Swiftの開発者が、わずか6ヶ月でTeslaを去る

Chris Lattnerは、Appleで基礎レベルのソフトウェアテクノロジーを11年間担当し、確かな評判を確立していた。特に彼は、Appleの最新プログラミング言語Swiftを開発したことで有名だ。この1月TeslaはLattnerを、Autopilot SoftwareのVPをして採用したことを発表した。

そしてその6ヵ月後、彼はTwitter上でTeslaを去ることを発表した。「結局、Teslaは私にはあまり合っていなかったことがわかりました」と彼は言っている。Lattnerはまだ次の仕事のことは決めていないようだ。

結局、Teslaは私にはあまり合っていなかったことがわかりました。ベテランエンジニアリングリーダーとしてのポジションに興味があります!

私のレジュメはオンライン上に簡単に見つかります。当方Swift言語で7年の経験アリ 

Appleは、2014年6月のWWDCで初めてSwiftを発表した。それはゆっくりと、しかし確実にiOS、macOS、tvOS、watchOSなどの、全てのAppleプラットフォーム上で、ディフォルトのプログラミング言語となってきた。Swiftは以前のAppleのプログラミング言語であるObjective-Cよりも、柔軟で未来に対応する力があるものと考えられている。

Swiftに携わる前には、LattnerはClangコンパイラならびに、LLVMコンパイラ最適化インフラストラクチャを開発していた。Appleのソフトウェア開発ツールであるXcodeに対しても、多くの仕事をしている。世界中の何百万人もの開発者が、Lattnerの仕事の影響を受けていると言えるのだ。

2016年10月にTeslaは、この先製造される全てのTeslaの車両が、自動運転車になるために必要なハードウェアセンサの全てを装備することを発表した。しかし、ソフトウェアスタックに関してはまだそうなっていない。それこそがTeslaが、自動運転機能のためのソフトウェア責任者として、Latterを引き抜いたことを誇らしげに公表した理由なのだ。

Lattnerの素晴らしいレジュメを考えれば、他のハイテク企業たちから多くのオファーが届くことだろう。そして、最後にどの会社が彼を雇うのかはとても興味深い。

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(翻訳:Sako)

Apple Musicに年間9800円のプランが密かに登場

もしあなたがApple Musicの定期購読ユーザーなら、毎月9.99ドル、ファミリープランなら14.99ドル、学生なら4.99ドル払っているに違いない。しかしAppleが静かにもう一つのプランを追加していたことをTehnotが発見した。これからは99ドル払って12カ月間利用できるようになる。[日本語版注:日本では年間9800円]

この設定は実に奥深くしまわれている。Appleとしてはユーザーが今より少なく支払う方法を知ってほしくないからだろう。本誌でもさまざまな方法を試してみたが、この新しい年間プランを見つけるのは非常に困難だった ―― しかし、これは事実だ。

現在Apple Musicを定期購読者ではないユーザーに対しては、上の画像のようにMusicアプリは通常の月額プランしか選ばせてくれない。しかし、既存のユーザーはメンバーシップ設定へ行って年間プランに切り替えられる。つまり新規ユーザーはまず月間プランを購入してから切り替えなくてはならない。

さてここからは少々ややこしいのでしっかりついてきてほしい。次のApp Storeのデザイン変更で定期購読設定がアクセスしやすくなることを願うばかりだ

まずApp Storeアプリを開き、「おすすめ」タブの一番下までスクロールする。自分のApple IDをタップして、パスワードを入力したら、「Apple IDを表示」をタップする。ここで「登録」ボタンをタップすると、ようやくApple Musicのメンバーシップ設定にアクセスできる。画面はこんな感じだ(金額は国によって異なる場合がある)。

というわけで、もしあなたがしばらくの間Apple Musicを利用し続けるつもりなら、数回のタップで17.5%ほど節約できる。

これまででも、99ドルでApple Musicギフトカードを買ってサービスを一年間使うことはできた。しかし、ギフトカードが苦手の人にとってこのディスカウント価格を利用する方法はなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

企業内に便利なモバイルイントラネットをセットアップするWorkwell、ヨーロッパ最大のオフィスビル企業も利用

大企業に勤めている人なら、イントラネットのかったるさをよく知っているだろう。必要な情報を見つけるのに時間がかかりすぎる。モバイルで使えない。日常よく使うサービスをうまく統合できない。しかしフランスのモバイルイントラネットWorkwellなら、あなたも好きになるかもしれない。

難しい仕事のようだが、でもWorkwellはすべてのボックス(□)にチェックが入っている。最初からモバイルアプリである。自らのSDKを利用してサードパーティサービスを統合している。必要十分にソーシャルである。

実は、前にこのチームのNever Eat Aloneというプロダクトを本誌で取り上げたことがある。それは、大企業の人がほかの部課の人をランチに誘える、というアプリだ。いろんな人を知る機会になり、コラボレーションを促進する。

Workwellもそれと同じ企業のプロダクトで、しかし構想が大きい。Never Eat Aloneもまだ売っているが、でもオフィス生活を楽にするサービスはほかにもいろいろある。

たとえば、レストランの予約をする、ライドシェアのシェア相手を見つける、オフィスのフロアマップを見る、会議室を予約する、エアコンを操作する、などなど。それに、ランチ配達サービスもこのイントラネットから呼べる。

同社はすでにUnibail-Rodamco〔ヨーロッパ最大の“森ビル”的企業〕と契約しているから、その持ちビルに会社のある人ならWorkwellを利用できる。

ほかに、SephoraやAmerican Expressなどがフランスの事業所でWorkwellを使おうとしている。昨年Workwellは(USドル換算)1670万ドルの評価額で150万ドルを調達した。モバイル中心で企業のセントラルハブを作る仕事は、今後伸びるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

次期iOS App Storeでは評価とレビューを維持できる――インクリメンタルなアップデートが可能に

App Storeのアプリのデベロッパーが新しいージョンにアップデートすると、高い評価も好意的レビューも消えてしまう。この問題が近々解決されそうだ。デベロッパーはアップデートの際に現在の評価とレビューを維持するか消去するか選択できるようになる。

Appleのワールドワイド・マーケティング担当上級副社長、 フィル・シラーは今年のWWDCでジョン・グルーバーがホストするThe Talk Showに登場し、このことを発表した。

レビューを最近のものに限るのは数年前までは理にかなっていた。現在のInstagramアプリは以前とは一変しているので、 2010年のレビューなどは何の参考にもならない。そこでAppleはアプリがバージョンアップするごとにレビューをリセットすることとした。

また以前はアプリのデベロッパーもそう頻繁にバージョンアップを行うことはなかった。これはApp Storeで新たなバージョンが承認されるまでにかなり長い時間がかかったことも一因だ。しかし現在はアプリの承認にはほんの数時間しかかからない。

そこでアプリにバグを発見した場合、修正版を1日ないしもっと短い時間で作成、登録することが可能になった。これはApp Storeアプリの品質向上に大いに役立ったが、同時に評価とレビューがその都度リセットされてしまう仕組みが問題となってきた。一部のデベロッパーはこのリセットを避けるために、バグフィックスをすぐに行わず、メジャー・アップデートを待つようになった。

9月に一般公開されるiOS 11ではデベロッパーはアップデートをためらう理由がなくなる。現行の評価とレビューを維持したまま自由にバグフィックスやマイナー・アップデートが行えるようになる。

デベロッパーがアプリの中心的機能を変更するようなメジャー・アップデートを行う場合は、リセット・ボタンを押してそれまでの評価とレビューを消去することを選べる。というわけで、デベロッパーはApp Storeでもインクリメンタルな改良を行うことができるようになる。最初から完全を目指す必要はない。もしコア機能を変更するv2をリリースするなら評価とレビューを消去してゼロからやり直すこともできる。

〔日本版〕フィル・シラーとクレイグ・フェデリーギが出演したビデオはこちら。1:08:30あたりからWWDCのキーノートでは触れられなかったiOS App Storeの新機能が説明されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

LGBTQコミュニティ向けのAirbnb、Misterb&bが850万ドルを調達

ターゲットを絞った小規模な企業が、Airbnbの競合として生き残っていくだけの余地はまだ残っているのだろうか? この問いにイエスと答えようとしているのが、フランス発のスタートアップMisterb&bだ。この度、Project AVentechから850万ドルを調達した同社は、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア)ユーザーに特化した民泊プラットフォームを運営している。

名前からもわかる通り、もともとMisterb&bは男性の同性愛者向けサービスとして始まったのだが、今ではLGBTQコミュニティ全体を包括するようなプラットフォームに変わろうとしている。Airbnbも、いわゆるゲイ・タウン(同性愛者が集まる地域)の物件をたくさん扱っているが、ホストの素性についてユーザーは事前に判断することができない。

Misterb&bファウンダーのMatthieu Jostは、パートナーとの旅行時にホスト絡みで苦い経験をしたこともあり、この状況に警鐘を鳴らしている。さらに、同性愛が禁じられている国への旅行となると、リスクは一層高まってくる。

しかし、Misterb&bを利用する人たちは、全員がこの状況を理解しているので、わざわざホストに嘘をつく必要もない。また、現地で直接情報収集するタイプの人であれば、地元に住むホストにオススメ情報を尋ねるのが1番だろう。

現在彼らは135か国でサービスを展開しており、ホストの数は10万人にのぼる。ウェブサイトの見た目や雰囲気はかなりAirbnbに近いので、ユーザーが利用時に戸惑うこともない。

ここで、冒頭の問いについてもう一度考えてみたい。まず、Airbnbはこれまでに幅広い層をターゲットにした全方位型のサービスへと成長した。今となっては、彼らは潰れるには大きすぎるほどのサイズにまで成長し、別の企業がAirbnbを丸々代替するようなことは恐らくないだろう。しかし、Airbnbが力を入れていない分野やターゲットが存在するというのも事実で、新興企業にもまだ勝機が残されている。

だからこそ、Onefinestayは超ハイエンド版のAirbnbとして成功をおさめ、後にAccorHotelsに1億7000万ドルで買収されたのだ。Misterb&bも、ターゲットを絞りながら業界を先導する企業の類似サービスを提供しているスタートアップの良い例だ。

以上より、民泊市場には複数の企業がやっていけるだけの余地が残されていると個人的には考えている。市場が細分化しすぎない限りは、選択肢が増えるという意味で消費者には喜ばしいことだろう。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

AIを活用したリクルーティング・サービス「Clustree」が790万ドル調達

フランスのClustreeは米国時間5日、シリーズAラウンドでCreandum、Idinvest Partners、Alven Capitalなどから790万ドル(700万ユーロ)を調達したと発表した。Clustreeは機械学習を利用して、今の仕事に閉塞感を感じている人と、募集中のポジションに適した社内の人材を見落としているHR部門の手助けをするスタートアップだ。

Clustreeは様々なソースから250万通り以上の求人を集めている。そして、フランスの企業はClustreeがもつデータを利用して募集中のポジションのために誰を雇えば良いのかを知ることができる。Clustreeはこのデータセットと内部データを組み合わせ、HRマネージャーたちのフィードバックも逐一取り入れている。

募集中のポジションに適した人材が社内にいることもある。新しい人材を雇う余裕がない企業にとっては願ってもないケースだ。Clustreeは内部人事だけでなく、外部から人材を雇う時にも利用することができるのだ。

「私たちのサービスは、入社から社内での成功プランまで、従業員ライフサイクルのすべてをカバーします」と語るのは創業者兼CEOのBénédicte de Raphélis Soissan氏だ。「リクルーティングのフェーズでは、Clustreeは社内にある人材プールにフォーカスします:つまり、社員のプロファイルや入社時に受け取ったレジュメを分析し直すのです。Clustreeに搭載されたAIは、会社ごとに存在するユニークな人材プールを分析し、おもしろい候補者を見つけ出します」。

これまでに、Orange、 Crédit Agricole、SNCF、Carrefour、L’Oréalなどの企業がClustreeを利用している。そして、それらの企業がClustreeが提供するソリューションに大きな金額を支払っているのだ。

