Aereoの最高裁の戦い, いよいよ明日始まる…CEO Chet Kanojiaインタビュー

昨年、テレビ放送をストリーミングするサービスAereoは、同社を空から締め出そうとする放送業界と三つの州の法廷で戦った。“空から”というのは、つまり…。

明日(米国時間4/22)、この訴訟はいよいよ、最高裁判所という大舞台に移り、まず双方の弁護士が口頭弁論を行う。

この訴訟はきわめて複雑で、放送企業側は、Aereoに自分たちに著作権のあるコンテンツをストリーミングする権利はない、と主張し、Aereoはコンテンツの受信や録画の仕方は消費者が自由に選べる、同社はその選択肢の一つとしてリモートのアンテナを提供しているにすぎない、と反駁する。

この訴訟には多くの関連判例があり、たとえばSonyのBetamaxに関する裁定は、消費者にテレビ放送をVCRに記録する権利を与えた。最近のCablevisionの判例では、著作権のあるコンテンツを合法的に取得するのであれば、消費者には自分が選んだ方法でそれをストリーミングあるいは記録する権利がある、コンテンツそのものがリビングの箱の中に保存されているかクラウドにあるかは、問われない、と裁定した。

またこの訴訟の結果は、DropboxやGoogle Driveのようなストレージサービスにも影響を及ぼすだろう

多くの要素が複雑に絡み合っている問題なので、ここではAereoのCEO Chet Kanojiaに登場していただき、彼自身の言葉でこの訴訟を説明していただくことにした。

Aereoの技術を間近で見てみたい方は、このボストンのビルの屋上の写真をご覧いただきたい。明日は、法廷でたっぷり取材するつもりなので、お楽しみに。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


最高裁で死ぬか生きるか風前の灯のAereoがChromecastのサポートを発表

最高裁にサービスの合法性を確信させなければならないという、たいへんな状況を今抱えているAereoは、それでも前進をやめない。

Aereoの名を初めて見る読者もいるかもしれないが、同社は、(アメリカ人の標準である)ケーブルテレビ経由でテレビを見たくない人のために、小さなアンテナを月額8ドルで貸し出し、そのアンテナが受信した内容をインターネット経由でユーザに送ったり、あるいはユーザの指示で番組を録画したりする。ケーブル企業は、彼らがテレビ局に払っている再送信料をAereoは払っていないから違法だ、と主張している。Aereoは連邦地裁レベルの二度の裁判にどちらも勝訴したが、4月22日には最高裁の審理が始まる。

同社はこのほど、12月に予告したとおり、5月29日からChromecastのサポートを開始する、と公式に発表した。

なお、AereoのChromecastサポートは当面Androidのみだ。AereoのiOSアプリはもちろんあるが、それはまだChromecastをサポートしない。

そしてもちろん、これはAereoが最高裁で勝訴したら、という前提がつく。Aereoのメインの投資家であるBarry Dillerは、最高裁で敗訴したらほぼ終わりだ、と覚悟を述べている。

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無愛想だったChromecastのホーム画面が多機能に: まずご当地の天気予報から

注記: これは実際のスクリーンショットではなくて、作った画像。お天気アイコンは、こんなふうに表示される。

ぼくは最初からChromecastのファンだけど、最近はますます利用する機会が多い。仕事をしているときも、必要なビデオを見るためにはChromecast + TVを使っている。

だからテレビにはほとんど一日中、Chromecastのアイドル画面が映っている。

今のところ、そのアイドル画面に映っているのは、時計と、Google提供のたくさんある壁紙のどれかだ。でもこの画面がやがて、ややお利口になるらしい。

Redditの常連のasjmcguireが、その画面のソースコードを調べて、そこに何かの痕跡をいくつか見つけた。地域の気温などを知るための、大量のJavaScriptの呼び出しと、お天気を告げるための一連のアイコンだ:


今度からは、Chromecastのホーム画面を見ると、その日のお天気が分かり、傘が必要かどうかも分かる。今日は暑いからタンクトップを着ろ、ということも分かるね。しかもそれは、頻繁には変わらない単純な画像情報だから、アイドル画面が無駄に帯域を消費しない。

リンク先のJavaScriptコードを調べてみると、今の天気、今日これからの天気、明日の天気と、三段階の天気予報を構想していたらしいことが分かる。いや、これから実装するのかな。Gigaomも指摘しているが、今後は壁紙をユーザがカスタマイズできるらしい(Google提供だけでなく)。それらしきコードが、すでにあるのだ。

Google Nowを抱えるGoogleとしては、Chromecastのホーム画面を多機能にするなんて簡単だろう。会議のリマインダーとか、荷物の追跡、日常生活ダッシュボードなど、いろんなものが考えられる。究極的には、Chromecastのアプリケーションの振る舞いも、ユーザがカスタマイズできるといいな。

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本誌はすでに5年前にFire TVをレビューしていた, ポルノ専門のFyreTVのことだけど

AmazonのFire TVは、初めての‘燃えるように熱い’ストリーミングボックスではない。つまり、その意味は…。フロリダの某社が、ビデオのストリーミングをTVで見るためのボックスFyreTVを発売したのが2008年で、その後継機は2009年に出た。本誌もそれを記事にして、ポルノ専用なのは残念だが、なかなかよくできてる製品だ、と評した。

FyreTVは今でも健在だから、Amazonにとっては厄介かもしれない: FireTV.com(←職場では絶対にクリックしてはいけない)は、ユーザをAmazonのページではなく、確実に家族指向ではない場所へ連れていく。

FyreTVがポルノ専用のストリーミングボックスとしてデビューしたのは、まだビデオストリーミングの初期の時代だ。2008年から2009年の初めにかけては、Netflix はまだRokuとパートナーしてよちよち歩きだったし、Vuduがなんとか地歩を築こうとがむばっていた。でも本誌の記事で筆者のDougが書いているように、そんな暗黒時代でも、ポルノのストリーミングはすでに元気活発だった。

Amazonにとっては好都合なことに、Fire TVには子どもを守るためのSEOが実装されているのでFyreTVは見られない。でも、ネット上のビデオストリーミングを新しい娯楽として一般大衆に提供する先鞭を切った、という意味ではFyreさんの功績を認めよう。

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AmazonのFire TVをApple TV, Google Chromecast, Rokuと比較してみた

Amazonが今日(米国時間4/2)、ネット上のストリーミングメディアをテレビ受像機で視聴する装置Fire TV〔ロゴ上ではfireTV〕を発表したが、しかしこの分野は先行選手も多い。今回のAmazonのツールキットをApple TVやGoogleのChromecast、Rokuの一連のストリーミングSTBや最新のHDMIスティックなどと比較すると、どういうことが言えるだろうか?*〔*: Dell Wyseは、この記事では扱われていない。〕

ファーストパーティ(の)コンテンツ

ここではAmazonが断然優勢だ。AmazonのInstant Videoには、メジャーなソースからの豊富なタイトルが揃っている。たとえばFoxのhit 24のストリーミングはAmazonが独占契約だし、またさまざまなオリジナルのビデオやゲームの制作にAmazon自身が資金を出している。音楽は、MP3ストアと、そのユーザのライブラリにアクセスできる。ただしInstant Videoの無料アクセスは、年会費が99ドルに上がったAmazon Primeの会員だけだ。

しかしファーストパーティコンテンツの豊富さでは、iTunesを抱えるApple TVが上だ(音楽、映画、テレビ番組)。そこにはありとあらゆる種類の視聴覚メディアが含まれるし、世界各地の市場をカバーしている。その点では、他社が真似できない優位性がある。ただしiTunesの場合、無料のストリーミングサービスはきわめて限定的で、多くの場合、一つ一つのコンテンツを買わなければならない。だからAmazonの場合と同じぐらいの量・質のコンテンツをiTunesで楽しむとしたら、とても年間99ドルでは足りないだろう。

GoogleにもPlay MusicとPlay Moviesがあり、ストリーミングも提供しているが、コンテンツの豊富さではAppleにかなわないし、しかも提供地域が限られている。また、iTunesの場合と同じく、無制限見放題というサービスはない。

Rokuはファーストパーティコンテンツがほとんどないから、ここでは比較の対象にならない。

サードパーティサービス

これらの製品の今後の死命を握るのは、それぞれ独自のファーストパーティコンテンツではなく、ユーザが世界のどこにいてもアクセスできるようなサードパーティサービスと、その豊富さだ。

このところ各種サードパーティサービスのデベロッパが次々とサポートを提供し始めている*点では、Chromecastがいちばん良い走りをしている。またその先進的なSDKにより、高度な統合化も可能だ。ただしこのデバイスは、スマートフォン、タブレット、デスクトップコンピュータなどの親デバイスを(ユーザサイドで)必要とするから、機能もそれらの機能に制限される面がある。〔*: 3~4月(2日)の新名乗りは、Rdio, Slingbox, Showyou, Photowall, Cards Against Humanity, Plex〕

Apple TVはAirPlayでサードパーティサービスを強力にサポートしている。そのストリーミングプロトコルにより、MacやiOS製品からコンテンツをテレビに送るのだ。Appleはネイティブアプリを次々とApple TVに加えて、サードパーティのコンテンツをこのプラットホームに持ち込もうとしている。そのやり方は、SDKをオープンにする方法より遅いと思われるが、それによってサードパーティサービスの充実が進んでいることも事実だ。Netflixがずっと、その主役的なサービスだったが、今でもまだそうかもしれない。

Rokuは元々サードパーティ専門であり、その大きなChannel Storeに加え、製品に内蔵のサードパーティアプリもある。AmazonのInstant Videoに対抗する主役級のサービスはここでもNetflixだが、自社のライブラリやコンテンツストアに縛られないことは有利だし、サードパーティとの契約でもAppleよりは柔軟性がある(しかしGoogleのChromecast…の今の勢い…には負けるか?)。Rokuはまた、Chromecastなどのようにユーザサイドで親デバイスを必要とせず、単独でテレビに接続でき、独自の提供形式と長年の経験を有していることが、有利だろう。

Amazonは今日の発表プレゼンテーションで、サードパーティに対するオープン性をしきりにリップサービスしていたし、有力サービスのほとんどとすでに契約済みだ。今後パートナーはもっと増えて、きわめてデベロッパフレンドリなプラットホームになりそうでもある。サードパーティ対応では今はRokuがトップだが、AmazonのFire TVが追いつくのも早いだろう。

ゲーム

この種のストリーミングデバイスにとって、ゲームは新しい分野だ。ChromecastもAndroidデバイス上の斬新なゲームをサポートすると言われているが、まだ具体的な情報はない。Rokuではすでに、Angry Birdsなど多くのタイトルをプレイできるが、その多くはあまりパッとしないモバイル向けポートであり、Rokuは本来、ゲーム用のデバイスではない。

Apple TVもゲームをサポートしているが、それはかなり回りくどいやり方だ。サードパーティのデベロッパにAirPlayへのアクセスを提供し、そしてそのデベロッパがiOSデバイスを使用する大画面用のゲームを作るのだ。そのやり方で、おもしろい二画面ゲームなどもできているが、まだゆっくり滑走路を走っている段階で、離陸はしていない。いっそのことAppleがこのプラットホームのネイティブのAPIをゲームデベロッパに公開したら良いのでは、とも思うし、最近はそんな噂もちらほら聞こえてくる。

Amazonは最初から、Fire TVをゲーム機としてもみなしている。OSはベースがAndroidだからゲームの移植は簡単、コントローラは40ドルで別売だが、いずれスマートフォンやタブレットからでもゲームをコントロールできるようになる。Amazonはすでに独自のゲーム開発スタジオを開設し、小規模なインディーデベロッパからビッグな大衆路線のスタジオまで、多様なデベロッパとパートナーしている。同社は、Fire TVのゲームのおもしろさは、実際にプレイしてみれば分かる、と言っているが、なにしろ今日の発表を見るかぎり、ゲームが製品の構想中に最初からあったことは、絶対に確実だ。

サイズと消費電力

消費電力という点では、USBポートを使うChromecastが断然有利だし、Rokuのストリーミングスティックもその点は同じだ。

Apple TVとRokuのSTBはふつうの電源コードを使うし、テレビへの接続でもスペースを取られる。なお、Apple TVにはEthernetポートがあり、オーディオの光出力もある。

AmazonのSTBもまさにSTBで、ドングルではないが、とても小型だ。そしてEthernet、USB、HDMI、光オーディオをサポートしている。リモコンがあり、8GBのストレージもある。これだけの機能があれば、ドングルではないことは不利とは言えない。

セットアップと使いやすさ

これらのデバイスはほとんどどれも、プラグアンドプレイだ。専用アプリを使ってセットアップするChromecastが、セットアップの容易さではトップかもしれない。ただしそれでも、WiFiへの接続とかアプリのダウンロードという手間はある。Apple TVでは、あまり有能ではないリモコンを使って、仮想キーボード上で大量のタイピングをしなければならない。

Amazonはほぼ完全なプラグアンドプレイで、わずか3ステップでセットアップは終わる。小さなコンテンツなら、ロード時間を待たなくてもすぐに再生が始まる。これも重要な利点だ。

価格

Apple TVは99ドル、Rokuは50~100ドル。GoogleのChromecastは35ドルだが、上述のように親機を必要とする。Amazon Fire TVの99ドルはGoogleの35ドルに比べると高いが、しかし中身が濃い。Amazonは、同価格のRoku 3やApple TVに、消費者の心の中で勝つことを最初からの目標にしたと思われる。今日のプレゼンテーションでは、UIの充実/多機能や、オリジナルコンテンツとゲームが最初から豊富にあることを、重要な差別化要因として挙げていた。それらが本当に、消費者が他製品を排してFire TVに飛びつく理由になるか、市場でその結果を見たいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、メディア・ストリーミング・サービス、Fire TVを発表―セットトップ・ボックスは99ドル

Amazonが長く噂に上っていたメディア・ストリーミング・ハードウェア、Amazon Fire TVをついに公式に発表した。 Amazonはライバルたちがこの分野で行ってきたことを長らく観察して十分に学習してきた。満を持して発表したFire TVはシンプルな操作性や強力な機能などいろいろな面でライバルに対して差別化を図っていることが見てとれる。

シンプルで強力

Amazonがまず狙ったのはシンプルさだ。Amazon Fire TVは居間のテレビに接続する小さな黒い箱で、クオドコアCPUとAndroidベースの独自OSを採用している。2GBのRAMはライバルの2倍から4倍の容量がある。デュアルバンドのWi-Fiは高速なネットワーク接続を約束する。厚みは10セント硬貨(1.8cm)よりやや薄く、UIはPlexに多少似ている。

専用リモコンは7つのボタンとクリックホイールが設けられている。Playボタンを押すと待ち時間なしに即座に再生が始まる。メインのホームスクリーンにはカテゴリー、再生リスト、アクセス、ユーザーのビデオライブラリー、映画、テレビ番組、アプリ、写真、設定がタイル状に配置される。即時再生はライバルとの大きな差別化要素だ。これまでのメディア・ストリーミングではどれも多少のバッファリングが必要だった。

コンテンツ

Fire TVのプラットフォームはHTMLとAndroidベースのカスタムOSだ。Amazonによればデベロッパーがウェブアプリ、Google Playのアプリを移植するのは簡単だという。またAmazon Studiosからの独自コンテンツが提供されるのもFireのセールスポイントだ。

Amazonにとってメディア・ストリーミング事業の重要性は大きくなっている。Amazon Instant Videoサービスを開始してNetflixやHuluに挑戦しているだけではなく、AmazonStudiosでオリジナルのコンテンツ製作にも乗り出している。どちらの場合でも最終的に覇権を打ち立てるためにはセット・トップ・ボックスを通じて消費者の居間のテレビを支配することがカギとなってくる。

ライバル

AmazonはFireの発表に当ってライバルに対する優位性を強く主張した。曰く、Rokuの検索機能は貧弱、Apple TVのリモコンはテキスト入力が面倒、またどのサービスもストリーミング開始までバッファリングのための待ち時間がある、等々。またライバルのプラットフォームはそれぞれが閉鎖的エコシステムで、これも消費者にとって不利益となっているとAmazonは指摘した。たとえばAppleはInstant VideoをApple TVから排除している。Netflixの月額料金の他に、Microsoftは接続料金として年に60ドルを要求している。

パートナー、検索

Fire TVのローンチにあたってNetflixがパートナーとなったことも発表された。HBO GO、SHO Anytime、Pandora、Hulu、ESPNなどもすぐに後に続くという。コンテンツの検索やオプションの選択はテキストやクリックだけでなく、音声入力でも行える。確実な音声認識ができるようリモコンにはマイクが内蔵されている。Amazonは「一部のサービスと違ってわれわれの音声認識は実際に作動する」と述べたが、これは暗にMicrosoftなどのサービスを指したのだろう。検索はジャンル、タイトル、出演者、キーワード、コンテンツのソースなどをサポートする。

アプリと機能

コンテンツのストリーミング機能に加えて、Fire TVには写真アプリがインストールされている。このアプリはAmazon CloudDriveを通じてユーザーのスマートフォンの写真をシームレスにFire TVに取り込む。アップロードはバックグラウンドで自動的に行われ、Fire TVで即座に表示が可能だ。これはフォトストリームをiOSデバイスからApple TVに表示させるより手間が少ない.

X-rayというのはKindleの補助ツールだという。視聴している映画や番組のリリース日付、出演者、監督、脚本その他関連するメタ情報をFireTVと同期設定したKindle Fireタブレットに表示させることができる。 つまりKindle FireがFire TVのネーティブなセカンドスクリーンになるわけだ。来月にはX-rayは音楽にも拡張され、歌詞の表示をサポートするという。

なお音楽コンテンツはPandora、iHeartRadio、TuneInなどのパートナーに加えてAmazon自身の音楽サービスが提供する。またFree Timeという子供向けの機能が用意され、コンテンツが子供向けに確実にフィルターされる他、「恐竜」など子供に人気のあるカテゴリーが用意される。Free Time UnlimitedはNickelodeon子供向け番組が月額料金で見放題となるのオプションだ。

ゲーム

AmazonはGaming on Fire TVでゲーム専用機メーカーに挑戦しようとしている。Amazonは専用機ゲームを「価格が高すぎる」と批判し、Apple TVに対しては名指して「消費者は満足していない」と述べた。AmazonはEA、Disney、Gameloftその他のゲーム・ソフトの大手をパートナーとして新しいゲーミング環境を提供していくとしている。UbisoftとTake-Twoも提携パートナーに加わっている。

Amazonは「来月には数千のゲームタイトルが公開される」と約束した。ゲームの操作はFire TVのリモコン、専用アプリをインストールしたスマートフォン、タブレットの他に、Amazon独自のゲーム・コントローラーが利用できる。価格は40ドル。AmazonはFireTVでMinecraftをデモした。

Amazon Fire TVは今日(米国時間4/2)からアメリカ市場に99ドルで出荷される。購入者にはNetflixとAmazon Primeの30日間の無料トライアルがついてくる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Oculus RiftをVRからARに変える音楽トリップ実験

個人デベロッパでも自由にいじれるし、比較的安いOculus Riftは、これまでの企業級/ヘビー級のVRヘッドセットにできなかったことを成し遂げた。それは、気軽に実験ができることだ。

手元に350ドルとプログラミングの能力とおもしろいアイデアを持ち合わせている人なら、誰でも何かができる。10年前のVR製品は、お粗末で低能なヘッドセットに何万ドルもライセンス料を払わないと、触ることすらできなかった。

ここでご紹介するクレイジーな拡張現実(augmented reality, AR)の感覚実験はどうだろう? それもたぶん、ありえなかっただろうね。

(警告: 画面の揺れや色の変化、光の点滅などが激しいので、ある種の障害や病気の人は要注意!)

Mediated Perceptions, 作者: Terence Broad; from Vimeo.

Riftの前面にカメラを2台くくりつけて、リアルタイムのビデオのフィードをで操作すると、びっくりするようなARが映し出される。

曲に合わせてビューを変化させる実験なので、音の高低に合わせて部屋中のものが揺れ動く。ドラッグがなくても、音楽だけでトリップできるのだ。

このような実験を見ると、Riftの最終製品もぜひカメラ内蔵にしてAR対応にしていただきたい、と思う。Oculusのファウンダたちは、最近Facebookに買収されたことによって、どんな贅沢な機能でも盛り込めるようになった、と言っているから、楽しみに待とう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ChromecastをSlingboxがサポート≒Slingboxがふつうのテレビをサポート!?

SlingboxがChromecastにやってくる、そしてそれは、このちっちゃなストリーマーの最初のキラーアプリケーションになるだろう。

Slingboxの社員からの、フォーラム上の投稿記事によると、Slingboxは今Chromecastのサポートを準備中で、そのローンチは、Dave Zatzの信頼すべきツイートによると“もうすぐ”だそうだ。

Slingboxのサポートにより、Chromecastはたちまち、すごく便利になる。Slingboxはビデオ信号をモバイルデバイスやWebブラウザへストリーミングする。その信号源は〔アメリカの場合〕ケーブルボックスからが多いが、ユーザは家のテレビに映っているもの(放送/録画)を家のテレビから遠く離れたところで視聴できる。たとえばiPadを持っていれば、トイレでも、出張先でも。

しかしChromecastがサポートされると、そのコンテンツを簡単にほかのHDTVに放り込める。そのHDMIスティックを挿入するだけだ。コンテンツは最初、スマートフォンのアプリなどへロードするのだと思うが、まだ具体的な詳細の開示はない。セカンドハウスや親の家に泊まったときでも、そこのテレビにChromecastを挿入すれば番組などを見られる〔その家にケーブル契約/ボックスがない、アンテナ受信もできない、が、インターネットはOK、と想定〕。家のどこかに、めったに使わないテレビがあれば、35ドルのChromecastとSlingboxで、そのテレビでもコンテンツを見られる。

これらをSlingboxが正しく実装すれば、SlingboxとChromecastの双方にとって大事件となる。あとひとつ、ぜひ欲しいのが、AereoのChromecastアプリだが、それももうすぐらしい

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ユーザがお好みでチャネルを作れる‘インターネットテレビ’ShowyouがChromecastをサポートしてテレビからも

ビデオディスカバリ(ビデオ発見サービス)のShowyouがアプリの新たなアップデートにChromecastのサポートを加え、スマートフォンやタブレットで受信しているストリーミングビデオを簡単にテレビからも見られるようになった。またチャネルにも変更が加えられ、ユーザはニュース、スポーツといったカテゴリーで個人化されたフィードを得られるようになった。また、ユーザ独自のチャネルを作れる機能も改良された。

ShowyouのアプリがChromecastをサポートしたことによって、ユーザはビデオのストリームをワンタップでビデオに送れる。なお、ShowyouのiOSアプリはかなり前からAirPlayをサポートしている。今回Chromecastのサポートが加わったことによって、スマホやタブレットをTVにつないでビデオを見られる(Showyouを利用できる)人が相当増えることになる。

なお、ニュース、スポーツ、エンタテイメント、テクノロジなどにカテゴリー分けされた個人化チャネルフィードは、ユーザのソーシャルフィードや過去のアクティビティ(共有、視聴歴など)に基づいて自動的に作られる。

また昨年から展開されているチャネル機能(ユーザが独自のチャネルを作れる機能)は今回から完全に無料になり、チャネルの視聴者データなどの入手や広告の挿入は有料となる。

