Googleのモバイル検索ではセレブがビデオで回答する

Googleはファンの質問に対してセレブがビデオで回答するという機能をテスト中だ。回答は「セルフィー」式のビデオでGoogle検索の結果に含まれて表示される。Googleによるとこのテストはセレブをパートナーとしてモバイル・アプリ上で行われている。

「質問に答える」といってもセレブはもちろんリアルタイムで回答するわけではない。 Googleはファンが検索窓によく入力する質問を集め、それらに対するセレブの回答を予め録画している。こうした質問には「(テレビでドラムを披露した)ウィル・フェレルは本当にドラムが演奏できるのか?」、「(インド出身の女優)プリヤンカー・チョープラーは何か国語を話せるのか?」、「(ダイアナ・ロスの娘で女優の)トレイシー・エリス・ロスは歌えるのか?」などが含まれるという。参加している著名人はPriyanka Chopra、Will Ferrell、Tracee Ellis Ross、Gina Rodriguez、Kenan Thompson、Allison Williams、Nick Jonas、Mark Wahlberg、James Franco、Seth MacFarlane、Jonathan Yeo、Dominique Anselだという。

ユーザーがこうした質問を入力すると、通常の青字のリンクの検索結果のトップに本人のビデオ回答が表示される。

最初のビデオが再生された後、画面は横移動するカルーセル方式によるセレブのQ&Aシリーズを自動的に再生する。もちろんユーザーは好みのビデオクリップを自分で選択することもできる。

Googleは検索結果にセレブを起用したことが過去にもある。

2017年3月には、GoogleはPosts on Google〔Googleポスト〕を発表した。これはセレブやブランドがGoogleに対してツイッター風の投稿を行える仕組みで、2016年のアメリカ大統領選挙期間中にテストが開始されたものだった。ユーザーの投稿はGoogle検索に直接反映される。その今年に入って、Googleポストが利用できるユーザーが拡大され、美術館などの公共施設、スポーツのチームやリーグ、俳優その他映画関係者などが投稿できるようになった。その後、地域のビジネスも含まれた。

Googleポストでは、テキスト以外にも画像、ビデオ、GIFも利用できる。

Googleは検索に対して簡潔な記事による結果を得るためにツイートを引用するだけでなく、検索エンジンそのものにソーシャルな要素を加えた。

今回のセレブのビデオによるQ&A機能は、Googleポストの考え方をさらに一歩進めたものといっていいだろう。あまり目立たないGoogleポストの投稿をビデオクリップに置き換えることで、モバイル・デバイスでの再生に適合させ、Instagram的なソーシャルで親しみやすいものにしている。

歴史的にみてもGoogleの検索結果は当初、テキストベースのみだったが、やがて画像、ビデオへと拡張されてきた経緯がある。今回のセレブのビデオ投稿は人気のソーシャルメディアに対するGoogleの多少の羨望が感じられる。同社はこれまで独自のソーシャル・プラットフォームを構築することに成功していない。Google+はテクノロジー的には高度なものだったがやはり成功していない。グループチャットのSpacesもぱっとしない結果となっている。

Googleはソーシャルメディアを作ることではすべて失敗しているため、Google検索を少しでもソーシャル化しようと努力することに決めたようだ。

またユーザーがセレブのビデオを再生してくれればGoogleサイトの滞在時間が延長され、これは収入の増大につながる。

当面セレブが回答するビデオはAndroidのGoogleアプリの検索結果に表示される。GoogleによればiOSのアプリも数日中にはこの機能を備えるようになるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、 “tbh” の人気低下を受け、ソーシャル質問「Did You Know」をスタート

Facebokは、ユーザーにもっと自分のことをプロファイルに書いてほしいと思っている。そこで今日、ウェブとモバイルのユーザーに “Did You Know” という新機能を提供した。秘密や夢、目標、フィーリングなどにかかわる質問に答えることで、友達に自分に関するヒントを与えようというしくみだ。

自分の近況を伝えるより、記事やビデオや写真のシェアに熱心なユーザーが増える中、この機能は自分に関する質問に直接答える機会を与える。Facebookはユーザープロフィールをカスタマイズする方法を変えようと様々な努力をしているが、雑多なものに紛れて届いていないようだ。新機能はシェアしやすい仕組みになっている効果もあるかもしれない。最近FBが推している、近況アップデートのカラフル背景を使ってシェアすることもできる。

またこの機能は、広告主のプロフィールを改善するためにも応用できそうだが、現時点での質問は正直なところかなりわざとらしい。”Did you know?” セクションに出てくるFacebookの質問の例を下に挙げた。

  • 一番欲しい強大な力は…
  • 宝くじがあたったら最初にすることは…
  • 自分で認める罪悪感のある楽しみとは…
  • 月曜日の気分はまるで…

新機能は、ユーザーに友達について気軽な質問をするtbhを思い出させる。一方、Did you knowはユーザーに自分についてもっと語らせる。

Facebookが10月に買収したtbhは、App Annieのデータによると、買収直後のApp Storeダウンロード1位から今は771位にまで落ち込んでいる。同社によるとFacebookに買われた時点で1日のアクティブユーザー数は250万人だった。

tbh App Annieランキング

この手の新機能の大半がいずれ消えていくのだろうが、Facebookがこうやって、ユーザーが自分や友達について質問に答えることに慣れるための方法を探っているのは間違いない。この種のタイプの関係を作ろうとしているのはわかるが、果たしてtbhのようなアプリや新しいプロフィール機能が成功するかどうかは、まだわからない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagramストーリーズの保存とハイライト作成が可能になった

InstagramはSnapchatのMemories機能をそっくりコピーしただけでなく、さらに一歩先へ進んだ。ストーリーズはこれまでは24時間で消えてしうコンテンツだったが、今後はユーザーが保存して友達に自慢することができるようになった。今日(米国時間12/5)、iOSとAndroidで世界に公開されるアップデートでは、 Instagramストーリーズは投稿後24時間で消えた後、自動的にユーザーのプロフィールにアーカイブされる。ただしデフォールトで表示できるのはユーザーだけだ。

ユーザーはその後でストーリーズ・ハイライト(Stories Highlights)を作成できる。ここには複数のストーリーズを集めて名前をつけることができる。作ったストーリーズはプロフィール上部の横棒の部分に表示される。たとえば休暇の旅行、セルフィー集、出会ったかわいい犬、などテーマに沿ってストーリーズを作成できる。ブランドのアカウントの場合はここに一連のプロダクトや最新のCM集などが表示されることになるだろう。【略】

