予備バッテリーとしても動作する、ビデオスタビライザーのSMOVE

rwxbr1i3kzyzpdeaju72

無人飛行機用のジンバルを製作したメーカーと、優れたデザイナーが一緒にビールでも飲んでみると、面白いものが生まれることがある。今回生まれでたのはSMOVEだ。これはスマートフォンでビデオ撮影を行う際に、ブレを抑える機材(steadycam)だ。iOSとAndroidの双方に対応している。動きまわりながらもブレのない画像を撮影することができ、またカメラに写った顔を追跡したり、さらには自動でシームレスなパノラマ写真を撮影したりすることもできる。

SMOVEの開発に携わったのは、デザインエキスパートと、無人飛行機エンジニアだ。これまでにも飛行機用にジンバルおよびセルフレベリング(self-leveling)システムの開発を行った経験をもつ。

SMOVEはIndiegogoキャンペーン中で、価格は129ドルとなっている。キャンペーン成功時の出荷予定は12月となっている。

このSMOVEを使えば、撮影中のカメラを常に水平に保つことができるようになる。上のビデオでおわかりのように、カメラを安定させたままで軸を自在に動かすことができる。さらに「Auto Face Follow」(自動顔追跡)機能を搭載しており、画面に写った顔を認識して追跡することもできる。さらに予備バッテリーとしても機能するようになっており、撮影しながら充電するようなことも可能だ。

「以前は飛行機用の高性能ジンバルを製作しました。また手でもって使うためのスマートジンバルの製作も行いました」と、代表者であるMatt Sandyは言っている。「そうした経験を踏まえ、これまで以上にスマートで、そしてインテリジェントな、消費者向けジンバルを作りたいと思うようになったのです」。

一般利用者向けのジンバルは既に存在してはいる。しかしこれほどまでに安価でユニークなものは存在しなかったように思う。安定したビデオを撮りたい人に役立つことは間違いない。撮影したビデオの魅力がさらに高まることだろう。ビデオ関連の経験も豊富で、以前にはボディ装着型のParashootをTechCrunch上で紹介もした。この際にもユニークなブレ防止機能を採用していたのだった。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Xiaomiのアメリカ進出(10月)の初製品はスマートフォンでなく100ドル未満のAndroidセットトップボックス

unspecified1

中国のスマートフォンメーカーXiaomiのアメリカ市場進出は、かなり前から期待されていた。でも、待つのはもう終わりのようだ。本誌が得た情報によると、Xiaomiは同社の主力製品の一つであるAndroidセットトップボックスを、早ければ来月、アメリカで発売する。

そのMi Boxと呼ばれる製品は、5月のGoogle I/Oで発表とデモが行われたが、その後同社は、発売時期等に関して沈黙を守ってきた。しかしXiaomiの内部情報筋によると、“2016年Q4の早期”には、アメリカといくつかの選ばれた市場で一般消費者向けに発売される。具体的には、10月だ。

価格もこれまで秘されていたが、どうやら100ドル未満らしい。

Xiaomiは、コメントを拒否した。

その製品はApple TVによく似ているが、Androidで動く。最高性能は60fpsの4K、オーディオはDolby Digital Plusをサポートしている。さらにHDMI 2.0aに対応、ARMのクァッドコアプロセッサー、Mali 450 GPU、RAM 2GB、ストレージ8GBを誇る。Androidのゲームをテレビでプレイするための、コントローラーもある。

ちょっと前まではXiaomi == スマートフォンだった同社も、今ではラップトップ, ドローン, 空気清浄機, スクーター, それにスマート炊飯器もあり、と手を広げている。今回は、そんな同社の米市場進出の本気を示す、お買い得製品と言えるだろう。

Mi Boxはもちろんスマートフォンではないが、Xiaomiのアメリカ進出が中途半端でないことを示している。スマートフォンは、すでに世界の10か国で売っている。本国である中国からスタートし、アジアを横断、インド、香港、シンガポール、インドネシアには支社も置いている。昨年の夏には、スマートフォンでブラジルにも進出した

その間ずっと同社は、アメリカを避けてきた。それは特許権の問題、という説もあったが、その後Microsoftとの契約などによりそれらの問題を解決し、アメリカ進出は間近か、と思われた。しかし、中国での競争が厳しいことを忘れてはならない。現に最近ではHuaweiが長年のトップメーカーXiaomiを売上で追い越し、インドなどそのほかの重要市場でもXiaomは劣勢に立たされようとしている。

Xiaomiの国際部門のトップで同社Android技術のリーダーだったHugo Barraが最近Bloomberg誌に、スマートフォンでもアメリカに進出する準備を進めているが、それはそんなに早くない、と述べている。Mi Boxは、Xiaomiにとって興味深い試金石だ。これでアメリカの消費者たちの心に知名度とブランドイメージを築くことができたら、大成功と言える。同社の唯一のそのほかの取り組みとしては、1年あまり前からの、アメリカとヨーロッパにおけるスマートフォンアクセサリーのネット販売がある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Crowdsourceはユーザーが無償でグーグルサービスの向上に貢献できる新アプリ

crowdsource

Crowdsourceという名の新しいアプリがグーグルプレイにひっそり登場した。ユーザーはこのアプリを使って、グーグルのサービスの質を向上させるためのちょっとした仕事をするが、それは地図や翻訳、画像中の文字を起こす作業などだ。驚いたことには、このアプリにはユーザーの仕事に対するちょっとした報酬・対価といったものが全くない。しかしながらこのことは、このアプリが、例えばアマゾンのMechanical Turkなどの、仕事をクラウドソーシングする為の既存のプラットフォームの脅威とはならないことを意味する。

また、このアプリの主眼はグーグルが自社のサービスを向上することにあり、Mechanical Turkのように第三者からの依頼に応える訳ではない。

この新しいアプリを最初に見つけたのはAndroid Policeというブログだ。グーグルはTechCrunchの質問に答え、これがテスト用プロジェクトで今朝公開になったものだということを確認した。

Crowdsourceはユーザーが翻訳のリクエストに取り組む前に、どの言語が流暢かを聞いてくる。それ以外にも、アプリではいくつもの大きなボタンがフィーチャーされ、それを選ぶことでどういった作業をしたいか選ぶことができる。それらは、画像から文字を起こしたり、手書き文字を認識したり、翻訳作業やすでに翻訳された文章をチェックしたり、地図の翻訳のチェックをしたりといった、ちょっとした作業だ。

  1. unnamed-20.png

  2. unnamed-21.png

  3. unnamed-22.png

  4. unnamed-23.png

  5. unnamed-24.png

  6. unnamed-25.png

  7. unnamed-26.png

グーグルが実際にアプリを使って貢献してくれるユーザーに対して、その背中を押してくれるようなオファーのないアプリをローンチするというのはいささか奇妙な感じがする。結局のところ、同社はこの様なサービスモデルに関してはGoogle Opinion Awardsを通じて熟知しており、Google Opinion Awardsではアンケートに答えるとグーグルプレイのクレジットを貰うことができた。

しかしながら、グーグルによると、人々がCrowdsourceを使ってこのプロジェクトに貢献するのは、そのことでインターネットが自分たちのコミュニティーにとってより良い場所になったと実感できるからだ、という(それはどうだろうねえ、グーグルさん、インターネットに会ったことある?ワンちゃんが日向ぼっこしているような場所ばかりじゃないんだよ)。

なぜ人々はこのような、無報酬のアプリを使うのかという質問に対して、グーグルのスポークスマンは以下の様に答えた。「このアプリを使う人の中には、まだ多くの言語でTranslateやImage Recognitionなどのツールがうまく機能していないことが動機になっている人もいるでしょうね」

Crowdsourceのタスクは5〜10秒以下で出来るものばかりで、その中には普段ウェブサイトで、自分がボットではないことを証明するためによくやらされるような、ひどいものも含まれている。例えば、ぼやけた写真が何と読めるかといった感じのものだ。

Android Policeによるとユーザーが画像から翻訳するタスクのほとんどは道路標識で、手書き文字のサンプルはニワトリが爪で引っ掻いたような読みにくい文字だ。確かに、楽しそうだね。。

もちろんグーグルはこれまでも多くのプロジェクトでクラウドソーシングを行った。かつて、例えば2006年には、グーグルはGoogle Image Labelerというゲームをローンチし、ユーザーは画像のタグ付けを行った。実際の所、そのプロジェクトはcrowdscource.google.comで今でも存在する。

同社によるとこのアプリは最終形ではなく、現在インセンティブの導入も考えているらしい。

Crowdsourceはグーグルプレイで無料でダウンロードできる。iOS版はない(多分グーグルの方がよく知っているからだろう)。
[原文へ]

(翻訳:Tsubouchi)

一挙に5000万ダウンロードに達した大人気のアートフィルターアプリPrismaにオフラインモードが登場

img_2603

アートフィルターアプリで一大センセーションを巻き起こしたPrismaは、この夏の2か月でそのiOSAndroidアプリのダウンロードが、無から驚異の5500万あまりへと急拡大した。そしてこのたびPrismaに、オフラインモードが誕生し、サーバーに接続しなくてもほんの数秒で、あなたのスナップ写真をムンクの絵みたいに変えてしまえることになった。

本誌TechCrunchがPrismaのローンチを記事にした6月に、CEOで協同ファウンダーのAlexey Moiseenkovは、ニューラルネットワークを使ってスマートフォンの写真を美術的フィルタを通した画像に変えている、と説明した。その多種類のフィルタを備えたニューラルネットワークは、サーバーの上で動いている。

しかし今回は、一定数のフィルターを選ぶことによって、そのたいへんな処理をユーザーのスマートフォンでできることになった。数百万のユーザーへとスケールするための方法としては、これもありだろう。

Moiseenkovによると、今デバイス上にあるのは16のフィルタだ。もちろんそれは、ユーザーのiPhoneの上でニューラルネットワークが動かしているのだ。

あなたの予想通り、数百万のユーザーで混みあうクラウド上よりも、オフラインの方が速い可能性がある。もちろんスピードは、スマートフォンのハードウェアの性能にもよる(私のはiPhone 6sだ)。

Moiseenkovによれば、まあまあなのはiPhone 5s以上、それより遅い機種ならサーバーにアクセスした方が速い。ここらが、このオフラインモードの限界だ。

彼が美術的な処理のアルゴリズムをモバイル上で提供したいと考えたとき、そのアルゴリズムはネット上では非常に遅かった。そして処理を最適化した結果、インターネットに接続したスマートフォンの上で、Instagram世代の連中に、インスタントに満足感を与えられるまでになった。

スマートフォン向けの最適化は今でも続けられていて、近いうちに、iPhone 5s以上の機種ならすべての処理をデバイス上でできるようになる、と彼は語る。

オフライン機能がAndroid機に来るのは、たぶん2週間後、だそうだ。

そのほかにPrismaのチームは、ビデオのフィルタリングに取り組んでいる。Moiseenkovによると、それは今月内の立ち上げもありえ、という。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、消すのが困難なポップアップ広告を表示するサイトを制裁へ

2016-08-23_0952

今日(米国時間8/23)Googleは、モバイル検索結果に関連する大きな変更を2件実施したことを発表した。おそらくすぐに気付くのは、モバイル検索結果ページで〈モバイルで読みやすいページ〉を目立たせていた “Mobile-Friendly” ラベルがなくなったことだろう。

しかし長期的には、もう一つの変更の方が影響は大きいだろう。2017年1月10日以降Googleは、ユーザーがページを開いた時に煩わしいインタースティシャル(全画面ポップアップ)広告を表示するモバイルページに制裁を課し、検索結果の順位を下げる。

なぜGoogleはMobile-Friendlyラベルを外すのか? Google自身のデータによると、今やモバイル検索結果に表示されるページの85%がMobile-Friendlyだ。このため、検索結果画面が乱雑になるのを避けるために表示をやめるが、今後もランキングの指標としては使用する。

煩しいインタースティシャル広告 ― 全画面を占有する煩しい広告や告知のことで、消去するためのボタンは限りなく小さく、新車を買うつもりなどなくともうっかり広告をクリックしてしまうよう仕組まれている ― に対するペナルティーは、悪徳マーケターを嘆かせるだろうが、ユーザーにとっては遅すぎるくらいだ。

なお、Googleはインタースティシャルを使う全サイトに罰を与えるのではない ― コンテンツをアクセスしにくくしている物だけだ。つまり、ページを訪れた時や見ている途中にメインのコンテンツを隠すポップアップや、メインコンテンツを見るために消去しなくてはならない単独のインタースティシャル広告、あるいは見出しのように見えるインタースティシャルを表示するページが対象だ。中でも最後のは特に煩わしく、広告がメインコンテンツを押し下げ、ほとんどがうっかりクリックしてしまうように仕向けられている。

ログイン画面で法的義務に従って表示されるインタースティシャルは対象外であり、Googleのランキングを下げることはない。

Googleがインタースティシャルをランキング指標に使うのはこれが初めてではない。アプリのインストール広告に使っているサイトには、既に制裁を加えている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがAndroid、Nougatを正式公開―画面分割、通知、履歴ボタンでアプリ呼び出しなど改良点多数

Various types of nougat strawberry and pistachio,Typical dessert of Italian cuisine, handmade and for sale in the days of celebration (Christmas, New Year, Carnival, Easter, etc.) in markets and shops of all cities. Here is Venice

GoogleがAndroid 7.0の公開ベータ版今年3月に公開したのは驚きだった。Androidは毎年アップデートを行っていたが、このベータ版(Nougat〔ヌガー〕と命名)の公開は時期が非常に早かったし、無線を利用した over-the-airのアップデートが可能だった。

さて半年後の今日(米国時間8/22)、Nougatからベータ版が外れ、 Googleの独自のNexusデバイス(Nexus 6、Nexus 5X、Nexus 6P、Nexus 9、Nexus Player)、Pixel Cタブレット、General Mobile 4Gで正式に利用できるようになった。

もし上記デバイスのいずれかを持っているなら(Nougatベータ版をすでにインストールしている場合でも)、アップデートのプロンプトが近々表示されるはずだ。Android Nougatをプレインストールした最初のスマートフォンはLG V2にはるはずで、9月上旬にも発表される。

ただし今回のNougatのアップデートにはある程度の時間が必要らしい。Googleの広報担当者に取材したところでは上記のサポートされたデバイスのすべてにアップデートが行き渡るのに数週間かかるだろうということだった。

私はここ数ヶ月Nexus 6PとPixel Cの両方でNougatのベータ版を使ってきた。Googleによれば新OSのメジャー・アップデートは250箇所に及ぶということだが、デバイスをアップデートしたときにユーザーが気づくのはそのうち数カ所だろうと思う。

bundles

いちばん目立つのは通知システムの変更だ。見た目としてGoogleのマテリアル・デザインのガイドラインに忠実なものになっているし、さらに重要な点として機能が大幅にアップデートされている。ユーザーはメールを通知内からアーカイブしたり、メッセージに直接返信したりできる。Nougatは同一デバイスの通知のバンドル機能も利用できる。

またクイック設定(Quick Settings) パネルの動作も大幅に変わった。デベロッパーモードを使わずにアイテムの表示順を変えることができる。画面の上部からスワイプでパネルを少し引き下ろすと5個の機能が利用できるクイック設定が表示される。さらにいっぱいに引き下ろすとすべてのオプションが表示される。

もうひとつの非常に便利な(ただしユーザーが予備知識なしに発見するのは難しい)アップデートは最後に使った2つのアプリを切り替えられる機能だ。画面下部右側に表示される四角いボタン(現在は過去に使用したアプリが一覧表示される)をダブルタップすればよい。これまでのところ四角いボタンをダブルタップして直前のアプリを呼び出すという操作は私が一番頻繁に使うNougatの新機能だ。

Nougatでは画面を分割して2つのアプリを並べて表示することができる。Samsungその他のメーカーはすでに画面分割機能を取り入れているが、今回はメーカーのスキンではなく、Android OSそのものの機能となった。

正直なところ、スマートフォンの狭い画面ではこれはさほど有効な機能には思えない。しかしPixel Cタブレットでは別世界になる。 高精細度の画面と使いやすいキーボードを備えたタブレットでは画面分割機能はGoogleドキュメントやMicrosoft Officeのようなツールの生産性を飛躍的にアップする。画面分割のサポートがないとPixel Cは単に大きなスマートフォンで、Androidが常に作業の足を引っ張っていると感じられた。しかしNougatでこの問題は解決されている。Pixel Cでの作業は楽しいというのに近くなった。なにより良いのはほとんどあらゆるアプリが手を加えることなく画面分割に対応することだ。デベロッパーがアプリを書き換える必要はまったくない。

2016-08-22_0759

Android Nougatには多数の改良点があるが、多くはユーザーが普段は直接操作しないような部分にだ。しかしユーザー体験を全体としてアップするのに役立っている。

Nougatでは消費電力についても改良が行われている。Marshmallowではスリープ中の電力消費を押さえるDozeモードが実装された。Nougatでは外出時にデバイスをしばらく使わないでいるとユーザーが何も設定しなくてもDozeモードがオンになる。私自身はNexus 6Pでは画期的なバッテリー駆動時間の延長は感じていないが、これはいつもスマートフォンを使っているせいかもしれない。

doze-diagram-2

データ契約などの関係で通信量に注意を払っているユーザーには朗報だ。Nougatのデータセーバー(Data Saver)モードはバックグラウンドでのアプリのデータ通信を抑制する。通知領域へのプッシュ表示は可能だが、バックグラウンドで大きなファイルをダウンロードすることは禁止される(ユーザーはホワイトリストにアプリを登録してこの制限を外すことが可能)。

Googleはブートや暗号化の速度も改良されたとしている。またOSのアップデートも速くなる。従来はアップデート・ファイルをダウンロード、インストールしてから個々のアプリを新しいOSに適合するよう最適化していた。これにはだいたい15分前後かかる。Android Nougatではインストールをバックグラウンドで実行してしまうので、ユーザーは都合のよいタイミングでデバイスを再起動するだけでよい。再起動されたときにはOS、アプリともアップデート後の状態となっている。

daydream

ゲーマーであれば、Googleが新しいVulkan規格を採用したことにより、新しいゲームの体験が改善されたことに気づくかもしれない。

NougatはまたDaydreamと呼ばれる拡張現実〔VR〕モードをサポートしている。この機能はVRアプリの表示をスムースにするということだが、Daydream対応のスマートフォンやヘッドセットが登場するのは年末近くになるようだ。

いつものことだが、Nexusのスマートフォン、タブレット、General Mobile 4Gを持っていない場合、手持ちのデバイスがNougatにアップデートされるのはかなり先になる可能性が高い。現在Android 6.0 MarshmallowがインストールされているのはAndroidの15%に過ぎない。いちばんシェアが大きいのはAndroid 4.4 KitKatで、30%弱の普及率だが、すでに3世代前のOSだ。Nougatが発表されてもAndroidのフラグメント化が一掃されるわけではないが、手に入るなら大いに価値のあるアップデートだ。

2016-08-21_1013

画像: PaoloBis/Getty Images

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

2016年第二四半期ではAndroidスマートフォンのマーケットシェアが86.2%に到達: Gartnerの調査より

00005-mts-18_43_11_19-still0011

スマートフォン市場の成長余地は依然として、消費者がフィーチャーフォンからアップグレードしている新興市場だ。

そしてその継続的な移行が、Androidのグローバルなマーケットシェアを押し上げている。Gartnerの最新の数字によると、2016Q2のそれは86.2%である。

しかしこのアナリスト企業によると、Androidは中級品以下のスマートフォンで新興市場の買い手をつかまえているだけではない。上級品のAndroidスマートフォンも、Q2には6.5%伸びている〔前年同期比〕。

Gartnerが言う上級品とは、主要なAndroid OEMの製品、たとえばSamsungのGalaxy S7などのことで、それらがこのプラットホームのハイエンドを押し上げている、としている。またHuawei、Oppoなど中国のOEMの、手頃な価格の高級品スマートフォンも、この上級品押上に寄与している。

Samsungはパフォーマンスを改善し、一時下げていたマーケットシェアが22.3%に戻している。これに次いでHuwaweiの8.9%、Oppoの5.4%が大きいが、Xiaomiは今四半期にシェアをやや下げている。

Q2T1

一方、他のプラットホームはAppleのiOSが14.6%から12.9へと2%近く下げ、またスマートフォンプラットホームとしてのMicrosoft Windowsはさらにひどい下げとなった。

Screen Shot 2016-08-18 at 1.13.15 PM

スマートフォンの総出荷台数は、これも前年同期比で4.3%伸び、2016Q2のグローバルな売上は3億4400万台となった。

この四半期にはフィーチャーフォンの売上は14%減となり、そのため携帯電話全体としての台数はやや減少している。

成熟市場は、日本以外のすべてでスマートフォンの需要の伸びは鈍化した。対して新興市場は、中米以外のすべての国地域でスマートフォンが成長した。スマートフォンの売上は新興市場では9.9%の増、成熟市場では4.9%の減となっている。

スマートフォンメーカーの上位5社は、5社全体としてはこの四半期にシェアを伸ばした。前年同期51.5%に対し、今期54%である。とくに大きく伸びたのが、Oppo, Samsung, Huaweiの3社だ。〔AppleとXiaomiは下降。〕

Appleのスマートフォンのマーケットシェアは、前年同期比で7.7%下がった。とくに、中華圏とアジア太平洋の成熟市場では、iPhoneの売上が26%下降した。〔訳注: このパラグラフで言われている数値は、少なくともこのページ上に見られる表とは異なる。〕

逆に、今四半期でiPhoneの成績が良かったのは、ユーラシアとサハラ以南のアフリカ、そして東ヨーロッパだ。これらの市場では前年同期比で台数が95%増加した。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Classroomがアップデートされ教師と親+教師と児童生徒のコミュニケーションが充実

Elevated view of students sitting and learning in computer room

Google Classroomは、Google Apps for Educationの利用窓口として、クラスとコンテンツを管理するためのさまざまなツールを提供している。そろそろ新学期を控えたこの時期には、毎年のようにアップデートが行われるが、今年のアップデートは今日発表された(米国時間8/17)。

Classroomは元々、教師と児童生徒のためのツールだったが、今度のバージョンは親や保護者も利用する。親は子どもの勉強ぶりの報告を自動的に受け取るので、自分の子のクラスにおける近況が分かる。過干渉な親はこの機能を喜ぶかもしれないが、子どもはどうだろう? この機能はオプションなので、教師はオプトインした親にのみ、毎週メールを送る。

EDU_GuardianNotification_A16 (1)

モバイルアプリは今回のアップデートにより、教師と児童生徒がクラス以外の場所で、コラボレーションしながらドキュメントに注記を書ける。たとえば宿題の数学(算数)の問題が難しいと感じた子は、式や図形を描きながら教師に教わることができるだろう。一方教師は、この注記機能を利用して、宿題の出来栄えについて個人別にコメントを述べられる。優良可などの採点もできる。この注釈機能には、ドキュメントの一部をハイライト(強調表示)する機能もある。

教師のための機能は、それほど大きな変化はないが、Google Formsで作る問題に画像を加えられるようになった。また、クラスのさまざまな活動や行事を管理する機能も、より便利になった。

Googleの次世代型メールツールであるInboxが、Google for Educationのユーザーにも提供される。また教室で児童生徒が仮想現実(Virtual Reality, VR)を体験できるExpeditionsは、探検旅行(expeditions)の数が大幅に増えた。今や子どもたちは、Expeditionsで世界の200あまりの極地や秘境を仮想探検できるのだ。

MobileAnnotations-blog (3) (1)

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

LGの新型旗艦機V20は、Android Nougatを搭載した世界初のスマートフォン製品となる

cmnfw_qucaan0n4

明日(米国時間8/2)はSamsungがそのビッグなイベントUnpackedでスマートフォンの話題を独占しそうだけど、でもLGも独自の重要な発表で8月の好スタートを切る気だ。同社はモバイルデバイスで長らく苦戦していたが、今度のV20では、そんな自分に活を入れたいらしい。この新しい同社旗艦機は、Android 7.0を搭載した初のハンドセットなのだ。

このデバイスについてLGは、わざと多くを発表していない。発売はQ3となっているが、同機はV10の公式の後継機だ。V10はAndroid Marshmallowを搭載したジャンボサイズのハンドセットで、その新奇な設計は好評だった。Androidのマルチタスク機能を生かすために、第二ディスプレイがあった。

そして今度のV20では、Nougatの新しい機能をすべて勢揃いさせるようだ。その中には、Vulkan対応のグラフィクス、生産性機能、Dozeによる電池寿命の改善、などがある。これらNougatの機能は、LGの発表というより、5月のGoogle I/Oで発表されたものだ。そのときは、当時の呼称Android Nの愛称の募集もあったね。

LGは、嬉々として記している。同社は2009年、Android 1.5 Cupcakeの時代から、Androidスマートフォンを作っているのだ。当時の機種LG GW620には、引き出しタイプのQWERTYキーボードがあった。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Androidのユーザーアカウントに不審なデバイスからのアクセスがあったらリアルタイムで通知が来る

screen-shot-2016-08-01-at-1-48-42-pm

Googleが今日(米国時間8/1)、Androidユーザーのための新しいセキュリティ機能を発表した。それは、そのユーザーのGoogleのアカウントに新しいデバイスが加わったら、今使っているAndroidデバイスに通知が来るのだ。その通知は、“Did you just sign in?”(今サインインされましたか?)、と尋ねる。そしてそれが不審な行為であれば、ユーザーはただちに対応できる。

まず、通知の画面にある“Review Account Activity”(アカウントの活動を調べる)をタップすると、最近そのアカウントで使われたデバイスの一覧が出る。そこには、使われたデバイスの種類、日時、位置、IPアドレス、そしてサインインに使われたブラウザーも表示される。

そして、そのアクセスが確かに自分のものなら、[YES, THAT WAS ME](はい、それは私でした)をタップし、誰かがパスワードを盗んでアクセスしたのなら、[NO, SECURE ACCOUNT](違います、アカウントを守ってください)をタップする。

image02

デバイスの通知は、昨年からメールで行われている。しかしGoogleによれば、今回のようにデバイス本体のプッシュ通知を使った方が、ユーザーのアクションに結びつきやすい。実際に、メールのときよりも4倍多くのユーザーが情報を見ているそうだ。しかも通知はリアルタイムで送られるから、ユーザーは自分のアカウントを悪用される前にただちに対応できる。

Googleは今日、そのほかのセキュリティ機能として、二段階認証とシングルサインオンを導入した。でも、デバイスの通知は、これまでなかった機能だ。Appleには何年も前からこれと同じようなデバイス通知機能があり、不審なサインインや、最近かなり長くサインインしてない場合は、メールまたはプッシュ通知で知らせる。

この機能の全Androidユーザーへの展開には、二週間かかるそうだ。

〔訳注: まだ日本語化されていないので、訳文中の日本語メッセージは正規のものではありません。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleのAndroidフォーンにスパム(迷惑電話)検出&ブロック機能が加わる

07-25_android_spamcall

知らない番号から電話がかかってきて、不愉快なセールストークを長々と聞かされる。それは、その日最悪の不運だ。しかしそんな不愉快な事件も、今度Googleが導入したAndroidアプリを使ってスパム電話を事前に検出すれば、減るかもしれない。

Androidのスマホアプリは、2013年のAndroid KitKatに発信者番号通知サービス(caller ID)が加わってから、大幅に良くなった。そして今回は、スパム認識がぐんと便利になったのだ。ただし最初は、NexusとAndroid Oneのデバイスだけだ。

スパム検出アプリを作っているTruecallerは、電話をかけることをよりスマート(お利口)にするためのアプリをいろいろ作っているヨーロッパのスタートアップだ。製品はとくに、インドや途上国で人気がある。Truecallerが提供する、入呼に対するcaller IDは、ユーザーからクラウドソーシングされた番号の目録を利用している。Googleによると、今回の新しい機能により、スパム番号を認識するだけでなく、それをブロックしたり、報告してりできる。報告機能があるとユーザーの貢献で、怪しい番号の候補(目録)がどんどん増えはずだが、Android用のアプリではそんなクラウドソーシングな機能がない。でも、Androidフォーンのユーザーにとっては、これまでそんな機能がまったくなかっただけに、けっこうありがたいだろう。

Appleも今度のiOS 10では、スパム起呼を同定できるようになる。このアプリはすでに、ベータにもあるから、デベロッパーアカウントの人は使える。一般供用は、脱ベータからだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google、機械学習を利用した「ふきだしズーム」を公開―Play Booksのコミックが読みやすくなった

2016-07-22-bubble-zoom

たいていの人はまだ紙の印刷物でコミックを読んでいる。しかし『ジャスティス・リーグ』を読むのにスマートフォンやタブレットを使う読者も増えている。

昨年GoogleはAndroidのPlay Booksストアのコミックの表示をアップデートしてストーリーを追いやすくした。今日(米国時間7/21)、Googleはコミックのユーザー体験をさらに改良した。今回のアップデートはセリフのふきだしの表示を拡大して小さな画面での可読性を高めるというものだ。

GoogleのPlay Booksのプロダクト責任者、Greg Hartrellは私の取材に対して「われわれは前回のアップデートに対してユーザーから寄せられた意見を詳しく調べた。コミックの読者は新しいユーザー体験を歓迎していたが、スマートフォンの小さい画面ではふきだしのセリフが依然として読みにくいという不満が強かった。そこでGoogleではコミックの視覚的体験を損なわずに吹き出しを読みやすくするテクノロジーを開発することにした」と述べた。

BZ_Justice_League_DC_2016-07

Google PlayチームはGoogleグループ内の機械学習専門家の助けを借りてBubble Zoomを開発した。これはコミックのページを解析し、コマとふきだしの枠線を認識するアルゴリズムだ。この「ふきだしズーム」では、ピンチ&ズームのような煩わしい手間をかけず、簡単にふきだしを拡大表示させることができる(ピンチで拡大した場合、どのコマを見ているのか分からなくなってしまうのが苛立たしかった)。ふきだしを認識できるというのは非常に高度な機械学習で、コミックへの応用としてこれまででベストだろう。

拡大するには画面右側をタップするか音量ボタンを押せばよい〔Play Booksでは画面中央をタップすると「ふきだしズームをオフにできる」という注意が表示される〕。

現在のところ「ふきだしズーム」が有効なのはMarvelとDCのコミックのコレクションだけだ(合計2800冊がGoogleのストアに登録されている。現在このコードを入力すると50%の割引が適用されるSDCC2016〔日本からは利用できないもよう〕)。Hartrellによれば、チームはすでに数百万ページを機械学習させており、将来は他のコミックにもこの機能を拡大する予定だという。また新機能の拡大が比較的ゆっくり行われていることについて、「『われわれは問題を解決した。あらゆるスタイルのコミックを認識できるようになった!』と世界に向かって宣言したいからだ」と述べた。

「ふきだしズーム」は今のところAndroidでのみ利用できる。iOSに新機能が追加される日付は明らかにされていない。Hartrellによれば Googleは当面、Androidでの読書体験の向上に集中していくという。

〔日本版〕「ふきだしズーム」は日本のPlay Booksアプリでも有効になっている。画面右側をタップするとストーリーの順にふきだしが次々に拡大表示される。音量ボタンはダウンで順方向、アップで逆方向にズームの対象が移動する〔機種によって違いがあるかもしれない〕。Googleの機能であるためDCやMarvelのAndroidアプリではサポートされていない。

YbYqSQoJBBn3pHjW5YOtkwI_iJl1bq8XWg_vDlP8vOxYPPCYXg18CWnRW-AK91hrR70SNg=s2048

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Androidの共同創設者Rich MinerがGoogleの教育プロジェクトの舵取りをするためにGVを辞任

15618280082_5d83d9cf49_o

Androidの共同創設者Rich Minerが(Alphabet ではなく)Googleの中で教育プロジェクトを立ち上げるためにGV(以前は Google Ventures という名で知られていた)を辞任することが、本日GV側から発表された。Minerは謎めいた新しいEdTech(教育テクノロジー)プロジェクトの指揮を、大半がシリコンバレーにいる彼のチームに対してマサチューセッツ州ケンブリッジから行うことになる。

GVの担当者は、プロジェクトが収益事業なのか、または慈善活動の一部であるかどうかへの回答は差し控えた。

またMinerの新しいプロジェクトはGoogle内での独立したスタートアップのようなものだろうという先走った噂は正しくないものであると広報担当者は語った。現時点で、Minerへのインタビュー申込みは叶えられておらず、新しいプロジェクトに関する追加情報の提供も拒否されている。

この件に最初に触れたFortune誌のDan Primackによるインタビューによれば、Minerとの間で「ベビーシッター用途でも広告配信用途でもない、質の高い教育アプリやその他子供中心のインターネットサービス」はほとんど存在しないという話が出たそうだ。

それは、現在市場で人気のアプリケーションやサービスを提供する無数の教育テクノロジーや子供中心企業に対する不満のようなものであり、GVやGoogle.orgの手を借りてとまでは言わないが、ベンチャーもしくは慈善基金を立ち上げるような話だった。

GVのEdTech関連のビジネスポートフォリオに含まれているのは以下のものだ。
NoRedInk: 個性を活かした文章の書き方を子供達に教えるアプリ。
Wonder Workshop: 子供達と指導者たちがロボットやコーディングクラブをコミュニティ内で立ち上げることを助けるプラットフォーム。
Clever: 生徒たちが教室内でアプリにログインすることを助けたり、家庭で名前とパスワードの管理に長々とした時間を費やさなくても良いようにする学校向けの管理ツール。

GVは更にUdacityCreativeLiveといった大人向けの専門的な訓練を施すEdTech企業も支援している。

Google自身も既に大規模な教育事業を展開している。学校に対して大量のChromebookとタブレットを売っていて、これはスティーブ・ジョブスがかつてApple IIを使った戦略に倣ったものである。また、Google自身はGoogle for Educationのアプリケーションやコンテンツ、そして Android オペレーティングシステムを学校や教育者、そしてEdTech業界の開発者に普及させるべく大いに力を注いでいる。

Alphabet は売上報告の中で教育関連のセールスデータを開示していないが、Googleにとって巨大な市場であることに間違いはない。

Google for Educationのサイトによれば、 Google Appsの利用者数は現在5000万人。1000万人の教師と生徒がクラウドベースのGoogle Classroomをグループの形成、課題の配布、フィードバックの送信などのために使っているし、地域の教育者同士をつなぎ、お互いの学びを提供するGoogle Educator Groupsに属する教育者グループの数は世界で280に及んでいる。

いまやGoogleは、Apple、Microsoft、そしてBertelsmannのような伝統的な教育出版社たちと、大規模でグローバルな教育市場で競合している。スタートアップも同様だ ー EdSurgeの調査によれば、EdTech投資家たちは、2010年以来、K-12(幼稚園生から高校生まで)の市場に対するものだけでも23億ドルの資金を注ぎ込んでいる。

これまでのところGoogleは、教育テクノロジーを買収するよりも自身で構築することを選んできた。同じEdSurgeレポートでは、2010年から2015年の教育市場におけるM&AでGoogleが買い手として関わったものは1%未満であることが明らかになっている。

[原文へ]

(翻訳:Sako Hiroshi)

GoogleのNow on Tapがより賢く進化した

BlogSpot_gif_v1_garciarobert (1)Googleが昨年、Android Marshmallowについてアナウンスした際、もっとも注目を集めたのはNow on Tapの機能だったのではなかろうか。操作時点でスマートフォンないしタブレット画面に表示されている内容に関連するコンテンツを検索してくれる機能だ。

そのNow on Tapに、3つの新機能が加わってさらに便利になった。Now on Tapが「賢くなった」と言っても良いだろう。

実装された新機能のまずひとつ目は、どのアプリケーションを使っているときでも翻訳を可能にしたものだ。Chrome利用時には表示コンテンツを翻訳する機能がすでに搭載されていたが、他のネイティブアプリケーションでは使うことはできなかった。それが、Now on Tapにより「すべてのアプリケーション」に、翻訳機能を実装することとなったわけだ。翻訳したいコンテンツを表示している最中にNow on Tapを起動して、新たに表示されるようになった「translate this screen」を選べば良い。表示されている文章が、スマートフォンで利用している標準言語に翻訳されるのだ。Now on Tapの翻訳機能は、現在のところ英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、およびロシア語への翻訳に対応しているとのことだ。

BlogSpot_v2_garciarobert (1)さらに新機能のその2として、「Discover」というセクションが登場した。ここでは関連する話題やビデオなどを見ることができる。ちょっと使ってみたところでは、なかなか役立つ情報が表示されているように思う。

最後にに3つ目として、カメラを使いながらNow on Tapを利用できるようになった。バーコードないしQRコードをカメラでとらえながらNow on Tapを起動すると、バーコードを認識して関連情報を表示してくれるのだ。たとえば書籍のバーコードで試してみると、ただちに出版社および書籍の情報を表示してくれた。さらにチョコレートについているバーコードをうつしながらNow on Tapを起動してみると、商品名が表示された。残念ながら、ただちに当該プロダクトをオーダーするようなインタフェースは提供されていないようだ。ただし商品名がわかったのなら、そこからGoogle検索を行なってAmazonやメーカーのサイトにジャンプすれば事足りる話ではあるかもしれない。Googleによれば書籍やDVDなどなど、さまざまな製品で利用できる機能だとのことだ。

ところで今回のアップデートでも、Now on Tapが抱える最大の問題は放置され続けることとなった。すなわち「知らない人は気づかない」問題だ。Now on Tapの機能を知らない人は、ホームボタンの長押しなどしないかもしれない。Now on Tapに気づいてもらうのに、おおいに「偶然」に頼っている感じなのだ。Now on Tapが非常に便利であるだけに、知らない人にも気づいてもらえる仕組みを考えるべきだと思うのだがどうだろうか。

(訳注:訳者の所有する端末では、まだNow on Tapのアップデートは確認できていません)

原文へ

(翻訳:Maeda, H

次世代Androidは「ヌガー」―Google、Android NはNougatと発表

2016-07-01-android-nougat

次世代のAndroid OS、Android Nは今年の夏の後半にやって来る。GoogleはNはNougat〔ヌガー〕のNであることを公式に発表した。

提案者には気の毒ながらAndroid Nutellaは落選した。 その他さまざまなNで始まるスイーツの名前を提案していた人々はがっかりしているかもしれない。しかしものは考えようだ。これでヌガーはNougatというスペルだということが広く知られるようになるはず。

Googleは伝統的にアルファベット順にスイーツ、デザートの名前をAndroidの名称として使ってきた。Android 1.5は Cupcake〔カップケーキ〕、 1.6はDonut〔ドーナツ〕だった。その後、Eclair〔エクレア〕、 Froyo〔フロヨ=フローズンヨーグルト〕、Gingerbread〔ジンジャーブレッド〕、Honeycomb〔ハニコーム〕、今でも私が好きな Ice Cream Sandwich〔アイスクリームサンドイッチ〕、 Jelly Bean〔ジェリービーンズ〕、 KitKat〔キットカット〕、Lollipop〔ロリポップ〕、Marshmallow〔マシュマロ〕と続いた。今回Googleは、Nは何を表すかについて広くインターネットに聞くことにした。

新しい名前の発表はGoogleのAndroidチームの公式Twitterを通じて行われた。ツイートでは同時に伝統どおり、スイーツをテーマにしたAndroidのマスコット彫刻がGoogleキャンパスに設置されるもようも伝えられた。

#AndroidNougatをご紹介。すばらしい名前のアイディアをいろいろ考えてくれた世界の皆さん、ありがとう!  #AndroidNReveal pic.twitter.com/7lIfDBwyBE

マスコットも公開!

〔日本版〕nougatの語源はフランス語。日本ではフランス式に「ヌガー」と発音。英語では「ヌーガット」のように発音する場合が多い。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleとUdacity、まったくの初心者向けAndroidプログラミング講座をスタート

2016-06-23-android-basics-nanodegree-3

〔この記事はLucia Maffeiの執筆〕

Googleは多くの人々がプログラミングできるようになることを望んでいる。特に力を入れているのがAndroidプラットフォームでのプログラミングだ。Googleはすでにいくつかのプログラミング・コースを開設しているが、ターゲットは基礎的なプログラミングの能力を持っている学生などが対象だった。

今日(米国時間6/22)からスタートするのは、Androiプログラミングの初歩を教えるGoogle Android Basics Nanodegreeと呼ばれるクラスで、Udacityのオンライン学習プラットフォームを通じて提供される。 Udacityが就職に役立つとしてプロモートしている「ナノ学位(nanodegree)」のクラスにまったくの初心者をターゲットとするGoogleのAndroidプログラミングを登場するのはこれが初めてだ。

Googleのプログラム・マネージャー、Shanea King-Robersonは「GoogleはUdacityと提携し、万人向けの理解しやすいAndroidアプリの開発コースをスタートさせる。過去の経験を一切問わず学習者は身の回りの作業を効率化し、生活を改善するアプリを作ることができるようになる」と書いている。

新しいクラスでは簡単なAndroidアプリの作成方法を学べる。特にこのクラスでは要素のレイアウト、対話性、オブジェクト指向プログラミング、マルチ画面、インターネット接続、ストレージなどの基礎などに力を入れている。

コースの終了には標準で165時間が必要とされる。これは毎日4時間で42日間を要する計算だ。

このベーシック・コースを最初に終了した学習者50人には上位のナノ学位を取得するための奨学金が与えられる。学習者は就職に利用できるAndroidナノ学位、Career-Track
Android Developer Nanodegreeのクラスに無料で参加できることになる。

ベーシック・コースを構成するそれぞれの授業はオンラインで提供され、無料で利用できる。Udacityは有料で、コーチング、ガイダンス、疑問点への回答、就職カウンセリング、コース終了者への学位などを提供する。

前述のようにGoogleはUdacityと共同ですでにAndroidアプリ開発のクラスを提供している。これは無料だが、参加者には基礎的なプログラミングの知識が求められる。

世界中には10億台のAndroidでバイスが存在することを考えると、Androidアプリのコードを書くための基礎的な知識への需要は急速に増大しそうだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleがAndroid NのDeveloper Preview 4をリリース、とくに目立つ新機能はなし

android

Googleが今日(米国時間6/15)、Android Nの四度目のプレビューリリースした。同社のモバイルオペレーティングシステムの次のバージョンは、未だに正式名が決まっていないのだ

発表された範囲では、今回のプレビューには新しい大型機能はない。むしろ今回は、デベロッパーがAndroid Nの新しい機能を使うためのAPIの拡張に焦点が置かれた。これらのAPI(およびAndroid N SDK)は今回がファイナルとなり、この状態で夏の最終消費者バージョンへ行く。

android n

Googleは、Android Nの現状をベータ級、日常利用可、と見なしている。先日のGoogle I/Oではそう述べられた。たしかにAndroid Nは、かなり初期から安定していた。Googleがテスト用に最新のNexusデバイスを提供し、面倒なインストール作業などを省いたことも、これまでのプレビューにおけるバグ発見などの過程を円滑にしただろう。

Androidデベロッパーは、今のプレビューの上で、マルチウィンドウや通知のダイレクトリプライなど、新しい機能をテストできる。最近改良されたGoogle Playのベータテスト機能により、デベロッパーはユーザーからのフィードバックを早期から得やすくなったので、Googleによると、その機能がこのデベロッパープレビューでも利用されている。

今、最終消費者のための新しい大型機能をこのプレビューに探しているのだが、見つかったらこの記事を更新しよう。でも今のところの感触としては、今回の主な目的はもっぱらバグフィックスにあるようだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebook、チャットの制覇に急ピッチ―Android版MessengerですべてのSMSメッセージが送受信できる

2016-06-15-fb-messenger-eats-sms-android

Facebookの戦略は当初から「包囲して征服せよ」だったが、SMSについても同様らしい。FacebookはこれまでSMSのユーザーをMessengerに誘導しようと努力してきたが、今後はAndroid版のFacebook Messenger内から既存のSMSが読めるようになる。

ほぼ全世界にリリースされたこのSMA機能により、SMSを使う友達を持つFacebookユーザーはFacebookとSMSアプリの間を忙しく往復せずにすむようになる。

Facebookのプロダクト・マネージャー、Andrea Vaccariは私にインタビューに対して、「Facebookの外には非常に人気の高いSMSクライアントが存在する。カスタマイズに特化して成功しているプロダクトもいくつかある(GO SMS ProやQKSMSなどはカラーテーマなどを選べる)。一方、Facebookが提供しようとしているのは使いやすさだ」と語った。

SMSのスレッドをすべて一箇所で管理できることになれば便利だ。FacebookはMessangerでSMSが使えるという能力を強調することによってSMSのユーザーをFacebookの世界に取り込もうとしている。

Facebook SMSsenger

最初にFacebookがAndroid版MessengerにSMS能力をもたせようとしたのは2012年だった。これはユーザーのデフォールトのメッセージ・アプリに着信したSMSメッセージをMessengerでも表示できるようにしたものだ。しかしあまりユーザーを集めることができず、2013年にこのサービスは停止された。この頃からFacebookの戦略はMessengerの使える場面を拡大することに集中し始めていたようだ。 2016年の2月、MessengerMessengerから利用できるSMSの新バージョンを発表した。

SMS in Messenger

今日から世界中たいていの地域でAndroid版Messengerの「設定」を開くと「SMS」の項目が現れる。ここで「標準のSMSアプリ」オプションをオンにするととMessengerですべてのSMS会話がFacebook Messengerで処理されることになる。SMSのメッセージはMessengerでは紫色に着色されたスレッドとなる(Facebook内のチャットは従来通り空色表示)。この設定を行っても、Androidデバイスの標準メッセージ・アプリを含むSMSアプリでSMSメッセージを受信し読むことはできる。ただしメッセージの送信はMessengerからのみ可能となる。料金がかかる場合は従来通り。

SMSの受信側については従来通りで何も変更はない。すべてのプラットフォームのユーザーがSMSを受信でき、それがMessengerから発信されたのか他の標準アプリから発信されたのかを区別することはできない。ただしAppleはデベロッパーに対する制限が厳しく、
サードパーティーは標準のSMSクライアントを切り替えることができない。つまりMessengerでSMSを処理刷る機能はiPhoneでは利用できない。

既存SMSユーザーに巧みな誘い

AndroidデバイスでSMSアプリにMessengerを指定するとFacebookが提供するスタンプを送信できる。また写真、ビデオ、オーディオを添付ファイルにできる。ホームスクリーンその他に表示されるチャットヘッドにもSMSの着信が表示され、返信も可能になる。他のアプリを利用している最中でもチャットヘッドはその上に表示される。ただし、送金、GIF、VoIP通話、ビデオ通話の発信やサードパーティーのアプリを経由してUber、Lyftなどを呼ぶ場合にはSMSは利用できず、Messenger本来のFacebookチャットを利用することになる。

SMS in Messenger 2

Facebookの Messengerプロダクトの責任者、David Marcusは、「Androidのテキスト・アプリにはメッセージ・テクノロジーの進歩に取り残されているものが多い。そこでわれわれはAndroidで本当にベストとなるSMSクライアントを作ることにした」と説明する。FacebookはまたMessengerを通じたチャットは一切無料であり、必要とされるデータ量もごく少ないということも指摘する。 これに対して一部のキャリヤではSMS1通あたりかなり高額な料金を課している。

Facebook Messenger SMS

またユーザーのプライバシーを保護するため、FacebookのサーバーではSMSを処理することも保管することもしない。「〔SMSの〕データ自体はFacebookを経由しない」とVaccariは説明する。またたとえ同一の発信者からのメッセージであっても、SMSのスレッドとMessenger本来のスレッドは別個に扱われる。同じ相手から同時にSMSとFacebookチャットを受信した場合にはかなり困惑させられることになるかもしれない。

VaccariによればSMSとFacebookチャットを統合することは「将来はあり得るかもしれない。しかし当面われれわれはSMSの振る舞いに手をつけるつもりはない。SMSの機能に変更はなく、単にMessenngerが新しいクライアントとして追加される」だけだという。

そうであってもFacebookはSMSのユーザーに対し微妙な方法でFacebookチャットをプロモーションしている。新しいメッセージを送信しようとして宛先の名前をタイプすると、Facebookに登録しているユーザー名が電話番号の上に表示される。相手がFacebookのメンバーであればSMSを送信するよりFacebookのチャットを選ぶことになるかもしれない。

一方、FacebookがチャットについてMessengerアプリをユーザーに使わせようとする努力は猛烈だ。2014年にFacebookは本体のアプリからチャットのタグを除去し、チャットをするならMessengerアプリを使うよう仕向けた。さらに今月に入ると、モバイル・デバイスからm.facebook.comを通じてチャットすることが不可能になった。Facebookではチャットをソーシャルメディアの未来と見ており、一部のユーザーが反発することなどは気にしていないらしい。

Messengerには9億人のユーザーがいる。Facebook傘下のWhatsApp at overのユーザーは10億人を超える。Facebookは現代のチャット・ビジネスで圧倒的な地位を占めている。WeChat市場を独占している中国を別にすれば、Facebookのチャットには深刻なライバルは存在しない。ユーザーが昔ながらのSMSを使い続けることはあり得るが、気づいてみると使っているアプリはMessengerだったということになりそうだ。

〔日本版〕6/15朝の訳者の環境ではまだFacebookのAndroid版MessengerアプリにSMSのタグは表示されていない。なおSMSは2段階認証などに用いられており、利用頻度は高いものの設定方法はまちまちなのでデバイスごとに確認する必要がある。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Androidの新機能Nearbyが現在地に応じて便利なウェブサイトやアプリをお知らせ

cast-setup

先月のI/Oカンファレンスで、Googleは「Instant Apps」という新たなコンセプトを発表した。これは、アプリを小さなモジュールに切り分けることでダウンロードを高速化する方法で、あるアプリの必要な機能だけをダウンロードすることができる。しかし、Googleは、そもそもユーザーがどのようにしてそのようなアプリと出会うのか、ということに関してはカンファレンス内では触れていなかった。そして本日(米国時間6月9日)、Googleは、位置情報をもとに役に立ちそうなアプリを通知する「Nearby」と呼ばれるAndroidの新機能を発表し、その画を完成させようとしている。

Google自身は、NearbyがInstant Appsと一緒に使われることを想定している、とまでは言わなかったものの、そう考えるのは自然なことだ。Instant Appsはまだテスト中だが、今後Nearbyと結びついていくと考えるのは合点がいく。

まず、ユーザーは便利なアプリの通知を受け取り、ダウンロード後に起動する。そこでダウンロードを高速化するInstant Appsの技術を使わない手はない。

さらに、Nearbyを通じてGoogleは、(現在地に関連したものがあれば)おすすめのモバイルウェブサイトに関する情報提供も行っていく予定だ。おすすめサイトの通知機能は、以前Physical Webプロジェクトで行われたテストによって確立されたもので、情報提供を行うには、Nearbyと連携可能なビーコンがその場所に設置されている必要がある。

既にビーコンとNearbyを利用した「proximity-based experiences(=近接型経験)」とGoogleが呼ぶサービスは開発されており、The Broad MuseumUnited AirlinesThe University of Notre DameCVS、AirsideのMobile Passportなどで利用されている。

United.001

実際にNearbyが使われるようになれば、オリジナルアプリを提供しているお店の近くに行くと、そのアプリの通知が届くかもしれない。また、美術館にいれば、音声ツアーのアプリに関する通知を受け取るかもしれない。飛行機に乗ろうとしているところなら、手に持っているAndoroidデバイスが、航空会社の提供する機内エンターテインメント用アプリのインストールを勧めてくるかもしれない。

さらに、Google CastやAndroid Wearを搭載した時計など、一部のデバイスも同様の機能を使い、ユーザーが近くにくると、専用アプリのインストールを促すようになる。

Nearby機能は、AppleのiOS8に搭載されていた、ロックスクリーン上におすすめアプリを表示する機能とどこか似ている。この機能も、ユーザーの現在地に応じて情報がアップデートされていた。しかしiOSの場合は、表示されたアプリが既にインストールされていればそのアプリが開くものの、まだインストールされていなければ、ダウンロードのためにApp Storeへ誘導される。

AndroidのNearbyだと、プッシュ通知が採用されているため、おすすめ情報がもう少し目立つようになっている。

嬉しいことに、本機能はオプトアウトではなくオプトインのため、Nearbyをオンにしない限りは、アプリについてもウェブサイトについても通知を受け取ることはない。

一旦オンにすると、通知をタップすれば紐づいた情報を見ることができ、もしも通知内容に興味がなければ、その他の通知のようにスワイプして消すこともできるとGoogleは語る。

また、Googleによると、Nearby機能はBluetoothと位置情報をオンにしていないと使えない。本機能は、新たなGoogle Play Servicesの一部として提供されており、Andriod 4.4(KitKat)以降に対応している。

利用可能なアプリの数が増加の一途をたどる中、目的にあったアプリをみつけること自体が最近難しくなってきている。現在Googleのアプリストア上に100万、Appleの場合は150万ものアプリが登録されている。実は、ちょうど昨日、Appleはこの問題を解決するためにApp Storeを大幅にアップデートしていた。アップデートには、ユーザー毎に既にインストールされているアプリを表示しなくなった「おすすめ」セクションや、3D Touchを使った共有機能の向上、App Storeへの検索連動型広告の導入などが含まれている。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake

Facebook Messengerに会話の内容を変えられるバグがあった(現在は修復済み)

platforms

Facebook MessengerのAndroidアプリとデスクトップの(Web上の)Facebookチャットに、バグが発見された。このバグを悪用するとチャットのテキストや画像やリンクなどのデータを変えたり削除したりできる。それによりMessengerの9億人のユーザーの一部が、不正行為の脅威にさらされることになる。

バグを発見したセキュリティ企業Check Pointの研究者たちによると、このバグを利用して会話の内容を変えたり、マルウェアを広めたりできる。Androidアプリとデスクトップではチャットのコンテンツを変えることができるので、会話に参加している人たちが実際に言ってないことを言ってるようにもできる。また、リンクを書き換えて(それをクリックすると)ユーザーがマルウェアに汚染されるようにもできる。リンクが書き換えられていることが分からなければ、クリックしてしまう可能性はとても大きい。

すでに知られているマルウェアやフィッシングサイトについては、Facebookがそれらの送付を以前からブロックしていた。同社はそういう情報を、Threat Exchangeの上でセキュリティの研究者たちと共有している。それは、デベロッパーのためのソーシャルメディアプラットホームだ。でも、新しい、まだ知られていないマルウェアはこの関門をすり抜けるだろう。

会話に加わっている者だけがこのバグを悪用できるので、信頼できる友だちだけが相手なら、たぶん危険はない。バグがあるのはMessengerアプリと、ブラウザー上で利用するFacebook.comのチャットだけだから、Messenger.comなどMessengerの他のバージョンなら正しい会話ができる。チャットがいじられていることが分かっても、Messengerの他のバージョンの上なら元のテキトにアクセスできる。

Check Pointでプロダクトの脆弱性の調査を担当しているOded Vanunuが、声明文の中でこう述べている: “この脆弱性を悪用するとサイバー犯罪者たちがチャットのスレッドの全体を、被害者に気づかれることなく変えられる。さらにまずいことに、ハッカーが自動化テクニックを実装して長期間セキュリティ対策を出しぬき、チャットの書き換えを続けることもできる。このたびFacebookが迅速に対応し、ユーザーのセキュリティを守ったことを賞賛したい”。

Check Pointにこのバグを報告されたFacebookは、5月にMessengerにパッチを当てた。Facebookには以前からバグ報告報奨制度(bug bounty program)があり、セキュリティの研究者や善人のハッカーたちからの問題報告を奨励している。Facebookのスポークスパーソンによると、この制度は“きわめて価値があった”。

Facebookはこのバグをブログで説明し、会話の変更は恒久的ではなかった、と述べている。“アプリケーションがメッセージデータをサーバーから再取り出しすると、Android上でコンテンツが自動的に修復されることを確認した。したがってそれは、恒久的には変えられていない”、と。

この記事は6月7日午後1時のアップデートにより、Facebookのブログ記事の詳細と、バグのデモビデオが加えられた。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))