WWDC:iOS 9でiPadが2画面分割マルチタスクが可能に―Surfaceに追いつく

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Appleはビジネス・ユーザー向けにiPadの生産性ツールとしての能力をアップさせた。新しい画面分割モードでは、2つのアプリを同時に表示、作動させることができる。これまでMicrosoftは自社のSurfaceタブレットがiPadより優秀であり「仕事に使える」根拠として、この種のマルチタスク機能を広告でアピールしてきた。

iPadでスプリット・スクリーン・モードが準備されていることは以前からとなっていた。またSurfaceに加えてSamsungのGalaxy Tabシリーズもマルチウィンドウをサポートした。

今朝(米国時間6/8)、WWDCのキーノートでAppleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長、Craig FederighiはiPadの新しいスプリット・スクリーン表示をデモした。Safariブラウザを使っている最中、画面右端からスワイプするとメッセージ・アプリが開かれた。メッセージ・アプリを上からスワイプするとアプリ・スイッチャーが表示され、望みのアプリに切り替えることができる。

スプリットビュー・モードでは右側のアプリと左側のアプリは完全に独立にマルチタスクで作動する。

デモ中でFederighiはマップ・アプリへのリンクをタップした。するとAppleマップが左画面に表示された。

またESPNアプリでビデオを見ているときに、メールが届いた。その通知をタップすると、メールアプリが開き、ESPNアプリはピクチャー・イン・ピクチャーに縮小されて動画再生が続いた。

このピクチャー・イン・ピクチャー窓はスクリーン内で自由に動かすことができ、ピンチで拡大縮小ができる。

iPadのマルチタスク・モードでAppleはスプリットビューとスライドオーバーという用語を使っている。スプリットビューというのは2つのアプリが画面分割で表示され、同時に作動することをいう。スライドオーバーは現在使っているアプリを開いたまま第2のアプリをサイドからスワイプして開くことをいう。

スプリットビューはiPad Air 2のみでサポートされる。スライドオーバーはiPad Air、Air 2、Mini 2、 Mini 3でサポートされる。

この新機能にはユーザーが上からのスワイプによって新しく表示させるアプリを選択するスイッチャー機能が含まれる。

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Federighiはキーノートのこれより以前の部分で、似たようなスプリット・スクリーン・モードを新しいOS X、El Capitanでもデモした

「多くのユーザーにとってiPadはメイン・コンピュータだ」とFederighiは言う。iOS 9でiPadのソフトウェア・キーボードも大きく改良され、トラックパッド機能が追加されたことで、これまでiPadの難点だったカーソル移動が自由になった。画面分割マルチタスク機能と合わせて、iPadの生産性ツールとしての能力は大きくアップしたといえるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

WWDC:iOS 9の一般公開は秋、iPad 2とiPhone 4s以降のすべてのデバイスをサポート

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AppleはWWDCでiOS 9を発表し、乗り換え案内新しい検索APIiPadのマルチタスクとスクリーン分割Google Nowに対抗するProactiveサービスなど多数の新機能が紹介された。iOS 9のリリースの時期については、7月に公開ベータが発表され、秋に一般向けに公開されるという。

サポートされるデバイスについて、Appleは「iOS 9はiOS 8が作動するすべてのデバイスで作動する」としている。上のWWDCのステージ写真に全デバイスのリストがある。いちばん古いデバイスはiPad 2とiPhone 4sだ。

われわれのiOS 9記事

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Apple Watch、2週間以内に店頭販売を開始

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AppleはApple Watchの一部モデルを2週間以内に店頭で販売開始すると、今日のプレスリリースで発表した。また6月26日から新たにイタリア、メキシコ、シンガポール、韓国、スペイン、スイス、および台湾の7ヵ国でApple Watchが発売される。

また5月に発行されたApple Watchの全注文分も、2週間以内に顧客の元に届けられる ― 但し42 mm スペースブラック・ステンレスモデルは除かれ、同機種はこれまでも予約客に届くのが最も遅かった。Appleのオペレーション担当SVP、Jeff Williamsはリリース文で、同社は既存注文の多数の未処理分をようやく捌き始めたと説明しており、おそらくそれが販売国の拡大を可能にしたのだろう。

Appleが「一部」モデルのみ2週間以内に小売店鋪で販売すると言っていることから、おそらくスペースブラックを近々見ることはないだろうが、果たしてどのモデルを試着して持ち帰れるのかは気になるところだ。

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来週のWWDC、新Apple TVの発表は期待薄との報道

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事前の状況は、来週のWorldwide Developer Conferenceで新しいApple TVが出ることを示していたが、新たな信頼できる情報によると、見るべきものは期待できないようだ。Apple製品の正確な予想で定評のあるNew York TimesのBrian X. Chenは、最近Appleが新たなセットトップ・ストリーミングボックスの発表を中止する決定を下したと報じた。

NYT記事は、「同製品の概要を話した人々」を情報源に挙げ、「まだデモできる状態にない」だけだと書いている。さらに、Apple TVコンテンツが主な障璧の一つであり、それはAppleの各種デバイス横断で使うライブプログラム用チャンネルが、まだ完全ではないためだと説明している。

そのコンテンツパッケージについては去る3月にWSJが、来週のイベントで発表された後、9月にスタートする可能性を示唆していた。仮にサービスそのものがなくても、新たなハードウェアにはオープンなApple TV SDKが提供され、どのサードパーティーデベロッパーでもこのプラットフォームをターゲットにできるようになると考えられていた。
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WWDCに登場すると思われるのは、AppleのJeff Williamsが以前紹介したネイティブWatchデベロッパープラットフォームで、年内の一般公開に先立ちこのデベロッパー向けカンファレンスで発表されるだろう。Watchそのもので動くApple Watchアプリは、9月に発売されるであろう新型iPhoneハードウェアと共にデビューする可能性が高い。

新TVがなくとも、Appleにはイベントで話すべき内容が山ほどある。ネイティブ開発ツールの発表が確実である他、iOS 9とOS Xの新バージョンやWatch OSの次期主要アップデートのプレビューも見られるかもしれない。

AppleはTechCrunchの質問に対してコメントを拒んだ。

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AppleがBeatsのスピーカーPill XLをリコール、“発火のおそれあり”

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Appleが、昨年同社が買収したBeatsのBluetoothスピーカー、Pill XLの任意リコールを発表した。このスピーカーは買収前からある製品で、ごくまれに過熱による発火の危険性がある、とAppleは判断した。返品と返金を希望する顧客はAppleのサポートサイトで詳細をお読みいただきたい。

Appleによると、Pill XLを保有する顧客はその使用を直ちにやめるべきであり、該当する顧客は購入価格全額の395ドルを、電子的決済またはApple Storeのクレジットで受け取れる。

下図のように、ハンドルのところに製品名beatspillXLのロゴのあるデバイスが、今回のリコールの対象機である。

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Beatsのいちばん新しいハードウェア製品は、昨年11月に発売されたヘッドフォーンSolo2だ。その発売時期は買収後だが、明らかに買収前から予定にあったはず。したがって現在出回っているBeats製品はすべて、その開発と製造の過程にAppleが関与していない。

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USB-Cのリバーシブルコネクタを使うThunderbolt 3はMacBookProが待っていた究極のポート

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Intelが今年のComputexカンファレンスでThunderbolt 3の仕様を公表した。AppleがMacBookの未来として掲げるシングルI/Oというビジョンは、このポートで実現する、と言っても過言ではない。Thunderbolt 3はUSB-Cのリバーシブルコネクタを使い、USB 3.1の規格をサポート、そのデータ伝送スピードはThunderbolt 2の倍の40Gbpsに達し、60Hzの4Kディスプレイを2台同時に駆動できる。

来年の新型MacBookでは、そのシングルコネクタがUSB-Cのコネクタになり、それはUSB Power Deliveryの仕様により最大100Wの送電が可能になる。またUSB 3.1対応により、USB-Cのケーブルでアクセサリやアダプタも接続できるようになり、より広帯域のThunderboltと、複数ディスプレイの接続も可能になる。

これぞまさしく、AppleがMacBook Proに求めていたものだ。それは今の12インチMacBookの心の兄弟だが、外付けハードディスクやSSDなどの多くのメーカーがUSB-CとUSB 3.1に移行していけば、なお一層、“プロ”の名にふさわしい大きなアドバンテージを享受できる。

Intelによると、新しいコネクタは今年の後半に発売し、フル生産の開始は2016年になる。ということは、Thunderbolt 3対応のMacBookや、できればモバイルデバイスが初登場するのは来年と見てよいだろう。USB-Cのリバーシブルポートは、小さなモバイルデバイスの貴重なスペースの節約にも貢献するのだ。

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Apple、イヤホンを同時に2人で使うための特許を取得

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Appleはイヤホンの日常的使い方を便利にする巧妙な方法の特許(via AppleInsider)を取得した ― 特許書類に書かれたヘッドホンは、それぞれのイヤホンを複数のユーザーが使っていることを検出し、ステレオからモノラルへ自動的に切替えたり、全く異なるオーディオストリームを流したりする。

一つのヘッドセットを2人で使うのは公共交通機関等でよく見かける光景だ。Appleの特許によって、リスナーは単一トラックで最大限高品質な音楽(左か右どちらかのチャンネルではなく)を聞いたり、好みの異なる音楽やポッドキャストやラジオ局を2人が別々に聞いたりできる。

イヤホンはどうやって一人ではなく複数の人が使っていることを知るのだろう? 特許によると、複数のセンサーを用いて、単一あるいは複数ユーザーモードで動作すべきかどうかを判別する。例えば、ケーブルのY分岐点にかかる張力センサーや、光検知器、静電容量センサーなどを使って、装着状態や角度を推測する。

Appleの発明が最初に特許として出願されたのは2012年のことで、おそらく製品として出荷される可能性は高くない。しかし、このアイデアの陰には、人々が生活する中で実際に使っているやり方に、Appleの研究開発部門が目を配っている様子が表われている。実際これが必要となる場面に遭遇すれば、便利であることは間違いない。

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Appleの「iPhone 6で撮影」キャンペーンに、ユーザー作成ビデオが加わった

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Appleの ‘Shot on iPhone 6’[iPhone 6で撮影]キャンペーンのことは、恐らくみなさんよくご存じだろう。iPhone 6ユーザーが撮った写真を使って作られた広告が、ポスター、紙媒体、車内あらゆるところに遍在しているからだ。しかし、まだあまり目にしていないと思われるのは、今日拡大されたiPhoneワールドギャラリーに載っている、iPhone 6ビデオカメラで(追加のアプリやアクセサリーの助けも借りて)撮影された作品の数々だ。

今、選ばれた7本のビデオがテレビ、劇場、リッチメディアウェブ広告、そしてApple.comのiPhoneワールドギャリーに登場した。それぞれのビデオクリップは短いが、スローモーション、タイムラプス、そして三脚や派手で高価な安定装置がなくてもスムーズなビデオ撮影を可能にするためにAppleが開発した、内蔵ビデオ安定機能等を使って何ができるかが表現されている。


例えばシカゴの「L」鉄道を記録した上の動画のように、InstagramのHyperlapse等のサードパーティーアプリを使って効果を実現しているものもある、スズメが撮影者の手からエサを食べている下のビデオは、スローモーション等iPhone 6内蔵の機能だけを使っている。


InstagramユーザーのCielo de la Pazによるこの作品は、Olloclipアドオンマクロレンズを使用している。これは私も個人的iPhone写真でよく使うツールだ。重要なのは、Apple製ハードウェアだけでなく、それを取り巻くソフトウェアとアクセサリーのエコシステムが、クリエイティブなモバイル撮影を追求するためには不可欠だということだ。


その他のビデオは、6 Plus、iMovie、およびFinal Cut Pro Xを内蔵カメラアプリと組み合わせたもので、様々な物が記録されている。以下で全部を見られる。





このキャンペーン全体が、同デバイスの核となる強味の一つを強調するすばらしい仕事をしているだけでなく、表れる空間を美しく飾り、実際のユーザーが作った高品質な画像とビデオを披露することで、ディスプレイ広告やデジタル広告を悩ませる不可視性と苛立たしさの問題を排除している。

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Apple、音楽ストリーミング・サービスを来週発表へ―聞き放題で月10ドル

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どうやら来週Appleは音楽ストリーミング・サービスを発表するようだ。Wall Street Journalによれば、このサービスは聴き放題で料金は月額10ドルだという。内容、機能ともにSpotifyによく似ているが、広告ベースの無料版は提供されず、iTunes Radioに委ねられる。また有名アーティスト、タレントが選曲、ホストするチャンネルが提供されるという。

Appleが音楽ストリーミングを準備しているというニュースはTechCrunchを含め、多くのメディアが報じてきた。今回の音楽ストリーミングは、すくなくとも部分的には、さきごろ買収したBeatsをベースにしているはずだが、独自のストリーミング(ブランド名としてはAppleないしiTunesを冠することになるだろう)の開始後もBeats Musicは当面運営を続けるという。

WSJの記事によれば、新サービスはiOSのアップデートとして公開され、一部の楽曲は無料で聞けるという。Android向けには独立したアプリが提供される。iTunes Radioの新しいチャンネルは有名なアーティストやタレントが番組ホストを務めるかたちになる。ホストはBBC Radio 1からもスカウトされたという。Beatsの共同ファウンダーでもあるDr. Dreも番組の一つを受け持つことになると記事は伝えている。

月額10ドルという料金はSpotifyやRdioの有料版と同レベルだが、Appleのブランド・イメージ、豊富な楽曲コレクション、著名タレントがホストするチャンネルなどは衛星ラジト、地上波ラジオを含めてライバルにとって手強い存在となるだろう。

Appleは強大なブランド力によってアメリカで膨大なユーザーを集めることに成功しているだけでなく、国際的な拡大においてもGoogleやAmazonに先行している。新サービスの国際的な展開にも注目したい。

今回の報道はAppleが新サービスを来週、実際に開始するのか、あるいは発表に留まるのかについては明らかにしていない。通常、AppleはOSのメジャー・アップデートをWDC(Worldwide Developer Conference、今年は6月8日)のキーノートでプレビュー版として公開する。その後、9月の新しいiPhoneの発表に合わせて一般公開するというスケジュールだ。

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Google Photosの「無料無限ストレージ」は、Appleの高価なiCloudを打ちのめすかもしれない

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1テラバイトの写真を保存するのにいくらかかるか? iCloudなら240ドル/年。Dropboxなら100ドル。Microsoft OneDirveなら84ドル。Flickrなら25ドルだ。

Googleは、0ドル。デスクトップでもAndroidでも iOSでも無料だ。

Googleは今日(米国時間5/28)新たなGoogle Photosサービスを公開し、写真とビデオのストレージを無制限に提供する。唯一の制限は写真が16メガピクセルまで、ビデオの解像度が1080Pまでということ。

写真やビデオが大きすぎる時はGoogleが圧縮するが、見た目の画質は事実上変わらないと言っている。iOSおよびAndroidアプリの自動バックアップ機能によって、写真を保存することは忘れてよい。保存のための支払いも忘れてよい。

Google Photos

写真はコンピュータビジョンの金鉱

実質的にGoogleは金をバラまこうとしている。検索広告で十分な利益を上げているので、写真ストレージを長期投資として全面的に補助することが可能だ。Googleは写真が金鉱であることを知っている。そこには撮影した人の情報が大量に含まれ、広告のターゲティングや体験のカスタマイズに利用できる ― それを堀り起こすツールさえあれば。

google-io-20150192Googleには、ある。同社の持つコンピュータービジョン、機械学習、人工知能を始めとする高度な技術を活用すれば、写真に写っている人々、場所、物等を認識し、そのデータをユーザーの個人情報と結び付けることができる。お気に入りの炭酸飲料やオートバイと一緒に写っている写真から、そのユーザーに見せるべき広告がわかる。ランドマークから識別された位置から、何を探しているかを推測できる。そして、友達との自撮り写真から、Googleは誰とシェアするよう薦めるべきかのヒントを得られる。

アプリは、面倒な写真の編集や収集もやってくれる。「アシスタント」機能を使えば、露出過度を修正したり、連続写真をGIFアニメに変換して、あなたの冒険を短編映画にしてくれる。単なるファイルストレージは、誰でも提供できる一般的サービスだが、Google Photosは検索の巨人だけに可能な機能を数多く提供する。

GoogleのVP Bradley HorowitzをインタビューしたBackchannelのSteven Levyの記事によると、同サービスのコンピュータービジョンはまだ完全ではないが、新サービスの中心と言えるものだ。「乗り越えるべき最後の何%かを実現するカギは、大規模に展開することにある。大量のデータを得ることによって、技術を次々と向上させる好循環が生まれる」とHorowitzは言う。

優れたテクノロジーは人間の理解を不要にする

unnamed-fileユーザーを無料ストレージで誘惑することによって、Googleはわれわれの持つ膨大なメディアを手に入れ、同社の機械ビジョン学習システムを教育すると同時に、広告やサービスを改善しようとしている。そして、人は大量の思い出を移動したくないので、Google Photosはユーザーをさらに強く自社のアプリやサービスに結び付けることができる。Googleに情報を与えすぎることを懸念する人もいるだろうが、われわれは既にメールの管理を任せており、さほど悪い結果を招いていない。

しばしばGoogleは、人間を「理解」しようとしないと批判される。しかし、写真が同社の最も強力なテクノロジーを束ねることによって、その必要もなくなる。ストレージ、編集、整理、および検索がすべて同時に実行される。手作業でファイルを移動したり、色を調整したり、対象にタグ付けしたり、山ほどの写真をめくっていく必要はない。

Google Photosが素人フォトグラファーにとって完璧である理由はそこにある。狙ってシャッターを押すだけで、思い出を永遠に残すことができる ― 無料で。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

特定の文字列を含むメッセージでiPhoneがクラッシュするバグ発見―念のため対策しておこう

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特定の文字列を含むメッセージを受信するとiPhoneがクラッシュするという奇妙なバグについて、Appleは修正を準備していると発表した。このバグは攻撃者がUnicodeのアラビア文字と記号を含むテキスト・メッセージを送りつけるとiPhoneがクラッシュするというもので、この情報は当初、Redditで報告され、その後ウェブ全体に広まった

MacRumorsの記事によれば、このテキスト・メッセージを受信したiPhoneはクラッシュし、すぐに再起動するという。その後、メッセージ・アプリをリストビューで開くたびにiPhoneはクラッシュする。会話ビューで開けばクラッシュしない。しかし新しい会話を始めようとするとまたクラッシュする。

MacRumorsはこの問題をiOS 8.3がインストールされたiPhoneで確認している。

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クラッシュの連続からの回復方法もいくつか提案されている。その一つは、会話ビューならアプリを開けるので、Siriや写真など他のアプリを使って自分に対してメッセージを送るか、あるいは誰かに頼んでメッセージを送ってもらうことだ。 メッセージ・アプリが開けたら問題のテキストを含む会話スレッドを削除する。AppleCareのサポートもユーザーがこの問題を解決するのを手助けしてくれる。またユーザーの報告によれば、AppleCareの担当者は「Appleが対策中だ」と語ったという。

ただしすべてのiPhoneにこのバグが存在するわけではない。iOSのバージョンと設定の組み合わせでバグが出現するらしい。iPhoneがテキスト・メッセージによる攻撃でクラッシュするというバグは今回が初めてではない。2013年にも特定の文字列がSafariとメッセージ・アプリをクラッシュさせるバグが発見されている

Appleがバグを修正するまでユーザーはこの攻撃(あるいはイタズラ)からiPhoneを守るために次のような自衛の対策を取っておくとよい。「設定」を開き、「通知、メッセージ」と進み、「ロック画面に表示」のオプションを無効にする。同時に「ロックされていないときの通知のスタイル」で「バナー」以外を選択する。

Appleの広報担当者も「われわれは特定のUnicode文字列でiMessageに問題が起こることを承知しており、この問題を修正するソフトウェア・アップデートを準備中だ」と語った。

ただしバグ修正が提供される時期は明らかになっていない。

(画像: MacRumors)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Force Touchとハプティック、次期iPhoneも採用か

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9to5Macの最新記事によると、iOS 9ではForce Touch機能およびハプティック(触覚)フィードバックがサポートされ、いずれも今秋発売のiPhone 6後継ハードウェアで採用されるという。Apple Watchと新MacBookに導入されたForce TouchがiPhone 6s(あるいはAppleが決める何らかの正式名)に入るという噂はこれが初めてではないが、今回は信頼性が高いことが証明されている情報源によるも。

AppleのForce Touchテクノロジーは、マルチタッチ入力機構に感圧能力を組み込むことによって、ユーザーが強く押すことで二次的アクションを引き起こせる。Apple Watchでは、Macの右クリックに似た使われ方がされており、小さな画面には採用しにくい二次的メニューの始動を可能にしている。

新しいRetina MacBook Proと新MacBookでは、Force Touchを使って単語の意味を調べたり、リンクのブレビュー、住所からマップをプレビューする等の機能をSafari等のアプリで利用できる。9to5Macの記事は、同様の機能がiOS 9と次世代iPhoneハードウェアでサポートされるとしている。新ハードウェアにはリアルタイムのハプティックフィードバック(Appleは’taptic’エンジンと呼んでいる)機能も塔載され、デベロッパーは現在のマルチタッチに加え、パワーユーザー向けに特殊な機能を提供することが可能になる、と記事は伝えている。

iOSでのForce Touchの可能性は膨大だ ― デベロッパーが感圧機能を利用できることによって、例えば描画アプリの機能は劇的に改善され、また二次的コマンドやメニューが利用できることは、インターフェースが今以上にコンテンツ中心となり目に見えるメニューやボタンは隠される方向に進むことを意味しているのかもしれない。

ただし、既にiOSは十分直感的でユーザーフレンドリーであり、Watchと異なり、最小限の画面サイズ問題を「解決」する必要はないので、新機能は少なくとも最初は、パワーユーザー寄りに使われるのかもしれない。

9to5MacがiOS 9にやってくると報じている他の新機能には、使いやすい新キーボードデザインや、iMessageをメッセージングプラットフォームとして強化するための変更がある。例えば、iMessageでは既読通知の有無を全体ではなくユーザー単位に設定できるようになる。そして、ようやくiOS 9になってカナダでもApple Payが使えるようになるかもしれない(個人的に、私はカナダ人でありアメリカの同僚たちの自慢に飽き飽きしている)。

新機能の一部はWWDCで紹介されるかもしれないが、iPhoneのForce Touchに関しては、この秋の新ハードウェア登場まで言及されることはないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

タイピングとタッチ入力を同じ場所(位置)でできるAppleのハイブリッドキーボードが特許を取得

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AppleInsider報ずるAppleのこのたびのパテントは、通常の打鍵とタッチの両方で入力できるキーボードだ。このハイブリッド設計により、ふつうにタイプしながら、必要ならタッチ入力もできるという、素晴らしい世界を体験できる。タッチしながら必要ならタイプもする、という言い方でもよろしい。

このパテントによると、各キーに容量性のタッチセンサを装着することにより、キーボードがスワイプやズームのような入力を検出する。MacBookの新しいトラックパッドに、そんな二段階入力ができるように。また、タッチとタイプ入力を同時にもできるので、両手にそれぞれ違う仕事をさせられる。

タイプするキーは、Apple独自の発明による、二段階キーである。つまりふつうのキーボードと、今のMacBookの新しいキーボードの二役を演ずる。最初の段階ではキーをふつうにカツンコツンとたたき、さらにそのあと、ぐっと押して第二のキープレスを実現する。MacBookのトラックパッドの場合と同じく、アプリケーションがこの二段階を正しく拾えば、非常に多様な入力信号が得られることになり、アプリケーションの機能性が増す。

しかしMacBookのキーボードのバタフライ方式がAppleの新しい方向性だとすると、このハイブリッド型は、製品として日の目を見ないこともありえる。あるいは、同じハイブリッドでも最新のForce Touchとの組み合わせなら、将来ありうるかもしれない。そちらの方なら、Mac Book ProなどのProシリーズで有意な技術となるだろう。アプリケーションにおける、二段階キー入力の活用の場面も多いはずだから。

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Apple、iOS 9のマップに乗換案内を導入へ

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Appleは、iOS 9の標準マップアプリで乗換案内機能をサポートするようだ。乗換案内は、2012年にiOS 6の標準地図アプリだったGoogle MapsをApple製アプリに代えた時になくなった。当初本機能は昨年リリースしたiOS 8に内蔵される予定だったと9to5Macは報じている。

Appleは、iOS 8の公開直前に乗換案内機能を今年に延期する決定を下したと記事は伝えている。新機能は、バス、鉄道、地下鉄の経路、予想所要時間等を提供する。経路は複数提示され、通常の「標準」「地図+写真」「航空写真」モードに加えて、地域の路線を含む特別な地図を選べる。

乗換案内は多くの都市ユーザーが歓迎するに違いない機能だが(Apple Watchが経路表示をサポートする可能性もある)、Appleはさらに室内マッピングも手がけていると言われている。主要ランドマークやビルディング内の詳しい案内はAppleが欲しい機能の一つだが、6月のWWDCで紹介されるはずのiOS 9アップデートには含まれず、後日となるようだ。

Appleは、HopStopとEmbarkの2社を買収しており、2社は過去に経路マップと案内のiPhoneアプリを提供していた。買収が発覚したのはいずれも2013年だがこれまではiOSの一般公開機能にもデベロッパー機能にも影響を与えていなかった。Appleは、4月に乗換案内専門エンジニアを雇っているので、これを市場に出す意図は明らかだが、それがiOS 9に入るのかもっと先になるかは待つしかない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleのHomeKit用アプリ”Home”には、バーチャルルームとApple TVハブが入るらしい

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AppleはHomeKitを近々、おそらく来月のWWDCまでに公開すべく準備を進めているようだ。このiOSデバイス向けソフトウェアを使うと、Appleの要求を満たす〈つながった〉ホームデバイスを制御し、”Home”と呼ばれるであろう中央制御アプリを通じて様々なデベロッパーツールを使用することができると、 9to5Macは報じている。これはHomeKitのユーザーインターフェースに関して、Siriを通じて対応ハードウェアを制御できること以外に得られた初めての情報だ。

HomeKit機能を制御する”Home” と呼ばれるユーザー向けアプリが存在することに加えて、9to5Macは同アプリの機能をいくつか紹介している。それによると現在iOSデバイスで動くAirPortアプリに似ているが、ネットワークに接続されたアクセサリーをより直接的に制御できるらしい。

アプリはローカルのHomeKitデバイスをワイヤレスで発見したり、バーチャルルームに基づいてアレンジする機能を提供するという。これは同社ウェブサイトの公式資料に書かれていた、ユーザー定義による「グループ」経由でデバイスを制御する機能に近いものと思われる。”Home” (仮称)アプリには、全HomeKitデバイスのハブとして働くと言われているApple TVを経由して制御する機能も含まれるようだ。

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Apple Watchアプリと同じく、Homeアプリは発見ツールとしても働き、HomeKitフレームワークに対応したハードウェアとアプリを一覧できるページがある。

HomeKitは、どちらかというと地味にゆっくりと立ち上がっていく機能だ。Appleは、公式提供が「今秋」にずれ込むのではという報道を受け、最初のいくつかのHomeKit対応デバイスは来月市場に出ると公表した。それでも、製品や機能が出揃うには時間がかかるだろう ― たとえHomeKitのためのハブ機能を持つApple TVが来月のWWDCで発表されたとしても。

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Apple、新15インチRetina MacBook Pro+Force Touchと27インチRetina iMacを発売

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Appleは、15インチRetinaディスプレイMacBook Proと27インチiMacを改訂し、Intel Coreプロセッサーを含む新スペックとなった。新たにMacBookに塔載されたForce Touchは、独自の強いタッチとAppleのトレードマークである「タプティック」フィードバックによって、実際にはそうでないのにトラックパッドを物理的にクリックしたように感じる。27インチRetina iMacの価格は1999ドルから。

新15インチRetina MacBook Proは新しいPCIeベースのフラッシュストレージを内蔵し前機種の2.5倍の性能を持る。内蔵バッテリーは持続時間が1時間伸び、ウェブ閲覧あるいはローカルのiTunesムービー再生を最大9時間続けられる。個別のグラフィックオプションもあり、AMD Radoen R9 M370X GPUを付加できる。

標準仕様はIntel Core i7 2.2 GHzクアッドコア、16GB RAM、256GBフラッシュストレージ、Intel Iris Proを塔載して1999ドル。2499ドルの、2.5GHzクアッドコア i7プロセッサー、16GB RAM、512GB SSDおよびAMD Radeonグラフィックカード塔載モデルもある。カスタムアドオンとして、Intelクアッドコアプロセッサーの追加、最大1TBのSSD等がある。

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新iMacは、昨年デビューしたのと同じ5120×2880 5K Retinaディスプレイを内蔵し、3.3 GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサー、AMD Radeon R9 M290グラフィックカードを塔載している。ベースモデルはRAM 8GB、標準HDD 1TBで、Fusionドライブから置き換えたことでコストダウンに貢献すると思われる。上位モデルは、2299ドルからに値下げされ、3.5GHz Intel Core i5プロセッサー、AMD Radeon R9 M290Xグラフィックス、1TB Fusionドライブを塔載し、RAMは同じ8GB。

3月にAppleは、13インチMacBook Pro Retinaデイスプレイモデルに、新たなCPU、GPUおよびForce Touchトラックパッドを載せて改訂した。同じイベントではApple Watchと新しい12インチMacBookが発表された。MacBookとApple WatchはいずれもForce Touchテクノロジーを使用し、圧力を検知することによって、二次的な深いクリックを通じて追加の入力コマンドを受け付けることができる。

Apple WatchにおけるForce Touchは、スワイプ等小さな画面では操作しにくい場面で追加のアクションを起動するためによく使われている。MacBookでは、今回改訂された15インチRetinaモデルを含め、新しいアクション、例えばSafariでのリンク先プレビューや単語のWikipedia定義の表示、地図上の位置やカレンダーイベント等の始動に使われている。デベロッパーもForce Touch技術を利用することが可能で、既に感圧トラックパッドによる追加機能を実現しているアプリもある。

Appleの前四半期のMac売上は前年同期に比べて大きく伸びており、ノートパソコンが推進力となっている。Force Touchの追加は、MacBookラインアップの販売を促進する大きな力になるだろう。ユーザーに数多くの新しい機能を提供できる潜在力があり、デベロッパーが自社アプリで本格的に利用するようになればさらに弾みがつくだろう。

両製品とも既にAppleから直接購入が可能。

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Apple、やっとiPhone用Lightningドックを発売

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Appleがやっとユーザーの要望に応えた。以前から望まれていたLightningコネクタのiPhone用の公式ドックがついに発売された。このドックはiPhone 5以降、iPhone 6と6 PlusまでLightningコネクタを備えたすべてのiPhoneをサポートする。また従来のドックとは違って今後の新型iPhoneにも使えるはずだ。

これまでドックがそれぞれのiPhoneの筐体の形に合わせた凹みにはめ込むスタイルだったのに対して、新型ドックはLightningコネクタのピンがドックの上面に突き出たデザインなので、特定の筐体形状に制約されずにすむ。

新ドックの販売価格は、アメリカのApple Storeでは39ドルだが、国によって異なる(日本のAppleストアでは本体価格4500円)。ドックの本体は白いプラスティックの角丸の長方形だ。ドック上面のLightningピンに直接iPhoneを挿すデザインはケーブル接続に比べて破損の可能性が少ないだろう。

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新型Lightningドックの背面にはデータ交換と充電用のLightningポートと音声出力用のステレオヘッドフォンジャックが設けられている。iPhone用ステレオヘッドフォンを接続した場合、ボリュームと再生/停止の操作をサポートする。

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“Workflow” は、ウォッチアプリの未来を予感させる

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Apple WatchもAndroid Wearも、実用的な通知機能のおかげで一部のユーザーに大きな価値を提供している。しかし、Apple Watchを数週間使ってみて、殆どのアプリはどうすれば自分が腕の上で便利になれるかをまだ理解していないことがわかってきた。

発売日までウォッチを手に入れられなかったデベロッパー(殆どがそうだろう)にとって、iPhoneアプリをWatchKit SDKの制約下に圧縮するのが早道だと思うのは当然だろう ― 余分な機能を削り、あるいはForce Touch経由メニューの下に隠す。

Workflowは、元来iPhoneまたはiPad上で頻繁に起きる作業を自動化するためのアプリだが、そのApple Watchアプリは小さなフォームファクターに特化して作られている数少ない例だ。

WorkflowユーザーはiPhone上でアクションのレシピ(写真をN枚撮り、1枚のGIFにまとめ、X、Y、Zに送る)を作り、ホーム画面ボタンまたはiOSのAction Extensionを生成して、いつでもワンタッチでそのタスクを実行できる。

Workflow Apple Watch

2.99ドルのWorkflowはiPhoneのパワーユーザーにとってキラーアプリの一つだ。しかし、そのApple Watchアプリは、Apple製に限らずあらゆるスマートウォッチにおけるアプリのあり方を示すものだ。

Workflow for Apple Watchのインターフェースは、アクションを示すメニューやアイコンからオプションを選ぶのではなく、「動詞」に凝縮されている。Uberで家に帰る、あるいは次の予定の場所へ行きたい。歩いて帰宅する途中、ルームメイトに到着予定時刻を伝えたい。BARTが混雑しすぎてスマホを見ることができないかもしれない ― 心配無用、ポケットの中のiPhoneに差したヘッドフォンでPocketに保存した記事を読むことができる。

覚えるべきジェスチャーもフィードにダウンロードすべきコンテンツもない。ワンタッチで複数の指示をスマホに送れるWorkflowは、WatchKitアプリのパラダイムにぴったりのアプリだ。そして、目的地や記事を選ぶ必要がある時は、アプリのギャラリーで事前に用意しておいたワークフローが、ユーザーが選ぶであろう選択肢を示してくれる。

今後数ヵ月間、殆どのデベロッパーが、スマートウォッチアプリをデザインする上で最も重要なのは「ワンタッチでユーザーの役に立つにはどうするか」であることに気付くだろう。今後スマートフォンのカメラ、LTE、GPS、画面サイズ、バッテリー寿命等が重要になっていくにつれ、ユーザーがスマホで行うアクションは、手首を上げて1~2回スワイプしてボタンを1~2回タップするより長くかかることを、デベロッパーは認識しておく必要がある。

Workflowの欠点を見ると、Appleがサードパーティーデベロッパーにネイティブ機能を公開すればアプリがもっと良くなることがわかる。ワークフローの中には、自動テキストメッセージの受信者を選ぶ時のように、Handoff経由でiPhoneのMessagesアプリでステップを完了する必要のあるものがある。Appleが省電力のためにBluetoothを切断しているのでWatchからの起動が遅く、記事の表示が一時停止することもある。こうした小さなフラストレーションの源は、AppleがWatch上のリソースキャッシング等を開放することで解消されるはずだ(数週間後にWWDCで見られることを願う)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、バッテリー会社A123 Systemsと和解

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Appleは、マサチューセッツ州拠点のバッテリー会社A123 Systemsから上級従業員らを引き抜いたとする訴訟で和解した(via BBC)。A123の訴えの根拠は、AppleがA123と直接競合する自らの「大規模バッテリー部門」を作るために同社従業員を雇ったとするもの。

Appleのバッテリー部門に関する臆測は様々ある。同社が最新バッテリー技術をiPhone、Apple Watch等既存の製品ラインアップで利用していることは明らかだ。例えば新しいMacBookは、独特の傾斜したケースにフィットするデザインのバッテリーを採用した。しかしA123の専門知識はもっと大きなバッテリーにもわたっているようだ ― 例えば自動車用。

Appleの自動車開発に関する噂は、今年に入って関連する雇用者リストが詳細に調査されて以来、大きな話題となっている。A123の元スタッフも噂の拡散に貢献したが、その後この話題は比較的静かだった。

AppleとA123の和解に関する詳細は明らかにされていないが、Appleは以前この訴訟を無効化しようとして失敗している。A123 Systemsは2012年に破産申請しており、以来支払能力回復のために資産を清算してきた。今後もわれわれが和解内容を正確に知ることはないだろうが、おそらくAppleにとっては、A123から引き抜いた5名の従業員のための計画が表に出ないだけでも満足だろう。

Appleは本誌のコメント要求を拒否した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple曰く、HomeKit対応デバイスの発売は6月

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Appleは、昨年のWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表したサードパーティー製スマートホーム機器をつなぐプロトコル、HomeKitについて比較的静かにしていたが、今日状況が変わった。同社はTechCrunchに、HomeKit対応デバイスが来月から市場に登場することを確認する声明を伝えた。Apple初のつながったホーム技術を体験できる日は遠くない。

HomeKitは提供開始から数ヵ月しかたっていないが、既に何十社ものパートナーがHomeKit対応を約束し、来月には最初の製品が見られることを楽しみにしている。

Appleの発言は、Fortune誌のHomeKit公開は秋にずれ込むという報道を受けたものだが、昨年デベロッパー向けに発表して以来同システムの一般公開時期について正式発表したことはない。Re/codeのある記事は、発表時期の可能性を5、6月としていたが、Apple自身はこの件について口を閉ざしている。

この時期に正式コメントした意図はともかく、AppleがHomeKitの提供時期について何らかの明確な情報を提供したのは初めてだ。来月に公開ということは、6月8日からのWWDCでHomeKitの詳細を聞ける可能性が高い。サポートする具体的なハードウェアや、噂される次世代Apple TVの対応等も。Apple TVは何らかの形でHomeKitの操作体系に含められ、おそらく接続デバイスを制御するセントラルハブになると考えられている。

多くの大物IT企業が、〈モノのインターネット〉や〈つながったホーム〉への取り組みを進めている。例えばAppleのライバルSamsungは、スマートホームハブのプラットフォームSmartThingsを昨年買収し、手早くこの分野の能力を高めた。

現時点でHomeKitについてわかっていることは多くない。しかしデバイスをAppleハードウェアと簡単確実に接続し、Siri経由で制御できるようになるとすれば、Appleがバーチャルアシスタントをサードパーティーに広く利用可能にする最初のケースになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook