スタートアップが手がける紛失防止IoTタグ「MAMORIO​」、小型で高性能の上級モデルが登場

紛失防止IoTタグ「MAMORIO(マモリオ)」を提供するMAMORIOは12月1日、新製品となる上級モデル「MAMORIO S」を発表した。本日から公式サイトや各種ECサイトにて予約受付を開始し、12月7日より一般販売も始める予定だ。

MAMORIOはBluetoothを活用した小さなタグとスマートフォンを連携することで、大切なものの紛失を防ぐサービス。スマホとタグを付けた貴重品との距離が離れた際に、場所と時間をアプリに通知する。加えて手元から離れたMAMORIOと他のユーザーがすれちがった時にその場所を通知する機能や、駅や街に設置されているMAMORIO SpotにMAMORIOが届くと通知する機能も備える。

今回発表されたMAMORIO Sでは従来モデルの機能を継承しながら、さらなる小型化と高性能化を実現した。重さを3.0gから2.4gへ、厚みを3.4mmから2.8mmへと約20%の小型化を行い、よりつけやすいサイズになっている。

性能面では紛失時に発見率の指標となるアドバタイズインターバル(電波の発信間隔)が2.53倍向上。従来モデルでは最大30mだった有効距離も約2倍の最大60m程度まで拡大するなど性能があがった。本体の電池寿命は約1年間で価格が税抜きで3980円。カラーはビジネスシーンでも使いやすい表裏ブラック1色だ。

MAMORIOはスタートアップのプロダクトのみを取り扱う特設ストア「Amazon Launchpad」に、日本版ローンチ時の2017年1月から掲載。本日発表されたAmazonランキング大賞2017Amazon Launchpadストア部門では年間1位に輝いている。

Appleの今年の感謝祭CMは雪のプラハで踊るペア――AirPodsをフィーチャー

毎年Appleはアメリカでサンクスギビングデーにあわせて新しいCMを発表してきた。他のAppleのCMと比べると、この時期のCMは特定のプロダクトや機能を宣伝するというより、「時候のご挨拶」といった雰囲気が強い。

というわけで今年のAirPodsのCMも同じ傾向だ。“Sway”と呼ばれる新しいCMはプラハの街が舞台で、白いAirPodsを耳に着けた女性がiPhone Xからサム・スミスの “Palace”を流す。

女性はそこから別の世界に入り込み、ダイナミックなダンスを繰り広げる。やがて男性に突き当たり、AirPodsの片方を渡し、こんどは雪の舞う中をペアで踊る。

ちなみにこのCMのダンサーの男女は実生活でも結婚しているという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

家にミューオン天文台を作ろう――MITから100ドルの観測デバイス発売

MITの物理学者チームはミューオン探知機を開発し100ドルで販売し始めた。テレビのリモコンみたいに見える装置を使って誰でも宇宙から飛来するミューオンでさまざまな観測をすることができる。高エネルギー粒子が宇宙線となって大気に衝突すると、さらに二次宇宙線が放射される。そのひとつがミューオンだ。CosmicWatchというデバイスでこの宇宙線を観測できる。

デバイスの開発者、Spencer Axaniによれば、ミューオンはいわば「霧雨のように地上に降ってくる」のだという。Axaniと同じMITのJanet Conrad、ポーランドのワルシャワにある国立原子力研究センターに勤務するKatarzyna FrankiewiczPaweł Przewłockiのチームがこのミューオン探知機を開発した。MITのサイトにはDIYで探知機を利用するプランがある。プログラムのソースはGithubからダウンロードできる。デバイスはArduino Nanoとシリコンチップの光増幅器を利用して「シンチレーター中を通過する粒子のシンチレーション発光を検出する」のだそうだ。

Axaniはこのデバイスを大気観測用の気球に取り付けたり、学生チームにデバイスを持たせてボストンの地下鉄で観測させたりした。それによると場所によって観測されるミューオンのカウントは劇的に変化するという。チームはこのデバイスをロケットで高空に打ち上げることも計画している。

「海抜ゼロでは2秒に1回程度のカウントだ。しかし巡航高度の航空機内では50回程度に増える。たいへんな増加だ。カウント数から飛行機の高度を逆算することもできる」とAxaniは語った。

ユーザーは探知機をあちこち動かしてカウント数の変化を調べることでこの壁の中の様子を推定することもできる。

Axaniによれば「この探知機で上の階がどうなっているのか地図を作ってみたい。そのうちやってみるつもりだ」とのこと。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

トヨタの新しいヒューマノイドは、まるで生きているように操ることができる

トヨタは、新しい第3世代のヒューマノイドロボット”T-HR3″を発表した(チャーミングな名前だ)。人間にとって有益で安全な助手となるようデザインされている。また「マスター操縦システム」と呼ばれる機能も備えていて、それによって人間がT-HR3に自分の動きを真似させることで、VR遠隔操作プラットフォームとして使うことが可能だ。その通り、映画Pacific Rimに出てくる巨大ロボット、イェーガーのようなものだ。

T-HR3は、家庭内介護、病院内、建設現場、被災地、そしてトヨタによれば外宇宙までをも含む、幅広い局面で人間のアシストを行うことができるようにデザインされている。ロボットは、長い腕と、機械的な構造を覆う滑らかな白い外殻と、光センサーを備えた頭部をもつ、やや背の低い人物のように見える。

マスター操縦システムのオペレーターは、ロボットに動きを伝えるための腕と脚の両方のカバーを装着していて、オペレーターがその場で歩いたり、腕を操作したり、人間の自然な動作を直接変換して握ったりするといった、様々な動作を行うことができる。オペレーターは、着用しているヘッドマウントディスプレイ(ビデオの中ではHTC Viveが使われている)のおかげで、ロボットの視点から見ることもできる。

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同期された動作にはセーフガードも備わっている。このためロボットの動きはオペレーターと干渉することはない。操縦席に座っている間は、例えば誤って(あるいは意図的にも)ロボットでオペレーター自身を殴ることはできないのだ。

遠隔操作された、器用なヒューマノイドロボットは、基本的に全ての人間活動に応用できる潜在的な可能性を秘めている。そして、仮に私たちが異次元の怪物の侵略に対して戦う必要が出てきたとしても、少なくともそれを可能にする道筋は手に入れたということだ。

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(翻訳:Sako)

Google Homeにインターホン機能を搭載された

Google Homeに便利な機能が加わった。Google Homeを、部屋同士をむすぶインターホンのように使うことのできる機能が追加された

ネットワークでつながったGoogle Homeを利用して、メッセージを伝えたり、リマインダーを送ることができるようになったのだ。

夕食の準備が整ったり、あるいは起きる時間になっていることを伝えたりするのに、わざわざ部屋まで移動する必要がなくなる。インターホン機能を利用するには、Google Homeに向かって「OK Google、broadcast…」(現時点では英語のみ対応)に続けて伝えたいメッセージを言えば良い(あるいは夕食時間のリマインダーを設定しておけば、つながっているデバイス上でベルを鳴らすというようなこともできる)。

かなり便利な機能だと思う。ただ子供というのは(もちろん自分自身もそんな子供だったわけだが)、メッセージにしたがって素直に行動したりはしないものだ。もうすぐ親がやってくる事前の警告程度にしか受け取らず、直ちに食事にいったり、あるいは起きて行動を開始したりはしないかもしれない。しかしまあ、まちがいなく「新たな一歩」ではあるだろう。

この機能については、最初、10月4日のPixelイベントでアナウンスされていた。今週より、アメリカ、オーストラリア、カナダ、およびイギリスでGoogle Homeないしスマートフォン利用者に対して機能が公開されていく予定となっている。ちなみに、他言語対応も「近いうちに」予定しているとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

仮想現実の中で使えるキーボードをLogitechが実験中、SDKも提供

キーボードは誰もが知ってる単純な装置だが、これで仮想現実(virtual reality, VR)を操作しようとすると、ものすごくたいへんである。ブラインドタッチのベテランの人でも、VRのヘッドセットが目を覆っている状態では、その仮想世界の中にいながらにしてキーボードを見つけることすら、難しい。

これまで何千億種類ものキーボードを作ってきたLogitechは、キーボードがVRの世界から村八分になることを望まない。そこで同社は、VR用キーボードというものを作った。というか、現状はHTC Vive用だ。これがあれば、仮想世界の中で自分の手がわかり、キーボードの所在もわかる。

そのキットには、三つの部分がある: (1)キーボード、(2)Viveにキーボードの所在を教えるためのセンサー、(3)キーボード操作のあるVRアプリをデベロッパーが書けるためのSDK。

下のでもビデオでお分かりのように、仮想世界の中にあなたの青い手と、キーの色がさまざまなキーボードが現れる。Logitechに、その仕組みを聞いたら、“Viveの既存のトラッキング機能を利用しただけ”、とだけ彼らは答えた。

なお、現状はまだささやかな実験の段階だ。現状でキットを50用意しているので、試してみたいデベロッパーは11月16日までに申し込むこと。詳細は、このページにある。

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Ryloの360°カメラは手ブレを追放した優れもの――ファイルは標準フォーマットで保存

先週Ryloのファウンダーにインタビューするまでこのプロダクトにはいささか懐疑的だった。テクノロジー的には面白い製品であっても360°カメラというのはすでにマーケットに多数登場している上に、正直に言えば、野心的なユーチューバーを除けば、われわれは日頃あまり利用していない。360°全周ビデオカメラというのはたまに使われるだけのきわものではないかと思っていた。

しかしベイ・エリアのスタートアップの新しい製品はこれまでのものとかなり違っていた。ファウンダーはInstagram元社員( Alex Karpenko、Chris Cunningham)で、 標準的フォーマットに360°ビデオを録画する新しいテクノロジーを開発した。社名と同じRyloカメラは画角208°の広角レンズ2基で4Kで360°ビデオを撮影する。しかしこのカメラのいちばん優れた機能は360°ビデオを日頃われわれが使っている標準的フォーマットの変換できることだろう。これは1080p、アスペクト比16:4の表示となる。

また走ったり、サイクリングしたり、その他どんなに激しい動きをしようと、Ryloのソフトウェアは手ブレを大幅に軽減する。このスタビライザーのデモを見て私は強い印象を受けた。短いデモだったが、安定効果はメカニカルなジンバルに近かった。

また編集能力も強力だ。ソフトウェアにはモーショントラッキング機能がビルトインされておりフレーム内の特定の対象を選んでトラッキングすることができる。しかもこれはポストプロダクション〔撮影後の後処理〕で実行できる。今のところトラッキング機能は完全ではない。指定した対象とカメラの間を何かが横切るとトラッキングを失ってしまうことがある。しかし全体として撮影者の製作意図をよく伝えるカメラのパンを実現してくれると思う。

その他ソフトウェアには前後のカメラの映像を左右に並べて表示するスプリット・スクリーンやタイムラプス撮影など各種の便利な機能がある。タイムラプスは最大16倍速がサポートされる。当初発表されるモデルはiOSデバイスと接続するモデルだが、Android互換も「近くサポートされる」ということだ。このカメラにはBluetoothではサポートされておらず、テザリングにはmicroUSBケーブルが必要だ。2017年後半の製品でBluetoothがないというのは問題だが、もともとこのカメラはポストプロダクションを経て公開することを前提としているのでストリーミングについては優先順位が低かったのだろう。

ハードウェアとしてのデザインはしっかりしているが、これは元Appleのデザイナー、Jonathan Denby(iPhone 5C、iPhone 6s Plusの開発を担当した)によるものだ。360°ビデオを撮る際に撮影者自身が写り込まいないようにするためセルフィースティック方式のハンドルが同梱される。

カメラは固定焦点で光学ズーム機能はない。また低照度の環境ではやや画質に難が出る。しかしRyloの最初の製品であることを考えれば全体的に上出来だ。同社は356万ドルのシード投資に加えてAccessとSequoiaがリードしたシリーズAラウンドで1100万ドルを調達しており、十分な資金を用意しているようだ。

Ryloカメラは現在予約受け付け中だが、499ドルとかなりの価格だ。撮影用ハンドル、16GBのmicroSDカード、USBケーブルなどが同梱される。出荷は11月中旬以降になる予定だ。

〔日本版〕Ryloサイトにスタビライザーのオン/オフを比較できる動画がアップされている。このカメラはスマートフォン(iOSデバイス)に接続して専用アプリから再生、編集する。カメラ本体にはデイスプレイは備えていない。

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ソニーのAIスピーカー「LF−S50G」12月9日に国内発売、Google Homeとの違いは?

eng-logo-2015ソニーは、同社初のスマートスピーカー「LF-S50G」を12月9日に発売します。予約は本日(10月26日)より受付開始。価格は2万5000円前後を予定します。

LF-S50Gは、Googleアシスタントを搭載したスマートスピーカーです。音声コマンドの「OK Google」起点に音楽を再生したり、ニュースや天気予報などといった情報を入手可能。さらに、テレビやスピーカー、照明などGoogleアシスタントに対応した家電も操作できます。

Google Homeとの違いは「音質へのこだわり」

なお、スマートスピーカーとしての仕組みはGoogleアシスタントを採用するため、基本的な機能はグーグルの「Google Home」と変わりません。では、差異化のポイントはどこかというと、ソニーの担当者は「音が全方向にバランス良く広がる360°サウンド」を挙げます。

「(ライバルの)Google Homeの場合、スピーカーユニットは前面にしかありません。つまり、360°のサウンドではなく、音のスイートスポットが非常に狭いんです」(担当者)

一方の「LF-S50S」は、サブウーファーを上に、フルレンジスピーカーを下に配置。その中間に、上下からのサウンドを360°に分散させる2ステージディフューザーを配置することで、音を全方位に拡散しているとのこと。また、ディフューザー自身の振動も抑え、クリアなボーカルと力強い低域を両立させたといいます。

実際にGoogle Homeと聴き比べてみると、差は歴然。LF-S50Gのほうが篭りが少なく広がりのあるように聞こえました。

その他、キッチン周りで使用することも想定し、水しぶきに強い防滴仕様(IPX3)に対応。また、声で操作しにくい状況に対応するため、ハンドジェスチャーで音量を調整したり、ストップしできる機能を搭載しています。

カラーバリエーションはブルー、ホワイト、ブラックの3色展開です。

Engadget 日本版からの転載。

RoboBeeが水面から飛び立つ技を手に入れた

HarvardのWyss研究所が開発する、1ミリメートル幅の飛行ロボットプラットフォームであるRoboBeeは、何年もの間改良されて来た。この小さなロボットの最新機能は、水に飛び込んだあと、奇妙で巧妙な仕掛けを使って自力で浮上し空中に飛び上がり、近くに安全に着陸するというものだ。

空を飛ぶロボットや、(これまでのRoboBeeのように)水中を泳ぐロボットを作ることは可能でも、空中と水中を行き来することは困難な課題だった。このサイズでは、下部に対する水の抵抗は無視できず、離陸が妨げられる可能性がある(なおロボットは、翼が壊れる可能性があるため、水面下ではあまりにも速く羽ばたかないように注意を払っている)。

まずロボットは、一般的に私たちのサイズでは心配する必要のない、表面張力を越えて水面に出る必要がある。このためチームはロボットに4つの小さな「突き出したフロート」を装着した。これらは水面に浮かび上がらせることを助ける。

しかし浮かび上がったとしても、その小さな翼から得られるパワーはとても限られているので、RoboBeeはとても簡単に立ち往生してしまうだろう。どのようにすれば、効率的な羽ばたきを再開できるような自由な場所へ、移動できるだけの上向きの強力な力を、瞬間的にでも得ることができるだろうか?

大学院生であるElizabeth Farrell Helbling、Yufeng Chen、そしてその他のチームメンバーたちが見出した解は、ガスを使用するというものだった。もちろん、極小サイズのロボットに多くのガスを搭載することはできない。それならば途中で作ってしまうというのはどうだろう?

小さな翼に加えて、RoboBeeは水を水素と酸素に分解し、それらを一緒に混ぜて可燃性の混合ガスを作り出すための、電解プレートを搭載している。十分な量のガスが溜まった後、小さなスパークプラグによってガスに点火され、ロボットは空中に飛び上がるのだ!

一旦水から離れれば、翼が役目を引き継ぎ、近くの場所に安全に着陸することが可能だ。

一方、全体の重量は合計175ミリグラムで、これは従来のデザインの2倍の重量である(フロートなどがかなりの重量を追加する)が、それでも信じられないほど小さなものだ。しかし、プラットフォームの再設計によって、潜在的なペイロードが増量されたため、これらの水中対応装備に使用された部分を使って、代わりにセンサーを搭載したり、有線から自由にするためのバッテリーの搭載に使ったりすることも可能だ。

ハーバードのニュースでChenは「重量と表面張力のトレードオフなどを調べる私たちの研究が、複雑な地形を移動し様々なタスクをこなす、未来の多機能マイクロロボットのための刺激になることを望んでいます」と語っている。

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(翻訳:Sako)

MicrosoftがついにKinectの生産を終了、しかしその技術は生き続ける

MicrosoftのKinectは、急速に立ち上がり、そして減速し、プスプスと音を立てて止まろうとしている。かつては革命的だったこのアクセサリに、会社が恒久的な場所を見いだせなかったために、優雅とは言い難い終わりとなった。今Microsoftは、ついにその棺桶に最後の釘を打ち込もうとしているところだ。

Kinectのクリエーター、Alex KipmanとXbox GMのMatthew LapsenはFast Co.に対し、会社は数年前から燃料の供給を止めていて、ついに息の根を止めるのだと語った。私たちもこの動きをMicrosoftに対して確認済だ。

もちろん努力が足りなかったわけではない。Xbox 360向け3Dカメラをデビューさせた後、同社は新しいXbox Oneと共にKinectを出荷し始めたが、最終的には抱き合わせ販売を諦めた。結局のところ、ゲーマーたちは伝統的なゲームパッド体験を好むように思えたのだ。任天堂の例でもわかるように、身体を使うアクティビティベースのゲームの流行はしばらくすると元へと戻る傾向がある。

もちろん、それはKinectの当時の素晴らしい成功を否定したいわけではない。2010年にデビューしたとき、このデバイスは本当に革命的だった。そして合計では3500万台以上を出荷したと言われている。この製品の奥行き感知能力と音声認識能力は、任天堂がその4年前にWiimotesで実現していたものをはるかに超えて、インタラクティブなゲームの新しい時代を導いたものだった。

Kinectのパワーは、コンソール以外での利用にも拡大した。それは比較的安価で入手しやすく、DIYコミュニティのお気に入りとなり、Kinectハックというサブジャンルを生み出した。しばらくの間は、様々なものが予想外の場所に登場していた。何年にもわたり、私は、3Dスキャニングからロボットのビジョンに至るあらゆるものに、Kinectを使用している沢山の大学を訪問してきた。また2012年には、ライカのストップモーション映画”ParaNorman“の制作現場も訪れたが、そこでもKinectが利用されていた。

さあ、過ぎ去ったペリフェラルのために献杯を。しかし悲しみすぎてはいけない。Kinectは完全に葬ってしまうには、あまりにも優れているものだからだ。深さ検知機能は、この間様々なデバイスに搭載されてきた、Project TangoからiPhone Xに至るまで。そしてMicrosoftはこの技術を現在と未来の製品に活かそうとしている。

「Xbox One用Kinectの製造は終了しましたが、これはこのテクノロジーの終焉を意味しているわけではありません」と広報担当者はTechCrunchに語った。「Kinectは数千万人のXboxオーナーの皆さまを楽しませ続けます。そしてKinectのイノベーションはXbox One、Windows 10、Cortana、Windows Holographic、そして将来のテクノロジーの中で生き続けます」。

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(翻訳:Sako)

iPhone Xは11/3からAppleストア店頭にも並ぶ――ただし品薄で行列は必至

iPhone Xの発売に関して品薄になる可能性が指摘されていた。しかし今朝(米国時間10/24)、Appleはプレスリリースを発表し、この超プレミアム・スマートフォンがAppleストアの店頭にも並ぶことを約束した。出荷日当日の朝、予約なしの飛び込みでもXを買えるということだ。しかしAppleでは「早い時間に来店することをお勧めする」としている。つまり行列しろということだろう。

Appleの「お勧め」はこの1000ドルのiPhoneが当初品薄になるという情報が正しかったことを裏付ける。先週われわれも報じたように、Appleでは11月3日のローンチ日に200万台から300万台を用意できる見込みだ。
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Xはベゼルが事実上ゼロで、手ブレ防止機能つきのカメラ2台が装備されるなど他のiPhoneに比べてさまざまな部分がグレードアップされている。正面向きカメラには顔認証でアンロックできるFace IDが初めて採用された。Xにはユーザーの表情を読み取ってリアルタイムで3Dアニメに変換するAnimoji機能もある。

Xの生産台数が不足しそうな理由はサプライチェーンにあるという。画期的な新デザインのためメーカーは苦労しているらしい。こういう高価な製品を衝動買いしたくないユーザーは今週金曜、午後12:01からAppleサイトで予約をするとよい〔日本での予約受付開始は10月27日(金)午後4時01分から〕

iPhone Xへの需要はいくつかの理由で制限されそうだ。ひとつは上に述べた製造上の困難と高価格だが、Appleがリリース時期を他のモデルと大きくずらしたことも一因となる。iPhone 8が市場に出てからすでに1か月たつ。Appleは製造の難しさを考慮してこの時期としたのだろうが、iPhone 8はXの販売台数にかなり食い込んだはずだ。

Appleストアに並んで店頭で買うのが品薄のiPhone Xを入手するのにいちばん早い方法だろう。もちろんdパパがAppleで働いていれば別だが。

〔日本版〕Appleでは日本でも「11月3日(金)より店頭での販売を開始」するとしているが用意できる台数は少ない見込み。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

このハックは音声を利用する仮想モデムでインターネットに接続する

伝説のプログラマーMartin Kirkholt Melhusは、インターネットのない会社で仕事をしていたことがある。でも、そこでの仕事はStackOverflowからコピペすればできるようなものばっかりなので、彼はネットを使いたいと思った。そこで彼は、彼のスピーカーとマイクロフォンを(理論上は使えるはずの)モデムに改造した。“それはギミックであり、概念実証のつもりだった。仕事で実際に使うものではなくて”、と彼は書いている。“コメントでぼくを非難する前に、そのことを理解してもらいたい”。

そのシステムはHTML5のWeb Audio APIを使用し、テキストをモデムのトーンに換えた。スピードは当然遅いが、Pythonの大きなコードを盗んでVisual Editorへドラッグするには十分なはずだ。

Melhusは書いている:

最近ぼくは、開発用コンピューターがインターネットに接続されていない顧客のところで仕事をしていた。GoogleやStack Overflowにアクセスできないと生産性がガタ落ちになるので、とても困った。実はぼくの仕事の大半は、ブラウザーからVisual Studioへコピペすることだったんだ。

そこでは、1台のラップトップがインターネットに接続されていたし、ぼくの開発用コンピューターには3.5mmのオーディオジャックがあった。これで、問題を解決できる! Web Audioを利用して、この会社の、インターネットの「有る」と「無し」のギャップを填(う)めたのだ。

で、このお話の教訓は? おもしろくて賢いことは、いつでも人生の難関を切り拓く良い方法だ。コードはここにあり、モデムのインタフェイスはここにある。

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任天堂、アメリカの月間ゲーム機販売の3分の2――Switch大ヒット中

日本のゲームメーカの巨人、任天堂はアメリカのビデオゲームのハードウェア市場を独走中だ。しかも9月の統計では2位以下に大差をつけている。クリスマス商戦を控えたこの時期として非常に有望な数字だ。これにはNintendo Switchの成功が大きく寄与している。Switchは3か月連続でゲームコンソールの販売で首位を占めており、販売開始後7か月でトップに立ったのは5回目だという。

Switchのアメリカでの販売台数はすでに200万台を超えた。これはWii Uの発売以来の販売台数合計が北米全土で623万台だったことを考えると非常な好成績といえる。Switchの成功は3DSデバイスやSuper NES Classic Editionの販売にも好影響を与えている。その結果、任天堂はゲーム・ハード市場を単にリードするというよりそこに君臨することとなった。

任天堂はSwitch向けにSuper Mario Odyssey(10月27日)などのメジャーなソフトを投入し、これがSwitchの立場をさらに強化している。Odysseyは批評家、アーリーアダプターから即座に高い評価を受けた。Bethesda SoftworksのThe Elder Scrolls V: Skyrimも6年近く前に他のプラットフォーム向けに発表された作品の移植版であるにもかかわらずダウンロード数では人気が高い。

任天堂はSwitchの本体ソフトのアップデートを行い、コンソール間でセーブデータを含めたデータの「引っ越し」ができるようにした。私はSwitchユーザーとしてこの機能が任天堂の発表どおりに作動すると証言できる。またアップデート版では一部のゲームでプレイ動画を撮影できる。有力ゲームにさらに注目を集めるのに良い方法だろう。これも個人的感想だが、これまでのところでもSwitch向けにすばらしいゲームが大量にリリースされていると思う。私としては大いに興奮している。

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iPadをMacのセカンドスクリーンにするAstroのLuna Displayではカメラがメニューを呼び出すボタンになる

AstroのハードウェアドングルLuna Displayは、iPadをワイヤレスでMacのセカンドスクリーンにしたい、と思っていた人にとって夢のデバイスだ。今回同社はこれをアップデートして、iPadの前面カメラをいろんな状況で使える便利なボタンに変えた。これにより、画面上のユーザーインタフェイスを混雑させることなく、いろんな機能にアクセスできるようになる。

Luna Displayは小さなUSBドングルで、Macに挿入して使う。するとそれがiPad上のアプリと対話して、コンピューターのセカンドスクリーンに変える。遅延はないし、グラフィクスの醜い劣化もない。プロトタイプを試してみたが、彼らの宣伝どおりに動作し、そしてタッチ入力やApple Pencilも使える。

そして今度実装されたCamera Buttonは、AstroがLunaに新たに加えようとしたUI機能を画面から隠し、クリエイティブのプロやパワーユーザーとって、機能が増えても使いやすさを維持する。たとえば画面の明るさや表示の並べ方を素早く調節するためのメニューは、iPadの前面カメラの上に指を置くと、Lunaのアプリがサイドバーメニューをさっと出して、また指をカメラに置くとさっと隠す(上図)。

それはiPadのハードウェアのとってもクールな使い方で、面倒なアドオン・ハードウェアやBluetoothのアクセサリなどなくても、ボタンでないものがボタンになる。指を置くとき画像はぼかされるので、指紋などからプライバシーが漏れるおそれはない。カメラをその目的に使いたくない人は、iPadのボリュームボタンを代わりに使える。

結果は万々歳で、ハードウェアのおかしな使い方を毛嫌いするAppleさんも、これだけはぜひ許していただきたい。LunaはまだKickstarter上にあって、発売はしていない。支援者へのディスカウント提供は、あと1週間ぐらい続くだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

DxO Oneのソフトウェアがアップデート、新しいアクセサリも登場、Android版の発表も

最高のスマートフォン用アタッチメント式コンパクトカメラに、もうすぐAndroid版が登場する。そして既存のiPhone版モデルにも沢山のソフトウェアアップデートが登場し(今でも素晴らしい製品が)さらに素晴らしいものになった。DxOの最初のカメラハードウェアであるDxO Oneに、今朝(米国時間10月16日)無償ソフトウェアアップデートが提供され、Facebook Liveのマルチカメラストリーミング、タイムラプス、その他の機能が追加されたのだ。さらに顧客はDxO One for Androidについての情報を得るためのサインアップを行なうことができる。さらなる詳細は11月2日にリリースされる予定だ。

2015年6月に発売されたDxO Oneは、SonyのRX100に搭載されているような、1.0インチ型2000万画のセンサーを備えたデジタルカメラだ。しかしそれは、通常のポケットカメラよりもさらにコンパクトなものだ。その理由はカラー液晶ディスプレイを搭載せず、その代わりにオンボードのモノクロ有機ELスクリーンを採用したからだが、もし本当のビューファインダーが欲しいときには内蔵されたライトニングコネクターでiPhoneに接続すれば良い。

基本的にDxO Oneは、トップエンドポケットカメラの世界を「最高のカメラとは持ち歩けるものである」という格言と組み合わせたものだ。そしてその素晴らしい小さなボディは、水中ハウジングなどを含む幅広いアクセサリたちと共に、何処にでも連れ出せるカメラになる。

今回、新しいアクセサリたちのお陰で、さらに少しばかり機動力が増すことになった。例えばそれほどかさ張らない外部バッテリパックは、稼働時間をおよそ2倍にすることができる。価格は59.99ドルだ。さらに、既存の防水ハウジング用の、新しいCable Back Doorアクセサリを使えば、荒れ模様の屋外や水中での撮影時にさえ電源を供給し続けることができる。これはこの先Outdoor Shellを買えば無料アクセサリとして付属してくる。

また前述のように、ソフトウェアのアップデート(バージョン3.0)が行われた。これによってDxO OneとiPhoneのビルトインカメラの両方を使って、Facebook Liveストリーミングやマルチカメラストリーミングに対して、複数アングルからの映像を流すことができる。それに加えて、新しいタイムラプス(コマ撮り)機能も提供されているが、ちらつきを抑えるために”Auto Ramping”という技術が採用されている。

その他の新しいアクセサリが、手で持たずに撮影する際に、様々な角度でDxO Oneを置くことができるチルトスタンドだ。これは今後出荷されるDxO Oneには無償で同梱される。

最後に、DxO OneのAndroid版がリリースされる予定だ。ほとんどの新しいAndroidスマートフォンと互換性を確保するために、USB Cコネクタが搭載されている。このデバイスは、数週間のうちに開始される誰でも参加可能な「早期アクセス」プログラム参加者に、DxO Oneモバイルアプリ1.0と共に提供される予定だ。DxOは「早期アクセス」ステージを使って、一般向けリリース前に使い勝手を洗練させる計画だ。

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(翻訳:sako)

Oculus、イベントで199ドルのモバイルVRを発表

OculusはサンノゼでOculus Connect 4イベントを開催し、FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグが新しいモバイルVRヘッドセット、Oculus Goを披露した。

ザッカーバーグによれば、「これまででもっとも手軽に使えるVRヘッドセット」ということだ。価格は199ドルからで、来年早々に出荷が開始される。機能や使い勝手はGear VRに近いものになる。ユーザーは周囲を見回せるが自由に移動できるわけではないようだ。

FacebookのVR担当副社長、Hugo Barraは「このデバイスはデベロッパーがVRを開発する入り口としても最適」と説明した。また軽量であるため「かけ心地がきわめてソフト」だという。レンズはRiftとほぼ同様の視野を確保する。またGear VRのものに似た小型のコントローラーが付属する。

Oculus GoにはWQHD規格の液晶によるfast-switchディスプレイと臨場感が高いスペイシャル・オーディオが装備される。コンテンツはすべてGear VRと互換性がある。バッテリー駆動時間などのスペックについては現在のところ情報がない。デベロッパー向けキットは11月に出荷される。

Oculusが独自の低価格スタンドアローン・ヘッドセットを発表したことは、現在提携しているSamsungのGear VRへの依存を減らし、ローエンドのVR市場でのフリーハンドを広げる。Facebookが新たなユーザーを開拓する助けとなりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

マテル、実際の昆虫から発想した折り紙風昆虫ロボットをリリース

人気ブランドを抱えるマテル(Mattel)も、ネットワーク時代の子供たちに向けた新製品を生み出すのには苦労している。先月にはOsmoと組んで、人気があるホットウィール(Hot Wheel)のiPad版をリリースした。そしてこの度は、Dash Robotsとのコラボレーションによるプロダクトを生み出した。自分で組み立てた「ロボット昆虫」で遊ぶためのもので、名前を「Kamigami」という。

Targetでの販売が開始されたこの6本足ロボットは、キットの状態で得られており、1時間程度で組み立てられるようになっている。身体は、折り曲げて使うプラスチックシートでできている。プラスチックシートはカマキリ、てんとう虫、およびサソリなどの種類が用意されている。

DashおよびDash開発のロボットプロダクトは、U.C. BerkeleyのBiomimetic Millisystems Labから生まれたものだ。自然から学んだ効率性の高いロボットを実現しようとしている。

「私たちのロボットを、学校や各種イベントでデモ展示しました。ロボティクスとは何かを示すために行ったものでした」と、Dashの共同ファウンダーであるNick Kohutは述べる。「子供たちは夢中になり、保護者たちは製品の購入法を尋ねてくるのでした。それで販売を開始したのですが、なかなかの売れ行きを示すことになりました」。

研究室から生まれたロボットを販売するためにDashが生まれ(価格は65ドル)、そしてこのたびマテルと組んで販路拡大を目指すこととなったわけだ。より低価格でキッドフレンドリーなプロダクトとするため、KamigamiはDashのオリジナルロボットほどには複雑な作りになっていない。しかし実際の昆虫を元にしたものとはなっている。移動する様子などをみれば、バイオロジーの観点をDashから受け継いでいることがわかる。

Kamigamiの単価は50ドルで、加速度計、ジャイロスコープ、IR受発信装置などを備えている。これにより外部環境を認識し、他のKamigamiロボットとのバトルゲームを行ったりすることができるようになっているのだ。Kamigamiロボットはモバイルアプリケーションからコントロールしたり、あるいは簡単なコーディングツールを使って作成したプログラムで動かすこともできる。

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(翻訳:Maeda, H

犬の健康をチェックする、スマート首輪のWaggit

ペットの犬のQOL(生活の質)向上と、飼い主による適切なケアを実現するための首輪が登場した。名前をWaggitという。似たプロダクトには、1億ドル以上の価格でMarsに買収されたWhistleというものもあった。これと同様にWaggitも運動状況のトラッキング機能も提供する。しかしWaggitは、フィットネス系の情報だけでなく、健康状態についての情報を管理することを主目的としている。

「犬の健康状態をきちんと管理するためのツールはありませんでした」と、WaggitのCEOであるSusan Sierotaは述べる。「これまでのものは、運動記録を残すことのみを目的としていたのです」。

Waggitの首輪は、バイタルの変化や、いつもと違う眠り方(いつも左側を下に寝ていたのに、とつぜん右側を下にするなど)、睡眠のクオリティなども記録するようになっている。こうしたデータを記録することで、犬が感じているかもしれない痛みや負っている怪我、体調不良などを検知しようとしているわけだ。もちろん、体温も測定して記録する。

Waggitの開発にあたっては、獣医、心臓専門医、栄養士などと連携して、機能面の充実をはかってきたと、Sierotaは述べている。今年の6月からベータテストを行なっていて、現在は50匹の犬で動作確認中なのだそうだ。そしてこの度、オーダーの受付を開始したのだが、出荷開始は11月からを予定しているのだとのこと。

Waggitを利用するには、本体価格の249ドルと、通信費用の月額4ドル95セントが必要となる。少々高い気がしないでもないが、これにより犬の健康状況を把握することができるのなら安いのかもしれない。ちなみに、Whistleの方は79ドルとなっている。

現在のところ、重さ20ポンド以上の犬にのみ対応している。これから、小さな犬や猫でも利用できるものを開発していく予定であるとのこと。Waggitはこれまでに150万ドルの資金を調達しており、近いうちにさらなる資金調達を行う予定であるとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

Microsoft、ついにWindows Phoneの終了を確認

老兵は消えゆく。Windows Phoneの退場のプロセスは鈍く、苦痛の多いものだった。しかしCNETが発見したところでは、Microsoftの OS事業部のトップがWindows Phoneはもうアップデートされないと認めた。

もちろんMicrosoftは現行のWindows Phoneユーザーを放置するわけではない。バグ修正とセキュリティー・アップデートは引き続き行われる。しかし機能の改良はもう行わない。OS担当コーポレート・バイスプレジデント、Joe Belfioreは「MicrosoftはWindows Phoneについてハード、ソフトのアップデートを考えていない」とツイートした。

Belfioreはさらに、Windows Phoneアプリの問題点を解消する方法はないとも述べた。MicrosoftもサードパーティーのデベロッパーももはやWindowsに関して一切の作業を行わない。もっとも最初からこのプロダクトに向けられる関心は非常に低かったのだが。

Microsoftはアプリのデベロッパーにインセンティブを与えるために全力を挙げてきた。金も出したしツールも書いた。しかしデベロッパーが興味を抱くにはあまりにもユーザー数が少なすぎた。 

という次第だ。Microsoftはついに諦めた。Microsoftにとって物事が予定どおりに進まないという経験をするのはこれが初めてではない。またTechCrunchの同僚、Natasha Lomas記者は2012年にWindows Phone 7はうまくいかないに決まっていると書いている。

Windows Phoneのユーザーインターフェイスはよく出来ていただけにユーザーの関心を呼べなかったのは残念だ。このOSではトップ画像に見られるように、黒の背景にテキストが表示され、アイコンは大きな役割を果たしていない。ホームスクリーンはいまのスマートフォンの大部分のように多数のアイコンがグリッドに並ぶスタイルではない。MicrosoftはWindows Phoneで新たな方法を試みたが、いかんせん十分なユーザーを得られなかった。

今後Microsoftはモバイルに関してアプリの活用という方向から取り組むことになる。その一部はすでに大成功を収めている。たとえば新しいブラウザーのMicrosoft EdgeはAndroid版、iOS版ともに多くのユーザーを集めている。Office、Outlook、Swiftkey、Skyeなど多数のMicrosoftのアプリがiOSとAndroidの両方のプラットフォームにリリースされている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

データで比べるスマートスピーカー

ここ数年で、家庭用スマートアシスタントが大いに注目を集めるようになってきた。さらにこの2週間ほどの間で、AmazonGoogle、加えてSonosなどが立て続けにスマートスピーカーに関連するイベントを開催し、この分野への注目度が高まっている。

急拡大を見せるこの分野におけるプロダクトの全体を見渡すのも非常に難しい。プロダクトの選択は、採用しているアシスタントを選ぶことからはじまるだろう。利用しているスマートフォンの種類や、どうしても必要な機能などから絞り込んでいくことになるわけだ。そして、いずれのどのアシスタントを選ぶにしても、メリット・デメリットの双方が存在するだろう。Amazonには先行者メリットがありそうだし、Appleは、iPhoneとの連携が魅了だ。そして、その両者の対抗馬を考えれば、まっさきにGoogleの名があがるだろう。もちろんMicrosoftという選択肢もある。PCをもっている人の多くはMicrosoft製のOSを走らせているからだ。

SonyやSonos、ないしJBLなどのようなサードパーティー(他社アシスタントを採用するプロダクト)製品も増えてきており、ハードウェア的な違いも気になるようになってきた。さらに、50ドル程度のものから300ドル程度のものまでと、価格の差も大きい。高音質をうたうものもあれば、スクリーン内蔵の魅力を訴えるものもある。さらに複数のアシスタントに対応するものまでもある。

以下に、宣伝文句を排してデータのみを記した比較表を掲載しておくことにする。

[Infogram version]

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(翻訳:Maeda, H