iPadのiOS 11にドラッグアンドドロップ、ウィンドウ、ファイルシステムが登場

今日(米国時間6/5)のWWDC 2017キーノートの後半でAppleはiOS 11に立ち戻り、iPad用iOS独自の新機能を紹介した。これは疑いもなくiPadの生産性を高めるものだが、同時にiOSとmacOSの差をいっそう縮めることにもなった。

今回iPad用iOSに追加されたのは、通常ノートパソコンで作業する場合に頻繁に用いられるような機能だ。これまでだとモバイルOSでの作業は無理で、ノートパソコンを取り出すことになっただろう。

最初の変更はドックに選択可能なアプリが多数並ぶようになったことだ。これはiMacのスクリーン下部に表示されるドックにそっくりだ。しかもドックはユーザーがどのアプリを使っていてもアクセス可能だ。つまりドックを表示させるためにいちいちホームスクリーンに戻る必要がない。

次は新しいアプリ切り替え機能で、簡単にいえばウィンドウ・システムがiPadにやって来た。 複数のアプリがそれぞれのウィンドウに表示され、ウィンドウ間を移動して作業することができる。スプリット・ビューを利用している場合はそれぞれのウィンドウでそれが維持される。

AppleはまたiOS 11全体にドラッグアンドドロップを導入した。たとえば、ユーザーはiPadにSafariとメール・アプリを半分ずつ表示させ、URLや写真をSafariからドラグしてメールに挿入することができるようになった。

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さらにFilesという新しいアプリが発表された。これは iPad版のファイル管理システムでデスクトップ・スタイルだ。このアプリはデバイスのすべてのファイルを表示可能で、フォルダをネストさせることができる。タグ付け、検索などファイル管理アプリに必要な機能が揃っている。FilesはまたiCloudだけでなく、サードパーティーのクラウドサービス、DropboxやGoogle Driveもサポートする。

Filesアプリの導入は一般ユーザーにとってiPadをあまりに複雑化することなくパワーユーザーのニーズに応えようとした努力の結果だろう。フル機能のファイルシステムをiOSに導入するのは平均的ユーザーにとって負担が大きく、iPadのメリットであるインターフェイスの単純さを損なうことになりかねない。もちろん一方でAppleは、モバイルデバイスは単純であるべきだとはいえ、複雑な仕事をするためにはやはりテスクトップ級のファイル・システムやウィンドウ・システムが必要だということをはっきり認めたことでもある。

iOS 11のデベロッパー向けベータ版は即日公開された。 一般公開は9月になる予定。



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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WWDC:Apple、iOS 11を発表

今日(米国時間6/5)のWWDCでAppleがiOSの時期バージョンを発表することは以前から予測されていた。今回のデベロッパー・カンファレンスでiOS 11が紹介されたのは順当といえる。一般ユーザー向けの公開は9月を待たねばならないが、AppleによればiOS 11は以下のようなモバイルOSになるという。

AppleのCEO、ティム・クックはまず「iOS 10は86%のiOSデバイスにインストールずみだ」と述べた。続いてAppleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長、クレイグ・フェデリーギがiOS 11の新機能を紹介し、「iOS 11はテクノロジー面で大幅な進歩を遂げると同時に新機能も多数追加された」と述べた。

iOS 11ではスタンプ(sticker)とiMessageがショートカット・ドロワーから簡単にアクセスできるようになった。スタンプを送信するために何度もタップする必要はなくなる。すべての会話は自動的にiCloudに同期される。この同期は以降も維持されるため、ユーザーが一つのデバイスであるメッセージを削除するとすべてのAppleデバイスで削除される。 つまり今後は休暇旅行から戻ってMacを開くと膨大な未読メッセージの雪崩に襲われるということはなくなる。

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Apple Payに関して、他のApple Payユーザーに現金を送ることができるようになった。VenmoあるいはSquare Cashに似た機能だ。この機能はiMessageにビルトインされている。現金を受け取った場合、Apple Pay Cash cardの残高に追加される。この資金はApple Payを通じて支払に充てることができる。自分の銀行口座に振り込むことも可能だ。

SiriもiOS 11で大幅に強化された。 Siriは毎月3億7500万のデバイスで利用されているという。iOS 11ではSiriの発音は改良され、抑揚もさらに自然になったという。またSiriを用いて翻訳も可能になる。中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、英語が翻訳では最初にサポートされる。

Siriは文脈やユーザーの関心の把握でも改善された。Appleはこれを「Siri知能( intelligence)」と呼んでいるが、iOSのあらゆる場面で利用される。たとえば誰かiMessageで「どこまで行くの?」と尋ねたとすると、iOSはカレンダーを開いてどこに行く予定か調べ、回答の候補を表示する。ユーザーがアイスランド旅行について検索したとすると、iOSはスペルの自動訂正辞書にReykjavik〔アイスランドの首都〕などの単語を追加する。ニュース・アプリにもアイスランドのニュースが表示されるようになる、といった具合だ。

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カメラ・アプリはHEVC(h.265)をサポートする。 このコーデックはビデオの画質を改善すると同時にファイル圧縮にも優れている。画像処理ソフトも改良を受け、既存のカメラで撮影した場合でも画質の向上が期待できるようだ。【略】

コントロール・センターも大幅にアップデートされた。デザインが一新され、多数のボタンが追加された。今後はユ次々にタブを切り替える手数が省かれる。たとえば、ミュージックビデオを再生している場合、輝度調整と一時停止を同一の画面で実行できる。さらに詳細な選択が必要な場合、3Dタッチで即座に機能を呼び出せる。

Apple Mapsのカーナビ機能もiOS 11で強化された。アメリカ内ではショッピング・モールや空港の詳細地図が利用できる。アメリカ人には非常に便利だろう。

iOSは運転中、Bluetoothで車載オーディオに接続していることを認識する。iPhoneのモーション・センサーは自動的に「電話に出られません」モードを起動する。このモードではすべての通知の表示が保留される。メッセージが着信した場合、予め用意した返信が自動送信されるよう設定できる。

AirPlayにもメジャー・アップデートが来た。AirPlay 2ではWiFi経由で複数のスピーカーを接続しiOSデバイスからコントロールできる。Libratone、Devialet、Bose、B&Oその他多数のオーディオ・メーカーがAirPlay 2をサポートする予定だ。それだけではない。AirPlay 2にはデベロッパー向けAPIが用意され、AirPlayを利用したアプリの開発が可能になった。

MusicKit APIの登場にによりデベロッパーはApple Musicの利用ができるようになった。たとえばShazamは(とうとう)Apple Musicのプレイリストに楽曲を自動で追加できるようになる。

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Appleのフィル・シラーはApp Storeのアップデートについて簡単に触れた。もっとも重要な点はデザインが一新されることだろう。見た目はApple Newsにやや似ている。 ‘Today’タブには個人別にカスタマイズされたお勧めが表示される。ゲームは別に独自のタブが用意される。‘Apps’タブにはApp Storeチームによるお勧めアプリが掲載される。【略】

iOS 11のベータ版は今日から公開されるが、今後夏までに細かいバグ修正が行われるはずだ。一般ユーザー向け公開は9月。アップデートは無料。

アップデート: Appleはさらに多数の機能を発表した。キーノートの最後でフェデリーギがステージに戻り、iPad専用機能を発表した。 iPad画面の下部にはドックが用意され、これまでより簡単にアプリを切り替えられるようになった。Split Viewを用いれば同時に2つのアプリを並べて開くことができる。ドラッグアンドドロップで簡単に実行できる。

Split Viewについていえば、アプリ選択機能が一新された。コントロール・センターを開くショートカットと最近使ったアプリのプレビューが表示される。iOS 10の小さなアイコンのリストよりずっと使いやすい。

新しいFilesアプリはiPad上のファイルとクラウド・サービスを表示する。ユーザーはFilesアプリとメール・アプリ間でファイルをドラッグアンドドロップで移動できる。iPadのアプリは閉鎖的に単独で作動するだけではなくなった。これはAppleとしては画期的な方針転換だ。

ユーザーはApple PencilでNotesアプリに書き込むことができる。Appleは書かれたテキストをOCRを使って処理し検索可能にする。カメラ・アプリにもネーティブで文書をスキャンする機能が追加された。スクリーンショットを撮ると、小さいポップアップが隅に表示される。タップするとスクリーンショットをトリミングし、説明を加えることができる。いちいち写真アプリを開く必要はない。

いろいろな面でiPadのiOSはデスクトップ・コンピュータのOSに近づいてきた。アプリは全画面でなく移動可能な窓で表示できるようになりドックも追加された。AppleはiPadをますます強力にしようと計画している。

iOS 11はiPad Air以降、iPad mini 2以降、第5世代iPad以降、iPhone 5s以降の各シリーズで作動する。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iOSにファイル管理アプリを導入か? App Storeの項目がリーク

Apple WWDCイベント前夜に見つかったリークによって、AppleはiPhoneオーナーがファイルを管理する方法を変えようとしているらしいことがわかった。

これは、デベロッパーのSteve Stroughton Smithが探し当てた新しいアプリのプレースホルダーによるもので、もうすぐiOSに ‘Files’ という新しいアプリがやってくることを示唆している。主要な機能はAppleが公開予定のiOS 11に組み込まれるはずなので、このアプリ項目はiOS 11に含まれる標準アプリを削除したユーザーがダウンロードするためのオプションと思われる。

AppleはiOS 10で、プレインストールされたアプリをユーザーが削除できるようにした ―― ただし本当に削除されるわけではない。よって、Filesアプリなどの主要な機能を再ダウンロード可能にするのは当然のことだ。

‘Files’ アプリへの直接リンクはここにある

詳細は現時点で明らかにされていないが、この機能/アプリがiOS端末上でもっとファイルを操作したいというユーザーの声に答えるものであることは間違いない。AppleはiCloudベースのストレージシステムとしてiCloud Driveを提供しているが、この新機能はファイルやデバイス上のストレージを今より細かく管理できるようにするものだ。Androidはすでに同等の機能を提供しており、パソコンでは見慣れた機能かもしれない。もちろんこれがiCloud Driveの再ブランドか改訂版である可能性もある。

さらにAppleはApp Storeのリストにアクティビティー・アプリを追加しようとしていることもStroughton Smithのもう一つの発見によってわかった。つまりこのアプリも削除可能になるという意味だ。

本誌はAppleにコメントを求めているが、確認するためにはイベントを待つ必要がありそうだ。

そのイベントは間近に迫っている。WWDCは6月5日10AM PT/1PM ET(日本時間6月6日午前2時)に始まり、本誌は現地から発表をライブブログして、分析結果を報告する予定だ。

Appleが何を発表するのか興味のある人は、このプレビュー記事をご覧あれ。Siri内蔵スピーカーと新しいMacbook Proの噂がホットな話題だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple開発者会議WWDC 2017の見どころ

年に1度のお祭りがまたやってくる。何千人もの開発者たちがサウスベイに向かい、ソフトウェアを手に入れようとするのだ。そして会場には向かわないものの、Appleに関心を持つ人たちは、(米国太平洋標準時)月曜朝にその目をWWDCのキイノートを映すスクリーンに釘付けにして、Tim Cookとその仲間たちが、Appleの様々なOSに対する最新情報を披露するのを眺めるのだ。

早い段階からのリークによれば、今回は通常のWWDCに比べてよりハードウェアにフォーカスしたものになるようだ。多くのキープロダクトラインの更新があり、ついに本当の意味でSiriをリビングルームに持ち込むためのAmazon Echo競合商品も出ると噂されている。実際、イベント前に聞こえてくる噂や憶測の大半はデバイスに関するものだ。

もちろん私たちは(米国時間)6月5日(太平洋標準時10時/東部標準時1時)にはそこにいて、新しいことがわかり次第、次々にブログ記事としてアップして行く予定だ。とりあえず、この大イベントで私たちが見ることを期待できるものを挙げてみよう。

ハードウェア

WWDCではハードウェアが常に発表される訳ではないが、今年は選ぶのに迷うほどの豊作になるかもしれない。

噂のSiriスピーカー少なくともここ1年間は多くの噂が囁かれていた。Appleは密やかに(いや、実際にはそれほど密やかでもないが)、独自バージョンのAmazon Echo/Google Homeを開発していると伝えられている。長年に亘りスマートアシスタントを努めてきたSiriに対する需要な変更も伴う予定だ。同社はHome KitとiOS 10 Homeアプリを通じて、コネクテッドホームに関心を向けてきたが、この市場を制するために必要なのは、全てのものをまとめ上げる1つのハードウェアなのだ。

現時点では、Apple TVがインハウスハブの位置に最も近いものだ。しかし、このシステムは音声統合機能を備えているものの、EchoやHomeのような、常時音声入力を待ち続けるスピーカーハブへの、理想的な代替品とは言い難い。そのデバイスに関する詳細は、ほとんど存在しないが、競合相手たちに比べてより優れたプロダクトになることは期待できるだろう。何故って、まあ、AppleはまだAppleだからだ。

早い段階の噂では、EchoやHomeとは異なり、仮想サラウンドサウンドの可能性が指摘されていたりした、Appleは、家にスマートアシスタントを導入する際の単なるオマケとしてサウンドを考えているのではなく、その質などにもこだわる筈だからだ。そして、最近はあまりAppleによって力が注がれていなかったように見えるSiriに対する、重要なアップデートが期待できる。

iPad Pro 10.5:このイベントに先立って流されている別の噂は、最近の製品ラインの見直しを受けて、AppleがiPadラインにまた別のサイズのスクリーンを追加しようとしているというものである。登場が予想されている10.5インチのiPad Proは、9.7インチの兄弟と同じサイズになると言われている。Appleはいまだに、Surfaceのような2in1製品に、Proを使って戦いを挑もうとしている。Surfaceは元気のないタブレット市場では珍しい輝きを放っている。

MacBook ProとAirを引き継ぐものたち:Appleがメジャーな変更をMacBookに行ってから丸1年は経過していない、このため多くのアップグレードはマイナーなものにとどまるだろう。イベント前の噂では、インテルのKaby Lakeプロセッサーが、高速とバッテリーの長寿命を実現する最新の選択肢として搭載される。このチップはMacBook Airにも搭載されると噂されている。やっと(マイナーではあるが)長く待ち望まれていたアップグレードが、このAppleから忘れられていたラップトップにやってくるのだ。

ソフトウェア

たくさんある。非常に多くの、あらゆるソフトウェアが対象だ。Appleのオペレーティングシステムのすべてが、今回意味のあるアップデートを受けていると言われている。しかし、イベント前にはほとんど情報が流れてきていない。

iOS 11:Siri Speaker関連は言うまでもなく、iOSはキイノートスピーチの中心となるだろう。なにしろこれは開発者会議なのだ。10周年記念iPhone 8は、少なくとも秋まではデビューしないだろうが、iOS 11の最初の味を知ることはできるだろう。実際にどのような形態になるのかは、現時点では本当にわからない。しかし少しばかりのリーク情報がそこここに散らばっている。もちろん、考えるまでもなくSiriにはハブ機能の発表が行われるだろう。Alexaや、Assistantなどに対して先行してきたAppleの立場を考えれば当然だ。AppleのAIは、月曜日のステージではセンターをとるだろう。また、新しいiPad Proと同時に、タブレット版のオペレーティングシステムは、マルチユーザーログインやApple Pencilのより強力なサポートといった、プロレベルのアップデートが行われると言われている。特にAppleがより多くのビデオコンテンツを推している中、Musicの改訂も同様に大きなものとなりそうだ。

macOS/watchOS/tvOS:この3つのオペレーティングシステムも、今回大幅に更新される予定だが、やはり詳細はほとんどわかっていない。watchOSとtvOSの見かけには最も劇的な変化が期待される。watchOSに関しては、Apple Watchは決して順調とは言えない世のウェアラブルカテゴリーの中では、珍しい希望の星であり、今年後半に計画している新しいデバイスのためのチラ見せをしたいと思っているに違いない。特に注目すべきことは、最近のAppleのウォッチへの修正が、皆デバイス上のヘルスケア機能に関連しているということだ。

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(翻訳:Sako)

このコンセプトビデオは、iOS 11の大きな改善点を提案する

2017年になっても変わらない ―― 私はコンセプトビデオが大嫌いだ。しかしFederico ViticciとSam Beckettは再びチームを組んで、彼らの望むiOS 11をデザインした。これは普通のコンセプトビデオより説得力がある。

このビデオは特にiPadのiOSに焦点を絞っている。Shelfは興味深い新機能だ。画面の上端から引っぱり下ろしてデータの断片を保存しておける。ビジュアル化されたクリップボードマネージャーともいえる。複数アプリを横断して長期間作業する時に便利そうだ。

Viticciは、iPadをメイン・コンピューターとして長年使っている。これ以上熱烈なiPadユーザーを見つけるのは難しい。ビデオを見れば感じることができるだろう。

Appleがすでに次のレベルに進んでいることを私は願っている。あれだけ多くの社員がいれば、iPad機能に特化したiOS開発チームを構成することは難しくないはずだ。

AppleはiPadをコンピューターの未来だと考えている。必ずしもMacを完全に置き換えることはないだろうが、多くの場面でiPadの方が優れた選択肢になることは間違いない。もしAppleが未来のコンピューターに関するこのビジョンを追究していくなら、iOSを今の限界以上に拡張する必要がある。

Appleは6月5日の WWDC基調講演でiOSの新機能を発表するはずだ。iPadの新型が出てくる可能性もある。だから今はiPadをもっと強力にする良い機会だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WindowsでiOSアプリを開発、テスト、公開できる――MicrosoftがXamarin Live Playerを発表

これまでもiOSのデベロッパーはMicrosoftのXamarinを利用してC#でアプリの開発ができた。 これにはXamarin.iOS for Visual Studioのような便利な開発環境が含まれていた。ただし依然として開発やテストにはMacが必要だった。今日(米国時間5/12)、MicrosoftがBuild 2017で発表したところによれば、デベロッパーはMacを使う必要がなくなった。

新しいXamarin Live Playerを利用すれば、iOSアプリの開発、導入、テスト、デバッグのすべてをWindowsパソコン上のVisual Studio環境から実行できる。

これによりMicrosoftはほぼ「円環を閉じた」ことになる。つまり多くのデベロッパーにとってWindows 10をクロスプラットフォーム開発のデファクト標準にするという最終目標にMicrosoftは大きく近づいた。

この機能を利用するには、デベロッパーはまずターゲットのiOSデバイスにXamarin Live Playerアプリをインストールし、表示されるQRコードをスキャンして開発用Windows 10パソコンとペアリングする必要がある。Xamarin Live PlayerはVirtual Studio自身に埋め込まれているので、デベロッパーはこのIDEが持つすべての機能を利用できる。たとえば、iOSデバイスでアプリを作動させながらパソコン側でそのソースコードを書き換えるライブ編集が可能だ。色の指定を書き換えると同時に結果をiOSデバイスで確認できる。

Microsoftによれば、同社はあらかじめAppleと協議しており、Live PlayerがAppleの通常のコーディングの規則に完全に準拠していることをAppleが確認したという。

画像: Gh0stman/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iOS版Googleマップにもタイムラインがやってきた

Googleはソーシャルネットワークを作ることに関して輝かしい歴史を持たないが、Googleマップのタイムラインは多くのソーシャルサービスの主要部分に驚くほどよく似ている。そして、A地点からB地点へ移動することにほぼ集中しているアプリにとって非常に興味深い付加機能だ。今日からiOSユーザーは、Androidユーザーが2015年から享受してきたこのタイムライン機能を体験できることになった。

タイムラインとは何か?要するにブラウザーの閲覧履歴のようなものだが、実生活の移動に基づいている。Googleはこれを、最後の休暇に行ったあのレストランが素晴らしかったことを思い出したり、ドライクリーニングに出したのが何日だったかを正確に思い出す便利な方法だと考えている。タイムラインはAndroidユーザーとデスクトップにはかなり以前から提供されているが、iOSユーザーは今日初めて触れる機会を得た。そしてGoogleは忠実なiPhoneユーザーを歓迎すべく少しだけ機能を追加した。

新たに加わったのは、タイムラインに何を表示して何を表示させないかを簡単に設定する機能と、自動的にタグ付けされた場所や行動が正しくない時に正確な情報を入力する機能だ。タイムラインの表示も簡単になり、過去に行ったことのある場所をタップするとポップアップする場所カードから表示できる。そこには、最後に訪れた日時が表示される(見ることができるのは本人がログインしている時だけ)。過去30日間の移動履歴のサマリーがメールで送られてくる機能もある。

もちろん自分の行動がどこまでGoogleマップに捕捉されているのか心配になるユーザーがいることは間違いない。位置情報の履歴をGoogleに預けるのが不安な人はいつでも停止できる。機能やサービスと引き換えにプライバシーを提供する永遠の取引はデジタルエイジの夜明け以来続いている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleのProject Zeroが多くのスマートフォンに使われているBroadcomのWi-Fiチップの脆弱性を発見

GoogleのProject Zeroはこのところ快調で、CloudflareLastPassの高度なバグを発見したことに続き、今度は、iPhoneやNexusやSamsungの製品に使われているBroadcomのWi-Fiチップにバグを見つけた。

Appleは、昨日(米国時間4/3)のセキュリティアップデートでこのバグをパッチした(パッチ10.3.1 — Apple製品のユーザーは今すぐこのアップデートをインストールすべきだ)。そしてProject Zeroの研究員Gal Beniaminiが今日(米国時間4/4)のブログ記事で、問題を詳しく説明している。

Appleはセキュリティアップデートの注記で、“犯人が被害者から一定範囲内の距離にいれば、そのWi-Fiチップ上で任意のコードを実行できただろう”。それはまずい! まずいだけでなく、Appleが10.3.1のリリースを急いだ理由も分かる(一週間前に10.3が出たばかりだ)。AppleとGoogleは、どちらもコメントを拒否した。

BeniaminiはBroadcomのチップ上で一連の悪行を連鎖的に実行することによって、“ユーザーのアクションをいっさい要さずに、Wi-Fiの近くにいるだけでデバイスを完全に支配できた。すなわち、共有されているWi-Fiネットワーク上の犯人は秘かに、何の前触れもなく、ユーザーのデバイスを犯すことができた”。

Beniaminiは彼が行った調査を、Nexus 6Pでデモした。だからAppleがセキュリティアップデートの注記で“できただろう”と言っているのは、自分の(Appleの)デバイスでもできただろう、という意味だ。Broadcomのチップはいろんなスマートフォンで使われているから、Appleに限らずそのほかのメーカーにも影響が及ぶだろう。

“Broadcomはこの脆弱性の修復と、それの関連ベンダへの提供の両方で、対応がきわめて迅速で有益だった。その完全なタイムラインは、バグトラッカー記録見ていただきたい”、とBeniaminiは書いている。

Beniaminiからの、さらなる情報開示を期待しよう。彼は、近いうちにこの脆弱性の詳細をもっと明らかにしたい、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

インターネットのトップOSはAndroid―初めてWindowsを抜く

現在、インターネットとアプリに関して、モバイルはデスクトップと同様の重要な地位を占めている。このことを明瞭に示すレポートが発表された。これによれば、インターネットで利用されているオペレーティング・システムの数でGoogleのAndroidがWindowsを追い越したという。ウェブ・アナリティクスの有力企業、Statcounterによれば、Androidはインターネット利用において初めてWindowsより大きなシェアを占めた。

2017年3月期の Statcounterのネットワークにおけるインターネット・トラフィックでAndroidが37.93%を占めた。これに対してMicrosoftのWindowsは37.91%だった。なるほど僅差ではある。またこのデータは活動を示すもので、実ユーザー数ではない。しかしこの数年明らかになっていたトレンドが一つの節目を迎えたことを示すものといっていいだろう。

Statcounterのネットワークは250万のサイトのデータをベースにしており、これは月間150億ページビューを生成している。下のグラフで明らかなようにWindowsとAndroidのシェアは長期にわたって差を縮めてきた。MicrosoftがWindows Phoneプラットフォームの失敗でモバイル分野を失った影響が大きいことが感じられる。

Statcounter: Internet usage based on operating systems Match 2012-March 2017

興味深い点は、Appleがモバイル分野への移行を早い時点で行っていたことだ。2017年3月期ではインターネットにおけるAppleのモバイル・ユーザー(iOS)数はデスクトップ(OSX)の3倍近くとなっている。

Statcounter: Internet usage based on operating systems during March 2017

AndroidとWindowsをめぐるこうしたトレンドはかなり以前からのものだ。 Windowsはデスクトップを制覇したし、今後もその優位は続くだろう。しかし世界レベルでデスクトップ・パソコンのセールスはこの5年間減少を続けており2008年の水準に戻ってしまった。これと対照的に、 スマートフォンのセールスは増加を続け、Androidがインターネットで使われるOSのトップとなった。スマートフォンの成長はインドのような途上国で特に著しい。ここではAppleも売上を伸ばしているものの、Androidがスマートフォンの9割以上を占める中でニッチな製品にとどまっている

アメリカなど先進国市場ではiOSとAndroidの比率はそれほど極端ではないが、アジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカなどでスマートフォンの利用が急増することがAndroidのシェアに有利に働いている。Statcounterの先週のレポートでは、途上国市場におけるAndroidのシェアは圧倒的だ。たとえばインドでは79%、インドネシアでは(72%、中国では57%などとなっている。ただし先進国ではデスクトップの比重が大きく、アメリカでは37%、イギリスでは35%、ドイツでは30%だ。

こうしたトレンドは世界のデベロッパーの売上にも影響を与えている。世界のiOSアプリの売上で中国市場がアメリカ市場を抜いた。Androidはユーザーベースの巨大さにもかかわらず、収益性ではiOSに遅れを取っている。

最近のApp Annieのレポートによれば、 2016年のアプリダウンロード900億回のうちiOSは250億回を占めており、残りはAndroidだった。にもかかわらず、アプリのパブリッシャーの売上総額350億ドルの大半はiOSが占めていた。

しかしこれも近く変わりそうだ。App Annieの予測では、途上国における圧倒的な優位性のために2017年にはAndroidアプリの売上がiOSを初めて上回りそうだという。そうなればこれも大きな節目といえるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

App Annieレポート:Androidが今年iOSを収益で上回ると予測

本日発表されたApp Annieからの新しいレポートによれば、今年のモバイルアプリの収益は、AndroidがiOSからトップの座を奪い去るという予測が出されている。とはいえ、この予測にはサードパーティのAndroidアプリストアも加えられているので、Google Play単体の数字ではない。AppleのApp StoreとGoogle Play単体を比較した場合、Appleは2021年まで首位の座を守ることが期待されると報告書は述べている。

App Annieによれば、2021年における全世界でのモバイルアプリダウンロード数は3520億件、消費者が全てのアプリストアで使う金額は、総額で1390億ドルを超えるものと予測されている。

2021年の時点で、その大きな部分を占めるとされるiOS App Storeの売上は、600億ドルを超えるものと予測されている。Google Playは420億ドル、そしてサードパーティストアは360億ドルだ。

Tencent、Baidu、Xiaomi、Huaweiなどを含むサードパーティストアたちは、昨年100億ドルの収益を挙げていて、2017年には200億ドルに成長すると見積もられている。

Androidアプリの市場の成長は、その多くが、中国における携帯電話の普及だけでなく、特にメキシコ、ブラジル、そしてインドネシアといった新興市場のおかげでもある。

これはアプリのダウンロード件数にも影響を与える。Google Play並びにそれ以外のストアからのAndroidダウンロードは年に23パーセントの割合で成長し、2021年には2999億件に達する。

アプリのダウンロード数は、比較的均等に世界中に分散しいているが、収益という点では異なっていることがApp Annieのレポートには記載されている。

データによれば、ダウンロード数トップ5の国々である中国、インド、米国、ブラジル、そしてインドネシアは、昨年のダウンロード数の54%を占めていて、これは2021年まであまり変化しないことが予測されている。

しかし収益から見たトップの国々は、中国、米国、日本、韓国、そして英国となり2016年のアプリストア収益の75%を占めている。これは、2021年までに85%に増えることが予想されている。

報告書では、この変化は成熟した市場のスマートフォン既存ユーザーによるゲームとブスクリプションの増加によるものとされている。そうした成熟市場として米国、日本、韓国なども挙げられているが、特に成熟しつつある中国市場の影響も大きい。

中国は、膨大な人口と増加する中産階級により、アプリストアの収益という意味で重要な役割を担っているが、レポートはその市場が成熟しつつあることも指摘している。中国のアプリユーザーの大半は、2021年までには習慣的利用のパターンに入ることが予想され、それによってダウンロード数の鈍化にも係わらず、収益の伸びが続くことが期待されている。

中国におけるダウンロード数が2016年から2021年にかけて毎年19%成長する一方で、消費者の支出は毎年24%増えて565億ドルに達する。大都市における中国のスマートフォン市場の多くは、既に飽和している。すなわち多くの成長は全国のそれ以外の地域からやってくるということだ。

一方インドは、アプリ市場の成熟サイクルという意味では、まだ初期段階である。そして2021年に向けて、ダウンロード数でも収益の面でも著しい成長が見られることになるだろう。ダウンロード数は2021年には毎年28%成長し230億件となり、アプリストアにおける支出は毎年75%増えて21億ドルとなるだろう。

インド自身の成長にもかかわらず、様々な要因によってこのエリアの消費者の支出は低くなりがちである、たとえばその要因として、乏しい購買力や、ゲームや娯楽に支払いを行うよりも節約を良しとする文化、などがApp Annieによって挙げられている。これがアプリ開発者たちに示唆することは、インドをターゲットにするにはまた別の収益モデル、例えば広告モデルなどを検討する必要があるということだ。

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(翻訳:Sako)

Apple、iOS 10.3と共にmacOS、watchOS、tvOSもアップデートを公開

今日はAppleのアップデートデーだ。同社の全製品にわたる4つのオペレーティングシステムの4つの新バージョンを公開した。iOS 10.3、macOS 10.12.4、watchOS 3.2、およびtvOS 10.2。アップデートの中には特に重要なものもある。

まずiOS 10.3から。新OSには「AirPodsを探す」が加わった。この新機能については本誌が既に報じている。iOSデバイスに接続されていればイヤホンの位置を地図上で見ることができる。雑誌の山の下に隠れている時にはアラームを鳴らせる。近くにないときには、AirPodsが最後のiOSデバイスとつながっていた場所が示される。

iOS 10.3で、AppleはApp Storeの評価方法を見直し、ユーザーのレビューを促すと共にデベロッパーへの返信ができるようになった。メールのスレッド表示、動的アプリアイコンなどの新機能も加わった。

そしてAppleは、密かに全iOSデバイスを新ファイルシステムのAPFSに移行する。ユーザーからは見えないはずだが、新しいファイルシステムはモバイル機器のフラッシュストレージ向けに一から設計されており、これは大きな変更だ。

watchOS 3.2でAppleは、ついにSiriをサードパーティーアプリに開放した。iOSではすでに実施されている。例えばApple WatchからLyftで車を手配したり、WhatsAppで誰かを呼ぶことができる。新たに追加されたシアターモードボタンを使うと、映画館のなかで画面を暗くしたままにできる。

macOSにはナイトシフトが導入された。f.luxと同じように夜になると暖色が優先的に使われる。睡眠の改善に役立つと言われている。macOSおよびiOSのiWorkでリアルタイム・コラボレーションがベータから正式機能になった。

tvOS 10.2の変更はわずかだが、一つのAppleデバイスでレンタルしたビデオをApple TVなど別のデバイスで見られるようになった。これは長年要望されていた機能だ。

いつもと同じく、アップデートの前には必ずiCloudまたはパソコンにバックアップをとっておくこと。ファイルシステムが大きく変わるiOSデバイスでは特に重要だ。

iPhoneとiPadでは設定アプリから、macOSはMac App Storeで、Apple WatchはiPhoneのWatchアプリからそれぞれアップデートできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iPhone SEの16GBをようやく廃止、4万4800円で32GBが手に入る

新しい4インチ画面iPhoneは、ストレージが32 GBまたは128 GBとこれまでの16 GBと64 GBからそれぞれ2倍になった。大容量モデルは50ドルアップの499ドルになるが、入門機は399ドルに据え置き。

あらゆるiOSデバイスの例に漏れず、ユーザーが交換可能なメモリーカードで容量を増やすことは一切できない。ストレージは与えられたものを使うしかない ― よって容量の増加は大歓迎だ。

クパチーノはiPhone SEを1年前に発売し、去る2012年にiPhone 5でデビューした4インチディスプレイを復活させた ― そして小さなスマホの愛好者を誘惑した。ただし、大容量ストレージはついてこなかった。

実際Appleは、スマートフォンでリッチメディアをシェアするこの時代にわずか16 GBの端末を売り続けていることを批判されてきた。そして、ようやく耳を傾けた ― 最低価格のiPhone SEを価格はそのままにストレージを倍増した。

【日本語版注:日本では32GBが4万4800円、128 GBが5万5800円】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ローンチから半年でiMessage App Storeの成長率が急降下―、使いづらいUIが一因か

ローンチ当初、iMessage App Storeは次の大型アプリプラットフォームになると謳われており、ディベロッパーの間では、同アプリストアが新たなユーザーと収益源獲得の場として期待され、ローンチ直後はiMessageアプリのダウンロード数が急増した。しかし、アプリストアの成長の鈍化と共に、今ではその盛り上がりも落ち着き始めたようだ。公開されているアプリの数を見てみると、iMessage App Storeのローンチからの数ヶ月間は、毎月100%以上の伸びを見せていたが、今年の1月から2月の結果を見ると、その数はたった9%まで落ち込んでいる。

アプリ調査会社のSensor Towerが新たに発行したレポートによれば、iMessageに対応したアプリの数は現在5000個に及ぶ。この数は、App Storeの初年度にリリースされたiOSアプリの数と同じだ。その後App Storeが成長を続け、2017年1月時点で220万個ものiOSアプリが公開されているというAppleの情報を考えると、iMessage App Storeの状況も悪くないように思える。

しかしiOS App Storeとは違い、ディベロッパーのiMessage App Storeに対する興味や盛り上がりには、既に陰りが見え始めているのだ。

iMessage App Storeがローンチされた昨年9月から10月の終わりまでに、iMeesageに対応したアプリの数は1100個へと約116%増加した。11月の終わりまでには、さらに108%増加し登録アプリ数は2250個に達した。しかし、多くの消費者が新たなiPhoneを手に入れ、アプリのインストール数の増加が期待された12月には、増加率が65%に落ちこみ、昨年末時点でのiMessage対応アプリ数は3700個にとどまった。

今年に入ってからもアプリ数の増加率は下落し続け、昨年12月から1月の増加率は18%、そして1月から2月はさらに9%へと下がっていった。

エンターテインメントやユーティリティ、ソーシャルネットワーク、写真・動画をおさえ、iMassageアプリの中では、ゲームが引き続き1番人気のカテゴリーだった。しかし、各カテゴリーに含まれるアプリの多くは、人気ゲームキャラクターを使ったものなど、ステッカーアプリが中心だ。

新しいプラットフォームの登場直後には、ディベロッパーが新規ユーザーを獲得するために、こぞって新しいアプリをリリースするので、ローンチからしばらくして成長率が落ちるというのは当然のことだ。しかし、ここまで早い段階で成長率が横ばい近い状態になったこということは、まだ多くのユーザーがiMessageアプリを受け入れていないということを示唆しており、AppleやiOSディベロッパーのコミュニティはiMessage App Storeの存続を心配していることだろう。

成長率鈍化の原因と思われるものはいくつかある。使いづらいユーザーインターフェースや、配信されているiMessageアプリの選択肢の少なさ(革新的なアプリの不在)、さらにはそもそもiOSアプリが多すぎるという可能性もある。

アプリ中毒の私でさえ、iMessageアプリはUIのせいで使うのが面倒だと感じている。iMessageアプリへのアプリストアの統合の仕方もあり、ユーザーの多くは、キーボードの下にアプリストアが隠されていることにさえ気付いていないかもしれないのだ。

さらにインストールしたiMessageアプリの数が増えてくると、小さなアイコンをスワイプして、自分が使いたいアプリを見つけるのが難しくなってくる。

また、ステッカー人気がここまで高まっているのであれば、他のアプリと並べて置くのではなく、インストールされたステッカーはキーボードから直接アクセスできるようにするべきだろう。

現状のUIだと、ステッカーにたどり着くだけでも一苦労だ。まず、テキストボックスの隣りにある矢印をタップし、アプリストアのボタンを押すと、前回使ったアプリが表示される。そして左下にある4つの点が記されたボタンをタップすると、インストール済みのアプリのリストが表示されるので、そこからさらにページをスワイプして友だちに送りたいステッカーを探さなければならない。

iMessageアプリを使うためには、会話の途中でこのようなプロセスを経なければいけないため、アプリによって新たな価値が加わるどころか、やりとりのスピードが落ちてしまう。

対照的に、Facebook Messengerや他のメッセージアプリを見てみれば、ワンタップでステッカーを使えるようになっていることがわかる。もしもAppleが、真剣にiMessageでメッセージアプリトップの座に上り詰めたいのであれば、他のプレイヤーの様子を注視し、何がうまくいっているのかということを理解して、必要な調整を加えなければいけない。そうすれば、もしかしたら次のiOSの大型アップデート時には、この問題が解決されているかもしれない。

もしもAppleにその気がないのであれば、ディベロッパーがiMessage App Storeに完全に見切りをつけて、自分達のアプリをもっと目立せられ、トラクションを稼ぐことができる他のプラットフォームに移っていったとしても、なんら驚きではない。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Macなどのバックドアを指摘した善意のハッカーJonathan ZdziarskiをAppleがセキュリティ部門に雇用

長年AppleとiOSのセキュリティとその調査検証技術では最高の能力を持っていたエキスパートJonathan Zdziarskiが、これからはその専門的能力をAppleの社内で発揮することになった。

iOSに関する本もいくつか書いているZdziarskiはAppleの熱心なサポーターで、昨年のFBIとの抗争でも強力にAppleを支持した。その彼が今日のブログで、AppleのSecurity Engineering and Architectureのチームに加わり、ユーザーのセキュリティとプライバシーを守る仕事をする、と発表した。

すこし、引用してみよう: “これまでは自分が個人的に正しいと思うことをやってきただけだが、これからは違う。プライバシーは神聖だが、デジタルの生活は多くの個人情報や個人の関心事、誰を好きかといことすら、露呈しがちだ。それを保護する情熱を、最高に優秀なチームと共有して仕事をしていけることは、本当にすばらしい”。

初期のころのZdziarskiはiPhoneのジェイルブレイクに取り組んでいたが、2014年にはApple製品のバックドアという問題を提起した。Appleは当時、Zdziarskiが見つけたファンクションは“診断機能だ”、と言った。最近のZdziarskiは、MacOS用のセキュリティアプリケーションLittle Flockerを開発した。

Appleはこの雇用についてコメントを拒否したが、なにしろ同社製品に関する世界最高のエキスパートを社内の人にしたことは、とても有意義だ。Zdziarskiもコメントを拒否したが、ブログでは“同じ志を持つ人たちと一緒に仕事をすることはすごくエキサイティングだ”、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Nintendo Switch、ハッカーがジェイルブレークの概念実証を公開

無害だが重要と目される概念実証qwertyoruiopzというハッカーが公開した。Nintendo Switchで任意のコードを実行できる疑似ジェイルブレークだ。何が面白いかって? Switchで使用しているブラウザーのバグのために、 iOS 9ユーザーが利用していたのと同じジェイルブレークをSwitchで再利用できることだ。

ジェイルブレークのコードはここで入手可能であり、「メモリー内のあらゆるものを上書き」できるコードを送るウェブサーバーからなる。従来のような形で実際にSwitchをジェイルブレークするわけではなく、可能であることを示すだけだ

実に巧妙な手口だ。Nintendo Switchには隠されたWebKitブラウザーがあり、captive portalを使ってWi-Fiと接続するときに使用される。つまりSwitchはホテルやコーヒーショップでメールアドレスやコードを入力してログインするときには必ずブラウザーを呼び出す。この振る舞い ― SwitchのOSのほかの部分では起こらない ― のために、Switchに悪意のあるコマンドを送り込んで、いくつかのごく基本的な機能にアクセスすることができる。

CVE-2016-4657と呼ばれるこの侵入方法は、「Apple iOS 9.3.5以前のWebKit」に適用可能であり「リモートアタッカーは細工したウェブサイト経由で任意のコードを実行したりサービスの停止(メモリー破壊)を起こすことができる」。これはiOS向けのハックではなく、保護されていないバージョンのWebKit…例えばSwitch、が動作しているシステムなら何でも対象になる。

念のために言っておくと、近々Switchで海賊版のゼルダをプレイできるという意味ではない。Xbox 360やPS3の大規模なハッキング以来、ゲーム機のジェイルブレークや侵入方法を公開することは非常に難しくなった。署名のないコードを実行したり、海賊版ゲームをプレイしたりするための非常に粗野で扱いの難しいツールはいくつか存在するが、ゲーム機メーカーがシステムをほぼ完全なレベルまで強固にしていることは間違いない。しかも、ダウンロード版ゲームの普及のおかげで、海賊版タイトルを不法インストールしたりディスクに焼くことはますます難しくなっている。つまるところ、ゲームコンソールをコントロールすることこそが、MicrosoftやNintendoやSonyの収益手段なのだ。

今のところこのジェイルブレークにできることは殆どないが、Switchをさらに探究する道を広げることにはなる。Nintendoはそれを許すわけにはいかない。よって、おそらくこのSwitchジェイルブレークはNintendoがアップデートを発行してすぐに消滅するだろう。しかし、ソフトウェアの自由世界の知的訓練として、メーカーが固めに固めりコードを引き裂いて、真新しいデバイスのおいしい中心部に触れるのがいかに簡単(あるいは困難)かを知るのは楽しいものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhoneプレミアムモデルは曲面OLEDを採用(全モデルでポートはUSB-Cに)

CUPERTINO, CA - SEPTEMBER 09:  Apple CEO Tim Cook models the new iPhone 6 and the Apple Watch during an Apple special event at the Flint Center for the Performing Arts on September 9, 2014 in Cupertino, California. Apple unveiled the Apple Watch wearable tech and two new iPhones, the iPhone 6 and iPhone 6 Plus.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

iPhoneが登場して10周年を迎えた今年、iPhoneには特別モデルが用意されるだろうという話が広がっている。それにともないさまざまが流れている。そうした中、WSJに詳細な記事が掲載されている。記事のもととなった匿名の情報源によれば、プレミアムモデルは他のモデルとハードウェア的にずいぶん違ったものになるとのこと。

記事によれば、iPhoneのプレミアムモデルでは、SamsungのGalaxy S7 edge同様の曲面OLEDスクリーンを搭載するそうだ。曲面ディスプレイはSamsungが製造するものとなるらしい。

このハイエンドモデルの価格は、1000ドルが見込まれている。iPhone 8ないしiPhone 8 Plusとは別の特別モデルとして販売されることになる。

尚、すべてのモデルではライトニングポートを廃してUSB-Cを搭載することになるようだ。もしこれが本当なら、iPhoneとして初めて独自規格を捨ててAndroidなどのライバル機種と同じ標準規格を採用することになる。これは最新のMacBook Proなどをみれば、たしかにありそうな話だ。

USB-Cは電力、データ、音楽、ビデオなどを、LightningないしUSB 3規格よりもはるかに高速に転送することができる。MacBook Proでも、この規格の優位性を認めたからこそ、MacBook Proにおける唯一のI/OインタフェースとしてUSB-Cを採用したわけだ。しかしこのせいでiPhoneをMacBook Proと直接つなぐことができなくなったのは問題ではあった。USB-CとLightningを変換するケーブルが必要だたのだ。iPhone側にもUSB-Cを搭載することで、こうした状況が変化することとなる。

話を戻して、WSJのレポートが実現するのなら、iPhoneには従来と異なる新たなエコシステムが生まれることとなる。iPhone 8およびiPhone 8 Plusとは別に用意されるという噂のiPhone Xだが、ハードウェア的な仕様も異なるものとなるわけだ。このプレミアムモデルの登場で混乱する消費者も生じることだろう。しかしプレミアムモデルの販売は、たしかにAppleを潤すこととなるのだろう。
USB-C化)
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(翻訳:Maeda, H

Kinetiseはビジュアル開発ツールの限界を補って、ソースコードをユーザーに提供…より自由で柔軟な開発が可能に

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モバイル開発は、暖冬の湖で薄氷を踏むような世界だ。React Nativeと悪戦苦闘して氷上で脳を負傷するか、またはドラッグ&ドロップのエディターを使って一つのプラットホームの湖底に永久に閉じ込められる。でもしかし、デベロッパーのKinetiseが、両者の良いとこ取りを提供しようとしている。

Kinetiseについては数年前から、AndroidやiOSのアプリを直接書くことに代わる、おもしろいやり方として、本誌でも何度か取り上げているが、でも同社は最近、自分たちのソリューションが、強力なのに大きなITチームが尻込みすることに気づいた。そこで作者のPiotr Pawlakはあっさりと、1499ドルのソースコードダウンロードオプション*を加え、ブラウザー上で視覚的に作ったアプリのコードをユーザーが得られるようにした。〔*: 同ページQ&Aより: QUESTION: What do I need the Source Code for and how much does it cost? ANSWER: Source code for your application allows adding new features outside of Kinetise Editor. The cost is flat of $1,499 per application. Downloading is unlimited for selected application. 〕

なぜそうしたのか? 要望が多かったからだ。

“自分たちが作っているアプリの、ソースコードがほしい、というデベロッパーやスタートアップのファウンダーが、とても多かった”、とPawlakは語る。

ソースコードがほしい理由は、いくつかある。たとえば、データの保存のされ方が分かれば、セキュリティのチェックや対策ができるだろう。ひとつのビジュアルツールに閉じ込められたくない(自分でコードに自由に手を加えたい)、という理由もありえる。とにかく、ソースコードをデベロッパーにダウンロードさせることによってKinetiseは、Microsoft Accessのような閉じた世界から、Visual Studioに近い自由な世界へ変わった。

出力されるソースコードの言語は、iOSではObjective C、AndroidではJavaだ。これなら、Kinetiseから送られてくるコードをさらに拡張したり、手直しすることも、容易にできる。

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[1. ドラッグ&ドロップのエディターでアプリの機能を作る 2. ソースコードをダウンロードする 3. 必要ならそのネイティブコードを書き換える]

ソースコードを入手できるアプリケーションビルダーは、これが初めてではない。これまでにも、Dropsourceなどがあった。でもKinetiseは、複数のデータソースにアクセスしたり、Webアプリケーションからデータにアクセスするための、堅牢なAPIも提供している。だから途中からドラッグ&ドロップ方式のエディターを放棄して、そのアプリの開発をソースコード上で継続することができる。あなたの労作が、途中でゴミ箱に捨てられるおそれは、なくなった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple、iPhone 6sの突発シャットダウン問題はiOS 10.2.1で80%減少したと発表

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過去何世代かのiPhoneで、「突然」シャットダウンするという苦情が出ている。iPhone 6、6 Plus、および6s、6s Plus各機種の一部で、突然画面が真っ暗になり電源アダプターにつないで再び電源を入れなくてはならなくなる問題が起きている。

Appleはこの非常に厄介なバグの解決に取り組んできたが、このほど大多数のiPhone 6/6sの問題を軽減するであろう修正にたどりついた。実はこの修正はiOS 10.2.1をインストールした人にはすでに適用されている ― iOSユーザーの約50%がインストール済み。修正がある程度浸透した今、Appleは問題がどれほど解決したかというデータを公表した。iPhone 6sで80%、iPhone 6では70%、問題が減少したという。

今のところiPhone 7はこの問題の影響を受けていない。なお、昨年末一部のデバイスでバッテリー交換のリコールがあった問題でも、同じく突然シャットダウンする症状が起こりよく似ているが、本件とは問題も解決方法も異なるので注意されたい。

今日AppleからTechCrunchに送られてきたコメントは以下の通り。

iOS 10.2.1で、Appleは少数のiPhoneユーザーが経験している突発的シャットダウンの頻度を減らす改善を実施した。iOS 10.2.1はアクティブなiOS端末の50%以上にインストールされており、アップグレードしたユーザーから受け取った診断データによると、問題を経験しているこのわずかな割合のユーザーのうち、iPhone 6sで80%以上、iPhone 6では70%以上の端末で突然のシャットダウンが減少していることがわかった。

突然のシャットダウンに遭遇した場合に、電源につながなくても再起動するしくみも追加した。一連の突発的シャットダウンが安全に関わる問題でないことは指摘しておくべきだが、不便をかけていることは理解しておりできるだけ、早く問題を修正したかった。使用中の端末に問題のあるユーザーはAppleCareに連絡してほしい。

何が起きたのか私に理解できる範囲で書くと、Appleは突然大電力を消費する瞬間現象が起きることを突き止めた。ある程度疲労した古いバッテリーはこの影響を受け電力の供給が不均等になり、端末の緊急シャットダウンを招いた。新品のバッテリーは影響を受けないが、ほとんどのバッテリーは充電サイクルを繰り返すことで能力が低下しているため(リチウムイオン技術の副作用としてよく知られている問題であり、もっといいものが出てきたらすぐにでも乗り換えたいと誰もが思っている)この種の瞬間現象の影響を受けやすい。

Appleは電源管理システムに何らかの細工をしてシャットダウンを大幅に減らした ― しかし完全に取り除いてはいない。突然のシャットダウンに遭遇したとき、iPhone 6sと6s Plusはアダプターにつながなくても再起動できるようになった。

もう一つ私の理解では、iOSの新しいベータ版では、iPhone 6と6 Plusでも自動再起動するはずだ。

ある時点でバッテリーの疲労が著しくなり交換が必要になることは、Appleが公式サイトで説明している。iOS 10.2.1 の設定アプリのバッテリー情報には、新たに「バッテリーの交換が必要です」というメッセージが今後数日のうちに加わる予定だ。Appleが必要と判断した場合にのみ表示される ― これはバッテリーがどの程度疲労するとAppleは交換すべきと考えるのかという人々の疑問に多少の透明性を与えるものだ。バッテリー交換が必要であると判断する正確な基準は不透明のままだが、Appleは最大充電回数と寿命についていくつかのヒントを公開している

問題が完全に解決したわけではないが、トラブルに悩まされているユーザーには何らかの安心感を与えたことだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

2016年App Storeカテゴリー別売上データ―、根強いゲームアプリ

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アメリカのユーザーがiOSアプリにつぎ込む金額は年々増加しているが、昨年売上額の伸びが特に大きかったのがエンターテイメントアプリだ。アプリ関連の調査を行っているSensor Towerのレポートによれば、NetflixやHulu、HBO NOWといったストリーミングサービスが含まれるこのカテゴリーへの平均課金額は、前年比で130%も増加していた。

このデータから、ケーブルテレビを解約しストリーミングサービスへ切り替える人(=コードカッター)がますます増えていることがわかる。このトレンドの結果、ストリーミングアプリの多くは、2016年の売上げランキングでも上位を占めていた。例えばHBOは、同社のコードカッター向けアプリHBO NOWのユーザー数が、前年比で2倍以上増加し200万人に達したと最近発表していた。

Netflixに関しても、2015年Q4にアプリ上でのユーザー登録を開始した結果、iOSユーザーの数が増加した。その結果、2015年Q4には790万ドルだったアプリ経由の売上が、2016年Q4には5800万ドル以上まで伸びたとSensor Towerは示している。

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サブスクリプションモデルは、その他のカテゴリーでも売上に大きな影響をもたらしていることをSensor Towerは突き止めた。例えば写真/ビデオのカテゴリーは、YouTubeのサブスクリプションサービスYouTube Redのおかげで売上が拡大し、同カテゴリーの米App Storeにおける、アクティブなiPhone1台あたりの売上額は2015年の0.30ドルから2016年には0.70ドルに増加した。

一方、ソーシャルネットワーキングカテゴリーのiPhone1台あたりの売上額は1.80ドルから2.00ドルに増加した。このカテゴリーには、人気デーティングアプリのTinderが含まれており、同社の有料プランが2015年はじめにローンチされたことも恐らく売上増加と関係があるだろう。なお、Tinderは単独でも昨年度の売上額で上位に食い込んでいた。

音楽カテゴリーの売上も3.40ドルから3.60ドルに増加しており、これはさまざまな有料プランを提供しているSpotifyやPandoraの影響である可能性が高い。

しかしApp Storeの利益にもっとも貢献したのは、引き続きゲームアプリだった。米App Storeの2016年売上額の80%以上がゲームアプリによるものだとSensor Towerのレポートには書かれている。

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アメリカのユーザーは、2016年にはiPhone1台あたり平均27ドルをゲームアプリにつぎ込んでいたことになり、この数字は2015年の25ドルからさらに増加している。

売上額は増えているが、デバイス1台あたりにインストールされているアプリの平均数は2015年の10.5から2016年は9.9へと減少した。つまり、ユーザーがアプリ1つあたりに使う金額が増えており、これはPokémon Go現象の影響かもしれない。

ソーシャルネットワークアプリのインストール数も2016年に減少(2015年の3.3に対し2.3)したが、その他のカテゴリーではそれほど大きな動きは見られなかった。

しかし全体的にインストール数が減少しているというのは、ユーザーが有名アプリを使い続けており、新しいアプリががなかなかユーザー数を伸ばせていないことの表れなのかもしれない。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

iPhoneのGoogle Chromeに、QRコードスキャナーとバーコードスキャナーがビルトイン

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iPhoneから削除できるアプリがまた1つ増えた。今はたまに使われるだけのQRコードならびにバーコードスキャナーだ。米国時間2日に行われたアップデートで、Google Chromeにそれらの機能が備わったからだ。このビルトインスキャン機能は、アプリのアイコンを3Dタッチして呼び出すか、そうでなければスポットライト検索で「QR」を指定することで見つけることができる。

これらのショートカットには、単に「Scan QR Code(QRコードをスキャンします)」というラベルがついているだけだが、実際には従来の製品バーコードをスキャンすることもできる。そうすれば対象のアイテムのGoogle検索結果が表示されて、価格やレビューなどをチェックすることが可能だ。

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噂にかかわらず、QRコードは完全に死滅したという訳ではない。それどころか、Snapchat 、Kik、およびMessangerといった人気のアプリケーションや、食品ラベルが採用することで、復活を遂げつつある。Amazonさえ、そのプライベートブランドであるベビー用品のElements brandなどに、QRコードを採用している。

とはいえ、それはまだバーコードスキャンアプリを、携帯の中に入れ続けておきたくなるほど頻繁なものではない。

QRコードの普及が限られているため、スマートフォンメーカーたちは、カメラか検索ユーティリティの簡単なアドオンとして実現できる筈のQRコードスキャン機能を、OSへ本格的に統合することに対して躊躇っている。例えばiPhoneのQRコードリーダーは、クーポンや、搭乗券、あるいは入場券などのようなものをスキャンするために、Walletアプリの内側に取り込まれてしまった。それらがQRコードの主要な利用目的として想定されているせいだが、実際には、それらはQRコードの利用方法のサブセットでしかない。

Chromeにスキャン機能をバンドルすることで、他のアプリを使わなくても、より機能的なバーコードスキャナーを手にすることができる。iPhone用アップデートは、既に利用可能だ。

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(翻訳:Sako)