Twitterがオンラインの会話や対話の健全性を判定するための客観的な測度を探している

一部の人びとが虐待やハラスメントや意識操作のためのプロパガンダなどに多用しているTwitterが、このプラットホーム上の健全な対話を捉え、吟味し、評価するための提案を募集している。これは、“ネット上で一般公開される会話の全体的な健全性とオープン性と礼節を増すための”Twitterの真剣な取り組みの一環である、とCEOのJack Dorseyが今朝ツイートしている

そのツイートは曰く、“即席でグローバルに公開的に行われる会話が現実世界に与える結果のすべてをTwitterが予測することはできない”。そこでこれらの不健康な対話と戦うためにTwitterは、健康的な対話を奨励し促進するための枠組みを構築したい。そのために、非営利の調査研究機関Corticoの協力を求めて、会話中の健全な対話を見つけ、その健全度を測っていく。

“そのために彼らは、四つの指標を使用する: 1)注意の共有、2)現実の共有、3)意見の多様性、4)受容性”、とDorseyはツイートしている。

これらがTwitterにとって正しい測度なのか、Dorseyにも自信はないが、はっきりしているのは、Twitterが“厳格で客観性のある測度によりTwitter上で公開される会話の健全性を測る”ことがどうしても必要、と彼は言う。〔おそらく今後の機械化AI化のため〕

それを実現するためにTwitterは、外部のエキスパートと提携していく。関心のある人びとは、会話の健全性を測る測度と、それらを捉え、測り、評価し、報告するための方法を提案していただきたい。そして、選ばれた人びとや団体等がTwitterのチームと協働してTwitterが公開しているデータおよび資金にアクセスし、調査研究を遂行していく。

そのプラットホームを万人にとって安全で健康的な場所にしていくための方途を模索するTwitterの取り組みは、Facebookの“ソーシャルネットワーク健全化努力”と軌を一にするものだ。Facebookは現在、信頼性のあるパブリッシャーからのニュースを優先し、人びとの生活に関連し意味のある情報に力を入れている。

Twitterも、そういう努力を何年も続けている。10月にはヘイトシンボルや暴力的集団を取り締まる計画を発表し、先月は、自害行為や自殺を奨励するツイートに対する方針をアップデートした

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitterが新機能「ブックマーク」追加。「いいね」と違い他人に見えないツイート保存機能

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Twitter が新しい機能「ブックマーク」を追加しました。ブックマークは気になったツイートをあとで読むための機能。

ブックマークしても、自分のタイムラインに掲載されたり他人から見られたりしない点が「リツイート」や「いいね」との違いです。

気になったツイートに印をつけてあとで参照する目的で「いいね」するのは以前からよくある使い方です。

しかしツイッターの仕様変更で、他人のタイムラインに「誰々さんがいいねしました」の形で現れるようになったおかげで、特にフォロワーに知らせるつもりはないからリツイートではなくいいねを選んでいたユーザーが困惑することが増えていました。

今回新たに加わったブックマークはユーザー自身にしか見えないプライベートな仕様。自分のタイムラインにも他人のタイムラインにも載ることはなく、良いねのように自分のプロフィールからブックマーク一覧が見られることもありません。

「いいね」はもともと他人にも一覧が見える仕様であるために、そのユーザーの人となりや興味分野を示す役割も果たしていました。

しかし特に肯定的な意図ではなく、単にあとで読んだり参考用に印をつけるいとで使っても、「お前はこのツイートの趣旨に賛同するのか」的な解釈をされることもあり、純粋なブックマークとして使いづらかった面もあります。

新機能のブックマークならば、気になったものあとで読みたいものをブックマークしておけば、特に他人から詮索されることなく純粋にあとで読む機能として利用できます。

ブックマークの使い方

使い方は、リツイートやいいねのとなりに追加された「共有」アイコンから。箱から↑が伸びたようなアイコンです。従来は封筒型の「ダイレクトメッセージで共有」アイコンでした。

共有アイコンをタップすると、「ダイレクトメッセージで共有」「ブックマークに追加」「その他の方法でツイートを共有」の選択肢が現れます。

その他の方法でツイートを共有は、リンクのコピーや他のアプリで開くなど、OS標準の共有ダイアログが開きます。

ブックマーク機能は iOS / Android の公式ツイッターアプリか、モバイルウェブ版Twitter (mobile.twitter.com) から利用可能。アプリを更新しても、共有アイコンではなく封筒型のDMで共有アイコンしか出ない場合、ブックマークが有効になるまで少し待つ必要があるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

Twitter、時価総額でSnapを一時追い越す――決算の結果はどちらも好調

すでにいろいろと意外なことが起きている2018年だが、今やTwitterが時価総額でSnapchatを運営するSnapを追い越した。 発表された決算は両社とも好調だったが、Twitterがついに利益を出し始めたことが株価に反映された。

Twitterは四半期決算を発表し、とうとうGAAPベースで利益を出した。これを受けて今朝(米国時間2/8)の株価はロケットのように25%も急上昇した。どちらも苦闘しているソーシャルメディア企業であるもの、 2017年にはSnapの方が時価総額で高く評価されていた。しかしTwitterの時価総額は250億ドル台となり、Snapは240億ドル台にとどまった。僅差には違いないが、それでもTwitterが上回ったのは大きい。

そこでグラフを見てみよう。この1年ほどのTwitterの値動きだ。

こちらはSnap。

Snapも今週、第4四半期の決算を発表したが、十分に好成績だった。これによりSnapの株価も上昇した。そこで最初の疑問に戻る。四半期決算で示された好調な広告売上は今後もFacebookやGoogleと対抗していける内実を備えているのだろうか? これはまだ試されていない。しかしFacebookやGoogleとは異なる独自の特長を備えた広告プロダクトを開発することができるというストーリーが実現することを期待したい。

TwitterとSnapの2社は2017年の暮にはほぼ同サイズだった。Snapは2017年にいささか花々しさに欠けるもののそこそこ成功した新規上場を行い、これを追い風として多数の会社が上場するきっかけを作った。ところが今回の決算発表後、市場が開くとSnapの株価は7%以上ダウンし、Twitterに追い越されてしまった。Twitterの株価は20%(ある時点では25%以上)上昇した。

今日の両社は時価総額で抜きつ抜かれつの競争を続けている。現在のところTwitterが優位だが、明日は(あるいは夕方にも)逆転しているかもしれない。その先となればまったく分からない。ただしこうした日々の値動きは別として、ソーシャルメディア企業のパフォーマンスを長期的に測るものは規模の拡大と広告ビジネスの成長の可能性だというのは間違いない。

〔日本版〕記事にもあるとおり、営業終了時点での時価総額はSnapがわずかに逆転し、Twitterが224.18億ドル、Snapが233.51億ドルとなっている(Google検索とYahoo! Financeでは数字に若干違いがあるがいずれもSnapが上回った)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitterがロシアに結びついた選挙妨害ボットの数を13000から50000にアップデート

Twitterが、2016年の同プラットホーム上における、ロシアによる選挙妨害に関する調査結果の詳細をアップデートした。選挙関連のツイートをしたロシアと結びつきのあるボットの数13000あまりは、トータルで50000あまりとなった。同じく昨年秋の報告で1000だった、今や悪名高いInternet Research Agency(IRA)によるボットの数は、3800になった。

しかしそれでもTwitterは、これらのアカウントは重大な問題ではない、と言っている:

この追加調査の結果は、これまでの結果と整合している: ロシアに結びついている選挙関連の自動化コンテンツは、2016年の選挙に先立つ10週間におけるTwitter上の全アクティビティの、きわめて小部分を表しているにすぎない。

それが微小であると強調したいためか、Twitterのブログ記事は話題を変えて、Twitter全体としてのボットや不審なアクティビティに対する対策努力を述べている。

なお、それら3800のIRAのボットは、10週間のあいだに約17万6000回ツイートし、うち15000弱が選挙関連だった。同じ期間に67万7775名が、これらのアカウントのどれかをフォローしたりリツイートし、そして通知された。

Twitter上のIRAボットによるコンテンツの例。

しかしある意味でそれは、バケツの水の一滴にすぎない。

同社は曰く: “2017年12月に私たちのシステムは、一週間あたり640万を超える不審なアカウントを見つけ、対応した。2017年の6月以降、私たちは弊社の規則に違反している22万あまりのアプリケーションを削除したが、それらは合わせて22億あまりの粗悪なツイートを発していた”。

すべてを同列に扱うことはできないが、それらは本格的な攻撃ではなくて、マーケティングのプロモーションであることが多い。そんな単純なスパマーが数万のボットを作って展開できるのなら、ロシアの諜報機関がもっと大量にそれをやらかすのは、朝飯前だろう。

もちろん、Facebook上の数はもっと大きい。Facebook上でトロルのアカウントにやられた人は、約1億5000万人と推計されている。

最後にTwitterは、2018年の選挙〔中間選挙〕をもっと妨害に強くするための対策の一部を説明している。その妨害は、規模はそれほどでもなかったとしても、確かに予想以上に広範囲に及んでいた。

今年の同社の対策の中には、候補者全員の検証がある。また、なりすましやハイジャックを防ぎ、情報の操作やボットの仕業を防ぐために、選挙関連の会話を詳しくモニタしていく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitterのツイートスレッドを読みやすいテキストに変えるボットThread Reader App

Twitterというプラットホームは、人によって好き嫌いが激しいが、しかし愛が激しくても憎が激しくても、それらがときどき、Twitterの上にホットでリアルで有意義な議論が展開されるきっかけになる。Twitterの上で時間と人生を消耗することが多いのも、そんな議論が気になってしまうからだ。

ブログは、どうだったか? そこでは、ソーシャルメディア上の痙攣と発作の連鎖ではなくて、センテンス(文)とパラグラフ(段落)で考えを述べる。それが、昔はありえたのだ。そしてここでご紹介するものも、それに近い。

そのThread Reader App(@threadreaderapp)と呼ばれるTwitterボットは、読みづらいTwitter上の暴言怒号の連鎖をふつうのテキストに変えて、簡素でノーマルなページに載せる。以下のツイートは、このアプリの取扱説明書だ。

ツイートの嵐をブログ形式にするためには、@threadreaderappにキーワード“unroll”でリプライする。ツイート数の多いスレッドは扱いにくいものだが、それらがテキストの塊になると、とても読みやすくなる。

このボットにはChromeの拡張機能があって、テキストへの変換作業を一連のクリックでできる。ぼくはまだ実際に試してないが、気に入ったら作者に寄付をしよう

でもTwitterは、良いスレッドとくだらないスレッドが1対100ぐらいだ。それに、200人以上もの人たちが、まったく同じことをオウム返ししているスレッドもある。Thread Reader Appのトレンドページによると、選挙時に、虚偽とデマに基づくヒラリーの悪評をTwitterで広めたフェイクニュース集団Pizzagateも、ツイートの嵐を読みやすいブログ形式に変えることが好きだったそうだ。

しかし、illuminatiによる世界制覇説*を信じてないぼくらでも、Twitterのスレッドがもっと読みやすくなることは歓迎だね。〔*: Twitter上には自称illuminatiがたくさんいる。小説/映画『ダ・ヴィンチ・コード』で大衆的に有名になった。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アメリカの議会図書館がすべてのツイートの保存をやめて今後は選ばれたツイートのみ

アメリカの議会図書館(Library of Congress)が今日(米国時間12/26)、7年前に意欲的な試みとして始まったすべての公開ツイートの文書館への保存をやめる、と発表した。その理由として挙げているのは、このところツイートの量が前よりも大幅に多くなっていることと、Twitterの決定により文字数制限が140から280に倍増したことだ。1月1日より同図書館は、保存するツイートを選ぶ、と白書で述べている。

その説明によると、“今後は、選挙や特定の政策など、一定のテーマやイベント、国民の関心事に関連しているツイートを保存していく”そうだ。トランプ大統領のツイートはたぶんすべて保存されるけど、あなたの朝食の写真はだめでしょうね。

2010年に、同図書館はすべての公開ツイートの保存を開始した。“それは、そのほかの素材を収集するのと同じ理由、すなわち、議会およびアメリカ国民のために知識と創造性の記録を取得し保存するためだ”、と今日の発表は言っている。Twitterから同図書館への寄贈により、それにはTwitterがローンチした2006年からのすべての公開ツイートのバックログも含まれる。

しかし今やツイートは量が膨大で、しかも今後はより長くなるから、ひとつ残らずの悉皆的な収集は無理になった。しかも同図書館が保存するのは今後もテキストだけなので、画像やビデオやリンクの多い最近のツイートは、同図書館的にはあまり価値がない。

“本図書館は一般的に、網羅的な収集は行わない”、とも述べられている。“文書館への寄贈が最初に企画されたときはソーシャルメディアの方向性が定かではなかったので、公開ツイートだけを例外として取り上げた。今やソーシャルメディアは一般的に定着しているので、本図書館の収集方針〔==網羅的でない〕に合った収集の実践を行うべきである”。

同図書館がふつうの人びとの体験や記憶を史料として記録している例として、ほかにAmerican Folklife Centerが挙げられる。ここはVeterans History Projectの実行主体として、主に方言の記録を収集している。

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Twitter株式、今年の高値をつける――JPMorganの格付け変更で好調

2017年も押し詰まったところでTwitterの株価に明るさが望が戻ってきた。もっとも今回の株高は投資家の側にややオプティミズムもあるかもしれない。いずれにせよ今日(米国時間12/18)、Twitterには2つの重要な動きがあった。

まず、TwitterはTwitterにおけるいじめやヘイトスピーチの投稿を禁止するルールを実施に移すと発表した。これは年来指摘されてきた(特に昨年から目立った問題となっている)。しかし株価の急上昇につながったのはむしろ2つ目の動き、つまりウォールストリートの有力企業、JP MorganがTwitterのレーティングをアップしたことだろう。株価の維持に苦闘しているTwitterにとってウォールストリートからの追い風は何にも増して必要な要素だ。

Twitterの株価は今朝10%近くジャンプした。時価総額に換算すれば数十億ドルのアップだ。こうなると、同様にユーザー数が頭打ちでウォールストリートにビジネスモデルを納得させることに苦闘しているソーシャル(あるいはコミュニケーション)メディア、Snapが射程範囲に入ってくる。下はTwitterの値動きだ。

この後現状のまま推移するなら、 Twitterの株価は上場後30%プラスで年を終えることができそうだ。TwitterはFacebookに比べて低調なユーザー数の拡大といじめやヘイトスピーチ問題をめぐってウォールストリートを納得させるのに苦労してきた。Snapも投資家に対してユーザー数の伸び悩みという同じ弱みを抱えている。株価の上昇は直接に利益をもたらす。ストックオプションの価値がアップするため社員や採用を希望する相手に対して有利な報酬を提供できる。また「経営の根本的な刷新」を叫ぶ「もの言う株主」を遠ざけるにも役立つ。

Twitterのような上場株式の場合、値動きは荒っぽいものになりがちだ。四半期決算の発表や有力な証券会社のレーティングの変更などなどは大幅な株価の上下の原因となり得る。Twitterはこの1年かなり大きな値動きをみせてきたが、結局のところ楽観的な方向で年末を迎えることができそうだ。Twitterのビジネスは本質的にMAU(月間ユニークユーザー数)に左右される。しかしTwitterは株式市場から好意的な評価を引き出すべくストーリーを売り込むことにやっきなっていた。

今朝の時点でSnapの時価総額は195億ドルであり、182億ドルのwitterとはほとんど差がない。Twitterのプロダクトのアップデートは小刻みなものが多い。最近のメジャーアップデートといえば最大文字数をアルファベット文字圏で140文字から280文字に倍増させたことくらいだ―この変更もまたハラスメント問題の解決に逆行するという非難を浴びた。こうした問題に対処すべく、Twitterでは(今朝発表された変更も含めて)、広汎な利用規約の改正を行っている。

画像: Yana Paskova/Bloomberg/Getty Images

〔日本版〕NASDAQによれば、JPmorgan ChaseはTwitterの格付けをholdからoverweightに変更した。JPmorgan Chaseではアナリストの分析結果をbuy(買い)、overweight(強含み)、hold(中立)、underweight(弱含み)、sell(売り)の5段階で表示している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

このツイートについて何人の人が語って(取り上げて)いるかが分かる測度をTwitterが実験中

Twitterが、個々のツイートの人気を示す、“何人がこれについて語っているか”(talking about)という機能を実験している。この測度は、上図のように、何らかの埋め込みツイートがWeb上のどこかに現れるときに表示され、これまでのリツイートとリプライの合計数をリプレースする。

上図のような埋め込みのスタイルは、TwitterのスポークスパーソンDan Jacksonによると、ささやかな実験にすぎないが、ツイートにもっと多くのソーシャルなコンテキストを付けようとする最近のTwitterの試みの一環だ。

リツイートとリプライの合計数は、Twitterに毎日入り浸っているようなマニア的な人にしか興味がなかったのではないか、もっとふつーの人には分かりにくかったのではないか、という気がする。それに比べれば、何人の人がこの素材に深く関心を持っているか、という単純で直接的な測度の方が一般受けするだろう。

とくに埋め込みツイートは、Twitterにあまり出入りしないユーザーやアドバタイザーズでも目にする機会があるから、関心の拡大努力という点でうまいやり方だ。内部的数値にすぎないものが、客観的評価みたいになるのだ。実験だから、これが本番採用されるかは未定だが、エンゲージメントの測度としてはおもしろい着想と言えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitter、ブックマーク機能をテスト中――気になったツイートを後で読める

先月、Twitterは「後で読むためにセーブしておく」ことができる機能のテストを始めた。ユーザーはタイムラインで気になるツイートを見つけたら印をつけ、都合のいいときに戻ってきて読むことができる。昨日(米国時間11/22)、この機能に正式に名前がついた―ブックマーク(Bookmarks)だ。この名前でテストは続行される。

ブックマーク機能、およびいくつかの新機能が公開ベータに移されたことは、Twitterに勤務するプロダクト・デザイナー、Tina Koyamaの昨夜のツイートで発表された。Koyamaによれば、Twitterはデザイン、機能が異なる複数のバージョンのブックマークをテストしてきたが、今後はTwitterコミュニティーで広くテストしてもらうのだという。

Twitterはこれらのツイートで発表した以上の詳細についてはコメントを控えている。 広報担当者によれば、「正式な発表ができる時期が来れば、さらに詳しいことをお知らせします」とのことだ。

これまでにTwitterが発表したところからすると、ブックマーク機能はモバイル・アプリの場合、ツイートの下、右側のメニュー、あるいはデスクトップの場合、ツイートの右上のVアイコンのメニューの中に表示される(機能が有効になっているユーザーの場合)。ブックマーク機能と同時に、ツイートをダイレクト・メッセージで友達に送ったり、モーメントを新規に作成したりするなど他の新機能も公開テストされている(モーメントというのは既存のツイートから一つのテーマでツイートを選び、まとめておく機能)。

その他の詳細についてはこちらで情報が得られるかもしれない。

保存されたブックマークはユーザーのプロフィール・ページからアクセスできる。ここにはモーメントやリストも表示される。

(読者がテスト対象に選ばれていたらここで解説した以外の機能が含まれていないか観察し、もしあればわれわれに知らせていただきたい)

Twitterのユーザーは現在すでにツイートの下部のメニューからハートのアイコン(いいね)をクリックできる。この機能を使えば気に入ったツイートを後で読むのにも使える。

しかしハート(いいね)はツイートの投稿者およびその他のユーザー一般に「自分はこのツイートが気に入った」ことを知らせるためのものだ。ブックマークはリストが公開されないし、かならずしも「良い」と思ったツイートだけを選ぶ必要がないので、やはり便利だろう。【略】

ブックマークは最近のTwitterの機能拡張の努力の一つだ。Twitterは最近、投稿できる文字数を 2倍にした。つまりこれまで140文字だったのが280文字になった〔日本など2バイト文字利用国は除く〕。また一つのテーマに沿って複数のツイートをスレッドの形で投稿するツイートストーム(連ツイ)支援機能もテストされている。【略】

同社はこのところ成長の減速、あるいは頭打ちという問題に悩まされてきたが、直近の四半期決算では3億3000万のアクティブ・ユーザーがあった。これは対前年比4%のアップで、株価もアップした。ブックマークのような新機能は有用なのでユーザーを増やし、トラフィックを増加させる効果があるかもしれない―ただし、その過程で既存の環境を破壊するようなことがないよう祈るものだ。

画像: DragojaGagiTubic / iStock Editorial / Getty Images Plus

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleがテキサスの銃撃事件で誤報を検索結果の上位に出す、今回も情報源はTwitterだ

【抄訳】
Googleがまた、話題の事件に関する、疑わしくて政治的動機もありそうな推測や誤報を、そのアルゴリズムによって広めたとして、非難されている。

アルゴリズムによる誤報の増幅の、その最新例は、日曜日にテキサス州の教会で起きた銃撃事件だ。当局は、26歳のDevin Patrick Kelleyを犯人と認めた

Googleのユーザーが“who is Devin Patrick Kelley?”や、あるいはその名前だけで検索すると、その銃撃犯がイスラム教に改宗していた、とか、犯ファシズム団体Antifaの会員だっとか、民主党の支持者だった、などなどのツイートを見せつけられる。

[ツイート訳: Googleの’Popular On Twitter’(Twitter上で人気)は誤報の溝(どぶ)だ。Devin Patrick Kelleyで検索しただけで、これら4つのアイテムが現れる。]

重大な問題は、Googleが未確認の主張を検索結果の上位に表示することだ。同社はそれを、図書館が利用者に提供している真実なデータの索引にたとえたことがある。しかし“oracle of truth”(真実のお告げ)で検索するとWikileaksのJulian Assangeのツイートのフィードが出てきたりするから、明らかに、正常な索引ではない。

Google検索はTwitterのツイートの大量フィード(通称: firehose,消防ホース)をふつうの正常な情報源とみなしているから、アクセス数やクリック数の多いツイートは検索結果の上位に出る。そしてFacebook上のフェイクニュースのように、未確認の情報が山火事のように広がる。〔Google自身はツイートの内容を検証しない。〕

そうやって検索結果の上位に出るツイートは、“Popular on Twitter”(Twitterで人気)とか、単に“on Twitter”というラベルが付く。未確認情報でも、悪意ある情報でも、あるいは政治的意図のある情報でも…。

今回のテキサス銃撃事件の誤報ツイートが検索上位に出た件について、Googleのスポークスパーソンはこう言った: “Twitterからの情報は弊社のランク付けアルゴリズムによって取り上げられたものであり、刻々と変わっていくものであり、ほとんどリアルタイムで進行している動的な会話の表現である。問題のクェリに関しては、それらはページ上に表示される最初の検索結果ではない。それらは、常時アップデートされているTop Storiesなどのニュース項目の下に来るものであり、最上位ではない。検索で現れるツイートのランク付けに関しては、そのやり方をどう改善すべきか、検討を続けていきたい”。

しかし、一か月前には、やはり大量銃撃事件で、未確認情報のツイートが“Twitterで人気”ではなく、Top Storiesの欄に出たことがある。

一方Twitterは、現時点で何もコメントをくれない。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitter、写真とニュースの検索で”bisexual” が除外されたのは「エラー」と釈明

人の性的区別を表す単語が除外されるのは差別の一形態とも考えられ、この用語に関連する画像やニュース記事の検索が意図的に禁止されるというのは恐ろしい状況だ。

どうしてこれが起きたのか理由はまだわからないが、事故ではないと確信する人たちもいる。

TwitterはTechCrunchに、「早急に解決すべく作業中」であり、状況が「わかり次第」続報すると言った。本稿執筆時点でまだ問題は続いている。

この除外問題は、性的区別の名称にのみ影響していると思われることにも注意されたい。他の攻撃的になりうる単語(使用状況による)、”Hitler” あるいは “Nazi” は除外されていないとTwitterユーザーのGrady Broochは指摘している。

ちなみにTwitterは、あの厄介なロシア製ボット問題も抱えており技術チームが取り組んでいるが、解決のめどは立っていないようだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

サウジのアルワリード王子ら汚職容疑で逮捕――テクノロジー・ビジネスに衝撃

サウジアラビアで反汚職キャンペーンの一環として王族少なくとも11人を含む多数の富豪が逮捕されたことが昨夜(11/05)報道された。この中には投資家として世界的に著名なアルワリード・ビン・タラル王子(Prince Alwaleed bin Talal)も含まれており、ビジネス界に大きな衝撃を与えたことは間違いない。

アルワリード王子は大型投資会社、キングダム・ホールディング・カンパニー(Kingdom Holding Company)のオーナーであり、世界でもトップクラスの大富豪として知られている。同王子はNews Corp.(ただし大部分の大部分の株式を売却)、Citigroup(1991年から株式所有)、衛星テレビ網に加えて多数のテクノロジー企業の大口株主でもある。

アルワリード王子とキングダム(王子が95%を所有)は2011年に初めてTwitterに投資した。これはTwitterが2015年に上場する2年前で、出資額は3億ドルだった。アルワリード王子はその後Twitterにさらに5000万ドルを投資し、持ち分を拡大している。昨年はTwitterの最大の株主の1人となっていた。

2013年にキングダムは中国のネット通販業、JD.Com(京東商城)の株式の2.5%を買収した。翌年JD.ComはNasdaqに上場し、株価はほぼ2倍になった。

アルワリード王子は昨年末、ライドシェアリンングのLyftにも投資している。これはLyftへの初期の投資家、Andreessen Horowitzとピーター・ティールのFounders Fundが所有していた株式の一部を購入したものだ。

また2015年3月、アルワリードらキングダムのトップはSnapのCEO、Evan Spiegel、同社の最高戦略責任者、 Imran Khanと投資の可能性をめぐって会談したことを発表した。ただし数か月後、キングダムに近い筋は「アルワリード王子はSnapに投資する予定はない」と語っている。

New York Timesの記事によれば、今回の逮捕は現サルマン国王の息子で最高顧問でもあるビン・サルマン皇太子への権力集中を図るためとみられる。サルマン国王は逮捕の発令に数時間先立って皇太子をトップとする反汚職委員会の設立を命じたとされる。

英国のTimesによればリヤドのリッツ・カールトン・ホテルは一時的に閉鎖された。これは逮捕された王族を収容するためのようだ。また王族らの国外逃亡を防ぐため自家用機専用空港も閉鎖されている。

昨年、アルワリード王子はビル・ゲイツが主唱し、ウォーレン・バフェットが賛同した「個人資産の大部分をチャリティーに寄付する」というGiving Pledgeに参加した。これに参加した富豪にはSalesforceのCEO、マーク・べニオフ、Airbnbの3人の共同ファウンダー(Brian Chesky、Joe Gebbia、Nathan Blecharczyk)、Intuitのファウンダー、Scott Cookらが含まれる。Timesによれば、サウジアラビアの反汚職委員会がアルワリード王子の個人資産(320億ドル)を差し押さえるかどうかは現在不明だ。

サウジ内外でMBSという呼び名で知られるモハメッド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は2015年にサルマン国王が即位し、サルマン王子を新たに皇太子に任命して以後、長兄らと激しい権力闘争を繰り広げきた。Washington Postによればリヤドはゲーム・オブ・スローンズのような空気に包まれているという。32歳になるサルマン皇太子は「サウジを近代化して救うかもしれないが、崖から突き落とすかもしれない」とささやかれているという。

先月リヤドで開催され、ピータ・ー・ティールらが参加した投資フォーラムで、MBSは「サウジアラビアを穏健なイスラム国家に戻し、〔1979年のイラン革命以前の〕有力な地位を取り戻ねばならない」と語った。

またサルマン皇太子は「サウジアラビア国民の7割は30歳以下だ。彼らは今後30年も過激主義者の下で暮らしたくないと考えている」と述べた。

4月にはサルマン皇太子はVision 2030と呼ばれる経済改革のロードマップでサウジを代表する国営企業、アラムコ(Aramco)を上場させて株式の5%を売り出す計画を発表した。アラムコ株の販売は当初サウジ国内市場向けとなるが、少なくとも1箇所の外国の証券取引所に上場される。昨日、トランプ大統はアラムコの上場についてニューヨーク証券取引所(NYSE)を選んでもらいたい」とツイートした。トランプ大統領は「これはアメリカにとって重要だ!」としている。【略】

画像:Jordan Pix/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】

Twitter曰く、トランプ大統領アカウント停止の「予防措置を実施」

木曜日(米国時間11/2)、トランプ大統領のTwitterアカウントが当日退社した不良社員の手によって11分間停止した。多くの人々が、議論を呼ぶツイートを停止しようとした行動に拍手を送る一方で、Twitterの管理能力の欠如を懸念する声もある。

金曜日(11/3)、Twitterは「再びこのようなことが起きないよう予防措置を講じた」とツイートした。

New York Timesがこの人物は正社員ではなく請負業者だったと報じたため、世界的リーダーのアカウントに対して1人のパートタイム社員がそこまで大きな権限を持っていたことに多くの人々が疑問を呈した。

本誌がTwitterに問い合わせたところ広報担当者は「本件についてこれ以上のコメントはない」と言った。

社員にボットのアカウントを停止する権限を与える必要はあるとしても、公的人物のアカウント停止には少なくとももう一名がチェックすべきだろう。

Twitterは同サービスの監視に関して数多くの批判に晒されてきた。いじめや嫌がらせ発言が氾濫する中、Twitterは“表現の自由” と心地よいユーザー体験の提供との板挟みに苦労している。

トランプ大統領Twitterアカウントは厳しい視線にさらされているが、
それは彼が米国大統領だからではなく、利用頻度が高いからだ。ツイート数は36000回を超えている。

トランプが北朝鮮を脅したツイートは、 Twitterの利用規約に反するのではないかと指摘する声も一部にはある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ドナルド・トランプの盟友ロジャー・ストーン、Twitterアカウント凍結

深夜のTwitterでCNNの複数のアンカーに向けて冒涜にまみれた熱弁を発したあと、ドナルド・トランプ大統領の長年の親友であるロジャー・ストーン Jr.はTwitterから永久追放された

ストーン(チャールズ・ディケンズの小説に出てくる悪役を思わせるルックス)の引き金を引いたのは、昨年の大統領選挙期間中に トランプ陣営スタッフとロシアスパイの共謀容疑の捜査で特別検察官のロバート・ミュラーの告発が受理された際のCNN報道だったと思われる。

Photo courtesy of Flickr/Insomnia Cured Here

ストーンは日曜日にPoliticoに送ったメールで、ストーンは禁止措置に抗議を表明し、Twitterに対する法的措置を弁護士と検討していると語った。

「このビジネスのやり方はおかしい。Twitterによる組織的努力の本質は保守層の声の検閲と封じ込めだ」とPOLITICOへのメールで言った。

ストーンのメールの文言は、金曜夜にCNNのアンカー、ドン・レモンに向けられたコメントよりずっと穏やかだ。報道によるとストーンはTwitterを使ってレモンを「役立たず」「くそやろう」と呼び、この男は「人前で恥をかき嘲られ罰を受ける」べきだと書いた。

1970年代にリチャード・ニクソンの大統領再選委員会 (CREEP)と仕事をして以来の共和党の政治工作員であるストーンにとって、Twitterで野蛮な攻撃をするのはこれが初めてではない。しょっちゅうやっている

最近Twitterは、嫌がらせ行為への対応ポリシーの恣意的な運用についてユーザーから公然と非難されていただけに、今回のツイートは放置でなかったのだろう。

Buzzfeed宛てのメールでTwitterの広報担当者は嫌がらせや暴言に関する同社のポリシーに言及し、ストーンのアカウントをブロックした潜在的理由の一つとして挙げた。

しかしTwitterの厳しい対応をあまり心配する必要はない。ストーンは別アカウントを少なくとも2つ持っていて今もアクティブにツイートしている。これもまたTwitterがポリシーの適用状況を確認する際に見ておくべき問題だ。。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterが新しい利用規約を追加、今度はリベンジポルノを禁止

Twitterはユーザー基盤を構成する雑多な参加者たちをなんとかコントロールしようと、(実り少ない)努力を続けているが、その最新の対策として、世間では遠回しに「親密なメディア」(intimate media)と呼ばれているものの、監視方法の変更を発表した。

この最新のルール変更もまた、Twitterの有害な問題の1つと戦うことが意図されている:すなわち、ネットワークを使ったリベンジポルノの蔓延への対抗だ。

今年の初めTwitterは、Rob Kardashianによってばら撒かれた、彼の元ガールフレンドのヌード写真に対する対応の遅れによって、世間から激しい批判に晒された。それらの写真は、削除されるまでに30分以上もサイトに晒され続けた。

Twitterの新しいポリシーは、なにびとも被写体の同意なしに撮影された、あるいは流出した「親密な写真あるいは動画」を、投稿または共有してはならない、というものだ。

Twitterによる「密接なメディア」の定義には、「ヌード、部分的ヌード、かつ/または性行為」などを含む、隠しカメラで撮影されたコンテンツ;ユーザーが他者の生殖器、臀部、もしくは胸を見ることができるような「クリープショット」(近付いての隠し撮り)と呼ばれる映像;プライベートな状況で撮影され公開を意図していなかった写真もしくは動画;そしてプライベートなものとみなされる可能性のあるその他の任意の映像などが含まれている。

同社は、合意に基くヌードとアダルトコンテンツの中には投稿を許されるものもあり、それによってポリシーに違反する可能性のあるものに対して、タイムリーに対応できないという大きな問題も生じていることを指摘している。

新しいポリシーは以下のようなものだ:

私たちのチームが誤って、合意の上で投稿された親密なメディアを削除することがないように、私たちは実際の強制措置を取る前に、当事者もしくは権限のある代理人からのレポートを要求することがあります。わたしたちはそうしたレポートには電子メールで対応し、当事者が本人であることを証明する書類の提出を求めます。この書類はTwitterによるケースの評価が終わると同時に破棄され、第3者とは決して共有されません。このコンテンツに関して誰がレポートしているのかの詳細は、違反をしていると指弾されている人には決して伝えられることはありません。

幸いなことに、この証明基準の負担は「クリープショットもしくはアップスカート」には適用されない(アップスカートとは腰と膝の間の部分を意味する隠語)。そのような場合にはTwitterは証明書類を要求しない。「被害者にとって、そのコンテンツの中に写っているのが、自分であるか否かを判別するのはしばしば困難」だからだ。

Twitterが、あるコンテンツが実際に同意なしに配布されたと認定した場合、新しいルールにのっとり、違反したアカウントは停止される。リツイートを行った者たちへは、迷惑なツイートを削除するように要請される。その際には、もしポリシーへの違反が続く場合には、Twitterアカウントが凍結されるという警告が添えられている。

もちろん、私の尊敬する同僚のひとりが指摘しているように、これらはすべて理論上の話である。なぜならTwitterは、サイト上でのハラスメントやヘイトスピーチも、とっくの昔に禁止していて――それ以上はみなまで語らずともお分かりだろう。

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(翻訳:Sako)

今年中に黒字化の見通しにTwitte株価急上昇

今日(米国時間10/26)は朝からTwitterには有意義な日となった。

昨年の大統領選に関与を試みたとしてロシアの有力メディア、RTとSputnikに広告出稿を禁止しただけでなく、四半期決算でも意外な好調ぶりをみせた。今年中に黒字化を達成できる見込みが発表されたことでTwitterの株価は市場内取引で15%も急上昇した。

Twitterは2017年の第3四半期の赤字を2100万ドルまで圧縮することに成功した。当期の売上はやや減少していたものの、今年第4四半期の営業成績の見通しが極めて有望なものだった。

投資家向け発表 [PDF]は以下のようなものだ。

Q4について当社は次のように予測する。:
• 調整済みEBITDA:2億2000万ドルから2億4000万ドル
• 調整済みEBITDAマージン〔対売上比〕は35%から36%
• 資本支出は1億1000万ドル未満
• 株式による報酬は9000万ドルから1億ドル

調整済みEBITDAが予測の高値を達成した場合、当社はGAAPベースで黒字化を達成できると予測している。

Q3決算の好結果と併せ、この発表は投資家に好感を与えた。Twitterについて市場はこのところ赤字の垂れ流しとユーザー数増加の頭打ちという暗いニュースばかり聞いていた。

ただしTwitterの黒字化予測の根拠の大きな部分は社員に対する株式ベースの報酬支払〔ストックオプション〕を減らすというものだが、他にも明るい要素がないわけではない。月間ユーザー数〔DAU〕は対前年比で4%アップした。アメリカにおける売上はわずかに減少したものの、海外での利益は6%アップしている。

Twitterにとってlなすべきことは山積しているが、他のポジティブな要素に加えて黒字化達成の見通しが株価に好影響を与えたことは疑いない。

画像: Justin Sullivan/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、英語上限280字の実験開始――文字数拡大は日本語のせいだった

昨夜(米国時間9/26)―締め切りに追われるジャーナリストにとって不都合きわまりないタイミング―でTwitterは「文字数上限を2倍にするテストを実施する」と発表した

簡潔な140文字よ、さらば。冗長な#280よ、こんにちは。

しかしなぜTwitterはこのテストを始めたのだろう?

Twitterのプロダクト・マネージャーのAliza Rosenは長文のブログ記事で「世界のマーケットを考えたとき、140文字内で考えを述べねばならないという制限を外せばもっとツイートが増えるはず」と説明している。記事には下のようなグラフが貼ってあった。

記事ではグラフにされていなかったが、Twitterの成長に関する問題というのは簡単にいえば成長していないことだ。

RosenはTwitterは「世界のユーザーが簡単に自分の考えを述べられるようにすることを求めている」と書いているが、Twitterの140文字制限がヘイトスピートを公にすることを抑制している可能性については触れていない。(Rosenの記事にはTwitterプラットフォームを利用した不当、不正な行為に対策も論じられていない)。【略】

〔日本版〕TwitterのRosenのブログではグラフをクリックすると拡大することができる。グラフは縦軸がツイート数、横軸が文字数。赤線が日本語、青線が英語。

  • 日本語ツイート数の最多は15文字
  • 英語ツイート数の最多は34文字
  • 日本語の場合、140文字のツイートは0.4%
  • 英語の場合、140文字のツイートは9%

と説明されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitterの新しい「サービス利用規約」は新しくない

Twitterは、米国以外のユーザーのサービス利用規約を10月2日に改訂すると発表し、多くの人々がこれに不満を唱えている。

新たな規約では、米国特有の項目がいくつか削除され、ヨーロッパオフィスの新住所が追加された。その程度の話なのだが、ほとんどのユーザーは古いサービス利用規約を読んだことがないので、「新しい」規約に書かれていること全部を「新しい」と思ってしまったようだ。

主たる問題となっているのは、ユーザーが投稿したコンテンツを、Twitterが他社のプロモーションや配布のために提供できるとしている条項だ。これには、報道機関が全国ネットニュース番組で利用する場合も、単に個人がツイートを埋め込みたいケースも含まれる。

TwitterユーザーのRichard de Nooyがこれに気づき、「今度の利用規約は信じられない。これはひどい。オリジナルコンテンツを投稿するユーザーにとって特に大変だ」とツイートした。

【上記画像にある規約の日本語版】

ツイートには大量のコメントがつき、同意するものもあれば、この規約はごく普通だと指摘するものもあった。

[この条項は新しいものではなく、何も変わっていない。コンテンツを他所で埋め込んだり再利用したりすることを許しているソーシャルネットワークではごく普通のことだ]

そして、TwitterユーザーのAlex Hernが言うように、この文言は新しいものではない。また、これも指摘しておくべきだと思うが、報道機関であれほかの企業や個人であれ、サイト上のコンテンツを利用することは今も可能だ。それは、コンテンツは公開されたものであり、フェアユースと考えられているからだ。

新規約で実際に変更されるのは、Twitterのユーザー規約に違反する恐れのあるコンテンツを削除する権利の留保、侵害の恐れのある「現状有姿」コンテンツのアクセスに関する責任の制限の撤廃、および権利義務に影響を及ぼす規則変更を発効30日前に通知すること(以前は単なる約束だった)などだ。

米国以外で10月2日に何が変わるかを詳しく知りたい人は、旧規約と新規約の比較をここで見ることができる(英文)。

ヨーロッパでTwitterに手紙を出したい人へ。規約の変更はごくわずかだが、アイルランド、ダブリンのTwitterオフィスの住所は以下のように変わったのでご注意を。 “The Academy, 42 Pearse Street, Dublin 2, Ireland.”

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

“Plame事件”のヒロイン(?)がトランプをTwitterから追放するキャンペーンを開始

Valerie Plame Wilsonをおぼえておられるかな?

CIAの秘密職員だった彼女は、のちに“Plame事件”として知られることになる政治スキャンダルに関わり、そして今度は、Twitterからアメリカの人気トロルを駆除する方法を提案している。

Wilsonは先週、このようなツイートで、Twitterを買収するための資金集めを開始した:

[Twitterの役員たちがトランプの暴言やヘイトスピーチを遮断しないのなら、私たちがそれをやるべきだ。gofundme.com/buytwitterでTwitterを買い取るための資金を募集中。]

目標額10億ドルに対し、目下12000ドル集まっている

Twitterにトランプをブロックするようプレッシャーをかけるのが目的か、それとも本気で資金を集める気か、よく分からないが、実際に買うつもりなら10億ドルでは足りないだろう(今Twitterの時価総額は約120億ドルだ)。でもWilsonは、大株主になれば同社に圧力をかけられる、と言っている。

“私たちが過半数持ち分に達しなかったら、同社の大型株主になる方法を探究し、株主総会で提議したい”、とWilsonはGoFundMeのページに書いている。“いかなる理由にせよ、それも不可能なら、このキャンペーンから得られた(経費を除く)余剰金の全額を、核戦争に反対する運動の非営利団体Global Zeroに寄付したい”。

トランプ大統領のTwitterの使い方に関し、Twitterに苦情を寄せている人たちは、Wilsonにかぎらず少なくないが、CEOのJack Dorseyは、トランプのジャーナリストに対する暴言ツイートはTwitterの規約違反ではない、と示唆している。

Wilsonによると、それは北朝鮮との核戦争の脅威のレベルを、“これまでなかったほどの高いレベルに上げている”、とトランプのツイートを批判している。

[北朝鮮が愚かな行為をした場合に備えて、完全な軍事的対策がすでに配備されている。Kim Jong Unには、別の道を見つけてほしい。]

ホワイトハウスのスポークスパーソンSarah Huckabee Sandersは、当然ながら異議を唱えている。

今朝(米国時間8/23)報道各社に送ったメールでSandersは、Wilsonの活動を“滑稽だ”とし、Wilsonの募金が好調でないことは、アメリカ人がトランプのTwitterの使い方に満足している証拠だ、と示唆している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

史上最多の「いいね!」がついたツイートが、世界の現状をものがたる

先週末バージニア州シャーロッツビルで起きた出来事は、インターネットのいたるところで大きな反響を呼んだ。中でも、一人のTwitterユーザー、バラク・オバマ前大統領のツイートには、何百万もの人々が共鳴した。

昨夜(米国時間8/15)のオバマ氏のツイートには、本稿執筆時点で300万を超える「いいね!」が付き、史上最も多く「いいね!」されたツイートになった。

[肌の色や生い立ちや宗教を理由に、生まれつき誰かを憎む人はいない]

悲しいかな、この良識あるツイートは、オルタナ右翼を支持する驚くほど多くの人々 ―― 現大統領ドナルド・トランプ氏もその一人 ―― の考えに真っ向から反対するものだった。

しかし、おそらくもっと興味深いのは、Twitterがわれわれに与えてくれる世界を見渡すレンズだ。2014年、同サイトで最も多くのいいね!が付いたツイートは、エレン・デジェネレスがオスカー授賞式で撮ったセルフィーだった。

[ブラッドリー[クーパー]の腕がもう少し長ければ、最高だったのに]

次点はジャスティン・ビーバーの…これだった:

[誰が何と言おうと君たちは素晴らしい>> 神は共にいる、強くなろう>> ビリーバーたちがぼくの人生を変えた。これからも感謝し続けるだろう]

そして今年2番目にいいね!の多かったツイートは、マンチェスター爆破事件に対するアリアナ・グランデの発言だった。

[傷ついています。心の底から、本当に残念です。言葉がありません]

それでも、まったく希望がないわけではない。チキンナゲットが大好き#NuggsForCarterな青年の打ち立てた342万リツイートの記録は今も破られていない。しかし正直なところ、これもあまり慰めにはならない。

今年いちばんいいね!されたツイートが、テロリズムと外国人差別に対する反応であり、しかも誰もが生まれながらに知っているべきこと ―― 人はみな平等に創られている -- を言ったものだというのは、なんとも憂鬱だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook