Mac用のデスクトップクライアントがOS Xのセキュリティを侵しているという批判にDropboxが答える

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Dropboxが、同社のクラウドストレージサービスの、Apple MacOS用のデスクトップクライアントの実装をめぐる懸念に答え、またその統合化機能や、OSにリクエストしているパーミッションに関しては、もっとユーザーとコミュニケーションすべきだった、と反省を述べた。

Dropboxでデスクトップクライアントを担当するチームのBen Newhouseが、こう述べる: “DropboxのOSとの統合について、もっとよく伝えるべきだったことは明らかだ。パーミッションは一回求めているが、何をどうしているのかを説明しなかった。それは、直さなければならない”。

Dropboxのデスクトップクライアントに関する懸念は今日(米国時間9/10)Hacker NewsTwitterに載ったが、それらはAppleのhelpのブログにあった最近の二つの記事がきっかけだ。その記事の筆者は、DropboxによるOS Xのセキュリティのハック、という言い方をして、それを詳しく説明している。AppleHelpWriterの記事には、Dropboxが“TCCデータベースに対するSQL攻撃を使ってAppleの認証ポリシーを迂回している”、と書かれている。

その申し立ては、Dropboxが偽のダイアログボックスを作って、ユーザーのパスワードが正しくないと騙そうとしている、というものだが、さらに続けて、OS XのセキュリティダイアログボックスのDropboxによる実装は、ユーザーを騙してアドミンのパスワードを入力させ、DropboxがMacのアクセスパーミッションリストからシステムにrootアクセスするためだ、と批判している。

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Newhouseは、デスクトップクライアントが必要とするパーミッションのスコープに対する批判に対してこう言う: “実際に使う特権しか求めていない。でも残念ながら一部のパーミッションは、われわれが望むような細かい粒度ではない”。

“アクセシビリティのAPIをDropboxのバッジ(Officeの統合)や、そのほかの統合(ウィンドウを見つけるなどのUIの対話的操作)に使っている”。

“内蔵のファイルシステムAPIで不十分なときは、上位のアクセスを使っている。このような依存性を取り除くよう、今Appleと協働しており、もうすぐわれわれが必要とする状態になるだろう”。

Newhouseは、Macユーザーのアドミンパスワードを見たり保存したりはしていない、と断言した。

“アドミンパスワードは絶対に見ないし保存しない。表示されるダイアログボックスはネイティブのOS X API(Appleが作ったもの)だ”、と彼は語る。

ではなぜそもそも、Dropboxはアドミン特権を必要とするのか? 彼は言う、“最初に特権をチェックしセットする。そのねらいは、Dropboxが正しく機能し、OSの複数のアップデートにも対応できるためだ。人びとを心配させたり、彼らの選択を無視するためではない”。

“今うちでは、全員がこの問題に取り組んでいる。われわれが起こしてしまった怒りや不安や混乱については、お詫び申し上げたい。こういう問題では、今後はもっと良いやり方をしなければならない、と自覚している”。

でも結局DropboxはAccessibilityを利用してrootアクセスを獲得しているわけだから、一部の批判者は納得しない。

Newhouseの声明に対してHacker Newsのコメンターriobardが書いている: “現時点では、Dropboxがそのような迂回路を必要とする理由について、十分な説得力のある技術的な詳細説明が得られないかぎり、非難はやまないし、壊れた信頼を再建することもできないだろう”。

“あなた(Newhouse)のレスに挙げられている、Accessibility APIを必要とする理由は、かなり曖昧である。とくに、Microsoft製品を持っていないMacユーザーにとっては、自分のシステムを汚されたことになる。ぼくは、DropboxをMacから削除した。リーズナブルな説明と対策が得られるまで、二度と再インストールしないだろう”。

おなじくHacker Newsのコメンターkybernetykは、パーミッションの粒度が大きいというNewhouseの説明を、“何でもできる(catch all)パーミッションを、やわらかくぼかして言ってるだけだ”、という。

“これからはマルウェアがDropboxのスクリプトをターゲットにして、ユーザーのシステムにタダ乗りするだろう”、とHacker Newsのユーザーpartycoderは書いている。

Dropboxのやり方に納得しなかったMacユーザーや、アプリケーションにrootアクセスを認めることにセキュリティの不安を感じる方は、AppleHelpWriterのこの記事を読んでみよう。DropboxをOS Xの Accessibilityのプリファレンスから削除するやり方が、詳しく書かれている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MicrosoftがPowerShellをオープンソース化しLinuxやOS Xにも提供…Bash on Windowsとの差別化は?

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Microsoftが今日(米国時間8/18)、同社のPowerShellをオープンソース化し、LinuxやOS Xでも使えるようにする、と発表した。

PowerShellは、WindowsのパワーユーザーのためのMicrosoft製のコマンドラインシェルで、タスクを自動化するための拡張可能なスクリプト言語(シェル言語)のインタープリタでもある。シェルとしてはLinux上のBashとあまり変わらないが、Windowsという固有のシステムに深入りしている部分もある。なおBashは今や、Windows上にもある。Microsoftは今変わりつつあり、CEOのSatya Nadellaが折りにふれて繰り返すのは、今の同社が“マルチプラットホーム、マルチクラウド、そしてマルチOS対応”であることだ。今の同社では、数年前にはあり得なかったようなことがふつうに行われている。Windows 10の中にLinuxのサブシステムを作り、その中核的ツールの一部をオープンソース化する。そんなことが、今や日常茶飯事だ。

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Microsoftのテクニカルフェローで同社のEnterprise Cloudグループの主席アーキテクトであるJeffrey Snoverによると、Nadellaが全社的に訴えたいのは、顧客とのコミュニケーションを充実し、顧客が求めているものの実現を、売上と利益の源泉にしていくことだ。“顧客はサーバーもクライアントもクラウドも自分で選びたい、自分で決めたいと思っている。そんな顧客の親身なパートナーになってあげることがMicrosoftと顧客の共通の利益であるべきだ”、と彼はNadellaの主張を要約する。今のそんなMicrosoftがPowerShellの対応の幅を広げることは、顧客が、“どんなクライアントを選んでも…それがWindowsであってもOS XであってもLinuxであっても…単一の管理スタックを使える”ことに通ずる。まさに、Nadellaが主張するマルチOS対応だ。

Microsoftは今日の発表に先駆けて.NETフレームワークをオープンソース化し、.NET CoreをLinuxとOS Xでも可利用にした。PowerShellは.NETベースのツールなので、それが今回Linux/OS X対応になるのは自然な流れだ。

PowerShellを強力にしているのは、シェル本体だけではない。マルチOS化の一環としてPowerShell Editor Serviceが提供されるので、デベロッパーはシェルの機能をテキストエディターの中から利用できる。またVisual Studio Codeもサポートされ、そしてSublime(TypeScriptプラグイン)はすでに可利用だ。

PowerShellは拡張性が高いので、VMwareや、クラウドではライバルのAWSといったパートナーたちですら、PowerShell用のcmdlet(s)というものを作り、シェルやスクリプトから、たとえばAWSの場合は、EC2のインスタンスを直接管理できるようにしている。

PowerShellはMicrosoftのOperations Management Suite(OMS)を統合しているので、Azure, AWS, GoogleのCloud Platform、あるいはオンプレミスのデータセンターなど、アプリケーションやワークロードがどんなプラットホーム上にあっても、それらを管理できる。

Windows上にBashがあることと、LinuxやOS Xの上でPowerShellが使えることの違いについてSnoverは、前者(Bash on Windows)は、オープンソースのデベロッパーがWindows上で仕事ができるための措置だ、と言う。

Snoverも認めるように、オープンソースプロジェクトの管理についてMicrosoftはまだ‘学習中’だが、彼のチームはすでに、パートナーたちとその件で多くの会話を重ねている。今後はコミュニティを適正に統治することにより、コードの変更がコミュニティから得られるようにしたい、ともいう。もちろんPowerShellのコードも、その対象に含まれる。

Ubuntu, CentOS, Red HatなどのLinuxユーザーとOS Xのユーザーは、PowerShellを動かすために必要なものを、GitHubのPowerShellリポジトリからダウンロードできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Webに接続するiOSアプリは2017年1月からHTTPSの使用が絶対条件になる、デベロッパーはご注意を

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Worldwide Developers’ Conference(WWDC)のセキュリティプレゼンテーションでAppleは、App Storeのすべてのアプリが、App Transport Securityと呼ばれる重要なセキュリティ機能へ切り替えるべき締切日を、明らかにした。それは、2017年の1月からだ。

App Transport Security(ATS)は、AppleがiOSに導入した機能だ。ATSが有効になっていると、Webサービスに接続するアプリはHTTPでなくHTTPSを使わなければならない。HTTPSは通信を暗号化するので、ユーザーのデータが盗聴などに対し安全になる。

HTTPSの”S”はsecure(安全)の頭文字で、銀行やメールのアカウントにログインするときブラウザー上で目にするだろう。しかしモバイルアプリが行うWeb接続は、セキュリティ関連の情報をユーザーに開示しない場合が多い。その接続がHTTPなのかHTTPSなのか、ユーザーが判別するのも難しい。

ATSは、iOS 9からデフォルトでは有効になっているが、デベロッパーが自分のアプリの中でそれを無効にできる。するとそのアプリは、HTTPでWebに接続する。でも、それができるのも今年の終わりまでだ。技術用語的に言うとATSはTLS v 1.2を必要とし、メディアストリーミングのようなすでに暗号化されているバルクデータを例外とする。

2016年の終わりには、App Storeに提出されるすべてのアプリで、ATSの有効化が必須になる。これまで不安だったデベロッパーも、締め切りが明示されたのでやりやすいだろう。またユーザーは、iPhoneとiPadのすべてのアプリが安全な接続になると知って、安心できるだろう。

デベロッパーにHTTPSを要求することになったAppleは、オンラインのデータを安全にしようとする大きな運動に加わることになる。セキュアなプロトコルはログインページでは一般化しているが、そのほかの接続ではまだHTTPのところが多い。しかしそれも今は、徐々に変わりつつある。Wired誌に、その過程をドキュメントした良い記事がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

OS Xは「macOS」へと改名され、デスクトップで動作するSiriや「auto unlock」などが追加される

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もしも、あなたがApple流のネーミングに頭を悩ませていたのならば、もうその心配はない(これまで、iOS、tvOS、watchOSなど、OS X以降、これまでとは違ったネーミング方法を採用していた)。本日Appleが発表したところによると、OS Xには新しい名前がつき、元祖Apple流の命名方法へ戻る形となる。OS Xの新しい名前に注目せよ。その名も、「macOS」だ。さらに、このOS X/macOSの新バージョンも同時に発表された。カリフォルニア州にちなんだネーミング方法を採用し、新しいバージョンのOSは「macOS Sierra」と名付けられた。

期待されたとおり、macOSのデスクトップ版にはSiriのサポートがいよいよ追加される。本日、Siriそのもののアップデートも発表されたのだが、その新しいSiriを起動するためには「hey Siri」と話しかけるだけで良い。そうすれば、そこそこ役に立つApple社製のAIがあなたの意のままとなる。Siriの機能には、Mac上のファイルを見つける機能、メッセージ送信機能がなどがある。また、Siriはバックグランドで動作するため、たとえユーザーがフルスクリーン・モードで別のアプリを起動していたとしても、その間にSiriに他のタスクを与えることも可能になるとAppleは話す。

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また新しいmacOSには、登録したiPhoneやApple Watchが近くにある場合、Macを自動的にアンロックする機能も新たに追加された(これはChrome OSに搭載されたGoogleのSmart Lockに似た機能だ)。Appleはこの機能を「auto unlock」と呼んでいる。

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その他にも、新しい機能にはAppleが「universal clipboard」と呼ぶものがある。iOSとmacOSで共有できる単一のクリップボードにアクセスできる機能だ。また、改良されたiCloud Drive向けのサポートも発表された。これにより、複数のデバイス間を通じてより簡単にファイルを作成することができるようになった。今回のアップデートにより、ローカル・マシーンに存在する古いファイルを簡単にクラウド上にアップロードが可能になり、容量を節約することできる。

これらに加えて、ユーザーがmacOSを複数台所持している場合、複数のMacのデスクトップ環境を同期できる機能の追加も発表された。ブラウザで動作するApple Payも新しい機能の一つだ。ユーザーの認証には、iPhoneに表示されるTouchIDが利用される。マイナーではあるが有用なアップデートとして、MacOS上のすべてのアプリをSafariのタブのように管理できる機能がある。

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今回のアップデートは、まず6月にベータ版として提供され、今年の秋にはすべてのユーザーに無料アップデートを通じて提供される予定だ。

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(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Twitter /Facebook

OS Xの次期バージョンは「Mac OS」になるかもしれない

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それは小さなブランド変更だが、その意味は大きい。多くの様々兆候が、Appleが “OS X” の名前をやめて、”MacOS” 、あるいはたぶん、大文字にしない “macOS” に変えることを示唆している。

Appleのワールドワイドマーケティング担当SVP、Phil Schillerが最初にこの変更をほのめかしたのは昨年のWWDCで、John Gruberのインタビューを受けた時だった。次に、構成ファイルにOS Xの代わりにmacOSと書かれていた。そしてついに、Apple自身のウェブサイトのページでも、Appleの環境イニシャティブの説明にOS XではなくMacOSの名前が使われていた。

これはかなり十分な煙だ。そしてTechCrunchは、これが6月のWWDCで発表されるかもしれないという情報も得た。

AppleがMacのオペレーティングシステムを再ブランドするのはこれが初めてではない。Mac OS 9の後継が発表された時、それはMac OS Xと呼ばれた。Appleは2012年に “Mac” 部分を外した。

当時、Appleはハードウェアとソフトウェア要素を区別したがっていた。iPhone OSは2010年6月にiOSとなり、iPhoneとiPadで動作した。

しかし、その後AppleはiOSをベースとする新たなプラットフォームを2種類公開した。現在Apple TVではtvOSが走り、Apple WatchではwatchOSが動いている。トレンドを理解いただけるだろうか?

いまやOS Xは、Appleの他のプラットフォームと比べると時代遅れのブランドに感じられる。同様に、名前に “ten” を持ち続けることは、OS Xのバージョン番号が15年間変わっていないかのような印象を与える。現実は少し異なり、AppleはMacオペレーティングシステムの主要バージョンを毎年提供している。

しかし、OS Xが消えゆくことを私に信じさせている理由はずっと明白だ。Appleは6月のWWDCでiOS 10を発表しようとしている。デベロッパーもジャーナリストもApple自身も、今後何ヵ月にもわたってiOS 10について話すことになる。

iOS 10[ten]とOS X[ten]の名前は似すぎている。特に誰かがこれらのオペレーティングについて〈話す〉のを聞いた時。OS XをMacOSに再ブランドすることで、Appleのオペレーティングシステムの命名法が統一されることになるが、これは新しいOSについて語る時、誰もが同じ認識でいられるという意味で実に歓迎されるべき変更といえるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOSとOS Xをアップデート―パフォーマンスの改善とバグフィックスに主眼

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Appleは先ほどMacとiPhone、iPad向けのOSをアップデートした。どちらも更新の主眼はセキュリティー問題への対応とバグフィックスに置かれている。同時にパフォーマンスも改善された。

Mac向けOS X 10.11.3では4Kの外部ディスプレイを接続した場合のバグが修正され、いくつかのセキュリティー・ホールにパッチが当てられた。iOS 9.2.1については、OS Xの場合と同様のセキュリティー上の対策が行われた。残念ながら今回のバグフィックスではバッテリー・メーターのバグの修正は行われなかった。

今日(米国時間1/20)のアップデートはAppleが次のバージョン(OS Xでは10.11.4、iOSの場合、9.3になるはず)で新機能を導入する準備段階の中間的な更新と考えられる。われわれが紹介したように、最新のEl Captitan OSでMacユーザーはLive Photo機能がiMessageで使えるようになる。またNotesの新しいバージョンのパスコードも入手できる。

次回のアップデートでiOSユーザーはニュースのカスタム化ができるNight Shift機能、Apple Watchから関連データを受け取れるヘルス・アプリ、新しいCarPlay、クラス全員がiPadを共有できる学校向けツール、など数々の新機能を受け取れるはずだ。ちなみに今回iOS 9.3で新たに導入されたNight Shift機能は夜になると画面の青い色彩をカットする。周囲が暗い場合、暖色の方が目にやさしい。これで睡眠の質が向上するかもしれない。

あとはAppleがiOS 9.3に残ったバッテリー・メーターのバグを次のバージョンで修正してくれることを願うものだ。現在はユーザーがマニュアルでタイムゾーンを修正すると画面最上部の小さいバッテリー・メーターがフリーズしてしまう。なるほど大騒ぎするほどの深刻なバグではないだろうが、バッテリー・メーターがまだ十分に残量があることを示す緑色に光っているのにiPhoneが作動しなくなるというのは苛立たしい経験だ。

アップデートの方法はいつもどおりで、MacユーザーはApp Storeを訪れて「アップデート」をクリックすればよい。iPhoneとiPadの場合は「設定」アプリを開き、「一般」タブからアップデートができる

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iOS 9.2.1

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iOS 9とOS X El Capitanのベータ版を一般公開

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先月のWWDCカンファレンスで予告されたとおり、Appleは新しいモバイルOSのiOS 9とデスクトップ版OSのOS X El Capitanのベータ版の一般公開を今日(米国時間7/9)から開始した。

iOS 9のベータにはNewsのような新しいアプリが搭載され、メモも大きく改良された。またApple Mapsには交通機関の乗り換え案内が加わり、Siriの能力向上も図られた。またアプリ内まで検索できるAPIも提供された。その他にも数多くの改良点が発表されている。

一方、El CapitanについてはSafari、Mail、マップ、写真を始めとするアプリが改良され、パフォーマンスも向上した。

「あれ、友達はiOS 9ベータを何週間も前から使っているぞ?」と思った読者もいるかもしれない。

それはいるだろう。しかしその友達が使っていたのは「デベロッパー向けベータ」だ。アプリがOS 9に対応できているかチェックする必要がある開発者向けの製品で、バグだらけだし、まず第一に99ドルを払ってApp Storeでデベロッパー向けアカウントを作らねばならない。今回のベータ版は一般ユーザー向けで、Appleのベータ・プログラム〔日本語対応〕に登録するだけで誰でも無料でインストールできる。

ただし、一つ重要な点は、いくら一般向けであれ、ベータ版はベータ版だという点だ。相当数のバグが残っているはずで、たびたびクラッシュを経験することになるだろう。他のベータ版と同様、新しい機能をいち早く体験できるメリットと自分のバグ耐性をよく秤にかけてみる必要がある。またインストールの前にバックアップを取っておくことも大切だ。公式には安定版にダウングレードする手段は提供されていないが、方法はいろいろある。iOS 9、El Capitanともに製品版はこの秋にリリースの予定だ。

AppleがiOSのベータ版を一般向けに公開するのはこれが初めてではない。今年の3月にはiOS 8.3のベータが公開されている。しかしメジャー・アップデートのベータ版の一般公開はこれが最初だ。

それではiOS 9では何が新しくなっているのか? こちらはわれわれの記事だ。

〔日本版:日本のAppleのiOS 9紹介ページ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

もうすぐChromeが、Macのバッテリーに優しくなる

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様々なブラウザーオプションのメリットが何であれ、Appleの自家製ブラウザー、Safariにはライバルに対して一つ大きな利点がある ― ポータブルMacのバッテリー消費が著しく少ないことだ。今Googleは、そのギャップを次期Chromeで埋めようとしている。

既にChromeは、くだらないFlash広告を無効化する新機能を入れ、ある程度バッテリーの節約を実現しているが、まだ続きがある。Chromeの上級エンジニア、Peter KatingがGoogle+に書いた将来計画によると、Chromeはバックグラウンドタブ(たった今見ていないタブ)のレンダリング方法を変更する他、Googleで検索する際のCPU効率にわずかだが重要な改善を加える。

他にも数多くの取り組みが進められており、その大部分がChromeのCPU効率をSafariに追い付くあるいは近づかせるものだ。Kastingは「われわれのユーザーが苦しんでいるのを黙って見ているつもりはない」とまで言う。実際Chromeの性能問題に対する不平不満は、Macパワーユーザーの間でかなりよく耳にするが、Googleがこの問題にそこまで力を入れているのは興味深い。

新バージョンはChromeベータチャンネルにあと1ヵ月と少しでやってくるので、一般公開は数ヵ月後になるだろう。現在私は、ほぼフルタイムSafariを使っているが、バッテリーに優しいChromeがどんなものになるのかを見るのは興味深い。

Via TechSpot

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Mac向け次世代標準写真アプリ、プレビュー版レビュー―iPhoneアプリの強力デスクトップ版

今月、AppleのOS X向け次世代写真アプリ が初めてクパチーノのAppleキャンパスの外に出た。このアプリが最初に発表されたのは去年6月のWDCカンファレンスのときだったから、すでに7ヶ月が経っている。われわれはこのアプリのプレビュー版を数日間テストするチャンスがあったのでファースト・インプレッションをレポートしたい。

TechCrunchは頻繁に写真撮影を命じ、それに対して料金を払ってくれているから、私は厳密な意味で「プロ写真家」の仲間に入るだろう。しかし過去の写真の管理に関しては大の怠け者だ。普段の写真の整理には一切ソフトを使っていない。私的な写真を撮るカメラはiPhoneだけだ。整理や後処理にもAppleが標準で提供するアプリで十分に満足している。

そういう次第なので、私は新しいPhotos for OS Xが大いに気に入った。このソフトウェアはデザイン、機能ともにiOS版とそっくりだ。ただし、すぐに気づく相違は、デスクトップ版が桁違いにスピードが速いことだ。Macにカメラや外付けストレージを接続して現行のiPhotoで開こうとするとかなりのフラストレーションを感じる。そして往々にしてビーチボール・アイコンがぐるぐる回ったままハングアップしてしまう。

新しい写真アプリはまったくゼロから作りなおされており、こうしたイライラはすべて解消されている。まだプレビュー版であるにもかかわらず、あらゆる面で現行iPhotoより良い。

当初iCloudから写真ライブラリ(ベータ版)を読み込むのには多少時間がかかるが、巨大さを考えれば、予想より短時間ですむ。いったんローカルに読み込んでしまえば、新しいPhotosアプリは断然光る。あらゆる面で最新のデスクトップの写真アプリがそうであるべき振る舞いをみせる。つまりユーザーがいっさい手を出すことなく適切に写真を整理してくれる。ブラウズと検索するのも快適だ。

最初に述べたように私は写真の管理に関してあまり複雑なことはしない。アルバムの作成もすべてアプリまかせだ。新しいPhotosアプリでいちばん気に入ったのは、まさに私のそういう使い方にぴったりだという点だ。自動的に適切なアルバムを作成してくれるので、今後は、写真を友人と共有したり、気に入った写真をプリントアウトするする機会も増えそうだ。

またPhotosは写真の編集機能でも優れている。デフォールトではもっともよく使われる編集機能だけが表示される。大多数のユーザーにとってはワンクリックですむ自動修整で十分だろう。ユーザーは必要ならメニューから細かい修整機能を順次開ける。

AppleはiPhoneで写真というものを決定的に変えた。iPhoneさえ持っていれば友達にも興味があるような写真を誰もがスナップ撮影できるようにした。まずiOSに登場したPhotosは近くOS X,にやってくる。Photosアプリはもちろんプロ向けではない。しかし一般ユーザーにとっては、現在のバージョンでさえ理想的な写真管理ツールだ。特に私のように整理を面倒がる怠惰なユーザーにはありがたい。

新しい写真アプリは現在デベロッパー向けプレビュー版だが、この春には公開ベータ版がリリースされるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Macが合衆国のPC市場で過去最高のマーケットシェアを達成

調査会社IDCによると、AppleのMacの合衆国におけるマーケットシェアは2014暦年の第三四半期でこれまでの最高を記録した。IDCが各四半期に発表するPCの市場動向調査によると、合衆国におけるApple MacのQ3の売上台数は234万台、マーケットシェアは13.4%となり、HP、Dellに次ぐ3位だった。これはAppleがPC市場でこれまでに達成した最大のマーケットシェアで、調査にはiPadなどのタブレットは含まれていない。

Macのマーケットシェアは前年同期2013Q3では12.9%、台数は207万台だった。合衆国の上位5位までのベンダは全員アップし、AcerとDellは成長率も上がったが、そのほかのベンダの計では売上は22.6%の減となった。全体では合衆国の市場は4.5%の増となり、マーケットリーダーたちがその他大勢の減少をカバーした形になっている。

グローバルベースではAppleの2014Q3のシェアは前年同期比で20.5%の成長、販売台数は551万台だった。それは全台数の6.9%で、全PCメーカー中、5位である。2013Q3のシェアは5.7%だった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AppleのOS X Yosemiteが公開間近に。イベントはいつ?

AppleのOS X Yosemiteは近々公開予定だが、デベロッパープレビューが、4th ベータプレビューアップデートと共にGolden Master(GM)ステータスに到達したことから、もう長い間待つ必要はなさそうだ。昨年、AppleはMarvericksのGMを、Mac App Storeで一般公開する約3週間前にリリースしているので、Yosemiteは多くの人たちが予想している10月中旬から下旬にかけての公開に向かって、計画通り走っているようだ。

AppleはYosemiteをスペシャルイベントで公開すると予想され、そこでは新しいiPadも披露されるだろうと噂されている。イベントは10月の1、2週目のどこか、あるいは同月最終週に行われるだろうと、常に正確なJim Dalrympleは予想しており、以前少なくとも一つの情報源が報じた10月21日には起こらないと言っている。GMのリリース時期から見て、10月14日あるいは28日が、最もありそうな日程だ。

GMビルドは一般に、Appleが消費者向けに公開する最終リリースと同じ(あるいは非常に近い)内容だ。昨年は、10月22日のスペシャルイベントでMavericksの最終版がリリースされるわずか2日前に、改訂版GMが配布された。イベントではiPad Air、およひiPad miniのRetinaディスプレイモデルが発表され。両機の後続モデルは、Appleが今年も計画している10月の製品リフレッシュの一環として登場する可能性が高い。

新しいMacも発売される可能性はあるが、それが何であるかは未だ霧の中だ。一部の報道は、Retina iMacが2012年のMacBook Pro以来初のMacハードウェア用Retinaディスプレイとして登場する、と予想している。さらに、12インチのRetina MacBook Airの噂も絶えないが、発売が今年か来年になるかは意見が入り混じっている状態だ。

もうひとつの興味は、Appleが開発中で来年早くに発売されるとBloombergが言っている、12.9インチiPadだ。Appleが「2015早期」にApple Watchを発売する計画であることを踏まえると、公式発売日の発表と合わせて、上記いずれかの製品発表を行うイベントが行われる可能性がある。

いずれにせよ、一般公開前のYosemiteプレビューは今回が最後になるだろうから、コンピュータと心の準備をお忘れなく。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AppleがOS XのShellshockバグのパッチを提供

先週、OS XなどUNIX系のシステムの多くに、”Shellshock“と呼ばれる、重大で悪質で、しかも広がりの異様に大きなバグが見つかった。

Appleはただちに、OS Xユーザの“大半は”このバグの被害が及ぶことはなく、一部の“高度な設定”をしているユーザだけが対策を要する、と発表したが、同時に、同社独自のデバッグも開始した。同社はバグにセキュリティのためのパッチを当て、ユーザがそれを即時に利用できるようにした。

このパッチは当面、OS Xが標準で持っているアップデートツールには含まれないらしいから、ユーザは手作業でダウンロードする必要がある。パッチはそれぞれ、Mavericks用とLion用、そしてMountain Lion用がある(ダウンロード用のリンクはOS Xのバージョンによって違うから、間違えないように)。

なお、まだベータ状態で半ば非公開のOS X Yosemite用には、パッチが提供されないようだ。正式リリースの前のソフトウェアには、それでなくても危険がつきまとうが。

[写真: Martin Cathrae, Creative Commonsのライセンスによる]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple曰く、OS Xのユーザのほとんどはbashの悪用に対して安全

AppleがいわゆるShellshock脆弱性に対応する公開声明を発表し、OS Xのユーザはほとんどの場合、いかなる攻撃の可能性に対しても安全である、と確証した。Appleのスポークスパーソンは本誌TechCrunchに、この脆弱性に関する次のような一文を提供した。それは、AppleのデスクトップOSにも含まれているUNIXのシェル、bashに見つかった脆弱性だ。

大半のOS Xユーザは、最近報道されたbashの脆弱性のリスクにさらされていない。OS Xに含まれているUNIXのコマンドシェルでコマンド言語でもあるbashには、不正なアクセスをしたユーザがリモートで脆弱なシステムを操作できる弱点がある。OS Xでは、システムはデフォルトで安全であり、ユーザが高度なUNIXサービスを構成していなければbashがリモートで悪用されることはない。われわれは高度なUNIXユーザのためのソフトウェアアップデートを迅速に提供すべく、目下作業中である。

本誌もさきほど、読者のためのShellshock対策をポストした。しかしAppleがここで言っているように、OS Xでは高度なアクセスを構成していなければ安全だ(だから読者のほとんど全員が安全)。Appleは、このセキュリティホールを塞ぐためのOS Xのアップデートをもうすぐ提供するはずだから、それまではUNIXの高度なオプションを有効にしないように。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 7はiOSを変えたがiOS 8はコンピューティングを変える

Appleは今日(米国時間6/2)大量の新料理を出してきたので、それを消化するわれわれの方もたいへんだ。でもその全体を一望に収めてマクロで見れば、明瞭なものが一つ見える: 実はiOS 8は、昨年のiOS 7に比べてはるかに大きな変化を表している。むしろiOS 7は、ヴィジュアルな変化でユーザや評論家たちをびっくりさせただけかもしれない。

でもその結果、幅広い受け入れと利用という点では、障害がほとんどない。すでに見慣れたUIや、大きく変わった、あるいはまったく新しい機能の数々、それにデベロッパがアクセスできる範囲と深さの拡大も、ルック&フィールの驚天動地の変化がないので受け入れやすい。しかしiOSのプログラミングを支えている土台にはとても大きな地殻変動が起きて、Appleのモバイルデバイス像というものを、いやおそらくコンピュータの概念そのものを、完全に変えてしまった。

モバイルの変化の中でもとりわけ大きいのが、Extensionsパラダイムでデベロッパに与えられる自由だ。これによってデベロッパは複数のアプリ間をつなぐフックを構築でき、デスクトップ的な柔軟性が近似できるとともに、消費者にとってはシンプルなモバイルUXが維持される。

また通知ウィジェットは、デベロッパがこれからさまざまに探求していける、まったく新しい創作の舞台を与える。通知トレイのソフトウェアが、これまでのような、スタンドアロンのアプリのための単なるアドオン、見るだけのもの、ではなくなる。

キーボードをサードパーティのプロバイダに公開して全システム的なインストールを可能にしたことも、これまでそんなことを伝統的に避けまくってきた同社としては巨きな一歩だ。

でもこれらの中でもっとも注目すべき部分は、iOSとMacの連続性を表すContinuityだ。これからは、モバイルとデスクトップをそれぞれ別のもの、別世界と考える必要がなくなるのだ。しかもそれは、Appleのネイティブのアプリやサービスに組み込まれているだけでなく、サードパーティのデベロッパにも公開される。二つのデバイスをWiFiネットワークの共有という形でペアにしてもよいし、ご近所同士ならBluetoothのキューやレンジを利用してもよい。デスクトップ上のSMSや電話の入呼起呼もContinuityになるから、いわばモバイルとデスクトップがシームレスにブレンドされる。しかも、そのための不格好なつぎはぎ細工…MicrosoftのWindows 8的?…は要らない。

iOS 8とOS X Yosemiteで、スマートフォンの使い方ががらっと変わる。しかも表面的な細かい部分ではなく、もっと本質的な部分で。これは、ほかのモバイルOSの最近のアップデートには見られない特質であり、その衝撃と影響は、この秋までどころか、今後数年間持続するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


バナーに示された「8」の文字。WWDCでのiOS 8リリースは間違いなし!

WWDCが近づいてきた。iOS 8がリリースされるのではないかという噂だが、まだこないのではないかと心配している人も多いことだろう。どうやら心配は無用であるようだ。

会場となるサンフランシスコのMoscone Centerに、イベントを示すバナーが掲げられ始めている。その中に「8」とだけ記されたものがあるのだ。他の何かに「8」などという名前をつけて消費者を混乱させようとしているのでない限り、これはiOS 8のことを示すものだと考えて良いのだと思う。

MacRumorsが(via Jay Yarow on Twitter)不機嫌そうな警備員とともに、準備中のバナー写真を掲載している。

尚、この「8」の背景にあるのは海であるようにみえる。この背景がまた、いろいろと憶測を生んでいる。

海が綺麗だから背景に使っただけだろうという人もいる。しかしそれは、どうもAppleらしくないやり方だと思う。OS XのMavericksがカリフォルニアの海岸を示す名前であることから、OS XとiOSのより密な連携が行えるようになるのではないかという話もある。たとえばiOSとOS X間でのAirdropが実現されているのではないかというようなことだ。

但し、期待し過ぎは禁物だ。情報筋からはiOS 8はちょっとしたアップデートに過ぎないという声も聞こえてきている。iOS 8に投入される機能は、iOS 7の準備段階から用意していたものの、時間の関係で入れることのできなかったものであり、とくに革新的なものはないのだという話もある。Mapsに経路案内が加わる程度のものだという噂もあるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、WWDC 2014カンファレンスのキーノートをライブ中継―日本時間6月3日午前2時から

今日(米国時間5/27)、Appleは今年のWWDC(Worldwide Developers Conference)のキーノートを太平洋時間で6月2日午前10時〔日本時間で6月3日午前2時〕からライブでストリーミング配信すると発表した。Appleは特別イベントのライブ中継をいつでも行うわけではない。また中継を行う場合でもこれほど早くからそのことを告知するのは今回が初めてだ。その意味でも興味深い展開だ。

Appleは今回のカンファレンスの目玉が何になるのかは発表していない。しかし「エキサイティングな発表がある」と予告している。TechCrunchもこのカンファレンスには出席する予定だ。おそらく、iOS 8、OS X 10.9.3、それにいくつかの新しいハードウェアが発表されると思われる。噂では健康モニタとホームオートメーションの分野での発表があるという。いずれにせよ、重要なニュースが満載のカンファレンスになることは間違いないだろう。

Appleは今回のカンファレンスないしキーノートがデベロッパーを対象としているとは述べなかった(実際、カンファレンスの名称としてもWWDCという頭文字のみを用いている)。 つまり、消費者、一般ユーザー対象のニュースも期待できるということだ。なおストリーミングの再生にはOS Xの場合はSafari 4以降、iOSの場合4.2以降、Windowsの場合はQuickTime 7が必要とされる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple、OS Xベータテストを全ユーザーに公開するシードプログラムを開始

これまで、Appleの新しいOSを一般公開前に試すためには、デペロッパーアカウントが必要だった。実際に何かを開発する必要はないが、登録には年間99ドルが必要なうえ、そのためだけに登録するのは厳密にはルール違反だ。今日(米国時間4/22)Appleは、OS Xベータ・シードプログラムを発表し、リリース前のMac OSソフトウェアを、使ってみたい人誰でもが入手できるようにした。

ここでサインアップ可能で必要なのはApple IDだけだ。登録を済ませたユーザーは、Mavericksのプレリリースビルドを、一般提供前に試すことが可能になり、フィードバックを送り、Appleが一般公開前に問題を解決する手助けができる。これは万人向けのものではないが、市場に出る前に新機能を覗き見したい、というアーリーアダプターにとっては嬉しい機会だろう。

プログラムに参加すると、特別なユーティリティーソフトが渡され、自分のMacにインストールすると、Mac App Storeのアップデートタブでプレリリース版OS Xが見えるようになる。加えて、ユーザーはAppleの “Beta Seed and Confidentiality Agreement” に同意する必要があり、おそらくこれはテベロッパーがソフトウェアをテストする前に同意する契約とよく似たものだと思われるが、参加するための費用は不要だ。

この変更は、来たる6月2日にスタートするAppleのWWDCデベロッパーカンファレンスの、わずか数週間前に行われた。Appleは同イベントで次期OS Xを披露すると予想されており、同時にプレリリーステスト用のプレビュー・ビルド版OSを公開する可能性が高いため、新しいシードプロクラムの参加者も、それを早期入手できるかどうかは興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Nowカードがデスクトップ版Chromeにやって来る―数週間かけて順次公開

GoogleはGoogle Now通知センターをデスクトップ版Chromeに移植した。アップデートは今日(米国時間3/24)から数週間かけて行われる。

ユーザーは新機能によって携帯電話で受け取っている内容と同期した通知をデスクトップでも受け取ることができるようになる。Google Nowを利用するためにユーザーは特に何もする必要はない。iOSまたはAndroidスマートフォンで使っているのと同じアカウントでログインするだけでよい。

Google Nowカードには今日の天気、スポーツ試合の結果、交通情報、Googleカレンダーに登録した日程などが表示される。こうしたデータの一部はユーザーのスマートフォンの位置情報に基づいて選択されるという。

Googleは今回発表したヘルプ文書で、 iOSまたはAndroidで自宅、勤務先の位置情報を設定すると、それがデスクトップのGoogle Nowにもコンテキストとして反映すると述べている。 Google NowはChromeが起動していないときでも位置情報をチェックしている。Nowを必要としない場合はChromeの通知アイコン(釣鐘型アイコン)をクリックし、設定(歯車アイコン)を開いて[Google Now]のチェックを外せばよいということだ。

Google NowがChromeに導入されるのは予期されていた。デベロッパー向けバージョンではしばらく以前からこの機能が実装されており、2月からはベータ版にもNowが組み込まれた。やっとGoogleはNowを一般向け安定版に導入する準備が整ったわけだ。最近Googleはモバイルとデスクトップのプラットフォームを融合させる試みを加速せているが、これもその一環だろう。

Google Nowはユーザーの利便のためばかりでなく、 Googleがユーザーについてのデータを収集するための手段としても開発された。今回のChromeへの導入にあたってGoogleはさらにNowの対話性を高め、新たなユーザー情報を収集する方法を準備しているかもしれない。そのためにはNowをさらにスマート化し、利便性を高める必要がある。デスクトップ化に伴ってGoogleがどんな機能強化を考えているのか注目だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Appleの重大なSSLバグ, iOSに次いでOS Xも修復完了

Appleはここ数日、iOSとOS X製品に存在したSSLの欠陥のため、セキュリティの大きな脅威に直面した。iOSのバグは金曜日(米国時間2/21)の午後、iOS 7.0.6へのアップデートで修復され、iPhoneとiPadとiPod touchは安全になった。しかしOS X 10.9のMacはそのまま放置され、今日(米国時間2/25)になってv10.9.2へのアップデートにより修復された。アップデートがまだの人は、お急ぎあれ。

そのSSLのバグは、SSL/TLS認証プロトコルのAppleによる実装中にあった余計な “goto”命令が原因で、そのためiOSやOS X製品に行き来する、暗号化されているはずの送信されるデータは、暗号化されてない状態になる。この脆弱性を悪用するハッカーは容易に中間者攻撃を仕掛けて、パスワードなどのログイン情報を横取りできる。

ハッカーとセキュリティの専門家たちは、この欠陥は本当に”重大な悪用が可能“であり、2013年の10月以前から存在していたことをすぐに見抜き、ささいな問題では済まされなくなった。まだアップデートしていないユーザは、ブラウザはSafariでなくChromeかFirefoxを使うようにし、またハッカーにねらわれやすい大きな公開ネットワーク(とくに暗号化機能のないもの)への接続を避けるべきだ。

ただし、最良の対策は、今のOS X v10.9が載っているMacをすべて、早急に、上記のv10.9.2にアップデートすることだ。静観とか、様子見は許されない。

このリリースではFaceTime Audioという大物が加わったので、iCloudのコンタクトを音声オンリーで呼び出せる。FaceTime通信プロトコルのAudio部分は、この前iOS製品に実装されたものなので、これからはAppleのモバイルデバイス間だけでなくAppleのデスクトップ機とも音声通話ができるようになる。

以下は、v10.9.2アップデートの詳細を記述したプレスリリースの全文だ:
[以下、英文ママ]

About the update
The OS X Mavericks v10.9.2 Update is recommended for all OS X Mavericks users. It improves the stability, compatibility, and security of your Mac. This update:

Adds the ability to make and receive FaceTime audio calls
Adds call waiting support for FaceTime audio and video calls
Adds the ability to block incoming iMessages from individual senders
Includes general improvements to the stability and compatibility of Mail
Improves the accuracy of unread counts in Mail
Resolves an issue that prevented Mail from receiving new messages from certain providers
Improves AutoFill compatibility in Safari
Fixes an issue that may cause audio distortion on certain Macs
Improves reliability when connecting to a file server using SMB2
Fixes an issue that may cause VPN connections to disconnect
Improves VoiceOver navigation in Mail and Finder
Improves VoiceOver reliability when navigating websites
Improves compatibility with Gmail Archive mailboxes
Includes improvements to Gmail labels
Improves Safari browsing and Software Update installation when using an authenticated web proxy
Fixes an issue that could cause the Mac App Store to offer updates for apps that are already up to date
Improves the reliability of diskless NetBoot service in OS X Server
Fixes braille driver support for specific HandyTech displays
Resolves an issue when using Safe Boot with some systems
Improves ExpressCard compatibility for some MacBook Pro 2010 models
Resolves an issue which prevented printing to printers shared by Windows XP
Resolves an issue with Keychain that could cause repeated prompts to unlock the Local Items keychain
Fixes an issue that could prevent certain preference panes from opening in System Preferences
Fixes an issue that may prevent migration from completing while in Setup Assistant

イラスト: Bryce Durbin

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


2013年型Mac Proレビュー: Appleの新型デスクトップ機はデザインも性能も劇的にリニューアル

Appleの新しいMac Proは、思わず見とれてしまう。黒いアルミニウムの外殻、円筒形という目新しいデザイン、誰が見ても、ほかのコンピュータと間違えるはずがない。もちろんこの前のMac Proも特徴的なデザインだったが、今度のはフットボールよりもやや大きくて、上部にはジェットエンジンを思わせるへこみがある。しかしその本当の実力は内部にあり、そしてそれは、どれだけ極端なスピード狂をも満足させるだろう。

リビューのビデオ


基本性能/仕様

  • 3.7 GHzクァッドコアIntel Xeon E5プロセッサ
  • 16GB 1897MHz DDR3 RAM
  • AMD FirePro D300デュアルグラフィクスカード, 各2GB RAM
  • 256GB SSD(PCI)
  • Thunderbolt 2.0ポート x 6, USB 3.0 x 4
  • 802.11ac + Bluetooth 4.0
  • 希望小売価格: 2999ドル
  • 製品情報のページ

グッド

  • Macの既存の全機種中で最速
  • 工業デザイン美術館の展示品が自分の家にあるみたい

バッド

  • お値段高すぎ
  • ディスプレイその他全部自前

デザイン

このMac Proのデザインがユニークでないという人は、ほとんどいないだろう。初期のスターウォーズのダース・ヴェーダーのような雰囲気があり、口の悪い人は“ごみ缶Mac”と呼ぶかもしれない。間近でよく見ると、表面のアルミニウムのクールな感触、反射性はあるけどぎらぎらしない、…見る者に安定感と安心感を与える。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

現代のデスクトップコンピューティングの世界に蘇ったモノリスみたいだが、謎のモノリスが登場するあの映画のように未来的でもある。ここに込められているすばらしい技術的成果は、みんなのこれからの、毎日のコンピューティングニーズに応えるものだから。

デザインがこれだけきれいだと、このコンピュータが毎日、何かの実用的な仕事をしていることを、忘れてしまうかもしれない。AppleはGoogleのような場外ホームランねらいの企業ではないけど、このMac Proのデザインと性能はまさに、目の前にある未来だ。

この新しいMac Proのモジュール構造は、これまでのバージョンと同じではない。たとえば、3.5サイズのHDDは交換不可だ。一方、アンロックしてから、外殻をスライドして外すと、RAMベイへのアクセスはフリーで、最大16×4=64GBまで拡張できる。SSDも、Apple固有の規格だが拡張可、GPUも(未来のApple固有の機種に)アップグレード可能だ。外部拡張性がまたすごくて、最大スループット20Gb/sというThunderbolt 2は4Kビデオのディスプレイと伝送を同時に行えるだろう。そのポートが6つもあり、さらにUSB 3.0が4つある。

しかもApple独自のサーマルコアを内蔵しているから、これだけの性能の、プロ仕様のワークステーションにしては、サイズが小さいし、しかも静音だ。機械音は、耳をよっぽど近づけないと聞こえない。音といっても、かすかなハム音で、これに比べるとぼくのRetina MacBook Proを酷使しているときの音の方がよほどうるさい。上部からわずかに排気が出ているが、一日中Final Cut Pro漬けになってるようなときは、その蒸気を見て気が紛れるかもしれない。

性能

仕事で毎日コンピュータを使う人にとって、この新型Mac Proは思考するコンピュータのように思えるだろう。とにかく、どんなインプットに対しても即座に応答がある。Xeonプロセッサから、PCIベースの超高速なSSDから、あるいはデュアルのGPUから、それらの応答はどれも、従来のどのMac(最新のiMac, Retina MacBook Pro)より速い。Webを閲覧するとか、写真をiPhotoにインポートするなど日常的な仕事でも、一度このMac Proを経験すると、もうほかの機種に戻る気がしない。

しかしもちろん、Mac Proはプロ用のマシンだ。たとえば、映画作家が高度なグラフィクス(CG/CGI)や3Dアニメや長編映画を制作編集するために使う。写真家の非常に高度な要求にも応える。極端な高解像度でも扱えるし、巨大なファイルの集合をバッチで処理できる。そしてLogic Pro Xとハイスピードで広帯域な外部機器を使って、音楽プロデューサーは次のヒット曲を作り出す。

ぼくの場合は、Final Cut Proが必ずMacの上のトラブルメーカーだった。でもMac Proでは、FCP Xが嘘のようになめらかで速くて、レンダリングもパブリシングも瞬(まばた)きする間に終わる。2分あまりの1080pのビデオの最終エディットが10秒で終わったときには、一瞬、エラーかと思ったぐらいだ。

ものすごくオタクな読者は、今度のMac ProのGeekbenchのスコアを、あっちこっちでご覧いただきたい。何もカスタマイズしていないベースラインだから、最低でもこれぐらいは行く、という意味だ。

機能

6つのThunderbolt Displaysを同時に使えるのは、今回のMac Proが初めてだ。ぼくは、Thunderbolt Displaysを2台、21インチのiMac、それにHDMIポートにWacom 13HDをつないだ状態で試したが、このAppleの最高級機は、なにごともないかのように動いている。作品の出力やほかのビデオなど、複数のビデオを同時に見ながら仕事をするビデオ作家のマシンは、これできまりだ。6つのサイトや6台のカメラをリアルタイムで同時に見ていたい、という情報マニアやメディアの現場も、やはり、このMac Proを欲しいだろう。MacBook ProやiMacでは、ディスプレイ2~3台がせいぜいだから。

また、一部のハードウェア(RAM、SSD、GPUなど)が交換可能であることは、この今既に未来的なマシンの未来性を、より強化する。別の言い方をすると、このMac Proは、数年後にも、古くなった感じがしないのだ。性能的に。

ささいなことのようだが、ぼく的にすごく気に入っているのは、ポートがライトアップすること。デバイスをポートに接続するとき、そして外すとき、間違える心配が少なくなる。このように、細部まで配慮が行き届いていることも、3000ドルという価格をユーザに納得させる価値の一部だね。

結論

このMac Proは、能力がずば抜けて高い。ぼくはコンピュータを使って、ある程度高度な作業をする方だが(ビデオ編集、大量のPhotoshop作業、CG/CGI、ポッドキャストの制作)、そうでなくてふつうのコンピュータユーザでも、度肝を抜かれるだろう。これらの仕事はRetina MacBook Proでも十分にできるのだが、このMac Proは、苦労の気配をまったく見せずに、ふつうに淡々と、当たり前のようにさっさとやる。

今時(いまどき)、コンピュータを買うことが仕事上の有効な投資であることは珍しい。むしろ今ではそれは、2年に一度買い換える消耗品だ。そんな時代に、このMac Proだが、iPhone 5sがそうであったように、2年よりももっと長い未来を視野に入れている。たとえば具体的には、ビデオ作家が4Kをやらなければならなくなったとき、このマシンの投資効果は生きつづけるのだ。消耗品として廃棄する必要がない。

グレイのタワー型Mac Proに古さを感じはじめた人や、高性能高機能ならどんだけ高くても買う、という人にとって、今度のMac Proは文句なく‘買い’だ。でも、われわれふつうの人間は、AppleのOS X機ならそれほど高価でなくても、十分満足できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))