レストランと納入業者をつなぐプラットフォームのPepperが消費者向け配送に事業転換

新型コロナウイルス感染拡大がレストランに与える影響は言うまでもないが、食品を納入する業者が受けている影響は忘れられがちだ。レストランが休業してしまえば、食品納入業者にはもう納入先がない。そして納入業者は引き続き大量に食品を調達することができる。

一方、一般消費者は食品の確保や、食品を買いに行くリスクをとるか信頼性が低くなりつつある食品配送サービスに注文するかの判断にストレスを感じている。そこで、この分野に参入したのがPepperだ。

Pepperは昨年後半に、レストランと納入業者をつなぐ企業向けプロダクトとしてスタートした。ほとんどのレストランは6社以上の納入業者と取引があり、その1社ずつにメールや留守番電話、テキストメッセージで毎晩発注している。注文受付の確認がないことも多く、レストラン側は注文通りの品物が時間通りに届くのを待っていた。

この業界をデジタル化するために、Pepperはレストランが納入業者の連絡先情報を入力してすぐに発注でき、納入業者がボタンをタップすれば注文を確認して処理に入れるアプリを開発した。

サービス開始から半年が経ち、Pepperにとって状況は劇的に変わった。同社の共同創業者でCEOのBowie Cheung(ボウイ・チャン)氏は、ビジネスを考え直すことになった。

レストランから納入業者への注文に加え、「Pepper Pantry」という消費者向けのポータルを開設し、ユーザーが納入業者に直接注文できるようにした。

ユーザーはプラットフォームの利用料として一律5ドル(約540円)を支払い、精肉、農産物、乳製品などのカテゴリーから食品を選んで家に直接配送してもらうことができる。

もちろん、Pepperと大量の納入に慣れていた業者にとっては、このための対応がかなり必要だった。しかし業者側には、家族や個人に適した量に食品をパッケージするための雇用を創出している。

チャン氏によれば、パッケージの内容量はまだ多いものの、レストランからの発注に比べるとSam’s Clubやコストコで購入するのに近いという。

納入業者は最低注文額を0ドルから150ドル(約1万6000円)の間で設定できる。これまでに納入業者8社がPepper Pantryプラットフォームに参加し、ニューヨーク市周辺(ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット)とボストン市周辺でサービスを提供している。

Pepperはこれまでの調達額を明らかにしていないが、Greylock PartnersのMike Duboe(マイク・デュボエ)氏とBoxGroupから資金提供を受けたことを公表している。

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(翻訳:Kaori Koyama)

新型コロナによる学校閉鎖を受けVarsity Tutorsがオンライン学習サイトを無料公開

生徒と先生をライブ、オンデマンドでつなごうとするEdTech(教育技術)企業のVarsity Tutorsが、新型コロナウィルスのパンデミックで世界中の学校が閉鎖される中、生徒と親のためにVirtual School Day(バーチャル登校日)という無料アプリを米国時間3月16日に公開する。

アプリは、幼稚園年長から高校3年まで(K-12)の主要教科のオンラインクラスを、20時間以上ライブで提供するもので、各クラスではVarsity Tutorsが擁するエキスパート教師が教鞭をとっている。教師たちは教科内容を教えるだけでなく、バーチャルで教育も行っている。

主要クラスにはK-12の数学(四則演算から微積分まで)、読解、文学、作文、科学(生物、化学、物理)をはじめ、その他の講座もある。たとえば特定のテーマを集中して学びたい生徒のために、数学、科学、英語の専門家教師が教えるクラスもある。

Virtual School Dayには、年齢グループごとの特別授業もあり、小学生向けの「The Story of Your Favorite Fairy Tales(有名な童話の物語)」や「Secretes of Staying Healthy(健康を保つ秘訣)」「中学生向けのThe Science of Pandemics(パンデミックの科学)」や「Video Game Sound Design(ビデオゲームのサウンドデザイン)」「高校生向けにはHistory of National Parks(国立公園の歴史)」「Careers in Science(科学に関する職業)」といった授業も用意されている。

この数年間、Varsity Tutors はオンライン教育に大きく力を入れていて、2019年1月には Veritas Prepを買収して個人授業によるオンラインクラスをさらに強化した。Varsity Tutorsは設立以来1対1の家庭教師に重点を置いており、当初は対面で、後にはオンデマンドのビデオチャットを利用したオンライン方式になった。

同社はアプリを開発し、教師側にはホワイトボード機能、文書編集などのツールを備えている。

これまでに1億ドル(約106億円)以上の資金を得ているVarsity Tutorsは、個人指導だけでなく、ライブ講座、オンラインコース、SAT、ACT向けの無料テストなどにも事業を拡大している。

Varsity TutorsのChief Academic Officer(最高学術責任者)Brian Galvin(ブライアン・ガルビン)氏は、Virtual School Dayについて声明文で次のように語った。

大規模な休校によって、生徒、親ともに大きな困難に直面している。一部はオンライン教材を提供しているが、ほとんどの学校は最低限の自習用の宿題か、何も与えていない状態だ。親たちが子どもの学力低下やビデオゲームといった消費カロリーゼロの遊びに時間を費やしていることを懸念するのも当然だ。高品質の教材を無料で提供し、この困難な時期に生徒たちの学習意欲を維持することで、全世界の家族の主要なストレス要因を取り除けることを願っている」

Virtual School Dayクラスはすべて英語で、全世界で利用できる。興味のある人はこのwebinar(ウェビナー)で日本時間3月18日9時から詳しい説明を確認することができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

超ターゲティング広告で突飛なアプローチでVCと連絡をとったスタートアップ

スタートアップはVC(ベンチャーキャピタル)の注意を引くために、かなり突飛な手を使ってきた。たとえばInstacartの創業者であるApoorva Mehta(アプールヴァ・メタ)氏は、当時Y CombinatorのパートナーだったのGarry Tan(ギャリー・タン)氏に、自社のサービス使ってビールを6パックを届けた。Y Combinatorの締め切りを2カ月過ぎた時だった。

米国時間3月14日も、あるスタートアップの創造性が発揮された。大企業にノーコードで仕事を自動化するツールを提供しているTadabase.ioが掲載した広告、それは超ターゲティングされていた。

ProductHuntの創業者で、WeekendFundの投資家でもあるRyan Hoover(ライアン・フーバー)氏がその広告を見つけてTwitterでシェアした。

フーバー氏は、自身が投資している会社を紹介するためにベンチャーキャピタリストのMark Suster(マーク・サスター)氏をGoogleで検索していた。しかし、代わりに彼が見つけたのはサスター氏を真正面から直接ターゲティングしたTadabase.ioのGoogle広告だった。

「マーク・サスターさん、あなたはまだノーコードに投資していませんね」とその有料広告には書かれていた。「だからあなたの注意を引くためにこの広告を出しました。私たちの節約のため、これをクリックしないようお願いいたします」。

私は、UpFront Venturesのマネージング・パートナーであるサスター氏に接触し、あの広告をどう思ったかを聞いてみた。「すごく気に入った」と彼は答え、すでにCEOと連絡を取り、来週の電話ミーティングを設定していた。

果たしてこの巧妙なGoogle広告が実際の投資につながるかどうかはこれからの話だ。もう1つ気になるのは、果たしてフーバー氏は取引に絡んでくるのだろうかということだ。

私はTadabaseの創業者でCEOのMoe Levine(モー・レヴァイン)氏にメールを書き、あの広告について、どうやってターゲティングしたのか、来週の電話をどう思っているのかを質問した。まだ返信はない。連絡があったら記事を更新するつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

社内ツールを作るためのノーコードプラットホーム「Snapboard」

ノーコードツールがこのところ好調で、Y Combinator出身のSnapboardもその波に乗ろうとしている。SnapboardはCalum Moore(カルム・ムーア)氏が単独の創業者として作ったプロダクトで、同氏の1年間毎週1つのプロダクトを作るという個人的チャレンジの産物だ。2週目に同氏は、作らなければならないアプリやサービスの数だけでなく、ソーシャルメディアにポストすべきプロダクトに関する記事の本数も大変であることを悟った。

そこでムーア氏は「それらすべてのアプリとツールの開発を1つのダッシュボードから管理したい」と考え、Snapboardを作った。

Snapboardを使えば、ユーザーはさまざまなアプリとプラットホームを1つのカスタマイズ可能なダッシュボードでリンクし管理できる。Snapboardの名のとおりユーザーは社内的に使うツールになるボードを手早く作るが、そのときプロダクトやエンジニアリングのチームが社内プロジェクトとして関わってこない。ムーア氏はそれを「すべてのデータがすでにそこにあるAirtableだ」と説明する。

Snapboardのプラットホーム上では、ShopifyやDropbox、Google Analytics、MailChimp、MongoDB、MySQL、Trello、Zendeskなど、50以上のアプリを利用できる。ムーア氏は、アプリを新たに統合してSnapboardに載せることをいちいち気にしないし心配もしない。スタートアップやテクノロジー企業が使う人気ツールには、ほとんどどれにもAPIがあるからだ。

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このプラットホームのユースケースは数え切れないほどあり、便利であるだけでなくそれらを実装するのも大変だ。ムーア氏が挙げた例の中には、個々の顧客1人ひとりのボードを作る、MailChimpが送ってきたメールにStripeのデータを結びつけて動作をターゲットしてみる、といったものがある。

そして、このプラットホームの柔軟性はほとんど何でもできるところにある。ただし、何をどうしたいのか事前によく理解する必要がある。曖昧なものや、あまりにも多くの使い方があるものは、難しいだろう。同氏によると、重要なのはSnapboard用のテンプレートライブラリを素早く作ること。それによって新しいユーザーにいろんなインスピレーションのネタを与えることだ。

Snapboardは無料でも使えるが、1人あたり月額10ドルで高度な機能もある。今、登録ユーザー数は3000で、WAU(週のアクティブユーザー)は230人程度だ。「ターゲットはもっぱらテクノロジー企業だが、Snapboardの社内ツール作成プラットホームは他の業界にも用途はある」と彼は見ている。

数え切れないほど多くの使い方のあるプラットホームに、目的に応じた正しいメッセージを送るのは、決して容易ではない。それだけでなくムーア氏が気づいているのは、現状のUXがあまりよくないことだ。

同氏は「デベロッパーにしかできないことを素材にして、万人向けのツールを作ろうとしてきた。デベロッパーにプラットホームを与えれば、黙っていてもそれを使いこなせる。自分なりに、それを使えるようになる。しかしテクノロジーに疎い人びとは、もっとわかりやすくて使いやすいものを求める。でも、今やろうとしているのは、技術的な体験を技術系でない人びとに届けることだ」と語る。

SnapboardはY Combinatorから15万ドル(約1566万円)を調達しており、3月16日から始まるデモデーに登場する。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

窮地のコンビニを再構築するFoxtrotが19億円を調達

オンデマンドの配達サービスが驚異的な成長と遂げる中で、コンビニエンスストアは比較的手つかずで取り残されていた。つい最近までは。

2013年に設立されたFoxtrot(フォックストロット)は、店での購入かネット注文で配達させるかを客が選べるようにして、窮地のコンビニを再構築しようと考えている。

同社は米国時間2月5日、1700万ドル(約18億7000万円)の成長資金を調達したと発表した。ImaginaryとWittington Venturesが共同で率いるこのラウンドには、前回の支援者であるFifth Wall、Lerer Hippeau、RevolutionのRise of the Rest Seed Fund、M3 Ventures、シカゴ大学、Collaborative VC、Wasson Enterprise、そして新規にBluestein AssociatesとBarshop Venturesが加わっている。

Foxtrotは、クラフトビールやナチュラルワイン、おなじみのブランドとしてOreo(オレオ)のクッキーやBounty(バウンティー)のペーパータオルなどの日用品、さらにFoxtrotブランドのサンドウィッチ、惣菜、コーヒーなど幅広い製品を取り扱う。地元ブランド、新興ブランド、伝統ブランドがひとつ屋根の下に並ぶという驚きの品ぞろえだ。全体としてFoxtrotは、100以上の業者と協力して800種類以上の製品を販売する。

創設者でCEOのMike LaVitola(マイク・ラビトーラ)氏によれば、コーヒー、サンドウィッチ、グミキャンディーなどのFoxtrotの自社製品、HimsやMatchaBarなどの新興ブランドの製品、Bud Light(バドライト)とオレオなど有名ブランドの主要産物の比率は均等になるという。

だが、店舗はそれほど重要でもない。Foxtrotはアプリを使った全製品のオンデマンドの配達サービスも行う。しかも、前月に100ドル以上Foxtrotで購入(店舗でもネットでも)していれば、1カ月間の送料が無料になるロイヤリティープログラムも提供している。

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Foxtrotはダラスとシカゴに店舗を構えている。今後、ワシントンD.C.をはじめとして足場を広げていく計画だ。同社は、前年比の収益は2倍、電子商取引の顧客ベースは前年比で150%を記録しているという。店舗とネットの収益は半々だ。

雇用面では、来店した客に商品を選び包んで渡す店舗の従業員は正規職員となる。配達員は契約だが、Foxtrotのオンデマンド配達サービスに関する独自のベストプラクティスに基づいて同社に直接雇用される。

ラビトーラ氏は、小売りからオンラインに至るまでの一貫したエクスペリエンスの維持を、ひとつの大きな挑戦と考えている。「それらは根本的に異なるものです」と同氏。「この2つでひとつの成功を収めることは、片方だけ成功させるのとはまったく違います。今後、最初の市場と同じように成功するためには、ネットでも店舗でも、お客様が来店したときに、同じブランドがそろった同じエコシステムにいると感じてもらえるようにしなければならないのです」。

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(翻訳:金井哲夫)

お勧めベビーフードからエンジニア探しまで、働くママ向けSNSのHeyMamaが約2億円調達

携帯電話に費やす時間がどんどん長く、そして仕事はより忙しく、暮らしがさらに不可抗力的になるにつれ、他人と個人的なつながりを持つのは難しくなっている。HeyMamaはそれを変えたいと考えている。

プレミアムなソーシャルネットワークであるHeyMamaはズバリ、他人とつながったり、会話したり、人から学んだりする機会を探している働く母親のためのものだ。HeyMamaは米国時間1月29日、200万ドル(約2億円)を調達したシードファンディングのクローズを発表した。投資家には、HeyMamaのプレ投資メンバーだったRebecca Minkoff(レベッカ・ミンコフ)氏、 Kori Estrada(コーリ・エストラダ)氏、Kathryn Moos(キャスリン・モース)氏、Janna Meyrowitz Tuner(ジャナ・メイロウィッツ・ターナー)氏、Divya Gugnani(ディヴィヤ・ググナー二)氏、Alison Wyatt(アリスン・ワイアット)氏、Sari Azout(サリ・アゾウト)、Kymberly Marciano(キンバリー・マルシアーノ)氏、Karen Cahn(カレン・チャン)氏が名を連ね、Keith Billing(キース・ビリング)氏も本ラウンドに参加した。

HeyMamaにはいくつかの事業の柱があるが、最も重要なものがプラットフォームそのものだ。このプレミアムなプラットフォームでは、メンバーがフォーラムに投稿したり、「Tech Moms(テクノロジーママ)」「シングルマザー」「資金調達中ママ」といったグループに参加して会話したりできる。そしておそらく最も大事なのは、全メンバーがHeyMama会員データベースにアクセスして、他のメンバーをよく知ったり直接電子メールを送ったりできることだろう。

興味深いことに、バリュープロポジションという点においてHeyMamaはハイブリッッド的だ。母親たちはHeyMamaでおすすめのベビーフードについて尋ねたり、自分の会社で働いてくれるエンジニアを探したりといったことが同じセッションでできる。創業者のKatya Libin(カティヤ・リビン)氏とAmri Kibbler(アムリ・キブラー)氏は、多くの会員が専門的な目的、あるいは個人的な目的でレコメンデーションを探していると話す。

別の事業の柱としてはHeyMamaイベントがある。同社は全米11都市でイベントを開催し、ブランド提携で収入を得ている。例えば、Lincoln Motor Companyが2020メンターシップイベントシリーズのスポンサーだ。

リビン氏はオフラインの要素は多くの母親が参加する要因となっていると指摘する。というのも、直接顔を合わせる方法が他にないからだ。またおまけとして、HeyMamaでは面白いプロダクトやサービスで割引が受けられる。

会員の85%が口コミでネットワークに参加すると同社は話す。新規ユーザーが実際に申し込むと、HeyMamaのスタッフが入会を認めるか調査する。申し込みを受け入れる率はおおよそ85%とのことだ。同社は、他のメンバーにサポートを求めるだけでなくサポートを提供できる新規メンバーを優先する。

会費は月35ドル(約3800円)もしくは年349ドル(約3万8000円)だ。同社は正確な会員数について明らかにしなかったが、「何千人もの」会員がプラットフォームを利用していると話した。

HeyMamaは実際には、ソーシャルメディアアカウント、そしてオンラインマガジンという形で2014年に登場した。働く母親が最善のかたちで扱われていないことを認識し、2017年にプレミアムなソーシャルネットワークを事業の中心に据えた。

「このコミュニティは互いにサポートし合おうという野心的な女性のためのものだ」とキブラー氏は話した。「こうした女性たちは驚くほど多忙で、HeyMamaではあらゆるものについての吟味されたレコメンデーションを提供したりもらったりできる。またメンバーはそうしたレスポンスが自分と同じような女性が提供するものということを知っている」

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(翻訳:Mizoguchi)

「フォートナイト」が米国の高校と大学の公式スポーツに

世界中で大人気のゲーム「フォートナイト」が、ロサンゼルスを拠点とするスタートアップPlayVS(プレイバーサス)の働きにより、米国の高校と大学に公式スポーツとして導入される。

PlayVSはEpic Games(エピック・ゲームズ)と提携し、リーグ戦形式の対戦を、大学生や高校生を対象に設定した。またこれにより、PlayVSは大学の市場に参入することとなった。

PlayVSは、昔ながらのバスケットボールやフットボールと同等に、eスポーツを高校に導入してもらうという使命のもと2018年4月に創設された。全米州立高校協会と手を組むことで、高校(または父兄、生徒自身)はプレイヤー1人につき64ドル(約7000円)を支払うことでリーグに参加し、一般的なスポーツと同じように他校と試合ができるようになる。

だが、PlayVSの提携相手は、全米州立高校協会(全米大学体育協会の高校版)だけではない。ゲームパブリッシャーそのものとも提携をしている。それがPlayVSを一歩前進させた一助になったと、創設者のDelane Parnell(ディレイン・パーネル)氏は言う。

ほかの企業は、ゲームを軸に有料の対戦リーグを設定しているが、パブリッシャーと直接提携するという形は皆無ではないが非常に希だ。そうしたスタートアップは、ゲームの知的財産権を持つパブリッシャーの一存で潰されてしまう恐れがある。

PlayVSは、世界でもっとも人気の高いゲームのメーカーであるEpic Gamesとの提携を果たした初めての企業だ。またこうしたパブリッシャーとの提携により、PlayVSは、学校や団体の伝手をほとんど必要としない形でその経験を商品化できる。プレイヤーは、ただPlayVSにサインインして、予定されている試合に参加するだけでいい。そしてPlayVSは、その試合から吸い上げた数値データや見識を、プレイヤー、コーチ、ファン、さらには人材スカウト担当者に提供できる。

PlayVSにとって、大学という世界は新しい挑戦になる。高校に拡大したお陰で全米州立高校協会は急速に発展的な成長を遂げた。創設以来、1万3000校を超える高校がPlayVSを通じてeスポーツ代表チームを待機リストに登録している。これは、全国の高校の68%にあたる。PlayVSは、比較対象として、フットボールクラブのある高校は、全米で1万4000校を少し超える程度だと話していた。

全米州立高校協会は全米大学体育協会とつながりがあるものの、公式な提携という形はとっていない。そのためPlayVSは、各大学を個別に訪ねて彼らの技術を売り込まなければならないのだ。だが幸いにも、彼らは世界で一番人気のあるゲームを武器にできる。しかも今は、多くの大学がeスポーツによる奨学金やeスポーツ課程の開講を検討している好機だ。

PlayVSが銀行に相当額の現金を預けていたとしても、それが障害になることはないだろう。設立以来、同社は9600万ドル(約105億円)を調達している。

その他のPlayVSのゲームタイトルとは異なり、フォートナイトの第1シーズンは、登録ユーザーなら無料で参加できる。これはEpic Gamesとの提携による恩恵だ。第1シーズンの登録締め切りは、高校は2月17日、大学は2月24日となっている。シーズンの公式スタートは3月2日を予定している。

参加形式はデュオ。団体は2人1組のチームをいくらでも登録できる。トップになったチームはプレイオフに招待され、5月のチャンピオンシップ出場をかけて戦うことができる。

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(翻訳:金井哲夫)

会員制の動物病院Small Doorがニューヨーク7番街に正式オープン

会員制の動物病院Small Doorは米国時間1月22日、米国ニューヨーク7番街に正式オープンした。Small Doorは昨年11月から、この場所にソフトローンチしていた。

同社は2019年の4月に350万ドルのシード資金を調達して注目を浴びた。そのラウンドをリードしたのはLerer Hippeau Venturesで、Primary Venture PartnersBrand Foundry Venturesが参加した。また、Flatiron Healthの創業者であるNat Turner(ナット・ターナー)氏とZach Weinberg(ザック・ワインバーグ)氏、Warby Parkerの共同創業者であるDave Gilboa(デイブ・ギルボア)氏とNeil Blumenthal(ニール・ブルメンタール)氏、そしてSweetgreenの創業者であるJon Neman(
ジョン・ネマン)氏、Nic Jammet(ニック・ジャメット)氏およびNat Ru(ナット・ルー)氏らも参加した。

同社は、動物病院に会員制という新しいやり方を採り入れている。その点は、人間のプライマリケアサービスOne Medicalに似ている。

今の動物病院の問題は、獣医の過重労働と低収入だ。そして患者の待ち時間は長く、診療時間は短く、獣医もプロとしての尊厳ある生活を送れない。Small Doorは、会員制の導入によって獣医がペットの患者を診る時間が増え、患者と飼い主の待ち時間が大幅に減ると考えている。

同社は健康的な動物病院にも配慮している。たとえば待合室は広くて、小さな凹みが随所にあり、待ち時間に動物が他の動物の脅威を感じないようになっている。

会費は、サービスの内容によって段階的だ。たとえば月額12ドルの犬の基本メニューでは、当日または翌日診療と専門医への優先アクセス、そして24時間年中無休の仮想ケアが提供される。月額75ドルの特別メニューでは、年2回の健診、重要な予防接種、年1回の血液検査、フィラリアなどの寄生虫の予防と検査と駆除が含まれる。さらに月額89ドルの最高メニューでは、1カ月に一度のノミ、マダニ、フィラリアの予防処置がある。猫には、月額8ドルから74ドルで上と同様のメニューがある。

Small Doorは企業の形態として公益社団法人を選び、獣医とペットの両方が株主だ。今、獣医師の自殺が問題になっている。負債の増大や同情疲労、重労働、飼い主のわがままなどがその原因だ。

創業者のJosh Guttman(ジョシュ・ガットマン)氏によると、ソフトローンチのときには、顧客の55%がミレニアル世代で、70%は女性だったとのこと。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

フィットネスサブスクのClassPassが約310億円を調達しユニコーンに

ClassPass(クラスパス)は米国時間1月8日、2億8500万ドル(約310億円)のシリーズEラウンド資金調達のクローズを発表した。このラウンドはL CattertonとApax Digitalがリードし、既存投資家のTemasekも参加した。この調達でClassPassのバリュエーションは10億ドル(約1090億円)になる。

TechCrunchはこのラウンドが進行していることを聞いていたが、本日その内容を、確認できた。

ClassPassは、ユーザーが気軽に運動できるようにすることを目的に、2013年にサービスを開始した。小さなフィットネススタジオと提携し、ユーザーはスマホで一覧を検索してクラスを予約できる。サービス開始以来、ClassPassは経済性を高めようといくつかのビジネスモデルを試した。

2017年に同社は仮想通貨を使ったクレジットシステムを導入すると発表した。クラスの人気度データと組み合わせることでさまざなま価格を導入できるようになった。1カ月に3ないし5、10のクラスを受けるのに月額料金を払う代わりに、ユーザーはバーチャルのClassPass通貨を使ってそれぞれのクラスの需要に応じた額を払ってクラスを申し込む。

現在採用している収益モデルをもとに、ClassPassはこれまで成長に注力してきた。同社は現在28カ国で展開しているが、海外マーケットでの成長が最優先事項だった。小さなスタジオやジム、ウェルネスサービスを含む3万超のパートナーと提携している。

成長するために次に注力したのが、サービスだ。ClassPassは法人が従業員のClassPass利用を助成する法人向けプログラムを導入した。このプログラムでは各従業員が使用するかどうかに基づいて雇用者が助成するというもので、これは他の法人向けサービスと異なっているとCEOのFritz Lanman(フリッツ・ランマン)氏は話す。

これまでのところ、Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)やGoldman Sachs(ゴールドマン・サックス)、Google(グーグル)、Facebook(フェイスブック)など1000あまりの企業(雇用主)がClassPassのプラットフォームを活用している。

最後に、ClassPassはウェルネス事業者を取り込みながら提供するサービスを拡大している。共同創業者のPayal Kadakia (パヤル・カダキア)氏は、会社を興す当初からユーザーが新たな体験を見つけて楽しむことができるポータルとしてのClassPassを描いてきた。この考えはフィットネスを超えたものであり、ClassPassの次のターゲットはウェルネスだ。

カダキア氏は、ClassPassで瞑想クラスに申し込むユーザーの大半は初挑戦の人だと述べた。ちなみに、同クラスは、同社が提供するクラスで最も人気のウェルネスだ。

カダキア氏の声明文は以下のとおりだ。

これまでに1億時間を超えるエクササイズが予約されるなど、顧客やパートナーにもたらしたインパクトが我々のモチベーションになっている。今回の資金調達は大きなマイルストーンであり、人々がアクティブでいられるよう、そして時間を有意義に過ごせるようにサポートするという我々の使命を果たすべく今後も邁進する。

ClassPassはいくつかのビジネスモデルを試すなど、2013年からの道のりは平坦ではなかった。しかしランマン氏は、許容性がClassPassの強みだと信じている。

ClassPassのサービスが立ち上がった当初は、会員は定額で好きなだけクラスを受けることができた。その後価格を見直し、1カ月に受けられるクラスの数に上限が設けられた。こうした経緯を踏まえて仮想通貨と変動的価格の立ち上げに至っていて、これはうまくいっているようだ。

「変化は吉となりえる」とランマン氏は話した。「私はこれまでにいくつかのビジネスモデルを試したことを恥ずかしいとは思っていない。今よりも小規模のときにビジネスモデルを試していなかったら、このクレジットシステムにたどり着いていなかったかもしれない」。

そして彼は「パーフェクトなモデルがない事業もあり、永遠に模索することもある。ビジネスモデルの模索・実行というプロセスには多くのメリットもある」と続けた。

今回のラウンドで、ClassPassの累計資金調達額は5億5000万ドル(約600億円)となった。今後はマーケットの拡大と法人向け事業の成長を図る計画だ。

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(翻訳:Mizoguchi

大人ゲーマーのためのeスポーツ対戦プラットフォーム「Lowkey.gg」

強いゲーマーでいることは、大人になってしまうと難しいものだ。トーナメントの日程に忙しいスケジュールを合わせるだけでも大変だが、仮に時間をつくれたとしても大好きなゲームを競技としてプレイしている大人を見つけるのは容易ではない。

そこでLowkey.ggの(ローキー・ジージー)出番だ。Lowkey.ggは大人ゲーマーのためのトーナメントプラットフォームで、企業がバスケットボールやソフトボールチームを作るのと同じようにeスポーツのチームを作るのを支援することに特化している会社だ。

そのための大きな壁は、大人のゲーマーが仲間を探すのが驚くほど難しいことだ。ビデオゲームの仲間を公開の場で探す人はめったにいない。18歳以上の競技ゲーマーを見つけるには相当の努力が必要だ。Lowkeyの願いは、大人のゲーマーたちを結びつけて彼らのゲーム経験を最大限に引き出すことだ。Lowkeyでプレイするためには年齢が18歳以上で、定職についている必要がある。

個人ゲーマーとして登録するには39ドルと月額利用料13ドルが必要で、自動的にどこかのチームに割り当てられる。Lowkeyは、プレイヤーの位置情報、出身校、その他の情報(Lowkeyプロフィールとしても公開される)を利用して、似たような志向のプレイヤー同士でチームをつくる。この透明性によってチームメイトとの不協和音を減らせるという。プレイヤーはリアル世界でチームをつくって参加することも可能で、編成済みのチームとして登録する場合には月額195ドルかかる。

現時点までにLowkeyは、Google(グーグル)、Apple(アップル)、Robinhood(ロビンフッド)、およびTwitch(ツイッチ)のチーム登録を受け付けている。Lowkeyとして最初のゲームはリーグ・オブ・レジェンドで、シーズン1は1月13日にスタートする。

1シーズンは最低8回戦まであり、プレイヤーは週に1回、1時間プレイするようにスケジュールされる。LowkeyはDiscordという比較的洗練されたチャットボットもつくっていて、ユーザーはチェックインして準備完了を報告すると自動的に両チームをチャットさせて試合の予定を組ませる。

多くのスタートアップと同じく、Lowkeyはピポットの結果生まれた。当初の会社名はCamelot(キャメロット)だった。2017年3月、CamelotはY Combinatorを出て、YouTubeとTwitchの視聴者向けにサービスを開始した。ユーザーはバウンティを払って、お気に入りのユーチューバーがピストルだけを使ってゲームをプレイするのを見たり、自分でスケートボードに乗ったままゲームをプレイすることができる。

しかし、大きな問題が2つあった。共同創業者のJesse Zhang(ジェシー・チャン)氏によると、プラットフォームの上にプラットフォームを作ることは維持可能なサービスではなかった。特に驚くほど不安定で宣伝過剰なプラットフォームではなかった。

「時には過剰な宣伝が市場サイズとマッチしないこともあり、ゲームのストリーミングはその一例だと感じている」とチャン氏は言う。「人気のゲーマーを一定数集めて、我々のサービスがほぼ完璧に動いていても、本格的ビジネスにできるような規模にはならなかった」。

Twitchを通じて視聴者からストリーマーへ流れるお金は、ほぼ常に利他的行為と感情に基づいている。自分の5ドルの寄付やサブスクリプションギフトに対して、お気に入りのストリーマーがありがとうと言うのを聞くことは「ワクワク」する体験だ。視聴者はコンテンツに金を払っているのではない。つながりに対して払っているのだ。

そこでCamelotトはすぐに設計図を書き直し、Lowkey.ggとして違うポジションに立った。Lowkeyは資金調達をしているが、金額の公表を拒んでいる。リーグ・オブ・レジェンドのあと、同社はOverwatch、TFT、DotA、Smash Ultimateなどのタイトルを開始する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

【ギフトガイド 2019】ゲーム・ガジェットのトップ8

いよいよ2019年も残り少なくなってきた。ホリデイ・ギフトガイド、今回はゲーム用ガジェット編だ。ゲームファンの家族や親しい相手にも、自分へのプレゼントにもぴったりなガジェットをリストアップしてみた。

ギフトにする場合は事前に相手の好みやゲーム環境をよくチェックしておこう。この際だからと、自分のために購入する場合も互換性の確認は重要だ。対象プラットフォームについてはタイトル下に「PC+PS4」などと記載してある。「PC」はMicrosoft WindowsとApple OS Xをサポートしていることを意味している。

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ロジクール G502 Hero

PC

もちろん年季の入ったゲーマーならすでにお気に入りのマウスがあるだろう。しかしパソコン・ゲームのビギナーならゲーム対応の高機能マウスを確保するのは重要なステップアップだ。

ロジクールのG502 HeroG502 Lightspeedはこの分野のベストチョイスの1つだ。Heroは有線接続でワイヤレス版のLightspeedより価格が手頃。 Lightspeedはワイヤレス化されているだけでなくセンサーなどの機能もアップしているという。どちらの製品もボタンが11種類搭載されておりカスタマイズ可能で、LEDが点灯する。 HEROという名前の由来となっている新しいセンサーは100dpiから16000dpiまで感度可変だ。ユーザーは自分が快適な感度を選べる。LightspeedはHeroにさらに2つの重要な機能を追加したバージョンだ。まずワイヤレス(しかもレイテンシーがほとんどない)で、オプションのPowerPlayマウスパッドからワイヤレス充電される。

Razer Huntsman Elite

PC

キーボードとしては高価なほうだが、Huntsman Elite(ハンツマン・エリート)のハイブリッドキーは超クールだ。これはメカニカルと光学センサーを組み合わせたキーシステムになっていて、確実かつ超スピードで入力ができる。 ハイブリッド・スイッチはチャタリングを効果的に防止し、耐久性もライバル製品より高い(1億回のキータッチに耐えるという)。またプロファイルを保存するメモリも内蔵しているのでゲームごとに異なる設定をしておいて、それぞれ簡単に呼び出すこともできる。手首を置くリストレストも快適だ。RGB照明も点灯する。

Astro A50

PC + PS4 + Xbox

高品質のヘッドセットを使うとゲームの印象が全く別ものになる。これもロジクール製品だが、Astro A50シリーズは文句なしにすごい。Dolby Audioの7.1サラウンド・サウンド搭載で5GHz帯域のワイヤレストランスミッターはほとんどレイテンシーがない。正直、自分がプレイヤーとして別人になったかと思うほどだ。ヘッドセットには音声チャットとゲーム音響をミックスするコントロールがある。バッテリー駆動時間は15時間。Xbox/PC用とPS4/PC用の2つのバージョンが用意されている。残念ながら3つのプラットフォームすべてで動作するバージョンはない。

SteelSeries Arctis 7

PC + PS4

Astro A50がいかに高品質なヘッドセットでも、あの価格では手が出ないというユーザーはSteelSeries(スティールシリーズ)のArctis 7を検討してみるといいかもしれない。 価格は半分以下だが機能は十分だ。オーディオはロスレス2.4GHzワイヤレスでレイテンシーも十分低い。ClearCast双方向性マイクが付属する。SteelSeriesによればバッテリー駆動時間は最大24時間だというが、私はスタミナ不足でまだ実際にそこまでテストできていない。

Astro C40 TR ゲームコントローラー

PS4 + PC

ゲームの競技的になるつれて伝統的なゲームコントローラーを使っているのは不利だと見なされることが多くなった。シューティングゲームのプレイヤーの多くは、狙いをつけるための補助ガジェットを使ってギャップを埋めようとしているが、パソコンゲームのキーボード、マウス、ゲーム用デバイスを組み合わせたシステムに比べると専用機は入力可能な情報量がやはり少ない。

このAstro C40は、私自身がPS4のコントローラーとして常用しているすぐれものだ。C40は有線でもワイヤレスでも接続可能で、背面のプログラマブルなパネル、トリガーストップなどもゲーマーの能力をアップする。バッテリー駆動時間は12時間あり、私には十分だ。

(個人的経験になるが、私が使っているC40はジョイスティック操作狙いをつけようとすると、時々、わずかな遅れを感じることがある。背面パネルを取り外してジョイスティックを交換することは可能。またAstroにはC40に6カ月の保証がついている)。

Scuf Gaming Prestige Xboxコントローラー

Xbox

Xboxのユーザーで同梱のコントローラーをアップグレードしたいと考えているなら、このガジェットは有力な候補だ。Scuf Gaming Prestigeコントローラーには背面にカスタマイズできるパドルが4つ並んでいる。フェイスプレート、スティックが交換式で、好みの色やスティック長を選べる。注意点として、私の経験ではScufのコントローラーは激しい使用に長期間耐えないようだ。価格を考えるとこの点は考慮すべきかもしれない。

Seagate Game Drive 4TB

PS4/Xbox One

待望のゲームが登場した! しかし、手持ちのゲームのどれかを削除しないとインストールできない、なんて経験があるなら、しばらくの間、保存容量の心配をしなくてすむように巨大なUSBドライブを接続してしまうおう。

Seagate GameDrive 4TBならPS4の容量を一気にアップできる。 50以上のゲームでも対応できるはずだ。USB 3.0接続なので電源も供給されるし転送速度も速い。SSDではなく通常の磁気ディスクだがそれだけに価格が手頃だ。読み出し、書き込みがSSDより遅いのはやむを得ない。

(256GB以上のUSB 3.0 HDDはたいていどんな製品でもPS4、Xbox Oneで作動する。ただし最初に接続したときにフォーマットする必要があるかもしれない。この場合、既存データはすべて消去される)

おなじみのmicroSDカード

Switch

Xbox/PS4のユーザー同様、任天堂Switchでもデフォルトの32GBでは容量が足りないユーザーも多いだろう。しかしXbox/PS4とは異なり、Switchは外部USBドライブではなくmicroSDカードを使わなければならない。

ありがたいことにmicroSDの価格は、最近急激に安くなっている。512GBのカードでも100ドル以下だ(日本では海外パッケージ品が1.4万円前後)。ただし2点ほど注意が必要だ。ひとつは転送速度が60-95 MB/秒以上であること。また信頼できるショップから有名ブランドの製品を購入することだ。残念ながら偽造その他の不正が横行している。

【Japan編集部追記】 各ガジェットとも日本法人ないしショップが国内で販売している。またオリジナルのサイトも日本に直送してくれる。記事リンクにアフィリエイトは含まれない。元記事にはアメリカAmazonへのアフィリエイトリンクがあるので、アメリカAamazonに注文する場合は原文へ。

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滑川海彦@Facebook]

ウェブデザインから退屈な「調整」の繰り返しをなくすFigmaの「Auto Layout」機能

Index Ventures、Sequoia、Greylock、Kleiner Perkinsなどの投資家から、8300万ドル(約90億円)近くを調達したデザインツール開発会社のFigmaは、米国時間12月5日にデザイン作業から退屈な「調整」の繰り返しをなくす「Auto Layout」という新機能を発表した。

デザイナーなら、コンポーネントのコンテンツサイズを手動で変更しなければならない煩わしさを、嫌というほど味わっているだろう。例えばウェブページ用に新規でボタンを作成する場合、デザイナーはテキストがボタン内に収まるように手動でサイズ変更する必要がある。もしテキストやサイズが変わった場合、それに応じてすべてを調整しなければならない。この問題は、コンポーネントが多数ある場合には最悪のものとなる。そのすべてを手動で調整しなければならないからだ。

Autl Layoutの設定は、オンかオフか2択だ。オンにすれば、Figmaはデザイナーに代わってすべての調整を行い、コンテンツはコンポーネントの中央に配置される。また、もし新しいコンテンツが追加されたら、それに合わせてコンポーネントが自動調整される。フレーム内のアイテムのサイズが変更されたり、アイテム自体が変更されれば、周りにあるコンテンツはそれに合わせて動的に調整される。

Auto Layoutでは、リストに含まれるアイテムの向きをまとめて垂直から水平に変更したり、元に戻したりすることもできる。リストに含まれる個々のコンポーネントのサイズを調整したり、ワンクリックでリスト内のコンポーネントの順番を並び替えたりすることも可能だ。

  1. 2_reorder

  2. 7_starter_2_1

  3. figma-auto-layout

 

これは自動操縦でデザインするようなものだ。Auto Layoutは、コンポーネントシステム内でも機能するため、デザイナーは記号やコンテンツを切り離すことなく、元のデザインを微調整できる。その変更は他の部分のデザインにも反映される。

FigmaのCEODylan Field(ディラン・フィールド)氏は「この機能に対する顧客からの要望が非常に強かった、ユーザーテストなどに向けて、微妙な変更を繰り返す必要がある場合でも、この機能により作業が行われるようになればいい」と語る。

新機能の発表に加えて、Figmaは初めて社外取締役を迎えたことも明らかにした。Danny Rimer(ダニー・リマー)氏、John Lilly(ジョン・リリー)氏、Mamoon Hamid(マムーン・ハミド)氏、Andrew Reed(アンドリュー・リード)氏からなるFigma取締役会に、新たにLynn Vojvodich(リン・ヴォイヴォディッチ)氏が加わる。

ヴォイヴォディッチ氏は、IT業界の経営者として豊富な経験を持ち、Salesforce(セールスフォース)では、EVPおよびCMOを務めていた。彼女は名門VCのAndreesen Horowitzのパートナーだったこともあり、彼女自身の会社であるTake3を10年間経営してきた。また同氏は、Ford(フォード)、Looker、Dellといった大企業の取締役会にも参加している。

「私は素性がはっきりわかっていない投資家を招き入れたことはありません。これまでに成功した会社でも、そうではなかった会社でもです」とフィールド氏は言う。「優れた取締役会は会社を成長させますが、何か問題を抱えた取締役会は、会社の前進を妨げます」。

フィールド氏によれば、Vojvodich(ヴォイヴォディッチ)氏と話し合うたびに、経験から導き出された明確な回答と優れた洞察によって、彼女はチームにバリューを提供し続けているという。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Canvaがビデオ編集を導入、2020年に向け大きな計画も

これまでに約2億5000万ドル(約270億円)を調達したデザイン会社のCanvaは12月6日、ビデオ編集ツールなど数々の新機能を発表した。

同社はまた、開発者・ユーザー問わず同じようにCanva上で開発できるCanva Appsを発表した。これまでのところ、Dropbox、Google Drive、PhotoMosh、Instagramは既にCanva Appsスイートに含まれており、起動時に合計30個のアプリが利用可能だ。

ビデオ編集ツールにより、経験がなくても簡単に編集できるほか、ビデオや音楽などのコンテンツライブラリ、ビデオテンプレート、使いやすいアニメーションツールも利用できる。

Canva for Educationの立ち上げにより若いユーザーの獲得も狙っている。完全無料の製品であり、オーストラリアの学校でベータ版としてリリースされた。GSuiteやGoogle Classroomと統合しており、学生が進めるプロジェクトを先生が閲覧・加筆修正できる。

Canva for Desktopの立ち上げも発表した。

組織を経営し機能させるためにデザインの重要性が高まると、成長を阻害する要因となるのは、新しいデザイナーが登場し労働市場に参加するスピードとなる。

Canvaは、非デザイナー向けデザインツールとしての地位を確立した。デザインの経験がほとんど、あるいは全くなくても、何かを美しく簡単に作成できる。ビデオ編集ツールとCanva for Educationの立ち上げによりその特徴が強化され、プラットフォーム自体のユーザーが増えるだけでなく、エコシステムに参加する新しいデザイナーが成熟するための環境が整う。

Canva CEOのMelanie Perkins(メラニー・パーキンス)氏は発表と同時に、同社がPledge 1%に参加し、世界をより良くするために、株式、利益、就業時間、その他の経営資源の1%を社会に還元することも明らかにした。

パーキンス氏が声明で述べた内容は次のとおりだ。

企業は、我々が住む世界を形成する大きな役割を担っている。Pledge 1%は、就業時間、経営資源、製品、株式を活用する素晴らしいプログラムだと思う。「悪いことをしない」という古い格言は今日ではもはや不十分だと考えており、「善きことの力になる」という我々の価値感に沿って行動したい。

興味深いことに、Canvaがデザインの流れの最上位に位置したことによって成長が遅れることはなかった。実際、同社は最近、企業向けの製品を立ち上げ、デザイン部門以外の組織のあらゆる人々が、デザインシステムやブランド美学といった分野で、独自のスライド、プレゼンテーション、素材などを作成できるようにした。

2019年にはCanvaで10億のデザインが作成され、プラットフォームの立ち上げ以来20億のデザインが作成された。

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(翻訳:Mizoguchi)

スマホでニキビの診察や薬の処方を受けられるApostropheが約6.5億円を調達

Ben Holber(ベン・ホルバー)氏とRyan Hambley(ライアン・ ハンブリー)氏は一緒に育った。皮膚科医の息子のハンブリー氏はいつも肌がきれいだった。しかしホルバー氏は10代のころからニキビに悩まされていた。2人は、すぐに皮膚科医に診てもらえるかどうかが差を生むことを身をもって知った。そうしてApostrophe(アポストロフィ)が誕生した。

ニキビ薬の処方や診察を簡単に受けられるようにするスタートアップのApostropheは12月5日、600万ドル(約6億5000万円)のシードラウンドのクローズを発表した。本ラウンドはSignalFireがリードし、FJ Labsが参加した。

Apostropheは、認定を受けた皮膚科医とユーザーを結びつけ、皮膚科医は患者それぞれに合った治療法を提案する。そうした治療に使う処方薬のメールオーダーに対応できる薬局も備えている。最終的な目標は、皮膚科医の診察を受けるための行き来や待合室での長い待ち時間、よくありがちな薬局での面倒をなくすことだ。

Apostropheは患者に皮膚科医を紹介するのに医師のグループと契約を結んでいるが、医師と直接的な雇用関係にあるわけではない。Apostropheの薬局としての立場を考えたとき、患者の健康という観点でApostropheがいつでも皮膚科医にアクセスでき、そしてその逆の状態も維持することがベストだ、ホルバー氏は説明する。

サインアップ時、ユーザーは写真の提供と質問への回答を求められる。Apostropheのプラットフォームはアシストする役割を持つ組織として、またコミュニケーションをする場として機能する。しかし診断のための分析にテクノロジーは使われていない。診断プロセスに機械学習を利用することを避けるという決断は難しいものだったが、重要だったと語った。

「オンラインでなんでもそろう世界にあって、本当に個人的なことで個人的なやり取りをするとき、そこにはプレミアムな価値が伴う。あなたが気にかけていることを考える人がいること、質問に答えてくれる人がいることを知っているというのにはかなりの価値がある」とホルバー氏は話した。

このようにApostropheは、皮膚科医に取って代わるためにデータや機械学習を使うのではなく、テキストによる会話で皮膚科医とユーザーを結びつけることにピンポイントでフォーカスしている。ホルバー氏は、素晴らしい皮膚科医はわずか数秒で問題を見抜いて治療法を考えることができると指摘し、「皮膚科医の頭の中のマシーンは実際かなり早い」と付け加えた。

診察を受けるのにユーザーは20ドル(約2200円)を払う。この20ドルはApostropheによってパーソナライズされた治療プランに当てられる。Apostropheは処方事業で利益を得る。Apostropheは設立以来、計650万ドル(約7億円)を調達している。

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(翻訳:Mizoguchi)

D2Cブランドに即日配達サービスを提供するOhiが約3億円を調達

世の中のスピードは随分早くなった。Amazon(アマゾン)は翌々日の配送を標準とし、即日または翌日の配送も当たり前にした。一方、今やあらゆるものが対象となったオンデマンドサービスは対応が遅れている。食料品から酒、コンシェルジュストレージ(お届けサービス付き貸倉庫)やボタンを押すだけで来てくれる家の清掃サービスまで、幅広いオンデマンドサービスのスピードは変わらないままだ。

即日または翌日配達を可能にする物流は非常に複雑になる。通常、最も成功したブランドとプラットフォームだけが実現できる。だがOhi(オヒ)がある。

Ohiは昨年、Ben Jones(ベン・ジョーンズ)氏が創業した。小規模なブランドにAmazonレベルのスピードを提供することでeコマースをもっと身近にすることが使命だ。同社は11月17日、Flybridge Capital Partnersがリードする275万ドル(約3億円)のシードラウンド完了を発表した。

Ohiは貸主と提携して、通常商業用施設またはオフィス向けに賃貸するスペースを主要都市における小型倉庫に変える。同社は3か月という短い期間で柔軟に貸し出すことで、D2Cブランドが在庫を保管し、商品の即日または翌日配達を可能にする。Ohiは倉庫での集荷と梱包に1099人の従業員を抱え、宅配ではPostmatesとDoordashと提携している。

Ohiは本格的なプラットフォームを目指しており、荷物の量に応じて貸主に支払う計画だ。今のところは貸主と伝統的なリース契約をを結んでおり、同社のユーザーとなるブランドが増えるまでは借りたスペースで財務的リスクを負うことになる。

Ohiは、プラットフォームへのアクセスフィーを月額固定でブランドに請求する。月々750ドル(約8万円)からだ。高額プランでは、在庫とロケーションのマッチングを可能にするプレミアムインテリジェンス機能やより広いスペースが利用できる。集荷や梱包などの作業料金は1個あたり2.5ドル(約270円)。

ジョーンズ氏によると、一般的に宅配の方が倉庫作業よりコストが高く、即日出荷は1個あたり50ドル(約5500円)以上、即日の集荷梱包は1個あたり10ドル(約1100円)ほどかかる。Ohiは、自社の保管スペースと、集荷・宅配サービスのネットワークを使用して即日および翌日配達の価格を下げ、Amazonに対抗できると考えている。

Ohiは自社のプラットフォームによって、即日配達の価格を下げること以上のことができると確信している。顧客に即日または翌日配達のオプションがあるブランドでは、注文キャンセルがより少ないという。

ブランドの物流を請け負うことでデータが収集できるため、場所と商品カテゴリーに基づき需要予測が可能になる。ブランドが自社の顧客そのものや、特定のカテゴリーの商品を買う顧客を深く理解するのを、Ohiが支援できる。「事業環境には勢いがある」とジョーンズは言う。「我々と話すブランドはみんな、これが未来の姿だと理解している」。

ジョーンズ氏がOhiのアイデアを思いついたのは、背中に重傷を負い、簡単に歩き回ったり物を運ぶことができない状態が1年以上続いた時だ。何をするにもeコマースのみが選択肢である状況に追い込まれた。注文の多くは配送に3〜5日を要し、その間は必要なものが届くのを待っていた。同氏は、ブランドとその顧客が即日および翌日配達の利便性を享受できるサービスについて調べ始めた。そしてOhiが生まれた。

Ohiは現在、ニューヨークのマンハッタンとブルックリンでサービスを提供しており、今週ロサンゼルスでも始める。「現在の最大の課題は、ミスなく迅速に事業を拡大すること」とジョーンズ氏は言う。「一対多の物流を扱うソフトウェアほど単純ではない。我々は実際にブランドの在庫を保管しており、ビジネスを複雑にする物理的な側面がある。ミスをせずに効率的に事業を拡大することが最大の課題の1つだ」。

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(翻訳:Mizoguchi)

本当にバイブが感じられるスニーカー

音楽を足の裏で感じるような体験をすることがあるが、これがまさにそれ。DropLabs(ドロップラブス)の新しいEP10スニーカーを紹介しよう。そう、今言ったとおり。スニーカーの話だ。

Brock Seiler(ブロック・セイラー)という男性の投資を受け、Beats by Dreの前CEOであるSusan Paley(スーザン・ペイリー)氏が率いるドロップラブスは、音楽、映画、その他の音声を、自分が履いている靴と同期させることで、オーディオを別次元に引き上げようとしている。

それは、セイラー氏が音楽業界にいたころ、あるバンドのレコーディングでスタジオの調整室に立っていたときに始まった。彼は、床のある特定の場所に立つと、演奏されていた曲のビートや低音が、細かく足に伝わってくるのを感じた。そして、すべての音楽でこの感覚を味わいたいと思った。それはまるで、ステージそのもののエネルギーを感じとれるような気分だった。

その後、ペイリー氏がドロップラブスのCEOに就任し、EP01が生まれた。EP01は、ほぼあらゆる音声に同期するためのBluetoothとスピーカー品質のトランスデューサーと電源を内蔵した、ちょっと大ぶりなスニーカーだ。映画を見たり、音楽を聴いたり、ビデオゲームをプレイすると、スニーカーはその音声を感知して、完璧に同期した振動を足の裏に伝える。「ジュラシックワールド」に出てくるティラノザウルスの雷のような足音の場合は、振動はマックスになり強烈に伝わってくる。「レッド・デッド・リデンプションII」で街の中をひたひた歩き回る人たちの足音は、軽く抑えた感じの振動になる。

しかも、振動でなんとなく方向もわかる。右側から聞こえる音に対しては、右の足が振動する。左も同じだ。特にビデオゲームでは、これが非常に効果的に感じられる。

事実、ペイリー氏は市場参入のための大きな好機としてゲームに注目している。音声、特に方向がよくわかる音声は、ハイレベルな戦いを要求されるゲーマーにとっては生命線となる。eスポーツの人気の高まりにより、「ゲーマーのためのX」という触れ込みで商品を売り込むブランドが増えてきた。今やエナジードリンクだけの話ではない。さまざまなゲームで、より高い没入体験を提供できるドロップラブスは、ゲーマーに売り込む機会だけでなく、競争上の潜在的な優位性も手にしている。

ペイリー氏がTechCrunchに話してくれたところによると、人の脳は3つ以上の感覚を同時に受けると、高いレベルで機能するという。聞いて見て同時に何かを感じると、情報処理の段階でスイッチが入るのだ。

そうした理由からペイリー氏は、最初のデモグラフィックとして、ゲーマーを大きな潜在的ターゲットに据えた。特に著名なストリーマーやゲーム界のインフルエンサーだ。現在ドロップラブスは、米国中の研究者や大学に靴を提供し、何に役立つかを研究してもらっている。研究者たちと会ったあと、ペイリー氏は、エンターテインメントを超えて、医療分野にも利用できるという確信を得た。

私は、この靴を試す機会をもらい、先週末、少し遊んでみた。レビュー記事のために、詳しい感想は取っておこうと思うが、言うまでもなく感動した。

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だが、EP01の目の前には難関がある。ひとつは、500ドルという高い価格設定だ。ガジェットにしてはかなり高額であるため、たいていの人間は買うかどうかを試してみてから決めたくなるだろう。

「新しいカテゴリーの新しい製品を生み出すときは、かならず、消費者に行動習慣の変更を求めることになります」とペイリー氏。「そして、とくにこれは、非常に直感的なものです。情緒的な体験において、どのように直感的にコミュニケートするか?口で話すこともできますが、この靴を履いた人には、まったく別の方法があります」。

EP01はまた、ファッションやパーソナルスタイルによって定美される分野にも、その居場所を見つけなければならない。靴は、履いている人を物語る。今のところEP01は、形は1種類で、色もひとつだけ(黒)だ。さまざまな電子機器が組み込まれていることを考えると、靴にしては最大限に万人向けになっていると言えるが、ルックスを変えて楽しみたい消費者に十分な選択肢を与えるものではない。

もちろん、ドロップラブスはまだ学習フェーズの底辺にいるため、バージョン2の試行に向けて、これから初代スニーカーから多くの情報を吸い上げることになる。EP01は現在予約受付中。ドロップラブスでは、ポップアップショップや、興味のある人が実際に体験できる場所を展開してゆく予定だ。

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(翻訳:金井哲夫)

Friendedは現実を重視する新しいSNS

ソーシャルメディアの世界は、数社のメジャーなプレーヤーに支配されている状態だが、それでも消費者は常に新しい何かを求め続けているようだ。TikTokもその1つだろう。

そして、また新しいソーシャルアプリがリリースされた。このFriendedと呼ばれるアプリは、人々をオンラインでつなぐことについて、これまでとはまったく異なった戦略を採用している。Friendedは、Thumbの共同創立者でCEOのダン・クラニ(Dan Kurani)氏が始めたもの。ユーザー同士のつながりが、より深く、意義のあるものになることを目指している。同社はそれが不可欠だと考えている。

Friendedのユーザーは、自分が考えていることや感じていることについて、コミュニティに投稿できる。しかし、街の集会所的なスタイルのグループ会話を育むのではなく、コミュニティのメンバーが、投稿者本人に個人的に応答し、洞察、逸話、アドバイスなどを伝えることができる。

つまり、デリケートな1対1の関係に置かれたときにどう感じるか、ということを共有する機会を作ろうという考え方だ。私自身、しばらくこのアプリを使ってみた。その際には、ニューヨーク市で友達を作る方法とか、自分が他の人について気にかけているほどには、他の人は自分のことを気にかけてくれないと感じるのはなぜか、といったことについて人々と会話してみた。

スレッドには誰でも応答でき、そのスレッドに加えたコメントには、投稿者や応答者が「いいね」を付けることができる。しかし、応答が来た瞬間から、その会話は1対1のプライベートなものになる。

「人々は、これまでにないほど孤独を感じています」とクラニ氏は言う。「その責任の一端は、ソーシャルメディアのアルゴリズムにあります。広告インプレッションを稼ぐために、ユーザーの注目度を高めようとしているだけだからです。みんなが幸せそうにしているのを見れば孤独感は強くなります。そのくせ何か微妙な問題について話そうとすると誰も応答しないのです。それに、完璧であろうとするプレッシャーもあるので、自分を開いて感情を共有するのもかなり難しいものです」。

Friendedでは、常に誰かと話すことができる場所になることを目指しているので、収益源としての広告を排除した。その代わり、一部を有料化する実装に取り組んでいる。現在では、ユーザーは会話のスターターを8時間に1回だけ投稿できる。プレミアムユーザーは、週4.99ドル(約540円)を払えば、好きなだけ投稿できるようになる。また、近所にいる人に話しかけるなど、いくつかのプレミアム機能も使えるようになる。

Friendedは、Jonah Goodhart(ジョナ・グッドハート)氏、Lara Otte(ララ・オッテ)博士、Jared Fliesler(ジャレッド・フライスラー)氏、Bobby Goodlatte(ボビー・グッドラテ)氏などの投資家から50万ドル(約5450万円)のシードラウンドを達成している。同社は毎月のアクティブユーザー数を公開していないが、ベータ期間中に50万人の登録ユーザーを集め、1アクティブユーザーあたり、1日平均11のセッションが開始されたことを明かした。先月だけで、250万件以上のメッセージが送信されたという。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

インボイス管理にAIを活用するStampliが約27億円を調達

インボイス管理の自動化を手がける米国カリフォルニア州マウンテンビュー拠点のStampli(スタンプリ)は米国時間10月30日、2500万ドル(約27億円)のシリーズBラウンドのクローズを発表した。本ラウンドはSignalFireがリードし、Hillsven CapitalやBloomberg Betaなどの既存投資家、NextWorld Capitalのような新規投資家が参加した。

Stampliはインボイス管理にフォーカスしたソフトウェアを開発するために2015年に設立された。インボイス管理における問題は、組織の調達サービス部門や請負ベンダーの多くの人が、そのプロセスについてよく知らないことだ。これは、財務部門の人が往々にして他部門の同僚が抱える問題を解決するために同僚を追跡する羽目になることを意味する。

Stampliでは、支払いプロセスの全てがコラボできるソフトウェアで行われる。各インボイスはそれぞれにコミュニケーションハブに変わり、支払いを可能な限り効率的に扱えるよう、あらゆる部門の人が空欄を埋めたり、質問に答えたりすることができる。さらにStampliは組織がどのように予算を割り当てているか、承認の流れをどのように管理しているか、インボイスからどのようなデータを抽出しているか、そのパターンを確認するために機械学習を使っている。

言い換えれば、Stampliはそれぞれの組織にとってどんどん使い勝手が良くなる。Stampliは組織がシステムで処理する決済量と、何人の高度ユーザーが参加しているかに基づいて課金する。Stampliは高度な決定を行う財務部門のユーザーと、まれにプラットフォームでコラボ作業をするだけの他部門のユーザーの違いを認識する。

共同創業者でCEOのEyal Feldman(エヤル・フェルドマン)氏は、その他の同社の大きな特徴は支払いそのものには関与しない立場をとっていることだと考えている。同社は顧客に支払い者を選ばせ、システムのその部分のコントロールを維持できるようにしている。

現時点で、Stampliは年間120億ドル(約1兆3000億円)ぶんのインボイスを処理していて、1900社と4万人が同社のプラットフォームを利用している。

今回のラウンドは、同じくSignalFireがリードした2018年8月の670万ドル(約7億3000万円)のシリーズAに続くものだ。シリーズAにはUpWest Labs、Bloomberg Beta、Hillsven Capitalが参加した。Stampliの累計調達額は3470万ドル(約38億円)となった。

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(翻訳:Mizoguchi)

バトルゲームのフォートナイトにチャプター2が登場

およそ2日間、オフラインで真っ暗になっていたEpic GamesのFortnite(フォートナイト)が、チャプター2の新しいマップとともに帰ってきた。

新しいマップには13カ所のロケーションがあり、泳ぎや釣り、そして「Call of Duty: Black Ops 4」(CoD: BO4)の「Blackout」モードに登場するボートによく似たモーターボートなどが楽しめる水辺も登場した。

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プレイヤーは、浅瀬で水遊びするのではなく泳いだり、健康のために魚を食べたりすることもできる。

新しいメカニズムもいくつか追加された。最も注目すべきは、やられてしまったチームメイトを安全な場所に運んで復活できることだ。さらにスクワッドを回復させるバンデージバズーカも追加された(シーズン10のチャグスプラッシュのようなもの)。

普通の武器ではもの足りなくなったら、アップグレードベンチへ行けば素材を使って武器をアップグレードできる。

新しいシーズンやマップの登場のときはいつもそうだが、スキンやエモートの報酬を受け取れる新しいバトルパスもある。

チャプター2のトレーラーをどうぞ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

デザインツールのCanvaが約11億円調達、企業向けバージョン提供へ

オーストラリア拠点のデザインツールメーカーであるCanvaは米国時間1016新たに1000万ドル(約11億円)を調達し、バリュエーションが32億ドル(約3480億円)になったと発表した。5月時点でのバリュエーションは25億ドル(約2720億円)だった。

投資家には、Mary Meeker’s BondGeneral CatalystBessemer Venture PartnersBlackbirdSequoia Chinaが名を連ねる。

新たな資金調達とバリュエーションの発表とともに、Canvaは「Canva for Enterprise」を立ち上げて企業分野にも進出することを明らかにした。

これまでCanvaは、マーケティングやセールスの飾り、ソーシャルメディアの材料、そのほかプロダクトデザインにほとんど関係のないデザインプロダクトを作るための軽量のツールセットをユーザーに提供してきた。というのも、プロダクトデザイナーを除き、ほとんどの組織が使用している材料でブランドの価値を維持するのに苦慮しているからだ。

Canvaは個人ユーザー向けには無料で提供されているが、ブランド価値を維持したいという組織の増大するニーズにはCanva Proで対応してきた。Canva Proはプロダクトのプレミアムバージョンで、月12.95ドルで利用できる。

そしていま同社は、Canva for Enterpriseを立ち上げて組織向けサービスを拡大しようとしている。新しいプロダクトはブランドキット(Design Systemと呼ばれている)を提供するだけでなく、マーケティングとセールスのテンプレート、承認ベースのワークフローを提供する。また、Canvaの膨大な量のデザインライブラリーを隠し、従業員が承認されたブランドアセット、フォント、カラーなどだけにアクセスできるようにする。

Canva for Enterpriseはまた、整頓という要素も備えている。コメントやり取りでのコラボ、チーム作業や役割分担を管理するダッシュボード、チームフォルダーなどが利用できる。

「我々は幸運な立場にある。というのも、マーケットの競争が緩やかになってきているからだ」とCanvaCEOで創業者のMelanie Perkins(メラニー・パーキンス)氏は話す。「消費者が抱える困難についての我々の考え方は、人々がブランドと相容れない考えるものだ。組織内にはかなりの非効率な部分があり、それゆえに人々はCanvaにこのプロダクトを作るよう、文字どおりリクエストしてきた」。

毎月、190カ国超で2000万人以上がCanvaにサインインしていて、同社によるとFortune 50085%の企業がCanvaを利用している。

最終目標は、インターネットとデザインにアクセスする世界中の人がCanvaのプラットフォームを利用するようになることだとパーキンス氏は語った。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)