Facebook、アメリカの英語版でグラフ検索を公開―「ニューヨークに住む20代の独身女性の友だち」を検索できるようになる

Facebookがこのほど公開したグラフ検索(Graph Search)は自然言語でFacebook上の人物を検索できるツールだ。

これを使うと、「私が生まれた町の出身者で今住んでいる都市に住んでいいる友だち」、「友だちの友だちでポーラ・ディーン(シェフ・料理研究家)が好きな人」、「ニューヨークに住んでいる20代で独身の女性の友だち」などの検索が可能になる。現在、グラフ検索はアメリカに居住していて言語設定をアメリカ英語にしているユーザーが利用できる。

まだ利用できないユーザーが多いわけだが、グラフ検索は実に面白い暇つぶしになる。もちろんある種の状況(初めてある都市を訪れる際に、役に立ちそうな人を探す)では実用性もある。同時に、グラフ検索によって今まで以上に詳細な個人情報が特定されるようになるわけだからユーザー全員が自分のプライバシー設定を見直す良い機会でもある。個別の投稿やコメントから情報が拾い出されてしまうし、いずれモバイルからも利用できるようになるだろう。

Facebook自身も以前から注意しているとおり、Facebookのプライバシー設定から「誰がどんな情報にアクセスできるのか」をもう一度確認しておくべきだ。一方で、強力なグラフ検索の全面公開とともに、Facebookの重要なプライバシー機能が終了する予定だ。

Facebookは去る12月に「私を名前で検索できる人の範囲」を設定する機能を数ヶ月後に終了させる予定だと発表した。その理由は「この機能がめったに使われず、また別の方法で個人名が検索できるから」というものだった。この機能は、検索窓に名前を入れて検索したときにその検索結果に表示されないようにする。Facebookではその重要性をできるだけ小さく見せようと努力しているものの、一部のユーザーにとっては実にありがたい機能だった。

「強力なグラフ検索機能とそれに対応する詳細なプライバシー設定機能が導入されるので名前検索制限は不要になった」というのがFacebookの公式見解だが、名前検索制限を利用していたユーザーはそもそも「強力なグラフ検索機能」の導入自体を嫌っているはずだ。しかしFacebookは「精密な知識グラフを構築するためにはプライバシーによって保護される部分は少なければ少ないほど良い」という立場をくずそうとしない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


スマートフォンの世界市場でAndroidのシェアは80%―iOSとBlackBerryは減少(IDC調べ)

IDCの最新のレポートによれば、2013年第2四半期のAndroidスマートフォンの出荷数は対前年同期比で73.5%と急増し、1億8740万台となったという。これにともなってAndroid携帯のスマートフォン市場におけるシェアは79.3%になった。

2位はiOSで、3120万台が出荷され、シェアは13.2%だった。それでもAppleのiOSは、第3位を大きく引き離しているし、対前年比の出荷台数で 20%の増加だ。

Windows Phoneは870万台の出荷、3.7%のシェアだった。しかしWindowsPhoneも対前年比で77.6%増と成長率はAndroidなみだった。これに対してBlackBerryは予想どおり、主要プラットフォーム中で最大の打撃を被り、2012年第2四半期の4.9%から今期の2.9%へと大きくシェアを減らした。出荷台数は1170万台にとどまった。

IDCによれば、Androidの急増の大きな要因はSamsungのGalaxy S4の好調ぶりにあるという。しかしLG、Huawei、Lenovo、ZTEも同様に2桁成長の好調だった。参加者のほぼ全員にAndroidプラットフォームは満足をもたらしている。低価格のニッチ市場を狙うメーカーも途上国で大いに成功している。

Windows Phoneの成長はこのOSで81.6%のシェアを占めるNokiaの努力に全面的に依存している。BlackBerryはIDCがこの種の調査を始めて以来、最低の水準に落ちこんだ。IDCは「まだBB10に注目する必要がある」としているが、一時スマートフォンのキングだったこのカナダのメーカーの将来への見通しは暗い。

今回の大見出しははっきりしている。Androidの圧勝、だ。製品の選択肢の広さと、特に現在フィーチャーフォンからスマートフォンへの転換が進んでいる途上国で、予算が限られたユーザーでも手の届く価格が優勢の原因だろう。この秋にもリリースが噂されているiPhone 5をベースにしてプラスティック筐体を採用した低価格のiPhoneの重要性がますます高まった。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、数百万ドルの絵画を販売するArt Storeを開設。ウォーホルもショッピングカートに乗る時代?

Amazon.comが、新たに「アートストア」(fine art store)を開設している。マーケットプレイス・パートナーたちが利用する方式だ。既に作品は4万点以上が登録され、扱っているアーティストは4,500人以上で、参加ギャラリーないしディーラーの数も150以上となっているのだそうだ。145万ドルで販売されるモネの「L’Enfant a la tasse, portait de Jean Monet」や、485万ドルの値段がついているノーマン・ロックウェルの「Willie Gillis: Package from Home」等、数百万ドルもする超有名作品も登録されている。

「アートストア」の登場により、従来はあちこちを見て回らないと探せなかったアート作品群をまとめて閲覧したり、簡単に検索することができるようになった。検索はタイトル、作品タイプ、サイズ、カラー、あるいは販売者などで絞り込むことができるようになっている。

このアートストアに参加しているのは、美術品作品の取り扱いを現代化しようと試みているUGalleryなどだ。同社は2006年からサービスを開始しており、こちらでもさまざまなギャラリーが収蔵する作品を一箇所で検索・購入することのできるマーケットプレイスを構築しようとしていた。Amazon Artの一員となることで、自社プラットフォームからの提供も続けながら、より広い顧客層を開拓できると考えているようだ。

ちなみにUgalleryは、オンラインアートに関する興味深いデータを掲載している。すなわち2013 Hiscox Online Art Trade Reportによると、コレクターの71%がインターネット売買を利用しているのだそうだ。少し前までは、2ドルほどのプラスチックアクセサリーやケーブル、犬のためのおもちゃなどを扱うAmazonが、値段のかけ離れたアート作品などを扱うのはフィットしないようにも思われた。しかしついにアート作品売買の分野にもオンライン取引の波がおとずれ、Eコマース帝国を構築しつつあるAmazonにとっても見込みのある市場と映るようになったようだ。

そうは言っても、数千ドルもするウォーホルのリトグラフをAmazonで買うというのに違和感を感じる人もいることだろう。こうしたものは、もう少し専門的なオークションハウスなどで購入するものだと考える人もいると思う(少なくとも個人的にはそんな印象だ)。ただ、Amazonを動かしているのは、あのWashington Postまで買収してしまうJeff Bezosだ。何百万ドルのプロダクトを通販サイトで取り扱おうとしていることも、何も驚くには値しないことなのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H)


Google Glassを究極の観光ガイドに変えるプロジェクト、Tourism RadioがKickstarterに登場

Google Glassのもっとも本質的な能力は外出先でいちいちポケットからスマートフォンを取り出さずにユーザーが置かれたコンテクストに応じた適切な情報を提供できるところにある。南アメリカの旅行ソフトウェア開発のスタートアップ、Tourism Radioが、Glassのこの特長を生かしたプロダクトをKickstarterプロジェクトに登録している。これは観光のポケットガイドをポケットから取り出してGlassに移植しようというもので、大いに理にかなっている。

Tourism RadioはすでにiOSとAndroidデバイス向けにいくつもの観光案内アプリをリリースしている。対象は南アフリカを中心とする世界の20都市で、多数の言語がサポートされている。このスタートアップはルノーとランドローバーと提携し、音声で観光案内をする車載のデバイスも提供している。つまりTourism Radioは位置情報と連動した観光案内作成については十分な経験を積んでおり、コンテンツの蓄積もあるわけだ。そのコンテンツをGoogle Glassに適したアプリケーションにするのが技術的な課題だ。

Tourism Radioのプロジェクト・リーダーのChris Goldswainはイギリスで15年のIT系プロジェクト・マネジメントの経験を積んでいる。 ファウンダー、CEO Mark Allewellは元ジャーナリストだ。2人ともGlassには旅行、観光業への応用に大きな可能性があると信じている。

現在、Kickstarterで3万5000ドルの資金調達を試みており、支援者は20都市の案内アプリを得られる。リリース時期は2014年4月を予定しているが、これはもちろんGlassそのものの発売開始時期によって変わる可能性がある。

私自身はGoogle Glassがマス市場を捉えられるかまだいささか懐疑的だが、少なくとも観光情報の提供というシチュエーションでは独自の価値があることは認めないわけにいかない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple、iOS 7 Beta 5をリリース―設定アイコン全面更新、機能面ではバグ修正

AppleのiOS 7 Beta 4の公開から1週間たって、Beta 5がデベロッパー向けに公開された。iOS 7の一般向けリリースはこの秋に予定されているが、どうやら安定版に近づきつつあるようだ。

ここ数回のアップデートはパフォーマンスの向上や全面的なデザイン変更などの伴うマイナーなバグの修正が主だった。。当初ロックスクリーの解除や通知画面の表示方法がわかりにくいと一部から不評だった。この点がBeta 4で改善され、どちらにスワイプすればいいか分かるようにテキストと矢印が表示された。この改良はAppleがユーザーの声に注意深く耳を傾けている証拠だ。いずれにせよ、iOS 7はiOS史上もっともドラマティックなインタフェースのアップデートとなる。

上の「設定」画面のスクリーンショットでは、新しいデザインのアイコンに加えて数々の細部の改良が確認できる。機能面では大きな変化はなくバグ修正にとどまったことは、製品版に近づいていることを示すものだろう。情報提供者によると、リリース・ノートには「iPhone4がApp Storeからコンテンツをダウンロードできない不具合が修正された」とあるという。またアプリ内からコントロール・センターの呼び出しを一時的に無効にする機能が追加された。これは頻繁に下から上へのスワイプ動作が必要なゲームなどで誤ってコントロール・センターを呼び出してしまわないためだという。

おそらく今後も毎週のようにベータ版のアップデートが続くだろう。iOS史上、ベータ版でもっともアップデートを重ねたプロダクトになりそうだ。iOS 7はメジャー・アップデートであり、それだけに消費者の手元に製品版を届けるまでにはまだまだ細部の改良が必要になるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Appleが通信用省エネチップのPassifを買収,来年のAppleは各種パッシブ通信技術山盛りか

Appleが最近、シリコンバレーの省エネチップメーカーPassifを買収した。そのJessica Lessinの記事を、Appleが確認した。同社は電力をあまりがぶ飲みしない通信用チップを作っていて、それはBluetooth Low Energyのような無線通信技術の実装に適している。Appleが目をつけたのは、たぶんそこだろう。

AppleのiOS 7には、低電力消費の位置対応機能があり、美術館やお店やそのほかの施設にある送信機/受信機とAppleのデバイスが対話して、そのときのコンテキストに適したアプリを立ち上げたり情報を提供する、といったことができる(これらに関してはComputerworldに良い記事がある)。また、今朝(米国時間8/1))のAppleの特許出願書類は、車の中や家の中の環境を自動調整する技術を記述しているが、これはもちろん各種の機器/設備とApple製品が常時通信しなければならない。

また今後のiPhoneはフィットネストラッカーやそのほかの着脱型(ウェアラブル, wearable)製品と常時通信しなければならない。さらにまた、iWatchのような未来の製品も、外部とのコンスタントな通信が多くの重要機能のベースになるだろうから、Passifの買収が役に立つことになる。

これまでにもAppleは、IntrinsityやPA Semiなどのチップ企業を買収している。しかし今回また新たに買い物をしたのは、最近買収した屋内位置技術のWifislamと関係がありそうだ。iOS 7のローンチとともに、この秋には位置ビーコン機能が使えるようになるなど、今年から来年にかけてのビッグリリースの数々を、CEO Tim CookをはじめAppleのトップたちはちらつかせている。それらと今回の買収との関係を、いろいろ想像してみるのもおもしろい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、Retinaディスプレイ装備の新iPad Miniを11月にも発売か

Wall Street Journalによれば、AppleはPad mini用にRetinaディスプレイの調達計画を立てたという。 7.9インチの小型iPadの次世代版にはSamsungを始めLG、Sharpが供給する高精細度モニタが搭載される。この記事によれば、当初AppleはSamsungを切る予定だったが、十分な供給量の確保のために契約を続けることにしたようだ。

AppleがRetina搭載iPad miniの量産を今年の第4四半期に開始するというこのニュースの前、つい昨日、Appleは次世代のiPad miniにRetinaディスプレイを搭載するのを諦め、その代わりにCPUを強化することにしたという情報が流れた。

9to5MacはRetina非搭載、A6チップ搭載のiPad miniの存在を初めて報告したが、「ただしAppleがこれを製品として出荷するかどうかは未知数だ」と釘を刺すのを忘れなかった。Appleはこれまでも製品版のリリース前にさまざまなバージョンのハードウェアを試験的に作ってきた。だからRetina非搭載版とRetina搭載版が並行的に作られた可能性は十分にある。Appleは当然、市場動向を注意深く観察していたはずであり、Nexus 7のウルトラ・ハイレゾ・ディスプレイ(Kindle Fire HDの次世代版もそうなるという噂がある)がAppleの決断に影響を与えた可能性がある。

WSJも「Appleはさまざまなバージョンをテストするのが通例だ」としてRetina iPad miniが市場に出るかどうかはわからないと認めている。しかしこの情報が現れたタイミングとWSJという舞台を考えると、Appleからの統制されたリークである可能性が強い。Appleウォッチャーやアナリストが口々にAppleが次世代iPad miniにRetinaを搭載しない可能性を批判し始めたとたんに、それを打ち消すような有力情報が現れたのは少々出来すぎだ。

WSJによれば、Appleは当初、Samsungに部品供給を頼るのを嫌った。両者は知的所有権をめぐって法廷で争っているだけでなく、今やスマートフォンの2大メーカーとして世界で激しく競争している。しかしSamsungはディスプレイだけでなく多くの重要部品でも主要な供給者であり、その製造能力からして結局はiPad mini向けRetinaディスプレイの供給者にも名を連ねることになったという。またWSJは「新しいiPad miniのケースはiPod touch同様、多数の色が選べるようになるだろう」と述べている。

Appleが第4四半期に大量生産を開始するというのが事実なら出荷は11月頃になるだろう。Retina iPad miniがクリスマス商戦に間に合えば、Appleの第4四半期決算に大いに好影響を与えるに違いない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


コードを読めない/書けない人でもプログラミングの理解と参加ができるヴィジュアルツールNoFlo

NoFloという会社が、1970年代にIBMが提唱した“フローベースのプログラミング”*というコンセプトに基づく、オープンソースのヴィジュアルプログラミングツールを作り、多くのプログラミング言語に対応する本格的な開発環境に仕上げるための資金10万ドルを、Kickstarterで募金している。〔*: flow-based programming, プログラムの構造を処理の流れ(flow)で表す(下図)。〕

一見するとNoFloは、簡単なWeb開発ではなくもっと高度なプログラミングのためのWYSIWYGエディタみたいだ。いろんな部位をドラッグ&ドロップで並べて、求める計算処理を完成させる。しかし実際にはそれは、コードを書いたり読んだりした経験のない人たちでもプログラム/プログラミングを理解できるための、ヴィジュアルな仕掛けだ。今では企業の役員でも管理職でも一般社員でも、プログラミングの経験や知識があることが求められる。これからは誰もが、デベロッパたちがやってることを見て何をしているのか理解でき、プログラミングや開発の過程に何らかの形で関われなければならない。NoFloは、そういう時代要請に即したツールだ。

同社によれば、“それは新しいタイプのフローベース開発環境であり、中でもとくに、どこを新しくしたいかというと、もっとコラボレーション型の環境にしたいのだ”、という。つまり、“企業やチームの人たちに、彼らのソフトウェアがどのように動くのかを示すマップを提供したい。たとえばそのソフトウェアがインターネットに接続されたら、いろんなものが流れて(flowして)いく。プログラムを流れ(flow)でとらえて表現する方法は70年代に発明されたが、うちはそれを、インターネットやクラウドAPIなんかがある現代の環境向けにリニューアルしたいのだ”、ということ。

これと似たプロプライエタリなツール*は前からすでに、大型のプログラミングプロジェクトで使われていたし、映画Lord of the Ringsなど大衆的なメディアに登場したことがある。それらではこのソフトウェア開発プラットホームが、特殊効果のデザインや開発フロー用に使われていた。NoFloはそれらと同じツールを、一般的なオープンソースコミュニティに初めて持ち込むことになる。Kickstarterで資金募集に成功したら。〔*: もしかして、フローチャート(flow chart)のことか?〕

