Google Cloud Launcherで、よく使われる120あまりのオープンソースパッケージを素早くデプロイできる

GoogleとBitnamiが今日、GoogleのCloud Platformで立ち上げる新しい機能により、デベロッパは120あまりのポピュラーなオープンソースアプリケーションをCloud Platformへデプロイできる。GoogleとBitnamiがパックした120あまりのアプリケーションには、WordPress、Drupal、Redis、MongoDB、Gitlab、Djangoなどのほか、RubyやLAMPアプリケーション、Puppetなどのためのインフラストラクチャスタックも含まれる。

Googleが言うようにVMベースのソリューションをセットアップするとき、デベロッパはサービスのさまざまな部位を構成するために多くの時間を費やす。しかしこのCloud Launcherを利用すると、必要なアプリケーションやサービスを指定するだけで、数クリックでその作業が完了する。

GoogleのプロダクトマネージャVarun Talwarが今日の発表声明の中でこう述べている: “デベロッパは設計やコーディングに時間を割くべきであり、ライブラリを見つけてデプロイしたり、依存性を調整したり、バージョニングの問題を解決したり、ツール類を構成したり、といった作業は、デベロッパの貴重な時間を奪う”。

Googleはこれらのパッケージの多くを今後、同社のCloud Monitoringサービスに統合する予定だ。

なおGoogleはすでに、Casandra、MongoDB、Drupal、Joomlaなど一連の人気アプリケーションに関しては、これと同様の”click-to-deploy“(クリックツーデプロイ)サービスを提供している。今回の新しいサービスは、この既存の機能にBitnamiのパッケージを足したもののようだ。

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Googleは”モアベターなJavaScript”をねらったDart言語をChromeでサポートしないことに決定

DartはChromeに来ない、とGoogleは今日(米国時間3/25)発表した

Webの標準語はJavaScriptだが、DartはGoogleがそのJavaScriptをリプレースするためにローンチした言語だ。Googleによると、Dartには静的型付け(static typing)をはじめ、デベロッパに歓迎される高度な機能が揃っている。

最初は、GoogleだけでなくそのほかのブラウザにもDartをサポートしてもらうつもりだったが、現状はGoogleのChromeすら、特別のビルドがやっとサポートしているぐらいだ。

“Google Chromeに限定されず、ユーザとWebにとってのベストを求めるなら、DartをJavaScriptへコンパイルする道を選ぶべきだ”、Dartの協同ファウンダLars BakとKasper Lundが今日そう書いている。“そこで、Dart VMをChromeに統合しないことに決めた”。

DartではDartで書いたコードをJavaScriptへコンパイルできるから、今後何か新しいことが起きるわけではない。でもこれまでは、遅かれ早かれGoogleがDartを直接ブラウザに持ち込む、という期待があった。BakとLundによれば、“Dartのためにより明確な戦略を採る”、ということのようだ。

Googleの内部では、さまざまなチームがおよそ100万行ものDartのコードをメンテしているから、Googleがこの言語を放棄することは当面ありえない。BakとLundによると、とくにGoogle Adsのチームがこの言語に継続的にコミットしている。

Adsの技術担当VP Scott Silverは今日の声明の中でこう書いている: “われわれは今、次世代のWebアプリケーションをDartで書くことに注力している。そして、Dartから最良のJavaScriptを生成することに今日あらためて焦点が当てられたことは、Dartユーザであるわれわれが、現代的ブラウザを使うすべての人たちに、最良のアプリケーションを提供できることを意味する。Dartによってわれわれの部門の技術者たちの生産性が大幅に向上し、繰り返される開発と立ち上げのサイクルを早めることができた”。

とは言うものの、今日の発表はこの言語の未来に関して、不安を感じさせる。今日のHacker Newsでは多くのコメントが、DartはJavaScriptの最新バージョンの開発に大きな影響を与えた点では成功と言えるが、明らかにGoogleはこの言語に関して、もっと大きなプランを持っていたのだ、と指摘している。

そのほかのブラウザベンダ、とりわけMozillaは、Dartを採用していないし、またデベロッパは、一つのブラウザでしか動かない言語でアプリケーションを書きたくはない。今後のDartは、CoffeeScriptやTypeKitなどと並んで、“JavaScriptへコンパイルされる言語”の仲間入りをするのだろう。

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Google Docsのアドオンが大企業にも使いやすくなった…コントロールの粒度を導入

Googleは、Google Docsのアドオンのデベロッパが、自分のサービスを企業やそのIT部門に、もっと簡単に使ってもらえるよう、努力している。

約1年前にGoogleは、その生産性アプリケーションDocsとSheetsのためのアドオン制作機能をローンチしたつづいて、昨年10月にはFormsもサポートされたが、プレゼンテーションツールのSlideはまだだ。しかし多くの場合、エンドユーザはこれらのアドオンを一つ一つインストールしなければならず、ITのアドミンがその過程を完全にコントロールすることはできなかった(アドオンのインストールを全ドメインにわたって無効にすることはできるが)。

しかし今日(米国時間3/20)からは、デベロッパが自分のアドオンに、全ドメイン的に可利用と指定することができる。ユーザは、これまでのように一々自分でインストールする場合よりも、アドオンを楽に見つけられるようになるが、もっと重要なのは、アドミンがエンドユーザまかせをやめて、自分でアドオンを全社的にしかも容易に、インストールできることだ。

また全ドメインにわたってのインストールを禁じて、ITが承認したものだけをユーザがApps Marketplaceからインストールできるように、することもできる。これによりITは、社内のアドオンの使われ方をさまざまな粒度でコントロールできる。ただしその設定は、個々のツールごとにはできないので、DocsではOKだがFormsではNo!、といった指定はできない。

GoogleはDocsのアドオンに関して静かな放任のような態度を維持していたので、長年放っておかれたApps Marketplaceは、デザインの一新が緊急に望まれる。でも今日のアップデートにより、この機能(アドオン)が大きな企業にも採用しやすくなり、そうすると、開発を手がけるデベロッパも増えてくるだろう。

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IntelおよびGoogle、タグ・ホイヤーと高級Android Wearデバイスの製造について合意

どうやらTAG HeuerブランドのAndroid Wearウォッチが登場してくるらしい。IntelとGoogleは、TAG Heuerと手を組んでAndroid Wearデバイスを製作することになった旨をアナウンスしたのだ。

このアナウンスは、スイスのバーゼルで行われているBaselworldという有名な時計見本市にて行われたものだ。この見本市ではTAGやSwatchなどがシェア拡大を目指して積極的な商談を行ったりもする。今回の提携話は、Fossilや、Luxottica Groupとの提携と同じ流れにあるものと言ってよいだろう。どのような時計を製作する予定なのかなどについての情報はいまのところ入手できていない。また、実際にどのような時計の製作を目指していくのかが決まっているのかどうかについてもよくわからない。

現状では具体的な話が一切わからないわけだが、ともかくIntelは、ウェアラブル市場に打って出るために消費者ブランドの力を借りるべきだと考えているわけだ。また、LVMHグループの一員であるTAG Heuer側も、Apple Watchが将来の脅威となり得ると考えているのだろう。現在のAndroid Wear商品群に満足できない贅沢指向の利用者向けにスマートウォッチを提供することで、TAG Heuer、Intel、およびGoogleもスマートウォッチマーケットの中で、存在感を示したいと考えているのだ。

「技術革新の担い手と、高い信頼をえている時計ブランドが手を組むことになったわけです。強力なシナジー効果を発揮できるものと思っています。私たち3社にとってもウィンウィンの関係であるといえるもので、大いなる発展が期待できるはずです」と、LVMH Watch GroupのPresidentであるJean-Claude Biverは言っている。

今回の提携は突飛なものでもないはずだ。高価なAndroid Wearを待ち望む層もいるはずだ(大馬鹿者かもしれないが)。また、スペックばかりに気を取られるのではなく、腕時計市場でポジションを得ようと考えるのなら、時計市場での振る舞い方を教えてくれるパートナーが必要となるはずなのだ。TAG Heuerならマーケティング面からみても何の不満もない相手であり、今後の動きには大いに期待しても良いのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


グーグル検索に”質問を理解して回答する”新機能、「Googleの由来」だってすぐ分かるように

創業からのサービスである「検索」でも、日々さまざまな機能を追加してきたGoogle。同社は3月19日、検索機能のアップデートを発表した。今回追加されたのは「質問を理解して、答えを見つける」という機能だ。

これまでの検索というのは——すごく大ざっぱに言えば——検索ワードに対して、関連性の高い順に検索結果を表示するというものだ。Googleではその精度を日々向上させるだけでなく、様々な機能追加を行っている。その実験の数は年間1万件、現在も300件の実験が進行中だそうだ。

ここ1、2年での大きな動きとしては、人名や作品名を検索するとその人やモノに関するさまざまな情報を関連付けして表示する「ナレッジグラフ」、スマートフォンなどに向けた「音声検索」なども導入している。こういった新機能もあって、今では「雪国の作者は?」という検索クエリで川端康成に関する検索結果を表示したり、「かまぼこのカロリー」でかまぼこのカロリー数を表示するといったことができるようにになってきた。

「Googleの由来」で検索すればその回答を最上位に表示

今回新たに追加された機能は、検索クエリが「どういう質問であるか」ということを解析して、その質問の意図を特定。それに対して最適な回答を示したページを最上位に紹介するというもの。PCやスマートデバイス、各種OSやアプリなど、あらゆるデバイス・環境で利用できる。ちなみに英語では、すでに昨年から提供が始まっている機能だそうだ。

例えば「Googleの由来」で検索すると、検索結果の一番上部には、Wikipediaの「Google」のページにある「”Googol“という言葉の綴り間違いに由来する…」というスニペット(抜粋)と、リンクが最上位に表示される。

これまでの検索結果(左)と現在の検索結果(右)

グーグル製品開発本部長の徳生裕人氏によると、音声検索の導入などもあって、これまで中心だったキーワードによる検索から、文章での検索が増加しているのだそう。そういったニーズに加えて、自然言語やクエリの解釈、ページ内容の理解といった技術の精度が向上した結果、今回の機能追加に至ったとのこと。

デモではスマートフォンの検索結果画面を見たのだけれど、正直ファーストビューが大きく変わっている。なお通常の検索結果自体は、日々のアップデートはあるものの大きなロジック変更はないとのこと。逆に言えば最も回答に近い内容がある1つのページだけが、検索結果に最適化されたページより上位に表示されるということだ。

検索結果から当該サイトに行かない世界になる?

グーグル ソフトウェアエンジニアの大倉務氏も語っていたのだけれど、PCはさておき、スクリーンサイズの小さいスマートフォンで検索をした際、検索結果ページの上位から1つずつアクセスしていくなんていうのは非常に手間がかかる行為だ。だったら「回答」を一番上に表示してくれるのは非常にありがたい話だと思う。

ただちょっと気になるのは「スニペットだけ読んで、当該サイトにアクセスすることなくブラウザを閉じる」なんてことにならないかということ。同日に開かれた会見でも、2つの媒体からそんな質問が出ていた。彼らが指摘するのは「スニペットでの引用が多くて、検索結果ページへトラフィックが行かないのは困るのではないか」ということだ。Googleではスニペットの文字数などは細かい仕様については明らかにしていないが、そういったサイト運営者の視点も意識しつつ「開発を続けていく」(徳生氏)とのことだった。


YouTube、動画に挿入するカードを導入―関連サイト表示、商品宣伝、資金調達などが可能に

YouTubeは何年も前から、投稿者がビデオ上にクリック可能なテキストを挿入するためにアノテーションという機能を提供してきた。これは動画に情報を補足し、視聴者の関与を促進させるのに役立っている。YouTubeは今日(米国時間3/16)、新たにカードと呼ばれる新機能をローンチした。この機能はモバイルを含めた多くのデバイスをサポートしており、最終的にはアノテーションを置き換えることになるようだ。

YouTubeのブログによれば、カードは「アノテーションの進化形態」だという。アノテーションと同様、補足情報や関連する外部コンテンツへのジャンプ手段を与えるものだが、カードはその名前のとおりカード式インターフェイスを利用する。小さい長方形のカードにコンパクトに情報を詰め込むのは最近GoogleがGoogle+やGoogle Nowで多用している手法だ。YouTubeのカードではクリック対して多様な動作を設定できる。

現在すでに提供されているカードは6種類〔日本版説明〕ある。カードを設定するには 「動画の管理」から「編集」、「カード」を選択する。カードの種類として Merchandise(商品紹介)Fundraising(資金調達)Video(動画)Playlist(再生リスト)Associated Website(関連ウェブサイト)Fan Funding(視聴者ファンディング)が用意されている。これらのカードはデスクトップでもモバイルでも表示されるという(ただしプラットフォームによって見え方が異なる可能性がある)。ビデオ制作者はカードの種類ごとに許されたジャンプ先URLを入力し、テキストや画像などを付加してカスタマイズできる。

制作者が指定したタイミングで、カードはまず小さなカードティーザーとして数秒表示される。視聴者がティーザーをクリックするとカード本体が表示される仕組みだ。またデスクトップの場合は画面にマウスを載せたとき、モバイルの場合にはビデオ再生コントロールが表示されたとき、画面に小さいアイコンが現れ、クリックするとビデオ内に設定されたすべてのカードをスクロールして閲覧できる。

視聴者がティーザーを無視するとカードは表示されず、再生は続行される。

YouTubeでは「将来はシステムが視聴者の行動に関する情報をベースにしてもっと有効なカードを選び、効果的なタイミングでティーザーを表示できるようになるだろう」と述べている。

カードに対する視聴者の反応はYouTubeアナリティクスを通じてリアルタイム・ストリーミングで報告される。

現行のアノテーションも当面は継続されるが、YouTubeは最終的にはアノテーションを完全にカードで置き換える計画だ。ただしそのためには最低限、現在アノテーションでできることがすべてカードでできるようにならなければならない。YouTubeでは今後カードに必要とされる機能についてユーザーからのフィードバックを求めている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Googleのオートコンプリートを使った「クイズ100人に聞きました」風ゲーム

期待していなかったのだが、とても面白い。

Googleで検索をする際に表示されるオートコンプリート候補を見て、納得したりあるいは驚いた経験をお持ちのことと思う。

GoogleFeudは、そのオートコンプリート候補に出てくる単語を「クイズ100人に聞きました」(Family Feud)風のゲームにしたものだ。みんなが何を考えているのかを知ることができる。

画面には検索する文章の一部が表示されていて、その残りの部分を入力する。多く検索されている単語をできる限り多く挙げることがゲームの目的だ。

たとえば「Should I sell my …」(…は売った方が良いだろうか)というフレーズが表示される。これについて正解となる単語は「house」、「car」、ないし「dog」などだ。正解とはすなわち、多くの人がGoogleで実際に検索しているものということになる。正解となった場合には得点をゲットできる。正解は10個ほど用意されているが、この候補にないものを回答すると「間違い」で、間違い3つでゲームオーバーになる。ちなみに上の「Should I sell my…」の正解一覧をこちらに置いておいた。

ちょっと残念なのは、正解判断がやや細かすぎることだ。テレビ番組では、同じような内容はまとめてひとつの答えとしていた。また「plane」と「airplane」が別物として扱われ、どちらかが答えであるときに他方を回答すると「間違い」として扱われてしまう。

まあそのような不満もありはするが、しかしちょっとした空き時間にとても楽しめるゲームだと思う。自分の感じ方との意外な違いなどを楽しめることができるだろう。

質問のカテゴリーは4つ用意されている。「Culture」、「People」、「Names」、および「Questions」だ。先に触れたような曖昧さに悩むこともないので、最初は「Names」をやってみるのが良さそうに思える。

ボーナスTip:マルチプレイヤーモードはない。しかし友だちと一緒にプレイしても楽しめることだろう。恋人と一緒に楽しんでみたけれど、なかなか正解に辿りつけない問題もあった。恋人とは喧嘩熱いコミュニケーションを交わすことができた。

GoogleFeudはこちらからお楽しみいただける。

ちょっとしたトリビア:ゲームはJustin Hookが作ったものだ。Hookは「ボブズ・バーガーズ」(Bob’s Burgers)の製作にも関与している。

[Via ProductHunt]

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(翻訳:Maeda, H


Google、Pixelに新モデル投入―パワーユーザー、デベロッパーに最高のChromebook

GoogleのChromebook Pixelはデビュー以来ずっとChrome OSに何ができるのかをGoogleがデモするためのフラグシップマシンだった。今回発表された新モデルもその伝統を受け継いでいる。

外観はほとんど変わらず、デザインの一新を期待した向きに残念だが、新Pixelは旧モデル同様、金で買える最高のChromebookだ。最安モデルが999ドルで、お買い得といっていいだろう。Googleは旧版の長所はそのままにさまざまな改良を加えている。特にバッテリー駆動時間は大きな改良点だ。 以下詳しく紹介したい。

まず基本スペックから見ていこう。新Pixelは2モデルからなる。999ドルのCore i5(2.2 GHz Broadwell-U)モデルには8GBのメモリー(旧版は4GB)と32GBのSSDが搭載される。1299ドルのCore i7 LS(2.4 GHz Broadwell-U)モデルには16GBのメモリー、64GBのSSDが搭載される。両モデルともIntelのHD Graphics 5500 GPUを装備し、重量は3.3ポンド(1.5kg)だ。LSというのはludicrous speed(馬鹿げたスピード)の頭文字だそうで、Googleもやり過ぎを自認しているハイパワーモデルだ。しかしChromebookのアプリを開発するデベロッパーにとっては最適のマシンだろう。

今回の新モデルはWi-Fiのみで、LTEモデルは発表されなかった。私の取材に対してGoogleの広報担当者は「ほとんどのユーザーがスマートフォンからテザリングして利用していることがわかったので、LTEに資源を割くことはしなかった」と答えた。

両モデルとも当面、アメリカのGoogleオンライン・ハードウェア・ストア のみで販売される。新Pixelが外国で購入できるようになる時期についてはまだ発表がない。ただしイギリスでは来月発売が開始されるという情報をわれわれはつかんでいる。

地味なアルミの筐体、ディスプレイの裏にLEDで光る細いライトバーがあるところを含め、新モデルの外観は旧モデルとほとんど同一だ。

ディスプレイを開いても依然として違いはわずかだ。キーボードは多少タッチが改良された。2560 x 1700の(美しいが反射が強い)12.95インチ・タッチスクリーンは239 ppi、430万ピクセルという高精細度だ。

ただしPixelの内部は完全に一新されている。 第5世代のi5 CPUはGoogleのOctaneベンチマークで旧モデルの21,711ポイントに対し、24,392ポイントを叩き出す。

もっともウェブサイトをブラウズするなど日常の利用ではプロセッサーの差はあまり意識されないかもしれない。しかし旧モデルはすぐに熱くなりファンがうるさく回り始めた。新モデルでは今のところファンは回らず、熱くもならない。

バッテリー駆動時間、USB Type-C充電

新Pixelのバッテリー駆動時間は大きく改善された。旧モデルはおよそ5時間で死亡したのに対し、新モデルは約12時間もつ。私の1週間のテストでも10時間は確実に作動した。つまり仕事でまる1日使った後、さらに家で1時間くらい寝そべってウェブを見ることができるわけだ。

バッテリー駆動時間の改良でGoogleが取った戦略は興味深い。新しいスクリーンは「コンテンツ対応バックライト」を装備する。さらに、最近普及が進み始めたパネル・セルフ・リフレッシュテクノロジーを用いており、静止画が表示されている間GPUを停止させることによってかなりの省電力を実現する。キーボードのバックライトも入力が30秒以上ないと自動的に減光する。

仕事でまる1日使った後、さらに家で1時間くらい寝そべってウェブを見ることができる

また新Pixelには高速充電モードが用意されている。これは15分間の充電で2時間の駆動時間が得られる。充電を忘れてきたことに外出先で気づいたときなど役立つ機能だ(もちろん電源が手に入ればだが)。フル充電には1時間半ほどかかる。

新Pixelでいちばんおもしろいのは充電の方法 だ。裏表兼用のUSB Type-Cポートが左右両サイドに一つずつ設けられており、 Chromebookで、というかノートパソコン全体でも新MacbookMacBookに次いで、次世代USBを採用 する最初のモデルとなっている。

GoogleのBowersは私の取材に対して 「ここでわれわれが目指している重要なイノベーションはユニバーサル充電の実現だ。毎日外出のたびに1ダースもの異なる充電アダプターを持ち歩くのは煩わしい」と答えた。Pixel担当のプロダクト・マネージャー、Adam Rodriguezも「ほとんどのスマートフォンは(Appleを別にして)標準的なmicro-USBポートからの充電が可能だ。そろそろノートパソコンにも標準化が実現してよい時期だ。USB Type-Cは100Wまでの電力を供給できる。これならハイエンドのノートの充電にも十分だ。このシステムは非常によく考えられているので、スマートフォンに小電力を供給するのにも使える」と指摘した。

Googleは細部にもこだわる.

Type-Cポートはもちろん充電だけでなく、周辺機器とのデータ交換の役割も果たす。アダプターを通じてディスプレイその他の周辺機器と接続することができる。Google自身もType-CとUSB、HDMI、 標準ディスプレイ・ポートとの接続など、いくつかのアダプターを用意している。またいかにもGoogleらしく、Chromebookのハードウェアを接続するアダプターの仕様を公開し、オープンソース化している。Google製アダプターは、 Type-C/USB Aが12.99ドル、HDMI、DisplayPortアダプターが39.99ドルだ。

タッチスクリーン

最初のモデル以来、Pixelはタッチスクリーンを装備している。新モデルでも大きな変化はないが、Googleによれば色彩が前より鮮やかになったという。

私はPixelの旧モデルを使っていてタッチスクリーンが弱点だと感じることが多かった。なるほど作動はするが、アプリがタッチに最適化されているとはいえず、あまり魅力を感じなかった。GoogleがAndroidアプリ多数をChrome OSにポーティングし始めたので、新モデルのユーザー体験は改善されそうだ。

Chrome OSはフル機能のOSらしくなってきた

スクリーンで依然として気に入らないのは反射がひどいことだ。見やすくするためにスクリーンを明るくしなければならないことがたびたびあった(そうするとバッテリーのもちが悪くなる)。Pixelは室内向けのマシンで、天気のよい屋外で使うのは難しい。

一方、Googleが3:2のアスペクト比を守っている点は良い。 ノートパソコンでは16:9や16:10が標準的だが、私は高精細度スクリーンはワイドな方が好きだ。標準的なアスペクト比を好むユーザーの場合、1600 x 1062が快適な解像度だろ。最大の2560 x 1700に上げると私の目にはやや小さすぎる。

ライトバー

蓋(ディスプレイの裏)に設けられたライトバーはPixelで一番目立つデザイン要素だが、新モデルではこれに多少の実用的な機能が加わった。蓋を閉じた状態でライトバーをタップするとバッテリーの充電量が表示される。小さな点だが、最近のGoogleが細部にもこだわる一例だ。また、蓋を開いてパソコンを使いはじめるとライトバーはLEDで光るようになった。

やはり最高のChromebook

もしChrome OSのいろいろな制限が不満なら、PixelでUbuntuを走らせることができる。しかしGoogleの最近のアップデートでChrome OSはフル機能のOSらしくなってきた。つまりオフラインでもある程度機能するようになった。もちろんハードディスクのスペースは限られているが、このマシンのメインのターゲットであろパワーユーザーやデベロッパーにはプロセッサーが強力になり、バッテリーのもちがよくなったメリットが大きいだろう。この種のハードウェアを必要とするユーザーにとって、きわめて高品質でお買い得でもあるモデルとなったといえる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Googleがエベレスト山周辺のストリートビューを作成…‘ストリート’はどこにもない山道だ

ネパールのクンブ(Khumbu)地方へ旅行する人はあまりいないと思うが、エベレスト山はそこにある。しかしGoogleのStreet Viewのおかげで、そこがどんなところか、よく分かるようになった(ゲームファンなら、あれっ、Far Cry 4背景じゃん、と思うかもしれない)。

この、Googleの最新の力作は、Street Viewとは呼べないだろう。ここはストリートというより、山道だから。Googleは、エベレストの頂上に到着した回数の世界記録(21回!)を持つApa Sherpaと、彼の財団Apa Sherpa Foundation、そしてネパールのNPO Story Cycleとパートナーして、10日間の旅程でこの地域の地図と写真を制作した。その結果として新しいStreet Viewの画像と、これまでよりも良いこの地方の地図が作られた。

それらの画像の中で、エベレストにいちばん近いのはGorak Shepだが、そのほかに、Apa Sherpaが1996年に作ったロッジEverest Summiteer Lodgeの内部の画像もある。また、そのほかのおもしろい画像として、ほかのロッジや、修道院学校、そしてときどき、ヤクの姿もGoogleは捉えている。おかげで、この仮想山道を旅すれば、鷲に襲われる心配はない。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

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Google、低価格で高速な「コールドデータ」サービス “Nearline” をスタート


Googleは今日(米国時間3/11)新しいタイプのクラウドストレージサービスを開始 した。これは、スタートアップからエンタープライズまで多くの企業のオンラインストレージに対する考え方を変える可能性を持つものだ。Googleのクラウドストレージ “Nearline”を使って、企業は自社や顧客のアクセス頻度の低いデータ(バックアップ、ログ、古い写真等)を、1ギガバイト当たり0.01ドルで保管することができる。

「コールドストレージ」は新しい概念ではない。しかし、AmazonのGlacier等、他のコールドストレージサービスが、凍結されたデータを再び利用できるまでに何時間もかかるのに対して、GoogleはNealineのデータを3秒以内にアクセスできることを約束している。

Googleのクラウドプラットフォーム製品管理責任者、Tom Kershawは今週私に、オンラインストレージとオフラインストレージのコストの違いは減小するべきだと信じていると語った。

オンラインサービスは常に比較的高価だが、例えば巨大なメールサービスを運用していると、顧客は自分の全メールを瞬時に検索したいと考える。古いメッセージをオフラインストレージに置き、ユーザーにバッチ処理が終るまで1時間待ってくれとは言えない。

同じように、企業によっては自社のログファイルをできるだけ長く保存していたい(しなければならない)。しかし、オフラインに移動すれば過去データを高速に分析できなくなる。

Nealineを使うことで、Googleは通常のオンラインストレージとコールドストレージの境界を曖昧にして、企業がデータを削除したりファイルをコールドストレージに移動したりせずに済ませたいと考えている。

「われわれは何も捨てなくて済む経済的なサービスを作りたかった」とKershawは私に言った。「Googleは物事を保存するのがかなり得意だが、どんな組織も自分のデータを身近に置けるようになるべきだ」

Kershawによると、Googleがこれを競争力のある価格(AmazonのGlacier相当)で提供できるのは、すべてのデータを一つのシステムでホスティングできるからだという ― オンラインであろうと「ニアライン」であろうと。このようなシステムの共通性は独特のものだと彼は主張する。

従来からストレージ会社は2種類の異なるシステムを構築してきたが、オフラインストレージで最も難しく最も高くつくのが、実は2つのシステム間でデータを移動することだった。そこでNearlineでは、バックエンドにGoogleの通常のストレージ製品と全く同じシステム、全く同じ暗号化やセキュリティー機能を使用した。さらにAPIもGoogleの標準オンラインストレージサービスと共通にした。

Googleは多くの初期ユーザーがこのサービスを写真、ビデオ、文書等の保管に使うことを想定している。多くの企業は、万が一ユーザーが欲しがった時のためにこうしたデータをオンラインで持っている。

市場をいっそう広げるために、GoogleはVeritas/Symantec、NetApp、Geminare、Iron Mountainらとパートナー契約を結んだ。いずれの会社もGoogleの新サービスを多くのエンタープライズ顧客に提供することになるが、中でもIron Mountainは、ユーザーがハードディスクを送付すると安全にNearlineにアップロードしてくれるというユニークなサービスだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、iPhone版カレンダーアプリを公開


Googleは今日(米国時間3/10)、新しいデザインのiPhone版カレンダーアプリ公開した。新アプリは、Googleの新しいマテリアルデザイン・ガイドラインに沿って作られており、以前Android版カレンダーアプリ公開した時にGoogleが発表した機能をすべて含んでいる。

新機能の一つは、ユーザーのGmailアカウントに送られたメール内のイベントを自動的に取り込むものだ。この機能(およびユーザーの許可)によって、Googleは、フライト、ホテル予約、コンサート等を確認するメールを検索する。見つかると、自動的にカレンダーに追加する ― 予約番号等の詳細情報も。最初はやや気持ちが悪いが、私はAndroidでしばらく使っていて実際かなり便利
だ。

iPhone版にとってこれも新しいのはアシストだ。カレンダーの予定の題名や住所、名前等を入力する時にオートコンプリートしてくれる。これで私のカレンダー項目が少しだけ見映えよくなったのは間違いない。

デザイン以外で最も大きな新機能は、スケジュールビューだ。そこには今後のイベントがスクロール表示されるだけでなく、Googleはそれにマッチしたイラストや写真の挿入を試みる。

例えば、ニューヨークに飛ぶ予定がある。Googleはそれを認識し、カレンダー項目の背景にニューヨークの風景を表示する。これは大した話ではないが、一度実物を見ると、驚くほど楽しい(そしてこれはカレンダーに対してめったに感じることではない)。

新しいiPhone版Google Calenderはここでダウンロードできる。iPad版がいつになるのかは不明。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchのイベント開始直前、Googleは「個性」をアピールする広告ビデオを投入

Apple Watchイベントの開始直前、Googleは自社のYouTubeチャネルにてAndroid Wearのビデオ広告を投稿した。この広告でアピールしているのは「個性」だ。確かに、違いをアピールするのはそこだろう。

いろいろなバンドを選択できるとはいっても、Apple Watchはいずれも同じようなデザインだ。Android Wearには丸型もあるし、カメラ搭載モデルも存在する。またディック・トレイシーの映画を現実にするようなものも用意されている。さまざまなモデルが登場してきたAndroid Phoneと同様に、GoogleはデザインをOEMにまかせているわけだ。

確かにGoogleのアピールポイントはここにある。Googleのこの方針が正しいのかどうか、間もなく明らかになっていくのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


元Opera CEOが作ったVivaldi、代替ブラウザー候補に急浮上


Operaの元CEO Jón von Tetzchnerは、Chromiumベースの新しいブラウザー、Vivaldiのテクニカルプレビューを1月に発表した。このたびセカンドプレビューが数多くの新機能と共に公開され、Chrome、Firefox、Safari、およびIEの価値ある代替品(特に旧Operaユーザーにとって)として急速に浮上してきた。

Vivaldiは、自らをパワーユーザー向けブラウザーであると公言してはばからない。これはOperaの元来の野望(ここ数年薄まってきたとvon Tetzchnerは言っている)の血を引いている。ファーストプレビューには、タブスタッキング、メモ取り、クイックコマンド(Spotlightライクなキーボードコマンド)等、いくつか気の利いた機能が導入された。当時私の決断を迷わせたのは、ブックマークバーがないことだった。今回セカンドプレビューにはそれが ― 山ほどの新機能と共に ― 追加され、Vivaldiは十分再考に値するブラウザーになった。

今回加わった機能に、オンデマンド画像読み込み(私にはさほど有用ではないが相当遅いWiFiの人には価値があるかもしれない)、早送り/巻き戻しがある。Vivaldiが記事や検索結果に2ページ目があるかどうかを自動的に判定し、サイトの下端までスクロールすることなく直接飛んで行ける。これはGoogle、Hacker News、さらにはTechCrunch等、明らかに次のページのあるサイトではうまく働いた。しかちNew York Times等の複雑なサイトでは、予想が怪しくなる(私は始めAsk Real Estateに飛ばされ、次はウケようとしたのかIE8サポートページだった)。もちろんOperaは、ベースをWebKitに切り替える前に同様の機能を提供していた。Chromeユーザーはこのアドオンを試してみればどんなものかわかるだろう。

他の大きな新機能に、スペーシャルナビゲーションがある。クイックコマンドと同じく、これはショートカットキー愛好家のための機能だ ― しかし、マウスを使えない人のためにも非常に有用であることがわかった。シフトキーを押しながら矢印キーを押すだけで、リンク間をナビゲートできる。

これまで私はかなりの時間を割いて代替ブラウザーを求め、OperaMaxthon、FirefoxやChromeの様々なビルド(Pale MoonWaterfox等)、を試してきた。私の標準ブラウザーであるChromeに代わるにはどれもほど遠かったが、Vivaldiにはチャンスがあると思う(しかも ― 非公式ながら ― 既存のChrome機能拡張の多くを使えるようになった)。

私はメールクライアントをブラウザーに組み込むことがマイナス要素になることも心配している。私はブラウザーにメールクライアントは必要ないが、多くの旧Operaユーザーが要求しており、前回von Tetzcherと話した時、彼自身もそのアイデアを支持していた。もちんろんチームはそのための何か良いアイデアも、技術力も持っている。

Vivaldiは、今すぐ試す価値があり、今から数ヵ月かけてさらに良くなっていくことは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


GmailのiOSアプリ、通知画面から直接返信・アーカイブが可能に


GmailのiOSアプリがアップデートされ、多くのiOS 8対応機能が追加されたが、中でも大きく生産性を高める機能が2つある。通知画面から直接メールの返信またはアーカイブができるようになった。返信機能はGmailアプリの作成ウィンドウを直接呼び出して受信メールに返信、アーカイブ機能はメールを消す。余分な手順は一切不要だ。

もう一つこのアップデートで新しいのは、画像、ビデオ等のメディアを、他のアプリからGmailに直接シェアする機能で、iOS 8のシェアシート機能を利用している。さらに、Gmailで受信したメールの添付ファイルを、「次のアプリで開く…」を押して他のiOSアプリで開くことができる。

GmailはこれらのiOS 8機能への対応に時間がかかったが、時期はどうあれ便利になることは間違いない。殆どの通知は元のアプリを開くことなく処理できるのがベストであり、メールの混沌の中、健全な「アーカイブ」が少しでも増えることは喜ばしい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Angular 2フレームワークとTypeScript言語でMicrosoftとGoogleが協働

宿敵と思われているMicrosoftとGoogleが、実は意外にも、JavaScriptでWebアプリケーションを書くためのGoogleのMVCフレームワークAngularJS(略称“Angular”)の、(反対意見少なからある)次期バージョンAngular 2で互いに協力している。

Angularはかなり前から、MicrosoftのTypeScriptのスーパーセットAtScriptを使っている。TypeScriptはJavaScriptを拡張しようとするMicrosoftの試みで、タイプアノテーションやジェネリック、モジュールなどの機能がある。いずれ、この二つの言語は一本化するのだろう。Angular 2はTypeScriptで書かれ、デベロッパはAngular 2のアプリケーションをこの言語で書くこともできる。

AtScriptが言語としてデビューしたのは昨年の10月だが、今後はAtScriptという名前は消えて、TypeScriptに統一されるようだ。

Angularは、最初JavaScriptで書かれ、その後はGoogleのDart言語やAtScriptで書かれたりした(Angular 1.xのDartバージョンやJavaScriptバージョンは今でも現存する)。AtScriptはTypeScriptに、イントロスペクション(introspection)やフィールドアノテーション、メタデータアノテーションなどの機能を加えている(上述)。で、今度はTypeScriptが、次の1.5からこれらの機能を取り入れる。そのベータのローンチは数週間後だ。

Microsoftのデベロッパ担当VP S. “Soma” Somasegarが、今日(米国時間3/5)の発表声明の中で次のように書いている:

“Angularのようなリッチなライブラリと密接に協働することにより、TypeScriptの言語機能も充実し、エンドツーエンドのアプリケーション開発がより容易になった。たとえばクラスの宣言にメタデータを加えるアノテーションを、依存性注入(dependency injection, DI)やコンパイラディレクティブのために利用できる。両者はこれからもTypeScriptとJavaScriptを将来的に一本化するための努力を続け、いずれは型付言語としてのJavaScriptのスタンダードとしてECMAScriptが採用するよう、働きかけていきたい”。

Angular 2はAngularの旧バージョンとの互換性が完全でないので、デベロッパコミュニティからの批判がとても多い。Microsoftが作った言語を使うことも、一部の人たちは気に食わないようだ。でもこれは明らかにTypeScriptの勝利であり、しかもそれは、昨年1.0がリリースされて以来、着実にユーザ数が増えているのだ。

この発表は、今日ユタ州ソルトレイクシティで行われたAngularカンファレンスng-confで行われた。そのときのビデオをご覧いただこう(TypeScriptの説明は20:00あたりから):

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Googleコンタクト(連絡先)、デザインを一新、重複統合機能も


Googleコンタクト新しくなった。コンタクトは、Gmail、Google+、Hangouts等のサービスの中核を成しているが、これまでこのサービス自体にGoogleが力を入れてきた様子は見られなかった。今回、ルックスが新しくなっただけでなく、コンタクトをちょっと使いやすくする新機能がいくつか追加された。

新しいルックスは、マテリアルデザインを採用した他のGoogleサービスに倣っている。特にInboxユーザーは親みを感じるたろうが、Gmailユーザーにとっては少々目障りな変更かもしれない。

新しいコンタクトはこんな感じだ。

デザイン変更に加えて、Googleは新たに機能を3つ追加した。

もしあなたが私と同類なら、おそらく同じ人の連絡先が複数登録されているケースがいくつかあるだろう(例えば、1つは友達のメールアドレス、もう1つはその人の電話番号)。今回加わった「重複する連絡先を探す」ツールを使うと、それらを統合するのが少々楽になる。先ほどGoogleが見つけた32件の重複で試したところ、「統合」ボタンをクリックするたけで簡単にできた。

もう一つの新機能は、ある人との最近のメールや会話のやりとりをその人の連絡先カード ― これもデザイン変更された ― の中で見られるもので、その人のプロフィール情報を元に、Googleが自動的に連絡先情報を更新する。

現在プレビューが配布されているところだが、contacts.google.com/previewで直接使うことができる(Google Appsのユーザーは、このアップデートが適用されるまで少し待つ必要がある)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleのリアルタイム・メッセージングサービス「Cloud Pub/Sub」が公開ベータに


本日(米国時間3/4)Googleは、Cloud Pub/Subの公開ベータ版を初めて公開する。これは同社のバックエンド・メッセージングサービスで、デベロッパーがマシン間でメッセージをやりとりしたり、スマート端末からデータを収集したりする作業を楽にするものだ。基本的には、クラウド上のスケーラブルなメッセージング・ミドルウェアで、デベロッパーはホストサービスに関わらずアプリケーション間で素早くメッセージを交換できる。Snapchatは、Discover機能で既にこれを利用しており、Google自身も、クラウドモニタリングサービス等のアプリケーションに利用している。

Pub/Subはかなりの期間アルファ版だった。Googleは昨年のI/Oデベロッパーカンファレンスで、初めて(静かに)これを披露したが、大きく取り上げることはなかった。これまで同サービスはプライベートアルファだったが、今日からは全デベロッパーが使える。

Pub/Sub APIを使うと、デベロッパーは最大1万件のトピック(アプリがメッセージを送る先の実体)を作ることができ、1秒間に最大1万通のメッセージを送れる。Googleは、「毎秒100万メッセージのテストにおいても」通知は1秒以内に送られると言っている。

このサービスの典型的な利用ケースは、Googleによると、ネットワーククラスタの負荷バランス、非同期ワークフローの実装、複数システムへのロギング、多種デバイスからのデータストリーミング等だ。

ベータ期間中は無料でサービスを利用できる。ベータが終了すると、デベロッパーは、最初の1億APIコールまでは、100万コールにつき0.40ドルを支払う。それ以上メッセージを送りたいユーザーは、次の24億コールまでは100万コールにつき0.25ドル、それ以降は100万コールにつき0.05ドルを支払う。

Pub/Subがベータになった ― そしてGoogleが正式版の価格まで発表した ― ことで、今年の夏のGoogle I/Oあたりでは正式公開となりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、Android 4.0向けChromeブラウザーのアップデートを終了


本日(米国時間3/3)Googleは、Chromoe 42がAndroid 4.0 Ice Cream Sandwich(ICS)で動くモバイルブラウザーの最終バージョンになることを発表した。ICSは2011年に公開された。

Chromeはこれらの端末で今後も動作するが、Googleは開発を凍結し、Android 4.0ユーザーは、2015年4月中旬に公開予定のChrome 42以降アップデートが受けられなくなる。Chrome 42はわずかの間セキュリティーアップデートを受けられるが、5月にChrome 43が公開されればそれも終了する。

Googleによると、ICSのChromeユーザー数は30%減少している。ユーザーのICSへの移行にはしばらく時間がかかったが、Googleの最新データを見ると、この旧Androidバージョンを使い続けているユーザーは全体の5.9%にすぎない。80%以上が新しいAndroid 4.1または4.4を使っている(そして3.3%が5.0 Lollipop)。Gingerbread(Android 2.3)が走る旧デバイスも未だに6.9%を占めているが、Chromeは元々そこでは動かないため今日の発表には影響を受けない。

ChromeをICSで走らせるために、Googleの開発チームは新しいウェブ機能を旧OSで動作させる回避策を取らなければならなかった。これが「複雑さを増し、性能を低化させ、開発期間を長くする」と同社は主張している。

「ICS端末の数がここまで減少した今、古い端末のサポートを段階的に廃止し、新しい端末を使う大多数ユーザーのためにChromeの改善に集中することでよりよいサービスを提供できる」とGoogleは書いている

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、ゲームデベロッパー向けの新しいアナリティクス、広告ツールを発表

今日(米国時間3/3)、GoogleはAndroidのゲーム・デベロッパー向けの新しいツールをいくつか 発表した。 これにはプレイヤーのゲーム中の行動を詳しくモニターできる新しいアナリティクス・ツールが含まれている。またAdMobプラットフォームを利用した新しい収益化手段も提供された。同時に最近生まれたGoogle版スマートテレビのAndroid TVにゲーム用のNearby Connections APIをリリースした。

アナリティクス・ツールはPlayer Analyticsと呼ばれ、数週間以内に公開される。この新しいツールはユーザーのプレイ時間やchurn rate(有料サービスの解約率)などを追跡することができる。またユーザー当たり平均売上やセッション数を計算する機能もある。Googleによれば、人気ミニゲームのBombSquadはこのツールをテストし、収集したデータを用いて売上のユーザー単価を倍増させることに成功したという。もっとも、Googleが売上の増加に失敗した例をPRに使うはずはないが。

ゲームのマネタイズに関しては、 Googleはネイティブ広告、ハウス広告に加えてaudience builderというツールを発表した。メディアの世界でもネーティブ広告が次第に普及してきたが、Googleはこれをゲーム市場にも応用しようと考えている。こうした新しいフォーマットの広告はゲームのビジュアルにマッチするようデザインされる。つまりプレイヤーは一見しただけでは広告と気づかない(これがネイティブ広告の大きなメリット。われわれは長年培われた習慣で広告と分かれば自動的に無視してしまう)。ネイティブ広告は現在ベータテスト中だ。

次のハウス広告はデベロッパーがゲーム中でアプリ内購入を促す広告だ。アプリ内購入に関して有望なユーザーをAdMobが選別する。デベロッパーはこの情報に基いてカスタマイズされたアプリ内有料アイテムの広告を表示する。ハウス広告もベータテスト中だが、数週間以内に全てのAdMobユーザーに公開される予定だ。

最後の新機能はAudience Builderと呼ばれ、ゲームの新たなユーザーを発見するツールだ。Googleによれば、「AdMobがプレイヤーの行動を分析し、デベロッパーに潜在的顧客のリストを作成する」のだという。 デベロッパーはこの情報に基いて別のゲームをこうしたユーザー向けにカスタマイズし、プロモーションを行うことができる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook <A href=


Googleのストリートビュー、新技を使ってアマゾン熱帯雨林の不思議を世界に紹介中

アマゾンのジャングルを自在に動きまわってみたいなどと考えたことはないだろうか。そんな人をGoogleが支援してくれることになったらしい。ただし、バーチャル世界での話ではある。

Googleが新たな世界を見せてくれるのはストリートビュー上での話だ。ストリートビューは以前からとても面白いサービスで、あちこち見て回ればつい時間のたつのを忘れてしまうサービスでもある。Googleは2012年以来、アマゾンの熱帯雨林をストリートビューの世界に登場させている。そのアマゾンの風景をさらに迫力あるものとするため、カメラをジップラインに載せて撮影したのだ。

撮影はAmazonas Sustainable Foundation (FAS)のサポートを受けて行ったものだ。BBCの記事によると、木の上から地面に向けて、時速100kmものスピードでカメラが移動することもあったのだそうだ。

できあがった360度の景観は、まさにインターネット時代の幸せを感じさせてくれるものに仕上がっている。

Googleの提供するバーチャルツアーを通じて、林床から林冠へとたどり、すばらしい風景を眺めることができる。なお、Rio AripuanãおよびRio Mariepauáの両河川については、川の上をずっと辿っていき、先住民部落の様子などを見ることもできる。

Googleによると、FASは「地域の人々や熱帯雨林、河川の様子を映し出すことにより、世界の人々の関心を高めて、環境保全への支援を取り付けたい」と考えているそうだ。

この新しいGoogle Tourはこちらから体験することができる。

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(翻訳:Maeda, H