北米ソーシャルログインではFacebook利用率が50%超(大きく離れてGoogleが2位)

新しいウェブサービスにサインインする際、ソーシャルログインを使うことができるのは便利だ。毎度毎度同じ情報を入力して、そして新しいパスワードを考えたりする手間を省くことができる。このソーシャルログインについて、ブランドなどに対してソーシャルログインの機能を提供しているGigyaが公開した最新データによると、北米ではFacebookの利用率が51%超となっていて、他のソーシャルログイン・サービスを圧倒しているのだそうだ。Google+が2位とはなっているが、割合は31%に過ぎず、Facebookには大きく水をあけられている。

北米における第3位はYahooで、これは15%の利用率となっている。しかしFacebookの利用率が伸びているのに対し、Yahooの方はあらゆる局面においてソーシャルログイン・ツールとしての利用率が低下している様子。

ソーシャルログインの面でいうと、Twitterの利用率が非常に低いのがむしろ逆に注目に値する。Gigyaの集計ではデスクトップとモバイルの双方において、4%の利用率しかないのだそうだ。

Facebookの圧勝という状況の中、メディア関係のサービスにおいてはGoogleも32%と検討している。但し、この分野でも、2013年の第4四半期を通じてFacebookの利用率が2%の伸びを示している。

モバイルに限定してみると、Facebookのリードが一層明白になる。Facebookの利用率は62%に跳ね上がり、Google+が26%、Twitterが6%、Yahooがわずか4%という状況になっている。

また、北米の状況は、世界全体とだいたい同様の割合を示しているようだ。全体でみた場合のFacebook利用率は53%で、続くGoogleが28%、そしてYahooが13%となっている。

但し地域によっては、Facebookが一層大きな割合を占めているところもある。たとえばヨーロッパでソーシャルログインを利用するケースの59%でFacebookが利用されていて、Googleは19%だ。

ロシアのSNSであるVKが9%を占めているのはヨーロッパらしいところだろう。

南アメリカではFacebookがなんと80%を占めている状況だ。Google+の方は13%となる。他の地域でも状況は似たような感じだ。但しアジア太平洋地域ではQQやSinaが善戦して、Googleが後塵を拝することにもなっている。

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(翻訳:Maeda, H


ハミングバードとオーサーランクとオーソリティの関係

10年前から存在したハミングバードらしきアルゴリズムの次は、最新のハミングバードについて勉強を。オーサーランクにオーソリティまで難解?なキーワードが出てきますが、内容は意外と理解できます。ハミングバードがどう動いているかを理解できる記事。 — SEO Japan

In-Depth Articles、そして、今後のオーサーランク等の機能において、オーサー(作者)の専門分野を理解する上で、ハミングバードは重要な鍵を握っているのだろうか?コンセプトベースのナレッジベースを利用して、オーサーのコンテンツが考慮されるため、その可能性は十分にあり得る。

Googleの検索エンジンに大きな変更を加えたハミングバードアルゴリズム(日本語)の目標は、スマートフォンに音声で入力するタイプの長く、複雑なクエリを正確に理解することだけではない。ハミングバードは、ウェブページ、Google+の投稿、投稿に掲載されたコメント、ツイート、ステータスアップデート等のソーシャルシグナルの中で、そして、メッセージに対するコンテキストの情報が少ない、短いテキストベースのメッセージの中で、記述され、そして、議論されたコンセプトとトピックを正しく理解することも目標に掲げている。

以下のスクリーンショットには、Probaseのコンセプトを基調としたナレッジベース(確率的ナレッジベースを用いた短文テキストの概念化から抜粋)を使って、ツイートを分析することで得られるコンセプトが記述されてている:

A breakdown of concepts that appear in specific tweets, according to the Probase knowledge base

Googleは、とりわけ固有名詞を含むクエリが入力された際、検索結果の隣にナレッジパネルを提示している。例えば、[Jerry Lewis](ジェリー・ルイス)を検索すると、Googleは、ウェブ上のページから抜粋したJerry Lewisのデータを表示する。この中には、Wikipediaに掲載されている情報、Jerry Lewis(コメディアン)が出演するイベント、出演したことがあるテレビ番組や映画、そして、Jerry Lewisを検索した際に、検索されることが多い人物 — Dean Martin、Bob Hope、Tony Curtis、Milton Berle等が含まれる。

Kanye Westで検索を行うと、データ、作詞を担当した曲の名前、パフォーマンスを行った曲の名前、リリースしたアルバム、そして、Kanye Westを検索した際に、検索されることが多い人物名等、同様の結果が表示されるが、Jerry Lewisの名前は盛り込まれていない。

A knowledge panel at Google on a search for kanye west

どちらのケースにおいても、Googleは、クエリ内の固有名詞を認識し、ナレッジベースでリサーチを行い、ナレッジパネルを表示している。また、表示するウェブ検索結果にもこの情報を利用する。しかし、Googleは、エンティティ(固有の人、物、物事)を調べているだけではない可能性がある。ユーザーが検索したことがあるクエリを検討する際に、エンティティのコンセプトと属性も探すと見られている。エンティティ、その属性、コンセプト、そして、キーワードを含むナレッジベースは、検索されたクエリを拡大して、上のProbaseの例のように、広範な関連する検索結果を表示する上で有効である。

Googleがコンセプトベースのナレッジベースを構築する仕組み

ハミングバードを深く理解するため、最近、私はMicrosoftのコンセプトベースのナレッジベース「Probase」について、2本の投稿「あなた、あなたの会社、または、製品はナレッジベースに存在しますか?」と「コンセプトベースのウェブ検索」の中で精査した。コンセプトを基盤としたナレッジベースを構築し、クエリの内容を正確に理解する各種の方法に関する特許が、昨年、Googleに付与されていた。また、Microsoftが発表したレポート「確率的ナレッジベースを用いた短いテキストの概念化」も同様の領域を取り上げている。以下に、その一部を抜粋する:

このレポートでは、コンセプトに関して、(世俗的な知識に関して、人間の知能と同じぐらい)豊かな情報を持つ確率的ナレッジベースを使って、テキストの理解度を改善する仕組みを紹介する。その後、ワードと短いテキストを概念化するための、ベイジアン推論メカニズムを開発した。我々は、テキストの用語の概念化において広範な実験を行い、Twitterのメッセージのような短いテキストを分割した。

潜在的なセマンティックのトピックのモデル化等、純粋に統計的なメソッド、もしくは、既存のナレッジベース(WordNet、Freebase 、Wikipedia)を用いるメソッドと比べて、我々のアプローチは、クラスタリングの精度を反映し、短いテキストの理解を大幅に改善する。

今後、短いテキストのメッセージを正確に理解するため、そして、オーサーが作成する記事のトピック、および、ウェブのページ上で議論されるトピックを理解するために用いられる、コンセプトベースのナレッジベースを作る仕組みを描いた、Googleに付与された複数の特許を私は調べていくつもりだ。

オーサーシップ & トピックの専門性の特定

Googleのオーサーシップは、ウェブ上、および、Google+やウェブのその他の場所で、自分が作成したコンテンツにデジタル署名を行うプログラムである。Googleは、オーサーが作成したメッセージ、ブログの投稿、そして、記事を理解し、取り上げるトピックに応じて、計測を行い、採点する手法を研究していると考えられる。「GoogleがGoogle+やソーシャルネットワークでユーザー生成コンテンツをランク付けする仕組み」の中で、私はGoogleが、このようなユーザー貢献(評価)スコアを作成する仕組みを描写した特許を取り上げていた。

評価と専門知識を、様々なトピックにおける各種のスコアと併用して、ランキングシグナルとして利用するためには、Googleは、ユーザーが作成した作品のコンセプト、そして、コンセプトと各種のトピックとの関連性やフィット感を理解するスキルを必要とする。「In-Depthの検索結果での表示」に関するページで、Googleは次のように説明している:

オーサーシップのマークアップは、アルゴリズムが、関連するオーサーとエキスパートを見つけ、検索結果で提示する上で有効である。

オーサーが特定のトピックで専門知識を持っているかどうかを判断するためには、Googleは、作品の内容を理解して、関連するトピックを取り上げている他のオーサーと比べて、どの程度の専門知識を持っているかを判断することが出来る必要がある。Pubcon 2013のキーノートプレゼンテーションで、オーサーのオーソリティについて、Googleのマット・カッツ氏は次のように語っていた:

Googleは、オーソリティを検知し、押し上げることにも注目している。 医学の分野を例にとって説明していこう。 医学分野でオーソリティとして認められている人物なら、そのことをGoogleに伝え、医学分野のクエリが現れた際に、上位に押し上げてもらいたいはずだ。これは手動の作業ではなく、個別のトピックの領域を選択しているわけではない。事実、数多くの様々なトピックに適用される。

そのため、ユーザー側は、特に何もする必要はないが、あるトピックのオーソリティなら、オーソリティの確立を続け、提供するコンテンツの量を増やしていくべきである。リソース、そして、オーソリティになるべきであり、実際にオーソリティになることが出来たなら、特定の変更によって、上位に押し上げられる確率は高くなる。

結論

ハミングバードを介したGoogleによるアルゴリズムの書き換えにおいて、コンセプトを中心としたナレッジベースが、オーソリティのトピックを計測する上で、Google+のスレッドやコメント等のソーシャルシグナルをより良く理解するために用いられる可能性は高い。

Probaseに関するMicrosoftのレポートに掲載されていた上のスクリーンショットは、このようなナレッジベースを使って、短いテキストのソーシャルメッセージから、コンセプトを抽出する仕組みを描いている。この仕組みは、固有のエンティティだけでなく、エンティティに関連する属性、そして、短いテキストで特定されたコンセプト、さらに、ナレッジベースにエンティティ/属性/コンセプトの関連性が存在しない場合には、キーワードとも連動すると考えられる。

Googleが積極的にナレッジベースを構築しており、ナレッジベースが拡大していくにつれ、異なる要素に絡む関連性が生まれていく点を覚えておいてもらいたい。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Hummingbird and Author Rank Authority」を翻訳した内容です。

他の記事への言及が多かったですが、ハミングバードが機能するにはナレッジベースの充実が必須であり、オーソリティの認識にも利用される、ということをまず理解しておきたいですね。 — SEO Japan [G+]

10年前に存在したGoogleのハミングバードアルゴリズム

ハミングバードアルゴリズムの特徴の1つが、検索されたキーワードの意味をGoogleが推測し、検索結果を返すこと。Googleのエンティティ検索の技術が活用されたアルゴリズムともいえますが、実は、同じような技術が既に10年前にGoogleによって取得されていたらしい?!そんな気になる話題をSEO by the Seaから。 — SEO Japan

9月(2003年)、Googleは、検索エンジンのユーザーが投稿したクエリを書き直すアルゴリズムを導入したと発表した — このアルゴリズムには、「ハミングバード」と言うコードネームが与えられていた。当時、私はハミングバードとの関連性がとても高いと見られる特許に関する記事を作成していた。この特許は、長く、複雑なクエリを書き直し、その一方で、クエリ内の全てのワードに注目する取り組みに焦点を絞っていた。そのため、私はこの記事に「Googleハミングバードと思われる特許を分析」(日本語)と言うタイトルをつけた。

Hummingbird Image from the Department of Forestry

野草に関する記事の画像 — US Forest Serviceのビル・メイ博士

Googleには、クエリの書き直し(クエリの拡大やクエリの拡張と呼ばれることもある)に関する複数の特許が与えられている。これは、ユーザーがニーズを満たすために必ずしも最適なキーワードを選択していなくても、検索エンジンが、ユーザーが求めている結果に近い結果を提供する確率を高めるための取り組みである。また、最近、私は、Googleが、クエリを書き直す仕組みに関する特許を取り上げたが、Googleは、ページのランク付けの可能性を正しく理解するために、検索の情報のやり取りに注視する枠組みを作っているように思えた。

検索のスペリシャリスト、ダニー・サリバン氏は、ハミングバードの変更点をよくある質問集形式(日本語)でまとめており、その中に、次の質問と回答が掲載されていた:

新しいエンジンは古いパーツを利用しているのか?

どちらとも言えない。一部のパーツは今でも問題なく動くため、捨てる理由はないが、頻繁に交換が行われるパーツもある。グーグル曰く、ハミングバードは、既存のパーツと新しいパーツで構成された新しいエンジンであり、10年前のテクノロジーを用いて10年前の需要に応えるためではなく、現在の検索の需要に応えることを念頭に置いて、整備されている。

以前から、クエリの書き直しに関する特許の作成にGoogleが取り組んでいたことを知っていた私は、この難題にチャレンジすることに決めた。ハミングバードの仕組みを描写した、約10年前に申請された特許を見つける決意をしたのだ。私は真剣に捜索を行い、その結果、Googleの検索の品質を統括し、先日のハミングバードの告知にも関わっていたアミット・シンガル氏が、考案者に名を連ねる特許を探し当てることに成功した。この特許で描かれているテクノロジーは、よく似ているものの、遥かにシンプルであり、モバイルデバイスのユーザーが、会話型の検索に対応する際に抱えるニーズに焦点を絞っているようには見えなかった。当該の特許は、次のようにこのテクノロジーを説明している:

ユーザーが入力する検索クエリは、通常、ユーザーが求める情報を表現する多くのクエリのうちの1点のみである。例えば、車の交換部品を探している場合、検索クエリ「car parts」を入力すると推測される。しかし、検索クエリ「car part」、「auto parts」、もしくは、「automobile spare parts」は、関連する結果を返す上で、「car parts」と同程度、もしくは、それ以上に有効だと見られる。通常、ユーザーのクエリには、ユーザーが適切と見なす文書を返す上で有効な複数の代わりのクエリが存在する。

従来、1つ目のユーザーのクエリに関連する追加のクエリは、検索用語の異なる形式に応じて(例えば、「part」や「parts」)、あるいは、検索用語の類義語に応じて(例えば「car」の代わりに「auto」)、検索エンジンによって自動的に作られる。こうすることで、検索エンジンは、ユーザーの検索クエリとは完全にマッチするわけではないものの、同じように関連する文書を見つけられるようになる。

面白いことに、この過去の特許は、2003年に申請されていたものの、付与されたのは2011年であった。

クエリの意味の情報に基に検索クエリを改善
考案: アミット・シンガル、メヘラン・サハミ、ジョン・ランピング、マーシン・カスケル、モニカ H. ヘンジンガー
付与先: Google
米国特許番号: 8,055,669
付与日: 2011年11月8日
申請日: 2003年3月3日

概要

検索エンジンに対する検索クエリが、検索クエリから得られる情報を考慮して、当該の検索クエリの用語に意味が近い代わりの用語を盛り込むことで、改善される可能性がある。ここでは、検索クエリ内のもともとの用語の意味が近い一連の代わりの用語の初期のセットが作られる。

初期の代わりの用語のセットは、もともとの検索クエリから得られる情報と比較される可能性がある。例えば、1つ目の検索クエリを使って行われた検索に対する文書の情報が挙げられる。もともとの検索クエリから得られる情報との関係を基に、もともとの検索クエリに1つ、または、複数の代わりの用語が、加えられることもあり得る。

この特許は、クエリの書き直しには、複数の方法が存在すると指摘している。また、2つのメソッドを紹介しており、クエリ内の一部の用語を使い、もともとのクエリ内のワードの一部を変形するために「語幹解釈」を用いるか、もしくは、類義語辞典でワードを調べるかのいずれかが採用されるようだ。語幹解釈は、同じ語幹を持つワードに注目し(例えば、congressとcongressional)、同じワードのバリエーションを用いてクエリを書き直す。類義語辞典の利用は、「car」を「automobile」等の類義語で置き換える仕組みを用いていると考えられる。

2013年に付与された特許は、この2つのアプローチの問題点を次のように説明しているs:

語幹ベース、および、類義語ベースの手法を使って、追加の検索クエリを探そうとすると、同じ状況では、同じような意味を持つものの、異なる状況では意味が異なる2つのワードを処理する際に、大きな問題が生じる。例えば、「automobile」は、クエリ「Ford car」においては、「car」に近い意味を持つものの、クエリが「railroad car」の場合は異なる。その結果、このアプローチを採用すると、無関係の結果を返す検索クエリを作り出してしまうことがある。また、クエリ「jaguars」が、語幹「jaguar」から生じる場合、クエリの意味が、動物から、人気の高い自動車メーカーに変えられてしまうこともある。

私が「ハミングバードの特許」と呼ぶ最近の特許は、語幹解釈や類義語、あるいは、Googleが研究してきた類義語を特定する手法には全く触れていない。しかし、どちらの特許も、クエリとして用いられる各用語に対して、検索結果内で、もしくは、クエリのログファイル内で、同時に起こるワードを、クエリを書き直すために用いる類義語の候補として、特定する仕組みを描いている。2003年に申請された特許もまた、もともとのクエリの「クエリのコンテキスト」を理解して、意味の通るクエリを書き直す試みを取り上げている。

もともとのクエリ全体のコンテキストを考慮している新しい特許は、クエリを書き直すために用いるプロセスを、より分かりやすく説明している。従って、新しい特許は、このタイプのクエリの前処理の仕組みについて精査を重ねた後で、作られた可能性がある。特許「共起する用語をベースとした類義語の特定」では、このプロセスにおいて、クエリのコンテキストは重要な鍵を握ると指摘していた:

基本的に、この特許で描写されているテーマにおいて斬新な点は、検索クエリに含まれている特定のクエリに対して、前後以外のコンテキストを使って、類義語の候補を評価するメソッドに表れている。特定のクエリの用語の前後以外の検索クエリに含まれる追加の用語に応じて、候補の類義語が、当該のクエリの用語にとって、類義語なのか、もしくは、代わりの用語なのかを特定するため、評価が行われる。例えば、検索クエリに複数の用語が含まれる場合、検索クエリの始めに位置するクエリの用語内の特定のコンテキストが、最後に位置するクエリの用語によって定義されることがある。クエリの用語に対するコンテキストを利用すると、「候補の類義語 = 当該の特定のクエリの用語に対する類義語」である点に関して、自信を持つことが可能になる。

現在のテクノロジーと10年前のテクノロジーでは、共起する用語を探して、クエリのコンテキストをより正確に理解するシステムを基に、セマンティックを分析する精度が改善されたように思える。

結論

ここ数週の間に、ハミングバードをより分かりやすく説明しようと試みるブログの記事が多数投稿されていた。

中には、ハミングバードを、Googleのナレッジグラフベースを活用して、クエリやページを説明する固有のエンティティを理解するためのアルゴリズムと説明するブログがあった。しかし、ハミングバードの告知では、検索の90%が影響を受けると指摘されており、特定の人物、場所、事象のクエリだけが影響を受けるとは考えにくい。また、今回紹介した特許で挙げられていた例には、固有のエンティティは含まれていなかった。

schema.orgのマークアップ等、セマンティックをベースとしたアプローチが、ハミングバードの仕組みにおいて重要な鍵を握っているのではないか、と問われたことがあるが、私は否定的な見方をしている。schema.orgのマークアップは、インデックスするページの内容を検索エンジンが理解する上では役に立ち、リッチスニペットにつながる可能性はあるものの、クエリを書き直し、コンテキストを正確に理解する取り組みとは関係がない。

ハミングバードを考慮して、キーワードリサーチの方法やコンテンツの作成を変えた方が良いのだろうか?キーワードを調べている際にコンセプトに焦点を絞っているなら、変える必要はないだろう。「キーワードリサーチの代わりにコンセプトリサーチを行うべきか?」の中で、私は次のように指摘した:

何らかのトピックに関して記事を作成している時、あるいは、キーワードリサーチを行う時は、利用することに決めたワードが、ワードをつなげただけではなく、様々な側面を持つ特定のコンセプトを表現するように心掛けるべきである。

ハミングバードを考慮して、リンク構築を変えるべきだろうか? Googleのランク付けにおいて、ページランクは今でも用いられており、また、リンクをページに集める取り組みは、引き続き実施する必要があると思われる。しかし、ハミングバードアルゴリズムでは、各種の検索エンティティの間の関係に関して、データが集められる方法を正しく理解することが、検索結果のランキングに影響を与えるようになると推測される。検索エンジンのユーザーが、特定のクエリに対して、特定のページをクリックして、長時間留まる傾向があるなら、クリックして、滞在するページは、ハミングバードの下で、上位に押し上げられる可能性がある。

追加: 2013年11月10日 – 2013年11月5日、同じ特許(クエリの意味の情報を基に検索クエリを改善)の続きがGoogleに付与されていた。新たに付与された特許では、請求項が、実に興味深い内容に、大幅に書き直されていた。新しい特許は、クエリ内のもともとの用語に代わりの用語を用いて、逆文献頻度をカウントし、修正されたクエリの結果のセット、および、もともとのクエリの結果のセットにおいて、代わりの用語が表示される回数を確認する手法を描いている。この特許の更新が行われたタイミングに、実に興味をそそられる。以下のリンクは、本特許の古いバージョンへと導くので、お望みなら、請求項を比較してもらいたい。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google’s Hummingbird Algorithm Ten Years Ago」を翻訳した内容です。

当時からハミングバードレベルの発想があったかはともかく、ユーザーの利便性を考えても意味ある技術とは思いますし、流石Googleという感じですよね。。2003年といえば、検索マーケティングに一切関わっていなかった読者の方も多いのではないでしょうか?そして記事で紹介されていた特許以上に最後の「特定のページをクリックして、長時間留まる傾向があるなら、クリックして、滞在するページは、ハミングバードの下で、上位に押し上げられる可能性がある」の一文もより気になる内容でした。最強のSEOはユーザー滞在時間が長いページ&サイトを作ること、まさにコンテンツの中身が問われる時代ですね。 — SEO Japan [G+]

SquareとGoogleは買収の話し合いをしていない

Wall Street Journalは支払いサービスのSquareがGoogleと買収交渉を行っていると今夜報じた。それに対してわれわれは複数の事情に精通した情報源から、「両社は買収に関して意味のあるような話し合いを一切していない」という証言を得た。

Squareの共同ファウンダーはTwitterの共同ファウンダーであるJack Dorseyで、SquareはこれまでKhosla、Sequoia、Kleiner Perkinsなどの一流ベンチャーキャピタルから3億ドルの資金を調達している。Squareの評価額は数十億ドルだ。

しかしPOS支払いサービスで優位を確立するのは非常に厳しい戦いとなる。Squareもいくつもの難題への挑戦を余儀なくされている。最近、Squareは上場計画を延期し、その代わりに金融機関から2億ドルの融資枠を取り付けた。Wall Street Journalの記事はこれを1億ドル以上の融資枠と報じている。

われわれは複数の情報源から「Squareは、売却先を探してGoogleのDon Harrisonを含む複数のM&A担当幹部と話しをしている」と聞いた。

WSJの記事は、「SquareはPayPal、Appleとも買収に関して話し合った」と報じている。われわれはDorseyが昔からAppleを深く尊敬しているので、売却するならGoogleよりもAppleの方が可能性が高いのではないかと思った。

The InfomationのJessica Lessinが「最近GoogleがSquareをM&Aの対象として研究している」と報じた。しかしわれわれの聞いたところでは、両者の幹部は2分ほど会って挨拶を交わしただけで、実際に買収に関して交渉したわけではないという。

われわれの取材に対しSquareの広報担当者は、Googleと買収交渉をしている事実はないと答えた(WSJの取材に対してもそう答えている)。

〔日本版:上で「ノー」とツイートしているAaron ZamostはSquareの広報責任者。〕


[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Trends(‘トレンド’)がメールによる通知を開始, ‘アラート’は廃止か

Web上で最近人気の高い話題を教えてくれるGoogle Trendsが、メールによる通知サービスを始める、とGoogleが今朝(米国時間4/18)発表した。メールが今以上増えてもかまわない人は、関心のある検索トピックとhottrends〔急上昇中〕やtopcharts〔ランキング〕の対象国を指定する。詳細は、Googleのブログ記事に載っている。〔日本語による登録案内ページ、この記事に書いてあることと、やや違うような…。〕

ただしGoogle Trends本体はリアルタイムのデータで、まさに今、人びとが何を検索しているかを教えてくれるが、このメール通知は登録時に「週1回程度」か「月1回程度」を指定するから、リアルタイムではない。なおGoogleによると、これらの指定は、厳密に毎週とか毎月という意味ではなく、おおまかなもの、ということだ。

だからこの機能は、関心分野のニュースのアップデートを、ほぼ定期的に知りたい、という受動的な人向けのサービスだ。数分前のホットな情報を知りたい人は、能動的にGoogle Trendsを使うべきだ。

 

それでもGoogle Trendsのあちこちにある”Subscribe”ボタン〔“登録”ボタン〕を押すと、いろんなオプションがある。たとえば”Hot Searches”〔急上昇中〕なら、”Hottest”、”Hotter”、”Hot”の三段階から選べる。ここでは「毎日」という指定も可能だ。

またTop Chart〔ランキング〕なら、それがアップデートされたときに通知をもらえる。このことは、Webサイトに明記されていないけど。

Googleは、このメールによる通知は、自分のブランドの人気が気になる企業や、特定のトピックを研究している学生、スポーツチームのファン、などなど、一定のトピックを時間を追って追跡したい人に向いている、と言っている。

登録内容の変更や削除は、”Subscriptions”でできる。

この通知サービスによって、Googleと競合しているサービスの変化を、早めに知ることもできるかもしれない。

Googleにはかなり前から、Google Alerts〔Googleアラート〕という通知サービスがある。指定したトピックに関する最新のニュースや、競合他社の情報などを教えてくれるのだが、最近の噂によると、Googleはこのサービスを閉鎖するらしい。同社は昨年、RSSによるアラートをユーザに断りなく閉鎖したが、そのため、アラートの機能がおかしくなるという問題が発生した

これからはGoogle Trendsに定期的に知りたい検索トピックを登録できるのだが、アラートの方は今後どうなるのか、気になる人も多いと思うな。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


有効と答えた人はたったの13%!?リンク否認ツールに関するアンケート調査

検索エンジン関連のニュースやフォーラムの注目スレッドなどの記事を、ほぼ毎日配信しているSearch Engine Roundtable。ファウンダーのBarry Schwartz氏から記事掲載の許可をいただきましたので、今後もSEO Japanで紹介させていただきます。

記念すべき第一回目の記事は、リンク否認ツールの効果についてのアンケート調査です。ペナルティ解除のために不可欠なこのツール。実際の効果はどの程度あるとWebマスターは感じているのでしょうか???– SEO Japan

「Googleの否認ツールは有効か、それとも有効ではないか?」昨年、我々は否認ツールに関するアンケートを行い、上記の質問を投げかけた。

御存知の通り、2012年の10月にGoogleはリンクの否認ツールを公開した。それ以降、WebマスターとSEO担当者はこぞってこのツールに夢中になり、常に使用し続けてきた。

しかし、否認ツールは有効に作用しているのだろうか?否認ツールを使うことで、検索結果のランキングの上昇や、ペナルティの解除というような結果を得ることができているのか?もちろん、事実として、否認ツールがペナルティ解除に役立っていることは知っている。しかし、常にランキングの上昇にも貢献しているのだろうか?毎回というわけではない。

我々が行ったアンケートに対し、670人以上の回答を得ることができたが、有効だと答えた人数は全体の13%に過ぎなかった。37%の回答が、「有効であるかどうかわからない」であり、50%の回答が、「全く影響がないこと」に自信を持っているようだ。

以下にグラフを掲載する。

否認ツールの有効性に関するアンケートの調査結果グラフ

*免責事項:こちらの結果に対する結論を出す前に、以前私が投稿した、こちらの記事を参照して欲しい。

今件についてのディスカッションはBlack Hat Worldのフォーラムで引き続き行われている。

*注:本日私は休暇を取っており、今記事は事前にアップされるように設定をしていたものだ。そのため、コメントに対する返信などが遅れると思うが、先にお詫びを申し上げておきたいと思う。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Only 13% Claim Google’s Disavow Tool Worked For Them」を翻訳した内容です。
低品質なサイトからのリンクがランキングの下降やペナルティの原因となり得ることは周知の事実です。故意にしろ、無意識にしろ、こうしたリンクへの否認リクエストは確実に処理して欲しいところですね。皆様の中にも否認ツールを使用した方がいらっしゃると思いますが、今回のアンケート結果と比べ、自身の効果はいかほどだったでしょうか???– SEO Japan [G+]

Googleの環境感知プロジェクトTangoのプロトタイプデバイスを分解してみた

GoogleのProject Tango用スマートフォンのプロトタイプは、カメラを4つ搭載して自分のまわりの環境をぐるっと眺め、そして3Dの奥行き感知情報を記録し利用する。要するにそれは大量のカメラとセンサを、クァドコアのプロセッサと2GBのRAMを載せたかなりハイエンドなAndroidスマートフォンに詰め込んで、大量の環境データをパクつく、というしろものだ。iFixitが例によってこれを分解し、中身を見せてくれたが、この市販品ではないハードウェアには、たしかにおもしろい臓器がいくつかあるようだ。

USBポートは一つではなく三つある。mini USBとmicroUSBとUSB 3.0だ。そしてこのデブのおちびさんには3000mAhのバッテリーと5インチのディスプレイがある。しかし、いちばんの見ものはカメラだ。フロントカメラは視野角120度で、人間の目に近い。そして4メガピクセルのメインカメラには、3D奥行き感知用の赤外線センサがある。

魚眼レンズカメラは180度の視界を撮り、B&Wカメラは動きを追う。iFixitはこのデバイスの赤外線プロジェクターも動かしてみたが、自分のまわりの奥行きマップを構築する能力は、Kinectに似ている。

iFixitによると、これは消費者製品ではないにもかかわらず、消費者のための修理サービスがとてもしやすい構造になっている。同社がつけた修理適正の評価は9点から10点で、スマートフォンとしては最高の部類だ。結局それは、デベロッパやハードウェアマニアなどがいじりやすい設計にしている、ということだ。Araが実際に製品化されるまで一般消費者は、完全に閉じたシステムを一方的にあてがわれるしかないのだが。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleハミングバードを乗り越えるこれからのSEO

本質的なアルゴリズムの変更すぎるせいか?短絡的なSEOにつながらないためか余り話題にGoogleのハミングバード。今後のGoogleの根幹を担うアルゴリズムだけに、きちんと理解はしておきたいですよね。今回、サーチエンジンランドがハミングバードを意識したSEOのコツをまとめた分かりやすい記事を紹介していたのでここに翻訳。 — SEO Japan

Google-Wall

Googleは、ここ数年の間に、ウェブサイトをランク付けする仕組みに大きな変更を加えてきた。その中でも特に新しい部類に入る、2013年の夏に導入されたハミングバードアルゴリズムは、検索につむじ風を起こし、広範な影響を与え続けている。

アルゴリズムのアップデートに際して、企業は、もともとの検索ランキングを再び得るために、ウェブマーケティング戦略、そして、SEOの取り組みを修正し、Googleに贔屓にしてもらう必要がある。

私が得た見解、そして、この新たな環境の中で成功を得る上で、求められる取り組みを知りたい方は、読み進めていってもらいたい。

今まで分かったこと

Googleの検索アルゴリズムの進化に対応して、クライアントのサイトを見直し、そして、両者を同期する戦略を実施することで、私は貴重な見解を直に得ることが出来た。

私達のSEOプログラムは、現在のクライアントの評価を優先することで、うまくいっている試み、そして、うまいくいっていない取り組み、さらに、常に変化するデジタル世界で継続的に成功を収めるために、労力を集中させる必要がある場所に関して、明確で、新たな見解を得ることに成功した。

ハミングバード後の評価の結果には、差が見られる。一部のクライアントの検索ランキングは、競合者が、Googleの変更に対応しきれず、ランキングを落としたため、直後に改善していた。一方、自然な検索結果のランクを確立するための日常的な取り組みの成果として、ランキングを維持、または、押し上げることに成功していたクライアントもいた。

一部のクライアントは、若干、ランキングを落としていたものの、今のところ大きなダメージを負ったサイトは見当たらない — これは、弊社のSEOの取り組みが、Googleの方針と既に一致していたことが要因だと考えられる。若干ランキングを下げたクライアントに対しては、評価を行うことで、再び軌道に戻すために必要な修正を行う場所、そして、方法を把握することが可能になった。

変わったこと & 変わっていないこと: 求められる取り組み

SEO Strategy - changes coming!評価では、誰もが期待する項目を主な要素として精査している。ハミングバードを活用するためには、既に力を入れている構造と同じ構造に対する取り組みを強化する必要がある。しかし、それぞれの構造を実装する方法に違いが見られる。

技術的なサイトの構造

サイトのビジターが、サイトを自由に動き回ることが可能な、内部リンクの構造とアーキテクチャは、必要不可欠である。ページが早く読み込まれること、さらに、画像とサイトマップが最適化されていることは、全てエンドユーザーの体験にプラスに働くため、重要度が高い。

オンページの要素

基本的なオンページの要素は、SEOのランク付けにおいて、もはや重要ではなくなった、と主張する人達がいるが、この風説は事実とは異なる。タイトルタグ、ウェブページのURL、ALT imageタグ、そして、適切なH1タグの重要度は、さらにレベルアップしている。実際に、一部のクライアントは、このようなアイテムに力を入れるだけで、検索結果のランキングを大幅に改善することに成功していた。

コンテンツ

「コンテンツは王様」論を聞き飽きた方もいるかもしれないが、コンテンツは、今まで以上に重要な存在になっている…また、この傾向がすぐに変わることはない。コンテンツが重複していないことを確認し、常に質が高く、関連性があり、そして、オーディエンスの役に立つコンテンツを提供してもらいたい。

最終目標

ハミングバードの導入後、上位にランク付けされるウェブサイトは、一貫して、正確に顧客中心のUXを提供しているサイトである。つまり、サイトの全てがビジターのメリットを考慮し、この目標が、Googleにとって明確であり、分かりやすくなければならないのだ。

目標を達成するには

ハミングバードに対応するため、まずは、上述した要素を、全て適切に実施する必要がある。続いて、以前効果があり、今もなお効果のある特定の戦略が存在するので、検討してもらいたい。

以下に、主な推奨事項を幾つか挙げていく:

- 自然なコンテンツ

会話のように読めることが、コンテンツの条件である。特定のキーワードをねじ込むために、ぎこちなさ、または、無理やり感が生じるようでは、Googleに認めてもらえない。提供する製品/サービスをビジターに容易に理解してもらうことが、最終的な目標である。

- ウェブサイトの標識のような感覚でページのURLを利用する

普通に読めるだけでなく、導かれるページの内容がビジターに伝わるようなURLを利用するべきである。チンプンカンプンな特殊文字や判読不可能なURLのフォーマットは避けよう。

- 正確なタイトルタグを用いて、直帰を回避する

タイトルタグとメタ記述は、クリックスルーを増やすためにユーザー欺くのではなく、ページの内容を正確に反映しなければならない。地域に特化した会社なら、地理に言及すると、良い結果を得られるだろう。

- サイトアーキテクチャを簡素化する

サイトアーキテクチャは、ビジターが、必要としている情報を探す際に迷子にならないように、直感的なUXとナビゲーションを提供する必要がある。

- モバイルウェブを活用する

モバイルデバイスに完全に対応しなければならない。モバイルユーザーは、デスクトップユーザーを今年中に上回ると見られており、このマーケットは今後も右肩上がりに拡大していくはずだ。モバイルのオーディエンスを囲い込むことが出来ないなら、今後、トラフィックが大幅に減る可能性が高い — 現時点で減っていても不思議ではない。

結論

ハミングバードは「全ての面で新しい」アルゴリズムだと考えている人は多い。しかし、私達は、Googleの進化における自然なステップと見なしている。ハミングバードが、今まで行われた全ての変更をベースとしており、さらにレベルアップさせることは明白である。

SEO戦略とマーケティング戦略をGoogleのアルゴリズムの変更に合わせて調整しているサイトは、やがて、勝者として君臨することになる。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「A Complete Guide To The Essentials Of Post-Hummingbird SEO」を翻訳した内容です。

書いてあることは、どれも当たり前の横道な話ばかりでしたね。逆にいえば、ハミングバードの導入・進化と共に、従来にテクニック寄りのアルゴリズムの裏をかいたようなSEOは通じなくなっているということでもあるのですが。その意味で「ハミングバードを気にしないSEO」というのはGoogleの進化の証明でもあり、結果「ハミングバードを意識したSEO」にもなるのでしょう。 — SEO Japan [G+]

GoogleのQ1決算、売上154.2億ドルで2桁成長―クリック単価下落で利益は予測を下回る

Googleが2014年第1四半期の決算を発表した。 トラフィック獲得コスト(TAC)を除外した売上が122億ドル、除外しない売上が154.2億ドル、一株あたり利益(EPS)が6.27ドルとなった。アナリスト、投資家はEPSを6.40ドル、TAC除外売上を122.5億ドル、TAC込売上を155.4億ドルと予測していた

Googleの利益は対前年同期比で19%アップし、GAAP営業利益は41.2億ドル、総収入の27%となった。

時間内取引では市場全体が上げいたことによりGoogleも4%アップした。しかし決算が予測を下回ったため、時間外取引では4%以上下げた。クリスマス商戦を含む前四半期では、Googleは168.6億ドル(TAC込)の売上、9.90ドルのGAAP1株あたり利益を挙げている。

今四半期ではGoogleのGAAP純利益は34.5億ドルだった。利益の57%はアメリカから挙がっており、これは対前年同期比で1%増加している。

Googleの収益構造で決定的な要因となっているTAC(トラフィック獲得コスト)は、今四半期は32.3億ドルで、売上の23%を占めている。前四半期には23.5%、前年同期は24.9%だった。

今四半期、Googleのクリック単価は前年同期比で9%下落した。有料クリック数は前年に比べて26%増加しているが、クリック単価の下落を補うまでに至らなかったわけだ。Googleが期待されていた利益を確保できなかった理由は主としてこのクリック単価の減少にあることは明らかだろう。

事業の停止に基づく純損失は(Motoroalの売却関連などが含まれる)は1億9800万ドルとなった(前年同期は1億8200万ドル)。

全体としてGoogleは順調に2桁成長続けているものの、利益は市場の期待を下回ることになった。しかしながら株価収益率が30倍を超えている現在、市場はもっと高い利益を要求していた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Glass、ホワイトモデルは既に売切れ

どうやらGoogle Glassを欲しがっている人はまだいるらしい。ホワイトモデルはGoogleが一般販売を開始してから数時間後に売切れた。他のカラーのモデルはまだ購入できる ― 少なくともGoogleが今夜販売を中止するまでは。

今日一日だけ、GoogleはGlassを誰にでも買えるようにした。これは、製品発表以来Googleが一般向けに販売した初めてのケースだ。これまで興味のある人は、購入を申請するか、Googleに十分オタクであると認められた人物から招待を受けるしか方法がなかった。

ホワイトモデル、正式名称コットンは東海岸時刻の午後3時すぎに売切れた。スカイ、チャコール、シェール、およびタンジェリン店各モデルは執筆時点でまだ入手可能だ。

2012年にGoogle Glassが発表されて以来、同製品に対する一般認識は、楽観から愚行へと変わっていった。一部の人々の間では、今やGlassはかつての遠い夢ではなくジョークだと言われている。しかし、1500ドルを払ってGoogleのためにベータテストをしようという奇特な人々がいることも間違いない(私を含む)。


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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Glass、アメリカで一般販売開始―外国ユーザーはメーリングリストに登録

Googleがメガネ型コンピュータのGlassを発表してから1年近くたつが、これまではGoogleに承認された幸運な人々しか購入ができなかった。しかしそれがとうとう終わった。

今日(米国時間4/15)、Googleは新しいExploreプログラムを発表し、誰でも自由にGlassが購入できるようにした。「Glassを何に使いたいのか」を詳しく説明する申込書は不要になった。ただしあいかわらず値段は高価だ。

今回発売されるGoogle Glassの価格はこれまで同様、1500ドル+税に据え置かれた。 これにはGlass本体、充電器、ソフトケース、モノーラル・イアフォンが含まれ、好みの色が選択できる。

Explorerプログラムの待機メーリングリストにGoogleが送ったメールによると、今回出荷されるGlassは1年前の製品から大きく改良されたまったく別物だという。「この1年でわれわれはGlassのソフトウェアを9回アップデート、42種類のGlasswareアプリをリリース、接続デバイスにiOSを加え、度付きメガネにも対応した。これらの改良の多くなExplorerプログラムに参加したユーザーからの要望に基づくものだ」とメールは述べている。

Googe Glassの購入はこちらからできる。場違いなところへGlassをかけて行って乱暴されないようご用心。

〔日本版〕上のリンクからアメリカ以外の外国居住ユーザー向け情報提供メーリングリストへの登録ができる。氏名、メールアドレスの記入以外はドロップダウンメニューから選択するだけで、従来のように使用目的をテキストで説明するなどの必要はない。「アメリカ以外の国でも販売を開始すべく努力中」とのこと。これまでのGoogleのプロダクト発表の例からすると日本はまっさきにGlassが発売される外国になりそうだ。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google+に自動バックアップした写真が、Gmailから簡単に利用可能に

ソーシャルネットワーク本来の用途としては、あまりGoogle+を利用していない。しかし写真のオートバックアップはかなり便利に使っている。そして、Gmailとの連携で、Google+の写真関連機能がさらに便利になりそうだという話が入ってきた。オートバックアップした写真を、Gmailで簡単に再利用できるようになったのだ。スマートフォンで撮影した写真を、簡単にウェブ版Gmailで利用できるようになったわけだ。

ウェブ版Gmailのメール作成画面で、「写真を挿入」を選ぶと、最初にオートバックアップした写真が候補として表示されるようになった。最近バックアップしたものから順に、これまでに蓄積したものが一覧で表示されるわけだ。アルバムを利用しているのならば、アルバム全体をシェアすることもできる。インラインもしくは添付形式で挿入することができ、インライン形式で挿入した場合には、編集画面で簡単にリサイズすることもできる。

機能が見当たらない人も慌てる必要はない。Googleによると徐々に適用ユーザーを拡大していくつもりなのだとのこと。もちろん、写真の自動バックアップは有効にしておく必要がある(訳注:訳者の環境では、訳しているうちにいつの間にか機能が有効になっていました)。

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(翻訳:Maeda, H


Googleの広告を買うとランキングが上がる…なんて嫌だ

Googleアドワーズ広告の利用金額が多いとオーガニックの検索結果が上がるかもしれない、、、そんな検索マーケティング業界の都市伝説が実は隠された真実だったかもしれない?!Googleが最近取得した特許で判明した事実とは。 — SEO Japan

2011年の1月、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、Googleの公式ブログで、「Googleの検索と検索エンジンのスパムについて」を投稿し、次にように指摘していた:

ここ数週間、Googleの広告を掲載しているサイトのスパムコンテンツに対しては、Googleがインデックス内で大目に見ると言う誤った考えが浸透しているようだ。この際、ハッキリさせておこう:

  • Googleは、Googleの広告を掲載しているかどうかに関わらず、品質ガイドラインを違反するサイトに対しては、行動を起こす。
  • Googleの広告を表示しても、サイトのランキングにプラスに働くわけではない。
  • Googleの広告を購入しても、Googleの検索結果のランキングを押し上げる効果はない。

この原則は常に適用されているが、今でも適用されている点を改めて強調しておくことも重要である。

しかし…

Making Money at the US Treasury

米国債で金儲けに走る

かつて、Googleが、広告のデータを確認して、ページをランク付けする際に考慮していたとしたら、カッツ氏は何と言うつもりなのだろうか?カッツ氏の上のコメントのような発言を何度も耳にすると、なかなか尋ねる勇気は湧いてこない。

そんな中…

本日、米国特許商標局からGoogleに付与された特許には、この主張を覆す技術が記されていた。

当然ながら、マット・カッツ氏本人も以前指摘していたように、Googleが、何らかの技術に対する特許を取得したからと言って、現在、その技術を利用しているとは限らない。事実、本日Googleに付与された特許は、サイトのランキングおよびGoogleの広告に関する発言とは、矛盾しているように思える。

あるサイトが検索結果で広告している用語に関する情報を使って、Googleがサイトに関する詳細、そして、サイトにとって重要な用語を学んでいると仮定してみてみよう。

さらに、Googleがサイトで掲載されている広告に注目し、検索結果のランク付けを目的として、内容を特定していると考えてみてもらいたい。

この2つのトピックは、2003年に申請されたこの特許で取り上げられている:

広告のデータを使って検索のランキングを改善するメソッドおよびシステム
考案: Monika Henzinger、Alexander Mark Franz
米国特許番号: 8,676,790
付与日: 2014年3月18日
申請日: 2003年12月5日

概要

公開されている広告データを使って、検索ランキングを改善するシステムおよびメソッド。

ある実施例では、検索エンジンは、検索クエリを受け、検索クエリに関連する複数の記事を特定し、検索クエリに関連する広告を断定して、少なくとも一部において広告のデータを基に記事のランク付けを行うメソッドを実施する。

考案者のMonika Henzinger氏は、Googleのリサーチ部門の設立者であり、この部門を数年にわたり統括していた。同氏は、また、検索に関連する様々なテーマに取り組んできた。

もう一人の考案者、Alex Franzは、複数の論文、そして、特許の作成において、Henzinger氏に協力していた。両氏は、Googleの発展に大きな影響力を持つ。この特許の考案者に両氏の名前が掲載されていることで、その重要度がうかがえる。

たとえGoogleで広告を表示する行為、あるいは、Googleの広告を購入する行為が、サイトのランキングを改善につながらないとしても、この特許は、少なくとも、広告の情報を特定のクエリとページに利用するアイデアを、Googleが真剣に考えており、優秀なリサーチャーの時間を割いている事実を反映している。

この特許は、広告の情報がページのランク付けに用いられる様子を描いた画像を提供している。繰り返すが、これはGoogleが実際にこのメソッドを実装している証拠にはならないものの、このような取り組みが考慮されたことを示唆している。

事実、2003年の時点では、広告の情報が、Googleがページの内容をより良く理解する上で役に立った可能性はある。

それでも、このような目的で利用されないことを心から祈るばかりである。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Has Advertising Information Been Used by Google in Ranking Pages in Search Results?」を翻訳した内容です。

正に記事通りの感想ではあるのですが、順位を上げるまでとはいわずとも何らかのランキング付要素に広告データが利用されている可能性は0ではないとは思いますし、少なくとも実装されたかはともかく検証はされていたでしょうね。ローカル検索やユニバーサル検索等、自然検索結果と広告の境目が限りなくグレーゾーンに近づいていますし、いずれにせよ確実に広告の方が露出があるのは事実なわけで、最近の広告への「広告」レーベルの付与も含め、今日のGoogleはこんな議論のはるか上を良くも悪くも進んでいる気もしますが。 — SEO Japan [G+]

Google、コンタクトレンズ内埋め込みカメラの特許を申請

9to5Googleが発見したところによると、Googleはアメリカ特許庁にコンタクトレンズ内カメラの特許を申請したという。超小型のカメラをコンタクトレンズ内に埋め込むという基本概念の特許だ。Google Glassのコンセプトをさらに一歩進める可能性があると同時に視覚障害者に対して視覚情報の補助を与えるのに役立つことも期待されている。

Googleは最近、血糖値測定装置をコンタクトレンズに組み込む計画を詳しく公表している。これが実現すれば糖尿病患者はいちいち指先に針を刺すことなく、リアルタイムで連続的に血糖値がモニタできる。

コンタクトレンズ・カメラについても、視覚障害者に対して装着者の位置や危険な障害物の存在を知らせるなどの医療技術への応用が考えられている。さらに将来はGoogleGlassのようなウェアラブル・コンピュータとの接続も考えられる。

Googleのような巨大テクノロジー企業は常に数多くの特許を出願している。そのうち実際の製品となるのはごくわずかだ。それにカメラを目の中に装着する考えに抵抗を感じる消費者も多いだろう。しかし障害者に対する補装具として考えれば、難聴者に対する人工内耳の内耳蝸牛への埋め込みなどに比べて侵襲性が少なく、比較的近い将来実用化されてもおかしくない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、Facebookも狙っていたと噂の長時間滞空ドローンのTitan Aerospaceを買収

なかなかドラマチックな展開となった。Wall Street Journalによれば、Googleは高空に長時間滞空するドローンのTitan Aerospaceを買収した。

このスタートアップは最近、Facebookが買収のターゲットにしているという噂が流れていた(こちらはTechCrunchの記事)。Googleの買収の詳細は明らかになっていないが、Facebookはこの発表の直前にTitan Aerospaceのライバルでイギリスのスタートアップ、Ascentaをインターネット接続網の世界的展開のために買収している。

AscentaとTitan Aerospaceは共に大気圏上層に長時間滞空できるドローンの開発を目的としている。これによって世界のどんな辺鄙な場所にも安価なインターネット接続を提供しようという計画だ。WSJによれば、GoogleはTitanAerospaceのテクノロジーとノウハウをProject Loonに利用するという。Googleが取り組んでいるこのプロジェクトは高空を漂う気球によってインターネット接続を提供しようというものとされている。

しかしProject LoonだけがTitanのどローンの使い道ではないはずだ。このドローンを使えばリアルタイムで地表の高精細度画像を得られるから、マップの強化に大きな効果がある。「災害救援や環境保護にも役立つだろう」とGoogleの広報担当はWSJに語った。しかしやはり最大の目的は、Facebookもそうだが、これまでインターネットが普及していなかった地域への高速接続網の提供だ。両社とも世界指折りの大企業になったことに安住せず、新たな帝国づくりに熱意を燃やしている。

GoogleやFacebookのような大企業に買収されるというエグジットがTitanのようなスタートアップにとって現実的でもあれば有利でもあるという点についてはわれわれのSarahPerez記者がTitanがベンチャーキャピタリストの強い関心を呼ぶという記事で説明している。Titanの大型ドローンは6万5000フィート(20km)上空を太陽電池を動力にして3年にわたって飛び続けることができるようにすることが目標だ。しかし最近開発に必要な巨額の資金の調達が難しくなっていると報じられていた。

Googleも最近、Project Loonで利用する予定のプロトタイプの気球が驚くほど短期間で地球を一周することを実証するデモに成功している。しかしインターネット接続を提供する上で、操縦可能で災害救援などの緊急事態にも対応できるドローンの方が何かと便利であることは否めない。 気球とドローンの双方を利用するハイブリッドシステムも研究されているかもしれない。

Titan Aerospaceは、Googleのロボット・テクノロジー関連企業の買収の最新の例でもある。 Googleはこれまでロボット事業の新たな総責任者、Andy Rubinの指揮のもと、Boston Dynamicsはじめ7社の有望なロボット企業を買収している。 Googleのロボット事業に対するビジョンは謎めいた部分が多いが、Titanの場合は目的がはっきりしている珍しい例といえるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、Androidアプリのセキュリティーを強化、インストール後もチェック可能に

Googleは今日(米国時間4/10)、Androidセキュリティーシステムに変更を加え、アプリをGoogle Playストア〈以外〉からインストールしたユーザーが、悪意あるアプリによる被害を受ける可能性をいく分小さくした。

現在、Androidユーザーはアプリをインストールする際に、悪意のあるコードが含まれているかどうかをGoogleに検査してもらうことができる。Googleはこのしくみを拡張し、「インストール後もアプリが安全に振舞っているか」を確認するサービスベースのシステムにする。つまり、Googleが悪質モバイルアプリについて新しい情報を得たら、すでにインストールされているアプリもチェックできるようになる。これまでは、ひとたび悪質アプリがGoogleのセキュリティーチェックを通過すると、それ以降検出する手立てはなかった。

この新たな継続チェックシステムは、GoogleがすでにAndroidおよびChromeブラウザーで使っているものと同じアプリ検査テクノロジーを使用している。

Googleによると、Androidの “Verify apps”[アプリ検査]機能は年間で計40億回以上利用されている。Googleは、新しい警告ポップアップを見る人が殆どいないことを期待している。もし表示された場合、それは現在のVerify apps警告とほぼ同じ外観だ。Googleは今日の発表で、これらの警告が非常に効果的であることを強調した。昨年、アプリに危険の可能性があるという警告を受けた後にインストールされた例はわずか0.18%だった。

モバイル・マルウェアの大部分をAndroidが占めていることはよく知られている(PDF)。そのうちGoogleお膝元のPlay Storeからのものはごくわずか(一部の報告によると0.1%)にすぎない。悪質モバイルアプリの主たる発生源はサードパーティーのアプリストアだ ― Googleが公式ストアを提供していない国の場合が多い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleがサイトスピードをランキングシグナルに利用する特許と理由

数年前にGoogleが導入した「サイトスピード」というランキングシグナル、実際の順位にはさほど影響はないということで、SEO的には余り重要視されてきたわけではありませんが、今回サイトスピードと検索順位に関するGoogleの特許が認められた、ということで、その内容を改めてチェック。特許関連の記事となればもちろんSEO by the Seaから。 — SEO Japan

2009年4月9日、Googleのウェブマスター向けブログで「ウェブ検索ランキングにおけるサイトスピードの利用」を読んだ後、多くのサイトのオーナーが、ウェブサイトをスピードアップすることに関心を持つようになった。

Early race car driver Bob Berman, who raced in the first Indy 500 in 1911.

同日、Googleのマット・カッツ氏は、自身のブログで「Google、検索ランキングでサイトスピードを導入」を投稿していた。この2本の記事では、Googleが利用するランキングシグナルとして、サイトスピードが挙げられていた。

カッツ氏は、大地を揺るがすようなシグナルではないと指摘している。また、大半のランキングにおいては、影響を与えない可能性もあるようだ。しかし、同氏は、スピードは、ユーザー体験の改善を含む、ランキング以外のメリットがある点を強調していた。

どちらもの記事も、Googleがサイトスピードにおいて注目している点、そして、Googleがサイトスピードをページのランク付けに利用する方法を詳しく説明しているわけではなかった。しかし、2月4日にGoogleに付与された特許には、もっと詳しい情報が掲載されていた。

それでは、Googleは、ページが読み込まれるスピードをランキングシグナルとして、なぜ利用することに決めたのだろうか?

分かりやすく説明すると、この特許は次の点を指摘している:

ある検索クエリに対して、同様の関連度の2つのリソースがあったとすると、ユーザーは、読み込みにかかる時間が短いリソースへの訪問を望むと考えられる。

Googleは、PageSpeed Insightsツールを含む、サイトに関連する問題を調べる上で有効なツールをサイトのオーナーに提供している:

Google's PageSpeed Insights tool online interface.

PageSpeed Insightsツールは、ブラウザにページが読み込まれるスピードに関する複数のルール(経験則)をどの程度満たしているかに応じて、サイトにスコアを与える。特許では触れられていないものの、このツールは、サイトのスピードアップを試みる人達にとって、心強い味方となる。

ルールに関する情報、このルールが用いられる理由、実装される仕組みに関する情報も豊富に用意されている。専門的な情報が多く、開発者、もしくは、サイトのスピードの最適化を実施したことがある経験者に助けてもらう必要があるかもしれない。

読み込み時間の比較

それでは当該の特許を紹介する:

リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用
考案: Arvind Jain、Sreeram Ramachandran
付与先: Google
米国特許番号: 8,645,362
付与日: 2014年2月4日
申請日: 2010年11月12日

概要

リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用する、コンピュータ保存メディアにエンコードされたコンピュータプログラムを含む、メソッド、システム、そして、機器。

一形態において、検索クエリを特定のユーザーのデバイスから受けるメソッドを含む — 当該の検索クエリに対応するそれぞれの複数のリソースに対して、それぞれ第一スコアを受け、それぞれの複数のリソースに対して、リソースの読み込み時間の計測値を指定する読み込み時間のデータにアクセスし、読み込み時間の計測値を基に、複数のリソースのそれぞれの第一スコアを調整して、複数のリソースの一つ一つに第二スコアを生成する。

オンラインリソースの読み込み時間は、ページまたはリソースが閲覧される複数のデバイスに対するサンプルの読み込み時間の統計的な計測値に応じて決まる。

この特許は、ブラウザでの読み込み時間に影響を与える要因として、次のアイテムを挙げている:

  • リソースの大きさ
  • リソースに含まれる画像、または、参考文献の数
  • リソースに対応するウェブサーバー
  • リソースの読み込みに対するネットワーク接続のインパクト

Googleが、2つのページやリソースを比較するために読み込み時間を計測する際は、(1)同じ国に存在し、(2)同じユーザーエージェント(例: 同じブラウザ)を用いるデバイスに制限すると見られる。

読み込み時間のデータは、ウェブブラウザ、ウェブブラウザのアドオン、あるいは、特定のユーザーのデバイスに関連するモニタリングソフトウェアから集められる可能性がある。

教訓

この特許は、クエリに対して、2つの異なるページまたは結果が存在し、1つは比較的早く読み込まれ、もう1つは比較的遅い場合、早い結果は、表示される順番において優先され、一方の遅い結果は格下げされ、その結果、早いページの方が検索結果の上位に掲載されるようになる可能性があると指摘している。

一部のページの読み込み時間を「推測」する手法等、この特許には、その他にも詳しく描かれている技術がある。モバイルの読み込み時間のデータは、「この類のデバイスにおけるリソースに対するリクエストの待ち時間が長いため」含まれないと記載されている。

このタイプの読み込み時間の情報は、「一部のリソースは、特定の場所やデバイスから十分なトラフィックを得ておらず、特定の特徴を共通点として持つデバイスで得られた読み込み時間の計測値が、有益な値だとは限られないため、一部は用いられない可能性がある。特許は、次のような例を挙げている:

フランス国内のユーザーのデバイスからは、中国語のリソースに十分な量のアクセスが行われていないと見られるため、フランス国内のデバイスのみを利用した読み込み時間の計測値は、意味を持たない可能性がある。また、立ち上げられたばかりのウェブサイトもまた、リソースに関連する読み込み時間のデータが十分に得られていないと考えられる。

サイトのスピードを改善することが出来るなら、それに越したことはない。関連性や、ページランク等のシグナルほど強力ではないかもしれないが、2つの似ているページがあり、1つのページはもう1つのページよりも読み込みが遥かに早い時、大きな影響を与えるポテンシャルを持つ。

追加: 2014/02/14 Go Fish Digitalで協力したデビン・ホームズ氏(優れたデザインを提供してくれた)が、今日の午後、「Google、バックグランドでJavaScriptをコンパイルしてChromeをスピードアップ」を紹介してくれた。この記事を読めば、Googleがウェブのスピードアップにいかに真剣に取り組んでいるかが分かる。この特許は、異なるユーザーエージェント等を考慮して、サイトを比較する取り組みを取り上げており、これはGoogleがユーザーエージェントに注目する理由に1つに数えられる。 Googleが、2つの異なるリソースの読み込み時間を比較するなら、同じバージョンのChromeでウェブサイトが読み込まれる時間を検討する可能性がある — 例えば、Chromeに対するGoogleの最新の修正には、ページの読み込みをスピードアップする効果が見込まれている。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google’s Patent on Site Speed as a Ranking Signal」を翻訳した内容です。

特にモバイルデバイスの普及&ウェブのグローバル化で必ずしもネットワーク環境が日本程良くないGoogleのサービスエリアは格段に増えていくと思いますし、Googleにとってもより重要な要素になっていくのでしょうか。SEO関わらずUX的にサイトスピードは大事なのは当たり前の話ですし、この記事をきっかけに再度あなたのサイトのスピードチェックをしてみては? — SEO Japan [G+]

SEOを最適化したいならGoogleに習え

「SEOを最適化」、Oはoptimizationの略なんだから、SEO対策に負けじと文法的におかしい!それでもSEOのプロか!、なんてつっこみが入りそうですが、いえ、SEOという行為自体を最適化するという意味の内容です。Googleが長年かけて行ってきた検索結果の気づいてみれば大幅な改変、そこには既存ユーザーの離脱を防ぎつつ、結果をさらに改善するためのありとあらゆる技が詰め込まれているわけです。そんなGoogleにSEOのあるべき姿も学んでみよう、さらにはそこから見える最新のSEOシグナルも考えてみた新しいアプローチの記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

グーグル UKの常務取締役、ダン・コブリー氏は、先日、2007年に行われ、不評を買った、Gメール内の広告リンクに関連する「50 Shades of Blue」(50点の青の色調)実験が、年間で2億ドルの収益の増加をもたらしたことを明らかにしていた。この結果により、デザイン主導の決定から、データ主導の決定へと方針が転換され、グーグルのデザインを牽引していたダグ・バウマン氏が、フラストレーションを抱えて辞任したエピソードは有名である。

10本の青いリンクが、検索エンジンの結果ページ(SERP)に掲載されていた時代から、検索のプロは、数えきれないぐらい多くのUIの実験を観察しては、報告し、一方で、検索エンジンは、SERPに様々なモデルを導入してきた。

その結果、ユニバーサル検索、3列、5列、そして、7列のローカルの結果、リッチスニペット、オーサーシップ、ナレッジグラフ、そして、カルーセル等が、SEMの用語集に加えられていった。この変更は、全てA/B(多変数)テストの対象となり、コンバージョンの目標に対して、入念に検査が行われていた。

この方針が、SEOと何の関係があるのだろうか?

グーグルは自然な結果からコンバージョンをどのように計測しているのか?

結果ページの表示に対する全ての変更が、コンバージョンの最適化を基に行われているなら、自然のランキングもまた同じアプローチで報告されていると考えて問題ない。しかし、困ったことに、グーグルが自然の結果から「コンバージョン」を計測するために利用する基準は明らかにされていない。

グーグルが、ユーザーのデータを使ってSERPに影響を与えている具体的な例が初めて明らかになったのは、2009年、マット・カッツ氏によって、グーグルのサイトリンクが、部分的にユーザーの行動に基づいて掲載されていることが、明言された時であった。この情報は、SMX WestのMeijer.comのサイトクリニック講座の最中に、マッツ氏が、同サイトのStore Locator(店舗検索機能)が、主なナビゲーションに埋もれてしまっているものの、「サイトリンクに表れている」ため、人気が高いと指摘した際に、明るみに出たのであった。

MeijerのStore Locatorは、今でもグローバルナビゲーションに埋もれており、事実上、コンテツに欠けているものの、サイトリンク内では、トップの選択肢として表示されている。

Meijer's Site Link

アドワーズのキーワードツールを見ると、「meijer locations」は、12位であり、「ad」(2位)、「weekly ad」(8位)、「mperks」(4位)、そして、「phermacy」(6位)と比べて、遥かに順位は低い。ランディングページでこのキーワードを分類したとしても、SERP内のユーザーの行動が、Store Locatorをサイトリンクのトップに押し上げたとは、なかなか想像しにくい。

大きなブランドの救済措置

ユーザーの行動がランキングに影響を与えることが、次に明らかになったのは、初めて大きなブランドの救済措置が判明した、2009年の2月であった — 大きなブランドが、競争の激しいショートテールのクエリで、魔法のように検索結果を占拠し始めたのだ。上位を失ったサイトのオーナーは(リードを生成するサイトが多かった)、突然、被リンクの本数が少ないサイトが、自分のサイトよりも上位にランクインするようになったため、抗議の声を上げた。グーグルは、このアップデートをヴィンスと呼んでいた。しかし、Stuntdubl.comは、「Big Brand Bailout」(大きなブランドの救済措置)と呼び、この名称が定着した。

大勢のエキスパートが、この現象の経緯/理由を推測していた。そんな中、マット・カッツ氏が得意とする、「何も重要なことを明かさずに質問に答える」術を学んでいなかったグーグルのエンジニア、マシュー・トレウェラ氏は、SEOGadget Q&Aセッションで、うっかりと情報を漏らしてしまった:

  1. 自然な結果をテストする際、グーグルは、後続のクエリが少ない結果を見つけるテストを行い、この後続のクエリを「コンバージョンの失敗」と位置づけている。マシュー・トレウェラ氏によると、ヴィンスアップデートは、ユーザーが、「求めている製品や情報を見つけるために検索を行う時間を短縮する」ことを目的としていたようだ。つまり、ユーザーが、2回目の検索を実施すると、グーグルは、初回の検索で適切な結果を提示することに失敗したと見なす。

  2. ユーザーの後続のクエリの行動に関するデータを使って、初回のクエリに対するSERPを改善し、ユーザーがクリックストリームの中で、後程、意図を示唆したサイトのランキングを上げている。要するに、グーグルは、ユーザーの行動に関するデータを使って、ユーザーの意図を特定し、コンバージョンを改善するために元々のクエリのランキングに影響を与えている。

パンダから学べること

その次に、ユーザーエンゲージメントのデータが、検索結果に影響を与えていることが判明したのは、パンダがきっかけであった。パンダアップデートの多くは、今でも謎に包まれており、このアップデートが初めてリリースされてから、分類子は大幅に進化している。グーグルは、パンダを機械学習アルゴリズムと位置づけているため、手動の介入を必要としないブラックボックスとも言える。

後に、一部のサイトが、質の高いサイトとして、トレーニングのセットに追加されていることが判明し、その結果、回復し、「良質なサイト」として確定してもらう動機が生まれた。 また、勝者と敗者を比較して、ベストプラクティスを分析するのは難しくなった。大半のSEOの関係者は、ユーザーの行動とエンゲージメントは、サイトのパンダスコアにおいて大きな役割を担っていると指摘している。ユーザーが、すぐに検索結果に戻り、次の結果をクリックするなら、あるいは、クエリを絞り込むなら、サイトの品質に対して、良くない兆候だと言えるだろう。

それでは、グーグルのコンバージョンテストは、SEOにとって、どのような意味合いを持つのだろうか?

学んだことを活かす

グーグルの告知は、やる気を起こすこともあれば、明確性に欠けることもある。グーグルが、問題を解決した、または、ある手法の価値を下げたと伝えると、SEO業界は、すぐに例外を指摘して、グーグルの告知を大袈裟、もしくは、不安を煽る試みだと宣言する。数年後、SEOの関係者は、状況を確認し、当該の手法が役に立たないことに気づき、その手法を実践しているサイトは、大きなトラブルを抱えることになる(グーグルに免責してもらえるほど大きな会社は例外)。この発表は、錯覚、そして、誤解を招いてしまう。なぜなら、グーグルは、目標を達成する前に、複数のバージョンを試しているためだ。グーグルの現在地を特定したいなら、1年前のグーグルの取り組みに関する発表を理解すると良いだろう。

18ヶ月前、グーグルは、サーチクオリティチームの名称をナレッジチームに変えたこと、そして、ユーザーを毎回その他のウェブサイトに送り込むのではなく、ユーザーの検索の意図に応じたい旨を述べていた。グーグルは、1年間に500点以上のアルゴリズムのアップデートを実施し、調整、新しいレイアウト、そして、機能を常にテストしていると明言している。

また、機械学習システム、そして、毎日集めている膨大な量のデータに基づいてコネクションを作る能力が進展しているとも示唆している。 どうせなら、ナレッジチームではなく、計測チームと名付けるべきだった。なぜなら、グーグルは、意図を理解するため、そして、ユーザーが求めるバリエーションを提供するため、何もかも計測し、データを集めているためだ。

サイトのオーナーにどのような影響を与えるのだろうか?

マット・カッツ氏は、2013年のSMX Advancedで、ウェブマスター/SEOにとって関心のあるクエリは、全体の15%のみだと述べていた。グーグルが懸念を抱く85%のクエリに、私達は注目していないことになる。クエリの1.5%に影響を与えるアップデートは、どこかの一部のSEO業者が関心を寄せるクエリの10%に、そして、グーグルの上位の「収益につながりやすいワード」の50%に影響を与える可能性がある。

また、グーグルは、変更を展開した後、繰り返し適用する傾向がある。大規模な抗議活動がなかったこと、そして、現状の分析が曖昧であることを考慮すると、ハミングバードがリリースされた際、結果 — 少なくとも、ランキング表で見ることが出来る結果には、大きな変動がなかった、と推測することが出来る。しかし、実際には、グーグルは、パーソナライゼーションにおいて、今後大きな変化を起こすために必要なツールを導入していたのだ。この変化によって、徐々に勝者と敗者の選定が行われていくだろう。

3つ目のシグナル

SEO業界は、今まで、オンサイトとオフサイトのランキングシグナルに焦点を絞ってきた。しかし、3つ目のシグナルを認める時期がやって来た。SERP内のグーグルによるコンバージョンテスト、そして、ユーザーのインタラクションに関するシグナルは、自然なランキングに対して、重要性を増しつつある。この3つ目のシグナルを、オーディエンスエンゲージメントと呼ぶことにする。

幸いにも、この枠組みは、オンサイトの変更に対して、パフォーマンスを改善し、前向きなオーディエンスエンゲージメントのシグナルを作り出すことが出来る大きなチャンスをもたらす。機械学習は、データ主導であり、クリック、シェア、繰り返しの訪問、そして、ブランド検索等のオーディエンスエンゲージメントのシグナルは、計測可能なユーザーのアクションである。そのため、ユーザーに焦点を絞った最適化を受け入れ、(自分で決めたコンバージョンの目標の代わりに)合理的にグーグルのコンバージョンの基準と推測される基準にテストの目標を合わせているウェブサイトのオーナーは、オーディエンスエンゲージメントを改善することが出来る確率は高い。

今年、来年、そして、しばらくの間は、このようにしてSEO戦略を最適化するべきではないだろうか。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Lessons From Google On Optimizing Your SEO」を翻訳した内容です。

確かにGoogleのグロースハック術に学ぶ点は多いな、と感銘を受ける記事でしたし、ユーザーインターアクションが今後のSEOに影響を与える要素であるであろうことは想像がつきますね。しかし一番笑ってしまった&マスターしたいのは

マット・カッツ氏が得意とする、「何も重要なことを明かさずに質問に答える」術

でした ^^)/ — SEO Japan [G+]

Red Hat Enterprise Linuxのユーザはインストールをパブリッククラウド(Google Compute Engineなど)に自由に移せる

[筆者: Ron Miller]

Red Hatの本日(米国時間4/7)の発表によると、Red Hat Enterprise Linuxの顧客は、その利用権をGoogle Compute Engineなどのクラウドサービス上に移せる。そしてこれはRed HatとGoogle両社にとって有利な措置となる。

Red Hatが提供している“利用権移動(bring your own subscription)”プランにより、Red Hat Linuxのユーザはオンプレミスのインストールを、Google Compute Engineなど、Red Hatが承認しているクラウドベンダのパブリッククラウドへ移せる。

GCEなどへの移動にはRed Hatが提供しているツールを使用し、ユーザは今後もRed Hatのサポートを引き続き受けられる。ただしその場合、対象は単一のベンダでなければならない(複数のベンダがからむ問題はノー)。複数のベンダがからむと、問題の原因の同定などが困難になるからだ。

Google Cloud PlatformのプロダクトマネージャMartin Buhrは、今回の措置を、Googleのプラットホームの評価が定着した証(あかし)と見ている。“Red Hatの発表は、Googleのクラウドプラットホームへの信頼の表れだ。とくに、エンタプライズアプリケーションの展開に適したプラットホームと見なされている。これまでも、RHELをGCEの上で展開したいというリクエストは多かった。うちがこのプログラムに含まれる二番目のクラウドプロバイダであったことを、嬉しく思っている”、とBuhrは語った*。〔*: 利用権移動(bring your own subscription)”プラン承認プロバイダ)、(日本語ページプロバイダリスト)。〕

Red Hatにとってこのプログラムは、展開の仕方を各社自由にする、という方針の表れだ。各顧客の要件に応じて、物理的な展開(オンプレミス)と仮想(クラウド)のどちらでも認め、また両者の混成も認めていく。

Red Hatのクラウド部長Mike Ferrisによると、これによりエンタプライズユーザがパブリッククラウドを使いやすくなる。

彼はこう言う、“コンピューティングとネットワーキングとストレージとマネージメントの技術革新により、Google Compute Engineのようなエンタプライズ級の大規模なクラウドサービスが可能になった。顧客のビジネスニーズやオペレーションのニーズに柔軟に対応していくためには、オンプレミスとオフプレミスの臨機応変な使い分けが可能な環境を提供していかなければならない”。

オープンソース方面の長年の常連ライターSteven J. Vaughan-Nicholsは、これは両社にとって得だ、と言う。“Red Hatは今後ますますRHELのクラウド顧客を増やしたいし、GoogleはGCEの企業ユーザを増やしたい。これは、オープンソースの天国で結ばれた結婚だ”。

GoogleがRed Hatの認定クラウドプロバイダ事業に参加したのは、Google Compute Engineが一般公開される1か月前だった。先月末にGoogleは、AWS対抗策として、サービスの大幅値下げに踏み切った。

画像: Flickr/Karen Ka Ying Wong; CC BY-SA 2.0のライセンスによる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、Android TVを発売か(The Verge報道)

Googleは、もう一つ別のスマートTV製品を計画しているらしい。The Vergeが報じた。

このセットトップボックスは、同社の以前からの取り組みであるGoogle TVほど野心的ではなく、使いやすいものらしい。The Vergeが入手したとされるGoogle文書には、「Android TVは、エンターテイメント・インターフェースであり、コンピューティング・プラットフォームではない」と書かれている。

その狙いは、ユーザーにエンターテイメント系コンテンツや、軽量アプリを使うためのシンプルなUIを与えることにある。最も特徴的、と思われるも機能はリコメンデーション・システムで、電源を入れた直後、ユーザーにお薦めコンテンツが表示される。

発売日についての詳細情報はないが、文書によるとGoogleは現在Android TV向けアプリを開発するデベロッパーを募集しているらしい。これらの計画が、これもGoogleのTVプラットフォーム構築の取り組みの一つである、Google Chromecastに影響を与えることはなさそうだ。
このニュースが報じられたのは、Amazonが独自のデバイス、Fire TVを発表してから間もない時だった。

Googleに確認のメールを送ったので、情報が入り次第続報する予定だ。

[image via Flickr/Rob Bulmahn]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook