昨年私が、Googleアカウントから1ヶ月に渡ってロックアウトされた辛い話を、覚えている読者もいるかもしれない。それは本当に辛い時間だったが、コンタクトできるカスタマーサポートがないことが、フラストレーションに拍車をかけた。しかしその状況はGoogle Oneユーザーにとっては変わりつつある。もうそうなっても良い頃だったのだ。
先週私はGoogleから、私の有料GoogleストレージプランがGoogle Oneにアップグレードされたというメールを受け取った。Google Oneは今年5月に発表されていた、新しいストレージオプションである。それには2倍のストレージが提供されており、いまやこれまで1テラバイトに払っていた金額と同じ1ヶ月9.99ドルで、2テラバイトが利用可能になった。また、割り当てられた潤沢なストレージを、家族と分け合うことも可能である。だが中でも私の目をもっともひいたのは、実際のカスタマーサポートの存在だった。
最小プランでは100ギガのストレージをわずか月1.99ドルで利用できるGoogle Oneでは、誰もが実際のカスタマーサポートにアクセスすることができる。そこでは誰かと実際に対話できて、パスワードリカバリーなどの問題で助けて貰えることが期待されている。
Google OneのプロダクトマネージャーであるBrandon Badgerは、これは新しいストレージパッケージの重要な要素だと語る。「サポートは私たちにとって重要です。私たちのプロダクトを使う方々に素晴らしい体験をしていただき、疑問や問題にタイムリーにアプローチできるようになった欲しいのです」とBadgerはTechCrunchに語った。さらに彼は、有料ストレージプランを使用しているユーザーは、しばしば他の多くのGoogleサービスやサービスを使用しているので、顧客はGoogleのクラウドエコシステム全体の問題に対する回答を得ることができる、と付け加えた。
明らかに、これは相当に遅れて登場したものであり、Googleツールのビジネス版であるG Suiteの顧客には以前から提供されていたものだった。顧客サービスに連絡することができるようになったことは、消費者向けクラウド製品にはこれまで欠けていた成熟を示している。
1人のジャーナリストとして、ロックアウトされた私はGoogleのPRチームの連絡先を使う他に、助けてもらえる選択肢がなかった。多くの試みを経て、私はやっとアカウントを取り戻すことができた。だが私がこの顛末を記事にして以来、私は同じような不幸に見舞われながら、私のような連絡先を持っていない不運な人たちから、沢山の電子メールを受け取った。残念なことに、彼らの苦境に共感しながらも(もちろんそうぜすにはいられなかった)、私には彼らにGoogleの連絡先を教える事くらいしかできることがなかった。私は自分の投稿でそのときの欲求不満度について書いている:
こうした回復手順を踏んではみたものの、普通はGoogleの注意を引くために何をすることが求められているのだろうか?ストレージのために金を払っているのに、彼らにはカスタマーサービスがないのだ。彼らはこのような問題を解決するための合理的なシステムを持っておらず、問題を報告できる手段を用意していない。
私は自分のGoogleアカウントから再びロックアウトされないことを願っているが、もしそうなったとしても私(や私のような他の人たち)が、少なくともその件について問い合わせる先があるということは安心である。それはもちろん、私たちの問題が解決されることを保証するものではないが、少なくともこれまで存在していなかった何らかの解決手段の1つである。
(訳注:Google Oneへのアップグレードのお知らせは訳者には10月3日の時点で届いていた)
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(翻訳:sako)