チャットフィクションアプリがティーンたちに大流行、‘本’は過去のものになるのか

チャットフィクション(chat fiction)アプリって知ってる? 知らないなら、たぶんあなたはティーンエイジャーではないわね。

それらはデジタルブックの変種で、テキストメッセージの形をしていて、過去数か月、アプリのチャートの上位を独占している。ふつうの本をよく読む人にとっては、その形がヘンだと思えるが、でも少なくとも若い人たちは、それで‘読書’をしているのだ。

これらが、人気作だ:

Hooked

Hookedから、チャットフィクションのブームが始まった。2015年に登場してからずっと人気を維持している。今も無料アプリの40のカテゴリー全部を合わせた中でトップだ。コメディやホラーなど、いろんなお話があるが、どれもメッセージとして表示される。

次にどうなるか知るためには、スクロールし続けなければならない。テキスティングの形式は、若い人たちにとって共感しやすい。それが、子どものころからのコミュニケーションの形だから。そしてアプリ本体は無料だが、お話を全部読むのは有料だ。

その料金は、各週2ドル99セント、1年で39ドル99セントだ。そのビジネスはすでに、Greylock PartnersやFoundation Capital、Founders Fundなどの著名な投資家たちに目をつけられている。

Yarn

Yarnは、Hookedにとてもよく似ている。これもまたSMSの形をした物語で、料金もまったく同じだ。ただしコンテンツはオリジナルで、テーマもやや違う。

大物セレブとの架空の会話があったり、デートに関する想像上のグループチャットがある。パーティーゲームの“truth or dare”〔仮訳: 告白罰ゲーム〕や、Siriのようなパーソナルアシスタントを使うことをめぐるジョークもある。これらは“本”とは言えないが、iTunesのカテゴリーではそうなっている。

そしてHookedもそうだが、ランクはKindleよりも上だ。このアプリのインキュベーターScienceは、WishboneやSlingshotのメーカーだ。

Tap

Tapは最近、ソーシャルパブリッシングのプラットホームWattpadから出た。ほかのチャットフィクションアプリとよく似ているし、ユーザー体験もまったく同じだ。

そう、壊れていないビジネスモデルなら、変えてはいけない。すなおに真似するにかぎる。物語は恋愛ものや、犯罪ものなど、いろいろ。今どれが人気かすぐ分かるし、何名がスクロールしているかも分かる。自作の物語を、友だちとシェアしてもよい。

このアプリも、ランクの上位にいる。今のティーンにも、本物の本がどんなのか、知ってほしいけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AppleがBusiness Chatを発表、iMessageの中でカスタマーサービスへのアクセスや買い物もできる

Appleが今日(米国時間6/6)、Business Chatを披露した。それはiMessageをFacebook Messengerと競合するコミュニケーションプラットホームに仕立てるとともに、iMessageをユーザーがお店や企業と対話するメインの手段にするかもしれない。

このサービスがデベロッパーサイトのアップデートで秘かに発表されたのは今週の初めだったが、そのときは詳しい情報がほとんどなかった。今日はしかし、WWDCにおける正式の発表となった。

Business ChatはiOS 11の一部となり、個人ユーザーがSafariやMaps、Spotlight、SiriなどからiMessageのウィンドウを開いてお店や企業と会話を開始できる。それは通常のテキストベースのチャットだが、その中に、アポイントの予約など、高度な機能が盛り込まれる。

それだけでなく、Business ChatはiMessageのApp Storeに新しい機会を開くだろう。つまり企業やお店は、チャットに独自の機能を導入できるのだ。たとえばAppleが示している例では、わざわざ航空券予約アプリを開かなくても、チャットの会話の中で予約できてしまう機能だ。

Business Chatをカスタマーサービスに統合することもできる。それを実際にやる初期のパートナーは、LivePerson, Salesforce, Nuance, Genesysなどだ。LivePersonのCEO Robert LoCascioによると、LivePersonのプロダクトの中から、カスタマーサービスのそのほかのメッセージと一緒に、Business Chatの会話を管理できる。

LoCascioが語るLivePersonの究極の目標は、“カスタマーサービスと営業から音声による対話をなくす”ことだ。Business Chatを使えば、その目標に接近できる、と彼は述べる。重要なのは、会話を完全に暗号化して“本物のビジネスプロセス”もできるようになることだ。Business ChatはApple Payをサポートするから、顧客がチャットの中で製品を買うこともできる。

“顧客と企業(お店)の関わり方が、これでがらりと変わってしまうね”、とLoCascioは語る。

Facebook Messengerのメインの話題はチャットボットだが、LivePersonのRurik Bradburyによると、“Appleは人間の体験を作り出そうとしている”。何よりもまず、Business Chatの会話を始動するのは、企業(お店)ではなく顧客でなければならない。

さらに、Bradburyによると、Business Chatの現状は人対人の会話に限定され、チャットボットは介入できない。そのうち、チャットボットもサポートされると思うけどね。

デベロッパーや企業(お店)は、自己のアプリ等への、Business Chatの統合をテストできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Slackでステータスの設定が可能になった(ミーティング中、休暇中、移動中、etc)

AFK(Away From Keyboard:ちょっとキーボードの前を離れています)、BRB(Be Right Back:すぐに戻ります)、コーヒーミーティング中、などなど。すぐに流れ去って行くコミュニケーションの中で、Slackへの書き込みは、恐らく離席メッセージや現在ステータスといった、「あなたの状況」を人びとに知らせるための第1の場所ではなかっただろう。

そうした目的にあなたが使うのは、おそらくページの最上位に陣取ったり、簡単に検索のできるようなスレッド付き内部コミュニケーションプロダクトだ。これは、企業がより大きくなって、コミュニケーションチャネルがさらに手を付けられなくなって来たときに、特に当てはまる。しかしSlackは、メッセージ(あるいはチャネルで禁止されていないならGIF)ストリームの中で迷子にならないやり方で、素早くメッセージの混乱の中に割り込むことのできる、その種の従業員間のステータス共有手段を、何らかの方法でプロダクトの中に取り込みたいと思っていた。

そしてこれを実現するために、Slackは独自のステータス表示と離席メッセージを追加した。ユーザーは、名前の横にある絵文字の上にマウスを置くことで、相手が何をしているかを知ることができる。例えば歯医者で歯を削っているとか、退社したといったステータスだ。メッセージに応答できない理由(Wi-Fiが使えない飛行機に搭乗中とか、その他の理由)を100文字以内で絵文字と共に追加することもできる。

おそらくこのアップデートでさらに興味深いのは、Slackがこの機能をサードパーティの開発者にも開放して、自動的にステータスを設定可能にしたことだ。Slackのブログ投稿によれば、人事システムのZenefitsを使って休暇申請を行った場合、Zenefitsが自動的に離席メッセージをセットするということだ。これは開発者たちに、シリコンバレーでは徐々にホットなものになって来ているプラットフォームへの、また別の入口を与えることになるが、従来の社内コミュニケーションチャネルにこだわる大企業の実世界では、まだまだ攻め込んで行く余地がある。

Skackは今年の初めに、ある種の会話に対して、Slackをより永続的で情報保存ができる場所にしようと、スレッド付きメッセージを導入した。ステータス更新は、ある意味、それほど風変わりなものではない。ある従業員の現在の状況を静的な表現で同僚たちに伝えるための、コミュニケーションのための半永久的な場所として存在している。Slackはどうやら、メッセージングクライアントではなくて、より内部コミュニケーションのためのホームページになろうとしているようにも見える。それはこの先、既存のプロダクトから離れようと人びとを引き止めるするためには、重要なことになる。

時折プロダクトの更新に及び腰のように見えることもあるSlackは、ここ数週間の間には相当量の機能追加を行ったようだ。今週の初めにはさらに、Slackボットをドロップダウンメニューでもっとインタラクティブにするためのツールを、開発者に対して公開している。

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(翻訳:Sako)

Google Duoの音声通話が世界でスタート

先月、 GoogleはFaceTimeやWhatsappのライバル、Duoで音声のみの通話のサポートを開始することを発表した。Google Duoはこれまでビデオ・チャットのツールと位置づけられていた。音声通話は当初ブラジルで実験が開始されたが、日曜夜にGoogleはDuoでの音声通話が世界で利用可能になったとツイートした

Googleは無数のコミュニケーション手段を提供しているので紛らわしいが、Duoはビデオ会話アプリとして 2016年の5月にGoogle I/Oデベロッパー・カンファレンスで発表された。実際にサービスが開始されたのは昨年夏だ。

Google Duoの新しい音声のみ通話機能、世界公開!

いまひとつGoogleの意図が分からないのは、なぜGoogleはビデオ、音声通話を独立のアプリにしておくのかという点だ。メッセージ・アプリはAlloとして別アプリになっている。WhatsappやFacebook Messengerが独占しているメッセージ・アプリ市場で独自の地位を築きたいならすべてのリアルタイム・コミュニケーション機能(テキスト、音声、ビデオ)を一箇所にまとめた方が適切に思えるのだが。

もしFaceTimeに対抗しようとしいるのであれば多分無駄な努力だろう。FaceTimeの強みはAppleのすべての製品に共通するコミュニケーション・プラットフォームである点だ。MacでもiOSでも利用できる上にもともとOSにバンドルされている。つまり、iOS版のDuoと違ってiPhoneのユーザーはFaceTimeを使うのにApp Storeに行く必要がない。

残念ながらGoogleのメッセージ・サービスに関する戦略はこれまでも巧妙とはいえず、一貫性のないプロダクトを次々に公開してきたところは「数うちゃ当たる」的な印象があった。

現在、Googleにはレガシーのハングアウトがある。ハングアウトはアプリとしてはChat とMeet(エンタープライズ版のAlloとDuo)に分割された。 またGoogle Voiceをアップデートして単なるSMSをRCS〔リッチメディアコミュニケーション〕に拡張した。このアプリにはGmailとInboxというポピュラーなメール・アプリも付属する。このメッセージ機能はYouTubeに組み込まれている。

幸いGoogle TalkSpacesという失敗プロダクトはシャットダウンされたのでわかりにくさは多少軽減された。

しかしDuoもさほどユーザーを集めていない。App Annie調べではGoogle Playで総合225位、iOSのApp Storeでは641位という成績だ。Sensor Towerのデータによると、リリース以来のダウンロード数合計は2700万回だが、32%をインドが占めている。ただしこの数字にはAPK〔Android実行ファイル〕による直接インストールやデバイス・メーカーによるプレインストールの数は含まれていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GmailしながらチャットができたGoogle Talkがついになくなる、しかしGoogleのメッセージング周辺は相変わらず複雑

Gmailのチャット機能Google Talkが、今日のGoogleの発表により、ご臨終を迎える。Google Talkは、Gmailの2005年の立ち上げとほぼ同時期にローンチしている。

Googleはその後、消費者向けメッセージングサービスとしてHangoutsをプッシュし、最近はAllo, Duo, Hangouts Chat, Hangouts Meetとめまぐるしく多様化したが、にもかかわらずGtalkの熱心なファンは多かった。しかし彼らは数日後に、Hangoutへの移行の招待状を受け取ることになる。そして6月26日以降は、移行が必須になる。

レガシーのAndroidアプリGoogle Talkも、長年待たされてやっと提供されたにもかかわらず、もうすぐ使えなくなる。そのユーザーはもちろん、Hangoutのインストールを“勧められる”。

しかしHangouts自身も、いろんな変遷を経験している。Hangouts単体はあとしばらく存続するけど、Googleはそれを企業用サービスと位置づけ、ChatとMeet(会議)に二分した。消費者向けはAlloとDuo(音声のみ)の二本立てになったが、AlloのWebバージョンはまだないので、現時点ではGoogleは、Hangoutsをユーザーにお勧めするしかない。Gtalkが完全に消える6月26日には、もしかして、Alloの、そしてDuoも、Webバージョンが登場するのかもしれない。

Googleの全体的な戦略はかなり明確で、消費者にはAllo/Duo、企業はHangouts Chat/Meet、キャリアはAndroid Messages、というものだが、この遷移のやり方には不満も多い。とにかく、今回も含めて、ややこしい変化が多すぎるから、今後も、今のままで行くのか、それとも新しいメッセージングアプリ(Hallo?)を近く立ち上げるのか、そのへんも明らかでない。

しかも混乱に輪をかけて今日は、これまでのHangoutsとSMSの融合に換えてこれからは、Android Messagesをテキストメッセージのメインにする、と発表された。だからSMSのクライアントとしてGoogleの言う“クラシックHangouts”を使っている人は、Android Messagesへの乗り換えを要求される。ただしGoogle Voice with HangoutsでGoogle Voice SMSをやってる人や、Project Fiのユーザーは除く。

ポジティブな側面としては、GoogleはGmailに残っていた最後のGoogle+機能を抹消する。それはGoogle+ CirclesとGoogle+のプロフィールを送信する機能だ。これらは、4月24日以降、存在しない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Confluentが$50Mを調達してApache Kafkaの商用化にますます邁進…巨大テク企業の不可欠の構築ベースへ

オープンソースのストリーミングデータベースプロジェクトApache Kafkaの商用サービスを提供しているConfluentが今日(米国時間3/7)、5000万ドルの資金調達を発表した。

そのラウンドはSequoiaがリードし、BenchmarkとIndex Venturesが参加した。SequoiaのMatt Millerが、これを機にConfluentの取締役会に加わる。これで同社の資金調達総額は8000万ドルになる。

Kafkaは一種のメッセージングシステムだが、LinkedInがこれを最初にオリジナルで作ったときは、大量のデータをアプリケーション間、システム間、オンプレミスとクラウドの間などでスムーズに移動することが目的だった。一度にものすごく大量のメッセージを扱えることが、要件とされた。

ConfluentのCEO Jay Krepsによると、LinkedInのチームは、企業内のすべてのデータを、それらがどこにあろうと扱えて、またデータへのアクセスや応答がどこからでもできることを目標とした。“毎日1兆件のメッセージをリアルタイムで処理できるそのシステムをわれわれはオープンソースにして、シリコンバレー全域に普及させた。今の巨大テクノロジー企業の中には、Kafkaを軸として構築されているところが少なくない”、という。

内部システムの中核としてKafkaを使っている企業の例として、Netflix, Uber, Cisco, Goldman Sachsなどが挙げられる。リード投資家SequoiaのMatt Millerは、事前にこれらユーザー企業に聞き取りをして、Confluentの今後の市場が巨大であることを確信した。“Confluentは次の10年でもっともインパクトの大きい企業になりうる、とわれわれは見ている”、と彼は語る。

Confluentには無料のコミュニティエディションもあるが、企業ユーザーの多くは補助的ツールの揃った有料エディションを使いたがる。それらのツールは、複雑な企業内におけるデータフローを管理しモニタするツール、Kafkaのクラスタ上におけるデータフローの最適化と均衡化のために全社的なデータフローを追跡するツールなどだ。さらにConfluentは、いくつかのサポートプランを用意している。

Millerによると、社内の多様なシステムをKafkaを使わずに接続することはできるが、それは効率が悪くて費用も大きい。“多くの企業が、場当たり的な統合化や、時間のかかるバッチ処理でお茶を濁してきた。Kafkaを使えば、もっと安上がりに大量の情報を共有できるし、古いシステムから乳離れしてマイクロサービスへの移行もできる”、と彼は説明する。

大量のデータを扱えてしかもさまざまなシステムと迅速にコミュニケートできるKafkaは、IoTにもすごく向いている。数年後にはIoTが生成するデータが膨大な量になり、しかも企業は、それらのデータを迅速有効に利用するための方法を必要とするのだ。

今度の5000万ドルの使いみちとしてKrepsは、急速に成長している市場への対応能力の完備を挙げる。“この動きの激しい分野で先頭を走っているのだから、今後も先頭を維持しなければならない。順位が下がることは許されない。これからも、このカテゴリーの定義といえばこれ!、と言えるような技術を作り出し、それを世界中の市場に持ち込む必要がある”、と彼は語る。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

「ほとんどのタスクは100%自動化可能」 ― チャットボットのPypestreamが1500万ドルを調達

pypestream

Pypestreamは現地時間28日、シリーズAで1500万ドルを調達したと発表した。

同社が創業した約1年前、創業者兼CEOのRichard Smullen氏はピッチの中でテキストメッセージが顧客と企業とのベストなコミュニケーション手段であると主張した ― もっと具体的に言えば、Pypestreamのアプリを使ったメッセージングだ。このアプリでは、企業は1つのアカウントに異なる「パイプ(pype)」をつくって、それぞれを用途に応じて使い分けることが可能だ。

その後、Pypestreamは企業がもつアプリにメッセージング機能を組み込むというサービスにもビジネスを拡大した。ここでやり取りされるのはテキストや画像だけではない ― ユーザーはそこで料金の支払いもできるし、スケジュール調整や直接ファイルをやり取りすることもできる。

もちろん、ここ最近、特にFacebookを中心としてチャットボットにかなりの注目が集まっていることは確かだ。しかし、Smullen氏はFacebookのようなチャットボットと人々がコミュニケーションをする時代が来るのはまだ先のことだと話す。

「『たとえ目的やニーズがはっきりしていなくても、人々は企業と何気ない会話をすることを望んでいる』。このように企業やエージェントは考えています」とSmullen氏はいう。「でも、消費者の視点から考えてみれば、何も用がないときにNikeと何気ない会話をする気にはなりませんが、自分のスニーカーが壊れてしまったときには、そのような会話が重要になるということが分かります」。

だからこそ、Pypestreamはこれまで企業がコールセンターなどで対応してきた数々のプロセスを人工知能と機械学習によって自動化することを目指してきたのだ。この界隈では、AIや機械学習という言葉を耳にタコができるほどよく耳にする ― Smullen氏は「それを実現するためには、WatsonやCortanaのようなレベルでディープラーニングを利用する必要はなかった」と話している。しかし、それでもPypestreamはほとんどのタスクを自動化するには十分な程スマートだと彼はいう。

「何度も繰り返し行なわれるタスクを出来る限り自動化することを目指しました」とSmullen氏は話す。「ほとんどのタスクは機械が完全に解決できるものです。機械が解決できない問題が出てきた場合には、その会話を人間に投げ、人間が機械に代わって解決します。私たちのシステムは、その時に人間がとった行動を記憶します。なので、次に同じタスクが与えられたときには、システムは人間の手を借りることなくそのタスクを完了することが可能です」。

Pypestreamはこれまでに、Insurance Thought Leadership、Lynx Services、Discovery Healthなどの企業を顧客として獲得している。Smullen氏は同社が連邦政府とも契約を交わしたことを明らかにしたものの、その件はまだ公式に発表されていない。

同社はこれまでにシードラウンドで200万ドルを調達している。今回のシリーズAをリードしたのは元Priceline CEOのRick Braddock氏だ(彼はCitibankの元COOでもある)。その他にも、The Chatterjee Groupや同社が言うところの「大規模で、誰もがよく知るヘッジファンド」も本ラウンドに参加している。同時に、Braddock氏がPypestreamの経営執行役会長に就任することも発表されている。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

どんなアプリにもメッセージング機能をつけられるLayerが$15Mを調達して対話的機能の充実のためにColaを買収

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どんなアプリケーション/アプリにもメッセージング機能を持たせることができる、というメッセージングプラットホームLayerは、2013年のTechCrunch Startup Battlefieldの優勝チームだが、今日(米国時間2/24)は大きな発表が二つある: シリーズBで1500万ドルを獲得したこと、そして、スタートアップColaを買収したことだ。

Layerを使えば企業は自分のiOS/AndroidアプリやWebサイトに、メッセージングの能力を容易に加えることができる。顧客の中には、Trunk Club, Staples, それにUdacityなどもいる。しかも最近同社はMicrosoftとパートナーして、ダヴォスの世界経済フォーラムの公式アプリにメッセージング機能を持たせた。同時翻訳/通訳つきだ。

一方Colaは昨年ローンチしたテキストメッセージングアプリだが、カレンダーや位置共有、投票、トゥドゥリストの共有、といった対話的機能がある(下図)。LayerのCEO Ron Palmeriによると、Colaの技術はLayerのプラットホームに良く合っている。とくにColaの‘バブル’は、企業と顧客の対話をとてもスムースにする、という。

Cola Bubbles

Palmeriは曰く、“保険の請求手続きや住宅ローンの申し込みなどは、顧客がやるべきことのステップ数が多くて、日数もかかる。でもそれをメッセージングとColaの‘バブル’でやれば、分かりやすいし、非常に単純すっきりになる”。

そこでColaを買収したLayerは、その機能をWebやモバイルなど、あらゆるプラットホームに実装する。長期的にはメールやSMSへの導入も考えている。ColaのCTO Jeremy Wyldが率いるチームがLayerへの統合作業をやるが、そのほかのCola社員やCEOのDavid TemkinはLayerに加わらない。

買収の価額等は、公表されていない。Colaは過去に、Brad Garlinghouse, Steve Case, Naval Ravikant, Tribeca Angelsなどから130万ドルのシード資金を獲得している。

なお、Colaアプリの開発は継続しないが、それを閉鎖する計画もない。

Layerの新たな資金調達は、Greycroft PartnersがリードしてMicrosoft Ventures, Salesforce Venturesなどが参加した。Palmeriによると、今後のLayerはさらにさまざまな統合に力を入れる。また、そのオープンソースのユーザーインタフェイスフレームワークも改良を続け、人工知能や機械学習など新しい技術も導入していきたい、という。

Layerの調達総額は、2300万ドルになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

TwilioがSuper Networkの機能充実のために効率的なメッセージ配布技術を誇るBeepsendを買収

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Twilioが四半期決算報告で、スウェーデンのSMSメッセージングサービスBeepsend買収した、と発表している。買収の目的は、Twilioのグローバル複数キャリア接続サービス/API、Twilio Super Networkの機能拡充のためだ。

買収の価額等は、公表されていない。

Beepsendの基本コンセプトは、“テキストメッセージはどれも同じではない”だ。そこでSMSメッセージのトラフィックを複数のセグメントに分割し、それらをプライオリティで分類することによって、費用効率を高める。たとえばテキストによるアラートは即対応を要するが、それほど時間条件が厳しくないトラフィックもある。そうやってメッセージの要求タイプを分類できることは、Twilioにとっても通信を効率化し、同社プラットホームの費用効率を上げることにつながる。

6月にTwilioのCEO Jeff Lawsonは、AmazonのAmazon Simple Notification ServiceによるSMSメッセージングは、Twilioが支えている、と発表した。つまりAmazonも、TwilioのメッセージングAPIのユーザーなのだ。

同社のブログ記事で、プロダクト担当のディレクターBenjamin Steinが、BeepsendのチームはTwilioに加わり、Twilioのプラットホーム上で、“SMSメッセージングトラフィックのセグメンテーションやルートモニタリング、アナリティクス”などの機能を強化していく、と述べている。

この買収によってわれわれは、われわれのネットワークリーチの幅と深さの両方を拡大し、顧客のメッセージングニーズにさらに多くのデリバリオプションを提供していく。さらにまた、これによって、グローバルな通信ネットワーク〔Twilio Super Network〕に、さらなる冗長性と強靭な自己回復力が加わる。この買収は、Twilioが毎日のように、顧客のための改良改善を継続していることの、ほんの一例にすぎない。

Beepsendの40名の社員はそのまま残り、会社そのものも従来どおり操業を続ける、とVentureBeatは報じている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google HangoutsのAPIが消滅へ、メッセージングに関するGoogleの無能の犠牲者

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顔に絵を描きたい? 電話会議でピンポンする? でもそんなアプリケーションはもう書けない。Googleが今日ひっそりと、HangoutsのAPIを閉鎖することを明かしたのだ。もう新しいアプリケーションを作ることはできないし、既存のアプリケーションは4月25日をもって、使えなくなる。それはGoogleのブログで発表されたのではなく、FAQのアップデートと、そのAPIを使っているデベロッパーへのメールによる通知で知らされた。本誌はデベロッパーの一人から、その話を聞いた。

このAPIでできることは、自撮り写真(セルフィー)に拡張現実(AR)でマスクをつけたり、あるいはScoot & Doodleアプリのようにポーリングや共同お絵かきをやること、などだ。でもGoogleが消費者向けビデオチャットにはDuoを推し、Hangoutsをエンタープライズ向けと位置づけたため、デベロッパーがいろんなことをできる自由度もなくなった。

メールはこう述べている:

“弊社のさらなる合理化努力の一環として、Google+ HangoutsのAPIを撤収し、今後デベロッパーは、Hangoutsを利用するビデオ会議を実装できなくなります。最初このAPIは、Google+の一部として、消費者向けソーシャル機能のサポートを意図していましたが、今ではHangoutsはエンタープライズのユースケースがメインになりつつあります。

弊社のプラットホームに開発努力を投資されたデベロッパーのみなさまにご迷惑をおかけすることは、十分理解しております。この変更については、慎重に検討いたしました。そして今回の措置によって、よりターゲットの絞られたHangoutsデスクトップビデオ体験を、今後ユーザーにご提供できるものと信じております。”

〔“よりターゲットの絞られた”とは、企業用、ということ。〕

FAQによると、例外として残るAPIは、DialPadやRingCentralからHangoutにダイヤルできる能力、Slackなどのエンタープライズチャットツールとの統合、そしてGoogle自身のHangouts on Airのツール(Toolbox, Control Room, Cameraman)だ。

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Google Hangouts APIは、メッセージングアプリに関するGoogleの方針に一貫性がなかったことと、Hangoutsそのものをほったらかしにしていたことの、犠牲者だ。それは初めての完全なビデオチャットアプリのひとつであり、Snapchatがティーンの人気をさらったARによるセルフィーマスクも、Hangoutsが元祖だ。でも次々と、ばらばらに立ち上げるメッセージングアプリはすべてサイロ(silo, 孤立・閉鎖系)と化し、お互いの会話の行き来もできず、かくしてHangoutsが提供するGoogle+のソーシャルレイヤ(ソーシャル層)は、忘れられた存在になった。

こんどAPIが閉鎖されたことによって、それは、企業向けのビデオつき電話会議にすぎないものへと、さらに一歩近づいた。それはGoogleにとっては“合理化”かもしれないが、ユーザーはますます、Hangoutsに見向きもしなくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

暗号化チャットのSignalがAndroidアプリをアップデート、国家による検閲を迂回しステッカーや落書きの添付を可能に

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ネット上のプライバシーに対する関心が大きくなっている今、暗号化チャットアプリSignalはそれに乗じて成長しようとしている。今週は二つの新しい機能を加えたが、そのひとつは国際的な検閲への対応、もうひとつは、新しいユーザーに対して、このすべてを暗号化で固めたような製品をユーザーフレンドリーらしく見せるための、いくつかの工夫だ。

Signalの親会社Open Whisper Systemsのブログに詳しく書かれているように、Signalの今回のAndroidオンリーのアップデートは、前置ドメイン(domain fronting)と呼ばれる、ドメインを詐称する手法により、エジプトやUAEなどが国家レベルで行っている検閲を迂回する。

そのブログ記事は曰く、“前置ドメインが十分に大きなサービスであれば、Signalを無効にするためにはインターネットを無効にしなければならないように見えてくる。ユーザーがSignalのメッセージを送ると、それはhttp://www.google.comへの正常なHTTPリクエストのように見えるのだ”。

この検閲回避機能のほかに、SignalのAndroidアプリにはいくつかの楽しい機能が導入された。たとえばユーザーは写真を送るときに、SnapchatやFacebookのようなメジャーなソーシャルアプリのようにステッカーや落書きを加えることができる。

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以下は、Signal version 3.25.3 for Androidのアップデートの、完全なリストだ:

  • 画像にステッカーや落書きを加えられる。
  • 絵文字セットをアップデート!。
  • ビデオのサムネイルをサポート。
  • MMSメッセージではダウンサンプルしたGIFを使用。
  • エジプトとUAEにおける検閲の迂回をサポート。
  • バグフィクスと性能アップ。

Signalは本当にプライベートなメッセージングサービスとして、今後ますます、利用者が増えていきそうだ。しかもアプリのユーザーインタフェイスはAppleのMessagesアプリなどに似ていて、PGPなどの暗号化通信にありがちな、難解な感じがない。また、Facebook MessengerやGoogleのAllo、そしてWhatsAppのようなメジャーなメッセージングアプリの機能も、いくつか取り入れている。それだけではなくSignalは、今年の大統領選以降、ユーザーが急激に増加している

[私は毎日Signalを使っている。(ネタバレ: 彼らはすでに知っている)]

Signalのルーツがオープンソースであり、プライバシー保護が堅固なので、著名なプライバシー活動家の多くが利用している。そしてそのことが、新たな採用者を増やしている。EFFの格付けでは満点を取り(その格付けは今アップデート中)、Edward Snowdenも推奨している。そして、それだけでは物足りない人のためには、ステッカーもある!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

これからの企業を支える新しいコラボレーションプラットフォーム

Overhead shot of a small group of people, wearing monochromatic colors, pulling at ropes from opposing directions

【編集部注】著者のPeter Yaredは、Saphoの共同創業者兼CTOである。

私たちはエンタープライズソフトウェアの新しいフェーズに近づきつつある。そこでは、Software-as-a-Serviceによってあらゆるニッチが満たされ、クラウド企業が大企業に統合されていく。マーケットは、バンドリング(集中)からアンバンドリング(分散)に移行する傾向にあり、そこでソフトウェアはイベントをバンドリングする(束ねる)方向へ向かっている。クラウド、オープンAPI、次世代メッセンジャー、そして機械学習が組み合わされて、エンドユーザーインターフェイスからエンタープライズソフトウェアまでを巻き込み、統一されたエクスペリエンスを生み出している。

Portal Softwareのようなポータルサーバーから、Jive Softwareのような “Enterprise 2.0″コラボレーションソフトウェア、そしてYammerのような通信プラットフォームに至るまで、さまざまな試みが行われている。しかし、これらはいずれも問題の一部を解決するだけで、さまざまなバックエンドを統合するのは難しく、企業の外にいる人々と連携することも難しく、ユーザーを肩代わりしてすべてのデータを調べてくれる機械学習も存在していない。

さて過去数週間のうちに、Microsoft、IBM、Facebookが、企業向けの次世代コラボレーション・インターフェースを発表した。Slackが2、3年前にYammerとChatterの再始動に火を着け、それらはいまや大きくなって復活し咆哮を始めている。

これらの新しいメッセンジャーの主な変更点は、メッセージを機械学習に「プッシュ」して、エンドユーザーが関連するデータのみを取得できるようにするサードパーティのソフトウェアを統合できる能力である。こうしたことの全てが、レガシーシステムを含むほとんどのシステムに簡単にアクセスできるマイクロサービスの急速な普及に基づいている。一部のプラットフォームでは、従業員が特定のタスクを迅速に実行できるようにするシンプルで単一目的のマイクロアプリを完全統合することも可能だ。

最も便利な機能は、エンドユーザーがマイクロフローを駆動できるようにすることだ。例えばそれを用いれば購入申請を承認するなどの簡単な処理を実行できる。以前TechCrunchに書いたように、マイクロフロー、マイクロアプリケーション、マイクロサービスの独自の組み合わせによって、私が「マイクロウェーブ」アーキテクチャ と呼ぶ新しいアーキテクチャが可能になっている、

私たちはSaphoで、これらの初期のプラットフォームのほとんどを使って作業できる機会に恵まれた;以下に私たちの印象を述べよう。

Microsoft Teams

強み:Office365に同梱。

長所:この市場への最近のMicrosoftの取り組みは、非常に包括的で、よく考え抜かれた製品である。サードパーティの統合はクラス最高で、サードパーティシステムが提供するマイクロアプリをタブを使って完全にサポートすることが可能である。 Skypeの音声と映像機能の統合は、シームレスで完璧に機能し、チャネルの会話フローに統合することさえ可能だ。チャネルあたりのアクティブユーザー数はSlackの5倍になる。これは本当に新しいMicrosoftだ:デスクトップ版のMicrosoft TeamsはElectronとChromiumを使用し、発表時点でWindows、MacOS、iOS、Android、そしてもちろんWindows Phone上での利用が可能である。

短所:インターフェイスは少々煩雑だ;メッセンジャーフレームワークに多くを詰め込んでいる。Microsoftはいつものようにしつこく改良を繰り返し、インターフェイスをクリーンアップするだろう。

IBM Watson Workspace

強み:要約とアクション項目の抽出を伴うメッセージの認知的なグループ分け。

長所:Watson Workspaceは、新しいメッセンジャーたちの中で最もすっきりとしたインターフェースを提供する。この製品は十分に計画され、設計されてて、IBMのテクノロジーから期待されるように、柔軟に拡張することができる。IBMは、認知技術を企業にもたらすリーダーである。Watson Workspaceでは、情報を簡単に見つけることができないという、メッセンジャーの最も苦痛を感じる側面の1つをターゲットにしている。 Watson Workspaceは過去のメッセージを魔法のようにクラスタ化し、サマリーやアクション項目までも抽出する。それは実際に目にするまで、とても信じることができないほどだ。またIBMを初めて使うユーザーに対してはプロダクトが無償で提供される。

短所:サードパーティの統合は優れているが、マイクロアプリケーションをインターフェイスに統合する機能はまだまだである。IBMは、次世代のコラボレーション・ツールを探しているバイヤーたちの、心の一番上に飛び込むことはない。しかし、IBMはこれまで伝統的なバイヤーとの間にしっかりとした足跡を残しており、バイヤーたちが次世代ソフトウェアを模索する中で実際に注目を始めているので、ワトソン製品ラインのブランドを活用することは賢明だ。

Workplace by Facebook

強み:コンテンツをアルゴリズムを使って浮上させる使い慣れたユーザーインターフェイス。

長所:Facebook Workplaceの最大のメリットは、誰もがそれをどのように使用するかを既に知っていることだ。インターフェイスは、Facebookのコンシューマー版と似通っている。使い慣れたフィードでコンテンツを表示するFacebookの魔法のアルゴリズム。FacebookメッセンジャーはDavid MarcusとStan Chudnovskyの統率の下で強化されている。Facebookは、現代のコラボレーションツールの主なユースケースの1つである外部のチームメンバーのサポートがすぐに可能である。

短所:Facebookのアルゴリズムは、仔犬の動画であろうがドナルド・トランプ尽くしであろうが、あなたが望むものを見せるように調整されている。しかし仕事の場では、人びとは特に好きではないデータに触れる必要もある。Facebookはこれまでの歴史で、プライバシーにはあまり気を配って来なかった。エンタープライズシングルサインオンをサポートしたとしても、Facebookでホストされているコンテンツが今まで以上に安全になることはない。Facebookはサードパーティの統合をサポートすると発表したが、生態系を展開する切迫性を感じてはいないようだ。

Slack

強み:第2世代の1番手、SMB(Small and Midsize Business)での利用に強み。

長所:Slackはクリーンで楽しいインターフェースを提供し、無償で使い始めることができる。コードがチャネルに貼り付けられたときに自動検出して綺麗に整形するといった、クールな機能を備えた次世代メッセンジャークライアントの先がけだ。サードパーティとの統合はかなり優れているが、メッセンジャーにマイクロアプリケーションを直接統合する計画はない。競争は通常、企業の意思決定者に対するトップダウンで行われるのだが、Slackは純粋なボトムアップの売り上げモデルを使う期待の新人だ。

短所:Slackはエンタープライズクラスの製品の提供ができなかった。それぞれのSlackチーム(グループのこと)はすべて、PHPを実行する別個のAmazonサーバー上で動作し、150人を超えるユーザーをサポートすることは現実的には難しい。ユーザーは別のウィンドウを開いて、利用するそれぞれのスラックチームに対して個別のユーザー名とパスワードを保持する必要がある。これは、すべてのスラックチームがslack.comドメインで動作することを考えると特に厄介だ。お願いだからSlack、ユーザーデータベースをAmazonのRedisに移行して、サーバー間で認証クッキーを渡すようにしてくれ、1ヶ月位で出来ちゃうプロジェクトだぞ!どこかの時点で、kumbayaカルチャー(キャンプファイヤーを囲んで話をするように、お互いに腹を割って話すこと)が発動されなければならない;エンジニアリング部門の人びとと率直な話をする機会を持たなければならないのだ。それはミレニアム世代の一部の者にとっては悲しい経験となるだろう。

Google            

強み:G SuiteとHangoutsにバンドルすることができる。

Googleはこのレースのダークホースだ。Hangoutsに永続的なチャットグループを丁度加えたばかりである。

それらは皆どこに向かうのか

最大のエンタープライズ・プレイヤーのうちの2社であるMicrosoftとIBMが、今この市場を狙っている。マイクロソフトはOffice 365へのバンドルという優位性を持ち、IBMはコグニティブコンピューティングに優位性がある。 Facebookは、そのよく知られたインタフェースと表示アルゴリズムで、企業の抵抗を克服しなければならない新規参入者だ。スラックはその栄誉の座を占めて来たが、今やそれを上回ろうとしている大企業に追いつかなければならない。Googleの市場参入は、主にG Suiteを使用するSMB市場のローエンドをターゲットとし、Slackにさらなる課題をつきつけるだろう。

これらのすべてのプレーヤーのエキサイティングな部分は、メッセージングを超えて新しいモダンなインターフェースでエンタープライズワークフローを再発明することが急速に可能になって来ていることだ。特に大企業では、従業員が情報に圧倒され、古いソフトに縛り付けられているために、こしたものが本当に必要とされている。さあ前へ進もう!

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(翻訳:Sako)

セキュアのメッセージングアプリのTelegramが、匿名ブロクプラットフォームの提供を開始

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セキュリティに重点を置くメッセージングアプリのTelegramは、独自のブロギングプラットフォームの提供を開始した。

もしあなたがTelegramの100万人を超えるアクティブユーザーの1人なら、新しいTelegraphサービスはあなたの期待に応えるものだ。これは、ミニマリストで匿名だ — もしお望みなら、自分の名前を追加することもできる — マークダウン、インラインフォト、その他の埋め込み機能が標準で提供されている。

これはTelegraphを短いノートや匿名のコンテンツを投稿するための興味深いオプションにしている。試しに使ってみた — 写真を2,3枚だけ — それはとても簡単に使えるものだった。もちろん、匿名であることの1つの欠点は、もしリンクを失った場合には、ユーザーアカウントやユーザー履歴が存在しないため、再びそれを見つけることはほぼ不可能だということだ。しかし、私がここに置いた例にも関わらず、おそらくここは猫や食べ物の写真に相応しい場所ではないのだろう。

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Telegraphの記事は、リンクを利用してどこでも共有することができる、しかしそれらはTelegramとその新しいInstant Viewメディアレイアウトに最適化されている。

Instant Viewは本質的には、Telegramチャットに貼り込まれたメディアリンクのための、リッチな埋め込みビューである。Twitter、Facebook、その他のプラットフォームと同様に、Instant Viewは記事のプレビューと、単なる裸のURLを、クリックしたくなるように魅力を増すためのイメージ機能などを提供している。一度開けば、アプリ内バージョンのストーリーがロードされる。これはFacebook、Instant Articles、そしてGoogle AMPとは異なるやり方だ。

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これらの新しい機能は、Telegramが最近アプリ内のコンテンツの開発を推進している動きと適合する。

同社は先月チャット内ゲームを導入した。Facebookや、メッセンジャーから起動して遊ぶタイトルを作っている会社とは違い、Telegramのゲームはテキストベースであり、そのボットプラットフォームによって支えられている

これらの開発は、かつては基本的なチャットアプリに過ぎなかったTelegramを、アジアのWeChatやLINEのようなものにインスパイアされた、より洗練されたメッセージングプラットフォームへと変身させるものだ。そして、Telegramの創業者のPavel Durov(トップに掲載した写真の人物)が最近私たちに語ったことによれば、2016年の終わりまでには課金システムを稼働させるべく準備中だということである。パズルの大切な1片が程なく到着する。Telegramがどのように物事を進めたいと思っているかに依存するものの、潜在的には、支払い手段のサポートはゲームやメディアに対しても光を当てるものだ。

「凄い何かが、私たちの秘密のダンジョンの中で醸造中です」と、Telegramは思わせぶりな記事をブログに投稿している — 私たちが無理やり探り出す必要はなさそうだ。

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(翻訳:Sako)

Sprintが販売するAndroid端末に「次世代のSMS」、RCSを導入するとGoogleが発表

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今年初めに発表されたように、GoogleがAndroidデバイスにRCS(Rich Communication Service)を導入する。RCSはアップグレード版のSMSとも言えるだろう。Googleにとって初のパートナーとなるのは通信キャリアのSprintで、Androidデバイスを使用するSprintのユーザーは今日からRCSメッセージング・サービスを利用できるようになる。

RCSを利用することで、従来のSMSよりも優れたメッセージ体験ができる。改良されたグループ・チャット、高解像度の写真のシェア機能、レシートの読み込み、タイピング・インディケーターなどがその例だ。

Googleがこの計画を最初に発表したのは、2015年9月にRCSのプロバイダーであるJibe Mobileを買収した時だ。Googleによれば、今回Sprintが提供する新しいサービスはJibeのクラウド・プラットフォームによって実現されているという。

Sprintと契約しているユーザーは、Googleの「Messenger」を使ってRCSを利用することができる。デバイスにAndroid KitKat以上のバージョンが搭載されていること、デフォルトのSMSアプリケーションとしてMessengerを利用していることが条件だ。

Sprintから提供されているLGとNexusの端末を利用している場合、RCSへのアップグレードは自動的に行われる。それ以外のデバイスを利用するユーザーであっても、Play StoreでMessengerをダウンロードすればRCSを利用することが可能だ。

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Google純正のスマートフォンであるPixelにはMessengerがプリインストールされているため、SIMフリーのPixelにSprintのSIMカードを入れていればRCSを利用することができる。

Googleによれば、来年以降にSprintから販売されるすべてのAndroid端末には、デフォルトのSMS/RCSアプリとしてMessengerがプリインストールされる予定だ。

SprintのAndroid端末のユーザーは、ライバルであるAppleのiMessageや他のサードアプリで利用されているような機能を楽しむことができる。例えば、最近のMMSはグループ・メッセージ機能に対応しているが、グループに名前をつけたり、グループのメンバーを追加したり、自身がグループを抜けたりということはできない。しかし、RCSにはそのような機能も備わっている。

それに加えて、従来の100倍もの容量の写真やビデオを送信できる機能や、既読機能、そして相手がタイピング中であることを知らせてくれるタイピング・インディケーターなども備わっている。

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RCSのテクノロジー自体は新しいものではなく、それが最初に利用できるようになったのは2007年頃だ。しかし、GSMAによれば、現時点でRCSを導入している通信キャリアは全世界で49社しかない。だが、これまでのRCSスタンダードには古いイテレーションが含まれており、Universal Profileと呼ばれるRCSの新基準をサポートするのはSprintが初めてだという。

また、GoogleがRCSをサポートするのもこれが初めてのことだ。(もちろん、今はGoogleの傘下となったJibeは古いバージョンのRCSをサポートしていた)。

RCSをサポートすることでGoogleはAppleのiMessageへの対抗策を手にした一方、RCSは世間一般に浸透している技術ではないという問題がある。すべてのAppleデバイスで利用できるiMessageとは違い、RCSの場合はユーザーが契約する通信キャリアによっては利用できないこともある。しかも、古いAndroidスマートフォンではRCSを利用することは出来ない。言い換えれば、少なくとも現時点では、この発表が与えるインパクトは限定的だということだ。

Googleは「今後数カ月のうちに」他のキャリアとのパートナーシップも発表する予定だとしているが、そのキャリア名と発表時期は明かさなかった。

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また、今回の発表によってGoogleの「メッセージング戦略」がさらに分かりづらくなった。結局、Googleがもっとも力を入れているのはどのアプリなのだろうか?

RCSを利用するためには、ユーザーはGoogleのMessengerアプリをデフォルトのクライアントに設定しなければならない。しかし同時に、Googleはチャット・通話アプリであるHangoutも提供している。さらには、先日発表したAlloのことを、AIアシスタントを搭載した未来のメッセージング・アプリだとも呼んでいる。AlloもPixelスマートフォン、Pixel、Pixel XLにプリインストールされるアプリの1つだ(HangoutをデフォルトのSMSアプリとして設定することはできるが、Alloはできない)。

Alloと、そのビデオ版であるDuoはクロスプラットフォームのアプリではあるものの、WhatsApp、Facebook Messengerなどが市場を独占している今となっては遅れをとった感が否めない。

また、GoogleはiMessageに対抗するために必要なインフラを持ち合わせていない。

Appleのエコシステムにはハードウェアだけでなくソフトウェアも含まれており、そのエコシステムを利用するユーザーはiMessageを使わざるを得ない。しかも、そのプラットフォームには新しいApp Storeも加えられる。

Googleの説得によって、今後より多くのキャリアがRCSをサポートする可能性はあるが、それには時間がかかる。しかも、RCSを利用するためにはアプリをアップグレードし、デフォルト設定を変更する必要があること、さらにはデバイス自体を買い換える必要があるかもしれないことを考えると、iMessageがAppleのエコシステムの中心である一方で、RCSがエコシステムの中心的な存在になることはないだろう。また、RCSが利用可能なデバイスと、そうでないデバイスの間で分断化が続いていく。Googleが作り続ける、その他のメッセージング・アプリとの分断化は言うまでもない。

[原文]

(翻訳:木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

有償ユーザー125万人で、Slackの成長がややダウン

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Slackはいまでも急速な成長を続けている、過去5ヶ月の間にDAU(Daily Active User:日次アクティブユーザー)と有償ユーザーが33パーセント増加した。しかし、以前ほどではない。昨年の12月15日から今年の5月25日までの5.5ヶ月で、DAUが50パーセント、有償ユーザーが63パーセントの伸びたときに比べれば 。

これはTechCrunchが聞きつけた、Slackの顧客継続率のわずかな落ち込みという噂とも整合する。カジュアルでGIFに埋められたワークプレースチャットアプリが大企業を賑わつつある一方、スケーラビリティに課題があるためだ。例えばUbserは、4月にSlackの利用を止めている

Slackの今日のブログ投稿によれば、同社現在400万人のDAUを抱え、週次アクティブユーザーは580万人。125万人以上の有償ユーザーと3万3000の有償チームが存在している。現在の年間売上予想は1億ドルである。それは4月に2億ドルを調達した際に、38億ドルとの評価を受けて、7つのオフィスに650の従業員を抱える同社にとっては、十分なものではない。

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ここで、SlackのDAUと、有償ユーザーの成長に関するタイムラインを見てみよう:

  • 2013年8月 – ローンチ
  • 2014年2月1日 – 1万6000DAU
  • 2014年8月12日 – 14万DAU、4万有償ユーザー
  • 2014年10月31日 – 26万8000DAU、7万3000有償ユーザー
  • 2015年2月12日 – 50万DAU、13万5000有償ユーザー
  • 2015年4月16日 – 75万DAU、20万有償ユーザー
  • 2015年6月24日 ‐ 110万DAU、30万有償ユーザー
  • 2015年10月29日 ‐ 170万DAU、47万有償ユーザー
  • 2015年12月15日 ‐ 200万DAU、57万有償ユーザー
  • 2016年2月12日 ‐ 230万DAU、67万5000有償ユーザー
  • 2016年4月1日 ‐ 270万DAU、80万有償ユーザー
  • 2016年5月25日 ‐ 300万DAU、93万有償ユーザー
  • 2016年10月20日 ‐ 400万DAU、125万有償ユーザー

明言しておくが、Slackの成長は依然として驚異的だ。これは10ヶ月でそのユーザーを倍増させた、にもかかわらず世界中の働く人々をそのメッセージングプラットフォームに引き込むクエストはまだ端緒についたばかりだ。

Thrive、GGV、Comcast、Accel、Index、そしてSocial Capitalのような投資家たちは、スラックが頑張って維持しなければならない迅速な成長に賭けている。同社は、半数以上の毎日の利用者が、北米以外からアクセスしてくることを強調することで、その世界的な可能性を証明しようとしている。そこには海外のトップマーケットである英国、日本、ドイツ、フランス、そしてオーストラリアなどが含まれている。また、同社はAutodesk、eBay、Conde Nast、Airbnb、EA、Pinterest、TIME、そしてLinkedInといった知名度の高い顧客の名も挙げている。

1-owrcueperydeumrujs8a9g2x-1利用継続率を高めるためのSlackの大きな戦略は、Slackのコア部分をコピーしようとする競合相手の中には存在しないような、サードパーティアプリのエコシステムの中に、ユーザーをロックインすることだ。Slackによれば、現在App Directoryには746のアプリが登録されており、毎月41万5000回インストールされているサードパーティアプリは丁度600万インストールに達したばかりだ。

これ以上の株式を売ることなく、投資家たちにSlackの成功に向けての掛け金を倍増させる機会を与え、同時にその守りを固めることを狙って、同社は8000万ドルのSlackファンドを立ち上げた。ファンドの資金はプラットフォーム上のアプリに投資される。7月の時点で、そのうちの200万ドルが14のアプリに投資されている、そこには例えばAbacus、Butter.ai、Birdly、Lattice、そしてSudoといったものが含まれる。一方、Slackは企業のID管理機能の1つを提供することを狙って、「Sign In With Slack」(Slackでサインイン)機能を他の企業向けツールに向けてプッシュしている。

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Slackの App Directory

長期的な成功のために、Slackはその最大の敵を倒す方法を発見しなければならない:それは人間の性質だ。企業のあらゆるレベルで、誰もが通信する必要があること、そして私たちがオンラインチャットに慣れているという事実こそ、Slackをこれほどまでに急速に成長させた第1の理由である。しかし、本当に仕事を進めたい際には邪魔となりかねない、Slackが返答への遅延を奨励したり、ソーシャライズにあまり価値を置いていないやり方は、顧客を怖気させてしまう可能性がある。

stewart-butterfieldそれこそが、同社がブログで「私たちが『Slackは仕事が進められている場所』と書くとき、私たちが意味しているのは、単に他の人びとにメッセージを送ることができる場所ということではありません。私たちの、世界中の何万人ものビジネスカスタマーの仕事のギアを回す、統合されたワークフロー、ビジネスプロセス、データストリームそしてアプリケーションが行われる場所という意味なのです」と宣言した理由である。

ノイズをカットし、Slackを生産的に利用する方法についてのユーザー教育を行い、そしてビジネスに向けたきちんとした体制を整えておくことが望ましい。Dropboxも同様に、カジュアルで若さに溢れたボトムアップのやり方で企業の世界にやってきたが、伝統的で保守的な企業たちに、プロ向きで十分に安全なものであると信じさせるためには相当に苦労した。Slackとその率直なCEOStewart Butterfieldは、愛すべきスタートアップを構築した。その成長の次の段階は、尊敬を集める企業ビジネスの構築だ。

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(翻訳:Sako)

iMessageに対応した既存アプリのダウンロード数が急上昇

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iOS 10はいまのところおよそ半分のiPhoneならびにiPadにインストールされたに過ぎないが、自社のモバイルアプリを新しいiMessage App Storeに対応させた開発者は、既に収益を挙げていることが、新しい調査で判明した。iMessageのためのサポートを追加した既存のアプリは、ダウンロードが目に見えて増えていて、JibJabなどの初期の対応者は最大のダウンロード増加を見せている。

iOS 10で、iMessageは単純なメッセージングであることをやめ、アプリのためのプラットフォームへと拡大した。そこには独自のApp Storeも含まれている。現在は新しいステッカーパック(スタンプ)とゲームがiMessage App Storeのトップチャートを席巻している。しかし既存のアプリもまた、iMessageとの相互運用を提供することによって、相当なダウンロード数増を果たしている。

アプリ情報会社のSensor Towerのデータによれば、アニメーションステッカー作成アプリのJibJab(2014年からiOS App Storeで提供されていた)は、驚くべき成長をiOS 10に公開以来続けている。

そのダウンロードの成長率は、iOS 10が公開された最初の週である9月12日の週に、1500パーセントを超えた。

IMessageがアプリ効果

この成長は、JibJabが新しいiMessage App Store内で、アップルによってフィーチャーされたという事実によるところが大きい。iMessageアプリが新しいものであることから、多くのモバイル消費者たちは、どのアプリを最初にダウンロードすべきかを判断する際に、アップルを信用する傾向にあるからだ。

このような事情はあるが、開始時にiMessageアプリを準備できていた他の既存のアプリのダウンロードも増加している。そうしたものの例として、ダウンロードが129%増加したTenor’s GIF Keyboard、108%増加したGeniusとGiphy、再び74%の増加を見たZynga’s Words with Friends、その他が挙げられる。

Zyngaのアプリはまた、 iMessageへの統合を提供した最初のゲームタイトルの1つでもある。そしてゲームはiMessage App Storeでの人気カテゴリであることが明らかになって来ている。現在は無料アプリのトップ10のうち4つがゲームだ。一方有料アプリの第10位はチェスゲームである。

新しいApp Storeの開始に伴って、iMessage対応アプリのダウンロードが大幅に増えたことは意外ではない、しかしこの成長がどこまで続くかはわからない。さらに、アプリの利用者を増やしたり、より深く関わって貰うためには、例えば単独のアプリを出すべきなのか、それともステッカーパックを出すべきなのかといった、どのアプローチが優れているのかの判断もまだ時期尚早だ。

注意しておきたいのは:Sensor Towerの調査は過去2ヶ月の間に、50000ダウンロードを超えた大規模なアプリだけに注目したものである。このためこのレポートは、これまでアプリが皆にあまり知られていなかった小規模の独立アプリ開発者が、ただiMessage対応を追加しただけでダウンロードが伸びることを必ずしも示すものではない。

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(翻訳:Sako)

「音声」がチャットアプリの次の主戦場となる

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チャットボットはいまいちだ。これからもっと良くなることは確かだ。しかし、次にチャット界で起きるイノベーションはより人が使いやすいものになるだろう。使いづらくなるのではない。十分な音声認識技術の発展、AIアシスタント、ワイヤレスヘッドフォンが広まれば、これらのテクノロジーは、私たちの最も基本的なコミュニケーションの形を最大限生かすことができるようになる。

私たちは近い内、メッセージアプリに耳を傾け、話しかけるようになるだろう。それはタイプしたり、読んだりするより便利になる。音声の時代が到来しようとしている。

なぜ今なのか?

手がふさがっている時や移動中、わざわざスマホのメニュー欄を操作したくない。運転中や仕事中、あるいは単にポケットからスマホや財布を取り出すのが面倒だと感じる時でも、音声ならすぐに使うことができる。

テック界の未来を占う Mary Mekkerも次に音声が来ると見ている。彼女はこれを「最も効率的なコンピューターへの入力形式」と呼ぶ。私たちは1分間でたった40ワードしかタイプすることはできないが、口頭なら150ワードほど話すことができる。音声インターフェイスが私たちの置かれている状況を理解できるようになれば、私たちの意図をより的確に推測できるようにもなるだろう。ホームスクリーンからいちいち操作することなく、音声ならすぐに欲しい機能を利用することができる。

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今後私たちが音声入力を使うことになる理由

「音声認識の正確性が95%から99%に上昇すれば、今の誰も使っていない状態から、常に誰もが使っている状態になるでしょう」とBaiduのチーフ・サイエンティストであるAndrew Ngは言う。AmazonのAlexaがコンシューマーと開発者の想像力を刺激するほど、音声アシスタントや検索での音声機能の利用は急増している。

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しかし、今のところチャットでの音声インターフェイスのアクセスは限定されている。AndroidとiOSのSiriは基本的な書き取りができるが、読み上げることに関しては多少問題もある。VoIPによる音声通話も伸びていて、全部で10億ユーザーを抱えるFacebook Messengerでは毎月3億人が、音声やビデオ通話を利用している。

しかしほとんどのアプリでは、チャットのプッシュ通知やメッセージを素早く読み上げたり、音声メッセージを書き起こしたり、メッセージスレッドごとに形式を変えたり、音声でチャットボットとやりとりするような機能はない。しかし、これは変わると私は確信している。

誰が声を上げるのか?

Facebookは音声と自然言語インターフェスのスタートアップWit.aiを2005年に買収したが、彼らのテクノロジーをテキストボット以外で活用することに関しては、まだ何も明らかにしていない。Facebookは、Wit.aiの技術を使って、ユーザーが音声クリップのメッセージを送信した時、それを自動でテキストに書き起こす機能を検証しているという。受信者は音声クリップを聞くのではなく、テキストを読むことができる。

先日、Facebook Messengerの責任者David Marcusは、「音声は私たちが今、積極的に開発している分野ではない」としつつも、「Messengerの機能やインタラクションを開発するほど、どこかの時点で音声変換や音声によるインターフェイスに取り掛かることになるのは明らかでしょう」と話した。

VentureBeatの報道によると、Facebookが所有するWhatsAppは、iOS 10のSiriと連携する機能を発表している。Siriに誰かに電話をかけたり、メッセージを送ったりするように依頼することができる機能だ。Messengerにも似た機能が実装されることが予想できる。

また、Facebookは人が人に向かって話す時と、人がコンピューターに向かって話す時の違いに関心を向けているという話もあり、これは実に興味深い。1年ほど前、Facebookが公表していないLanguage Technology Group(言語技術グループ)では、これについて模索していると情報筋から聞くことができた。

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SiriにWhatsAppでメッセージ送信を依頼できる。 画像はVentureBeatより。

コンピューターに向かって話す時、私たちはかしこまった声のトーン、言葉選び、抑揚で話す。友人と話す時は、スラングや崩した言葉を使い、話し方も早く、感情がこもっている。例えば、スマホには「Ok Google、近くにある4つ星評価のレストランを教えて」と言うだろうが、友人になら「どっか近くの美味しいお店知らない?」と聞くだろう。

Facebookが音声の書き起こしや文章の読み上げ機能を実装したり、人が友人と話す口調の分析したりするためには、別の音声認識エンジンを構築する必要があるかもしれない。

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Google Alloの音声チャットアプリ

一方、GoogleはAlloという音声ベースのメッセージアプリをローンチした。このアプリでは、音声クリップメッセージで素早い会話を楽しむことができる。またアプリから直接、GoogleのAIアシスタントと話すことも可能だ(訳注:日本版のAlloでは、Googleアシスタント機能をまだローンチしていない)。ディナーの予約を入れたり、道案内を依頼したりすることができる。それらを組み合わせることで、将来的にAlloは、ユーガー誰に何をメッセージしたいかを伝えて送信し、アシスタントの助けによってメッセージの受信者は、自分にとって最適な形でメッセージを受け取ることができるようになるだろう。

Googleはさらに、音声認識と自然言語インターフェイススタートアップのAPi.aiを買収したことを発表している。Googleはユーザーの声をより的確に認識し、文章の構造を理解して、人が話す言葉の意図を理解できるようになるだろう。

音声を頻繁に利用することで、FacebookやGoogleといった大手テクノロジー企業は人々の気分や感情を深く理解し、サービスをパーソナライズすることができるかもしれない。

音声認識やAIアシスタントが広まるほど、今後より多くのメッセージアプリが音声による指示を認識できるようになるだろう。開発者は例えばFacebook Messenger、Telegram、Slack向けに、ユーザーの声を理解して機能する独自のボット開発を進めることが予想される。

そして、それを利用するためにユーザーはスマホを起動させる必要もなくなる。

次世代のBluetoothヘッドフォンの台頭により、いつでも身に着けているマイクが使えるようになる。AppleのAirPodsは、十分にスマートでスタイリッシュであると人々に訴求し、私たちは長い時間ワイヤレスイヤフォンを着用している光景が一般的になる可能性を開いた。

AIアシスタントに命令したり、耳をタップしたりするだけで、メッセージを作成し送信することができるようになれば、音声入力機能は、チャットアプリにあると嬉しいスタンプやGIFと同列の機能から、どのチャットアプリにも必ずある主要機能へと位置づけが変わるかもしれない。そして、それは小さな画面を見つめる時間を減らし、人々がもう一度目を見開いて世界を自分の目で見て、体験する時代を連れてくるだろう。

[編集部記載:Google Alloについてローンチ後の内容に修正しています]

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website

ReplyBuyがスポーツとエンターテイメント市場にAIコンシェルジェを提供

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あなたが高校生であろうとNFLのチームオーナーであろうと、誰もがSMS(テキスト)を使っている。1st and Future competitionのファイナリストであるReplyBuyは、SMSを使ってスポーツイベントの購入ができるようにしようとしている。1st and FutureはNFL、スタンフォード大のビジネス大学院 、TechCrunchの共催によるスポーツ中心のスタートアップコンペティションだ。

ReplyBuyの現在のバージョンは、以下のように動作する – 同社が、すべてのサンフランシスコ49ersファンにSMSメッセージを送り、1番早く「Buy Now」と返信したものがそのチケットを購入する。現在、同社はReplyBuy.aiの立ち上げに伴って、プラットフォームをとても有用なものにしようとしている。

実際には、ReplyBuyはスポーツとエンターテイメント業界に人工知能を導入しようとしている。ReplyBuy.aiと呼ばれているのは、ユーザーがメジャーイベントのチケットに手が届き易くするように助ける、AIによるコンシェルジェサービスである。

チケットが入手可能なときに、ただお知らせを受け取るだけでなく、ユーザーはどのイベントに対してもチケット購入のリクエストをメッセージで送ることができる;チャットボットは「チケットは何枚必要ですか?」とか「希望購入価格帯は幾らですか?」といった追加質問をしてくる。そのやりとりを元に、システムは自動的にあなたのためにチケットを購入し、即座にSMSメッセージとして送信してくるのだ。

ReplyBuyのサービスを使う顧客リストに含まれるのはNFL、NBA、NHLそしてMLSのトップチームだけでなく、UCLAやアリゾナ大学のような主要大学も何校も含まれている。現在の全登録チームリストは同社のウェブサイト上で確認できる。

ReplyBuyは、ReplyBuy.ai体験を単にチケットを購入する以上のものに強化する計画をしている。CEOのJosh ManleyもTechCrunchに対して、将来的にはReplyBuy.aiはSMSを通してだけではなく、チャット機能を持つアプリや、iMessageやFacebook Messengerなどのメッセージベースのサービス、そしてAmazon EchoなどのIoTデバイスに統合できるように強化していきたいと語った。

同社が設立された2011年以来、彼らは265万ドルを調達してきた。また最近同社は、Sports Business Awardsの主催する「Best in Mobile Fan Experience」アワードにノミネートされた、またTicketing Technology Awardsでも「Move to Mobile」部門と「Product Innovation」部門にノミネートされている。

2016年2月6日にカリフォルニア州パロアルトにあるスタンフォード大学の第一及び未来のイベント。TechCrunchのためのマックス・モースのフォト

私たちは、TechCrunchイベントの同窓生がそれぞれの業界で輝きを放つことを見られることに興奮している、そして来るDisrupt London 2016のStartup Battlefieldでどのような次世代スタートアップ群を見られるのかが待ちきれない思いだ。Battlefield参加申し込みは現在受付中で10月5日が〆切である、もしあなたの会社が応募資格を満たしているなら、Battlefieldにはここから申請することができる

Disrupt London 2016は12月5-6日に 、ロンドンのCopper Box Arenaで開催される。素晴らしいイノベーター、投資家、そしてハイテク愛好家たちに会える日が待ちきれない。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

iOS 10、今日からいよいよ一般公開―Appleはアプリ開発の再活性化を目指す

2016-09-14-ios-10

AppleがいよいよiOS 10を一般公開した。iOSの「歴史の中で最大のアップデート」だという。読者はアップデート内容についてすでに聞いたことがあるかもしれない。新しいiOSは数ヶ月前からベータ版として入手可能だった。またAppleは新バージョンの変更点をきわめてオープンにしてきた。主な変更点はソフトウェアのダウンロードの際にも表示されるので、ここではiOS 10特有の新しいユーザー体験を紹介したいと思う。

私はメインのiPhoneに6月にiOS 10ベータをインストールし、この夏中利用してきた。今日からiOS 10は正式版としてアップデート可能だ(無料)。まず目につくのは大量の新しい絵文字かもしれない。「新しい絵文字」と聞いて大勢のユーザーが「設定」に殺到してiOSのアップデートを試みている様子が想像できる。絵文字の追加は新OSのインストール率をアップする戦術としてたいへん巧妙だった。

アプリの新しいエントリーポイント

しかし絵文字はどちらかといえば飾りであり、iOS 10の本当の価値は目につきやすい飾りの背後に隠されている。iOS 10をインストールしたとき、私は3つの変更点に気づいた。まずデバイスを取り上げると自動的にスリープから復帰する。ボタンを押す必要がない。ホームボタンがロックスクリーンにある新しいデバイスの場合はその役割は異る。ユーザーはTouch IDを起動するためにロックスクリーン上のホームボタンを押す必要がある。さらに重要な点だが、ロックスクリーン自体がゼロから作り直されている。

壁紙を覆い隠すようなプッシュ通知は姿を消した。iOS 10での通知はmacOSの場合にやや似た個別のバブル表示になった。それぞれのバブルに表示される情報は以前より多い。いちばんいいのはバブルを拡大できることだ。3D Touchの場合、通知バブルを「深く押す」と小さなアプリが開く。まだすべてのアプリがこの機能をサポートしているわけではないが、大きなポテンシャルだ。

Apple自身のアプリはサードパーティー・アプリのプラットフォームとなった

たとえばメッセージの一つを深く押すと小さなMessagesアプリが起動され、現在のメッセージ・スレッドが表示される。ユーザーはロックスクリーンを離れないままでチャットのやり取りができる。Messagesアプリを起動することなくほとんどの機能が利用できる。呼んだUberの位置を調べたい、 Instagram写真を見るなどのときにも便利だ。

同様に、ホームスクリーンから小さなウィジェットを呼び出すことができる。この場合もアプリを起動する必要はなしに天気予報を見たりカレンダーに登録したアポを確認したりできる。こうしたウィジェットを「今日」タブに追加する方法は従来どおりだ。しかし今後はホームスクリーンから直接内容を見ることができる。

次はエクステンションだ。Appleは大量のエクステンションをApp Storeに掲載している。ユーザーはSiriやメッセージ、電話などのアプリにエクステンションをインストールして機能を拡張できる。コントロール・センターに追加された新しい「ホーム」パネルについても同様だ。

この包括的な変更のおかげでユーザーは何かしようとするとき、それに適したアプリを探して起動するという操作が必要なくなった。つまりApple自身のアプリがサードパーティーのアプリを立ち上げるためのポータルの役割を果たす。

iOS 10ではSiriやWeChat使って友達への支払いなどさまざまなアプリを起動できる。。マップでは配車を頼んだり、レストランのレビューが読める。。電話アプリではSkypeなど他社製のVoIP通話がサポートされる。

私はこうした機能をすべてベータ版で実際に使ってきた。たしかにiOS 10はさまざまなアプリの使い勝手にApp Store始まって以來の最大の変化をもたらしそうだ。

iOS 10 - 1

メッセージからメッセンジャーへ

Appleのメッセージ分野への参入は遅かったが、参入するからには徹底的なものとなっている。iMessages App Storeが用意され、メッセージ・アプリ自身がプラットフォームとなった。ユーザーはメッセージのやり取りで写真の上に手書きで図を描き、吹き出しを付加できるだけでなく、スクリーンいっぱいに風船を飛ばすようなエフェクトも送信できる。こうした新しいエフェクトを受け取ればユーザーは嫌でもその機能に気づき、別の友達に試してみるだろう。こうした口コミによる新機能の広がりはAppleが初めから計画したものだと思う。

さらに重要な点だが、私はメッセージ機能の追加されるさまざまなiMessageアプリの出来栄えに感心した。これまで友達とのコミュニケーションで専用アプリ内からやってきたことが、数ヶ月以内にiMessages Appから可能になるだろう。Citymapperの旅行日程を送る、チェスをプレイする、割り勘を精算する、スタンプをやり取りする、などなどがすべてメッセージ内からできるようになる。

こうした追加機能がすべてネイティブ・アプリなのが大きな利点だ。アプリとしてみるとWeChatもメッセンジャーもアプリとしては機能は限定されている。iOSとAndroidのメッセージ・アプリ開発にあたってデベロッパーはウェブ・アプリ開発のテクノロジーを流用している。

これに対してAppleは違うアプローチを選んだ。つまりiOSの場合、メッセージ・アプリを離れずに文書をScanbotでスキャンしてそのまま相手に送れる。この便利さが多くのユーザーにiPhoneを選ばせる理由だろう。

現在のiMessages App Storeはスタートしたばかりで、デベロッパーはその表面をわずかにひっかいたに過ぎない。メッセージにまったく新しい可能性が開けたといえる。

iOS 10 - 4

App Storeの再活性化

スマートフォンの利用における「アプリ疲れ」は現実の問題だ。テクノロジー・ビジネスの人間は別として、私は新しいアプリをインストールするよう友達を説得することが事実上不可能になっている。誰もApp Storeで新しいアプリを探す気にならない。

AppleはApp Storeから大量の放置アプリを削除中―カビのはえたパンを食べる者はいない

私の結論はこうだ。iOS 10におけるAppleの真の狙いはApp Storeの再活性化だ。当面は小さい変化から始めているようだが、それでもアプリ登録のための審査時間は劇的に短縮された。またデベロッパーはアプリのプロモーションのために検索広告が利用できる。 Appleが放置アプリの削除にとりかかっているのカビのは、カビのはえたパンを食べる者はいないからだ。

iOS 10でAppleはさらにiMessage App Storeを新設し、メッセージ内に新しいアプリをインストールさせようと図っている。このいわばミニ版のApp Storeは従来のApp Storeよりはるかに見通しがよく、ユーザーを萎縮させないよう気が配られている。

iOS 10は新しいアプリ・プラットフォーム

まだiOS 10の新機能の紹介の半分も済んでいない。新しいフォト機能、新しいApple Music、新しいコントロール・センター、それにデフォールトのアプリが削除可能になったことなど、歓迎すべきアップデート満載だ。さらに数多くの巧妙な隠し機能があり、大勢のライターがテスト中だ。読者がiOS 10の技術的詳細に興味があるなら、ここ数ヶ月は読み物に困らないだろう。

私の結論はこうだ。AppleはモバイルOSを柔軟かつオープンなアプリ開発プラットフォームに変えることに成功した。ユーザーがアプリを探し、インストールし、利用する方法はiOS 10で根本的に変わるはずだ。この点はすぐには実感されないかもしれないが、長期的にはApp Storeを生まれ変わらせることになると思う。

〔日本版〕 日本語iOS 10のダウンロード、インストールはすでに可能。訳者のiPad Airでは特に問題なくアップデートが完了した。時間は再起動含めて20分程度かかった。万一の場合を考え、パソコンに接続するなどして事前にデータのバックアップを取っておくことが推奨されている。3D Touch未装備のデバイスの場合、ロックスクリーン上の通知バブルをスワイプすると従来どおりアプリが起動される。パスコードを設定している場合はここで入力が求められる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

多くの消費者が、いまやビジネス用途にはメッセージングを使いたがっている

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開発者中心のコミュニケーションプラットフォームを提供するTwilio(今年の始めに無事IPOに成功した)が、消費者たちはビジネスやブランドに対して連絡をとるときに、どのような技術を使いたがっているかに関する新しい研究結果を発表した。Twilioの依頼を受けて、市場調査会社のVanson Bourneがヨーロッパ、アジア、北米で6000人の消費者を対象に行なった調査は、9割の消費者がビジネス用途にはメッセージングを使えるようになりたいと考えていることを示している。しかし大半のビジネスは、今すぐにそうするためのインフラは持っていない。

企業にこの種のインフラを提供することが、Twilioの主たる収益源であることを考慮すれば、もちろんこの結果に関しては少々割り引いて受け取る必要があるだろう。しかし、彼らがハイライトを当てたのは、全体的に消費者はビジネスにおいてはフェイスツーフェイスよりもメッセージングを好んでいるにも関わらず(ミレニアル世代世代ではさらにその傾向が顕著である)、ビジネス側はこの新しい世界に全くキャッチアップできていないという事実である。

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Twilioの調査によれば、例えば、いまや消費者の66%は、ブランドに連絡する際に(またはブランドから連絡を受ける際にも)メッセージングアプリを使うことを好んでいる。どのアプリを使いたいかは、もちろん地域に依存している、グローバルなメッセージングマーケットが断片化されたままであることを考えれば、これは驚くような結果ではない。グルーバルには、47%のユーザーがブランドとのやりとりにネイティブなテキストメッセージを好む。それに続くのがFacebook Messenger(21%)、WhatsApp(18%)、LINE(6%)、そしてSnapchat(2%)である。

また興味深いのは、ここで調査した消費者の85%がブランドからのメッセージをただ受けられるようになりたいだけでなく、同じチャネルを使って相手に返事をしたいと考えているということである。

ところで、どんな調査も、セックスに関する質問無しには完璧ではない(あるいは見出しを付けることができない)ので、調査では消費者たちはセックスとメッセージングのどちらをより諦められるかという質問も行われているのだが、10%がむしろセックスをあきらめるだろうと答えている。

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(翻訳:Sako)