連携するようになり、iTunesで買い物をしたり22カ国語でディクテーションができるようになった。

デベロッパー:

今年はデベロッパー向けの新機能も数多く提供された。TouchIDによる認証はすでにサードパーティーのデベロッパーに公開されているが、今回はキーボード・アプリをAppStoreに登録できるようになった。これでSwypeもiOSデバイスについに登場するかもしれない。カメラのAPIも公開されたのでサードパーティー・アプリによってカメラをマニュアルで細かくコントロールできるようになりそうだ。

今回公開されたHomeKitも大変興味深い。HomeKitはApple版のホームオートメーションのプラットフォームだ。デベロッパーはHomekitを利用してモノのインターネット(IoT)をコントロールし、iOSベースのさまざまなホームオートメーション・アプリを開発できる。 Siriと組み合わせると、たとえば「もう寝る!」とiPhoneに呼びかけるだけでエアコンの温度設定を下げ、家中の電気を消すなど、さまざまな就寝準備が一度に命令できるようなるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


バナーに示された「8」の文字。WWDCでのiOS 8リリースは間違いなし!

WWDCが近づいてきた。iOS 8がリリースされるのではないかという噂だが、まだこないのではないかと心配している人も多いことだろう。どうやら心配は無用であるようだ。

会場となるサンフランシスコのMoscone Centerに、イベントを示すバナーが掲げられ始めている。その中に「8」とだけ記されたものがあるのだ。他の何かに「8」などという名前をつけて消費者を混乱させようとしているのでない限り、これはiOS 8のことを示すものだと考えて良いのだと思う。

MacRumorsが(via Jay Yarow on Twitter)不機嫌そうな警備員とともに、準備中のバナー写真を掲載している。

尚、この「8」の背景にあるのは海であるようにみえる。この背景がまた、いろいろと憶測を生んでいる。

海が綺麗だから背景に使っただけだろうという人もいる。しかしそれは、どうもAppleらしくないやり方だと思う。OS XのMavericksがカリフォルニアの海岸を示す名前であることから、OS XとiOSのより密な連携が行えるようになるのではないかという話もある。たとえばiOSとOS X間でのAirdropが実現されているのではないかというようなことだ。

但し、期待し過ぎは禁物だ。情報筋からはiOS 8はちょっとしたアップデートに過ぎないという声も聞こえてきている。iOS 8に投入される機能は、iOS 7の準備段階から用意していたものの、時間の関係で入れることのできなかったものであり、とくに革新的なものはないのだという話もある。Mapsに経路案内が加わる程度のものだという噂もあるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、WWDC 2014カンファレンスのキーノートをライブ中継―日本時間6月3日午前2時から

今日(米国時間5/27)、Appleは今年のWWDC(Worldwide Developers Conference)のキーノートを太平洋時間で6月2日午前10時〔日本時間で6月3日午前2時〕からライブでストリーミング配信すると発表した。Appleは特別イベントのライブ中継をいつでも行うわけではない。また中継を行う場合でもこれほど早くからそのことを告知するのは今回が初めてだ。その意味でも興味深い展開だ。

Appleは今回のカンファレンスの目玉が何になるのかは発表していない。しかし「エキサイティングな発表がある」と予告している。TechCrunchもこのカンファレンスには出席する予定だ。おそらく、iOS 8、OS X 10.9.3、それにいくつかの新しいハードウェアが発表されると思われる。噂では健康モニタとホームオートメーションの分野での発表があるという。いずれにせよ、重要なニュースが満載のカンファレンスになることは間違いないだろう。

Appleは今回のカンファレンスないしキーノートがデベロッパーを対象としているとは述べなかった(実際、カンファレンスの名称としてもWWDCという頭文字のみを用いている)。 つまり、消費者、一般ユーザー対象のニュースも期待できるということだ。なおストリーミングの再生にはOS Xの場合はSafari 4以降、iOSの場合4.2以降、Windowsの場合はQuickTime 7が必要とされる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


社会貢献を強調するApple, アプリは世界を変えると中編ビデオで訴える

Appleが今日ポストした、かなり長い、10分近くのビデオは、同社のプラットホーム向けのアプリが世界中で利用され、人びとの生活に大きな変化をもたらしている、と訴求している。それは、これまでのAppleのコマーシャルとはずいぶん違う視点だ。これまでは、平均的な消費者の生活が、アプリによってちょっと便利になりますよ、といった軽い短編ばかりだった。

このビデオはもっと視野が大きくて、一部の人びとの生活に重要な変化が訪れることを描いている。テーマとしては同社の最新のテレビコマーシャル“Our Signature”と同類だが、後者のようなAppleの製品作りにおける指導的原理ではなく、実際のケーススタディを強調している。そしてもちろん、サードパーティのデベロッパに光を当てている。彼らの、少数民族文化の保存努力や、医療技術の大きな進歩への貢献など、取りあげるにふさわしいものを、あらためて取りあげているのだ。便利なお買い物リストを簡単に作れますよ、という世界ではなくて。

(出典: 9to5Mac)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))