今回のアップデートには重要な要素が3つある。

コンテンツが保存できる – アーカイブとハイライト機能が追加され、保存して友達に見せることができるようになったため、ストーリーズを作る手間がムダになることがなくなった。面白い場面をを写真に撮ってキャプションを書きスタンプを貼っても翌日になれば消えてしまうのではつまらないと感じていたユーザーも多かっただろう。

デバイスの空き容量を食わない – いくら大きなストーリーを作ってもデバイスの保存容量を使ってしまう心配はしなくてよい。Instagramはストーリーズをクラウドに保存する。デフォールトで表示できるのはユーザー本人だけだが、公開することもできるし、後で再度ダウンロードすることもできる。デバイスに空き容量が少ない(特にエントリーモデルを使っている若いユーザー)場合には福音だ。

自分らしさを出せる – ストーリーズのハイライトなら、押し付けがましく、うるさくならずに自分自身をいろいろな角度からとらえたコレクションを表示できる。ハイライトには、たとえば自分のペット、お気に入りの食べ物、アート、仕事ぶりなどさまざまなテーマを表示しておくことができる。

【略】

ストーリーズをアーカイブしよう―消えてなくなる心配がない

アーカイブ機能はまもなく全ユーザー向けに公開される。そのむねの通知があるはずだ。これはその時点で自動的に有効になっているが、設定からオプトアウトすることもできる。ストーリーズの保存画質はアップロードしたときと同じだ。アーカイブはプロフィール・ページからアクセスできる。ストーリーズのアーカイブと通常の投稿のアーカイブを切り替えることができるようになる。アーカイブには最新のものを先頭に時間の逆順でタイムスタンプが付与される。アーカイブ全体を一度にダウンロードすることはできないが、個別のコンテンツはダウンロードできる。アーカイブされたコンテンツから好みのクリップを選んでハイライト、直接のメッセージ、通常のフィードで共有できる。またダウンロードして現在のストーリーズとして配信することも可能だ。

これまでもユーザーはストーリーズが消える前にダウンロードしておくことがよくあった。しかしそのことを忘れてしまうことがあり、その結果コンテンツが失われたの同じことになっていたが、今後はその心配はない。

お気に入りの写真や商品をハイライトしよう

ハイライトを作成するには、プロリールタブの左側のNewをタップしてアーカイブからストーリーズを選ぶ。ハイライトのカバー画像を選び、名前をつける。ハイライトはストーリーズのスタイルの吹き出しのデザインでプロフィールのトップに表示される。フォロワーがタップすると通常のストーリーと同様に(ただしサイズは大きい)表示される。ユーザーが削除するまで表示されている。一部の写真を削除することはできるが順序を変えることはできない。

一つのストーリーズ・ハイライトには最大100件の写真またはビデオを保存できる。ハイライトの数に上限はないので、いくつ作成してもかまわない。ハイライトに100件以上保存すると、最初のクリップから順次ハイライトから削除され、アーカイブに移される。プライベートでも一切記録を残したくないというユーザーはストーリーズのアーカイブ機能からオプトアウトすればよい。

ストーリーズが永久に消えたままにならないということがわかれば、3億人といわれるユーザーがさらに多様なストーリーズを投稿するようになるとFacebookでは考えているようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Instagramの連絡相手をMessengerに取り込める――Facebookが新機能テスト中

FacebookはInstagramとMessengerのコミュニケーションの進化をテスト中だ。新しい機能はInstagramの連絡相手をこれまでよりずっと簡単にMessengerに取り込めるようにする。もちろんこの機能はオプトインであり、ユーザーはオプションを有効にする必要がある。FacebookはこれまでもInstagramをFacebookの各種のサービスに緊密に結びつけようと一連の改良を行ってきた。たとえば、Instagram StoriesをFacebookにもクロス投稿する、InstagramアプリをFacebook本体から直接起動.するなどの機能だ。

今回のテストは一人のユーザーがInstagramとMessenger双方にアカウントを持っている場合、これまでより簡単にアプリの情報が同期できるようになることを目指している。

Messengerでは「友達」アイコンをタップして「Instagramに接続」という新しいオプションからInstagramの友達のリストを開き、Messenger内からこの友達にメッセージを送ることができる。またMessengerを初めて使う場合は、サインアップの際にInstagramの友達を連絡相手に追加できる。

ただしMessengerに友達としてインポートできるのはInstagramで相互にフォローしている相手だけだ。つまりInstagramでフォローしているだけの相手(企業など)がMessengerにむやみにスパムを送ってくるという心配はない。

Instagramによるメッセージは非常にポピュラーなので、新しいオプションは理にかなっている。この4月の数字でさえ3億7500万人がInstagram Directを利用している。 Instagramで相互にフォローしている友達ならMessengerでチャットするのもOKだろうとFacebookでは判断したようだ。

今回の動きは買収したプロダクトを本体に統合し、大きなエコシステムを作る上でFacebookがきわめて賢明な動きを見せてきた例だろう。Instagramユーザーの全員がMessengerないしFcebook本体のユーザーというわけではない。今回の統合の進化でユーザーが中でなんでもできる一層大きなソーシャルメディア圏が形成されつつある。

また2つのサービスのソーシャルグラフが統合できれば、いわば点と点をさらに効果的に結び、誰がどのように両方のサービスを利用しているかというデータも得られる。長期的にみれば広告プラットフォームとしての価値をさらにアップすることになるだろう。

FacebookとInstagramは新機能について特に公式発表をしていないが、われわれの理解するところでは、このテストが開始されたのは最近のようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitterの軽量版「Twitter Lite」24ヶ国でリリースへ

Twitterはフィリピンで行ったトライアルの成功を受け、”軽量版”アプリの世界展開を決定した。アンドロイド向けの「Twitter Lite」は、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、中東、南米の計24ヶ国でリリースされる予定だ。

同社はこれまで、「Facebook Lite」のような途上国向けのアプリの開発に取り組んできた。Twitter Liteではデータ消費量が最小化されているため、通信費用の高い地域でも消費者はTwitterを利用しやすくなる。

