Teslaで自動操縦のソフトウェアを担当していた技術マネージャRobert RoseをGoogleが引っこ抜く

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自動運転車のトップブランドを目指す競争が、ますます激化している。その戦いの重要な戦術の一つが、有能なチームを編成することだ。

今日(米国時間11/30)の報道によると、GoogleはTeslaで自動操縦ソフトウェアの技術マネージャだったRobert Roseを引きぬいた。LinkedInのプロフィールによると、RoseはSpaceXにも5年いた。

聞くところによると、Googleで彼は車そのものには関わらず、もっぱらソフトウェアを担当する。”Google Robots”の彼の職責は”Engineering Manager”となっていて、それはTeslaで6か月担当した仕事と(名前だけは)同じだ。Roseによると彼はTeslaで、“Model SのRelease 7.0アップデートで自動操縦とUIのチームを指揮した”。

そのTesla車の自動操縦機能を、本誌もテストしたことがある。

今Googleからの公式声明を待っているが、得られ次第この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Google、自動運転車の車体に歩行者に向けたサインを表示する特許を取得

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多くの人はいつか自動運転車に乗って、車が走行している間、メールを読んだり、ツイートしたり、仕事をしたりすることを心待ちにしている。これは毎日の通勤のイライラを抑えるのに加え、道の安全を保つことにつながるだろう。

Googleの自動運転プロジェクトはこの分野を牽引していて、最近、車が歩行者にサインを出す特許を取得 (Patent #: US009196164, 取得日 2015年11月24日)した。これまでGoogleは自動運転車が公道で歩行者や他のドライバーに対してどのように車の意図を伝えるかという課題を抱えていた。

特許内容の一部を抜粋。

表示する情報の要素は、自動運転車の意図を歩行者に伝えるためのものです。例えば、自動運転車にはセンサーがあり、物や車の前の道を歩行者が道を渡ろうとしている、あるいは渡り始めているといったことを検知することができます。車のコンピューターは状況に応じてどのような反応が正しいかを判断します。例えば、コンピューターは車を止めたり、速度を落としたり、道を譲ったり、安全な場合は停止することを判断します。車は次に歩行者にサインを出し、車の動きやその次に計画している動きを示すことができます。例えば、車は物理的にサインを出す、電子サインや点灯、スピーカーによる音声での通知を提供することができます。

つまり、もし自動運転車が青信号を認識して前に進む場合、右手側には歩行者に止まれというサインを出して伝えることができる。常に歩行者が優先だ。

このようなイメージだ。

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特許の全文はこちらから確認できる。

他社も自動運転車を公道に出すための競争に参入している。そのため新しい技術の特許を取ることは重要なことだ。Tesla、UberやAppleはこのようなテクノロジーの特許を取得するだろうか?まずはGoogleと話をしなければならなくなるだろう。通信業界は類似品と訴訟であふれた業界だと思っているだろうか?自動運転車がコンシューマーに届くようになった時、この業界がどうなっているか気になるところだ。

そろそろ本格的にレースが始まるようだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

著名選手とファンの今昔―NBAのコービー・ブライアント、TwitterとFacebookで引退を発表

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*お気に入りのナツメロを流しながら読んでいただきたい*

私の若い頃、有名スポーツ選手が引退するときには、テレビカメラの前に座り、家族全員を左右に座らせて記者会見を開いたものだ。

たとえば1993年にマイケル・ジョーダンが最初に引退を表明したときがそうだった。ジャーナリストが黒山のように群がって質問を浴びせていたテレビ画像をよく覚えている。

もしジョーダンが今の時代、つまり「デジタル時代」の選手だったら引退発表はどんな具合になっていただろう? ちなみにジョーダンのTwitterアカウントJumpmanには250万人のフォロワーがいるが、ジョーダンはファンとは交流しない。何か個人的な情報を投稿したのも見たことがない。 パーソナルな要素は一切なしだ。

一方、同じバスケットボールの有名選手でもコービー・ブライアントに792万人のフォロワーと密接に交流している。

今日(米国時間11/30)、ブライアントはお決まりの記者会見を飛ばして(今のところは、ということだが)、ファンに対してNBAから引退すると決めたことを発表した―
つまり、Twitterを通じてだ。

親愛なるバスケットボール・ファンへ:コービー・ブライアント

自分は引退を決めた。皆んなにそのことを今知ってもらいたい。残り少ない時間を共に味わおうではないか。

ブライアントがメッセージに貼ったリンク先は偉大な野球選手だったデレク・ジーターのサイトだ。ヤンキースの現役時代、ジーターはありとあらゆるプレッシャーに打ち勝ってきた。ジーターが引退後にスタートさせたサイトがThe Players’ Tribuneで、スポーツ選手がフィルターを通さず、ファンに対して直接情報を発信できるようにしたものだという。ブライアントの例をみてもこのサイトは機能しているようだ。

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ブライアントのツイートは 3万3796回リツイートされた。これは選手の引退をたとえばESPNのようなスポーツチャンネルの番組で眺めるのとは全く異なった世界だ。レイカーズで20年もプレイしてきたブライアントの引退は早くから予期されていたものでショックではないが、引退を決めたときにまずそのことをソーシャル・ネットワークでファンに知らせようとしたことには驚かされる。

この投稿(テレビは画面にツイートを映した)をフォローして―タイムスタンプによればほんの数分後だ―ブライアントはFacebookにも同内容の簡単な投稿をした。こちらは 23万回の「いいね!」を受けている。.

ブライアントの投稿を読むにつけて、われわれ皆が「行動が起きる場所」を共有する自体に生きていることを感じる。われわれが尊敬し、その尊敬の念を他のファンとも分かちあってきた選手がこれほど身近に感じられる時代はいまだかつてなかったに違いない。

ちなみに、NBAも急いでコメントをTwitterに投稿し、コミッショナーの声明のリンクを貼った。

〔日本版:ブライアントがファンに向かって書いた手紙の全文は原文参照。〕

Featured Image: evergreenkamal/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazon、新型Prime Airドローンを公開、今度はハイブリッド設計だ

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Amazonが‘Prime Air’ プロジェクトの魅惑的な最新情報を公開した ― 最初にそのドローンを披露してからちょうど2年後。そう、一部の人がエイプリルフールの壮大なジョークだと思ったあの空飛ぶ配達ドローンだ。高解像度の写真を何枚かと新しいビデオが2本ある。

テレビ番組「トップ・ギア」の元ホスト、ジェレミー・クラークソン(現在Amazonに関する新しいシリーズに取り組み中)が案内するこのビデオは、設計および受取人としての体験について語っている。

ご覧のとおり、Amazonはハイブリッド設計に移行した。前回のモデルよりずっと大きそうだ。こんなのが隣の家に向かって飛んでくるところを想像してほしい。もしれが現実になったら、エイリアン出現のニュース出るのは間違いない。

この新しいPrime Airドローンはもはや単なるクワッドコプターではない。離陸と着陸は今まで通り垂直だが、それ以外は水平飛行モードに切り換わる。ずっと効率が良い。要するに、ヘリコプターと飛行機が半々だ。この新しい設計によってドローンは15(24 km)マイル以上をカバーし、55mph(88km/時)以上で飛べるとAmazonは言っている。ビデオの中でクラークソンは、Amazonが様々な環境と目的に合わせた様々な設計のドローンファミリーを開発していると言っている。

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新ドローンには、少なくともある程度の”sense-and-avoid”[検知して回避する]技術を備えており、目的位置まで来たら、付近の着陸地点を探す。今現在、ユーザーが庭にAmazonログを掲示する等の方法で位置を示せるようだ。ドローンはそこに着陸し、荷物を降ろした後再び飛び立つ。

「このデザインは、長距離を効率良く真っ直ぐ飛び、安全かつ俊敏に着陸することを可能にする。これは数多く開発したプロトタイプの一つだ」とAmazonの広報担当者が本誌に語った。「いつの日か、Prime Air機を見ることが道路の配送トラックを見るのと同じくらい当たり前になるだろう」。

当然ながら、Amazonには、この新デザインをもってしても、乗り越えるべきハードルがまだいくつかある。街中でこの新しいドローンが荷物を運ぶところを見ることはまだ当分ないだろう。しかし、地方や郊外地域ではこの新デザイン機がかなり使るはずだ(もちろん、こいつが自宅の上空を飛んでいるのを撃ち落とす方法についてのコメントは遠慮なく寄せてほしい)。

もしAmazonか、難度の高い検知・回避問題(小さな送電線等)をいくつかでも解決できれば、Prime Airは多くの人の予想よりも早く離陸できるかもしれない(Amazonが来たるべきFAAの商用ドローン規制の範囲内でやれるとして)。

比較のためにお見せすると、旧型のドローンはこんなだった:

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Cards Against Humanityがブラックフライデーに稼いだ7万ドルの使い道はこれだ

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米国では感謝祭休みに多くの人々が自分や誰かのために買い物に出かけていたが、反人道的ゲーム Cards Agaist Humanity は、5ドルで「無」を売る独自のブラックフライデーキャンペーンを展開した。

本当に。

ゼロ。

そして購入者たちは(1万1248人全員が)喜んでいる。

今日(米国時間11/28)チームは、彼らが一日で総計7万1145ドルを集めたことを報告し、苦労して集めたその現金で何を買うつもりかを教えてくれた。これをチームの早期年末ボーナスと呼びたい:

