現在、アップルはポッドキャストのプラットフォームを使って「Apple Keynotes」、「Apple Quarterly Earnings Call」(四半期ごとの収支報告)、「Events at the Apple Store」と自社のニュースを配信している。「Events at the Apple Store」はコンシューマー向けだが、今回リリースされたものとはジャンルがまったく異なる。これは時として有名セレブが登場するなどApple Storeのイベントに関するポッドキャストだが、大きな目的は顧客をApple Storeに呼び込むことと、アップルのデバイスとソフトウェアがアート、音楽、写真、映画の創作に使われていると示すことだ。
2019年2月にはApple Musicチームがポッドキャストで「GRAMMYs Celebration on Beats 1」として初のライブストリーミングを試みた。
シリーズのリリース時には7本のエピソードが公開された。アルバム「Chromatica」のリリースに先立って録音されたレディー・ガガの新しいインタビュー、ロックバンド「Paramore」のヘイリー・ウィリアムスが初のソロアルバムリリースにあたって受けたインタビュー、アルバム「Changes」のリリースに関するジャスティン・ビーバーのインタビュー、カニエ・ウェストの9枚目のソロプロジェクト「Jesus is King」のリリース直前に録音されたインタビューの前編と後編、Selena Gomez(セレーナ・ゴメス)の3枚目のアルバム「Rare」についてのインタビュー、そしてビリー・アイリッシュがデビューアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」を詳しく語るインタビューだ。
アップルがオリジナルのポッドキャストシリーズを立ち上げるのは、ここ数年、ライバルのSpotifyがポッドキャストにかなりの投資をしているのに続く動きだ。Spotifyは、ポッドキャストのツールを開発していたAnchorなどのスタートアップや、GimletやThe Ringerなどポッドキャストネットワークを買収し、2019年の買収金額は4億ドル(約435億6000万円)に達した。その結果、Spotifyは現在、数百ものオリジナル限定ポッドキャストをサブスクリプション利用者に提供している。2020年5月時点で最も人気のあるポッドキャストのひとつは「The Joe Rogan Experience」だ。
そのプレイヤーの1つがTencent Music Entertainment(TME、テンセント・ミュージック・エンターテイメント)だ。同社はTencent(テンセント)からのスピンオフ企業で、しばしば中国版Spotify(スポティファイ)と呼ばれることもあるが、実際には多くの面で異なっている。グループの主な事業ラインは、音楽ストリーミングを超えて、バーチャルカラオケ、ライブストリーミング、そして同社が最近力を入れ始めたオーディオコンテンツを網羅している。
もうひとつ、マイク用のウィンドスクリーンを買っておくことを強く勧める。上の写真でLyraにクリップで取り付けてあるのはEJT Upgraded Microphone Pop Filterだ。サイドに幅を調整できる万力タイプのグリップがあり、さまざまなマイクに取り付けることができる。10ドル(約1100円)以下の買い物だが安いウィンドスクリーンでも音質に大きな違いが出る。ポッドキャストを編集してみれば、不愉快な息継ぎ音や風音を除く手間が格段に減っていることに驚くはずだ。
Logitech(ロジテック)が2018年7月にBlueを買収した理由は明らかだ。この南カリフォルニアのオーディオ会社は、2005年に最初のSnowballを発売して以来、USBマイクロフォンの代名詞となっていたBLUEという頭文字は「Baltic Latvian Universal Electronics」から来たものだ。