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GoogleのiOS/AndroidアプリPhotowallはChromecast+TVでグループスライドショウを楽しめる

Googleが、iOSやAndroidデバイス上の写真をChromecastからテレビに送り込む、というアプリPhotowallをリリースした。個人の写真だけでなく、ネットワークにつながっているお友だちなどからの写真も表示できる。写真の上にいたずら書きやメッセージを書くためのツールもついている。また、複数の写真からフォトモンタージュを作って、それをYouTube上で共有することもできる。詳しい紹介記事が9to5Macに載っている。

参加するお友だちや仲間は、このアプリを持っていなくてもよい。写真の提供は、Webからできるし、彼らもいたずら書きやメッセージを写真中に書ける。昔懐かしいスライドに、参加性というかソーシャル性を加えたようなアプリで、けっこう楽しく盛り上がるかもしれない。

Chromecastはインターネット上のコンテンツをテレビにストリーミングするためのGoogle製のドングルで、35ドルで売っている。最近ヨーロッパの主要国でも使えるようになったから、ユーザ人口も増えそうだ。サードパーティからの強力なAPIもあるが、こうやってGoogle自身が、同社お気に入りのこのメディアプロジェクトのために、ファーストパーティとしてのアプリを作り続けているのは、なかなか良いことだね。

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Apple CEO、ティム・クック曰く:『Haunted Empire』はナンセンス。会社もカルチャーも正しく描かれていない

ご存じない方のために書いておくと、元Wall Street Journal記者のYukari Iwatani KaneがAppleについて書いた、Haunted Empireという本がある。KaneはWSJで長年にわたりAppleの脈動を報じてきた人物であり、この本はスティーブ・ジョブズの在籍中と、CEOをTim Cookが引き継いだ後とで、カルチャーにどんな変化があったかの焦点を当てている。

つい先ほどCookが、この本に関する以下の声明を、CNBCのBecky Quick宛に送った。

このナンセンスは、以前私が読んだ何冊かのAppleに関する本と同類だ。Apple、スティーブ、そして当社のあらゆる人物を正しく捉えらていない。Appleでは、毎日8万5000人以上の従業員が出社し、世界最高の製品を作り、宇宙に自分たちの名を残し、自らが受け継いだ時より少しでもよくするためにベストを尽くしている。これは創設以来Appleの中心をなすものであり、次の10年も中心であり続ける。私はわれわれの未来に大きな自信を持っている。われわれの歴史の中にはいつも、数多くの疑う者たちがいた。彼らの存在は、われわれをより強くするばかりだった。

ご覧の通り、これは同書、およびそこに書かれているAppleの活動方針についての正確性を、かなり大胆に非難する内容だ。この本は他でも批判されており、ウェブ界隈のレビュアーも、その内容に対して否定的な意見を述べている。私も読むつもりでいるが、今日Kindleにダウンロードしたばかりで、まだ取りかかれていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Popcorn Timeはハリウッドの最悪の悪夢, しかも誰にも止められない

かつてのNapsterが、何百回もクローンされていたら、どうだっただろうか? ‘NapsterStanford’や‘NapsterMIT’や‘Napsterあなたの高校’などなどがあって、いずれも完全独立で、しかもオリジナルと同じく強力だったら? Shawn FanningとSean Parkerがソースコードを公開して、誰もがそのソフトを作れるようになっていたら? つ・ま・り、Napsterがオープンソースだったら?

RIAAは、何千もの敵と戦うはめになり、そして、負けただろう。

ビデオの海賊行為が、そんなNapster的瞬間を迎えようとしている。先週、Popcorn Timeと呼ばれる一片のソフトウェアが出現した。それを使うと、Netflixと同じように簡単に、海賊版の映画を見ることができた。完全に無料で、会員登録などもない。見たい映画をクリックするだけだ。

Popcorn Timeによって、海賊版のコンテンツを視ることが、Napsterで曲をダウンロードするのと同じぐらい容易になった。ハリウッドにとって、悪夢だ。

Popcorn Timeの原作者たちは、このアプリケーションは完全に合法だ、と強く主張している。ユーザもアプリケーションも誰も、映画を“保有”しないからだ。インターネットが、それらを保有している。ただし、このアプリケーションは立ち上げ後の最初の画面で、不確定な部分がある、と断わっている。

しかし厳密に言うと海賊行為とは、作品のニセモノを作ることだ。それは、どんなジャンルの作品でも、絶対的に悪いことだ。Popcorn Timeは、映画のコピーを作ってそれらをストリーミングしているわけではない。

RIAAは巨額な戦費を投じてNapster世代と戦い、ついにiTunesが‘盗む’を‘買う’に変えたことによって、戦いは終わった。Appleは最新の音楽をどこでもいつでも聴けるようにしたので、音楽の海賊世代の意識を、海賊行為ではないものに向けさせた。

今、映画の海賊行為は古い映画が中心だ。消費者は、適正な価格でオンデマンドのコンテンツを求める。NetflixやAmazon Video、Huluなどの大成功はそのことを証明した。でも、これらの合法的なサービスには、最新ヒット作がない。大ヒット作の続編とか、ディズニーの最新作などは、ブルーレイディスクで買うか、あるいはPirate Bayからダウンロードする。あるいは、HBO〔WowWowみたいなケーブルテレビ〕に登場するのを数か月待つ。

Popcorn Timeは単なる始まりであり、海賊版コンテンツに容易にアクセスできる方法としても、初めてのものではない。そのプログラムはすべてGitHubにあり、誰もがアクセスして自分でビルドできる。既存の人気海賊映画サイトのAPIを使っているが*、そこは今のところ、MPAA(アメリカ映画協会)にチェックされていない。Popcorn Timeはいわば、コミュニティが動かしているプロジェクトに、きれいなインタフェイスを着せただけのものだ。〔*: いったん‘死んだ’Popcorn Timeは、APIの提供者によって復活した(記事未訳)。〕

ここには、ハリウッドの弁護士たちの攻撃のマトになるようなもの〔被告となりうる実体〕が、何一つない。デベロッパたちはアンダーグラウンドから自分の作品を複数の名前で配布できる。無料だし、広告も入らない。Popcorn TimeはビデオのNapsterだが、ビジネスになろうとしていない。あくまでも、オンラインのゲリラ戦の典型に徹しようとしている。

それに、Popcorn Timeだけでなない。FliXanityはNetflixのルックスを真似て、海賊コンテンツを(低解像度で)ストリーミングしている。AndroidアプリMovieHiveは、揃えている映画の数や使いやすさではPopcorn Timeに負けていて広告もあるが、でも使える。海賊コンテンツのストリーミングは、無料だ。

ほかにもある。これからも、新顔が続々出てくるだろう。

Popcorn Timeはすでにフォークされている。最初のデベロッパがプレッシャーに負けてサイトを閉鎖して以来、新しいチームが肩代わりした。プログラムは前と変わらず良質だ。

海賊も合法的配布も、これからの映画はストリーミングが主流になる。Popcorn Timeがまたコケても、今後クローンはいくらでも出てくる。彼らの成長を抑える唯一の方法は、ハリウッド自身がストリーミングを開始することだ。Popcorn Timeの、これだけの人気と急成長を見たら、彼らもいいかげん、気がつきそうなものだが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


“合法的”映画海賊版サイトPopcorn Timeが生後4日で死亡

ハリウッドの勝ちだ。オープンソースのプロジェクトPopcorn Timeは、生後わずか4日で死んだ。しかもそれは、意外ではない。

“Popcorn Timeは今日閉鎖します。私たちに、エネルギーとやる気と集中心と支持者がなくなったからではありません。私たちにも、生活を続ける必要があるからです”、と同社のWebサイトMediumの投稿記事には書かれている。

その静かな立ち上げから数日後には、Popcorn Timeというマジックのようなプログラムが、あらゆるところで話題になっていた。それは、一夜で達成された成功だった。“Popcorn Time は世界中のすべての国でインストールされた。まだインターネットにアクセスできない二つの国でも”、とブログは述べている。しかし、成功が、耐えられない重荷になることもある。Flappy Birdを作って取り下げた男、Dong Nguyenもそう言うだろう。

作者たちは、Popcorn Timeは合法的だと何度も念を押してきた*。でも実際にデベロッパたちに話を聞いてみると、ひっきりなしに殺到する合法性に関する問い合わせが、彼らを圧倒した。それは、彼らが予想しなかったコストだ。〔*: Popcorn Time自身はコンテンツをホストしない。ネット上の多様な既存データをまとめて提供するだけ。〕

昨日まで存在した形のPopcorn Timeは、もはやない。同社のムービーストリーミング機能に関する誇らしげな文章は、今では単なるブログ記事だ。インストーラをダウンロードするためのリンクは消えた。GitHub上のファイルも、今はほとんどない。でも、ここはインターネットだから、何かが完全になくなることは、ありえない。

インストーラは今でもいくつかのtorrentサイトにあるし、オープンソースのプロジェクトだからソースは必ずどこかにある。完全な死は、ありえない。これは、Popcorn Time物語の終わりではない。終わりは、ない。Popcorn Timeの爆発的な成功は、こんなアプリケーションへの鬱積した需要があることを示している。だからこれは、お別れではない。続きをお楽しみに…、だと思うべきだ。

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モバイルアプリが1000万ダウンロードされたTwitch, この機に乗じモバイルSDKをリリース

ゲームの対戦をライブでストリーミングするTwitchが今日(米国時間3/5)、iOSとAndroid合わせてアプリのダウンロード数が1000万に達したことと、モバイルのゲームでもストリーミングできるための、モバイルSDKのリリースを発表した。

Twitchは本来、League of LegendsやStarCraft 2といったデスクトップゲームのトーナメントをブロードキャストして何十万ものオーディエンスがライブでそれを視る、というものだが、今日モバイルSDKが発表されたことによってモバイルゲームでもブロードキャストできることになる。問題は“視聴率”だが、同社はオーディエンスは必ずいると確信している。

Twitchはまた、PlayStation 4とXbox Oneでもサポートされることになった。

モバイルSDKによってモバイルのゲームの対戦を‘撮影’してライブでブロードキャストし、Twitchでおなじみのチャット機能もオーディエンスに提供できる。

Twitchはデスクトップ上のトリプルAゲームで対戦のストリーミングが人気なら、同じくモバイルでも人気になるはずだ、と賭けている。つまり誰かがぼくの下手くそなFlappy Birdを負かせるなら、その負け試合をぼくも見られるようになるのだ。

モバイル上の視聴アプリの1000万ダウンロードと、モバイルSDKの発表は関連している、と同社は認める。つまりゲームのライブストリーミングはモバイルでも人気がある、ということだ。多様なオーディエンスが増加中だから、eスポーツにとっても十分脅威になる。TwitchほどめジャーでないMLGのMLG.tvも、ゲームのストリーミングでファンを集めている。

同社の発表によると、ビューワ(視聴者)の数は月間4500万に達している。“視るものとしてのゲーム”は、昔は仮説、今は現実だ。デスクトップよりも単純なモバイルゲームについても、やがてそれが現実になるのだろう。

画像: FLICKR/CHRIS YUNKER; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)。

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テレビ放送へのメディア挿入(放送のソーシャル化)をソフトウェア技術でディスラプトするVidpresso

Vidpressoは、コンテンツの作者や地域の放送局などがビデオ作品やテレビ番組をブロードキャストする際に行う、メディアの挿入(広告、ツイート等の挿入)を簡易化してくれる。それはソフトウェアを使うローコストな方法なので、個人や少人数の手作り放送局でも利用できる。同社はすでに、月額500ドルで放送中にTwitterやFacebookのメッセージを挿入するツールを各社に提供している。次の目標は広告の挿入だ。

これまでは、地域のテレビ局が放送中にメッセージを挿入するためには、高価な専用機材を買う必要があった。またそれを使う費用は、月額数万ドルにものぼった。

Vidpressoを使うためには、機材はいっさい必要としない。スタジオにすでにある放送機材をそのまま使える。いろんなメディアを放送中に挿入するための、Vidpressoのサービスの利用料金は月額わずか500ドルだ。

サービスにログインしてTwitterやFacebookやInstagramなどを検索し、表示されたコンテンツを今現在の放送中にすぐに挿入できる。いまのところ関心を示しているのはCNNやUnivisioなどの大手だが、数多い地方の零細放送局でも十分に利用できる。

本誌はVidpressoを過去にも取り上げたことがある。しかも二度も

今回また取り上げたのは、同社がこのたびY Combinatorのクラスに入って、TwitterやFacebook以外のコンテンツ、たとえば広告などをテレビの放送上で共有する方法の実験を始めたからだ。

CEO Randall Bennettが言うには、今のテレビ放送局は何百万ドルもの無駄金をドブに捨てている。“iPadをOmneonマシンとして使える今の時代に、何十万ドルもの無意味な金をコンスタントに使うのは理に合わない”。

同社の技術をさらに拡張的に応用すると、完全にソフトウェアベースの放送サーバボックスというものが出来上がり、これまでの超高価なハードウェアとサービスは要らなくなる。広告モジュールは今、いくつかの小さな放送局で試験しているが、これも実用化されれば広告業界に革命が起きうる。

これまでずっと自己資本のみだった同社も、このような多様な応用技術に向けて、まずY Combinatorなどからシード資金を調達していく予定だ。そして、営業と技術の両面を強化していきたい、という。

〔余計な訳注: テレビのインターネット化やソーシャル化が、これまでの受像機レベル(需要側)だけでなく、供給側でも進展していく。テレビがこれまでの番組一方的垂れ流しマシンから、本当の“メディア”(社会媒体)に変革していく。〕

Vidpressoの使い方などが、下のビデオを見ると分かる:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple TV: 2013年の売上台数は1000万, コンテンツを合わせると売上額は$1Bを超す

Appleのテレビ事業といえば、いまだにOTTタイプのストリーミングメディアボックスだけで、長らく噂があるにもかかわらずテレビ受像機本体はない。でもその小さなボックスは、実は侮(あなど)れない。昨年だけでも推定1000万台売れた、とAppleのCEO Tim Cookが今日行われた毎年恒例の株主集会で述べた。

2013年のApple TVデバイスと関連コンテンツの売上は10億ドルを超えたから、AsymcoのHorace Dediuの説ではApple TVの売上台数は約1000万台と推定されるのだそうだ。2012年は5000万台あまりだったから、なんと、Appleの全製品中、売上伸び率トップの主席優等生がApple TVなのだ。つまり前年比成長率は約80%である。

Apple TVの成長には、いくつかの要因がある。昨年はハードウェアの大型バージョンアップはなかったけど、提携メディア企業が増えたためにコンテンツが一挙に豊富になった。Apple TVはNetflixを見るために買う人が多いのだが、Netflixそのものも昨年は会員が大幅に増えた。

まだテレビ受像機を出してないAppleだが、別の観測筋によるとApple TVの売上台数はすでに、フラットパネル型テレビ受像機の全売上台数のほぼ1/4に達している。だから、今更この小さな市場に参入したってしょうがない、とAppleは思っているのかもしれない。

噂ではこの春、Apple TVハードウェアのリニューアルが行われるらしい。3月5日までにApple TVを買った人には25ドルのiTunesギフトカードがおまけでつくという売り出しも始まったから、これは新製品準備のための在庫一掃努力なのかもしれない。ストリーミングボックスの性能がアップして、しかもいろんなサービスが増えれば、2014年のApple TVはさらに大きく成長するかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Huluのサヨナラニッポン, 日本法人を日テレに売却

ビデオストリーミングサイトHuluが今日(米国時間2/27)、その日本法人の営業を停止し日本テレビに売ると発表した。これでHuluは国際展開を諦め、合衆国市場での巻き返しに注力することになる。

Huluが日本に進出したのは2011年で、同社の会費制のストリーミングサービスをそこでも立ち上げた。同社が今蓄積しているコンテンツライブラリは、50社のパートナーからの13000本あまりのビデオから成る。

Huluが日本進出の意図を明かにしたときは、多くの国際市場の中で同社の初めての海外進出国と見なされた。

同じころ、Netflixも国際展開を開始した。そしてコンテンツのオーナーたちは、新たな売上増の機会として両社の動きを歓迎した。

しかし、初の海外進出はHuluに新たな成長をもたらさなかった。

やがてHuluは、日本は合衆国のコンテンツパートナーの広告入りストリーミングビデオの売上を伸ばす長期的な重要市場になりえない、と悟ったようだ。しかしその日本法人に、価値を見出す企業はあるかもしれない。それが、日本テレビだった。

Huluの新CEO Mike Hopkinsはブログにこう書いている:

“弊社は、日本でのビジネスの成長過程における、重要な転換点に到達した。今後のための最良の方針は、会社を戦略的バイヤーに売ることである、とわれわれは感じている。そこで本日私はここに、Huluの日本法人がNippon Television Network Corporation(Nippon TV)に買収されることを発表する。契約を完了次第同社が、日本法人の操業と経営を引き継ぐことになる。”

このブログ記事によると、Huluというブランドはそのまま残り、そのブランドとコンテンツがNippon TVにライセンスされる。インフラサービスの一部も、新しいオーナーに提供されるらしい。ただしコンテンツとして日テレの番組が加わるわけだから、日本人ユーザがアクセスできるコンテンツは増える。

“日本法人の日々の経営を引き受けることに加えてNippon TVは、同社のタイトルをサービスに加えるだろう”、とHopkinsは書いている。

Huluにとってこの決定は、テレビ番組主体で合衆国市場に力を入れていく、という新方針の一環だろう。7ドル99セントのHulu Plusは合衆国で500万の会員を抱えているから、今後も継続されるが、今後はテレビ放送の全国ネットワークなどとの契約に力を入れて、放送コンテンツを増やしていくつもりだ。