今年われわれは、究極のブラックフライデー体験を顧客に提供した ― 5ドルで「無」を買う権利。全ストアを閉鎖し、簡単な支払いフォームをでみんながわれわれに5ドル払えるようにした。

1万1248人の人たちが5ドルを払い、1199人は複数回フォームに書き込んで5ドル以上払ってくれた。一人の熱狂的ファンは100ドルもくれた。最終的にわれわれは、思いがけない7万145ドルの収入を得ることができた。

われわれCard Against Humanityは慈善活動で知られている ― 2012年以来、400万ドル近くを、Worldbuilders、Sunlight Fuoundation、EFF、DonorsChoose.org、Wikimedia Foundation、Chicago Design Musium等、大好きな団体のために集めてきた。科学の学位を取る女性のために、50万ドルの全額支給奨学金制度も開始した。

当社がブラックフライデーで得たお金をどう使うかについて多くの臆測が飛び交っているが、ここに慎んでご報告したい。全部自分たちで使った。買ったのはこれだ。

– Max, Ben, Josh, Eli, David, Daniel, and David

彼らはこの経験から何を学んだのだろうか?

チームのメンバー一人ひとりが買いたい物のリスト書きいていて、その多くが慈善団体への寄付だ。慈善事業への寄付が彼らに行動を起こさせたのはもちろんこれが初めてではない。私のお気に入りはこれ:

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[・Arm & Hammer ネコトイレ用の砂760ポンド(345 kg) 500ドル。
私の2匹のネコはたくさんウンチをする
・Tree House Humane Societyに寄付 803ドル。]

うちのネコたちもたくさんする。彼らが買った物の全リストはこちら

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

人道に反するカードゲームCards Against Humanityがブラックフライデーに「無」を売って6万ドルを稼ぐ

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全国の小売店が大も小も、ネットでも物理店舗でも、あなたに物を買わせようとして頑張っている。しかしその中に一つだけ、完璧な無を売ることに決めたブランドがある。

無を一個5ドルで。

あのすばらしい伝説のカードゲームCards Against Humanityを作った連中が、今年のブラックフライデーに、クレジットカードによる支払いを受け付ける黒い画面(下図)を、彼らのサイトに載せた:

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[Cards Against Humanityに5ドルを払って何も受け取らないことを理解します。]

なぜ、Cards Against Humanityに5ドルを払って、何も受け取らないのだろう? 多くの人は、これはジョークであり、その作者に5ドルのチップを払ってあげよう、と思うのかな。あるいは、笑わせてくれたことへのお礼、または、彼らがあのカードゲームで長年楽しませてくれたから。

どっちでもいいけど、すごいね(↓54005ドル)。

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アップデート: 太平洋時間午後6時(米国時間11/27)が、これだ(↓63635ドル)。

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[無は今後、値上げされるのかな?]
[市場はわが社の価格戦略を認めたようです。]

FAQが笑わせる:

このすばらしいお買い得企画について

–御社に5ドル払ったら、それと交換に何かいただけますよね?
ご質問、ありがとうございます。お答えは、ノーです。

–なぜ無を売ってるのですか?
ブラックフライデーにはどこでも何かを売ろうとしています。わが社は、無を買うという、より優れたブラックフライデー体験をご提供する唯一の企業です。

–でも、本当は、何かいただけるんでしょう?
いいえ、弊社はあなたの送り先住所すら記録しません。わが社がご提供するものは、無だけです。

–でも、御社のゲームを買いたいのですが。
無をお買いになる方が、Cards Against Humanityを買うよりも良い場合がございます。今回も、そんな機会のひとつです。

–払った5ドルを御社はどうなさるのですか?
それを知ってるのが弊社、それを見つけるのがあなたです。それは、もうすぐ発表いたします。

–なぜ、みんな、5ドルを払うのですか?
なぜなら、ブラックフライデーのもっともすばらしいギフトが、無を買うことだからです。5ドルは、最低ぎりぎりの低価格です。このすばらしいお買い得の機会を、お逃しにならないようにお願いします。

カスタマサポートも、楽しんだ:

[弊社のカスタマサービスチームは今日、炎上しています。]

天才的なジョーク。“いい仕事”してるぜ。この企画が終わったら、5ドル払った人に何か送るのか、それともどこかへ寄付するのか。それとも、このままか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Google Glassの片めがね(モノクル)バージョンが特許を取得

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Google Monocleに心の準備をしておこう。合衆国特許商標庁はGoogleに、Google Glassの今後のバージョンと思われる製品に対し、新たな特許を認めた。それはMonocle(モノクル、片めがね)の名の通り、レンズが左右両方ではなく、片方しかないグラスで、耳ではなく、ヘアバンドで頭に装着する。

特許文書から引用しよう:

バンドの側面をユーザの頭の、こめかみの位置と、それに続く耳の位置、そして第三の接触位置として、頭の後部に接触するよう調節する。

バンドがこの三点でしっかり保持されるようになったら、グラスはその位置を維持する。問題は、このデバイスに対する世の中の関心だ。

思い出せば、Googleは1月にグラスの販売を中止した。その後同社は、このデバイスの開発を、中止ではなく“一時的に休止する”と発表した。

3月になると、本誌も報じたように、Googleはグラスの新しい市場開拓を開始した。とりわけGoogleは、グラスのユーザおよび売り先として、一般消費者ではなく企業を選んだ。

しかしその後は音沙汰がない。Googleがソフトウェアやハードウェアの改良を今でも続けているのか、それも分からない。でも今日の新しい特許を見ると、GoogleがGoogle Glassをまだあきらめていないことが分かる。

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参考記事

出典: The Next Web

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

あのかわいいTurboRooから動物の義足専門のスタートアップPawstheticsが誕生

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われわれ二本足の人間も、そしてその四本足の友だちも、不運に遭うことがある。ときには、ひどい不運に。ぼくの親友のTurboRooは、そんな不運に対して、良き助けを提供できるだろう。

Turboは2014年に、動物病院に預けられて新しい飼い主を探していた。そのときの彼の年齢は生後4週間だったが、生まれたときから前足がなかった。幸運にも彼は、すてきな里親さんAshleyとRayにもらわれた。前足のないTurbがなんとか歩こうと努力する姿を見て、彼らは最初、玩具の部品を利用して小さなカートをつくった。そんなTurboをテレビのニュースなどが取り上げたため、サンディエゴの航空宇宙工学のエンジニアが、3Dプリンタで補助具を作ろう、と名乗りでた。彼はTurboの体に合わせたカートを作り、TurboはTurboRooになった。世界で初めての、3Dプリンタで車いすを作ってもらった子犬だ。

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里親のカップルも3Dプリンタを購入し、TurboRooの義足の改良を重ねた。デンバーの3Dプリントストアも協力した。そのプロジェクトはやがて”Pawsthetics”(義足prostheticsからの造語、pawは犬などの前足)と名付けられ、あらゆる障害者ならぬ障害生物を3Dプリントで助けようという、大きな目標を持った。

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この壮大な(==資本を要する)”Pawsthetics”プロジェクトは、Indiegogoで資金募集をしている。目標額は5万ドルだ。

今このプロジェクトが計画中のプロダクトは、三本足の犬用のカート/小動物用の義足/前足用固定具/傷口被覆具(傷口をなめないように)、などだ。今ではこのプロジェクトに、いろんな動物の飼い主たちからの、いろんな補助具のリクエストが舞い込んでいる。

人間の人生の支えにもなってくれる小さな友だちが、今、あなたのヘルプを求めている! テクノロジには、こんなすてきなこともできるんだ。ではみなさん、良い感謝祭を(米国時間11/26)。

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スターウォーズのバーチャルリアリティー体験、12月2日に公開

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待ち望んでいたスターウォーズの公式バーチャルリアリティー体験がやってくる。来月の映画上映を控え、その時は〈ほぼ〉目の前だ。今日、StarWars.comで内容に関する最新情報が発表された。

そこにはこう書かれている:

12月2日、GoogleおよびVerizonと協力して開発した新たなバーチャルリアリティー体験がやってくる。そのGoogleカードボードを使った全く新しいバーチャルリアリティー(VR)体験には、『スターウォーズ/フォースの覚醒』のオープニングに直接つながる魅力的なストーリーと最先端VR技術が融合されている。GoogleカーボドードVR体験は、iOS、Android両方の公式スターウォーズアプリで利用できる。

そして、コンテンツだけではない。Googleはスターウォーズをテーマにした、これを見るためのカードボードの何かを出そうとしている。「カードボードは本物のVRではない」議論は一旦忘れよう。これは要チェックだ。

テーマに因んだ特別なカードボードはVerizonストアで12月2日から購入できる ― 独占販売。全部で4種類あり、コレクターアイテムになることは間違いない。スターウォーズ関連グッズでは必ず起きることだ。Verizonはうまくやった。コンテンツはiOSおよびAndroidの公式スターウォーズアプリで利用できる。

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コンテンツそのものを作っている、Industrial Light & MagicのILMxLABのグループは、没頭的コンテンツの制作に6ヵ月以上取り組んできたというから、出来映えには期待できる。

待っている間、様々なGoogleアプリのスターウォーズ化を楽しまれたい.

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

宇宙旅行が大きく近づいた―ジェフ・ベゾスのBlue Originロケットが垂直着陸に成功(ビデオあり)

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ジェフ・ベゾスが創立した宇宙旅行会社Blue Originのロケットが垂直発射、垂直着陸に世界で初めて成功した。ベゾスはこの記念碑的な達成をTwitterで報じ、インターネットはこのニュースに沸き返った。

世界でも使用済みロケットというのは珍しい存在だ。制御された着陸は恐ろしく難しい。しかし成功してしまえば簡単に見える。ビデオで確認して欲しい。

New Shepardと呼ばれるBlue Originのロケットは宇宙(正確には準衛星軌道)に達し、最高高度は32万9839フィート(100.5km)を記録した。その後ロケットは西テキサスのベゾスの宇宙基地に垂直に着陸することに成功した。

最初にベゾスにお祝いのメッセージを送ったのはほかならぬイーロン・マスクだ。SpaceXのファウンダーであるマスクはある意味でベゾスと同様にロケットの垂直着陸による低価格の宇宙旅行の実現を目指している

ジェフ・ベゾスとBlue Originのチームに対し、ロケット・ブースターがVTOL(垂直着陸)に成功したことにお祝いを送りたい。

ただ…やはりマスクはライバルだった。彼はこう付け加えている。

ただしここで正確を期すなら「宇宙」と「軌道」の差について触れておく必要がある。リンク先に詳しい説明がある。

宇宙高度に到達するだけならマッハ3でいいが、弾道飛行にはマッハ30が必要。エネルギーは2乗以上だ。つまり9に対して900のエネルギーが必要になる。

ジェフも気づいているかもしれないが、われわれのSpaceXは準衛星軌道へのロケットによるVTOLを2013年からテストしている。海面への着水は昨年成功した。次は軌道飛行の後の着陸だ。

功績を正確に記録するなら、準衛星軌道を飛行した最初の再利用ロケットはX-15だ。最初の商業飛行に成功したのはバート・ルタンと言わねばならない。

一見離れ業に見えるベゾスの偉業をマスクはひとつずつの要素に分解し、それらを達成したのはBleu Originが初めてでないことを指摘している。またマスクはSpaceXがFalcon
1ロケットの時代からGrasshopper垂直着陸モジュールの実験を重ねていたと述べた。そういえばNASAはこの件に関してツイートしていない。それではベゾスの垂直着陸は本物だったのだろうか? というのは冗談だが、NASAにはなんとか言ってもらいたいものだ。しっかりしてくれ!

われわれの編集長はTwitterで下のようにジョークを飛ばしている。

いつか私もビリオネアになって、仲間のビリオネアといちばん古いハイパードライブを持っているのは誰かとか議論したいものだ。

〔日本版:イーロン・マスクのSpaceXも海上の艀へのロケットの垂直着陸実験を繰り返している。今のところFalconロケットによる垂直着陸はまだ成功していない。〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ドク・ブラウン、「Back To The Future」ロケ地でのファンの集いにSkypeを通じて参加

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MicrosoftがSkypeを使った面白い試みを行った。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク・ブラウンことクリストファー・ロイドと、映画の熱狂的なファンをSkypeで結んだのだ。その様子をビデオに公開している。

ビデオ中、ドク・ブラウンはファンたちの質問にいくつか応えていた。映画登場人物のコスプレをしている人もいて、大いに盛り上がったようだ。私たちの世代にとっては、この映画の存在は非常に大きなものだったことを思い出せてもくれた。もちろん、これからも新たなファンを掴んでいく映画に違いない。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロケ地であるカリフォルニア州のプエンテ・ヒルズ(Puente Hills)にて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の鑑賞会が行われました。そこにクリストファー・ロイドもSkypeで参加してくれたのです。

ファンからの質問に応えたりもしてくれました。ビデオセッションはプルトニウム不足もあってさほど長くできませんでしたが、むしろ見る人にとってはちょうどよい長さになったかもしれません。

ビデオを見ると、また「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見たくなることだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

サムスン製Gear VRのCMビデオは驚きの完成度

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Samsung Gear VRの発売が始まったのを機に、サムスンは新しいテレビCMを投入している。たとえば49ers vs. Seahawksの試合中にも流れていた。

見てすっかり感心した。
かなり興味深いものに仕上がっているのだ。

TechCrunchでもこのSamsung Gear VRの記事をいくつか公開しているが、VRの魅力をふつうの映像で伝えることの難しさを感じていたのだった。しかしサムスンのCMでは、見事にVRの魅力が表現されているのだ。

Gear VRが出てからの評判を聞いてみると、どうやらVR関連業界でもサムスンのプロダクト戦略はなかなかうまくいっているのではないかということだ。キャンペーンのキャッチコピーは「It’s Not a Phone, It’s a Galaxy.」というものだ。

CMビデオを見てみよう。

広く一般の人に魅力を訴えようとする努力が読み取れるのではないだろうか。もちろん、この99ドルのデバイスを楽しむために、新たにサムスン製スマートフォンを買おうと考える人はそう多くはないだろう。しかし、クリスマスプレゼントにねだってみようと考えた新しいもの好きの人々(子供たち)はいるはずだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Samsung Gear VR、AmazonとBest Buyでは売り切れ

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Samsung Gear VRの最新消費者向けモデルを予約していなかった人は、お気に入りのオンラインショップで買うのがちょっと大変かもしれない。

AmazonBest Buyは、いずれもバーチャルリアリティー用品の豊富な在庫を謳っているが、現在それぞれ「一時的に在庫切れ」および「オンラインでは売り切れ」と表示している。

Amazon:

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Best Buy:

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一番確実なのは、直接Samsungのサイトから買うことだろう。忍耐強くない人は(私のように)、翌日配達を指定できる。

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SamsungとOculusにコメントを求めているので、回答があり次第続報する予定。両社とも、昨日の発売時点で何台デバイスが用意されているかを明らかにしていないので、私としてはまだ「僅少」とは言えない。

アップデート:Samsungの広報から以下の声明が届いた:

Gear VRがレビュワーや熱心な購入者から圧倒的な支持を得ていることを大いに喜んでいる。注文に応じられるよう最大限努力している。

あなたも買うべきか? 本誌のレビューをチェックされたい。

原文へ
 
(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Trendsのデータを利用するクイズTrendquizは、やり始めるとやめられないから、朝の忙しいときにはおすすめしない

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ぼくはGoogle Trendsのファンだ。新しい話題やビッグニュースが登場するたびに訪ねて、人びとの関心の高さや、その経過(関心のピークと低落時)を知る。〔日本語サイト。〕

trendquizというシンプルなサイトは、Google Trendsのデータを利用して、あなたのトレンド知識をテストする。質問は二択方式で、カテゴリ(例: テクノロジ)の指定もできる。

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自分の得意分野を選んだら、トレンド推移グラフが4つ出るから、何のトレンドかを二択の中から選ぶ。会社名のこともあるし、スポーツ選手のこともある。最近のニュースに関するあなたの知識をベースに、正解を当てる。

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それではお楽しみを! でもインチキやイカサマはいけない。制限時間もあるけど、でも何度でもプレイできる。ぼくなんか、朝の時間がこれでつぶれてしまう。あなたもたぶんね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Google Appsユーザーに朗報―パスを持たない部外者をビデオハングアウトに招待できる

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仕事でGoogleハングアウトを使っているユーザーに朗報だ。Google Appsのハングアウトがたいへん便利になった

Google Apps for Workのユーザーは去年から組織外のユーザーをゲストとしてビデオ・ミーティングに招待することができた。この場合、ゲストはGoogleのアカウントを持っている必要があった。今回、ハングアウト・チームはGoogleのパスワードを持っていないユーザーでもビデオチャットに参加できるよう改良した。

今日(米国時間11/19)から、Googleのパスワードを持っていないゲストもハングアウトのビデオ会議に参加できるようになります。ハングアウト・チームは便利さが大きく改善するものと期待しています。手順は次のとおりです。ビデオ会議をスタートさせたユーザーは必要な相手にハングアウト・ミーティングのURLを送ります。Googleアカウントを持っていない場合、その相手は名前を入力し、ハングアウトに参加することを承諾するボタンを押します。

するとゲストの姿がぱっとスクリーンに現れるわけだ。

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Apps for Wokrのアカウントとウェブ・ブラウザーさえ持っていればこの機能は世界中で誰でも使える。Appsのメンバーはビデオ会議を開くときに何らかの理由でGoogleのアカウントを持っていない可能性がある1人か2人のゲストを考慮してわざわざハングアウト以外のサービス―Skypeなど―を選ぶ煩わしさがなくなった。
.

〔Googleアカウントを持たないユーザーをハングアウトに招待できる機能は日本語版Google Apps for Workでも実装ずみのようだ。〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、Gmailへの古いメールのインポート・ツール2種類をオープンソース化してGitHubに公開

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Gmail以外のメールを使っているユーザーが、Gmailに乗り換えようと思い立ったとする。このとき他のサービスに保存されているメールをすべてGmailにインポートする作業はおそろしく面倒なものになりがちだ。たとえばAppleのクライアントは独自のメール・アカウントに固く結びつけられている。

そこで今日(米国時間11/18)、Googleはメールアカウントの移動がはるかに簡単になるようなオープンソースのツール、2種類を発表した。

Googleの開発チームは今日のブログ記事でこう説明している。:

