300機のドローンが空を踊る ― Lady Gagaの後ろにはIntel製ドローンのバックダンサーが

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スーパーボウルのハーフタイムに行なわれたLady Gagaによるイベント。その時、彼女の後ろでは300機のドローンが歌に合わせて踊っていた。「Shooting Stars」と名付けられたそのドローンは、これまでにもDisney Worldのホリデーショーでも踊りを披露している。光を放つ何百機ものドローンが、きれいに動きを揃えながら自由自在に動きまわる。それらをコントロールするのは、たった1人の人間だ ― または、1台のコンピューターだ。

これは、これまでは個体ごとにコントロールされていたドローンを集団飛行させるという、Intelの最新プロジェクトだ。SF小説「Ender’s Game(邦題:エンダーのゲーム)」の世界が実現したのである。Orson Scott Cardが書いたその本のように、たった1人の人間が集団で飛行するドローンに指示を飛ばし、各機の状態をモニタリングする。しかも、Intelによれば1度に飛行させられるドローンの数には限りがないという。1度に1万機以上のドローンを飛行させることも可能だ。

Shooting Starの背後には、たくさんのプログラムによって構築されたデスクトップソフトウェアの存在がある。ドローンが飛行するルートは事前にプログラムされており、各機がそれぞれ与えられた役割をこなす。ドローンがお互いに掛け声を送るわけでも、衝突を未然に防ぐためのセンサーが搭載されているわけでもない。このソフトウェアがドローン同士の衝突を防いでいるのだ。

ドローン本体はとてもシンプルな作りになっている。重さはバレーボール1個分ほどしかない。胴体部分にはStyrofoam製の部品が使われており、4つのプロペラは金属製のゲージによって保護されている。このドローンは15分以内に組み立てできるように設計されていて、Intelはこのドローンをドイツの工場で組み立てている。本体にはネジが使われていないため、ドライバー無しで組み立てることが可能だ。そして、ドローンの下部には複数色を発光するLEDが装着されている。そして、このLEDが空に絵を描くのだ。

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IntelはこのプロジェクトをDisney Worldで最初に披露した。そして私は昨年の12月、第1回目のショーが行なわれる前に、Intelによる集団飛行デモを見学することができた。スーパーボウルでの演技と同じように、Disney Worldのショーもしっかりとした出来映えだった。しかし、このショーの本当にすばらしい部分はテレビカメラには収まっていない。それは、ドローンがまるで蛍のようにローンチパッドから飛び出す場面だ。

1つのローンチパッドには複数のドローンが1インチ間隔で並べられている。ローンチパッドにはドローンのLED部分を収納できるくぼみがあり、Shooting Starはそれに沿うように並べられる。また、このくぼみはドローンの充電用コネクターにもなっている。そして、ドローンがそこから一斉に飛び立つのだ。無数のローンチパッドから1機、また1機と飛び立っていく。発射と発射の間には短い間隔があけられていて、ドローンはその間隔を利用してそれぞれのポジションにつく。

Disneyのショーでは、Intelは実際に使用される機体数の2倍のドローンを用意しており、彼らが持ち込んだローンチパッドには合計で600機のドローンが格納されていた。そして、ソフトウェアが機体ごとのコンディションを判断し、状態が良い機体が空へと飛び立っていくのだ。

Intelはこのプロジェクトを2年前に開始している。2015年後半、同社はオーストリアのArs Electronica Futurelabとパートナーシップを締結し、そこに所属するアーティストやテクノロジー・リサーチャーの協力のもと、100機のドローンを集団飛行させることに成功した。その当時は、合計4つの別々の飛行場から発進した100機ドローンを、4人のパイロットが操縦していた。そして2016年も終盤に差し掛かったころ、Disney Wolrdでの第一回目のショーの前に、Intelは500機のドローンによる集団飛行デモを披露したのだ。

Intelが思い描くのは、集団で飛行するドローンが与えられたタスクをこなす世界だ。Disney Worldのショーで使われたものと同じ技術を利用すれば、複数のドローンで行方不明者を捜索したり、設備の点検や商品の検査をしたりすることが可能だ。IntelのRealSenseプラットフォームのようなソフトウェアを搭載したドローンが、群れをなして飛行機や貯水タワーの点検をしている様子を想像してみてほしい。もしくは、それらの無数のドローンがLEDを利用して空に巨大なスクリーンを描く様子を。でも、今のところ彼らに与えられているのはバックダンサーという役割だけだ。

IntelとDisneyが空に絵を描く

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

GoPro株が10%以上急落ー2016年業績がウォール街の予測に届かず

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GoProは米国時間2/2に、2016年Q4および通期の決算発表を行った。その後、思わしくない業績を受けて同社の株価は、リコールされたGoPro Karmaのように急落し、時間外取引中には10%も落ち込んだ。

2016年Q4の売上高は5億4000万ドル、1株当たり当期純損失が0.82ドルで、どちらもアナリストの予想を下回った。2016年通期の業績も芳しくなく、売上高は2015年の数字から26.8%も下がり、11億8500万ドルだった。

0.82ドルという1株当たり当期純損失には、繰延税金資産の引当金総額にあたる1億200万ドルと3700万ドルのリストラ費用が含まれていると同社は話す。

今回の決算発表後に10%以上も値を下げたGoProの株価だが、2017年初頭の値動きは堅調で、1月だけでも23%もの伸びを見せていた。

一方で決算発表には嬉しいニュースも含まれていた。2016年Q4の売上高はGoPro史上2番目の金額で、さらに最近発売されたHero 5 Blackは、販売台数・売上高ともにデジタルカメラ部門ではトップだった。また2月1日には、販売を取りやめていたKarmaが再ローンチされた。

GoProブランドも順調に成長を続けている。Instagramのフォロワー数は前年比で53%増加し、特にアメリカ国外のフォロワー数が245%も増加したことで、全体の数字を押し上げた。同様に、GoProコンテンツのソーシャルメディアにおける視聴数は前年から40%増え、2億3800万再生を記録した。なお、YouTubeだけでも2015年から2016年にかけて視聴数が86%も伸びていた。

今年のCESでGoPro CEOのNick Woodmanと話をした際に、彼はまだGoProには十分な余剰資金があり、投資家や取締役会のメンバーには今後もしっかりGoProの動きについてくるよう要請したと話していた。さらに彼は、IPO後にGoProがメディア事業に手を出そうとして失敗したと認め、その後軌道修正を行ったと話していた。しかし、CEOの座を退き、誰か他の人に経営を任せるつもりがあるかと尋ねたところ、Woodmanはその可能性を完全には否定しなかった。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

2017年新発売のChromebookはすべて最初からAndroidアプリをサポート、Google Play Storeをいきなり利用できる

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2017年に新発売されるChromebookはすべて、最初からAndroidアプリをサポートしている。そのためのアップデートは要らない。Chromebookのホームを開くと、そこからただちにGoogle Play Storeにアクセスできる。

GoogleにはAndroidアプリを動かせるChromebookのリストがかねてからあるが、このニュースは、そこのたった1行のテキストで告知された: “2017年にローンチするすべてのChromebookと下のリストにあるChromebookは今後、Androidアプリを使える”。

昨年GoogleはやっとChromebookとAndroidアプリの互換性を実現したが、これまでは一部の機種に限られていたので、買うときは、Google Play Storeをサポートしている機種を調べる必要があった。今度からはその面倒がなくなり、新機種のChromebookを買えばAndroidアプリはインストールするだけで使える。

Androidアプリはとても多いから、Chromebookの魅力が途端に大きくなる。Play StoreにアクセスできるChromebookは、WindowsやmacOS並の広大深遠なエコシステムの一員になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoProが手に持つタイプのスタビライザー「Karma Grip」を発売:価格は299ドル

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GoProがKarma Gripの発売を開始した。同社は本日、この手に持つタイプのスタビライザーを、一部のGoProショップとGoPro.comで販売開始すると発表した。価格は299ドルだ。この製品は、Karma Droneに同梱されていたグリップと同じものだ — 少なくとも、このドローンがバッテリーの不具合でリコールされるまでは。

Karma Gripの直接的な競合はDJI Osmoだ。ただ、私とTechCrunchのビデオ製作チームは、この2つのプロダクトがそれぞれ異なるアドバンテージを持っていることに気がついた。私たちは両方のプロダクトを韓国に持ち込み、製品の腕前を試してみることにした。両製品を比べると、DJI Osmoはカメラのコントロール性能に優れていることが分かった。この特徴は熱狂的なビデオ撮影家が特に気に入る点だろう。一方でGoPro Karma Gripでは、Hero 5と一緒に使用することでOsmoよりも優れた映像クオリティを生み出すことができる。使ってみた感じでは、Karma Gripの方が故障を気にせず多少乱暴に扱えそうだ。

Karma Gripは、私が持っている古いGoProカメラをもう一度使ってみようという気にさせてくれる。このスタビライザーのおかけで、古いカメラのクオリティが格段に向上するのだ。

Karma Gripを買ってもカメラは付いてこない。Karma Gripの本体価格は299ドルで、カメラは別売りのものを別途取り付ける必要がある。このグリップに取り付けられるのは、Hero 5とHero 4のブラックエディションとシルバーエディションだ。GoProによれば、同製品は2017年の第2四半期からHero 5 Sessionにも対応する予定だという。

Karma Gripには専用のケースと様々なアクセサリーが同梱されている。もし読者がすでにHero 4を持っていれば、299ドルのKarma Gripを買う価値があるだろう。だが、カメラを持ってないとすると、299ドルに加えてカメラ本体の価格(Hero 5の価格は399ドル)を支払う必要があり、このグリップを買う価値が薄れてしまう。

TechCrunchはGoProに、今後Karma Droneが入手可能になるのかどうか聞いてみた。それについては同社はコメントを控えるとのこと。先月の初め、GoProはKarma Droneのリリースからわずか18日後に、同プロダクトに対するリコールを発表している。それはちょうど、私がKarma Droneのレビュー記事を発表した日と同じ日だった。

DJI Osmo vs GoPro Karma Grip:2つのジンバルの物語

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

GoProのドローン「Karma」、発売後わずか16日でリコール

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つい先ほどGoProはプレスリリースを発行し、同社のドローン製品、Karmaをリコールすると発表した。全米が選挙結果に注目する中で起きた出来事だった。プレスリリースは下に貼ってある。ユーザーはここで返却手順を見ることができる。

Karmaドローンは発売からわずか16日しかたっておらず、GoProによるとこれまでに2500台が販売されていた。全部がリコール対象だ。

GoProはリコールの原因を電源の不具合だとしているが、問題に遭遇した人の数は明らかにしていない。本誌はKarmaの異常な挙動を経験したユーザーからの報告をいくつか受けているが、正確な原因が電源の異常であるかどうかは不明だ。

たまたま私はこの製品を数週間使い、今朝本誌にレビュー記事を書いたところだった。有能だがありきたりで時代遅れのドローンというのが私の評価だ。Karma自身は優れたドローンと言えるのだが、ライバルにあるような最新機能は備えていない。

これはGoProにとって最悪のタイミングだった。先週同社は売上予測の未達を発表したところで、四半期売上は23%減だった。このため株価は時間外取引で急落した。同様に今回リコールを発表したことで、株価は時間外に8%近く落ち込んだ。

プレスリリース(原文):

GoPro Announces Karma Recall and Refund Program

~2500 Units To Be Recalled

Consumers Who Have Purchased Karma

Can Return It for Immediate Refund

SAN MATEO, CA – NOVEMBER 8, 2016 — GoPro Inc. today announced the recall of the approximately 2500 Karma drones purchased by consumers since October 23. The recall was announced after GoPro discovered that in a very small number of cases, Karma units lost power during operation. No related injuries or property damage have been reported.

Owners of Karma can return their units to GoPro, or their place of purchase, for a full refund. Replacement units are not being offered. GoPro plans to resume shipment of Karma as soon as the issue is resolved.


GoPro Karma review

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

DJI Osmo対GoPro Karma Grip―韓国取材でジンバル・カメラを対決させてみた

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アクションカメラの大ファンだが、ぐらぐら揺れる画面はお断りだというユーザーは多いだろう。そこでジンバル・メカの登場だ。手持ち撮影の映像を安定化させるハンドヘルド・ジンバルは長らくプロのビデオ・フォトグラファー専用だった。

しかし2015年にDJIがOsmoで手持ちジンバルを発売し、GoProも最近Karmaドローンと同時に同様の安定化グリップをリリースした。そこでわれわれは両方のシステムを韓国取材に持ち出して実機でテストすることにした。

一言でいえば、どちらも素晴らしい製品でスムーズで安定したビデオを撮影することができた。ただし両者にはかなり異る部分もあり、これはDJIが本質的にドローン・メーカーであり、GoProがカメラ・メーカーであるところからくるものと思われた。

DJI Osmoはカメラ込みで価格559ドルからスタートする。GoPro Karma Gripは299ドル、Karmaドローンを含めると799ドルだ(こちらはカメラは含まず)。GoPro Hero5カメラは299ドルから。ただしKarma Gripは既存のHero4 Silver、Blackカメラを取り付けることができる。

スタビライザー

OsmoとKarma Gripはどちらも似通ったスタビライザー・メカニズムを装備している。撮影結果もほぼ同レベルだ。高速道路を走る自動車に取り付けられていてもスケードボードをしながらの手持ち撮影でも十分にスムーズな撮影ができる。ジンバルの効果は非常にはっきりしている。

下で述べるような差異もあったが、安定化の面では両者は同等といっていい。どちらも期待通りに作動した。

カメラ

DJIではこのシリーズにいくつかのモデルを用意している。トップ・オブ・ザ・ラインのOsmo Proは1999ドルで撮像素子はマイクロフォーサーズ。アクションカムとしては最高画質を狙っている。われわれがテストしたOsmoは550ドルのバージョンで、センサーはやや小型だが、4kビデオを撮影する能力は問題なかった。

GoPro Karma GripはGoProカメラを利用する。最新のHero5、Hero5 Sessionだけでなく、古いHero4カメラも使用できる。GoProカメラはサイズの割に驚くほど鮮明な動画を撮影できるだけでなく、カラーバランスなどの高度な調整も可能だ。

われわれのテストではOsmoの動画がわずかに鮮明さで勝っていたが、発色の自然さと色飽和の耐性ではGoPro Hero5がやや優れていた。 両者を並べてみるとGoProビデオの画質が少し優っているように見えたが、DJIは最近Osmoの新しいバージョンを発表しており、多少高価な分、カメラも改善されているようだ。

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ジンバル

GoProカメラの実際の利用状況を考えてみると圧倒的に〔ファインダーを使わない〕ポイント・アンド・シュート撮影が多いだろう。最初のモデル以來長いあいだGoProカメラには組み込みのディスプレイがなかった。Karma Gripもこういう使い方を前提としている。写したい対象の方向にカメラを向ける。それだけだ。

Karma Gripが要するに手持ちのジンバルであるのに対して、Osmoはそれより高機能な撮影プラットフォームだ。 Karma Gripの場合、取り付けるカメラによっては画像を表示するスクリーンが内蔵されている場合もある。しかしその場合でもグリップのメカニズムによって、それでなくても小さいスクリーンの半分が隠されてしまう。

またKarma Gripにはカメラの向きをコントロールする装置は付属していない。ユーザーはグリップを動かしてカメラの向きを変えることになる。これは直感的であり、簡単だがそれなりの慣れが必要だ。

Osmoはこれとは異なり、DJIは小型のジョイスティック式ボタンを付属させている。装置を安定した状態に静止させておいて、このボタンを操作することでカメラをパン、ティルトさせることができる。精密なカメラの動きが必要な場合にはたいへん便利だ。Osmoをしっかりした三脚に固定した場合、ボタンの操作でカメラを自由にコントロールできる。別のボタンを押すとカメラが急速に半回転してユーザー側に向き、セルフィー撮影モードになる。

これに対してKarma Gripのボタンは電源などの基本的なものしかない。あくまでポイント・アンド・シュートが前提だ。 ただしKarmaにはある程度の防水性があり、かなりの耐久力もある。Osmoはもう少しデリケートな感じだ。

ディスプレイ

ユーザーによって好みが別れるところかもしれないが、私はカメラにはディスプレイ欲しい派だ。GoPro Karma GripにHero5またはHero4 Silverをセットした場合は、ディスプレイがあるので対象をきちんとフレーミングできる。Osmoには内蔵のディスプレイはなく、ユーザーは手持ちのスマートフォンをグリップの横にセットする。

理屈の上では内蔵ディスプレイには優位性があるはずだ。GoProの背面のディスプレイはあまりに小さく、しかもジンバル機構が真後ろにあって邪魔をするので実際には非常に使いにくい。非常に奇妙な設計で、せっかくディスプレイを取り付けたのにその魅力を大きく削いでいる。

Osmoとスマートフォンを接続する場合、DJIの独自アプリをインストールする必要がある。 また接続の操作はかなり難しく数分かかることもある。使用中スマートフォンは危なっかしく横に突き出したままだ。しかしOsmoを利用するのにスマートフォンは必須ではない。GoPro同様、単にポイント・アンド・シュートで使うことができる。ビデオはローカルのmicroSDに記録される。Osmoアプリを利用すればスマートフォンにダウンロードすることもできる。

DJIのOsmoアプリを利用すればビデオ撮影に対して細かいコントロールができる。アプリにはビデオ撮影に関して多数の高度な設定ができる他、カメラからスマートフォンに動画をダウンロードするのも簡単だ。

この項の執筆にはKhaled “Tito” Hamzeが参加

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〔日本版〕gimbalの発音は辞書によればジンバル、ギンバルいずれでもよい。ただしアメリカ英語ではギンバルと発音する場合が多く、その発音の方が通じやすい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

マイクロソフトのSurfaceビジネスが急成長、iPadは減速

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MicrosoftのSurfaceビジネスは前年比38%成長した。最新の決算報告による。今日(米国時間10/20)発表された決算報告書によると、今四半期のSurfaceの売上は9.26億ドルで、前年同期の6.72億ドルを上回った。それでもAppleのiPadの方が売上はずっと大きいが、成長は遅い。

AppleのiPadビジネスは未だにSurfaceを圧倒的に上回っている。前四半期のiPad売上は49億ドルで、前年同期は44億ドルだった。これは対前年比売上11%だが、AppleのiPadビジネスが伸びたのは10期ぶりだった。

Surface売上の著しい伸びを支えているのはわずか2つの製品、Surface Pro 4およびSurface Bookだ。Microsoftは両機種を大規模な広告キャンペーンやNFLとの重要な提携関係によって強く押している(コーチのベリチックらは大のSurfaceファンではないかもしれないが)。Microsoftは来週のイベントで新しいSurface製品を発表すると言われており、ホリデーシーズンには新しい製品ラインが出揃うことになりそうだ。

iPad対Surfaceの争いの様子がはっきりするのは、来週Appleが四半期決算を発表してからだが、現状を見る限りAppleは警戒が必要だ。Surfaceは迫っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

簡単なアドオンでDJI Phantom 4をレスキューツール化するEXO 1 Exoskeleton

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DJIドローンはそれ自体、多目的に使えるドローンだと言って良いだろう。さらにEXO 1 – Search & Rescue Exoskeletonを用意すれば、本格的な捜索ツールとして利用できるようにもなる。3D印刷で製作したアドオンパッケージで、ドローンに簡単に装着することができる。このアドオンを装備することで、ドローンが緊急捜索隊必携のツールに生まれ変わるのだ。

基本的にはGoProのマウンティングポイントとして機能するもので、カメラやライト、その他マウンターにフィットするさまざまなデバイスを装着することができるようになっている。装着にはプラスチック製の結束バンド(zip-tie)を用いる。

パーツのデザイナーによれば、軽くてGoPro用のマウンターもついているKnog Qudosのライトなどを取り付けることができるとのこと。

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またシンプルながら役に立ちそうな、カラビナおよびネオジム磁石を利用する荷物運搬の仕組みも備えている。小さな荷物をドローンに積み、着陸することなくターゲット地点に荷物を下ろすことができるのだ。

本ツールはDJIおよびShapewaysが、Phantom 4およびShapewaysの3Dプリンティングの応用可能性を示すために行ったデザインコンテストから誕生したものだ。EXO 1が優勝し、1000ドルの賞金と、Phantom 4が与えられた。

EXO 1はShapewaysのサイトからオーダーでき、価格は113ドルとなっている。

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(翻訳:Maeda, H

Ankerが車載ヘッドアップディスプレイRoavを間もなく出荷、Navdyのクローンらしい

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Navdyよ心せよ。Ankerがやってくる。この中国の消費者向け電子ブランドは、間もなく車載ヘッドアップディスプレイをリリースしようとしている。そのデザインと機能はNavdyによく似ているようだ。

そのプロダクトはRoavという名前である、そしてNavdyと同じように、デバイスはユーザーの電話から情報を取り出し、運転者の前に位置する透明なスクリーンの上に表示を行うようだ。商品画像には、ナビゲーション、メディア再生情報、車の速度、そして発信者IDが示されている。Roavは台座に固定された台座の上に載せられている ‐ これもNavdyと同じだ。

幾つかの画像以外は、この情報について知られていることは多くない。私たちは、詳細を求めてAnkerに問い合わせを行ったが、同社はまだ回答を返してきていない。Goroav.com製品のTwitterアカウントは9月末に作られている。Facebookページの開設は10月初旬に行われたようだ。

製品サイトによると、Roavは11月の出荷が予定されている。現在Navdyは、テストユーザーにその製品を出荷している。Navdyデバイスの一般的な入手可能性については、まだ発表されていない。

Doug Simpsonは2013年にNavdyを設立し、これまでに3回の資金調達ラウンドを通じて2680万ドルを調達している。同プロダクトは2014年にKickstarterに登場し、速やかに100万ドルを超える事前受注を手にした。もともと同製品は、2015年に出荷される予定だったが、それは実現しなかった。2016年7月に同社は、限られたユーザーに対して、ベータプログラムを通じて、事前受注分の一部を出荷し始めた。

3年前に発表されていたにも関わらず、Navdyはこれまで深刻な模倣製品(copy-cats)には直面していなかった。AnkerのプロダクトはNavdyのものを逐一なぞったもののように見える。そしてもし、Ankerの他の製品のことを思うなら、Roavもまともな品質を持っているに違いない。

元Googleのエンジニアによって、2011年にスタートしたAnkerは、Amazonのトップエレクトロニクスブランドだ。ポータブルバッテリーやスピーカーをサイト上で検索してみれば、Ankerのプロダクトが検索結果の上位を占めることになる。この中国企業は、安価なバッテリー、携帯電話ケース、キーボードとマウスを売り、そしてオフィスと家庭向けの新しいブランドEufyの名の下にランプやオイルディフューザー、そしてロボット掃除機まで手がけている。個人的には、Ankerの製品は手頃で信頼性が高いことは知っている。

私たちは、AnkerとNavdyにコメントを求めた。

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(翻訳:Sako)

iPhoneをクールに改造?巨大ノコギリと電動ヤスリで本体を削った強者が登場

iPhoneを「物理的」に改造できないなんて、誰が言っただろう?この動画はそれが可能であることを証明した。この男は工業用の丸鋸切断機と巨大なベルトサンダーを使い、iPhone 7の四辺を削ぎ落としてエッジを平らにした。結果は?なかなかいい感じ!丸みがかったエッジを取り除いたことでiPhone 7がインダストリアルな外観になった。けれどもちゃんとサイズの合うケースが見つかるように祈っているからね。

この動画には「iPhone 7の周りを直線的に仕上げる」ための手順と正しいセットアップが収められている。日曜大工の作業台があれば同じようにできるかもしれない。コンピューター制御の巨大な切断機は持っていない?その場合はテーブルソーに横引き刃を付ければ何とかなるだろう。仕上がりは同じになるか、そうでなければiPhoneがおじゃんになってオシマイだ。

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(翻訳:Ayako Teranishi / website

Sonyの2012年型スマートテレビは急にYouTube非対応になった!

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Sonyのサポートページ上の9月1日付のご案内によると、同社の2012年型スマートテレビでは、もはやYouTubeを見られない。でもそれは、Sonyが悪いのではない。YouTubeと、そこの意地悪な技術者たちがYouTubeアプリをテレビの能力を超えた性能にしてしまい、ふたたび、テレビでインターネットを見るならスマートテレビでなく専用のセットトップボックスを使え、という時代へ逆行してしまったのだ。

そのアプリは9月30日に2012年型Braviaテレビから削除される。それまでは、YouTubeアプリをロードしようとすると、黒い画面にエラーメッセージが出る。

テレビの国は競争が激しい。顧客の心を自社の受像機に惹きつけるために、次から次といろんな機能を載せようとする。でもそれらの機能の多くは、アップデートをサードパーティのデベロッパーに依存しているし、しかも一般にデベロッパーがアプリのメンテナンスを継続する期間よりも、家庭におけるテレビの寿命の方がずっと長い。

今では、ほとんどのテレビに何らかのスマート機能があるが、でも、NetflixやYouTubeなどのアプリにアクセスしたければ、Amazon Fire TVやApple TVのようなセットトップボックスを使った方がよい。それらが時代遅れになっても…きっとなるだろうが…、テレビ本体を買い換えるよりは(費用的にも)ましだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

SpaceXのFalcon 9がケープカナベラルにて爆発炎上

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更新情報:SpaceXからの情報によれば、人的被害はないとのこと。ただしロケットおよび積荷はすべて失われた。

多くの目撃者情報によれば、SpaceX Falcon 9ロケットが、ケープカナベラルの発射台におけるテスト中に爆発したとのことだ。9月3日土曜日に発射される予定で、Facebook初となる衛星を打ち上げることになっていた。

衛星の名前はAmos-6で、FacebookのInternet.orgイニシアティブで用いるブロードバンド接続を提供する予定となっていた。Facebookおよびフランスの衛星プロバイダーであるEutelsatが9500万ドルと5年の歳月をかけて開発したKaバンドの通信システムが搭載されていた。

地元の防災対策室からの情報によれば、周辺地域に被害が及んだという情報はないとのことだ。

以下の各ツイートは英文のまま掲載しておきます。

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(翻訳:Maeda, H

Garminより、GoProクローン風アクションカメラ登場

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いまひとつ、Garminらしさに欠けるような気がするのだがどうだろうか。なんの話かといえば、Garminよりリリースされたアクションカメラの話だ。個人用ナビゲーションシステムで大いに成長した同社が送り出す最新アクションカメラは、あまりにもGoProに似ているように思うのだ。

名前をVirb Ultra 30といい、4Kビデオを撮影でき、音声コマンドにも対応している。「オーケー、Garmin」に続いて指示をすれば、録画の開始や停止、あるいはインデックス付けなどを行うことができるのだ。

Garminが送り出した前世代のアクションカメラ同様に、さまざまなセンサーが搭載されていて、録画中にさまざまなデータを同時に記録するようになっている。搭載されているのは気圧、加速度、方位、ジャイロスコープ、そしてGPSなどで、現場での状況を客観的に示すことができるようになっているわけだ。速度、ペース、高度、重力加速度、継続時間、進んだ距離、水平・垂直移動距離などのパフォーマンスデータを表示させることができる。

外見は(繰り返しになるが)GoProそっくりだ。ケースの外見はもちろん、マウントの設計もよく似ている。ちょっと見てみるだけだと、GoProのアクセサリーがそのまま使えそうにも思える。

Virb Ultra 30は販売開始となっていて、価格は500ドルだ。この価格も、2年前に登場したGoPro Hero 4 Blackと同じくらいになっている。

すこし嫌味な書き方になってしまったが、GoProの人気を見れば、同じようなプロダクトを出すというのは、戦略的には正しいことだとも言えるのだろう。Amazonにも模倣品がたくさんあるし、Alibabaにももちろん存在する。GoProクローン風プロダクトは世の中に多数存在する。すなわち需要があるということではあるわけだ。何か面白い追加情報が入ればあらためてご報告しよう。

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(翻訳:Maeda, H

Amazonは自動車の買い物情報でもトップに立つ気だ、大規模な下調べサイトを立ち上げ

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今車を買うことを検討してる人、Amazonで調べるのはどうかな? このeコマース最大手がリリースしたwww.amazon.com/vehiclesは、買い物下調べサイトとしてはものすごく規模が大きくて、これほど何でもありの自動車調べツールは、今まで見たことがない。

ここで車を買えるわけではないが、比較調査は十分にできる。自動車販売業は規制がうるさいから、Amazonが直接車を売ることは、まずありえないだろう。

たとえば、2016年型Ram 3500 Laramie(上図)には、どんなオプション(“トリムレベル”)のバラエティがあるか、知りたい? Amazon Vehiclesへ行けば簡単に分かる。

ユーザーが車を決めたら、今度はスペックやオプションの載ったページへ連れて行かれる。今載っているのは1998-2017の車種のみだが、古いモデルは情報が少ない。

類似のツールは何年も前からEdmundsAolのAutoblog(Aolは本誌TechCrunchのオーナー)などがある。でもAmazonのは同社のふつうのショッピングページみたいだから、とても親しみやすいし、利用しやすい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

DJIが4kジンバル・カメラをアップグレード―ズームレンズ、タイムラプスを追加

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今日(米国時間8/26)、DJIは人気のカメラOsmoをアップグレードした。新機種Osmo Plusと呼ばれ、オリジナルのOsmoにズーム、モーション・タイムラプスなどの新機能が付け加えられている。またカメラのスタビライズ・システムも改良された。

オリジナルのOsmoも販売が続けられる。OsmoとOsmo Plusは手持ち用ハンドルに取り付け可能な3軸ジンバルによるカメラ安定化システムを採用している。ジンバルの効果によって歩きながら、あるいは自動車や自転車に取り付けても安定した動画が撮影できる。

Osmo Plusにズームレンズが採用されたのは朗報だ。私自身、オリジナルのOsmoを持っている。優れた製品だがズームレンズがないためiPhoneのカメラとの差別化が十分でないように感じていた。Osmo Plusは7倍ズームが可能だ。これは3.5倍の光学ズームと2倍のロスレス・デジタル・ズームを組み合わせて実現している(1080p撮影時)。

DJIによれば、このシステムは最近発表されたInspire 1ドローン搭載のZenmuse Z3にごく近いが互換性はないという。

Osmo Plusの小売価格は本体499ドル、手持ち用ハンドルをバンドルすると649ドルとなる。

〔日本版〕DJI JAPANのサイトではOsmo+の紹介が掲載されているが、まだ購入可能になっていない。オリジナルのOsmoは販売中。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、QNXソフトウェアのファウンダーを自動車プロジェクトに迎える

BEIJING, CHINA - JUNE 3: (CHINA OUT) Citizens walk into an Apple Store on June 3, 2016 in Beijing, China. Apple Inc. was recently listed as an enterprise of serious dishonesty and fined 50,000 yuan (about 7,612 USD dollar) by the Beijing Municipal Bureau of Statistics due to some discrepancies in their financial status and retail status in 2014. (Photo by VCG/VCG via Getty Images)

Appleは、経験豊富な自動車ソフトウェア開発者をメンバーに加えると共に、秘密の自動車部門の方向性を変えようとしているらしい。

Bloombergの記事によると、Appleは元BlackBerry社員でQNXのファウンダー、Dan Dogdeを雇った。DodgeはAppleの自動車プロジェクトのソフトウェアチームで働く予定。

DodgeがAppleにもたらす経験は測り知れない。彼が共同設立した会社は、BlackBerryスマートフォンで使われていたモバイルオペレーティングシステムを開発した。さらに重要なのは、Volkswagen、Daimler、Fordで多くの車に使われている車載情報・エンターテイメントシステムを開発していたことだ。

Dodgeは1980年にQNXを共同設立した。QNXは2004年にHarman Internationalに、2010年にはBlackBerryに売却された。AppleではProject Titanのソフトウェアチームに所属しJohn Wrightの下で働くと記事は伝えている。現在Project Titanは、Appleで永年幹部を務めるBob Mansfieldが率いていると言われている。MansfieldはTim Cook直属の部下だ。

またBloombergは、Appleの自動車プロジェクトとおぼしきProject Titanが、完成車の製造から自動運転ソフトウェア開発に焦点を移していると書いているが、実際に変化が起きたのかどうか定かではない。Appleは未だにProject Titanについて正式発表しておらず、当初のロードマップと目的も公表されたことがない。

もし本当なら、Appleは急速にプレーヤーの増えつつあるフィールドに参入することになる。TeslaからMercedes-Benz、Fordにいたる多くのメーカーが独自の自動運転プラットフォームを開発している。これに挑戦するスタートアップも何社か登場しており、GMが2016年3月に買収したCruiseや、著名なiPhoneハッカー、George Holzの自動運転会社、Comma.ai等がいる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

イーロン・マスク曰く、Telsa Model Sはボートになるくらいよく浮かぶ

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聞くところによると、先週カザフスタンで、1台のTesla Model Sが浸水したトンネルを走り抜けたらしい。下のビデオでは実際に車が浮いているのかどうか定かではないが、それでもElon Muskは、TwitterでこのビデオをちょっとしたTelslaマーケティングに使った。

[〈絶対に〉お薦めはしないが、Model Sは短い時間ボートになれるくらいよく浮かぶ。車輪の回転で進んでいる]

Muskは、どうやってModel Sが水に浮かぶのかを具体的に説明していない。しかし、電気自動車であるModel Sは、内燃機関のように空気に依存していないため、車のシステムは水中(あるいは水上)でも、水圧に耐えられるよう防水されていれば動作するはずだ。

ただし、あなたのModel Sで試してはいけない。Electrekが指摘するように、Teslaの保証は水による損害をカバーしていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVがようやくゲーム用プラットフォームになれるチャンスを得た

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没頭型ゲームには本格的コントローラーが必要だが、Apple TVのSiriリモコンは本格的コントローラーではない。しかし、最近までAppleはゲームデベロッパーに対して、あらゆるゲームでSiriリモコンへの対応を必須にしていたので、それがこのプラットフォームにデベロッパーを引き寄せられない理由の一つだったに違いない。

ゲームは最新世代Apple TVにとって重要な売り文句だった。しかし、第4世代のApple TVは殆どのモバイルゲームを家庭で最大の画面でプレイできる馬力を持ちながら、まだゲーミングプラットフォームになっていない。

どうやらAppleは、Apple TVのSiriリモコン対応を必須にする方針を変えたようだ。代わりにデベロッパーはMFiコントローラー必須のゲームを作れるようになる。そう、本物のゲーム用コントローラーだ。

ニュースはAppleのデベロッパー・カンファレンスで発表され、Appleは「可能であればデベロッパーはSiriリモコンにも対応すべき」とも言っている。

これは、Appleがタッチ&モーションのSiriリモコンだけで使えるようにゲームを作ることを、デベロッパーに要求していたのとは大きな違いだ。この当初の要件は、一見消費者の勝利かと思われた。どのゲームも追加オプションを買わずにApple TVでプレイできるからだ。しかし、ボタンが数個だけのSiriリモコンは、良いゲームコントローラーではない。

MFiコントローラーを必須にすることで、デベロッパーは伝統的ボタン配置を持つSteelSeries NimbusやHoripad Ultimateを完全にサポートできる。モーション&タッチ方式のコントローラーは一部のゲームにとってはすばらしいが、ファイナルファンタジーやストリートファイターやスカイランダーズ等、今のクールな連中がプレイするゲームには向いていない。

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Apple TVを持っていない? iPadもHomeKitデバイスのハブになれる

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昨日(米国時間6/13)のWWDCで、Appleは次世代HomeKitのベールをめくった。スマートロック、サーモスタット、インターネット家電といったデバイスのためのモノのインターネット・プラットフォームだ。発表の中心となった新機能の中でも注目されたのは、Apple TVがHomeKitハブとして機能し、家主が外出先から、つながったデバイスをリモートで安全にアクセスできるようになることだった。

新機能の発表の中で、AppleのSVP、Craig Federighiは、Apple TVが「常時電源オン、常時接続、かつ常時家庭内ネットワークにつながっている」のでこのハブの役目を果たせる、と語った。遠くからデバイスを使えることに加えて、このハブは家主がジオフェンスを設定して、誰かのiPhoneが事前に設定したラインを越えると自動的に一連のイベントを実行させることもできる。

例えば、車で帰宅中に家の近くまで来ると、ジオフェンスルールの定義によって、照明が点灯し、ガレージのドアが開き、ラジオのスイッチが入る。

しかし、Apple TVを持っていない人はどうするか? どうやらiPadもHomeKitハブの役目を果たせるらしい。

このちょっとしたニュースは、iOS 10ベータのHomeアプリで見つかった。なぜAppleがHomeKitの発表でこのことに触れなかったのかは不明だが、この機能の存在がわかったのはよいことだ。Homeアプリの説明によると、この機能は全くあるいは殆ど家を離れないiPadのためにある。

HomeアプリはHomeKitデバイスへの大きな一歩だ。今年iOS 10と共にアプリが公開されると、個人の家にあるHomeKit対応デバイスをすべて、一つのインターフェースで制御できるようになる ― そして、現在HomeKitデバイスは既に数多くあり、この秋の機能が公開されれば、さらに増えるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple TVのさらなるSiri統合とシングルサインイン

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AppleのシニアバイスプレジデントのEddy Cue氏は、同社の開発者会議WWDCで、Apple TVを支えるOSにマイナーアップデートを行うことを発表した。

折に触れてAppleは「テレビの未来はアプリにある」としているが、今回のアップデートもその方向性を強めるものだ。より多くのアプリが登場し、Apple TVで簡単に使えるようになる。

Apple TVは、お気に入りのビデオチャンネルにアクセスするために、初めてストリーミングメディアプレイヤーをセットアップすることでより大きな課題を解決しようとしている。また、「シングルサインオン」という機能を導入し、所有者が1度ログインすれば、すべてのネットワークにアクセスできるようになる。この機能は、iOSにも導入されるという。

さらに、Apple TVとSiriの統合レベルも高くなる。SiriでYouTubeを検索できるようになるので、ユーザーは 「YouTubeでSteph Curryの3ポイントシュートを検索」あるいは「YouTubeでLeBron JamesがDraymond Greenをまたいだところを検索」などと言えるようになる。これまで、Siriの検索対象はApple TVアプリの同社製品に限られていた。

今朝方のCue氏の発表によると、Apple TVにはこれから数週間のうちにSling、Fox Sports Go、さらには100局以上のテレビ局を擁するフランスのMolotovなどの新しいアプリが利用できるようになるという。

本日行われたtvOSデモの開発者向けプレビューは、秋に消費者向けに公開予定だ。

Tim Cook氏は、tvOSが本日アップデートが行われたwatchOS、iOS、OS Xなどと並ぶAppleの主要なプラットフォームの1つであると強調した。

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(翻訳:Nakabayashi)