任天堂のAnimal Crossing〔どうぶつの森〕は楽しい――モバイルにポケットキャンプ登場予定

任天堂は大ヒットを連発してカムバックを成功させつつある。今日(米国時間10/25)、同社はスマートフォンRPGの新しいタイトル、Animal Crossing: Pocket Campどうぶつの森 ポケットキャンプ〕を発表した。ゆるい環境で動物や他のプレイヤーと遊ぶ(Tom Nook〔カイゾー〕はかなり資本主義的だが)カルトゲームの最新版は11月下旬にiOSとAndroidで配信が開始される。

この愉快なゲームのファン(実はかなりたくさんいる)は任天堂がモバイル版への移植に十分な注意を払っていないのではないかと心配していた。マリオの移植に比べると、今回のポケットキャンプは独自のモバイル版というよりゲーム機版のミニ版のようだ。

ポケットキャンプはフルゲームと比べるとゲームエリアもややダウンサイジングされているが、印象はなじみ深い。プレイヤーは新しい町に住んで市長になるのではなく、管理人となって新しいキャンプ場を作る。町を作るのではなく、どうぶつキャンパーが喜ぶようなキャンプ場を作るのが目的だ。しかしオリジナルの面白さは十分に残されている。魚をを釣ったり虫を捕まえたり走り回ってどうぶつとお話をしたりする。賑やかに休日を過ごしたり、自分の見た目をカスタマイズしたりできる。

任天堂のゲームの中でどうぶつの森はマイクロ支払モデルをうまく活かした設定だ(不動産ローンの支払が大きなテーマになるようゲームは少ないはず)。その結果、ポケットキャンプ(ダウンロードは無料)では「リーフチケット」によるゲーム内課金の仕組みが作られている。リーフチケットはゲーム内時間を短縮するなどさまざまな効用があるという。

われわれはゲームのプレビューを覗くチャンスがあった。このゲームでは他のプレイヤー(管理人)と交流するソーシャルな側面が含まれており、どうぶつの森は任天堂のソーシャル化を担うゲームになっている。プレイヤー同士で交流したり体験を共有したりする方法について多くの新しい発見があった。

興味を惹かれた場合はこちらに登録〔日本版〕しておくとリリースされたことを知らせてもらえる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Mark ZuckerbergがVRのアバターになってFacebookのプエルトリコ救難活動を説明

FacebookのCEO Mark Zuckerbergが今日(米国時間10/9)、同社がアメリカの赤十字と協働してプエルトリコの災害救助に取り組み、とくに人工知能と衛星画像を利用して、援助を届けるべき地域を同定している、と発表した

Zuckerbergは曰く、“人工知能を利用して‘人口地図’というものを作り、それを参照しながら衛星画像を見ると、各地の人口密度とその地域のインフラの被害状況が分かる。それにより赤十字は、救助を必要としている人びとの所在が分かる”。

この発表が一風変わっているのは、それが、Ocluls Riftのヘッドセットを利用する同社の仮想現実アプリSpacesから、Mark Zuckerbergの漫画のアバターが語る、という形で行われたことだ。

今週はOculusのデベロッパーカンファレンスが行われるので、まったく突飛な試みとは言えないが、NPRが製作した360度ビデオがプエルトリコの状況を映す中で、現地の人びとが家の被害状況を調べて歩いている映像を背景とする、漫画のアバターの登場は、あまり適切とは思えない。

しかしともかくZuckerbergは、Facebookを利用して友だちに安否を伝えるSafety Check so機能や、現地の人びとが救援組織を作るためのCommunity Help機能などを紹介した。そしてさらにZuckは、救援努力にFacebookが150万ドルを寄付し、また救援活動がより円滑にできるための、ネットワークの保全作業に数名の社員を派遣したことを発表した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Shopify上のネットショップがInstagramのショッピング機能の利用をもっと簡単にセットアップできるようになる

誰でも容易にネットショップを開けるeコマースプラットホームの老舗で大手Shopifyが、Instagramブームに乗り遅れまいとしている。これまでも多様なショップ機能を提供してきた同社は今度、今年のホリデイシーズンに間に合うべく、ユーザーであるお店たちにInstagramの統合を提供する。Shopifyはこれまでも、Facebook MessengerやBuzzfeedなどを統合してユーザー店の販売チャネルを増やしてきたが、今回のInstagram統合もその一環だ。

Instagramのショッピング機能をShopifyは今年に入ってずっとテストしてきたが、今回の本番展開によって多くのユーザー店にその扉が開かれる。Instagramのショッピング機能は売りたい品目にタグを付けておき、それを買いたいと思ったInstagramのユーザーはInstagramの中からそれを売ってるショップに直行して買い物ができる。ShopifyがInstagramを統合したことによって、そのためのセットアップが簡単になり、Shopify上の自分の店から単純にその店の商品として品物をInstagramユーザーに売れるようになる。

Shopifyによると、Instagramは今すでに、Shopify上のお店の来客や売上を“強力に”押し上げている。これからは商品のセットアップを、お店とInstagramを行ったり来たりしなくてもできるから、売上増に大きく貢献するだろう。

今回の展開は数千店に限定するが、それをInstagram統合のテストと見なし、今後はもっとたくさんのお店…数十万店…に提供していく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AOL Instant Messenger、20年の時を経てサービス停止

チャットの楽しみを世に知らしめたアプリケーションが姿を消すことになった。AOL Instant Messenger(AIM)のサービスが、12月15日をもって終了することになったのだ。世の中に登場したのは1997年のことだった。すくなくとも北米においてはチャットといえばAIMという時代を築き、世紀の変わり目にはたいへん多くの人が使っていたものだった。しかしSMSやFacebookないしWhatsAppなどのソーシャルアプリケーションの台頭により、AIM活躍の場は少なくなっていったのだった。

「1997年以来ずっと、熱心にAIMを使ってくれた方々がいます」と、AIMのヘルプページに記されている。「今後もみなさまに革新的なエクスペリエンスをお届けできるよう、務めていく所存です。一層の注目を集める、世界を驚かせるプロダクトの開発を心がけていきたいと考えています」。

AIM終了の情報は、TechCrunchの読者であるDaniel Sinclairが知らせてくれた。今回のアナウンス以前の3月には、AIMと連携するサードパーティーアプリケーションの動作停止を行なっていた。この度は、MacOS、Windows、iOS、およびAndroid版の公式アプリケーションについても動作を停止することとなるわけだ。

「AIMにを通じて大いに利用されたアウェイメッセージ(離席メッセージ)や着信音などは、いつまでもみなさまの記憶に残るのではないでしょうか」と、利用者に宛てたメールには記されている。AIM経由で送信した写真などは、12月15日までならダウンロードすることができる。アプリケーション自体の新規ダウンロードは直ちに行えなくなるようだ。友達リストなどのエクスポートないし保存はできない様子。

AIMは当初、AOLに付属する機能として実装されたものだった。1997年にスタンドアロンのアプリケーションとなり、離席時などに表示するためのメッセージは、Twitterなどのステータス投稿アプリケーションの嚆矢となるものだった。ICQやYahooないしMicrosoft MSNなどが提供したメッセンジャーと激しい覇権争いを演じたものだった。しかしモバイル対応の遅れなどから、GoogleのGchatやFacebookに利用者を奪われていった。AOL本体も、一時は企業価値が2240億ドルとされていたが、2015年にVerizonにより買収された際には44億ドルに縮小した。同時期、WhatsAppはFacebookに190億ドルで買収されたのだった。

3月には、AOLの元社員の運営するArs Technicaが、AIMの利用者が大幅に減少している旨を伝えていた。OSCARプロトコルの維持もままならない規模であるとのことだった。

TechCrunchもAOL傘下であった。その事実を脇においてもAIMの終了にはほろ苦い思いを感じざるを得ない。12歳の小学生時代、友人関係の築き方や、あるいはロマンスの実現方法を教えてくれたのだった。内気で言葉がなかなか出てこない少年だった私に、キーボードを使って表現する機会を与えてくれたのだ。意見を表明するまえに、見なおしたり書きなおしたりできるのがうれしかった。また、ブラウン管を見つめる目をしばたたかせながら、3日連続の徹夜AIMで最初の彼女となった女性を口説き落としたりもしたのも懐かしい思い出だ。

AIMには「若者のツール」という雰囲気があった。ネットワーク世代にとっての車のような存在でもあっただろうか。AIM体験を通じて、人とのつながり方を変え得るソーシャル・ネットワークの可能性を感じ、そしてついにはソーシャル・ネットワークについて記事を書くことが職業ともなったのだった。

今となっては恥ずかしさも感じるが、私のスクリーンネームはKDog313だった。私のティーンエイジ時代は、AIMの着信音とともにあった。ありがとうの気持ちを伝えたい。

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(翻訳:Maeda, H

InstagramからFacebookへ、ストーリーのクロス投稿が可能に――Facebookのクローン戦略進化中

Facebookアプリの「24時間で消える」ストーリー機能にはまだあまり利用者がいない。しかし近くこの状態は変わりそうだ。われわれは先月、Facebookがポルトガルで「InstagramストーリーをFacebook本体に配信するオプションをテストしているのを発見した。さきほどFacebookはInstagramストーリーに Facebookストーリーと同期させる機能をアメリカのユーザー向けに追加したことを公式に確認した。まだこの機能が公開されていないユーザーも間もなく利用できるようになる。例外は企業アカウントで、こちらはFacebookストーリーの利用を許されていない。

InstagramはFacebookとストーリーを共有する機能を追加した。ユーザー名、プロフィール写真はプライバシー保護の観点からエモーティコンと黒いバーに変えてある]

Facebookの広報担当者がTechCrunchに説明したところによれば、「Instagramストーリーに投稿する際、誰でも簡単にFacebookストーリーにも投稿できるようになる」という。現在のところその逆にFacebookストーリーからInstagramストーリーへの同期はできない。ただし将来は可能になるかもしれないという。

このクロス投稿機能は2箇所に投稿する手間を半減させる。またローカルに保存して再投稿することにともなう画質の低下も防げる。最近Facebookは努力の中心をストーリーにピボットさせた。Facebook CameraやCamera EffectsプラットフォームによるAR効果の主たる投稿先はストーリーだ。今日の新機能の追加は、7月にスタートしたFacebookストーリーの出足が期待ほどでないことに対する強力なテコ入れだろう。

Facebook本体にSnapchat Storiesのクローンを追加することについて、「FacebookはすでにInstagramストーリーに加えてMessenger Day,、WhatsApp Statusもを持っているのだからムダだ」という批判も出ていた。またInstagramストーリーがリリース後わず2か月の2016年8月に1億ユーザーを獲得したのに対してFacebookストーリーのユーザー数はまだ公表されていない。現在Instagramストーリーのユーザーは2億5000万で WhatsApp全体とほぼ等しく、Messenger Daのユーザーも7000万となっている。

Instagram doesnでは2億5000万のユーザーの内訳を公表していない。つまりそのうちどのくらいが投稿し、どのくらいが閲覧しているだけなのかは分からない。しかしInstagramの母数の巨大さから考えて同時投稿機能によってFacebookストーリーに大量のコンテンツが流入してくることは確実だ。Instagramはウェブ版がリリースされデスクトップから写真を見るとことができるようになったが、ストーリーもデスクトップから投稿、閲覧できるようになる。【略】

将来はFacebookグループのどのアプリにも簡単にクロス投稿できるようになることを期待している。つまりFacebook、Instagram、WhatsApp、Messengerのどれを開いていても友達の動静がわかり、また1回の投稿ですべてのアプリのユーザーに自分が何をしているか知らせることができるようになるのが望ましい。Facebookがさらに賢くなれば、誰がどのアプリで何を見たかを判別し、たとえばInstagramですでに見た写真はFacebookでは表示しないようになるかもしれない。

Facebookの4つのストーリー・プロダクトが巨大なユーザーを集めていることはSnapchatに深刻な脅威を与えている。Instagramのストーリー・クローンのローンチ前、Snapchatのユーザー数の四半期成長率は17.2%もあったのに、o a 2017年の第2四半期にはわずか4.2%に低下してしまった。【略】

Facebookはいかに「人まね」と非難されようとこのクローン戦略を捨てる気はない。Facebookのデザイン責任者、Luke Woodsは先月開催されたTechCrunch Disrupt SFで講演した後、「Snapchatのセールスポイントをコピーすることを倫理的だと考えているか?」と質問された。Wooodsは「われわれはユーザーを第一に考えている。われわれは結果を重視する。ユーザーが目的を達成することを手助けするのがわれわれの役目だ。それに引き続いて〔特定の〕フォーマットが選択される」と答えた。

つまりユーザーが24時間で消えるストーリー的プロダクトを望むならFacebookはクローンだという非難にもプライドにもかまわず、それらを世界に向かって提供するということだ。統計の数字が示すところによれば、Facebookのユーザーはまさにストーリーのような「一定時間後に消えるスライドショー」的プロダクトを求めており、そのフォーマットをもともと誰が発明したかはまったく気にしていないようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ラスベガス銃乱射事件を受け、SNSと検索サイトにはクリックベイトが氾濫

米国史上最悪となった銃乱射事件を受け、多くの人々が情報を求めてソーシャルメディアに目を向けたが、主要ウェブサイトに載せられたトップ記事のほとんどが全くのでたらめだった。