皆さんは昔のメールアカウントからダウンロードした古いThunderbirdのメール・アーカイブを持っていたりするだろうか? そういう古いメッセージをGmailのアカウントに移せば便利になる。他の作業をしながらGmailアプリから電話もかけられる。それならわれわれのメール・インポーター(mail importer)を試していただきたい。このプロジェクトはさまざまなコンピューターのメールボックスに溜まっているメールを簡単にGmailアカウントに移し替えるためのものだ。ただし、このツールはまだ開発途上なのでGUIが完成しておらず、コマンドラインしかサポートされていない。

あるいは読者はGoogle Appsの管理者で、ユーザーのすべての古いメールを Google Appsに移して使えるようにしたいと考えているかもしれない。その場合は「すべてのメールボックスをGmailにインポートする"import-mailbox-to-gmail"」を利用するのがよいだろう。こちらはPythonのスクリプトで、大量の既存のメールボックスを複数のGmailアカウントにそれぞれ振り分けてインポートする。これは管理者用ツールなので個々のユーザーは何もする必要がない。さまざまな形式のアーカイブやサーバーから Google Appsへのマイグレートの方法についてはヘルプ・センターを参照のこと。

この2種類のツール、mail-importerimport-mailbox-to-gmailは GitHubから無料でダウンロードできる。.

ブログ記事にも断ってあるように、これらのツールは開発のごく初期の段階なので便利なGUIは付属していない。コマンドラインを扱えるユーザー向きだ。もちろん本人がギークでなくてもIT部門の専門家に助力を頼むという手はある。

もし読者が大量の古い形式のメールを大量に抱えており、Gmailにインポートできさえできればさまざまな利用法があるのだが、と思っているなら、上記リンクを知り合いの専門家に送ってみてはどうだろう? あなたに代わってGmailへのインポート処理をしてくれるかもしれない。

画像:: Cairo/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

なつかしいDungeons & DragonsをAltspaceVRが仮想現実(VR)で再現

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Dungeons & Dragonsのファンで、仮想現実(virtual reality, VR)のデバイスを持ってる人は、今ただちに、仕事も食事も何もかも中断した方がよい。ソーシャルVR企業を自称するAltspaceVRが、あの愛すべきテーブルトップロールプレイング・ゲームの没入型(イマーシブ, immersive)バージョンを発売したのだ。

AltspaceVRはD&DのパブリッシャーWizards of the Coastとの共同制作で、このプレー体験を作り出した。

同社によると、この作品により初めて、このゲームを、ゲームの世界の中を動き回りながらプレイできるようになった。VRだから当然だが、RPGとVRは最高に相性が良いね。

複数のプレーヤーやビューワー(見物人)が“部屋”に集まって、チャットしたり、ジェスチャしたり、他のプレーヤーのリアクションを見たりできる。

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Dungeons & Dragonsのブランドディレクター Nathan Stewartが、こんなことを言っている:

これまでのDungeons & Dragonsの、友だちはテーブルの回りにただ座って見てるだけ、というつまらなさをAltspaceVRは解消した。これからはみんながAltspaceVRの酒場に集まって、友だちのゴブリンのものまねを笑ったり、20面ダイス(さいころ)が転がるのを見たり、ついに20(最高値)を出して、敵を打ち負かしたりできる。

キャラクタシートやフィギュア、地形などは原作そのままだが、マップとアドベンチャーの内容はプレーヤーが自作もできる。

AltSpaceVRは最近1000万ドルあまりを調達したカリフォルニア州Redwood Cityの企業だが、出身はモスクワだ。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

ハートはお気に召さない? Twitterがマルチ絵文字によるリアクションをテスト中

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そう、 〈お気に入り〉が〈いいね〉に変わった。スターがハートに変わった。ツイーターの中にはこの変更を喜ばない向きもあるが、Twitterは、問題なく浸透している ― 新規ユーザーの間ではむしろよくなっている、と言った。

今日(米国時間11/16)本誌は、常に様々なことをテストしているTwitterが、絵文字を使って複数の方法で感情を表現する機能をユーザーに使わせているという情報を得た。ハートは忘れよう。そしてスターも。もしお望みなら。

これはボタンを無意味にするのか? もっと意味あるものにするのか? 私にはまだわからない。何かに反応する際に個人的感情を表せることは魅力だが、〈自分の〉感情が表現されなければ人々は不満を持つだろう。

先週パリで起きた事件によって、Twitterで「どう感じる」かを聞かれることに焦点が当てられた。そしてその主張はもっともだ。

[最近の愚かな攻撃に関する怒りのツイートに「ハート」をつけられれば、発信者に私の感情を伝えられるのに。]

CEO Jack Dorseyは、Twitterのシンプルさへの方向性を称賛していたが、このテストは混乱を避ける目的の変更を、再混乱させているように見える。たしかに、〈何にでも〉「いいね」や「好き」を付けるわけにはいかないし、Facebookもその点を回避する方法を探っているが、選択肢が多すぎると煩しいだけではないだろうか。

絵文字返信の「選択ホイール」は、Pathのデザインと少し似ている。

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Facebookが最近追加しようとしている機能は、明らかに影響を受けている。

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議論するまでもなく意味のあることが一つある。選択肢の中に有料絵文字が入ることを想像してほしい。一時的でもよい。あるブランドの新しいXXXXXXのプロモーションでもよい。そう、Twitterは新しい金儲け方法を見つけるのが実にうまい。

Twitterにコメントを求めているので、情報が入り次第更新する。

アップデート:Twitterの広報担当者から以下の声明が送られてきた:

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

今あなたはハッピーか? オックスフォード辞書「今年の単語」は、なんと絵文字

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私は辞書の言うことは全部信じるようにと育てられたが、なんと。いったい世界はどうなっているんだ? 今日(米国時間11/16)BuzzFeedOxford Dictionariesは2015年の “Word Of The Year”[今年の単語]を発表したが、それは単語でも何もなかった。

「うれし涙」の絵文字だ。

これ。

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これだ。

モンスターたち辞書はこう言っている:

その通り ― 史上初めて、Oxford Dictionariesのワード・オブ・ザ・イヤーはピクトグラフ「 」、正式には “Face with Tears of Joy”[うれし涙の顔]絵文字に決まった。別の名前で呼ばれることもあるだろう。幅広い分野から強力な候補が出されたが、 は、2015年の風潮、気分、および関心事を最も反映した「単語」として選ばれた。

全くの たわ言だ。

世界は今ハッピーなのか?

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Evernoteの就任間もないCOO、Linda Kozlowskiが年内退職へ

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AAEAAQAAAAAAAAObAAAAJDE5MDcyNDIxLTA4MzEtNGIwZC1iMDBlLTdkOWJlNzEyNjM3ZQEvernoteは、人の生活やそれ以上の物事に関するアイデアとメモを残すプラットフォームとして名を成してきた。しかし、同じ永続性はそこで働く人々にはあてはまらなかった。

本誌は複数の情報筋を通じて、EvernoteのCOO、Linda Kozlowskiが、年内に会社を去る予定であることを確認した。

これは、人気スタートアップに相次いでいる紆余曲折の最新事例だ。今年Evernoteは、新たなCEOを迎え、レイオフを体験し、複数のオフィスを閉鎖し、複数のサービスを中止してきた。

Kozlowskiが辞める理由は明らかにされていないが、その唐突さは注目に値する。KozlowskiはEvernoteに入社後わずか3年あまりであり、COOの任務に就いたのはつい今年の夏だった。

この後他に何が続くかも注目だ。少なくともあと4人の幹部が数ヵ月中に去る、と複数の筋が伝えている。

Kozlowskiの就任後これほど早い退社は、現在Evernoteに起きている激変を浮き彫りにしている。

Evernoteは2007年に設立され、そのモバイル・デスクトップ用メモ書き・整理アプリのユーザーは1億人を超え 、これまでに2.9億ドルの資金を、Sequoia、Morgenthalerらの投資家から調達した。最も近くは、日本の経済紙最大手、日経も名を連ねた。

しかし最近になって、同社は混乱に陥っている。製品の焦点が定まっていないことを叩かれている ― 様々なバーティカルアプリやサービスの提供と閉鎖を繰り返し、中核製品はアプリであるにも関わらず、物理的商品にリソースを注入している。また、無償ユーザーの有償プランへの転換が十分できていないことも批判されている。

一連の幹部の退社も、上級社員の多くはPhil Libinが仕切っていた頃からのメンバーであることを考えれば、驚きではない(Libinは今も会長を務めているが、General Catalystのパートナーでもあるため、現CEOのO’Neillほど日常業務に関わっていない)。

KozlowskiはEvernoteの新市場および新ビジネス分野両方の成長における中心人物であると、Libinが 彼女を指名した時のブログに書いている。

在籍中、LindaはEvernoteを世界中の個人やチームに届けるために休みなく働いてきた。国際事業担当VPとして、彼女はEvernoteの国際的取り組みをすべて取り仕切り、中国とブラジルへのEvernote進出も指揮した。最近では、Evernoteの国際料金戦略でも采配をふるい、新たなEvernote PlusおよびEvernote Premium料金プランの成功を導いた。

いずれもEvernoteの重要な目標であることは間違いない。しかし、CEO O’Neillの言う、「明日に向けての成長と拡大への集中」という方針に、ユーザーもEvernote社員自身も、今日またどんな変化が起きるのか不安に感じているだろう。

EvernoteおよびKozlowskiは、本誌のコメント要求に答えなかった。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook