JBL、Googleスマートディスプレイの予約受付開始――250ドルで生活防水仕様

LenovoがGoogleアシスタント搭載のスマートディスプレイを発売したのは1週間前だが、ライバルも着実に追いついてきた。今日(米国時間8/1)、JBLは249.95ドルのJBL Link Viewの予約の受付を開始したことを発表した。出荷は来る9月3日が予定されている。

JBLのデザインはLenovoとは(近く発売されるLG WK9とも)やや異なる。ただし機能の点ではいずれもほとんど同一だ。Link Viewのディスプレイは8インチのHDで、Lenovoより小さい。10インチ版は用意されない。しかし10Wのスピーカーを2台装備し、BluetoothとGoogleのChromecastをサポートする。

JBLによれば、このスマートディスプレイはIPX4等級の生活防水仕様だという。つまりキッチンで料理を作りながらYouTubeでレシピを見ても安全だ。また前面に5メガピクセルのカメラがあり、ビデオチャットに使える。プライバシースイッチによりカメラとマイクの機能を停止することが可能だ。

JBL、Lenovo、LGはGoogleアシスタント搭載のスマートディスプレイを今年のCESで発表していた。いち早く製品を出荷したのはLenovoで、ハード、ソフトとも高い評価を得ている。LGのWK9の出荷時期はまだ不明だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Assistantで複数の一連の仕事をスケジューリングできるようになった

5月のI/OカンファレンスでGoogleは、Google Assistantの新しい機能を二つ発表した: それはルーチンとスケジュール、どちらも、何度も繰り返し行なうことを自動化するが、そのやり方がそれぞれ違う。

ルーチンは、複数のコマンドをまとめて一語で実行させる。たとえば“Hey Google, I’m awake”(起きたよ)と言ったら、目ざましを止め、明かりを点け、ニュースを読む。これに対してスケジュールは、日にちと時間を指定して一連のコマンドを自動的に実行させる。そのときユーザーは、何も言わない。

ルーチンはI/Oの直後にローンチしたが、なぜかスケジュールの実装は遅れて、やっと今日(米国時間7/27)になった。

最初に気づいたDroidLifeによると、スケジューリングは最初、Google Homeのアプリとしてユーザーに提供されるようだ。

スケジュールの作り方:

  • Google Homeアプリを開く
  • Settings>Routinesへ行く
  • +ボタンで新しいルーチンを作る
  • “Set a time and day”(日付時刻の設定)へスクロールしてスケジュールを指定する

“time and day”(日付と時刻)の設定が見つからないときは、数日待つ。この機能を全ユーザーに展開するのは二三日かかるようだ。大声で発表しなかったのも、そのためだろう。

毎朝7時に寝室の明かりを点けたいかな? それもできます。毎日お昼にはSix Flagsテーマパークのコマーシャル・ソングを鳴らして自分を元気づけたりルームメートを怒らせたりしたい? もちろんそれもできる。午前2時にはドアの鍵をチェック、階下の明かりを消す、そして自分のエンターテインメントセンター(テレビ?スマホ?)を確実に消したい。そのほかのスマートホーム器具も、確実にスケジューリングできるだろう。

スマート電球などにはスケジューリングアプリがあるから、それを使ってもよいが、Google Assistantの今度のスケジュール機能では、非常に雑多な複数のものを一度にスケジューリングできる。そして個々の器具などのエラーも見つけやすい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Hangouts Meet用デバイスにボイスコマンドを導入

本日(米国時間7/24)Googleは、サンフランシスコで行われた同社のNextカンファレンスで、近々Googleの電子会議用ハードウェアを強化しボイスコマンドを使えるようにすると発表した。

多くの人々にとって会議のセットアップは今も大きな頭痛の種である。同社はGoogle Assistantなどのツールで使われている音声対応人工知能と同じものを、会議用ハードウェアにも載せたいと考えた。そこで今日、GoogleはVoice Command for Meetを発表した。

これでユーザーは、”Hey Google, start the meeting.” と言えるようになる。そしてこれはまだ始まりにすぎない。Googleは、今後コマンドを増やしていくことを約束した。この機能は今年中に提供される予定だ。

つい昨年秋、GoogleはHangouts Meetハードウェアプログラムをスタートさせた。これは、Meetの利用者が、Googleあるいは多くの会議室で見られるCiscoやPolycomの伝統的ハードウェアを使って会議を開催する方法を提供するものだ。Googleの報告によると、Hangout Meet対応の会議室はすでに何千か所も作られている。

会議のセットアップや参加者の招待などを音声で行う簡単なコマンドを提供することで、時として複雑になる会議運用を著しく簡易化できる。会議システムは生まれてから何年にもなるのに、不必要に複雑で多くの人たちをいら立たせてきた。

もちろんユーザーたちは、Google HomeやAmazon Echoなどのおかげで、デバイスとのやり取りには慣れている。

音声対応ハードウェアを会議室に持ち込もうとしているのはGoogleだけではないことにも注目されたい。昨年11月、 CiscoはCisco Spark Assistantを発表し、Cisco製会議室用ハードウェア専用の音声コマンドを提供した。それを支える音声認識技術はMindMeldの買収によるものだ。Ciscoは2017年5月にこの会話型AIのスタートアップを1.25億ドルで買収した

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Assistantの‘継続会話’機能が今日から使える(アメリカのユーザーのみ)

5月のGoogle I/OカンファレンスはAssistantのニュースで溢(あふ)れかえっていたが、でも、あの神秘の“自動電話かけロボット”Duplexを別にすれば、継続会話(Continued Conversation)がなんと言っても、いちばん心惹かれる発表だった。それはAIの会話機能をもっと人間らしく自然にする試みで、それは、すでにいろいろ出回っている音声によるスマートアシスタントの、究極の目標でもある。

その継続会話機能が今日(米国時間6/21)、アメリカのAssistantユーザーに、Home, Home MiniそしてHome Maxに載ってやってきた。その自然な対話をする設定をonにすれば、もう毎回いちいち“Hey Google”と呼びかけなくてもよい(最初だけ必要)。Googleは、その使い方の例をブログ記事で紹介している〔実際は英語〕:

朝起きて空が曇っていたら、“Hey Google, 今日の天気は?”、と尋ねよう。…そして、“明日はどう?”… “ショッピングリストにレインコートを加えておいてね”… “明日の朝は傘を持って行くことを思い出させてね”…“ありがとう!”、と継続できる。

Homeなどのデバイスの上で、この機能を設定することが必要だし、最初の“Ok Google”や “Hey Google”はやはり必要だ。しかしそのあとは、最長で8秒間、Assistantは次の話を待っている。それは、対話にはなっていないが、“Hey Google”などのコマンドを何度も何度も言うかったるさからは解放される。

スマートスピーカーの爆発的な人気に伴って、プライバシーの心配も広まっているが、それに配慮したGoogleは、ウェイクワード(Wake Word, 起動語)以外では正しいユーザーを認識しないようにしている。

8秒は十分に長くはないが、プライバシーが超心配な人は、それでもこの継続会話の機能をoffにしたいだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonとGoogleがEchoとHomeに追加すべき8つの機能

Amazon EchoとGoogle Homeは素晴らしいデバイスであり、どちらも互いに負けない機能を誇っている。私の家では、Amazon Echoを使っているが、家の内外にそれらが配置されている。リビングルームにはオリジナル版、寝室、オフィス、そして外にはDot、また木工作業場にはTapが置かれ、子供部屋にはSpotsが置かれている(カメラはテープで目隠しされている)。みな素晴らしいデバイスだが、とても完璧とは言い難い。いくつかの重要な機能が欠けているからだ。Google Homeも事情は同じである。

私はTechCrunchのスタッフたちからの意見を募ってみた。以下に並んだものが、次世代のデバイスで搭載されて欲しいと私たちが考えている機能だ。

赤外線送信装置

今でもEchoやHomeを使ってテレビを制御することは可能だが、そのためにはサードパーティ製のデバイスが必要である。EchoまたはHomeの上に360度放射型の赤外線送信装置が搭載されていたら、スマートスピーカーから、テレビ、エンターテイメントシステム、暖房/冷房装置を直接制御することができる。

EchoやHomeは、オープンな場所に置かれることが自然なため、赤外線を使うデバイス制御のためにはぴったりだ。「テレビをオンにして」または「エアコンをオンにして」と言えば、それに応えてEchoがテレビや壁のエアコンへの赤外線コードを放射する。

このことはAmazonとGoogleに対して、完全な汎用リモートコントロール手段をEchoやHomeへ統合することを要求する。これは簡単な仕事ではない。LogitechのHarmony、Universal Remote Controlなどの企業は、自分たちのリモコンが市場のあらゆるものと互換性があることを保証すべく、大変な努力を重ねている。それは新しい赤外線コードに対応し続ける無限の戦いのように思えるが、私はAmazonとGoogleがその戦いに取り組んでくれたらと願わずにはいられない。面倒なしに、Echoを使って電気暖炉と電動ウィンドウシェードをコントロールしたいのだ。

音楽とスマートホームのための専用アプリ

現在のHomeならびにAlexaアプリは、日々の利用のためには複雑でで使い難い代物だ。ほとんどの作業に対してスピーカーの利用をユーザーに強制するので、それは意図的なものなのかもしれない。だがEchoとHomeはもっと良い物に成り得るものだ。

現在AmazonとGoogleは、ユーザーに対して、これらのデバイスを設定するために音声を使用させようとしているように思える。そしてそれはある程度までは問題ないだろう。ユーザーがこれらのスピーカーを使用してSpotifyを聴いたり、Hueライト群を制御したりという用途には、現在のアプリと音声設定はうまく働く。しかし、もしユーザーがEchoに対して、様々な異なるベンダーからの複数のスマートホームデバイスの制御を望んだ場合には、スマートホームエコシステムに対する専用アプリが用意されるべきだ。もっと複雑なシステムに対しては、デスクトップアプリも提供されることが望ましい。

Sonosを見て欲しい。Sonos Oneは素晴らしいスピーカーであり、おそらく最高の音響を誇るマルチルームスピーカーシステムである。このスピーカーにはAlexaが組み込まれてはいるものの、それでもSonosアプリはEchoとHomeに対しても提供して欲しい位便利なものだ。専用の音楽アプリがあれば、EchoとHomeのユーザーたちは、より簡単に音楽をブラウズしたり、曲を選んだり、異なるデバイス上での再生を制御したりすることができる。

またスマートスピーカーは、複雑なスマートホームエコシステムの中心と成り得るものである。設定と保守のための有能なコンパニオンアプリを提供するに値するものなのだ。

LogitechのHarmonyアプリも良い例である。このデスクトップアプリを使ってユーザーは、複数のユニバーサルリモコンを設定できる。EchoとHomeのデバイスでも同じことが可能になるべきだ。たとえば、私の子供たちは自分のSpotifyアカウントを持っていて、私のVivintホームセキュリティシステムや、リビングルームのHueライトに音声でアクセスする必要はない。私は、家中のEchoデバイスを、より簡単にカスタマイズできる方法を必要としているのだ。こうしたシステムを設定することは現時点では不可能であり、いずれにせよ目的専用ではないモバイルアプリを利用して行おうとするのは厄介で退屈な作業だろう。

メッシュネットワーキング

EeroやNetgearのOrbiなどの製品シリーズが人気のある理由は、単一のアクセスポイントからのWi-Fiブロードキャストよりも、より速く安定したWi-Fi接続で対象区画を満たしてくれるからだ。メッシュネットワークは、Google HomeやAmazon Echoに含める必要がある。

これらのデバイスは、オープンスペースならびに共通スペースに配置するように設計されており、Wi-Fiルーターを置くためにも最適な場所を占めている。これらのデバイスにメッシュネットワーキング拡張を組み込むことで、魅力が高まり、所有者のWi-Fi環境を改善しつつ、より多くを購入するように促すことになるだろう。誰もがハッピーだ。

AmazonやGoogleにとって、Eeroを買収することは合理的な行動のように思える。Eeroは既に市場で最高のメッシュネットワーキング製品を生産している。この製品は、小さな筐体の中に設計されパッケージングされている。たとえGoogleやAmazonがスピーカー本体にメッシュネットワーキングを組み込まないとしても、スピーカーの壁に差し込む電源部分に収納することもできる、こうすればどちらの会社もその製品ラインに組み込むことが可能で、追加購入時の論理的な追加項目となる。

3.5mm光出力

私は、3.5mmオーディオ出力を使って、複数のDotをフルオーディオシステムに接続してきた。しかしそれは単なる2チャンネルのアナログ出力であり、NPR(米国の公共ラジオネットワーク)を聞くには十分なものの、私はもっと高品質なものを欲しいと思っているのだ。

何世代かに渡って、MacBook Proは3.5mmジャックを介した光出力を提供していた。おそらく広くは使われなかったのだろう、そのためAppleは新しい世代ではそれを外してしまった。だがEchoとHomeもこのオプションを提供してくれたなら素敵だ。

今のところ、デバイスは比較的低いビットレートでストリーミングするので、デジタル接続はオーディオの品質に大きな違いをもたらすことはない。しかし、GoogleやAmazonのいずれかが、Tidalから提供されるような高音質オーディオを追求することを決めた暁には、これはハードウェアに欠かせないものになるだろう。

アウトドア版

私は夏十分な時間を家の外で過ごし、Echo Dotをわが家のデッキに設置することもなんとかできた。Dotは屋外に設置することは考えられていない、幸い私が設置したものは屋外で1年以上生き延びてきたものの、もしもっと堅牢な全天候型Echoはあれば素晴らしい。

私がデッキにEcho Dotを設置した方法は以下の通りだ。まずこのような電気ボックスをEcho Dotの雨よけとして設置した。ボックスの側面の1つの穴を抜き、ボックスの中にDotを収めた。Dotを入れたまま下に向けた。電源ケーブルと3.5mmケーブルを側面の穴に差し込み、このようなアンプにオーディオを流して、1組の外部スピーカーを鳴らした。私はデッキから落ちてくる水からそれらを保護するために、両方の装置の上部を覆うアスファルトシングル(屋根などに使われる板)を使用した。これまでのところ、このやり方でミシガンの夏と冬を乗り越えることはできている。

私は郊外に住んでいて、常に屋外でスピーカーを使っている。デッキの下に置かれたDotは、それでもなんとか庭にいる私の声を拾い上げ、Spotifyやスマートホームの制御を行うことができる。それは素晴らしい体験だ。私はより多くの人たちがボイスアシスタントを屋外に連れ出すことができるようなバージョンを、AmazonやGoogleに作って貰いたい。

改善されたプライバシー

家の中で常にデバイスが聞き耳を立てているということには、独特の気味悪さがつきまとう。初期のGoogle Home Miniは、バグにより、すべてを記録し、その記録をGoogleに送り返していた。消費者は、AmazonやGoogleが記録されたデータをどのように扱うかについての、より多くの選択肢が必要だ。

もし譲歩しなければならないとしても、記録をAmazonやGoogleに対して送り返すか否かの選択肢がユーザーに与えられていなければならない。必要に応じて、ユーザーにはいくつかの機能をオプトアウトするか、数日または数週間後に記録を削除するかどうかを、ユーザーに決定させるオプションを与えるべきだ。

Facebookの大失敗を受けて、話題が増えるにつれて、消費者たちはこの手のコントロール手段を求め始めるだろう。GoogleやAmazonは、消費者の期待に先んじることが賢明だと思う。

新しいポータブルスピーカー

私は作業場でTap(バッテリー駆動可能のポータブルEchoデバイス)を使っていて、それは調子よく働いている。しかし布カバーの部分は汚れている。さらに私はそれを1度落として、耐久性がないことも発見した。さらに悪いことに、常時リスニングモードが有効になっている場合、12時間毎にスピーカーをドックに戻さなければ、バッテリーが完全に消耗してしまう。

Tapは、初期のAmazon Echoデバイスの1つだった。もともとユーザーはAlexaを起動するためにはボタンを押す必要があったが、Amazonはその発売後に音声アクティベーションを追加した。これは便利なスピーカーだが、アップグレードは必要だ。

ポータブルEchoもしくはHomeは、全天候型で耐久性があり、簡単に掃除できる必要がある。ドックと内蔵のマイクロUSBポートを持ち、音声アクティベーションが可能でなければならない。もし未知の声に反応しないようにできれば更に素晴らしい。

改善されたアクセシビリティ機能

音声アシスタントデバイスは、これまで以上にテクノロジーへのアクセスを容易にしているものの、さらに追加する必要がある機能がある。耳は完全に聞こえるが、発話が上手く行えない人は沢山いる。しかしAlexa EchoやGoogle Homeは、そうした人の発話を正確に認識することができない。

Appleはこの対策をSiriに追加している。この場合ユーザーはクエリとしてテキストを入力することができる。このオプションは、iOS11上のアクセシビリティメニューから利用することができる。Google HomeやAmazon Echoも同じ機能を持つ必要がある。

ユーザーは自分の携帯電話を使って(Alexaアプリから自由形式のテキスト型チャットボットを介して)Echoにテキストクエリを送信し、応答を音声で聞いて、それでも替わらずに全てのスキル(応用)とスマートホームインテグレーションを活用できるようになるべきだ。技術的な観点から言えば、音声から文字への変換を必要としないため、それは簡単な筈である。そして、そのことで新しい購買層に対してデバイスをアピールすることができる。

モーションセンサー

モーションセンサー(近くで動くものを検知するセンサー)が内蔵されることによって、音声アシスタントのユーザー体験が改善される幾つかのケースが考えられる。

目覚まし時計は動きで止められないと、強力さが増すかもしれないが…一定量の動きを検知することで止めることも可能になる。動作感知機能はライトスイッチとしても使える。動きが感知されたら明かりを点け、動くものが居なくなったら明かりを消すといった具合だ。しかし、それ以上の応用も考えられる。動くものが居ない場合には自動的に音量を下げる、警報装置の追加センサーとして、そして空調システムのために人間を検知するなどの用途だ。

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(翻訳:sako)

Alexa、Siri、Googleアシスタントは音楽でだませる――UCB、浙江大学等の研究者が超音波ハッキングを発表

Alexa、Siri、Googleアシスタントなどのポピュラーな音声認識アプリを超音波を使ってハッキングする方法がUCB(カリフォルニア大学バークレー校)の研究者によって発表された。超音波のコマンドを楽曲に紛れ込ませることにより、ユーザーに気づかれることなくアシスタントに特定の動作をさせることができるという。

New York Timesの報道によれば、これより前に発見されていたスマート・アシスタントを騙す方法を発展させたものだ。

昨年、プリンストン大学と中国の浙江大学の研究者は音声認識デバイスは人間には聞こえない超音波によって起動できることをデモした。 このハッキングでは最初にスマートフォンをミュートするのでユーザーはスマート・アシスタント側の返事を聞くことができない。

浙江大学の研究者によってDolphinAttackと名付けられたこの攻撃はスマートフォンに悪意あるサイトを訪問するよう命じる。このハッキングはスマートフォンの電話、カメラ、テキスト・メッセージなどを操作できる。ただし超音波の発信源が攻撃対象のデバイスに近くにある必要があるのがDolphinAttackの限界だ。しかし専門家は強力な超音波発信源が用いられる危険性を警告した。

<pこの警告は4月にイリノイ大学アーバナ・シャンペン校の研究者が7.5メートル離れたところから超音波攻撃を成功させたことで現実のものとなった。超音波は建物の壁を透過することはできなかったが、建物の外から開いている窓を通してデバイスを乗っ取ることに成功した。

今回のバークレー校の研究は悪意ある超音波コマンドを楽曲に紛れ込ませてデバイスを乗っ取るというものだ。 この攻撃では楽曲にある種のデジタルノイズが混じるが人間の耳には意味ある音声としては聞こえない。

このハッキングはまだ初期段階だが、音声アシスタントのセキュリティー全般に関してはまだほとんど研究がされていない。音声アシスタントの能力が拡大し、ユーザーがメールやテキストの送信だけでなく、ショッピングやバンキングにもアシスタントを利用するようになってきただけに、こうした攻撃の可能性は懸念を呼び起こす。

最初に考えられる防止策は、デジタル・アシスタントのメーカーがセキュリティー保持にもっと力を入れ、音声認証の精度を高めると同時に音声の本人性に疑念があるときはアシスタントの音声機能をロックダウンすることだろう。.Amazon Alexa、Googleアシスタントは両方とも音声パターンによって個人情報を特定のユーザーのみ利用できるようロックするオプションがある。AppleのiOSの場合、秘密度の高い情報の大部分はアクセス前にデバイスをアンロックしなければならない。

いちおうそうした対抗手段はあるものの、このハッキングがさらに進化すると非常に怖いことになる。メーカー側のすばやい対処とその情報の公開が強く望まれる。Google I/Oデベロッパー・カンファレンスでデモされたDuplexソフトウェアを見ても音声認識アシスタントの能力拡大に力を入れていることが見てとれる。今回Googleが発表したカメラ付きスマート・ディスプレイも音声で操作できるのでやはりこのハッキングに対象となるわけだ。潜在的攻撃対象は急速に拡大しつつある。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、Assistantのおなら対応に即興演芸の技を利用

Google I/Oの2日目も後半に入りみんなが少し疲れてきた。午後遅くのAssistantのデザインに関するセッションで、Googleの主任デザイナー、Ryan Germickは、AIの個性を作るために即興演芸のスキルを活用していることを話した。そして、人生でも難しい質問のひとつに答えた。

Assitantが「みんなが思うよりずっと多く」受ける質問のが、「おならした?」だ。まず、おならはいつも笑える。そして、人間の発する様々な臭いの責任を押しつけられなければスマートアシスタントを使う意味はない。

Germickは、Googleが体験した、おなら質問に対する色々な答を紹介した。たとえば、「もちろん私ではありません。私には体がありません」というのはあまり満足のいく答ではない。代りにGoogleは「巧みにはぐらかす」やり方として、improv[即興演芸]の入門コースを受けた人が必ず教えられる(”yes, but”ではなく) “yes, and”話法を採用した。

というわけで、Google Assitantにおならをしたかと聞いてみよう。おそらく「私のせいにしたいなら、すればいいですよ」といった感じの25種類ほどの答が返ってくるだろう。

もうひとつ、アイザック・アシモフのロボット工学第4の原則を忘れてはならない:くさいと言いだした人が、おならをした人だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

子供たちに「言葉遣い」も教えるGoogleアシスタント

Google Homeへの「言葉遣い」を気にする親も出てきているようだ。そんな中、GoogleはI/Oカンファレンスにて、Googleアシスタントに、Pretty Pleaseなる機能を追加するとアナウンスした。この機能は、子供たちに「優しい言葉遣い」を促すものだ。「優しい言葉遣い」をすれば、Googleアシスタントも丁寧に応対する仕組みになっている。

たとえば、Googleアシスタントへのオーダーに「Please」をつければ、オーダーへの応答を丁寧に返してくれるようになるのだ。

I/Oでは、ごく短いデモが公開された。それを見ると、オーダーに「Please」をつけると、アシスタントの側も「ご丁寧にありがとう(thanks for asking so nicely)」とか、「とても丁寧な方ですね(You’re very polite)」などと返事をするようになっている。

こうした機能は、小さな子供をもつ両親たちの懸念がきっかけに導入されることになったものだ。スマートスピーカーに対して、横柄な態度をとり、そうした態度を実生活でも引きずってしまう子供がいるという声が出てきているのだ。

Amazonも、そうした声に応えてMagic Wordなる機能を加えているところだ。

Googleによれば、Pretty Pleaseの機能は今年後半に実装していく予定であるとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

Google、Assistantの声にジョン・レジェンドを追加

AlexaとSiriの最近のアップデートに負けじと、今日(米国時間5/8)Googleは、Assistantプラットフォームに6種類の声を追加すると発表した。

同社は今日のI/Oカンファレンスで、もっと「人間の話し方に近い」自然なAI音声を開発中であることを発表した。一時停止を自然にするなどの細かい改善によって、Assistantと「より自然な会話」ができるようになるという

新バージョンのAssistantには男性女性両方の声が実装され、Wavenetという同社が1年半前から取り組んできた機械学習技術に基づいて作られている。Googleは、世界中の方言に対応するさらにカスタマイズされたバージョンを開発している

その一方で、Microsoftはちょっとしたビッグネームをスタジオに迎えて音声のパーソナリティーを付加する。はじめにミュージシャンのジョン・レジェンドが今年中にAssitantに加わり、AlexaのスーパーボウルCMを現実に変えつつある。Alexa、君の番だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Assistantで映画チケットを買えるようになった

Google Assistantに新しい機能がやってきた。Fandango との提携によって、映画のチケットを簡単に買えるようになる。Google Assistantに映画のチケットが買いたいと言えば、近くで何を上映しているかを教えてくれるので、あとはどの映画館でどの映画をやっているかを見ればよい。

このサービスはStar Wars™ のマーケティング・ホリデーに因んで、May the Fourth™(5/4)にスタートする。そしてSolo: A Star Wars Storyの前売り券はその当日発売になる。

この機能はSiriには前からあったがGoogle AssistantではFandangoアプリをダウンロードしなくても購入できる。Siriで利便性が大きく損なわれていた点を改善した。

現在はAndroid端末のGoogle Assistant専用だが、もしあなたがiOSでGoogle Assistantアプリのヘビーユーザーなら、今年中には映画チケットを買えるようになるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleはGoogle Assistantのアプリケーション開発振興のためスタートアップを育てる投資育成事業を開始

Google Assistantのエコシステムをどうしても育てたいGoogleは、ついにそのために自腹を切ることになった。今日(米国時間5/2)の同社の発表によると、Assistantのアプリケーションを作る初期段階のスタートアップに、資金やそのほかのリソースを提供していく新しい事業をこれから立ち上げるようだ。

新製品に関してそのエコシステムを育てたい企業が、こんな事業を発表することはよくある。しかしGoogle Assistantの場合はすでにかなりの数のサービスが開発されているにもかかわらず、同社は“このクリエティビティをもっと鼓舞するために”、新しい事業を立ち上げるのだ、という。

Googleの、検索とGoogle Assistant担当VP Nick Foxも、こう言う: “Google Assistantでは、デベロッパーやデバイスのメーカーやコンテンツでのパートナーたちが新しいユーザー体験を作っていけるための、オープンなエコシステムの育成に力点を置きたい。Google Assistantに関してはすでにデベロッパーたちの多くのクリエティビティが見受けられるが、それをさらに促進するために、初期段階のスタートアップのための新たな投資事業を始める”。

投資だけでなくGoogleは、彼らスタートアップにメンターシップ(個人指導)や、技術者、プロダクトマネージャー、デザイナーなどからのアドバイスを提供する。そしてこの事業の対象になったスタートアップは新しい機能やツールにいち早くアクセスでき、またGoogle Cloud Platformとプロモーションの支援にもアクセスできる。これはまさに、アクセラレーターないしインキュベーターと呼びたいような事業だが、Googleはそう呼んでいない。

Foxによると、投資額に上限はない。“ふさわしいと思われる額を投資して、デジタルアシスタントのアプリケーション(ハードウェアもありうる)開発という、この新しい分野でスタートアップが成功できるように努めていく。しかも資金を提供するだけでなく、これらのスタートアップと積極的にパートナーして、彼らのプロダクトが市場で成功するよう、わが社の強みも生かしていく”。

この事業の対象となる最初のスタートアップGoMomentは、ホテルのためのコンシエルジュサービス、そしてEdwinは英語の個人教授、BotSocietyPulse Labsはデベロッパーツールだ。

これらのスタートアップは、Googleのねらいをよく表しているようだ。Foxによると、Googleが求めているスタートアップは、“旅行やゲームなど、Assistantをおもしろく活用できそうな特定業種をエンドユーザーとする”デベロッパーたちだ。Googleは一部のパートナーシップについてはその関わりをより深めると同時に、一方多くの場合は単純に、Assistantのような技術に関心のあるスタートアップを求めているのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google AssistantアプリがGoogle Payに対応――スマートフォンで個人間送金もできる

今日(米国時間3/22)から、OK, Google, send Bryan 15 dollars! などと命令できるようになるという。スマートフォンのGoogleアシスタントがGoogle Payを操作するコマンドをサポートするようになった。

Google Payは以前のAndroid Pay改名し、iOSアプリと統合されたサービスだ。Bryanへの送金が朝食代を貸しただけなら(そして例によってBryanが返すのを忘れているようなら)、OK, Google, request 15 dollars from Brian と催促できる。この機能は現在のところスマートフォン・アプリのみだが、Googleに取材したところ、数ヶ月以内にホーム・アシスタントでもサポートする計画だと明かした。

スマートフォンのアシスタントにまずGoogle Pay操作機能が導入されたのは、スマートフォン・プラットフォームの方が本人確認が確実だからだろう。スマートフォンではGoogleはアプリの使用にパスワードないし指紋による認証を求める。Googleホームはたしかに何人かの声を識別できるが、今のことろ、スマートフォンのような厳密なユーザー認証は行っていない。

Googleアシスタントは使っていてもGoogle Payは使っていないユーザーも多いことを考慮して、アシスタントはまずGoogle Payのセットアップを助ける。Google Payによる支払には手数料はかからない。

〔日本版〕英語版Google Homeのセットアップ・ページにはAssistantを通じてショッピングを行う場合の設定の仕方が記載されている。 日本版GoogleアシスタントにはショッピングないしGoogle Payについての情報はまだない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleアシスタントに待望のマルチステップ導入――当面設定できるのは「今日はどんな日」

Googleアシスタントの能力が大きくアップする。いちいち個別に命令しないでも複数のステップを一度に実行する能力が、今日(米国時間3/13)、公開されたことをAndroid Policeが発見した。

アシスタントで最初に有効になったのはこのサポート・ページの機能で、当面アメリカのユーザー向けだ。Good Morningというマルチステップ・ルーチンは照明を点ける、カレンダーから今日の予定を読み上げる、天気と交通情報を知らせる、音楽やポッドキャストを再生する、といった一連の動作を実行する。

Googleのサポート・ページによれば、アシスタントにはGood Morning(起床)、Bedtime(就寝)、Leaving home(外出)、I’m home(帰宅)、Commuting to work(出勤)、Commuting home(退勤)という6種類のルーチンが導入されるという。つまりGood Morning以外のルーチンも順次公開されるのだろう。Android Policeは一連のマルチステップに含まれる動作には一部不合理、不便な点もあると述べている。もっと柔軟にカスタマイズできるようになっているとさらによいだろう。

こうしたルーチンが実行する動作はユーザーによって異なる。 つまり今日の予定を読み上げる場合、ユーザー別にそれぞれのカレンダーを参照する。

こうしたルーチンの導入に私は大いに期待している。 Googleアシスタントは帰宅したときが最悪で毎回いくつもの命令を叫ばねばならない。OK, Google, I’m home! などと命じるだけで一連の動作を確実に実行してくれるのであればありがたい。

利用頻度が高そうなシチュエーションごとにルーチンを作るのは、ややお仕着せの感じはするものの、手始めとしてはやむを得ないだろう。

Alexaは数ヶ月前からこうした機能を備えており、各種のアプリもアシスタントよりやや強力なようだ。 残念ながらAppleのHomePodにはこの機能はまだない。



〔日本版〕Googleアシスタントの日本語ページにはまだ「ルーチン」についての記述はない。原文のサポート・ページのリンクは日本版の「今日はどんな日」のページにリダイレクトされるが、英語版のGood Morningルーチンと比較するとまだいくつかの機能を欠いている。日本語版のアシスタントの機能一覧はこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleアシスタントがiPadにやって来た――すでに日本版のダウンロードが可能

今日(米国時間3/13)、Google AssistantがiPadで使えるようになった。ユーザーは通話やメッセージ送信、カレンダーの確認、リマインダーのセットを始めとしてアシスタントのあらゆる機能がiPadから利用できる。GoogleアシスタントはGoogleのスマートフォン、Pixelを始めとするAndroidデバイス向けがリリースされた後、2017年の Google I/OでiOS版が発表された。

ただし当初は英語版でiPhone向けのみだった。Googleによれば、今日のiOSアプリのバージョンアップで英語だけでなく、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ブラジル・ポルトガル語、スペイン語が利用できるようになった。

iPad版は基本的にiPhone版と同機能だが、表示面積が拡大されている他、分割画面でのマルチタスクなどiPadのみの機能に対応している。

Amazon Echo、Google Home、そして最近のAppleのHomePodなど、音声対話が可能なスマートスピーカーの普及が話題になっているが、モバイル・デバイスのスマートアシスタントはさらに影響が大きい。そのためGoogle AssistantやAmazonのAlexaは自社のハード、つまりAndroidやFire タブレットだけでなく、あらゆるプラットフォームに対応しようとしている。

特にiPadへの対応は各方面からの注目を浴びていた。

事実、Amazonは昨日、Alexaのタブレット対応を発表している。これにはiPadも含まれ、アップデート版ではAlexaによる通話やメッセージ送信機能がサポートされている。

もちろんiPadでGoogleアシスタントやAlexaにアクセスするのはiOSのデフォールトのアシスタントであるSiriを使うほど簡単ではない。Siriならホームボタンを長押しするかHey Siriと呼びかけるだけでよい。

とはいえ、Googleのアシスタントに慣れていてiPadを持っているユーザーはアップデートを歓迎するだろう。

Googleアシスタントにメッセージの送信や電話をかけることを頼むと、アシスタントはiOSの連絡先を検索しようとするのでまず許可する必要がある。アシスタントは音声によるテキスト入力、リマインダーの設定、カレンダーの表示、音楽の再生、スマートTVへのビデオのキャスト、検索、等々さまざまなな能力を備えている。

新しいアシスタント・アプリはiOS 10.0以降で作動するが、特にiOS 11を搭載している場合、マルチタスクに対応する。Googlによれば、一つの窓でカレンダーのチェックなどを命じておき、別の窓でアシスタントと会話するというようなことが可能だという。また縦横どちらの向きでも利用できる。

iPadアプリ〔日本版〕はAppleのApp Storeから入手できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Assistantの独自のアクションを各種デバイスに組み込める、そのためのSDKを発表

今年のSXSWの呼び物というほどでもないが、Googleは自分の製品にGoogle Assistantをあっと驚くアイデアで組み込みたい、と考えているデベロッパーのために、ちょっとした素敵なアップデートを提供する。製品に特定のファンクションを加えるためのAssistantのSDK、それがそのCustom Device Actionsだ

ブログの記事でGoogleは、Assistantを搭載した洗濯機が色を次々と変える例を示している。Assistantの開発キットにはすでにBuilt-in Device Actionsというものが最近提供されたが、デベロッパーはこれでデバイスに何らかの特徴を持たせることができる。そして今回のCustom Device Actionsは、それの後輩だ。

スマートホームデバイスはますます市場が混み合ってきたから、メーカーはなんとかして自社製品を目立たせないといけない。この開発キットは、そのために役に立つだろう。Googleはデモ用として、洗濯物分類ロボット(下図)とビール注文システムを作ったようだが、どちらもSXSWではAssistant Fun Houseと名付けたコーナーで実際に試せる。

この前のCESやMWCと違って、今度のGoogleの展示場には嬉しいことに屋根がある。でも、二度ある悪天候は三度あるというから、テキサスはみぞれかもしれない。このActions開発キットには登録会員のための通知機能があって、新しいアクションが追加されたらAndroidスマートフォンの画面に音楽とともにポップアップする。

もっと詳しいことは、5月初旬のGoogle I/Oカンファレンスで分かるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google AssistantのActionsからディープリンクが可能に――新たに7言語サポート

Actions on GoogleというのはAmazon AlexaのskillsのGoogle Assistant版と考えてよい。これは以前から公開されていたが、今日(米国時間2/26)、GoogleはActionsをさらに広い範囲から利用できるよう拡張すると発表した。多くの言語が新たにサポートされた他、いくつかの有用な機能も追加された。

今回のアップデートで重要な点は新たに7カ国語がサポートされたことだ。ヒンディー、タイ、インドネシア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、オランダの各言語が既存の英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語に加わった。これでフルにサポートされる言語は16カ国語となった。同時にGoogleが提供する音声会話によるインターフェイス作成ツール、Dialogflowもこれらの言語で利用できるようになったことを意味する。

またGoogleでは、デベロッパーが多国語へのローカライズを助けるために、Actionsのディレクトリをファイルとして保存できるようにした。

また今回、すべてのデベロッパーが利用できるようになった機能には、Google Assistant ActionsからAndroidアプリにディープリンクを張ることが含まれる。Googleのプロダクト・マネージャー、Brad Abramsは今日の発表で、「今年中にAssistantは世界のAndroidスマートフォンの95%で利用できるようになる。Actionsはユーザーが音声でAssistanntと会話して必要な動作をさせることを可能にする。ただし複雑あるいは特定の作業をさせたい場合、別アプリを利用するのが効率的な場合がある。Assistantから音声で別アプリを起動できるようになったことは大きな助けになるだろう」と書いている。〔スクリーンショットはSpotHeroという駐車アプリを開いて駐車位置を確認している例〕

また今回のバージョンではデベロッパーはユーザーのロケーション情報を利用した検索が容易にできる。つまりActionsからGoogle Places APIを経由して対話的にロケーション情報を処理することが可能だ。つまりユーザーが音声で「スターバックス?」と質問した場合、Assistantはロケーション情報でユーザーの位置を把握して検索を行い、さらにそのうちのどのスターバックスに行きたいのかを重ねて質問することができる。

またユーザーが特定のActionsを頻繁に利用する場合、Assistantは通常の導入部を省いて直接Actionsを起動できる。これは処理速度のアップに役立つという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Assistantにマルチコマンド機能Routinesと位置対応のリマインダーが加わる

今朝(米国時間2/23)Googleは、Google Assistantのマルチリンガルのサポートと対応言語の増加を発表したが、それと並んでさらに、このスマートアシスタントに二つの新しい機能、Routinesと位置対応のリマインダーが加わることも発表された

Googleは前から、Routinesを開発中だと言っていた。その発表は、2017年の10月だった。

Google Assistantのユーザーはこの機能を使って複数のコマンドをつなげられる。つまりRoutinesを使うと、コマンドと応答を個人化できる。たとえば、“OK Google, I’m home”(今帰ったよ)と言ったら、電灯が点き、サーモスタットを調節し、音楽が鳴るようにできる。

この機能はライバルのAmazon Alexaが2017年9月に発表し、次の月にローンチした。Googleは今やっと追いついたが、まあ早い方だね。

しかしGoogle Assistantにはほかにもマルチタスクのやり方がある。“turn on the TV and what’s the weather?”(テレビをつけて、お天気は?)のように、一つのセンテンスに二つのコマンドがあると、両方をやってくれる。

しかしRoutinesでは、もっと多くのコマンドを合体でき、それに一つのトリガーフレーズをつけられる。

Googleによると、Routinesはまず数週間後にアメリカでローンチし、6つのルーチンを作れる。それらは、朝出かけるとき、帰宅時、自宅内の夜、などの機会用だ。

また近い将来、位置対応のリマインダーが新しい機能として加わる。

この機能はスマートフォン上のGoogle Assistantにはすでにあるが、これからはGoogle Homeデバイスでも使えるようになる。

と言っても、Google Homeのスマートスピーカーがあちこち移動するのではなくて、あなたのスマートフォンにリマインダーを知らせてくれるのだ。

たとえば、食料品店の近くに来たら、Google Homeデバイスが、ミルクを買うことを思い出させてくれるだろう。

どちらも順次段階的にローンチされるようだが、Googleは‘来週からスタート’と言うだけで、詳細スケジュールの発表はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Assistantが年内に30あまりの言語をサポート、マルチリンガル(同時多言語)になる

検索大手GoogleがAmazonのAlexaに対抗して出したGoogle Assistantは、Androidスマートフォンやタブレットには最初からあり、それにiPhoneなどiOSデバイスやスマートスピーカー(a.k.a.音声アシスタント)Google Homeでも使える。そしてGoogleは今朝(米国時間2/23)、このアプリが年内に対応言語を増やし、これを動かせる全世界のAndroidスマートフォンの95%で使えるようになる、と発表した。それにまた、どれか一種類の言語で使えるだけでなく、言語を指定しなくても複数の言語で使えるようになるようだ。

後者の機能は、たとえば家では出身国の言葉、仕事などでは違う言語、という人にとって、とくに便利だろう。

Google Assistantは前から複数の言語を理解できたが、ユーザーがそれを簡単に切り替える方法がなかった。アプリの設定で言語を指定する必要があった。これからはごくふつうに、いろんな言語で話せるようになる。

Google Assistantの‘同時多言語サポート’(マルチリンガル)は、今年後半にまず英語、フランス語、ドイツ語から始まり、その後徐々に増えていく、とGoogleは言っている。

同社によると、Google Assistantのグローバル化もめざましく進展している。

そして今年は、対応言語がこれまでの8言語から30言語へと、飛躍的に増える。今後数か月内にAndroidとiPhone上でデンマーク語、オランダ語、ヒンズー語、インドネシア語、ノルウェー語、スウェーデン語を話せるようになり、年内には、Google Assistantを動かせる世界中のAndroidスマートフォンの95%で使えるようになる。

AppleのSiriやAmazonのAlexaは、これに比べると言語サポートは限られている。AmazonがEchoスピーカーを世界各国で売ったとしても、現状ではそれらの国々向けにローカライズされていない。Alexaが話せるのは英語とドイツ語と日本語だけだ。これに対してSiriの最大の強みは、20以上の言語を話せることだった。

言語サポートの拡大は、今朝発表されたGoogle Assistantのいくつかのアップデートのひとつだ。そのほかに、モバイルのメーカーがAssistantをより深く統合できるための事業Assistant Mobile OEMや、Assistantへのコマンド列Routines、位置対応のリマインダーなどが来週から展開される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Assistantで何ができるか…そのアクションを検索できるディレクトリページができた

Google Assistantを使えば、100万以上のアクションを実行できる、とGoogleは言っている。Google Photosで写真を見たり、Headspaceで瞑想にふけったり、なんでもできる、というわけだ。でも音声アシスタントで難しいのは、どんなアクションがあるかを知ることだ。だからGoogle HomeやAmazon Alexa/Echoのユーザーの多くが、何かのタイマーの設定をして、あとは音楽を聴くだけ、ほかに何ができるのかわからない、という状態になる。

そんなユーザーを助けるためにGoogleは今日(米国時間1/8)、Google Assistantのディレクトリページ(目録ページ)を立ち上げる。今日同社はCESで、Assistant関連の発表をたくさんするが、アクションのディレクトリもその一つだ。そのお利口な画面はきれいだけど、まあそれほど重要な発表でもない。しかし、とくにGoogle Assistantの新しいユーザーは、助かるだろう。

サードパーティがGoogle Assistantのアクションを作れるようになってから、ちょうど1年になるが、まだその数ではAmazon Alexaのサードパーティ製スキルにはかなわない。しかしデベロッパーの関心というか制作意欲は高い。そして最近ではGoogle製のアクションも単純にアクションと呼ばれるようになったから、全体の理解も、そしてそれについて書いたり語ったりすることも容易になった。

画像提供: Bloomberg/Getty Images



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、CESに拠点を構える

Googleがやってきた。そして何か大きなことを計画しているようだ。ラスベガスコンベンションセンターに向かうParadaise Roadを走っていて、この会社の存在を見落とすことはない。駐車場に作られたGoogleのブースは、多くの他社と同じくまだ建設中だが、白と黒の巨大な “Hey Google” の看板はすでに高く掲げられ、数ブロック先からでも目に入る。

これはイベントに前に同社から送られた風変わりな招待状 のデザインをわずかに変えたもので、仮設ブースの側面のネオンブルーのループ状スライダーにいたるまで再現されている。

そしてGoogleがこれ以上このイベントに何を注ぎ込めるのかと思った矢先、ラスベガスを走るモノレールの線路を行き交う車両に見逃しようのない大きな文字で “Hey Google” と描かれているのが目に入った。

Googleの動きは急だった。これまで同社のソフトウェアソリューションの肩に乗ったサードパーティー以外、このショウでGoogleの存在感はほとんどなかった。それが突然、どこへ行ってもGoogleだ。もちろん前兆はあった。昨年のMobile World Congressでは大きな展示を出し、スムージーや砂で作ったAndroidの彫像まであった

もちろんモバイル専門のイベントにAndroidメーカーが出展するのは理にかなっているが、CESははるかに巨大で広範囲にわたる化け物イベントだ。しかし、筋書きは一貫している。MWCでのGoogleは、端末上のAssistantがすべてだった。過去1年、Googleはスマートホームの主導権をめぐってAlexaと激しい戦いを展開してきた。2017年に同社は様々なHomeファミリー製品や新しいスマートイヤホンを発売するとともに、サードパーティー製スマートスピーカーへのAssistant搭載を進め始めた。

そのサードパーティーとの提携が、このイベントの鍵になりそうだ。同社自身のI/Oイベントのように新製品の発表があるかどうかはわからない。しかしCESは、様々なパートナーとの関係を次のステップへと進める理想的な舞台だ。Sony、HTC、Lenovo、LG等々、主要なハードウェアメーカーが勢ぞろいしている。
独自のアシスタントBixbyを開発しているSamsungは、Googleと手を組む動機付けが必ずしも強くないが、それ以外のメーカーにとってGoogleエコシステムの構築に手を貸すことで得られるものは大きい。Alexaと同じく、スマートスピーカーから他の家電製品へと展開を進めていくことはこの手のイベントでは当然の流れだ。

そしてGoogleにとって、これはAlexaの影から抜け出しスマートホーム分野での地位を確実なものにする絶好のチャンスだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook