ハッカソンの主催代行業ChallengePostは今年絶好調, 次は時間限定でないデベロッパ露出企画を打ち出す

ハッカソンとオンラインのテクノロジコンテストの“興行師”であるChallengePostは、今年2013年を誇らしげに回想することができる(情報開示: 本誌もTC Disruptのハッカソンの運営をChallengePostにお願いしている)。同社は今年750万ドルの賞金をデベロッパやソフトウェアの作者に進呈し、同プラットホームの登録ユーザ数が4万に達し、130件のハッカソンやオンラインコンペをホストした。売上は2012年に比べ100%成長(==倍増)したが、しかし同社はすでに新しいものに目を向けている: ハッカソンのような短時間で提示されるイノベーションを、これからは、その後の経過についても見守るのだ。

ChallengePostのファウンダでCEOのBrandon Kesslerは、こう語る: “どの業界もこれからは、デベロッパのプラットホームとそのエコシステム作りが競争の中心になる。もちろんそこに擁するデベロッパやデザイナーの質も重要だ。そのことはうちにとって、未来の非常に重要な側面であり、しかも現実はすでにそうなりつつある。その中でChallengePostは、デベロッパのマーケティングに秀でた唯一のプラットホームだと自負している”。

現在ChallengePostは、本誌がDisruptのイベントとして主催しているような、生身の当人が出る24時間のハッカソンと、同社が“チャレンジ”と呼ぶ最長数週間のオンラインイベントを運営している。後者では前者よりも完成度の高い、実用性のあるソフトウェアが作られる。たとえば今年の初めにAppleが買収した乗り換え案内アプリEmbarkは、ChallengePostのオンラインチャレンジイベントで初登場した。またSamsungが同社のスマートTVプラットホームの充実のために買収したビデオのスタートアップMovilも、やはりそうだ。

Kesslerはこう言う: “いちばん注意しているのは、作品をチャレンジの中だけでなく、作者がそのほかの場所や機会にも作品を出して、作品の露出度を高めることだ。それが、デベロッパのモチベーションを高めることにもつながる。また、新しい良質なソフトウェアを求めている側にも、うちのチャレンジやハッカソンという限られた機会だけでは十分に対応できないのだ”。

“そもそも、‘デベロッパやその作品を検討するのは3月と4月だけにしたい’なんていう企業は存在しない。またデベロッパ側も、‘作品を世間に見せるのは1月から4月までに限定したい’なんて言わない。だから、従来のハッカソンやチャレンジという限定的な時間枠だけでなく、年間を通じて作品が露出されている状態を作り出したい”。

もちろんChallengePostはこれまでのコンテストやハッカソンやチャレンジも続けるけど、それだけでは大きなビジネス機会を逃していることに、Kesslerはどうやら気がついたのだ。たしかにハッカソンなどは短期的に豊かなデベロッパエコシステムを作りだし、デベロッパの関心も盛り上がるが、その潮が引いたあとは、サポートシステムがまったくない。参加したデベロッパたちの多くが、路上の孤児のように放置されてしまう。それは、あまりにもナンセンスではないだろうか。…とKesslerは言いたいのだ。

ではChallengePostは、ハッカソンなどの時間的制約をぶち破るために、今後何をするのか? Kesslerは具体的な話をしなかったが、もうすぐ情報を発表する、と言った。同社は今、人気絶頂だから、次の高みに登るための新しいことを始めるのに良いチャンスだ、とは言えるね。今なら、顧客の関心も、ユーザ(デベロッパ)のエンゲージメントも、ともに高いから、その波に乗らない手はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、OS X 10.9.2ベータでFacetimeオーディオをサポート。MacとiOSの音声通話が身近に

Appleは、OS Xの最新デベロッパー向けプレビュー、version 10.9.2を公開し、そににはいくつか興味深い新機能が入っていた。9to5Macが報じた。おそらく最も気になるのはFacetimeオーディオだろう。Appleは、VoIP通話(ビデオは不要)をiOS 7版Facetimeでモバイルに導入したが、デスクトップでは初登場だ。

9to5Macの記事によると、新たな音声通話機能は、OS XのメッセージおよびFacetimeアプリに「深く統合」されている。おそらくこれは、互いに音声通話の発呼、さらには着呼もできることを意味していると推測される。これは重要な進展だ。なぜなら、これでAppleは、テキストメッセージ、音声、およびビデオというコミュニケーションツールのフルセットを、同社の両プラットフォームに提供し、ネットワークに加え端末種別の制約も完全に回避できるようになったからだ。

私がiOS 7にアップデートし、多くの友達や家族もそうして以来、かかってくる電話の多くがFacetimeオーディオ経由になり、私がかける電話もそうであることに気付いた。Macでも使えるようになれば、デスクの前にいる時はiPhoneを探し回らなくても、シームレスに電話をかけられるようになる。

私は、これがSkypeにとって重大な脅威であると考えている。Skypeを使う層は必ずしもFacetime Audioを使う人たちと同じではない ― Skypeアカウントを設定したことのない一般ユーザーでも、Facetimeなら簡単に友達にかけられる。iOSに深く統合されているからこそだ。そうなれば、FacetimeオーディオがSkypeの成長をある程度阻害する可能性がある。iOSとMacのエコシステムの中に生きている人たちは別の選択肢を探そうとは思わないだろう。

ベータリリースの常として、10.9.2は正式公開までに変更される可能性があるので、最終リリースに入る可能性は100%ではないことを留意されたい。ともあれ、これは論理的な進展であり、個人的にも期待していたことだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Mac Pro、いよいよ発売。最大構成+4Kモニターなら1万3000ドル

Appleが、最新の米国で組み立てらてたMac Proをオンラインストアで販売開始した。昨日(米国時間12/17)のプレスリリースで発表した。このプロ向きコンピューターは、最低価格2999ドルからだが、カスタムオプションをフル装備し、これも今日発売されたシャープの4Kディスプレイを加えれば、最大1万3194ドルの出費が可能だ。さらに本音を言えば、4Kディスプレイは最低2台は欲しくなるだろうから、その場合の価格は1万6879ドルにはね上がる。

このスーパーカスタム構成の出荷予定日は「1月」とだけ表記されているが、標準構成であれば、現時点の見込みでは12月30日までには配送される。店頭持ち帰りも可能だが、これまで聞いた限り「店へ配送」とのことなので、いきなり店に入って購入することは現段階ではできないようだ。

Mac Proは、Macのモデルの中でも稀少な選択肢になることは間違いなく、深い懐と高度な技術的ニーズを持つ人だけのものだが、正当な購入の理由の見当たらないわれわれにとっても、すこぶるよだれの出るマシンだ。しかし次回私に1万5000ドルの余裕が出来た時の使い道は決まった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ドリー、吸盤マウント、手持ちホルダーに変身して動画撮影を助けるTooga GearがKickstarterで支援者募集中

ロサンゼル在住のチームがKickstarterでTooga Gearというプロジェクトへの支援者を募っている。このガジェットは通常では撮影が難しい動画を手軽に撮影できるようにするための堅牢で多用途のカメラマウントだ。ガジェットはモジュラー化されており、デジタル一眼からGoProその他のアクションカメラ、スマートフォンまでサポートする。全体は小型のメッセンジャーバッグに収まり、どこへでも携帯できる。

Tooga Gearには4輪のドリー、吸盤マウント、三脚用ボールマウント、手持ち用ゲリラ・ケージのためのモジュールとそれらを結合するプラットフォームになるシェルから構成される。各モジュールはユーザーの必要に応じて簡単に脱着できる。スムーズな、車のフードに吸盤で固定した移動撮影などが自由自在にできる。

私自身似たようなガジェットをいくつか使っているが、Tooga Gearの優れた点はドリーの車輪を支える4本の脚にそれぞれアクセサリ・マウントが組み込まれていることだ。これによって照明やリモートフラッシュ、マイクなどの付属品を取り付けることができる。Tooga Cageにはコールド・シューたいぷのマウントが2つ、ねじ込み式マウントがひとつ用意されている。吸盤マウントは少々危なかっかしい感じもするが、車の窓ガラスに取り付けて(それが合法的であることを望むが)移動撮影ができるだろう。

Toogaのプレッジ(支援)は449ドルからとなる。一見高いようだが、それぞれの機能を果たす製品の価格の合計と比べれば非常にお買い得だ。開発チームのうち機械エンジニアのShan KimとChris Andersonの2人はすでに多数のカメラ・ガジェットを開発した経験がある。出荷予定は2014年の3月だ。

Toogaチームは製品化のために4万5000ドルを必要としている。募集を開始したばかりなので現在集まったのは3000だ。時折ビデオグラファーになる私としてはぜひ実現してほしいプロジェクトだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Bionymのウェアラブル製品ではユーザ本人の体(心臓の鼓動)が認証情報だ

ウェアラブルハードウェアの新しいコンセプトで注目を集めているトロントのBionymの製品Nymiは、心臓の鼓動の波形(heartwave)でユーザを認証する。その波形はその人と密接に結びついているので、盗まれることも失うこともありえないから、これまでにない強力なセキュリティ対策になりえる。今ではパスワード生成器という専用機もあるが、いったん作られたパスワードはふつうのパスワード同様、安全ではない。〔関連ビデオ。〕

トロントの同社本社でBionymのCEOで協同ファウンダのKarl Martinに会った。かなり狭い一つの部屋で技術者チームと一般社員が一緒に仕事をしている。しかしチームは急速に成長しており、近くもっと広い場所に引っ越す予定だ。でも、ハンダごてを握って最新の回路基板をテストしている連中と、電話でパートナーと打ち合わせなどをしている一般社員が一緒にいる光景は、なかなかおもしろい。

同社が最初の予約受付キャンペーンをしたのは9月だが、Martinはその後の進捗について説明してくれた。どうやら、万事順調なようだ。設計の最終決定はまだ遠い先のようだが、約1年前にMartinと協同ファウンダのFoteini Agrafiotiが作った最初のプロトタイプに比べると相当前進している。Martinが心に描くNymiの未来はとても明確で、その中には、着けている人が着けていることに/を気づかない/忘れる、という長期的目標もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


注目すべきはPrime Airのみならず。Amazonの陸上配送に新システム登場か?!

Amazonは本気でドローンによる無人空輸システムを考慮中であるようだ。リリースされたコンセプトビデオもなかなかの出来だったように思う。しかし思わぬところから「ちょっと待った」の声がかかった。アピールしてきたのはiPhoneやAndroid端末から操作するボール型玩具を開発するSpheroだ。Amazon Prime Airに対抗して、「Amazon Ground」と名づけた配送システムを提案するビデオをリリースしている。

Spheroとはスマートフォンやタブレットからコントロールするボール型ロボットだ。光輝き、1台ないし複数のSpheroを使って遊ぶための各種アプリケーションが用意されている。上のビデオはもちろんパロディのためのものだが、Spheroの可愛らしさ(と有用さ?)はよく現れているかもしれない。今年初めにSphero 2.0がリリースされており、Amazonが、主要小売パートナーとなっている。

紹介ビデオを下に掲載しておく。

もちろん、実際にSpheroを輸送用に使うと馴れば問題は山積みだ。人によってはこんなちっぽけなものがごそごそと道路を動き回っているのを見れば、蹴り飛ばしたい衝動に駆られることもあるに違いない。いや、Spheroに悪意があるわけではない。むしろSpheroはとても可愛い。しかしボールというのは蹴られるべきものなのだ。Prime Airのパロディとして作ったビデオはとても楽しく見せてもらった。しかしやはりこうした球形ロボットは基本的に道路に出てくるべきものではないように思える。もちろん特別なチューンアップをすれば、なにがしかの用途に使える可能性はある。将来的には路上を走り回るSpheroを目にすることも、0%というわけではないのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


アイアンマン・スーツの支援者をクラウドファンディングで募集中―本物そっくりで1999ドルから

1000ドル近いスターウォーズのストームトルーパーのスーツを何着も買うファンがいることを考えると、完全に本物をコピーし、自動的に開閉するフェイスマスクまで装備したアイアンマン・スーツを大量生産しようというクラウドファンディングのプロジェクトには大いに興味をそそられる。Iron Man FactoryによるこのIron Man Mark IIIプロジェクトは、あまりにもクールなのでなんとかライセンス問題をクリアして実現させてもらたいものだ。

ビデオに登場するプロトタイプはすべてのパーツを3Dプリンティングで製作している。効果的に照明が組み込まれ、重量は3kgと軽い。ボディーはカーボン/ポリマーで関節部分は金属製だ。スーツのサイズが56号未満、62号以上のユーザーは応募できない(ということは私はダメらしい)。

大量生産に入った場合、製造は深センのインジェクション・モールディングの工場で行われる。また北京にもデザイナーのチームがいる。現在、スーツのヘルメット部分だけを3Dプリンティングで少量受注生産しているという。

支援者のオプションは量産タイプのスーツ(1999ドル)、量産タイプのヘルメットのみ(1800ドル)、3Dプリントのスーツ(3万5000ドル)などとなっている。3Dプリント版は向こう3、4ヶ月のうちに出荷される。量産バージョンは6-8ヶ月後だ。実際に製品が発送されるまでカードからの引き落としは行われない。

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不満だらけの十代も、テックで優しくなれる。ホリデーシーズンにはそんな甘い夢をAppleと

ティーンエイジャーの頃、年末年始のホリデーシーズンに、実家に帰省するのが大嫌いだったという記憶をもつ人は多いのではないだろうか。少なくともぼくはそうだった。不機嫌な顔をして友だちと田舎のつまらなさについてメッセージのやり取りをしたり、あるいはゲームに興じていたりしたものだ。最初はそういう不満だらけの十代少年の話なのかと思った。実はそうではなく、不満を感じてるように見える少年も、得意の「テック」を使って家族と愛で結ばれるという内容だ。

Appleは、たとえばAndroid陣営からプラットフォームが閉鎖的であるとか、あるいは何かおたく的視点から批判されることが多い。しかしテックの世界に人間味(人間的あたたかみ)を持ち込んでいるのがAppleなのではないかと思うのだ。テックを使って、よりヒューマンな存在になれる。Appleとはそういう企業であり、そして上に載せたCMはまさにそういうAppleの方向性を示すものであると言える。

現実の世界ではもちろん、CMビデオのような美しい結末を迎えることは少ない。ほのぼのと感じるような体験も非常にレアなものとなっている。ただしかし、そういう世の中でも、クリスマスシーズンにはほのぼのとしたビデオを見るのも良いのではなかろうか。Appleが提供する「夢」を、素直に感じてみたい。

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(翻訳:Maeda, H


ZuliのSmartplugは、家庭の電源コンセントをスマートにする(Kickstarter募集中)

最近Kickstarterに登場した、Zuli Smartplugというプロジェクトは、Bluetooth Low Energyを使って、家庭の電源コンセントを賢くする。スマートフォンから制御したり、部屋の出入りを検知したり、スケジューリングでトリガーすることもできる。これは、おそらくみなさんがAppleのiBeaconsについて聞かされているものの一種だ。あれは小売店が買い物客のいる位置に基づいて異なるコンテンツを端末に送り込む話だが、こちらは家庭の既存電化製品と連動する。

ZuliのSmartplugは、あなたが部屋に出入りしたことを検知して、それぞれの場合に望んだ動作をするようカスタマイズできる。つまり、例えば事務所に入った時にはパソコンと卓上スタンドと暖房の電源を入れ、晩に帰宅する時には無線以外は全部切る、ということができる。Zuli Smartplugは複数組み合わせて使うことも可能で、Bluetoothのネットワークを作り互いに会話させられる。家庭内で正確な位置を追跡するためには最低3つのコンセントが必要だが、そうでなくても、エネルギー使用量を監視したり、スケジューリングや電源の迅速な管理に使える。

Zuliには、既存製品のBelkin WeMo Switchなどと多くの共通点を持っているが、WeMoは位置ベースの自動化を利用するためには、別のモーション用アクセサリーが必要だ。ZuliはKickstarterキャンペーンを通じて、3パックスターターキットを135ドルで提供しているのに対して、BelkinのWeMoは1つ60ドルで、モーションキットは別売だ。

Zuliのチームは、電気工学とファームウェアの技術者たちから成り、サンフランシスコ地域を拠点にしている。過去に消費者製品を送り出すことに成功したメンバーもいるので、完料の見込みは高いだろう。家庭内のデバイスをつなぎたいと思っている人は、Philips Hueの照明制御や、Nestのスマート・サーモスタットなどのコレクションに追加する価値がありそうだ。

目標の15万ドルに到達すれば(既に10万ドルが集まっているので可能性は高い)1月に生産を開始して、出荷は2014年6月の予定だ。問題なく動作するかどうかを確認するために、ベータプログラムが予定されており、Kickstarterである程度以上支援している人も参加できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ソーシャルネットワークへの投稿をスケジューリングするBuffer、β段階から好調のBuffer for Businessを正式リリース

サンフランシスコに拠点をおくBufferがBuffer for Businessを正式にリリースした。BufferはFacebook、Twitter、その他のソーシャルチャネルへの投稿をスケジューリングすることのできるサービスだ。ソーシャルメディアへのプレゼンスをコントロールしようとする多くのブランドが利用している。今回正式リリースとなったBuffer for Businessは、これまでの数ヶ月間の間、小規模なプライベートベータとしてテストを行っていたものだ。記したように、これまでもブランドにとっては便利なサービスだったわけだが、ビジネス版では詳細な分析機能、チームでの利用を考えたコラボレーション機能、データを再利用するためのエクポート機能などが備えられている。

これまでがクローズドなベータ版運用であったにも関わらず、Buffer for Businessは既に経営面で無視できない存在となりつつあるそうだ。共同ファウンダーのLeo Widrichによると、ベータ期間中だけで400社が有料利用を開始しており、1ヵ月の売上げに換算すれば2万3000ドルになるのだそうだ。これは全売上げの10%を占める数値になるとのこと。個人利用者と比べてより大きな予算を持つ企業を相手にすることにより、Buffer for Businessは売上面でかなり貢献してくれそうな見込みが感じられる。

ちなみにBufferは、昨年から個人利用者にとっての使い勝手の向上も行ってきていた。そうしてプロダクトの魅力を高めることで、FeedlyやEchofonなどとの提携を行うようにもなっている。これもBufferにとってはそれなりの成果をもたらしているのだが(かなりの利用者獲得に成功している)、企業ユーザー獲得による収益ベースの確立についても力を注いでいこうという狙いなのだろう。

Buffer for Businessで使えるツール群も7月より提供されている。アクセス状況を見て投稿のスケジューリングが行えるのはもちろん、エンゲージメント、リツイート、お気に入り登録、1日あたりの投稿数による各種データの推移などについて詳細に分析することのできる各種ツール類が利用可能となっている。こうしたツール群はすべて各利用者毎に準備されたダッシュボードから操作することができる。データはもちろん見やすい表やグラフなどで表示され、いろいろなケースを比較表示するようなこともできる。

利用開始にあたっては無料のトライアルも用意されている。正式な利用にあたっては5名までのチームで利用する場合は月額50ドルからとなっており、利用するサービスなどに応じて最高で月額250ドルとなっている。各種サービスメニューを整えることによって、Bufferの訴求範囲は大きくなっていくことになる。しかし企業向けということになれば、Hootsuiteのような大規模プロダクトが地盤を築いているところでもあり、Bufferの今後についてはさらに様子を見ていく必要があるだろう。

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(翻訳:Maeda, H


PC大手DellもChromebookに参入, まず11インチのCeleron機で教育市場をねらうがそのあとの製品企画もある

DellもついにChromebookゲームに参戦してきた。同社も先行者たちと同様に、Windowsマシンの不調を、何かで埋め合わせなければならないのだ。ただしDellのChromebook/Chrome OS戦略はターゲットを限定し、最初は学校とその児童生徒たち向けの11インチラップトップを作っている。

発売は来年1月で、価格は300ドル以下となる。そして合衆国とイギリスではDell.comで売られる。プロセッサは〔Insipiron 11と同じ〕Celeron 2955U、電池寿命10時間、内蔵フラッシュストレージ16GB、RAM 4GB/2GBとなり、ディスプレイは1366×768、Webカメラは720pでビデオ会議にも使える。802.11n Wi-Fiあり。厚さ1インチ弱で重量3ポンド弱と軽い。I/Oは、USB 3.0 x 2、HDMI、Bluetooth 4.0だ。

〔ここにスライドが表示されないときには原文を見てください。〕

これは、既存のChromebookにとって強敵のようだ。とくに電池寿命はコンピュータの終日利用に対応しており、他機を大きく引き離している。画面の解像度ではGoogleのChromebook Pixelには及ばないが、発表された仕様を見るかぎり、遅まきながらデスクトップコンピューティングの一勢力になろうと志したGoogleの姿勢に関心のある人たちの、最人気機種になりそうだ。

Dellによると、同社は教育市場をねらった本機に続いて中小企業や一般消費者向けの低価格機としてのChromebookシリーズを出していく、という。ということは、ChromebookはDellのメインラインに加わる、という位置づけになる。ChromebookはPCのOEMたちのあいだで、いわば一種の流行だが、教育を手始めに手広くターゲットを広げていこうとするDellの本格的な取り組みは、Chrome OSの将来を占う大きな指標になるかもしれない。

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Google Open Galleryは豪華に進化したブログサービス; 美術館も個人も高機能なアートスペースを持てる

Googleはインターネット上のグローバルなミュージアムGoogle Cultural Instituteを充実させるべく、各地のミュージアムの協力を求めている。今日(米国時間12/10)同社はこれを一般公開し、ミュージアムでも個人のアーチストでも誰でも展示できるようにした。そのためにはGoogleのOpen Galleryというサービスを使用し、これを使って誰もがビデオや画像やストリートビューのコンテンツなどをアップロードできる。またそれにテキストをつけて、対話的なガイドつきツアーを構成することもできる。〔訳注: museumは博物館と美術館の両方を含意するので、ここではミュージアムという片仮名語を使わせていただきます。ここではどちらかというと‘美術館’のようですが。〕

今日は45のGoogle Open Galleryプロジェクトが公開されるので、主にヨーロッパのアーチストたちの見事な作品展示を鑑賞できる。招待のリクエストやツールへのアクセスは誰でもでき、画廊へのアクセスもツールの使用も無料だ。ブラウザ上で使用するパブリッシャーツールを使って独立のサイトを作ったり、自分の既存のWebサイトに展示やコレクションを加えることもできる。プログラミングの知識は要らないから、写真家やアーチストが自分で仮想鑑賞ツアーを構成できるのだ。

GoogleのCultural InstituteにはLabと呼ばれる物理的な別棟がフランスのパリにある。そこでは3Dスキャナや高解像度のカメラ、対話的なスクリーンなどがあり、ミュージアムやアーチストたちにとっての、それらの今後の実用方法を実験している。たとえば近未来には、写真家/フォトグラファーの作品発表方法が3D化/対話化するかもしれない。

こうやって世界中の文化的な作品を万人にアクセスできるようにするGoogleの取り組みは、ぼく自身がファンであるだけでなく、今後のインターネットやその部分集合であるWeb上の表現を、ますます充実させていくための新技術の温床にもなるだろう。まるでそれは、Googleがかつて買収したBloggerの骨を拾った形だが、もちろん単なるブログサービスの提供よりは、このような文化的芸術的な創造と展示の場を提供する方が、ずっとモアベターだ。たとえば、自分の作品をいちばん魅力的に見せられる場を探していた写真家/フォトグラファーたちは、Googleのこのプロジェクトを知ってどう思うだろうか?

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Appleが曲面タッチスクリーンとディスプレイで特許を取得, 曲面iPhoneの噂はホンモノか?

Appleが曲面のタッチスクリーンディスプレイで特許を取得した、とAppleInsiderが報じている。その特許は、曲面のタッチ感応型ガラスを作るシステムを記述している。それは、ディスプレイが作り出す画像を変形歪曲することなくタッチ感応性を維持する曲面のスクリーン表面を作り、それをディスプレイやタッチ対応マウス(今のMagic Mouseなど)、タッチパッドなどのデバイスに利用できるもの、とされている。

Appleの技術が既存の曲面ガラス技術と異なるのは、後者が、ふつうの平面として作ったタッチサブストレートをガラス下面に貼り付ける、そのガラスがたまたま平面だったり曲面だったりする、という点だ。この技術では、ガラスが曲面の場合、タッチサブストレートとのあいだに空きが生じてタッチの感度が劣化することがある。

Appleの特許には、表面の曲率を部分的にを変える方法も含まれている。それは、一連の泡のようなものを配置するやり方で、ソフトウェアキーボードでキーの盛り上がり感を出すために利用できる。Appleのこの方法は、このほか、画面輝度や音量などをコントロールするボタンや、画面上の仮想マウスなどの実装にも利用できるだろう。実物マウスをまったく使わない、完全なタッチインタフェイスが完成するのだ。

AppleはLGSamsungのように曲面ガラスを使ったモバイルデバイスを作る気配をまだ見せていないが、これまでとは違ったスクリーンを作っているという噂はある。11月のBloombergの記事は、2014年にAppleは曲面ガラスを使ったiPhoneを出す、とまで踏み込んでいる。曲面ガラスに向いた良質なタッチスクリーンで特許を取ったことは、これらの記事を裏付けるものかもしれない。

曲面ガラスは一時的な流行になるかもしれないが、物珍しさ以外に実利的なメリットがあるのか、となると、いまいちピンとこない。でも今は、けっこういろんなところで研究開発が行われているから、その動向はとりあえず追うべきだろう。

曲面型iPhoneの画像: Ciccarese Design.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


白、32GB版のNexus 7がアメリカ、イギリス、日本市場に登場―3万3800円也

Googleは先ほど白いNexus 7タブレットをリリースした。ストレージは32GBで、アメリカ、イギリス、日本のGoogle Playデバイスストアから購入できる。価格は269ドル〔日本では3万3800円〕だ。すでに発売されている黒のNexus 7と異なりLTE、16GBのモデルは用意されていない。しかし白いNexus 5を持っていて色をそれに合わせたいユーザーには朗報だろう。

白いのはバックパネルだけでベゼル部分は黒のままだ。スペックに変化はない。Nexus 7はそこそこよく出来たAndroidタブレットだ。特にコストパフォーマンスの点では優秀で、この価格帯で買えるタブレットとしてはおそらくベスト・チョイスだろう。気に入ったならすぐに注文しないとすぐに品切れになるかもしれない。

しかしAndroidタブレットを探しているなら他にも候補はある。LGがGoogle Play版のG Pad Androidタブレットを発表したばかりだ。こちらは8.3インチスクリーンで349ドルからとなっている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Qualcommが64ビットチップセットSnapdrabon 410を発表, 安価なLTE統合機として途上国市場を席巻か

Qualcommが今日(米国時間12/9)、同社のSnapdragon 410チップセットシリーズを発表した。同社の初の64ビット機だが、それよりおもしろいのは、4G LTEを統合してかつデバイスメーカーが手を出しやすいコストに抑えたことだ。410の製造サンプルの出荷は来年前半を予定、したがって実装機の発売は2014年内もありうる。

最重要の部位は言うまでもなく64ビット対応の部分であり、デベロッパたちは今後のAndroidの処理性能の向上を期待できる。しかしそのLTEのサポートは、今Snapdragon 400を使っているMoto Gのような大衆機でも使えるレベルであり、今後はインドをはじめユーザ人口の多い途上国市場でも実装機が売れるようになるだろうから、デバイスメーカー、アプリデベロッパ、そしてモバイルオペレータの三者に嬉しい状況をもたらす。これまでブロードバンドへのアクセスは収入や生活水準の高い層に限られていたが、LTEアクセスの低価格化は、消費者製品だけに限っても、世界経済に大きな効果をもたらすだろう。

利益を得るのはAndroidだけではない。QualcommはSnapdragon 410の対応OSとしてWindows PhoneとFirefox OSも挙げている。ただし北米地区でおもしろいのは、GoogleがオーナーとなったMotorolaの、これによる再活性化だ。現時点ではNexus 5が4G対応の無契約スマートフォンのベスト機だと思うが、Motorolaは、国内に残る通常携帯のユーザを一挙にLTEスマートフォンのユーザとして一網打尽にできるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


モバイル決済のSquare、精度を上げて対応機種も拡大した新しいカードリーダーをリリース

昨日公開されたティーザーで予告されていた通り、Squareが新しいプロダクトを発表した。いったい何が出てくるのかと憶測を巡らせたが、出てきたのはカードリーダーの新版だった。確かに、これが最もありそうな話ではあった。新しいリーダーはこれまでのものよりも薄く、読み取り精度が向上しているようだ。3.5mmオーディオジャックプラグも、より多くのデバイスで利用できるように対応が行われている。

新しいSquare Readerは来年からの提供を予定しているようだが、ホームページ上からの無償配布も開始されている(訳注:アメリカと日本では異なる仕組みになっているかもしれません)。どのくらい薄くなったかと言えば、iPhone 5や5sと同じ程度になっている。すなわち、オリジナルのものと比べて厚みが半分程度になっているのだ。またエッジはよりシャープになっていて、驚くべき仕掛けがあるわけではないが、外見は相当に格好良くなったように感じる。

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(翻訳:Maeda, H


iPhone 5s、普及率10%を越える。5cも好調

iPhone 5sの売上げは実に好調で、iPhone全モデルの利用時間の10%を越えた。モバイル分析会社のMixpanelによる。これは著しい数字であり、消費者はiPhone 5sを、iPhone 5の2~3倍のペースで導入している計算になる。そしてiPhone 5cは、未だにiPhone 5sの後塵を拝しているが、多くの人々が思っているよりも実際には好調だ。

Mixpanelによると、iPhone 5は週に0.25~0.5%の成長だったが、現在iPhone 5sは週当たり0.75~1%の速さで伸びている。これはiPhone 5c導入速度の約3倍だとMixpanelネットワーク経由で集められたデータは語っている ― つまりiPhone 5cの成長はiPhone 5の導入速度とほぼ同じということになる。MixpaneのCEO Suhail Doshiはこれについて「5cはスマートフォン市場の中間層取り込みに関して、妥当な仕事をしている」と言っている。

5sは、未だに飛び抜けて人気の端末である、とMixpanelや他の情報筋は言う。これはAppleの平均販売価格にとって良いニュースである。業界予測によればこれらのデバイスは比較的高い利益率で製造販売されているからだ。そして5cの導入率は、どちらかというと遅咲きデバイスになるだろうという予測と一致しており、今の端末の契約が切れるまで喜んで待てる機械に弱い消費者たちに選ばれていると思われる。

iOS 7の素早い普及に加えて新しいiPhoneモデルの比較的早い立ち上がりと、Appleは全員を同じプラットフォームに乗せるべくすばらしい仕事をしている。それもソフトウェア、ハードウェア両方の最新バージョンについて。これは、これらのデバイスに向けてソフトウェアを開発するデベロッパーにとっても大きな恩恵であると共に、Appleのスマートフォン事業の成長が頭打ちかもしれないとする批判に対する、非常に説得力ある反論だ。真に興味深い数字は、Appleが次の四半期業績を1月末に発表した時に見ることになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google+への投稿を他のサイトの広告として配信する+Post Adsのテスト開始―トヨタ、キャドバリーなどが参加

ソーシャル・ネットワークを運営する以上、いずれは避けて通れない道にGoogleも入ろうとしている。Google+で新しく +Post Adsという広告の実験が始まった。といってもGoogle+上にディスプレイ広告が表示されるわけではない。

Google+のプロダクト・マネージャー、Eran ArkinがGoogle+への投稿で発表したところによると、ブランドがGoogle+に投稿したコンテンツがそのままGoogleのディスプレイ広告ネットワークを通じた広告として他のウェブサイトに表示される仕組だという。

テキスト、写真、ビデオ、ハングアウトのセッションなどブランドがGoogle+で公開したすべてのコンテンツはGoogleのディスプレイ広告ネットワークを通じて世界の200万サイトに配信が可能となる。Googleは「広告主はウェブ全体を自社のソーシャル・ストリームとすることができる」と表現している。

この含意はつまり「青をモチーフにした某ソーシャル・ネットワークとは違い、われわれのソーシャル広告はそのネットワークの中だけにとどまらず、全ウェブサイトに表示され、その場で会話を開始できる」ということだろう。

Arkinはさらに「Google+の投稿を他のサイトの広告に利用することにより、クリックスルー率が向上する、ビデオの再共有によって口コミが広る」などさまざまなメリットを挙げている。また、ユーザーのコメントに対してブランドがG+アカウントを通じて直接答え、場合によっては顧客とハングアウトを利用したビデオチャットを始めることもできるという。実験の初期段階なので確実な統計はまだ得られていないようだが、Googleによると、他のマルチメディア広告に比べて+Postの拡大表示率(「もっと見る」などのオプションで拡大表示可能な広告が実際に拡大表示された率)は50%も高かったという。もちろん悪いニュースではないが、かといって有効性をすぐに判断できるような情報でもない。

トヨタ、リッツ・クラッカー、キャドバリーなどの世界的ブランドがローンチ・パートナーに含まれるという。上のビデオはトヨタ・カローラのキャンペーンを例にブランドが+Post広告を利用するところを示している。ユーザーがウェブサイトの広告をクリックするとフルスクリーンのライトボックスにGoogle+のコンテンツが表示されることがわかる。洗練されたデザインのマルチメディア広告を行いたいブランドの興味を引くだろう。またGoogleにとってもトラフィックがGoogle+に戻ってくるというメリットがある。またGoogleのディスプレイ広告ネットワークを通じて広告を配信することによって、「Google+のユーザー数はFacebookに比べてはるかに少ない」という弱点を回避している点は巧みだといえるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Square、Vine上でティーザー告知展開中。何かはわからないけれど、何かが登場予定?!

SquareがVine上でナゾのティーザーを展開中だ。アメリカ時間の月曜日に、何かを発表することを暗示しているらしい。何が発表されるのか、投稿されているVineビデオからはほとんど何もわからない。どうやらまるめたこぶしの中に入るものなのだろうか。しかしビデオ中の「こぶし」もおそらくは単なる表現上のもので、具体的なことを示すものではないのだろう。すなわち、何が発表されるのか、まったく何もわからない。

何もわからない中、敢えて予想するなら、クレジットカード用ドングルをアップデートするようなことが考えられるだろうか。Squareは2009年にこのドングルの提供を開始して以来、同じものを使い続けている。但し、このドングルはいかにもSquareらしさを示すものでもあり、イメージを損なわずにどういった機能追加をするのかと考えると、可能性は低いようにも感じられる。

あるいは、国際展開上で必要となってくるChip and PIN対応のリーダーを発表するのかもしれない。もう少し想像力を働かせるなら(少々強引すぎる想像かもしれないが)商店内個人マーケティングを可能とするAppleのiBeaconトランスミッターを搭載するという可能性もあるのかもしれない。

iBeaconを使えば店舗を訪問している客に最新の商品情報や割引商品情報などを通知することができる。またフリーマーケットやイベント会場などでもさまざまな情報を通知できるようになる。これと統合することで、Squareがさらに便利に使えるようになることは間違いない。おまけにiBeaconのトランスミッターというのは、上のビデオ中の左手の中に隠れるほどの大きさだと思うのだ。

結論とすると、明日になって何が出てくるのかは全くわからないということだ。しかし、SquareのVine情報は注視しておこう。

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(翻訳:Maeda, H


National Geographicが500あまりの地図(古地図など)をGoogle Mapsに提供

Googleは、企業や団体が自分たちの地図データをGoogleのGoogle Mapsプロダクトと同社のクラウドインフラの上で公開し共有できる、という企画を立ち上げようとしている。そして今日(米国時間12/6)は、National Geographicがこの企画への参加を発表し、Google Mapsのブログの上でそのことに関する情報を提供している。このパートナーシップにより、NGの500あまりの基準地図や歴史的地図が、デジタル化されてGoogle Maps上で見られることになる。

これによってNational Geographicは、同社のアーカイブにより生気をもたらすために、対話やアノテーション(注釈)の方式を模索実現できることになる。また環境指数の歴史的変化などをコンピュータの上でアニメーションで表現できるから、教材としても適性を増す。とにかく、これまでは専門の歴史学徒だけが、ほこりから身を守るためにマスクをして閲覧していた、ほとんど古文書のような地図の山が、われわれ一般大衆にとっても可利用になるのだ。

NGは、そういった無料提供のほかに、商用利用のための有料ライセンスも考えている。同社のデジタル開発部長Frank Biasiによると、高精細のデジタル地図と印刷された地図は有料ライセンスでGoogleのパブリックデータイニシアチブから提供し、同社の非営利的取り組みを支えるための収益を得たい、としている。

地図に関わる技術や学問(cartography)は、すでに世の中に広く普及していると思われがちだが、歴史的リソースを対象とする‘比較地図学’は、まだ取り組む人の少ない、しかもおもしろい分野だ。しかもその成果がGoogle Mapsから広く公開されることにより、アマチュアの地図マニアも含む多くの人びとの発見が寄与貢献されることになる。入るチェックが多くなることは、決して悪いことではない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))