「私たちの顧客はすべてフランスの企業ですが、彼らは世界中に従業員を抱えています。私たちのソリューションは世界30カ国で利用されているのです」とSoissan氏は語る。「つまり、私たちはフランスのリーディングカンパニーで働く、アメリカ人、日本人、中国人、ドイツ人など様々な人々の就職活動とキャリアマネジメントの手助けをしているのです」。

同社は今回調達した資金を利用してチームの拡大を図るとしている。彼らはまず、フランス国内の基盤を強化して顧客を増やし、その後に海外展開を目指すようだ。

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(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

意外な展開:MacBook Airはまだ生きている

MacBook Airはどっこいまだ生きている。昨年Appleは薄く軽くなったMacBook Proを発売したが、みんなはやっぱり新しいMacBook Airを欲しがっている。MacBook Proの重さは13インチのMacBook Airと変わらないが、まだ値段が高い。それがみんなまだMacBook Airを好きな理由だ。

MacBook Airを完全に消すのではなく、Appleはまだ売り続けていて実際よく売れている。さらに嬉しいことに、このノートパソコンのCPUがアップグレードされた。Appleのプレスリリースに次の一行があった。「本日Appleは、13インチMacBook AirのCPUを1.8 GHzに変更した」。

あああああ゛…それだけ。Retinaディスプレイや大きなストレージやRAMを期待してはいけない。MacBook Airは明らかに生命維持状態にある。IntelのKaby Lakeプロセッサーもつかない。

これで足りないという人たちのために、Appleは13インチMacBook ProのTouch Bar無しの入門機を値下げした。1499ドルから1299ドルになり、MacBook Airをスキップする誘惑を少しだけ大きくした。

Before:

・128GB PCIeベースSSD
・256GB PCIeベースSSD オプション:512GB SSDに変更可能

・1.6GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大2.7GHz)、3MB共有L3キャッシュ
 オプション:2.2GHzデュアルコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.2GHz)、4MB共有L3キャッシュに変更可能

After:

・128GB PCIeベースSSD オプション:256GBまたは512GB SSDに変更可能
・256GB PCIeベースSSD オプション:512GB SSDに変更可能

・1.8GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大2.9GHz)、
3MB共有L3キャッシュ

 オプション:2.2GHzデュアルコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.2GHz)、4MB共有L3キャッシュに変更可能

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WWDC:AppleがHomePodを発表――Amazon Echoに対抗するスマートスピーカー

AppleがAmazon Echoに対抗する製品を開発しているという情報は事実だった。この製品は(もっともなことに) HomePodと呼ばれる。AppleのCEO、ティム・クックは今回のWWDCカンファレンスのキーノートで「われわれはホーム・ミュージックを再発明した」と述べた。つまりAppleスピーカーは単にSiriを登載したスピーカーではなく本格的な音楽用だった。

Appleのグローバル・マーケティング担当上級副社長、フィル・シラーは「Sonosはスマート・スピーカーではないしAmazon Echoは良いスピーカーではない」と主張した。Appleは両者の「いいとこどり」を狙ったようで、マーケティング戦略として巧みだ。HomePodは今年後半に出荷される予定だが、まだ量産段階ではないようだ。

HomePodはクッションを思わせる円形のスピーカーで、7個のツィーターのアレイと1個のカスタムメイドのウーファー、AppleのA8チップを登載する。マルチチャンネルのエコー・キャンセラー、リアルタイムのアクースティック・モデリングなどの機能を備える。

HomePodは置かれた環境をスキャンし、それに応じてオーディオを最適化する。シラーはこのスピーカーのサウンドがいかにすばらしいか説明するために大いに時間をかけた。ただしWWDCの会場では巨大なスピーカーシステムから音が流れていたのでHomePodの音質について正確なところは判断できなかった。

当然ながらこのスピーカーはApple Musicと高度に協調作動する。Apple Musicのライブラリーにある曲ならなんでもスピーカーに向けて呼びかけるだけで再生できる。それ以外にも「これに似た音楽をもっと再生」と指示したり「この曲はいいね」などと言うことができる。

ユーザーはニュース、天気、スポーツの試合の結果その他、Siriが理解できるような他の情報をこのスピーカーに求めることができる。また照明、ガレージドア、エアコンその他がHomeKit対応デバイスである場合はHomePodに話しかけることでコントロールができる。

興味ある点は、今日のWWDCでAppleがAirPlay 2を発表したことだ。これはWiFiを通じて複数のスピーカーをコントロールできるシステムだ。多くのユーザーが複数の部屋で音楽を聞くために複数のスピーカーを買うのではないかと思う。

HomePodの価格は349ドルになる予定だ。カラーバリエーションは白とスペースグレイという。当面アメリカ、イギリス、オーストラリアで販売が開始される。他の国での発売は来年になる。

現時点で判明した情報はざっと以上のようなものだ。秋までにさらに詳しい情報が得られるものと思う。ただAppleはHomePodの発表をあまり華々しいものにはしなかった。Appleとしてもだいぶ遅れてこの市場に参入することになるのを知っており、キャッチコピーなどよりまず実物で優れたスピーカーであること実証したいようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WWDC:Apple、iOS 11を発表

今日(米国時間6/5)のWWDCでAppleがiOSの時期バージョンを発表することは以前から予測されていた。今回のデベロッパー・カンファレンスでiOS 11が紹介されたのは順当といえる。一般ユーザー向けの公開は9月を待たねばならないが、AppleによればiOS 11は以下のようなモバイルOSになるという。

AppleのCEO、ティム・クックはまず「iOS 10は86%のiOSデバイスにインストールずみだ」と述べた。続いてAppleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長、クレイグ・フェデリーギがiOS 11の新機能を紹介し、「iOS 11はテクノロジー面で大幅な進歩を遂げると同時に新機能も多数追加された」と述べた。

iOS 11ではスタンプ(sticker)とiMessageがショートカット・ドロワーから簡単にアクセスできるようになった。スタンプを送信するために何度もタップする必要はなくなる。すべての会話は自動的にiCloudに同期される。この同期は以降も維持されるため、ユーザーが一つのデバイスであるメッセージを削除するとすべてのAppleデバイスで削除される。 つまり今後は休暇旅行から戻ってMacを開くと膨大な未読メッセージの雪崩に襲われるということはなくなる。

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Apple Payに関して、他のApple Payユーザーに現金を送ることができるようになった。VenmoあるいはSquare Cashに似た機能だ。この機能はiMessageにビルトインされている。現金を受け取った場合、Apple Pay Cash cardの残高に追加される。この資金はApple Payを通じて支払に充てることができる。自分の銀行口座に振り込むことも可能だ。

SiriもiOS 11で大幅に強化された。 Siriは毎月3億7500万のデバイスで利用されているという。iOS 11ではSiriの発音は改良され、抑揚もさらに自然になったという。またSiriを用いて翻訳も可能になる。中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、英語が翻訳では最初にサポートされる。

Siriは文脈やユーザーの関心の把握でも改善された。Appleはこれを「Siri知能( intelligence)」と呼んでいるが、iOSのあらゆる場面で利用される。たとえば誰かiMessageで「どこまで行くの?」と尋ねたとすると、iOSはカレンダーを開いてどこに行く予定か調べ、回答の候補を表示する。ユーザーがアイスランド旅行について検索したとすると、iOSはスペルの自動訂正辞書にReykjavik〔アイスランドの首都〕などの単語を追加する。ニュース・アプリにもアイスランドのニュースが表示されるようになる、といった具合だ。

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カメラ・アプリはHEVC(h.265)をサポートする。 このコーデックはビデオの画質を改善すると同時にファイル圧縮にも優れている。画像処理ソフトも改良を受け、既存のカメラで撮影した場合でも画質の向上が期待できるようだ。【略】

コントロール・センターも大幅にアップデートされた。デザインが一新され、多数のボタンが追加された。今後はユ次々にタブを切り替える手数が省かれる。たとえば、ミュージックビデオを再生している場合、輝度調整と一時停止を同一の画面で実行できる。さらに詳細な選択が必要な場合、3Dタッチで即座に機能を呼び出せる。

Apple Mapsのカーナビ機能もiOS 11で強化された。アメリカ内ではショッピング・モールや空港の詳細地図が利用できる。アメリカ人には非常に便利だろう。

iOSは運転中、Bluetoothで車載オーディオに接続していることを認識する。iPhoneのモーション・センサーは自動的に「電話に出られません」モードを起動する。このモードではすべての通知の表示が保留される。メッセージが着信した場合、予め用意した返信が自動送信されるよう設定できる。

AirPlayにもメジャー・アップデートが来た。AirPlay 2ではWiFi経由で複数のスピーカーを接続しiOSデバイスからコントロールできる。Libratone、Devialet、Bose、B&Oその他多数のオーディオ・メーカーがAirPlay 2をサポートする予定だ。それだけではない。AirPlay 2にはデベロッパー向けAPIが用意され、AirPlayを利用したアプリの開発が可能になった。

MusicKit APIの登場にによりデベロッパーはApple Musicの利用ができるようになった。たとえばShazamは(とうとう)Apple Musicのプレイリストに楽曲を自動で追加できるようになる。

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Appleのフィル・シラーはApp Storeのアップデートについて簡単に触れた。もっとも重要な点はデザインが一新されることだろう。見た目はApple Newsにやや似ている。 ‘Today’タブには個人別にカスタマイズされたお勧めが表示される。ゲームは別に独自のタブが用意される。‘Apps’タブにはApp Storeチームによるお勧めアプリが掲載される。【略】

iOS 11のベータ版は今日から公開されるが、今後夏までに細かいバグ修正が行われるはずだ。一般ユーザー向け公開は9月。アップデートは無料。

アップデート: Appleはさらに多数の機能を発表した。キーノートの最後でフェデリーギがステージに戻り、iPad専用機能を発表した。 iPad画面の下部にはドックが用意され、これまでより簡単にアプリを切り替えられるようになった。Split Viewを用いれば同時に2つのアプリを並べて開くことができる。ドラッグアンドドロップで簡単に実行できる。

Split Viewについていえば、アプリ選択機能が一新された。コントロール・センターを開くショートカットと最近使ったアプリのプレビューが表示される。iOS 10の小さなアイコンのリストよりずっと使いやすい。

新しいFilesアプリはiPad上のファイルとクラウド・サービスを表示する。ユーザーはFilesアプリとメール・アプリ間でファイルをドラッグアンドドロップで移動できる。iPadのアプリは閉鎖的に単独で作動するだけではなくなった。これはAppleとしては画期的な方針転換だ。

ユーザーはApple PencilでNotesアプリに書き込むことができる。Appleは書かれたテキストをOCRを使って処理し検索可能にする。カメラ・アプリにもネーティブで文書をスキャンする機能が追加された。スクリーンショットを撮ると、小さいポップアップが隅に表示される。タップするとスクリーンショットをトリミングし、説明を加えることができる。いちいち写真アプリを開く必要はない。

いろいろな面でiPadのiOSはデスクトップ・コンピュータのOSに近づいてきた。アプリは全画面でなく移動可能な窓で表示できるようになりドックも追加された。AppleはiPadをますます強力にしようと計画している。

iOS 11はiPad Air以降、iPad mini 2以降、第5世代iPad以降、iPhone 5s以降の各シリーズで作動する。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

このコンセプトビデオは、iOS 11の大きな改善点を提案する

2017年になっても変わらない ―― 私はコンセプトビデオが大嫌いだ。しかしFederico ViticciとSam Beckettは再びチームを組んで、彼らの望むiOS 11をデザインした。これは普通のコンセプトビデオより説得力がある。

このビデオは特にiPadのiOSに焦点を絞っている。Shelfは興味深い新機能だ。画面の上端から引っぱり下ろしてデータの断片を保存しておける。ビジュアル化されたクリップボードマネージャーともいえる。複数アプリを横断して長期間作業する時に便利そうだ。

Viticciは、iPadをメイン・コンピューターとして長年使っている。これ以上熱烈なiPadユーザーを見つけるのは難しい。ビデオを見れば感じることができるだろう。

Appleがすでに次のレベルに進んでいることを私は願っている。あれだけ多くの社員がいれば、iPad機能に特化したiOS開発チームを構成することは難しくないはずだ。

AppleはiPadをコンピューターの未来だと考えている。必ずしもMacを完全に置き換えることはないだろうが、多くの場面でiPadの方が優れた選択肢になることは間違いない。もしAppleが未来のコンピューターに関するこのビジョンを追究していくなら、iOSを今の限界以上に拡張する必要がある。

Appleは6月5日の WWDC基調講演でiOSの新機能を発表するはずだ。iPadの新型が出てくる可能性もある。だから今はiPadをもっと強力にする良い機会だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Android Goは、超低価格スマホ用の軽量版Android

現在世界中で20億台以上のAndroid端末が使われている。Googleは次の20億のことを考えている。それを実現するためにGoogleは新しいプロジェクト、Android Goを立ち上げた。Androidの次期バージョン(Android O)の軽量版でPlay Storeのアプリに最適化されている。

プロジェクトの焦点は、非常に低機能な端末、通信環境に制限のあるユーザー、および多言語対応だ。そしてこのOSはメモリーが1 GB以下の端末でも動く。Play Storeではこうした低価格端末で動作するアプリに焦点を当てていく予定だ。

そのアプリは10 MB以下で、インターネットにつながっていなくても正しく動作して、低速のシステム・オン・チップ(SoC)と少量のRAMを搭載した端末に対応していなければならない。

Sameer Smatは、Chromeのデータセーバーについて、最小限の通信量で多くのページを読み込むために不可欠な機能だと説明した。しかしこの会社の計画はそこで止まらない。

例えば、YouTube GoはYouTubeアプリの最適化バージョンだ。新たにプレビュー機能が加わり、ビデオを読み込む前に中を見ることができる。

このビデオを見たいと決めたら再生前に画質を選べるので通信容量を使い切らないよう気を付けることができる。WiFiがあれば、ビデオをダウンロードして後から見ることもできる。

この機能は従来YouTube Redの定期利用者に限定されていた。しかしYouTube Redは米国のみのサービスであり、Android Goは途上国をターゲットにしている。さらに、友達と一緒にビデオを見るときには、ピアツーピア転送を使って複数のAndroid Go端末の間でビデオを共有することまでできる。

将来はAndroidの全バージョンにAndroid Goタイプが作られる予定だ。Androidが強力になるにつれ、超低価格端末と低速ネットワークで動作するためにはAndroid Goが賢い選択と言えそうだ。Googleはハードウェアパートナーについてはまだ何も言っていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Disrupt NYの最優秀スタートアップはRecordGram―モバイルで音楽の制作からビジネスまでカバー

ニューヨークで開催されたTechCrunch DisruptのStartup Battlefieldではスタートアップ各社の間で激しい競争が繰り広げられた。参加チームは5万ドルの賞金とDisruptカップを目指してベンチャーキャピタリストやテクノロジー専門家などの審査員グループの前でプレゼンを行った。

数時間に及ぶ討議の末、ColliderDomusoNuCypherRecordGramSunrise Health の5チームをTechCrunch編集部は ファイナリストとして選定した。

ファイナリストは最優秀賞を決定するため再度デモを行った。この際の審査員はStuart Ellman(RRE Ventures)、 Ann Lamont(Oak Investment Partners)、 Susan Lyne(BBG Ventures)、 Matthew Panzarino(TechCrunch編集長)、Deven Parekh(Insight Venture Partners)、Reshma Saujani (Girls Who Code)の6名だった。

なお、サンフランシスコで開催されるStartup Battlefield at Disrupt SFの受付が開始された。こちらから応募できる

ではDisrupt NY 2017のStartup Battlefieldの勝者を発表しよう。

最優秀賞: RecordGram

RecordGramはモバイルをサポートする音楽スタジオだ。野心的な若いアーティストはここで楽曲を制作し、レーベルと契約することができる。グラミー賞を受賞したことがある音楽プロデューサー、Winston “DJ Blackout” Thomasも共同ファウンダーだ。CEOのErik Mendelsonはラジオ番組、デジタル音楽のベテラン、Shawn Mimsはヒップヒップのアーティストで“This is Why I’m Hot”がよく知られた曲だ。

RecordGramについてのTechCrunch記事.

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次点:Collider

ColliderのフラグシップモデルはOrchidという3Dプリンターだ。現在まだプロトタイプの少量生産の段階だが、インジェクション・モールドと同程度の強度、精度を持つ金属部品を製造する。コンパクトで安全でありコストパフォーマンスも高いという。工場ではない一般オフィスや研究所でも使用できる。

TechCrunch記事

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleが本日のGoogle I/Oで発表したこと総まとめ

本日よりGoogleは開発者向けカンファレンスGoogle I/Oを開催している。Androidやその他のプラットフォームで、彼らが想像している未来を知ることができるだろう。

今年もGoogleはたくさんのことを発表した。それらを全てこのページにまとめたのでお見逃しなく。

20億!

カンファレンスの冒頭、Sundar Pichaiが登壇して、いくつか数字を発表した。Google Driveの月間アクティブ・ユーザーは8億人となった。Google Photosのアクティブ・ユーザーは5億人で、毎日12億の写真をアップロードされている。

圧巻なのは、Android端末を使っている人は現在20億人に到達したことだ。

全てのプロダクトにAIを搭載

人工知能は今回のカンファレンスの大きなテーマだった。Googleは全ての提供プロダクトに人工知能を搭載する予定だ。

まずは Google Lensから始める。この新たなテクノロジーでユーザーのスマホはより賢くなる。カメラを何かに向けると、Google Lensはユーザーが何を見ているか特定できるようになる。

Google.ai

Googleは自分たちのプロダクトを強化したいと考えているのではない。Googleは本日Google.aiという取り組みをローンチし、AIコミュニティーのために彼らの研究結果、ツールを公開していくと発表した。

第2世代のTensorプロセッサ

Googleは機械学習用にTensorプロセッサを開発している。これを読んでいるあなた自身がこのチップを使うことにはならないかもしれないが、同社はすでにこの第2世代が完成したと発表した。
Googleはこの第2世代のTPUは最大180テラフロップスのパフォーマンスを発揮できるという。

より自然な会話

Google Assistantは当初Pixel端末で提供していたが、現在は1億のAndroid端末にも展開している。
Google Assistantはより自然な会話ができるようになり、新機能も追加する。例えば、クエリを声に出さずにタイプすることができるようになる。人が多い場所で使える便利な機能だ。

 

iPhoneユーザーに朗報

Siriじゃ満足できない?Googleは本日からGoogle AssistantをiPhoneでもローンチ する。AndroidでもiOS端末でも同じ機能が使えるようになる。1つ問題なのは、iOS端末ではこれをSiriの代わりにデフォルトの音声アシスタントに設定することはできないことだ。

さらにGoogle Assistant

Google AssistantのSDKがあるということは、どんな端末からもGoogle Assistantからでもアクセスできるということだ。Googleはサード・パーティー向けの機能を拡張し、ユーザーが端末から送金したり、連携したスマートホーム端末を起動させたりすることができるようになる。

また、Google Assistantは近々、他の言語にも対応する予定だという。

Google Home バージョン2

Google Homeバージョン2にふさわしい機能アップデートがあった。Google Homeは事前に先を予測して、ユーザーがHomeを起動しなくても通知する機能を搭載した。Google Homeの方からユーザーに何か伝えたい時に通知するものだ。例えば、通勤時間の少し前に交通渋滞が発生している、といった内容を教えてくれるようになる。

Amazon Echoのように、Google Homeでも通話ができるようになった。また、端末をBluetoothのスピーカーとしても使うことができ、複数の音楽サービスにも対応した。この端末を使ってだサービスをローンチすると、Chromecast経由でスマホやテレビに表示させることができる。

Google Photos

Google Photosにも新機能が追加された。顔認識でアルバムの共有を提案する。また、サービス上でフォトブックを印刷できるようになった。

テレビにも360度動画

YouTubeのテレビアプリも360動画に対応した。こうした動画を視聴するのにテレビが最適なデバイスかはさておき、あると良いかもね。

Android O、名前はまだない

正直なところ、みんなAndroidのニュースを待っていたと思う。GoogleはAndroid Oの正式名はまだ発表していないものの、ベータ版は公開している。

Picture in Picture(他のアプリを開いていても小さな動画画面から動画視聴やビデオ通話を続けられる機能)、オートフィル機能、通知ドット(アプリアイコン上に通知を表示)といった機能や最適化が施されている。

Android最適化

次のAndroid端末ではよりブートが早く、より充電が持ち、よりセキュアになる。時には新機能でなく、端末がスムーズに動くことを改めて保証するような最適化も大事だ。

さよなら、Java!

開発者に朗報だ。これからは、プログラミング言語Kotlinでアプリ開発ができるようになった。

次の20億ユーザー獲得に向けて

Androidはとても洗練されてきたため、Googleはありえないほど安い端末でも動くようにモバイルOSを分割した。 Android Goの利用対象となる発展途上国だ。

 

新Tango

Googleは、Tangoプロジェクトもアップデートしている。これは大量のセンサーを搭載しているため、Tangoがあればショッピングモールや美術館といった建物の中でも自分の位置がわかるようになる。Googleはこの位置情報技術をVPSと名付けた。

最後に

Googleは検索エンジンの会社なので、Google for Jobsで仕事探しができるようにしたのは理にかなっているだろう。ちょっと怖い感じもするけど、Googeは仕事を含め、私たちの生活の違う領域で存在菅を高めたいようだ。

 

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

タスク管理のTodoist、Googleカレンダーとの双方向同期機能を実現

タスク管理にTodoistを便利に使っている人も多いことだろう。ただ、カレンダーと同期できないことを不満とする声も大きかった。そうした不満の時期を経て、ついにGoogleカレンダーと同期できるようになった。これまでは明日の予定とタスクの双方を確認したければ、カレンダーとTodoistの双方をチェックする必要があった。しかし双方向の同期機能を実現したことで、よけいな面倒をかける必要がなくなったのだ。

Todoistの設定から、Googleカレンダーと同期する設定にする(訳者注:ウェブアプリケーション側での設定が必要なようです)と、期日の指定されたタスクはカレンダー上に表示されるようになる。タスクに時間の設定も行えば、カレンダー上にイベントとして表示されるようになる。繰り返しのタスクの場合は、複数のイベントがカレンダー上に作成される。

Googleカレンダー側でタスクデータを編集したり予定日を変更したりした場合には、自動的にTodoist側にも反映される。カレンダー上でタスクを一覧しながら、タスクの変更をしたりするようなことも簡単に行えるようになったわけだ。共有プロジェクトを公開して、関係者に情報更新をしてもらうようなこともやりやすくなったわけだ。

たくさんのタスクを作成している場合には、カレンダーがごちゃごちゃして見づらくなってしまうということもあるかもしれない。そうした場合には、特定のプロジェクトについてのみ同期を行うということもできる。

個人的には、カレンダー上にToDoタスクを表示するのは好きではない。しかし同じ画面で予定などとタスクを一覧したいと考える人も多いようだ。Googleカレンダーを使っているならば、かんたんにタスクと予定の一元管理ができるようになったわけだ。

  1. day-view.png

  2. montly-view.png

  3. settings-gcal-integration.png

  4. settings-gcal.png

  5. weekly-view.png

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(翻訳:Maeda, H

Apple、iPad miniの改訂は終了か?

近々Appleが新しいiPadを出すと噂されている。しかしiPad miniはどうなのか? BGRの最新記事によると、iPad miniの改訂はなさそうだ。そしてiPad miniは終末を迎えるかもしれない。

AppleはWWDCで、10.5インチ画面で外枠の細い新型iPadを発表するらしい。このiPadは現在の9.7インチiPad Proとほぼ同じ大きさなので、iPad Proラインアップでこの小型機を置き換えることになるだろう。

ローエンドでは、最近低価格の9.7インチiPadを発売した。価格はわずか320で399ドルのiPad mini 4よりも安い。

この入門レベルのiPadやiPhone 7 Plus(およびファブレット全般)がiPad miniより人気なのは明らかだ。だからAppleはiPad miniをやめようとしている。iPad miniを店頭からなくすことはAppleにとって苦渋の決断かもしれない。しかし私はAppleがまだ少しの間iPad miniを残すと思っている ―― ゆっくりとフェードアウトしていくのだろう。

2012年に登場したとき、iPad miniはホットな新製品だった。フルサイズのiPadは重量級のモンスターで、だれもがNexus 7やKindle Fireといったタブレットに興奮した。携帯電話には小さな3.5インチディスプレイしか付いていなかった。

みんなが軽くて持ち歩けるデバイスを求めていた。iPad miniはウェブを見てメールを読むなどに最適な端末だった。映画を見るには少々小さかった。私はiPad miniが大好きだった。

しかし、iPadが軽くなり、スマートフォンが大きくなるにつれ、iPad miniは以前ほど便利ではなくなった。そしてタブレット市場全体は成長していない。AppleがiPad miniをどうするつもりか、WWDCを待つことにしたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、MacBookを近くアップデート――6月5日のWWDCで発表か

Bloombergによれば、AppleはMacBookとMacBook Proのアップデートを近々行う予定だ。Appleはこれを6月5日のWWDCカンファレンスのキーノートで発表するはずだという。

Retinaディスプレイの12インチMacBookがアップデートされたのは1年前だが、このモデルは全体的に優れたデザインなので、新バージョンはスペックの強化程度にとどまるだろう。

もしかするとAppleは第2のUSB-Cポートを追加するかもしれない。現行モデルはポートが1つしかないため、充電しながら別のデバイスを接続することができなかった(ドングルを使えば可能だが、少々煩わしい)。またキーボードも最新のMacBook Proと比較するとやや見劣りがした。

Touch Barを装備したMacBook Proはまだ十分新しいモデルだが、AppleはCPU、RAM、ハードディスク容量などを定期的に拡大してきた。

現行MacBook ProはIntelのKaby Lakeプロセッサを登載するのが間に合わなかった。Skylake CPUでも特に不都合はないが、この機会に新世代CPUが登載されるなら歓迎だ。

むしろBloombergの記事で驚いたのは、AppleはMacBook Airの新モデルの発表も考えているという点だった。タッチバーなしのエントリーモデルの13インチMacBook ProならMacBook Airの新型機にぴったりだろう。重量は13インチMacBook Airと同程度がProはかなり高価だ。

Makbook Airは安価なのがその(少なくとも当面の)存在理由だが、もう少し能力を高めたMacBook Airが後継機になるなら素晴らしい。とはいえMacbook Airが今回のアップデートに含まれることはないかもしれない。.

WWDCはその名称の通りデベロッパー・カンファレンスだ。Appleはこのカンファレンスをデベロッパー・コミュニティー向けにソフトウェアのアップデートを発表する場としている。今年もその点には変わりはない。したがってiOS 11、tvOS 11、watchOS 4、macOS 10.12などについていろいろ聞くことになりそうだ。

もちろんWWDCに集まるデベロッパーは毎日Macを使っているユーザーだ。そこでハードウェアのマイナー・バージョンアップを発表するのは理にかなっている。Macのユーザーは以前からiMacとMac Proの新モデルを待ちわびているが、それらの発表はWWDCには間に合わないようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

今度のAppleのiPhone 7 Plusポートレートモードのコマーシャルは大量の髪の毛をチャリティに寄付

Appleの今日(米国時間5/15)からのコマーシャルは、最後に“practically magic”(まるでマジック)というキャッチフレーズがある。それはまたまたポートレートモードの宣伝で、ニューオリンズの床屋さんが舞台だ。

ポートレートモードは、iPhone 7 Plusのソフトウェアの機能で、二つのカメラを使って互いに異なる奥行き感を表現する。背景は自動的にぼかされるので、短焦点のカメラなのに高価なDSLRで撮ったような写真になる。

このコマーシャルでは、ポートレートモードが小さな床屋さんの秘密兵器になる。散髪が終わるとお客さんの写真を撮り、それらのポートレートを額に飾る。そのことが知れ渡り、この床屋さんの前の道路には長い待ち行列ができるようになる。

古い下町を思わせるセピア色の映像。ちょっとふざけた演出。そしてWilliam Onyearborの“Fantastic Man”が流れる。しかし、撮影はたいへんだった、と思う。わずか1分の映像の中に、大量のショットと額入り写真がある。

その撮影では24人が散髪して、AppleはそのヘアをLocks of Love(愛の頭髪)に寄贈した。病気等の理由でウィグを使う子どもたちのための、非営利チャリティだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Intel、最大12コアのCore i9 CPUをまもなく発表か

もうすぐComputexカンファレンスが開催される。本誌はPCコンポーネントの最新情報を本格的に追っているわけではないが、Intelの計画に関するこのリーク情報は興味深い。IntelはデスクトップCPUの最新ラインアップとして、ハイエンド12コアのCore i9 CPUをまもなく発表するらしい。

Intelの計画がリークされたのはAnandTechの掲示板だ。どうやら社員か提携会社の誰かが、ドイツ語のPowerPointプレゼンを写真に撮ったようで、次期ライアップの一覧表が見える。

詳しくはAnandTechを見てもらうとして、最上位機種は怪物になりそうだ。12コア、消費電力140 Wはこの分野で最強のCPUと言ってよいだろう。これを使えるのはデスクトップコンピューターだけで、もし来るべきMac Proに採用されたらすばらしい。

唯一の問題は、Intelの上位CPUが概して非常に高価なことだ。このCore i9 CPUが1000ドルを超えても私は驚かない。

ほかのCore i9シリーズは、6、8、または10コアになるようだ。シングルスレッドのタスクを走らせることが多い人なら、Turbo Clock 3.0という新しいクロック状態を使えばシングルスレッドタスクを高速クロックで動かすことができる。

新しいCPUシリーズはまもなく発表されるはずで、出荷は6月でハイエンドのi9だけは8月の予定。多くの人々はノートパソコンや下位のCPUを使うだろうが、IntelがCPUの領域でイノベーションを続けているのを見ることはうれしいものだ。いずれは誰もがその恩恵にあずかることだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

間近に迫るWWDC。目玉は新iPadおよびSiriスピーカー

信頼できるアナリストであるKGIのMing-Chi Kuoや9to5macの情報によれば、Appleは間もなく開催されるWWDCカンファレンスにて、複数のハードウェアデバイスを新たに発表する予定であるそうだ。ひとつはベゼルを薄くして画面を広くしたiPadとなりそうだ。こちらのデバイスについては、既にさまざまな噂も流れている。また、Amazon Echoの競合プロダクトの登場も噂されている。

