Facebookの企業買収がまずいことになっている

あなたのスタートアップを誰に売るべきだろうか。Facebookと、Facebookが以前買収した企業の創業者のケースは、マーク・ザッカーバーグと彼の会社に買収されることがどんなことになるのかを如実に物語っている。最も尊敬と願望に満ちた買収の一つとされたWhatsAppの買収から5年、一連のスキャンダルでFacebookのM&A部門のイメージは地に落ちた。これにより、事業をFacebookに売却するよう起業家を説得するのは難しくなったかもしれない。またはFacebookは今後の買収で、より多く支払ったり、契約に自主性の保証を盛り込んだりすることを余儀なくされるかもしれない。

WhatsApp’sの創業者は、利益を出すように強いプレッシャーを受けている中でFacebookを去った。Instagramの創業者も自主性が脅かされているとして辞める。そしてFacebookは過去数年、10代に人気のQ&AアプリTBHやフィットネストラッカーMoves、ビデオ広告システムLiveRail、音声操作デベロッパーツールキットWit.ai、そしてまだ人気があるモバイルアプリデベロッパープラットフォームParseなどを含む買収した事業を廃止している。

Facebookユーザーはこうした事実を知らないかもしれないし、関心もあまりないかもしれない。しかし、Facebookが新出の競争相手や補完的なサービスを次に買収しようとするときは、これは困ったことになるかもしれない。

WhatsAppとの約束は反故にされた

問題の深刻化は、WhatsAppの共同創業者Brian Actonが1年前、2014年に行われた220億ドルの買収からもらうことになっていた報酬を受け取る前にFacebookを去ったことに始まる。Actonはターゲット広告を嫌っていて、FacebookはWhatsAppに対しターゲット広告にこだわらないとActonに言い、その点に関しザッカーバーグは譲歩していた。Actonは事業売却にあたり、もしFacebookが同意なしに収益化のスキームを実行した場合、共同創業者の残りの株式報酬がただちに支払われるとの条件も付けていた。GoogleもWhatsApp買収に関心を示していたが、FacebookがWhatsAppの自立を約束したことで、この買収案件がまとまった。

WhatsAppのもう1人の創業者Jan Koumも、Facebookがアプリを収益化しようとし、またプライバシーについても影響を与えているとして緊張状態が続いたのち4月にFacebookを去った。Actonは株式報酬8億5000万ドルを受け取らずに辞めた。自由はそれだけの価値があり、束縛というのは堪え難いものだったに違いない。ForbesのParmy Olsonとの今日のインタビューでActonは、Facebookが買収をEU議会に認めてもらうためにWhatsAppのユーザーデータを統合しないと彼に約束したときの詳細を明らかにした。Facebookはその後、約束を破り、紙幣をプリントして生み出しているような会社にとっては少額といえる1億2200万ドルの罰金を払い、ハッキングを続けた。

ActonはFacebookを去るにあたり、買収時に付けていた株式報酬の条件を実行に移そうとしたところ、Facebookはただ収益化を実験しているだけで“実行”してはいないと主張した。Actonは訴訟を起こすことを選ばず、ただ去り、そして“Delete Facebook(Facebookを削除しよう)”とツイートした。Koumは株式報酬を受けるために少しだけ長くとどまった。しかしこの2人が去るやいなや、WhatsAppは課金ビジネスをスタートさせ、来年にはInstagramのStoriesに似たStatusに広告表示も行う予定だ。ユーザー数の伸びが鈍化し、ユーザーがStoriesに移り、そしてニュースフィードに広告を盛り込めなくなったFacebookの収入の問題が、WhatsAppの収益化という形になって現れたわけだ。

これから分かるのは、Facebookが自社の都合を優先するために買収先の創業者との約束を反故にするということだ。

消えたInstagramの自主性

Instagramの共同創業者Kevin SystromとMike Kriegerは今週、Facebookを退職すると発表した。消息筋がTechCrunchに語ったところでは、プロダクトの方向性をめぐりザッカーバーグと相入れなかったためだ。2012年のInstagram買収時、ザッカーバーグは10億ドルで交渉した(Facebookの株価が下がったことにより、ディールがクローズしたときは7億1500万ドルだったが、その後株価が上昇し40億ドルになった)。この買収には、Instagramのブランドとプロダクト路線に関して独立性が維持されることも盛り込まれていた。

ザッカーバーグは5年間、売却は行わないことを約束し、契約の内容通り創業者たちはInstagramに残っていたーシリコンバレーでは稀だ。FacebookがWhatsAppを買収しようとした際は、Instagramの自主性に言及していた。そしてFacebookのエンジニアリング、セールス、採用、国際化、そしてスパム対策チームでもって、Instagramはユーザー10億人という巨大な存在に成長した。

しかし、繰り返しになるが、Facebookは成長と経済面で困難を抱え、これがザッカーバーグの心変わりを促した。インスタグラムは流行っていたが、10代におけるFacebookの人気はガタ落ちだった。FacebookはInstagramのノーティフィケーションとセッティングタブの中に、Facebookに戻るアラートやリンクを表示するという強硬策に出た。一方で、InstagramとFacebookにまたがって写真を投稿できるようにしていた機能からInstagramを取り除き、InstagramへのショートカットがFacebookのブックマークメニューから削除された。

それからザッカーバーグは今年半ば、彼の親しい友人でNews Feedの前VPであるAdam Mosseriという忠臣をInstagramの新たなプロダクト担当VPに任命した。組織改造では、SystromがFacebookのCPO、Chris Coxに報告する体制となった。以前はInstagramのCEOは、CTOのMike Schroepferにテクニカル的なことを報告していたのを除き、かなりザッカーバーグに直接コンタクトをとっていた。この間にマネジメントのレイヤーを加えたことで2人の関係は悪化した。買収して6年、Facebookが約束を破り始めたのに伴いInstagramの自主性は低下し、創業者は去った。

これから分かるのは、Facebookは契約にかかわらず買収を利用することがあるということだ。

Oculusの視野は狭くなっている

Facebookが2014年にバーチャルリアリティ会社Oculusを買収したとき、ザッカーバーグはOculusは次の素晴らしいコンピューティングプラットフォームだと宣言した。統合は予想したより時間がかかった。これにより、OculusはVRコンテンツクリエイターに資金を提供することを余儀なくされた。というのも、ビジネスとしては不安定な状態だったからだ。OculusはFacebookにとって金がかかる事業であり続け、Facebookは後に精算されることを願っているに違いない。

しかし、その一方で、Oculusの共同創業者は舞台から消えた。Brendan IribeとNate MitchellはOculusを率いるという立場から、PC VRとRiftハードウェアチームを統括するVPという、成長プロダクトの中ではかなりオタクっぽい立場へと追いやられた。Xiaomiでハードウェアリーダーを務めたHugo BarraがOculusを管理するVRのVPとして迎え入れられ、彼はFacebookの広告担当の前VP、 “Boz” ことAndrew Bosworthにーザッカーバーグのハーバード大学在学時からの長年の友人で、Facebookのハードウェア全般を手がけているー報告するようになった。

Oculusの発案者であるPalmer Luckeyは昨年、Luckeyが反ヒラリー・クリントンのグループに資金援助を行なっていたことをめぐりFacebookと分裂した後、Facebookを去った。Luckeyは「私の行動がOculusとOculusのパートナーに悪影響を及ぼしたことを深くお詫びします」と謝罪の言葉を述べた。

あまり知られていないJack McCauleyも買収からわずか1年後、自分のVRラボを立ち上げるとしてFacebookを辞めた。悲しいことに、Oculusの共同創業者Andrew Reisseは2013年、買収が発表されてから2カ月後に警察に追跡されているときに車両にひかれて死亡した。そして最後の共同創業者Michael Antonovはソフトウェア設計の責任者だったが、Facebookが明らかにしたところによると、最近Facebook内の人工知能インフラを扱う部門に移った。

今日(9月26日)初めて、Oculusの開発者会議は共同創業者がステージにいない事態となった。明らかに、プロダクトをスケール展開し収益をあげるのに必要とされるスキルは、プロダクトを生み出すのに必要とされるスキルとは異なる。Oculusの経営や消費者に受け入れられているさまは、Facebookが買収した企業の創業者をいかに扱っているかを物語らない。

軌道修正

Facebookがもし、スタートアップにとって魅力的な事業売却先と映るようにして将来の買収案件を確かなものにしたいのなら、行動を起こす必要がある。私が思うに、ザッカーバーグかMosseri(おそらくInstagramの次期リーダーに指名される)が、今後のInstagramとWhatsAppに関して人々が不安に思っていることについて声明を出すべきだろう。というのも、この2つのサービスは人々の生活で重要な位置を占めていて、声明を出すことで変更したくないプロダクトのアイデンティティのコアを確立することになる。繰り返しになるが、InstagramとWhatsAppを使う15歳はそんなことは我関せずだが、今後の買収を考える時にはそうもいかない。

これまでのところFacebookは、創業者vsFacebookのさらなる対立をなんとかコントロールしてきた。今日、Messengerの前VPで現在FacebookブロックチェーンチームにいるDavid Marcusが、ActonのForbesとのインタビューを批判する内容のメモを公表し、ザッカーバーグはWhatsAppの自主性を守ろうとしたと主張した。「私のことをオールド・ファッションと呼んでもいい。しかし、あなたを億万長者にした人や会社を責めている。あなたを何年も守り、養ってきたものに対する前代未聞の仕打ちだ。なんと卑劣なことだ。実際、卑劣さではまったく新しいスタンダードだ」と書いている。

Posted by David Marcus on Wednesday, September 26, 2018

しかしこれは、Facebookにとって今買収を有利に進めていく上では役に立たない。Marcusは「私が関わっている範囲で、そして以前起業家・創業者だった者として、私が働きたいと思った大企業、そして私が仕えたいと思ったリーダーは他にいない」と記し、買収によって得られた機会や、買収された企業の創業者が過去にかなり長く社にとどまったことにも触れた。にもかかわらずだが、なぜFacebookが彼にとって働きたい会社なのか、どうやって創業者たちが実際に何十億もの人々の生活に触れているのか、いかにTwitterやGoogleのような買収をする企業が買収した会社を解散させ、そうした会社の創業者たちがすぐ社を去っているのかにフォーカスした方がより生産的だった。

買収はFacebookをディスラプトから守ってきた。このままだと、その戦略が危機に瀕する。これから出てくる素晴らしい起業家の目に、Facebookに会社を売るというのは起業家やプロジェクトがローラーでならされれてしまうことだと映れば、小切手のゼロが増えるだけでは不十分となる。

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(翻訳:Mizoguchi)

Instagramの共同ファウンダーがFacebookを去った理由――ファミリー企業運営の舵取りは難しい

 

マーク・ザッカーバーグはFacebookが世界最大のソーシャルメディアに成長した後すぐに、ユーザーは決して均一ではないし、Facebookのみによって世界一の座を永久に保持できるわけではないと気づいたようだ。そこで有力なライバイルを片っ端から買収してFacebookグループに加えるという戦略が生まれた。この「グループ戦略」はどちらにとってもメリットのあるウィン-ウィンとなるはずだった。

しかし今週、Instagramの共同ファウンダー、ケビン・シストロムとマイク・クリーガーは唐突に Facebookを離れた。これにより買収した企業を以前のまま独立に運営させるというある種の放任主義が結局は機能しないことがはっきりした。

大型買収がスムーズに進むことはめったにない。つまりInstagramを2012年に $10億ドルで買収した後、シストロムとクリーガーを6年間もグループ内に留めることができたのはFacebookの功績といわねばならない。

テクノロジー企業の買収に関していえば、6年というのは永遠に近い長い期間だが、一方で買収後もグループの枠内でスタートアップを成長させていくというFacebookのビジョンに照らせば短すぎる。

Facebookファミリー

スタートアップとエンタープライズという2つの世界の「いいとこどり」のアプローチが目指したのはこういうことだ。つまり、スタートアップがFacebookファミリーに加わっていれば自由な経営が許されると同時に、潤沢な資金に加えてエンジニアリングやマーケティングその他の経営リソースも確保されるはずだった。

WhatsAppの場合、 共同ファウンダーのJan Koum は4年、Brian Actonは3年半でFacebookを去っている。WatsAppを190億ドルで買収したのは2014年だったが、その後のVRのOculusを買収でも共同ファウンダーのPalmer Luckyを政治的紛争で、Brendan Iribe(人事刷新)でそれぞれ失っている。現在はGoogle出身で元Xiaomiのバイスプレジデント、Hugo BarraがFacebookのVR担当バイスプレジデントだ。

通常のテクノロジー買収なら6年といわず3年でも買収先スタートアップのファウンダーを引き止めておければ十分な成功だ。しかし多くのファウンダーは連続起業家であり、たとえ買収によって一生困らないほどの大金持ちになっても起業を止めることはない。何かを作ること、それを完全に自由に運営すること、急成長させることにはなんともいえないスリルがあるという。しかしこうしたことは買収後はすっかり変わってしまう。スタートアップのファウンダーは完全なボスだ。大企業の社員からファウンダーになるのも心構えの大きな変化を必要とするが、その逆となるとさらに難しい。買収されたスタートアップが親会社の成長戦略の重要な柱を担う場合はなおさらだ。

Facebookはグループ企業の自治を約束してこの衝撃を緩和しようとした。

事実2人の共同ファウンダーは大きな裁量権を維持し、シストロムはInstagramの顔の役割を果たしてきた。情報によれば、シストロムはすべての広告を自分で承認していたという。この点はFacebookの取締役に就任したKoumの場合も同様で、Koumは WhatsAppの買収を「提携」と呼んでいた。ファウンダーたちは Facebookの買収後も会社の運営権の掌握を強く求めていた。

WhatsAppのファウンダー、Jan Koumは買収後、Facebookの取締役会に加わったものの、巨大企業の管理圧力には勝てなかったと言われる

運営の独立vsFacebookの利害

しかし「経営の独立」は結局機能しなかった。

WhatsAppとInstagramの4人のファウンダーたちはやはりスタートアップを彼らのビジョンに沿って成長させようとし、その点を原因としてすべてFacebookを去ることとなった。【略】

InstagramでもWhatsApp同様、シストロムとクリーガーはFacebookの経営陣と対立することになった。TechCrunchのJosh Constine記者の詳しいリポートによれば、Facebookはスタートアップの「独立性を弱めようとした」という。これが共同ファウンダーの不満を呼び、最終的には唐突な辞職を招いた。

シストロムの辞職にあたっての短いメモはこの点をぶっきらぼうに強調したものとなっている。こうした離職声明にはザッカーバーグとシェリル・サンドバーグを始めとするFacebookのトップへの感謝の言葉が置かれるものだが見当たらない。その代わりシストロムは「クリーガーと私は好奇心と創造性を再び発揮して新しいプロダクトを作ろうと考えている」と述べている。

Facebookによる2012年の買収後もシストロムはInstagramの顔を務めてきた

全体としてみればFacebookはファミリー企業の独立性の維持に努力してきたほうだろう。しかし4人のファウンダーが去ったことでも分かるように優秀な起業家は檻に入れておくことも手なづけることもできないものだ。しかし数十億ドルの買収ともなれば支払った側はそれに見合うだけ長く人材を引き止めておきたいと考える。Facebookは少しルールを曲げてもスタートアップの独立性を尊重し、ファウンダーの引き止めを図った。しかし永久に重力に逆らっていることはできなかった。

ファウンダーを失ったといってもFacebookはInstagramの買収で空前の成功を収めている。 Instagramのユーザーは買収時点で3000万人程度だったが、今や10億人だ。WhatsAppも買収時の4億5000万人から15億人へと3倍以上に成長した。

今後の見通しにあたって重要な点はFacebookの生え抜きチームはファウンダーが去った後のファミリー企業を以前同様に成長させていけるかどうかだろう。ファウンダーが去ったことによる才能の空白もさることながら、企業文化が変化すれば大きな打撃になりかねない。買収した企業はあくまでFacebook本体とは異なる存在だとユーザーが認識させておく必要があるからだ。そもそもFacebookがこうしたスタートアップを買収したのはその点が狙いだった。ソーシャルネットワークをとFacebookがイコールになってはならない。そうなればユーザーは飽きてしまうだろう。

画像: Saul Loeb / AFP / Getty Images

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滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、動画投稿のタグ付けをテスト中

Instagramは、投稿したビデオに写真と同じように友達をタグ付けする機能をテストしている。TechCrunchが情報を入手し、同社もこれを認めた。タグ付けの方法は写真と似ているが、ボタンを押すとコンテンツ内に名前のリストが表示されるではなく——ビデオでは難しい——ボタンをクリックするとタグ付けされたユーザー名のリストが表示される。

このボタンを押すと “People in this Video”[このビデオに写っている人]というページが開き、そのビデオに登場したユーザーや、投稿者が伝えたいユーザーのリストが表示される。

これらのビデオは、写真と違いタグ付けされたユーザーのプロフィールページに表示されることはないようだ。ただし、将来は載るかもしれない。

また、ビデオタグ付けはInstagramのウェブ版では利用できない。モバイル版だけだ。

Instagramはこのテストについて多くを語ろうとせず、本格的展開の計画についても明らかにしなかった。この機能はテストに参加しているユーザー以外は利用できない

同社は、現在この実験を「ごく一部のユーザー」を対象に行っていることは話した。

「われわれはInstagramの体験を向上し、ユーザーを愛する人やモノと引き合せる方法を常にテストしている」と広報担当者が声明で語った。

Instagramユーザー @cablegirlsrdに表示された画面

Instagramh2013年に写真のタグ付けを導入し、後に商品のタグ付けストーリーでの友達のタグ付けも可能にした。しかし、2013年6月にビデオがやってきたあとも、Instagramはそこに友達をタグ付けする正式な方法を提供しなかった。代わりに、コメントで友達を参照して通知が届くようにすることをFAQで薦めていた

しばらくの間はそれで十分だったかもしれないが、昨今ビデオはInstagramプラットフォームに不可欠な要素となってきた。特に最近同サービスでは、ユーザーインターフェースを通じてビデオの発見を促し、ユーザーを最新製品であるIGTVに誘導したり、ビデオチャットセッションで多くのグループをつなぐ方法を探っている。

つまりビデオのタグ付けは、かなり遅くなったものの、当然の次期ステップだ——そしてタグ付けされたユーザーが通知を受けてアプリを開くことで、エンゲージメントを高めることができる。

この機能は、写真に続いてショッパブルなビデオも可能にし、Instagramのインフルエンサーが好きな商品や場所のビデオを投稿することで、それらのブランド自身のInstagramアカウントにファンを組織的に誘導できるようになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

FacebookとTwitter、イランとロシアの関与が疑われる数百ものアカウントを削除

Facebook は“不審な動き”があったとして数百ものアカウントやページを削除した。こうしたアカウントやページのネットワークは表面上は独立した体裁をとっているが、実際のところはロシアやイランの中央がコントロールしている。これらアカウントのいくつかは1年も前に確認されていた。

Facebookのサイバーセキュリティ政策責任者Nathaniel Gleicherの投稿によると、同社は主に3つのネットワークについてモニターし、セキュリティ会社FireEyeの助けを借りながらまとめる作業を行なった。このまとめについてはFireEyeが別途、分析を明らかにしている。

注目すべきは、今回削除されたもののほとんどが今年行われる中間選挙の操作にフォーカスしているのではなく、幅広い話題や明らかな目的を扱っているということだ。共通するテーマは政治的世論を動かすことで、これはオハイオ州にとどまらない。

たとえば、あるページは移民が起こす暴力について注意を喚起しようとしている団体と称している。しかし実際はこのトピックで世論を操作しようと企んでいる影の大きなグループがページを運用している。このネットワークをたどっていくとイランにつながるようで、FireEyeの言葉を借りると、“イランにとって都合のいい特定の米国のポリシーや、反サウジ、反イスラエル、親パレスティナのテーマ”を含む宣伝をしている。

Facebookがまず指摘したネットワーク“Liberty Front Press”はFacebook上に74ページ、70アカウント、3グループを、Instagramには76アカウントを有していた。Facebookのとあるページには15万5000人のフォロワーが、Instagramには4万8000人のフォロワーがいた。こうしたページは通常、中東に関する政治的な意見を展開していて、ごく最近になって米国にも対象を広げた。彼らは2015年1月から今月までの間に広告に6000ドルを費やしている。

このネットワークに関係する別のネットワークではまた、サイバー攻撃やハッキングに関与していた。そのネットワークのFacebookでの12ページと66アカウント、Instagramでの9アカウントはニュース機関を装っていた。

3つめのネットワークは、2011年からアカウントを開いている。中東でもコンテンツを扱っていて、中東そして米国と英国の政治問題について扱っていた。168ページ、140ものFacebookアカウント、そして31のInstagramアカウントを有し、最大のネットワークだった。思い出した読者もいるだろうが、ロシアのIRAアカウントの削除はたったの135だった(本格的な調査ではもちろんこの数字はさらに大きなものだった)。

このネットワークはFacebookで81万3000ものフォロワーを、Instagramでは1万ものフォロワーを抱え、2012年から今年4月にかけて広告に6000ドルを使っていた。お気づきだろうが、これはFacebookが“不審な動き”があるとして調査対象となっていたネットワークから広告収入を得ていたことを意味する。この点について私はFacebookに説明を求めているーおそらく、このネットワークに調査対象となっていることを気づかれないようにするための措置だろう。

興味深いことに、このネットワークは25ものイベントを主催していた。これは、多くの人が暗い部屋にこもっていくつものペンネームやフェイクアカウントを使って投稿していただけではないことを意味する。こうしたページのために人々が現実世界のイベントに参加していたというのは、すなわち、こうしたアカウントがいくつかの機関のための自作自演であったにもかかわらず、実在するコミュニティを支援していたことを示唆している。

TwitterはFacebookの投稿の直後に、イラン発信の“組織的な操作”が疑われるとして284のアカウントを削除したと発表した。

このイランのネットワークは必ずしもイラン政府が関わっていると断定されるものではないが、当然のことながらまったく不当というわけではないことを意味する。しかしFacebookはまた、“米国政府が以前、ロシア軍情報局と特定したソースに関係する”ページやアカウントを削除していることも明らかにした。

こうしたアカウントの数や特性といった詳細は語られていないが、アカウントの活動としてはシリアやウクライナの政治問題にフォーカスしている、と明らかにしている。投稿では「これまで、こうしたアカウントが米国をターゲットとした様子はない」としている。しかし少なくとも出どころは明らかだ。ロシアだ。

これは、オンライン上での意図的な情報操作が米国だけを対象とするものではない、という訓戒となるはずだ。どの国でも、特定の考え方や言い分を広めることで何かを得ようとするとき、利用可能なあらゆるプラットフォームを介したプロパガンダを目にすることになるのだ。

上院議員Mark Warner(民主党、ヴァージニア州選出)は今回のニュースを受け、要約すると「 I-told-you-so(だから言ったのだ)」というコメントを出している。

「ソーシャルメディアの巧妙な操作問題は、サンクトペテルブルクの1社に限定されるはずはない、と何カ月にもわたり主張してきた。そして事実は疑う余地もない」と声明で述べている。「我々は今日、イランが2016年からクレムリンの手法を真似ていることを知った。Facebookがこうした悪のプラットフォームを除外するために次のステップに進むことを期待する一方で、明らかにさらなる対策を取る必要がある」。

Warnerは、Facebook、Twitter、そしてGoogleの幹部が証言する、9月5日に開かれる上院情報特別委員会の公聴会でこの問題を提起するつもりだ、と述べている。

イメージクレジット: Bryce Durbin / TechCrunch

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(翻訳:Mizoguchi)

Instagramにハッキング被害。数百人規模のアカウント乗っ取り、2要素認証も突破との報告も

eng-logo-2015画像共有SNSのInstagramで、ユーザーアカウントがハッキング被害に遭う事例が報告されています。ログインした状態で使用していると突然ログアウトされ、再びログインするとハンドル名、プロフィール画像、連絡先その他ユーザー情報がすべて書き換えられているとのこと。2要素認証を設定していてもアカウントを乗っ取られたとの報告もあります。

また、Mashableが伝えるところによると、挿し替えられたアカウントに紐付けられるメールアドレスは”.ru”ドメイン、つまりロシアのものになっているとのこと。したがって自動的に送信されるメッセージは改変されたメールアドレスに送信されてしまいます。

Instagramユーザーからの報告はまず掲示板サイトRedditやTwitterにあがりはじめ、それが数百人規模にまで増加しました。報告では、アカウントの情報は書き換えられるものの、それ以上の操作があるのかは不明。ユーザーに覚えのない画像の投稿などは確認されていません。

Instagramでは、ヘルプセンターにハッキング被害報告ページが用意されているものの、Mashableはそれは有効に機能していないと報じています。ハッキングされたユーザーのひとりAbagail Nowak氏は「被害報告をしようとすれば、迷路のような手順を踏まされてもう笑うしかない状態になる。リンクは途切れているし、メールはロボットが返答を返すだけで、何も解決策は出てこない」と語りました。

一部にはアカウントを修復できたユーザーもいるようですが、それは”非常にストレスのたまる作業”だったとコメントしています。Instagramは、記事執筆時点ではまだアカウントのハッキング被害について公式な声明を発表していません。

Engadget 日本版からの転載。

Facebook、Instagramの連絡先をMessengerと同期可能に

Facebookは、みんなのMessengerの連絡先リストをInstagramの助けを借りて増やしたがっていいる。Messengerの”People”[友達] タブの中に、以前からあるスマホ自身の連絡先と同期するオプションと並んで、Instagramの連絡先を取り込むボタンができた。

この機能を見つけたのは Jane Manchun Wongで、Twitterにスクリーンショットを載せた。

その他米国以外のユーザーも発見している。

本誌でもMessengerアプリにこのオプションが追加されたことを確認し、Facebookもこれが完全公開機能であることを認めた。

“Connect Instagram”[Instagramをリンク]ボタンをタップすると、Messengerは
Instagramの連絡先を自動的に追加する。さらに、本人のInstagramユーザー名とアカウントもMessengerの他のユーザーに公開される。

その結果はソーシャルグラフの拡大、と言ったところか——Facebookで知っている友達や家族をInstagramの知り合いと結びつける。

しかし、誰もがこの機能を喜んでいるわけではない。

あるTwitterユーザーが指摘しているように、”Connect Instagram”と書かれたボタンを押すことが、Messengerが「自動的に」Instagramの連絡先を追加するという意味であることは明白ではない。追加するかどうか選べるべきだと思うが、そうはなっていない。

2017年12月にTechcrunchは、Instagramの連絡先をMessengerと同期する非常によく似たオプションを発見したが、正式採用されることはなく消えていった。しかし今回はテストではなく正式機能だとFacebookが言っている。

Facebookがアプリ間の連携をはかるのはこれが初めてではない。

たとえば2016年には、Facebook、Instagram、Messengerの会話をまとめる、統合受信箱を企業向けに提供した。昨年には、アプリ横断の通知機能をテストした。InstagramのプロフィールページのアイコンからFacebookを立ち上げるオプションもある。

今回のタイミングも注目に値する。Instagramのダイレクトメッセージサービスの人気が非常に高まっているからだ。

Instagram Directは2017年4月時点で3.75億人のユーザーを抱え、昨年米国以外の一部の国ではスタンドアロンアプリとして独立した。Facebook傘下のInstagramを通じて多くの人たちがメッセージを交換している今、Facebookがこれを自身のMessengerアプリの成長に利用しようとするのは当然だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

InstagramがSMSを使わない二要素認証を導入、SIMを悪用するハッカーを撃退

ハッカーは被害者の電話番号を別のSIMカードに割り当て、それを使ってパスワードを変え、Instagramなどのアカウント情報を盗み、それらをBitcoinで売る。今日(米国時間7/17)のMotherboard誌のおそろしい記事によると、とくにInstagramのアカウントには、SMSを使う二要素認証しかなく、しかもユーザーはテキストメッセージでパスワードやログインコードを変えたりするので、きわめて危険である。

しかしInstagramによると同社は今、SMSを使わない二要素認証を構築中だ。それはGoogle AuthenticatorやDuoなどのセキュリティアプリを利用し、ログインに必要な特殊なコードを生成するが、それは、電話番号がハッカーのSIMカードに移されていたら生成されない。

InstagramのAndroidアプリのAPKの中にはすでに、近くアップグレードされる二要素認証(2 factor authentification, 2FA)のコードが含まれている、と本誌の常連たれこみ屋Jane Manchun Wongが言っている。これまでも本誌TechCrunchは彼女のおかげで、Instagram Video CallingUsage Insightssoundtracks for Storiesなどのスクープをものにできた。

そのスクリーンショットをInstagramのスポークスパーソンに見せたら、同社がSMSを使わない2FAに取り組んでいることを認めてこう言った: “Instagramのアカウントのセキュリティを改良する努力は継続的に行っており、二要素認証の強化もその一環だ”。

Instagramは、ユーザー数が4億に達した2016年にもまだ2FAをやっていなかった。2015年の11月にぼくは、Seriously. Instagram needs two-factor authenticationという記事を書いた。ぼくの友だちでInstagramのストップモーションアニメのスター的な作者Rachel Ryleがハックされ、収入源でもあるスポンサーを失った。Instagramはその話を聞いて、三か月後にSMSを使うもっともベーシックな2FAを開始した

でもその後、SIMの悪用が、ますます多くなってきた。ハッカーがよく使う手は、モバイルのキャリアに電話をしてユーザーになりすましたり、社員を騙したりしてユーザーの番号を自分のSIMカードに移す。そして彼らは、Motherboardが報じているように、ユーザーの人に見せたくない写真や、暗号通貨の空のウォレットなどを盗み、また@tとか@Rainbowのような人気のソーシャルメディアハンドルを売ったりする。SIMの悪用には、ハッカーの金儲けの機会がたくさん転がっている。この記事には、自分の電話番号の守り方が書かれている。

このハッキングのテクニックがもっともっと、広く知れ渡るようになれば、多くのアプリがSMSに依存しない2FAを採用するだろう。そしてモバイルのプロバイダーは電話番号の他のSIMへの移行をより困難にし、ユーザーは自分のアカウントを守るための面倒な作業を我慢するだろう。自分自身の本人性も、そしてそのお金なども、ますますデジタル化が進めば、そのPINコードや認証アプリが、家の戸締まりと同じぐらい重要になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Instagramストーリーで人気楽曲がBGMで利用可能に――世界の4億ユーザーに順次拡大へ

退屈なビデオや写真も適切なBGMがあると驚くほど魅力的になることがある。5月上旬にTechCrunchがスクープしたところだが、Instagramでは人気の楽曲をストーリーのサウンドトラックに使えるよう準備を進めていた。 今日(米国時間6/28)、InstagramはiOSとAndroidアプリでこの機能を正式に導入すると発表した。当面アメリカを含む6カ国でスタートする。

Facebookが大手レコード・レーベルと交渉を進めた結果、ユーザーはBruno Mars、Dua Lipa、Calvin Harris、Guns N’ Rosesなどを含む多数のアーティストの数千の楽曲が利用できる。 この機能のリリースでInstagramストーリーは魅力を増しただけでなく、著作権交渉で出遅れたSnapchatに差をつけ、若い層に人気の音楽志向のビデオ共有サービス、Musical.lyと対抗できるようになった。

Instagramは月間アクティブユーザー数が10億人となったことを発表して1週間後の今日、Instagram Storiesの1日当たりアクティブユーザーが昨年11月の3億人、1年前の2.5億人からさらに増加し、4億人を超えたと発表した。つまりInstagramストーリーはライバルのSnapchatの全アプリと比較して6倍のスピードで成長していることを意味する。Snapchatは2017年第4四半期から2018年第1四半期までの半年で1日あたりアクティブユーザーが1300万人増加し、1億9100万人に届いたのに留まった。.

前第4四半期にSnapchatは評判の悪いデザイン変更のせいもあり、成長率は過去最低を記録している。一方Instagramストーリーは着実にユニーク・ユーザーを伸ばした。Highlights、Superzoomは人気を得ているし、公開投稿を再共有する新機能も評判がよい。Instagramでは昨年9月にトータルで5億人の1日当たりアクティブ・ユーザーがあったとしている。それからすると、もともとSnapchatが発明したフォーマットであるものの、今やInstagramユーザーのほとんどがストーリーを使っているといえそうだ。

Instagram Stories Music

あたらしいMusic機能を利用するとユーザーは自分のストーリーに人気曲のBGMをつけることができる。この機能にアクセスするにはビデオなり写真なりを撮影した後、ソング・スティッカーを選択する。ユーザーは曲名、アーティスト名で検索できる他、気分、ジャンル、あるいは「今人気の曲」を探すこともできる。曲を選択したらコンテンツに応じて特定の部分をスニペットとしてサウンドトラックに付加する。あるいは、iOSユーザーの場合、Musicシャッターというモードを使うこともできる。これは撮影を行う前に曲を選択し、曲に合わせて撮影するという方法だ。この機能は今後Androidにも追加される。今回Music機能がスタートしたのはオーストラリア、ニュージーランド、フランス、ドイツ、スウェーデン、イギリス、アメリカの66カ国だが、すぐに世界各国に拡大される。

フォローしている相手がMusic機能を利用したストーリーを見た場合、楽曲のスティッカー(スタンプ)をタップすると曲やアーティストについての詳しい情報が得られる。今のところこれはアーティストのInstagramページや音楽ストリーミングサイトにはリンクしていないが、そうなればさらに便利だろう。【略】

Instagramは私の取材に対し、「アーティスト他の著作権者は楽曲の利用に応じてロイヤリティーを受け取る」と確認したが、詳細について明かすことは避けた。Facebookはすべてのメジャー・レーベルと多数のインディー・アーティストと著作権のライセンス契約を結んでいる。Facebookでは has since ユーザーが一部の著作権のある楽曲を投稿のサウンドトラックに利用できるようにしたことを発表し、ヒットチャート上位の曲で「口パクパク」が楽しめるLip Sync Liveをスタートさせている。

この新機能でいちばんの注目点は、利用できるようになった「数千曲」の内容だろう。本当にユーザーが使いたい人気曲が含まれているのでなければ失望を呼ぶことになりかねない。一方、Music機能が強化、拡大されればアーティスト、レーベルにとってかっこうのバイラルなプロモーションのチャンネルとなる。素敵な曲がサウンドトラックにあればつまらない内容で画面がぐらぐら揺れるクリップもインディーのミュージックビデオのように見えて思わず最後まで見てしまうということになるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramの月間アクティブユーザー10億に到達、IGTVは広告媒体としての魅力増大か

Instagramの華々しい成長が続いている。対照的にSnapchatやFacebookは停滞している。今日(米国時間6/20)のInstagramの発表では、2017年9月に8億を超えた月間アクティブユーザー数(MAU)が、ついに10億に達した。1日のユーザー数は5億だ(MAUは月内の同一ユーザーの複数回アクセスを数えない)。

この大量のオーディエンスは、今日(米国時間6/20)ローンチした長時間ビデオハブIGTVの大きな吸引力になるだろう。IGTVの収益化の仕組みが動き出すのはまだ先だが、露出とファン獲得を争うコンテンツメーカーは早くから群がるだろう。

Snapchatの1日のユーザー数は2018Q1に1億9100万で2.13%の伸び、そしてFacebookのMAUは21億9600万で3.14%の伸びだが、Instagramの四半期成長率は5%に近い。

ユーザー数10億のオーダーに達したInstagramはFacebookファミリーの中では重くなりすぎて、自身の収益化もままならないかもしれない。FacebookはInstagramの売上を公表しないし、そのヒントもくれない。しかしeMarketerの推計では、Instagramのアメリカでの2018年の売上は54億8000万ドル、前年比70%の増だ。Facebookのモバイル広告の売上の28.2%がInstagramだ。

IGTVによって、テレビに広告を出していたような企業も群がるようになり、よりおいしい広告媒体をInstagramは持つことになる。その余波でFacebookの株価も2.2%上がり、202ドルになった。

というわけでInstagramのブランド力はますます、Facebookの救命ボートに見えてくる。Facebookの人気はこのところ、ティーンを中心に落ち込んでいるし、相次ぐプライバシーの不祥事に揺さぶられている。でも実際には、InstagramがFacebookの子会社であることを知らない人がほとんどだ。Facebookとは無関係に、この写真共有アプリを愛している。ユーザー数10億に達した今後は、企業もコンテンツクリエイターも、写真やビデオをなお一層、重視せざるをえない。あなたの友だちの世界がそこから見える窓を提供することは、儲かる商売なのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Instagram、「使いすぎ警告」ツール導入へ――有力企業各社もネット中毒対策に乗り出す

身近にインスタ使いすぎのユーザーはいないだろうか? iOSとAndroidのダッシュボードには次のアップデートでアプリの利用時間を管理する機能が追加されるあるが、Facebook傘下のSNS、InstagramではこれをOSまかせにせず、アプリ内に使いすぎをチェックできる機能を追加しようとしている。先月、TechCrunchはInstagramの Usage Insights機能について報じたが、同社のCEO、Kevin Systromはこれを近く一般公開する予定だと確認した。

Systromはわれわれの記事に触れたツイートで、「事実だ。 …われわれはインスタのユーザーがこのアプリ内で過ごす時間を知るツールを開発している。どんな時間も建設的かつ有意義に使われるべきだ。…ユーザーがアプリ内で過ごす時間がどれほどであるか理解することはユーザーにとって重要な情報だ。この点について率直になることはあらゆるテクノロジー企業の責務だ。われわれは問題を解決する側にいたい。私はこの問題をきわめて真剣にとらえている」と述べた。

この機能が実際にどういうものであるか、われわれはJane Manchun Wongのツイートで見ることができた。Android APKコードから新機能をいち早く探り出す優れた能力があるため、Wongは情報源として最近TechCrunchのお気に入りだ。Usage Insights機能は正式リリースまでにまだ修正される可能性はあるが、Wongのスクリーンショットで、このツールがおよそどういうもののであるかつかむことができる。Instagramでは「今のところ特に発表する情報はない」としてこのツールに関するコメントを避けた。

まだ一般公開されていないが、このUsage Insightsツールはアプリ内でユーザーが過ごした時間を1日単位で教えてくれる。ユーザーは利用時間の上限を設定でき、利用時間がそれを超えると警告の通知が行く。また通知の設定に対するショートカットが用意され、Instagramがうるさすぎないようにできる。またスクリーンショットではスライドして開くプロフィール・ページに新しいハンバーガーメニューのボタンが設置されている。これを開くと+Discover Peopleのオプションの下にUsage Insightsが表示される。

もちろん設定された利用時間上限を超えててもInstagramにログインできなくなるとかグレーアウトされて使えなくなるとかするわけではない。そんなことをすれば広告主の怒りを買うことになりビジネスに悪影響が出る。それでもOSのダッシュボードを開かねば利用時間がわからないのと比べて、ユーザーに直接通知されるというのは進歩だ。

InstagramはUsage Insightsをさらに厳格にすることでSNSとして正しいロールモデルを示すことができると思う。 たとえば、1日の上限に達したときに、一回だけ警告の通知をするのではなく、たとえば、15分ごとに警告するなどだ。アプリ内に常に警告フラグを表示してもよい。ユーザーは自分で決めた上限をオーバーしていることに常に気付かされることになる。

Instagramはユーザーが新しいフィードをすべて見てしまうと全部見ましたという注意を表示してそれ以上スクロールしないよう促す機能をすでに追加している。

他のアプリも利用時間に関してiOS 12のScreen TimeやAndroid PのDigital Wellbeingといったダッシュボード機能にまかせず、自ら利用時間の制限を強く推し進める方向で努力すべきだと思う。【略】

上のスクリーンショットは近く公開されるスマートフォンの利用時間を管理するツールで、左がiOS Screen Time、右がAndroid Digtal Wellbeingだ。The Vergeによれば、Instagramは世界でもっとも利用されているアプリの一つだという。これは同時にもっとも乱用されやすいことも意味する。友達の生活を羨み自分も対抗して何から何まで写真に撮って投稿したり、モデルの美しい体型を果てしなくスクロールしたり、とても有意義とはいえない時間の使い方をする「インスタ中毒」をよくみかける。Instagramはテキストを入力したりリンクを貼ったり送信先を指定したりする必要がほとんどない。Facebookでも延々と受動的に記事を読み続けるゾンビー的利用がもっとも危険性が高いという調査結果を発表している.

われわれは「注意力の奪い合い」という危機の中にいる。モバイル・アプリのビジネスモデルはアプリの利用時間を最大化することによって広告収入やアプリ内課金を最大化しようとする方向に動きやすい。しかしわれわれのポケットの中のデバイスでインターネットという底なしのブラックホールにユーザーの時間を飲み込んでいこうとする競争が行われることは望ましくない。人々の注意力を奪い、教育を妨害し、抑うつ状態を招く危険性がある。いわばスマートフォンの画面を眺めることで脳内麻薬が放出されるような状態だが、これには必ず反動がある。

Instagramその他のアプリで友達の生活をリアルタイムで眺めるのには交流を深めるメリットもある。しかし自分自身の生活を生きることととのバランスが大切だ。テクノロジーの有力企業がこのこの点について責任を果たそうとし始めたのは良いことだ。

画像:Bryce Durbin / TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

InstagramのアルゴリズムをInstagramのチームが詳しく説明

Instagramが2016年に逆時系列フィードのアルゴリズムを捨てるまでは、すべてのポストの70%、友だちのポストの50%が失われていた。順序の混乱に対する批判はあったが、今のInstagramは、関連性ソート(relevancy sorting)によって8億あまりのユーザーが友だちのポストの90%を見ており、このアプリ上で過ごす時間が増えている、と同社は主張する。

しかしInstagramはこれまで、そのアルゴリズムがどのようにしてユーザーに見せるものを選んでいるのか、説明したことはなかった。そして、オーナーがFacebookであるこの企業は今日(米国時間6/1)、サンフランシスコに建築中の新しいオフィスに記者たちを集め、Instagramのフィードのランク付けアルゴリズムの蓋を開けて見せた。

InstagramのプロダクトリードJulian Gutmanがアルゴリズムを説明している

Instagramのフィードのランク付けの基準

Instagramは、ユーザーの過去のビヘイビアに基づく機械学習により、誰にとってもユニークな(その人だけの)フィードを作っている。誰かと同じアカウントをフォローしていても、それらのアカウントとの対話の内容に基づいて個人化されたフィードが来る。

Instagramのフィードで何を見るかを決める、三つの主な要素は次のとおり:

  1. 関心: ユーザーが関心を持つ、あるいは気にする物事は、類似のコンテンツに対する過去のビヘイビアや、ポストのコンテンツに対するマシンビジョン(機械視覚)の分析で判断している。
  2. 新しさ: そのポストが共有されたのはどれぐらい最近だったか。何週間も前のものより、至近のポストが優先される。
  3. 関係: 共有したその人とどれだけ親(ちか)しかったか。ポストにコメントした、写真にタグをつけたなど、過去のInstagram上で多く対話した人ほど、ランクが高くなる。

以上の中心的な要素のほかに、以下もランク付けに影響する:

  • 頻度: どれぐらい頻繁にInstagramを開くか。最後の訪問以降のベストポストを、なるべく見せようとする。
  • フォロー: たくさんの人をフォローしている人ほど、広い範囲からコンテンツを拾う。
  • 使い方: 短時間、ベストポストだけを見たか、それともカタログをじっくり見て閲覧に多くの時間を割いたかで、見せるコンテンツが決まる。

Instagramの神話を退治する

Instagramのチームは、フィードに関する陰謀説などの疑問にも答えた。本誌TechCrunchは、その答の真偽を検証できない:

  • Instagramは現時点で古い逆時系列フィードをオプションとして検討していない。それは、複雑さをさらに増したくないからである。ユーザーは、今がどのフィードか忘れてしまうだろう。ただし、そのアルゴリズムが嫌いなユーザーには耳を傾けている。
  • Instagramはポストをフィード中へ隠していない。スクロールすれば、フォローしている人全員のすべてのポストを見ることができる。
  • フィードのランキングに写真やビデオのフォーマットは関係しない。ユーザーがエンゲージしているコンテンツに基づいて、フィードもチューニングされる。ビデオを見ることが少なければ、フィード中のビデオも少ないだろう。
  • InstagramのフィードはStoriesやLiveなど、特定の機能を好むユーザーを優遇しない。
  • Instagramは、あまりにも頻繁にポストする人や、特定のビヘイビアを繰り返す人のランクを下げないが、頻繁なポストの合間に別のコンテンツを入れることはある。
  • Instagramは個人アカウントや企業アカウントをフィードで優遇することはないから、アカウントを切り替えてもリーチに変わりはない。
  • シャドウバンは(shadowbanning)は実際にはない。Instagramは人びとのコンテンツを、ハッシュタグが多すぎるなど、特定のアクションを理由として隠すことはない。

〔shadowbanning, ポストが投稿した本人には見えるが、そのほかの人には見えない(見せない)こと。〕

今日のInstagramの、初めての記者たちとのホワイトボードセッションで、やっと誤解の多くが解けたと思われる。自分のポストが自分のお気に入りの人たちに届いているという、確信を持てるなら、広いオーディエンスを確実に構築できる。そして、いつもすばらしいコンテンツが見られるなら、Instagramのアプリをもっと頻繁に開くだろう。

しかし、地平線上には、Facebookのアルゴリズムが2015年に経験したものと同種の問題が、首をもたげている。それは、競争によるリーチの減少だ。Instagramの個人会員や企業会員が増えてポストが増え、しかし一ユーザーあたりの滞在時間が同じなら、多くのポストが水底で溺れ死に、そうでないポストもビューは少なくなる。人びとは必然的に、Instagramは広告が多すぎると不平を言うが、でもそれは、アルゴリズムでフィードを作っている人気サイトの宿命だ。

余剰コンテンツをStoriesに押し込めたり、フィードについてユーザーを教育してこの問題を和らげる努力をすれば、不平は減るだろう。Facebookはすでにクールでなくなったが、Instagramがユーザーの人気を失ってはいけない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ティーンはFacebookを捨てYouTube、Instagram、Snapchatに走る

10代のテクノロジー利用に関するPew Researchの調査結果によると、子供たちのほとんどはFacebookから離れ、Snapchat、YouTube、Instagramといったビジュアルな刺激のあるサイトを使っていることがわかった。ほぼ半数が「ほぼいつでも」オンラインにいると答えた。おそらくFUD(不安、不確実性、疑問)の源として使われているのだろうが、まあそれでもいい。ティーンといえども、ソーシャルメディアが善か悪かについて疑いを持っている。

Pewによるこの調査は2015年以来で、多くのことが変わっている。ほとんどの変化の原因はスマートホンの普及と影響力であり、回答者の95%が利用している。少数の、低所得世帯の子供たちがノートパソコンやデスクトップを使っている。

このモバイルネイティブ世代は、モバイルネイティブなコンテンツとアプリを好む。ビジュアル性、閲覧性の高いメディアという意味であり、トップ3アプリのスタイルそのものだ。YouTubeが85%でトップを占め、Instagramの72%、Snapchatの69%が続く。

Facebookの51%という数字は、2015年の71%から大きく後退している。当時はトップだった。51%という平均値がどの所得層も代表していないのは興味深い。高所得層の利用が36%なのに対して、低所得層の10代は70%が利用していると答えた。

この違いは何に起因しているのか? トップ3のアプリを使うために、最新最強のハードウェアは必要なく、高価なデータプランも不要だ。調査結果から得られるデータはなく、身近に話を聞けるティーンもいないので、この件は専門家にまかせることにする。 Facebookがこの原因を知りたいことは間違いない —— もちろんすでに知っているのだろうが(ティーン向けのチュートリアルもある)。

「常時オンライン」と答えたティーンが2倍に増えた。しかし、そもそも本当に「オフライン」といえる人が存在するのどうか疑わしい。彼らは文字通り一日中スマホ画面を見ているわけではない(そう思えるかもしれないが)。しかし(われわれも同じく)1~2秒以内にメッセージをチェックしたり、何かを検索できる状態にないことはめったにない。正直なところ、「常時」の数値がもっと高くなかったことに私は驚いている。

ゲームは未だに男子が支配的で、ほぼ全員が何らかの形でプレイしている。しかしティーン女子も83%がゲームをしていると答えているのでその差は縮まっている。

スマホ中毒の十代は、スポーツやリアルな遊びをする子供たちほど幸せではない(研究結果)

ソーシャルメディアがプラス効果を与えているかマイナス効果を与えているかという質問への答は分かれた。彼らは友達や家族とのつながり、ニュースや情報の発見と新しい人とのつながりなどに価値を見いだしている。一方、いじめや噂の流布に使われること、人間関係に与える複雑な影響や、リアル生活を歪めたり破壊していることなどを非難している。

ティーンの生の声をいくつか引用する。

まず、全般的にプラス効果を感じている意見:

  • 「SNSは私たちの年代の寂しさや孤独さを和らげる。人と接する場を作ってくれる」
  • 「前は図書館までママに送ってもらわなければ手に入らなかったものが今はこの手の中にある。そのことをよくママに言われる」
  • 「いろいろな場所の人たちとつながることができるし、SNSを通じて助けを求めたり人を救ったりできる」
  • 「SNSは私たちの年代の子供たちが意見を言ったり感情を表現したり共感する人たちとつながる場をくれた」

そしてこちらはマイナス効果を感じている意見:

  • 「言いたいことを何でも匿名で言えるのは悪い効果だと思う」
  • 「多くの人たちに向かってヘイトスピーチをしたりをばかにする言葉を発したりする機会を与えている」
  • 「リアル生活で社会に適合することを難しくしている。それは、人と対面せずにやりとりすることになれてしまったからだ」
  • 「ティーンが人を殺すのは、いつもSNSで見ていることや、SNSで起きていることが原因だ」

最後のにはぞっとさせられる。

レポート全文とPewの調査方法はこちらで読める

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagramがアンケートを楽しくするために絵文字スライダーステッカーを追加

もし新しいヘアスタイルの出来栄えを、友人たちにどれだけセクシーか「ナスビ度」(ナスの絵文字は一部の人たちの間ではセクシーな意味合いを持つ)で聞いてみたいなと思っていたならおめでとう。今日(米国時間5月10日)Instagramは、「絵文字スライダー」という機能を発表した。これは任意の絵文字を使ってフォロワーたちが投票を行う、フィードバックステッカーだ。この更新されたInstagramアプリは、現在App StoreとGoogle Playの両方で利用可能になっている。

たとえば、金曜日の夜に外出しないことにして、際どい自撮り写真を撮り、友人たちにその行為を、天使の絵文字もしくは怪しい悪魔の絵文字でレーティングしてしてもらうことができる。あるいは、ヘビなのか、それとも小さな足を持つサンショウウオなのかが判然としない生き物を見た際に、Instagramのストーリーをよく読む人たちに、ヘビの絵文字を使って「ヘビ度」を0から100パーセントの範囲でレーティングしてもらうこともできる。こうした実用的とは言い難い応用はいくらでも考えられる。

Instagramによると、絵文字スライダはpoll stickerの人気から生まれたと言う。poll stickerは確かに友人やフォロワーたちに自然な参加を促す楽しい手段だ。絵文字スライダを使用することで、単純な2択の質問代わりに、対象の「絵文字度」をアナログ尺度で尋ねることができるというわけだ。なにしろ2択なんてもう終わってるからね。

もしも使ってみる気になったなら、絵文字スライダーはストーリーのステッカートレイの他のナンセンスなものたちの中に見つけることができる。ただそれを選んで、質問を書き、ストーリーに放り込もう。やがて甘い甘〜いフィードバックがパラパラと…。

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(翻訳:sako)

Snapchat、第一四半期のユーザー数の伸びは過去最低—株価は15%ダウン

Snapchatの2018年第一四半期(1〜3月期)決算はまったく芳しいものではなかった。デザインの試行錯誤やFacebookとの競争を展開する中で、前四半期からの復活はならなかったようだ。1日あたりの平均利用者数は1億9100万人に達し、前期の1億8700万人より増えたものの、成長率は2.13%に落ち込んだ。これは、2017年第四四半期の5.05%、最悪だった同年第三四半期の2.9%に比べても、最も低い成長率だ。一株当たりの損失は0.17ドルで、収益は2億3070万ドルだった。市場は一株当たり損失を0.16ドル、収益を2億4450万ドルと予測していた。

前四半期に北米マーケットでユーザー数を100万人増やして急激に成長したのは、どうやらまぐれだったようだ。実際は見かけ以上に厳しい状況にある。CEOのEvan Spiegel氏が前もってしたためていた意見では、「四半期の平均利用者数は1億9100万人だった。3月の平均ユーザー数は低かったが、第四四半期の平均は上回っている」としている。Snapchatの利用者数が落ち込んでいるというのは、投資家の心理を冷やすものだ。

Snapchatのクローン的存在であるInstagram Storiesの1日平均利用者数は3億人、WhatsApp Statusは4億5000万人。Snapchatが抱える問題は大きなものになりつつある。市場はSnapchatのユーザー数の成長が弱かったことを嫌忌し、Snapの株価は時間外取引で12ドルと15%も下げた。

一方で、Snapの損失額は前四半期の3億5000万ドルから3億8570万ドルへと膨らんだ。経費削減のために一時解雇したのはまさにこの損失額をなんとかしようとしたものだったが、これはあまりにも遅く、また対策としても不十分なものだった。COOのImran Khan氏は「前年同期比の収入成長率を考えるとき、第二四半期での成長率は第一四半期のものより落ち込むことが予想される」としている。これも投資家の心理を悪化させている要因だ。

今回の決算発表の中で数少ない明るい話題の一つが、事業所やクリエイター向けのSnap Proの展開だ。これは有名人や事業所のためのものだ。Khan氏は「このSnap Proではプロフィールの管理やコンテンツの作成・公開、反応の分析が簡単になる。結果として広告獲得につながる」としている。しかしこのSnap Proは展開してまだ日が浅い。

Snapはまた、北米におけるユーザー1人あたりの平均収入で前代未聞の減少にも直面した。第四四半期というのはクリスマスなどの休暇時期を抱えるため、通常は第一四半期に比べ書き入れ時だ。しかしSnapの北米でのASRPU(1契約あたりの売上値)は、第四四半期の2.75ドルから2.1ドルへとあまりに大きく落ち込んだ。第三四半期の2.17ドルからも減少している。これは第一四半期で広告閲覧減少による収入の確保が厳しくなっているという深刻な問題を意味している。

Spiegel氏は「デザインの変更によりユーザーを戸惑わせることになってしまい、また広告主にも懸念を抱かせることになり、これが今四半期の収入では向かい風となってしまった」と認めている。だからこそ、Snapchatは、StoriesをDiscoverページの中に押し込むといった大きなデザイン変更を展開している。しかし、残念ながらこの変更はオリジナルより良くないようだ。私が思うに、Snapに必要なのは日付順にメッセージを並べたり、表示されている友達に関連するStoriesを表示したりするタブであり、Discoverセクションにプロ向けコンテンツをもってくることなどだろう。

Snapchatは第一四半期、アプリのデザインを徹底的に見直す一方で、FacebookがCambridge Analyticaスキャンダルに見舞われている間に収益を上げようとした。当初のApp storeのレビューはかなりネガティブなものだったが、初インストール数とApp storeでのランクは上昇した。セレブのSnapchat離れや一部での使用減はデザイン変更に踏み切らせ、その変更には古いバージョンへの回帰もあったようだ

Snapは先日、カメラ付きサングラスSpectaclesの2代目をリリースした。これが収入につながるかは、次の四半期で明らかになる。問題は、120人超の一時解雇による悪影響が今後出るかどうかだろう。

Spiegel氏は、クリエイターを他のユーザーと分けることで、クリエイターにとってSnapchatがコンテンツを展開するのにお気に入りの場所となるよう、閲覧環境を整えることができるとしている。しかし、クリエイターのDiscoverページを改善したとしても、InstagramやWhatsAppに対抗するのは難しい。CFOのDrew Volero氏は「Snapの収益をトントンにもっていきたいが、いつ達成できるかは描けていない」としている。四半期で収入を3億8500万ドル増やすのは、ユーザー数が激増でもしない限りかなり難しい。ましてや、一時解雇で社員も減っているという現状がある。

年初に書いたように、欧米の若者の間でSnapchatは人気があることを考えると、Snapchatが一晩でなくなるとは考えにくい。しかし、Snapchatがなくなることは現実味を増していて、この業界を牛耳ることなく世界に影響を与えたサービスだった、ということになりかねない。

正直、Snapの経営はかなり厳しい状況にある。成長率は今までで一番低く、ユーザーあたりの収入は減少し、会社の存続をゆらがしかねないほど損失は膨れている。仮にユーザーが徐々に新デザインに馴染むとしても、その時までにInstagramやWhatsAppがSnapの世界展開のチャンスの多くを吸い取ってしまうだろう。また、本格的なARメガネはまだ先の話ということでSpectaclesが売れたとしても、Snapが社の存亡危機を回避できるかはまったく予断を許さない。

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(翻訳:Mizoguchi)

FacebookのF8カンファレンスのビッグな発表、上位10まとめ

FacebookのF8カンファレンスの初日は、たくさんの発表とアップデートでギュウギュウ詰め。ここではMark Zuckerbergのキーノートから、トップテンをご紹介しよう。カンファレンス関連の記事は、ここにそのリストがある。

1. デート機能!

あなたの次の出会いは、Facebookで始まるかもしれない。同社が発表した一連のデート機能は、今年後半にテストが始まる。ユーザーのデート用プロフィールは、同じくデートを求めている、友だちでない人にだけ可視にできる。データが通常より多くなるから、本当にあなたにふさわしい人を見つけられるかもしれない。

2. 履歴削除によるプライバシー保護

目下開発中のClear Historyという機能は、Facebookが広告やアナリティクスツールで集めたユーザーデータをユーザーが削除できる。たとえばそれは、Facebook上での閲覧履歴などだ。 Mark Zuckerbergはこの機能を、ブラウザー上でクッキーを削除することになぞらえた。

3. Instagramにビデオチャットといじめ撃退機能が

Instagramでビデオチャットができる。まだ見てないけど、これまでのメッセージングツールを拡張したような、シンプルな機能だろう。またInstagramは新しいフィルター機能により、ユーザーをいじめコメントから保護する。そしてExploreタブが改良された。

4. アプリのレビューを再開

Cambridge Analyticaの一件以来休止していたアプリのレビューを再開する。デベロッパーには嬉しいニュースだ。

5. Oculus Goが199ドルで発売

廉価版のVRヘッドセットOculus Goが今日(米国時間5/1)発売された。32GB搭載機で199ドル、64GBなら249ドルだ。

6. Messengerがデザイン一新+チャットの翻訳機能

FacebookのM Suggestionsアシスタントにより、Messengerでチャットが翻訳される。Messengerは、すっきりしたルックスになり、基本的な機能であるチャットを強調している。

7. 3D写真

News Feedに3D写真が登場。数か月後には、友だちのステータスアップデートにも現れるだろう。

8. WhatsAppのSnapchat Storiesクローンがユーザー数新記録

WhatsAppがSnapchatの国際的成長の機会を横取りした。WhatsApp Statusの一日のアクティブユーザー数が4億5000万に達したのだ。

9. InstagramにAR効果が

Facebook上の拡張現実プラットホームは、Facebookオンリーだから伸び悩んでいた。そこで今度からは、ARカメラのような効果がInstagramにやってくる。ここは、お客さん最優先の写真共有サービスだからね。

10. WhatsAppがグループビデオチャットとステッカーをサポート

グループビデオとステッカーがWhatsAppにやってくる。数か月後には、一つの画面を分割して4人(もしくはそれ以上)でチャットできるようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Instagram上の仮想セレブ‘Lil Miquela’のアカウントが‘政敵’にハックされた

Instagram上の仮想セレブLil Miquelaアカウントが、ハックされた。

多民族混血のファッション仕掛け人で、つねに多文化主義を主張している‘彼女’のアカウントには100万近いフォロワーがいたが、そのアカウントが、同じくInstagram上の動画アカウント“Bermuda”によってハックされた。

さあ!、戦闘開始だ!

@Lilmiquelaアカウントのハックは今朝(米国時間4/7)始まったが、しかしBermudaアバターは前からMiquelaを敵視していて、これまで、SpotifyなどMiquelaのそのほかのソーシャルアカウントをハックしてきた。

時はまさに21世紀、政治的風土が多極化している今では、文化の上でも、、そしてアバターたちのあいだでも、多元主義の支持者たちとMake America Great Again(アメリカを再び偉大に)の運動が戦いを繰り広げても意外ではない。

[画像だけを表示するとメッセージも読めます]

Lil Maquelaのアカウントの上でBermudaは、自分の人工的な人格を誇示し、トランプ派としての強力なメッセージを述べている。

Miquelaの場合は仮想アバターに対して本人がいる、という前提だが、Bermudaはきわめて露骨にシミュレーションだ。そしてその政治的見解は、Miquelaのそれと真っ向から対立している。そしてMiquelaのフォロワーたちと一連のファッション系カルチャー系マガジンは、そのオープン性と人種的平等性の訴えに賛同している。

カリフォルニア州ダウニーのブラジル系アメリカ人Miquela Sousaは彼女のInstagramアカウントを2016年に立ち上げ、それ以来、そのアカウントの外見であるMiquelaは、ネット上でもマスコミの上でもその本人性の推測(どこの誰だろう?)があちこちに登場してきた。

雑誌の表紙になったり、いろんなインタビューにも応じてきたMiquelaは、Facebookが買収した人気最大のソーシャルメディア(Instagram)の上で、セレブ、インフルエンサー、そしてカルチャーの新しい形を一貫して探求してきた。

Lil Miquelaのアカウントに近い人物によると、Instagramは正常に戻っており、コントロールも取り戻している、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

InstagramからコンテンツをDLできるようになる――ポータビリティー、一歩前進

今週、TechCrunchはInstagramはデータのポータビリティーを欠いていると批判した。Facebookには全データをダウンロードする機能があるが、Instagramにはない。その後Instagramの広報担当者はわれわれに、「われわれは新しいデータのポータビリティー・ツールを開発している。近く、写真、ビデオ、メッセージなどInstagramで共有した内容を自由にダウンロードできるようになる」と語った。

このツールがリリースされればユーザーがInstagramから別のソーシャル画像共有ネットワークに乗り換えることが容易になるだろう。5月25日以前にリリースされれば、InstagramはEUの新しいプライバシー保護法、GDPRが定めるポータビリティーの要件を満たすことができる。

Instagramは以前からデータのエクスポートが難しいことで有名だった。たとえばモバイルデバイス上でのドラグやタップでは写真をローカルに保存できない。いったんアップロードしてしまえばダウンロードする方法がない。Instagramはスタート以来8年近くであり、ユーザーも8億人だというのにこの状態だった。一方、Facebook には2010年から設定ページにデータをダウンロードする機能がある。

われわれとしてはInstagramのアップデートが写真、ビデオ、メッセージのダウンロードだけとなるのか、フォローしている相手やフォロワーのリスト、「いいね」やコメント、ストーリーなどすべてのコンテンツをダウンロードできるようになるのか興味があるところだ。またInstagramは表示するコンテンツの解像度に一定の限度を設定している。写真やビデオをダウンロードする場合、当初アップロードしたときの解像度そのままでダウンロードできるのか圧縮されたファイルになるのかも気にかかる。Instagramの担当者に取材したところでは「実際にこのツールをリリースする際に詳しく説明するが、大局的にみて重要な点は、Instagramで共有したコンテンツを〔〕別のサービスに〕エクスポートできる能力をユーザーに与えることだ」と述べた。正確な内容を知るにはまだ少し待つ必要があるようだ。

ポータビリティーはInstagramのライバルにとって重要な問題だ。 ダウンロード・ツールがあればユーザーはInstagramに投稿したコンテンツをローカルないしクラウドのストレージにバックアップできる。しかしソーシャルネットワークにとってもっとも重要な情報は誰をフォローし、誰にフォローされているのかというソーシャルグラフだ。Instagramのアルゴリズムはこのデータをベース誰のどのような投稿をユーザーのタイムラインに表示するするかを決めている。ライバルの画像共有サービスがInstagramにかなわない理由の最大ものがこの点にある。

Instagramが他のサービスとハンディキャップなしで公正な競争をするつもりならソーシャルグラフ情報を(もちろんプライバシーに十分配慮した形で)ユーザーに渡すべきだろう。そうであればユーザーはソーシャルグラフを別のサービスにアップロードできる。とはいえInstagramが金庫の扉を開きコンテンツのダウンロードを許すようになるのは正しい方向への一歩だ。

画像:Bryce Durbin/TechCrunch

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、人物写真にボケ味を加えるFocusを公開――シングルカメラでプロ級ポートレートが撮影できる

Instagramはポートレート撮影でAppleの上を行こうとしている。iOSだけでなく多数のモバイル・デバイスで洗練されたポートレート写真とビデオが撮影できるようになった。先月、TechCrunchは高度な人物写真が撮れる機能をInstagramが開発中だと報じた。今日(米国時間4/10)、この機能がFocusとして公開が開始された

Focusは人物に鮮明にピントを合わせたまま背景にボケを加えるというプロ級のテクニックを誰でも使えるようにする。Instagramの広報担当は私の取材に答えて、「Focusモードは顔認識と背景の分離を行うテクノロジーを用いている。 そのためデュアル・カメラを用いる必要がない」と説明した。

FocusはInstagramストーリーズのオプションとしてBoomerang、Superzoomなどと並んで表示される。メインカメラ、セルフィーカメラ両方で有効だ。iPhone 6s、 6s Plus、 7、 7 Plus、 8、 8 Plus、Xの各機種、また一部Androidデバイスで世界的に公開された。機能としてはAppleのポートレート・モードに近いが、Appleの場合はiPhone 7 Plus、8 Plus、Xのみでサポートされる。Androidでこうしたポートレート・モードが使えるのはこれまでPixel 2、Pixel 2 XLだけだった。その他、Magic Portrait Mode、FabFocus、LightX、Point Blurなどがポートレートに「準ボケ」加工ができるアプリとして人気を集めていた。しかしInstagram自体にシングルカメラでボケを加えるポートレート・モードが公開されたため、こうしたアプリに対する関心は薄れるかもしれない。

Instagram Focusによる背景ボケは読者のGenady OkrainからTechCrunchに提供された実例で確認することができる。背景は非常に巧みにボケさせてあるが、よく観察すると顔の輪郭はいくぶんにじんでいる。デュアルカメラを装備した最新のiPhoneでポートレート・モードはこれよりいくぶん良い結果を出せるようだ。ただしもちろんシングルカメラのモデルでは利用できないし、ビデオも撮影できない。

FocusはリアルタイムSNSとしてSnapchatよりInstagramを選ぶ理由を増やした。なんといっても別アプリを開かず、Instagramアプリ内部で処理が完結するのは便利だ。水平線沈む夕陽や料理写真でまず有名になったInstagramだが、8年後の現在もセルフィーを含む人物写真は十分に人気がある。こうして常に機能をアップデートし魅力を加えていけば、Instagramが10億ユーザーに到達することは可能だろう。

FocusアイコンはInstagramストーリーズの撮影画面でBoomerangやSuperzoomと並んで表示される。 スクリーンショットはSocial Pip から。

またInstagramはメンションにステッカーを追加した。これまでのように@マークに続いてテキストでユーザー名を入力するだけでなく、画像で友達をメンションすることができるようになる。Instagramでは先月からこの機能のテストを始めていたが、今回のアップデートですべてのiOSで利用可能になる。【略】Instagramでは2016年にストーリーズを公開した直後にテキストによるメンションもスタートさせている。Snapchatがこの機能を追加したのは先月だった。

Facebookがスキャンダルに揺れる中、Instagramにはほとんど影響が及んでいない。 リンク共有をサポートしてないためフェイクニュースの影響を受けにくく、Facebookの苦闘の原因となった政治的な動きの標的ならなかったのが幸いした。Focusに加えてInstagramアプリのコード中には音声とビデオによる通話機能が隠されていることをわれわれは報じた。またSnapchatのQRコードに似た画像をスキャンしてフォローできるInstagram Nametagsもベータ・テスト中だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagram、フォロー用画像を生成するNametagsテスト中――他の新機能もまもなく公開

InstagramはFocusと呼ばれる新しいポートレートモードなどの機能を準備しているが、さらにフォロー用画像を生成するNametagsをテスト中だ。この画像をInstagramのカメラでスキャンすると、すぐにその相手をフォローできる。TechCrunchでは先月、Android APKのコード中にこの機能を発見 していたが、読者のGenady Okrainのおかげで、スクリーンショットとさらに詳細な動作のようすが判明した。

NametagsはInstagramのユーザーが自分のアカウントを画像でプロモーションする機能だ。一般のユーザーの場合だと、 会ったばかりの友達をフォローするのが簡単になる。企業や著名人はNametag画像をソーシャルメディアの投稿用プロフィール画像に使ったり、ポスターや名刺に印刷しておくことができる。セレブの場合はこうした画像を販売することも可能だろう。

Instagramの広報担当者はTechCrunchに対してNametags機能をテスト中であることを確認した。最近Instagramは多数の機能をテスト中で、TechCrunchではInstagramのビデオ通話機能をAndroid APKで発見している。またFocusと呼ばれる高度なポートレートモードもテスト中だ。[アップデート: Focusは公開ずみ.]

ユーザーに対してNametags機能が公開されている場合、スクリーンショットのようにプロフィールページにNametagsのボタンが表示される。クリックするとNametagsエディターが開く。使用するセルフィー画像選び、顔フィルター、カラーグラデーションの背景、絵文字を使ってインパクトを強める。ユーザーのInstagram名は中央に表示される。現在はベータ・テスト中なので、まだNametagsの共有やスキャンはできないが、APK中には「Instagramのメンバーはこの画像をスキャンして簡単に友達をフォローできる」という説明があった。

Snapchatは2015年1月にSnapcodesという似たような機能を発表している。つまりInstagramがこの機能をコピーするのにだいぶ時間がかかったわけだ。ソーシャルメディアのセレブや企業の多くはやむなくSnapchatのDiscoverチャンネルを利用しているが、その目的の重要な部分は自身のInstagramアカウントをプロモートすることだ。もしInstagramアカウントのプロモートがもっと簡単になり、 利用回数を大きく増やせるツールがあれば、企業やセレブはFacebook傘下で圧倒的にユーザー数の多いInstagramアカウントでプレミアム・コンテンツを発表するようになる。今になってInstagramが NametagsというSnapchatのコピー機能の実装に踏み切った理由のひとつにはこのような背景が考えられる。

Instagramの新機能7についてはTechCrunchのFocus記事参照

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramにポートレートモード発見――近くアプリ内から高度な人物写真が撮れるようになる

BoomerangやSuperzoomといった機能が大人気のInstagramではさらにSnapchatの上を行こうとして撮影モードのオプションを拡大するようだ。InstagramアプリのAPK(Android Application Package)の中に、Portrait というシャッターモードのアイコンが含まれていることがわかった。どうやらユーザーはStoriesのカメラを使って背景にボケなどの他洗練された効果を加えたポートレートを撮れるようになるらしい。

TechCrunchは読者のIshan AgarwalからAPK中に含まれているPortraitアイコンの画像を独占的に提供された。APKというのはWindowsでいえば.exeファイルに相当するファイルでAndroidで実行することによってアプリがインストールされる。PortraitモードのアイコンはInstagram Storiesでで撮影する際にオーバーレイされるオプションの一つになり、スワイプすることでそのモードを利用できるようになる。

われわれの取材に対してInstagramはコメントを控えたが、GiphyというGIF共有機能が1月に発見されたときも同じ対応だった。Giphyはわずか1週間後に正式に公開された。 もちろんInstagramは正式公開以前であれば(ベータテストの結果が悪かったり、戦略の変更があった場合など)波風を立てずしまい込むことができる。

われわれは先週もInstagramアプリ中にダイレクト・メッセージでビデオ通話をサポートする部分が隠されているのを発見している。

最新のiPhoneを含め、現在のスマートフォンはデフォールトのカメラでポートレート撮影モードをサポートしている。多くのユーザーがこのモードを使って撮影した写真をInstagramなどにアップしている。しかし最近はInstagramが高度なフィルターをサポートするにつれ、アプリ内のStoriesカメラを使う例が多くなっていた。

Snapchatもさまざまな撮影オプションを用意しているが、InstagramはPortrait機能で差をつけようとするらしい。Snapchatには現在アプリ内のポートレート・モードのオプションはない。Appleの場合はiPhone 7 plusに基本的な機能を実装して反響をみた後、iPhone 8 plus、iPhone Xで各種の照明効果を含むポートレート撮影機能を搭載するという手順を踏んでいる。

Instagramのポートレート機能の内容は詳しく分かっていないが、これまでもInstagramは高級一眼レフでないと撮れないような各種の効果を提供してきた。ただし実際に公開されるときはデバイスのカメラ自体のポートレート・モードとの混同を避けるためにPortraitではなく、別の名前になるかもしれない。

Instagramは常に話題となるような新しい機能を追加し続けねばならない。しばらく前にはセピア色のラテアートや彩度をむやみに高めた夕陽の写真がインターネットを席巻していたが、あっという間に時代遅れになってしまった。Instagram対Snapchatの軍拡競争はARやGIF機能の追加といった方向に進んでいたが、ポートレート撮影がサポートされればInstagramは「共有して楽しめる写真を簡単に撮れるようにする」という初心に戻ることになる。これは今後Storiesがどうなろうと、Instagram自体に価値ある機能となるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+