Fire TV、Chromecastを蹴落としAmazonベストセラーのトップに

驚いてはいけない。Amazon Fire TVは、今Amazonのエレクトロニクス製品ベストセラーリストで、トップの座を占めている。これまでGoogleのストリーミング・スティック、Chromecastが、発売後まもなく、それまでトップだったKindleに代わってこの位置を保っていた。

Amazonは、ベストセラーリストの生成方法について詳細を公開したことはない。Fire TVは先週発売されたばかりなので、短い期間で集計していることは明らかだ。粉飾でない限り。

Fire TVがランク入りしたことによって、Amazonの電子製品ベストテンのうち半分がメディアストリーマーになった。他はChromecast、Rokuが2モデル、およびApple TV。

Fire TVは先週華々しくデビューし、それ以来Amazonのトップベージに大きく商品が掲載されている。この人目を広く広告を見過ごすことは不可能だ。どうやらAmazonショッパーたちは餌にかかっているようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


喘息対策に利用するピークフローメーターのテック化を目指すMy Spiroo

喘息を患っている人には、日常的にピークフローメーターという器具を使う人が多い。息を吸い込んでから吐き出すまでの息の速さ(ピークフロー値)を測るためのものだ。発作の予兆をチェックしたり、アレルギー物質などの外部要因が、自身の喘息症状にどのように関係しているのかを確認する用途などにも利用できる。このピークフローメーターは、ほとんどのものが機械式で動作するものとなっている。そこにテックの要素を持ち込もうとして生まれたのがMy Spirooだ。スマートフォンに繋いで使うようになっていて、データを有効に活用でき、そして持ち運びも多少楽になる。

このプロダクトを世に送り出したのはDr. Lukasz KoltowskiPeter Bajtalaだ。大きさはこれまでのピークフローメーターとあまりかわらないが、スマートフォンに繋ぐためのヘッドフォンジャックがついている。

「一度の測定にも時間がかかり、また数回ずつ繰り返して測定しなければならない手間を軽減しようと考えてMy Spirooを考案しました」とBajtalaは言う。「測定結果はスマートフォンに保存され、必要な相手と共有することができます」。従来は測定して結果を紙に書いて医師に見せるという手順を踏んでいた。My Spirooを使えば測定をしながら記録と情報共有が同時に行えるようになるわけだ。

必要最小限のデータをとることを目的とした患者用版に加えて、医師用の「プロ版」もつくっていく予定なのだとのこと。現在ポーランドの製薬会社やベンチャーキャピタリストなどと、今後の動きを話し合っているところなのだそうだ。ここまでは自己資金でやってきている。

スマートフォン経由でネットワークにつながっていることを活かして、ピークフロー値などだけでなく、位置情報や地域毎の統計情報なども蓄えていく仕組みを実装しようとも計画しているのだそうだ。花粉や空気汚染などの状況と発症具合を結びつけることで、患者たちの健康管理(吸入器の準備など)にも多いに役立てることができるだろう。「データはすべて個人情報と切り離した形で収集します。統計的データのみをシェアすることにより、いろいろな面で役立つ喘息マップのようなものを提供できるようになると思うのです」とBajtalaは言っている。

My Spirooは、先週行われたポーランドのスタートアップフェスティバルで2位を獲得したそうだ。デバイスは年内にも提供できるようにしていきたいとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


キッチンスケールは栄養価をも計測する時代に ― Prep Padに続いてSITU登場

皆、自分が何を食べているのかということくらいは知っている。しかしその食べ物にどれほどのカロリーが含まれているのかということについては、よくわからないという人も多いだろう。そんな人に役立つのが、SITUというキッチンスケールだ。但し、はかるのは重さだけではない。計量しているものの栄養価もはかってくれるのだ。Bluetooth経由でiPadと繋がり、SITUに載せたものの栄養価を次々と計測してくれる。充実した食品栄養価データベースを背景に、よく食べるものを登録しておくことで、簡単に処理していくことが出来るようになっている。

もちろん、載せれば魔法のように栄養価が示されるというわけではない。SITU製作者のMichael Grothaus(情報開示:AOL傘下のTUAWでの執筆活動も行っている)が、デモビデオの中で仕組みについて解説を行っている。スケールに載せる食品の種類は自分で指定する必要があるのだ。SITUが自分で計量中の食材が何であるかを認識するわけではないのだ。ただ、ふだん食べるものの登録がだいたい完了すれば、次からは簡単に該当する食品を呼び出して計測することができる。Grothausによれば、SITUを使い出してから、60ポンド(25kgほど)ほど体重を減らすことができたのだそうだ。食品の栄養価を測定して気にし続けることで、自分の身体に実際の成果をもたらすことができるわけだ。

SITUには競合プロダクトもある。Orange Chef(元々はChef Sleeveという名前だった)も昨年5月にBluetooth接続型のスマートスケールのプロジェクトをKickstarterで展開した。こちらの方はデバイス名をPrep Padといい、現在は一般流通チャネルで販売中。Williams-Sonomaなどからも入手することができる。SITU同様にアプリケーションと連携して利用するもので、食品を計量すると栄養価が表示される。こちらの方も利用状況を記録しておき、使うほどに簡単に使っていくことができる。

SITUの入手可能価格は70ポンドに設定されていて、ドルになおせば120ドルほどだ。参考までにPrep Padの方は150ドルで販売されている。SITUは計測に利用する表面を凹型にくぼませ、食品を載せやすくなっている。また内蔵ディスプレイもあり、簡易表示のみでOKの場合にはアプリケーションと連動させずに使うこともできる。尚、Prep Padの方はリサイクル素材をつかったアメリカ製のプロダクトとなっている。こうしたプロダクトは今後さらに増えてくるのだろう。SITUとPrep Padにもさほど大きな違いはない。どちらが使いやすそうか、まずはウェブなどでじっくり比べて見るのが良いだろう。Kickstarterでのキャンペーンがうまくいった場合、SITUの出荷開始は今年の11月頃になる見込みだ。最初のロットの出荷開始にともなって、ベータ版のアプリケーションがリリースされることとなっている。

