労働者の苛酷な状況などをあばくBBCの調査報道番組にAppleが応答

Appleは最近、BBCのPanoramaという番組で、調査報道の対象になった。その番組は、記者たちが見つけたことの一部として、Appleがパートナーに関して明言している規範にAppleの供給業者(サプライヤー)たちが違反しているさまざまな事例を、提示した。BBCが報道した違反には上海郊外のPegatronの工場における問題や、インドネシアの錫鉱山の操業などサプライチェーンの最末端の問題も含まれていた。

BBCの報道は、Pegatronの社員寮の過密状態や、強制残業、未成年労働者、休日のない週、などの問題を詳細に報じている。インドネシアの鉱山では、鉱業として組織化されていない操業形態による錫鉱石の収集を描いている。彼ら未組織労働者たちが拾い集めた鉱石は一人々々ばらばらに精錬業者に売られ、サプライチェーンの上の方の部品メーカーに提供される原料が作られる。

これらの報道に対してAppleは公式の声明を発表し、その中で、供給業者の施設における条件改善に同社がこれまで努めてきたことを詳述し、今後もその取り組みを継続する、と述べた。Appleは、同社の対供給業者ポリシーを完全に遵守している、とは主張していない。むしろ同社はそのWebサイトを定期的に更新して、コンプライアンスの現状を報告している。そのサイトでは同社が供給業者のところで見つけた問題を同社自身の報告で詳述し、それらを解決するために同社がとっている対策を略述している。

The Telegraphが入手した長い社内メールは、本誌TechCrunchが別の情報筋から本物と確認したが、それにはBBCの結論に対するさらに詳しい応答がある。書いたのはAppleのオペレーション担当SVPのJeff Williamsで、自分もAppleのCEOのTim Cookも、あのイギリスの放送番組が行った告発に深い怒りを感じた、と言っている。

Williamsの書簡は、同社の製品に不法なソースからの錫が使われていることを、Appleが否定したことはない、と指摘している。そしてむしろ、同社がそれを認めたことは、以前の記録に残っている、と。これに関するAppleの考え方は、供給業者がインドネシアから買うことを許容し続けることによって、今後の労働条件の改善をプッシュできるが、その、鉱山の体をなしていないような鉱山を完全に閉山したら、そこが抱えている問題に対して何もできない。最終ユーザがAppleとは知らない部品メーカーは、また別の不法ソースから原料を入手し続けるだろう。

Pegatronの工場の労働条件についてWilliamsの書簡は、指摘されている問題はApple自身が行っているものではなく、むしろ、供給業者の設備施設の状況に対して行っている改善や監査の取り組みの一環だ、と言っている。彼は、週の最大労働時間を60時間とする、給与のピンはねをする労働者斡旋企業を解体する、などのポジティブな成果を強調している。

BBCが隠しカメラまで使った今回の報道は、たしかにアジアの供給業者の工場における労働条件を明るみにさらすことに成功している。問題は依然として深刻だが、しかしこれらの地獄のような映像の一部は、最近行われた改善を反映している。ただし欧米の一般人の目から見ると、それは改善とは見えないのだ。

たとえば作業現場で居眠りをしているシーンは、The Daily Mailが最近報じたように、仮眠をとってもよい、という最近導入された労働者福祉の一環なのだ。これまでは、長時間労働の挙句自分のデスクに向かったまま寝てしまうという同じ光景が、厳しく罰せられるだけだった。

結局のところ、そういう、ちまちまとした“改善”がいくつかあっても、これらの施設の労働者たちは、欧米の工場労働者に比べればはるかに酷い状態のままだ。しかしAppleがCookの下(もと)で最近行っている透明化努力は、継続的な改善に向けての本気の取り組みを示しているようでもある。CookがCEOになる前までのAppleでは、供給業者に問題があることの認識や、その名前すら、公式に発表されることはなかった。とはいえ、まだやるべきことは山のように残っているのだが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


元AppleのエンジニアがiPadをMacのサブモニターに変えるすぐれものアプリ、Duetをリリース

iPadをMacのサブモニターに使おうという試みはiPadの登場とほとんど同時に始まった。しかしそうしたアプリのほとんどは一度使ったら二度とは使われないようなものだった。Wi-Fi接続を利用しているのでビデオのパフォーマンスは耐えがたいほど悪く、アニメーションはガクガクし、長いタイムラグがあった。新しいiPadアプリ、Duetは元Appleのディスプレイ担当エンジニアが開発したもので、これまでとはまったく別物だ。iPadをMacのサブモニタとすることに初めて成功している。

「リフレッシュ・レートは毎秒60フレーム、ゲームでさえタイムラグを感じさせないパフォーマンス」だというDuetのファウンダー、Rahul Dewanの主張に当初私は懐疑的だった。「おいおい、酔っ払ってるんじゃないのか?」と思ったものだ。しかしDuetのパフォーマンスはまさに主張のとおりだった。またインストールも簡単だ。

ブレークスルーのカギはLightning 30ピン・ドックコネクターによる接続と、iPadをディスプレイとして認識させるMac用ドライバーの開発だ。 このDuet専用ドライバーのインストール後、1回だけMacの再起動が必要になるので、その点だけはやや煩わしく感じられるかもしれない。しかし再起動後はDuetはメニューバーのアプリケーションとして登録される。また最初の起動時には詳しいツールチップが表示されるので使い方で迷うことはないだろう。

iPad側についていえば、App Storeでアプリを購入してインストールするだけだ。LightningケーブルでMacと接続し、アプリをスタートさせればMacの専用ドライバーがiPadを見つけ出し、サブモニタとして認識する。これは他のMac互換モニタをThunderbolt、DisplayPort、HDMIで接続した場合と同様だ。ユーザーはMacのCPUの能力、バッテリーの状態に合せてフレーム・レートと解像度を調整できる。

ただし、現在のバージョンにはDuetを接続すると他の外部ディスプレイにはある種のノイズが出るなど若干のバグが残っている。またMacのCPUの利用率はかなり高い。しかしFinal CutをiMacで使った程度では、Macのパフォーマンスに目立った悪影響は出なかった。ただしノートタイプのMacの場合、バッテリーの消費は激しい。どちらの問題も毎日使うのを妨げるほどの障害ではない。

Dewanは「iPadをMacのモニタに使いたい」という彼の父親の希望でこのアプリを作った。Dewanは集中的な努力でDuetをわずか30日で完成させた。これはAppleでのMacとiPadのディスプレイ・エンジニアとしての経験が大いに役立ったという。

DuetはiPhoneでも利用できる。ただしMacに一度に接続できるデバイスはひとつだけだ。将来は複数デバイスの接続、CPU利用率の低減、Windowsコンピュータとの接続などがサポートされる計画だ。このアプリはApp Storeで9.99ドルで販売されている。Mac用ドラバーは無料だ。過去にMacにiPadを接続するアプリでがっかりしたユーザーも、Duetは試してみる価値があるだろう。

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Amazon、ニューヨークにて1時間ないし2時間で商品を配送するPrime Nowをスタート

米Amazonが1時間で商品を配送するPrime Nowを発表した。NYC在住のPrimeメンバーに向けたサービスだ。まずはマンハッタンで開始し、2015年に他地域にも展開していきたい考えだ。ペーパータオル、電池、おもちゃや本など、Amazonが言うところの「エッセンシャル」なプロダクトなプロダクトを対象とする。

短時間配送サービスにはUberなども含めていろいろな業者が次々に参入してきている。Amazonとしても対抗上対応せざるを得なくなったというのが、サービス実施に至ったひとつの理由なのだろう。NYCなどのようなハブ地域では、地元配送業者がAmazonの配送価格を下回る価格での日用品配送に参入してきていたりもする。

Amazonの新サービスはマンハッタンの中でも特定の場所を対象に開始されることとなっている。利用にあたって、iOSおよびAndroid用にPrime Nowという専用のアプリケーションが用意されている。また、アプリケーションをインストールしておけば、自分の地域でPrime Nowが利用可能となった際に通知を受け取ることもできるようになっている。配送する時間帯は午前6時から深夜までで、週7日休みなく運用されるとのこと。1時間配送の価格はアイテム毎に7.99ドルとなっている。ただし、2時間配送は無料で提供されるそうだ(Prime会員であることが条件ではある)。

Amazonは今年の頭にPrimeメンバーの会費を上げたが、それにともなってサービスの充実化も心がけているようだ。たとえばストリーミング音楽にアクセスできたり、写真を無制限で保存できたり、あるいは4Kインスタントビデオのストリーミングも行える。2015年に向けては、サービスのさらなる魅力向上を実現していく心づもりであるようだ。

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(翻訳:Maeda, H


Appleの‘The Song’コマーシャルのメイキングビデオは新旧技術の等置を謳う

 

Appleの年の瀬コマーシャル“The Song”には、多くの人が感動したようだ。まあそういうCMを作るのが一年のこの時期の慣例だけど、でもあれが語っている製品に関するお話は、Appleの今の製品系列の多くに通ずるクリエイティブな労作だ。同社が今日発表したあのコマーシャルの‘メイキング’ビデオは、Appleの最先端技術と、非常に初期の、骨董品のような録音機を結びつけることによって、あの感動の作品が作られたことを物語っている。

コマーシャルの主人公が見つけた“ヴィンテージ”ふうの録音は、実は現在のレコーディングアーチスト(プロの歌手)が吹き込んだものだが、全体は美術さんと音響さんの努力によって、いかにも40年代ふうに見えるし聞こえる。今の証明写真ブースのような録音ブースが観光地の遊歩道などに置いてあって、そこへぶらりと入った旅行者が自分の声を90秒録音してレコードを作る。そうやって録音された若き日のおばあちゃんの歌声を、CM中の若い女性がMacの上でリミックスする。

Appleがこのメイキングビデオで指摘したいのは、当時の録音ブースが与えた社会的インパクトと、Appleの技術との相似だ。人びとが、録音された自分の声を初めて聴く。そしてGarage Bandでは、スタジオの技術者ではないアマチュアが、自分の曲を録音して世界と共有できる。CMの最初で40年代の録音ブースが登場したときは、頭の中が???になった方も多いと思うが、それでもなおAppleとしては、この見事な比較により、高度な技術の民主化/大衆化という同社の特技を、今年のクリスマス商戦でも売り込みたいのだ。

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ルーブル急落の流れを受け、Appleはロシアでのオンライン販売を停止

Appleが、ロシアにおけるオンライン販売を停止した。ロシアの通貨であるルーブルが非常に不安定な状況となっているためだ。Bloombergに掲載されたコメント(日本版)によると価格設定を見直すためにオフラインとしているとのことだ。サイトの停止で迷惑をかけるとして、消費者にはお詫びの言葉も記載されている。

Appleはこれまでのところ、ルーブルの下落に対してはiPhoneの価格を上げるといった対応を行なってきた。しかし為替相場が1日で約2割も下落する中、根本的な対応に乗り出したというわけだ。エコノミストによればロシアの現状は「経済危機」とも言える状況であり、Appleの今回の判断も当然のものとして受け取る人が多いようだ。

状況が変化したり、あるいはAppleからの新しい発表があった場合には、改めてお知らせしたいと思っている。

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(翻訳:Maeda, H


Skypeの同時通訳/翻訳機能Skype Translatorが今日からプレビュー

Skypeはかなり前にリアルタイムの翻訳機能を発表し、デモも見せびらかしてきたが、ユーザがそれを実際に体験できるのは今日(米国時間12/15)からだ。本誌が11月に報じたTranslatorプレビューページで登録すると、Skype Translatorのプレビューに招待される。

Skype TranslatorプロジェクトはSkypeで会話をしているときに、音声とテキストの両方に同時通訳を提供する。お互いが相手の言語をまったく理解できないときでも、スムーズに会話できるようになる。プレビューでは、音声は英語とスペイン語のみ、テキストチャットでは40以上の言語に対応する。

今のSkypeはMicrosoftの所有物なので、プレビューができるのはWindows 8.1のユーザだけだ(デスクトップとモバイル)。これまですでに、合衆国とメキシコの学校でテストしていたことは、上のビデオで分かる。この通訳/翻訳機能は高度な機械学習アルゴリズムを使ってるはずだから、今後多くのユーザがこき使っていけば、学習量も増えて技能も上がるだろう。それは、実際の会話を聞くことによって能力アップしていくシステムだから。

テストはなかなか好調なようだけど、ビデオはSkype提供だから、本当のところはまだ分からない。上のビデオの学校でのテストも、会話の例が平凡すぎる。子どもたちの日常会話はもっともっと、機械にとって難解なはずだ。でも人間通訳者のいないリアルタイムの会話通訳/翻訳機能は画期的な技術だから、それが派手な前宣伝の時期を終えて、やっと実用の段階に入ったことは、めでたい。これから、その本当の試練が始まる。

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Google、カスタム地図の「マイマップ」をGoogleドライブに統合


Googleのマイマップは、自分だけの経路や地点を書き込んだカスタムマップを作ることのできるツールだ。このほどこれがGoogle Driveに統合された。これは、新規ドキュメントやスプレッドシートを作るのと同じ感覚で、カスタムマップを作れという意味だ。

マイマップ機能をGoogleドライブの中に取り込むことは、Googleのクラウドベース生産性計画について何かを物語っている ― Office 365等のライバルに差をつけて、単に仕事をこなすだけではないユーザーのために、幅広い機能を持つ。

アップデートは来週にかけて全Googleドライブ利用者に展開され、ドライブからマップを作るだけでなく、カスタムマップをフォルダーに整理したり、他のファイル同様検索したりできる他、他のユーザーとの共有も簡単になる。マイマップツール自身に改善が加えられ、カスタムマップにレイヤーや関心スポットを付加できるようになった。

マイマップは、現代のコンピュータ利用者にとって、ワープロやプレゼンソフトと同じく関連の深いものなので、Googleがそれを認識して、他のツールとまとめて扱うようになったことは実に喜ばしい。果たしてこれでマイマップがメジャーになれるかどうか注目したい ― 私は未だに友達や親戚のヨーロッパ旅行のマイマップを受け取ったことがないが、これからはもっと多くの潜在ユーザーの意識に上るようになるだろう。

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Hemingwriteは、Eインクとクラウドストレージのある現代版タイプライター


気の散らない入力用ソフトウェアはなくなりそうにない。実際には90%のユーザーが一度使ってそれっきりであることに私は賭けるが。デトロイト発の新しいハードウェアスタートアップは、ユーザーが書くことに専念するには物理的ソリューションが役立つだろうと考えた。電子書籍リーダーが、ウェブのあちこちに気を取られることなく読書に没頭させてくれるように。

今日(米国時間12/10)KickstarterでデビューするHemingwriteは、機械式キーボードとEインク画面を組み合わせた携帯執筆器だ。ノートPCやiPad+キーボードのコンビ等、他の方法の複雑さを避け、Twitterの虚無なおしゃべりや、Facebookの無価値な暗雑音をはじめとするソーシャルメディアの絶え間ない説教を遮断する。

ハードウェアは魅力的で、タイプライターを彷彿させながらも、単なる模倣ではないレトロデザインだ。フォルダーに保存した文書を探すため、あるいはWiFiのオンオフやネットワークをスキャンするための機械式ボタンもある。文字数やどれだけ作業を続けているかを示すタイマーなどの状態表示もある。

6インチEインクディスプレイと簡易な機能の組み合わせによって、バッテリーは通常の使用で4週間以上持続する。折り畳みハンドルも内蔵しているので、この4ポンド(1.8 kg)のガジェットをどこにでも持って行ける。Eインクということは、明るい昼間でもタイプできることを意味しており、暗い場所で使うための前面ライトも付いている。クラウドと同期することによって、プラットフォーム上の他のアプリで書き始めた文書の続きを書くことかできる他、Dropbox、Evernote、iCloude、OneDrive、SpiderOak、およびGoogle Docsで、直接書き始めることもできる。

設立チームのAdam LeebとPatrick Paulは、ソフトウェアと機械工学製品の経験を持ち、本格的な製造会社と提携して製品化を行う。

出荷は2015年9月の予定で、小売価格は499ドルだが支援者は349ドルで予約できる。言ってしまえば簡易ワープロアプリしか走らないパソコンに払うには大きな額であり、例えばChromebookの方が安く買える。しかし、もし本当に集中して文章を書きたいなら、メッセージ過剰の世界における、最良の選択かもしれない。

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手書きスケッチをAdobeベクトルデータに変換するモレスキンのスマートノートを使ってみた

われわれは11月にMoleskineのAdobe CCベースのスマート・ノート について書いた。しかし今回、実際に使ってみて、たしかに役に立つ製品だと確認できたのでもう一度紹介してみる。仕組みについて上のビデオをご覧いただきたい。iPhoneのユーザーでAdobe Creative Cloudの契約者なら、手書きのスケッチを即座に2000ドルのデジタルタブレットとHDディスプレイの組み合わせを使ったのに劣らないレベルの.SVGファイルに変換することができる。

ページにはアンカーポイントが印刷されているが、撮影時とまったく同一の角度でデジタル版が作成される。つまり自動的に角度の補正は行われない。しかし生成されるのがAdobe Illustrator互換のベクトルデータなのでスキャンされたラスターデータより修正、編集ははるかに容易だ。またスケッチをiPhoneで撮影する(現在専用アプリはiPhone版のみ)ほうがフラットベッドスキャナーやハンディースキャナーを使うよりずっと簡単だ。

用意するものがMolesskineノートと専用アプリをインストールしたiPhoneだけというシンプルなシステムだが、生成されたデータは細部まで忠実に再現sされており、質は非常に高い。もちろん商用レベルの作品に仕上げるには色やエフェクトを付け加えるなどそれなりの後処理は必要だ。

Moleskineノートは32.95ドルだ。アプリは無料で、iOS7.1以降を搭載したアiPhoneまたはiPadで作動する。またCreative CloudのIllustratorが必要だ。しかし多くのビジュアル・クリエーターはその要件を満たすだろう。そういうクリエーターにとってはハイエンドのデジタル入力タブレットをどこへでも持ち歩けるようなものだから、メリットは大いにある。しかも電源を心配する必要もないし、飲み物をこぼしても壊れることもない。 WacomのInklingも似たような機能を提供するとしていたが、私が実際に試すことができたこの種のシステムはMoleskineが初めてだ。宣伝どおりに機能することは間違いない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


安倍首相、Appleが大規模R&D拠点を日本にオープン予定であると言及

Appleが、新たに大規模な研究開発拠点を日本に設けることになたようだ。日本の首相である安倍晋三のが地元メディアに向けて語ったものだ。それを報じるロイターの記事によると、日曜日に選挙を控えていることもあり、詳細については後日改めて明らかにすると述べているとのことだ。

それもあって、現時点では詳細についてはほとんど何もわかっていない。研究開発拠点の規模などについて、安倍首相は全く触れていない。ただ、カリフォルニアの研究開発拠点にも比肩する、アジア最大の研究開発拠点となるとのみ述べている。

ちなみにAppleは先月、イギリスのケンブリッジにも新たな研究開発施設を開設すると発表している。このケンブリッジの拠点ではまず20名程度を採用することになっているようだ。但し、Appleはこのケンブリッジの施設についてもコメントしていない。それと同様に日本の施設についても、TechCrunchからの問い合わせに対して何の説明も得られていない状況だ。

なお、上海市当局からの情報によれば、2013年の夏より、上海市でもAppleの研究開発施設が稼働しているのだとのこと。クパチーノ以外で最初に稼働した研究開発施設はイスラエルに拠点をおくものだった。自らのホームグラウンド以外からの情報を吸い上げ、またエキスパートやスペシャリストを獲得するための機能も果たしている。さらに決算面からいっても、オペレーションコストの削減や、税金対策などで役に立っているという側面もある。そうして生み出された利益が、新製品開発に役立つという意味もあるわけだ。

Update:Appleから以下のステートメントを入手することができた。

横浜に新たな開発センターを設け、日本での活動範囲を広げることとなりました。多くの人を現地で採用することにもなるでしょう。8つの既存Apple Storeに加え、さらにApple社員の活動の場が広がっていくわけです。Appleは以前から日本では積極的な活動を展開してきています。多くの方の支援もあって30年間にわたってビジネスを展開できたことを感謝するとともに、さらなる飛躍を目指しているところです。

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(翻訳:Maeda, H


Apple 「iTunes ベストオブ 2014」を発表、ビヨンセ、パズルアプリのThree等が選出(米国版)


Appleは、年末恒例ベストオブiTunes賞を発表し、iPhone/iPad用脳トレアプリのElevate、中毒性パズルゲームのThrees等が選ばれた。メディア部門でテイラー・スウィフトの『1989』がベストアルバムに選ばれたのはその大ヒットに加え、ストリーミング配信のメリットに関する議論を呼んだことからも妥当な結果だ。音楽部門では他にビヨンセがベストアーティストに、イギー・アゼリア、フィーチャリング[最近のTechCrunchゲスト]チャーリーXCXの “fancy” がベストソングに選ばれた。

アプリ

アプリ部門の他の主な受賞作品は、Monument Valley、Storehouse、1Password、SwiftKey、BuzzFeed、Waterlogue、FacebookのPaper、Uber、等々。トップ2に続く次点は、アプリではInstagramのHyperlapse、ゲームではLeoのFortuneだった。リストの顔触れが興味深いのは、ダウンロード数だけを反映しているのではないこと、そしてAppleはある種の体験の選択基準に関して報道陣を裏切るからだ。例えば、リストには脳トレ系アプリが複数入っているし、Rovioの脱Angry Birds的Flappy Birdスタイルゲーム、Retryもある。ニュースメディア系アプリも多く、上述のPaperとBuzzFeedの他、NYTもリスト入りした。

音楽、映画、テレビ

ここでのサプライズは少ないと言える。テイラー・スウィフトはトップアルバムだけでなく、トップポップの栄冠も勝ち取り、ジャック・ホワイト、ザ・ウォー・オン・ドラッグス、ロジック、サム・スミス他数多くのアーティストたちがそれぞれの分野で賞を受け、サム・スミスに関しては突発的ニュースターとして選ばれた。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『レゴ・ムービー』『ボーイフッド』『オブビアス・チャイルド』が映画部門の上位に選ばれ、オブビアス・チャイルドがトップ4に入ったのは少々意外だったが、もちろんそれに値する。他の「ベスト」には、『バードマン』『猿の惑星:新世紀(ライジング)』『エッジ・オブ・トゥモロー』『グランド・ブダペスト・ホテル』『スノーピアサー』等が選ばれた。

テレビ部門の上位は、Fargo、True Detective、The Honorable Womankaind、およびKey & Peele。他にAdventure Time、The Americans、Arror、Sherlock、Broad City、Orphan Black、等々の名前が上げられた。

他にAppleは、映画、音楽、テレビそれぞれの年間トップセラーを、iTunes内の”Best of 2014″コーナーに載せているので、純粋な数字的人気に興味のある人は参照されたい。

【日本語版注:上記は米国版の結果。日本版iTunesには国内の結果が載っている】

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PlayStation誕生20周年を記念して限定バージョンのPS4を発売

 

SonyがPlayStation 4のニューバージョンを近く発売する。それは全世界で12300台のみという限定版で、最初のPlaystationと同じグレーの色をしている。Playstationの発売20周年を記念するこの限定バージョンは500ドルと高いが、縦置き用のスタンドと専用カメラがつく。これらは別売価格がそろぞれ36ドル、60ドルだから、実際にはそれほど高くはない。色とケースのデザインは、本来のPS4よりも相当違う。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

もっと正確に言うと、色は単なるグレーではなくて、本体もコントローラも表面にボタンの形と数字の2(20周年を表す)による細かい模様の刻印がある(下図)。この模様と、かなり豪華な黒と白のパッケジングにより、この限定バージョンに“特別感”を与えている。

売り方は12月6日(土曜日)に始まる予約販売のみ。また、その日の午前10時(太平洋時間)には記念イベントPlayStation Experienceのキーノートがライブで放送される。このイベントは今週末にラスベガスで行われ、本機だけでなく、すでにリークされたSuper Street Fighter Vなどの新ゲームの発表も行われる。このCapcomのゲームはPCとPS4用のみで、スケジュールに先駆けて今朝(米国時間12/5)、予告編が公開される。

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Appleが世界中のStoreで今年の‘Hour of Code’イベントのための学習会を開催

Appleは、今年のHour of Codeに参加する。世界中の若者と児童生徒たちにプログラミング教育への関心を喚起し、教育へのアクセスの機会を提供するこのイベントも、今年で第二回になる。Appleの参加は同社の小売部門Apple Storeで開催する1時間の無料ワークショップの形で行われる。各店では来場者に、基礎的なコンピュータ科学の入門編を提供する。

Houe of Codeを主催している非営利団体Code.org*は、今年もさまざまな企業の協力を得ながら、イベントを展開している。資金はMicrosoftなどから獲得し、年内に世界中で1億人の子どもたちが参加することを、目標にしている。〔*: Code.org過去記事(日本語)。〕

Appleのワークショップは12月11日に、合衆国とそれ以外の国のストアで行われる。昨年は合衆国のストアだけだった。またAppleは一週間にわたるComputer Science Education Weekを賛助して、さまざまな講演会などのイベントを展開する。そして未来のプログラマたちに、App Storeや同社のデベロッパポータルにある各種のリソースを、新しい学習スペースから紹介してイベントを盛り上げる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


レビュー:Nexus 9にメカニカルキーを備えたすぐれものキーボードケース登場

HTC Nexus 9は、改変されていない純粋なAndroid OSを搭載した最新のタブレットで、非常に優秀なハードウェアである上にAndroid環境全体を大きく前進させた5.0 Lollipopを搭載している。 Googleはキーボードを内蔵し、磁石で付着するカバー、Nexus 9キーボード付きケース Folioをアクセサリーとしてリリースした(日本のPlayストアでは「近日発売」)。 キーボードには適度なストロークのメカニカル・キーが内蔵されており、Microsoft SurfaceのType Coverに近い製品になっている。

この製品をみると、Androidタブレットに関するGoogleの長期戦略はiPadのようなハイエンド・タブレットと競争することではなく、企業向け低価格ノートパソコン分野をターゲットにしているのではないかと思えてくる。

FolioキーボードケースはiPadのケースと同様、磁石を備えているが、反対側にメカニカル方式のフルキーボードがある。 このキーは押すと快適なクリック感とともにちゃんと沈む。Appleのワイヤレス・キーボードに比べると、ややストロークは不足しているかもしれないが、キー間隔を詰めたデザインは似ている。

Folioキーボードケースの磁石コネクターは角度が2段階に変えられる。固定はしっかりしていてずれることはない。驚くほど軽く、Nexus 9に取り付けてもさしてかさばらない。

Nexus 9との接続は簡単だ。内蔵NFCが最初のハンドシェイクを行い、ペアリング自体はBluetoothで行う。Folioには背に充電用micro USBポートがあり、Googleによれば一回の充電でときおり使うだけなら5ヶ月はもつということだ。オン・オフスイッチもあるが、あまり使う必要はなさそうだ。.

Folioは129ドル〔日本のPlay Storeでは1万5900円〕で、これは同種のキーボードケースとほぼ同一の価格帯だ。Nexus 9との連携は完璧だし、即座に取り付け、取り外しができる。感圧式キーボードと比較してメカニカル・キーボードの使いやすさは圧倒的だ。Android専用キーも用意されており、ショートカット・キーもすべて問題なく作動する。

Nexus 9のファンなら見逃せないアクセサリーだが、私としてはこのコンボが簡単な業務で使う場合に標準的なノートパソコンの代わりになるかどうか注目している。 いずれにせよ本体にこれほどシームレスにマッチしたアクセサリーは珍しい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


なんと! バーチャルリアリティーが手で触れる―音波で触覚を刺激するシステム登場

奇妙に聞こえるかもしれないが、バーチャル・リアリティー内で触覚を実現するカギになるのは音波だという。イギリスのブリストル大学の研究者チームは超音波によって現実に存在しい対象を触覚させることができる新しいテクノロジー開発の開発に成功した( New Scientist)。

Ben Longが率いるチームは、スピーカーによって高い音圧を発生させ、皮膚を刺激して触覚をシミュレーションするシステムを作った。

VRと連動させるためにはLeap Motionのコントローラーが用いられている。このデバイスは2010年にクラウドファンディングで資金を集め、2013年から出荷されている。コントローラーがユーザーの手の位置を検出し、たとえばOculus Riftヘッドセットで描写される環境と連動させて、適切な音波刺激によって手があたかも現実の物体に触れているかのように感じさせる。

このシステムで触覚シミュレーションを行う場合、デジタル画像と同様、解像度の問題がある。現在のプロダクトでは対象はわずかに振動しながら空中に浮かんでいるように感じられる。また対象の形状を細部にわたって再現することはできない。チームは小型のスピーカーのアレイを利用することによって小さなオブジェクトや細かい形状の再現ができるようにするための研究を行っている。画像でいえば表示できるピクセルを増やそうとしているわけだ。

本当にリアルな没入的バーチャル・リアリティーを実現するためには、触覚は不可欠の要素だ。このテクノロジーは初めてその可能性を開いたものとして大いにエクサイティングだ。

ちなみにOculus VRは「現在のバーチャル・リアリティーで欠けている重要な要素はコントローラーだ」と述べ、新しい入力手法の開発を始めている。この新しいコントローラーが開発が成功すればいよいよ一般消費者向け販売が開始されるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Intel、Google GlassパートナーのLuxotticaと提携してスマートグラス分野への参入を画策中

Intelは、本気で(顔面)ウェアラブル市場への参入を目指しているようだ。次バージョンのGoogle Glassに搭載されるチップを提供予定であるとの話も入ってきた。それに加えて、Google GlassのパートナーでもあるLuxotticaと提携するとのアナウンスも発表されたのだ。ちなみにLuxotticaはOakley、Persol、Armani、あるいはCoachなどのブランドの眼鏡を手がけているメーカーだ。今回の提携によって今後、複数年にわたってリサーチや開発などを共同で手がけ、今後のスマートグラスの普及に道筋をつけたいとしている。

どのような役割分担で、どのような行動をしていくのかということについての詳細は明らかになっていない。しかし、2015年にはLuxotticaおよびIntelの共同作業に基づくプロダクトをリリースしようという考えであるとのことだ。Intelの狙いとしては、ウェアラブル分野でぜひとも主導権を握りたいということがある。大いに普及した「モバイル」プロダクトでは主役の座をQualcommなどに奪われたこともあり、その轍を踏むまいとして具体的な行動に移ってきているのだ。

スマートグラスが今後どのようなポジションを占めるようになるのかは、未だいっさい不明の段階ではある。しかしIntelとしては、ともかくモバイル分野で陥ってしまった大失敗は避けたいという考えがあるわけだ。モバイルの重要性を見損じていたという反省があるのは間違いない。Luxotticaの関わるブランドの影響力を考えても、Intelの積極的な動きが市場に何らかの影響を及ぼすことは間違いない。

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(翻訳:Maeda, H


NASAの有人火星探査計画と、宇宙船オリオンのテスト飛行についてのライブ解説を聞こう


NASAは、有人火星探査の準備を進めているが、その鍵となるステップが、木曜日の地球から3600マイル(5800 km)の地点を目指す宇宙船オリオンの発射だ。この最初の試験には測定機ではなく人間たちが乗る。将来のテスト飛行には、NASAの重量級スペース・ローンチ・システム(SLS)が使われるが、今回の試行には既存のデルタIVロケットが使用される。すへてが予定通り進めば、発射は米国時間12月4日木曜日の7:05に行われる。

これは、火星への有人飛行を実現するための全体計画のごく初期段階にすぎない。SLSシステムは、次の10年間に小惑星のような深宇宙に初めて人間を送り込むべく育てられている。その後、火星への旅を目指す。

上のビデオフィードで、今週のNASAのミッションや有人火星探査に関する詳しい解説を聞くことができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple、iPhoneを落としたときにネコのように空中で姿勢を変える特許を取得

今日(米国時間12/2)、アメリカ特許商標局はAppleに新しい特許を認めた(AppleInsider)。このシステムは、自由落下中にiPhoneの姿勢を変化させ、地面に衝突するときの角度を最適化することによって衝撃によるダメージを最小限に止めようとするものだという。

この特許にはヘッドホンケーブルの切り離し装置や落下中に姿勢を変えるための格納式の羽といったさらにファンタスティックなアイディアも含まれている。イーロン・マスクはSpace Xの再利用可能な衛星打ち上げブースターの姿勢制御に空力的な翼を実験中だが、なんとAppleはこれをiPhoneに組み込もうというのだ。

特許の核心部分は、かなり現実的で、すでに存在している要素を巧みに利用している。姿勢制御に用いられるのはiPhoneのバイブレーション用モーターだ。といっても、実はバイブレーション用モーターはiPhone6/6 Plus以前のモデルにしか搭載されていないので、すぐに実用化されるとは考えにくい。6/6 Plusは振動を起こすためにこの特許に含まれているようなモーターを利用していない。

またこのシステムは落下軌道と着地角度を判定するために加速度計、GPS、ジャイロという既存のセンサーの他に超音波発振器を必要とする。これらのセンサーからの情報をリアルタイムで処理し、バイブレーションモーターを駆動してその反作用によって姿勢を制御するわけだ。これは文字通り宇宙工学レベルの処理で、そうとうなリソースを消費するだろう。落下によるダメージをわずかに軽減するためにしてはいささか大げさではある。

そうはいっても、落としてディスプレイにヒビを入らせてしまうというのがスマートフォン・ユーザーにとって最大の悩みの一つであるのは事実だ。読者も身の回りでクモの巣のようにひび割れたiPhoneをよく見かけてきたことと思う。この点について多少なりと意味のある改善ができれば大きなセールスポイントになる。どれほどとっぴに見えるアイディアでも、将来なんらかの形で実用化されないとはいえないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Autodeskが世界中の学校の生徒に主要ソフトを無料化…その長期的販促効果を重視

プロの仕事人たちが使うソフトも、箱入りの商品として売られる時代は終わり、またソフトウェア企業の多くが、ソフトの画一的な有料化があまり合理的でないことに気づきつつある。Microsoftですら、最近それがわかってきたし、そして今日(米国時間12/1)はAutodeskが、その無料ユーザ層に学校の生徒と教師を含める、と発表した。合衆国ではこれまで、オバマ大統領のConnectED事業の一環として、同社のソフトウェアは無料で提供されていた。

これからは、AutodeskのAutoCAD、Sketchbook、3D Max、Mayaなどのソフトウェアを、約80万校の中学高校の生徒6億8000万名が、どんな有料ライセンスもなく、利用できる。一部のクラウドサービスとサポートは有料だが、それは今のエンタプライズソフトウェアの一般的な売り方を踏襲したやり方だ。

学校と生徒にソフトウェアを無料にすると、卒業して企業に入社したときすぐにそれらのツールを使えるようになるから、企業としても新入社員が即戦力になるためには、そのソフトを使おう、という気になる。しかも、そういう論理があるだけでなく、ソフトウェア企業としてはその後のクラウドサービスから売上を得られるので、箱入りソフトを有料ライセンス付きで売るという短期的な利益を犠牲にすることは、むしろ企業の長期的な利益につながることになる。Autodeskも、今のソフトウェア企業の、標準的な営業パターンに目覚めてきたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Star Wars: The Force Awakensの予告編をここでも見られる

今日映画館へ行かなかった人も、Star Wars: The Force Awakensの予告編を見られないことはない。今、iTunesにそれはある。70年代〜80年代の人気SF映画三部作の、待ちに待たれた続編が、2015年12月15日に封切られる(2014年ではない!)。この予告編を見た人も、実際にフォース(Force)がめざめる(awaken)まで、まだあと1年も待たなければならない。

これはフェアかな? フェアじゃないよね。でも、頭を冷やした方がよい。そもそも、このプロジェクトがあることを知ったのは、つい昨日(きのう)とちがう? まずあなたの魂が、愛すべきスターウォーズの宇宙に強く抱擁されてから、それから本編を見ても遅くはない。ぼくも、これからちょっと失礼して…。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))