Telepathy CEOの井口尊仁氏が退任–詳細は続報にて

数日前から関係者の間では噂になっていたのだが、ウェアラブルデバイス「Telepathy One」を開発中の米Telepathy CEOである井口尊仁氏が退任したことが、関係各社への取材で分かった。

井口氏はTechCrunch Japanが手がけるスタートアップ向けイベント「TechCrunch Tokyo 2013」(当時僕はまだスタッフではなかったのだけど)にも登壇して、2014年内にもデバイスの提供を目指していると語ってくれていた。

TechCrunch Japanでは現在、日本にいるTelepathyのメンバーへのコンタクトをしている。詳細については追ってレポートする。


Fire Phoneは、Maydayサービスを通じて新機能を説明できる

Amazonは、今日(米国時間6/19)発表したFire Phoneに、Mayday機能を塔載した。Maydayサービスは、ワンタッチでカスタマーサービス担当者につながり、ビデオチャットで話したり、端末画面を遠隔操作して使い方を直接教えてもらうことなどができる。サービスは24時間利用可能で、担当者は15秒以内に応答する、とAmazon CEO Jeff Bezosが壇上で語った。

Maydayは、Fire Phoneのあらゆる画面で、画面トップのプルダウンメニューから利用できる。iPhoneやAndroid端末で通知を見るのと同様だ。MaydayはAmazonにとって極めて重要なシステムであり、最近同社はKindle Fire HDXタブレットにおける同サービスの利用データを公表した。それによると、カスタマーサービス担当者は、通常10秒以内に応答したという。これは、一般的なカスタマーサービスで、人々がどれほど待たされているかを考えると、魔法に聞こえる。

Maydayは、端末所有者全員に無料で提供されるが、そのコストは端末を保有するコストに含まれるかもしれない。AT&Tは、最低価格の32GB版を199ドルで販売する。これは、一流Androidメーカーの代表機種やApple iPhoneの発売時の価格とほぼ同等だが、紙の上で見る限り内部スペックは、現在のGalaxy S5やHTC One等よりも、昨年のAndroid代表機種に近い。

Fire Phoneには、Maydayが必要かもしれない。独自の3Dシフト機能は、通常のスマートフォンとは大きく異なり、商品をその場で識別できる専用のFireflyボタンもある。これらは、スマートフォン利用者に馴じみのある機能ではないため、新規利用者が不自由なく操作するためには、説明が必要になるに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazonのショッピング・スマホには、プライム会費1年分が無料でついてくる

Amazonは、199ドルの顔追跡機能付ショッピング用スマートフォン、Fire Phoneをつい先ほど発表した。そして、新参スマートフォンに大枚(通信会社との契約無しなら649ドル)をはたきたくない人々のために、同社はAmazon Primeサービス会費1年分を無料で付けることで、魅力を高めようとしている。

Amazon製品ページにこう書かれている。「期間限定で、Fire PhoneにはPrime 1年分が付いてきます」

つまり、Prime会費を計算に入れれば、Fire Phoneの値段は100ドルと考えることもできる ― 少なくともこのセールが終るまで。

すでにPrimeメンバーになっている人も、この特典を受けられる ― Amazonは、Fire Phone購入者のPrimeメンバー権を「追加費用なし」で1年延長すると言っている。

さらに、同じアカウントで複数のFire Phoneを買う場合は、無料Primeメンバー権が相当年数分延長される。

米国でのPrimeメンバー料金は年間99ドルで、Amazon販売製品の無料翌日配達、Amazonのビデオ・音楽ストリーミングサービス、およびKindle e-book貸出ライブラリーが利用できる。

無料Primeは、AmazonがFire Phoneを差別化するための手段の一つだが、スマートフォン新発売にあたり永久に続ける必要は感じていないようだ。もちろん、端末の需要に応じて今後変わる可能性もある。

Fire Phoneの他の(恒久的な)特徴で、Amazonが他の既存スマートフォン群から突出したいと考えているものに、前面カメラ4基でユーザーの視線を追跡することによって可能になった3D奥行き効果AmazonのMayday 24時間ビデオカスタマーサービスの利用、および、カメラをリアル世界の物体に向けて、購入したり情報を得たりできるFireflyと呼ばれるアプリを、直接呼びだせるハードウェアボタンなどがある。

さらにAmazonは、わずかばかりの独自仮想通貨、 Amazon Coinsを、早期Fire Phone購入者に配布する。「期間限定で、Fire Phoneにはアプリ、ゲーム、およびアプリ内購入でに使える1000 Amazon Coins(10ドル相当)が付いてきます」と同社は言っている。

果たしてAmazonが、Fire Phoneの販売促進のために、より長期に渡るエコシステム特典を提供することになるのか、結果が注目される。あるいは、もっと高額のAmazon Coinsを無料配布するのか。

すべては、現在端末が持っている機能群と、同社の主要販売チャネルであるEコマースサイトのメインページによって、どれだけの需要を生み出せるかにかかっている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon Fireの3D表示は顔位置を認識してダイナミックに再描画する新たな透視図法

われわれはだいぶ以前からAmazonがヘッドトラッキングによる3D表示テクノロジーを開発していることをつかんでいた。この分野では、たとえばSamsungが初期のGalaxySで似たような機能を試している。

今日(米国時間6/18)、Amazonが発表した最初の独自スマートフォン、Amazon Fireに、4台の赤外線フロントカメラを利用した3D表示機能が含まれていた(ちなみにTechCrunchでは4月に既報)。

ベゾスは今日のプレスイベントで、「14世紀に透視図法が発明されて絵画だけでなく、われわれの世界観そのものが変わった」と説き起こした。「対象には常に目に見えない部分があることをわれわれは意識するようになった。では、われわれが頭を動かすたびに無数の画家が新たな視点に応じてその目にみえない部分を描画してくれたらどうなるだろう?」とベゾスは続けた。

この3D機能はさまざまなアプリで独特の3D表示効果を生み出す以外に、スマートフォンを傾けるだけで画面をスクロールさせるなどの新しいジェスチャーにも利用されている。

Fireの表面のそれぞれの隅に画角120°のカメラが合計4台設置されている。このうち2台が常時作動してユーザーの顔の空間的位置を認識している。

ユーザーが暗闇でFireを使う場合に備えて、それぞれのカメラには赤外線ライトが装備されている。Amazonはこのヘッドトラッキング・システムをDynamic Perspective(ダイナミック透視図法)と呼んでいる。Amazonはユーザーの顔画像を解析して画面との距離、角度を正しく認識させるために多大の努力を払ってきた。

Dyanamic Perspectiveをベースに、Fireは毎秒60フレームで3D描画を行う。この機能は特定のアプリに限らず、あらゆるアプリで作動させることが可能だ。Amazonは3DイリュージョンをFireのロックスクリーンを始め、あらゆるインターフェイスで利用している。たとえばアイコンが表示されているときに顔を動かすと、それに応じて視差が生じ、アイコンが他のレイヤーの上に浮かんでいるように見える。

Fireはヘッドトラッキングと傾きセンサーを組み合わせ、ユーザーが本体を左右に傾けるだけでウェブページ間を移動するなどのコマンドが実行できる機能を備えている。また縦に傾けるとスクロールが実行できる。

Dynamic PerspectiveがOmronのOkao Vision顔認識テクノロジーを利用していることはわれわれが以前に報じたとおり。

Dynamic PerspectiveのSDKは今日、デベロッパーに公開された。

われわれはまだこの3D機能を直接試していない。しかし会場の聴衆は皆、強い印象を受けたようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、 独自スマートフォンFireを発表―3Dヘッドトラッキング機能を備えて199ドルから

今朝(米国時間6/18)、Amazonの最初のスマートフォン、Fireが登場した。ジェフ・ベゾスはプレスイベントで「これはAmazonプライムの会員向けのスマートフォンだ」と述べた。

FireはAT&Tの独占販売で2年間の契約で199ドルから。今日から予約を受け付ける。またFireには無料で1年間のAmazonプライム会員となれる特典が付く。現在、プライム会費は年間99ドルなのでこれは相当に魅力的な価格だ。

一見したところではFireは現在市場に出まわっている無数のスマートフォンと変わりはないように見える。しかし、Fireにはユーザーの顔の位置を認識する秘密の機能がある。Fireの表側の四隅にはそれぞれ赤外線カメラが埋め込まれており、ユーザーの顔位置に応じて前代未聞の3D効果を生み出す。ただし3Dといっても画像が飛び出して見えるという普通の意味の立体視ではない。

ヘッドトラッキング・テクノロジーによってユーザーの顔とFireとの相対的位置関係に応じた画面が表示される。つまりFireのスクリーンという窓を通して現実の空間を眺めているようなイリュージョンが生じる。この3D効果がAmazon Fireに注意を引くための単なるギミックで終わるのか、スマートフォンの次世代UIになるのかは今後を見なければならない。

Fireは4.7インチのIPS液晶ディスプレイ、手ブレ防止、f2.0レンズ付き13メガピクセルのリアカメラ、クアドコア2.2GHzチップ、Adreno330グラフィックス、2GBのRAMを備える。最新のAndroidフラグシップモデルほどのスペックではないが、快適に利用するには十分な能力がありそうだ。

Amazonはヘッドトラッキング3DシステムをDynamic Perspectiveと呼んでいる。毎秒60フレームのスピードで3D画像が再描画される。3D表示されるレイヤーは他のレイヤーの下に表示される。ユーザーはアイコンの下に3D画像を見る。4台のカメラは極めて広角のレンズを備えている。赤外線カメラなので非常に暗い場所でも空間認識は機能する。

Dynamic Perspectiveは単に3D表示ができるだけでなく、Fireを傾けるジェスチャーによって自動的に表示をスクロールさせることもできる。

以前にわれわれが報じたとおり、Amazonはデベロッパーに対してDynamic Perspective向けのSDKを用意している。われわれが取材したAmazon社員によると、Amazonはデベロッパーがこのテクノロジーを利用してアプリを作るようになることを熱望しているという。

AmazonがFireをプライム会員のために作ったというのは文字通りの意味だ。Fire TVと同様、Fireスマートフォンもプライム会員になった際に登録したユーザー情報が予め入力された状態でユーザーに対して発送される。結局のところFireの狙いはAmazonの上得意により多くの商品を買ってもらうことだ。Kindle Fireと同様、ユーザー個人向にカスタマイズされたサポート・サービス、MaydayがFireスマートフォンにも用意される。

さらにFireにはFireflyというオリジナル機能がある。これはカメラで電話番号、映画、本、ゲーム、CD、食品などを撮影すると、その商品が何であるか認識するシステムだ。Fireスマートフォンのユーザーは現実世界で目にしたものをカメラで撮影するだけで即座にAmazonから買うことができる。AmazonにとってFireflyは非常に強力なマーケティング・ツールとなりそうだ。

Fireスマートフォンは側面のボリューム・コントロールの下にFirefly専用のボタンを備えている。

Fireflyは芸術作品を見るとWikipediaで情報を検索してくれる。音楽を聞くと音楽アプリを起動してその音楽を再生する。テレビ番組を見ると、Amazonでそのシーンを探し出す。ベゾスは「Fireflyは1億種類のアイテムを認識できる」と豪語した。Fireflyのデベロッパー向けSDKも公開される予定だ。

またFireのユーザーはAmazonのクラウド・ドライブに容量無制限で写真をバックアップできる。 高性能なカメラとあいまって、Amazonは写真好きなユーザーの取り込みを狙っているようだ。

またFireにはPandora、Spotify、iHeartRadioその他人気のある音楽ストリーミング・アプリがプレロードされている。ユーザーはAmazon Prime Musicの現在のところ貧弱なライブラリーに我慢する必要はないわけだ。

TechCrunchではAmazonoの独自スマートフォンについて9ヶ月前から多くの情報を得てきた。ヘッドトラッキング機能ユーザー向け独自機能についてもスクープしている。われわれは3Dヘッドトラッキング機能がOmronのOkao Vison顔認識テクノロジーを利用していることも突き止めた。またAT&Tがキャリヤとして独占販売権を手に入れたことも報じている。今回のAmazonの発表の内容の大部分はTechCrunchがすでにつかんでいたといえる。

〔日本版:「信頼を生む方法: 1. 困難なことをきちんとやり遂げる。2. それを繰り返す。」というお気に入りのモットーを説くベゾス。イベントのライブ・ブログに写真多数。〕

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Apple、1099ドルのエントリーモデルiMacを発売開始

Appleが新型iMacをリリースした。エントリーマシンの位置付けで、一体型フルセットで価格は1099ドルからとなっている。これまでのものに比べて200ドル安い価格となっている。Intelの1.4GHz Core i5プロセッサーを搭載し、メモリは8GB、ハードディスク容量は500GBで、Intel HD Graphics 5000を積んでいる。

カスタマイズも受け付けており、1TBのHDDを搭載したり、あるいはFusionドライブ、ないし256GBのSSDフラッシュストレージに変更することができる。但し、最初から200ドル余計に支払えばquad-coreのIntelプロセッサーが搭載され、1TBのハードディスクにIntel Iris Proを積んだモデルが手に入る。またそちらのモデルならRAMを16GBにすることも可能だ。

すなわち今回発表されたモデルは、パフォーマンス面などで強化しようとするものではない。家庭内でちょっとした用途に使うためのモデルとして必要十分な機能を備えたモデルという位置付けなのだろう。新学期を迎えるシーズンに増加するであろうニーズに応じるためのモデルと言うことができるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


クラウドソーシングによるローカル天気予報システムの構築を目指すStormTag

StormTagはキーフォブタイプのデバイスで、他のデバイスとの連携してクラウドソーシングによる気象データの収集を行い、そして局地的天気予報の仕組みも確立しようそするものだ。Bluetooth LEを採用し、スマートフォンやタブレットと通信する。利用者はアプリケーションを通じて気象データなどを確認するようになっている。

StormTagは2つの種類が用意されている。ベーシック版は温度および気圧センサーを搭載したもので、価格は25ドルだ。高機能版のStormTag+は35ドルで、湿度センサーとUVセンサーを搭載し、またメモリも内蔵している。すなわちBluetooth LEにて他デバイスと連携していなくても、電池のもつ限り、データをためておいてあとで同期するというような使い方もできるようになっている。

現在のところはプロトタイプで、製品化を目指してKickstarterキャンペーンを展開中だ。プロダクトの出荷時期は11月を予定している。

ちなみに最新の高級スマートフォンの中には、数多くのセンサーを搭載しているものがある。たとえば昨年登場したSamsungのGalaxy S4は温度、気圧、そして湿度センサーを積んでいる。これによりスマートフォンのみで気象情報を収集することができるわけだ。しかしマーケットを拡大しつつある低価格スマートフォンにはそうしたセンサーは搭載されていない。スタンドアロンのセンサーデバイスからスマートフォンなどにデータを送ってクラウドで活用するというやり方にも、需要はあるものと思われる。

また、スマートフォンはバッグやポケットの中にしまい込まれていることも多く、身の回りの環境データを正しく測定することができない状況にあることもしばしばだ。そうした場合にも、コンパクトなスタンドアロン型デバイスが有効だろう。

そうしたスタンドアロンデバイスに対するニーズに対応してStormTagは開発されている。同様のコンセプトでCliMateというものもある。双方ともにKickstarterキャンペーンを展開中だが、今回紹介しているStormTagの方は、キャンペーン終了までに1ヵ月以上を残しつつ、市場投入のための目標額である1万7500ドルの倍以上を集めている。

このStormTagを開発したのはJon Athertonで、これまでにもYuFuNotaJaJaスタイラス、そしてe-inkを利用したBluetooth対応目覚まし時計のaclockなどで、クラウドファンディングを成功させている。

AthertonによるとYuFuで使った圧力検知系のパーツをリサイクルした部分もあり、それによりStormTagでの希望調達額を低くおさえることができたのだそうだ。競合ともいえるCliMateの方は、希望調達額が5万ドルとなっている。

またクラウドソーシングを活用する天気マップサービスを展開するWeatherSignalと提携したのも良いアイデアであるように思える。WeatherSignalは最初からセンサーを搭載しているAndroidデバイスに対応したネットワークだが、ここと連携することでSmartTag利用者は当初より膨大に蓄積されたデータを有効に活用することができるようになる。また、WeatherSignalはアプリケーションを提供しているので、StormTag側で独自のアプリケーションを作る必要がなくなるのも大きなメリットだ。

「WeatherSignalは膨大な量のデータを集めています。そこにiOS利用者や、センサーのついていないAndroidデバイスを使っている人のデータを追加していくことになります」とAthertonは言う。WeatherSignalにデータを提供するデバイスは5万台に達しており、アプリケーションのインストール数は23万件となっているのだそうだ。

「WeatherSignalは平均して1日に200万件のデータを収集しています。それぞれのデータにはタイムスタンプが付加されており、また各種センサーで取得した情報をジオタグを付してまとめられたものとなっています。すなわちひとつひとつのデータをカウントすれば、1日に数百万ないし数千万のデータが蓄積されつつあるわけです。StormTagでは、そうして集まったデータを有効に活用し、そしてまた新たなデータを蓄積していくことができるわけです」。

Athertonは、StormTagを市場に投入し、2年間程度で真に実用的な地域毎天気予報システムを構築していきたいと考えているそうだ。

「データを蓄積し、個々のデータがどういう状況を示すのかを適切に判断できるようにしたいと思っています。そしてクラウドソーシングを活用して、各地の天気状況などを示すための仕組みを作りたいと考えているのです」と述べている。「もちろん、トータルな仕組みの構築に向けた中でも、利用者の方々には有益な地域気象情報を提供していきます」とも言っている。

StormTagデバイスの隅には穴があいていて、鍵や洋服などに簡単に取り付けることができる。もちろん防水設計になっていて、スキーやボート遊びの際にも利用できるようになっている。

目標調達額には既に到達しており、Atherton曰く既に製造活動に入っているのだとのこと。それにより、出荷時期は予定より早まるかもしれないとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


CreoPoPは、UV硬化インクを使う「クール」な3Dペン

もしあなたが3Dアートをやってみたいと考えているなら、CreoPopペンが、「ビギナー向け」に最適な解だ。3Dプリンティングには、CAD風アプリでモデルを作る必要がある上、Makerbot等が作った高価なプリンターに送り込まなくてはならないが、CreoPopを使えば、自分のイマジネーションを直接3D作品にすることができる。

CreoPopには、高価な方法に対していくつかのトレードオフがある。作りは、ホットグルー・ガン(ただし、熱ではなくUV光線を使ってポリマーを固化させるため子供にも安全)と絵具の筆を組み合わせたようなものだ。見映えの良い作品、例えばお気に入りのキャラクターの像などを作るためには、やはりアートの才能が必要だ。インターネットからダウンロードしたテンプレートをプリントするようなわけにはいかない。

CreoPopは、Indiegogoで79ドルから支援が可能で、今申し込めば2015年初めに入手できる。デバイスには何色かの「インク」がついてくるが、同社では、特殊な性質を持つポリマーを含むインクの開発を進めている。例えば、冷蔵庫に貼り付けられる磁気インクや、温度で色の変わるインク等。

CreoPopのしくみや、新しいタイプのインクでどんな面白い物(食用アート!)が作れるのかを詳しく知りたい人は、CreoPopの共同ファウンダー、Andreas Birnikのインタビューをご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


発表間近のAmazonスマートフォン、対応キャリアはAT&Tのみ?!

Amazonスマートフォンの発表がいよいよ明日に迫ってきた。さまざまな情報や噂を検討するに、頭の動きをトラッキングして3D的メニュー表示などを行う新技術が採用されているようだ。そうした機能についてはしばらく前から報じてきている。但し、たとえばどのキャリア向けにリリースされるのか等、まだ不明な点もある。しかし最新のWall Street Journalからの情報によれば、対応キャリアはどうやらAT&Tのみになるらしい。確かにAT&Tには、人気となりそうな機種の独占販売を行ってきた歴史がある。

WSJの報道が正しいとすると、Amazon PhoneはiPhone、Facebook Phone、あるいはNokia Lumia 700などについで、AT&Tのみに対応してリリースされることになる。Facebook Phoneはどうやら失敗であったと結論付けられそうだが、AmazonとしてはiPhoneのような大成功を狙っているのだろう。

AT&Tは現在もAmazon Kindleタブレットおよび電子書籍リーダーのデータ通信を担っている。しばらく前には、AT&TとAmazonはAmazon Phoneにてもタッグを組むのではないかというも流れていた。Amazon Prime Dataというような名称で、特別なデータプランを用意してくるだろうというものだ。

Amazonが発表するスマートフォンは、4つの赤外線カメラを使って利用者の顔の動きなどをモニタリングし、3D効果を実現するものだと言われている。今のところこうした機能を実現しているスマートフォンはなく、多くの人の期待を集めている。但し、そうした機能も単なるギミックに過ぎないのだとする情報も入ってきてはいる。

いずれにせよ、明日行われるシアトルでのイベントにてAmazon Phoneが登場してくるのだろう。我々も現地からレポートしようと思っている。

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(翻訳:Maeda, H


このチョコレート製ドローンは、目的の胃に直接飛んでいく

ご覧あれ。あなたにも私にも、ここで何が起きているかがわかる。これは、Milkaチョコレートのバイラル広告か何かかもしれないが、ひとまずマーケティング用アンテナをしまって、アイデアを楽しむことに集中しよう。これは、チョコレートでできたクワッドコプターのビデオだ。機体は、チョコレートで作られている。モーターはもちろん金属で、プロペラはプラスチックだが、それ以外の部分はチョコレートだ。これがあなたのチョコ塊をくすぐらなければ、何がそうされるのか私にはわからない。

作り方は単純だ。「シェフ」(連中の名前は調査中)は、料理用チョコレートにMilkaを加えて溶かす。それをモーターに付かないようにX字型の型に流し込み、冷蔵庫で固める。数時間後にはデリシャスなクワッドコプターが出来上がり、緑に包まれた草原を、カカオの香りを放ち、ローターを回し、ジャズ音楽を流しながら飛び回った。

これ以上何を望むというのか?

そして、プロジェクトは完全に成功した。

Hackadayのひょうきん者がこう書いていた。「良い点は、次回私が操縦している時、突風が吹いてドローンが壊れてしまったら、残骸を食べてしまえることだ」。

お次は何か? Michaelと彼のガールフレンドから成る「チョコレートコプター」チームは、アイスコプターに挑戦だ。ようこそ未来へ、そこではあらゆるものがショコラーデ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


GoProを搭載してユーザーを自動追尾飛行するドローン、AirDogとHexo+がKickstarterに登場

AirDogをご紹介しよう。GoProを搭載して自律飛行するアクションスポーツ撮影用ドローンだ。

現在ホームメードのアクション・スポーツビデオの多くは、GoProのようなアクションをカメラをストラップなどでユーザーの体などにくくりつけて撮影されている。その結果、動画はほとんどが一人称視点になってしまう。しかし最近普及が著しいドローン・テクノロジーを使えば、これまでプロしか可能でなかった空撮が可能になる。

この問題に対するラトビアのスタートアップ、Helico Aerospace IndustriesのソリューションがAirDogだ。今日(米国時間6/16)、この完全自動飛行が可能なアクションスポーツ撮影用ドローンがKickstarterでクラウド・ファンディングを開始した。

Helicoのファウンダー、Edgars Rozentalsは「“GoProはアクションスポーツ・ビデオに革命を起こした。しかし一人称視点の動画ばかりでは、たとえばサーファーが乗っている波が実際どのくらい巨大なのかは十分に伝えられない。しかしたとえドローンを使っても空撮にはリモコン飛行の技術をもった写真家の協力が必要で、おそろしく金がかかった」と開発の動機を語った。

GoProを搭載するリモコン・ヘリならこれまでにも開発されている。しかしAirDogがユニークなのは完全自動飛行できる点だ。ユーザーはAirLeashという腕時計タイプのコントローラーを装着するだけでよい。するとAirDogはAirLeashを自動的に追尾する〔leashは犬などの引き綱の意味〕。離陸も着陸も自動だ。飛行中はジャイロ安定化テクノロジーにより、ユーザーを常にフレーム内に捉え続けるという。

念のために申し添えると、私はまだこのデバイスをテストしていないしライブのデモも見ていない。しかしスペックとしてはすばらしいものだ。

Rozentalsによれば、AirDogは折りたたみ式でバックパックに収納してどこにでも持ち運べる。組み立てたらユーザーはAirLeashを腕ないいヘルメットに装着してボタンを押すだけでよい。するとAirDogは望みの高度、アングルを保ってユーザーを自動的に追尾飛行するという。

GoProはアクション・スポーツ・カメラという巨大な市場を創造した。Helicoはこの大きな波に乗ろうとしている。

ただしAirDogはやはりその高機能に見合う価格となっている。最初100人のアーリーバード枠が995ドルからだ。

ドローンの重量は1.7 kg、AirLeashとの通信には長距離Bluetoothを利用し、スピードは時速64km、飛行時間は10分から15分。23ノット(秒速12m)までの風で運用できる。

AirDogの出荷までには1年ほどかかるもよう。

アップデート:なお昨夜はKickstarterでHexo+というGoPro搭載自動飛行ドローンのプロジェクトもスタートしていた。こちらはすでに目標額を達成。

〔日本版〕Hexo+はスマートフォンアプリから撮影アングル、距離を簡単に指定できる。。最高速度は70km、飛行時間は15分程度。MAVLINKプロトコルでユーザーのスマートフォンと通信して自動追尾する。ジャンプ系スポーツの場合は軌道を予測して追尾する機能がある。 現在のプレッジ価格はは599ドルから。Hexo+の方が高機能かつ開発も進んでいる印象。

下にHexo+のデモビデオをエンベッドした。すでにライブのデモが行われている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple CEO、ティム・クックはiWatchの細部に興味がない(NYT紙)

Apple CEO Tim Cookは、今日(米国時間6/15)のNew York Timesにその人物像が取り上げられ、彼の経営者として、および人権・環境問題への取り組みに関する背景が詳しく紹介された。しかし、そこにはさらに、噂されるiWatchプロジェクトに関する情報も載せられている。どうやって作られているのか、いつ販売されるのか。

Cookは、前CEO、スティーブ・ジョブズと比べと、製品開発に直接口を出さないと言われている。ジョブズは、新デバイスのごく些細な部分にさえ狂気じみた関心を示したことで知られている。iWatchについて、NYTの情報源は、Cookは製品開発の細部に関する責任を、他の幹部、例えばデザイン責任者のJony Ive等に委譲することを好むと言う。

そしてCookは、心拍等の重要な生命信号の監視能力や、どうやってそれが、医療を情報に基づいた効果的なものにするのに役立つか等、iWatchの「巨視的意味あい」に集中していると言われている。これを踏まえれば、HealthおよびHealthKitが、消費者にiWatchが届けるものの中で重要な部分を占めると予測することは理にかなっている。

Apple自身はその開発の事実さえ認めていないが、来たるべきiWatchに関する最新情報が記事に書かれている ― NYTの情報源によると、第4四半期中に発売されるらしい。これは、9月に新しいiPhoneハードウェアと共に発売されるとする予想や、日本のビジネス紙、日経による10月単独発売説などの過去の噂とも符合する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Kindle Fireの「メーデー」はAngry Birdsの秘技を伝え、恋愛相談にも応じる?!

Amazonは8ヵ月前から「Kindle Fireメーデーサービス」(SOSサービス)を開始している(国内未対応)。この機能は大人気で、Kindle Fire HDXの利用者は、使い方に悩んだ際に積極的に活用している様子だ。Amazonもメーデーサービスで利用するオンデマンドのビデオおよび音声サービスのレスポンスタイムが9.75秒であることを誇っている。もちろん、それはそれで素晴らしい話だ。ただ、このサービスに関して、注目すべきポイントは実はそこではないようなのだ。

では何に着目すべきなのかといえば、ここでなされる質問の内容の方だ。Angry Birdsでの画面クリアの方法であるとか、おやつサンドイッチをおいしく作る方法であるとか、あるいは生きることの意味などが頻繁に質問されるのだという。さらには「ハッピーバースデー」を歌ってくれだとか、画面での操作方法を図示するツールを使って、ドラゴンの絵を書いてくれなどとも言われるらしい。そして(既に読者のみなさんは予測しているかもしれないが)「結婚してくれ」などという申し込みも多いようだ。

コンピューターと恋におちるのはまだまだ先の話であるように思う(Eugene Goostmanもそちら方面についてあまり興味はないようだ)。コンピューターとの恋が時期尚早であるのなら、その前にメーデーを担当するスタッフとの恋を試してみようと考える人が多いのだろう。

それはともかく、Amazonによると、Kindle Fire HDXのサポート依頼の75%はメーデーを経由したものになっているのだそうだ。もしかするとラブストーリーが生まれる可能性は、あるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


肥満の犯人である飲み物をチェックする電脳コップVessyl

あなたは、痩せる努力をしたけど効果がなかった、という経験をしたことある? 言われたとおり、お肉もチーズもパンも減らして、とっても健康的になったけど、体重は1ポンドも減らなかった、なんて。そうなる犯人は、飲み物であることが多い。そもそも、飲み物がカロリー源であることを自覚しない人が多いし、だから毎日飲み物から何カロリー摂っているかなんて、誰も考えない。

というわけで、Vessylが登場する。CEOで協同ファウンダのJustin Leeは、7年間の研究開発の成果として、飲み物用の電脳コップを作った。それは、あなたが消費した飲み物の量だけでなく、その飲み物に含まれていたカロリーも計測する。

この、センサをたくさん搭載したコップは、その中身を分子レベルで測定し、マックフルーリーと水とコーヒーとワイン、などなどの違いを教えてくれる。私はシロップも試してみたけど、まあはんぱじゃなかったわね。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

Vessylにはカロリーの測定のほかに、Prymeと呼ばれるユニークな機能がある。これはユーザの一日の水分摂取量(補水量)とエネルギーレベルを測る。コップの側面のLEDが、水の摂取量が足りないとか、ちょっと冷たいものを飲んでもよい、などと教えてくれる。

VessylのデザインにはYves Beharも関わった。彼のことは、聞いたことがあるだろう。Jawbone UpやJamBoxのデザインにも加わり、現代を代表するデザイナーの一人だ。

Vessylを作っている会社Mark Oneの今後のプランは、コップだけでなく、お皿、お椀、ワイングラスなどなど、食器一式をすべて電脳化することだ。 そして家族全員を測定する。今のところは、Vessylの売り込みで手一杯だが。

Vessylの予約価格は99ドル、発売後には199ドルになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Parrotの新しいミニドローンで遊んでみた。ジャンプも飛行も楽しい!

フランスの会社、Parrotは、多くの顔を持つ野獣だ。様々な種類の製品を作り、商業、産業、部品、消費者等様々な市場を相手にしている。2010年にはAR Droneで、消費者向けドローンの普及に重要な役割を果たした。発売以来、Parrotは70万台以上のドローンをホビイストや消費者に販売した。1台300ドルのハードウェアとしては悪くない成績だ。このたび、新しい2機種の「ミニドローン」によって、さらに広範囲の人々へのリーチを狙っている。Jumping SumoとRolling Spiderだ。

私は昨日(米国時間6/12)ここトロントで行われた特別メディアイベントで、2種類のスマートフォン制御ドローンを試す機会を得た。本稿に埋め込んだビデオで、Jumping Sumo、Rolling Spider両方の動くところを見られる。両機とも、CESでデビューして以来、ハードウェアにもiOS、Androidの制御にも変更が加えられてきた。使ってみて、Sumoは全く練習も説明もなく簡単に操縦することができたが、Spiderは、ライブビデオのための前面カメラがないこともあり、慣れるまでに時間がかかった。

Jumping Sumoの前進とジャンプの能力には感心した。屋外のでこぼこした場所でも十分楽しめる。Rolling Spiderの、壁や天井を這う動き実にカッコよかった。空中に投げてそのまま飛行させるトリックも楽しい。あまり楽しくなかったことが一つ。Spiderのバッテリー寿命はわずか8分で、私ともう一人の記者が使う間にあっという間に充電が切れてしまった。

幸い、Sumo、Spiderどちらでも使える予備バッテリーパックは小さくて持ち運びが楽で、しかも「15ドル以下」で販売予定だとParrotの社員は言っていた。これなら、小さな操縦士たちも、安心してこの新しいドローンのバレルロールや宙返り、さらにはプログラム飛行を楽しめるだろう。

他のParrot製ドローンと同様、私はアプリをタッチスクリーンではなく、Nvidia Shieldの物理的コントロールで操作する方が好きだが、とにかく初めての人でも簡単に遊ぶことができる。ホリデーシーズンのヒット商品になるに違いない。特に、今や北米の子供たちは誰でも自分のスマートフォンか少なくともiPod touchを持っているから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、プッシュ通知を表示できるiPadのSmart Coverの特許を出願

AppleInsiderによれば、AppleはiPadにSmart Coverをしたままで各種のプッシュ通知が表示されるようにする特許を出願中だ。通知の表示はSmart CoverにLEDなどの発光素子を組み立むアクティブ方式とSmart Coverの一部を透明化してiPadの画面が見えるようにするパッシブ方式の2種類が出願されている。

アクティブ方式の場合、Smart Coverの表面に埋め込まれたアイコンが発光してユーザーに通知があることを知らせる。メール着信の場合は封筒のアイコン、メッセージの場合は吹き出しのアイコンといった具合だ。また通知の重要性に応じてアイコンの位置や色を変える。一方、透明パネルを利用する方式はiPad自体のスクリーンが利用できるのでさらに表示の柔軟性が高い。この場合は、単にメッセージやメールを受け取ったことを知らせるだけでなく、その通知に関連するコンテンツも表示できる。たとえばカレンダーから予定されたイベントの通知を受けた場合、イベントの内容や参加者も表示できる。

アクティブ方式の場合は電源が必要になるが、Appleの特許はこれに対して2つの方式を提案している。Smart Coverを本体に接着させている磁石をMagSafeアダプターのようなタイプに変更し、電力を供給できるようにするという案と、Smart Coverに電磁誘導充電機能をもたせ、iPadないし他の外部機器で充電するという案だ。透明パネルを利用する方式は電源を必要としないという大きな利点がある。

この改良型Smart Coverは既存のものと同様の折りたたみ式デザインで、従来通りiPadのスタンドとして利用できる。Smart CoverはiPadでもっとも人気のあるアクセサリーの一つだし、こうした改良が加えらればユーザーには便利だろう。ただし、電力消費や製造コストの問題が考えられるので、すぐに製品化されるかどうかは不明だ。

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TechCrunch Tokyo 2012で優勝したWhillが個人用移動デバイスのソフトウェア開発でKickstarterに登場

TechCrunch Tokyo 2012で大賞を取った移動器具を作っているWhillが、このたび、Kickstarterに登場して、製品の最終的なブラッシュアップのための資金を募集している。対象製品はWHILL Type-Aと、その付随アプリだ。

Type-Aは元々車いすに代わるものとして作られたのだが、同社を作った元Sony、Olympus、Toyotaなどの技術者たちはそれを車いすとは呼ばない。事業開発部長のAtsushi Mizushima(水島淳?)によると、その理由は、“弊社は万人向けのパーソナルモビリティ–個人の移動–に専念している”からだそうだ。

Type-AはRed Dot Design Awardのプロダクトデザイン部門で佳作賞を取った。最小旋回円は半径28インチで、いろんな地形に対応できるが、坂道は約10度までだ。

今、7月12日までの目標額3万ドルに対して1万ドル以上集まっているが、もし募金に成功したらWhillはそのお金でType-Aに搭載できるスマートフォンアプリを開発し、リモートコントロールができたり、至近の充電ステーションを見つけたり、問題発生時にはハードウェアの診断レポートとともにフィードバックを同社に送れるようにする。

資金募集に対し9500ドル以上を出すとType-Aをもらえるが、100ドルならシリコンバレーの同社本社とテクショップに招待される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
 


温湿度のほかに紫外線も測定するスマホ用天候チェッカーCliMate、かわゆいデザインでクラウドファンディング中

私は除湿機がないと生きていけない。私が住んでる都市〔台北〕は、ほとんど年中、湿度が80%前後あり、家の中にいても、いろんなもの–カメラ、レザーバッグ、カビに弱い観葉植物など–を守るために苦労する。不運にも、空気が乾燥しすぎると私は鼻血が出る。しかしここでご紹介するCliMateは、私のような、空気中の湿度に対して異常に敏感な体質の人間にとって、嬉しい製品だ。この小さな環境チェッカーはスマートフォンのアプリにBluetoothで接続して使う。今Kickstarterで資金募集中だ

これを作ったスタートアップは、メンバーが気候条件の極端に違う二つの都市、台北とカリフォルニアのマウンテンビューに住んでいる。CliMateは上の写真のように雲の形をした小さな計器で、湿度と紫外線の量と気温を測定する。室内に置いてもよいし、人が紐で首に吊るしてもよい(体温による誤差は生じない)。

TechCrunch Disruptで決勝に残ったCubeSensorsをはじめ、Bluetoothを利用する気候センサ製品はすでにいろいろある。その中でCliMateがねらう差別化要因は、おすましでかわいいデザインと、アプリの漫画ふうの画面だ。単なる表やリストを表示するのではなく、たとえば気候条件が悪いと、植木鉢の植物が萎(しお)れた絵が表示される(下図)。またユーザが設定した条件に従ってアラートを送るので、日除けのブラインドをおろしてやらなければならないタイミングなどが、庭などにいても分かる。

またユーザのアプリからデータを受信して、同じ地域のユーザに天候の変化などについて警報することもできる。

これを開発したRootiは、前はPhyodeと呼ばれていて、呼吸や心拍数を計測するリストバンド(腕輪)W/Meを開発した(神経の状態を判定する)。これもKickstarterで資金募集して成功し、昨年発売された。

今回の目標額は5万ドルで、締め切りは7月21日だ。初期出資者には39ドルでCliMateが1台進呈される。詳しいことはKickstarterのページを見てみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
 


ジャンプするカメラ付全地形2輪ドローン、Jumping Sumoが8月に米国で発売開始

フランスのBluetoothの草分けでAR Droneのメーカー、Parrotが、1月のCESで大発表した新製品の最新情報を公開した。ParrotはCESで新しいドローン2機種を披露した。「ミニドローン」と呼ばれる新製品群は、現在販売中のAR Droneよりずっと小さく、一つは飛行型、もう一つは全地形型で最高80cmジャンプする。このほどその価格と米国での発売時期が発表された。

2輪のJumping Sumoは高速ですばしこく動き、車輪を畳んで狭いところを通ったり、ジャンプの軽技を披露したりする。広角レンズカメラを内蔵し、スマートフォンの専用アプリで制御できる。カラーは3色用意され、バッテリーは20分間持続する。8月に155.99ドルで、Apple、Best Buy、Sprint、およびVerizonの各ストアで売り出される。

Rolling Spiderは、超コンパクト(手で持てそう)なクワッドコプター・ドローンで、オプションの2輪アタッチメントを付ければ、地表はもちろん壁や天井まで高速で這い回る。バック転が可能で、内蔵のバーティカルカメラを使って地面との相対位置を制御する。カメラはスナップ撮影にも使えるが、従来のParrot AR Droneにある前面ビデオカメラは装備していない。ただし、オートパイロットモードを持ち、3色から選べる他、「口」のステッカーが付いてくるので、ドローンを擬人化したい人は喜ぶだろう。

バッテリー寿命はわずか8分(飛ぶのは転がるより大変)で、同じ操縦アプリを使う。Sumoと同じく、Apple、Best Buy、SprintおよびVerizonで8月から販売され、標準価格は99.99ドルだ(一般的入門用飛行ドローンとしても安い)。

9月には、Windows 8.1およびWindows Phone 8.1のドローン操縦アプリを提供すると、Parrotは約束している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


人間をのせて歩く「Baby Elephant」ロボット登場

上海にある上海交通大学からのプロダクトを紹介しよう。Baby Elephantという4足ロボットだ。このロボットには、まるで馬に乗るように、人間が乗ることができるのだ(速度は馬に比べればずいぶんと遅い)。これから、ついにロボットカウボーイの時代がやってくるのではないかとわくわくする。Baby Elephantの速度は時速1マイルほど。「速い」とはお世辞にも言えはしない。しかし荒れた路面でも平気で歩くことができるのは、なかなかすばらしいことではないかと思うのだ。

脚部はシリアル-パラレルのハイブリッド(詳細はビデオを参照)となっており、泥道にも砂利道にも対応できる。積載可能重量は100kgほどだ。このロボットは香港で開催されたIRCA 2014にて発表されたものだ。人間をのせてくれるロボットの誕生を歓迎したい。

via Spectrum

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(翻訳:Maeda, H