空飛ぶカメラLilyが$14Mを調達、発売は2016年夏へと延期

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これがあればどんなセルフィーでも撮れる*ドローンLilyが今日(米国時間12/18)、シリーズAで1400万ドルの資金を調達したことを発表した。投資家はSpark Capital, SV Angel, Stanford-StartX Fund, Steve Aoki, そしてJoe Montanaだ。〔*: セルフィー, selfie, 自撮り写真〕

しかし同じ発表の中で同社は、発売を2016年の夏に延期する、と言っている。

Lilyは最初、2014年5月に、その空飛ぶカメラの予約販売を(同社のWebサイトで)開始した。

Lilyのカメラは1080p60fpsのビデオを最大20分、スローモーションでは720p120fpsで撮影でき、スチルなら12メガピクセル撮れる。

しかし混みあうドローン市場で自己を差別化しなければならないLilyには、操縦者を追跡したり、彼/彼女のまわりの周回軌道を飛行する機能がある。完全防水なので、プールやビーチでも使える。

LilyのCrunchbaseページによると、同社は今回の1400万ドルの前に100万ドルのシード資金を獲得している。今回のラウンドをリードしたSpark CapitalのBijan Sabetは、Mediumのポストで、発売の遅れについて書いている:

この遅れが顧客にとって正しいことである、と確信している。これによって同社は、最良の製品を顧客に届けるための時間を稼ぐことができる。彼らがそうするものと、信じている。

気になる人は、LilyのWebサイトを訪ねてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

MicrosoftがHoloLensのデベロッパ向け体験コーナーをニューヨークのお店にセットアップ

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Microsoftは、デベロッパたちが、同社の拡張現実(augmented reality, AR)ヘッドセットHoloLensのポテンシャルに早めに目覚めてほしいので、このたびニューヨークのマンハッタン5番街にある同社の小売ストアに、HoloLens体験コーナーを作った。

HoloLensはOculus RiftやSamsung Gear VRのような仮想現実(virtual reality, VR)のプラットホームではない。そうではなくて、HoloLensは仮想的な画像を現実の環境の上に投射するから、どちらかというと拡張現実的な体験だ。

と聞くと誰もがゲームへの応用を考えると思うが、でも実は、いろんな業界業種でいろんなユースケースがありえる。その一部はエンタテイメントに使われ、他は仕事の効率を上げるために利用されるだろう。

でも新しいハードウェアが普及するための唯一の鍵は、デベロッパがそれに関心を抱いて、いろんなすばらしいアプリケーションを作ってくれることだ。MicrosoftはWindowsでも、やはりデベロッパを巻き込むために苦労をしたのだ。今回は、そのときの教訓を生かそうとしている。

HoloLensは2016年第一四半期にDeveloper Editionが3000ドルで発売されるので、そのためのポータルもすでに作ったが、実際に触ってみたい人は、ここで申し込むと、5番街のお店に招待される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Cinematiqueなら、ビデオをクリックしてショッピングができる

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「買い物ができるビデオ」の噂を聞いてから何年にもなる。すてきな色の口紅から、あの気になるブーツまで、お気に入りのテレビ番組やオンラインのミュージックビテオを見ながら、注意を引かれた商品をすぐに買えるところを想像してみてほしい。

そして、トレンドはすぐそこまで来ているようだ。

最近、Interludeは、MGM、Warner Music、Samsung、Sequioa Cpital、Intel Capitalらから1820万ドルを調達したが、そこだけではない。計540万ドルを調達したCinematiqueも、ユーザーがビデオに写るどんな物とでも直接つながることのできるタッチ可能ビデオでこの分野に参入する。

ユーザーは、詳しい情報を知りたい物をビデオ画面でクリック(タッチスクリーンならタッチ)して選ぶ。このビクトリアズ・シークレットのビデオで水着にタッチすれば、直売ページのリンク、価格、および商品説明を知ることができる。クリックした回数分の商品情報が保存され、ビデオの最後(または途中)に表示される。

ブランドは、ユーザーが販売されていない商品をクリックした時にもその商品に関連する追加情報を提供することができる。Cinematiqueエディター(ベータ版)を使っえば、ブランドは既存のビデオをアップロードし、タグを付加して商品情報と購入リンクを登録できる。

上のビデオでは、Tag HeuerとVox Mediaが、シェフの生活を描いた記事体広告を使って、1500ドルのTag Heuer製スマートウォッチを売ろうとしている。しかし、このシェフが作る料理、彼のオートバイ、ランニングルーチン、そしてニューヨーク市に架かる橋の数々までもがクリック可能になっていて、ビデオ内の様々な部分について追加情報を見ることができる。

