WebサイトビルダーWeeblyがWebビジネスビルダーへ飛躍、そのためのアプリケーションセンターを立ち上げ

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WebサイトビルダーWeeblyを作っているWeeblyが今日(米国時間10/1)、同社の第三世代のプロダクトをローンチした。Carbonという名前で、CEOのDavid Rusenkoによると、それは同社が新しい方向へ踏み出す最初の“大きな一歩”だそうだ。

WeeblyはWebサイトやオンラインストアを作るための使いやすいツールとして人気があり、これまでに3000万人の人がWeeblyを使ってサイトを作り、今やそれらのサイトの合計月間ビジター数が2億5000万に達する。同社はすでに黒字企業で、昨年シリーズCで調達した3500万ドルは一銭も使っていない。

同社の顧客の2/3は自称起業家だ(ぼくなんかはそっちに入らないが)。そしてRusenkoによれば、Webサイトやストアを作ることは今でも彼らにとって“最初で最大の技術的問題”だが、ほかにも多くの課題がある。たとえば、“マーケティングとカスタマサポートとソーシャルとフルフィルメント…これらはどれも完全に別々の課題だ”。

Rusenkoによると、“Carbonはこれらの多様な課題を踏まえて、Webサイトを作るというよりもWeeblyを利用してユーザが自分のビジネスを作るためのツールだ”。

具体的には、Carbonにはアプリケーションセンター(App Center)があり、今すでに40のパートナーのアプリケーションがある。いずれも、ユーザのビジネスを支えるアプリケーションで、たとえば発送業務で助けが必要ならShippoがある。下図は、アプリケーション一覧の一部だ。

Weebly App Center

アプリケーションを、デザインを一新したダッシュボードに統合することもできる。そのダッシュボードをRusenkoは“強力な統計分析エンジン”と呼ぶ。ビジネスのためのアプリケーションをダッシュボードに統合すると、そのアプリケーション関連の分析データを見られる。それはWebサイトのビジター数だけでなく、たとえばカスタマサポートサービスSimpleChatをWeeblyの顧客のビジネスが利用すれば、そのサービスのユーザに関するデータを見られる。

アプリケーションセンターに提供されるアプリケーションは、そのクォリティをWeeblyのチームがチェックしてから承認される。またデベロッパは、新たに公開されたWeeblyのAPIを使って自分のためのアプリケーションを構築できる。Rusenkoによると、“APIを使えばやりたいことを何でもプログラミングできる”。たとえば不動産サイトは、新しい物件が入るたびに自動的にその物件のページを作ることができるだろう。

Weebly本体もあちこちがリフレッシュされた。ドラッグ&ドロップでWebサイトを作っていけるWeeblyのエディタは、デザインを一新した。またWeeblyのiOS/Androidアプリを使えば、スマートフォンやタブレットからWebサイトをエディットできる。Webサイト全体をスマートフォンから作りたい人はいないと思うが、ちょっとしたアップデートや修正などは簡単に手早くできる。サイトを美麗にするための新しいテーマが加わり、新たにテーマエディタ(Theme Editor)も提供される。

単なるWebサイトビルダーから、ユーザのオンラインビジネスの実装と展開のための場所になりたいというRusenkoの思いを見ていると、いっそのことアプリケーション構築機能もあればよいのに、と思う。

でも彼は、“アプリケーションを単独で提供することが目的ではない。Weebly/Carbonの場合は、アプリケーションはあくまでも、ユーザのビジネスのホームスクリーンにあるものだ。そのビジネスサイトと、その上の(そのビジネスのための)アプリケーションをロングテールが使っていくのが、Webの本来の姿だ。アプリケーションそのものをビジネスにする顧客は、うちの場合たぶんないだろう”、と語る。つまり、アプリケーションビジネスは彼が今回目指した方向性ではない。

Weeblyは好調なようだが、最近はWebサイトビルダーとしてSquarespaceの名が挙がることが多い。地下鉄や、ぼくの好きなポッドキャストでも、宣伝している。Weeblyの足元が、危うくないか? この懸念に対しRusenkoは、Weeblyもマーケティングを無視していない、テレビの広告キャンペーンもやってる、と述べた。ただし彼が強調するのは、口コミの広がりと、それによる成長だ。

彼は言う: “Webサイト〜Webビジネスの構築はすごく大きな市場なのに、これまで正当に評価されなかったようだ”。

Weeblyの顧客は今日からCarbonを利用できる。

[Carbon紹介ビデオ]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Glassは健在か。GoogleがGlassに適したホログラムの投影特許を取得

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本日、Googleが申請していたGoogle Glassのような顔に装着するディスプレイ用のホログラムの特許が承認された。これにより、Googleは現実世界にコンピュータ生成画像(CGI)を乗せる拡張現実の体験を効果的に構築することができるようになるだろう。2014年3月に申請した特許は、Googleがどのように頭に装着するディスプレイ技術とAR技術を統合できるかを示している。

拡張現実のスタートアップであるMagic Leapが5億4200万ドルを調達した最新ラウンドでGoogleが筆頭で投資していたことを鑑みると、この特許はGoogle Incにとって興味深い意味があるだろう。Magic LeapのARコンテンツを提供するハードウェアがGoogleのスマート・アイウェアになる可能性が考えられるからだ。

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今回の特許の承認とそれの影響についてGoogleに問い合わせたところ、ノーコメントを伝える定型文が届いた。「私たちは多様なアイディアの特許を保持しています。その中のいくつかはプロダクトやサービスとして実を結びますが、いくつかはなりません。取得した特許から今後発表するプロダクトを推測することは妥当ではありません」。この特許が使用されることはないかもしれないし、Magic Leapに関する公的な声明はないが、それでももう少し考察してみたいと思う。

最初のGoogle Glassの取り組みは、ハードウェアの野暮ったさと現実的な実用性に欠けていたことから失速したが、まだスマートアイウェアの競争には参戦しているという。9To5GoogleのStephen hallはGoogleは法人向けのGlassを販売しようとしていると伝えている。また、Business InsiderのJillian D’Onfroは、最近GoogleはGlassの取り組みをProject Auraという名前で蘇らせようとしていると伝えている。

スマート・アイウェアをもっと便利にするためには、投影されるコンテンツをレンズの向こうにある現実世界の上にただ乗せるのではなく、現実世界に反応して、連携するようにすることだ。この新しい特許「Lightguide With Multiple In-Coupling Holograms For Head Wearable Display(顔に装着するウェアラブルディスプレイ用の光導体と複数ホログラムの連結)」には、Googleが上記のことを行うためにホログラムでの拡張現実を実現する方法について記している。そこには、「拡張現実の技術で、ユーザーの見ている世界にCGIを上乗せして拡張します。ヘッドアップ・ディスプレイとも呼ばれます」。

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しかし、どこがGoogleのスマートアイウェアに投影するホログラムを製作するのだろうか?Magic Leapはその一つである可能性がある。

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数年に渡り、Magic Leapは今後提供する拡張現実のコンテンツのために複数の商標登録を行ってきた。それには、キャラクター、タイトル、そしてSuper Bionic BitforceRoadkill WarriorsMonsta BattleMoonstone MonstersMoonstersと私のお気に入りのFlutterboardのゲームも含まれている。Flutterboardは「感覚的な飛ぶスケートボード」のゲームだ。このスタートアップは、拡張現実のゲームがどのように見えるかのデモ動画も公開している。

この特許と商標の情報は法律テクノロジー企業のSmartUp Legalから得ている。SmartUp LegalのファウンダーであるMikhail Avadyは、「GoogleはMagic LeapにGoogle Glassのコンテンツを提供してほしいと考えていると思います。彼らの商標申請を見てみると、物語やコンテンツを主軸とした商標であることが分かります。Magic Leapは世界を映画館にしたいと考えていて、GoogleはそれがGlassを通して起きてほしいと考えているようです」。

それがGoogle CapitalやGoogle Venturesではなく、テクノロジー企業の中核であるGoogle IncがMagic Leapの5億ドルの資金調達ラウンドを牽引した合理的な理由なのかもしれない。Glassが拡張現実のプラットフォームとして浸透するには、素晴らしいコンテンツが必要となる。これまでGoogleはその分野には弱かった。しかし、ゲームの才能に溢れるMagic Leapなら、Googleのハードウェアで体験できる、誰もが絶対に見たいと思う拡張現実の体験を製作するできるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Puppet Labsが現代の複雑性を増すアプリケーションのデプロイと管理を支援するオーケストレーションサービスを発表

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Puppet Labsは長年、ITアドミンのために企業のITインフラの管理とスケーリングを代行してきた。来週はポートランドで同社のユーザカンファレンスが行われるが、それに先立ち今日(米国時間10/1)は、企業や団体が自分のインフラの上にアプリケーションを、これまでよりも容易にデプロイして管理できるためのプロダクトを発表した。Puppet Labs Orchestrationと呼ばれるそのプロダクトを使ってユーザは、自分たちのアプリケーションとアプリケーションスタックをPuppetのコードによりモデル化し、インフラストラクチャが新しくなった場合でも容易にそれらを展開できる。

同社によるとこの新しいサービスは、同社がこれまでの10年間で築いてきたコンセプトをベースにしている。Puppet LabsのファウンダでCEOのLuke Kaniesはこう語る:

“Puppet Application Orchestrationは弊社のこれまでの強みと技術のそのままの拡張だ。新しいツール集合と能力を加えることによって、顧客に完全な管理スタックを提供する。それは下はベアメタルに始まり、上は現代的な分散アプリケーションに至るまでのすべてだ。それは業界にとって大きな前進だが、Puppet Labsにとっては次の10年のイノベーションの始まりにすぎない。Application Orchestrationは、弊社の過去10年の成功を支える中核的コンセプトをベースに構築されているし、3500以上あるForgeの公開モジュールのどれでも使えるから、Puppetの既存のユーザはコンペティタに対して不公平なほど有利である。競合各社は‘迅速にデプロイする’ことができないのだ”。

Puppet Labsの主張では、今では非常に広い範囲からの、多様な、ほかのコンポーネントに依存しているアプリケーションがとても多いから、アプリケーションの全体構造はとても複雑になり、そういうアプリケーションの管理とデプロイは、従来のITチームの手に負えないものになっている。IDC ResearchのMary Johnston Turnerはこう言う: “ITのアドミンチームは時間の40%を、新たなサービスリクエストへの対応やシステムの供給配備、パッチ当て、などに費やしている”。Puppet Labs Orchestrationは、このような時間の大幅削減をねらっている。

この新しいサービスは、Puppetのユーザにとってすでにおなじみの、モデルベースのアプローチであり、アドミンが使うテクノロジを特定しない。だからユーザはたとえばアプリケーションを、ベアメタル上、コンテナ、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドなど、どこにインストールしてもよい。

この新サービスは年内には一般供用され、Puppetのエンタプライズライセンスに含まれる。今後のアップデートで、そのほかのオープンソースツールも提供される。

 

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ユーザが作ったコンテンツのライセンス事務を代行するLobsterがYouTubeとパートナー、取り扱いコンテンツが一挙に増える

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アーチストや(でない人)が作品をソーシャルネットワークなどにポストし、その再利用を有料にしたいとき、そのためのライセンシング事務をLobsterがやってくれる。このある意味便利なサービスLobsterが今日(米国時間10/1)、これまでで最大のパートナーシップ、YouTubeとの提携を発表した。これからのYouTubeユーザはビデオをダウンロードして利用したいとき、その作者からの有料ライセンスをYouTube経由でLobsterにリクエストできる。一回のダウンロード〜利用につき一回分の料金、という方式だ。バルク契約は(まだ)ない。

現状では、メディアやクリエイティブエージェント、広告代理店などには、クリエイティブコモンズの(もっぱら総称的な)コンテンツを作る、というライセンシング方式しかなかった。独自のコンテンツを作ることもあるが、ライセンス管理などでかなりの費用がかかる。Lobsterを利用すると、プロの出版社やプロダクション、あるいは一般消費者が、ソーシャルメディアで見つけたコンテンツを、正規にライセンスを得て使用できる。

同社は昨年Disrupt Europeでローンチし、ユーザがInstagramやFlickrなどに投稿したコンテンツを利用者にライセンスできるようにした。ライセンスをリクエストした者と権利保有者とのあいだのコミュニケーションを、同社がすべて取り扱う。今日ローンチしたYouTube上でも、やり方は同じだ。

YouTubeの投稿者が自分のコンテンツをLobsterに登録すると、それがクリエイティブエージェントによってライセンスされるようになる。しかしLobsterに登録されていないビデオをYouTubeで見て使いたいと思った消費者(等)は、ビデオのIDをLobsterに送ると、作者にコンタクトしてライセンス合意をまとめることをLobsterがしてくれる。

YouTube上のビデオのライセンス料金は5ポンド(7ドル)だ。Lobsterがライセンス料のごく一部を取り、残りを作者に渡す。

今Lobsterがライセンス事務を代行しているコンテンツは、InstagramとFlickrの上だけでも70万点。YouTubeが加わったことによって、2016年以降は飛躍的に増えるだろう。

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オーサーシップのマークアップはそのまま残しておいたほうが良い、とゲイリー氏が発言。

昨日の記事に続き、ニューヨークで行われているSMX Eastについての記事となります。Googleのゲイリー・イリーズ氏が登壇しましたが、アップデートについての報告もあったようです。①パンダ・アップデート4.2はロールアウト中であること、②近い将来(おそらく年内)にペンギンアルゴリズムのアップデートが行われ、リアルタイムバージョンになること(SEO Japanの記事はこちら)、の2点が報告されたようです。今回の記事はオーサーシップについての記事となりますが、サプライズを伴った内容でした。– SEO Japan

*リンク先の記事は全て英語となっています。

Googleはオーサーシップのマークアップを再度使用するようになるかもしれない。1年以上前に廃止しているとはいえ。

ゲイリー・イリーズ氏がSMX Eastのセッションに登壇し、Webマスターとパブリッシャーはオーサーシップのマークアップを自身のページに残しておくべきだ、と発言した。

Googleは2014年6月に検索結果上に著者の画像を表示することをやめ、8月にはオーサーシップのサポートを完全に廃止している。

しかし、ゲイリー氏は皆が驚く内容を発表した。ソースコード上にオーサーシップを活かしたままにしておくべきだ、と述べたのだ。Search Engine Landのダニー・サリバン氏を始め、会場にいたオーディエンスも驚く内容であった。

Googleのジョン・ミュラー氏は以前、オーサーシップのマークアップをサイト上から取り除くほうが安全である、という発言をしている。しかし、今回、ゲイリー氏は残したままにすべきだ、と述べたのである。

残しておくべき理由とは何か?Googleの検索チームが再びオーサーシップのマークアップを使用したいと思うようになるかもしれないが、その時がいつになるかを誰も知ることはできない、とゲイリー氏は述べている。皆様のお気持ちはわかる。これは非常に悩ましいことである。

個人的には、Googleがオーサーシップとオーサーランクを”in depth articles“の選定の際に使用していると確信している。おそらく、ゲイリー氏がオーサーシップのマークアップを削除すべきでないと発言した理由は、そこにあるのではないか?

我々はこの件に関して、Googleからの説明を得ようと試みている。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google: Leave Your Authorship Markup On Your Page」を翻訳した内容です。

パンダ・アップデートとペンギンアップデートについて、Googleからの報告という形で発表されたことになります。オーサーシップについては、詳細情報が待たれるところです。ちなみに、来週から行われるPubconにSEO Japanは参加する予定ですが、ゲイリー氏のセッションもあるため、直接質問してみたいと思います。その他のセッションのレポートもさせていただきますので、ぜひご確認いただければと思います。

続きを読む オーサーシップのマークアップはそのまま残しておいたほうが良い、とゲイリー氏が発言。

調査結果:フリーランサーの半数は、従来の雇用形態の仕事はもう選ばないと回答

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VCから出資を受ける Upwork(以前の名称はElance-oDesk)と労働団体であるFreelancers Union は、グローバル調査企業のEdelman Berlandと協力して調査を行った。調査結果には、アメリカでフリーランサーとして働く人に関する興味深い情報が多く含まれていた。

この調査には7000名以上が参加し、アメリカの労働統計と合致するようデモグラフィックの重み付けがなされた。全文はここから確認できる。ここでは、これらの団体が見つけた興味深い情報をいくつか紹介する。

アメリカ人の3人の内1人、つまりアメリカで働く34%がフリーランスの仕事をしている

それは昨年、5370万人がフリーランスの仕事を請け負ったことに相当する。衝撃的な数字だ。フリーランスの言葉の意味には少し注意が必要だ。この調査での「フリーランス」には5つの意味がある。「典型的フリーランス」を行う人はその内の1930万人だ。この人たちには雇用主はおらず、プロジェクトベースで仕事をしている。1320万人は「ムーンライター(月が明るい間だけの意)」で、日中は勤めているが、空いている時間にフリーランスのプロジェクトをこなす人たちだ。1410万人は「多様な雇用形態」のワーカーで、パートタイムの仕事と共にフリーランスの仕事もしている。460万人は「短期的」なワーカーで、人材派遣会社を通して採用された人たちも含んでいる。250万人は「フリーランス・オーナー」で、自身もフリーランスを行っているが、他のフリーランスの人も雇用している。

従来の雇用形態を辞め、フリーランサーになった人の内の60%は収入が増えたと回答

この結果は先行き明るい驚きをもたらした。直接比較できない数字ではあるが、それでも信じられない数値だ。調査によると雇用されていた仕事を辞めてフリーランスとなった人で収入が上がったと回答した78%は、一年内にフリーランスでの収入が以前の仕事を上回ったとしている。

この数字を簡単に信じられないのは、フリーランスの仕事を始めても、新しいビジネスを軌道に乗せるまで時間がかかるからだ。また、フリーランスで働く場合の保険などを整えるのが高額だ。例えば、ヘルスケアに関する支払い、社会保障やフリーランスが担わなければならない税金などだ。Freelancers Unionのファウンダーで役員ディレクターのSara Horowitzにこのことについて尋ねたところ、回答の際に「コスト面での差異は考慮しない」と伝えていたことから、この数字は「コストを含めた合算」ではないため、「この回答者の全員が実際に手にした金額が上がったとは限りません」とした。

フリーランサーは楽観的だ。3人に1人以上が、彼らのサービスへの需要は昨年より増加したと回答し、半数は翌年のフリーランスの仕事で得られる収入は増加するだろうと回答した。

インターネットに感謝。回答者の73%はフリーランスの仕事をするのにテクノロジーが役立っていると回答した。昨年の数字は69%だった。

さらに、フリーランスは時間を柔軟に使える点(回答者の76%)とどこからでも仕事ができる点(回答者の75%)を重要視していると回答した。50%の人は、年収をいくら提示されようと従来の雇用形態に戻る気はないと回答した。アメリカの企業にこの声は届いているだろうか?

およそ1660万人のフリーランサーは、収入の10%以上をシェアリングエコノミーから得ていると回答した。昨年の900万人から増加している。(Airbnbのことを見ている。)

もちろん、調査結果には先行きの良い数字ばかりではなかった。

76%の回答者は、ヘルスケアにかかるコストを懸念している。76%の回答者はフリーランスという仕事の性質上、収入が予測できないことに不安を感じているとした。また、回答者の74%は、退職後の貯蓄額を懸念している。

独立した契約形態で仕事をする人たちにはほとんどない、セーフティーネットとなるものが多くある従業員として働いている人に同じことを聞いても同様の高い割合でヘルスケアのコストや退職後の貯蓄額についての不安があると回答するだろう。

より多くの人が独立して仕事を選ぶ方向に進むのなら、彼らが不安に思っていることについて法制度を作る人達は率先して考えるべきだろう。来年は選挙も控えているのだから。茶葉で先行きを占おうとしている起業家たちは、このような全体に関わる重要なトレンドを目に留めておくと良いかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

T-Mobileの顧客情報1500万件が漏洩

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T-Mobileが木曜日(米国時間10/1)に発表したところによると、同社顧客の個人情報1500万件が盗まれた。同携帯通信会社の信用調査を受け持つExperianという会社がハックされたためだ。

この侵入によって、9月1日から15日の間に新機種購入のために信用調査を必要とした新規入会者が影響を受ける。Experianによると、この侵入による消費者信用データベースへの影響はない。

ハッカーは暗号化された情報を入手しており、その中には社会保障番号、運転免許証番号およびパスポート情報が入っている。名前と住所も含まれるが銀行情報や支払いカード番号は盗まれていない。

「このデータ侵略には大きな怒りを覚えており、Experianとの関係を徹底的に見直すつもりだが、たった今最も重要であり最優先すべきなのは影響を受けた顧客の支援だ」とT-Mobile CEO John Legereはブログに書いた。「私は当社顧客および見込み顧客のプライバシーを〈極めて〉深刻に捉えている。これはわれわれにとって小さな問題ではない」。

2013年後半に起きたTargetストア顧客財務情報大量流出以来、数週間おきに主要なハック事件が起きている。Home Depotから保険会社のAnthemから人事局に至るまで、安全な分野はない。

Experianによると、同社は侵入を発見した直後に、影響を受けた可能性のある顧客に通知し、サーバーの安全を確認した上で調査を開始すると共に当局に通報した。さらに同社は顧客に対して個人認証サービスを2年間無料で提供する。

全体的に見て、Exeprianはハッキングが起きた後にすべきことをすべて行っている。この事件は、企業が侵入を未然に防ぐためにはさらに努力が必要であることを改めて強調した。

T-MobileとExperianの両社は、被害にあったと思われる人々に対して、事件の関係者を装う者に個人情報を知らせないよう警告している。財務情報は被害にあっていないため、影響を受けた顧客が銀行口座やクレジットカードを停止する必要はない。なりすまし犯罪のリスクは高まっている。

Experianは、現時点で犯人の目星はついていないが、当局と協力していると話した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GitHubがU2Fセキュリティキーをサポート、より強力な二要素認証を導入

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今日(米国時間10/1)GitHubは同社初のユーザカンファレンスGitHub Universeを開催し、その席で、Yubicoなどが提供しているセキュリティキーFIDO Universal 2nd Factor(U2F)のサポートを開始する、と発表した。それはUSBポートに挿入して使う文字通りの“鍵”デバイスで、挿入すると第二要素の認証コードを自動的に生成するので、Google AuthenticatorやAuthyなどの6桁のコードを手入力する必要がない。

二要素認証はフィッシングや中間者攻撃の撃退に効果的だが、完全な対策ではない。しかしU2Fセキュリティキーを使うと、サイトと情報交換をせず、最初のセットアップ時にすでに認証されているから、ログイン時の欺瞞行為が難しい。ただし今のところU2FをサポートしているブラウザはGoogleのChromeのみだ。〔もちろん相手サイトがサポートしていなければならない。〕

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GitHubはすでに、AuthenticatorのようなアプリやSMSにより、二要素認証をサポートしている。同社のセキュリティ担当VP Shawn Davenportによると、GitHubの現在の1100万のユーザのうち、約30万が二要素認証を使っている。この数をさらに増やし、またセキュリティキーの採用に弾みをつけるために、同社はYubicoとパートナーして最初の5000名の購入者にはキーを5ドルで提供し、その後の購入者には2割引きで提供する。

Davenportによると同社は最近、二要素認証のサポートに関していくつかの問題に遭遇した。たとえば、SMSを国際的に使うと、セキュリティの信頼性が落ちる。またスマートフォンを頻繁に買い換えるユーザが多く、そのときセキュリティトークンの移送を忘れて、認証アプリが動かない、ということもある。

YubicoのCEOでファウンダのStina Ehrensvardによると、今やGitHubは同社の三番目の大企業パートナーとして、U2Fキーの普及に努めてくれる。最初のパートナーはGoogleDropboxだ。彼女によると同社は今、これらのパートナーのおかげで伸びているが、Chrome以外のブラウザがサポートすることによってもっと広く普及させたい、という。今YubicoはMozillaやMicrosoftに働きかけているが、“彼らの動きは鈍い”そうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

キッチンロボットのSerenetiは、あなたに代って料理してくれる


先週のDisrupt SF 2015で、Sereneti Kitchenの人たちに会った。今年ラスベガスのハードウェアバトルフィールドででビューした時知りあった会社だ。当時のテクノロジーは有望ではあったが洗練されていなかった。その後会社はアクセラレーターのHighway1を卒業し、現状を見せてくれた。

Sereneti Kitchenのテクノロジーはわかりやすい。材料をデバイスに入れると料理に変えてくれる。手料理が、すばやく、やや少なめの労力でできる。

かつて鍋を火にかけたのを忘れてアパートを全焼しそうになった私は、このスタートアップが気になっていた。最初に見た時からハードウェアにどんな改善が施されたのか興味があった。今、あかぬけたデザインのデバイスは鍋の中でロボットアームをすばやく動かしている。

ちなみに、下のビデオは最初のモデルが動いているところ。。

2つを比べてみると違いがわかるだろう。

料理は芸術にも趣味にも仕事にもなる。しかし多くの人は、時々何かヘルシーな物が欲しくなる ― 早く、安く。毎日がデートではない。もしSereneti Kitchenがそのロボットテクノロジーをみんなの自宅やオフィスに届けてくれたら、それは便利なデバイスになることだろう。

販売価格やメンテナンスにかかる費用を知りたいのはやまやまだが、最初のビデオを見る限り、この会社の市場進出戦略はゆっくりしているようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Amazon、サイトでのApple TVとChromecastの販売を禁止

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Amazonは同社の基本原則の一つ ― 「顧客満足への執着」 ― に反する競争行動に出た。オンライン小売サービスは今日、競合商品であるApple TVとChromecastのショッピングサイトでの販売を禁止したことを認めた。具体的には、マーケットプレイスの売り手に対して、新規販売は認めず、残る在庫は10月29日までに引き上げるようメールで伝えた。

Bloombergが最初にこのニュースを報じ、インターネットフォーラムのRedditもこうした変更が進行中であることを伝えた。その後AmazonはVarietyに対してこの行動を認める声明を送り、同じ声明文を本誌にも提供した。

Amazon広報の説明は以下の通り:

この3年間にPrime VideoはPrimeサービスの重要な要素になった。当社の販売するストリーミングメディアプレーヤーが、Prime Videoの利用に適していることは顧客の混乱を防ぐ上で重要である。Roku、XBOX、PlayStationおよびFire TVは理想的な選択肢だ。

さらにAmazonは、売り手に対して以下のメールを送った。

販売店各位、

この3年間にPrime VideoはPrimeサービスの重要な要素になった。当社の販売するストリーミングメディアプレーヤーが、Prime Videoの利用に適していることは顧客の混乱を防ぐ上で重要である。このためAmazonは、以下の製品に対して販売制限を実施することとした。

o Apple TV o Chromecast o Nexus Player

即時発効にて、これらの商品を新たに掲載することはできず、2015年10月29日までに、これら商品の既存リストは削除される。削除に関連する販売主への悪影響はないが、削除対象製品を再掲することは控えるようお願いする。

Roku、XBOX、およびPlayStationはいずれもPrime Videoに対応しておりこの変更の影響を受けない。

Amazonでの販売に感謝している。

Sincerely, Amazon Services

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禁止は全世界にわたるものと思われ、これはApple、Googleに直接影響する他、マーケットプレイス販売業者も影響を受ける。各デバイスの全モデルが対象であり、今週発表された最新型Chromecastも含まれる。

Amazonの声明によると、この決定はApple TVとChromecastがAmazon Prime Instant Videoサービスに対応していないことに起因している。同社のNetflix対抗サービスで、Amazonの年間99ドルの会員プログラムが提供する多くの特典の一つである。

言い換えれば、AmazonはPrime Videoに対応しているメディアプレーヤーの販売は継続する。そうでないものはサイトから排除する。

しかしこの声明が誤解を招くのは、Amazon Prime Instant Videoの非サポートを決定したのがAppleとGoogleであるかのような印象を与えていることだ。現実はといえば、これらのプラットフォームで開発しないことを決めたのはAmazonである。

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Amazonの声明は当初奇異に感じられた。なぜならPrime Videoは現在AppleとGoogleのモバイルOS上で問題なく見られるからだ ― もしライバル企業たちが反競争的立場をとっているのであれば、TV接続デバイスだけでPrime Videoを排除する選択(Amazonはそう反応している)はしないだろう。全面的にPrive Videoを禁止するはずだ(それも消費者にとって有難くないことだが、私企業が運営する閉じたプラットフォームの権利ではある)。

新しいストリーミングメディアプレーヤー戦争で最初に発砲したのがAmazonであるという疑いを裏付けるのが、Redditのこの興味深いコメントで、Amazon社員が書いたと言われている[現在は編集済み]。そこにはChromecastがPrime Videoに対応していないのはAmazonの決定でありGoogleではないと明言されていた。

その人物はこう書いている:

…Chromecastに関して、サポートがないのはAmazonがサポートしないと決めたことが唯一の理由だ。次のApple TVでは、アプリを作ろうと思えば間違いなく作れる。会社は単にFire TVを売りたいだけに違いないが、残念ながらこのことは、他のみんながAirPlayかChromecastをサポートしている世界では最高の顧客体験を与えない。

Redditのこの匿名ユーザーが本物かどうかはともかく、デベロッパーがChromecastデバイス用のアプリを作るために使うChromecast SDKの特質が、この人物の言っていることを裏付けている。

そのオープンな特質ゆえ、Chromecast SDKは誰もが独自のアプリ(iOS、Android、あるいはウェブアプリ)をChromecast向けに開発できるよう作られている。つまり、AmazonがChromecastのために開発する上でGoogle側からの制約は何もない。単に作らないことを選んだだけだ。

Appleからはすぐにコメントを得られていない。Googleは公式コメントを出していない。

つまりAmazonは自らをAppleとGoogleにいじめられている負け犬に見せようとしているだけでなく、そのために顧客第一という同社の基本原則まで曲げようとしている。TV接続デバイスの2大人気商品を自社のバーチャルストアから排除することが、Amazonショッパーにとってどんな得になるのだろうか。

リーダーは「カスタマーから信頼を獲得するために全力を尽くす」とAmazonの”customer obsession”[顧客満足への執着]プリンシプルに書かれている。リーダーは「カスタマーを起点に考え行動します…カスタマーを中心に考えることにこだわります」と。

どうやらAmazonはこの宣言にアスタリスクを付ける必要がありそうだ:「* ただし…当社に最大の利益を生まない場合を除く」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookがプロフィール欄を刷新、7秒動画が設定可能に

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もう10年ほど運営しているSNSを活性化するため、Facebookは一日に40億回視聴されるユーザープロフィールに5つの大幅な変更を行う。

  1. プロフィールの上部に「Features Photos(注目写真)」を設定するオプションを追加
  2. 期間限定のプロフィール写真が設定可能に
  3. 基本データの公開設定の簡単に変更する機能、100文字の自己紹介の入力欄を追加
  4. プロフィール写真を中心に配置し、写真や友人のセクションを大きく表示するモバイルに特化したデザインを採用
  5. プロフィール写真に7秒でループ再生する動画が設定可能に

これらの機能は今日から一部のユーザーから検証を行い、利用可能となる。

これらの変更は視覚的にユーザーの興味を引き、Facebookにずっとユーザーを惹き付けることができるだろう。Twitterといった他のSNSがFacebookと同じように自動再生の動画の掲載を可能にしたこと、またSnapchatがアニメーション動画のセルフィーが撮影できるレンズ機能を搭載しプロフィールにGIFを掲載できるようにしたことで、Facebookも画像機能の装備合戦で負けないためにさらに前に出なくてはならなくなった。

それと同時にFacebookは、ユーザーのウェブ上の拠点として、プロフィールの存在感を高めたい考えだ。Snapchatにはプロフィールと呼べるほどしっかりしたものはなく、Twitterは基本的には最新のツイートが表示されているだけだ。もし、Facebookがユーザーに自己表現できるようなプロフィールのカスタマイズ機能を追加するなら、ユーザーがプロフィール画面を他にもリンクし、トラフィックを呼ぶこむようになるかもしれない。

Facebookの新しいプロフィールを担当するプロジェクトマネージャーのAigerim Shormanは、このプロフィールは「ユーザーの人生で起きていることや現時点でユーザーが重要だと思うことを表現すること」に焦点を当てたデザインであるという。最新のFacebookの投稿は、自己紹介やユーザーの写真ほどユーザーの個性を表現するものではない。そこでFacebookはそれらをタイムラインの上に表示することにした。

また、自己紹介を前面に出し、中央に配置することで、ユーザーはそれらを最新の情報に更新するよう促すことができるだろう。これはFacebookの広告エンジンを動かすのに重要な要素だ。今回と同じように、Facebookが行った2010年のウェブプロフィールの刷新では、ユーザーから大量のデータを収集することに成功した。ユーザーがどこに住み、どこの学校を卒業し、どこで働いているかの情報は、Facebookの広告ターゲティングを加速した。

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新機能をそれぞれ見ていこう:

プロフィール動画

近々、プロフィールの写真をクリックするとプロフィール動画をアップロードすることができるようになる。録画ボタンをタップすると、最大7秒まで音声付きの動画が撮影できる。プロフィールの動画は音声のない状態(クリックすると音声が流れる)で自動でループ再生し、動画をアップロードしたという投稿がフィードに流れる。他の場所、例えばニュースフィードの投稿に表示される小さなサムネイル画像は、ユーザーが選択した静止画のカバー画像が適用される。

「今年の前半、私たちはブレインストーミングを行っていました。たまに良いアイディアが見つかります」とShormanは言う。「デザイナーの1人がエンジニアのFacebook At Workの画面を見るよう、私を呼びました。彼のプロフィール画像は動いていました。これは、自己表現をするのに格好の方法だと思いました。プロフィール画像に命が吹きこまれていたのですから。その人をより知ることができます。そこからインスピレーションを受け、プロフィールに動画を使えるオプションを開発しました」。彼女はSnapchatが7月のローンチしたプロフールにGIFを設定できる機能は、この機能の開発において話題に登らなかったと話す。

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動画にある例では、Facebookの従業員が帽子を頭に乗せたり、風を顔に当たる瞬間やゆっくり微笑む瞬間を撮影している。プロフィール動画はハリーポッターに登場する写真が突然動きだす新聞のようだ。Facebookはユーザーから多くのクリエイティブな発想を引き出すことだろう。

注目写真

次の大きな機能は、上部のプロフィールの部分に最大5枚まで注目写真を選択できる機能だ。これは、友達申請を送ろうとしている人や出会ったばかりの人が、その人がどのような人かを伝わりやすくするものだ。ユーザーは、仕事が終わった後に行っていることや、ペットの写真や他に撮影したセルフィーなどを掲載することができる。Tinderのプロフィールにある補足的な写真だと思えば分かりやすいかもしれない。メインのプロフィール写真ではないが、相手がどのような人かを知るのに役立つだろう。

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期間限定のプロフィール写真

数週間前にFacebookが検証しているところが見つかった期間限定のプロフィール写真を設定する機能の公式な展開が始まった。これはプロフィール写真を選択すると、数時間、数日、数週間経過した後に以前の写真に戻る機能だ。例えば、同性婚を支持するために2600万人がプロフィール写真をレインボーカラーに設定した時のように、何かを応援している時に便利な機能である。Facebookはプロフィール画像にフィルターをかけるためのちょっとしたツールも提供している。

自己紹介と公開設定

Facebookはプロフィールページの上部にある基本データの並びにプライバシー設定を管理できる機能を追加した。公開に設定した項目は基本データのページの中ではなく、プロフィール写真の直ぐ下に表示されるようになる。また、新しく設置された100文字内の自己紹介欄には経歴などの説明を載せることができる。その箇所を公開に設定しておくことで、他の人があなたと友達になるかどうかを決める材料となるだろう。

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モバイルデザイン

ウェブ画面ような左寄せのプロフィールのレイアウトをそのままモバイルにに適応させるのではなく、Facebookはモバイルファーストのデザインを構築した。写真や動画が大きく表示され、画面の中央に配置している。友人や写真の詳細情報を載せた小さなパネルを出すのではなく、Facebookはプロフィール写真の下でタイムラインの上の大きなセクションをプロフィールに割いている。

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ひと目で画面が美しく整っていることが分かる。事実、それがデザインチームの達成すべき唯一のタスクだった。しかし、2010年の彼らがウェブのプロフィールと刷新した時のように、それがFacebookのビジネスにもたらす影響は計り知れない。

多くの人がプロフィールを訪問するほど、それを見た人も自分のプロフィールを更新しようと思うだろう。経歴情報がプロフィールの上部にあり、簡単に見られるようになるほど、ユーザーに現在の肩書などの情報を更新するよう働きかけることにつながる。それはFacebookがより正確にユーザーをターゲットすることにつながり、例えば「ソフトウェアエンジニア」向けや「サンフランシスコ在住」の人向けの広告が打ちやすくなる。

Facebookのビジネスと共にユーザー体験の向上が合致する賢い方法だ。ユーザーは他の人のプロフィールを見て、その人がより分かるようになる。シェアしたニュース記事や週末の投稿はプロフィール動画、注目写真や自己紹介文ほどユーザーについて語っていないだろう。それらを一番上に配置することで友人、そして広告主にユーザーのことをより深く理解することにつながる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

中小企業のマイナンバー対応状況は? マネーフォワードが新サービスと合わせて説明会

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本日、10月1日から住民票を有する全ての人にマイナンバーが順次通知される。制度の利用自体が始まるのは平成28年1月からだが、法人は対応に向けて準備を整えられるよう、マネーフォワードは8月から法人向けに従業員のマイナンバーを管理する「MFクラウドマイナンバー」を試験的に提供してきたが、9月30日にはサービスを正式版としてリリース。10月2日からは、ソースネクストと提携し、パッケージ版製品を全国の家電量販店などでも販売する。正式版の提供にあわせてマネーフォワードでは、マイナンバー制度やそれに対応すべき中小企業の環境などを説明した。

あたらめて説明するとマイナンバーとは、個人の社会保障や税金などの管理に使用するための12桁の個人番号のことだ。これを国民に付与することで、省庁間の情報連携による業務効率化、行政手続きの簡素化を実現するほか、年金受給や公租公課を公平で公正にすることを目指す。企業は従業員の給与の支払いや社会保険などの登録の際にマイナンバーが必要となるが、マイナンバーは特定個人情報にあたるため、取得から保管、そして破棄までの管理を徹底しなければならない。これまでの個人情報保護法で個人情報の適切な管理が求められていたのは、保持する個人情報が5000件以上の事業者だけだった。しかしマイナンバーはたとえ1件であっても取り扱う際には適切な管理を行う必要がある。

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マネーフォワード、社長室長山田一也氏

今まで個人情報保護法の対象外だった中小企業もマイナンバーの管理が求められることになるが、MFクラウドマイナンバーでは、マイナンバーの取得から破棄までを一括で管理する機能を提供するという。セキュリティー面を特に重視し、ログイン履歴やシステムから出力した履歴を保存したり、保管期限を自動で計算し、削除時期を知らせることで削除漏れを防ぐなどの機能を搭載していると山田一也氏は説明する。「特に人材派遣業などは取り扱う登録スタッフのマイナンバー数も多くなり、管理が難しくなります」と山田氏はいう。一度情報漏えいが起きれば、損害賠償や評判が落ちて事業の継続は厳しくなるリスクが想定される。

税理士法人ほはばの前田興二氏によると、同法人が抱えている法人顧客は約400社。その中でマイナンバー制度に対応しているのは1割程度と、制度への理解度は低い。また、多くの中小企業のオーナーはどこから手を付けてよいか分からなかったり、制度自体が住基ネットのように利用率が5%程度で制度が活用されないのではないかと不安に思う人も多いと話す。一方、業種によってはマイナンバー制度への対応に積極的な企業もあるそうだ。例えば、理美容の分野で複数店舗に渡り多くの従業員を抱えている場合や人材派遣業界など、マイナンバーを多く取り扱わなければならない企業だ。他にも、例えば多数のライターやデザイナーに仕事を発注している事業者の場合もマイナンバーの取得や管理の方法が煩雑になり、早目の対応が必要と話す。

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税理士法人ほはばの共同代表、前田興二氏

個人に関連するところでは、マイナンバー制度が始まることで副業を辞めざるを得ないという人の話を良く聞くと前田氏は話した。また、法人とマイナンバーをやりとりするのに、セキュリティー面で不安に思う人もいると言う。

マネーフォワードにMFクラウドマイナンバーの利用者層について尋ねたところ、正式ローンチして間もないが、法人顧客にサービスを提供したいと考える税理士や会計士、そしてテクノロジー企業からの問い合わせが多くあるという。全ての従業員を雇用している法人、そして個人と取引して支払調書、源泉徴収票などを発行する企業はマイナンバーへの対応が必要だ。それは、クラウドソースで個人とインターネット上で仕事の受発注を仲介するクラウドワークスランサーズといったプラットフォームサービスを展開する企業も例外ではない。ユーザーが安心してインターネットサービスにマイナンバーを預けられる体制を整えられるかどうか、またマイナンバーの適応によって副業としてサービスを利用していたユーザーの離脱が起きることも考えられる。プラットフォームサービスを始め、将来の働き方においてマイナンバーがどのような影響を与えるかは、制度の利用が開始されてから明らかとなるだろう。

マネーフォワードの他に、会計ソフトのfreeeも昨日マイナンバー管理のためのサービス、「マイナンバー管理 freee」をローンチしている。前田氏は、会計士や税理士、他の業者もマイナンバーの代行管理といった分野などで、機転を利かせることができる人はこの新制度をビジネスチャンスと捉えることができるだろうと話す。制度の運用が浸透するまで4、5年かかるかもしれないが、マイナンバー制度で様々な手続きは簡略化し、年金の不正受給といった問題も減って公正な行政に近づくといったメリットも多いという。

位置情報出会いアプリのHappnが1400万ドルを調達

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フランスの出会いアプリHappnはシリーズBラウンドでIdinvestらから1400万ドルを調達した。ラウンドには他にAlven CapitalDN CapitalRaine Ventures、およびFabrice Grinda、David Wolfson、Gil Penchinaらビジネスエンジェルが参加した。同社は以前シリーズAラウンドで800万ドル調達している。

おさらいしておくと、Happnは携帯電話の位置情報を使って相手候補を表示する。誰かとすれ違うたびに、その人のプロフィールがフィードのトップに追加される。あとは、いいね!をつけて相手とチャットを始めるだけだ。

これをTinderライクなアプリと呼ぶこともできるが、相手候補を見つけるしくみは異なる。Happnは、偶然の出会いや実生活での相互作用に基づいている。アプリで見る人全員が、一日のどこかの時点で自分の近くにいたことになる。

スクロールすればどんどん昔に戻れる。そして誰かがあなたの注意を引いたら、彼や彼女にいいね!ができる。もし相互に関心を持てば、Tinderと同じく、無料でチャットを始められる。しかしHappnでは、クレジットを購入すれば、マッチしていない人とでもチャットできる。

シンプルすぎるって? 現在Happnには、世界25の都市に600万人のユーザーがいる。会社の次のステップはアジア進出だ。そしてもちろん、会社は成長して新たな機能が追加されるはずだ。

私は昨年Happnを紹介した。前回の記事に書いたことはすべて今も真実だ。ただし、会社の数字は20万ユーザーから現在の600万へと爆発した。そこまで派手な成長速度は予測できなかった。

そしてこの会社の成功を理解するための鍵がそこにある。出会いアプリの生死は利用量で決まる。Happnのようなサービスに誰もサインアップしなければ、アプリで誰も見つけられない。Facebookや掲示板が出会いアプリやウェブサイトの広告で溢れているのはそのためだ。そして出会い系が資本集約的産業である理由でもある。Happnはそこをすべて理解しているので、今後多くの都市へと拡張して強固な独立系出会いIT会社になることを期待している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

地域農家農業と地域消費者をコミュニティで結びつけるFarmigo、好調なフードテック企業として創業6年、シリーズBで$16Mを調達

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地域農家の市場をディスラプトしようとする、創業6年目のFarmigoが、シリーズBで1600万ドルを調達した。

ファウンダでCEOのBenzi Ronenによると、同社は農家のためのソフトウェアデベロッパとしてスタートしたが、消費者が新鮮な農産物を入手できるマーケットプレースと、そのための地域の“食べ物コミュニティ”の育成に関心が移行した。地域の学校や企業も、そのコミュニティの核になりえる。Farmingoは2011年の本誌TechCrunch主催スタートアップコンペDisruptで、プロダクトの一つをローンチしている。

Ronenによると、このコミュニティスタイルのマーケットプレースは、従来の農家の市場に比べて生産者と消費者の両方にとって便利である。従来の市場構造では、地域の農作物を農家の近隣地域の人たちが買えないことが多い。遠くまで毎週買い物に行くのは、時間的にたいへんである。また、よくある、地域農業そのものをコミュニティがサポートする事業では、各週の限られた生産物を、消費者がむりやり買わされるパターンになることが多い。それに比べるとFarmingo方式は選択の幅が大きい、とRonenは主張する。

フードテックのスタートアップでは、InstacartやBlue Apronのように大きな成功例もあるが、でもRonenによると、農家と食卓を結びつける事業は歩みが遅い。たとえばGood EggsGrubMarketはともに、最近サンフランシスコの外での操業を中止した。彼らは、ビジネスモデルを再考するつもりだ。

問題は、農家から食卓へを謳う企業が、“サプライチェーンの全体を再発明しようとしていること–しかもそれはデジタルでなく物理的な作業だから、とても難しい”、とRonenは言う。〔しかも商品が長中期在庫不可能な生鮮食品で、供給量の限られたローカルブランド。〕

Farmigoのビジネスモデルがうまくいっているのは、食べ物コミュニティがイコール、流通システムでもあるからだ。これまでのように、スタートアップの企業自身が個々の顧客へ農産物の配送配達をしない。またFarmingoではテクノロジの力でその過程をより効率的にしている。

“うちは要するにエンドツーエンドのERPシステムであり、サプライチェーンのすべての要素をチェックしている”、とRonenは語る。“在庫(品物、量)も正確に分かるし、どんな注文があり、そのどれどれがパックされたかも分かる。ドライバーはソフトウェアを使ってそれらのデータを知り、どこで何を集荷すべきかを知る。過去6年のうちの仕事らしい仕事といえば、このソフトウェアを作ることだった”。

Farmigoの現在のサービス供用地域は、ニューヨーク(市)とニュージャージー州とカリフォルニア州北部だ。10月14日にはシアトル-タコマ地区が加わる。Ronen自身は2年前に、サンフランシスコからニューヨークへ引っ越した。同社のシステムから地域農産物を買っている世帯は15000あまりで、毎月2000ずつ増えている。

今回のラウンドは、Joe Lonsdale、Brian Koo、Jim Kimらによる投資企業Formation 8がリードし、これまでの投資家であるBenchmarkとSherbrooke Capitalが参加した。これでFarmigoの資金調達総額は、2600万ドルになった

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleが新しいAPP IndexingのAPIをランキング要素に追加すると発表。

9月29日から10月1日にかけて、SMX Eastがニューヨークで開催されています。昨日のセッションで、GoogleからApp Indexingについての発表がいくつかあった模様で、Search Engine Landが速報記事を掲載しています。Googleのモバイル&アプリ推しは、Httpsと並んで非常に強く感じるところですが、今後もしばらく続くかもしれません。– SEO Japan

GoogleがAPP Indexingを新しいランキング要素として使用することを発表した。また、iOS用のプロトコルとSearch Consoleの幾つかの機能も新たに発表している。

GoogleのWebマスター・トレンド・アナリストである、マリヤ・モエバ氏が本日のSMX Eastで発表した。Googleが2015年2月26日に公表しているアプリ用のランキング要素に加え、新しいApp IndexingのAPIを実装したアプリに対し、ランキングへの恩恵を与えるようだ。

マリヤ氏の説明によると、アプリがこの新しいAPIを実装した場合、Googleはそのアプリからより重要なデータを取得できるようになり、そのアプリがどれだけユーザーにとって有益であるかを判断する手助けとなるとのことだ。

Googleはこの件に関してのブログでの発表を行なっていない。マリヤ氏によると、この件に関する変更(おそらく”報告”の意)は非常に素早く行える、ということが理由のようだ。また、App IndexingのAPIがランキング要素になることに加え、GoogleはApp Indexingに関する新たな情報をSMX Eastで発表している。

iOS用のインデキシングについての新しいドキュメント

GoogleはiOS用のApp Indexingについての一連のドキュメントを新たに発表した。新しいドキュメントは、こちらに掲載されており、iOS9のオペレーティングシステムに対応している内容だ。

App Indexing関連のSearch Consoleの新しい機能

ベータ版ではあるが、GoogleはSearch Consoleでの新しい機能を実装した。App Indexingのデベロッパーが使えるようになる新しい機能は、以下のとおりだ。

(1)検索アナリティクス内で、検索結果でのクリックをベースとしたデータと、インストールされたアプリ内のボタンでのクリックのデータを区別する機能。

(2)Google Playで発行されたバージョンのAPKファイルを使用した方法に加え、非発行のAPKファイルをアップロードすることにより、Fetch as Googleを直接使用することができる機能。

(3)Fetch as Googleの結果が、タイトル、ディスクリプション、APIのURLやその他の情報を含んだAPIの情報を表示することができる。

本日はApp Indexing関連の情報がGoogleから幾つかもたらされている。

ベータ版のテスターになりたい場合は、下記のURLから必要事項を記入し、応募できる。

https://docs.google.com/forms/d/1zDuiWyoRhkmxBaUlkv_VlJGwDg6bMYs4k-54vgTbwBU/viewform

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Adds Additional Ranking Boost For Using App Indexing API」を翻訳した内容です。

ランキング要素に使用することについての発表はGoogleのブログではまだされていないようですが、新しいAPIの説明ドキュメントの和訳もまだされていないようです。また、どの程度の”ブースト”になるかについても情報はないようです。近年、Googleからのランキング要素の公表が多く行われていますが、技術普及の側面も含まれているのではないでしょうか?速報的な内容でありましたが、Googleからのより詳細な情報を待ちたいところです。

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GoogleのブログプラットホームBlogspotがHTTPSをサポート

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Googleは最近の数年間で、検索、Gmail、Google Driveなど主要サービスのほとんどすべてをHTTPSで暗号化した。今では検索結果の表示順位を決めるシグナルにもHTTPSを使っている。そして今日(米国時間9/30)からは、同社のブログプラットホームBlogspotにもHTTPSを導入した。

Googleは自社のブログにBlogspotを使っているが、今日からはOfficial Google Blog(Google公式ブログ)とGoogle Online Security Blog(セキュリティブログ)がHTTPSを用いる。そのほかも近くHTTPS化されるが、Bloggerのブログがまだなのは、なぜだろう?

Googleによると、HTTPSを使えば悪者がサイト上の作者/筆者やビジターを調べられなくなり、ビジターが“悪意ある場所”へリダイレクトされることもない。

通常のユーザに対するBlobspotのサポートは徐々に展開されるが、Googleのプラットホームでブログしているなら、今日からでもオプトインできる。

ただし、カスタムの(自前の)ドメインを使っている人には、当面適用されない。またHTTPSを有効にすると、今使っているテンプレートやガジェットの一部の機能が動作しなくなり、いろんなエラーが出る可能性もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Teslaの異常に速いModel X SUVを運転してみた


持っていない13万ドルを注ぎ込む意志もないまま、Tesla Model Xの試乗などすべきではないと思っていたのに…ああ。

ここ数年すぐそこまで来ているように思えたModel Xは、今晩最初の数台がドライバーの元に届けられた。私はその一台に試乗する機会を得た ― もちろんアクセルを一杯に踏み込むために。

ここではあまり深入りしないつもりだ。なぜなら、本格レビューを書くほどの時間は乗っていないから ― トラックを何周か危険な速度で走り抜け、車内装備とあのクレイジーでクレイジーなドアをいじったくらいだ。そして私の意見はといえば。Model Xは、一言、とてつもなくすごい。

その広さと居心地はまさにSUVであり、十分に低い重心のおかげで実際のModel Xよりずっと小さな車を運転しているように感じる。実際、Model Sと非常によく似た乗り心地だ。

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そして、この大きさのどんな車にもあり得ないほど速い。0-60マイル(96 km)加速は3.2秒 ― 量産車で世界一速いModel Sより10分の何秒か遅いだけだ。

Model Xの最もユニークな特徴、特にその外観は、上方に開くドアだ ― Teslaは「ファルコン」ドアと呼ぶ。後部ドアを開こうとすると、音響センサーが隣の車との距離を測り、できるだけ速くかつぶつからないように開き方を調節する。

キーを持って車に近づくと、運転席側ドアが自動的に開き、ぶつかりそうなものを検知して止まる。座席についてブレーキを踏むとドアが自動的に閉じる。

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巨大なダッシュボードディスプレイは、Model Sとほぼ同じように感じるが、わかりやすさとタッチ感度を改善するためにわずかな変更が施されている。Sよりも良いレスポンスとインターネットラジオ(SpotifyやApple Music)オプションを期待したが、今のところないようだ。

センターコンソール ― Sで嫌いだった部分 ― は大きく改善された。Model Sで運転席と助手席の間にあった溝(開いたコンパートメント)がなくなり、ふた付きの収容になった。目をそらすことなくスマートフォンを入れられる小さな「ブラインドドック」(microUSBまたはLightning)も付いた。両列にUSB充電器があるのでスマホに興じる子供たちを後列に座らせたままにできる。

後列のシートは前方にかなり倒せるが平らにはならない。大きな物を運びたい人には残念だが、殆どの人にとって購入の妨げにはならないだろう。

13万ドルという価格(この構成。P90D以外のモデルの価格は後に発表されると思われる)から、このModel Xは誰もが飛びついて注文できる/すべき/するものではない。しかし、もしあなたが思案中あるいはすでに予約しているなら、つかの間の試乗で私には何の欠点も見つけられなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Yahoo、多様性の高い大学にサーバーを寄付。人材パイプラインの拡大に期待

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Yahooは最近、サーバー200台を歴史的な黒人大学であるハワード大学、および学生の大半がメキシコ系アメリカ人であるテキサス大学エルパソ校に寄付した。Yahooがテキサス大エルパソ校にサーバーを寄付したのはこれが初めてでハワード大には2度目だ ― 1度目は2013年でサーバー125台を寄付してハワードYahooデータセンターを作った。

目標は両大学の学生、研究者および教員に「高度なコンピューター環境および分散・クラウドコンピューティングによる新たな学習コースと本格的な大量データ型研究を可能にする処理能力」を与えることである、とYahooのキャンパス広報責任者Don McGillenがYahooブログに書いている。具体的には、ハワード大はこのサーバーを同学の計算機科学・工学校で「プライベートクラウド」を構築するために使用する計画だ。さらにハワード大は、機械学習および「ビッグデータ分析」と呼ばれる新たなコースにもサーバーを活用する。

おそらくもっと重要なのは、Yahooがこうした寄付によって、少数民族の学生がコンピュータ科学やテクノロジーの職業に就くのを手助けすると共に、「学生たちの間でYahoo!でキャリア形成することへの関心が高まる」のを望んでいることだ。つまりYahooは、IT業界 ― そしてもちろんYahoo ― への人材パイプラインを太くしたがっている。

Yahooは最新の多様性レポートを7月に発表し、同社の全世界従業員の62%が男性で、米国従業員の47%が白人であることを明らかにした。Yahooに他の主要IT企業と同じく大いに改善の余地があることは明白であり、多様な学生にYahooでの雇用機会を知らせることは良い第一歩だ。なお、人材供給源の多様化に取り組む大企業はYahooだけではないことにも注目されたい。例えばAppleは、伝統的黒人大学に通う学生を支援する非営利団体であるThurgood Marshall Fundと協力して、黒人学生がIT業界で機会を見つける手助けをしている。

人材供給源拡大への努力は素晴らしいが、IT業界における多様性の欠如は、IT企業に適した多様な求職者が不足しているという人材供給だけの問題ではないことを忘れてはならない。企業カルチャーや無意識による偏見と従業員維持などの問題も、IT業界の女性や少数派欠如に寄与している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple Musicの会員登録をキャンセルする方法

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Apple Musicがローンチした会員登録した、そして使った。3か月の試用期間が過ぎた(ぼくの場合)。デフォルトではアカウントが継続するが、ぼくのように止(や)めたい人もいる。

理由を知りたい? ぼくはずっとSpotifyのユーザなので、Apple Musicを十分に聴く機会がなかった。それに、再登録したくなればいつでもできる。

デスクトップでiTunesの登録状態を変えるには、次のようにする。すでに課金が始まっている人は、キャンセルは翌月から有効になる。

Screen Shot 2015-09-30 at 2.02.46 PM

「Account Info」をクリックする。

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Screen Shot 2015-09-30 at 2.03.33 PM

「Subscriptions」をクリックする。

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Screen Shot 2015-09-30 at 2.03.43 PM

Apple Musicの「Your Membership」をクリックしてエディットする。

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Screen Shot 2015-09-30 at 2.11.28 PM

ご自分の意向を指定する。

———-

iOSでは、Apple Musicアプリを開いて、左上にある小さな顔(「Account Info」に相当)をタップすると、そこからいろんな設定ができる:

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これで終わり! ぼくがSpotifyにこだわる理由は、次の機会に。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

中古建機のオンライン・マーケットプレイスALLSTOCKERがGMO VenturePartnersから1億円を調達

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ALLSTOCKERは、建設機械や重機を売買できるオンラインのマーケットプレイスだ。ALLSTOCKERを運営するSORABITOは、青木隆幸氏が2014年5月に立ち上げ、愛知に拠点を置く。ALLSTOCKERは本日、GMO VenturePartnersから1億円と複数のエンジェル投資らから資金調達を行ったこと、そして新たに東京拠点を構えたことを発表した。今回、TechCrunch JapanはSORABITOのCEOの青木氏に話を聞いた。

青木氏の父親が建設業を営んでいたこともあり、幼少の頃から建機は身近な存在であったと青木氏は言う。仕事も父親と同じ建設関連の仕事を選び、具体的には建機の買取販売、レンタルや貿易業に携わった。「建機は廃棄することは少なく中古品市場は充実していますが、取引の方法がインターネットが普及した今でも非効率的な部分が多くありました」と青木氏は話す。例えば、遠方の中古建機を購入する際の決済は、現金で行われることがありリスクを感じたという。また、中古建機を集めてオークション形式で売買することが多いが、オークションという性質上、必ずバイヤーは目当ての建機が購入できるとは限らない。国内ならまだしも、海外からオークション会場に足を運ぶバイヤーにとって、購入できなかった場合の交通費や滞在費、さらには人員がオークションに参加するのにリソースがかかり、損失が大きい。そこで青木氏は、何百人ものバイヤーにアンケートを取り、ネットで中古建機を売買できるプラットフォームがあればどうかと聞いて回り、ALLSTOCKERのアイディアと機能を固めたそうだ。

allstocker_machineryALLSTOCKERは3月から検証目的でサービスをオープンしたが、すでに140カ国からのアクセスがあるという。また建機の掲載数も1万5000台となり、それは業界一位の水準だそうだ。世界各国からのアクセスがあるが、特にインフラ投資が盛んなカンボジア、インドネシア、マレーシアといった東南アジア諸国からの問い合わせが多いという。インフラ投資もさることながら、日本製の建機への需要が高いとALLSTOCKERは話す。日本製の建機は定価だと1400万円ほどだそうだが、中古建機なら600万から700万で購入できる。建機を必要とするこれらの国にとって新品は手を出しづらいが、中古建機でも日本製のものは品質が高く人気だそうだ。エントリーレベルの製品として購入してもらい、ゆくゆくは新品の日本製建機を購入することを期待しているという。

サイトの仕組みは、売り手が建機に関する項目を入力して掲載し、後は買い手が問い合わせて取引するという典型的なマーケットプレイスの形式だ。ALLSTOCKERのサイトは日本語と英語に対応している。アジアからの問い合わせが多いが、建機という実用的な商品を扱っているため、どのバイヤーも商品に求める情報は限定されているという。建機の機種や稼働時間といった項目が分かれば、互いに第二言語である英語だとしても取引がしやすい。ALLSTOCKERは必要な項目だけでなく、建機の写真を充実させているが、今後は建機の動く様子を撮影した動画なども掲載できるようにしたいと青木氏は話す。また、現在の取り扱いは建設機械や農業機械が中心だが、運搬車両を始め、産業用機械全般へと取り扱いを拡大する予定だそうだ。

今回ALLSTOCKERはGMO VenturePartnersの4号ファンドから資金を調達した。4号ファンドからはすでにビジネス用チャットサービスのChatWorkとLINEの元社長の森川氏が手掛けるC Channelに出資し、ALLSTOCKERは投資先第三弾となる。GMO VenturePartnersは、以前の3号ファンドでクラウドソースで仕事を受発注するランサーズやフリマアプリのメルカリなどのプラットフォーム関連のスタートアップに投資を行ってきた実績がある。「GMO VenturePartnersから出資を受けることにしたのは、彼らがITとリアルをつなぐサービスやプラットフォームビジネス、そして海外展開に強いからです」と青木氏は説明する。2、3ヶ月に及ぶ話し合いで、どのようにビジネスを進めると良いかが明確になったという。

今回の資金調達で、開発、営業、マーケティングの人材採用を進める予定だという。ALLSTOCKERは、国内の中古建機の売り手、そして海外の買い手の両方にアプローチをする考えだ。ゆくゆくは、アジア諸国に事務所を構えて現地でアプローチしていける体制を整えたいという。また、11月に大型で高額商品の掲載から決済まで、取引に最適化したALLSTOCKERのマーケットプレイスを正式ローンチする予定だ。