Kickstarterに出た目的は、関心を集めることと、今JavaScriptしかサポートしていないこのツールを、さらにJavaやObjective C対応にするための資金集めだ。つまり、iOSアプリやAndroidアプリを作れるようにしたいのだ。同社によるとそれはScrabbleをLegoに変えるようなもので、基本的に、一般の人には全然分からないもの(プログラム/プログラミング)を、誰にでも分かり会話にも参加できるものに変えるのだ。

NoFloがKickstarterのページで述べているように、Webサイトの場合は、デザイナーがヴィジュアルの仕事をしたら、あとは完全にプログラマの仕事になり、言語を理解できない者には口出しすらできないものになってしまう。NoFloが望むのは、デザイナーが全工程に参加して、本格的なプログラミング教育を受けなくてもプログラミングに参加できることだ。肩越しからプログラマの仕事をちょっと覗くのではなく、正規にチームの一員として会話に参加できること。

出資約束95ドル以上で、プライベートなプロジェクトライセンスが得られる。つまり、コミュニティでオープンに共有されるプロジェクトにはこのツールが提供される。金額が多いとライセンスの期間が長くなり、特典も増える。ソフトウェアでしかも消費者製品でないものに、目標額10万ドルは厳しいが、NoFloのねらい自体はきわめて社会的に重要であり、とくに、技術部門と管理部門とクリエイティブ部門、この三者のコミュニケーションを建設的に円滑にしたいと願っているデザインスタジオやデベロッパショップからは、支持を得られそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


コードを読めない/書けない人でもプログラミングの理解と参加ができるヴィジュアルツールNoFlo

NoFloという会社が、1970年代にIBMが提唱した“フローベースのプログラミング”*というコンセプトに基づく、オープンソースのヴィジュアルプログラミングツールを作り、多くのプログラミング言語に対応する本格的な開発環境に仕上げるための資金10万ドルを、Kickstarterで募金している。〔*: flow-based programming, プログラムの構造を処理の流れ(flow)で表す(下図)。〕

一見するとNoFloは、簡単なWeb開発ではなくもっと高度なプログラミングのためのWYSIWYGエディタみたいだ。いろんな部位をドラッグ&ドロップで並べて、求める計算処理を完成させる。しかし実際にはそれは、コードを書いたり読んだりした経験のない人たちでもプログラム/プログラミングを理解できるための、ヴィジュアルな仕掛けだ。今では企業の役員でも管理職でも一般社員でも、プログラミングの経験や知識があることが求められる。これからは誰もが、デベロッパたちがやってることを見て何をしているのか理解でき、プログラミングや開発の過程に何らかの形で関われなければならない。NoFloは、そういう時代要請に即したツールだ。

同社によれば、“それは新しいタイプのフローベース開発環境であり、中でもとくに、どこを新しくしたいかというと、もっとコラボレーション型の環境にしたいのだ”、という。つまり、“企業やチームの人たちに、彼らのソフトウェアがどのように動くのかを示すマップを提供したい。たとえばそのソフトウェアがインターネットに接続されたら、いろんなものが流れて(flowして)いく。プログラムを流れ(flow)でとらえて表現する方法は70年代に発明されたが、うちはそれを、インターネットやクラウドAPIなんかがある現代の環境向けにリニューアルしたいのだ”、ということ。

これと似たプロプライエタリなツール*は前からすでに、大型のプログラミングプロジェクトで使われていたし、映画Lord of the Ringsなど大衆的なメディアに登場したことがある。それらではこのソフトウェア開発プラットホームが、特殊効果のデザインや開発フロー用に使われていた。NoFloはそれらと同じツールを、一般的なオープンソースコミュニティに初めて持ち込むことになる。Kickstarterで資金募集に成功したら。〔*: もしかして、フローチャート(flow chart)のことか?〕

Kickstarterに出た目的は、関心を集めることと、今JavaScriptしかサポートしていないこのツールを、さらにJavaやObjective C対応にするための資金集めだ。つまり、iOSアプリやAndroidアプリを作れるようにしたいのだ。同社によるとそれはScrabbleをLegoに変えるようなもので、基本的に、一般の人には全然分からないもの(プログラム/プログラミング)を、誰にでも分かり会話にも参加できるものに変えるのだ。

NoFloがKickstarterのページで述べているように、Webサイトの場合は、デザイナーがヴィジュアルの仕事をしたら、あとは完全にプログラマの仕事になり、言語を理解できない者には口出しすらできないものになってしまう。NoFloが望むのは、デザイナーが全工程に参加して、本格的なプログラミング教育を受けなくてもプログラミングに参加できることだ。肩越しからプログラマの仕事をちょっと覗くのではなく、正規にチームの一員として会話に参加できること。

出資約束95ドル以上で、プライベートなプロジェクトライセンスが得られる。つまり、コミュニティでオープンに共有されるプロジェクトにはこのツールが提供される。金額が多いとライセンスの期間が長くなり、特典も増える。ソフトウェアでしかも消費者製品でないものに、目標額10万ドルは厳しいが、NoFloのねらい自体はきわめて社会的に重要であり、とくに、技術部門と管理部門とクリエイティブ部門、この三者のコミュニケーションを建設的に円滑にしたいと願っているデザインスタジオやデベロッパショップからは、支持を得られそうだ。

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なんとしても今すぐGoogle Glassが手に入れたい? ―友だちの実験参加者に招待してもらおう(ただし枠は1人だけ)

GoogleはGoogleお得意のやり方でGlassの実験参加者を拡大しようとしている。つまり既存の参加者に友だちを招待させるというものだ。 インターネットのベテラン・ユーザーはGmailが当初「招待のみ」でスタートしたことを覚えているだろう。

Glassのオーナーは友だちを1人だけ実験に招待することができるようになった。Zaggのコミュニティ・ブログによれば、現行オーナーには友だちの招待の手順を詳しく説明したメールが届いている。

招待を受けられるのは18歳以上でアメリカに住所があり、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルスのGoogleオフィスに本人が受取に出向ける者に限られる。この点は最初の実験の参加資格と同じだ。.

Glassは依然1500ドルと高価だが、こうして実験範囲が拡大されるというのは、一般公開に向けて一歩進んだというサインと考えてよいだろう。いずれにせよ一般公開は早くても2014中ということだ。今回の実験範囲拡大はGoogleがベータテスターからのフィードバックをさらに広く収集しようとする努力なのだろう。

接続するスマートフォンとは独立にGlassデバイス上で作動するネーティブ・アプリ開発のためのSDKもさきごろ発表された。いわゆるGlass Development Kit (GDK)はまだ一般公開されていないが、Android SDKをベースにした環境だという。Googleは待ちきれないデベロッパーのためにアイディアをここで試すよう勧めている。Glassの実験参加者は近く多数の刺激的なアプリを試すことができるようになりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、全米のStarbucks7000店舗に無料の高速Wi-Fiを提供へ

さきほどGoogleはブログ記事で、Starbucksと協力して、アメリカの全7000店のコーヒーショップに無料の高速Wi-Fiホットスポットを設置すると発表した。このプロジェクトは完了までに1年半ほどかかる予定だ。

Googleによれば、現行のStarbucksの無料ホットスポット比べて速度は最低10倍にアップする。Googleが光ネットワークの実験を行っているカンサスシティーなどでは100倍に高速化されるという。

8月中にもGoogle化されたStarbucksのWi-Fiが登場し始めるという。ひいきのStarbucks店舗がGoogle化されたかどうかは手持ちのデバイスでSSIDをチェックすればよい。Googleはこれまでにも本社の所在するマウンテンビュー市に無料の高速Wi-Fiアクセスポイントを設置している。またBoingoと協力してさまざまな場所に無料Wi-Fiを設置してきた。最近ではサンフランシスコ市の公共の場所に多数の無料Wi-Fiを設置する計画を発表している。承認が得られれば 2014年の4月までに設置が完了する。

今回のプロジェクトでGoogleは全米のStarbucks店舗のWi-Fi設置と運営という大きな事業をAT&Tから引き継ぐことになる。その意味でも結果が大いに注目される。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


スマホ風速計のVaavud、いよいよ出荷開始

Kickstarterの成功例、Vaavudは美しき一品である。デンマークの進取的発明家グループが作ったこの製品は、iPhoneまたはAndroidのヘッドホンジャックに差し込まれ、アプリと連携して風速を教えてくれる。電源は一切使用せず、端末とは、最近のスマートフォンに内蔵されている磁場センサーを経由してワイヤレスでやりとりする。

Vaavudは7月30日に出荷が開始され、bitemyapple、Grand St.、その他のガジェットや最新機器を扱う業者で販売されるが、私は事前に使用する機会を得た。Vaavudは屋外の風速や、室内で私がどれほど強く息を吹きかけられるかを教えてくれた。後者はとても楽しかったので、私は何度も繰り返した。

Vaavudは、殆どのスマートフォンにそのまま装着できるが、Samsung Galaxy S2向けに微修正を加えるためのキットも付属している。カラビナ付のソフトキャリングケースも付いてくる。登山や急流下りに持っていくために作られた製品だからだ。

Vaavudは、同社自身が作ったアプリで使う以外に、サードパーティーアプリもサポートしていて、最初にAPIを活用したのはWeendyだ。これは気象情報をクラウドソースするためのアプリで、世界中のVaavudを使う人からデータを集めて地域毎の風速プロフィールを作ろうとしている。これは理想的な統合だが、Vaavud自体がニッチな製品なので、多くの場所のデータが多数集まるまでには時間がかかりそうだ。

データは正確だと思われるが、他に風速を測る術を持っていないので比較は難しい。Vaavudのネイティブアプリが作るグラフは見やすくてよくできており、電池不要であることは、このデバイスが最も利用価値を持つであろうアウトドアや辺境地での使用に最適だ。40ユーロ(約61ドル)という価格は、ノベルティーには少々高価だが、環境調査を行う人や、気象に興味のある人たちは大いに楽しめるだろう。

多くのKickstarterプロジェクトは、成功したものもそうでなかったものも、何か特定のニッチを目指している。それは伝統的な資金調達経路に向いていない理由でもある。Vaavudがアピールするのはごく小さなセグメントだろうが、多くのKickstarterプロジェクトと異なり、賢実に実行されており作りもデザインも美しい。Vaavudが必要だと思った人は、迷わず入手するべきだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


スマホ風速計のVaavud、いよいよ出荷開始

Kickstarterの成功例、Vaavudは美しき一品である。デンマークの進取的発明家グループが作ったこの製品は、iPhoneまたはAndroidのヘッドホンジャックに差し込まれ、アプリと連携して風速を教えてくれる。電源は一切使用せず、端末とは、最近のスマートフォンに内蔵されている磁場センサーを経由してワイヤレスでやりとりする。

Vaavudは7月30日に出荷が開始され、bitemyapple、Grand St.、その他のガジェットや最新機器を扱う業者で販売されるが、私は事前に使用する機会を得た。Vaavudは屋外の風速や、室内で私がどれほど強く息を吹きかけられるかを教えてくれた。後者はとても楽しかったので、私は何度も繰り返した。

Vaavudは、殆どのスマートフォンにそのまま装着できるが、Samsung Galaxy S2向けに微修正を加えるためのキットも付属している。カラビナ付のソフトキャリングケースも付いてくる。登山や急流下りに持っていくために作られた製品だからだ。

Vaavudは、同社自身が作ったアプリで使う以外に、サードパーティーアプリもサポートしていて、最初にAPIを活用したのはWeendyだ。これは気象情報をクラウドソースするためのアプリで、世界中のVaavudを使う人からデータを集めて地域毎の風速プロフィールを作ろうとしている。これは理想的な統合だが、Vaavud自体がニッチな製品なので、多くの場所のデータが多数集まるまでには時間がかかりそうだ。

データは正確だと思われるが、他に風速を測る術を持っていないので比較は難しい。Vaavudのネイティブアプリが作るグラフは見やすくてよくできており、電池不要であることは、このデバイスが最も利用価値を持つであろうアウトドアや辺境地での使用に最適だ。40ユーロ(約61ドル)という価格は、ノベルティーには少々高価だが、環境調査を行う人や、気象に興味のある人たちは大いに楽しめるだろう。

多くのKickstarterプロジェクトは、成功したものもそうでなかったものも、何か特定のニッチを目指している。それは伝統的な資金調達経路に向いていない理由でもある。Vaavudがアピールするのはごく小さなセグメントだろうが、多くのKickstarterプロジェクトと異なり、賢実に実行されており作りもデザインも美しい。Vaavudが必要だと思った人は、迷わず入手するべきだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


iTunesベータにiTunes Radioが入った。iOS 7ベータはロックスクリーン解除を改善

Appleは今日(米国時間7/29)iOS 7の新しいベータを公開した。同シリーズで4回目だ。最終版公開まで数ヵ月しかないので、このアップデートでiOS 7に残されたデコボコを直すべく、様々な目立ったビジュアル変更があるのは驚くにあたらない。またiTunesベータのバージョン11.1も公開され、OS XのデスクトップでiTunes Radioが使えるようになった。

AppleはiTunes Radioを、6月のWWDC 2013でiOS 7およびOS X 10.9 Mavericksと共に発表した。iTunes Radioは、ストリーミング・オンライン・ラジオサービスで、Pandoraに似て、ユーザーはジャンルやアーティストのステーションを作り、曲をスキップしたりおすすめアーティストを聴いたりできる。iTunes Matchを定期購読(年額29.99ドル)していれば広告なしで利用でき、音声およびビジュアルの広告入りなら誰でも完全無料で利用できる。

デスクトップでも、iTunes Radioはモバイルとほぼ同じように使える。いくつかプリセットされたステーションの他、ユーザーが自分専用のステーションを作ることができる。インターフェースは今のところ驚くほど簡素だが、Appleはカスタムステーションのために多くの場所を残している。流れている曲を「Now Playing」ウィンドウですぐに購入するためのボタンもある。

iOS 7に関しては、ロックスクリーンのデザインが変更され、当初のデザインがユーザーの混乱を招くとする不満に対応した。具体的には「スライドしてロック解除」のテキストの横に矢印が加えられた(下の9to5Macのスクリーンショット参照)。ステータスバーには下向き矢印が加わり通知センターが無地のバーで置き換えられたことをほのめかしている。9to5Macによると、他にもAirPlayデバイスをはじめ数多くのビジュアルの調整やアイコンの変更があり、Snapchatユーザーが喜ぶであろうスクリーショット検知APIも入った。Safariで共有リンクが使えるようになった他、 アイコンも微調整されている。

通常Appleは、正式公開前に最低4回ベータ版を提供しており、昨年のiOS 6は9月の一般公開までに4回あった。今回は大規模なOS改訂であり、以前のバージョンから劇的に変わる部分も多いため、少なくともあと1回(かそれ以上)はベータ版がありそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


高価なレンズが盗難にあった!―写真機材の取り戻しを助けるサービス、LenstagはGoogleエンジニアの公共奉仕

プロであろうとアマであろうと少しでも本格的に写真を撮っているなら手持ちの機材の総額はたちまち巨額になる。盗難保険をかけておくことが大切だが、盗まれた機材の取り戻しを助けるサービス、Lenstagに登録しておくのもよい考えだ。

このサイトにはすでに全世界80カ国にユーザーがおり、利用は無料だ。サービスを利用したい写真家はサイトを訪問して簡単なユーザー登録をすませてから、個々の機材を登録していく。メーカーとモデル名を入力すると正確な情報を入力するフォームが表示される。自分が所有者であることを証明する製造番号の写真も必要とされる。人間の担当者が最後に認証して始めて登録が完了する。この点、Lenstagは単なるユーザー登録データベースとは一味ちがう。

Lenstagに登録してあれば、eBayに出品する場合でも、その情報を利用して自分が正当な持ち主であることを証明できる。またLenstagメンバー同士なら売買も安心だ。万一盗難にあった場合、Lenstagに報告しておけば、警察、保険会社はじめ関係機関からCraigslistでショッピングをしている個人まで、その情報を参照できる。また誰かが盗まれたのと同じ製造番号の機材を検索すると自動的に「その機材は盗難にあっています」という検索結果が表示され、事情を報告するよう求められる。.

Lenstagは今回、「一時的登録」という便利な機能を追加した。これは機材をオンラインで売りに出したときに用いるもので、売れた後は削除される。全体として非常に優れたサービスだ。ごくわずかな手間で大きな安心が得られる。

Lenstagのファウンダー、Trevor Sehrerの本業はGoogleのモバイル部門のエンジニアだ。私の取材に対してSehrerは「Lenstagは近く警察と公式に提携する。またユーザーインタフェースの拡充に努める」と語った。実際、フィンランドの警察は、特に働きかけをしたわけではないのに、Lenstagへの登録を薦めているという。おそらく最初yの公式提携先になるのだろう。ただしビジネスモデルについて質問するとSehrerは答えを渋った。

「私はビジネスよりもカメラやレンズの盗難の解決に興味がある。このサイトは別に大した金も時間もかかっていない。ユーザーがサイトにアクセスするのは機材を登録するときと盗難を報告するときだけだから、必要ならスケールを拡大するのは簡単だ」とSehrerは説明した。

ただしSehrerは盗難保険を販売している保険会社との提携は考えている。Lenstagに登録している場合、保険料を20%割り引くというユーザー向け特典を提案するつもりだという。ただしこの場合でもLenstag自体は必ずしも収入を得ることは考えていない。

フォトグラファーとして私自身、このサービスは大歡迎だ。中古機材の売買の際にLenstagで所有者を認証することが当たり前になったら安心だし、盗難防止にもずいぶん役立つだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


プラスティック・ケースの写真はAppleの低価格iPhoneのもの―情報源は労働条件を監視する秘密調査員

Appleの低価格iPhoneに関する確度の高い情報が思いがけぬ方向からもたらされた。 今朝(米国時間7/29)、China Labor Watchは労働者に身分を隠してAppleの部品供給会社の1社であるPegatronの労働条件を監視していた秘密調査員の報告を発表した。

秘密調査員の日記には、最初にComputerworldによって報じられたプラスティック製iPhoneの詳細が描写されている。関係箇所は以下のとおりだ。

今日の仕事はiPhoneのプラスティックのバックカバーに保護フィルムを貼ることだった。組立中に傷が付かないようにするためだ。このiPhoneは近くAppleによって市場に出される。 [...] 新iPhoneはまだ大量生産に入っていないので数量は重要ではない。

重要なのは新iPhoneにプラスティック・ケースが使われるという情報がおそらく事実だと分かった点だ。「近く発表される」というのも今までの情報と符合する。ただし今回の情報では発売がこの秋になるかどうかは分からない。

今回のChina Labor Watchの記事はiPhoneの秘密を報じることが目的ではない。Appleが自社サイトに公表して約束した部品供給会社の雇用責任を監視する調査の一環であり、Appleが約束を十分に果たしていないと結論している。この記事では、労働者は週6日、一日11時間の労働に対して、時給1.50ドル、月額にしてたった268ドルしか支払われていないとしている。この額は現地の給与の平均月額764ドルを大きく下回っているだけでなく、上海地区の最低生活費にも足りないとChinaLabor Watchでは述べている。

China Labor Watchその他のグループは中国の劣悪な労働条件に注意を喚起しようとさまざまな努力を続けている。その際、Appleは特に目立つ対象として調査の対象となることが多い。

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ついにテディ・ベアと友達になれる日がやってきた!

今回紹介するKickstarterプロジェクトは、80年代後半および90年代に育った子供たちの夢を実現するものだ。名前をSupertoy Teddyというぬいぐるみのクマだ。Teddy Ruxpinのように話すことができる。ただ、Supertoy Teddyは「返事」をすることができるのだ。カセットテープを内蔵して、いくつかのセリフを順番通りに話すだけではないのだ。AI並の会話能力を持つロボットであり、製造もウェールズのロボットカンパニーだ。

このSupertoy Teddy、出自も怪しからぬものだ。Supertoy Roboticsの共同クリエイターであるAshley ConlanおよびKarsten Flüggeは、Jeannie Rabbotというプロダクトも送り出している。こちらはSiri風のNuanceの技術を一部用いたバーチャルアシスタントで、iPhone、Mac、Androidなどの上で動作する。Teddyは、このJeannieから陽気な性格を受け継いでいる。そして人の感情を判断したり、その上で自律的に会話を組み立てたりする能力を持っているのだ。

Supertoy Teddyは、会話に応じたり、質問に答えたりするのに、スマートフォンとリモートサーバーの資源を活用するようになっている。iPhoneおよびAndroid上にインストールする、無料のアプリケーションを通じてさまざまな処理を行うようになっているのだ。クマの側には動作用デバイスと接続するために、スマートフォンを格納するためのスペースが用意されている。これまでに3バージョンのプロトタイプを作成しているのだそうだ。最新版は商用に耐えるものと判断され、Kickstarterでのキャンペーンがうまくいけば、12月の出荷開始を予定している。

ちなみにクマの口は動く。手足なども動くようにと考えてもいるようだ。また対話相手を把握して、相手に応じて自らの振る舞いを変えることもできる。すなわち、大人たちはクマにTedのような「仲間」意識を求めることもあり得るわけで、また子供たちはカワイイぬいぐるみとして接することができるわけだ。尚、実用的な機能ももっている。たとえば天気を知らせることができるし、目覚まし時計としての利用も可能だ。また眠るときに「お話」をしてくれたり、音楽を奏でてくれたりもする。電話やメールも、このクマ経由で行うことができる。

おどろくべきことに、このクマは30種類もの言語を操ることもできる。将来的には利用する言語に応じて声を変えたりすることもできるようになるかもしれないとのこと。ちなみに感情によって声のトーンを変える機能は既に実装されている。この機能により、クマが実際の「おともだち」のようにも感じられる。Kickstarterにて投資しようとする人は42ポンド(だいたい62米ドル)で1体入手することができる。

80年代は、ロボダッチ(ロボットのともだち)としてはTeddy Ruxpinが理想の存在だった。しかし、現代技術にサポートされたSupertoy Teddyこそ、あの頃の夢を実現してくれるものとなりそうだ。また、全年代を対象としたデザインで、少々年をとってしまったRuxpin世代であっても、このSupertoy Teddyを楽しむことができそうだ。大人になった人々も、クマに投資して、若いころの夢を味わうことができるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H)


アメリカのスターバックス店ではモバイルを使う支払いが全売上の10%を超える–料金計算もワイヤレスで

Starbucksの合衆国の店舗はモバイル支払いを大々的に採用しているので人目を引く。同社が昨夜発表した最新の四半期決算では、合衆国の全店の売上の10%あまりがモバイル支払いによる、という(WSJより)。Starbucks専用のモバイルアプリのほかに、AppleのPassbookやSquare Walletがよく使われている。

このチェーン店のコーヒー屋さんは、今後ワイヤレスの料金計算マットを各テーブルに置くなど、モバイル化をさらに進めていく予定だ。そのPowermatによるワイヤレス料金計算システムは、ボストンの17店でテストし、8月にはシリコンバレーに来る。使用しているPower Matters Allianceの規格はQiを使っている携帯、たとえばNexus 4では使えない。しかしそれでも、今はPMA陣営に加わる企業が増えており、Starbucksの採用はさらにそれに拍車をかけるだろう。

注目すべきは、Starbucksの場合は企業の戦略レベルでモバイル化を推進し、しかも成功していることだ。StarbucksのCDO(Chief Digital Officer) Adam Brotmanによると、デジタル化はいろいろな面で合衆国の企業に目に見えるインパクトを与えつつある。そしてそれが将来性の大きな経営転換だからこそ、これまでデジタルに投資してきた企業は、これからも投資を続けようとしているのだ。

モバイル支払いは今ではベンダとそのブランドが多様化している。初期には、独占に近い一社がサービスを提供し、ワレットも一形式のみ、そして技術もNFCのようなものに限られていた。今のStarbucksのやり方は多種類の支払い方式を含み、従来からのバーコードスキャンも使え、そしてとても人気がある。便利で使いやすく、見つけやすく、複数のよく知ってるブランド名が見られるからだろう。

まだふつうの支払い方式が支配的な中で、Starbucksの例は、企業にやる気があり条件が整えばモバイル対応の商業が十分に成り立つことを示している。しかし今後しばらくは、全面的普及というより、Starbucksのような孤立した成功例があちこちに芽生えて育つという形になるのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleデベロッパーセンター、一週間のダウン後に復旧

Appleのデベロッパーセンターがようやく復旧した。休止期間は一週間以上にわたった。同サイトは、先週不正侵入を受けてダウンして以来、一切レスポンスのない状態が数日間続いた。報告によると侵入の影響はデベロッパーアカウントのみだったが、個人情報へもアクセスも試みられていた。

当時Appleは、デベロッパーの名前、住所、およびアドレスがアクセスされた可能性はあるがクレジットカード情報は漏洩していないと言った。Appleは復旧予定時期を示していなかったが、ダウン一週間後にサイトの状態を追跡するシステムを作成した後、徐々にシステムの復旧作業を開始した。

ある人物が、デベロッパーセンターを探索し、同センターおよびiAd Workbenchサイトの脆弱性に関するバグを報告したことがシステム停止を引き起こした可能性を報告しているが、本誌はAppleに復旧とそれに至る事情を確認中であり、回答があり次第本稿をアップデートする予定だ。

アップデート: 今回のダウンに関してAppleからデベロッパーに送られたメールの全文を以下に貼った。(原文ママ)

We appreciate your patience as we work to bring our developers services back online. Certificates, Identifiers & Profiles, software downloads, and other developer services are now available. If you would like to know the availability of a particular system, visit our status page.

If your program membership expired or is set to expire during this downtime, it will be extended and your app will remain on the App Store. If you have any other concerns about your account, please contact us.

Thank you for bearing with us while we bring these important systems back online. We will continue to update you on our progress.

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Googleの即席通訳機能が完成すれば言語バリアはすべて解消

Googleは、データを集めるためのものを作るのが好きだ。そのデータを使って消費者や企業の意思など、ありとあらゆる利益目的を判断していく。でもその池にある最大の魚はBabel fish、Douglas Adamsが彼のHitchhiker’s Guide to the Galaxyシリーズの中で発明した即席翻訳機だ。あらゆる言語間の翻訳/通訳を瞬時にして行い、シームレスなコミュニケーションを可能にする。Googleは、そのBabel fishを作ることによって、旅行時などの便宜を提供するだけでなく、集めたデータの採掘価値を増幅しようとしている。言うまでもなく翻訳/通訳によって、データの利用価値や受益者数が増加するからだ。

今日のThe Times紙の記事によると、GoogleのAndroidプロダクト管理担当VP Hugo BarraがThe Times紙に、単純な会話においてリアルタイムの通訳をするデバイスをGoogleは企画している、と話した*。人びとのあいだの言語バリアを取り除くその製品は、一部の言語に関してはすでに“ほぼ完成”していて、まわりにノイズのない環境では十分実用になるそうだ。〔*: THE TIMESのその記事では、通訳専用機ではなく携帯のアプリのようだ。〕

Googleには前からGoogle Translateというサービスがあり、テキストを翻訳する。Webページ全体の翻訳もする。しかし今回の目標は、受け答え関係のある二者間における日常の実用通訳だ。地球上の主な言語すべてに対応する製品の完成には数年を要するという、ほどんどSF的な話のようだが。

しかしすでにGoogleにはGoogle Nowというものがあり、パーソナルアシスタントや自動化デジタルプランナーもある。だから、これらの仲間に即席通訳機能が加わるのは自然だ。しかも、一部の言語と条件に関してはすでに完成しているというから、すごい。どこの誰とでも会話ができる超汎用通訳機能の完成は何年も先らしいが、そのときわれわれは、気づかない可能性もある。おそらく、それほど自然にさりげなく、Googleの全製品に搭載されるのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))