サイト運営者やブランドは、記事体広告にも、Eコマースサイトにもこの種のビデオを埋め込むことができる。

Cinematiqueは、配信プラットフオームとしても機能する。ただし、CinematiqueのビデオをFacebookやInstagram、Twitter等のソーシャルメディアでそのまま利用することはできないし、YouTubeでもクリック可能状態にはならない。

Cinematiqueの顧客ベースの大半は高級製品ブランドだが、サイト運営者がクリック可能記事体広告コンテンツを使って、ブランドから追加費用を得ようとすることは容易に想像できる。

現在同社は価格体系を公表していない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Anonymousのハッカーたちが共和党のお騒がせ大統領候補Donald Trumpを俎上に

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ハッカー集団Anonymousは今、共和党の大統領候補(で不動産王)のDonald Trumpをターゲットにしているようだ。彼が、イスラム教信者の合衆国入国を禁じよう、と言ってからのことだ。

Twitterでこのハッカー集団は、最初はwww.trumptowernyc.comを一時的にダウンさせた、と言っている。YouTubeに、Trumpに警告を与えるビデオも、投稿したようだ:

Donald Trumpよ、お前がすべてのイスラム教信者の合衆国入国を禁じたいと欲していることを、われわれは看過できない。この政策は、重大な結果をもたらす。これこそ、ISISの思う壺だ。イスラム教信者を悲しませれば悲しませるほど、ISISは彼らをリクルートできると感ずる。合衆国が、過激派のイスラム教信者だけでなく、イスラム教信者全体をターゲットにすればするほど、確実にISISはそのことをソーシャルメディア上のキャンペーンに載せて利用するだろう。Donald Trumpよ、これからは、もっと配慮ある発言をせよ。これは、お前への警告だ…。

U.S. Uncutの記事が報じているこのツイートは、攻撃されたTrumpのサイトのスクリーンショットを見せている。同じスクリーンショットを、Anonymousのメンバーも投稿している。

国民を分裂させ憲法にも違反しているTrumpのコメントは、14人を殺したサンバーナーディーノの銃撃事件に対する感想の一部だった。この事件は、アメリカ本土における初めてのISISによるテロ行為、と信じられている。

この、事業家でもありメディア上の常連でもある人物は、以前から奇矯な発言で知られているが、大統領候補になってから発言はさらに大仰になってきた。一部の報道は、Trumpの政策でもっとも一貫性があるのは、どんな手段でもいいから、メディアの注目が自分に集まっている状態を維持しようとする、彼の戦略だ、と言っている。

しかし、この彼の最新のコメントは、Trump流のナンセンス垂れ流し選挙戦の域を超えており、国民の安全を脅かす、とAnonymousは見たのだ。

Anonymousは12月11日を‘ISIS Trolling Day’(ISISをトロルする日)と宣言し、その前の攻撃ではISISのソーシャルメディアのアカウント数百をハックした、という。同集団は人びとに、ISISのメンバーがよく使うハッシュタグを使って、ISISをばかにするミームや画像をソーシャルメディアにアップロードしよう、と呼びかけている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

eコマースのためのメールマーケティング自動化ツールBluecoreがシリーズBで$21Mを調達

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eコマースのためにデータに基づくマーケティングサービスを提供するBluecoreが今日(米国時間12/2)、シリーズBで2100万ドルを調達したことを発表した。ラウンドをリードしたのはGeorgian Partners、これに既存の投資家FirstMark CapitalやFelicis Venturesなどが参加した。

eコマースのサイトは、適切なタイミングで適切な消費者にメールによる案内を送って、より高いコンバージョンレートを確保したい、と考える。Bluecoreは、データに基づいてメールの送り先や送る時期の決定を自動化する。

データといっても、これまでのマーケターたちは、たとえばショッピングカートに入れたけれども結局買わなかったものに基づいてリコメンデーションを決めたりしてきた。Bluecoreを利用するとマーケターは、特定の品物を見たユーザに、それの値下げや新規入荷の情報を自動的にメールできる。

マーケターがBluecoreを利用するにあたってやることは、Webサイトのコードに一行追加して、さらに、どんなメールをどんなとき誰に送る、という“レシピ”を指定するだけだ。そのあとのことはいっさい、Bluecoreが自動的にやる。マーケターはシステムの稼働時にでも、バックエンドに対し変更を指示できる。

Bluecoreは創業からまだ2年足らずだが、すでに150あまりのWebサイト上の180のeコマースブランドに利用されている。

同社は今回の資金で機能をより豊富にし、チームを増員したい、と考えている。同社がこれまでに調達した資金の総額は、2820万ドルに達する。

BluecoreのWebサイトは、ここだ

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

New Balanceが3Dに進出―最新ランニングシューズのミッドソールは3D出力される

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テクノロジーは実際に世界を制覇しつつあるらしい。それはハイテク・シューズのNew Balanceがこのトレンドを最大限取り入れることにしたことでも分かる。同社は近く3Dプリントしたランニング・シューズを発売すると発表した。.

もちろん靴全体が3Dプリントされるわけではない。 3Dテクノロジーが用いられているのはミッドソールの部分だけだ。これは足底に触れる部分とゴムの靴底との間に挟まれる部分で、走ったときに足をしっかり支持し、衝撃を吸収する重要な役割を持っている。

New Balanceは今回3D Systemsの協力を求め、同社のDuraForm Flex TPUというSLSエラストメリック粉末を利用した。これは柔軟で耐久力のある形状を3D出力するのに適した素材だという。

New Balanceのプレスリリースによれば、

3Dプリンティングを利用すればきわめて複雑な構造を最適化して正確に出力でき、必要な部分に十分な(あるいは最小限の)素材を配置することが可能となる。すなわち、1層ずつ積み上げていく3Dプリント・テクノロジーによってまったく新しい.有機的な形状が容易に作成できるようになった。こうした技術の恩恵を得て、New Balanceは人体構造的に革命的なミッドソールの開発に…成功した。

バズワードを少し省いて説明すると、New Balanceは3D出力によってユーザーの足と走り方に合わせてきわめて多数の形状のミッドソールを作ることが可能となったということだ。New Balanceは高度な計測機器を用いてユーザーが走るときに足底のどの部分に最大の力がかかるかを測定し、これに合わせて適切な部分のクッションを増加させることができる。

ミッドソールを3Dプリントしようとしたのはこの製品が最初というわけではない。New Balance自身、3Dテクノロジーを用いたミッドソールをプロ・アスリート向けに2013年から提供している。しかしメインストリームの消費者向けのNew Balance製品に3Dプリンティングが利用されるのはこれが初めてだ。

ただし、製品が実際にお目見えするのは2016年の4月以降で、販売されるのも特定のショップに限られるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

男女の会話の声の質から二人の将来(結婚するか・しないか)を予測するアルゴリズムの精度が人間セラピストより高かった

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“言った事よりも、言い方が良くないわ!”

コミュニケーションを支えるのは言葉じゃない、とよく言われる。そして今や、声のトーンから男女の仲とその将来を判定するアルゴリズムがある

サウスカロライナ大学工学部ビテビ校とユタ大学が共同開発したコンピュータプログラムは、関係治療のセラピーに訪れた100あまりのカップルの何百もの会話を、2年あまりにわたって分析した。

そしてそれらのカップルの、5年後の結婚の状況を調べた。

その結果、カップルの声の「ピッチ」や「強さ」や「震え」や「かすれ」などを分析するそのアルゴリズムが、79%の精度で、それらのカップルの将来を予言できていたことが分かった。5年後に、そのアルゴリズムがポジティブと判断したカップルの多くがめでたく結婚し、ネガティブと判断したカップルの多くは別れていた。

しかもこの79%の精度は、人間セラピストの判断よりも高い精度だった。

男女が互いに、相手の言葉を“受け入れた”か、“非難した”かなどをもとに、行動分析を行う人間エキスパートによる判断よりも、声質を直接調べるこのアルゴリズムの方が、カップルの将来をより正確に予見した。

一般的に、コミュニケーションの55%は身体言語(ボディーランゲージ)、38%が声のトーン、そしてわずかに7%が言葉の意味によって行われる、という。

このアルゴリズムを開発した研究者たちは今後、残る二つの要素…実際の言葉と身体言語…も取り入れた関係治療プログラムを作る計画だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

ご注意! 企業向けチャットサービスのSlackに不具合発生中

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企業向けチャットサービスのSlackに現在不具合があるようだ。

Flickrの共同ファウンダー、Stewart Butterfieldが開発したSlackはエンタープライズ・チャットルームとして最近大人気だ。そのSlackに何か問題があるとTechCrunchの社内で判明したが、その後、Twitterのレポートでも確認された。

@SlackHQは公式ツイートで次にように述べている。

〔Slackに間歇的な接続問題が起きている。われわれは全力で問題の所在を調査し、解決を図っている。すぐにアップデートの予定。〕

Slackのシステム・ステータスのページも同様の内容を述べている。.

困っているのはTechCrunchだけではないようだ。

〔SlackがダウンしてるときにSlackの本社では何を使ってコミュニケーションしてるのだろう?〕

われわれはSlackに問い合わせ中だ。何かわかればすぐにアップデートする。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

学生に個人指導教官を紹介するVarsity Tutorsが$50Mを調達、より多様な学習ニーズを満たすサービスへの脱皮を目指す

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学生と優れた個人指導教官(tutor)を結びつけるVarsity Tutorsが、Technology Crossover Ventures率いるシリーズBのラウンドで5000万ドルを調達した。これにAdam Levine(Maroon 5のリーダーでThe Voiceの審査員)とStuart Udell(教育企業Catapult Learningの常勤会長)らが参加した。

Varsity Tutorsはセントルイスに拠を置き、学生に優秀な個人指導教官を紹介する。指導はフィジカルな対面またはオンラインで行われる。これらの指導教官は、厳しい面接と専門科目の試験により選別され、知識だけでなく教育者としての力量もテストされる。

同社は、Varsity Learning Toolsというプロダクトも提供している。これは同プラットホームを利用している学生に無料で提供される学習教材で、予習や復習のための補助教材として利用できる。

Varsity Tutorsは、ファウンダのChuck Cohnが、学生時代の親友二人に指導教官としての優れた能力があることに気づいたことがきっかけで、始まった。彼は最初、サイドプロジェクトとしてこのビジネスを開始し、夜と週末にサイトを開いた。昼間は投資銀行で働き、その後、VC Ascension Health Venturesの常勤パートナーになった。

2011年にCohnはVCの仕事を辞め、Varsity Tutorsに専念するようになり、フィジカルだけでなくオンラインの学習プラットホームも作った。

Varsity Tutorsは学生の自宅や学校にやってくる指導教官を紹介するし、ライブのビデオチャットもある。またドキュメントの編集や、テキストメッセージ、ホワイトボード機能など、多様なツールを駆使する。

Cohnによると、最近はオフラインの指導セッションよりもオンライン利用が多くなりつつある。また、学生の約半分は高校生であり、残りの半分の半分はK-8の児童、あと半分が大学生や大人だ。すなわち、創業時のターゲットだった大学生(+大人)は全体の1/4。

今回の資金は、モバイル展開の充実に充てられる。モバイルでは、教官との同じライブビデオチャットを、どこからでもオンデマンドで受講できる。

Cohnは同社の将来像についてこう言う、“そろそろ、個人指導教官(tutor)という言葉を使わないようにしたい。もっと一般的な、“インストラクター”という言葉を使いたい。今ではユーザが勉強したいテーマがものすごく多様化していて、大学の教科だけではなくなっているからだ”。彼が挙げるのは、料理教室、Photoshopの使い方、Ruby on Railsの学習などの例だ。中でも圧倒的に需要が多いのが、コンピュータ関連のテーマだ。

Varsityは二度のラウンドで計5700万ドルを調達した。同社のWebサイトはここにある

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

タグ・ホイヤー、1500ドルのAndroidスマートウォッチ「Carrera Connected」を発表

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タグ・ホイヤーが高級スマートウォッチのCarrera Connectedを公式発表した。

CEOのJean-Claude BiverがLe Matinでのインタビューにて詳細をアナウンスしたのだ。価格は1500ドルで、Apple Watchと「ほぼ同様の機能を持つ」ものなのだそうだ。

外見はタグ・ホイヤーの「カレラ」と同じだ。ボディはチタン製で6種類のバンドが使えるようになっている。

製造にあたってはIntelおよびGoogleとも協力して行ったそうだ。OSはGoogleのAndroid Wearだ。

ニューヨークでのプレゼンテーションでは、伝統あるスイスの時計産業とシリコンバレーが協業する第一歩となると話していた。それは確かにそうだろうが、Android Watch界に登場した、Apple Watch対抗の高級スマートウォッチの第一歩ということもできよう。

購入時に3つの文字盤デザインを選ぶことができ、さらにGoogle Playストアから追加のデザインをダウンロードすることもできる。「いかにも」なスマートウォッチ風な外見でなく、高級アナログ時計風のものが好みだという人には気になるプロダクトだろう。

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(翻訳:Maeda, H

太陽にヒントを得たスマートランプで体内時計を正常化しよう

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スマートフォン(あるいは音声)にて、明るさや色を変えることのできるスマートライトが数多く世に登場している。しかし「便利さ」ではなく「健康」に気を使ったスマートライトというのは新しいかもしれない。プロダクトはArioという名前で、Kickstarterにてキャンペーンを展開中だ。

Arioは自然界に輝く太陽と同じタイプの光を人工灯で実現しようとするものだ。朝には明るいブルーの光を、そして夕方には温かみのある優しい光を発光する。

Arioの共同ファウンダー兼CEOであるBrian Hoskinsによると、ブルーの光はコルチゾールの生成を促し、人体を目覚めた状態に導くのだとのこと。夕方に発光する光には、「睡眠ホルモン」ともよばれるメラトニンの生成を促すのだとのこと。

Hoskinsによれば、アメリカ人の大半は8時間以上を人工灯のもとで過ごしており、それがために体内時計の狂いを招いて生活リズムの乱れに悩んでいるのだとのこと。

ArioはWifi機能を備え、また各家庭での睡眠習慣を学習して最適な灯りを提供することを狙いとするプロダクトだ。

Kickstarterキャンペーンでは、目標額の5万ドルをキャンペーン初日に調達している。市販価格は300ドル程度になる予定であるらしい。

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(翻訳:Maeda, H

Apple TV、店頭でも発売開始

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新しいApple TVは、一新されたリモコンと独自のエコシステムとともに、今日(米国時間10/30)から店頭に並ぶ。

149ドルのセットトップボックスは、地元のAppleストアで求められるほか、9to5macによると、Best BuyとTargetでも扱っている。気の早い人たちはすでに予約しているから、先週ネットで手に入れているだろう。

新しいApple TVは、従来世代の機種がNetflix、HBO、HuluなどのアプリやiTunesライブラリをアクセスするだけだったのとは異なる。新バージョンは、サードパーティデベロッパーが作る専用アプリによって、テレビの中に無限のコンピューティングの可能性を提供する。

その一環として、Appleはリモコンも一新し、各種のセンサーを内蔵することによって多くの機能を可能にした。例えば、新リモコンにはタッチパッドが付いて前後へのスキップができるようになり、加速度計とジャイロスコープを使えば、ゲームのモーションコントローラーにもなる。

もしそれでもまだ不足なら、Apple TVは総合的検索、ボイスコントロール、さらにはSiriも統合された。

価格は、32GBモデルが149ドル[1万8400円]、64BGモデルが199ドル[2万4800円]。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagram、イベントのまとめフィードを提供開始、最初はハロウィン

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Snapchat、この主要ソーシャルメディアの厚かましい赤ん坊は、ハッシュタグを静かに消そうとしているのか?

そんな風に見えたのは、昨日(米国時間10/31)ハロウィンのためにInstagramがコンテンツを収集し、友達やその他の人々のハロウィン関連コンテンツを見たいユーザーのために、スペシャルフィードを作ったことをWiredが報じたからだ。

ふつうこれは大した話ではないし、実際これ自身はなんでもない。しかし、Twitterは最近、この一年で最大の機能追加としてMomentsを公開し、ユーザーが特定のイベントや話題に関するツイートを、自分で集めなくても見られるようにした。

Momentsは、Twitterの元CEO Jack Dorseyの復帰とともに、ユーザー成長を加速するための同社の大きな賭けとしてデビューを果たした。

しかし、Twitterがユーザーのために収集作業を行う決断をするずっと前に、SnapchatはLive Storyのアイデアを開発した。特定のイベント、位置、あるいは特別な日に居合わせたSnapchatユーザーは、そのイベント専用のチャンネルを選んで、コンテンツをLive Storyに入れることができる。

Snapchatは当初これを “Our Story” と名付け、2014年6月にラスベガスで行われたEDMフェスティバル、Electronic Daisy Carnivalに合わせてデビューした

Instagramが収集したハロウィンストリームの中で、ユーザーはクリックしたり、ビデオをいつものカウント、説明テキスト、縁取りなどのない状態で見ることができる。次々とビデオをスクロールしていくだけだ。ちなみに、ハロウィンストリームはビデオコンテンツのみからなっている。

Momentsと同じように、Instagramのハロウィンフィードは、あらゆる余分をそぎ落とし、最上最高のコンテンツのみを際立たせる。

もちろん、ハッシュタグが完全に死んだわけではない。ハッシュタグは今でもパワーユーザーの間で、TwitterとInstagramの両方で使われており、遅れてではあるがFacebookもハッシュタグ機能を提供している。しかも、ハッシュタグはMomentsやInstagramのハロウィンフィードのような収集されたストリームでも使われているので、ハッシュタグの利用はこうしたフィードを形成するためには必須である。

しかし、多くのハッシュタグが収集され、特定のイベントや休日だけでなく、動物、美容、健康などのテーマへと拡大する網羅的話題に取り込まれるようになることは想像できる。

[via Re/Code]

[Image via Wired]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

心理療法の面談という面倒な束縛をディスラプトしたTalkspaceが、テキストに加え音声とビデオを導入

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毎週25ドルの料金で、ユーザがセラピスト(療法士)に無制限にメッセージングできるサービスTalkspaceが今日、これまでのテキストだけに加えて、非同期のオーディオとビデオの使用を可能にした。

このいわゆる‘視聴覚メディア’が使えるようになると、患者とセラピストとのあいだに一定の信頼関係があれば、コミュニケーションの深化によって心理療法の効果も上がり、またTalkspace自身は他社との競合で優位に立つ。

まだベータの現状では、Talkspaceのユーザの3〜4%がビデオメッセージング、6〜7%がオーディオメッセージを使っているにすぎない。CEOのOren Frankは、SMSの利便性は主にテキストメッセージングにある、と認めている

Talkspaceは2012年の6月に、デジタル時代の心理療法を目指して創業された。バックエンドでIBM Watsonを利用しているTalkspaceは、ユーザにもっとも合ったセラピストを見つけ、両者のあいだにコミュニケーションのチャネルをセットアップする。

Talkspaceを使うと、毎週1時間セラピストに会うという束縛から解放され、週の料金25ドルでセラピストにメッセージをいくらでも送れる。セラピストへのアクセスが気軽になるだけでなく、通信の完全な記録が作られるので、治療効果も上がる。

セラピストの側では、スケジュールが楽になるだけでなく、より多くの患者に対応できるようになる。今年の5月の時点では、250名あまりの専門(==有資格)療法士がTalkspaceを利用していた。

同社はこれまで、4回のラウンドで計1300万ドルを、Spark、Metamorphic、Softbankなどから調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Doppler Labsの新作、周囲の音を好みに合わせて調節できるイヤフォン「Here」は12月に出荷開始だ

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2015年6月、Doppler LabsはKickstarterで2つ目のプロダクトをローンチした。Here Active Listening systemは、共同ファウンダーのNoah KraftとFritz Lanmanが製作したものだ。Hereは、世界で初めて音響AR体験を提供する端末で、ユーザーはエフェクトやイコライザーのレベルをスライダーで調節することで耳に入る周囲の音を調整することができる。

Kickstarterでローンチし、初回は1万個を製作する予定だ。

多くのKickstarterプロジェクトと違い、Hereは出荷予定としていた時期ぴったりに出荷を開始するとKraftは伝えている。彼はTechCrunchのチームに最終プロトタイプのデモを見せた際、出荷予定の12月に間に合う進捗具合だと話した。

最終プロトタイプを試したところ、彼らが約束した通りの機能が備わっていることが分かった。

私は7月に最初のプロトタイプを試したが、音楽とそのコントロールの部分のユーザーエクスペリエンスは話の通りだったが、ハードウェア自体は少し野暮ったく、しっくりくるものではなかった。

最終バージョンは、やや大きめの耳に差し込むタイプのイヤフォンのような形状だ。

Hereのイヤフォンの最初の製品は、音楽好きやミュージシャン向けのライブ音楽を好みの音で聞くためのものだ。トレブル、ミッド、ローの音程をコントールしたり、リバーブ、エコー、フランジャーといった楽しい効果をいくつか搭載している。ユーザーはライブでも録音の音楽でも、好みに合わせて音を調整することができる。

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しかし、ミュージシャン向けのものはDoppler Labsの長期的なビジョンの序章に過ぎない。Kraftは次のHereのバージョンに特定の周波数や音を除外する機能を搭載することを考えている。これにより、ユーザーはどこを歩いていたとしても、最初からその音がなかったように過ごすことができる。例えば、外でブランチを摂っている時に子供の泣き声を遮断したり、駅に電車が到着する時の甲高い音を遮ったりすることができる。

あるいは恋人とライブコンサートに行った時、Here Active Listening systemを着け、音楽と恋人の声だけを拾うように設定することもできる。

しかし、それを実現する前にDoppler LabsはHereの最初の1万個を出荷して音楽好きのコミュニティーに製品を提供し、できる限り多くのユーザーフィードバックを得る考えだ。

Dopplerの最初のプロダクトはDubsという名前の機械を組み込んだイヤフォンで、ライブなどで音の品質を保ちつつ、音量を絞る製品だった。

Dopplerは7月にシリーズBで1700万ドルを調達している。 Hereの詳細はここから見ることができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

不要品をユーザに代わって売ってくれるGoneがYardsaleとFOBOを買収

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あなたの要らないがらくたを売ってくれるサービスGoneが、モバイルのがらくたオークションFOBOと、その前身企業Yardsale Inc.を買収した*。価額など買収の条件は公表されていない。〔*: yardsale, 庭先販売(引越し時など)。〕

Goneは2014年の6月に、ジャンク品の売られ方を変えたいという目標を抱えてローンチした。Goneで何かを売るためには、写真と簡単な説明を送るだけだ。あとのことはいっさい、Goneがやってくれる。

同社の独特のアルゴリズムが、その品物の‘適正値’を見つけ、複数のコマースサイトに掲載し、その後の通信〜コミュニケーション業務をすべてGoneが担当し、売れたらユーザに送金する。

テキサス州オースチンとサンフランシスコ圏内なら、Goneのスタッフがユーザの家までやってきて品物を受け取り、荷造りから発送までやってくれる。

それ以外の地域では、荷造りの材料一式と、宅急便として出すときのインストラクションがユーザの家へ送られてくる。

FOBO/Yardsaleは、Goneの初めての買収だ。

Yardsale Inc.はY Combinator出身で、創業者はEd McManusとRyan Mickle、要らない物をユーザの‘ご近所に’売るお手伝いをする。Yardsaleのユーザ数が13万に達したところで二人はそれを閉鎖し、FOBOを立ち上げた。こちらは不要品をオークションで売るWebサイトで、利用はモバイルアプリから行う。

Goneによると、FOBOは買収の2か月前で年商100万ドルに達していた。

YardsaleとFOBOのファウンダMcManusとMickleは、共にGoneの顧問になる。

gone

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

iPhone 6SのLive PhotosをGIFやビデオに変えるアプリがまた出ました、その名はLively

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iPhone 6S/6S PlusのLive PhotosをGIFやビデオに変えるアプリが、また現れました。そう、美もアートも、それを共有できなくては無意味であります。

Tiny WhaleのLivelyは、あなたのデバイスに閉じ込められていたLive PhotosをGIFやビデオに変え、GIFは0.5xから2.0xまでの範囲で速さを指定できる。

おっと、まだLive Photosについて知らない人がいるかもしれない。

iPhoneの最新機種iPhone 6SとiPhone 6S Plusには、Live Photosというソフトウェアによる機能がある。この機能を有効にしておくと、カメラはシャッターボタンが押される瞬間の前後各1秒、計2秒あまりを、動画として記録する。

しかし、その動画付き写真はLive Photos機能のあるiPhoneでしか見られないので、iPhoneのそのほかの機種やそのほかのメーカーのデバイスのオーナーと共有できない。

Livelyは、その扉を開こうとしている。

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もちろん、ほかにもそれを考えた連中はいる。今週初めにローンチしたLive GIFは、1ドル99セントの有料アプリだ。

一方Livelyは、ダウンロードは無料でGIF/ビデオ変換3つまでは無料(プレビューは無制限)だ。枚数無制限でこのアプリを使いたい人は、アプリ内から1ドル99セントを払う。

Livelyのダウンロードはここから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

特許訴訟でウィスコンシン大学に敗れたAppleは$862Mの損害賠償に直面

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Appleは特許訴訟と無縁な企業ではないが、最近ウィスコンシン大学マディソン校の許認可部局が興した訴訟は、同社にとって大きな損失になるかもしれない。

合衆国陪審は、iPhone 5SとiPhone 6 、iPhone 6S、およびiPadの一部の機種に存在するAppleのA7、A8およびA8Xのチップに、Wisconsin Alumni Research Foundation(WARF, ウィスコンシン学友会研究財団)が1998年に申請した特許に該当する技術が含まれている、と評決した。

裁判長の合衆国地裁判事William Conleyは、Appleは最大で8億6200万ドルの損害を償う義務がある、と述べた。

Reutersの記事によると、この裁判は負担義務、損害、および意図的侵害の三つの部分に分かれ、後日下される後者への判決によってAppleの賠償額はさらに増える可能性がある。

問題の特許、U.S. Patent No. 5,781,752は、“並列処理計算機のための表を用いるデータ推測回路”と題され、それは分岐予測を使ってコンピュータの電力効率を上げる、とされている。

そしてこの訴訟は、とうてい、Appleが抱える特許問題の最後のものではない。Reutersによると、WARFは先月再び訴訟を興し、Appleの最新チップA9とA9Xがやはり特許を侵害している、と主張している。

2009年にWARFは同じ特許侵犯でIntelを訴訟し、示談を獲得した

2015年1月に提出された訴状の原文を、ご覧いただこう:

WARF v. Apple

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

壁にかける小さな棚で21種類の野菜やハーブを水耕栽培するEdn、iPhoneアプリがユーザを教育する

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父の家は農家だった。毎晩彼のキッチンテーブルに並ぶ食べ物は、実家の畑から運ばれてきた。私はそうやって郊外で育ち、今は都市に住んでいる。食べ物はもっぱら、近くのグロサリーストア(八百屋兼食料雑貨店)やレストランに依存している。未来の子どもたちの食べ物はインターネットから、びん詰のSoylentみたいな形でやってくるだろう。

デンヴァーでステルスしているスタートアップEdnは、そうなることを防ごうとしている。

Ednは壁にかける装置で(下図)、数種類の野菜の自動栽培を行う。ほかに必要なのは、iPhoneアプリと人間ユーザの愛とお世話だ。

21のスロットがあり、そこでさまざまな野菜やハーブを育てる。“十分な量の”植物を、同時に栽培できる。ユーザはEdnを電源につなぎ、種(たね)を播き、タンクに水を入れ、ときどき肥料を足す。

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“自動化はするけど教育を忘れているテクノロジ製品が多い”、とファウンダのRyan Woltzは言う。“Ednでは、植物が発芽すると何を見るべきかを教え、収穫時期も教える。だから、目の前でいろんなハーブや野菜を育てながら、それらについて学ぶことができる”。

Ednは壁掛け方式なので、カウンターやテーブルのスペースを占領しないし、だれでも(ニューヨークの狭いアパートに住んでいる私でも)自分の食べ物を育てられる。

Ednは目下開発途上だが、Woltzは私が見せてもらったプロトタイプを使って、タイムやコリアンダー(シャンツァイ、香菜)、ピーマン、ルッコラ、ローズマリー、そしてかぼちゃを作っていた。そしてデバイスは、照明の付いた三段の棚、といったところだ。

厳密に一つのスロットで一種類だけ育てるとすると、21種類を栽培でき、完全水耕だからユーザが日常やることは何もない。発売は来年半ばで、定価399ドルを予定している。Woltzは次の製品として、育苗器を考えている。

Ednは、本誌がデンヴァーで行ったTC Meetup + Pitch-off集会で二位になった。詳しくは、同社のWebサイトを見てみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Airpaperは、あなたに代ってComcastを解約してくれる

MIRAMAR, FL - FEBRUARY 13:  Gregory Bristol, a customer associate, speaks with a customer on the phone at a Comcast cable call center on February 13, 2014 in Miramar, Florida.  Today, Comcast announced a $45-billion offer for Time Warner Cable.  (Photo by Joe Raedle/Getty Images)

この(第一)世界にインターネットやケーブルテレビを解約するよりイヤなことは殆どない。

実際Comcastには、他のインターネットサービスに乗り換えたがる顧客を引き止めるための専門チームがあり、どうやって電話を切らせずComcastサービスを続けるよう説得するかのマニュアルまである。それがいかにぞっとするものであるかは以前紹介した。

最良のシナリオでさえ、もう必要のないものについて、見知らぬ相手と、必要をはるかに越える時間論争しなければならない。

しかし、Airpaperというサービスが面倒を引き受けてくれる。比較的安い5ドルという価格で。

あなたの名前、住所、電話番号、およびComcastのアカウント番号を伝えるだけで、あとはAirpaperが厄介な電話を代行してくれる。同社はあなたの情報を解約以外に使わないと約束しているが、これだけの個人情報を第三者に渡すことが100%安全ではあり得ないことは肝に命じておきたい。

そうは言いつつ、私は誰かにComcastサービスを解約してもらうために5ドル払う用意がある。

[via Geek.com]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook