AmazonのTapスピーカーがタップしなくても音声でAlexaを起動できるようになった

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AmazonのTapは、兄弟製品のEchoより音が良くて、昨年発表されたときも、スピーカー付きのAlexaデバイスというより、Alexa機能のあるBluetoothスピーカー、という位置づけだった。もうひとつの違いは名前に表れていて、音声機能を有効にするためにはユーザーがマイクロフォンをタップ(tap)するのだ。

ソフトウェアのネットからのアップデートは今日届いたが、実際にその物に触る必要性はなくなっている。タップ不要だ。Alexaの名前を呼ぶだけで、Alexa Appが応答し、ハンズフリー(hands-free, 手を使わない)で、Amazonのスマートアシスタントが起動するのだ。

アップデートは今すでに提供されているが、上で述べたように、アプリに対して名前を呼ぶ、というイントロがまず必要だ。従来どおりタップで使いたい人や、このインターネットに接続されたデバイスをずっと待ち受け状態にしておきたい人は、声を出してAlexaちゃんを呼ばなくてよい。

このアップデートによってEcho Spatial Perception(ESP)というものがインストールされる。ユーザーの近くにある、ほかのAmazon製品を見つけて、それと関連した応答をする、という機能だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

やっと出たAndroid Wear 2.0はLGの実装機2機種をお供に連れている

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何か月も人を待たせたAndroid Wear 2.0がやっとご降臨した。しかも、大使を二人連れている。どちらもLG製だ。それらのウォッチStyle(スタイル)とSport(スポーツ)は、同じ硬貨の裏と表だが、お値段は100ドル違う。そして100ドルぶんの機能差と大きさの差がある。

Styleは、薄くて繊細な感じのデザイン。“スタイル”の名のとおり、ルックスが良くて、ディスプレイは1.2インチ、手首の細い人でも大丈夫だろう。電池は240mAh、1.1GHzのSnapdragon Wearプロセッサー、内部ストレージ4GB、RAM 512MBだ。防水防塵規格は1P67で、センサーは常識的なものが揃っている。

お値段を249ドルに抑え、そのぶん、プラス、薄さの維持のため、機能をやや省略している。心拍計やNFCによるワイヤレス決済がどうしても必要な人は、100ドル高いSportを買いましょう。

大きい方のSportはデータと電話用にLTEをサポート、スピーカーとマイクロフォンを内蔵している。お値段は349ドルで、内部はStyleに似ているが、電池は430mAhにアップ、ディスプレイは1.38インチで常時on、解像度は349ppiだ。防水防塵規格は1P678で、Styleよりやや上。

どちらのウォッチも、Android Wear 2.0の新しい機能をフルに利用している。とくに、改良されたナビは、ウォッチのダイヤルを使うから、使い心地はApple Watchに近い。

どちらもBest BuyとGoogle Storeで買えるが、SportはキャリアパートナーのAT&T とVerizonからも買える。

そのほかの実装機は: ASUS ZenWatch 2 & 3, Casio Smart Outdoor Watch, Casio PRO TREK Smart, Fossil Q Founder, Fossil Q Marshal, Fossil Q Wander, Huawei Watch, LG Watch R, LG Watch Urbane and 2nd Edition LTE, Michael Kors Access Smartwatches, Moto 360 2nd Gen, Moto 360 for Women, Moto 360 Sport, New Balance RunIQ, Nixon Mission, Polar M600, and TAG Heuer Connected〕

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Motorola Moto Zのサードパーティによるモジュール開発はそこそこ盛ん、最新作を紹介しよう

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‘モジュール構造’が売りのMotorola Moto Zはまだ、スマートフォンの世界を変えていないようだが、モジュールのシステムを一般公開して以来、世の中の関心は高まっているようだ。ハッカソンも重要な宣伝役を発揮し、これまではニューヨーク、サンフランシスコ、ブエノスアイレスで開催してきた。来月は中国を予定している。

12月に発表された3つのモジュール入賞作品は、ゲームパッド、美容デバイス、そしてオーディオコンバーターだった。サンフランシスコとブエノスアイレスの最新回では、血糖値を測定するSimple Syrup、赤ちゃんのベッド周辺の気温などをチェックするBaby Careなど、健康関連のモジュールが入選した。

予定にあるMoto Colorは、目の不自由なユーザーのために色を音や振動で伝える。またModCoholicという不吉な名前のモジュールは、血中アルコール度が高い人のためにタクシーを呼ぶ。Solar-Powered Battery Chargerは名前のとおりソーラー充電器で、いちばん商業性がありそうだ。ただし、太陽に照らす時間は10時間だ。

MotorolaはIndiegogoとのパートナーシップを発表して、サードパーティによるモジュールの開発を一層振興しようとしている。

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スキー板の上にLEDで情報を表示するスマートスキーRossignol Hero Master、センサー技術はPIQが提供

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そろそろ冬も半ばを過ぎたから、スマートスキーという話題など、どうだろう? プロトタイプを共同で作ったのは、フランスのPIQRossignolだ。両社が目指したのは“世界初のコネクテッド・スキー”(インターネットに接続されたスキー)で、ビンディングの前にあるLEDの配列で情報を表示する。

データはPIQのナノコンピューターRobotが集め、スキーの現在のスピードやターンの角度、切り替えなどをリアルタイムで表示する。このRossignol Hero Masterと名付けられたスキーはまだプロトタイプだが、PIQはこれまでにボクシングやテニス、ゴルフなど各種のスポーツ用のセンサーを作っている。

しかしこれまでの製品と違ってこのスマートスキーでは、スポーツ用具本体にディスプレイがある。ただし、スロープを滑降中のスキーヤーがはたして、それらのデータを見てくれるか、それが問題だ。

でも今のところ表示される情報は、安全性よりもおもしろい分析が中心のようだ。ちょっとしたお楽しみ、といったところか。ミュンヘンで行われるスポーツ業界の見本市、ISPO 2017で初お目見えする予定だ。

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韓国、Note 7発火騒動を受けバッテリー安全基準を強化

SAMSUNG CSC

先月末、Samsungは長期にわたるNote 7の謝罪ツアーの中で国際記者会見を開き、数ヵ月に及ぶ社内および第三者による調査結果、ならびに同社の安全基準の強化について詳細を明らかにした。

一連の自己卑下的行動によって、スマートフォン購入層をなだめる多少の効果は見られたようだが、Samsungの母国である韓国は(最近別件でSamsungと争った)、リチウム・イオン電池関連の規制を強化する方針だ。Samsungの長びく問題に駆りたてられたものであることは間違いない。

今日午前、韓国の産業通商資源部は声明を発表し、この普遍的技術の試験を強化する意向を示した。

「業界には、安全を確実にする努力は技術革新を通じて新製品を開発するのと同じくらい重要である、という認識を共有してほしい」と、Jeong Marn-ki 副長官がReutersに提供した声明で述べた。

計画の進め方について当局は詳細を明らかにしていないが、Samsungについては、自社技術の強化を目指している企業として特に監視を強める予定だ。新しい規約では、欠陥機器の報告義務を厳格化するとともに、リコール基準も強構される見込みだ。

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LGのMacBook用5KディスプレイはWi-Fiルーターに近いと狂う、今後は電磁波シールドを装備へ

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今週の初めに広まった噂では、LGのおしゃれなUltraFine 5Kディスプレイには深刻な問題があり、ルーターのそばに置くと“不安定になり”、そして“使えなくなる”、という。当時9to5MacがLGのサポートに聞いた話では、それは既知の問題であり、スクリーンを2メートル以上ワイヤレスのルーターから離してくれ、ということだった。

そして、今日(米国時間2/3)本誌に届いたLGからの公式回答では、同社の技術者が同機を調べて、問題の存在を確認した、という。それは前記の、サポートからの回答と似ているが、推奨距離は2メートルから2フィート(0.6メートル)に縮まった。

LGの対策も似ている: 移動せよ、だ。

ルーターまたはディスプレイの場所を変えれば、問題は解決します。それでもUltraFineディスプレイの問題が持続する場合は、お近くのLGカスタマーセンターにご連絡いただければ迅速に対応いたします。

これで問題が解決する人もいると思うけど、ぼくみたいに、ニューヨークの狭いアパートで、ルーターから2フィートも離れていない場所で仕事をしている人には、助けにならないだろう。LGは、モニターやルーターを移動しても問題が直らない人は、カスタマサービスに連絡しろ、と言っている。

そのモニターは去年、1000ドル弱の値段で発売された。MacBook Proの発売に合わせて、Appleブランドでないモニタを売ろうとしていたのだ。

LGは、謝罪の言葉を述べるとともに、今後のモニタではしっかりシールド(電磁波遮断)する、と言っている。UltraFineの値引きは、昨年おそくに、3月までに延長された。その後は1300ドルになる。

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LGのMacBook Pro用5Kモニターに、Wi-Fiルーターの近くで使えない問題が発覚

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モニターに1000ドル払ったからには、最低限の期待には答えてほしい。例えば、ルーターのすぐ近くでも使えるなど。LGのUltraFine 5Kディスプレーは、Appleの新しいMacBook Proに合わせて設計された製品だが、その部分で大きな問題が起きているようだ。

9to5MacがLGのサポート担当者に確認したところによると、これは27インチ版モニターに既知の問題であり、ルーターから2メートル以内の距離で使うと「不安定」になったり「使用不能」になったりする。

9to5Macサイトには次のように書かれている。

買ったばかりのUltraFine 5Kディスプレーはほとんど使い物にならなかった。頻繁に切断され、さらには私のMacBook Proをフリーズさせて木曜と金曜の仕事に使えなくした。MacBook Proにつないで使い続けるには、定期的にマシンをリブートする必要があった。

LGの説明によると、この問題は他のモニターでは起こらず、解決策としてWi-Fiルーターから2メートル以上離して置くようユーザーに推奨している ― これは場所の限られた人にとっては解決策になっていない。ちなみに私は、ニューヨーク市のアパートに住んでいる。たぶん、キッチンにルーターを置けばいいのだろう。

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Satechiの30ドルの電力計は不良品のUSB-Cケーブルを選り分けるのに役に立つ

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Satechiは同社のUSB-C Power Meter(電力計)を、絶好のタイミングで発表した。昨年初めには、GoogleのChromebook PixelチームのBenson Leungが、Amazonで売っている安いコードを逐一調べて、彼自身のマシンをだめにするような不良品をいくつか見つけた。11月には、Googleが厳しい口調の広告で、サードパーティ製の高速充電器を批判した。

今週初めには、Dellが過熱の恐れのある10万1000個のバッテリーをリコールした(合計では14万個あまり)。そしてもちろん、ファブレットを悲惨な目に遭わせたSamsungを忘れてはいけない。これら大企業の二度にわたるリコール騒ぎで、一般大衆の心には爆発するデバイスというイメージが焼きつき、客室乗務員たちの脳裏には不安が定着した。

そしてこれらの騒動を好機ととらえたのが、定価30ドルのアクセサリ、USB-Cケーブルの上を流れている電気の電圧と電流を計る電力計だ。今のテクノロジーが完璧でないことを知ったユーザーは、当然それを気にするだろう。使い方は簡単で、ケーブルを問題のデバイスにつなぎ、メーター本体をラップトップのポートに挿入する。

これは本格的な研究用の計器というよりは、心の平和を得るための小道具だ。Leungのデータ収集作業にも、これは使えなかっただろう。そして結局のところ、いちばん良いのは、評価の高いメーカーが作っている、やや高価なUSB-Cケーブルを使うことだ。

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Samsung、Note 7爆発の原因はバッテリーという当然の結論

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爆発、リコール、および数ヵ月に渡るマスコミでの悪評を経て、SamsungはあのGalaxy Note 7物語の幕引きをはかるべく、約束していた内部調査の結果をようやく公表した。

Samsungのモバイル事業責任者、DJ Kohはソウルで行われた満員の記者会見で、顧客とビジネスパートナーに対して「深く」謝罪した後、300万台販売されたNote 7端末の約96%が既に回収されたという、多少明るい情報も発表した。

続いてKohは同社の内部テスト方法について説明した。Samsungは爆発の原因を切り分けるために専用のテスト設備を作り、有線、無線のテスト、瞳孔スキャン、およびUSB-Cコネクターのテストを行った。いずれの方法によっても原因を特定することはできなかったが、同社は今後の安全対策を特に慎重にすると語った。

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テストによると、事故の原因はバッテリーにあり、数週間前から出回っていたリーク情報の通りだった。Kohによると、「事故の主要な原因は陰電極のゆがみ」が初期ロットのバッテリーに見られたほか、第二期ロットからは、溶接の際に起きたショートによる融けた銅も発見された。

ちなみにSamsungは700人を越える社内テスト担当者を動員したと言っている。さらに「バッテリー諮問グループ」のメンバーとして外部テスト要員も加わった。認証機関であるULの消費者事業部門責任者、Sajeev Jesudasaも同じ結論に達したと見られ、バッテリーセルの上部に欠陥があることを指適した。

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Jesudasは、回路のショートにつながる設計ミスの可能性をいくつか挙げた。高いバッテリー密度、稚拙な溶接、絶縁漏れ、鋭利な刃物等が考えられる。「引き続き調査を続ける必要があるというのがULの結論」と付け加え、原因の根幹は設計と製造にあると指摘した。

続いてExponentの主任研究員、Kevin Whiteが説明した。その中でWhiteは、Samsung自身の発見と同じく陰電極の問題を指摘した。結局、製造上の問題から複数の陰電極間に十分な間隔がなく、折り曲げる結果となりその際に正負の電極が接触してショートおよび発熱につながった。

「電子回路は、いずれのメーカーのバッテリー欠陥の原因でもなかった」とWhiteは付け加えた。

最後に、ドイツの客観的独立テスト組織、TUV Rheinland AGの製品担当執行副社長、Holger Kunzが壇上で説明した。

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FTCに続いて今度はAppleがQualcommに対し10億ドルの訴訟を起こす

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Qualcommにとってひどい始まり方をした週が、さらにひどくなった。Appleが週末に先駆けて、訴訟列車に新たな荷物を積み込んだ。その前には連邦取引委員会(FTC)が、このサンディエゴののモバイルチップメーカーに対して、約10億ドルの訴訟を起こした。

Appleの名前は、最近のFTCの文書にも登場する。その文書はQualcommを非難し、同社の反競争的な“ライセンスなければチップなし”(no license, no chips)ポリシーは特許の使用料をつり上げ、競合他社のプロセッサーを使っている電話機メーカーにより多くの支払いを強制している、としている。

今週の初めにFTCはこう言っている:

Qualcommは2011年から2016年にかけてAppleに対し、ベースバンドプロセッサーをQualcommの競合他社から入手できないようにしていた。Qualcommは、Appleのビジネスを勝ち取った競合他社は、それがどこであれ、自分より強くなると認識し、その独占的ポリシーを利用して、AppleがQualcommの競合他社と協働して競合製品の実効性を高めることを妨げた。

Apple自身の10億ドルの訴訟は、Qualcommの特許料の課金を非難して、QualcommはTouchIDやディスプレイやカメラなど“何の関係もないもの”に対しても特許料を請求し、ライセンスをより高価にすることによって、イノベーションを窒息させようとしている、と訴えている。

Appleは本誌TechCrunchに提供した声明でこう付言している:

Qualcommはその事業を古いレガシーのスタンダードの上に構築しているが、独占的な戦術と過剰なロイヤリティによってその支配性を増強している。セルラーの基本的な規格には10数社が貢献しており、Qualcommはその中の一社にすぎないにもかかわらず、弊社が合意している他社のセルラー関連特許をすべて合わせた額の少なくとも5倍をAppleに対し執拗に課金しようとしている。

Qualcommにはこれら以前にも、世界中からいろんな訴訟を起こされており、その中には韓国や中国からの巨額な罰金求刑もある。今本誌は、同社にコメントを求めている。

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出会いサイトMatchのポップアップコーヒーショップでは飲み物の上にお相手の顔を3Dプリントする

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デートサイトの老舗Matchが、巧妙なパブリシティ策としてコーヒーショップのポップアップショップを開き、しかもそこでは、カフェラッテの泡の上にお相手の顔を3Dプリントする。

店に入って飲み物をオーダーするときに、男4女4計8名の候補から一人を選ぶ。すると、その人の顔が3Dプリントされたコーヒーが運ばれてくる。Match上のその人のプロフィールのリンクなど、関連情報もついている。

そしてお店に頼めば、自分の顔を、自分を選んだ人のコーヒーにプリントしてもらえる。

Matchはこのイベントを、“expresso yourself”と呼んでいる*。来週の木曜日と金曜日(19日と20日)、ロンドンのショアディッチにあるBoxparkの中に開店する。〔*: expresso==エクスプレッソ, express==‘表現する’〕

3DプリントはCoffee Ripples製の、カフェラッテ専用の3Dプリンターが行う。このマシンがプラスチックレジンの代わりに使う素材は、粉状に挽いたコーヒーだ。だからコーヒーの風味が損なわれることはない。

昨年ローンチしたばかりの Coffee Ripplesは、主に個人経営単独店のコーヒーショップにマシンを売っている。大きさはふつうの3Dプリンターぐらい、プリント台にラッテを置いたら、プリントするモデルをタッチスクリーンで指定する。

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無人航空機によるインターネットアクセスの研究開発は挫折、GoogleはTitanのチームをProjects LoonとWingに移動

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GoogleがTitan Aerospaceを2014年4月に買収したとき、同社はその成功を確信していた。その高空を飛ぶドローンは同社にさまざまな可能性を提供し、中でも文明の恩恵に浴さない遠隔地に気球を利用して低費用でインターネットアクセスを提供するProject Loonをさらに拡張できる、と期待された。

そのUAV(unmanned aerial vehicle, 無人航空機)メーカーは、同じ時期にFacebookもねらっていたと言われるが、Googleにとっては、高品質なリアルタイムの画像をGoogle Mapsに提供して、災害救助などを助ける可能性もある、と同社は当時語っていた。

2015年の初めに、GoogleのトップSundar Pichaiは、その年の後半にTitanの最初のテスト飛行を行う、と発表した。同社のTitan部門はその後、Google/Alphabetの傘下となり、多少の異動もあったが、最終的には同社の実験部門であるGoogle Xに行き着いた。Xの仕事は、まだ誰も手を付けていない未踏の分野*の探究(例: 不老長寿)である、とされている。〔*: 英語ではmoonshot(s)だが、日本語の適訳がない。〕

しかし9to5Googleの最新の記事によれば、Titan部門は閉鎖され、その社員はProjects LoonやWingなど、ほかの部門へ移る。Wingは、ドローンによる配達を研究開発しているチームだ。

Titanの閉鎖について同社は、TitanをXに移してから比較的すぐに、ドローンによるインターネットアクセス提供サービスの探究は取り下げられ、すでに成功していた気球を用いるProject Loonに統合されていた、という。

この件に関してXの担当者は、本誌TechCrunchに次のような声明文をくれた:

Titanのチームは2015年にXに統合された。それからしばらく後(のち)に、弊社における、高高度UAVによるインターネットアクセスの探究は終了した。それとは対照的に当時は、Project Loonの経済的および技術的フィジビリティの方がはるかに有望と思われ、実際に世界の僻地にインターネット接続を供給できると考えられた。Titanチームからは多くの人びとが、今ではLoonやProject Wingなどの高高度飛行プロジェクトに出向して、その専門的知識や経験を役立てている。

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ついにスマートトースターが登場(マジで)

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Griffin Connected Toaster(インターネットに接続されたトースターGriffin)で、文句なしにいちばん気に入ったのは、アプリに表示されるスライダーだ(下図)。片方のアイコンは真っ白な食パンだ。もう片方は、完全に真っ黒だ。そう、確かに、スマートトースターなんて、インターネットに接続される器具としては滑稽の極みだが、でも、トーストの焼き加減をここまで微細に精密に管理できる機能を本誌が完全に無視するとしたら、やはりそれはまずい。

これはまさに、2017年においてテクノロジーというものがついにどこまで来ているか、を象徴する製品である。

答のない疑問はいくつかある。まず、スマートフォンのケースと充電器しか知られてなかった企業が、なぜぼくのトーストを焼いてくれるのか? ぼくはパンの焼け方にうるさい方ではないが、ぼくもみんなも不思議に思うのは、スマートフォンのアクセサリを作る技術に、上出来のトーストを作る資格能力がはたしてあるのか、という点だ。

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しかもこのトースターは、これ単品だけの発表ではない。ほかにスマートコーヒーメーカーとスマートミラー(鏡)もある三点セットで、鏡はほかの二つの器具からの通知や、通常よくあるアップデートを映し出す。アプリはコーヒーメーカーに対しても使える。

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こんなもの、誰が買うんだ!?とお思いのあなた、あなたは正しい。でもときには、必要は発明の母ではなくて、発明は必要の母なんだ。アプリでパンのタイプを選び、時間をセットし、終わったら通知が来る。すべての操作がスマホの画面上でできる。その点ではまさに、今日(こんにち)の現代的なトースターだ。

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トースターとコーヒーメーカーは第二四半期に発売され、定価は100ドルだ。鏡は、1000ドルで、発売は今年後半。それまでは、できるかぎり、なにかほかの方法で、トーストを最適化しよう。

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2017年ハードウェア・バトルフィールドの勝者は…Siren Care

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ハードウェア・バトルフィールド第4回の競争は非常に厳しかった。13組の驚くほど優れたハードウェア・スタートアップが、誰もが欲しがるメタルマン・トロフィーの獲得を目指して競いあった。

参加チームはSands Expoのステージで複数グループの審査員を前にして発表するという、非常に特別なCES体験を味わった。スタートアップたちは5万ドルの賞金とハードウェアバトルフィールド勝者の名を賭けて戦った。

慎重な審査を重ねた結果ファイナリスト4組が決定した。妊婦のためのウェアラブル機器、 Bloomlife、建築現場のためのスマート・センサー、Pillar、衣類に電子センサーを織り込む、Siren Care、および錠剤識別装置のStratioの4つだ。

この4組が、最終審査団の前でデモを行うフィナーレへの切符を把んだ。審査員は、CyPhy Worksファウンダー・CTOのHelen Greiner、米国特許商標庁審査官、Michelle K. Lee、Intel Capitalのプレジデント、Wendell Brooks、およびTechCrunchシニアエディターのMatt Burnsが務めた。

TechCrunch Disrupt NYのスタートアップ・バトルフィールドは来月申し込み受付を開始する。本誌のスタートアップ・バトルフィールド・ページで詳細を読んで無料申し込みしよう。

それでは、TechCrunchハードウェア・バトルフィールド2017の勝者を発表する。

最優秀賞:Siren Care

Siren Careは人の健康状態をモニターするために、衣服に電子センサーを織り込む。最初の製品は糖尿病患者のために足の温度変化を追跡する靴下で、不調が始まったことをいち早く検知して医者に診断してもらうのに役立つ。

Siren Careを紹介した本誌記事に詳しく書かれている。

次点:Bloomlife

Bloomlifeは、妊婦のためのウェアラブル機器で、妊婦が陣痛の状態を追跡しやすくする。今後はデータの種類を増やし、妊娠中に身体が発する様々な信号を妊婦が理解するのを助ける。

詳細はBloomlifeの本誌個別記事で読まれたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

CESにたくさん出ている退屈なテレビ、しかしSonyの新型Braviaだけはおもしろい

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CESにはものすごく多くのテレビが出品されているが、ぼくの関心を惹いたものは、ほとんどない。そんな中でしかし、Sonyの主力機Braviaシリーズの最新機種は、なかなかすごいようだ。

それは4KでHDRでOLEDのテレビで、SonyのA1Eシリーズと呼ばれる。エッジツーエッジ(edge-to-edge)(枠(縁)なし)で、スタンドもない。床に直接置けて、背中の脚で斜めに立つ。

テーブルの上にも置けるが、やはり床に直接立っている方がクールだ。部品や回路などはすべて、背面の脚の中にある。

エッジツーエッジのデザインだから、テレビの外縁にスピーカーがない。背後にも、ない。Sonyによると音は、Acoustic Surfaceと呼ばれる独自技術により、スクリーン自身から出る。

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HPの3Dスキャン機能のあるオールインワンPC SproutがSprout Proになって教育や企業ユースをねらう

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ついにHP Sproutの時代がやってきたようだ。2014年の晩(おそ)くに発表された、この、3Dスキャンのできるオールインワン機は、一部の人の好奇心に訴えるだけで、とても本格的な商品とは思えなかった。でもそれからの二年間、VRやARデバイスの相次ぐ登場に押されて同社のハードウェア部門は、3Dの創作と消費に向けて本格的な普及推進活動を展開してきた。

もうひとつ忘れてならないのがMicrosoftだ。今年(2016)前半の同社はWindows 10 Creators UpdateとSurface Studioのローンチに全勢力を傾け、それらの製品には、まるで3Dをこれまでの傍流から主流に昇格させたいと思っているような、‘本気’が感じられた。

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そこで今回HPは、この系列の第二世代製品、Sprout Proを今日(米国時間1/3)発表した。そのユニークな形は前と同じで、3Dスキャナーとプロジェクター、そしてタッチ入力用のマットがある。

しかし、狙う市場は最初のバージョンと違うようだ。処理能力が大きくなり、3Dスキャンと高解像度のプロジェクターは改良され、主に教育や企業での利用、それにキオスク店や製造業もねらうようだ。

発売は3月とされているが、価格は未公表だ。最初のバージョンが1600ドル(3Dプリンターなどいろいろな付属品つき)だったから、今回もそのあたりだろう。〔このHPサイトでは、2199.99ドル(およそ2200ドル)となっている。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

HPの3Dスキャン機能のあるオールインワンPC SproutがSprout Proになって教育や企業ユースをねらう

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ついにHP Sproutの時代がやってきたようだ。2014年の晩(おそ)くに発表された、この、3Dスキャンのできるオールインワン機は、一部の人の好奇心に訴えるだけで、とても本格的な商品とは思えなかった。でもそれからの二年間、VRやARデバイスの相次ぐ登場に押されて同社のハードウェア部門は、3Dの創作と消費に向けて本格的な普及推進活動を展開してきた。

もうひとつ忘れてならないのがMicrosoftだ。今年(2016)前半の同社はWindows 10 Creators UpdateとSurface Studioのローンチに全勢力を傾け、それらの製品には、まるで3Dをこれまでの傍流から主流に昇格させたいと思っているような、‘本気’が感じられた。

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そこで今回HPは、この系列の第二世代製品、Sprout Proを今日(米国時間1/3)発表した。そのユニークな形は前と同じで、3Dスキャナーとプロジェクター、そしてタッチ入力用のマットがある。

しかし、狙う市場は最初のバージョンと違うようだ。処理能力が大きくなり、3Dスキャンと高解像度のプロジェクターは改良され、主に教育や企業での利用、それにキオスク店や製造業もねらうようだ。

発売は3月とされているが、価格は未公表だ。最初のバージョンが1600ドル(3Dプリンターなどいろいろな付属品つき)だったから、今回もそのあたりだろう。〔このHPサイトでは、2199.99ドル(およそ2200ドル)となっている。〕

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Acerの頑丈なChromebook 11 N7は、落下にもコーヒーにも強い

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そう、Chromebookが万人向けでないことはわかっている。しかしAcerは、パソコンを責めたてる(あるいは、容赦ない環境で仕事をしている)人々に適していると同社が考える新しいChromebookを発売した。

Chromebook 11 N7は、戦闘試験に耐え、U.S. MIL-STD 810G軍用規格を満たしている。上部カバーは最大132ポンド(60 kg)の下向きの力に耐え、角の部分は衝撃による鈍力を受けても壊れないように設計されている。ゴム製キーのキーボードは水やコーヒーをこぼしても大丈夫(最大11 oz、325 mlの液体をこぼしても浸水しない)で、ノートパソコンで最も脆弱な部品も保護されている。

そしてもちろん、最大4フィート(1.2 m)の高さから落としても平気だ。重量は2.98ポンド(1.35 kg)と(画面サイズの割には)かなり重い。

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スペック的には、Chromebookであることと価格を考えると魅力を感じる点は少ない。Intel Celeronデュアルコアプロセッサー(1.6 – 2.4 GHzターボブースト)、11.6インチスクリーン、1366 x 768ピクセル、16 GBまたは32 GBストレージ、HDウェブカム、ステレオスピーカー、およびバッテリーは4090 mAhを備える。ポート類は、USB 3.0 2基、SDカードリーダー、3.5 mmオーディオジャック、Kensington盗難防止スロット、および充電ポート。

というわけで、不器用な人やどんなテクノロジーも壊すような作業環境の人にとって、Chromebook 11 N7はお薦めかもしれない。今月発売予定で価格は229ドル。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

LGの家庭用ロボット新製品Hub Robotは、自力で動きまわるAmazon Echoではないかな?

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LGとSamsungは、CESという大嵐の前の静けさをちゃっかり利用して、彼らの目新しい製品を次々と紹介してきた。この二人を比べると、奇抜な製品が多いという点ではLGの勝ちだ。本誌TechCrunchにもこれまで、空中浮遊するスピーカーや、首周りに着けるウェアラブルスピーカーなどが載った。

LGは今回、ロボットの出品も多いようだ。ただし、すでに掃除機ロボットなども出しているからロボットに新規参入というわけではない。中でもユニークだったのが、昨年のMWCでデビューした転がるロボットRolling Botだ(下図)。

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今年の同社の、“掃除機ではない”ロボットは三つあり、それらは、芝刈り機らしいロボットと、空港やホテルで旅行情報を提供する商用ロボット、そしてHub Robotだ。最後のは、その説明を見ると、Amazon Echoの可動バージョンではないか、と思われる。

現時点ではまだ十分な情報はないが、同社が“Hub Robot”と呼ぶこの製品は、…LGの言い方では…、“消費者向けのスマートホームゲートウェイおよびパーソナルアシスタント”だ。同社によると、今回のロボット製品はどれもAIを搭載しているというが、でもそれらが、Alexa的な音声による応答とホームオートメーションのコントロール機能を“超えた”、新しい何かであるのか、その点がよく分からない。

同社は前にもSmartThinQ Hub(上図)というEchoふうのスピーカーを発表し、それにその後、Alexa的な機能を導入したことがある。だからぼくの推察としては、今度のHubは同社のHOM-BOTに似ていて、お掃除の代わりにパーソナルアシスタントをしてくれる、というものではないだろうか。

まあ、あと数日で分かることだけれどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

SamsungがCESに出す曲面モニターはゲーマーを意識しているようだ、ただし量子ドットの表示性能はまだ不明

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もうすぐ、新年とともにCESがやってくるが、各社はその幕が上がる前から、多くの出展作を人前にちらつかせている。今回はSamsungの新作奇作の中から、量子ドット曲面モニターCH711を取り上げよう。

CH711はサイズが27インチと31.5インチの2種類あって、どちらも2560 x 1440(WQHD)の解像度だ。当然ながらSamsungは、その曲面半径1800mmという、深くてはっきり目立つ曲面画面を自慢している。レスポンスタイムは1ms、視野角は178°、RGBカバー率は125%だ。ケーブルは台座に隠れているから、ぼくのようにきれい好きのゲーマーは、すっきりしてて良いと思うね。

モニターの重要なスペックであるリフレッシュレートと、色のビット数(8か10か)は、今回発表された情報の中にはない。LGなどが使っているOLEDとSamsungの量子ドットのどちらが良いか、その審判はまだできない。

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ただしOLEDには遅延という問題があるが、量子ドットは色の速い変化にも対応できる。でもリフレッシュレートが低すぎると、それも意味がない。対戦ゲームでは、リフレッシュレートが高い方が一般的に良い。

価格と発売日もまだ分からない。でも本誌TechCrunchもCES 2017に出るから、Samsungのいろんな出品ハードウェアについて、目の前で詳しく分かるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))