【抄訳】
Amazonプライム今年もまた、プライムデーでEcho DotやAlexaリモコン付きFire TV Stickのようなロスリーダー(採算度外視の目玉商品)に殺到した。Alexaスマートスピーカーの入門機であるEcho Dotは、3年連続でプライムデーのベストセラーになった。Fire TV Stickも昨年に続いて上位で、この製品はデビューした2016年以来、プライムデーにはグローバルでよく売れている。
Amazonはプライムデーの具体的な数字を挙げないが、Echo DotとFire TV Stickを合わせて、売り出し初日の月曜日には世界中の顧客に「数百万台売れた」と主張している。
昨年は、Fire TV Stickだけで「数百万」という言い方をしていた。
このリテイラーは米国時間7月16日、米国の買い物客は月曜日の売り出しで「数百万ドル」を節約した、と言っている。それはEcho DotとThe Fire TV Stickの安売りだけを指すのではなく、そのほかの売上上位である、Instant Pot DUO Plus 60 6 QtやLifeStraw Personal Water Filter、Crest 3D White Professional Effects Whitening Stripsなども含んでいる。この中でInstant PotとLifeStrawフィルターは、昨年のプライムデーでもAmazon以外の製品で上位入りした2つだった。
売り込みメッセージの中では、いかにもeコマースのお客に受けそうな言葉が多く使われている。多いのは「Cyber」(13%の店が使用)、「Black Friday」を「Black Friday in July」(7月のBlack Friday)のように使うのも多い(後者は32%が使用)。しかし圧倒的に多いのはAmazonのもろコピーで、「Prime」は38%の店が消費者へのメッセージで使っている。
「Prime」の変形を使う巧妙な手口もある。たとえば手芸材料店のJoann Fabricsは「Primo Days」を使っている。化粧品のULTAは「Primer Days」には50%の値引きと言っている。そして家具インテリアのWest Elmは「Reasons to Love West Elm, (Primarily) Today」(今日があるからWest Elmが好き)だとさ。
「主にイスラム教徒で、東アフリカからの移民であるそうした労働者は、怪我を少なくするための人間らしい労働環境や、臨時雇用ではなくフルタイム雇用、昇進に関する平等な機会を求めている」とクライメートジャスティスを代弁しているAmazon従業員のグループは数日前にMediumに書いた。「こうしたFC労働者は我々Amazon Employees for Climate Justice(AECJ)にサポートを求めている」。
サンフランシスコでは、Bay Resistancneのオーガナイザー、San Francisco Rising、そしてJobs with Justiceが移民税関捜査局(ICE)とのつながりを断つよう求めて市内にあるAmazonのオフィスの外で抗議した。グループはまた、顔認証テクノロジーRekognitionの法執行機関やICEへの提供をやめるよう求めた。この目的は、米国中で摘発を行なっているICEとのつながりを断つことをAmazonに求めた27万人の署名が入った請願書を届けることにある。一部の人は抗議のために集まったが、Amazonがオフィスに入れさせなかったために請願書を届けることができなかった、と主催者は語った。
Amazon労働者との連帯を示すために、一部の活動家は大衆にAmazonボイコットを呼びかけている。これには、Amazon.com、Amazon Prime Video、Whole Foods、Kindle、Audible、Book Depository、Twitch、IMDb、AWS、GoodreadsそしてComixologyが含まれる。
Adobe(アドビ)のアナリティクス部門からの報告によると、米国時間7月15日から始まるAmazonの大売り出し「Prime Day 2019」(Amazonプライムデー)は、米国のeコマース市場にまた大きなインパクトを与えることになりそうだ。その予想によると、米国のオンライン売上の計10億ドルあまりを占める上位リテーラー各社の売上は、Amazonプライムデーの間に昨年の60%に対して79%増加する。そしてAmazonプライムデーにより、米国のeコマースの売上が20億ドル(約2160億円)を超える。ホリデーシーズンを除けば、2018年のレイバー・デー(労働者の日)と2019年の戦没将兵追悼記念日と並ぶ三度目になる。
Adobe Digital Insights(ADI)の主席アナリストであるTaylor Schreiner(テイラー・シュライナー)氏はこう語る。「Amazonプライムデーが人工的なホリデーになるため、Amazonのコンペティターである他の大型eコマースも余禄に与ると考えられる。結局のところ彼らは、Amazonプライムデーに売上が伸びるという経験をすでに5年近く味わっているのだ」。
Amazonnの各種第2世代Fireテレビ、Fire TV Stick、Fire TV Stick 4K、Fire TV Cube、Fire TV Stick Basic Editionに加えてサードパーティーのメーカーがFire TV機能を内蔵したスマートテレビが全世界9で正式にYouTubeアプリのサポートを開始する。AmazonはYouTubeをサポートするハードウェアをさらに拡大する計画だ。YouTube TV、YouTube Kidsも近くAmazon Fire TVでサポートされる。
「たとえば、顧客がAmazon Music Unlimitedを購読しているとき、Amazon Freshで注文するとき、UberやLyftに配車を依頼するとき、Dominoにピザを注文するとき、プレミアムなデジタルコンテンツをスキルで購入するときなど、Alexaにリクエストする多くのタイプでは、Amazonそして(または)当てはまるスキルのデベロッパーは明らかに取引の記録を保有しなければならない」。
米国控訴裁がこのほど、アマゾン(Amazon)にとって痛い判決を下した。この巨大リテイラーは、サードパーティが売った商品についても責任があることになった。今週、フィラデルフィアにある第3巡回区控訴裁判所(United States Court of Appeals for the Third Circuit、12の巡回区に設置されている控訴裁判所の1つ)は、Amazonに有利だった下級審の判決を覆した。
レストラン経営者に向けた宣伝文句は、CloudKitchensは間接費を減らして売り上げを伸ばす、というものだ。しかし同社は、テナントに関するあらゆる種類のデータや顧客の好みなどを、知らぬ間に蓄積している。将来いろいろな形でCloudKitchensの役に立つと思われる情報だ。この業界にAmazonが参入を望んでいたとしても不思議ではない。また、少なくとも中国の強力な競合相手のひとつ(熊猫星厨)が今年の初めにTiger Global Management主導による5000万ドル(約54億円)の投資を受けたことも、驚くにはあたらない。
このコンサートにはいくつかの目的がある。プライムデーの認知度を上げ、プライム会員だけの特典にすることに加え、Amazon Music Unlimitedの加速も狙っている。現在、プライム会員がAmazon Music Unlimitedに新規登録する場合、4カ月99円で利用できる。プライム会員はPrime Musicで200万曲にアクセスできるが、Amazon Music Unlimitedに加入すれば広告なしで5000万曲を楽しめる。
Echo Show 5は完全なるナイトスタンド用としてデザインされていない。実際、このプロダクトはビデオの再生やカメラの搭載など、Lenovoのデバイスにはないいくつかの機能を搭載している(どちらの要素も結局は寝室をごたまぜにするようなものかもしれないが)。Show 5がどういう位置付けになるか、特にAmazonがSpotも展開している時、明確にするのは難しい。
Smart Clockが秀でているのはナイトテーブルのためにデザインされた機能だ。新しいShowにも「Alexa, start my day」といったルーティンを含め、そうした機能は少しある。この文言のあとに、天気や交通情報、カスタマイズされたニュースセレクションなどさまざまな情報が続く。これはベッドから出るように促す素敵なブレンドだ(ニュースは頭からシーツを被りたくなる連鎖反応を引き起こすかもしれないが)。Showにないのは、ゆるやかに覚醒を促す目覚まし機能と、スヌーズ機能、寝ている間にスマホを充電するためのUSBポートだ。
Show 5とSmart Clockのどちらを選ぶかは、どのスマートアシスタントを好むかによる。私の考えでは、Googleのアシスタントが勝るが、どちらもほとんどのタスクをほぼ同じレベルでこなす。そこには、中級のスピーカーを使ったスタンダードのマルチメディアの提供やスマートホーム機能が含まれる。後者については、GoogleがNest Hubでいかに引き続き磨きをかけるか興味深いところだ。
North American Chapter of the Association for Computational Linguisticsに提出された論文によると、アマゾンのAlexa Alの上級応用サイエンスマネージャー、Young-Bum Kim氏のチームは、テストに使用した米国、英語、インド、カナダの4種類の英語について、正確さがそれぞれ18%、43%、115%、57%向上する新しいシステムを設計したという。