Disrupt SF 2019のStartup BattlefieldはRenderが優勝

選抜された20社のスタートアップが2日間の熾烈な戦いを繰り広げ、今年の勝者が決まった。

Startup Battlefieldは競争の激しいピッチコンテストなので、参加を申し込んだ時点ですでにふるいにかけられる。そして選ばれた20社が複数のVCグループとテクノロジー業界のリーダーたちの前でプレゼンテーションを行い、10万ドルの賞金と優勝カップを争った。

審査員たちは何時間も評議し、その後TechCrunchが彼らのメモを集めて検討し、5社に絞り込んだ。決勝に進んだのは、OmniVisOrbit FabRenderStrattyX、そしてTrapticだ。

これら5社のスタートアップが、新しい審査員団の前で決勝のデモを披露した。審査員は、Kleiner PerkinsのMamoon Hamid(マムーン・ハミッド)氏、Sound VenturesのAshton Kutcher(アシュトン・クッチャー)氏、SequoiaのAlfred Lin(アルフレッド・リン)氏、Lumi LabsのMarissa Mayer(マリッサ・メイヤー)氏、Floodgate VenturesのAnn Miura-Ko(アン・ミウラ-コー)氏、そしてTechCrunch編集長のMatthew Panzarino(マシュー・パンツァリーノ)だ。

優勝:Render

Renderは、マネージドクラウドのプラットホームを開発。同社は、AWSやAzure、GCPなど従来のクラウドプロバイダーとは異なるサービスを目指し、特にデプロイの自動化やHerokuを思わせるアプリケーション管理の抽象化などによる、より管理の容易なインフラストラクチャを提供している。

Renderの詳しい記事

準優勝:OmniVis

OmniVisは、コレラなどの病原体の検出を妊娠検査のように迅速かつ簡単、そして安価にチェックできる。スマートフォン上での検査なので、大量の人命を救えると期待されている。

OmniVisの詳しい記事

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

コンピュータービジョンでごみ処理を改善するGreyparrot

英国ロンドン拠点のGreyparrot(グレイパロット)は、ごみ処理の改善を目指している。とくに同社は、ごみ処理の各段階における選別を、コンピュータービジョンを利用して効率化する。GreyparrotはTechCrunch Disrupt SFで、Startup Battlefieldのワイルドカードに選ばれた。

同社は機械学習のモデルを訓練して、ガラスや紙、段ボール、新聞、紙、プラスチックなどを見分ける。プラスチックはPET、HDPEなど、その素材も識別する。

そしてGreyparrotはシンプルなカメラをコンピューターに接続し、個々のごみを一瞬で選別する。

このような技術にはいろいろなユースケースがあるが、特に有望なのはごみの分別施設だ。分別施設はすでに多くの機械を使って、ごみの大小や、金属とプラスチックの違いなどを分別しているが、でも最終的には人間の目が、機械が犯す間違いを修正している。

分別を100%正しく行うことは不可能だが、できる限り100%に近づきたいものだ。分別施設ではPETプラスチックの巨大なキューブを作って地球の裏側の国々に送り、そこでいろんなものに加工されている。

そのキューブが、汚れていることがよくある。そこでたとえばインドネシアなどは頻繁に、ごみのコンテナを米国やヨーロッパに送り返している。

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  2. Greyparrot

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Greyparrotは、分別工程の特に最後の段階を助ける。そのプロダクトは、コンベアベルトの汚れをチェックできる。また問題のあるオブジェクトを見つけた場合は分別ロボットを調整して、不純物や汚れたごみを自動的に拾い上げるようにする。同社はそのソリューションを、英国と韓国でテストしてきた。資金はこれまで、120万ドルを調達している。

Greyparrotには、今後の新しいユースケースのアイデアがある。例えば、ごみ集積容器がその技術を組み込めば、最初の時点でごみを自動的に分類できる。また、自動販売機の隣りにある空き瓶空き缶返還器をGreyparrot化すれば、ユーザーのアカウントにごみの種類に応じてお金が入るだろう。

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Adidasのスニーカーのサプライチェーンが3Dプリントで劇的に変わりオンデマンド化へ

AdidasのFuturecraft 4Dはクールなルックスのスニーカーだが、この靴の背後にあるストーリーはさらに一層おもしろい。このスポーツウェアメーカーは、工業用3Dプリント技術のCarbonとパートナーして、新種のスニーカーを設計している。

Futurecraft 4Dの背後には、今やそれほど新しくはない技術、3Dプリントがある。アメリカやヨーロッパなど、サービス産業が支配する国々に工場が戻ってくる、そんな産業革命を唱える企業は多いが、AdidasとCarbonのパートナーシップは、その突飛な夢を現実にする。

Carbonの協同ファウンダーでCEOのJoseph DeSimoneは、こう説明する: “ここにあるものは要するに、ハードウェアとソフトウェアと化学の統合であり、それらが一体となってデジタルモデルを作り、それを部品など最終製品の特性〔硬度など〕を持つ素材できわめて高速にプリントする”。


Carbonのプロセスを、クラウドベースのソフトウェアツールが支える。初歩的なCADを使用し、機械的な特性を定義すれば、目の前でそれが製造される。

Futurecraft 4Dは今、生産量が少ないのでなかなか買えない。でもAdidasのCMO Eric Liedtkeは、品不足は数年後には解消する、と言う。

“今の私たちは、イノベーションの坂道の途中にいる。今後はさらに速くなり、いろんな素材を使えるようになるだろう。理想は、オンデマンドで製造しプリントすることだ。今はまだアジアで作っている製品が多くて、それらを船や飛行機に乗せて五番街まで運んでるんだ”。

倉庫に在庫のないAdidasを想像できる。“ニュージャージーに小さな流通センターを置くのではなくて、ニュージャージーに小さな工場があればよいのだ”、とLiedtkeは語る。この製造工程では、部分的にコーンなどから作るバイオプラスチックを使えるだろう。

そして、靴をオンデマンドで買えるようになると、デザインだけでなく、スポーツの種類や体質体調に合わせることも可能になる。

“脚への衝撃とか、ランナーの脚や体の動き、どこにインパクトゾーンがあるか、など靴の設計の科学化にこれまでの10年か20年を要している。今後はそれらの科学と技術をデータ化する必要がある。その基盤ができてやっと、クリエイティブに支配権を譲れる”、とLiedtkeは語る。

Carbonは、Adidasとの協働以外にも、歯科市場やレジンの研究開発など多くの分野で活躍している。“世界で初めての、FDA承認の、3Dプリントで作られた義歯もある”、とDeSimoneは述べている。

靴のような単純な製品が、研究、開発、工学、デザインという多様なプロセスの集積であることは、とてもおもしろい。

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Disrupt SF 2018 Startup Battlefieldの優勝は企業用検索エンジンForethoughtに決定

初めに21のスタートアップありき。そして激しい戦いの三日後の今日(米国時間9/7)、1社の優勝者が残った。

Startup Battlefieldに参加したスタートアップは、最初に厳しく選別された21社だった。彼らはVCたちとテクノロジー業界のリーダーから成る審査員たちの前でプレゼンを行い、50000ドルの賞金と優勝カップDisrupt Cupを争った。

数時間の審議を経て、本誌TechCrunchの編集者たちが審査員のメモを集め、5社のファイナリストを決定した。それらは、CB Therapeutics, Forethought, Mira, Origami Labs, そしてUnboundだ。

5社は決勝のステージで、新たな審査員団を前に再びプレゼンを行った。今度の審査員は、Cyan Banister(Founders Fund), Roelof Botha(Sequoia Capital), Jeff Clavier(Uncork Capital), Kirsten Green(Forerunner Ventures), Aileen Lee(Cowboy Ventures), そしてMatthew Panzarino(TechCrunch)の面々だ。

それでは、TechCrunch Disrupt SF 2018 Startup Battlefieldの優勝チームをご紹介しよう。

優勝: Forethought


Forethoughtは、AIを利用する新しい考え方のエンタープライズ検索により、仕事のコンテキストによく合ったコンテンツを取り出す。当面のユースケースはカスタマサービスだが、企業の至るところで使える、と今後に向けての意欲を示している。

Forethoughtの紹介記事

準優勝: Unbound


Unboundは、ファッション志向のバイブレーターを作っている。最新製品Palmaはリングの形をしていて、スピードは可変、完全防水だ。今後、加速度計を加える予定がある。

Unboundの紹介記事

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Disrupt SF 2018 Startup Battlefieldの決勝出場5社が決定

2日間で21社が、Disrupt SF 2018 Startup Battlefieldのステージに上がった。そして、エキスパートたちの審査員団により、5社の決勝出場チームが決まった。

これらのチームは明日(米国時間9/7)の午後、新しい審査員団の前でプレゼンを行い、より突っ込んだ質問に答える。そして最後に選ばれた1社が、Battlefield Cupと優勝賞金10万ドルを手にする。

では、ファイナリストをご紹介しよう。決勝は金曜日の午後1時35分からTechCrunchでライブストリーミングされる〔日本時間9月8日午前5時35分〕。

CB Therapeutics


CB Therapeuticsは、カンナビノイドを人工的に清潔に安く作るバイオテク企業だ。微生物、具体的にはイースト菌を生物工学して、単なる砂糖からカンナビノイドを作る。

CB Therapeuticsの紹介記事

Forethought


Forethoughtの現代的なエンタープライズ検索技術は、AIを利用して仕事のコンテキストに合ったコンテンツを拾い出す。最初のユースケースはカスタマーサービスだが、企業の至るところで利用できる、と意欲満々だ。

Forethoughtの紹介記事

Mira


Miraは、女性が確実に妊娠できるためのデバイスを提供する。そのMira Fertilityシステムは、尿検査により生殖ホルモンの濃度を測定し、個人のサイクルを予測して受精可能日を教える。

Miraの紹介記事

Origami Labs


Origami Labsはヘッドセットやスピーカーなどのデバイスを要さずに、指にはめたリングから骨伝導でスマートフォンの音声アシスタントアプリからメッセージを伝える。アプリはGoogle AssistantやSiriなどでよい。

Origami Labsの紹介記事

Unbound


Unboundはファッション志向のバイブレーターを作っていて、その最新製品がPalmaだ。新製品はリングの形をしていて、スピードは可変、完全防水だ。今後、加速度計を加える予定がある。

Unboundの紹介記事

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Uber CEO:配車サービスはスクーターと自転車と空飛ぶタクシーに取って代わられる

今から10年後、配車サービスは件数ベースでUberの事業の50%以下になる、とCEO Dara Khosrowshahiが木曜日(米国時間9/6)のTechCrunch Disrupt SFで話した。

ステージ上で掲げた予言は、UberとKhosrowshahiが都市環境のあらゆる移動手段に関わり利益も上げている最近の動きと一致している。KhosrowshahiがCEOに就任してから1年、Uberは数百万ドルで自転車シェアリングのJUMPを買収し、UberRENTを発表し、ドックレス電動スクーターサービスの計画を発表、そしてUberのマルチモーダルな未来を探るべくモダリティ組織を新設した。

同社にとって最初で最大の収入源である配車サービスは、配達アプリのUberEATSと共に大きく伸びていくだろう、とKhosrowshahiは言った。しかし、長期的には、乗用車に依存する移動手段は減っていく傾向がすでにみられている。

われわれは、交通のAmazonになりたい、とKhosrowshahiは言う。「願わくば、今から10年後、ここにいる人は誰も車を所有していないだろう」。

ドックレス電動スクーターと自転車が——いつかは空飛ぶタクシー も——その計画の中心だ。

「実際私は個人用電動乗り物に関して非常に強気だ」とKhosrowshahiは言った。「スクーターはそのバージョン1だ」。

インタビューのビデオは下で見られる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TechCrunch Disrupt SFで暗号通貨対談――RippleのCEOとTCのファウンダーMichael Arrington

グローバルな支払サービス、RippleのCEO、Brad GarlinghouseとArrington XRP Capitalのファウンダー(かつTechCrunchのファウンダーでもある)Michael Arringtonが9月にサンフランシスコで開催されるTechCrunch Disrupt SFに登壇し、暗号通貨について対談する。

Garlinghouseはテクノロジー業界で長くかつ華々しい経歴を持つ。Yahoo!のバイスプレジデント、AOLのコンシューマー・アプリケーション事業部のプレジデント、ファイル共有サービスのHightailのCEOなどを歴任した。2016年にGarlinghouseはRippleのCOOからCEOにCEOに就任 した。

Rippleの目標はある場所から他の場所へ資金を移動させることを世界中で可能なかぎりシンプルに行えるようにすることだ。 現在これは非常にやっかいな手続きを必要としている。国外送金、特に銀行サービスが整っていない地域への送金には世界的に統一された基準が存在しない。送金記録の統一化というのは新しいアイディアではないが、Rippleを総合的金融サービス会社に育てたのはまさにこの考え方だった。

Rippleはまた世界3位の規模となる暗号通貨トークン、XRPを創造した。このトークンの時価総額は300億ドルに上っている。Rippleは銀行向けツールとしてXRPのユースケースを拡大しようと努力中だ。ただ現在銀行は国際送金分野で利用しているに過ぎない。

暗号通貨はますます大きな注目を集め、メインストリームの存在になりつつある。暗号通貨トークンは金融ビジネス全体に徹底的な革命をもたらすと予測されている。

TechCrunchのファウンダーであり、元編集長だったMichael ArringtonはDisrupt SFの壇上でGarlinghouseと暗号通貨の発展の背景と今後の見通しについて対談する。Arringtonは2011年にTechCrunchを去ってCrunchFundの運営に専念した。このファンドはUber、Airbnb、Yammerといったビッグネームのスタートアップに投資している。

2016年にArringtonはCrunchFundにおける役割を縮小し、Arrington XRP Capitalの運営を開始した。これはブロックチェーン・テクノロジーをベースにしたデジタル資産の運用サービスで規模は1億ドルだ。 当然ながらRippleはArrington XRP Capitalの最初のポートフォリオ企業の一つとなった。

SEC〔証券取引委員会〕は暗号通貨について知れるだけのことを知ろうと懸命だ。同委員会はArrington XRP Capitalも含め、あらゆる暗号通貨ファンドに情報提供を求める命令を出しているという。

Disrupt SFでの2人の対話は間違いなく興味深いものとなる。Disrupt SF(9月5日から7日)のチケットを購入すれば見逃す心配がない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Disrupt SF 2017 Startup Battlefieldの優勝チームは無線充電のPiに決定

初めに22のスタートアップありき。3日におよぶ激戦を経て今ここに、その勝者がいる。

Startup Battlefieldに参加したスタートアップは全員、われわれスタッフによる選択という、競争率の非常に高い事実上の一次予選を通過している。彼らは全員が複数のVCとテクノロジー業界のリーダーから成る審査団の前でプレゼンを行い、優勝賞金5万ドルと名誉の象徴Disrupt Cupを争った。

予選の審査員たちが書いたメモを数時間かけて検討激論し、まず6社のファイナリストが決まった: Augmedics, colormass, Future Family, Matic, Onēva, そしてPi

決勝に臨んだ彼らの前に立ちふさがった強豪審査員は、Theresia Gouw(Aspect Ventures), Kirsten Green(Forerunner Ventures), Aileen Lee(Cowboy Ventures), Ann Miura-Ko(Floodgate), Matthew Panzarino(TechCrunch), そしてKrishna Yeshwant (GV)だ。

今は、ベルリンで行われるDisrupt BerlinのStartup Battlefieldが出場者を募集している。ぜひここで応募していただきたい。

では、TechCrunch Disrupt SF 2017 Startup Battlefieldの優勝者と準優勝チームをご紹介しよう。

優勝: Pi

Piは、全方向1フィート以内にある複数のデバイスを充電する。他社が何年もかけて開発した全室充電タイプではないが、柔軟性では優れている。

Piを紹介する本誌記事をご覧あれ。

準優勝: Oneva

Onēvaは、企業の社員の福利厚生の一環としての、高齢者介護、保育などのサービスを提供する。各サービスの提供者は、犯罪履歴や身元保証、本人証明などを厳格にチェックされている。

Onēvaを紹介する本誌記事をどうぞ。


[決勝審査員たち]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Eスポーツのプレイスタイル分析ツールを提供するMobalyticsがシードラウンドで260万ドルを調達

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Disrupt SFのStartup Battlefieldで優勝したMobalyticsは、苦労の後にデータ分析を駆使したEスポーツのコーチングサービスを公開するまでにこぎつけた。すでに2万人のユーザーがベータ版の利用登録済みだ。

Disrupt SFが閉幕してから6週間が経過した本日、同社はシードラウンドで260万ドルを調達したことを発表した。この資金を利用して同社は人員の強化を目指し、ビジネスをグローバルに展開していく予定だ。本ラウンドにはAlmaz CapitalFounders FundGeneral CatalystGGV Capitalが参加しており、これが同社にとって初の外部調達となる。

Mobalyticsは今月末、世界中で大人気のPCゲーム「league of Legends」に対応したベータ版のローンチを予定している。まずは、ベータ版に登録済みのユーザーの中から先着で1万人に公開していく予定だ。

Mobalyticsでは、既存のAPIなどから得たデータを分析することで、プレイヤーが自分自身のプレイスタイルを理解するための情報を提供している。彼らはGamer Performance Index(GPI)と呼ばれる指標を利用し、ユーザーのプレイスタイル、強みや弱点などをまとめたスナップショットを提供しているのだ。これにより、ユーザーはみずからのプレイスタイルの改善すべき点を把握できるだけでなく、自分の能力に合った対戦相手を探したり、バランスのとれたチームの構成に役立てることができる。

同社は今後しばらくPCゲームに注力していく予定だと話しているものの、将来的にはコンソールゲームへの拡大も視野に入れているという。2017年初旬にはPC向けシューティングゲームの「Overwatch」にも対応する予定で、同社のGPIをシューティングゲーム向けに改良することで、ユーザーに射撃の正確性やスピードなどの情報を提供していく。Overwatch対応のベータ版の事前登録はすでに始まっている。

現状では、同社はプロダクトをより多くの初期ユーザーに届けることに集中している一方で、Eスポーツにおけるスキルを評価する指標としてGPIを業界標準の指標にするという、彼らにとってより大きな目標を達成するためにも前進を続けている。チームメイトのGPIをチェックすることで、そのプレイヤーのスキルを素早く把握し、頼れるチームメイトなのかどうか判断することができるのだ。

「現時点での最重要項目は、私たちのアルゴリズムが有用な情報を生み出し、プレイヤーのゲーム体験に価値を加えられることを証明していくことです。」とMobalyticsの共同創業者であるAmine Issaは語る。「GPIを見れば、プレイヤー自身のことが手に取るように分かるようにしたいと考えています。そうすることで初めて、プレイヤーたちは私たちのプラットフォームを信用し、ゲームをプレイする上でMobalyticsを信頼するようになるのです」。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

アマチュアでも正確な切削ができるコンピュータービジョンによるCNCマシンShaper Origin

誰もが副業(副収入源)を持つ時代になりつつあるようだが、ここでご紹介するShaper Originがあれば、誰もが余暇時間にクールなガジェットを作り、売っていくことができる。このハンドヘルドなCNCマシンでFalcon 9ロケットをホームメイドすることは無理でも、Etsyで飛ぶように売れる小物類なら、何でも作れるだろう。

CNCマシンというものは昔からあるが、従来のそれは工場などでプロが使う高価な大型機械だった。しかしShaperのOriginは、複雑なコンピュータービジョン〔視覚のコンピューター化〕の能力があるので、プロでない人でも容易に使える。Originでは、細部に苦労する必要がない。プロの目や手が持つ精度を、機械自身が持っているからだ。

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作業台には、特殊なテープが様々な間隔で貼ってある(上図)。カメラがそれを座標系として捉え、ソフトウェアが、求めるカットのAR表現を作ってスクリーンに映し出す。Originによるカット作業は、ドットをつないでいくゲーム並に易しい。マシンを両手で持ち、描かれたルートに沿って移動させる。動きの不正確さは刃自身が補正し、コーナー(角)もきれい切る。

使える素材は、木、カーボン繊維、ビニルなどだ。デザインをクラウドへドラッグ&ドロップすると、数分後にデバイスは使える状態になる。今なら誰もがこの未来的なデバイスを1500ドル弱で買える。今後の平常時小売価格は、2099ドルになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Disrupt SF 2016のStartup Battlefield、優勝はMobalyticsに決定

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初めに、25社のスタートアップありき。そして三日間の激しい競争があり、今、勝者が決まった。

Startup Battlefieldに参加したスタートアップは、全参加社の中から厳しく選別され、その厳しいコンペに臨んだ。彼らは、多くのVCたちや業界のリーダーから成る審査団の前でプレゼンテーションを行い、賞金5万ドルと優勝カップDisrupt Cupを争った。

本誌TechCrunchの編集者たちは審査員たちのノートを数時間かけて慎重に検討し、6社のファイナリスト、BlazingDB, Carbon Health, EverlyWell, Mobalytics, Sqreen, そしてUnifyIDを選んだ。

決勝に出場した6社は、ボスキャラのように手強い最後の審査員たち: Cyan Banister (Founders Fund), Roelof Botha (Sequoia Capital), Padmasree Warrior (NextEv), Susan Wojcicki (YouTube), そしてMatthew Panzarino (TechCrunch)の前で、最後のデモを演じた。

今すでに、Disrupt LondonのStartup Battlefieldの出場社を募集している。Startup Battlefieldの ハブをご覧いただき、Battlefield担当編集者Sam O’Keefe(sam@techcrunch.com)宛に、申し込んでいただきたい。質問も、彼女が受け付ける。

それでは、TechCrunch Disrupt SF 2016 Startup Battlefieldの勝者にお会いしよう。

優勝: Mobalytics

Mobalyticsは競争性のあるゲームのコーチで、プレーヤーの弱点や、もっとうまくなるための調整方法を教えてくれる。eスポーツは今後ますます大きな市場になるから、Mobalyticsには将来のビッグな商機がある。

Mobalyticsを紹介する本誌記事はこれだ

準優勝: UnifyID

UnifyIDは、パスワードが要らない認証方法を提案する。パスワードではなく、個人の特徴(使ってるデバイス、学校、勤務先、などなど)を積み上げたユニークなプロフィールで、その人の本人性を同定する。

同社を紹介する本誌記事はこれだ

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

TechCrunch Disrupt SF 2016、Startup Battlefieldのファイナリスト6社が決まりました、明日は決勝を実況ストリーミング

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二日間にわたり、5000名を超える来場者と数十万のネット閲覧者の前で、25社が、Disrupt SF 2016 Startup Battlefieldの勝者を目指して競った。

そして、6社が決勝に残った:

BlazingDB

BlazingDBは、データベースに対するSQLクェリを複数のGPUを使って実行し、その効率を大幅に上げる。

Carbon Health

Carbon Healthは、個人のさまざまな保健医療データを一箇所で見られるようにし、医師たちと対話し、医師や薬剤師、研究所などが患者とコミュニケーションできるようにする。医師等とのアポイントのスケジュールや支払いを処理し、患者に本人の記録を提供する。

EverlyWell

Everlywellでは、顧客が郵便で血液検査をしてもらえる。検査は、専門の検査機関が行う。同社は今後のプロダクトとして、家庭でできるSTD(性行為感染症)テストや、母乳の栄養検査、男性の生殖能力テストなどを計画している。

Mobalytics

Mobalyticsは、人と競争や対戦をするゲームのコーチで、弱点や矯正すべき点、矯正方法を教えてくれる。

Sqreen

SqreenはユーザーのWebアプリケーションをコンスタントにチェックして、セキュリティの危機を見つける。わずかなコマンドラインでインストールでき、アプリケーションのセキュリティを分析しチェックするためのダッシュボードが提供される。

UnifyID

UnifyIDは、パスワードを不要にする方法を見つけた、と主張する。同社の方法はパスワードを使わずに、個人のさまざまな特徴(使っているデバイス、行った場所、などなど)を積み重ねて、それらのプロフィールから本人性を同定する。

さて、誰が勝者になるか? 明日は決勝をライブでストリーミングするから、ぜひご覧いただきたい。おまけに、TwitchのEmmett ShearやCruiseのKyle Vogt、Boston Dynamicsの Marc RaibertとロボットのSpotmini、ILMxLABのDiana Williamsらの、ステージ上のチャットも見られますぞ。

disrupt

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GPUの並列処理でSQLクェリを超高速化するBlazingDB、AWSのGPUインスタンスなどを利用

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顧客データを数ペタバイトも集めるのはクールだけど、でもそれをどうやって有効利用するのか? BlazingDBは、大量のGPUを使ってデータベースに対するSQLクェリを高速化する。同社はTechCrunch Disrupt SFのBattlefieldコンペで、そのソリューションの無料のコミュニティエディションを披露した。

複雑なSQLクェリは、実行時間が長すぎてこっちが眠ってしまいそうになることもある。それは、クェリをCPUが実行していて、必要十分なスケーリングができないからだ。

BlazingDBの協同ファウンダーでCEOのRodrigo Aramburuはこう言う: “サーバーをスケールアップすることはできるが、リニアー(線形)な処理の場合、効果的なサーバーの増設は難しい”。

データベースにGPUを使うのは、なかなかおもしろい。GPUは大量のタスクを並列に動かせるから、一部の限られた種類のタスクにとってはとても有利だ。とくに今では、画像処理や機械学習のアプリケーションでGPUが多用されている。でも、データベースでGPUを使うという話は、今回が初めてだ。

クラウドコンピューティングのおかげで、大量のデータをデータベースに保存することは、とても簡単になった。でも企業のデータベースは今では、アナリティクス(データ分析)のダッシュボードやビジネスインテリジェンスのためのツールなどを構築するためにも使われている。

このような、データベースの高性能な利用が求められる場面が、BlazingDBの出番だ。短時間で、集計をしたり、述語を使ったり、データベースの大量のエントリーを操作しなければならない。同社が顧客を受け入れ始めたのは2016年の6月だが、すでにFortune 100社に挙げられる大企業数社がBlazingDBを使っている。

Aramburu曰く、“彼らがそれまで使っていたツールはSQLの処理に数時間を要していたが、うちのツールなら数分だ。BlazingDBは何千ものコアを使って大規模な並列処理を行う”。

BlazingDBが実際に使うのは、Amazon Web ServicesやIBMのSoftLayer、Microsoft AzureなどのGPUインスタンスだ。だから企業はサーバーを(少なくとも今のところは)自分で管理する必要はないが、大量の機密データを扱うような企業はサーバーの自己管理を選んでもよい。

“うちのインフラストラクチャは、サーバーの種類やタイプを特定しない”、とAramburuは語る。“われわれが構築したコードベースは、そのための問題解決に尽力しているから、けっこう複雑だ”。

顧客は、そのほかのSQLデータベースと同じく、BlazingDBにプログラムでアクセスできる。たとえばPythonでETLのスクリプトを書いて、BlazingDB上のデータにアクセスしてもよい。

今BlazingDBのチームは6名だ。同社は今、大企業の顧客を獲得していくための概念実証の構築を、計画している。一方BlazingDBには無料のコミュニティエディションもあるから、ちょっと遊んでみることもできる。

SQLデータベースの企業というと、あまりセクシーには響かないが、BlazingDBがやってることはおもしろい。今、多くの企業がデータ駆動型になりつつあるが、BlazingDBは大量のデータから意味を見つけ出す作業を助ける。

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Q&A

Q: これまでのどんなツールより速いようだが、切り替えの費用は?
A: コネクタを提供していますから、データが数テラバイトあっても、切り替えはかなり容易です。

Q: 御社のスライドにはDeepMindが登場するけど、AlphaGoもGPUを使っているからか?
A: あれはとても多層的なニューラルネットワークを使っていますが、それはGPUの集合で構成されています。

Q: このソリューションの欠点は何か?
A: トランザクション型のデータベースではないことです。その方面では、そんなに速くありません。また、SQLの規格のすべてを実装してはいません。ウィンドウファンクションやストアプロシージャはありません。

Q: 類似特許は存在していないか?
A: 特許については詳しくないんですけど、既存のSQLツールをGPU利用バージョンに改装しているところは、いろいろあります。われわれは、スクラッチから(ゼロから)スタートしました。

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TechCrunch Disrupt SF 2013の優勝はLayer, 準優勝はDryft

今年のTechCrunch Disrupt San Francisco、そのメインイベントDisrupt Battlefieldには、3日間で30社が出場して、すばらしいプレゼンテーションを演じた。決勝に残った6社…Dryft、Fates Forever、Layer、Soil IQ、Regalii、Cota by Ossia…はまったく甲乙つけられない強者(つわもの)揃いだったけど、残念ながらDisrupt Cupは一つしかない。

各社が週の初めにステージに立ってピッチ(pitch、売り込み)を行ったが、予選を勝ち抜いた6社は、今度は決勝の審査員たち(*)を前に、再びプレゼンをしなければならない。よほどガッツのある人でなければ、できないことだね。(*: 決勝審査員=CrunchFundのMichael Arrington(TechCrunchのファウンダ)、Sequoia CapitalのRoelof Botha、Founder CollectiveのChris Dixon、SV AngelのDavid Lee、Yahoo!のMarissa Mayer、Khosla VenturesのKeith Rabois。)

審査員たちは舞台裏で長時間激論をして、やっと決定に達した。前置きはこれぐらいにして、では勝者をご覧いただこう。

優勝: Layer

Tomaž ŠtolfaとRon Palmeriが作ったLayerは、どんなモバイルアプリにも10行足らずのコードでコミュニケーション機能を持たせられる、という通信プラットホームだ。しかも同じくLayerを実装している異なるアプリ同士でも、テキスト、音声、ビデオ、ファイル共有などのコミュニケーション行為ができるのだ。

Layerは、Webアプリケーションもサポートしたい、という野望を持っている。ただし今のところは、iOSとAndroid向けのSDKをリリースしているだけだ。では、デベロッパたちをLayerファンにするためにはどうするのか? 初期採用者には無料にするが、そのアプリ上のLayerの実装がユーザたちに快調に利用され始めたら、若干のクラウド利用料金を払っていただくのだ。

本誌がLayerを紹介した記事はこれだ

情報開示: LayerにはCrunchFundもシード資金を提供している。このVCのファウンダの一人Michael Arringtonは、本誌TechCrunchのファウンダだ。

準優勝: Dryft

Swypeの協同ファウンダRandy MarsdenとRob Chaplinskyが作ったDryftは、Androidタブレット用の新種のソフトウェアキーボードで、ユーザの手に適応することが最大の特長だ。タブレットの画面に現れる従来のキーボードと違って、Dryftのキーボードはユーザの手が今あるところに出現する。そうして指の位置とキーがマッチしたら、Dryftは打鍵された文字を正しく読み取って表示する。タブレットに内蔵されている加速度計を使って指圧(ゆびあつ)の変化を検出するので、タイピングのエラーも少なくなる。

本誌がDryftを紹介した記事はここにある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))