GoPro、NHLとタイアップして新しい視点からのアイスホッケー中継にチャレンジ

アイスホッケーのファンは、アメリカやカナダに限らず世界中にいると思う。そこに注目したのだろう。GoProはNHLおよびNHLPAと提携し、試合のライブ中継にGoPro映像を加えることとしたようだ。GoProにとって、メジャーなプロスポーツ団体と正式に提携するのはこれが初めてとなる。つい先日発表となったVislinkと共同で開発したLive Broadcast Solutionを用いることになるらしい。

GoProを使ったライブ中継は2015 NHL All-Star Weekendから開始される予定で、実際にプレイヤーにGoProを取り付けてプレイヤー視点のライブHD映像を見ることができる予定だ。GoProは2015年シーズンを通してHD映像を撮影していく予定で、レギュラーシーズンおよびプレイオフについても、これまでと違う視点からみたアイスホッケーを楽しめることとなりそうだ。

今回の話のみならず、スポーツ中継のシーンではこれまで以上に臨場感をもたらすカメラへのニーズが高まっている。ESPNはWinter X Gmaeにドローンを採用したいとアナウンスしているし、またGoPro Professional Broadcast SolutionもWinter X Gameでの可能性をテストしているところだ。スノーモビルのスピード&スタイル部門で優勝したColton MoorがGoProを装着していた。ちなみにNFLでは、しばらく前からワイヤ上を走るリモートコントロールカメラが利用されている。GoProはスノーボードやマウンテンバイク、スケートボードなどで利用される機会が増えており、そうした話題の技術を取り込むことで、NHLとしても若年層の興味を取り込むメリットがあるのだろう。

GoProとしても、より広いマーケットに自社プロダクトの魅力を訴える機会となる。NHLの「オフィシャルパートナー」となり、ブロードキャストやNHL.com、あるいはNHLの運営するソーシャルメディア上での露出を通じて、さまざまな場面にプロダクトの魅力をアピールする機会を得ることとなる。

GoProとしては、「メインストリーム」層への進出を狙って行きたいところだろう。今回のNHLに続いて、他のプロスポーツ組織への働きかけにつながっていくのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


AmazonのKindle Textbook CreatorはAppleのiBooks Authorとやり方がかなり違う

AmazonがKindle Direct Publishing(KDP)の著者のための新しいツールを、教育者や教育機関のための部門KDP EDUから出した。そのツールはKindle Textbook Creatorと呼ばれ、それを使って著者たちが電子的なテキストブックを作り、FireタブレットやAndroidデバイス、iPhoneとiPad、MacとPCなどへとパブリッシュする。AppleとiTunes UのiBooks Authorにやや似ているが、既存のテキストのPDFをベースとして使い、その上に主にKindle用のいろいろ賑やかな機能を載せる。

Kindle Textbook Creatorは、既存の教科書出版業界とパートナーしてテキストブックの制作を早くやることをねらっている。一方iBooks Authorは、教育者たちがゼロから何かを作ることを支援する。Amazonのこの新しいツールで作ったeブックは、カラフルで目立つページや、ノート、フラッシュカードによる練習問題や復習、辞書、そしてもちろんマルチプラットホームのサポートがある。またそのほかのPDFドキュメントを、含めることもできる。

経済的な側面はKDPのものがそのままEDU部門にも適用され、著者が得るロイヤリティはオプション次第で最大70%、コンテンツの著作権は著者に帰属する。またKDP EDUの出版物はKindle UnlimitedやKindle Owners’ Lending Libraryで貸し出されたり、Amazonの無料ブックプロモーションでマーケティングの素材になったりする。

EDUのTextbook Creatorはかなりシンプルな構造のようだが、Amazonは今後機能はもっともっと増える、と言っている。教育者向けのツールは今後、すごく高度化するのかもしれない。今のところはレガシーの教育出版業界自身の、教育の専門家や著者などによる自費出版の振興努力と歩調を合わせている。AppleのiBooks Authorツールは、教育者たちにいきなりデジタルでオリジナルを作らせようとしているが、Amazonは著者や出版社に、今あるものを何でも持ち込んで、同社の教育市場へのリーチを広げる手助けをしてください、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple Watchのアクティブ使用時間が数時間でも十分な理由


Appleの来たるべきウェアラブル製品は未だに多くの疑問を呼び起こしているが、バッテリー寿命はその中でも最大の関心事だ。9to5Macの最新情報によると、Appleはこのスマートウォッチが、ゲーム等のプロセッサーを多用するアプリを2.5時間、標準的アプリを3.5時間、バックグラウンドのフィットネストラッキングを4時間、それぞれ連続使用できることを目標にしているらしい。殆どの時間表示がオフであるような平均的利用についてのAppleの目標値は19時間だが、初期ハードウェアはまだこの期待に答えていないと、同誌の情報源は言っている。

記事はさらに、Apple Watchチームの当初の期待はもっと高く、それが発売時期が昨年末から今年にずれ込んだ理由の一つだろうとも指摘している。記事にある数字は一見、Appleウォッチャーの間で少々懸念を引き起こしそうに思える。アプリの連続使用3.5時間というのは、例えばiPhoneと比べてもかなりひどい数字だ。

しかし、たとえAppleがこれらの数字をある程度達成できなかったとしても、Apple Watchの商品としての成功に影を落とすことはないと考えられる理由がいくつかある。まず、このデバイスは現実的には、たまに使われるガジェットであり、それはデベロッパーに課した初期の制約からも見てとれる。Appleはデベロッパーに対して、WatchプラットフォームをiPhoneの情報を伝達するための経路であると位置づけ、迅速なアクションのためのデバイスであり、継続的な利用には向いていないことを示している。

Appleにとって、既存製品の能力も有利に働いている ― Android Wear端末のバッテリー寿命は大体同じくらいで、少し良いものも悪いものもある。重要なのは、利用時間は短かく毎日充電するものであることを、消費者が事前に納得していることだ。バッテリー寿命は、Appleが今後の製品世代で同等あるいはそれ以上に保たなければならない指標だが、スタート時点では、現在ウェアラブルに対して消費者が期待する水準を目安にできる ― 他の面の体験が秀でていれば。

これは、次に指摘するAppleの優位性へとつながる。初代iPhoneは「通話、ビデオ、およびブラウジング」をわずか5時間しか約束しなかった。それは競合する当時のスマートフォンBlackBerry等の長いバッテリー寿命と比べて貧弱なものだった。Apple Watchは、記事を見る限り、そこまでひどくはなく、はるかに短時間の利用が想定されているため電源への負担も少ない。

実際、初代iPhoneはバッテリーに関してライバルにかなり遅れをとっていたが、その体験は、毎日携帯を充電するなどという面倒なことをする人はいない、と言っていた否定論者たちを黙らせるに十分だった。もちろん、もっと長いバッテリー時間への期待はあるが、現実にはPebble以外に存在せず、そのPebbleも、Apple Watchがデビューした暁には、ユーザー体験において、かつてのBlackBerryとよく似た立場におかれるだろう。

様々な現行デバイスに対してバッテリーへの不満は多いが、特定のデバイスタイプ、あるいは特定のハードウェアの売れ行きに致命的影響を与えた例は見当たらない。Appleは今回賭けに出ることができるだろう ― それ以外すべての面で、新しいレベルの洗練と機能を提供する限り。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


今日のMicrosoft Windows 10イベントのハイライト

今日(米国時間1/21)はWindowsデイだった。シアトルの本社キャンパスだ開催されたプレスイベントでMicrosoftははWindows 10関連の情報を大量に公開した。最大の驚きはWindows 10へのアップグレードが1年間無料とされたこととHoloLensという拡張現実ヘッドセットとそのソフトウェア、Windows Holographicの発表だった。その他にも多数の重要な発表があったので、9点を以下にまとめておこう。

1. Windows 10のベータテスターは170万人

Windows 10は現在テクニカル・プレビュー版が公開されているが、そのベータテスターは170万人に上るという。ベータテスターの数として多いが、製品版のユーザーが10億人になることを考えるとおドルクにはあたらない。

2. Windows 10へのアップデートは1年間無料

喜べ! Windows 10は無料だ! Windows 7、8.1、Windows Phone 8.1のユーザーがWindows 10へアップグレードする場合、リリース後1年間は無料。おそらく次の次のWindows(11?)以降もリリース後1年は無料になるのだろう。

3. モバイル版Windows 10はデスクトップ版と同期、通話とメッセージでSkypeを統合

スマートフォンとタブレットもWindows 10になる。モバイル版の情報はまだ少ないが、ルック&フィールはWindows 8.1にごく近いものになるようだ。通話、メッセージともSkypeが統合されて利用できるようになる。

4. モバイル版Windows 10には無料でOfficeアプリがバンドル

タッチ操作に最適化されたWord、Excel、PowerPointがWindows Phone(スマートフォン、タブレット)に標準搭載される。

5. Windows 10のXboxアプリはゲームをソーシャル化する

Windows 10でXboxアプリを動作させることにより、Microsoftはゲームのクロスプラットフォーム化を進める。ある意味ではFacebookのような存在になるが、赤ん坊の写真ではなくゲーム・プレイのプラットフォームとなる。

6. Windows 10にはまったく新しいブラウザ、Spartanが搭載される

Windows 10にはIEに並んでまったく新しいSpartanブラウザが搭載される。パフォーマンスとUIが大きく向上し、PDFのマークアップなど新機能が数多く追加される。

7. Xbox OneゲームがWindows 10パソコンにストリーミングされる

Windows 10ではストリーミングによってパソコンや大型タブレット上でXbox Oneのゲームがプレイできる。PS4のリモートプレイと似ているが、Windows 10が作動するすべてのパソコンでプレイできるので実用性はより大きい。

8. Microsoft、Windows上の拡張現実プラットフォーム、Windows Holographicを発表

目の前の現実世界の上にリアルな3DI映像を重ねて表示する拡張現実が提供される。Microsoftはこれに「ホログラム」というブランド名を与えて一般ユーザーへのイメージの浸透を狙っている。NASAと協力して火星探査機をこの拡張現実で操作する計画も発表された。

9. Microsoft HoloLens

MicrosoftはWindows Holographicを表示する独自のヘッドセット、HoloLensを発表した。われわれのWilhelm記者は大いに感銘を受けた。透明なスクリーンにリアルな3Dオブジェクトの映像が重ねて表示され、ユーザーはジェスチャーなどさまざまな方法でこのバーチャル・オブジェクトを操作できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


NASAとマイクロソフト、ホロレンズを使って火星での遠隔作業を可能に


MicrosoftとNASAが協力して、赤い惑星での遠隔作業を現実にしようとしている。新たに発表されたHoloLensヘッドセットとそれをサポートするWindows Holographicテクノロジーを使用する。このプラットフォームはOnSightと呼ばれ、カリフォルニア州パサディナにあるNASAのジェット推進研究所(JPL)で開発されている。火星探査機キュリオシティーをテレプレゼンス・ロボットのように使い、科学者が比較的快適な地球で作業することを可能にする。

キュリオシティーから送られたデータを使って、OnSightのソフトウェアが火星表面の3Dシミュレーションを行い、科学者はバーチャル環境を物理空間に投影するHoloLensのおかげで、直接調べることができる。その後科学者はキュリオシティーの操作対象を一人称視点から確かめ、今後探査機の作業計画を練ったり、予想される結果のシミュレーションを見たりするることができる。

Microsoftがヘッドセットで使用しているHoloLensとホログラフィック・コンピューティングは、火星の地形を3Dで送ってくるだけではない。画面上に、距離、センサーデータの値、その他補促情報を重ね合わせることによって、使用者が他の端末へ調べに行かなくても、キュリオシティー視点のまで作業を続けることができる。

OnSightは、JPLのロボット制御による宇宙船および探査装置に関する、現在進行中の研究の一環であり、これは人間が現地に出向く前に、火星へのロボット計画がもっと見られるかもしれないことを意味している。キュリオシティーのOnSightテクノロジーを利用した作戦は、年内にスタートする予定であり、2020年火星探査ミッションには、HoloLensおよびMicrosoftのクレイジーな拡張現実イノベーションが入るだろう、とNASAは言っている。

私は小説『火星の人』をまさに読み終えたところなので、これを言わずに記事は終れない。もしHoloLensとOnSightがあの近未来フィクションに存在していれば、マーク・ワトニーの救出にさぞかし役立ったことだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ToyotaがOculus Riftを使ってわき見運転のおそろしいシミュレータを制作、おしゃべりで迷惑な友人も本物そっくり

VRや、Oculus RiftのようなVRヘッドセット(headset, ≒ヘルメット)の教具としての可能性は、すでに多くの人が認めている。デトロイトで行われた今年のNorth American International Auto ShowでToyotaが見せた運転教育用シミュレーションTeenDrive365は、新米の運転者たちに、わき見運転の危険性を教える。このシミュレータはユーザをToyota車の操縦席に座らせ、完全に没入的な(イマーシヴな)仮想環境の中に、歩行者やほかの車、建物、路上の障害物などを登場させる。

なお、ユーザが座るToyota車の操縦席は、仮想ではなく、このカンファレンスのToyotaのブースに展示されている実車だ。そしてその本物のアクセルやブレーキやステアリングホイールを操作すると、その動きがVRに伝わる。ヘッドフォンから聞こえる音はステレオだから、臨場感も抜群だ。アクセルを踏み込んだときのエンジン音や、パトカーのサイレンの音、くだらないことを話しかける迷惑な友人の話し声、などがリアルに聞こえてくる。

このシミュレータは、Toyotaの運転者教育プロジェクトTeenDrive365の一環だ。このプロジェクトには、ほかにもいろんなツールや、アドバイス、各種イベントの紹介などが含まれ、新米運転者がフェンダーを損傷したり、大きな事故に遭ったりしないように、導いてくれる。とくにこのわき見運転シミュレータは、これまでVR上でいろいろ試みられてきた運転教育用シミュレータよりもずっと充実した環境を、よりリアルに表現しているようだ。

もちろん、Oculus Riftを持ってるあなたがふつうにToyota車を買っても、その車でこのシミュレータを楽しむことはできない。でもToyotaはこれから、TeenDrive365の全国ツアーをやる気だから、10代のガキに自分の車を使わせるとどんなひどいことになるかを、とりあえずシミュレータで知ることができるだろう。同社のイベントのスケジュールは、ここにある

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


NEEOは、手のひら認識を使うスマートホーム用リモコン


スマートホームにはリモコンが必要だが、今日(米国時間1/13)Kickstarterでデビューするスタートアップは、スマートフォンは必ずしも最良の選択肢ではないと考えている。NEEOは、リモコンだけでなく自宅の中央制御装置のブレインとして、暖房装置やNest、Philips Hueなどの「つながるガジェット」もコントロールする専用デバイスだ。

NEEOはカリフォルニア州クパチーノのスタートアップで、設立チームはホームオートメーション分野で25年以上の経験を持つ。CEOのRaphael Oberholzerは電子工学の専門家で、Bang & Olufsenやスイスの高級スマートホームシステム設備会社、Smart Home SAで経験を積んできた。

Oberholzer率いるチームは、ここ数年間スマートリモコンには大したイノベーションが起きていないことに気付き、今日のITと電気のイノベーションにふさわしいデバイスを作ろうと考えた。LogitechのHarmonyリモコンシリーズが最近スマートホームに進出したので、NEEOとは直接競合するが、同チームによると、NEEOにはHarmonyにはない機能が数多く組み込まれているという。

例えばNEEOには、手のひら認識があり、バッテリーは1回の充電で数ヵ月間使用できる。ロケーター機能を使うと、スマホアプリから呼び出してビープ音を鳴らすことができ、Bluetooth、Wi-Fi、6LowPAN、ZigBee、Z-Wave、およびThreadを標準でサポートしている。ハブに内蔵されたIRブラスターは360度のレンジを持ち、未サポートのガジェットの赤外線コードを学習できる。

NEEOで最も注目すべき機能は、手のひら認証を使ってユーザーのニーズを予測するように作られていることで、291 ppi 480 x 800 3.2インチタッチスクリーン上に、お気に入り、プレイリストその他のコンテンツを個人の手の形状に応じて表示する。専用ハードウェアではあるが、スマホ用のコンパニオンアプリもある。

NEEOは、3万種類以上のガジェットデータベースと共に出荷されるのでセットアップは容易で、早期支援者は148ドルのプレッジで入手できる。出荷時期は何段階かに分かれており、第一弾は4月だ。大胆な目標のようだが、すでに機能プロトタイプの設計は完了しており、クラウドファンディングの目的は、量産への最後の一押しのためだ。

専用スマートリモコンは、ソフトウェアによるソリューションに遅れをとっているが、スマートフォンアプリだけでは満足できないのも確かだ。NEEOのコンセプトは非常に期待が持てるので、製造に向けて頑張ってほしいものだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchはカスタマイズの宝庫。専用アプリの画像が大量リーク

来たるべきApple Watch専用アプリに関する新たなリーク情報によると、今年新ウェアラブルが発売される暁にはいくつか未発表の機能が期待できそうだ。9to5Macに掲載されたアプリ設定画面のスクリーンショットを見ると、ウォッチがアクティビティー、アクセサビリティー、メッセージ、モーション、フィットネスなどをどう扱うかをユーザーが微調整できるようになってる他、ウォッチにどんな情報が通知されるかを細かくカスタマイズできるオプションもある。

山ほどある画像を探ってみると、ユーザーは時計の文字盤に1~4文字のイニシャルを表示したり、ワールドクロックの「コンプリケーション」で使われる都市設定をカスタマイズしたりできることがわかる。コンプリケーションとは、様々な時計機能の説明全般に使われる言葉で、機械式腕時計の製造において、ゼンマイ駆動力メーター、ワールドタイム、クロノグラフ等の基本的な計時〈以外〉の機能を指す用語を借用したものだ。

コンプリケーションの一つには文字盤に追加できる株価モニターもあり、iPhoneで追跡している銘柄の現在価格、変化のパーセンテージ、時価総額などが常時ライブ更新される。

メッセージは、iPhoneの設定を引きつぐことも別途設定することも可能で、例えば相手に既読通知を送ることができる。返信は音声録音あるいは音声認識したテキストを選べる。


パスコードロックを有効にするとApple Payが使用できるようになるが、、ウォッチを腕に付けた上でパスコードを入力しなければならないので、iPhoneのTouch ID(指紋認証)を使う時と同じレベルのセキュリティーが確保できる。一旦Apple Watchを腕から外すと、再度装着してコードを入力するまでApple Payは無効になる。同様に、ユーザーがApple Watchをアンロックするには、接続されたiPhoneをアンロックするだけでよいが、それはウォッチが腕に着けられている時に限られるので、これも不正なアクセスを防ぐのに役立つ。

コンパニオンアプリには、活動リマインダー機能もあり、持ち主が50分間連続で立っていると通知が送られる(一日を通じて継続的に立っていると健康が促進されると、多くの医療専門家が言っている)。ユーザーが目標を設定して、4、6、8時間毎に活動状況の通知を受け取ることもできる。心拍数と歩数を組み合わせてカロリー消費をモニターする機能もある。

9to5Macの全スクリーンショットを見れば、Apple Watchのコンパニオンアプリの詳細がさらにわかるが、設定項目の多くは既にiPhoneやiPadで見たものとよく似ている。重要なのは、AppleはユーザーがApple Watchで見るものを、iPhoneとは独立に、フルコントロールできることを重要視する一方で、手間をかけたくないユーザーのために、設定をiPhoneから簡単にインポートする手段も用意していることだ。

Apple WatchにおけるAppleの戦略は、ハードウェアに関してユーザーによる大幅なカスタマイズを可能にすることに賭けているようなので、これは同じ戦略のソフトウェア版と考えられる。ただし、Apple Watchの情報はまだ確定にはほど遠いので、ソフトウェアに関する今後のAppleの正式発表を待たなくてはならない。3月と噂される発売時期に向けて本誌の追加情報に注目されたい。

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Augmedixが1600万ドルを調達、Google Glassをかけた医者を見る日は近いか?


Google GlassはGoogleが思い描いたような評判を得ることができないでいるが、今日(米国時間1/12)Augmedixが1600万ドル獲得した資金調達ラウンドを見る限り、消えるにはほど遠いようだ。Augmedixは2012年に設立されたスタートアップで、医療専門家にGlassを活用した電子カルテソリューションを提供することを目指している。同社の初期シード投資家であるEmergence CapitalとDCM Venturesが共同でリードしたシリーズAラウンドは、Glassがまだ消費者の確信を得られていない中、市場のどこかでは開発の継続に大きな投資が行われているをとを示すものだ。

AugmedixがGoogle Glassのために調達した資金は計2300万ドルに上る。2014年にはシードラウンドで730万ドルを集めている。同社はすでに米国の10州でビジネス展開しており、従業員はサンフランシスコ本社の80名を含め100名を越える。新たな資金は、今後同社がヘッドマウント式患者情報システムをさらに広めていくために必要な雇用に役立てられるだろう。

デベロッパーはGlassプラットフォームを見捨てたと言う向きもあるが、それが一様な現象でないことは間違いない。Augmedixは今回の資金調達の発表に際して、同社のプラットフォーム戦略に関する変更に一切言及していない。同じくGlassに重点を置き医療機関に展開するスタートアップ、Pristineも9月に第1回ラウンドで540万ドルを調達している。デベロッパーのGlassへの関心がどうあろうと、医療のような特定分野ではその潜在力は高く評価されているようだ。

もちろんGoogleも、今でも最も野心的と言えるこのハードウェアプロジェクトに引き続き力を入れている。昨年末にはIntelバージョの噂が浮上し、またGoogleのAstro TellerはGlassへの変わらぬ自信をTechCrunchに語っていたが、消費者市場は成功する場ではないかもしれないことは彼も認めている。

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Apple Watch、iOS 8.2ベータのBluetoothメニューに現れる


Appleは今日(米国時間1/12)iOS 8.2の最新ベータ版を公開し、その中にはこのOSがApple Watchと共に一般公開される可能性を示唆するヒントが含まれていた。9to5Macによると、Apple Watchに関する記述が見つかったのはBluetoothメニューで、デバイス一覧の下端に、Apple Watchとペアリングするためには専用アプリを使用するよう指示するメッセージがある。

この注意書きはApple Watchの登場が近いことを強く示すものだ。なぜならこれはiOS 8.2の4番目のベータ版であり、以前の報道によるとApple Watchの一般販売開始は3月と見られているからだ。AppleはすでにApple Watchを正式発表しており、Apple Watch専用アプリにも言及しているが、発売時期については今年の早いうち、という以上に正式なコメントはない。

iOS 8.2のBluetoothメニューに含まれているApple Watchアプリへのリンクは、実際には何も行わず、Apple Watchアプリ自身も現在App Storeにはない。この機能は、AppleがWatchとiPhoneのペアリングを極力簡単にしようとする意志を表すものであり、アプリは設定やチュートリアルを含むApple Watch導入体験プロセスを提供すると思われる。

Appleの新しいウェアラブルの発売価格は349ドルからで、3月という発売時期は、例年iPad、iPhoneや複数のMacの新機種が発表される秋ではなく、年間を通じて新製品を提供する機会を持つ意味でも理にかなっている。

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Hemingwriteは、クラウド対応の機械式タイプライター

タイプライターは、基本的に70歳代かヒップスターたちへと追いやられているが、Hemingwriteは、これもよう少し広くアピールすべくクラウドベースの文書ストレージと同期をサポートし、デジタルEインクディスプレイによって、1枚タイプするためにインクリボンや紙を探す必要がなくなった。

本誌ではHemingwriteがKickstarterに登場した時に紹介したが、その後好調に人気を博し、2週間を残して32万ドルを集めて当初目標を7万ドル上回った。われわれはHemingwriteのファウンダー、Patrick PaulをラスベガスとCES 2015で捕えて、この装置やキャンペーンの様子を尋ね、さらに完動品のHemingwriteプロトタイプを触れる機会を得た。


個人的には、Hemingwriteは魅力的で一昔前のポータブルタイプライターを彷彿させる。画面の文字は非常に読みやすく、邪魔するもののない簡素なインターフェースだ。物理的スイッチを使ったナビゲーションによって、操作を複雑にすることなくHemingwriteの機能を利用できる。最終デザインには例えば印刷のための専用ボタンが付いていないなど、まだいくつか疑問の残る点もあるが、宣伝文句通りに動き、間違いなく印象深いレトロスタイルな工業デザインだ。

Paulは、予定出荷日を守れそうだと言っているので、1台欲しいと思う人は、Kickstarterキャンペーンをチェックされたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


次世代MacBook Airは12インチ、エッジ・ツー・エッジ・キーボード、USB-Cコネクタ装備か

しばらく前からApple MacBook Airの12インチ新モデルが登場するという噂が流れているが、Apple情報に関して一貫して正確なサイト9to5MacのMark Gurmanが非常に具体的な情報を伝えている。それによれば、12インチMacBook Airのリリース時期は、ごく近々か、おそくても2015年半ば以前で、厚さや入出力ポートなどを含め、全体にぎりぎりまで削ぎ落とされた新しいデザインだという。

12モデルは現行11インチモデルの半分の厚さで、端のもっとも薄い部分からもっとも厚い部分へのテーパーは現行モデルに比べてずっとゆるやかだという。画面が大きくなったにもかかわらず占有面積は11インチモデルとほぼ同様。これはエッジ・ツー・エッジデザインのキーボードを採用したおかげだ。また画面周囲のベゼルも現行モデルに比べて細くなっている。

Appleは大胆にも、この新モデルではほとんどすべての入出力ポートを廃止した。残されたのは3.5mmオーディオジャックとUSB-Cコネクター1基だけだ。USB-CはLightningと同様、リバーシブルで裏表なしに挿し込める。また高精細度ビデオの入出力と電力供給ができる。したがって新しいMacBook Airは単一ポートにもかかわらず、これまでよりも多様な機器の接続が可能になる。

もし上記のような記事内容が正しければ(実際、TechCrunchが確認できた限りでは、現時点の開発状態を正確に伝えていると考えてよいようだ)、Appleは、ユーザーがもっとも重視するのが携帯性とミニマルなデザインだと考え、それに賭けているようだ。現在ではI/Oポートはワイヤレス接続で十分に代替できる。もちろん実機をテストするまではっきりした評価はできないが、USB-Cコネクタの能力が評判どおりなら私も入出力ポート数の少ないことには問題を感じない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Apple、いよいよアメリカでSIMフリーのiPhone 6、6 Plusを販売開始

9to5Macの信頼できるライター、Mark Gurmanによれば、Appleは完全にSIMフリーのiPhone 6と6 Plusを今日(米国時間1/6)からアメリカで発売するという。SIMフリー版iPhoneは他のいくつかの国で昨年秋から販売を開始しているが、アメリカでは今回が初めてとなる。

現在でもT-Mobile版のiPhone 6、6 Plusには特別な契約が付随せず、事実上SIMフリーだが、AppleはこれまでアメリカではApple Storeなどの公式チャンネルからSIMフリー版を販売していなかった。

Gurmanによると、価格はストレージ容量によってiPhone 6は649ドルから849ドル、iPhone 6 Plusは749ドルから949ドルとなる。ストレージは16GB、 64GB、128GBの3モデルが用意される。

アンロック版の販売はこれまでも新モデルの発売から数カ月後に行われてきたので、今回も順当なスケジュールといえるだろう。

〔日本版〕日本では昨年12月にSIMフリー版の販売が突然中止された。SIMフリー版はAppleストアのカタログに現在も掲載されているものの、選択すると注文できませんと表示される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


CES:Nvidia、モバイル・グラフィックス・カード、Tegra X1を発表―パワーはA8Xの2倍のモンスター

ラスベガスで開催中のCESで今日(米国時間1/5)、Nvidiaが発表したTegra X1モバイル・チップセットはモンスター級のパワーだ。消費電力は同程度のままでiPad Air 2に採用されているA8Xチップセットの約2倍のグラフィックス能力を発揮する。Tegra X1はすでに量産に入っており、このチップセットを搭載したタブレットが市場に登場する日は近い。

ベンチマークによればTegra X1は、タブレットをデスクトップ・コンピューターなみのゲームマシンにできそうだ。X1は最新のGeForce GTXデスクトップ・グラフィックスカードにも採用されているMaxwell GPUマイクロアーキテクチャーを採用しているのだから不思議ではない。またX1はデスクトップ版のゲームAPIを利用できるのでデベロッパーはゲームのモバイル化が容易になる。

X1は256コアのMaxwell GPUと8コアの64bit ARM CPUを搭載し、Nvidiaによれば「史上初のテラフロップスモバイル・グラフィックス・プロセッサー」だという。 X1はH.265またはVP9コーデックを利用して60fps 4KウルトラHD動画を再生できる。AppleのA8Xと同じ20nmプロセスのチップなのでAppleのタブレットとグラフィック・ベンチマークを比較しやすい。NvidiaはX1とiPadおよびNvidia自身のTegra K1チップセットを搭載したNvidia Shieldタブレットを比較する各種のベンチマークテストをデモした。

それによると、X1のパフォーマンスはTegra K1、iPad Air 2のほぼ2倍、3Dmark 1.3 Icestorm UnlimitedとBasemarkX 1.1の1.5倍だった。またX1はエネルギー効率もすばらしい成績で、K1の2倍のパフォーマンスで消費電力はほぼ同等、A8Xと同等の電力消費の場合1.7倍のパフォーマンスを示した。

Nvidiaの新グラフィック・チップセットの驚異的な能力はNetflixを始め、多くのコンテンツ・プロバイダーに大きな影響を与えるだろう。これで60fps、4Kビデオのストリーミングが急速に現実化する。60fps能力はゲームやスポーツの中継に重要だ。またバーチャル・リアリティーの進歩にも大きく寄与する。

Tegra X1と在来モデルを並べて4Kビデオを再生するとその違いは大きい。60fpsの4Kがバターのように滑らかな動きなのに対して、30fpsは明らかにガクガクとして見える。もっとも現状では60fps、4Kのソースを見つけるのは難しい。しかし最近発表されたGoPro Hero 4 Blackは60fps、4Kの動画撮影能力がある。またX1の登場によってこのクラスのコンテンツ供給は急速に拡大するはずだ。

もちろんNvidiaはこのパワーを活かせるソフトウェアの確保に努める必要がある。そしてこれはフラグメント化に悩むAndroidプラットフォームの場合は難事業だ。このことがNvidiaが独自のShieldシリーズを始めとする独自のタブレット製品を開発している理由でもある。

いずれにせよX1が量産体制に入っている以上、近々X1に最適化されたハードウェアが登場するだろう。消費者がX1のパフォーマンスを体験する日は近そうだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iPadをセカンドディスプレイ化したい人にはOne Designの「Mountie」がおすすめ

MacBookやiMacをモバイル環境で利用する際、一層効果的に2画面化を実現することができるようになりそうだ。One Designの産みだしたMountieを使えば、MacBookないしiMacのベゼル部分を利用して、iPadやiPhoneをセカンドディスプレイとして装着することができるのだ。しかもMountie本体は上着のポケットや、ノートPCケースのアクセサリ収納用ポケットに入れておくこともできる。

もちろんこうした機能を持つガジェットは他にもある。ただ、Mountieこそデザイン的に最も優れたものだと言って良いのではないかと思う。ラバー状の内張りにより、取り付けるモバイルデバイスを傷つけてしまうこともない。それでいて、どのような組み合わせであっても、デバイス同士をしっかりとクリップしてくれる。作業中に緩んで落ちてしまうようなこともなさそうだ。また、縦長の接続部設計で、繋いだデバイスがぐらぐらと揺れて不愉快に感じてしまうこともなさそうだ。

Mountieというのはカナダの騎馬警察の名前と同じなので親しみはある(筆者はカナダ出身だ)。しかし2週間前なら、Mountieの情報を得ても見過ごしていたかもしれない。だが、iPadやiPhoneを「実用レベル」のセカンドディスプレイとして活用するDuetなどの登場もあり、改めて注目すべきデバイスジャンルになっているように思う。ぜひとも(広告のようになってしまっていることはお詫びしよう。ただ、性能的に本心からお勧めできるガジェットなのだ)Mac系モバイル利用者の方々におすすめしたいと思う。

個人的には、移動先でマルチディスプレイを使えないというのが、大いに生産性を下げる原因となっていた。しかしこのストレスはMountie + Duetでずいぶん軽減されるだろうと思う。USBで接続するMimoモニターのようなものが出始めた頃からパフォーマンス面やポータビリティの面で不満を感じてきた。本記事で取り上げているMountieのようなガジェットでマルチスクリーンを実現できる時代を夢見ていたわけだ。15インチのレティナMacBookに9.7インチのiPad Airを組み合わせるのは、ひとつの「最適解」であるように思うのだがどうだろうか。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、様々な表面への手書きを読み取るスタイラスの特許を取得


今日(米国時間12/30)、USPTO(米国特許標局)に登録されたAppleの特許には(via AppleInsider)、新しいタイプのスタイラスに関する詳細が記載されている。このスタイラスはユーザーが様々な表面に書く手書き入力をキャプチャーすることが可能で、ペン先を交換することによって紙やホワイトボードに加えiPadのタッチスクリーン上に書くこともできる。

このスタイラスは加速度計等のモーションセンサーを利用して移動を追跡し、紙に押しつけられたり、ケースから取り出されたことを検出して起動するため、電力消費を抑えられる。データ送信はリアルタイム、あるいはバッテリーを温存するために一定期間ごとに行うこともでき(一部のフィットネストラッカーと同様の方式)。

特許資料によると、このスタイラスはペンがテーブル、壁あるいは何もない空中に対して使用された時にも、内蔵3Dモーションセンサーのおかげで手書き入力を正確に記録することが可能だ。入力結果をリアルタイムに複数の画面へ反映されることができるため、教室や、少人数のリアルタイム会議のメモなどへの応用が考えられる。

資料には、ペン先を変えて様々な材質の表面に書くために方法が詳しく書かれており、ノートにインクで書いたり、鉛筆書きをしたり、ホワイトボードにマーカーで書いたりできる。静電容量チップを使えば従来のスタイラス同様、iPadやiPhone等の端末でも使用できる。

Appleのスタイルス特許はこれが初めてではない ― 最初の特許は2010年1月に出願されている。本特許に含まれるテクノロジーの中には、実現がやや難しいものもあり、まさにこのタイプの製品を作っているLivescribeという会社でさえ、効果的な利用のために専用メモ帳を必要としている。しかしAppleがこの分野に資源を投入することの意義は大きく、特に噂される12インチiPadにはスタイラス似合いそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ソニー、The Interviewをオンラインで公開―Google、Microsoftも協力

今日(米国時間12/24)、ソニーは‘The Interview’をオンラインで公開した。TheInterview.comから6ドルでレンタル、15ドルで購入ができる(アメリカのみ)。 ソニーは自社サイトの他、Google PlayYouTube MoviesMicrosoftのXbox VideoでもHD画質で公開している。

ソニー・ピクチャーズのCEO、Michael Lyntonはプレスリリースで「当初の公開プランが不可能になったため、われわれは12月17日からGoogle、Microsoftを始めとするパートナーと協議を開始した。パートナーの協力により広範囲は公開が可能になったので報告する」と説明している。

今朝、ソニーは明日の一部劇場での限定公開に加えて、今日オンライン・ストリーミングによる公開を計画しているという情報が今朝リークされたが、その時点ではMicrosoftのXbox Videoは含まれていなかった。劇場公開については、全米で 約300館の独立系映画館で上映されるという。.

Googleは公式ブログで、「われわれはハッカー集団の脅迫によって表現の自由が脅かされているのを傍観して見過ごすわけにはいかない」とソニーに協力する理由を述べている。VarietyによればNetflixもThe Interviewの配信に協力するという。ただし、公開時期は明日以降になるもようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


AppleがApple TVからiOSデバイスへの逆AirPlayストリーミングの特許を取得

今日(米国時間12/23)、Appleは米国特許商標局から新しい特許を承認された(AppleInsider)。これは一種の逆AirPlayで、コンテンツをApple TVから各種のiOSデバイスにストリーミングするものだ。

特許概要によれば、「コンテンツを固定デバイスとポータブル・デバイスの双方に同期してストリーミングするシステム」で、これにより、Apple TVが受け取ったインターネット上のコンテンツを、iOSデバイスで同時に表示することが可能となる。またApple TVのユーザー・インタフェースをiOSデバイスに表示することもできる。最近Apple TVのインタフェースが大幅にアップデートされたのはiPhoneなどのiOSデバイスで表示されることを考えた対策だったようだ。

Appleの特許は、パーティーなどでApple TVまたはそれに類する据置型のメイン・デバイスを中心にして多人数が同一のコンテンツを視聴する場合を例にこのシステムのユースケースを説明している。ここで一人のユーザーがその場を離れた場合、メインのストリーミングを停止してそのユーザーが帰ってくるのを待つのではなく、そのユーザーのモバイル・デバイスに同期ストリーミングして、他の場所で続きが見られるようにできるという。

Apple TVがストリーミングするコンテンツをiOSデバイスで表示する場合、パスワードの入力などは特に必要なく、ゲストとして参加できる。

この特許はApple TVに便利な機能を追加するものであることは間違いないが、実装に当たってはコンテンツ所有者から承認を得る必要があるだろう。単一のユーザーによる視聴を前提としているのに、限定的とはいえ、他のユーザーのデバイスでも視聴できるというのは著作権や広告の面で問題が生じる。

Appleはもちろん知財上の問題は認識しているだろう。Apple TVからiOSデバイスの逆ストリーミングはあるいはより広範囲に影響を及ぼす次世代ストリーミング・システムへの準備の一環なのかもしれない。

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右往左往の挙句、ソニーはThe Interviewをクリスマスに一部劇場で公開する

映画館チェーン、Alamo Drafthouseの共同ファウンダー、Tim Leagueによれば、ソニー・ピクチャーズは北朝鮮の最高指導者、金正恩第一書記の暗殺をテーマにした映画、The Interviewをクリスマスに一部劇場で公開することに踏み切ったという。Leagueは、ソニーが公開制限を撤回したのでThe Interviewをクリスマスに公開するとツイートした。

今回決定された上映は、以前にキャンセルされた上映とは別個の新規契約となる。すでに前売り券を購入した観客は払い戻しを受けた上で新規に切符を買う必要がある。ソニーはアトランタのPlaza Theatreでもクリスマス公開を行う。ソニーの この映画の公式Twitterページも復活した。

これに先立って、ソニーのサーバーとコンピュータ・システムがハッカー集団に侵入され、漠然とした表現ながら映画の公開を止めるよう脅迫された。FBIはこのハッカーを北朝鮮政府に関連していると断定した(ただし北朝鮮は関与を強く否定)。そのため有力映画館チェーンはThe Interviewの上映を取りやめた。次いでソニー・ピクチャーズ自身もリリースをキャンセルした。.

ソニーは ストリーミング・ビデオ・サービスを通じた公開も検討しているという。ただしその詳細はまだ明らかになっていない。

〔日本版〕ローカルニュースサイトによれば、Alamoは12月25日の午後1時からThe Interviewを上映する予定。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+