ちなみにWWDCはWorldwide Developers Conferenceの略称であり、その名の通り開発者のためのイベントという位置づけだ。これまでのカンファレンスでは、新しいソフトウェアに関する開発者向け情報を発表してきたが、もちろん今年も例外ではないはずだ。iOS 11、macOS 10.13、tvOS 11、およびwatchOS 4などについての情報が発表されるものと思われる。

元来、Appleは新しいハードウェアプロダクト(および新しいオフィスについての発表)については、春のイベントで発表を行なってきた。Ming-Chi Kuoによれば、どうやら春のイベントには間に合わなかったものもあり、今回のWWDCが発表の場となりそうだとのことだ。

Appleは春の段階でiPadのエントリーモデルのパフォーマンスを改善し、価格を下げている。今回新しくなるのはiPad Proだろうか。ただし、しばらく変更されていない外観について、大きな変更はなさそうだとのこと。

従来モデルから大きく変わるのはディスプレイの大きさだ。ベゼルを狭めることで、これまでのモデルとほぼ同じサイズを保ちながら、画面サイズを10.5インチにしたものが発表されるようだ。iPadの解像度バリエーションが増えることになるが、開発者に対してどのような手段を提供していくつもりなのかは、まだわからない。ベゼルが狭まれば、手に持って利用する際には指が画面の一部を覆ってしまうことになりそうだが、それについての対処があるのかどうかについても、今のところは不明だ。

さまざまな噂が流れているスピーカーについてはどうか。AppleはSiriの機能を新しくしてきているが、この面での進化はまだまだ留まるものではないようだ。Appleは高音質かつ高価格のAmazon Echo競合デバイスを発表する予定となっているからだ。ディスプレイも搭載しているとも噂されている。

伝えられるところでは、このEcho競合デバイスは「ハイエンド」デバイスの位置づけであるようだ。音声入力に対応していることは言うまでもない。詳細については不明なことが多いのだが、もし対応する音楽ストリーミングがApple Musicだけだということになれば、こちらの利用者も大幅に増やすことが期待されているのだろう。Siriが使えるということもうりのひとつなのだろうが、Apple Music専用デバイスとしての展開も狙っているのかもしれない。

WWDCは6月5日だ。さまざまな情報がが発表されることになるはずだ。カレンダーに印をつけて当日を待ちたい。

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(翻訳:Maeda, H

AmazonのEcho Show、固定電話の復権を目指す?!

固定電話はまだ使っているだろうか? スマートフォンさえあれば他になにもいらない、と考えている人も多いことと思う。家庭の居間からも、固定電話は姿を消しつつあるようだ。ただし、固定電話はまったく役にたたないものなのかというと、そういうわけでもない。Amazonの新デバイスも、固定電話の有用性に注目したものと捉えることもできそうだ。

新デバイスとはもちろんEcho Showのことだ。230ドルのデバイスには、音声アシスタント機能のAlexaと、パワー十分な2本のスピーカー、そしてカメラ、およびタッチスクリーンが備わっている。

但し、この画面は「操作」に使うことを主目的とするものではない。各種操作については、オリジナルのAmazon Echo同様に音声を使う。音楽を聞きたければ、「Alexa、Beach Houseの音楽を流して」といえば、利用しているストリーミングサービスを通じて、Beach Houseの曲がストリーミング再生される。画面をタッチしてSpotifyを起動するという使い方を想定しているわけではないのだ。

つまり、Echo ShowとはAndroidタブレットのような使い方をするものではないのだ。Echoにインフォメーション・ディスプレイがついたものと考えると良いだろう。もちろん、画面をタップして演奏を中断するようなことはできる。しかし、あくまでも音声がメインの操作インタフェースなのだ。

それでは、新たに搭載されたディスプレイの売りはなにかという話になる。これはずばりビデオ通話機能なのだ。Skypeの機能をいまさらコピーしようとしたわけではない。しかしFaceTimeの登場で、ビデオ通話の魅力が広く知られるようになってきていることに着目したわけだ。

もちろんこれによって電話による通話を、コミュニケーションの主役にしようとする意図はない。今やコミュニケーションの中心はメッセージング、スナップチャット、WhatsAppなどに移っている。個人的にも、テキストメッセージを送信することで、コミュニケーションの量は増えている。しかし通話する機会は大幅に減っている。

このトレンドはますます広まりつつあり、電話のほうが便利だと思う人も少なくなっている。個人的にも、電話で話をするのは母親ぐらいという状況だ。

このようなトレンドの中で、AmazonはNucleusInsensiのように、より簡単に使える電話機を普及させようとしているのだ。。このデバイスコピー影響を強く受けているとも言われている。

おばあちゃんに電話をかけるときには、「Alexa、おばあちゃんに電話をかけて」と言えば良い。画面上におばあちゃんが現れる。もしおばあちゃんが外出中なら、とうぜん電話には応じないことになる。すなわち、スマートフォンで電話をするように、相手が外出先にいるときに邪魔をしてしまうこともないわけだ。

簡単な音声インタフェースを実現したことにより、子供からお年寄りまで誰でも使える点も魅力だ。まだスマートフォンを使っていないおばあちゃんに、スマートフォンをプレゼントして使い方を覚えてもらうより、はるかに簡単にビデオメッセージのやりとりができるようになることだろう。居間やキッチンに据え置いて、家族みんなで使うコミュニケーションデバイスとしての地位を獲得することになるかもしれない。

AmazonはEcho Dotにより、一家に一台のEchoデバイスの導入を目指した。新たにビデオ通話機能を加えることで、今度は「各部屋」への普及を目指そうとしているのだろう。

そしてもちろん家庭内だけでなく、離れて暮らす家族の全家庭にEcho Showを揃えようと促しているわけだ。2台の同時購入で100ドルの割引というセールも行なっている。Amazonはインフラおよびロジスティクス分野での主人公になることを狙っている。いつの間にか、リビングルームにはEchoデバイスが備わっているのが当然であるというような時代になるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H