Huluのオーナーである21st Century FoxとNBCUniversalとThe Walt Disney Companyは最近、Huluに対し7億5000万ドルの増資を行ったばかりだ。しかも新CEOのMike Hopkinsは、そのFoxの出身である。

Huluの売上は2013年で10億ドル、減少の気配はない。Huluは合衆国では、逃げも隠れもしない存在だ。しかし国際市場では、行き場がなかったのである。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


無人ドローン配送は幸せを運ぶのか? Netflixによるディストピアな未来ビデオ

最近YouTubeで公開されたNetflixのドローン・デリバリーのビデオがなかなかの話題をよんでいる(最初に記事にしたのはEngadgetであるようだ)。見ればすぐにわかるが、これはAmazonのPrime Airコンセプトビデオを茶化したもので、冗談めかしつつ、あるいはディストピア風の味付けを行っている。Netflixによれば、ドローンによるデリバリーは、ときに爆発事故を引き起こすこともあるらしい。

このビデオは100%の冗談でできている。しかしAmazonも実際にR&Dに取り組んでいるように、DVDレンタルのような用途では、確かに実用可能性もあるわけだ。また、個人的な意見になるが、トイレに何かを配送してくれるような仕組みは「ぜひとも実現して欲しい5つのこと」リストの中でも上位に位置すると考えている。

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(翻訳:Maeda, H


Amazonは全メディアコンテンツ、アプリ、ゲーム等をテレビやホームシアターに流し込むSTBを3月に発売?

Re/Codeの記事によると、Amazonは3月にテレビ用のセットトップボックスをローンチするらしい。つまり、この、eコマースとデジタルメディアの巨人が今実際に、ストリーミングTV製品の開発に勤しんでいるというのだ。しかもそれは、昨年のホリデイシーズンに出ると噂された製品の発売時期が延ばされたもの、ということらしい。

そのAmazonのストリーミングボックスは、同社のデジタルメディアのコンテンツをテレビで視るための製品だ。まずAmazon Instant Videoのタイトルがあるし、合衆国のAmazon Primeの会員に無料で提供されるコンテンツもある。音楽のカタログも膨大だから、ひまだった(かもしれない)ホームシアターの稼働率を上げるには恰好だ。

Re/Codeの記事は、AmazonのそのガジェットがAndroidデバイスだ、と言っている。ただしKindle Fireのときと同じく、独自にフォークしたAndroidが搭載される。そのセットトップボックスがゲーム機にもなるのか、その辺ははっきりしないが、でも本誌の情報筋が前に漏らしたところによると、確かにそいつはゲームもサポートする。また、最近、別の業界筋から聞いたところによると、昨年暮のショッピングシーズンを逃したにもかかわらず、ゲーム機能はある、ということだ。

Amazonがストリーミングのためのメディア製品を消費者に提供するのは、至極当然だ。しかもそれがAndroidでAmazon Appstoreから何でもインストールできるとなれば、アプリのオープンなライブラリの整備が遅れていた一部の競合他社は一気に追い抜かれてしまうだろう。問題は料金だが、Amazon Primeの会費が20~40ドル値上げされるという噂が本当なら、このハードウェアとコンテンツの完全無料化が、すでに織り込み済みなのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


グローバルTVサイトのVikiが日本向けサービスを開始、楽天ID統合で月額400円のプレミアム会員も

2013年9月に楽天が2億ドルで買収した「Viki」が今日、ベータ版として日本向けサービス(http://viki.jp)を開始した。Android、iOSのモバイルアプリも日本語対応となり、PC、タブレット、スマフォなどで視聴できるという。公開時には無償会員でも視聴できる数千時間相当の日本語字幕付きのテレビ番組、映画コンテンツを用意しているという。この中には漫画作品「花より男子」の米国リメイク版ドラマ「ボーイズ・ビフォア・フレンズ」や、韓国の恋愛ドラマ「20s」、現代中国の女性を描いた中国ドラマ「Group of Women – 女人帮」 、コロンビアの人気テレノベラ「Broken Promises」などがあるという。

日本語版サービス開始にあたり、楽天会員IDによるログインを可能としたほか、月額400円のプレミアム会員サービスも提供開始。プレミアム会員は広告非表示で、プレミアムコンテツやHD画質のストリーミングが利用できるそうだ。Vikiは日本市場本格進出にあたり、9000万の楽天会員IDからユーザー獲得ができる形だ。Viki共同創業者でCEOのラズミグ・ホヴァジミアン氏は発表文の中で「楽天会員という大きなユーザーベースに加え、楽天グループの支援により、Vikiは日本を次のコンシューマ市場として優先することができた。ベータ版リリース後の今後数カ月でコンテンツとサービスをより充実させてくのを楽しみにしている」と語っている。

楽天は2月14日にモバイルメッセージアプリの「Viber」の9億ドルでの買収を発表するなど、顧客基盤のグローバル化を進めている。VikiとViberを足がかりにモバイルで消費されるデジタルコンテンツのグローバル流通市場を押さえる布石を着々と打っているように見える。

Vikiはシンガポール発のストリーミング動画サービスで、世界各地で放映されるドラマや音楽、ニュースといったテレビ番組などの著作権取得済みの動画コンテンツに対してオンラインの翻訳者コミュニティが字幕を付けるサイト。ファンたちが翻訳を手がけつつ、コメントなどで視聴体験を共有している。これまで160言語以上にわたるボランティアが累計4億5000万語以上の翻訳を行っていて、総視聴回数は30億回を数える。200カ国に視聴者がいて、韓国ドラマが中東で見られたり、南米のテレノベラと呼ばれるドラマ、日本のアニメ、ボリウッド(インド)映画など世界中のコンテンツが国境や言語の壁を超えて流通している。ファンがViki上で付けた字幕は、HuluやNetflix、Yahoo!といったパートナーにも提供している。Vikiは2007年創業で2010年にサービスを一般公開している。