インターネットの下水道を流れるコメントの選別をアルゴリズムに任せ、数百万の人々に配信するやりかたに、もはや勝ち目はない。これは、Facebookを始めとするソーシャルメディアが責任を放棄し続けていることを示す新たな兆候だ。

Googleやソーシャルメディアサイトは、良質のニュースソースがヒットする確率を高めようと努力しているが、ラスベガス銃乱射事件に続くデマの拡散は、彼らの仕事がどれほど多く残っているかを示すものとなった。

事件の後Facebookの「安否確認」ページには、ある極右ブロガー犯人は「極左の愚か者」であると糾弾する投稿が載せられた。その後同ページのトップ記事は、ニュース集約サービス MyTVTodayのクリックベイトビデオに取って代わられ、その後ようやくローカルおよび全国報道機関の記事に落ち着いた。

[今日FacebookはThe Gateway Punditをフィードのトップに載せた。Google Newsは4chanスレッドを拡散した。シリコンバレーよ、われわれは問題を抱えている]

憶測や真っ赤なウソを看板ページで拡散しているのはFacebookだけではない。投稿サイトの4chanに流れた、Geary Danlyという人物を射撃犯と誤認した噂記事は、Googleのトップ記事ウィジェットに登場した(BuzzfeedBloomberg による)。

Googleは、BloombergとNew York Timesで以下の声明を発表した(本誌もコメントを求めている):

「遺憾ながら、今日午前本サイトで、少数の検索クエリの結果ページに、ウェブサイト4chanの不正確な記事が一時的に表示された。数時間後、4chanの記事はアルゴリズムによって有効な記事に置き換えられた。これはいかなるクエリについても起きてはならないことであり、将来同じことが起きないよう今後もアルゴリズムの改善に努める」

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアが記事の選別に使用しているアルゴリズムは、配布される情報への注目度が高まる中、アルゴリズム自体が見出しを飾る結果となっている。

Buzzfeedに載りTwitterで拡散されたでっち上げ記事ひとつだけをとっても、同社自慢のニュースストリームに意図的に火を放つならず者に対して何らかの手を打つ必要があると @Jack(Dorsey CEO)に確信させるのに十分だ。

そもそも、どうして4chanのような情報源が速報ニュースの有効な配信元とされているのか、というのは真っ当な疑問だ。実際すでに声をあげている記者もいる。

[適切な情報をリアルタイムで表示することの難しさは認識しているが、どうやって4chanが情報源のひとつになったのかは理解できない。]

Google、Twitter、Facebookの各社は、現在議会が捜査しているロシアハッキングスキャンダルを受け、すでに詳しい調査の対象となっている。そして、多くの命を奪い人々を傷つけて国を震撼させたこの事件の扱いを誤ったことは、ソフトウェアに依存する彼らのやり方 ―― およびそれが与えるリアル世界への影響 ―― がいかに大きな問題かを如実に示すものだ。

[NBCの記事は辛うじて2番目に見えている。これは腐りきったニュース選択であり、責任のあるアルゴリズムは退陣すべきだ]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitter、英語上限280字の実験開始――文字数拡大は日本語のせいだった

昨夜(米国時間9/26)―締め切りに追われるジャーナリストにとって不都合きわまりないタイミング―でTwitterは「文字数上限を2倍にするテストを実施する」と発表した

簡潔な140文字よ、さらば。冗長な#280よ、こんにちは。

しかしなぜTwitterはこのテストを始めたのだろう?

Twitterのプロダクト・マネージャーのAliza Rosenは長文のブログ記事で「世界のマーケットを考えたとき、140文字内で考えを述べねばならないという制限を外せばもっとツイートが増えるはず」と説明している。記事には下のようなグラフが貼ってあった。

記事ではグラフにされていなかったが、Twitterの成長に関する問題というのは簡単にいえば成長していないことだ。

RosenはTwitterは「世界のユーザーが簡単に自分の考えを述べられるようにすることを求めている」と書いているが、Twitterの140文字制限がヘイトスピートを公にすることを抑制している可能性については触れていない。(Rosenの記事にはTwitterプラットフォームを利用した不当、不正な行為に対策も論じられていない)。【略】

〔日本版〕TwitterのRosenのブログではグラフをクリックすると拡大することができる。グラフは縦軸がツイート数、横軸が文字数。赤線が日本語、青線が英語。

  • 日本語ツイート数の最多は15文字
  • 英語ツイート数の最多は34文字
  • 日本語の場合、140文字のツイートは0.4%
  • 英語の場合、140文字のツイートは9%

と説明されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramのライブビデオに顔フィルターが来た

今日(米国時間9/21)、Instagramはアプリからライブストリーミングする際に顔フィルターが使えるようになったと発表した。Instagramにはすでに顔フィルターがある。顔を認識してその上に各種の効果を表示するフィルターは去る5月に追加されている。しかしこれまでは顔フィルターを利用するためにはまずビデオないし写真を撮影しておく必要があった。顔フィルターを適用してからInstagram Storyに公開する手順だ。

今回のアップデートで、既存の顔フィルターはすべてライブストリーミングで利用できるようになる。またライブストリーミング専用の顔フィルターも登場した。これはタップ一つで顔にサングラスを掛けさせるもので、ちゃんとレンズに景色が反射する。このエフェクトは来週中ライブストリーミングに限られるのですぐに試してみたいならライブ動画を公開する必要がある。

サングラス・フィルターなどの顔フィルターはライブストリーミングのスタート前でも実行中でも適用できる。利用法は簡単だ。Instagramのライブビデオの画面で右下隅の顔アイコンをタップするだけでよい。フィルターの公開は今日からスタートするが、世界の全ユーザーに行き渡るまでには「数週間かかる」と
Instagramは言っている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook Messenger Dayは1日7000万――アプリは月間13億、グループビデオチャットにも力

FacebookはSnapchat Storiesのクローン、24時間で投稿内容が消えるメッセージ・サービスの運用成績を発表した。同じFacebookグループのInstagram版やWhatsApp版に比べれば成長速度は爆発的ではないものの、Messenger Dayの1日当たりユーザーは7000万だという。Messenger Dayがスタートして半年経ったところで、毎日それだけの人間が1日で消える写真やビデオを見たり投稿したりしているわけだ。

比較してみると、 Instagram Storiesはユーザー1億に到達するのにわずか2ヶ月、WhatsApp Statusに至っては1億7500万に到達するのに10週間しかかかっていない。両方とも現在では1日当たり2億5000万のユーザーがいる。これに対してライバルのSnapchatは全アプリを合計して1日当たり1億7300万ユーザーだ。

一方、Facebook Messengerは全体として拡大を続け、西側諸国において複数OSをまたぐメッセージ・アプリとして最大となっている。Messengerのユーザーは月間13億人となり、今年4月の12億人から1億人アップしている。2016年7月には10億人だった。これはFacebookのもうひとつのチャット・アプリ、WhatsAppと同サイズだ。

Messengerの成長率は年を追ってわずかに減速している。8億から10億まではわずか半年しかかからなかったが、そこから12億人に達するまでには9ヶ月かかり、最後の1億人を加えるために5ヶ月かかっている。Messengerは一部のコア市場においては飽和点に近づきつつあるようだ。

Facebookグループ以外のMessengerのライバルとしては、中国のWeChatがこの5月に月間9億3800万人を記録している。同じく中国のQQは2017年の第1四半期で月間8億6100万人、Snapchatは2017年第2四半期で1日当たり1億7300万人(ただし全員がメッセージのやり取りに用いているわけではない)などとなっている。AppleのiMessageもiOS 11では平凡なSMS代用品から脱してアニメーション、絵文字を加えたダイナミックなプラットフォームを提供することになる。iOS 11のAnimojiはARテクノロジーを利用してユーザーの表情をアニメーションに変えてくれる

【略】

Messengerのビデオチャット機能はユーザーに歓迎された。昨年12月にMessengerに画面分割により同時に6人が参加するビデオチャットが導入された後、月間ユーザーは2億4500万に達した。このグループ・ビデオチャットのデザインはティーン向けアプリのHousepartyにやや似ていたが、その後FacebookはHousepartyの本格的クローン、Bonfireを独立アプリとして開発し、テストを行っている(昨日、一部ユーザーが発見している)。Bonfireはゼロからユーザーを獲得する必要はなく、Messengerの13億人のユーザーはBonfireアプリをダウンロードする必要なしに、Messenger内からBonfireのグループビデオチャットに参加できる。

またMessengerはついに収益化に向けての動きも開始している。企業、ブランドはスポンサード・メッセージをアプリのユーザーに送信することができる(すでにユーザーと会話を行っている場合)。また6月にはバナー広告の表示を始めている。【略】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ザッカーバーグ夫妻に2人目のベビー誕生――次女の名前はAugustちゃん

マーク・ザッカーバーグとプリシラ・チャン夫妻に2人目の娘が誕生した。名前はAugustだ。そういう質問が出ると思うが、8月に生まれたからAugustと名付けられたのかどうかは不明だ(そんな単純なことではないと思うが)。

Facebookのファウンダー、CEOであるザックは当然ながらうれしいニュースをFacebookで写真と共に発表した。

以下がその記事だ。〔記事に添付された次女、Augutst宛の公開状はFacebook上で読める。〕

プリシラと私は次女、Augustが生まれたことでとても幸せです! 私たちはAugust宛にどんな世界へと育って欲しいと願っているか手紙を書きました。彼女があまり速く成長して大人になってしまわないことも願っています。

ザッカーバーグ夫妻の最初の赤ちゃん、Maxは2015年12月に誕生し、夫妻はFacebookの株式持ち分の99%を「人類の進歩と次世代の子どもたちの平等の増進のために」役立てることを約束した。 その時点でザッカーバーグのFacebook株式は450億ドルの価値があると推定された。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

“Plame事件”のヒロイン(?)がトランプをTwitterから追放するキャンペーンを開始

Valerie Plame Wilsonをおぼえておられるかな?

CIAの秘密職員だった彼女は、のちに“Plame事件”として知られることになる政治スキャンダルに関わり、そして今度は、Twitterからアメリカの人気トロルを駆除する方法を提案している。

Wilsonは先週、このようなツイートで、Twitterを買収するための資金集めを開始した:

[Twitterの役員たちがトランプの暴言やヘイトスピーチを遮断しないのなら、私たちがそれをやるべきだ。gofundme.com/buytwitterでTwitterを買い取るための資金を募集中。]

目標額10億ドルに対し、目下12000ドル集まっている

Twitterにトランプをブロックするようプレッシャーをかけるのが目的か、それとも本気で資金を集める気か、よく分からないが、実際に買うつもりなら10億ドルでは足りないだろう(今Twitterの時価総額は約120億ドルだ)。でもWilsonは、大株主になれば同社に圧力をかけられる、と言っている。

“私たちが過半数持ち分に達しなかったら、同社の大型株主になる方法を探究し、株主総会で提議したい”、とWilsonはGoFundMeのページに書いている。“いかなる理由にせよ、それも不可能なら、このキャンペーンから得られた(経費を除く)余剰金の全額を、核戦争に反対する運動の非営利団体Global Zeroに寄付したい”。

トランプ大統領のTwitterの使い方に関し、Twitterに苦情を寄せている人たちは、Wilsonにかぎらず少なくないが、CEOのJack Dorseyは、トランプのジャーナリストに対する暴言ツイートはTwitterの規約違反ではない、と示唆している。

Wilsonによると、それは北朝鮮との核戦争の脅威のレベルを、“これまでなかったほどの高いレベルに上げている”、とトランプのツイートを批判している。

[北朝鮮が愚かな行為をした場合に備えて、完全な軍事的対策がすでに配備されている。Kim Jong Unには、別の道を見つけてほしい。]

ホワイトハウスのスポークスパーソンSarah Huckabee Sandersは、当然ながら異議を唱えている。

今朝(米国時間8/23)報道各社に送ったメールでSandersは、Wilsonの活動を“滑稽だ”とし、Wilsonの募金が好調でないことは、アメリカ人がトランプのTwitterの使い方に満足している証拠だ、と示唆している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

LinkedIn、動画投稿機能を一般公開――将来的にはライブ動画、動画広告も導入か

ソーシャルネットワークの世界では動画の重要性がますます高まっている。FacebookやTwitterをはじめとする各サービスが、トラフィックの獲得やエンゲージメント率の向上、さらにはテレビ業界の高額な広告料を狙って動画機能の拡充に努めている。Snapchatにいたっては開発時点から動画をサービスの中心に据えてきた。

Microsoft傘下のLinkedInもようやくその仲間に加わろうとしている。本日(現地時間8月22日)同社は、iOS・Androidアプリ経由で動画をアップロードできる機能を全ユーザーに対して公開すると発表した。

彼らの狙いは、進行中や完了したプロジェクト、製品デモなど、仕事の様子を動画でユーザーに共有させることだ。その様子はSnapchat系以外のソーシャルサイトの動画機能とよく似ている。動画に興味を持っているものの何から手をつければいいかわからないというユーザーに向けて、説明書まで準備されている(Snapchatとは大違いだ)。

実は今回発表された機能は全く新しいものではない。LinkedInは今年に入ってから対象を絞って動画投稿機能をローンチし、その結果は彼らの願い通りだった。動画コンテンツはそれ以外と比較して20倍以上もシェアされやすいということがわかったのだ。それ以前にも、同社は昨年インフルエンサーによるQuora風のQ&Aサービスがローンチしており、厳密な意味で言えばLinkedInは既に動画コンテンツの分野に足を踏み入れていた。

そう考えると、動画投稿機能の一般公開はようやくという感もあるが、5億人のLinkedInユーザーにとっては、流行りに乗り切れないLinkedInというのはそこまで驚くべきことではないのかもしれない。

これまでも同社は、比較的動きが遅いソーシャルサイトとして知られていた。「LinkedIn」と「ようやく(finally)」という言葉を組み合わせてGoogle検索してみれば、TechCrunchだけでなくさまざまなメディアで、同社がモバイル(AndroidiPadへの対応、さらにはモバイル・ウェブ版の統一)やコミュニケーション・シェア機能の拡充新興国への進出といった波に乗り遅れてきた様子が報じられているのがわかる。

なぜ動画機能のローンチにここまで時間がかかったのかという質問に対し、同社の広報担当者は「私たちはユーザーが仕事に関連したコンテンツを制作・シェアする手段の拡充に注力してきた。パブリッシングツール同様、動画機能の導入にあたっては、現状のコンテンツの投稿、共有、発見フローを変えず、さらにユーザーエクスペリエンスを向上するような形になるよう試行錯誤を繰り返した」と語った。

何はともあれ、ようやく動画機能がローンチされたことで、今後同機能がどのようなプロダクトへ進化していくのか、そしてこれまでにローンチされた機能や将来的に開発予定のものとどのようなシナジーを生み出していくのかに関して興味が湧いてくる。

そこでカギになるのがライブ動画だ。

今年LinkedInはFacebok Liveのプロダクトマネージャーを務めていたPeter Roybalを密かにチームに迎え、今後彼が動画ビジネスを率いていく予定だ。Roybalの上司は、LinkedInが去年買収したRun HopというスタートアップのファウンダーPete Daviesで、彼は現在LinkedInのコンテンツ・パブリッシング機能全体を管轄している。ソーシャル界の雄Facebookのライブ動画配信プラットフォームを管理していたRoybalの参画により、LinkedInが今後動画機能をどのような方向に導こうとしているのかある程度予想がつく。

会社のプロフィールページ、教育サービス、採用支援、プロフェッショナルネットワークといった、LinkedInがこれまでに構築してきたサービスとライブ動画の相性の良さは言わずもがなだ。

教育分野に関し、LinkedInはLynda.comを15億ドルで買収した後、LinkedIn Learningと呼ばれるサイトをローンチし、従業員向けの教材を探している企業や個人に向けてオンラインコースを提供している(さらに現在は個別指導機能のテスト中)。

これらの分野では、文字ベースでやりとりできる機能が付いた一対多数配信、そして一対一のビデオチャットの両方が有効活用できる。

特に長年LinkedInの収益の大部分を担ってきた採用ビジネスにおける一対一ビデオチャットの有効性(企業や求人の宣伝、候補者の面接など)は明白だ。

(ちなみに現在Microsoftが運営しているSkypeとLinkedIn間のコラボに関する話は全く聞かないが、Skypeも面接用のプラットフォームを開発中との噂を耳にしたことがある。Microsoftは本件に関するコメントを控えているが、既に企業の面接でSkypeが広く利用されていることを考えるとこの動きには納得がいく)

「ライブ動画やビデオチャットを利用することで、サービスに全く新しい側面が加わるため、将来的な可能性としては興味を持っている」と広報担当者も語っている。

その他に近い将来LinkedInが動画を活用するであろう分野としては、広告や企業動画が挙げられる。

企業動画の配信に関しては「近日中にローンチ予定」と広報担当者は話しており、別の情報筋によれば、企業動画はプロフィールページ以外にも掲載されるようになるとのこと。これに関連し、LinkedInはハッシュタグを使ってコンテンツが検索できるページ(例;#TED2017)を改良中で、今後このページが動画の拡散に使われることになるだろう。

上述の機能やサービスは全て、何のためにLinkedInが動画に力を入れはじめたのかということに繋がってくる。その目的は、ずばり広告だ。

Facebook、Twitter、Snapchat、YouTube、Yahoo/AOL/Oathといった企業が既に気づいた通り、今日のデジタル広告界では動画こそが王様だ。LinkedInも動画コンテンツを充実させることで、動画広告に近づける。

「現時点では動画広告は掲載しておらず、今はエクスペリエンスの向上やユーザーからの情報収集に努めている。しかし動画広告の導入は自然な流れであり、将来的なプランとして検討中。今のところ具体的な計画はないが、さまざまな可能性を模索していきたい」とLinkedInは語った。

多くの可能性が広がっていると同時にゴールが見えづらい動画ビジネスだが、LinkedIn(そしてMicrosoft)の次なる狙いであることは間違いないようだ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake

Instagramではもっとクリエイティブなやり方で写真やストーリーにお返事できる

Instagramが、またやりました。今度は、誰かがプライベートな会話で写真やビデオを送ってきたら、その写真などにいたずらをして、クリエイティブな返事ができるのだ。しかも会話の筋道は、失われない。

写真やビデオを受け取ったら、その会話のスレッドで返事(reply)ボタンを押す。すると写真が上右隅のステッカーに換わる。それをそこに置いたまま、返事で話の続きをする。

あるいは、そのステッカーをいろいろ動かしたり、傾けたり、その周りに飾りを描いたりできる。ビデオの場合は、最初の場面のスクリーンショットがステッカーになる。

右上のステッカー(上図左)をタップすると、それが画面の上半分を占領する(上図中)。下半分には、自分の自撮り(セルフィー)を入れられる。写真共有アプリにFrontbackってのがあるけど、それは目の前のものを撮って、それに対するリアクションを自撮りで送る。今回のInstagramの機能はそれと同じで、本来の話の筋道(コンテキスト、文脈)とリアクションの両方を送れる。

でももちろんInstagramならフィルターも使えるし、自分の写真の上にお絵かきをしたり、ステッカーを貼ったり、テキストを書いたり、いろいろなクリエイティブなツールをすべて一緒に使える(上図右)。リアクションも、写真以外にビデオ、ブーメラン、フィルターをかけた自撮りなどで送れる。

しかも今度の新しい返事(リプライ)の仕方は、ダイレクトメッセージ以外にも使える。たとえば何かのストーリーを見ているとき、画面下のテキストフィールドにテキストを記入したり、あるいは画面左下のカメラのアイコンをタップすれば写真やビデオを送れる。自分のストーリーを今見ている人から、さまざまなリプライが来るのだから、すごく嬉しいだろうな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

偽再生ボタン表示するとFacebookの表示ランクが下がる――クリックベイト対策、また一歩前進

Facebookのニュースフィードを見ていて偽の再生ボタンをクリックしてしまったことはないだろうか? このボタンはビデオを再生せず、別のサイトを開くリンクが隠されている。私は何度も引っかかった。そこで2014年にFacebookは、偽再生ボタン付きリンク画像を禁止せよという記事を書いたぐらいだ。

今になってやっとFacebook手を打ち始めたようだ。今日(米国時間8/17)、Facebookはニュースフィードの表示アルゴリズムを変更し、プレビューに偽のプレイボタンを表示したり、静止画であるのにビデオのように見せかけてファイルをアップロードするサイトのランクを大幅に下げることとした。こうした手口でトラフィックを稼いでいたパブリッシャーは大打撃を受けることになるだろう。ただしFacebookはこうした投稿を完全に削除することはしない(他の重大な約款違反がないかぎり)。

以下はスパマーがクリックベイトのためによく使う偽再生ボタンの例だ。

Facebookは広告で偽のプレイボタンを表示することを禁止している。ニュースフィードのプロダクト・マネージャー、Greg Marraは私のインタビューに対して「これは存在しない機能を表示することを禁止した広告約款の違反を理由とするもので、数年前に制定された」と話した。しかし広告以外のニュースフィードには偽プレイボタンがはびこるままだった。

「その後ユーザーから偽のプレイボタンに対する苦情が寄せられた」とMarraは付け加えた。 そこで今日のアップデートとなったわけだ。スパマーがクリック稼ぎに使うこうした偽プレイボタンや偽ビデオを発見、分類するために.Facebookでは人工知能による機械視覚を訓練しているという。【略】

Facebookによれば、パブリッシャーがリンク先にビデオが存在することを正規に示したい場合は、Open Graphメタタグを利用すべきだとしている。またパブリッシャーはタイトルやキャプションにWatchないしVideoと表示してもよい。

ニュースフィードにおけるフェイク再生ボタンを表示したプレビューの例(左)。ユーザーがビデオを再生するつもりでクリックすると広告満載のページに飛ばされる(右)。

Facebookはこれまでも。CGで秒数を表示するなどの細工をして録画ビデオを繰り返し再生しているのにライブ中継と偽ったりするような悪質な広告主に悩まされてきた。TechCrunchではこの1月にFacebookに対して、こうした連中を退治するよう勧めたところ、5月になって取り締まりが実施された。

その後Facebookではパブリッシャーがページビューを稼ぐために静止画をビデオに見せかけて投稿する新たな手口に対応を迫られていた。 今回のアップデートでこうした投稿の表示ランクは大きく下げられる。Facebookでは人工知能による「モーション・スコアリング」でクリップ画面内の動きを検知し、ランク付けするとしている。

今日のアップデートはページビュー稼ぎのクリックベイトに対する大掛かりな取り締まりの一環をなす。 Facebookでは偽ビデオの他に、誤解を招くタイトルや重要な情報を隠した投稿の規制をさらに多数の言語に拡大している。またスパマーが好んで拡散する中身のないリンクフェイクニュース も表示ランクを下げられる。またFacebookでは疑わしいニュースについては別の立場からのニュースにリンクしてユーザーがクリックベイトに釣られることを防ごうとしている。【略】

こうした不愉快で苛立たしい投稿をニュースフィードから追放すればユーザーは正常なコンテンツに集中することが可能になる。これにより滞在時間やビデオの再生回数などのエンゲージメントが増大することが期待される。つまりはFacebookのビジネスにとって有益となるわけだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

史上最多の「いいね!」がついたツイートが、世界の現状をものがたる

先週末バージニア州シャーロッツビルで起きた出来事は、インターネットのいたるところで大きな反響を呼んだ。中でも、一人のTwitterユーザー、バラク・オバマ前大統領のツイートには、何百万もの人々が共鳴した。

昨夜(米国時間8/15)のオバマ氏のツイートには、本稿執筆時点で300万を超える「いいね!」が付き、史上最も多く「いいね!」されたツイートになった。

[肌の色や生い立ちや宗教を理由に、生まれつき誰かを憎む人はいない]

悲しいかな、この良識あるツイートは、オルタナ右翼を支持する驚くほど多くの人々 ―― 現大統領ドナルド・トランプ氏もその一人 ―― の考えに真っ向から反対するものだった。

しかし、おそらくもっと興味深いのは、Twitterがわれわれに与えてくれる世界を見渡すレンズだ。2014年、同サイトで最も多くのいいね!が付いたツイートは、エレン・デジェネレスがオスカー授賞式で撮ったセルフィーだった。

[ブラッドリー[クーパー]の腕がもう少し長ければ、最高だったのに]

次点はジャスティン・ビーバーの…これだった:

[誰が何と言おうと君たちは素晴らしい>> 神は共にいる、強くなろう>> ビリーバーたちがぼくの人生を変えた。これからも感謝し続けるだろう]

そして今年2番目にいいね!の多かったツイートは、マンチェスター爆破事件に対するアリアナ・グランデの発言だった。

[傷ついています。心の底から、本当に残念です。言葉がありません]

それでも、まったく希望がないわけではない。チキンナゲットが大好き#NuggsForCarterな青年の打ち立てた342万リツイートの記録は今も破られていない。しかし正直なところ、これもあまり慰めにはならない。

今年いちばんいいね!されたツイートが、テロリズムと外国人差別に対する反応であり、しかも誰もが生まれながらに知っているべきこと ―― 人はみな平等に創られている -- を言ったものだというのは、なんとも憂鬱だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleマップにQ&A機能追加――ビジネスオーナーにFAQとして活用を勧める

GoogleはAndroid版Googleマップとモバイル検索にQ&Aという新しい機能を追加した。これは想像されるとおり、ユーザーが質問と回答を投稿できる機能だ。ユーザーは地図上のある場所に対して質問することができ、またその場所について情報を持っていれば回答を投稿できる。たいへんシンプルだ。

Googleマップにある場所のエントリーが設定されている場合、エントリーを開いて下にスクロールすると住所、電話番号などの情報と「混雑する時間帯」との間にとQ&Aセクションが追加されているはずだ。まだ今日(米国時間8/16)スタートしたばかりの機能なので多くの場所では質問は投稿されていない(最初の質問者に賞が出るということもなさそうだ)。しかし今後、この欄は情報が増えていくだろう。

エントリーがビジネス関連であった場合、GoogleではビジネスのオーナーにQ&AセクションをFAQとして活用するよう勧めている。実際、Q&Aセクションに質問が投稿されるとビジネス・オーナーに通知が送られるので、すぐに回答することができる。

今回のアップデートでGoogleはマップにさらにユーザー生成コンテンツを追加することができるようになった。Googleはこれまでもユーザーにマップに掲載されたビジネスに対するレビュー、情報の訂正などを提供するよう呼びかけていた。Q&Aはこれまでのスタティックな情報の表示と比較して対話性が強められている。これに対してユーザー、ビジネス・オーナーがどう反応するか、また荒らしなどをGoogleがどのように処理するのか注目される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

FacebookとInstagramにデザイン・アップデート――iOS、Androidアプリが読みやすくなる

Reddit、Messenger、線描画からヒントを受けてFacebookがサイトのデザインの改革に乗り出した。これよってニュースフィードは読みやすくなり、クリックやコメントもしやすくなると期待されている。特に投稿に対するコメント・スレッドの開始と終了の場所がいまよりはるかにわかりやすくなっている。一方、今日(米国時間8/15)、Instagramもデザインのアップデートを受け、コメントがスレッド化され、公開で会話ができるようになった。

Facebookは定期的にユーザー・インターフェイスを見直しており、意味のない飾りや重要性の少ない機能を削除してすっきりした読みやすいデザインを目指してきた。Facebookの画面には時間の経過とともに白地が増えている。これはごたついたデザインでを疲れさせることを防ぎ、友達の投稿など重要な要素をさらに目立させる効果を狙っている。

Facebookのデザイン・チームは「われわれは見場をよくするためにデザインの細部をいじりまわさない。何十億もの人々が毎日このサイトを使うことを考えて、少しでも使いにくさを減らすことがわれわれの目標だ」と書いている

FacebookとInstagramのアップデートは iOS版Android版共に数週間以内に全ユーザーに行き渡るはずだ。

Facebookコメント

FacebookはMessengerの会話のバブルスタイルを採用する。これにより投稿に対するコメント・スレッドがさらに明瞭になる。同時にMessengerにおけるようなリアルタイムでの活発な会話を促進する狙いもある。Facebookではコメントをさらに活発化させるためにfリアルタイムの会話が行われる場合、専用のチャット窓を開くテストを行っていた。

ナビゲーションと「いいね!」ボタン

Facebookではナビゲーションやリアクションのためのボタンを大きく、見やすくした。 ここでは内部を着色せず線描スタイルのデザインが用いられている。ニュースフィード、ビデオ、マーケットプレイス、いいね!、コメント、シェアのボタンがすべてこのスタイルになっている。また「お知らせ」は独特の地球儀のアイコンを止めて、もっと標準的な鐘のアイコンに変えられた。この変更でアイコンが目立たなくなったともいえるが、Facebookではユーザーの気を散らす要素を減らし、コンテンツそのもの集中させたいようだ。

可読性を向上させる努力としては、テキストのコントラストがアップされると同時にプロフィール写真が正方形から円形になり、スペースを取らなくなり、同時に印象を和らげようとしている。「もっと読む」などの文字やリンク先プレビューはやや大きめになり、さらに多くのクリックを誘うことを狙っている。これにより外部サイトを開く回数が増えるかもしれない。ただしFacebookでは今回のアップデートは「トラフィックの増大が狙いでない」としている。外部サイトへのリンクも見やすくなり、ユーザーがニュースメディアと間違えて紛らわしい悪質サイトを開いてしまう可能性が減少した。

サイトマップにおける現在位置の明確化

Facebookではトップのニュースフィードから何層にもわたってレイヤーが重ねられているため、ユーザーが「自分の現在位置」を見失わないようにすることに力を入れている。新しいデザインでは階層を戻るために黒丸を並べたはっきりしたボタンが設置された。【略】

デザインの倫理

Facebook、Instagramのデザイン・アップデートはもちろんエンゲージメントを増大することが目的だ。そこでこうしたデザインの改良を律する倫理がどのようなものかが問題となる。単に「ネズミ罠を改良する」だけで社会に対して利益をもたらせるだろうか?

Googleで以前デザイン倫理を担当していたTristan HarrisのTED講演によれば、ソーシャルメディアではエンゲージメント拡大のために最適化を行いすぎると、サイトが強い中毒性を持つようになり、かえって有害となるという。

私は数年前からFacebookのトップ、最高プロダクト責任者のクリス・コックスやニュースフィード担当副社長のアダム・モッセリに「本質的に広告ビジネスであるために引き起こされるネット中毒の防止ないし最小化のためにFacebookではどのようなリサーチを行っているのか」と何度か尋ねている。残念ながらこの問題に高い優先順位を与えていることを証拠だてるような直接の答えは得られなかった。

ただしFacebookがユーザー体験に気を配っていることは確かであり、私のインタビューに対してコックスは「われわれがこうした規模にまで拡大した以上、ソーシャルメディアが世界をより良い場所にするために何ができるのか注意深く検討すべき時期に来ている」と述べた。しかし「良い」ことを狙うのは往々にして「やり過ぎ」になりかねない。

将来、ソーシャルメディアのアプリは、単に使いやすさを追求するだけでなく、使いすぎも注意してくれるようになるべきかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Snap、Q2決算発表後、株価12%ダウン――売上も成長も予測に届かず

チャット・サービスのSnapchatを運営するSnapの第2四半期の決算が発表された。ユーザー数の伸びはライバルのInstagramの圧力を受けて鈍化し、このソーシャルメディアはまたしても下り階段を経験することとなった。

SnapはDAU(1日当たりアクティブ・ユーザー)を730万人追加し、1億7300万とした。これは4.2%の成長率で、第1四半期の成長率、5%を下回った(このときのDAUは1億6600万人)。Snapは売上、1億8160万ドル、1株あたり利益は0.16ドルの損失となり、これも予測を下回った。アナリストの予想は1億8580万ドルの売上、1株あたり0.14ドルの損失、ユーザー数1億7500万だった。

Snapの今期の損失は4億4300万ドルとなり、 前年同期の1億1600万ドルの4倍近くに急増した。つまり売上が伸び悩む中でマーケティングとセールスのコストは大きく膨張していることになる。

TechCrunchが取材した投資家は「DAUの伸びが少なくとも500万、総数で1億7100万に届き、ユーザー当たり売上は1.05ドルから1.10ドル程度」となることを期待していた。しかし現実には、ユーザー当たり売上は1.05ドルだった。ただし第1四半期からは16%という健全な伸び率を示した。前年同期比では売上は153%のアップとなり、第1四半期の1億4960万ドルからも21%の成長となっている。こうした売上の増大にもかかわらず、ユーザー数の頭打ち傾向は投資家を失望させていた。

今日(米国時間8/10)の四半期決算発表前のSnapの終値は13.69ドルだったが、発表を受けて時間外取引の株価は12%急落して12ドル台となった。

Snapは売上の「その他」の内訳を示していない。これには例のサングラス・タイプのカメラも含まれる。つまりは開示する必要があるほどの売上を確保することはできなかったのだろう。

明るいニュースはSnapchatが売上への貢献がもっとも期待できる北米市場で400万の新規ユーザーを得たことだ(前の2半期の増加は300万)。またSnapは「それ以外の地域」におけるARPU〔ユーザーあたり平均売上〕 を前期の0.19ドルから今期は0.29ドルへと大きく増やすことに成功している。つまりSnapは帯域幅の狭い途上国でもマネタイズを図る方法を学んでいることになる。

投資家はSnapのユーザーベースの頭打ちは一時的なものであるよう願っている。Snapは2016年の第2四半期にはDAUの伸び率17.2%を記録したものの、InstagramがStporiesのクローンをリリースして攻勢を開始すると第4四半期には成長は3.2%にまで劇的に減速した。今期も第1四半期の5%成長を上回ることができず、株価の足を引っ張ることとなった。【略】

Snapが上場以前に資金を調達した際の会社評価額220億ドルや上場直後の株価上昇による314億ドルの時価総額の水準を取り戻したいなら多数の抜本的対策が必要だろう。ユーザー別に適切なフィードを表示するアルゴリズム、外部ブランドや有力なインフルエンサーとの良好な関係などを構築し明確な成長戦略を打ち出すことによってFacebookの影を打ち払う必要がある。ただし、こうした改革にはSnapがここまで成長した原動力となってきたプロダクト哲学と反するものが含まれるかもしれない。

Snapの改革案についてはわれわれの記事、 8 ways to fix Snapchat(Snapchat改革のための8つの方法)を参照。

画像: Bryce Durbin/TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、オリジナルビデオを新しいWatchタブで公開へ――パートナーに収入の55%分配

Facebookにオリジナルビデオを見るためのWatchタブが設置される。コンテンツはパートナーがFacebookのために製作するオリジナルビデオで、ライブストリーミングと録画の双方が含まれる。収益は55%がクリエーターに分配され、45%をFacebookが得る。Watchタブは明日からモバイル及びデスクトップでアメリカの一部のユーザー向けに公開される。

Watchタブにはユーザー個人別にカスタマイズされた推薦が表示される。これにはライブ、録画の別に加えて、「いちばん話題になっています」、「みんな笑いました」、「友達が見ています」などのカテゴリーも表示される。またお気に入りのシリーズを登録し、アップデートや新しいエピソードの配信を受けられるWatchlist機能も用意される。

オリジナルビデオには以下のような番組が含まれる。

  • Nas Daily – 有名ラッパーのNasが毎日友達を招待する。
  • Major League Baseball – MLBが毎週1試合をFacebookでフル中継する。
  • Gabby Bernstein – 自己啓発関係のベストセラー作家がライブと録画でファンの質問に応える。
  • Tastemade’s Kitchen Little – 子供向けクッキング番組で、プロのシェフがユーモラスに料理を教える。
  • Mike Rowe – 有名TVショー・ホストがコミュニティーに貢献した人物を紹介し、賞を授与する。

FacebookではWatchのクリエーターやカバー範囲をさらに拡大していく計画で、「いくつかの番組に資金提供を行っている」ということだ。

今日(米国時間8/9)、WatchについてBusiness Insiderも報じている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、クローキングを禁止――クローラーを騙して偽サイトを表示する行為を発見すれば追放

「クローキング(cloaking)」といえば何やらSFっぽい術語に聞こえるかもしれないが、スパムサイトが現在ひんぱんに使っている騙しの手口だ。スパマーは検索エンジンやコンテンツのキュレーターに対して健全なサイトを表示する。ところがユーザーが実際にこのサイトを訪問すると広告やマルウェアを満載した別のバージョンに導かれる。

たとえば、あるスパマーがFacebookのレビューチームを欺こうとした場合、Facebookに掲載されるURLや広告のランディングページとして無害なコンテンツのIPが割り振られる。ところがFacebookのレビューチーム以外の一般ユーザーがこのサイトを訪問すると、怪しげなダイエット薬だのFacebookの利用約款に反するポルノの広告だのが表示されるという仕組みだ。

そこで今日(米国時間8/9)、Facebookはクローキングの取締に乗り出した。Facebookの広告プロダクト担当ディレクターのRob Leathernは私のインタビューに答えて、「あるサイトがクローキングを行っていることを発見した場合、われわれはその広告アカウントを無効にしてFacebookから蹴り出す。連中のFacebookページも削除する」と述べた。

クローキングを対象とした監視システムでは人間の専門家と拡張された人工知能の双方が用いられる。ただしスパマーを利するおそれがあるため、クローキングを認定するための具体的なテクニックや基準などは公開されない。

正常なビジネスには一切影響はないという。「クローキングに正当な用途はない。クローキングを行っているのが誰だろうと問題ではない。定義からしてそんなことをやるのは悪いやつ、スパマーに決まっている。つまりどんな方法だろうと誰だろうとクローキングをしていたらわれわれのプラットフォームから追い出す」とLeathernは言う。つまりFacebookはサイトのコンテンツがなんであれ、それとは関わりなくクローキング行為自体を禁止し、違反者をFacebookから排除するということだ。

Facebookのニュースフィードのメカニズムがフェイクニュース、クリック詐欺、スパム、劣悪なコンテンツなどとの戦いを進める一貫として今回の変更が行われた。Facebookに対しては2016年の大統領選挙以来、フェイクニュースを放置しているという批判が高まっていた。スパムサイトへのトラフィックを遮断することはサイトの収入源を断つこととなり、金儲けのためだろうと特定の政治的目的だろうと、偽情報を広めるような悪事を働くグループの活動を抑制するために効果があるはずだ。

BuzzFeedは最近、過激に党派的な政治的ニュースを掲載するサイトに投稿された400万の記事を調査した結果、「このようなサイトのパブリッシャーはFacebookがクリックベイトやフェイクニュースの取締に力を入れ始めたことにきわめて神経質になっており、アルゴリズムの変化を注視してこのソーシャルネットワークから追放されることがないように気を配っている」と結論している。

もちろんクローキングはFacebookだけの問題ではない。そのためFacebookでは他のテクノロジー企業とも協力し、手口に関する情報や対策を交換してクローキングの締め出しに役立てたいと考えている。私の取材に対してFacebookは「〔業界内でのこの協力関係は〕まだ始まったばかりであり、さらに効果的な方法を模索している段階だ。しかしクローキングを、児童ポルノやテロリストのコンテンツと同様、指紋化して実行者を同定することができるようにしたい。 Facebookは膨大なユーザーベースから得られた知見をインターネットの他の組織と共有することで有効な対策を立てることに貢献できると考えている」と述べた。

〔日本版〕クローキングに関してはWikipediaにエントリーがある。

画像:: Bryce Durbin/TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+