Instagramがストーリーのスクリーンショット通知機能をテスト中

Instagramは、他の誰かが自分のストーリーのスクリーンショットを撮ったときに、ユーザーに通知する機能をテストしている。テスト対象になっているユーザーたちは、以下のように「次に友人のストーリーのスクリーンショットを撮ったら、友人はそれを知ることができる」と警告を受けている。

インスタのストーリーのスクリーンショットを撮る自由はおしまい    インスタさん警告してくれてありがとう

そしてテストに参加しているユーザーは、誰が自分のストーリーのスクリーンショットを撮ったかを、ストーリー視聴者のリスト上の名前の横にある、カメラシャッターロゴで知ることができる。はっきりさせておくと、誰かがスクリーンショットを撮ったからといって明示的な通知が行われるわけではない。単にストーリー視聴者のリスト上に現れるだけだ。

お知らせ:誰かがストーリーのスクリーンショットを撮った時に知らされる方法

InstagramがTechCrunchに送って来た声明文によれば、彼らはテストの実施を認めた上で、以下のように述べている「私たちはInstagram体験を向上させる方法、そして皆さまにとって重要な人たちと、どのような瞬間でも共有しやすいようにする方法を、いつでもテストしています」。

Instagramは、機能がすべてのユーザーにロールアウトされるかどうかを決定する前に、エンゲージメントに顕著な影響があるかどうかをこのテストを通して確認する筈だ。例えば、作成者に通知せずにスクリーンショットを撮る機能がないと、やがてストーリーを見なくなっていってしまうユーザーもいるだろう。

このテスト以前にInstagramが提供していた、唯一のスクリーンショット通知は、誰かがプライベートダイレクトメッセージのスクリーンショットを撮ったときに限られていた。それ以外は作成者に知らせずに、他者の写真やストーリーのスクリーンショットを撮ることができたのだ。特に、ユーザーは24時間以内であればストーリーを好きなだけ見直すことができ、作成者はある人が何回ストーリーを見たのかを、正確に把握することはできない。

もしロールアウトされれば、この機能はプラットフォームがスクリーンショットをどのように扱うかという点に関して、InstagramはSnapchatと肩を並べることになる。ダイレクトメッセージのスクリーンショットは送信者へ通知されるが、ストーリーのスクリーンショットは視聴者分析タブの名前の一覧の横にマークが現れるだけだ。

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(翻訳:sako)

Instagramのフィードに「おすすめの投稿」表示へ

InstagramのフィードにはRecommended for You〔あなたへおすすめ〕が表示されるようになる。今月初めInstagramがこの機能をテストしていることが報告されていたが、特に大掛かりな発表もなしに本番運用となったようだ。Instagramヘルプセンターの記事〔日本語未訳〕によれば、「おすすめ」はユーザーがフォローしている相手につけた「いいね!」の状況をベースに選択されるとのこと。

「あなたへのおすすめ」ははっきりそのように表示されるので、自分がフォローしている相手の投稿と紛れることはない。このセクションには3本から5本の投稿がふくまれるという。

Instagramが「おすすめ」を表示する試みはこれが初めてではない。しかしたとえば「おすすめの動画」の場合、ユーザーは「検索」セクションに出向く必要があった。ユーザー側で何もしいなのにホームフィードに挿入されるわけではない。フォローしている相手のセクションに飛べば、友達がどんな投稿に「いいね!」しているか知ることもできる。

しかしホームフィードに「おすすめ」をプッシュしてくるというのはInstagramのユーザー体験にとって大きな変更だ。当初、投稿時間ベースでフィードが表示されていたのをアルゴリズムによる表示に変えたことや、広告をプッシュ表示し始めたことに続くメジャーアップデートといえるかもしれない。

ユーザーがホームフィードをスクロールしていくと、直接フォローしている相手の投稿と広告に加えて「おすすめ」セクションも見ることになる。直接フォローの相手以外の広いネットワークからの投稿が表示されるというのはFacebookに追加された「発見フィード」によく似ている。

今回のアップデートはユーザーが直接フォローしている相手以外にソーシャルネットワークを拡大しようとする別の試みに引き続いて行われた。今月初めにInstagramはハッシュタグをフォローする機能を追加した〔本人のページを開き「フォロー中」をクリック〕。つまりユーザーは特定のアカウントをフォローするのではなく、関心を持つテーマをフォローすることができるようになった。

しかし「ハッシュタグのフォロー」はオプトインであり、ユーザー自身が明示的にあるハッシュタグをフォローするのでなければホームフィードに表示されることはんばい。ところが今回のホームフィードへの「おすすめ」の表示は無効にする方法がない。

Instagramのヘルプ記事には「おすすめ」セクションを一時的に非表示にする方法が説明されている。投稿上部の「…」メニューを開き、 “Hide”をタップすればよい。

しかし「おすすめ」は友達の投稿を排除して表示されれるわけではないというのはグッドニュースだ。 Instagramの広報担当はTechCrunch.の問い合わせに対してこの機能が一般公開されたことを確認すると同時に、「おすすめセクションはユーザーがフォローしている相手の投稿を表示し終わった後に表示される」と説明してくれた。

しかしそうであっても一部のユーザーにとっては新機能は評判が悪い。以前の「時間順」表示に戻すことを望んでいるユーザーもいる。

ノー、Instagramのフィードに「おすすめ」を表示しないでもらいたい。誰かをフォローするのはそうする理由があってのこと。

Instagramによると新機能はiOS、Android双方で用意されており、現在順次公開中だという。ただしInstagramでは全ユーザーに公開が完了する日時については明らかにしなかった。

画像: Jaap Arriens/NurPhoto/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ハッシュタグのフォロー機能が追加されて、Instagramは関心ネットワークになる

Instagramはずっと、友人やクリエイターたちをフォローするためのソーシャルネットワークだったが、本日(米国時間12月12日)付けで、ハッシュタグをフォローするという新しい機能を追加した。これによってホームページ上で、人気のある投稿や、あるトピックに関するストーリーを見ることができるようになる。コンテンツをわざわざ検索画面から掘り起こすのではなく、最高の#Slime動画や#FloralNailsチュートリアル動画を、誰が投稿したかにかかわらず見ることができる。

本日の変更が行われたことで、不快なコンテンツやスパムが、ハッシュタグをフォローすることで配信されないように、Instagramはスマートなフィルタリングを行う必要がある。とはいえ、今回の新機能によって、ユーザーたちはそのソーシャルグラフの範囲を超えて、興味のあるニッチなコミュニティにリーチできる可能性が出てくる。そうすることでInstagramの楽しみがさらに広がることになるのだ。結局のところ、ハッシュタグを使用することで、アプリにもっと強力な広告ターゲティングデータを与えることになり、ストーリーの間により多くの広告を差し挟むチャンスが得られることになる。しかし同社は現時点ではそれは行わないと述べている。

Instagramがハッシュタグのテストをしていることに、先月最初に気が付いたのは Pippa AkramThe Next Webだった。 本日この機能はすべてのユーザーに公開され、検索する、もしくはタグの1つをクリックすることで移動するハッシュタグページに、「フォローする」というボタンが表示されるようになった。

私たちはInstagramに、ハッシュタグのフォロワーたちに表示する投稿をどのように選択するのかを尋ねたが、Instagramからの回答は、投稿時間の新しさと品質に基きアルゴリズムを使って選んでいるということだった。つまり、誰かが人気のあるハッシュタグを山ほど自分の投稿に打ち込んだとしても、それが素晴らしいものでなければ、他のユーザーに表示されるとは限らないということだ。また、右上にあるドロップダウンメニューを使って、ハッシュタグの中で見たくない投稿に対して効果的に減点投票を行うことが可能だ。

スパムや好ましくないコンテンツを排除するために、Instagramは自動または手動で、不適切な投稿にフラグを立てて投稿者をブロックしている。コミュニティ運営チームの何百人もの人々が、ユーザーと自動化されたレポートを監視して、24時間365日休まずにコンテンツをレビューしている。同社は、ハッシュタグページの上に表示されるものが安全であることを保証するために、ハッシュタグのコンテンツを取り込み優先順位をつける方法を過去数ヶ月の間に改善してきたこと、またハッシュタグの傾向を分析するために大規模なチームを抱えていることなどを公表している。

Instagramのハッシュタグは、「世界をもっと近づける」というFacebookの新しい重要な使命を、別のやり方で表現したものだ。Facebookのグループと同様に、ハッシュタグを使用することで、ユーザーは自分のソーシャルバブル(ソーシャルグラフで直接つながっている範囲)の外側を探索することができるようになる。友人たちがあなたとは異なる趣味を持っていたり、単に自撮りや夕暮れの写真に飽きてしまったとしても、ハッシュタグをフォローすることで、Instagramをあなたの関心のあることへ開かれた窓にすることができるのだ。

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(翻訳:sako)

Instagram、ダイレクトメッセージの専用アプリをテスト中

Instagramは2012年にFacebookに買収されて以来、大きく変わってきた。

初期のコンセプトは実にシンプルだった。わずかなクリックで写真を美しくして友達と共有する。スクロールとダブルタップで友達の写真にいいね!をつける。

今やInstagramにはビデオやGIFアニメ(Boomerang)もある。独自のスーパースター集団もいて、アルゴリズムを利用したフィードは、スターたちがユーザー(私を含む)のフィードを占拠するのに一役買っている。そして今度はダイレクトメッセージシステムだ。

本日(米国時間12/7)Instagramは、スタンドアロンのInstagram Directアプリを公開し、テストを行っている。現時点でこのアプリを利用できるのは、ウルグアイ、地理、トルコ、イタリア、およびイスラエルのみ。

The Verge が最初このテストに気づいた。

Instagramはこのテストについこう言っている。

われわれは、Instagramがユーザーのあらゆる瞬間を保管し、親しい友達と共有する場になることを望んでいる。そうやって人と人とが簡単に楽しくつながるために、Directのテストを開始した。DirectはカメラファーストのアプリでInstagramアプリとの間をスムーズに行き来する。

新アプリでは、ストリーリーの作成と共有ができるほか、特別なフィルター、BoomerangをはじめとするInstagramのクリエイティブツールを利用できる。そして、もちろんInstagramの友達は全員新しいInstagram Directアプリにも即時に追加される。

ここで疑問がわいてくる。すでにInstagramで利用できる機能をなぜ別アプリにするのか?一番わかりやすい答えは、InstagramがSnapchatに向けた集中砲火の一つだということ。

実際うまくいっている。去る1月にTechCrunchはInstagram StoriesがSnapchat Storiesの利用を減少させたと報じた。プライベート性が高く、1対1の親密な会話がコンセプトのInstagram Directは、Snapchatのダイレクトメッセージ機能に同じような効果を与える可能性が高い。

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Messengerとの関係も気になる。FacebookはFacebook Messenger Kidsを公開したことで、Facebookプラットフォームに若年層を呼び戻す方針を明確に打ち出した。Instagram Directは、その戦略の一環かもしれない。

現在われわれの手元にある詳細情報は(これを詳細といえるなら)、このアプリはInstagramがバグを修整しユーザーフィードバックに答えたあと、来年に全世界で提供されるということだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagramストーリーズの保存とハイライト作成が可能になった

InstagramはSnapchatのMemories機能をそっくりコピーしただけでなく、さらに一歩先へ進んだ。ストーリーズはこれまでは24時間で消えてしうコンテンツだったが、今後はユーザーが保存して友達に自慢することができるようになった。今日(米国時間12/5)、iOSとAndroidで世界に公開されるアップデートでは、 Instagramストーリーズは投稿後24時間で消えた後、自動的にユーザーのプロフィールにアーカイブされる。ただしデフォールトで表示できるのはユーザーだけだ。