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(翻訳:Maeda, H


Google、Android TVを発売か(The Verge報道)

Googleは、もう一つ別のスマートTV製品を計画しているらしい。The Vergeが報じた。

このセットトップボックスは、同社の以前からの取り組みであるGoogle TVほど野心的ではなく、使いやすいものらしい。The Vergeが入手したとされるGoogle文書には、「Android TVは、エンターテイメント・インターフェースであり、コンピューティング・プラットフォームではない」と書かれている。

その狙いは、ユーザーにエンターテイメント系コンテンツや、軽量アプリを使うためのシンプルなUIを与えることにある。最も特徴的、と思われるも機能はリコメンデーション・システムで、電源を入れた直後、ユーザーにお薦めコンテンツが表示される。

発売日についての詳細情報はないが、文書によるとGoogleは現在Android TV向けアプリを開発するデベロッパーを募集しているらしい。これらの計画が、これもGoogleのTVプラットフォーム構築の取り組みの一つである、Google Chromecastに影響を与えることはなさそうだ。
このニュースが報じられたのは、Amazonが独自のデバイス、Fire TVを発表してから間もない時だった。

Googleに確認のメールを送ったので、情報が入り次第続報する予定だ。

[image via Flickr/Rob Bulmahn]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、AmazonFreshで利用できるハンディ・バーコードスキャナーのDashを試験展開中

食料雑貨品の買い物リストを作るのが手間だと感じている人は、Amazonを利用すれば快適な生活が送ることができるようになるかもしれない。

Amazonが新たにリリースしたAmazon Dashというデバイスの話だ。Wi-Fiで接続するデバイスで、これでバーコードを読み込んだり、あるいは製品名を声によって伝えると、該当商品をショッピングリストに追加してくれるのだ。食料雑貨を取り扱うAmazonFreshと連動するサービスだ。買い物リストを作成すれば、スマートフォンやPCから、簡単に実際の買い物をすることができる。

Dashプロダクトを説明するサイトにはさまざまなメリットが記載されている。いつでもリストが作成できるということなどに加え、「一度頼んだものは決して忘れない」ということも書いてある。

自分自身について言えば、買い物リストにもとづいて計画的に買い物をするようなことはしていない。おかげで典型的31歳独身男性のようなやり方で買い物をしてしまう(つまり、必要なものが冷蔵庫に入っているようなことがほとんどない)。Dashの想定利用者は、もう少しきちんとした買い物習慣を持つ人なのだろう。また、Amazonが言うように「子供でも買い物リスト作成の手伝いができる」あたりにもメリットがありそうだ。

現在のところDashは限定的なメンバー内での試用期間という位置付けになっている。スポークスパーソンは次のように言っている。

ロサンゼルスおよびサンフランシスコでPrime Freshをご利用いただいている一部の方に、Dashを試用して頂いています(AmazonFreshは現在シアトル、サンフランシスコのベイエリア、南カリフォルニアでサービス展開中です)。Amazonが取り扱う50万品種以上の家電用品、おもちゃ、生鮮食料品、家庭用品などを、Dashを使って当日配送ないし翌日の午前中配送便にてお買い求め頂けます。

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(翻訳:Maeda, H


シャワーの後の濡れた身体を、乾いたタオル以外でなんとかしたい

シャワーはとても便利なものだと思う。とても大好きだ。しかし身体を拭く段になるとどうだろう。これは非常に面倒だと思うのだ。あちこちをタオルで拭くうちに汗をかいて、もう一度シャワーを浴びたくなるようなこともある。ニューヨークのThe Body Dryerも、そのように感じたようだ。そこでタオルを使わずに身体を乾かす方法を生み出してくれたのだ。

名前からしてすでにおわかりだろう。体重計のような形をしたこのデバイスは、下から風を送ることでいらない水分を飛ばしてしまう仕組みになっているのだ。快適に身体を乾かすことができるだけでなく、濡れたタオルで増殖して育っていくバクテリアを減らすことにもつながるわけだ。濡れタオルというのは黴などの絶好の巣となってしまうのだ。

このBody Dryerではイオン化した温風ないし冷風を送り出すことが出来るようになっている。家庭用としてだけではなく、ジムなどなどの業務施設でも利用できるのではないかと、商機をうかがっているところだ。定価は250ドル程度となる予定だそうだ。しかし現在進行中のindiegogoのキャンペーンにてプレオーダーを行えば、125ドルで手に入れることができる。目標資金調達額は5万ドルだが、すでに3万4000ドル以上が集まっている。

こうしたプロエジェクトを紹介する際、たいていプロジェクトページに置かれたビデオも併せて紹介するようにしている。ただし今回は不必要なビキニ女性が使われていることが少々気になったので、ビデオは掲載せずにおいた。しかしその点はおいておいて、シャワーの後のタオルを無用にするというアイデアはとても良いと思う。洗濯物も減らすことができるわけだ。

乾燥にかかる時間は30秒ほどであるとのこと。もちろん身長などにもよるのだろう。背の低い人の方が送風校に近いわけで、はやく乾くのだと思う。出荷開始は9月を予定しているとのこと。もしかするとダイソンが競合に名乗りをあげてくることになるかもしれない。しかしともかく、プロダクトは面白そうだと思う。

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(翻訳:Maeda, H


MicrosoftのApp Studioで、WindowsとWindows Phoneアプリを同時に作れるようになった

MicrosoftのApp Studioサービスは面白い。スタート当初から簡単なWindows Phoneアプリ作成をサポートしていたので、誰でも手を動かぜば〈何か〉を作ることができた。このサービスは、開業以来常にアップデートを続けてきたが、今日のアップデートは重要だ。WindowsとWindows Phoneのアプリを一度に作ることができる。

以下のスライドは、最新のTechCrunchコンテンツを、Windows PhoneおよびWindows 8.1デバイスに、美しいカラーで表示するための手順だ。

実際にはあといくつかステップがあるが、雰囲気はわかると思う(悲しいかな、8歳児に開発で負けてしまった)。

これは、今日Microsoftが発表した、Windows 8.1とWindows Phoneのアプリでコードを共有し、画面サイズの違いに合わせるためにUI変更などを行う、ユニバーサル・アプリケーション開発とも一致している。

コードの共有は、デベロッパーの開発効率を高め、Microsoftが進めている統一プラットフォームをより興味深いものにするだろう。App Studioは、コード再利用という意味で、現在のMicrosoftデベロッパー・ツールセットと方向を共にしている。

最後にひと言。私はApp Studioを気に入っているが、それはビジネス的理由からではない。アプリ開発を、例えごく簡単なものであっても、広く全員のものにすることによって、Microsoftは若い世代がプログラミングに興味を持つことに役立つことができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Nestの家庭用スモークアラーム、「手を振ってアラーム解除」機能の問題で発売一時停止

先ほどNest CEOのTony Fadellは、消費者向けに告知を行い、スモークアラーム製品、Protectの「手を振って解除」機能を無効にするよう奨励した。同社がテストしたところ、誤って解除され、警報が遅れる場合があることがわかった。

Nest Protectの発売も中止された。

同氏は利用者に対して、解除機能を当面停止することを推奨しており、正しく動作するよう機器をアップデートすることを約束した。なお、Nest ProtectがWiFi経由でインターネットに接続されている場合は、自動的に解除機能が無効になる。

修正が施されるまでの間、利用者はユニットのボタンを押すことでアラームを止めることができる。

「Nestでは、厳格なテストを定期的に行い当社製品を最高品質を保っている」とFadellは言う。「最近のNest Protectスモークアラームの実験室試験で、ある固有の条件が組み合わさった場合に、Nest Wave(手を振ることによってアラームを停止する機能)が意図せず有効になることがわかった」

Fadellによるとテストには2~3ヵ月必要で、その後アップデートを提供していく。

「この問題で迷惑をかけ大変申し訳ない。会社を挙げて各家庭に届けられたNest製品に責任を持ち、お客様に100%の満足と安全を与えることがわれわれの使命だ。Nestチーム全員と私はこの問題に全力を注ぎ、現在の当社製品を改善し続けていることにあらゆる手段を尽くしているをご理解いただきたい」

本件に関するFAQによると、Nestはこの問題をテスト中に発見したが、利用者からの報告は一件もない。ユニットがネット接続されていない場合に機能を無効にする手順も説明されている。

告知文には、Nest Protectを返品したい利用者には全額返金することも書かれている。Nest Wave機能がProtectユニット最大の宣伝文句だったことを思うと、何とも皮肉な結果である。

良い知らせは、デバイスの内蔵ソフトウェアはネット接続するように作られているため、ソフトウェア関連の問題はリモートアップデートできることだ。しかし最近、Nest Thermostatのソフトウェアアップデートが、一部ユニットのWiFiおよびバッテリーに問題を引き起こし、われわれの安全を守る環境システムを支えるソフトウェアの脆弱さが浮きぼりにされた。

Nest Protectは、Nest Thermostatに続く同社第2弾の製品だ。Nest社は、現金32億ドルでGoogleに買収される計画を1月に発表した。

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インテル、99ドルのオープンソース・シングルボードコンピュータ “Minnowboard Max” を発売

ライバルに負けじと、Intelは99ドルのシングルボードコンピューター(SBC)、Minnowboard Maxを発表した。LunixとAndroidが動作する。完全なオープンソースで ― ファームウェアとソフトウェアはここで見られる ― 1.91 GHz Atom E3845プロセッサーを塔載している。

ボードの設計図もダウンロード可能で、Intelのグラフィックチップセットにはオープンソースのドライバーがあるので、ハッカーは好きなようにいじれる。同製品はRasberry Piと直接競合はしないが ― Piの方が教育向けの色彩が強くエコシステムがしっかりしている ― DIY派がx86アーキテクシャーシステムをいじりつつ、ちょっとした節約をするにはよい方法だ。同システムはLuresと呼ばれるブレークアウトボードを使用しており、機能の拡張が可能だ。

Intelがこの分野に興味を持つ主な理由は、同社があまりにも長い間離れていたからだ。Raspberry Piは、Broadcommの700 MHz ARMプロセッサー内蔵のシステム・オン・チップを備える、恐らく現在最も人気のあるSBCだ。Minnowboardは、Intelの低消費電力Atomプロセッサーを再びハッカーたちの手に渡し、Intelが再びこの分野で重要な地位につくためにある ― 少なくともそれが目標だ。

新ボードは、製造元のCircuit.coから入手できる。

via LinuxGizmos

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazonの新メディアプレーヤー、FireTVを使ってみた

Amazonが新たなセットトップボックスFireTVを発表してから数時間しかたっていないが、われわれは実機に触れ新しいUIとコントローラーに慣れるのに十分な時間を与えられた。

Amazonは、FireTVの3大セールスポイントとして、スピーディーな性能、容易な検索、およびオープンなコンツンツコミュニティーを誇っている。

性能に関して、Amazonは確かに約束を果たした。

詳しくは正式なレビューに譲るが、現時点で例えば、”ASAP” (ユーザーが見そうなものを事前に読み込んでおくので、待たずにすむ)や、コンテンツのカテゴリーを高速にスクロールできるといった機能は、すばらしく快適だ。大げさではない。

私はRokuのハイエンド機や、SamsungのSmartTV、さらにはApple TVを持っているが、こんなに早く動くメディアプレーヤーを見たことがない

これは「ロード中」の画面が出ないという意味ではない。 アプリのダウンロードはすぐに終るが、ASAPのリストに入っていない番組はロード処理が必要だ。

検索に関して、Amazonは音声コントロールでこれを解決しようと試みた。新たなAmazon FireTVコントローラーはBluetoothを装備しているので、どこかに向ける必要はなく、内蔵マイクを使って好きなタイトルやジャンルを選べる。これまた、実にスムーズに働く。

リモコンのマイクボタンを押し、検索クエリをしゃべるだけで答が返ってくる。速い。タイプするより簡単。頭を使う必要なし。ブラボー、Amazon。

最後に、コンテンツ。AmzonのFireTVには、間違いなく山ほどのコンテンツがある。Netflix、Hulu+、WatchESPN、Showtime、Pandora、さらにはFireOSエコシステムの何千というゲームも。しかし、HBOGoが抜けているのは、私にとって購入決断を渋らせる理由の一つだ。Roku、Choromecast、Apple TVのいずれでも、GirlsとGame Of Thronesを見ることができる。

UIに関しては、まだ態度を決めかねている。新しいものには必ず慣れが必要だが、左側の2段パネルのFireTVオプションとオプション毎のカテゴリーは、混乱する。

ゲームの話に戻ろう。Amazonは、FireTVと組み合わせてゲーム体験を作った。リモコンの他に、専用ゲームコントローラーまたはスマートフォンやタブレットのアプリも使用できる。

これが、多くの人にとってセールスポイントになるかどうか私にはまだわからない。ゲームが重要な人は、ゲームコンソールを買うだろう。もしゲームが第2優先なら、スマートフォンかタブレットでゲームをプレイできる。この隙間を攻めるのは困難ではあるが、Amazonのオリジナルゲームは、なかなか魅力的に感じる。

要するに私の第一印象は、ゲームコントローラーやゲーム機能は、このデバイスを買う理由にはまずならないが、セットトップボックスの興味深い付加要素にはなるかもしれない。

FireTVの価格は99ドルで、別売のゲームコントローラーは29.99ドル。HDMIケーブルは含まれていない。

近いうちにフルレビューをお送りする予定だが、それまでの間この短いビデオを楽しみながら、お気に入りのストリーミング体験を模索してほしい。われわれも解明していくつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、メディア・ストリーミング・サービス、Fire TVを発表―セットトップ・ボックスは99ドル

Amazonが長く噂に上っていたメディア・ストリーミング・ハードウェア、Amazon Fire TVをついに公式に発表した。 Amazonはライバルたちがこの分野で行ってきたことを長らく観察して十分に学習してきた。満を持して発表したFire TVはシンプルな操作性や強力な機能などいろいろな面でライバルに対して差別化を図っていることが見てとれる。

シンプルで強力

Amazonがまず狙ったのはシンプルさだ。Amazon Fire TVは居間のテレビに接続する小さな黒い箱で、クオドコアCPUとAndroidベースの独自OSを採用している。2GBのRAMはライバルの2倍から4倍の容量がある。デュアルバンドのWi-Fiは高速なネットワーク接続を約束する。厚みは10セント硬貨(1.8cm)よりやや薄く、UIはPlexに多少似ている。

専用リモコンは7つのボタンとクリックホイールが設けられている。Playボタンを押すと待ち時間なしに即座に再生が始まる。メインのホームスクリーンにはカテゴリー、再生リスト、アクセス、ユーザーのビデオライブラリー、映画、テレビ番組、アプリ、写真、設定がタイル状に配置される。即時再生はライバルとの大きな差別化要素だ。これまでのメディア・ストリーミングではどれも多少のバッファリングが必要だった。

コンテンツ

Fire TVのプラットフォームはHTMLとAndroidベースのカスタムOSだ。Amazonによればデベロッパーがウェブアプリ、Google Playのアプリを移植するのは簡単だという。またAmazon Studiosからの独自コンテンツが提供されるのもFireのセールスポイントだ。

Amazonにとってメディア・ストリーミング事業の重要性は大きくなっている。Amazon Instant Videoサービスを開始してNetflixやHuluに挑戦しているだけではなく、AmazonStudiosでオリジナルのコンテンツ製作にも乗り出している。どちらの場合でも最終的に覇権を打ち立てるためにはセット・トップ・ボックスを通じて消費者の居間のテレビを支配することがカギとなってくる。

ライバル

AmazonはFireの発表に当ってライバルに対する優位性を強く主張した。曰く、Rokuの検索機能は貧弱、Apple TVのリモコンはテキスト入力が面倒、またどのサービスもストリーミング開始までバッファリングのための待ち時間がある、等々。またライバルのプラットフォームはそれぞれが閉鎖的エコシステムで、これも消費者にとって不利益となっているとAmazonは指摘した。たとえばAppleはInstant VideoをApple TVから排除している。Netflixの月額料金の他に、Microsoftは接続料金として年に60ドルを要求している。

パートナー、検索

Fire TVのローンチにあたってNetflixがパートナーとなったことも発表された。HBO GO、SHO Anytime、Pandora、Hulu、ESPNなどもすぐに後に続くという。コンテンツの検索やオプションの選択はテキストやクリックだけでなく、音声入力でも行える。確実な音声認識ができるようリモコンにはマイクが内蔵されている。Amazonは「一部のサービスと違ってわれわれの音声認識は実際に作動する」と述べたが、これは暗にMicrosoftなどのサービスを指したのだろう。検索はジャンル、タイトル、出演者、キーワード、コンテンツのソースなどをサポートする。

アプリと機能

コンテンツのストリーミング機能に加えて、Fire TVには写真アプリがインストールされている。このアプリはAmazon CloudDriveを通じてユーザーのスマートフォンの写真をシームレスにFire TVに取り込む。アップロードはバックグラウンドで自動的に行われ、Fire TVで即座に表示が可能だ。これはフォトストリームをiOSデバイスからApple TVに表示させるより手間が少ない.

X-rayというのはKindleの補助ツールだという。視聴している映画や番組のリリース日付、出演者、監督、脚本その他関連するメタ情報をFireTVと同期設定したKindle Fireタブレットに表示させることができる。 つまりKindle FireがFire TVのネーティブなセカンドスクリーンになるわけだ。来月にはX-rayは音楽にも拡張され、歌詞の表示をサポートするという。

なお音楽コンテンツはPandora、iHeartRadio、TuneInなどのパートナーに加えてAmazon自身の音楽サービスが提供する。またFree Timeという子供向けの機能が用意され、コンテンツが子供向けに確実にフィルターされる他、「恐竜」など子供に人気のあるカテゴリーが用意される。Free Time UnlimitedはNickelodeon子供向け番組が月額料金で見放題となるのオプションだ。

ゲーム

AmazonはGaming on Fire TVでゲーム専用機メーカーに挑戦しようとしている。Amazonは専用機ゲームを「価格が高すぎる」と批判し、Apple TVに対しては名指して「消費者は満足していない」と述べた。AmazonはEA、Disney、Gameloftその他のゲーム・ソフトの大手をパートナーとして新しいゲーミング環境を提供していくとしている。UbisoftとTake-Twoも提携パートナーに加わっている。

Amazonは「来月には数千のゲームタイトルが公開される」と約束した。ゲームの操作はFire TVのリモコン、専用アプリをインストールしたスマートフォン、タブレットの他に、Amazon独自のゲーム・コントローラーが利用できる。価格は40ドル。AmazonはFireTVでMinecraftをデモした。

Amazon Fire TVは今日(米国時間4/2)からアメリカ市場に99ドルで出荷される。購入者にはNetflixとAmazon Primeの30日間の無料トライアルがついてくる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Armigaプロジェクトが、あの瞑想するグルを復活させる

もしあなたが古いAmigaディスクを山ほど持っているなら、このIndiegogoプロジェクトはあなたのためにあるのかもしれない。その名はArmiga。これは3.5インチフロッピーディスクドライブとデュアルコアARM CPUをからなる賢いエミュレーターで、古き良きAmiga 500のように動く。

チームは14万ドルを目標に、現在までに9600ドルを集めている。USBポート2基とHDMIポートを備え、ゲームを大画面で見ることができる。標準ユニットは199ドルで色はベージュまたはブラック、Kickstart 1.3のライセンス付き。[蛇足訳注:Amigaのブート用ファームウェア。Kickstarterとは無関係]

Amigaは、多くの人々にとって至高の目標だった。たった今それを199ドルで手に入れいじり回せるのはスゴイことだ。チームは同じマシンでAndroidをデュアルブートするシステムも作っているので、Leanderをプレイするのに飽きた時はモダンなゲームや他のアプリを動かせる。

面白い話が一つ。「現在、Armigaは非プロテクトあるいはクラックされたゲームしか読み込めない。コピープロテクトはAmiga時代にはちょっとしたアートであったため、克服は容易ではない。しかし、ファンディング目標の一つはこれに焦点を当てている」。その通り。古きDRMの亡霊は今もあなたのDisney Animation Studioのフロッピーに取り付いている

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Correlated Magnetics Researchの磁石は極性や強度をプログラマブルに変えられる–その消費者向け用途は?

Correlated Magnetics Researchのプログラマブルな磁石を、本誌は昨年初めて取り上げた。同社は、磁界の形状を自由にコントロールできる磁石の製造技術で特許を取得している。

同社の磁石は、まるであとからその上に印刷でもするみたいに、極性の向きをプログラミングできる。いろんな構成が可能なので、さまざまな工業的利用がありえる。

でも、こんな技術に消費者向けの用途はあるのだろうか? 今年のSXSW 2014では、その例のひとつとして、壁に絵をかける、という例を見た。

CMRの磁石は南北の極性だけでなく、磁石の強さも変えられる。うんと強くすると、とても薄い金属にもくっつく。金属の粉や小片を混ぜた絵の具で描いた絵、でもよい。

今Pinterestには、保育園の子どもたちが、自分が描いた絵の上にアルファベットを切り抜いた薄い磁石を貼り付ける、という画像が多く寄せられている。CRM社で商用化戦略を担当しているVP Stephen Strausに言わせると、これまでの消費者用の磁石製品では、絵の上に、文字の形に切り抜いた薄い磁石を貼ることなんて、不可能だった。しかも、大きな物や重い物を絵に貼り付けるなんて、想像すらできなかっただろう。

しかしCMRのMaxField Polymagnetsを使うと、数ポンドもある重い物を、壁に、びくともしない強さでくっつけることができるのだ。

今、同社のプログラマ磁石はamazingmagnets.comでしか買えないが、今後はいろんな小売りサイトへ広げていきたい、と同社は言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iPhoneカメラ用にバヨネット方式マウントを模索中

Appleは、USPTO[米国特許商標局]から、モバイルデバイス用レンズ交換の特許を与えられた(AppleInsiderが最初に報じた)。これは将来のiPhoneカメラに、例えば接写のためのマクロレンズや、景色を一望できる広角レンズと交換できる機能が内蔵されるかもしれないことを意味している。同特許は、数週間前に出願中との情報があったが、Appleはすでにこの知的財産の権利を取得していた。

これが何の意味も持たないこともある。Appleは必ずしもすぐに製品化しない技術を特許化することが頻繁にあるからだ。しかし、多くを意味する可能性もある。最近Foxconn内部からリークしたと言われる写真には、iPhoneのカメラ部分がわずかに突出しているところが写っており、特許資料の図版にも同様のデザインが描かれている。もちろんその画像の素性は定かではなく、カメラ部分の突出には別の理由も考えられる(デバイスの厚さ等)ので、ここから何かを読み取るのは早すぎる。

AppleがiPhone本体にレンズ交換機能を組み込むことは、モバイル端末最高のカメラを提供するという同社の専心とも一致する。同様のシステムは既にサードパーティーから提供されているが、その殆どはクリップオン方式であり、デジタル一眼やミラーレスカメラと同じバヨネット方式は、レンズ交換における利便性、確実性や画像品質において優れており、Appleの特許資料にもこれらがすべて利点として挙げられている。

レンズ交換式カメラの熱烈なファンの一人として、私はこれがモバイル端末に組み込まれることに興奮している。レンズを付けていない時のデザインや機能を損うことなく製作することが可能であれば、これはわれわれの携帯ガジェットの写真性能を強化しつつ荷物を減らす最高の方法だ。もし、望遠ズームと小さなマクロレンズをスマートフォンと一緒に持ち歩くだけで、デジ一を入れた20kg以上のバッグが不要になるなら、私にとってその価値は非常に大きい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


東芝発、仮想現実を体感する仮想ウェアラブルはなかなかのできだった

エイプリルフールのジョークに対する賞があるなら、今年はぜひとも東芝に与えたいと思うのだがどうだろうか。

従来の実用一辺倒の姿勢を脱ぎ捨て、トンデモ・ガジェットを発表したのだった。そのプロダクトはDigitという。

Digitは手袋型ウェアラブルだ。

Digitで採用するインタフェースは「両手ジェスチャー」インタフェース(two-hand gestural user interface)だ。32メガピクセルのカメラを搭載し、4K Ultra HDビデオカメラも利用できる。ディスプレイは4Kバーチャルレティナディスプレイだ。スクリーンを見るには「見ざる言わざる聞かざる」の「見ざる」風に手で目を覆うスタイルをとる。電話をかけるには、子供が電話を掛けるフリをするようなスタイルをとればいい。音楽の聴き方もなかなか格好良い。両手の親指を耳に突っ込むのだ。

多くのことを実現するためのジェスチャーが間抜けすぎて笑えてしまう。

ストレージは64GBを内蔵しており、1TBのクラウドストレージを利用できるのだそうだ。いつでも必要なデータを呼び出して使うことができる。

いろいろと面白い機能満載だが、一番気に入ったのは「ソーシャル」機能だ。他のDigit利用者と握手すれば、両者の関係が自動的に「友達」に変更されるようになっているのだ。

想定される使い方は下のビデオで確認することができる。実際に使っているかのような演技も注目ポイントだ。

ちょっと東芝が好きになった。

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(翻訳:Maeda, H


レビュー:最新のHTC One (M8)はこれまでで最高のAndroidスマートフォンだ

Androidスマートフォンの新たなベスト機種候補が台湾から登場した。HTC One (M8)だ。スマートな金属製ユニボディは現行HTC One(後付けでM7と命名)を踏襲しているが、ソフトウェアには大幅な改良が加えられている。次のスマートフォン購入候補として検討するに値するモデルだ。

ビデオ・レビュー


基本スペック

  • 5.0インチ、1080pディスプレイ
  • 2.3GHz Qualcomm Snapdragon 801 クオドコア・プロセッサー
  • 2GB RAM、32GBストレージ
  • MicroSD拡張可能
  • 5MPフロントカメラ、HTC UltraPixelリアカメラ
  • 802.11ac, Bluetooth 4.0
  • キャリヤなしメーカー希望小売価格649ドル、キャリヤ2年契約249.99ドル
  • 製品情報ページ

良い点

  • 全Androidスマートフォン中、ベストのデザイン
  • スクリーンは実用最大サイズ

問題点

  • タッチに誤反応することがある
  • 新しいモーション・ローンチ機能が誤アンロックすることがある

デザイン

HTC One (M8)’の最良の部分はまずそのデザインだ。どれもこれも驚くほど似かよったプラスチック製の箱ばかりのAndroidスマートフォン中でHTC Oneは際立った個性を発揮している。AndroidよりAppleのデザイン領域に近づいているといっていいだろう。といってiPhoneのコピーにも陥っていない。

私がテストしたモデルは新しいガンメタル・グレイ仕上げで、スムーズだが滑りやすくはなく、力強い印象を与える。

M8はM7よりかなり大きいが、角の丸みを大きく取るなどの配慮により、ポケットへの出し入れは楽だ。手にした感じも悪くない。M7の裏に描かれていたBeats Audioのロゴがなくなったのと合わせ、M8は最良のAndroidスマートフォン・デザインになっている。

機能

標準のAndroid KitKat 4.4′では左いっぱいにスワイプしてGoogle Nowが表示されるが、One (M8)ではBlinkFeedが表示される。このニュースフィードは邪魔になるかと思ったが、このおかげで以前よりずっと頻繁に各種のソーシャルニュースを見るようになった。Flipboard風のタイル型のプレビューにはFacebook、Twitterなどのソーシャルメディアに加えて暇つぶしに好適なニュースや雑誌が並ぶ。

One (M8)のモーション・ジェスチャー機能は良い点もあるが不満もある。スリープ、復帰などこれまでハードウェア・ボタンで操作されていた機能が、上にスワイプでアンロック、ダブルタップでロック画面表示などジェスチャー操作に変わった。これは便利であるものの、ポケットから出し入れするときに誤作動させることがある。

カメラも大きな改良点の一つだ。二つのカメラを組み合わせたDuo Cameraツイン画像センサーのおかげで’、背景と前景を別々に処理したり、画面の異なる部分に異なるフィルタを適用したりできる。また撮影後に焦点をあわせる箇所を変更することもできるようになった。

これはこれでなかなかおもしろい機能だがこのデバイスに決定的な優位性をもたらすほどではない。またこのリアカメラはさほど解像度が高くない(4メガピクセルのカメラ2台のイメージを合成している)。HTCは「いたずらな画素数レースに加わるつもりはない」としている。ソーシャル・メディアに写真をアップする程度の使い方なら十分だろう。

パフォーマンス

HTCはベンチマークの数字をよく見せかけようとトリックを使っているという批判があるのは知っているが、私自身はベンチマークの数字などには全く興味がない。重要なのは実際のアプリの使用感やウェブサイトを訪問したときの反応だ。

そうした現実のパフォーマンスについていえば、One (M8)はあらゆるAndroidデバイスの中で間違いなくトップクラスだ。 複雑なアプリも画像を大量に含んだページのレンダリングもまったく問題なくこなす。アニメーションもスムーズだし、 HDのビデオ再生も美しい。一般のスマートフォン・ユーザーにとってパフォーマンスで不満を感じるような部分はない。

One (M8)のオーディオはHTC’お得意のBoomSoundで、これもスマートフォン内蔵スピーカー・スピーカーとは思えない音質だ。私はデスクの上にOneを置いて仕事をしながらlNetflixで映画を見たりしたが、オーディオもビデオも驚くほど快適だ。

通話音質ももちろん優れている。付属のイアフォンはiPhoneの付属品より音が良い。WiFiのパフォーマンスも優れており、特に私が自宅で使っている802.11ac接続は高速で、Macfor Wi-Fiとほぼ同じくらいの速度が出た。

ディスプレイ

HTC One (M8)のスクリーンは 5インチ、1920 x 1080で、解像度は441ppiだ。このディスプレイは圧倒的にすばらしい。HTCのスクリーンはカラーバランス、コントラストなどが私の好みに合っているということもある。色調はわずかに寒色系で文字の表示は驚くほどくっきり鮮明だ。

ビデオ再生も1080pのフルHDで非常に快適だ。通勤時間にビデオ見るには最適のデバイスだろう。ただスクリーンがデバイスの表面いっぱいになっているデザインは片手保持の場合に少々具合が悪い。反対側のタッチポイントに指を伸ばそうとすると手の平が画面に触れてしまい、誤動作を引き起こすことがあった。

バッテリー

HTC One (M8)には非常に洗練された省電力モードが装備されており、必要に応じてこまめにサービスをオン、オフする。Extreme PowerSaving Modeは普段は必要最小限の機能のみ作動させ、大幅にバッテリー駆動時間を伸ばしている。しかしこの特別賞電力モードを使わなくてもOne(M8)のバッテリーは十分強力だ。

ドットビュー・ケース

HTC One (M8)と同時に発表されたユニークなアクセサリーがこのドットビュー・ケースだ。ゴムのケースに穴が開けてあり、保護ケースとして役立つと同時にこの穴を通して着信通知や時刻、天気予報などがドットマトリックス式に文字や絵が表示される。

これは面白いアイディアで実際に役立つが、このカバーを外して使う場合、片手ではうまく操作できないのが難点だ。

結論

HTC One (M8)は現在、私のお気に入りのスマートフォンだ。これまではNexus 5とHTC Oneがベストだと考えてきたが、今ではOne(M8)がベストだと考えている。まずスクリーンが優秀だ。デザインもいい。Androidスマートフォンはそれぞれに機能やアプリの豊富さを誇ることはできても、デザインがどれもこれも似たり寄ったりで個性がなかった。これだけの洗練されたデザインを実現したHTCの努力に大いに敬意を表したい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


自分で3D骸骨をプリントできるキットが新発売(Kickstarter募集中)

例えば、イヌの頭骸骨が欲しいけれども、あなたは生きている犬からそんな骨を外すのはイヤだ。どうするか? 3Dプリント可能なポーザブルドール、Quinnを作ったチームが、Makerbot等のデバイスを使ってプリントできる骸骨モデルのキットを作って売ろうとしている。

このKickstarterプロジェクトは実に興味深い。具体的に、あなたはファイルのセット ― イヌ、ドラゴン、ヤギ、ヒト、あるいはアリッサ・ミラノ(ウソだが)の頭骸骨 ― を購入し、それを使ってサポートを受けることなく自力でモデルをプリントできる。これは結構すごい。

35ドル出せば、全3種類のキットが完成した暁にメールで送られてくる。送り主はクリエーター集団の3DKitBashだ。

アーティストのNatalie MathisとQuincy Robinsonが共同設立した3DKBの目的は、楽しいものをダウンロードしてプリントできるようにすることだ。彼らは非常に珍しいもの ― 3Dオブジェクトファイル ― を売ろうとしていて、自分たちのモデルが成功することを願っている。すでに調達目標500ドルを達成して3000ドルの資金が集まっているので、彼らの狙いは間違っていなかったに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ニール・ヤングの超高音質プレーヤーPonoPlayer、Kickstarterで500万ドル集める

ポータブル音楽プレーヤーは健在だ。Pono MusicのPonoPlayerは、Kickstarterで500万ドルの大台を越え、同サイト史上4番目に資金を集めたプロジェクトになった。1万2000人の支援者が、このデバイスを予約注文できる額以上のプレッジを宣言した。そしてキャンペーンはまだ16日も残っている。

プロジェクトがスタートしたのは3月11日で、その日のうちに目標を達成した。消費者がiPod以上の何かを求めていたことは明らかだ。

PonoPlayerは高音質ポータブル音楽プレーヤーだ。再生するのはMP3ではなく、はるかに多くのデータを持つオーディオファイル、FLACで、通常のMP3プレーヤーより劇的に高品質のサウンドを提供する。

楽曲はPonoPlayerのミュージックストア経由で提供され、そのストアもKickstarterプロジェクトの一部だ。ファイルはロスレス・オーディオのため、ファイルサイズは通常のiTunesより大きい。PonoPlayerは128GBのストレージを内蔵しており、アルバム約100枚を保持することができる。

ニール・ヤングが作っているのはiPodのライバルではない。これは、アルバムを何度も繰り返し聞き、最高の音質を熱望する人々のための製品だ。カジュアルなリスナーというより、ミュージシャン向けだ。

これをトブラローネのチェコレートと呼ぶもよし。過去の遺物と呼ぶもよし。しかし、成功とも呼ばなくてはなるまい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


写真を撮ればそれだけで3Dモデリングが行えるMatterport

実在の空間を正確な3Dモデルにするのは、何万ドルも費用がかかるし、何週間もとまでは言わないまでも、それなりの日数のかかる作業だった。この状況を大きく変えてしまおうとするのがMatterportというスタートアップだ。4500ドルのカメラを使って、数分間で物体や空間の3Dモデリングを行うことができると主張している。さらに操作も非常に簡単で、iPadが利用できる人なら誰でも操作できるとのこと。3Dモデリングを非常に身近なものとしてくれるのだそうだ。

あまりに魅力的な主張を行っていて、眉唾ものだと感じる人もいるだろう。そんなわけでMatterportをTechCrunchのヘッドクオーターに招き、TechCrunch TVの控室の3Dモデルを作成してもらうことにした。その様子は上のビデオでもご覧いただける。

MatterportのCEOであるBill Brownはインタビューに応えて、このプロダクトは3種類の人に大きなメリットになるのではないかと語っていた。まず建築業界のマネージャー職にある人など、設計業務に携わる人だ。あるいはイベントスペースやエンターテインメント施設などのオーナーにもメリットがあるはずだとのこと。または内装関係の仕事を行っている人も、室内設備の配置換えなどを検討することができるだろうとしている。

ちなみに、Matterportは現在でもかなりの小型化がなされていて、そのサイズと使いやすさが大きな魅力であると考える人も多い。しかしBrownによれば、現在のものはあくまでも「初期型」であると述べている。Matterportのシステムはスマートフォンサイズのものになる日も近いのだそうだ。「Matterportは、誰もが3Dセンサーをポケットに入れて持ち運ぶというような状況を目指して生み出されました。現在の2D写真にかわって、誰もが3D写真を撮影するような日がくるのではないかと考えているのです」。

また、Matterportも参加している、GoogleのProject Tangoについても話をしていた。曰く、3Dキャプチャーの技術は、当初思い描いたよりも素早く展開し始めていると感じているそうだ。「最初のモバイル(3Dモデリング)デバイスが年内に登場してもおかしくない状況になっています。少なくとも数年のうちには、一般的なデバイスという位置付けになるものと思われます」とのこと。

現在のMatterportデバイスは、まだポケットに収まるようなものにはなっていない。しかし確かに宣伝文句にそった性能をみせてくれている。行ってもらったデモで、撮影に要した時間は20分未満だ。そしてナビゲート可能な3Dイメージにまとめあげるのも数時間で行うことができた。どんな具合のものであるかは、これもまた上のビデオに掲載してある。フライスルーなども行うことができ、その様子は下のビデオで確認することができる。

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(翻訳:Maeda, H


Philips、今年第2四半期にAndroid搭載4Kテレビを市場投入予定

Google TVというものはいらなくなるのかもしれない。テレビが「Android TV」に進化しそうな様子もあるからだ。先陣を切ったのはPhilipsで、Ultra HD(4Kとも呼ぶ)のテレビを発表した(via 9to5Google)。OSにAndroidを搭載しており、本年度第2四半期に市場に登場してくる予定だとのことだ。まずはヨーロッパおよびロシアにて登場することとなっている。ネット接続型テレビはみなこの方向に進んでいくのではないかとも思うのだがどうだろうか。

Philipsの新ラインとなる8000シリーズは48インチおよび55インチの1080Pフルハイビジョンおよび44インチの4Kモデルとなる。Google Playに接続して、Netflix、YouTube、ないし他のアプリケーションを簡単にインストールすることができる。またウィジェットを表示していろいろな最新情報を取得することもできる。さらに、ゲームコントローラーなどによる操作もできるようになり、Androidゲームを大画面でコントローラーを使ってプレイすることができるようになる。

もちろん、Google TVが公式に停止になったわけでもない。Android TVへの名称変更を考えているという話もあった。しかし今回紹介しているPhilipsのプロダクトはそのままAndroidであり、確かに使い勝手が良いものであるように思われる。テレビへのAndroid採用が広がっていくのかどうかはまだわからない。GoogleとしてはTVプロダクトについて、別の方向性を模索しているのかもしれない。いずれにせよ、どういうモデルが世に広まっていくことになるのか、いろいろなメーカーが活発に動き出すものと思われる。

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(翻訳:Maeda, H