ロボット集団を指先で制御する


大規模なロボット集団を制御することは、少なくとも人間スケールでは難しい。しかし、タブレットを通じて指の動きに従うよう彼らを訓練したらどうなるか。レーザーポインターを追いかけるよう猫の群れを訓練するように。あとは簡単だ。

ジョージア工科大学のGRITS Labは、複数の独立したロボットを画面にタッチするだけで動かせるシステムを作った。指が触れた場所はどこであれロボットの行く場所だ。自撮りドローンのLilyにも似て、ロボットたちは中心点のまわりに自動的に群がり、互いに離れすぎずぶつからないように動く。チームはこう話す:

ジョージア工科大学の研究者らは、タブレットと赤い光線を使い、指のスワイプでロボット軍団を制御できるシステムを作った。人がタブレットをタップして光が床に当たる位置を決める。ロボットの群れは光に向かって進みつつ、常に互いに連絡を取り照らされた範囲を均等にカバーする方法を見つける。タブレットをスワイプして床の光を動かすと、ロボットたちが後を追いかける。2本の指でタブレット上の別々の場所を指すと、機械はチームに分かれて同じプロセスを繰り返す。

 

この種の小技は大して重要ではないと思うかもしれないが、災害地の周辺やビルの中で、小さなロボットたちのグループが自動的に指示に沿って動くところを想像してほしい。オペレーターが、例えば遠くの角をチェックするように頼めば、ロボットたちは陽気な小ネズミたちのようにそこへ向うだろう。

「何千何百万というロボットどこへ行くかを個別にプログラミングして制御することは不可能だ」とジョージア工科大学電気・コンピューター工学校のMagnus Egerstedt教授はリリース文で語った。「探査が必要な領域をオペレーターが制御できるべきだ。あとはロボットたちが協力してその仕事を遂行する最善の方法を決定する」

今すぐこのロボットを商品化する方法はあまりないが、ドローンが荷物を運び、地上ロボットが荒涼たる地域を偵察するようになれば、この群がり技巧の実用バージョンが出てくるかもしれない。ちなみに私は、群がりロボットたちによる支配を歓迎する。

via Spectrum

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Edward Snowdenの胸像を誰でも3Dプリントできる

snowden3d_preview_featured

ブルックリンのFort Greene公園にあった原作のEdward Snowdenの胸像は警察が押収したが、これからは誰もが、高さ8インチで、ほとんどどこにでも置けるSnowdenを3Dプリントできる。3DファイルはThingiverseで入手でき、それは彼の強靭な意志を表すような顎と、憂い顔と、トレードマークの眼鏡を表現している。

作者のアーチストはAndrew TiderとJeff GreenspanとDoyle Trankinaの三名、胸像は夜のあいだに公園の空の台座の上に置かれ、警察が取り除くまでそこにあった。彼らは50ドルの罰金を課せられた。

GreenspanがWired誌に語っている: “公共の場所に置いて、みんなが写真をInstagramやTwitterやFacebookにポストして、世界中に広まったら、すてきだな、と思ったんだ。それを見ると人びとは、政府の監視や、国民の権利と自由などについて考えるだろう。そうなれば、素晴らしかったんだけどね”。

この胸像プロジェクトの目標は、Edward Snowdenを国賊扱いから救いだして、ヒーローの座に置くことだ。すてきな示威行為だし、すてきな胸像だ。FDMプリンタではうまくプリントできないようだが、作者たちは3Dファイルのニューバージョンを近く出す、と言っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Mosaicの賢い自動配色システムは、3Dプリント作品に鮮やかな色彩を与える

Mosaic Manufacturingは、複数色の3DオブジェクトをプリントできるPaletteを数週間前にローンチし、新風を巻き起こした。モントリオールで彼らのチームと会う機会に恵まれ、実際にデバイスを見ることができた。そして今市場にある色を付ける3Dプリンターのアドオンの中でも、これは魅力的なものであることを実感した。

PaletteはKickstarterのキャンペーンで目標額の10万ドルを大きく超え、14万5569ドルの支援金を集めた。デバイスが実際に動いているところを見られたのは素晴らしかった。このデバイスは、異なるリールからそれぞれの色のフィラメントを適量切ってシンプルな見た目の機械の中で溶かして繋げている。別のセンサーでは、フィラメントの場所を特定し、色が正しい場所に配置されるよう確認している。このチームは先週のTechCrunch Disruptで私たちの元を訪ねてきていた。

このプリンターは、異なる色のレイヤーをプリントしたり、多様な形状でも異なる色を隣り合わせにプリントすることもできる。まだフルカラーのプリントではないことは事実だが、それを実現するのは高額で難しいことだ。しかしこれは、アーリーバード価格の850ドル相当の機能をしっかりと持ち合わせている。チームは2016年1月頃に出荷を開始する予定だとした。

モントリオールのMosaicのオフィスで実際にデバイス試した様子を見てほしい。

 

  1. mosaicmfg-the-palette.jpg

  2. mosaicmfg-print-progress.jpg

  3. mosaicmfg-print-progress-2.jpg

  4. mosaicmfg-pla-spools.jpg

  5. mosaicmfg-multicolor-prints.jpg

  6. mosaicmfg-multicolor-prints-2.jpg

  7. mosaicmfg-materials-spools.jpg

  8. mosaicmfg-interior-design-print.jpg

  9. mosaicmfg-conductive-print.jpg

  10. mosaicmfg-cad-software.jpg

 

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /<a href=”http://skyblue.strikingly.com/”>Website</a>/ <a href=”https://twitter.com/skyidentity”>twitter</a>)

英国の印刷書籍は売上ダウン、電子書籍はアップ

books

米国の印刷書籍売上は安定しているが、英国出版協会が非常に興味深い傾向を報告している。印刷本の売上は5%減の27億ポンドだったのに対して、電子書籍の売上は11%増の5.63億ポンドだった。未だにEブックが書籍売上全体に占める割合はわずかだが、印刷書籍にじわじわと迫っていることが確実に見てとれる。

しかし、何よりも重要なのは子供向けEブックの急増だ。これまで出版社は、親は自分の子供にタブレットより絵本やペーパーバックを与えたがっていると想定してきたが、それも急速に変化している。事実、デジタル児童書は36%増えている ― 印刷屋が気に留めるべき変化だ。

「デジタル出版が成長を続け、多くの分野で発展していることは大変喜ばしい。子供向けデジタル書籍の伸びは、70%の世帯がタブレットを所有している今、驚きではなく、子供向け出版で革新が起き、魅力的なコンテンツが作られていることの証だ」と、英国出版協会のRichard Mollet会長がリリースで語った。

教科書分野でも成長が見られ、学校が購入したデジタル書籍は20%増えた。しかし、「総学校図書購入費」のうちデジタル書籍に使われた費用はわずか4%にすぎないことは注目すべきだ。これは「つながった教室」時代に向けてさらに重要になってくる事実と言える。それでも、電子書籍が地盤を固めつつあることは間違いない。

via TheDigitalReader

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

このドローンたちは‘メイポール・ダンス’を楽しく踊った

qa2c05f24

チューリッヒ工科大学の連中が、“クワッドコプターの加速度訓練”と称して、複数のドローンを中央のポールにワイヤでつなぎ、時速50キロ/13gに急加速させた。ドローンたちは言われたとおり加速したが、お互いがぶつかることはなかったから、すごい。

プレスリリースより:

高速で飛行するクワッドコプターの飛行特性、たとえば横揺れ特性やプロペラの効率低下などをテストする。さらに、マシンの物理的限界も同定できる。このテストにより、高速時の緊急停止など高速時の操縦の安全な方式も究明される。

 

人間宇宙飛行士ではなくクワッドコプターに高いGを与えたMaximilian Schulz、Federico Augugliaro、Robin Ritz、Raffaello D’Andreaの4名は、“なお、ワイヤにかかる力を正しく均衡できれば、中央のポールは不要となる。それにより、パフォーマンスの効果を光や音で強調できただろう”、と書いている。

テストはFlying Machine Arenaというところで行われ、ドローンたちは素早い離陸および加速と、飛行時の位置の同期化を事前にプログラミングされた。これは、ドローンが高速時にも制御を失わないことを示す、見事な例だ。ところでぼくは、4つの回転翼をつけてくるくる回るロボットの大君主を大歓迎したい。

 

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

障害犬の大きさに合った車いすを3Dプリントできるモデルとコードをオープンソース化

3d-printed-dog-wheelchair

犬用の車いすはいろいろあるけど、どれも不格好で使いづらい。それらの小さな車いすは、布製のベルトなどで障害犬をくくりつけるが、高いし、格好悪いものが多い。しかしここでご紹介する障害犬用のかわいいホイールは、オープンソースで、しかも車輪は犬の大きさに合わせて3Dプリントできる。

この、犬のサイズに合わせられるThe Adaptable Wheelchair For Handicapped Dogs(障害犬用の調整可能な車いす)と名付けられた製品は、サイズを犬の大きさに合わせられる。最初のユーザ、犬のLuisaちゃんは、この車いすを1年間試用し、その部品は作者のMultecが大判の3Dプリンタでプリントした。この車いすは、分解して運ぶこともできるし、またサイズを必要に応じて変えられる。

3Dプリントは偉大だな、と思えるのはこんなときだ。わずかな量のプラスチックと、大量の創意があれば、多くの人や犬たちを助けるために、いろんなものを作れるのだ。

出典: 3DPrint

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

CHIPは売価9ドルの何でもできる超小型コンピュータ

486a429d068dfbe54705e101cfabfe90_original

クレジットカードぐらいの大きさのコンピュータが必要な人には、これで決まりだ。定価9ドルのシングルボードコンピュータCHIPは、Linuxを搭載し、コンピュータにできることは何でもできる。…Quakeをプレイすることも。

このボードにはWi-FiとBluetoothがあり、オプションで、VGAやHDMIで大型モニタにも接続できる。プロセッサのスピードは1GHz、RAM 512Mb、ストレージ4Gbだ。Debianの軽量バージョンをインストールできるし、タッチスクリーンとキーボードを備えたPocketCHIPというものも使える。こちらは初期のGame Boyぐらいの大きさだ。

f84ee5a2e3b8a9fe621e8f24a5515467_original

なぜこんなものを? そう、まず、なんと言ってもかわいい。コンピュータ本体は9ドル、VGAやHDMIが必要ならアダプタで10〜15ドル増しだ。これだけでも、すごい。Raspberry Piと同じく、まさに、メディアはメッセージだ。これだけ小さくて安いコンピュータがあるなら、誰もがコンピュータの新しい使い方を考えだすことができる。そのために最初から、いくつかのオプションハードウェアが提供されている。背中におんぶした子どもにゲームをプレイさせられるし、超小型コンピュータとしていろんな拡張が考えられる。

CHIPはKickstarterで目標額の5万ドルをとっくに突破し、今や30万ドルに迫る勢いだ(日本時間5/9 09:00)。発売は1年後で、ハードウェアアクセラレータのHaxlr8rが支えているから、製造能力もしっかりある。Raspberry Pi 2でこんなものを作ってもよいけど、CHIPならウェアラブルやそのほかの応用マイクロデバイスの実験を、すぐに開始できる。数年後に大ブームになると言われるIoTの敷居をぐーんと下げ、その裾野を大きく広げたと言えるだろう。いずれにしても、この、誰でも欲しくなりそうなおちびさんを使って、これからホビイストたちがどんなことをするか、そっちの方も楽しみだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

[ビデオ]TechCrunch DisruptのHardware Alley(ハードウェア横町)をぶらついてみた

TechCrunch Disruptではいつも、世界中から最高にクールなハードウェアスタートアップが一箇所に集まる。それがHardware Alley(ハードウェア横町)だ。ソフトウェアもネットワーキングもおもしろいけど、ぼくにとってDisruptのいちばんおもしろい部分が、この、‘金物屋さんの大集合’だ。ぼくが撮ったビデオで、その雰囲気はお分かりいただけるだろう。今回ぼくがとくに気に入ったのは、 The ParashootSupplyhog、それに子どもの玩具Kittyoだ。ほかのもすべて、すばらしかったけど。

このビデオの後半を、近くアップする予定だ。ご期待ください。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GATEは、郵便配達の代わりに一度ベルを鳴らす

5022345c1f298118126975fc5112f3a8_original

Gateの人たちは、あなたに郵便配達が来たことを知らせたいと考えた。Kickstarterで募集中のこの新製品は、誰かが郵便受に手紙を入れたり中を漁ったりしたことを知らせくれるスマート郵便受センサーだ。

システムは、伝統的な「田舎風」メールボックスにも、モダンな室内型「フラップ」モデルにも設置可能で、郵便が届いたことを知らせるだけでなく、次回の予想配達時刻まで教えてくれる。次の配達時刻をどんな精度にせよ知りたいと思う場面を私は想像できないが、郵便配達人の来訪が一日の重要な部分を占める人や場所は、十分多いだろう。

早期支援者は今すぐ199ドルで確保できる。設置は数分で終り太陽光で充電される。出荷は12月。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

スマートフォンを使った超ズーム撮像技法によるDNAリモート測定方法が開発された

90983_web

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者たちが、スマートフォンの超接近撮像技法によるDNAの画像化と測定の方法を作り出した。このツールは3Dプリントで作った小さなボックスが高倍率の顕微鏡となり、幅2ナノメートルほどの小さな物でも見ることができる。

“たとえて言えば、DNAはの大きさは人間の髪の毛の1/50000の細さだ。現在、DNA分子の画像化には、巨大で高価な光学顕微鏡が必要で、よほど高度な研究施設でなければ導入できなかった。それに比べると、私が作ったデバイスの部品は相当安い”、と、このプロジェクトに関わったUCLAのAydogan Ozcan教授は言っている。

発表文から引用しよう:

このデバイスは、各種の癌と、アルツハイマー病のような神経系の疾患の遠隔診断、および、感染症における耐薬性の検出に利用されることを意図している。このカメラを使うためには、最初に目的のDNAを蛍光性タグで隔離しラベル付けすることが必要である。Ozcanによれば、このような検査手続きはリソースの限られた遠隔地でも可能である。

DNAをスキャンするために当グループはコンピュータのためのインタフェイスと、その同じスマートフォン上で動くWindows用スマートアプリケーションを開発した。スキャンして得た情報はOzcanの研究室にあるサーバに送られ、DNA分子の長さが計測される。接続の状態が良ければ、すべてのデータの処理に要する時間は10秒弱である。

今の方法では必要な機材やコンピュータがかさばりすぎて移動性がないから、これは現場の研究者にとって神様からの贈り物のようだ。チームは今このツールを使って、マラリア関連の耐薬性の検出を行っている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

小さなロボットMicro Tugは体重の2000倍の重さの物を引っ張れる

 

高貴な蟻のようで、元気で愛らしいタグボートのようでもあるMicro Tugsは、自分より重い物でも引っ張れる。スタンフォード大学のBiomimetics and Dextrous Manipulation Lab(生物を模倣して器用で精巧な操作をロボットに行わせる研究所)で生まれたこのロボットには、圧力を加えると床やテーブルの上などに密着するプレートがある。体重12グラムのこのロボットは、その2000倍の重さの物を引いたこともある。

“大人の人間がシロナガスクジラを一人で引き上げることもあるが、これはそのロボット版だ”、と研究員たちは言っている。

このロボットは二つの簡単な車輪を使って動き回るが、物を引っ張るときには、密着性のおなかを床にぺたーっとつける。内蔵しているウィンチを使って物を短時間引っ張り、そのときロボットは車輪を使ってやや前進する。ロボットはその過程を何度でも繰り返し、最後には大きな物でも楽々、自分のところへ引き寄せる。

このプロジェクトの目標は、困難な場所で重い物を引っ張れるロボットを作ることだ。コントロール可能な密着パッドのおかげで、比較的平滑な面の上なら、このロボットは物を引っ張れる。草むらを這いまわることはできないが、タイルやガラスやコンクリートの上なら十分に使える。

出典: RoboticsTrands

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Windows 10 IoTをRaspberry Pi 2にインストールする方法

helloworldapplocal

Windows 10が複数のシングルボードコンピュータ向けにもリリースされたので、Raspbianのようなオープンソースのオペレーティングシステムより意外と良いかも?、という関心が界隈で芽生えている。では、Raspberry PiでどうやってWindowsを動かすのか? そしてそれは、何のために?

まず、Windows 10をRaspberry PiやArduino、Galileo、MinnowBoardFirstなどにインストールしてみたい人には、MicrosoftのGitHubページをおすすめしたい。嬉しいことに、ここには詳細で完全なドキュメンテーションが揃っている。それらは、“Windows Embedded IoT”のオフィシャルイメージをこれらのデバイスで使うためのインストラクションだ。それはここでもダウンロードできる。

OSXユーザへの注記: 最初ぼくは、Raspberry Pi 2用のSDカードをOS XやLinuxを使ってフラッシュするやり方を書こうと思っていたけど、残念ながらMicrosoftのFFUイメージファイルはWindows上の特殊なファイル操作ソフトでないと扱えない。ファイル名の拡張子を変えてもだめだったし、いろいろググっても名答はない。答が見つかったら、この記事をアップデートしよう。〔SDカードをフラッシュするために使うコンピュータは、Windows 10が動いていることが必要。〕

それでは、Windows 10 IoTをRaspberry Piにインストールしよう。

Screen Shot 2015-04-30 at 1.38.39 PM

1. Microsoft Connectのアカウントを作る。

2. ファイルWindows_IoT_Core_RPI2_BUILD.zipをダウンロードする(この中にflash.ffuがある)。このファイルを、アクセス可能な場所に置く。

3. 8GBのClass 10 SDカードをコンピュータに挿入する。

4. コマンドプロンプトを開き、次のようにタイプする:

diskpart
list disk
exit

これでSDカードのドライブ番号がわかるので、それを次のステップで使う。

5. Microsoftのインストラクションに従ってWindows 10からSDカードをフラッシュする。

そのやり方は、管理者のコマンドプロンプトから下のコマンドでイメージをSDカードに載せる(下のPhysicalDriveNの’N’は、前のステップで見つけた値。たとえばSDカードのディスク番号が3なら、下は/ApplyDrive:\.PhysicalDrive3になる):

dism.exe /Apply-Image /ImageFile:flash.ffu /ApplyDrive:\.PhysicalDriveN /SkipPlatformCheck

6. SDカードを慎重に取り出す。

これで、Raspberry Pi 2はこのカードでブートする。

[ツイート訳: Windows IoTのシェルはWin 10のいわゆる‘ユニバーサルアプリケーション’の一つだ。Raspberry Piにできるのは、これだけだけど。:D]

これは一体、何のためにやるのだろう? Microsoft自身の言葉によると、“Windows 10 IoT CoreはWindows 10の新しいエディションで、メイカーたちや商用デバイスの作者が無料または低価格で入手できる小さなデバイスでの使用に向いている”。つまり、Windowsの簡素化されたバージョンを、自分のデバイスに容易にフラッシュできる、ということだ。ArduinoやRaspbianをこれまで使っていた人なら、Windowsのこのバージョンにすぐになじめるだろう。

これの上でFar Cryをプレイする、というようなことではなくて、これにたとえばリレーやLEDなどをつないでIoTシステムを作るためのベースだ、と考えた方がよい。UIも、自分で独自のプログラムを作らないかぎり、とても簡素だ。

[related_articles]〔原文関連記事の日本語訳〕
This DIY Raspberry Pi Laptop Is Perfect For Your Weekend Machinations
Raspberry Pi Sales Pass 5 Million
Raspberry Pi 2 Arrives: 6x Faster, An “Entry-Level PC” For $35

 

これは、Microsoftにしては意外なほどフレンドリーなやり方だ。でも、根っからのオープンソースファンですら、Raspberry Piで組み込みシステムを作る人が増えることは大歓迎だろう。OSが何であれ。

Windows 10を使って何かクールなものを作った人は、ぜひ教えてほしい。今後の本誌記事で、ぜひ取り上げさせていただきたい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

人気デュオPomplamooseの最新ビデオではドローンがNatalyに恋をする

 

本誌TechCrunchのお友だちPomplamooseWikipedia)が今日(米国時間4/28)ポストしたビデオは、一人の女性とドローンと一輪の薔薇の花が登場する。曲はMadonnaのLike A Prayerを意図的に元気よくしたようなカバーで、良くできているけど、ビデオのストーリーはもっとすばらしい。

2022年にはドローンが知覚と感情を持ち、サンフランシスコのファッショナブルな倉庫みたいな家に住んでいる女性に恋をする。ドローンは自分の恋が社会的にも生物学的にも実らないことを知っているが、そこまで分かるけなげなクワッドコプターに恋を諦めることができるだろうか? できない、できるわけがない。ドローンが最愛の彼女とまわりから祝福される仲にはなれない、という事実にもめげず、彼はひたすら頑張り続けて、彼女をますます怖がらせてしまう。

曲はPomplamooseの次のアルバムに入っていて、定番のパワーポップの見事なカバーだ。ビデオは、ドローンがLGのスマートフォンらしきものを使って、たどたどしく”I love you”を言うところだけでも、一見の価値はある。ぼくなら、恋をするドローンが未来の人類に君臨する大君主でもかまわないけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ドローンを使って建築現場などの地図を短時間で作るIdentified Technologiesが早くも黒字

identified-technologies-vertical-construction

仕事の現場(建築現場、原油採掘現場、などなど)の地図を作ることは難しい。そこでIdentified TechnologiesのDick Zhangは、それをドローンにやらせようとする。

200万ドルの資金で創業された彼の会社は、現場の地形図を作るドローンを顧客に提供する。操作者不要の完全自動で、途中で電池交換もできる。提供システムにはドローン本体のほかに、ドローンのねぐらとなるベースステーション(基地)も含まれる。

3d Volumetric

同社はすでにペンシルベニア州で多くの顧客を開拓し、利益が出ている。

Zhang曰く、“ここには、全米の天然ガスの40%が蓄蔵されているというシェールガスサイトMarcellus Shale地区があるからね。うちは毎月安定して伸びてきたよ。今年中には展開規模も売上も10倍になるだろう”。

2D Distance Measurement

これまで、このような広大な現場の地図作成は、航空写真を利用してきた。でもこのターンキーシステムならどこでも誰でも簡単に使えて、航空写真よりずっと早く地図を作ってくれる。航空写真なら数か月、ドローンなら6時間でOKだ。

当然ながらシステム本体を買うと高価なので、今後は会費制などで有料サービスも提供したい、とZhangは言っている。でも大型プロジェクトではかなりの費用節約になるから、これはドローンを利用するスタートアップのヒット作と言えるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

3Dプリンタの次は、もちろん4Dプリンタだ…ぐにゃぐにゃのソフトロボットも作れる

90659_web

ありえないことが何でもある未来の世界へようこそ。オーストラリアのウロンゴン大学の研究所ARC Centre of Excellence for Electromaterials Science(ACES)が、4Dプリンタを作った。それは、そのプリンタがオブジェクトを時空連続体の中へ出力するという意味ではない。そうではなくて、使われている素材の物性に応じて変化するオブジェクトを作るのだ。たとえば複数素材のオブジェクトを押出成形したり、熱湯に触れると閉じるバルブを作ったり、動くメカニズムを一体プリント(一体成型)したりする。

彼らのプレスリリースによると: “3Dプリンタのように層構造で目的の形をつくるが、新しい素材を使うことによって、それが、ある形から別の形へと変身できる。まるで、子どものTransformer玩具のように”、だと。

つまり、物というよりは何らかの機構、メカニズムを、一回の連続的な工程でプリントするのだ。これまでは3Dプリントされたオブジェクトの中に伝導性の部品を配線することができたが、このプリンタでは一回のプリント工程の中で感熱性のフィラメントや、感圧性のフィラメント、可動部品などを配置できる。

“これがクールなのは、プリンタから実際に動くデバイスが出てくることだ。組み立て工程がなくなるのだ”、とACESのMarc in het Panhuis教授が言っている。

研究者たちはこのプリンタが、ゴム製の部品を膨張〜収縮して動いたり、あるいは生物の器官を模倣する、“ソフトロボット”の時代をひらく、と期待している。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

2015年(ドーナツによる)宇宙の旅

screen-shot-2015-04-24-at-8-35-47-am

宇宙にドーナツを打ち出してみようとする人が、つい最近までいなかったというのが不思議に感じられさえする。2015年というのは、かくまでに夢のない時代であったのだろうか。もちろんお菓子自身が宇宙を夢見ることなどあり得ない。しかし夢多き人類さえ、お菓子を宇宙に打ち出してみようと考えていなかったのだ。しかし、ついに二人の兄弟がことを成し遂げた。

英雄と呼ぶにふさわしい兄弟はBenjaminおよびAlexanderのJönsson兄弟だ。スウェーデン出身の二人が、ヨーロッパ産のドーナツを成層圏を超えた世界に送り出した。実行したのは4月9日のことだった。しばらく前の話ではあるが、今になって話題が世界に広がりつつある。この二人のスウェーデン人は、飛行許可の容易さもあって世界の果て(ノルウェイ)にまで出かけて宇宙へのチャレンジを成し遂げたのだ。ドーナツをバルーンに結びつけ、宇宙との境目まで飛ばせて、そしてベッテル湖に着水させたのだった。ドーナツはボランティアが無事回収に成功した。

ところで。このニュースは果たして重要だろうか。現在の技術動向を考えると、何らかの物体を宇宙に送り、そしてその経過を記録するというのはさほど大したことではないかもしれない。しかし、専門家でもない兄弟が、ふとした気まぐれで大した予算もなく物体を宇宙に送れるというのはなかなか大したことなのではなかろうか。仕掛けもありあわせのものといってよいだろう。単なる思いつきによるできごとと言う事はできるが、ここから宇宙研究を志す子供が出てこないとは限らないかもしれない。

但し、この実験で使われたドーナツは、どうも趣味に合わない。TimbitやBoston Cremeのものを使ってくれたら良かったのにと思ってしまう。「宇宙を旅したお菓子」が人気を集めるのは、もう少し先のことになりそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Raspberry Pi + Arduino合体ボードの改良版UDOO NeoはWiFI、Bluetooth、各種センサーが付いてAndroidも走る

screen-shot-2015-04-23-at-5-52-32-pm

最初のUDOOボードには大いに驚かされた。Raspberry PiとArduinoを融合したそのシステムは、シングルボード上で小さなコンピューターを動かすと同時に電子プロジェクトを制御する。それは非常にギークなツールでありかなりの人気を呼んだ。そして今、UDOOが帰ってきた。ずっと強力になって。

新しいUDOO Neoは、Raspberry Pi、Arduinoボード、9軸センサー、磁力計、加速度計、ジャイロスコーム、Wi-Fi、Bluetoothを塔載し、Androidも走る。つまり、このボードを自作のガジェット ― ドローン、ゲーム機等 ― に組み込めば、内蔵のArduinoを使ってスイッチやリレーやセンサーを読み書きして、物体の空間中の位置を特定することができる。

価格は49ドルからで9月に出荷される。私は初代のUDOOで遊んで非常に感銘を受け、作者たちは次期製品は相当クールなデバイスにすると約束した ― そして約束を守ったと私は思う。

902bcb06fc99bbd226b6263b71aa6849_original

UDOO Neoを何に使うかわからない人は、たぶんこのデバイスの対象ユーザーではない。しかし、いじり屋たちは山ほどの使い道を見つけ出すだろうし、ハードウェアにAndroidを移植しようと考えていた人たちもデュアルOSサポートを喜ぶだろう。一般にこの種のボードは優れたプロトタイピングツールであり、遊ぶのにも最高だ。息子と私は、初代UDOOでミニアーケードシステムと携帯電話を作った。

詳しくはKickstarterを参照されたい。すでに目標金額を大きく越えている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Matternet、スイスポストとの協力により、今年の夏よりドローンによる郵便物配送実験を開始

screen-shot-2015-04-23-at-8-04-27-am

スイスで郵便業務を行うSwiss Postが、配送システムとしてのドローンの開発を行なっているMatternetのシステムを使って、ドローン配送に取り組む予定なのだそうだ。今年の夏にも実証実験を行うことにしているとのこと。「法規制面や運用上の問題点を明らかにし、ドローンを活用する上での技術面およびビジネス面での課題を明らかにする」ことを目的としている。

実証実験段階ではあるわけだが、ともかく郵便物をロボットが配送するような時代になってきたわけだ。

Matternetが提供するONEという名前のドローンは、1度の充電で重さ1kgの荷物を20kmの距離まで運ぶことができる。薬や資料、あるいは機械のパーツなどの配送で試してみたい考えだ。

MatternetはAndreas RaptopoulosおよびPaola Santanaが設立した企業だ。Raptopoulosの、空を飛ぶ車を作ってみたいという夢から生まれてきた。NASA Ames Laboratoryで開催されたシンギュラリティ・ユニバーシティにサマープログラムに参加したのち、活用範囲の広い小型クワッドコプターの開発を行うMatternetを設立をしたのだった。Flextronics、Scott Banister、およびNasなどからシード資金として220万ドルを集めている。

Matternetはこれまでにも、ハイチにおける配達困難地域に対して薬や生活用品などを配送する実証実験を行なっている。今回はスイスにて何種類かの実験を行いたい考えだが、既に他社の追随を許さない飛行経験を持っているといえる。

「配送ソリューションに、弊社のプロダクトを組み込む形で参加したいと考えていました。そんなときに話をしにきてくれたのがSwiss Postです。その結果生まれたシステムについては、技術面ではすべて弊社が担当し(ドローン、離着陸施設、バッテリー、充電ステーション、クラウドソフトウェア等)、その運用をSwiss Postに任せる考えです」とRaptopoulosは言っている。

「クアッドコプターというのは、乗り物に関わる発明品として、内燃エンジンにまさるとも劣らない史上最大級のものだと思うのです。技術的には非常にシンプルでありながら、今後3年ないし5年でますます発展していくソフトウェアによって、さまざまな応用可能性が開けているのです。天候やGPSの状況によらずに安定して飛行し、また障害物を検知して避けるための技術なども磨かれていくこととなり、10年以内にはいっそう便利なツールとして各所に広がっていくことでしょう。“software eats xxxxx”というような言い回しが流行ったことがありました。クアッドコプターの世界では、まさにソフトウェアの進化がドローンの輸送部門への進出にまっすぐ繋がっているのです」。

迅速な配達がほとんど不可能な地域にも、都市部並みの商品配送を行えるようにする可能性を探ることが実験の目的だ。自律的に動作する安全なドローンを何台か飛ばすことで、自律的で安全な、そしてもちろん迅速な配送システムを構築しようとしている。

Raptopoulos曰く「時代の曲がり角にきているのです」とのことだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

3Dプリントして組み立てるドローンElecFreaksはIggで買ってもよいし無料でダウンロードもできる

ELF VR Nanoと名付けられた3Dプリントのドローンを、Indiegogoで予約購入できるし、Thingiverseからダウンロードできる。つまり、そのプロダクトを買ってもよいし、自分でプリントしてもよい。これほど純粋で完全なオープンソースのハードウェアプロジェクトは珍しいし、自分ちでプラスチックのパーツをプリントできることが、とってもクールであることを、実際に体験できる。

ELFは昨年10月に設計のプロジェクトとして始まり、そのクワッドコプターは今では完成している。キットをIndiegogoで65ドルで買えるし、パーツを自分でプリントするなら無料だ。ただしDIYの場合もモーターや電子部品は買うことになるが、今やDIYのためのツールや用品は何でもあるから、それほど難しいことではない。

同社はこう書いている:

ELFプロジェクトには、完全にオープンなハードウェアとソフトウェアのプラットホームを目標として着手した。ハードウェアは自由に変えたり新しい機能を加えたりできる。またアプリケーションの個人化も承認や監視なしで行える。さらにオープンソースは、そこからの今後の発展に制限や限界がない(可能性は無限だ)。リリースされているファイルで誰もがELFの学習と構築を開始でき、メインボードの設計やその電子回路などをあらゆる細部まで知ることができる。われわれは、オープンソースの意義と重要性を深く認識している。開始したのがたまたまわれわれであっても、それが真にオープンであれば、もっと高度なデベロッパたちによってさらに大きな前進ができ、最先端の技術に万人がアクセスできるようになる。

そのドローンはとても小さいが、ビデオの撮影と送信ができる。ELfのチームは、720pで撮ったビデオをGoogle CardboardのようなVRデバイスにストリーミングできる、と想定している。組み立てははめ込み式なので、ネジや接着剤は不要だ。

発売は7月の予定だが、クラウドファンディングの目標額は軽く達成しそうだ〔すでに目標額の3倍を超えている〕。ところで、このぼくは、3Dプリントのドローンが人類の王になるなら、大歓迎だ。

出典: 3Ders

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


日本で大人気のFantasicalがバージョンアップ、カレンダー上のアポイント管理がさらに便利に

Fantasticalの熱狂的なファンのみなさま、お喜び下され! カレンダーにアポイントメントを記入できるこのアプリケーションは、Macのメニューバーの上のボタンをクリックして、ふつうの文章で”Eat pork with Alex at 5pm on Wednesday”(水曜日の午後5時にAlexと豚焼き肉を食べる)とタイプするだけでカレンダーに載ってしまう、というすぐれものだが、このたびシステム…自然言語処理の部分…が大幅に改良されて、より高度なリクエスト”Eat pork with Alex every Tuesday”(毎週火曜日にAlexと豚焼き肉を食べる)とか、リマインダーの”Remind me to eat pork with Alex when I get home”(帰宅したときAlexと豚焼き肉を食べることを思い出させてくれ)などにも対応できるようになった。またユーザは、今後のアポイントメントのすべてをざっと一望できるようになった。

作者のMichael Simmonsは語る: “Fantasticalを始めたときはカレンダーを良くしたいと思った。今度のFantastical 2では、Fantasticalを良くすることに努めた”。

デザインも一新され、全アポイント一望画面とともに、iCalよりも情報密度の高いカレンダー画面が提供される。Simmonsがとくに自慢したいのは、日本語対応の実装で、日本語で入力した文章も、同アプリケーションの自然言語処理で正しく理解される。だから日本語でも、簡単にアポイントを記入できる。


〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

Fantasicalの核心的な機能は、ユーザが文章で書いたアポイントの構文解析だ。入力の中に、「何を」と「いつ」という情報さえあればよい。アプリケーションは文章の各部を解析して、結果をカレンダーの欄に入れる。そのワザを見てると、楽しい。今度のアップデートでは、すべてのアポイントを一覧できる色分けされたカレンダーと、複数のカレンダーがサポートされた。リマインダーは位置を指定できるし、また、複数のカレンダーのうち、今いる位置と関係のないアポイントカレンダーは隠してくれる。

アプリケーション(Mac用)のお値段は1-4つが単価4000円、5-9つが3600円、10以上の大量一括購入が単価3200円だ。ここで買える(日本語ストア)。

Fantasticalは、今やMailboxやSunriseやOutlook for iOSなどで一般的になった自動的な個人情報管理の、さきがけとなったアプリケーションだ。このアプリケーションは細部にひたすら目を向けて、ユーザが必要とするものを、必要とするときに、拾い上げる。それがデスクトップでもモバイルでも変わらない。Simmonsによるとこのアプリケーションはとくに日本で人気があり、もともと日本では、こういう“秘書タイプの”アプリケーションが広く使われているのだ。さて、Alexが塩豚を好きだといいんだけど…。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa