Twitter、ウェブ版でもフラットデザインのUIを試行中

Twitterが新しいウェブサイトデザインを試しているようだ。より明るい感じで、最近モバイル環境で流行するフラットなデザインを意識しているようだ。下に掲載したスクリーンショットはチェコのスタートアップであるReservioのファウンダーであるBoris Bošiakが送ってくれたものだ。新たなデザインを試すための少人数グループに選ばれたというわけだ。

スクリーンショットを見てわかるように、配置などが大きく変更になっているわけではない。ただ、ページ上に配置されているそれぞれの要素の見た目が変更になっている感じだ。現行版には存在するドロップシャドーのグラデーションをなくし、トップにあるナビゲーションバーなども暗めの色調であるのを明るい色に変更している。

このデザインは現在のものよりも整理されていて、モダンな印象を与えるものであると感じる。また、重要そうに見える変更点もある。たとえばTwitterのロゴがより目立つようになっているのだ。位置的には現在もやはりトップバーの中央部に存在する。しかし配色が変更されて、一層目立つようになっているのだ(現行デザインでは濃いグレイの上に濃いグレイで描かれている)。

また、ツイート編集画面はメインのフィード画面の上に重ねて表示されるようになっている。これは以前のUIに戻った感じだ。ちなみに現行版でも右上のツイートボタンをクリックすれば、やはりツイートウィンドウはフィード画面の上に表示されるようになっている。要するに、新たなテスト画面では、左上のツイート用ボックスがなくなっているのだ。

そして、もしかするとこれが一番の注目ポイントかも知れないが、ダイレクトメッセージのアイコンに変更が加えられている。これまでの封筒アイコンが、封筒とスピーチバルーンの融合スタイルに変更されているのだ。モバイルアプリケーション上で実験的に行っているように、よりメッセージングに力を入れていこうとするアイデアの現れと見ることもできよう。

モバイル版で行われている実験と同様に、ここに掲載したデスクトップUIはごく限られた人に対してのみ表示されるものだ。しかしなかなか良く出来ているように思えるので、できることなら範囲を広げて試してみてもらいたいものだと思う。Twitterにも、これは広く公開するに値するデザインであると思う旨は伝えてある。何か新しい情報がはいればお伝えしていこうと思う。

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(翻訳:Maeda, H


まだ生きていたDelicious, デザインを一新

ソーシャルブックマーキングサービスDeliciousはかなり長期にわたって、Web 2.0運動のシンボルのような存在だった。ブックマークをソーシャルに共有するシンプルなサービスだったが、オープンでコラボレーション的でタグやユーザ生成コンテンツも多く、VCたちにとっても、めぼしい投資先を探すときの情報源の一つだった。

一般公開されてから10年になるが、いまでもdel.icio.usドメインは存続している。オーナーは何度か変わったが、元々のコンセプトはあまり変わっていない。でもこのたび、10歳の誕生日を記念してデザインを一新したので、久しぶりに同サイトを取り上げてみよう。

創業から2年後にYahooが買収して評判になったが、その後はずっと、鳴かず飛ばずの状態が続いた。Yahooが買収したWeb 2.0サービスの多くが、そういう運命をたどった(Flickrもその一つ)が、Deliciousも2010年ごろにはほとんど、過去のものになってしまっていた。

Deliciousはもう、かなり前から、ヒップなプロダクトではなかった。 タクソノミー、フォークソノミーといった独特の用語の、魅力も薄れていた。同社はもはや、成長を忘れたマイナーな存在だった。当時Deliciousが閉鎖したら、怒り狂う常連ユーザも多かったと思われるが、でも大半のWebユーザは閉鎖に気づきもしなかっただろう。

しかしYahooはDeliciousを閉鎖せずに、2011年の4月にAVOSに売った。AVOSはYouTubeのファウンダChad HurleyとSteve Chenが、当時はもっぱらDeliciousの受け皿として作った企業だが、その後はビデオサービスのMixBitや中国語のVineクローンWanpaiを立ち上げた。AVOSはその後黙々とDeliciousの改良を続けたが、トラフィックは回復せず、ソーシャルブックマーキングの人気が再び盛り上がることもなかった。Deliciousの作者Joshua Schachterも2008年にYahooを去り、Deliciousに残っている初期のデベロッパは一人もいないようだ。

今度の新デザインも、大きな効果があるとは思えない。ユーザインタフェイスはすっきりして反応がよくなり、コンテンツの発見にはTwitterを利用した個人化を導入している。ダブルクリックで立ち上がるブックマークエディタも、8年前ならユーザに喜ばれただろう。

しかしそれでもなお、AVOSはDeliciousを支えつづけるようだ。ビジネスモデルらしきものは、依然としてないけど。デザイン改訂の発表声名も、世の中には無視されたが、その中で同社は、Androidアプリと新たなブラウザエクステンションを開発中だ、と言っている。

今ではリンクの共有はもっぱら、TwitterやFacebookの上で行われている。だからDeliciousがこれまでの路線のままで活気を取り戻すことは、難しい。今回の再ローンチに際してチームが作ったMixbitのビデオの中で彼らは、“これは新しいDeliciousの始まりにすぎない”と言っている。AVOSの買収からすでに2年も経っているから、その言葉もなかなか信じがたいが、でもAVOSがDelicious生かしつづけていることは、なぜか、良いことのように思える。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ゴールドiPhoneはどうだ?! ともかくAppleはこれまでも「色」で自己表現を行ってきた

流行というのは難しい。徹底的に貶されていたものでも、しばらくすると賞賛の対象になったりもする。何の話かと言えば、iPhone 5ゴールド版のことだ。どうやら9月の新機種投入時には、これまでのモノトーン調以外にゴールド版が出てきそうだ(やめてくれ。成金かよ、という声も大きい)。これまでのAppleが、いかに上手に「カラー」と付き合ってきたのかを見てみよう。

Appleは本質的に、無駄を省いた「ZEN」(禅)風のテイストで人気を集めていると言って良いだろう。しかし、歴史を振り返れば、実のところは「色とりどり」でアピールしてきた側面もある。復帰後のジョブズも、「色とりどり」なプロダクトを引っさげて、「インターネット」という新たな世界に乗り出しもした。

ロゴを振り返ってみても、1976年から1998年まではレインボーストライプだった。ジョブズがシックなものに変更するまで用いられた。ちなみに2008年、Gizmodeの757人のゲイないしレズビアンに対して行った調査によると、Appleの旧ロゴのおかげもあって、Appleはゲイフレンドリーな企業であると評価されたそうだ(訳注:レインボーフラッグを参照)。

このように一部で「ゲイ風」であると評価もされたこのカラフルなロゴは、Apple社2番目のものとなるロゴだった。最初は頭上に林檎が揺れるアイザック・ニュートンのイラストレーションをロゴとしていた。歴史を振り返り、手工業の時代へのオマージュを示すものだった。テック企業でありながら、そうしたロゴを選ぶというのは、なかなか面白い選択でもあった。その後に採用された齧られた林檎を彩ったレインボーカラーでは、「手工業」という意味合いはなくなったものの、色を使って「人間性」を感じさせるものとなった。「虹」は、しばしば別のもの(訳注:動画はほんの冗談。職場で音を出してみたりはしない方が良いかもしれない)を示す暗喩として用いられるものでもあるからだ。

Appleはプロダクトについても色を使って「人間性」あふれるデザインを実現しようとしてきた。1998年に登場してきた第一世代iMacは、抱きかかえるのにちょうど良いサイズの一体型コンピュータで、おかしのようなカラーバリエーションを用意したものだった。それまでの、遅くて、ネットワークに繋ぐこともできず、そしてジョブズが言うところの「ださい」(uuuuug-ly)コンピュータの代替として登場してきた。人々をインターネットの世界に導いてくれるマシンであり、半透明に色づくボディは確かに未来的な感じのするものだった。

「まるで他、進んだ星からやってきたかのようなスタイルです」とジョブズは言っていた。「素晴らしいデザイナーたちが暮らす星からです」。

ライム、タンジェリン、グレープ、ストロベリーなどがラインアップされ、すべてを味わってみたくなった人も多かったはずだ。過去に口にしたことのあるおいしいお菓子を連想させるという狙いもあったのだろう。その狙いはうまくいったように思う。ブルーダルメシアンやフラワーパワーといったカラーバリエーションは少々行き過ぎの感じではあったかもしれない。しかしそれもまた、それなりの面白さはあったと言えるだろう。

もちろんイマイチと受け取られたものもあった。1992年に500台限定で生産されたJLPGA PowerBook 170だ。JAPAN女子ゴルフツアー大会が開催されたことを記念してリリースされたものだ。ボンダイブルーのiMacの曲線美に魅せられたものとしては、少々ありきたりに見えはした。限定品という付加価値もあったので、まあこれはこれで「あり」だったのだろう。

失敗作を振り返ることが目的ではない。AppleはiPod nanoやShuffle、iPod touchやiPad miniのカラーバリエーションでは人気を獲得することができた。今度のゴールド版iPhone 5sも、こうした成功事例に連なる形で進化を遂げたものと見ることができるだろう(少なくともApple側の意図としてはそうだ)。。

付け加えておくと、ゴールド版のiPod miniは不人気のうちに姿を消した。ただゴールドiPhoneはピカピカの安物風ではなく、上品な「シャンパンゴールド」だとのことなので、iPod miniとはまた異なった評価を下されることになるのだろう。

モノクロのデザインというのは、どことなく高価そうな雰囲気を伝えるものだ。しかしiPodでみたように、シンプルなデザインに派手なカラーは意外に合うものでもある。齧られた林檎というシンプルな形の中に、レインボーカラーを配置することでApple社のロゴは大いなる注目を集めることができた。そうした面からも、Appleの「カラー戦略」には注目していきたいと思うのだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Android版YouTubeで大改造を実施。検索中も(最小化画面にて)ビデオ再生を継続

Googleは一部利用者に対してAndroid版YouTube最新版の提供を開始した。これまでの更新履歴を振り返っても最大級のもののひとつだといえそうだ。いわゆるアプリケーション内マルチタスキングをサポートしているのだ。どのようなものかといえばすなわち、チャネル内を閲覧していたり、あるいは検索中には、再生中のビデオを最小化して表示するというものだ。また、Googleが提唱する「カード」インタフェースもサポートするようになった。

これまでは別のビデオを探したりする際には、閲覧中のビデオを停止する必要があった。新しいバージョンでは再生中のビデオは右下隅に表示されるようになり、再生は継続されるようになる。最小化状態からフルスクリーンには簡単に戻ることができる。あるいは左右にスワイプすれば再生中のビデオは停止する。

他の動作をしているときにビデオ再生をストップしないというのが、新リリースの目玉であることは間違いない。しかし他にもいろいろな新機能が搭載されている。たとえばビデオを連続して閲覧できるようなプレイリストの検索が、一層簡単に行えるようになっているのだ。

Google Chromecastのリリースなどもあり、YouTubeアプリケーションに利便性向上は当たり前のことと言えるのかもしれない。Chromecastや、スマートTVでビデオを再生していても、他の作業を行いつつプレビュー画面を見ることができるようになるわけだ。ビデオを次々に再生していくのに必要な機能が実装されつつあると言えるだろう。

今回のアップデートが、いつiOS版に反映されるのかについて正式なアナウンスはない。しかしGoogleによれば、すぐにも全プラットフォームに対応する予定なのだそうだ。

Android版は部分的なリリースから始まっているが、まもなくすべての人に公開されるようになりそうだ。公式リリースが待てないという人のためには、Android PoliceがAPKへのリンクを公開している。

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(翻訳:Maeda, H)


Tシャツを自分でデザインできるSnapteeが機能を充実して一般公開へ

本誌が2月に取り上げた、iPhone用TシャツデザインアプリSnapteeが、今日(米国時間8/1)から一般公開される。女性用Tシャツも作れるようになり、発送方法も改善された。今月の終わりにはAndroidアプリも出るそうだ。

Tシャツをデザインしてオーダーすることが、スマホの写真にフィルタをかけるぐらいに簡単にできる、がこのアプリの売りだ。一般公開向けにインタフェイスが充実し、Instagramの統合、選択するフォントや色の豊富化、フィルタやデザインを独自に作るためのテンプレート、などが導入された。完成したデザインを100%オーガニックコットンのTシャツにプリントしてもらうと19ドル99セントだ。送料は世界中どこでも5ドル、今回導入された特別配送では26ドルだ。自分のデザインがほかの人に売れたら、10%の歩合をもらえる。


“以前のごたついたインタフェイスを一掃した。今の、シンプルでクリーンなルックスだと、デザインをすること、デザインを探すことがもっと楽しく、美的満足感を与えるものになった”、とコミュニケーション担当役員のCatherine Shaoが説明する。“アイコンとボタンはシンプルで大きくなり、デザインやオーダーの作業がやりやすくなったと思う”。

自分でデザインするのが面倒な人は、Remixボタンを押してほかの人たちのデザインを再利用(部分変更)できる。また、Instagram上の世界中の写真家7名のアルバムが用意されているので、その中から、出発点としてのデザインを選んでもよい。

Shaoは、Snapteeを単なるデザインエディティングツールではなく。コミュニティに育てたい、と願っている。

“そのうちRemix機能が、Tシャツデザインをソーシャル化し、コラボレーションしていく場になるだろう。私たちにとってTシャツは、単なる衣類ではなくて、表現のためのまっ白なキャンバスだ”、と彼女は述べる。

今年の初めにソフトローンチして以来Snapteeは、45か国13万名あまりのユーザベースを構築した。上位市場は合衆国、日本、そしてドイツだ。このアプリ上で作られたユニークなTシャツのデザインは、16万種以上になる。

Shaoによると、今Snapteeが注力しているのは、企業やブランドとのパートナーシップを築くこと、そして次の重要市場としてオーストラリア、イギリス、韓国、東南アジアを開拓することだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


批判や悪評の多いiOS 7のアイコン, しかし一般ユーザには圧倒的に好評

iOS 7は、ブログや評論家やTwitter上などでは好悪両様の評価をされているが、でもInput Factoryが作ったモバイルの集票ツールPolarで行った消費者調査によると、一般ユーザにはきわめて好評である。たとえばシステムアイコンの好感度では、およそ2対1でiOS 7の方がiOS 6よりも好まれている(回答者総数46401)。

これらの数値はWWDCで発表されたiOS 7のすべてのアイコンに集まった票の総数を表しているが、おもしろいのは、単にiOS 7のアイコンが好きというだけでなく、こっちを選ぶという強い選好度を表していることだ。たとえば電話のアイコン(上図)では、80%がiOS 7を選び、残る20%が旧デザインを選んでいる。メッセージアプリのアイコンにいたっては、84%対16%でiOS 7の圧勝だ。

iOS 6はリマインダ、Safari、ゲームセンター、カメラ、電卓などでは勝っているが、でもそれらのiOS 7との差はいずれも微差だ。

iOS 7はまだ出てから間もないし、これまではOSの新バージョンに採用された新機軸に関しては賛否の分裂があった。FacebookのWebサイトやモバイルアプリの小規模なデザイン変更も、大騒ぎを巻き起こしたが、しかしFacebook上のユーザのエンゲージメントやユーザ数の増加率に、そのことが負の影響を及ぼすことはなかった。

今後もiOS 7のUIのデザイン、とくにアイコンをめぐっては、当分のあいだ激しい論争が続くだろう。でも今回の調査結果が示すのは、一般ユーザの多くが感じていることと、少数のうるさい連中の意見や批判とは、それぞれ別世界のものであることだ。Polarで投票した人たちの多くは、新デザインを断固支持しているようだ。今後もっと大規模で本格的な消費者調査をやっても、彼ら一般消費者に意見や感想を表現する機会を与えた場合の結果は、今回のPolarの結果とほぼ同じになるだろう、とぼくは感じる。

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AppleのWWDCアプリに早くも”フラットデザイン”の片鱗が

AppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)用アプリが今日(米国時間6/3)から提供開始され、カンファレンスのいくつかのセッションを紹介しているが、しかし見ものは、これまでとがらっと変わったUIだ。その変化は、iOS 7のヴィジュアルの一新についていろいろ言われていたことを裏書きしているようであり、単なる一個の自社アプリの問題ではなく、デベロッパの世界にもこれから広がっていくものなのだろう。

9to5MacのMark Gurmanが、下図のようなものをリツイートしているが、そこにはWWDCアプリの2011年から2013年までの変化が画像で示されている。ご覧のように、その違いはかなり大きい。最初は色を変えたり影を付けて立体感を出しているが、だんだんシンプルになり、2013ではほぼフラットだ。ただし変化は細部的な変化にとどまり、リスト画面全体などの大枠は変わらない。iOS 7全体としてもやはり、インタフェイスの全面的な完全なオーバホールは行われない、と言われている。

アイコンもこれまでのApple自社アプリに比べると相当シンプルかつクリーンになったが、アプリ内のそのほかの要素も含めて、グラデーションはわずかにある。だから、完全に“フラットな”デザインとは言えない。でも、これまでフラットフラットと言われてきたから、ちょっと拍子抜けの気分でもあるね。WWDCのアプリだけを見て全体を云々するのもあれだが、これらはiOSの主要なUI要素の今後の姿を、ここで、ちらっと予告しているのかもしれない。

デベロッパが作る“ネイティブ”アプリに関しても、新iOSに合わせるためにはかなり苦労するだろう。ただし最近は、AppleのiOSのデザイン原則からあえて逸脱するアプリデベロッパが多い。しかも彼らの独自のデザインにおいても、ボタンなどのフラット化が進んでいるのだ。しかし、わずかな変化でも、それに正確に合わせようとするとけっこうたいへんな作業になる。ぼくの個人的な感想としては、今回の変化は改悪ではなく改良だと感じる。サードパーティのアプリも、この自社アプリのポリシーに右へ倣えした方が、良いのではないかな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


巨鯨Googleと闘う小鰯の一匹Blekko検索エンジンが結果ページでもカテゴリ分けを強調

2010年にローンチした新進の検索エンジンBlekkoが今日(米国時間5/29)、検索結果ページのデザインを完全に新装した。同社は”スラッシュタグ(slashtag)“という独特の機能で、ユーザが自分の目的に合った適切なサイトやページ…スパムページやとんでもない無関係なページでなく…を見つけやすくしている。あの強大強力な競合他社である某社のような、10個の青いリンクが並んでいるだけのそっけない結果ページは、そんなBlekkoにとってふさわしくない。今度からBlekkoの検索結果ページでは、スラッシュタグによって選別されたコンテンツがカテゴリー分けされて並ぶ。

たとえば”wine”で検索すると、結果のページには「トップの結果」、「wine関連の最新ニュース」、「関連カテゴリー…”alcohol”(アルコール)、”recipes”(レシピ)、”reviews”(リビュー)など…の検索結果」などが表示される。(下の図は”techcrunch”で検索した結果。)

デフォルトではBlekkoはつねに2つのトップ結果を見せるが、拡張カテゴリーのリストをクリックして矢印でスクロールすると、もっとたくさんの結果を見ることができる。

ユーザは、従来どおり自分でスラッシュタグを指定してもよい。たとえば、”wine /Napa”のように(ナパバレーのワインを指定)。今度の新デザインは、Blekkoの、tablet-optimized search app Izik(タブレット向けに最適化された検索アプリケーションIzik(イザーク))という奇妙な名前の検索プロダクトの、APIで構築されている。

BlekkoのCEO Rich Skrentaによると、結果ページのデザインを変えたことによって、“青いリンクの並びを調べるという長時間の手間が不要になり、最適の情報源により早く到達できる”、という。ただしGoogleやBingや、新進のDuckDuckGoなども、単なる青いリンクのリストからは卒業しようとしている。そのためにGoogleにはKnowledge Graph(ナレッジグラフ)があり、BingにはSatori Entity Engineというものがある。

同社によると、今現在の常連ユーザ数は1250万、各日の検索回数は約500万だ。1250万の約半分がアクティブ、ということか。しかしSkrentaの主張では、“過去10年間でこれだけのユーザベースを達成した検索スタートアップはうちだけだ”、という。

Blekkoは今でも、同社独自の検索エンジン”Dynamic Inference Graph”(動的推理グラフ)と、大規模なセマンティックデータベースを使って、ユーザにカテゴリー分けされた検索結果を提供している。

最近のBlekkoは、モバイルアプリがローンチされたこと以外ではあまり話題になっていない。今日からの新デザインが新たなイノベーションとマーケティング努力に導く可能性もある。しかし現時点では、DuckDuckGoの方が新進検索スタートアップとしての人気が高い〔企業・ビジネスユースではMasterSeecも〕。新デザインも、それほど画期的ではないし、やや雑然としているとぼくは感じた。

〔余計な訳注: たとえば人気ミュージシャンの名前で検索すると、結果のデフォルトのカテゴリは、[Top Results], [Music], [Radio], [Movies], [Gossip], [Tabs], [Lyrics], [Latest](トップ結果、音楽,ラジオ、ムービー、ゴシップ、タブ譜、歌詞、最新記事)となり、ゴシップやタブ譜などがあるあたり、Googleよりは便利で親切だ。過去記事。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS7で伝統のスキューモーフィズム追放の噂―Appleが必要としているのは新デザインではなく新たなキラー・サービスだ

噂によれば、iOS 7はこれまでiOSデザインの中核となっていたスキューモーフィズムのほとんどを捨てることになるという。新たにiOSの責任者となったJony IveはiOS 7から現実を模倣したリアルなテクスチャーを備えたデザインをことごとく追放し、きわめてフラットなものに置き換えたという。

それはそれで結構だが、iOS 7の新機軸がそこで終わりだったら Appleは大きな問題を抱え込むことになる。真の問題はiOSの見た目ではない。Siri、iCloud、iTunesといった中心的なサービスがGoogleや多くのスタートアップが提供するものに比べて今や見劣りすることが問題なのだ。

携帯電話のハードウェアというのは金属ないしプラスティックの薄い筐体の上に高精細度モニターを取り付けたものに過ぎない。そういうもので他社といつまでも大きな違いを出しつづけるのは難しい。なるほどAppleの製品は現在でも他のほとんどの製品に比べて品質に優位性がある。しかしその優位性は日一日と縮まっている。Appleはアプリの質と量を誇ってきたが、1年前に比べると、今はその説得力も薄れている。というのも優秀なアプリのほとんどはAndorooidとiOS(あるいはやがてWindowsPhoneでも)の双方で利用できるからだ。

今やメーカーがライバルに差を付けられる領域は提供するサービスになっている。SamsungやGoogleはこの点を理解している。Appleももちろん理解しているはずだが、現在提供されているサービスは一頭地を抜いて優秀という域には達していない。鳴り物入りで登場したSiriだったが、今になってもそれほど高い実用性を持つには至っていない。iCloudは特長がよくわからないサービスだし、クラウド・ストレージを必要とするデベロッパーはAppleのサービスよりGoogle Drive やMicrosoftのSkyDriveのようなクロスプラットフォームのサービスを好むようになっている。 iMessageは優秀なサービスだがキラー・サービスというほどの力はない。さらにこの分野ではWhatsAppを始めサードパーティーのメッセージ・サービスが猛威を振るっている。Mapsについては触れずに置くのが無難というものだろう。

一方でGoogleはユーザーがその時点で必要としそうな情報を予め推測して提供するGoogle Nowを提供している。またGoogleは「定額・聞き放題」の音楽サービスをAppleのiRadioに先駆けていち早くローンチした。地図、クラウド・ストレージは言うまでもなく、Googleドキュメントの生産性アプリも何光年も先を行っている。GoogleがQuickofficeを買収したので、Appleがこれまであまり力を入れて来なかったPages、Numbers、Keynoteといったツールより優秀な生産性ツールがiPadに提供されるかもしれない。なるほどGoogle+はまだFacebookほど巨大な存在ではないが、Googleに膨大なユーザー情報をもたらしつつある。一方、AppleはといえばPingで失敗したままだ。

Googleはデータとサービスだけでなく、デザイン分野においてさえ徐々に進歩している。Appleもいくつかデータセンターを持っているとはいえ、基本的にはハードウェア・メーカーだ。Appleの問題はライバルが次第に優秀なハードウェアを作れるようになり、品質における差を詰めつつあることだ。ライバルに対する優位性を今後も維持するためにはサービスで差をつけるしかない。

iOS 7のデザインはiOS 6より優れたものになるのだろう。しかしそれはショーウィンドウの模様替えに過ぎない。Appleが真に必要としているのはライバルにない新たなキラー・サービスだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


やっとこさロゴを作成しました

長らくロゴが無かったこのブログですが、時間の合間を縫ってやっと作成しました。
画像作成や編集って、心が無になる上に凄い時間かかるので良いですよね…例えば、ショックな事があった時とか…。

まあ、そんな話は良いです。ロゴの話しましょう。
作成するロゴのイメージはだいぶ前から決まっていて、後は作業するだけだったのですが、やっと着手しました。

そして出来上がったロゴが…


こちら。
可愛かろ?

そもそも、このブログの名称『room402.biz』の由来となったのは、私が402号室に住んでいたからでした。
そして実は、間取りが八畳の1Kでした。という事で、八畳間をイメージしたロゴです。

更に今回、TwitterFacebookも統一してこのロゴに変更しました。

今回のこだわりポイント

このロゴを作成する時のひとつのこだわりとして、『枠線の太さ』があります。
まずは、こちらを御覧下さい。


一畳の畳は外枠から5pxを『ふち』として確保しています。
そして、畳同士が接する部分は、5pxと5pxが触れ合う部分のため、10pxになっています。

これは、リアルな畳の敷き方を再現したデザインになっています。
その為少々外枠が細く見えますが、10pxにしたい衝動をぐっとこらえ、敢えての5px外周としています。
わざわざ、畳の敷き方まで調べましたからね。

今後はこのロゴが皆様に親しまれると嬉しいです。

やっとこさロゴを作成しました is a post from: room402.biz

Google、Dropboxをみならってドライブのデザインを改良―共有フォルダが見やすくなる

クラウドでのファイル保管サービスを魅力的なものにするにはいろいろな方法がある。他のアプリとの連携、モバイルとデスクトップがシームレスにつながることなどに加えて、そう、デザインも重要だ。

デザインではDropboxがトップといっていいだろう。UIはまったくシンプルで非常にクリーンだ。白とライトブルーはDropboxのシンボル・カラーになっている。最近GoogleドライブもDropboxのデザインの優秀さに気づいたらしい。

今日(米国時間4/2)、Googleドライブのチームは共有フォルダのデザインのリニューアルを発表した。正直、これまでドライブの共有フォルダのユーザー体験はひどいものだった。また今回のアップデートでユーザーは自分のドライブに共有アイテムを1クリックで追加できるようになる。

来週中に、共有フォルダを開くよう招かれたユーザーにフォルダの内容がこれまでよりずっと見やすいレイアウトで表示されるようになります。アイテムをクリックするだけで次々にプレビューを見ていくことができます。

共有フォルダの内容を保存したい場合は、右上端の“ドライブに追加”ボタンを押せばユーザーのドライブに直接追加され、どのデバイスからでもアクセスできるようになります。

こういう具合になるということだ。

Googleドライブはファイルの保存と共有に加えて、スプレッドシート、ワープロ、プレゼンテーションなどのウェブアプリが利用できる統合サービスだ。Dropboxによく似ているが、Dropboxにはファイルの編集機能はない。この点ドライブには大きな優位性がある。またGoogleの巨大なユーザーベースと一般ユーザーの間での信頼性もDropboxには欠けている。この点はDropboxとYahoo!の提携についての今朝のわれわれの記事でも触れられている。

こちらはDropboxの見慣れた軽快なデザインだ。

一方、Boxは世界中の企業のファイルを保管することを狙っている。これはGoogleのBusiness App版のドライブのライバルということになる。DropboxとBoxはGoogleでは小回りが効かないような分野に次々に進出していけるという優位性がある。またAmazonもこの分野への参入を始めた

Googleは検索の分野では絶対的な優位性を保っているが、世界中のあらゆるユーザーのファイルの共有と保管ということになれば、大いに競争の余地が生まれてくる。CEOのラリー・ペイジのイニシアチブで、Googleは保管、共有、生産性アプリなどをドライブにひとまとめして一般ユーザーにとっての使いやすさを狙っている。これは賢明は戦略といえるだろう。しかしいくらテクノロジーが優れていてもUIがみすぼらしく使いにくかったらユーザーは集まってこない。

クラウドストレージは地味だが、十分に利益を上げることが可能なビジネスだ。まず無料のストレージを提供し、それがいっぱいになったら追加ストレージを売るというのはなかなか効果的ビジネスモデルだ。しかし数十メガバイトもあれば大容量ハードディスクとされていた時代からはるかに来たものだ。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


話題のFacebookリニューアル。さらなる利便性を目指すデザイン方針は「Mobile-Inspired」

photo-2巷ではFacebookの新ニュースフィードに関する話題が花盛りだ。ちなみにFacebookでプロダクト部門バイスプレジデントを務めるChris Coxによると、Facebookの新デザインは「統一性」に重点をおいたものだとのこと。Facebook内ではこれを「mobile-inspired」と呼んでいるのだそうだ。今回リリースしたニュースフィード面での変化も、あるいは写真フィードの変更も、確かにデバイスによらない統一性を意識したものであることがお分かりになるだろう。これまでのFacebookとは確かに違う狙いをもってのリニューアルのようだ。

昨今の風潮として「デスクトップオンリー」のデザインというのは流行らない。少なくともメンローパークにあるFacebook HQ内ではそのように考えられている様子。時代はやはり「モバイル」であるらしい。ところで「時代はモバイル」といったとき、何を心がければ良いのだろう。より関係の深い情報を、タッチ操作などで簡単に、そしてすっきりとしてデザインで見せることが、一層大切になっているのだろう。

「Facebook内のいずれのページにも、わざわざホームページに戻ることなく移動できるようになりました」とCoxは言っている。フロッグデザインのマーク・ロルストンも、利用者の関わるところからは「技術」的な要素を消してしまうことが大事であるというようなことを言っている。美しい、レスポンシブなデザインとはつまりそういう方向性にあるものだろう。そして今回のFacebookが目指すところも同じだと言ってよさそうだ。

なぜこうした方向性をとるようになった理由のひとつとして、Coxは次のような例を挙げている。すなわちFacebook利用者の35%は、画面サイズの関係もあって右側に表示されるチャットバーを全く見ていないのだそうだ。そのせいで、メッセージ関連トラフィックが伸びていないこともあるのだとのこと。こうしたことを新たなレスポンシブデザインにより解決しようと考えているわけだ。

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新たなフィード画面は、本日よりウェブ上で展開されている。モバイルデバイスでは来月から適用していきたいとのこと。但し、利用者からのフィードバックを受け取りつつ、新デザインの摘要はゆっくりと進めて行きたいと考えているそうだ。

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今回の更新をまとめれば、すなわち「ごちゃごちゃにサヨナラ!」ということになる。

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ちなみに発表の席で広告についての話は何もなかった。「ごちゃごちゃ」という面ではもっとも不満の声が大きい部分でもある。広告の提示方式につき、どのように考えているのかは今後の様子を見て行きたいと思う。もし広告出現頻度が増えてくるようであれば、結局利用者の感じる「ごちゃごちゃ」と、Facebookが考えるところのものが異なるということになるわけだろう。Facebookが10億以上の人びとと同じように感じることができているのかどうか、今後に注目してみたい。

リニューアルの理由を説明するビデオを掲載しておこう。

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(翻訳:Maeda, H)

デザイン画などからモバイルアプリケーションのプロトタイプを作成するAppGyver。カメラ制御なども実現可能

prototyper_logo世の中には多くのDIYアプリケーションビルダーが存在する。そうしたツールを使えばコーディングのノウハウがあまりなくてもアプリケーションを作ることができる。またコンポーネントをドラッグ&ドロップするだけでモバイル版のウェブサイトや簡単なアプリケーションを作成することができるものもある。今回紹介するAppGyver(大ヒットテレビシリーズのMacGyverと似せている)は、少々異なるアプローチをとるものだ。アプリケーションの開発ツールではなく、アプリケーションの「プロトタイプ」を作るするためのものなのだ。アプリケーション開発にあたって、デザイン設計段階などで便利に活用できるものだ。

AppGyverがスタートしたのは、もうしばらく前のことになる。アントレプレナーのMarko Lehtimaki(CEO)およびHenri Vahakainu(共同ファウンダー)が立ち上げたサービスだ。しかしサービスがプライベートベータとなったのは昨年12月のこと。それまでは、他のビジネスで行なっていたアプリケーション開発のプレゼンテーション用内部ツールとして利用されていたのだった。

「ビジネスのアイデアを説明する際、まずは相手側に“いったい何の話をしているのか”を理解してもらうのに時間がかかったものでした」とLehtimakiは言う。「提供しようとするアプリケーションの使用感などを伝えるツールが必要であると思ったのです」とのこと。

AppGyverは、DIYアプリケーション作成ツールと競合する部分もあるだろう。またプロトタイプ作成サービスとしてはjustinmindなども存在する。しかしLehtimakiによるとAppGyverの方が使い方も簡単ですぐに利用できる点で便利だとのこと。

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「デザイナーやプロダクトマネージャーの方に便利にお使い頂けると思います」とLehtimakiは説明する。「構成案やモックアップ、フォトショップで作った画像などがあれば、それらをもとにAppGyverを使ってすぐにインタラクティブなプロトタイプを作成することができます。数分で完了することもあります」とのこと。AppGyverではハードウェア的に準備されたUIやカメラなどにアクセスできるのも、競合と比較した際の強みとなっている。

プライベートベータでのテストは8週間にわたって行われたが、規模もさまざまの企業から2000名がテストに参加してきたのだそうだ。すぐにもプロトタイプ作成が必要になりそうなスタートアップからの参加もあった。

「スタートアップ企業にとっては、間違いなく便利なサービスだと思います。さまざまな機能調整やバージョンアップを短時間で行なっていくのに、プロトタイプの作成は欠かせないからです」とLehtimakiは自信を見せる。「投資家やメディアに対して、実際に動作するデモンストレーション用プロトタイプを簡単に作成することができるのです」。

テストに参加したうちの5%が有料正規版の利用を開始しているのだそうだ。ちなみに現在もまだ無料版も公開されている。有料版については、月間9ドルでBASIC版が利用できる。チェーンリアクションに対応したり、プロジェクトをZIPファイルでダウンロードできるなどのオプションを加えたPRO版は月間39ドルとなっている。

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現在はサンフランシスコに拠点をおき、7名でのサービス展開を行なっている。エンジェル投資家、友人、家族、およびファウンダー自身が60万ドルを出資して運営中で、シードラウンドの実施を計画中だ。事業内容もプロトタイプのみではなく、さらに拡大して行きたい考えなのだそうだ。

「プロトタイピングは、アプリケーション開発プロセスの最初に位置するものです。そこからアプリケーション完成までにさまざまな段階を踏むことになります」とLehtimakiは説明する。「私たちはアプリケーション開発のさまざまな面におけるサービスを展開していきたいと考えています」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H)