Twitter Lite

さらに同アプリは、通信速度が遅い環境でも情報を早く読み込めるような仕組みになっている。これに関し、Twitter Liteは2Gや3Gのような「不安定なモバイルネットワークに強い」と語る同社。アプリのサイズ自体も3MBを下回っているので、ユーザーはストレージ容量を節約できる。

Twitter Liteが利用できる地域は次の通り。アルジェリア、バングラデシュ、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、エジプト、イスラエル、カザフスタン、メキシコ、マレーシア、ナイジェリア、ネパール、パナマ、ペルー、セルビア、エルサルバドル、南アフリカ、タイ、チュニジア、タンザニア、ベネズエラ。

Twitterによれば、フィリピンでのトライアル期間中には、現地ユーザーのツイート数が50%以上も増加したという。

Twitter Liteのリリースを受けて、海外のTwitterユーザーの数はさらに増えていくだろう。ちなみに現在の総MAU(月間アクティブユーザー数)は3億3000万人で、そのうち8割がアメリカ国外のユーザーだ。

同社の株主もその様子を注視している。というのも、Twitterの株価は数年間上下し続け、過去1年間でようやく安定期に入ってきたのだ。とはいっても、現在の株価20.58ドルは、2014年初頭の最高値69ドルの3分の1でしかない

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(翻訳:Atsushi Yukutake

Instagramのビジネスプロフィール、2500万件を突破

Instagramがアナウンスしたところによれば、アクティブなビジネスプロフィール数が2500万を突破しているのだそうだ。6月の1500万から大いに伸びていることになる。

Instagramはさまざまなデータ(9月には、月間のアクティブユーザーが8億を突破し、デイリーでも5億となり、公告主も200万を突破したとアナウンスしていた)を公開してくれている。しかし今回の発表は、Instagramを顧客とつながるためのビジネスツールとして活用しようとする企業の増加を示すもので、非常に興味深いものだ。さらに、Instagramアカウントのうちの80%以上がビジネス・プロフィールをフォローしており、さらに2億人が日々ビジネスプロフィールをチェックしているという数値も明らかにされている。

ビジネスプロフィールを使えば、プロフィール画面で各種ビジネス情報を提供できるようになったり、詳細なデータ解析ができるようになっている。Instagramが、このビジネスプロフィールの機能を提供しはじめたのは1年半ほど前のことだった。そこからの急成長は注目に値する。

Instagramのビジネス部門でディレクターを務めるVishal Shahによれば、ビジネスプロフィールを外部のウェブサイトにリンクさせていない企業が50%に及ぶとのこと。すなわち、InstagramはInstagramとして完結する、ないし主要ビジネスツールとして利用する方式が主流となっているのだ。Instagramネイティブとして展開するビジネスプロフィールが成功をおさめているケースが多いのだそうだ。

ただ、ビジネスプロフィールが増加すれば、一般利用者からの注目を集めることが難しくなるということはあるのではなかろうか。Instagramの親会社たるFacebookでも、Facebookページを展開しても、オーガニックなアクセスを得ることが難しくなっているということがしばらく前から言われてきている。ニュースフィードの中で扱うコンテンツを増やしていることも、ビジネス利用者が埋没するきっかけとなってしまっている。

しかしShahによれば、Instagramでは状況が異なるとのこと。フィードやInstagramストーリーを充実させつつ、検索やハッシュタグを意識した投稿をすることで、効果的に大きな注目を集めることができるとのこと。

ビジネスプロフィールへのアクセスの3分の2は、プロフィールをフォローしている人以外からもたらされているらしい。Shahは、今後こうしたデータを詳細に分析するツールを用意することで、ビジネスプロフィールのさらなる利用拡大を目指していきたいとしている。

なお、オンライン広告をめぐっては、公告の透明性ということが大いに語られる昨今となっている。InstagramやFacebookなどの巨大プラットフォーマーが、誤った情報を提供することがあってはならないということが言われるようになった。Shahによれば、この点についてもInstagramはFacebookと連携しながら十分な注意をしているとのことだ。Instagramも、Facebookの展開する透明性イニシアチブ(transparency initiative)に参加していくことにしているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Instagramでは写真やビデオをリプライに無限に再利用でき、再生は何度でもOKに

Instagramがそのダイレクトメッセージング機能を、もっと自由で対話的にした。これからは、送られてきた写真を、友だちへのリプライに(いたずらをしたりして)そのまま利用でき、また写真やビデオのリプレイは何度でもリプレイできる。

オリジナルの写真メッセージは、”remix”機能でステッカーやテキストや落書きをリミックスしてリプライに含められる。写真のサイズを小さくして、自作のオリジナルのリプライに入れることもできる。これをお互いが繰り返せば、元の写真をネタとして、永遠に終わらないリミックスの連鎖ができる。しまいには、何がなんだか分からない奇怪な!写真リプライになるだろう。

しかしそれよりも、新たに加わった無限リプレイの方が重要かもしれない。友だちに送った写真メッセージは、一度見たら賞味期限切れになるのではなく、何度でも再生できるようになる。これは本当に、超クールな機能、そしてグレートなオプションだ。

一回見たら終わりは、Snapchatの物真似の名残りだが、Instagramは写真を共有するソーシャルネットワークだから、何度でもリプレイできる方が自然だし当然だ。ただし一回で終わりという指定もできるから、それをしたい人は今後もそれができる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleがハウツー動画用に新たなYouTubeチャンネルをローンチ

Appleがソーシャルメディア上のプレゼンスをさらに拡大しようとしている。同社は新たなYouTubeチャンネルをローンチし、iPhoneやiPadといったAppleデバイスの操作方法に関する動画の配信をスタートさせた。現在投稿されている動画は、スクリーンショットの撮り方やメールにファイルを添付する方法、写真の削除の仕方、壁紙の変え方など、よくあるシンプルな操作に関するもの。

ほとんどの動画は1.5分ほどで、1番長いものでも2分程度と構成はかなりコンパクト。アクセシビリティを考慮し、各動画には英語字幕がついているほか、全ての動画で左側に説明文、右側にデバイスの様子が表示されるようになっている。

この新しいチャンネルを発見した9to5Macによれば、Appleは以前にもメインのYouTubeチャンネルに「ハウツー動画」を投稿していたとのこと。

まだAppleは今後のチャンネル運営に関する情報を発表していないが、もしかしたら今後はiOSデバイス以外の動画も投稿されるようになるかもしれない。また、現在視聴できる10本の動画は全て同じタイミングで投稿されているため、動画の投稿頻度もわかっていない。

既に1万5000人以上が新チャンネルに登録しており、各動画の再生回数は最低でも1000回を超えている。今のところ1番人気の動画は『how to take a screenshot(スクリーンショットの撮り方)』で、再生回数は1万7000回にのぼる。

ちなみに今回明らかになったYouTubeアカウント以外にも、Appleはさまざまなソーシャルメディアのオフィシャルアカウントを持っている。

メインのYouTubeチャンネルに加え、TwitterにはAppleApple EducationApp StoreApple Supportの個別アカウントがあり、Facebookページ複数Tumblrアカウント、さらにはInstagramアカウントも複数存在する(最近追加されたInstagramアカウントには、iPhoneで撮影された写真が投稿されている)。

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(翻訳:Atsushi Yukutake

FacebookにAIを活用した自殺防止・通報機能――ライブビデオでの自殺を機に本格的対策

このソフトウェア・テクノロジーは多くの命を救うためのものだ。FacebookはAIを利用した「プロアクティブな探知」機能を実装する。これはコンテンツをスキャンして自殺の可能性を示唆する投稿を抽出し、自殺の危険性が発見されたユーザー、あるいはその友達に対し、必要に応じてメンタルヘルス専門家などのリソースを提供できるようにする。

また地域で自殺防止のために活動している人々に通報する機能もある。AIを利用して憂慮すべき兆候がある投稿にフラグを立て、これを人間のモデレーターが精査する仕組みだ。従来のように投稿を読んだメンバーからの通報を待って行動するのにくらべてはるかに素早い対応が可能になるという。

Facebookでは以前からAIを利用して問題のある投稿を判別する実験を行ってきた。今回は自殺防止通報という分野でこれを大々的に実際の機能として展開する(当面アメリカが対象)。Facebookでは世界中でAIを利用した投稿スキャンを行っている。例外はプライバシー関連法が複雑なEUだけだ。

Facebookでは特に危険性が高い投稿を優先してモデレーターが介入し、あるいは地元の自殺防止対策組織に通報する。Facebookでは自殺防止に対応するモデレーターを増員し、専門的な訓練を施し、24時間体制で待機させる。また自殺防止に活動しているSave.org、National Suicide Prevention Lifeline、Forefrontなど80箇所の地域パートナー組織と提携して対象者に緊急に助力を提供できるようにしたという。【略】

[アップデート:Facebookの最高セキュリティー責任者、Alex StamosはAIが投稿をスキャンすることに対する懸念に答える真剣なツイートを投稿した。]

AIが怪しい/こわい/悪意を持つ等の点は永久に残るリスクだ。だからこそ現在、データ処理にあたって利便性〔と危険性〕に適切な基準を設けること、偏見が忍び込むことに留意することが重要となる。なおGuy Rosenのチームは優秀であり、機械学習の成果を生かすまたとないチャンスだと期待している。

Facebookではこれまで自殺の危険性がある投稿について人力でリスクを判断していたが、今後はAIを用いて文章、画像を分析してスクリーニングを行う。このシステムは“are you OK?”(大丈夫かい?)や“Do you need help?”(何かできることはない?)のようなレスポンスにも着目するという。

現在のFacebookの自殺可能性通報の仕組

AI、人間のモデレーター、ユーザー一般からの通報などを組み合わせれば先月、父親である男性がFacebook Live上で自殺したような悲劇を防ぐために役立てることができるだろう。ライブビデオというのは自殺を不当に美化するような影響を及ぼす可能性がある。また何が起きるか予測できないままに大勢の人間が同じシーンを見ることになる。録画されたビデオであれば公開前にプラットフォーム側で審査し、問題があれば公開を保留できる。したがってライブビデオの利用にあたって新たな予防措置が導入されるのはやむを得ない。

今後は、メンバーがどんな形にせよ自殺を示唆するような投稿を行った場合、 Facebook AIはそれを積極的に検知してフラグを立てる。これに基づいて自殺防止の専門的訓練を受けた人間のモデレーターが適切な対処方法を検討することになる。

フラグが立てられた場合、Facebookのテクノロジーはテキストなりビデオなりのどの部分が自殺の危険性を示唆するのかハイライトして示す。これによりモデレーターは大量のコンテンツから問題部分を選り分けるために時間を費やさずにすむ。特にビデオの場合、全編を見るには非常に時間がかかる。AIは暴力やヌード描写など以上にユーザーからの自殺の危険性の通報を重視する。Facebookによれば自殺通報を最優先処理事項とすることにより、地元関係機関への連絡が従来の2倍以上に速くなるとしている。

差別について目をうるませて話すマーク・ザッカーバーグ。母校、ハーバードでの卒業式のスピーチ(5月)

Facebookのモデレーターは地元のパートナーから適切な言語による機関を選ぶ。これには自殺防止の電話ホットラインや警察、消防などの当局が含まれる。モデレーターは対象のユーザーの居場所や過去の精神状態について参考となるデータを収集して連絡する。また友達を探して危険が感じられることを伝え、連絡を依頼することもある。AIチームのリーダー、Rosenは「われわれの目標は、やがて全世界であらゆる言語でこのサービスを提供し、即刻必要なサポートが提供できるようにすることだ」と述べた。

去る2月にFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグは「〔Facebook上で〕自殺が起き、そのいくつかはライブストリーミングされるという恐ろしい出来事があった。誰かが事前に気づき、適切に通報していればこうした悲劇は防止できたかもしれない…人工知能はこの面で優れたアプローチを提供できると思う」と書いている

20億人からのユーザーをかかえるFacebookがこうした措置に踏み切ったのは賞賛されるべきだ。Facebookはユーザーがつながり合える仕組みを作ったが、そればかりではなく、不幸にも、ある種のリアルタイムの無法地帯を作り出してしまった。Facebook Liveは自他に暴力を加え、それを見せびらかそうとする衝動を持ったユーザーにも好適なとチャンネルとなっている。.

世界的なコミュニケーション・プラットフォームの構築には他のテクノロジー企業以上の重大な責任が伴う。Facebookはこうした責任を受け入れていくしかないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

このツイートについて何人の人が語って(取り上げて)いるかが分かる測度をTwitterが実験中

Twitterが、個々のツイートの人気を示す、“何人がこれについて語っているか”(talking about)という機能を実験している。この測度は、上図のように、何らかの埋め込みツイートがWeb上のどこかに現れるときに表示され、これまでのリツイートとリプライの合計数をリプレースする。

上図のような埋め込みのスタイルは、TwitterのスポークスパーソンDan Jacksonによると、ささやかな実験にすぎないが、ツイートにもっと多くのソーシャルなコンテキストを付けようとする最近のTwitterの試みの一環だ。

リツイートとリプライの合計数は、Twitterに毎日入り浸っているようなマニア的な人にしか興味がなかったのではないか、もっとふつーの人には分かりにくかったのではないか、という気がする。それに比べれば、何人の人がこの素材に深く関心を持っているか、という単純で直接的な測度の方が一般受けするだろう。

とくに埋め込みツイートは、Twitterにあまり出入りしないユーザーやアドバタイザーズでも目にする機会があるから、関心の拡大努力という点でうまいやり方だ。内部的数値にすぎないものが、客観的評価みたいになるのだ。実験だから、これが本番採用されるかは未定だが、エンゲージメントの測度としてはおもしろい着想と言えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitter、ブックマーク機能をテスト中――気になったツイートを後で読める

先月、Twitterは「後で読むためにセーブしておく」ことができる機能のテストを始めた。ユーザーはタイムラインで気になるツイートを見つけたら印をつけ、都合のいいときに戻ってきて読むことができる。昨日(米国時間11/22)、この機能に正式に名前がついた―ブックマーク(Bookmarks)だ。この名前でテストは続行される。

ブックマーク機能、およびいくつかの新機能が公開ベータに移されたことは、Twitterに勤務するプロダクト・デザイナー、Tina Koyamaの昨夜のツイートで発表された。Koyamaによれば、Twitterはデザイン、機能が異なる複数のバージョンのブックマークをテストしてきたが、今後はTwitterコミュニティーで広くテストしてもらうのだという。

Twitterはこれらのツイートで発表した以上の詳細についてはコメントを控えている。 広報担当者によれば、「正式な発表ができる時期が来れば、さらに詳しいことをお知らせします」とのことだ。

これまでにTwitterが発表したところからすると、ブックマーク機能はモバイル・アプリの場合、ツイートの下、右側のメニュー、あるいはデスクトップの場合、ツイートの右上のVアイコンのメニューの中に表示される(機能が有効になっているユーザーの場合)。ブックマーク機能と同時に、ツイートをダイレクト・メッセージで友達に送ったり、モーメントを新規に作成したりするなど他の新機能も公開テストされている(モーメントというのは既存のツイートから一つのテーマでツイートを選び、まとめておく機能)。

その他の詳細についてはこちらで情報が得られるかもしれない。

保存されたブックマークはユーザーのプロフィール・ページからアクセスできる。ここにはモーメントやリストも表示される。

(読者がテスト対象に選ばれていたらここで解説した以外の機能が含まれていないか観察し、もしあればわれわれに知らせていただきたい)

Twitterのユーザーは現在すでにツイートの下部のメニューからハートのアイコン(いいね)をクリックできる。この機能を使えば気に入ったツイートを後で読むのにも使える。

しかしハート(いいね)はツイートの投稿者およびその他のユーザー一般に「自分はこのツイートが気に入った」ことを知らせるためのものだ。ブックマークはリストが公開されないし、かならずしも「良い」と思ったツイートだけを選ぶ必要がないので、やはり便利だろう。【略】

ブックマークは最近のTwitterの機能拡張の努力の一つだ。Twitterは最近、投稿できる文字数を 2倍にした。つまりこれまで140文字だったのが280文字になった〔日本など2バイト文字利用国は除く〕。また一つのテーマに沿って複数のツイートをスレッドの形で投稿するツイートストーム(連ツイ)支援機能もテストされている。【略】

同社はこのところ成長の減速、あるいは頭打ちという問題に悩まされてきたが、直近の四半期決算では3億3000万のアクティブ・ユーザーがあった。これは対前年比4%のアップで、株価もアップした。ブックマークのような新機能は有用なのでユーザーを増やし、トラフィックを増加させる効果があるかもしれない―ただし、その過程で既存の環境を破壊するようなことがないよう祈るものだ。

画像: DragojaGagiTubic / iStock Editorial / Getty Images Plus

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、開発者向け機能を大幅削減。アプリ招待やアプリ用いいね!ボタンを廃止へ

Facebookの通知フィードがFarmVilleをプレイしませんかという招待状で埋められてからずいぶん時間がたったが、あのおぞましい日々はことあるごとに思い出している。しかし、アプリの客を増やすためのツールは終わりが近づいている。Facebookは、App Invitesをはじめとする数多くのデベロッパー向けツールを今後数カ月のうちに廃止すると発表した

ほかにも、ネイティブアプリ用「いいね!」ボタン、App Links Host、コメントのミラーリング、送信ボタン、シェアインサイト、フォローボタンなどが来年2月6日で終了する —— 「[Facebookが]デベロッパーコミュニティーのために新しい製品を作るために」というのが理由だ。

Facebook SDK バージョン4.28でApp Invitesは終わり、このツールを頼りにしていたデベロッパーのための代替品もすぐには出てこないないようだ。コメントのミラーリングもなくなる。このプラグインを使うと外部サイトのコンテンツにFacebookコメントを表示することができる。今後コメントはFacebook本体にのみ表示される。

シェアインサイトはFacebook Analyticsの中にある機能で、Facebookページ管理者にとって、コンテンツをシェアしているユーザーの地域や年齢層のトレンドを見渡す重要なツールだった。

Android/iOSのモバイルアプリ用ネイティブいいね!ボタンを使うと、企業はサイトやアプリからユーザーを離れさせることなくニュースフィードに入り込むことができる。こうしたツールを廃止する背景には、Facebookが無料提供をやめて、企業や組織にはFacebookページを自らの本拠地と考えて適切な扱いをしてほしいという考えがあるようだ。

今回の変更にみられる傾向のひとつは、Facebookがウェブのつながりを全体的に軽減しようとしていることだ。対象となっている多くの製品は、サイト外での体験を充実させようとしているが、今のところそれは、Facebookの肝心な体験から目をそらさせることにしかなっていない。各機能はあと90日間生き延びられるが、そこでおしまいになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookを使った自然災害時の寄付が簡単に

Facebookの社会貢献チームは、災害時専用の寄付ボタンの運用を開始した。目的は、人びとが自然災害の影響を受けたコミュニティを、より簡単かつ安全に支援できるようにすることだ。

Facebookには既に、危機対応ページを伴った災害支援ハブがある。現在、危機対応ページをクリックすると、画面の上部に寄付オプションが表示される。Facebookは、危機寄付ボタンを通じて寄付されたものについては、何の手数料もかからないと言っている。

Facebookはこの活動を、災害時に救援活動を行なうことのできる地元の団体に、資金を集めて送る非営利団体GlobalGivingと提携して実現している。Facebookのセーフティチェック(安否確認)機能には6月にすでに募金者機能が統合されていたが、この機能は支払い処理、募金者の審査、セキュリティと詐欺の​​防止のために募金額の6.9%プラス30セントの手数料がかかっていた。

「災害発生後、被災地の人々は、回復して再建するための強力な支援が必要なことが多く、一方被害を受けていない人びとはできる手段でコミュニティを支援したいと考えています」と声明で語るのはFacebookの社会貢献プロダクトのマネージャーであるAsha Sharmaだ。「Facebookの目標は、人びとがコミュニティを支援したり、大切に思うコミュニティが危機から立ち直ることを支援することです」。

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(翻訳:Sako)

ユーザーが自分のヌード画像をアップロードするリベンジポルノ対策でFacebookが自己弁護

Facebookの安全性担当のトップAntigone Davisが、今オーストラリアでテストしているリベンジポルノ対策について説明している。この対策では、ユーザーが自分のヌード写真やビデオをMessengerに送り、Facebookはそれに、同意のない露骨なメディア(non-consensual explicit media)というタグをつける。

説明の中でDavisは、こう書いている: “この小規模なパイロット事業では、人びとが写真を前もってFacebookに送り、それがまったく共有されないようにする、という緊急的手段をテストしたい。この事業の参加/利用は、完全に自由意志である。それは予防的措置であり、それにより、画像が広範囲に共有される劣悪な状況を防止できる”。

Facebookはこれを、オーストラリア政府のeSafety部門と共同で行っており、それにより個人的な画像が本人の同意なく共有されることを防ぐ。リベンジポルノをやられる危険性を感じた者は、eSafetyに連絡する。すると同部局は、Messengerを使って自分のヌード写真を自分宛に送るよう、教える。今後はFacebookのハッシングシステムが画像を認識するので、画像そのものを同社のサーバー上に保存する必要はない。

eSafetyは画像にアクセスできない、とDavisは明言しているが、“FacebookのCommunity Operationsチームの専門的に訓練された社員”が、ハッシングする前に画像を検分することはある、という。ハッシングが終わったら写真を送った者に通知して、写真をMessengerから削除するよう求める。その時点で、Facebookはその画像をサーバーから削除する。

FacebookのCSO(Chief Security Officer) Alex Stamosのツイートによると、人びとが自分の写真を送ることに多少のリスクは伴うが、それは、“人びと(主に女性)が、非合意のあからさまな画像(NCII)をポストされることをやめさせられない、という、毎日のように起きている深刻で現実的な危害と対比した場合には”、許容できるリスクだ、という。

NCIIは、non-consensual intimate imagery(非合意の露骨な画像)の略だ。Stamosはさらに続けて、Facebookはデータを保護するための対策を講じており、復元不可能なハッシュだけを保持する、と言っている。

しかし一部には、画像のアップロードを必要としない、もっと良い方法があるはず、との批判もある。たとえば画像のハッシングをローカルにやって、ハッシュ値だけをアップロードするやり方だ。また、未成年者が自分の写真を送らないようにするための、年齢制限措置はあるのか?

ハッシュの計算をローカルでやれ、という説に対してStamosは、“写真のフィンガープリントアルゴリズムは通常、悪用を防ぐためにクライアントには含まれていない。人間の目が不正な報告を検出して防げるための方法が、必要である”、と応えている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitter曰く、トランプ大統領アカウント停止の「予防措置を実施」

木曜日(米国時間11/2)、トランプ大統領のTwitterアカウントが当日退社した不良社員の手によって11分間停止した。多くの人々が、議論を呼ぶツイートを停止しようとした行動に拍手を送る一方で、Twitterの管理能力の欠如を懸念する声もある。

金曜日(11/3)、Twitterは「再びこのようなことが起きないよう予防措置を講じた」とツイートした。

New York Timesがこの人物は正社員ではなく請負業者だったと報じたため、世界的リーダーのアカウントに対して1人のパートタイム社員がそこまで大きな権限を持っていたことに多くの人々が疑問を呈した。

本誌がTwitterに問い合わせたところ広報担当者は「本件についてこれ以上のコメントはない」と言った。

社員にボットのアカウントを停止する権限を与える必要はあるとしても、公的人物のアカウント停止には少なくとももう一名がチェックすべきだろう。

Twitterは同サービスの監視に関して数多くの批判に晒されてきた。いじめや嫌がらせ発言が氾濫する中、Twitterは“表現の自由” と心地よいユーザー体験の提供との板挟みに苦労している。

トランプ大統領Twitterアカウントは厳しい視線にさらされているが、
それは彼が米国大統領だからではなく、利用頻度が高いからだ。ツイート数は36000回を超えている。

トランプが北朝鮮を脅したツイートは、 Twitterの利用規約に反するのではないかと指摘する声も一部にはある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Instagram「ストーリー」、WhatsApp「ステータス」3億DAUを突破――Snapchatの約2倍

Snapchatのコピーとも言えるInstagramとWhatsAppの機能が引き続き人気を博している。11月1日(現地時間)に行われた四半期決算説明会にて、Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグはInstagramの「ストーリー」と、WhatsAppの「ステータス」のデイリーアクティブユーザー数(DAU)が3億人に達したと発表した。ちなみに、ストーリーは今年の6月ステータスは7月に、2億5000万DAUを突破している。これで両機能のDAUは、本家Snapchat(DAU:1億7300万人)の倍近くまで伸びたことになる。また、ロシアの大統領選干渉疑惑をものともせず、Facebookの第3四半期売上は好調で、株価は新高値を更新した。

InstagramやFacebookのストーリー機能、さらには「Messenger Day」を含め、Facebookのプロダクトのほとんどが今やARフィルターを備えているため、もはや機能面でSnapchatとの差はほぼない。つまり、今後は単なるSnapchatのコピーを超えた機能が生まれる可能性があるということだ。とは言っても、まずはパーソナルアバターの「Bitmoji」位置情報を共有できる「Snap Map」を真似た機能が登場することになるだろう。そんな中、先日Instagramが「Superzoom」機能をローンチし、ユーザーはズーム機能を利用してドラマチックな動画が撮影できるようになったほか、「Stop Motion」機能のテストも進められている。

Instagramのストーリー機能

Facebookは単純なアプリの利用時間から「有意義な時間の過ごし方」へとフォーカスを移そうとしているため、動画コミュニティを育むことには大きな意義がある、とザッカーバーグは四半期決算説明会で語った。「ソーシャルメディア上で友人や家族と交流すると、有意義な時間を過ごしたと感じやすく、満足感に繋がる可能性があるという研究結果がある。しかし受動的にコンテンツを消費しているだけのときは、そうとは言えないだろう」

WhatsAppのステータス機能

InstagramのストーリーやWhatsAppのステータスは、実質的にはP2Pの動画共有機能で、主に仲の良い友人同士が近況をチェックするのに使われているため、プロが作ったコンテンツでは実現できない方法で、コミュニティの感覚を高められるのだ。しかもユーザーはかなりしっかりと動画を視聴していることがわかっており、各動画の合間に広告を挿入し始めたFacebookにとっては、ストーリーやステータスの人気が追い風になるだろう。

今では、Instagramアプリ全体のDAUにあたる5億人のユーザーのうち、半数以上がストーリー機能を利用しているため、同機能はInstagramの未来を担う存在になりつつあると言えるだろう。その証拠に、Instagramはフィード画面の中央にストーリーのプレビュータイルを設置し、動画の視聴を促そうとしている。中にはこれまで通りインスタ映えする写真を投稿したいと思う人もいるだろうし、画面をスクロールするうちにそんな写真をすっ飛ばしてしまう人もいるかもしれないが、Facebookはストーリー機能を使ってユーザーのクリエイティビティを刺激し、コンテンツの消費量を増やそうとしているのだ。「消える動画」を最初に考案したのはSnapchatだったが、この新しいソーシャルメディアを最終形まで進化させるのはInstagramかもしれない。

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(翻訳:Atsushi Yukutake

Facebook四半期決算、利益47億ドルで株価は新高値――ロシア疑惑は影響せず

Facebookはロシアの大統領選への介入疑惑を巡って下院情報委員会の公聴会で事情を尋ねられている最中だ。しかしこの問題に関する懸念は第3四半期の決算の好調さに消し飛ばされたらしく、同社の株価は新高値をつけた。

それでも共同ファウンダー、 CEOのマーク・ザッカーバーグは決算発表の際のいつもの決まり文句、「われわれのビジネスは順調に推移した」にとどまらず、以下のように追加した。「しかしわれわれのサービスが人々を結びつけるという目的に反して不当に利用されたのであればビジネスの好調さには意味がない。われわれはこのプラットフォームの悪用を防ぐために全力を挙げている。セキュリティーの確保への投資は莫大なものになるため利益率に影響が出るはずだ。しかし社会を守ることは利益を最大化することよりはるかに重要だ」。

今日(米国時間10/31)、Febookが発表した2017年第3四半期の決算はきわめて好調で、 セキュリティー投資の強化の影響が出るとすれば来期以降のことだろう。今期の利益は対前年比で79%のアップ、47億ドルとなり、アナリストの予測を上回る四半期がさらに続いた。売上は103億ドル、1株あたり利益は1.59ドル(GAAP)だった。アナリストの予測はそれぞれ984億ドル、1.28ドルだった。Facebookの1株あたり利益は対前年比で76%アップという驚くべき数値となった。

売上は対前年比47%アップ、 で2016年同期の数字が56%からやや減少した。これはFacebook自身が「広告出稿スペースが底をつきつつある」と以前から警告していた。Facebookの広告売上に占めるモバイルの割合は87%から88%へわずかに上昇した。モバイル広告が占める割合はそろそろ安定期に入ったようで、デスクトップからモバイルへのシフトはほぼ完了したようだ。DAU(1日当りアクティブ・ユーザー)の平均売上は7.51ドルで1年前の5.95ドルから26%%アップした。FacebookのDAUの伸びは16%であったのに対してそれ以上に売上が伸びたということはFacebookの収益化能力がさらに向上中であることを意味する。

ユーザー数に関してみると、MAU(月間アクティブ・ユーザー)は20.6億人、前期末の20.06億人から3.19%のアップとなった(前期は3.4%のアップだった)。DAUは13.7億人で対前期比3.8%のアップだ。Facebookのいわゆる「スティッキネス」、つまりMAUのうちどのくらいの人数がDAUとして戻って来ているかという率は2016年第1四半期以来ほぼ横ばいで66%だ。しかしこの数字はスティッキネスとして異例に高い。サービスは時間と共にユーザー離れを引き起こし、スティッキネスが低下するのが通例だ。

四半期決算が発表される直前のFacebook株価は182.66ドルで、その後時間外取引で1.28%アップした。Facebookの手持ち資金は第3四半期末で382.9億ドルと極めて潤沢で、いつでも大型の買収を行える。

決算説明の電話記者会見でザッカーバーグは政府の広告規制に触れ、「適切に実行されるのであれば歓迎すべき方向だ」と述べた。ただしFacebookは自主規制の方向で努力している。

ここ数か月、メディアの間ではFacebookに関して懸念が高まっていた。ロシアの大統領選干渉に関連してFacebookのセキュリティー強化によってパブリッシャーのページがニュースフィードの上位に表示されなくなり、別の表示順位の低いフィードに隔離されるのではないかという噂されたためだ。しかしユーザー体験を優先するFacebookの方針はさまざまな批判を乗り越えてFacebookのビジネスを今期も成功に導いた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitterが新しい利用規約を追加、今度はリベンジポルノを禁止

Twitterはユーザー基盤を構成する雑多な参加者たちをなんとかコントロールしようと、(実り少ない)努力を続けているが、その最新の対策として、世間では遠回しに「親密なメディア」(intimate media)と呼ばれているものの、監視方法の変更を発表した。

この最新のルール変更もまた、Twitterの有害な問題の1つと戦うことが意図されている:すなわち、ネットワークを使ったリベンジポルノの蔓延への対抗だ。

今年の初めTwitterは、Rob Kardashianによってばら撒かれた、彼の元ガールフレンドのヌード写真に対する対応の遅れによって、世間から激しい批判に晒された。それらの写真は、削除されるまでに30分以上もサイトに晒され続けた。

Twitterの新しいポリシーは、なにびとも被写体の同意なしに撮影された、あるいは流出した「親密な写真あるいは動画」を、投稿または共有してはならない、というものだ。

Twitterによる「密接なメディア」の定義には、「ヌード、部分的ヌード、かつ/または性行為」などを含む、隠しカメラで撮影されたコンテンツ;ユーザーが他者の生殖器、臀部、もしくは胸を見ることができるような「クリープショット」(近付いての隠し撮り)と呼ばれる映像;プライベートな状況で撮影され公開を意図していなかった写真もしくは動画;そしてプライベートなものとみなされる可能性のあるその他の任意の映像などが含まれている。

同社は、合意に基くヌードとアダルトコンテンツの中には投稿を許されるものもあり、それによってポリシーに違反する可能性のあるものに対して、タイムリーに対応できないという大きな問題も生じていることを指摘している。

新しいポリシーは以下のようなものだ:

私たちのチームが誤って、合意の上で投稿された親密なメディアを削除することがないように、私たちは実際の強制措置を取る前に、当事者もしくは権限のある代理人からのレポートを要求することがあります。わたしたちはそうしたレポートには電子メールで対応し、当事者が本人であることを証明する書類の提出を求めます。この書類はTwitterによるケースの評価が終わると同時に破棄され、第3者とは決して共有されません。このコンテンツに関して誰がレポートしているのかの詳細は、違反をしていると指弾されている人には決して伝えられることはありません。

幸いなことに、この証明基準の負担は「クリープショットもしくはアップスカート」には適用されない(アップスカートとは腰と膝の間の部分を意味する隠語)。そのような場合にはTwitterは証明書類を要求しない。「被害者にとって、そのコンテンツの中に写っているのが、自分であるか否かを判別するのはしばしば困難」だからだ。

Twitterが、あるコンテンツが実際に同意なしに配布されたと認定した場合、新しいルールにのっとり、違反したアカウントは停止される。リツイートを行った者たちへは、迷惑なツイートを削除するように要請される。その際には、もしポリシーへの違反が続く場合には、Twitterアカウントが凍結されるという警告が添えられている。

もちろん、私の尊敬する同僚のひとりが指摘しているように、これらはすべて理論上の話である。なぜならTwitterは、サイト上でのハラスメントやヘイトスピーチも、とっくの昔に禁止していて――それ以上はみなまで語らずともお分かりだろう。

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(翻訳:Sako)

Facebookの“広告透明性機能”は来月発効、政治広告出稿者の説明責任を重視

ロシアが昨年の大統領選に影響を及ぼすべく、Facebookの広告を使った、という懸念に応えて同社は、広告の透明性を増進して、広告の出元を誰が見ても分かるようにする、と発表した。

今日(米国時間10/27)同社はその計画の具体的な詳細を明らかにし、その新しい透明性機能は来月から動き出す、と述べた。それ以後はFacebook Pageに“View Ads”(広告を見る)というボタンが登場し、それをクリックすると今Page上にあるすべての広告が一覧される(下図)。

Facebookによると、近くそのテストをカナダで開始する。アメリカの場合は、国の選挙に関する広告のアーカイブも含まれ、それは向こう4年ごとに更新される。また広告費の累計と平均、各広告が受け取ったインプレッション数、広告のターゲットの層特性、などの情報も開示される。

さらに、政治広告は出稿者の身元確認、住所、選挙関連であることの明記、などを必要とする。またそれらの広告には、“paid by”(誰が広告費を出しているか)のリンクがあって、その詳細情報を見れる。また機械学習のツールを使って、身元を明かしていない政治広告の出稿者を見つける。

これらの機能が、多くのFacebookユーザーの利益になるだろうか? それはないと思うが、でも広告担当のVP Rob Goldmanはこう言っている: “透明性はみんなを助ける。とくに政治の監視グループや記者などの役に立つ。広告主たちに説明責任を持たせることによって、どこの誰が何のためにこんな主張を(広告で)しているのか、分かるようになる”。

この同じ時期に議会は、ネット広告に対する規制を超党派で法制化しようとしている。そして少し前にはTwitterが、これと同じような透明性対策を発表した。

Facebook View Ads

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

今年中に黒字化の見通しにTwitte株価急上昇

今日(米国時間10/26)は朝からTwitterには有意義な日となった。

昨年の大統領選に関与を試みたとしてロシアの有力メディア、RTとSputnikに広告出稿を禁止しただけでなく、四半期決算でも意外な好調ぶりをみせた。今年中に黒字化を達成できる見込みが発表されたことでTwitterの株価は市場内取引で15%も急上昇した。

Twitterは2017年の第3四半期の赤字を2100万ドルまで圧縮することに成功した。当期の売上はやや減少していたものの、今年第4四半期の営業成績の見通しが極めて有望なものだった。

投資家向け発表 [PDF]は以下のようなものだ。

Q4について当社は次のように予測する。:
• 調整済みEBITDA:2億2000万ドルから2億4000万ドル
• 調整済みEBITDAマージン〔対売上比〕は35%から36%
• 資本支出は1億1000万ドル未満
• 株式による報酬は9000万ドルから1億ドル

調整済みEBITDAが予測の高値を達成した場合、当社はGAAPベースで黒字化を達成できると予測している。

Q3決算の好結果と併せ、この発表は投資家に好感を与えた。Twitterについて市場はこのところ赤字の垂れ流しとユーザー数増加の頭打ちという暗いニュースばかり聞いていた。

ただしTwitterの黒字化予測の根拠の大きな部分は社員に対する株式ベースの報酬支払〔ストックオプション〕を減らすというものだが、他にも明るい要素がないわけではない。月間ユーザー数〔DAU〕は対前年比で4%アップした。アメリカにおける売上はわずかに減少したものの、海外での利益は6%アップしている。

Twitterにとってlなすべきことは山積しているが、他のポジティブな要素に加えて黒字化達成の見通しが株価に好影響を与えたことは疑いない。

画像: Justin Sullivan/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+