Uber Blackが「寡黙な運転手モード」を開始

お喋りな運転手にうんざりしていないだろうか?とうとうUberは、ユーザーたちに最も要求されてきた機能を提供する。乗車中に必要最小限の会話しか行わないように、アプリ内で要求する機能だ。この「Quiet Mode」(静寂モード)機能は無料で、米国時間5月16日から米国内で利用できるようになるが、利用できるのはUber BlackとUber Black SUVのプレミアム乗車のみであ。Uber Blackは、資格を持ったプロ運転手がやって来るサービスだ。

ユーザーは「Quiet preferred」(静寂を優先)または「Happy to chat」(お喋り歓迎)を選択するか、もしくは「No preference」(指定なし)のままにしておくことができる。こうした静寂への欲求は、仕事をしたり、昼寝をしたり、電話をかけたり、あるいはただ車の中でリラックスできることを求める、より多くの人たちに、より高いUberのタイプを選ばせる動機となるかもしれない。

Quiet Modeは、ユーザーがUber BlackやSUVを配車する前に指定できるRider Preferences(乗車時お好み設定)機能の一部である。ただし既に配車を待っている最中や乗車中には設定することはできない。またBags(荷物)オプションを使うと、利用者は荷物を持っていることを知らせることができるので、運転手は荷物をトランクに積み込むことを手助けできる場所に車を停めることができる。Temperature(温度)は室内の温度の寒暖をリクエストすることができる。これを使って運転手は、エアコンを操作すべきかどうかを知ることができる。

これからUber Blackの運転手は到着後ユーザーを15分まで待つことになる(乗車がなければその後キャンセル)。これはプライベートカーサービスとしては標準的なものだ。ただし到着と同時に課金は始まり、5分以上経った時点から実際の支払い義務が発生する。また技術的には、必要ならいつでもUber側から待機を中止しキャンセルすることができる。

Uber Blackユーザーは、Uber Rewardsの最高グレードであるDiamondメンバーのように、プレミアム電話サポートを受けることができる。そしてUberは、この先運転手たちがUber Blackに登録するためには、より良いそして新しい車を要求するようになる。「より多くの乗車を促進するために、私たちはプレミアムサービスと普通のサービスの間の差別化を図りたいと考えています」と筆者に語るのは、Uberプロダクトマネージャーのアイディーン・ファジャール(Aydin Ghajar)氏だ。特にQuiet Modeは「人々が長い間求めていたもの」であり、お喋りな運転手は多くのジョークのネタにされてきた。

私はQuiet Modeはおそらくヒットすると思う。なぜなら私はこの機能を昨年7月にも提案したし、昨年末のウィッシュリストの中でも、「Quiet Ride Mode」(静寂乗車モード)をUberが提供してくれるように要求していたからだ。多くの男性読者から寄せられたフィードバックには、フレンドリーな運転手とお喋りするよりも酷い状況はあること、そして彼らに沈黙せよと要求するのは、乱暴もしくは非人間的な扱いだというものがあった。

しかしその意見は、男性の運転手がひっきりなしに話しかけてくるときに女性客がしばしば感じている不快な気持ちを無視したものだ。そして運転手がハンドルを握っていることを考えると、もしそれが望まない馴れ馴れしいアプローチへと変わるようなら、恐ろしいことになる可能性もある。多くの場合乗客は、その場で会話を拒否したり、静かにするように大声で制することを、失礼だと思ったり、恐ろしく感じたりするだろう。だからこそ、私はUberがこれを、UberXだけでなく国際マーケットにも拡大を計画してくれることを期待しているのだが、同社はそのことについては何も語っていない。

Uberのファジャール氏は次のような話も明かした、「Uber Blackの運転手の方々からの反応は、圧倒的に前向きなものでした。皆お客様に素晴らしい体験を提供したいと願っているのに、お客様が望んでいることを必ずしも知ることができなかったからです。彼らは、顧客サービス担当者として何をできるのかに対して、大いなる誇りを抱いているのです」。

Uberは、この機能を開発するのにかかった3カ月の間に、運転手たちの認識について詳細な調査を行った。しかし、雇用法の定めるところによれば、実際には運転手たちをユーザーのリクエストに応えさせるように沈黙させておくことはできない(とは言え、もしリクエストを無視したならば良くない評価はつくだろう)。ファジャール氏は以下のように強調した「これは強制ではありません。運転手は独立した請負業者だからです。私たちは単に乗客の好みを伝えているだけです。運転手はその情報を手にした上で、望む行動をとることができます」。

多くの場合UberX(通常のUber)の2倍、そしてUberPool(乗り合いUber)の3倍を超えるUber Blackのプレミアム配車の価格を考えると、Uberは乗客にアップグレードを促すことで、よりたくさんの収益を得ることができるようになる。先週のぱっとしないIPOが株価の下落を招いているこのタイミングでは、必死に利益率を改善し損失を抑えることがとても重要である。世界中には非常に多くの競合する乗物サービスがあるため、Uberにとっては、より多くの自動車を集め、より安い価格を提供し、そしてより精密なアルゴリズムを生み出すというコストの掛かる努力をするばかりではなく、顧客サービスの差別化に取り組むことが賢明だ。

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(翻訳:sako)

Uberがドライバーの「旅」をシェア可能な動画で提供

Uberのドライバーに提供される新機能は、同社との「旅」を半カスタマイズして表示する。一見したところ、この動画はFacebookが記念日に提供するものに似ている。具体的には、ドライバーの統計データと快活な音楽やアニメーションを組み合わせて、彼らがいつ運転を始め、どれくらいドライブしていたのかを強調するのだ。

この動画では、すでにアプリを通じてライダーと共有されているライドの指標も参照しており、例えばドライブ中に日の出と日の入りを体験した回数や、5つ星のライドの回数、そして最も長かった5つ星のライドの回数など、楽しい統計が表示される。

Uberはこの機能を運転手と共有しており、運転手はアプリ内で表示するかを選択できる。もし表示すれば、車両の到着時に乗客に案内され、ドライバーをさらに詳しく知ることができる。また、多くのドライバーが検索で簡単に見つけ出せるTwitterを通じ、この機能を共有し始めている。

この機能は多くのドライバーに先週末に提供されたようで、100回以上の配送を実施した世界中のドライバーとUber Eatsのパートナーの全員が受信した。これは、同社の(明らかにがっかりする内容の)IPOに続くもので、またUberは成長するシェアエコノミー経済における同社の役割に抗議する、先週のタクシー労働者擁護団体によるストライキにも直面している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

“1000部読み手がいれば本が出せる”出版クラウドファンディング「EXODUS」始動

CAMPFIREと幻冬舎の共同出資により、「クラウドパブリッシング」事業を提供しようと2018年3月に立ち上げられたエクソダス。2017年12月の設立発表から1年以上動きがなかったエクソダスだが、5月13日、ついにクラウドファンディングを使った出版プログラム「EXODUS(エクソダス)」が始動した。

満を持してスタートしたEXODUS。記念すべき第1号プロジェクトでは、駐車場シェアリングの「akippa(アキッパ)」を運営するakippaの代表取締役社長、金谷元気氏がプロジェクトオーナーとなり、営業会社からITスタートアップに転身した、金谷氏自身の起業ストーリー出版を目指す。

エクソダスは、出版不況の背景にあるのは若者の活字離れではなく、「本の情報が的確に届かない、欲しい本があってもすぐ買えない」ことにあると考えている。「1万部売れることが見込めないと本が出せない」と言われる出版界。クラウドファンディングの活用により、1000部読み手がいれば出版できる仕組みを構築し、本を最適な読者に届けようというのが、エクソダスの狙いだ。

EXODUSは一般ユーザーから、フリーライターや出版社、編集プロダクションなどの業界に属する企業までを対象とした出版プラットフォームを目指している。CAMPFIREはクラウドファンディングのノウハウを、幻冬舎は企画力や編集力、宣伝力をそれぞれ提供し、持ち込まれた出版アイデアを「本」にする支援を行っていく。

CAMPFIREは2011年のクラウドファンディングサービス開始以来、現在までに2万1000件以上のプロジェクトを掲載、支援者は述べ121万人以上、流通金額115億円に達している。クラウドファンディングの「CAMPFIRE」「polca」といったサービスのほか、金融サービス「CAMPFIRE Bank」、コミュニティウォレット「Gojo」、プロジェクトメンバー集めのプラットフォーム「tomoshibi」などを運営する。5月6日にはシリーズCラウンドで総額22億円の資金調達を実施したことも明らかにしている。

大荒れ上場までにUberが起した事件をまとめてみた

Uberというスタートアップが誕生したのは2010年夏だった。WordPressで作ったウェブサイトは既存のタクシー業界の地域カルテルを打破する画期的サービスを提供した。以後、9年の間に同社はありとあらゆる交通運輸部門で既存勢力の抵抗を押しつぶして制覇を目指す巨大企業に成長した。

その過程でUberが達成した功績も多数あったが、下のツイートのように株主をひるませるような問題も起してきた

Uberが「なしとげた」ことには次のようなものがある。

1. 片端から法規を破った
2. AI自動走行車で最初の死亡事故を起した
3. 経営幹部がジャーナリストを脅した
4. ドライバーを全員クビにして自動操縦に置き換える以外現在の企業価値を維持する方法がない

Uber上場バンザイ!

事業を始めたときの最初のプレゼンスライドから今回の不調に終わった新規上場まで、TechCrunchはUberの動向を詳しく報じてきた。これはUberga2008年の金融危機以後、テクノロジー系ベンチャー投資の裾野が大きく拡大した時代を象徴する企業の一つだと考えたからだ。

以下はUberに起きたネガティブな事件のリストだ。一般投資家が自由に株式を売買できる公開企業となった以上、こうした問題も記憶にとどめて置くべきだろう。

  • 2014年にUberはGod Viewというニックネームの乗客の移動経路を詳しく知ることができるシステムを開発し、誰でも閲覧できる状態にしていた。Uberno企業評価額は182億ドルに達していたが、このスキャンダルは次々に降りかかってくる災難の前兆だったかもしれない。
  • Uberの元幹部、Emil MichaelがPandoDailyの編集長、サラ・レイシーを始め、berに批判的な記事を書いたジャーナリストを調査すべきだと示唆した。
  • 2014年から2016年にかけて、UberはHellというコードネームのプログラムを利用してライバルのLyft車両の位置と移動を違法に監視していた。この件はFBIによる捜査の対象となった。
  • 国際展開を進める中で、Uberは運転手の採用審査がルーズであると強く批判された。インドでは性犯罪の前歴があるUberドライバーが女性乗客をレイプした疑いで逮捕された事件をきっかけてにニューデリーで運営を禁止された。
  • 昨年、アメリカの雇用機会均等委員会は採用と昇給における女性差別の疑いで同社を調査した。元社員、スーザン・ファウラーによるUber社内のセクハラの実態についてのレポートがテクノロジー業界における女性差別に意識を向けさせるきっかけとなった。
  • Uberは利用者のプライバシー情報のリークに関連して制裁金の支払と2017年以降20年間にわた監査の実行に合意することでFTC(連邦取引委員会)和解した。
  • アリゾナ州における歩行者の死亡事故はUberの責任ではないと認められたものの、自動運転車による歩行者の死亡事故としては現在これが唯一の例だ。
  • 連邦法規違反に加えて、コロラド州ではドライバー採用にあたって州の定める経歴調査の基準に従わなかったとしてで1000万ドルの罰金を課された。
  • Uberは他の企業との間にも訴訟を抱えていた。主要なものとしては、Googleの親会社Alphabetの自動運転事業部、Waymoとの法律的泥仕合だ。
    これはWaymoの幹部だったAnthony Levandowskiを始め何人かの幹部がAlphabetに移籍するときにUberの企業秘密を盗んだという訴えだった。
  • Uberの法律問題は社外だけでなく社内でも起きた。ファウンダーのトラビス・カラニックが取締役会によって解任されたとき、取締役の投票は割れて社外にも影響が及んだ。初期からの大株主、Benchmarkはカラニックを詐欺、背任、契約違反で訴えた。
  • Uber人材責任者、Liane Hornseyは人種差別に関する社内からの苦情を無視し、公表もしなかったという批判を受けて辞任に追い込まれた。
  • 人種問題だけでなく性差別やアクセシビリティが不雇用機会均等委員会適切であることに対しても訴訟が起こされている。Title II of the 障害を持つアメリカ人法(Americans with Disabilities Act)の2章、カリフォルニア州の障害者法違反でも訴えられている。.
  • Uberは国際市場でも法律トラブルを抱えている。今年に入って運営が認められていない地域でサービスを行ったことについて300万ドルの制裁金を支払うことで当局と和解している。
  • また採用時の審査が甘いことにより、ドライバーが乗客の女性を襲う事件が多発した。Uberは最近、こうした事件が起きた際に強制力のある仲裁によって賠償額を決定する方針を取りやめた。
  • Uberサービスのコアとなるドライバーも同社の待遇には満足していない。上場開始の前夜、全米各地で経営陣に待遇改善を要求するストライキが起きた。Uberの株価に打撃を与える一因となった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

UberドライバーがIPOを前にUber本部前で抗議

一致団結したドライバーは、決して屈しない!

今日午後、何百人ものUberドライバーたちがマーケットストリートでのデモ活動に繰り出す前に、サンフランシスコにあるUber本部の外で声高に叫んだ。UberのIPOを前にドライバーらは賃金と待遇の改善、透明性のある条件、発言権を求め抗議する、とUberのドライバーでGig Workers RisingのメンバーであるMostafa Maklad氏はTechCrunchに対し事前に語っていた。

「Uberは年々、レートとドライバーへの支払金をカットしている」とMaklad氏は語った。「私がドライバーを始めた時と同じ額を稼ごうと思ったら週に70〜80時間運転しなければならない。それでも以前稼いでいた額には及ばない。彼らは、稼ぐためには長時間運転するようドライバーにかなりの圧力をかけている。もし長時間運転しなければ稼ぐことはできず、しかもそれだけの見返りがない」。

ドライバーや活動家に加え、サンフランシスコ委員のGordon Mar氏もまたドライバーの権利を主張した。

「我々は不平等をなくすことができる」とMar氏は話した。「すべての人々がここサンフランシスコで繁栄を享受できる未来に向かって進むことができる」。

IPOの一環で、Uberは一部のドライバーにボーナスを支給したが、その額は役員たちがもらうものに比べると見劣りする額だった。Uberは最大4万ドルを支給し、Lyftの支給は最大1万ドルだった。

「我々は全員ハッピーではない。それはボーナスに対してだけではなく、彼らのドライバーの扱いに対してもだ」とMaklad氏は話した。

一部のドライバーは従業員になることを希望し、別のドライバーは独立した請負労働者でもよしとしているが、いずれも4つの要望で結束している。

「我々が請負労働者または従業員として分類されるかどうかではなく、我々は労働者であり、人間であり、尊厳を持って扱われるべきだ」とMaklad氏は語った。「彼らは我々の労働で何百万ドルも儲けている」。

サンフランシスコでの抗議は世界規模で行われたストライキの一部だ。先週ニューヨークタクシー労働組合は米国拠点のドライバーに、ロンドンのドライバーたちとの団結と、午前7〜9時にUberとLyftからログオフするよう呼びかけた。

UberはIPOの価格を1株あたり44〜50ドルとし、時価総額を840億ドルとすることを模索している。LyftIPO価格を6268ドルとして21億ドルの調達を目指した。Nasdaqでデビューし、Lyftの株価は初日10%近く上昇したが、その後は低迷している。直近では60ドル前後で取引されている。

今週初め、UberはTechCrunchに対し、以下のようなコメントを出している。

ドライバーは我々のサービスの中心にある。彼らなしに成功はありえない。何千人もの人が毎日、乗車中そして乗車していないときのUberでの体験をより良くするために取り組んでいる。これまでに導入した、一貫した収入、手厚い保険、そしてドライバーやその家族向けの4年制大学の学位取得のための全学費提供以外にも、我々は今後もドライバーの待遇改善に取り組む。

上記のコメント以外にUberは見解を示していないが、サービスに対する信頼は影響を受けていない、としている。

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(翻訳:Mizoguchi)

オフィス家具のコーディネートを無料提案、そのまま購入できる「Kaggコンシェル」スタート

オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」を手がける47インキュベーションは5月8日、オンライン完結で、無料で家具のコーディネート、レイアウト提案を受けられるサービス「Kaggコンシェル」を開始した。

Kagg.jpは、オフィス家具通販サイトとしては国内最大級の55万点以上の商品をそろえる。2018年8月には月額レンタルサービスの「Kaggレンタル」もスタートし、利用の幅も広がっているという。

豊富な商品ラインアップでさまざまなニーズに応えてきたKagg.jpだが、はじめてオフィス家具をそろえようという総務担当者や、オフィスを新設するスタートアップ経営者など、オフィス家具に不慣れな顧客からは「どの商品を選んだら良いのか分からない」「カラーコーディネートや商品の組み合わせに悩む」といった声も。そこで、新たに提供することにしたのが、オンラインコーディネート・レイアウトサービスのKaggコンシェルだ。

Kaggコンシェルでは、フォームから好みの雰囲気やメーカーの指定、利用目的や3Dイメージ画像が欲しいかどうかなどの設問に答え、図面PDFをアップロードすることで提案を依頼。専任の家具コンシェルジュが、チャットツールなどを使ってオフィス家具を無料で提案してくれる。

Kaggコンシェルでプロが選んでコーディネート、レイアウトした家具は、そのままKagg.jpで購入することができる。また1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)で展開するKaggレンタルサービスも利用することが可能だ。

「対面でのヒアリング・打ち合わせは行わず、図面ファイルのやりとりにより現地調査を省略。Kagg.jpで蓄積してきた販売データを活用し、商品選定を効率化することでサービスを無料で提案する」という47インキュベーション。将来的には、アルゴリズム構築によりコーディネートの無人化・自動化も検討しているという。

家具のサブスクリプションサービスでは一足先に、subsclife(サブスクライフ)が2月に法人向け無料コーディネート提案サービスを開始している。Kaggコンシェルの場合は無料提案からワンストップで、レンタルだけでなく購入にも対応するのが特徴となっている。

建設職人マッチングサービス「助太刀」がサブスクプランを提供開始

助太刀は5月8日、建設現場と職人をつなぐマッチングアプリ「助太刀」のUI/UXをフルリニューアルした。職人や現場を職種や居住地で検索可能になったほか、職人同士のメッセージ機能を強化。人手が足りない場合は、建設現場の情報を公開して応援職人を募集することもできる。

さらに月額1980円の新料金プラン「助太刀プロ」が新設された。有料の助太刀プロでは検索機能が強化されるほか、興味ありのマークを付けられる件数や新規でメッセージを送信できる件数が無制限となる。従来の助太刀のサービスである通常プランではそれぞれ、10人/日、5人/週だ。 なお通常プランは、これまでどおり月額ゼロ円で利用可能だ。

建設現場側としては、同時掲載できる現場の数が1件から5件に増えるほか、表示順位が上位になるなどのメリットがある。

同社では新プランの募集開始にともない、対象期間中に「助太刀プロ」に申し込んだ利用者の中から、抽選で10名に「助太刀プロ」の1年間無料利用権をプレゼントするキャンペーンを実施中だ。5月31日にまでに助太刀プロに申し込んだ利用者が対象で、抽選で10名に付与される無料期間は2019年7月1日〜2020年6月30日の1年間となる。

来週10兆円上場を目指すUberはカラニックを招待したくない

Uberは来る5月10日(日本時間5月11日)に、時価総額10兆円を目指す上場を予定している。共同ファウンダーのトラビス・カラニック氏は上場開始のベルを鳴らすセレモニーに参加したいと望んでいるが「取締役会は消極的だ」とAxiosが報じたNew York Timesの記事によればカラニックは父親を同伴したいと考えている。

他の共同ファウンダー、ライアン・グレイブズ氏、ガレット・キャンプ氏も上場セレモニーのバルコニーに招待されない可能性がある。

カラニックなしで現在のUberがあり得なかったのは事実だが、カラニックがセレモニーに登場することはUberの波乱の過去を思い出させることになってPR上マイナスだと取締役会は考えているようだ。しかし大口投資家のBenchmarkのジェネラル・パートナーでFacebookの元副社長、マット・コーラー氏はカラニックら共同ファウンダーを上場セレモニーに参加させるべきだと考えている。今のところCEOのコスロウシャヒ氏はカラニックをベルが設置されているニューヨーク証券取引所のバルコニーではなく下のフロアに招く考えだ。

2017年にUberは多数のスキャンダルに見舞われ、株主からの圧力の高まりでカラニック氏はUberのCEOから辞任を余儀なくされた。その直前にはUberの元エンジニア、Susan Fowler Rigetti氏からのセクハラの訴えによりカラニック氏は一時的に離職したところだった。

TechchCrunchではUberにコメントを求めているのでさらに何かわかればアップデートする。

画像:Elijah Nouvelage / Stringer / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

世界最大のホテル企業マリオットがホームシェアリングを開始してAirbnbと競合

ホテルのグローバル大手マリオット(Marriott)がホームシェアリングビジネスに参入すると報じられ、Airbnbの米国における競合相手がまた増えることになりそうだ。ヨーロッパでホームシェアリングのパイロット事業を成功させたばかりのマリオットが、今度は米国でホームレンタル事業を準備している、とウォールストリートジャーナルが報じている。マリオット早くも来月に、その計画を公表するらしい。

アップデート: マリオットは同社のウェブサイトで米国のホームシェアリング市場に参入することを確認している。そのHomes &Villasと呼ばれるサービスは2000件の高級で豪華な家をアメリカ、ヨーロッパ、カリブ海域、およびラテンアメリカで提供していく。サービスは、来週ローンチする。

マリオットインターナショナルのグローバル商業最高責任者Stephanie Linnartzは、声明で次のように述べている。「マリオットインターナショナルによるHomes&Villasの立ち上げは、消費者の旅行ニーズの進化に伴うイノベーションへの、弊社の現在進行形の積極的関与を反映している。1年前にパイロット事業として発足したものが今やグローバルなサービスになり、ゲストに、信頼性ある旅行会社が手配する家のスペースとアメニティー、および最良の常客特典を提供する」。

ホテル業界の市場データを提供しているSTRによると、マリオットは世界最大のホテル事業者であり、世界全体で部屋数は129万室に達する。またAirDNAによると、Airbnbは世界最大のルームプロバイダーとしてそのプラットホーム上には492万件の物件が載っている。Airbnbと違ってマリオットは、不動産管理企業が管理するハイエンドな家を主力に扱う。

マリオットインターナショナルのHomes &Villas担当副社長のJennifer氏は、こう声明している。「この絶えず変化している分野をよく理解して仕事をしているプロフェッショナルな管理企業の選ばれたグループと協働することにより、弊社は弊社が最も得意とすること、すなわち、すばらしい場所にある数多くの家から選び、機敏なサービスのスタンダードを設定し、ゲストがますます複雑で不確実になりつつあるホームレンタルの選択肢を自力で調べられるシームレスな予約体験を設計することに注力できる」。

マリオットが米国進出の前にヨーロッパで行ったパイロット事業では、パリとローマとリスボンとロンドンの顧客に400軒近い家を提供した。そのタイミングが絶妙で、Airbnbは最近Hotel Tonightを買収して、目前のIPOに備えていた。しかしAirbnbは現在積極的に、ホームシェアリングプラットホーム以上のものになろうと努めている。同社が進出を計画しているのは、ホテルの予約、ビジネス旅行(出張など)の計画と手配、観光などそのほかのオリジナル事業、等の分野だ。

1月にAirbnbは、2018年はその前年に続いて、EBITAベースで黒字だった、と発表した。

関連記事: Airbnb aims to be ‘ready’ to go public from June 30, 2019, creates cash bonus program for staff【6月のIPOに備えるAirbnb、未訳)

画像クレジット: Marriott

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

WeWorkが非公開で上場申請書を提出、推計収入2030億円、赤字は2120億円

WeWorkを運営するThe We Companyは、米国証券取引委員会(SEC)に上場申請書を非公開で提出したという情報をプレスリリースで確認した。

ニューヨークタイムズの報道によれば、同社がSECに最初に書類を提出したのは昨年12月だという。

今年1月までに、WeWorkは株式と借り入れを併用して470億ドルの会社評価額で総額84億ドルの資金を調達している。ユニコーン(10億ドル企業)を多数生んでいるテクノロジー業界でもAdam Neumann氏とMiguel McKelvey氏が2010年に創立したWeWorkのような100億ドル級はさすがに数が少ない。同社への大口投資家はソフトバンク・ビジョン・ファンドで、昨年11月には30億ドルの出資を受けた。最近ソフトバンクは株式の過半数の取得を目指したが、最後の瞬間に見送っている。

WeWorkの収入は2017年の8億8600万ドルから 2018年には18億ドルへと倍増した。同時に純損失も19億ドルという天文学的数字になった。株式上場を目指す会社として魅力を増すような数字ではない。もっともUberも成長が鈍化している中で株式上場のためのロードショーを各地で開催中だ。WeWorkの財務に関する情報を Crunchbaseから拾ってみると次にようになる。

  • 2017年の収入は8億8600万ドル
  • 2017年の純損失は9億3300万ドル
  • 2018年の収入18億2000万ドル(105.4%アップ)
  • 2018年の純損失は19億ドル(103.6%アップ)

つまり収入に対する赤字の率は変わっていない。ただしAxiosによれば、2018年のWeWorkの入居率は90%であり、登録メンバー数も116%アップして40万1000社となっている。

WeWorkはシリコンバレーのスタートアップの価値がインフレ評価される典型としてよく取り上げられる。WeWorkの本質は不動産賃貸業だ。マーケットと出資者に永続可能なハイテク企業であると納得させるためには膨大な額の投資を続ける必要がある。

WeWorkの主要株主はソフトバンク、Benchmark、T. Rowe Price、Fidelity、ゴールドマン・サックスなどだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

「東京の陳腐化を避けたい」東京メトロとスペースマーケットがシェアエコで沿線地域を盛り上げる

写真右から東京地下鉄 経営企画本部 企業価値創造部 新規事業企画担当課長の池沢聡氏、スペースマーケット代表取締役社長の重松大輔氏、東京地下鉄 経営企画本部 企業価値創造部 新規事業企画担当主任 工藤愛未氏

4月11日、東京地下鉄(東京メトロ)スペースマーケットが沿線地域を盛り上げることを目的に資本業務提携を締結した。

先日紹介した通り、東京メトロがスタートアップに直接投資をするのは初めて。同社が保有する遊休スペースをスペースマーケットと共に有効活用することで、東京の魅力や活力の共創を目指していく計画だ。第1弾の取り組みとして千代田線綾瀬駅から徒歩2分の場所に、鉄道車両部品を取り入れたシェアリングスペース「むすべやメトロ綾瀬」をオープンしている。

今回は両社のキーパーソンに直接話を聞く機会を得たので、前回紹介しきれなかった協業の背景や今後の取り組みについて紹介したい。

鉄道大手×スタートアップで沿線地域に新しい風を

もともと東京メトロでは「スタートアップとの協業」の形として2016年からアクセラレータープログラムに取り組んでいる。

背景にあるのは東京の人口減少だ。都内の人口は現時点で増加しているものの2025年ごろにはピークを迎え、その後は減っていくとされている。人口と関連性の高い鉄道事業の今後を見据えた時に、先手を打って動き出したいという意向があった。

「従来は自前主義のカルチャーがあったが、自分たちだけでは先進的な取り組みをやるのは難しく、リソースも必要になる。いわゆるオープンイノベーションの文脈で、他社とタッグを組み新しいことにチャレンジできないか。そんな思いからアクセラレータープログラムを始めた」(東京地下鉄 経営企画本部 企業価値創造部 新規事業企画担当課長の池沢聡氏)

スペースマーケットとの出会いも2016年。東京メトロの開催した勉強会にスペースマーケット代表取締役社長の重松大輔氏が登壇したのが最初のきっかけだ。

東京メトロでは中期経営計画の中でオープンイノベーションの推進についても言及していて、その中で「健康の維持・推進」「“つながり”の創出」「働き方の多様化に伴う新たな移動の価値提供」という3つの柱を打ち出している。

今回の協業は特に「つながり」に関する連携を見据えたもの。遊休スペースの時間貸しを進めてきたスペースマーケットと協力することで、地域沿線の賑わいを創出し活性化に繋げたいという考えだ。

東京メトログループ中期経営計画「東京メトロプラン2021」より

協業に関してはスペースマーケット側から打診をしたそう。同社のシリーズCラウンドには東京メトロや東京建物を始め業界大手のプレイヤーが複数社参加しているが、日本国内でシェアリングエコノミー市場を盛り上げていく上では、既存産業を巻き込んでいくことが大きなポイントになるという。

スペースマーケットが鉄道系のパートナーを探す中で、東京メトロがその提案に乗る形で今回の提携が実現した。

「スペースマーケット上にも沿線のスペースは掲載されているが、鉄道会社とタッグを組んで戦略的に仕掛けていくところまでは踏み切れていなかった。沿線の活性化は当社のビジネスとの相性も良く、コンセプトや内装が良いスペースであれば、渋谷や新宿のような中心エリアから少し遠い場所でもしっかりと使ってもらえる。その点は過去のデータからもわかっていた」(スペースマーケット代表取締役社長の重松大輔氏)

立ち上げのスピード感やハードルの低さはレンタルスペースの特徴のひとつ。沿線の活性化として空いた土地に老人施設や保育園を立ち上げるようなケースもあるが、それに比べると運用開始までの時間はかなり短縮でき、用途も幅広い。

スペースマーケット執行役員の端山愛子氏によると「公民館」のように活用される事例も増えているそう。同社でも「レンタル花見」のような新しい体験を創出する取り組みに力を入れているが、使い方の余白が多いレンタルスペースには、沿線地域のつながりを深める手段としても大きな可能性がありそうだ。

「スペースマーケット」には1万件以上の多様なレンタルスペースが登録。様々な用途で活用されている

両社の知見を持ち寄り“遊休スペース”を人が流れる空間へ

先日スタートした「むすべやメトロ綾瀬」

さて、今後両社では具体的にどのような取り組みを実施していくのか。

基本的には、むすべやメトロ綾瀬のように東京メトロが保有するスペースを発掘。それをスペースマーケット上で運用することによって、沿線に人が流れる仕組みを作る。その中で「双方の資産やナレッジを有効活用すること」で新しい価値を生み出していきたいという。

たとえば、むすべやメトロ綾瀬の場合は綾瀬駅徒歩2分の高架下スペースを活用。1年半ほど前までは地元の店舗が30年近く入居していたが、退去後はしばらく遊休スペースとなっていたためにリノベーションしてレンタルスペースに変えた。

特徴的なのは、優先席の座面やつり革など“使わなくなった鉄道車両部品”を取り入れていること。「自分たちにとってみれば、見飽きるくらい身近にあって、そこまで大きな価値があるとは思っていなかった」(東京地下鉄 経営企画本部 企業価値創造部 新規事業企画担当主任 工藤愛未氏)ものが一般のユーザーにとっては魅力的な要素となり、すでに複数件の予約も発生している。

高架下のスペースはその特性上、細長い場所が多く電車の音が気になるなどのネックもあるが、その反面駅からのアクセスが良いなどの利点もあり、むすべやメトロ綾瀬のようにプロデュースの方法次第ではコンスタントに予約が入る可能性もあるだろう。

一方で東京メトロは大抵が地下に路線があるので「東西線や千代田線沿線以外など一部の沿線以外はあまり土地を持っているわけではなく、(レンタルスペースとして使える)うまい場所をどれだけ発掘できるかが課題になる」(池沢氏)。

高架下のみならず、空いているテナントスペースをポップアップストアなどとして一時的に運用したり、“駅ナカ”のさらなる活用なども今後検討していくようだ。

あくまで個人的な感想ではあるけれど、東京メトロが富士ゼロックスと共同で実証実験をしている駅ナカのサテライトオフィスサービスなどはもっと広がってほしい。

実証実験中のサテライトオフィスサービス。現在は南北線 溜池山王駅や有楽町線 池袋駅、副都心線 新宿三丁目駅などにブースが設置されている

これは地下鉄の駅構内にある空きスペースに、電話ボックスのよう形でプライベートな個人オフィス空間を設置・提供するというもの。長時間ならカフェやシェアオフィスなどを探すのもありだけど、ちょっとした空き時間や打ち合わせの前後に少しだけ作業したいような場合、駅構内で集中して作業できる場所があれば嬉しい人は多いのではないだろうか。

あくまで一例ではあるけれど、このように鉄道会社だからこそ持っているスペースなども含め、今後両社の知見を持ち寄りながら遊休スペースの活用方法を模索していくという。

東京が陳腐化することを避けたい

冒頭でも触れた通り、東京メトロでは2016年よりアクセラレータープログラムを実施。出資という形ではないが、採択企業とは現在も業務面で連携をとっている例もある。

工藤氏によると初回採択企業のプログレステクノロジーズとは、視覚に障害のあるユーザー向けに音声で目的地までナビゲートする「shikAI」を共同で開発中とのこと。

体験シェアリングサービス「AND STORY」を展開するストーリーアンドカンパニーとは2018年に業務提携を締結。東京メトロの各駅ごとにその街やそこに関わる人の魅力をシェアする「旅するトーク」を実施しているそうだ。

視覚に障害のあるユーザー向けの、音声ナビアプリ「shikAI」

ストーリーアンドカンパニーと取り組む「東京、旅するトーク」

東京メトロでは今後もスタートアップとの連携を進めていく計画。現時点で「CVCを立ち上げ本格的にスタートアップ投資に踏み切る」というわけではないそうだが、今回のスペースマーケットのような直接投資やアクセラレータープログラムを通じた共創など、それぞれのケースに応じて最適な方法を模索していきたいという。

「東京メトロではグループ理念に『東京を走らせる力』を掲げている。だかからこそ自分としても『東京が陳腐化することを避けたい』という思いは強く、それに向けて何ができるかを追求することが、今後自分たちがやるべきことだと考えている」

「特に他の鉄道会社と比べても鉄道事業が占める割合が大きいからこそ、それ以外にどんなことができるのかを模索している段階。(スペースマーケットとは)豊富なネットワークやプロデュース力、PR力なども借りながら、自社の遊休資産を有効活用した取り組みにチャレンジしていきたい」(池沢氏)

荷物預かりサービスのecbo cloakがJR新宿駅に土日祝に限定で新拠点

荷物預かりサービス「ecbo cloak」(エクボクローク)を展開しているecboは4月24日、東日本旅客鉄道、ジェイアール東日本物流と共同で、JR新宿駅構内の手荷物預かり所にecbo cloakを土日祝限定で導入することを発表した。

事前予約はすでにスタートしており、実際に預け入れができるのは4月27日朝11時からとなる。預かり場所は、JR新宿駅の中央東口改札内。中央東口改札から埼京線と湘南新宿ラインが停車する3、4番線に向かうと見えてくるトイレの手前あたりに預かり場所が設置されている。

JR東日本によると、東京を訪れる訪日外国人の約60%が新宿に立ち寄るそうで、新宿駅の乗降客数は1日あたり347万人と世界で最も多いとのこと。その一方で、コインロッカーの総数は2280個、スーツケースの入る大型サイズは386個しかないそうだ。JR新宿駅では、これまでも手荷物預かり所を設置して対応していたが、高い需要に対して十分なサービスを提供できていなかったという。この問題を改善するため、土日祝に限定でecbo cloakの導入に踏み切ったそうだ。

ecbo cloakは、駅だけでなく駅周辺の遊休スペースを活用することで大量の荷物の受け入れを可能にする。事前にスマホで予約・決済できるうえ、専用のスマホアプリは多言語対応しているため訪日外国人も利用しやすいというメリットがある。ecboは、同サービスによりコインロッカー不足や大型に持つによる鉄道や街中の混雑の解消に取り組む。

JR新宿駅でのecbo cloakのサービス概要は以下のとおり。土日祝のみの営業のため、複数日にまたがる預け入れが不可となっている点に注意したい。

利用開始日:4月27日(予約受け付け中)
取扱時間:11時~21時
利用料金(税込):荷物サイズに関わらず一律800円/日・個
営業日:土日祝
当日予約:可能
複数日予約:不可
荷物の預かり可能個数:30個

購入やレンタル前にオフィスチェアを無料で1カ月試せる「Kaggフィット」がローンチ

オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」やオフィス家具の月額レンタルサービス「Kaggレンタル」などを手がける47インキュベーションは4月24日、オフィスチェアを試しに使えるサービス「Kaggフィット」を新たにスタートした。

2018年8月にKaggレンタルをリリースしスタートアップを中心に人気を集めているというが、同社は「どのチェアにするのかを『決める』段階でのサポートを十分にご提供できていないことが課題となっていた」と今回のKaggフィットのリリースに至った経緯を説明する。

確かに、チェアは長い時間座るものだし、座り心地はもちろん、机との相性も気になったりする。ショールームでちょっと試しに座ってみて良い感じでも、長時間座ってみないと自分との相性はわからないはずだ。

Kaggフィットの利用料金は無料。中古品・在庫品と自社配送網を活用することで利用料なしのサービス提供を可能とした。送料も今なら期間限定で無料となっている。

対象商品はKagg.jpで取り扱う対象のオフィスチェア。1脚を最大1カ月間、じっくりゆっくりと試すことができる。エリアは東京23区内、対象は法人限定のサービスとしてローンチするが、今後は順次拡大していく予定だ。

スキマ時間に面接不要で働けるタイミーの新事業、旅をしながら働く「ただ旅」

応募や面接が不要のワークシェアサービス「タイミー」を展開するタイミーが旅分野に進出した。同社は、深刻な地方の人手不足問題を解決する「ただ旅」と呼ばれるサービスを開始する。働きながら旅ができるのこのサービスのベータ版は4月23日から提供されている。正式リリースは8月の予定だ。

8月正式リリース予定のアプリのUIイメージ

タイミーの新規事業となる「ただ旅」は、2泊3日から4泊5日の期間でさまざまな地域に無料で旅行に行けるサービス。今回の無料範囲は、食費、リフト乗り放題、ウェアレンタル、宿泊費、交通費となり、すでに10を超える地方自治体と話が進んでいるという。長期勤務が前提のリゾートバイトを短期間で体験できるサービスだ。

第1号クライアントは、レジャーホテルの「志賀高原ホテル一望閣」と「ホテルマウント志賀」。志賀高原ホテル一望閣は募集人数は2名。4月27日〜5月1日、5月1日〜5月5日が勤務期間となる。業務内容は、食堂でのホール配膳や室内の清掃やベットメイキングなど。仕事以外の時間は自由に行動できる。

ホテルマウント志賀の募集人数は1名で、4月28日~5月2日が勤務期間となる。そのほかの条件は志賀高原ホテル一望閣と同じだ。

タイミーでは1号クライアントを皮切りに、居酒屋やホテル、農家などで働きながら旅ができる環境を整え、地方の人手不足の解消を目指す。

建設職人シェアの助太刀が工機ホールディングスとJA三井リースから資金調達

職人と建設現場のマッチンサービスを展開している助太刀は4月23日、工機ホールディングスJA三井リースとの提携を発表した。

工機ホールディングスは、電動工具や園芸工具、クリーナーや高圧洗浄機などの家庭用電化製品などを製造販売する会社。2018年5月までは日立工機という会社名だったので、聞いたことのある読者も多いことだろう。

工機ホールディングスは今回の提携で約1億円を助太刀に出資する。戦略提携によって、両社のユーザーデータを紐付けることで商品開発やサービス向上を進めていくとのこと。

助太刀では、アプリの登録ユーザーを大工、電気、解体 など全74職種に分類しているが、そのうちで工機ホールディングスの顧客となりえる電動工具を利用する職種の割合は7割にもなるという。このような状況を受け、工機ホールディングスは4月2日に助太刀と広告タイアップで提携。今回それをさらに進め、出資を含む戦略提携に合意したそうだ。

一方のJA三井リースは、国内大手の総合リース会社。農業機械・生産設備のリース・ファイナンスの取扱高は業界トップクラスだ。助太刀への出資額は明らかになっていない。

助太刀によると今回の提携で、Visaプリペイドカードを活用した工事代金即日受け取りサービス「助太刀Pay」とJA三井リースが強みとするファイナンス機能などを連携していきたいとのこと。

電動工具を製造・販売する工機ホールディングスと、ファイナンスを得意とするJA三井リースという業界大手2社と組むことで、助太刀は人材マッチチングだけでなく、建設職人の道具から報酬までを俯瞰できるようになる。今回の提携を機に助太刀のサービスがさらに充実しそうだ。

定額住み放題のADDressが追加会員募集、温泉別荘も渋谷も品川も月額4万円から

定額で複数の家に住めるコリビングサービスを提供中のアドレスは4月22日、追加会員枠の募集を開始した。

5月1日から長野県小布施町の民家も利用可能になる。今夏には、東京都豊島区の自社管理拠点のほか、宮崎県新富町と大分県別府市、山梨県大月市の拠点も加わる。

追加会員は、クラウドファンディングサイトの「CAMPFIRE」で募り、新たに27万円の半年個人会員権を新設(早期割引の24万円、25万円の設定もあり)。そのほか、5万円の「おためし1ヶ月間」個人会員権(30日間)、48万円のADDress年間個人会員権(早期割引で45万円)もある。会員権のほか、千葉一宮での家具作りワークショップなどのリターンも用意する。目標金額は200万円で、期間は5月30日まで。

長野県小布施町の拠点

また今後は新規拠点を毎月増やし、温泉付き物件や海まで5秒の物件などを追加する予定。地域としては、別府温泉や京都、都内では雑司が谷などが計画されている。離島も含めて年内50拠点以上のオープンを目指すという。

南伊豆の温泉付き別荘

荷物預かりサービスのecbo cloakが京都へ重点進出、京阪電車三条駅構内で荷物預かり

荷物預かりサービス「ecbo cloak」(エクボクローク)を運営するecboは4月19日、京阪電気鉄道との連携を発表した。京阪電車三条駅構内にecbo cloakを導入し、4月23日より荷物預かりを開始する。ecboが関西私鉄と提携をするのは初の事例となる。

なお同社は3月に、西日本旅客鉄道(JR西日本)との提携を発表しており、JR西日本子会社のジェイアール西日本マルニックスが運営する手荷物預かり所「Crosta」(京都駅、新大阪駅、関西空港駅)、日本旅行の7店舗(金沢、京都、大阪、岡山、広島エリア)でecbo cloakのサービスを提供中だ。今回の京阪電車との提携に合わせてJR西日本は、グループ会社が運営する京都市内のホテル「FIRSTCABIN STATION 京都梅小路 RYOKAN」へもecbo cloakを導入する。

3社が連携することで、日本有数の観光地である京都市内のコインロッカー不足や電車内・観光名所などでの混雑解消などを目指す。予約・利用開始日、取扱日時は以下のとおりだ。

京阪電車三条駅

  • 予約開始日:受付中
  • 利用開始日:2019年4月23日(火)
  • 取扱時間:10:00~19:00
  • 定休日:水曜日・木曜日
  • 当日予約:可
  • 複数日予約:可
  • 荷物の預かり可能個数:10個
  • 利用料金:荷物サイズに関わらず一律800円/日・個
  • 運営:京阪電車

FIRSTCABIN STATION 京都梅小路 RYOKAN

  • 予約開始日:2019年5月1日(水)(予定)
  • 利用開始日:2019年5月1日(水)(予定)
  • 取扱時間:24時間
  • 定休日:なし
  • 当日予約:可
  • 複数日予約:可
  • 荷物の預かり可能個数:10個
  • 運営:株式会社JR西日本ファーストキャビン

京都市内に乗り入れる鉄道会社としては阪急と近鉄もあり、そして市内を走る路線としては京都市営地下鉄もある。特に阪急京都線の終着駅である河原町駅周辺は京都市を代表する繁華街で、外国人観光客も非常に多い。つまり荷物も多い。京都市内の混雑を解消するには、今後はこれら各社の協力も不可欠になってくるだろう。

首都圏とは異なり、関西はJRと私鉄の並行路線が多く競争も激しいが、今回のように競合他社が同じ問題の解決に取り組む姿勢は歓迎すべきことだ。

ランチ営業店長シェアリング開始に向け、よじげんが説明会を開催

よじげんは4月19日、テンポスフィナンシャルトラストと業務提携の業務提携し、飲食店の人材不足解消を目的とした「ランチタイム委託店長システム」の提供を発表した。4月23日15時から、東京・新宿戸山にあるテンポス新宿店セミナールームにて第1回の説明相談会を開催する予定で、現在参加者を募集中だ。

よじげんは、飲食店の空き時間を活用したクラウドキッチンサービスを提供しており、飲食店の空き物件を月単位で賃貸可能にする「よじげんスペース」、業務用冷蔵庫のシェアリング「よじげんフリーザ」などのサービスを手がけている。テンポスフィナンシャルトラストは、中古厨房機器大手テンポスのグループ企業。今回の業務提携によってよじげんは、自社の飲食店の空き時間活用ノウハウと、全国に約60店舗、飲食店会員35万軒を抱えるテンポスグループの飲食店ネットワークを活用して、ランチ営業の外部委託サービスを提供する。

人手不足などにより、ランチ営業が難しい店舗を日中に借り受けて、希望者がランチタイムに営業できる取り組み。希望者にとっては初期投資や家賃代を軽減できるほか、店舗側にとっては遊休状態のスペースや設備を有効活用できるうえ賃貸収入も手に入ることになる。

荷物預かりサービスのecbo cloakがJR札幌駅に臨時専用店舗をオープン

鉄道駅の構内やその周辺、商業施設などの空きスペースを活用した荷物預かりサービス「ecbo cloak」(エクボクローク)」を展開しているecboは4月18日、北海道旅客鉄道と北海道キヨスクとの業務提携を発表した。4月22日からJR札幌駅の改札外にある西コンコース北口付近にて荷物預かりの実証実験を開始する。

同社によると、JR札幌駅の乗降客数は1日あたり19万人、インバウンド需要もありその数は年々増加傾向にあるとのこと。利用者の増加にともないコインロッカーの絶対数が足りていないほか、コインロッカーに入りきらない大きな荷物を預けたいというニーズが高まっているという。JR北海道では、毎年恒例の「札幌雪まつり」で臨時の荷物預かりサービスを提供してきた実績があり、多い時には1日800個の荷物を預かっていたとのこと。

このような高い需要を満たすため、スマホを使った手軽な荷物預かりサービスを提供するecboとの提携が決まったそうだ。実証実験の期間は4月22日から6月30日までで、預かり時間は10〜20時。利用料金は荷物の大きさにかかわらず一律日額900円、1日あたりスーツケースサイズ100個の荷物を預かる予定だ。

予約はスマホの専用アプリを使い、前日までの予約はもちろん、当日予約も可能。複数日で予約すれば数日預けたままにすることもできる(14日以上の預け入れはecbo cloakサポートチームへの連絡が必要)。10連休となる今年のゴールデンウィークは特に利用者が増えそうだ。

フリーランス営業職のマッチングプラットフォーム「kakutoku」が1.4億円調達

カクトクは4月18日、大和企業投資、朝日メディアラボベンチャーズ、iSGSインベストメントワークス、ドーガン・ベータが運営するファンドを引受先とした、約1.4億円の第三者割当増資を発表した。同社としてはシリーズAラウンドの資金調達となる。

左から、朝日メディアラボベンチャーズ白石氏、同山田氏、カクトクCEO満田氏、同CTO仙石氏、 iSGSインベストメントワークス五嶋氏、 KLab Venture Partners御林氏

同社は、フリーランスの営業職と企業をマッチングサービス「kakutoku」を提供しており、今回の資金調達によりサービス拡大に向けた営業・マーケティング体制の強化、kakutoku上で営業即戦力を組織化するためのサポート強化およびびマネジメント機能の開発を進めていくとのこと。

ランサーズがまとめた「フリーランス実態調査2018年版」によると、フリーランスの経済規模は20兆円と拡大傾向にあり、国内のフリーランス人口1119万人のうち137万人がビジネス系、営業職が占めているとのこと。

企業はkakutokuを通じて、自社サービスや商品と相性の合う営業人材に業務委託形式で仕事を依頼できるのが特徴。採用難による採用コストの増加や人材のミスマッチを回避できるほか、業務委託形式のため短期間で営業組織の拡大が可能となる。

フリーランス側としては、オンライン上で自分に適したうサービスや商品を提供している企業を検索できるほか、複数の企業から案件を請け負うことも容易になる。同社によると、現在kakutokuに登録済みのフリーランス営業は2500人を超えており、合計報酬が1000万円超えの人材も誕生しているとのこと。