ユーザーはその後でストーリーズ・ハイライト(Stories Highlights)を作成できる。ここには複数のストーリーズを集めて名前をつけることができる。作ったストーリーズはプロフィール上部の横棒の部分に表示される。たとえば休暇の旅行、セルフィー集、出会ったかわいい犬、などテーマに沿ってストーリーズを作成できる。ブランドのアカウントの場合はここに一連のプロダクトや最新のCM集などが表示されることになるだろう。【略】

今回のアップデートには重要な要素が3つある。

コンテンツが保存できる – アーカイブとハイライト機能が追加され、保存して友達に見せることができるようになったため、ストーリーズを作る手間がムダになることがなくなった。面白い場面をを写真に撮ってキャプションを書きスタンプを貼っても翌日になれば消えてしまうのではつまらないと感じていたユーザーも多かっただろう。

デバイスの空き容量を食わない – いくら大きなストーリーを作ってもデバイスの保存容量を使ってしまう心配はしなくてよい。Instagramはストーリーズをクラウドに保存する。デフォールトで表示できるのはユーザー本人だけだが、公開することもできるし、後で再度ダウンロードすることもできる。デバイスに空き容量が少ない(特にエントリーモデルを使っている若いユーザー)場合には福音だ。

自分らしさを出せる – ストーリーズのハイライトなら、押し付けがましく、うるさくならずに自分自身をいろいろな角度からとらえたコレクションを表示できる。ハイライトには、たとえば自分のペット、お気に入りの食べ物、アート、仕事ぶりなどさまざまなテーマを表示しておくことができる。

【略】

ストーリーズをアーカイブしよう―消えてなくなる心配がない

アーカイブ機能はまもなく全ユーザー向けに公開される。そのむねの通知があるはずだ。これはその時点で自動的に有効になっているが、設定からオプトアウトすることもできる。ストーリーズの保存画質はアップロードしたときと同じだ。アーカイブはプロフィール・ページからアクセスできる。ストーリーズのアーカイブと通常の投稿のアーカイブを切り替えることができるようになる。アーカイブには最新のものを先頭に時間の逆順でタイムスタンプが付与される。アーカイブ全体を一度にダウンロードすることはできないが、個別のコンテンツはダウンロードできる。アーカイブされたコンテンツから好みのクリップを選んでハイライト、直接のメッセージ、通常のフィードで共有できる。またダウンロードして現在のストーリーズとして配信することも可能だ。

これまでもユーザーはストーリーズが消える前にダウンロードしておくことがよくあった。しかしそのことを忘れてしまうことがあり、その結果コンテンツが失われたの同じことになっていたが、今後はその心配はない。

お気に入りの写真や商品をハイライトしよう

ハイライトを作成するには、プロリールタブの左側のNewをタップしてアーカイブからストーリーズを選ぶ。ハイライトのカバー画像を選び、名前をつける。ハイライトはストーリーズのスタイルの吹き出しのデザインでプロフィールのトップに表示される。フォロワーがタップすると通常のストーリーと同様に(ただしサイズは大きい)表示される。ユーザーが削除するまで表示されている。一部の写真を削除することはできるが順序を変えることはできない。

一つのストーリーズ・ハイライトには最大100件の写真またはビデオを保存できる。ハイライトの数に上限はないので、いくつ作成してもかまわない。ハイライトに100件以上保存すると、最初のクリップから順次ハイライトから削除され、アーカイブに移される。プライベートでも一切記録を残したくないというユーザーはストーリーズのアーカイブ機能からオプトアウトすればよい。

ストーリーズが永久に消えたままにならないということがわかれば、3億人といわれるユーザーがさらに多様なストーリーズを投稿するようになるとFacebookでは考えているようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramの連絡相手をMessengerに取り込める――Facebookが新機能テスト中

FacebookはInstagramとMessengerのコミュニケーションの進化をテスト中だ。新しい機能はInstagramの連絡相手をこれまでよりずっと簡単にMessengerに取り込めるようにする。もちろんこの機能はオプトインであり、ユーザーはオプションを有効にする必要がある。FacebookはこれまでもInstagramをFacebookの各種のサービスに緊密に結びつけようと一連の改良を行ってきた。たとえば、Instagram StoriesをFacebookにもクロス投稿する、InstagramアプリをFacebook本体から直接起動.するなどの機能だ。

今回のテストは一人のユーザーがInstagramとMessenger双方にアカウントを持っている場合、これまでより簡単にアプリの情報が同期できるようになることを目指している。

Messengerでは「友達」アイコンをタップして「Instagramに接続」という新しいオプションからInstagramの友達のリストを開き、Messenger内からこの友達にメッセージを送ることができる。またMessengerを初めて使う場合は、サインアップの際にInstagramの友達を連絡相手に追加できる。

ただしMessengerに友達としてインポートできるのはInstagramで相互にフォローしている相手だけだ。つまりInstagramでフォローしているだけの相手(企業など)がMessengerにむやみにスパムを送ってくるという心配はない。

Instagramによるメッセージは非常にポピュラーなので、新しいオプションは理にかなっている。この4月の数字でさえ3億7500万人がInstagram Directを利用している。 Instagramで相互にフォローしている友達ならMessengerでチャットするのもOKだろうとFacebookでは判断したようだ。

今回の動きは買収したプロダクトを本体に統合し、大きなエコシステムを作る上でFacebookがきわめて賢明な動きを見せてきた例だろう。Instagramユーザーの全員がMessengerないしFcebook本体のユーザーというわけではない。今回の統合の進化でユーザーが中でなんでもできる一層大きなソーシャルメディア圏が形成されつつある。

また2つのサービスのソーシャルグラフが統合できれば、いわば点と点をさらに効果的に結び、誰がどのように両方のサービスを利用しているかというデータも得られる。長期的にみれば広告プラットフォームとしての価値をさらにアップすることになるだろう。

FacebookとInstagramは新機能について特に公式発表をしていないが、われわれの理解するところでは、このテストが開始されたのは最近のようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramのビジネスプロフィール、2500万件を突破

Instagramがアナウンスしたところによれば、アクティブなビジネスプロフィール数が2500万を突破しているのだそうだ。6月の1500万から大いに伸びていることになる。

Instagramはさまざまなデータ(9月には、月間のアクティブユーザーが8億を突破し、デイリーでも5億となり、公告主も200万を突破したとアナウンスしていた)を公開してくれている。しかし今回の発表は、Instagramを顧客とつながるためのビジネスツールとして活用しようとする企業の増加を示すもので、非常に興味深いものだ。さらに、Instagramアカウントのうちの80%以上がビジネス・プロフィールをフォローしており、さらに2億人が日々ビジネスプロフィールをチェックしているという数値も明らかにされている。

ビジネスプロフィールを使えば、プロフィール画面で各種ビジネス情報を提供できるようになったり、詳細なデータ解析ができるようになっている。Instagramが、このビジネスプロフィールの機能を提供しはじめたのは1年半ほど前のことだった。そこからの急成長は注目に値する。

Instagramのビジネス部門でディレクターを務めるVishal Shahによれば、ビジネスプロフィールを外部のウェブサイトにリンクさせていない企業が50%に及ぶとのこと。すなわち、InstagramはInstagramとして完結する、ないし主要ビジネスツールとして利用する方式が主流となっているのだ。Instagramネイティブとして展開するビジネスプロフィールが成功をおさめているケースが多いのだそうだ。

ただ、ビジネスプロフィールが増加すれば、一般利用者からの注目を集めることが難しくなるということはあるのではなかろうか。Instagramの親会社たるFacebookでも、Facebookページを展開しても、オーガニックなアクセスを得ることが難しくなっているということがしばらく前から言われてきている。ニュースフィードの中で扱うコンテンツを増やしていることも、ビジネス利用者が埋没するきっかけとなってしまっている。

しかしShahによれば、Instagramでは状況が異なるとのこと。フィードやInstagramストーリーを充実させつつ、検索やハッシュタグを意識した投稿をすることで、効果的に大きな注目を集めることができるとのこと。

ビジネスプロフィールへのアクセスの3分の2は、プロフィールをフォローしている人以外からもたらされているらしい。Shahは、今後こうしたデータを詳細に分析するツールを用意することで、ビジネスプロフィールのさらなる利用拡大を目指していきたいとしている。

なお、オンライン広告をめぐっては、公告の透明性ということが大いに語られる昨今となっている。InstagramやFacebookなどの巨大プラットフォーマーが、誤った情報を提供することがあってはならないということが言われるようになった。Shahによれば、この点についてもInstagramはFacebookと連携しながら十分な注意をしているとのことだ。Instagramも、Facebookの展開する透明性イニシアチブ(transparency initiative)に参加していくことにしているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Facebook、フォローしているロシアの選挙妨害アカウントがわかるツールを提供へ

Facebookは、ユーザーがフォローしているFacebookページやInstagramアカウントがロシアの選挙ゴロと関係しているかどうかを知らせるツールを開発している。今年末までにFacebookヘルプセンターで提供予定のツールは、ユーザーがフォローしている、ロシアのInternet Research Agency(IRA)に関係のあるアカウントを表示する。

IRAはロシアのサンクトペテルブルグに拠点を置くグループで、ロシア政府と密接につながっている。2016年の米国大統領選挙で虚偽の情報を流して国の分断を促した組織として知られる。Facebookは将来の選挙への干渉を阻止するとともに、前回の選挙妨害についてもできる限り情報を明らかにしようとしている。

ただし、このツールはユーザーが実際にロシア人選挙ゴロの広告や投稿を読んだかどうかは教えてくれない。選挙妨害コンテンツに遭遇したFacebookとInstagramユーザーは1.46億人にのぼる。Facebookによると、ロシアの偽情報をフィードで直接見た米国ユーザーは2900万人だが、シェアされた記事を見た人が1.26億人、広告を見た人が1000万人いる。Instagramでは広告と記事をあわせて2000万人の米国ユーザーが偽情報を見ている。

ユーザーが見たり反応した妨害記事の全リストが提供されればもっと役立つだろう。それでもこのツールは、ユーザーがフォローしていなくても、記事を見たりクリックしたことのあるアカウントのリストを見ることができる。選挙妨害に関する上院聴聞会でFacebookの法務顧問 Colin Stretchは、「問題のコンテンツに接したかどうかを個別に特定して正確にユーザー伝えるのははるかに困難な作業だ」と語った。

議会はFacebookとGoogleとTwitterに対して、今日までに選挙妨害に関わる透明性の改善計画を提出するよう要求しているので、GoogleとTwitterがどのように情報を公開するかに注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

もうすぐInstagramでハッシュタグをフォローできるようになる

Instagramは少人数のユーザーを対象に新機能をテストしている。 Pippa AkramThe Next Webの報告によると、一部のユーザーはハッシュタグを検索してそのタグをフォローできるようになった。

かつてのInstagramは、コンテンツが注意深く収集されたコミュニティーという雰囲気だった。今やアルゴリズムによるフィードのおかげで、面白い投稿や風変わりなアカウントやニッチなコンテンツなどはフィードの奥深くに追いやられているように思われる。

代わりにInstagramは、ユーザーを引きつけるような投稿を前面に押し出そうとしている。赤ちゃんの写真や奇想天外な出来事、テイラー・スウィフトのニューアルバムのティーザー広告などだ。言い換えると、InstagramはちっちゃなFacebookになった。

これは解決策ではないかもしれないが、もしあなたが@ihavethisthingwithfloorsのファンで、それなのに画像がフィードに流れてこないというなら、もうすぐハッシュタグの#ihavethisthingwithfloorsをフォローできるようになる。

上のスクリーンショットにある通り、Instagramはフィードを大きく変えようとしているわけではない。これからも人気がある最新記事を選択していくだろう。しかしこれでユーザーはふたたび、ソーシャルグラフではなく自分の興味に基づいて何かをフォローできるようになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ロシアがFacebookに出稿したフェイク広告の一部を下院の委員会が公表、その画像もある

どれだけの量のロシアによるコンテンツがソーシャルネットワーク上に流通したのか、今テクノロジー企業はそれを探り当てようと焦っているが、正確な計量は不可能だろう。しかしここにご紹介する議会資料は、アメリカ社会に怒りと分断をもたらそうとした、外国勢力によるFacebook上の広告操作の、実態の一端を見せてくれる。

今日(米国時間11/1)下院の諜報委員会が、ロシア政府とつながりのある団体等が出稿したFacebookとInstagram上の政治広告の事例集を公開した。これらの広告はすべて、アメリカ社会の分断を教唆しており、政治的な個人攻撃臭のあるものも少なくない。同委員会は先月、Facebookが提供した3000件の広告をすべて公開すると匂わせたが、今回はロシア政府筋の出稿と思われる、人物ではなく政治的案件に関わる広告のサンプル25件にとどまった。読者がPDFを扱わずにすむために、本誌はそれらをここにまとめた。

下表でお分かりのように、あらゆるものが攻撃にさらされている。それらロシアからの広告は、極右と極左の両方、黒人人権活動家やムスリム、キリスト教徒、LGBTQの人びと、銃の保有者、そしてIvanka Trumpのジュエリー製品まで標的にしている。

ご存知のとおり広告費は、その広告が生成したインプレッション数とクリック数にほぼ比例するが、これらの広告の中には、それが1000ドルを超えたものも少なくない。もちろん、‘すべて’ではないが。

それらの‘成功広告’がどれか、それも分かっているが、ここでは広告の代表的な例だけでなく、それらのコストとターゲット層、そしてその成績を表にまとめた。これのWebバージョンとして、読者がソートできる表もあり、そこにはそれらの広告の画像へのリンクもある。お楽しみを!

〔ここに表が表示されない場合は、Webバージョンをご覧ください。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Shopify上のネットショップがInstagramのショッピング機能の利用をもっと簡単にセットアップできるようになる

誰でも容易にネットショップを開けるeコマースプラットホームの老舗で大手Shopifyが、Instagramブームに乗り遅れまいとしている。これまでも多様なショップ機能を提供してきた同社は今度、今年のホリデイシーズンに間に合うべく、ユーザーであるお店たちにInstagramの統合を提供する。Shopifyはこれまでも、Facebook MessengerやBuzzfeedなどを統合してユーザー店の販売チャネルを増やしてきたが、今回のInstagram統合もその一環だ。

Instagramのショッピング機能をShopifyは今年に入ってずっとテストしてきたが、今回の本番展開によって多くのユーザー店にその扉が開かれる。Instagramのショッピング機能は売りたい品目にタグを付けておき、それを買いたいと思ったInstagramのユーザーはInstagramの中からそれを売ってるショップに直行して買い物ができる。ShopifyがInstagramを統合したことによって、そのためのセットアップが簡単になり、Shopify上の自分の店から単純にその店の商品として品物をInstagramユーザーに売れるようになる。

Shopifyによると、Instagramは今すでに、Shopify上のお店の来客や売上を“強力に”押し上げている。これからは商品のセットアップを、お店とInstagramを行ったり来たりしなくてもできるから、売上増に大きく貢献するだろう。

今回の展開は数千店に限定するが、それをInstagram統合のテストと見なし、今後はもっとたくさんのお店…数十万店…に提供していく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

InstagramからFacebookへ、ストーリーのクロス投稿が可能に――Facebookのクローン戦略進化中

Facebookアプリの「24時間で消える」ストーリー機能にはまだあまり利用者がいない。しかし近くこの状態は変わりそうだ。われわれは先月、Facebookがポルトガルで「InstagramストーリーをFacebook本体に配信するオプションをテストしているのを発見した。さきほどFacebookはInstagramストーリーに Facebookストーリーと同期させる機能をアメリカのユーザー向けに追加したことを公式に確認した。まだこの機能が公開されていないユーザーも間もなく利用できるようになる。例外は企業アカウントで、こちらはFacebookストーリーの利用を許されていない。

InstagramはFacebookとストーリーを共有する機能を追加した。ユーザー名、プロフィール写真はプライバシー保護の観点からエモーティコンと黒いバーに変えてある]

Facebookの広報担当者がTechCrunchに説明したところによれば、「Instagramストーリーに投稿する際、誰でも簡単にFacebookストーリーにも投稿できるようになる」という。現在のところその逆にFacebookストーリーからInstagramストーリーへの同期はできない。ただし将来は可能になるかもしれないという。

このクロス投稿機能は2箇所に投稿する手間を半減させる。またローカルに保存して再投稿することにともなう画質の低下も防げる。最近Facebookは努力の中心をストーリーにピボットさせた。Facebook CameraやCamera EffectsプラットフォームによるAR効果の主たる投稿先はストーリーだ。今日の新機能の追加は、7月にスタートしたFacebookストーリーの出足が期待ほどでないことに対する強力なテコ入れだろう。

Facebook本体にSnapchat Storiesのクローンを追加することについて、「FacebookはすでにInstagramストーリーに加えてMessenger Day,、WhatsApp Statusもを持っているのだからムダだ」という批判も出ていた。またInstagramストーリーがリリース後わず2か月の2016年8月に1億ユーザーを獲得したのに対してFacebookストーリーのユーザー数はまだ公表されていない。現在Instagramストーリーのユーザーは2億5000万で WhatsApp全体とほぼ等しく、Messenger Daのユーザーも7000万となっている。

Instagram doesnでは2億5000万のユーザーの内訳を公表していない。つまりそのうちどのくらいが投稿し、どのくらいが閲覧しているだけなのかは分からない。しかしInstagramの母数の巨大さから考えて同時投稿機能によってFacebookストーリーに大量のコンテンツが流入してくることは確実だ。Instagramはウェブ版がリリースされデスクトップから写真を見るとことができるようになったが、ストーリーもデスクトップから投稿、閲覧できるようになる。【略】

将来はFacebookグループのどのアプリにも簡単にクロス投稿できるようになることを期待している。つまりFacebook、Instagram、WhatsApp、Messengerのどれを開いていても友達の動静がわかり、また1回の投稿ですべてのアプリのユーザーに自分が何をしているか知らせることができるようになるのが望ましい。Facebookがさらに賢くなれば、誰がどのアプリで何を見たかを判別し、たとえばInstagramですでに見た写真はFacebookでは表示しないようになるかもしれない。

Facebookの4つのストーリー・プロダクトが巨大なユーザーを集めていることはSnapchatに深刻な脅威を与えている。Instagramのストーリー・クローンのローンチ前、Snapchatのユーザー数の四半期成長率は17.2%もあったのに、o a 2017年の第2四半期にはわずか4.2%に低下してしまった。【略】

Facebookはいかに「人まね」と非難されようとこのクローン戦略を捨てる気はない。Facebookのデザイン責任者、Luke Woodsは先月開催されたTechCrunch Disrupt SFで講演した後、「Snapchatのセールスポイントをコピーすることを倫理的だと考えているか?」と質問された。Wooodsは「われわれはユーザーを第一に考えている。われわれは結果を重視する。ユーザーが目的を達成することを手助けするのがわれわれの役目だ。それに引き続いて〔特定の〕フォーマットが選択される」と答えた。

つまりユーザーが24時間で消えるストーリー的プロダクトを望むならFacebookはクローンだという非難にもプライドにもかまわず、それらを世界に向かって提供するということだ。統計の数字が示すところによれば、Facebookのユーザーはまさにストーリーのような「一定時間後に消えるスライドショー」的プロダクトを求めており、そのフォーマットをもともと誰が発明したかはまったく気にしていないようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、自分の投稿にコメントできる人を選択可能に

月間ユーザー8億人、日間ユーザー5億人の節目を祝ったInstagramが、迷惑コメントを防止するコメント管理機能を公開した。新しいツールは、Instagramに公開アカウントを持つユーザーが、コメントできる人を特定のグループやフォロワー、自分がフォローしている相手などに限定できるものだ。さらに、公開、非公開アカウント共に、特定のアカウントをブロックしてコメントできなくすることも可能になる。

これは、プラットフォーム上での嫌がらせ行為を防ぐ取り組みの一環であり、Instagramでは著しく攻撃的なコメントをブロックする自動フィルターも改善し、新たにアラビア語、フランス語、ドイツ語、およびポルトガル語のコンテンツにも対応する(これまでは英語のみが対象だった)。同社はこのシステムが時間を経て利用が増すことによって改善を続けると言っている。これは機械学習を使用していることを踏まえるとうなずける。

さらに同社は、5月に導入した心の病にかかわる支援の必要なユーザー向けに作られた機能も拡張した。もしあなたがInstagramを利用中に、誰かがライブビデオで救いを必要としているのを見付けたら、匿名で通報することができる。するとInstagramがそのユーザーにメッセージを送り、援助の手を差し伸べるとともに電話相談その他の支援サービスを紹介する。このプログラムは5月に一般投稿を対象にスタートしたが、このたび対象がライブビデオにも拡張された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagram、月間アクティブユーザー8億人を突破、日間アクティブも5億人に

Instagramは未だに急成長を続けている。前回データを発表してからわずか4カ月あまりで、月間アクティブユーザーを1億人増やした。同サービスを少なくとも月に一度は利用するユーザーが8億人いることを、月曜日(米国時間9/25)にニューヨークのイベントで同社が明らかにした。毎日サービスを利用しているユーザーが5億人いることも発表した。

Instagramが、節目の月間アクティブユーザー数7億人を公表したのは4月のことで、その4か月前は6億人だった。つまり、今も同じペースで増えていることになる。すでに膨大なユーザー数を抱える同サービスだが、成長のスピードは落ちておらず、親会社のFacebookをユーザー数で抜く道筋も見えてきた。

またInstagramはTechCrunchに、同プラットフォーム上の広告主が200万社に達したことも話した。3月には100万社だった。成長の大部分が中小規模の企業によるものだと同社は言っている。

ユーザーがInstagramでビデオを視聴した時間が前の年から80%以上増え、ユーザーの制作するビデオも増えている ―― 1日あたりの本数は前年比で4倍近い。

こうした数値は、プラットフォームであるInstagramに投資している誰にとっても勇気づけられるものであり、Facebookの壮大な野望にとっても同様だ。しかし、Instagramとユーザーの注目を奪い合う主要なライバルであるSnapchatにとっては落胆させられるデータだ。Instagramのとどまるところを知らない成長は、ストーリーズを始めとするSnapchatのいくつかのユーザー体験を、Instagramが模倣、実装したことによるところが大きい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagramのライブビデオに顔フィルターが来た

今日(米国時間9/21)、Instagramはアプリからライブストリーミングする際に顔フィルターが使えるようになったと発表した。Instagramにはすでに顔フィルターがある。顔を認識してその上に各種の効果を表示するフィルターは去る5月に追加されている。しかしこれまでは顔フィルターを利用するためにはまずビデオないし写真を撮影しておく必要があった。顔フィルターを適用してからInstagram Storyに公開する手順だ。

今回のアップデートで、既存の顔フィルターはすべてライブストリーミングで利用できるようになる。またライブストリーミング専用の顔フィルターも登場した。これはタップ一つで顔にサングラスを掛けさせるもので、ちゃんとレンズに景色が反射する。このエフェクトは来週中ライブストリーミングに限られるのですぐに試してみたいならライブ動画を公開する必要がある。

サングラス・フィルターなどの顔フィルターはライブストリーミングのスタート前でも実行中でも適用できる。利用法は簡単だ。Instagramのライブビデオの画面で右下隅の顔アイコンをタップするだけでよい。フィルターの公開は今日からスタートするが、世界の全ユーザーに行き渡るまでには「数週間かかる」と
Instagramは言っている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

セレブを含む数百万のInstagramアカウントの個人情報をハッカーが盗んで売っている

[↑Selena Gomez]

今週初めにハッカー集団がInstagramの600万のアカウントの電話番号とメールアドレスをバグを利用して盗み、その情報を今、Web上で売っている。

ハッカーたちは主に、セレブなどいわゆる名のあるユーザーをターゲットにし、たとえばSelena Gomezは、アカウントを2日前にハックされた。彼らはInstagramのシステムのこの欠陥を利用して、Gomezの元カレJustin Bieberのヌード写真を、彼女の1億2500万のフォロワーにポストし始めた。

ハッカーたちからDaily Beastに送られてきたリストには、セレブやスポーツ選手、メディアの人気者など、およそ1000名の有名人が載っていた。

無名の人たちの情報も盗まれ、その巨大なデータ塊はビットコインで1件につき10ドルで売られているという

Instagramは、そのセキュリティバグの存在を認めたが、被害者であるユーザー数は少なめに言っている。

InstagramのCTO Mike Kriegerは曰く、“被害に遭ったアカウントを具体的に特定することはできないが、アカウント全体の小さなパーセンテージであったと信じている”。

Instagramは7億あまりのアカウントにサービスしているが、600万はそれだけ見れば決して小さな数ではない。しかもその多くは、人気者たちの電話番号やメールアドレスではないか。

しかし、ハッカーからの情報を売っているサイトDoxagramは、今ダウンしているようだ。Instagramの努力でサイトが閉鎖されたのか、それは分からないが、本誌は今問い合わせているところだ。

情報を売るサイトが使えなくても、まだハッカーたちの手元には有名人アカウントのコンタクト情報などがある。それらをほかの方法で売ることもできるだろう。すでに誰かが買って、Web上にばらまいているかもしれない。

Instagramによると、その後問題を修復し、今は警察の捜査に協力しているそうだ。それでも、そのバグはInstagramのシステムの脆弱性を暴露したのだから、個別の問題を直すだけでなく、もっと抜本的なセキュリティチェックが必要なのではないか。

Kriegerはこう書いているけどね: “コミュニティの安全は最初からInstagramの重要課題であり、われわれはInstagramをより安全な場所にするために日々コンスタントに努力している。今回の事件は、まことに申し訳ないと思っている”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Instagramではもっとクリエイティブなやり方で写真やストーリーにお返事できる

Instagramが、またやりました。今度は、誰かがプライベートな会話で写真やビデオを送ってきたら、その写真などにいたずらをして、クリエイティブな返事ができるのだ。しかも会話の筋道は、失われない。

写真やビデオを受け取ったら、その会話のスレッドで返事(reply)ボタンを押す。すると写真が上右隅のステッカーに換わる。それをそこに置いたまま、返事で話の続きをする。

あるいは、そのステッカーをいろいろ動かしたり、傾けたり、その周りに飾りを描いたりできる。ビデオの場合は、最初の場面のスクリーンショットがステッカーになる。

右上のステッカー(上図左)をタップすると、それが画面の上半分を占領する(上図中)。下半分には、自分の自撮り(セルフィー)を入れられる。写真共有アプリにFrontbackってのがあるけど、それは目の前のものを撮って、それに対するリアクションを自撮りで送る。今回のInstagramの機能はそれと同じで、本来の話の筋道(コンテキスト、文脈)とリアクションの両方を送れる。

でももちろんInstagramならフィルターも使えるし、自分の写真の上にお絵かきをしたり、ステッカーを貼ったり、テキストを書いたり、いろいろなクリエイティブなツールをすべて一緒に使える(上図右)。リアクションも、写真以外にビデオ、ブーメラン、フィルターをかけた自撮りなどで送れる。

しかも今度の新しい返事(リプライ)の仕方は、ダイレクトメッセージ以外にも使える。たとえば何かのストーリーを見ているとき、画面下のテキストフィールドにテキストを記入したり、あるいは画面左下のカメラのアイコンをタップすれば写真やビデオを送れる。自分のストーリーを今見ている人から、さまざまなリプライが来るのだから、すごく嬉しいだろうな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

FacebookとInstagramにデザイン・アップデート――iOS、Androidアプリが読みやすくなる

Reddit、Messenger、線描画からヒントを受けてFacebookがサイトのデザインの改革に乗り出した。これよってニュースフィードは読みやすくなり、クリックやコメントもしやすくなると期待されている。特に投稿に対するコメント・スレッドの開始と終了の場所がいまよりはるかにわかりやすくなっている。一方、今日(米国時間8/15)、Instagramもデザインのアップデートを受け、コメントがスレッド化され、公開で会話ができるようになった。

Facebookは定期的にユーザー・インターフェイスを見直しており、意味のない飾りや重要性の少ない機能を削除してすっきりした読みやすいデザインを目指してきた。Facebookの画面には時間の経過とともに白地が増えている。これはごたついたデザインでを疲れさせることを防ぎ、友達の投稿など重要な要素をさらに目立させる効果を狙っている。

Facebookのデザイン・チームは「われわれは見場をよくするためにデザインの細部をいじりまわさない。何十億もの人々が毎日このサイトを使うことを考えて、少しでも使いにくさを減らすことがわれわれの目標だ」と書いている

FacebookとInstagramのアップデートは iOS版Android版共に数週間以内に全ユーザーに行き渡るはずだ。

Facebookコメント

FacebookはMessengerの会話のバブルスタイルを採用する。これにより投稿に対するコメント・スレッドがさらに明瞭になる。同時にMessengerにおけるようなリアルタイムでの活発な会話を促進する狙いもある。Facebookではコメントをさらに活発化させるためにfリアルタイムの会話が行われる場合、専用のチャット窓を開くテストを行っていた。

ナビゲーションと「いいね!」ボタン

Facebookではナビゲーションやリアクションのためのボタンを大きく、見やすくした。 ここでは内部を着色せず線描スタイルのデザインが用いられている。ニュースフィード、ビデオ、マーケットプレイス、いいね!、コメント、シェアのボタンがすべてこのスタイルになっている。また「お知らせ」は独特の地球儀のアイコンを止めて、もっと標準的な鐘のアイコンに変えられた。この変更でアイコンが目立たなくなったともいえるが、Facebookではユーザーの気を散らす要素を減らし、コンテンツそのもの集中させたいようだ。

可読性を向上させる努力としては、テキストのコントラストがアップされると同時にプロフィール写真が正方形から円形になり、スペースを取らなくなり、同時に印象を和らげようとしている。「もっと読む」などの文字やリンク先プレビューはやや大きめになり、さらに多くのクリックを誘うことを狙っている。これにより外部サイトを開く回数が増えるかもしれない。ただしFacebookでは今回のアップデートは「トラフィックの増大が狙いでない」としている。外部サイトへのリンクも見やすくなり、ユーザーがニュースメディアと間違えて紛らわしい悪質サイトを開いてしまう可能性が減少した。

サイトマップにおける現在位置の明確化

Facebookではトップのニュースフィードから何層にもわたってレイヤーが重ねられているため、ユーザーが「自分の現在位置」を見失わないようにすることに力を入れている。新しいデザインでは階層を戻るために黒丸を並べたはっきりしたボタンが設置された。【略】

デザインの倫理

Facebook、Instagramのデザイン・アップデートはもちろんエンゲージメントを増大することが目的だ。そこでこうしたデザインの改良を律する倫理がどのようなものかが問題となる。単に「ネズミ罠を改良する」だけで社会に対して利益をもたらせるだろうか?

Googleで以前デザイン倫理を担当していたTristan HarrisのTED講演によれば、ソーシャルメディアではエンゲージメント拡大のために最適化を行いすぎると、サイトが強い中毒性を持つようになり、かえって有害となるという。

私は数年前からFacebookのトップ、最高プロダクト責任者のクリス・コックスやニュースフィード担当副社長のアダム・モッセリに「本質的に広告ビジネスであるために引き起こされるネット中毒の防止ないし最小化のためにFacebookではどのようなリサーチを行っているのか」と何度か尋ねている。残念ながらこの問題に高い優先順位を与えていることを証拠だてるような直接の答えは得られなかった。

ただしFacebookがユーザー体験に気を配っていることは確かであり、私のインタビューに対してコックスは「われわれがこうした規模にまで拡大した以上、ソーシャルメディアが世界をより良い場所にするために何ができるのか注意深く検討すべき時期に来ている」と述べた。しかし「良い」ことを狙うのは往々にして「やり過ぎ」になりかねない。

将来、ソーシャルメディアのアプリは、単に使いやすさを追求するだけでなく、使いすぎも注意してくれるようになるべきかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iPhoneで撮影した写真をInstagramで紹介――@appleアカウント登場

Appleは先ほどInstagramに公式アカウント、@appleを作った。しかしこれはよくある企業のプロモーション用アカウントではない。AppleはいまさらiPhoneをプロモーションする必要がない。ネット上にAppleの製品の写真は嫌というほどあふれている。@appleはiPhoneで撮影された写真を紹介する場所だ。

いろいろな意味でこのInstagramアカウントはiPhone写真をプロモーションするShot on iPhoneキャンペーンの拡張だ。iPhoneという製品の写真ではなく、iPhoneで撮った写真をプロモーションするにはInstagramは理想的なプラットフォームだろう。

iPhoneで撮影される写真は毎年1兆枚にもなる。世界中でこの瞬間にも多くの人々がiPhoneを使ってユニークな写真やビデオを撮影しているわけだ。そこでAppleではiPhoneカメラの優秀性と同時にiPhoneユーザーの創造性のショーケースにもなるような場所を作ることにした。

@appleに対する最初の投稿から判断すると、このアカウントのAppleのキュレーターはiPhoneで撮影された優れた写真を探し、撮影者にコンタクトして許可を得た上でこのアカウントに再投稿している。つまりApple自身が撮影した写真ではない。

このアカウントにはいくつか興味深い点がある。まずAppleは最近Instagramに追加されたギャラリー機能を最大限に利用し、一度に5人にクリエーターの作品を紹介している。それぞれのクリエーターのInstagramページはキャプションに明示されている。

次に、Appleは一度にいくつもの写真を紹介するためにビデオを用いることがあり、サウンドを追加したりクリエーターにインタビューしたりしている。短いサウンドバイトはHumans of New Yorkを思わせる。 AppleではInstagram Storiesも同様のフォーマットで利用している。

3番目に、Appleはアカウントのプロフィールと各投稿に#ShotoniPhoneというハッシュタグを付加している。AppleはこのハッシュタグをiPhonerユーザーに普及させ、ある種のポップカルチャーに仕立てたいようだ。これまでにも@ihavethisthingwithfloors などInstagramのハッシュタグから多くのミームが生まれている。

@appleはAppleとして初めてのInstagramアカウントではない、@applemusicはすでに220万のフォロワーを持っている。またInstagramにはApple MusicとApple Watchの広告も掲載されている。しかしAppleがInstagramに本来の使い方によるアカウントを作ったのは興味深い。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ネットいじめに関するイギリスの大規模調査によると、InstagramとFacebookがいじめ最多の場所

イギリスのいじめ防止団体Ditch The Labe今年度の調査によると、2017年でネットいじめがもっとも多いサイトはInstagram、そしてFacebookが僅差で二位だ。今年の調査は12歳から20歳までの標本10020名の回答を集めたが、統計学的にはこれだけの標本数があれば、ネット上の有害な疫病の広がりの現状を、正確に反映したデータが得られたと言える。

いじめ被害の経験者の比率は、Instagramではユーザーの42%、Facebookでは37%、Snapchatでは31%だった。利用経験が92%と最大のYouTubeでは、いじめ経験は10%と比較的低い。

そのほかに、こんなデータもある:

  • 回答者の50%がいじめの被害を経験している。
  • 10%が、先週、いじめ被害を経験している。
  • いじめ被害経験者の50%は容姿についていじめられている。
  • いじめ被害経験者の24%が個人情報をネット上で共有している。
  • 27%が自分の意に反して写真やビデオを共有されている。
  • 18%が正しくないプロフィール情報を流布されている

この調査報告書には、いじめる側の心理に関する深い探究もある。調査はいじめを客観的に定義していないが、そんな主観的な回答において、回答者の12%が、誰かをいじめたことがある、と答えている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))